JP2011155398A - 基地局及び基地局での基準タイミングの調整方法 - Google Patents

基地局及び基地局での基準タイミングの調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基地局の通信品質を向上することが可能な技術を提供する。
【解決手段】FFT処理部16は、受信部12で受信されたOFDM信号に対してFFT処理を行う。干渉波レベル取得部194は、基地局1での基準タイミングについての複数の候補タイミングのそれぞれについて、基地局1で未使用の単位無線リソースでの干渉波の信号レベルを、FFT処理部16の出力信号に基づいて求める。基準タイミング調整部190は、干渉波レベル取得部194で求められた干渉波の信号レベルに基づいて、複数の候補タイミングから基準タイミングの新たなタイミングを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の通信端末と通信を行う基地局での基準タイミングの調整技術に関する。
従来から無線通信技術に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、受信装置でのシンボル間干渉及びキャリア間干渉を低減する技術が開示されている。また非特許文献1には、次世代PHS(Personal Handyphone System)についての規格が記載されている。この規格はXGP(eXtended Global Platform)と呼ばれている。
特開2004−208254号公報
"OFDMA/TDMA TDD Broadband Wireless Access System(Next Generation PHS) ARIB STANDARD"、ARIB STD-T95 Version1.1、平成20年6月6日、社団法人電波産業会
次世代PHSでは、直交する複数のサブキャリアが合成されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を用いたOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式によって、基地局は複数の通信端末と周波数領域で多元接続通信を行っている。基地局は、自装置内で規定された基準タイミングに基づいて各通信端末と通信を行うことから、基地局と通信端末との間で同期が取れておらず、通信端末が独自のタイミングで信号を送信すると、基地局では、通信端末からの信号に対して適切なFFT(Fast Fourier Transform)窓位置でFFT処理を行うことができないことがある。その結果、基地局は、通信端末からの受信信号に含まれるデータを正確に取得できないことがある。さらに、基地局ではOFDMA方式が採用されているため、基地局が複数の通信端末と通信する際には、当該複数の通信端末からの信号で1つのOFDM信号が構成される。そのため、基地局において、複数の通信端末からの信号に対する受信タイミングが一致していない場合には、複数の通信端末からの受信信号の間の直交性が崩れてしまい、基地局では当該受信信号に含まれるデータを正確に取得できなくなる。
このような問題を解決するために、基地局と通信端末とが通信を開始する際には、両者の間でレンジング処理が行われる。このレンジング処理では、基地局は、通信端末から送信される既知信号に基づいて、通信端末からの信号の受信タイミングについての、自装置で規定されている基準タイミングからの遅延量を求める。そして、基地局は、求めた遅延量に基づいて通信端末の送信タイミングを制御する。これにより、基地局は、複数の通信端末からの信号をすべて基準タイミングで受信することができる。その結果、基地局では、各通信端末からの信号に対して適切なFFT窓位置でFFT処理を行うことができるとともに、複数の通信端末からの信号の間の直交性を確保することができる。よって、基地局は、各通信端末からの信号に含まれるデータを正確に取得することができる。
また次世代PHSでは、複数の基地局は互いに同期して通信端末と通信を行っている。そして、各基地局は、受信信号に対してFFT処理を行った結果に基づいて干渉波の信号レベルを求めて、その干渉波の信号レベルに基づいて、周辺基地局が使用していない無線リソースを特定している。各基地局が、周辺基地局が使用していない無線リソースを使用して通信端末との通信を行うことにより、複数の基地局間での信号干渉を抑制することができる。
上述のように、各基地局は、自装置での基準タイミングで通信端末からの信号を受信するように通信端末の送信タイミングを制御している。したがって、ある基地局に注目すると、その注目基地局が、それと同期している周辺基地局と通信している通信端末であって、当該周辺基地局よりも自装置に近い位置に存在する通信端末からの信号を干渉波として受信する場合には、注目基地局では、その基準タイミングよりも早いタイミングで当該通信端末からの信号を受信するようになる。基地局が、基準タイミングよりも早いタイミングで通信端末からの信号を受信する場合には、その受信信号に対するFFT窓位置がずれることから、注目基地局では、周辺基地局が使用している周波数帯域以外の周波数帯域においても干渉波が検出されることになる。つまり、FFT窓位置のずれに起因したキャリア間干渉が生じることになる。その結果、注目基地局の通信品質が低下する。