JP2001251273A - ディジタル放送受信機 - Google Patents

ディジタル放送受信機

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JP2001251273A
JP2001251273A JP2000061005A JP2000061005A JP2001251273A JP 2001251273 A JP2001251273 A JP 2001251273A JP 2000061005 A JP2000061005 A JP 2000061005A JP 2000061005 A JP2000061005 A JP 2000061005A JP 2001251273 A JP2001251273 A JP 2001251273A
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signal
fft
circuit
fft window
window
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JP2000061005A
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Goji Tanaka
剛司 田中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ディジタル放送受信機10はFFT回路20
を含み、FFT回路20はFFTウィンドウ設定回路2
4から与えられるFFTの時間ウィンドウ(FFTウィ
ンドウ)に従って受信信号に対して高速フーリエ変換処
理を施す。設定モードでは、誤り訂正回路32は、ビタ
ビ復号回路32aの復号結果からビット誤り率を検出
し、このビット誤り率の数値がモニタ38に表示され
る。オペレータ等はこのビット誤り率の数値を見ながら
スイッチ26を操作して、FFTウィンドウ設定回路2
4にFFTウィンドウの位置の切り換えを指示すること
ができる。したがって、ビット誤り率が最小となる位置
にFFTウィンドウを設定することができる。つまり、
前ゴーストおよび後ゴーストのいずれの場合にも最適な
位置にFFTウィンドウを設定することができる。 【効果】 伝送特性に柔軟に対応することができ、かつ
受信信号を正常に復調することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディジタル放送受信機
に関し、特にたとえば有効シンボル期間とその有効シン
ボル期間の一部に一致するガードインターバルとを有す
る直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequen
cy Division Multiplexing) で変調された信号を受信す
る、ディジタル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4を参照して、従来のディジタル放送
受信機1は入力端子P1を含み、入力端子P1にはディ
ジタル信号の同相検波軸信号(I信号)および直交検波
軸信号(Q信号)が入力される。なお、図示は省略する
が、入力端子P1の前段にはチューナ、直交検波回路お
よびA/D変換器が設けられる。たとえば、チューナで
は、図5(C)に示すような受信信号が受信される。こ
の受信信号は、図5(A)に示すようなOFDM伝送方
式で変調されたOFDM信号(直接波)と伝送特性の影
響により直接波が遅延した図5(B)に示すような遅延
波すなわちマルチパス干渉信号(以下、単に「干渉信
号」という。)とが互いに干渉して生成される。
【0003】なお、図5(A)に示すように、OFDM
信号は有効シンボルS1,S2,S3,…およびガード
インターバルG1,G2,G3,…を含む。また、ガー
ドインターバルG1,G2,G3は、対応する有効シン
ボルS1,S2,S3の後端部分G1′,G2′,G
3′を巡回的に複製(コピー)したものであり、対応す
る有効シンボルS1,S2,S3のそれぞれに先行して
設けられる。さらに、図面の都合上、有効シンボルS1
およびS3の一部、ガードインターバルG1および有効
シンボルS3の後端部分G3′は省略してある。
【0004】上述のように、受信信号は直接波と後ゴー
ストとが干渉して生成される。具体的には、伝送シンボ
ル期間に着目して説明すると、受信信号は部分Xと部分
Yとで構成される。部分Xは、OFDM信号に含まれる
ガードインターバルG2と干渉信号 (後ゴースト)に含
まれる有効シンボルS1の後端部分G1′すなわちガー
ドインターバルG1のコピー元の後半部分とが干渉して
生成される。また、部分YはガードインターバルG2同
