JP2582314B2 - 魚釣り用生き餌の麻痺方法 - Google Patents

魚釣り用生き餌の麻痺方法

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JP2582314B2
JP2582314B2 JP3011390A JP1139091A JP2582314B2 JP 2582314 B2 JP2582314 B2 JP 2582314B2 JP 3011390 A JP3011390 A JP 3011390A JP 1139091 A JP1139091 A JP 1139091A JP 2582314 B2 JP2582314 B2 JP 2582314B2
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fishing
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worms
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▲ひろし▼ 国上
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Shinko Kagaku Kogyosho KK
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青イソメ、ミミズ、ゴ
カイ等環虫類の魚釣り用生き餌を微粉末状結晶セルロー
スを用いて麻痺させる方法に関する。本明細書において
麻痺とは、環虫類がほとんど動かなくなる状態をいう。
【0002】
【従来の技術】従来から環虫類の青イソメ、ミミズ、ゴ
カイ等は、魚釣り用生き餌として広く用いられてきた。
これらの生き餌は動きの活発なものほど釣果があがるこ
とが知られていたので、これらを麻痺させて動きを不活
発にさせるというような逆の考え方はなく、従って、こ
れらの魚釣り用生き餌を麻痺させるという技術も提案さ
れたことはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】青イソメ、ミミズ、ゴ
カイ等の魚釣り用生き餌の餌付けにあっては、魚釣り用
生き餌の体のどの部分に釣り針をかけてもよいというも
のではなく好適な部分がある。該好適な部分からはずれ
て餌付けをすると釣果に悪影響がでるので、この作業は
おざなりにするわけにはいかないものである。ところ
が、前記餌付けは、前記魚釣り用生き餌が活発に動くた
め指先での困難な作業となり、特に寒い時にはこの作業
がはかどらず億劫なものである。また、釣り経験の浅い
人や女性、子供は、前記の環虫類の動きを気味悪るがり
前記餌付け作業を嫌がる傾向があった。
【0004】本発明は、生き餌を麻痺させて動かない状
態にすることによって前述のような餌付けの困難さや気
味悪さを解消することを課題とし、該課題を解決した魚
釣り用生き餌の麻痺方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の環虫
類が、微粉末状結晶セルロースに接触すると麻痺状態に
陥いり、かつ、該微粉末状結晶セルロースを取り除けば
直ちに元のように活発に動くという体質をもっているこ
とを実験によって見出した。そして、この特徴を利用す
れば前記課題を解決し、かつ、前記目的をも達成しうる
と考えた。そしてこのような観点から例えば、粒径約4
0μmの微粉末状結晶セルロースと微粉末状の糠を混合
したものを環虫類の生き餌に付着させるようにした。
【0006】微粉末状結晶セルロースは、高純度の特殊
セルロースの粉体であって、図2に示すように、セルロ
ース分子が比較的正しく平行に配列している結晶領域1
・・・と、セルロース分子の配列が乱れている非結晶領
域2・・・から成るセルロースの中から、高純度の精製
パルプを選択し、これを鉱酸によって加水分解して、前
記非結晶領域2・・・を洗浄し除去した後、磨砕、精
製、乾燥して製造するものである。このように製造され
たものは、無味、無臭、白色で粒子は不定形の微小塊状
を呈し、図1に示すような基本分子(C6105 )が
多数連結した状態の分子構造をもつものとなる。前記微
粉末状結晶セルロースは、特性的に、人体に対して無
害、化学的に不活性、カビや細菌等の微生物に容易に汚
染されないとともに、構造的に、個々の粒子が微細なセ
ルロース結晶体の二次凝集物であって多くの空隙を備
え、柔軟なスポンジ状であるという特徴を備えている。
従って、これらの特性や構造の特徴によって、高い成形
性をもつ賦形剤として医薬品分野で汎用されている。ま