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、基地局の通信品質を向上することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る基地局は、複数の基地局が互いに同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局であって、前記複数の基地局のそれぞれは、時間−周波数平面上で特定される複数の単位無線リソースを複数の通信端末の間で共用して、基準タイミングに基づいて複数の通信端末と通信を行い、前記一の基地局は、互いに直交する複数の搬送波が合成されたマルチキャリア信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された前記マルチキャリア信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を行うFFT処理部と、前記基準タイミングについての複数の候補タイミングのそれぞれについて、前記一の基地局で未使用の単位無線リソースでの干渉波の信号レベルを、前記FFT処理部の出力信号に基づいて求める干渉波レベル取得部と、前記干渉波レベル取得部で求められた干渉波の信号レベルに基づいて、前記複数の候補タイミングから前記基準タイミングの新たなタイミングを決定する基準タイミング調整部とを備える。
また、本発明に係る基地局の一態様では、前記基準タイミング調整部は、前記複数の候補タイミングのうち、前記干渉波の信号レベルがしきい値以下となる単位無線リソースの数が最も大きくなるようなタイミングを、前記基準タイミングの新たなタイミングとする。
また、本発明に係る基地局の一態様では、前記基準タイミング調整部において前記基準タイミングが変更されると、前記基準タイミングの変更量に応じて前記一の基地局と通信中の通信端末での送信タイミングを調整するための制御信号を生成する送信タイミング制御部と、前記制御信号を前記通信中の通信端末に送信する送信部とがさらに設けられている。
また、本発明に係る基地局での基準タイミングの調整方法は、複数の基地局が互いに同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局での基準タイミングの調整方法であって、前記複数の基地局のそれぞれは、時間−周波数平面上で特定される複数の単位無線リソースを複数の通信端末の間で共用して、基準タイミングに基づいて複数の通信端末と通信を行い、(a)前記基準タイミングについての複数の候補タイミングの一の候補タイミングで通信動作する前記一の基地局において、当該一の基地局で受信される、互いに直交する複数の搬送波が合成されたマルチキャリア信号に対してFFT処理を行う工程と、(b)前記一の候補タイミングで通信動作する前記一の基地局において、前記工程(a)でのFFT処理の結果に基づいて、当該一の基地局で未使用の単位無線リソースでの干渉波の信号レベルを求める工程とを備え、前記工程(a)及び(b)は、前記複数の候補タイミングのそれぞれについて実行され、(c)前記複数の候補タイミングにおいて前記工程(b)で求められた干渉波の信号レベルに基づいて、前記複数の候補タイミングから前記基準タイミングの新たなタイミングを決定する工程をさらに備える。
本発明によれば、基地局の通信品質を向上することができる。
本発明の実施の形態に係る基地局を含む無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の配置例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るTDMA/TDDフレームの構成を示す図である。 OFDMシンボルに対してFFT窓位置がずれている様子を示す図である。 干渉波に対するFFT窓位置のずれによって、当該干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域で信号劣化が生じている様子を示す図である。 干渉波に対するFFT窓位置のずれによって、当該干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域でも干渉波が検出されている様子を示す図である。 基準タイミングが調整されることにより、干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域での信号劣化が抑制されている様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局での基準タイミングの調整動作を示すフローチャートである。 OFDMシンボルと複数の候補タイミングでのFFT窓との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局の変形例での基準タイミングの調整動作を示すフローチャートである。 基地局において干渉波が複数のスロットで受信される様子を示す図である。 通信端末に対するPRUの割り当て例を示す図である。 通信端末に対するPRUの割り当て例を示す図である。