士および有効シンボルS2同士が干渉して生成される。
【0005】このような受信信号が直交検波回路でアナ
ログ信号のI信号およびQ信号に復調され、A/D変換
器でディジタル信号に変換された後、入力端子P1に入
力される。
【0006】入力端子P1に入力されたI信号およびQ
信号は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Tra
nsform) 回路2に与えられるとともに、シンボル同期回
路3に与えられる。シンボル同期回路3で十分に同期が
確立されると、図5(D)に示すような同期信号(シン
ボルパルス)がFFTウィンドウ設定回路4に出力され
る。FFTウィンドウ設定回路4は、このシンボルパル
スに基づいてFFTの時間ウィンドウ(FFTウィンド
ウ)を設定する。
【0007】具体的には、図5(D)に示すような連続
する2つのシンボルパルスの右側(時間的に後ろ側)の
シンボルパルスを基準に、図5(E)に示すような所定
期間(有効シンボル期間)のFFTウィンドウを設定す
る。このFFTウィンドウに基づいてFFT回路2がI
信号およびQ信号にFFT処理を施す。つまり、FFT
処理を施される対象が図5(F)に示すような受信信号
に含まれる部分Yの一部すなわち図5(A)に示すOF
DM信号の有効シンボルS2の部分となる。
【0008】このように、有効シンボルS1,S2,S
3,…のそれぞれに対応して先行するガードインターバ
ルG1,G2,G3,…を設け、シンボル間干渉を回避
し、遅延波(後ゴースト)による干渉があっても正確に
FFT処理を施していた。したがって、FFT処理後の
データがキャリア間干渉を受けることがなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、後ゴーストに対しては適切にFFTウィンドウを
設定できるが、伝送経路の特性(伝送特性)により直接
波より時間的に進んで送信される前ゴーストに対しては
適切にFFTウィンドウを設定できず、シンボル間干渉
が発生した部分についてFFT処理を施してしまってい
た。このため、キャリア間干渉が発生していた。
【0010】具体的に説明すると、図6(A)に示すO
FDM信号と図6(B)に示す干渉信号(前ゴースト)
とが干渉すると、図6(C)に示すような受信信号が生
成される。この受信信号がチューナで受信される。この
とき、後ゴーストの場合と同様に、図6(D)に示すシ
ンボルパルスに基づいて図6(E)に示すようなFFT
ウィンドウを設定すると、図6(F)に示すように、F
FT処理の対象に部分Yと部分Xとが混在してしまう。
ここで、部分Xは有効シンボルS2の後端部分とガード
インターバルG3とが干渉するため、シンボル間干渉が
発生している。このため、FFT処理後のデータがキャ
リア間干渉を受けてしまい、受信信号を正常に再生(復
調)することができなかった。逆に、前ゴーストの影響
を受けないようにFFTウィンドウの設定位置をずらす
と、後ゴーストへの対応範囲が狭くなってしまってい
た。つまり、前ゴーストおよび後ゴーストの両方につい
てガードインターバルを最大限に生かして対応すること
が困難であった。
【0011】それゆえに、この発明の主たる目的は、伝
送特性に柔軟に対応でき、かつ受信信号を正常に復調す
ることができる、ディジタル放送受信機を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、有効シンボ
ルと有効シンボルの一部に一致するガードインターバル
とを有する直交周波数分割多重変調信号を受信するディ
ジタル放送受信機であって、検波された変調信号を高速
フーリエ変換するための時間ウィンドウを設定する設定
手段、検波された変調信号のデータ誤り率を検出する検
出手段、誤り率を可視表示する可視表示手段、および時
間ウィンドウの位置を切り換える切換手段を備える、デ
ィジタル放送受信機である。
【0013】
【作用】このディジタル放送受信機は、有効シンボルと
前記有効シンボルの一部に一致するガードインターバル
とを有する直交周波数分割多重変調信号(OFDM信
号)を受信する。たとえば、ディジタル放送受信機に含
まれる検波回路で検波された変調信号はFFT回路に与
えられるとともに、たとえばシンボル同期回路に与えら
れる。シンボル同期回路では、検波された受信信号に基
づいて十分に同期を確立し、同期信号(シンボルパル
ス)を発生する。このシンボルパルスに基づいてFFT
の時間ウィンドウ(FFTウィンドウ)の初期位置が設
定される。また、検出手段が受信信号に対して誤り訂正
処理を施した際のデータ誤り率を検出する。このデータ
誤り率はたとえば数値などで可視表示される。したがっ