た、食品分野でも、各種アンチケーキング剤、油脂や香
料の粉末化剤及び顆粒食品や打錠菓子のバインダーとし
て広く使用されているものである。なお、この微粉末状
結晶セルロースは、例えば、「アビセル」という商標名
で旭化成株式会社から市販されている食品添加物として
知られている。
【0007】本発明は、従来知られていなかった微粉末
状結晶セルロースの麻痺させる特性を利用したものであ
る。
【0008】
【作用】微粉末状結晶セルロースが付着し麻痺状態に陥
った環虫類の体の所定部分に釣り針をかけ水中に入れる
と、該微粉末状結晶セルロースが水に流されて環虫類か
ら離れるので、該環虫類は再び活発に動き魚を誘引しう
る。
【0009】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明す
る。
【0010】本実施例は、上述したような微粉末状結晶
セルロースの新規に見出した特性を利用するものであっ
て、すなわち、高純度の精製パルプを鉱酸によって加水
分解して、非結晶領域2・・・を洗浄し除去した後、磨
砕、精製、乾燥して得られた無味、無臭で白色の粒径約
40μmの微粉末状結晶セルロース50重量%と、粒径
4μmの脱脂した微粉末状糠50重量%を混合したもの
を、環虫類の魚釣り用生き餌たる環虫類である青イソメ
にふりかけて、あるいは適宜容器内に入れた前記混合物
中に青イソメを投入して付着させるという麻痺方法であ
る。前記微粉末状結晶セルロースの粒径は、環虫類に対
する麻痺効果と、水中での環虫類からの素早い分離作用
を所定通り起こさせるために、50μm以下が好ましい
が、特に、40μm以下が良好である。
【0011】前記微粉末状結晶セルロースが付着した青
イソメは、麻痺状態に陥いりその動きが停止する。ここ
で、青イソメの体の所定部分に釣り針をかけ水中に入れ
ると、該微粉末状結晶セルロースが水に流されて環虫類
から離れるので、該環虫類は再び活発に動き魚を誘引し
うる。このように青イソメが麻痺状態に陥っている時な
らば、容易に釣り針を青イソメの体の所定部分にかける
ことができるとともに、青イソメの動きから受ける気味
悪さが軽減される。また、該微粉末状結晶セルロースは
無味、無臭で水中に流れ出ても魚に警戒感を与えず釣果
に悪影響を及ぼさない。さらに、微粉末状結晶セルロー
スが付着した麻痺状態の青イソメは、釣り針をかけても
千切っても微粉末状結晶セルロースの付着部分から体液
が流れ出ず、釣り針にかけやすいだけでなく弱らず、水
中では活発に動くから魚を効果的に誘引しうる。加え
て、人体に対して無害であるから、釣った魚を食べても
何ら問題がないだけでなく、釣り場の汚染源になる心配
もない。
【0012】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、対象とする環虫類の生き餌は青イ
ソメ以外に、ゴカイ、ミミズ等にも適用可能である。ま
た、微粉末状結晶セルロースに混合する微粉末状の糠は
他のものに代えてもよいだけでなく、該微粉末状結晶セ
ルロースのみのものを用いてもよい。
【0013】
【効果】以上のように、本発明は環虫類の生き餌を容易
に麻痺状態に陥らせその動きを止めうるので餌付け作業
が楽であるとともに、環虫類の動きによる気味悪さを軽
減させ釣り経験の浅い人、女性、子供でも餌付けを嫌が
らなくなる。また、麻痺状態の環虫類は、水中に投入さ
れれば活発に動くから魚を効果的に誘引しうる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する微粉末状結晶セルロースの部
分分子構造式である。
【図2】精製パルプ繊維の分子配列を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 結晶領域 2 非結晶領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉末状結晶セルロースを環虫類の生き
    餌に付着させることを特徴とする魚釣り用生き餌の麻痺
    方法。
  2. 【請求項2】 微粉末状結晶セルロースと微粉末状の脱
    脂した糠を混合したものを環虫類の生き餌に付着させる
    ことを特徴とする魚釣り用生き餌の麻痺方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または前記請求項2に記載
    された微粉末結晶セルロースが粒径50μm以下である
    ことを特徴とする魚釣り用生き餌の麻痺方法。
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