図1は本発明の実施の形態に係る基地局1を含む無線通信システム100の構成を示す図である。無線通信システム100は、例えば次世代PHSであって、互いに同期して通信端末2と通信を行う複数の基地局1を備えている。各基地局1は、自装置で規定された基準タイミングに基づいて通信端末2との通信を行う。また、各基地局1は、光ファイバ等でネットワーク3に接続されている。各基地局1は、通信端末2から受信するデータをネットワーク3に送信し、ネットワーク3から受信するデータを通信端末2に送信する。
無線通信システム100では、各基地局1が、TDMA/TDD方式(Time Division Multiple Access/Time Division Duplexing)で複数の通信端末2と無線通信を行う。このTDMA/TDD方式では、4つのスロットで構成された受信期間と4つのスロットで構成された送信期間とが交互に現れるようになっている。また、無線通信システム100では、多元接続方式としてOFDMA方式も採用されている。OFDMA方式では、互いに直交する複数の搬送波が合成されたマルチキャリア信号であるOFDM信号が使用される。各基地局1は、時間−周波数平面上で特定される複数の単位無線リソース(この単位無線リソースは「PRU(Physical Resourse Unit)」と呼ばれている)を複数の通信端末2の間で共用して、時間領域及び周波数領域で複数の通信端末2と多元接続通信を行う。
図2は基地局1の配置例を示している。図2では、無線通信システム100が備える複数の基地局1のうちの2つの基地局1A,1Bが示されており、基地局1Aのサービスエリアが「サービスエリア10A」、基地局1Bのサービスエリアが「サービスエリア10B」としてそれぞれ示されている。図2の例では、基地局1Aは2つの通信端末2(通信端末2A,2B)と通信しており、基地局1Bは1つの通信端末2(通信端末2C)と通信している。
図2に示されるように、各基地局1は、そのサービスエリアが、隣接する基地局1のサービスエリアと部分的に重なるように配置される。図2の例では、基地局1Aと通信中の通信端末2Bは、基地局1Bのサービスエリア10Bにも存在していることから、破線矢印で示されるように、通信端末2Bが送信する信号は干渉波として基地局1Bで受信される。
図3は各基地局1の構成を示す図である。図3に示されるように、基地局1は、受信部12及び送信部13を有する無線通信部11と、A/D変換部15と、FFT処理部16と、IFFT処理部17と、D/A変換部18と、制御部19と、ネットワーク接続部20とを備えている。受信部12及び送信部13は送受信アンテナ14を共有している。
受信部12は、送受信アンテナ14で受信されるOFDM信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って、当該OFDM信号をベースバンド信号に変換して出力する。
A/D変換部15は、受信部12から出力されるアナログ形式のベースバンド信号をデジタル形式のベースバンド信号に変換する。
FFT処理部16は、A/D変換部15から出力されるベースバンド信号に対してFFT処理を行って、当該ベースバンド信号に含まれる複数のサブキャリアを分離して出力する。具体的には、FFT処理部16からは、ベースバンド信号に含まれる複数のサブキャリアのそれぞれについて、当該サブキャリアを変調する複素シンボルが出力される。
制御部19は、例えばCPU及びメモリなどで構成されており、基地局1全体の動作を統括的に管理する。制御部19は、FFT処理部16から出力される複素シンボルに対してデスクランブル処理やビタビ復号処理等を行って、通信端末2から送信されたビットデータを再生する。制御部19は、再生したデータうちネットワーク3に送信すべきデータをネットワーク接続部20に入力する。
また、制御部19は、ネットワーク接続部20から入力されるデータ等に基づいて、通信端末2に向けての送信データを生成し、生成した送信データに対応する複数の複素シンボルを生成する。そして、制御部19は、生成した複数の複素シンボルに対して畳み込み符号化処理やスクランブル処理等を行ってIFFT処理部17に入力する。
IFFT処理部17は、入力された複数の複素シンボルに対してIFFT(Inverse FFT)処理を行って、当該複数の複素シンボルで変調された複数のサブキャリアが合成されたベースバンド信号を出力する。
D/A変換部18は、IFFT処理部17から出力されるデジタル形式のベースバンド信号をアナログ形式のベースバンド信号に変換する。
送信部13は、D/A変換部18から出力されるベースバンド信号を、アップコンバート及び増幅処理を行った後、送受信アンテナ14に入力する。これにより、送受信アンテナ14からは、通信端末2に向かって搬送波帯域のOFDM信号が無線送信される。
ネットワーク接続部20は、制御部19から入力されるデータをネットワーク3に送信し、ネットワーク3から入力されるデータを制御部19に出力する。
本実施の形態に係る制御部19は、上述の機能以外にも様々な機能を有している。図3に示されるように、制御部19は、機能ブロックとして、基準タイミング調整部190、窓位置設定部191、遅延量取得部192、送信タイミング制御部193及び干渉波レベル取得部194を備えている。
基準タイミング調整部190は、基地局1での基準タイミングを調整する。窓位置設定部191は、FFT処理部16で実行されるFFT処理でのFFT窓位置を設定する。干渉波レベル取得部194は、受信部12で受信される干渉波の信号レベルを求める。以後、干渉波の信号レベルを「干渉波レベル」と呼ぶことがある。