て、オペレータ等は、このデータ誤り率の数値を見て、
FFTウィンドウの位置の切り換えを指示することがで
きる。この指示に従って、切換手段がFFTウィンドウ
の位置を切り換える。つまり、データ誤り率が少なくな
るようにFFTウィンドウを切り換えることができる。
【0014】たとえば、移動手段がスイッチの操作に応
答して所定ビット数ずつFFTウィンドウの位置を移動
するので、所定ビット数の値を小さく設定すれば、FF
Tウィンドウの設定の自由度を高くすることができる。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、データ誤り率を少な
くするようにFFTウィンドウの位置を切り換えること
ができるので、伝送特性に柔軟に対応することができ
る。つまり前ゴーストおよび後ゴーストのそれぞれに適
した時間ウィンドウを設定することができるので、受信
信号を正常に復調することができる。
【0016】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0017】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタル放
送受信機10はチューナ12を含み、チューナ12には
アンテナ14が接続される。アンテナ14で受信された
受信信号すなわちOFDMで変調されたテレビジョン信
号(OFDM信号)がチューナ12に与えられる。チュ
ーナ12を介した受信信号は、直交検波回路16に与え
られ、アナログ信号のI信号およびQ信号に復調(検
波)される。このアナログ信号のI信号およびQ信号が
A/D変換器18でディジタル信号に変換され、ディジ
タル信号のI信号およびQ信号がFFT回路20に与え
られるとともに、シンボル同期回路22に与えられる。
【0018】シンボル同期回路22では、I信号および
Q信号に基づいて伝送シンボル期間の同期を十分に確立
させ、同期信号(シンボルパルス)を発生する。このシ
ンボルパルスがFFTウィンドウ設定回路24に与えら
れる。FFTウィンドウ設定回路24は、シンボル同期
回路24から与えられたシンボルパルスに基づいてFF
T回路20でI信号およびQ信号に高速フーリエ変換
(FFT)処理を施すためのFFTの時間ウィンドウ
(FFTウィンドウ)を設定する。正確には、FFTウ
ィンドウを基準位置に設定する。なお、FFTウィンド
ウは有効シンボル期間と同じ長さであり、たとえば日本
方式地上ディジタルTVの場合には、3つの伝送モード
のそれぞれに従って2048クロック期間,4096ク
ロック期間または8192クロック期間のいずれかに設
定される。
【0019】また、FFTウィンドウ設定回路24には
スイッチ26からの切換信号が入力され、FFTウィン
ドウ設定回路24はこの切換信号に応じてFFTウィン
ドウの位置をシフト(移動)させる。たとえば、FFT
ウィンドウの位置は基準位置およびそれ以外の3つの位
置を含み、基準位置から所定ビット数(たとえば、2ビ
ット)ずつシフトして他の3つの位置に設定することが
できる。つまり、スイッチ26の操作の都度、FFTウ
ィンドウが2ビットずつシフトされる。
【0020】FFTウィンドウ設定回路24で設定され
たFFTウィンドウがFFT回路20に与えられ、FF
T回路20はこのFFTウィンドウに従ってI信号およ
びQ信号に対してFFT処理を施す。FFT処理が施さ
れたI信号およびQ信号は、波形等化回路28に与えら
れる。波形等化回路28は、フーリエ変換されたI信号
およびQ信号に対して波形等化処理を施す。つまり、伝
送中(送信中)に発生した波形の歪みが補正される。波
形等化回路28から出力されたI信号およびQ信号に
は、デインタリーブ回路30でインタリーブと逆の操作
が施される。このように、送信側でOFDM信号に対し
てインタリーブ処理を施し、受信側でデインタリーブ処
理を施すことでバースト的な誤りが発生するのを防止す
ることができる。したがって、後段の誤り訂正回路32
の能力を最大限に引き出すことができる。
【0021】誤り訂正回路32は、デインタリーブ回路
30から出力されたI信号およびQ信号に対してデータ
の誤り訂正処理を施し、1本のトランスポートストリー
ム(TS)信号を出力する。このTS信号はTS再生回
路34で再生(復調)される。そして、復調されたTS
信号が出力端子S1を介して後段に設けられた図示しな
いMPEG復調回路等で復調される。したがって、再生
映像信号および再生音声信号が得られる。この再生映像
信号は、入力端子S3に与えられ、スイッチSW1を介
してモニタ38に与えられる。したがって、所望のチャ
ネルの再生映像信号がモニタ38から出力される。な
お、再生音声信号は図示しないスピーカから出力され
る。
【0022】また、誤り訂正回路32は、同じ誤り訂正
回路32に含まれるビタビ復号回路32aの復号結果か
らデータの誤り率(ビット誤り率)を検出し、このビッ
ト誤り率の数値データをキャラクタジェネレータ36に
与える。キャラクジェネレータ36は、誤り訂正回路3
2から与えられたビット誤り率の数値データをモニタ3
8に表示するための画像データ(ドットデータ)に変換
し、入力端子S2に与える。この画像データは、スイッ
チSW1を介してモニタ38に出力される。したがっ
て、ビット誤り率(BER)の数値がモニタ38に表示
される。たとえば、ビット誤り率は、a×10-b(aは
正数であり、bは0および自然数である。)のような数
値で表示される。なお、スイッチSW1は、図示しない
制御回路から与えられる制御信号に応じて切り換えられ
る。また、この実施例では、ブルーバックに白色の文字
でビット誤り率の数値が表示される。さらに、ビット誤
り率は数値に変えてグラフなどで表示するようにしても
よい。この場合には、復調(再生)不能となるビット誤
り率の数値(閾値)をグラフ中に表示することにより、
設定を容易にすることができる。
【0023】このようなディジタル放送受信機10で
は、受信機本体の設置場所が異なれば、受信環境すなわ
ち伝送経路の特性(伝送特性)が異なる。具体的には、
OFDM信号(直接波)に対して時間的に進んで送信さ
れる干渉波(前ゴースト)や直接波に対して時間的に遅
れて送信される干渉波(後ゴースト)が発生する。した
がって、前ゴーストまたは後ゴーストのいずれか一方に
対応するように固定的にFFTウィンドウを設定する
と、他方のゴーストが発生した場合には、シンボル間干
渉が発生した部分についてFFT処理を施してしまい、
正常に受信信号を復調することができない。これを回避
するため、この実施例では、受信機本体を設置したとき
に、たとえばメニュー画面を表示してFFTウィンドウ
の位置を設定できるようにしてある。
【0024】具体的には、オペレータ等が受信機本体の
設置を完了すると、受信機本体に設けられた操作パネル
またはリモコン送信機のような入力装置(図示せず)を
用いて、通常のテレビジョン放送を視聴するモード(通
常モード)から受信モードなどの種々の設定をするため
のモード(設定モード)に切り換える。すると、モニタ
38の画面上にメニュー画面が表示される。ここで、入
力装置を用いてFFTウィンドウの位置設定の項目を選
択すると、制御回路から出力された制御信号に従ってス
イッチSW1が入力端子S2側に接続される(切り換え
られる)。このため、モニタ38には、キャラクタジェ
ネレータ36から出力される誤り率の数値が表示され
る。なお、通常モードでは、制御信号に従ってスイッチ
SW1は入力端子S3側に接続される。
【0025】この設定モードにおいて、たとえば図2
(C)に示すような受信信号がアンテナ14で受信され
る。この受信信号は、図2(A)に示すような直接波
(OFDM信号)と図2(B)に示すような直接波に対
して時間的に進んだ前ゴースト(干渉信号)とが互いに
干渉して生成される。なお、図2(A)において、OF
DM信号は、有効シンボルS1,S2,S3,…とガー
ドインターバルG1,G2,G3,…とを含み、ガード
インターバルG1,G2,G3,…はそれぞれ対応する
有効シンボルS1,S2,S3,…に先行して設けられ
る。また、ガードインターバルG1,G2,G3のそれ
ぞれは、対応する有効シンボルS1,S2,S3の一部
(後端部分)G1′,G2′,G3′を巡回的に複製
(コピー)したものである。さらに、図面の都合上、有
効シンボルS1およびS3の一部、ガードインターバル
G1および有効シンボルS3の後端部分G3′は省略し
てある。
【0026】また、図2(C)から分かるように、伝送
シンボル期間に着目すると、受信信号は、部分Yと部分
Xとによって構成される。つまり、図2(A)に示すO
FDM信号と図2(B)に示す干渉信号とが干渉した場
合には、部分YはガードインターバルG2同士または有
効シンボルS2同士が干渉して生成され、部分Xは有効
シンボルS2の後端部分G2′と直交関係がない隣接す
る有効シンボルS3のガードインターバルG3とが干渉
して生成される。つまり、部分Xでは、シンボル間干渉
が発生している。
【0027】FFTウィンドウの位置が設定される前で
は、FFTウィンドウ24は、シンボル同期回路22か
ら与えられるシンボルパルスに基づいてFFTウィンド
ウの位置を設定している。つまり、図2(D)および
(E)から分かるように、FFTウィンドウはシンボル
パルスがハイレベルとなる位置とFFTウィンドウの終
端とが一致するように設定される。言い換えると、FF
Tウィンドウの終端は、伝送シンボル期間の終端と一致
する。これが、FFTウィンドウの基準位置である。
【0028】FFTウィンドウの位置は、スイッチ26
で切り換えることにより、図2(E),(F),(G)
および(H)に示すように、基準位置から所定ビット数
(たとえば、2ビット)ずつ移動される。ここで、図2
(E)および(F)に示すような位置にFFTウィンド
ウを設定した場合には、FFT処理を施す対象(FFT
対象)にシンボル間干渉が発生している部分Xを含んで
しまい、受信信号を正常に復調することができない。し
たがって、図2(G)または(H)に示すように、部分
Yのみを含む位置にFFTウィンドウを設定する必要が
ある。
【0029】具体的には、オペレータ等がモニタ38に
表示されたビット誤り率の数値を見ながらスイッチ26
を操作してFFTウィンドウの位置を切り換え、ビット
誤り率が最小となる位置に設定する。したがって、図2
(C)に示すような受信信号が受信された場合には、図
2(G)に示すような位置にFFTウィンドウが設定さ
れる。このため、FFT対象が図2(I)に示すよう
に、受信信号に含まれる部分Yの一部のみとなる。な
お、FFTウィンドウは有効シンボル期間と同じ長さで
あるため、FFT対象(部分Yの一部)には必ず有効シ
ンボルS2に相当する部分が含まれる。
【0030】また、図3(C)に示すような受信信号が
アンテナ14で受信される。この受信信号は、図3
(A)に示す直接波(OFDM信号)と図3(B)に示
すOFDM信号が遅延した干渉信号(後ゴースト)とが
互いに干渉して生成される。図3(C)において、伝送
シンボル期間に着目すると、受信信号は部分Xと部分Y
とで構成される。図3(A)および(B)から分かるよ
うに、部分Xは、OFDM信号のガードインターバルG
2と干渉信号の有効シンボルS1の後端部分G1とが干
渉して生成される。つまり、シンボル間干渉が発生して
いる。また、部分Yは、ガードインターバルG2同士お
よび有効シンボルS2同士が干渉して生成される。
【0031】FFTウィンドウが設定される前では、前
ゴーストの場合と同様に、図3(E)に示すような基準
位置に、FFTウィンドウが設定される。たとえば、図
3(G)または(H)に示すような位置にFFTウィン
ドウが設定された場合には、シンボル間干渉が発生して
いる部分Xを含んでしまうため、図3(F)または
(E)に示すような位置にFFTウィンドウを設定する
必要がある。具体的には、、オペレータがモニタ38に
表示されたビット誤り率の数値を見ながら、スイッチ2
6を操作して、ビット誤り率が最小となる位置にFFT
ウィンドウを設定する。したがって、図3(F)に示す
位置にFFTウィンドウが設定される。このため、FF
T対象が図3(I)に示すような受信信号に含まれる部
分Yの一部に決定される。
【0032】この実施例によれば、設定モードでモニタ
に表示されたビット誤差率の数値を見ながらスイッチを
操作してFFTウィンドウを最適位置に設定することが
できる。つまり、前ゴーストおよび後ゴーストの両方に
ガードインターバルを最大限に生かして対応することが
できる。このように、伝送特性に柔軟に対応できるの
で、正常に受信信号を復調することができる。
【0033】なお、この実施例では、基準位置から所定
ビット数ずつシフトして基準位置とい異なる3つの位置
にFFTウィンドウを設定できるようにしているが、所
定ビット数の値を小さくして、さらに多くの位置を設定
できるようにしてもよい。つまり、設定の自由度を高く
することができる。
【0034】また、この実施例では、1つのスイッチを
操作する毎に基準位置から2ビットずつシフトするよう
にしているが、4つの位置に対応する数のスイッチを設
けておき、操作されたスイッチに対応する位置にFFT
ウィンドウを1回で設定できるようにしてもよい。
【0035】さらに、この実施例では、スイッチでFF
Tウィンドウの位置を切り換えるようにしているが、リ
モコン送信機などの他の入力装置で切り換えるようにし
てもよい。
【0036】さらにまた、この実施例では、ディジタル
放送受信機に設けられたモニタに誤り率の数値を表示す
るようにしたが、他の表示装置を接続してモニタリング
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】(A)は図1実施例に示すようなディジタル放
送受信機で受信されるOFDM信号(直接波)のタイミ
ングチャートであり、(B)は直接波より時間的に進ん
で受信される干渉信号(前ゴースト)のタイミングチャ
ートであり、(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生
成される受信信号のタイミングチャートであり、(D)
はシンボル同期回路から出力されるシンボルパルスのタ
イミングチャートであり、(E)はFFTウィンドウの
タイミングチャートであり、(F)はFFTウィンドウ
のタイミングチャートであり、(G)はFFTウィンド
ウのタイミングチャートであり、(H)はFFTウィン
ドウのタイミングチャートであり、(I)はFFTウィ
ンドウに従ってFFT処理を施す受信信号のタイミング
チャートである。
【図3】(A)は図1実施例に示すようなディジタル放
送受信機で受信されるOFDM信号(直接波)のタイミ
ングチャートであり、(B)は直接波より時間的に遅れ
て受信される干渉信号(後ゴースト)のタイミングチャ
ートであり、(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生
成される受信信号のタイミングチャートであり、(D)
はシンボル同期回路から出力されるシンボルパルスのタ
イミングチャートであり、(E)はFFTウィンドウの
タイミングチャートであり、(F)はFFTウィンドウ
のタイミングチャートであり、(G)はFFTウィンド
ウのタイミングチャートであり、(H)はFFTウィン
ドウのタイミングチャートであり、(I)はFFTウィ
ンドウに従ってFFT処理を施す受信信号のタイミング
チャートである。
【図4】従来のディジタル放送受信機の一部の構成を示
す図解図である。
【図5】(A)は図4に示すディジタル放送受信機で受
信されるOFDM信号(直接波)のタイミングチャート
であり、(B)は直接波より時間的に遅れて受信される
干渉信号(後ゴースト)のタイミングチャートであり、
(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生成された受信
信号のタイミングチャートであり、(D)はシンボル同
期回路から出力されるシンボルパルスのータイミングチ
ャートであり、(E)はFFTウィンドウの設定可能範
囲およびFFTウィンドウのタイミングチャートであ
り、(F)はFFT処理を施す受信信号のタイミングチ
ャートである。
【図6】(A)は図4に示すディジタル放送受信機で受
信されるOFDM信号(直接波)のタイミングチャート
であり、(B)は直接波より時間的に進んで受信される
干渉信号(前ゴースト)のタイミングチャートであり、
(C)は直接波と干渉信号とが干渉して生成された受信
信号のタイミングチャートであり、(D)はシンボル同
期回路から出力されるシンボルパルスのータイミングチ
ャートであり、(E)はFFTウィンドウの設定可能範
囲およびFFTウィンドウのタイミングチャートであ
り、(F)はFFT処理を施す受信信号のタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
10 …ディジタル放送受信機 16 …直交検波回路 20 …FFT回路 22 …シンボル同期回路 24 …FFTウィンドウ設定回路 26 …スイッチ 28 …波形等化回路 30 …デインタリーブ回路 32 …誤り訂正回路 34 …TS再生回路 36 …キャラクタジェネレータ36
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 17/00 Fターム(参考) 5C025 BA30 CA02 CA09 CB10 DA01 5C061 BB03 CC05 5C063 AA20 AB03 AB06 AB07 AC01 CA11 CA12 CA34 5K022 DD01 DD13 DD19 DD33 DD42 DD53 5K047 AA12 CC01 CC08 DD01 DD02 GG27 HH12 HH45 JJ06 LL06 MM13 MM14 MM45 MM60

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効シンボルと前記有効シンボルの一部に
    一致するガードインターバルとを有する直交周波数分割
    多重変調信号を受信するディジタル放送受信機であっ
    て、 検波された前記変調信号を高速フーリエ変換するための
    時間ウィンドウを設定する設定手段、 検波された前記変調信号のデータ誤り率を検出する検出
    手段、 前記誤り率を可視表示する可視表示手段、および前記時
    間ウィンドウの位置を切り換える切換手段を備える、デ
    ィジタル放送受信機。
  2. 【請求項2】前記切換手段はスイッチの操作の都度、所
    定ビット数ずつ前記位置を移動させる移動手段を含む、
    請求項1記載のディジタル放送受信機。
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