遅延量取得部192は、基地局1と同期が取れていない通信端末2からの既知信号に基づいて、当該通信端末2からの信号の受信タイミングについての基準タイミングからの遅延量を求める。送信タイミング制御部193は、遅延量取得部192で取得された遅延量に基づいて、通信端末2の送信タイミングを調整するための送信タイミング制御信号を生成する。この送信タイミング制御信号は、送信用のOFDM信号に含められて送信部13から通信端末2に向けて送信される。通信端末2は、基地局1から受信した送信タイミング制御信号に基づいて、自装置の送信タイミングを調整する。これにより、基地局1では、各通信端末2からの信号を基準タイミングで受信できるようになる。その結果、基地局1では、FFT処理部16において各通信端末2からの信号を適切なFFT窓位置でFFT処理を行うことができるとともに、複数の通信端末2からの信号の間の直交性を確保することができる。よって、基地局1では、各通信端末2からの信号に含まれるデータを正確に取得することができる。
次に基地局1が通信端末2との通信に使用するTDMA/TDDフレーム200の構成について説明する。図4はTDMA/TDDフレーム200の構成を示す図である。図4に示されるように、TDMA/TDDフレーム200は、横軸及び縦軸に時間及び周波数をそれぞれ示す時間−周波数平面上で特定される。1つのTDMA/TDDフレーム200は、基地局1が通信端末2からの信号を受信するための受信フレーム200rと、基地局1から通信端末2へ信号を送信するための送信フレーム200sとで構成されている。受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれは、時間方向に第1スロットSL1〜第4スロットSL4、周波数方向に第1サブチャネルSCH1〜第iサブチャネルSCHi(i≧2)を含んでいる。本実施の形態では、例えばi=9であって、図4に示されるように、受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれは、周波数方向に第1サブチャネルSCH1〜第9サブチャネルSCH9を含んでいる。以後、第1スロットSL1〜第4スロットSL4を特に区別する必要がない場合には、それぞれを単に「スロットSL」と呼ぶことがある。また、第1サブチャネルSCL1〜第9サブチャネルSCH9を特に区別する必要が無い場合には、それぞれを単に「サブチャネルSCH」と呼ぶことがある。また、TDD/TDMAフレーム200を単に「フレーム」と呼ぶことがある。
TDMA/TDDフレーム200では、1つのスロットSLの時間幅は625μsに設定されている。したがって、受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれの時間長は2.5msとなり、1つのTDMA/TDDフレーム200の時間長は5msとなる。また、1つのサブチャネルSCHの帯域幅は900kHzであって、1つのサブチャネルSCHは24本のサブキャリアで構成されている。
1つのスロットSLと1つのサブチャネルSCHとで、単位無線リソースであるPRU(Physical Resourse Unit)210が構成されている。基地局1と通信端末2との通信はこのPRU210単位で行われる。例えば、基地局1では、通信端末2に対する無線リソースの割り当てはPRU210単位で行われる。受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれには、時間方向に沿って4つのPRU210が並び、TDMA/TDDフレーム200全体では、時間方向に沿って8つのPRU210が並んでいる。またTDMA/TDDフレーム200では、周波数方向には、サブチャネルの数と同数の9個のPRU210が並んでいる。
基地局1は、複数の通信端末2からの信号を受信する際には、受信フレーム200rにおける32個のPRU210を当該複数の通信端末2の間で共用し、複数の通信端末2に信号を送信する際には、送信フレーム200sにおける32個のPRU210を当該複数の通信端末2の間で共用する。基地局1の制御部19は、受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれについて、通信対象の複数の通信端末2のそれぞれに対して32個のPRU210のうちの少なくとも1つのPRU210を、当該複数の通信端末2の間で重複しないように割り当てる。次世代PHSに準拠した本実施の形態に係る基地局1では、同一の通信端末2に対しては、受信フレーム200r及び送信フレーム200sにおいて同じ場所のPRU210が割り当てられる。例えば、受信フレーム200rにおいて、第2スロットSL2及び第6サブチャネルSCH6を含むPRU210と、第3スロットSL3及び第6サブチャネルSCH6を含むPRU210とが、ある通信端末2に割り当てられる際には、当該通信端末2に対して、送信フレーム200sにおいて、第2スロットSL2及び第6サブチャネルSCH6を含むPRU210と、第3スロットSL3及び第6サブチャネルSCH6を含むPRU210とが割り当てられる。
また、制御部19は、通信端末2に対してPRU210を割り当てる際には、受信フレーム200r及び送信フレーム200sのそれぞれにおいて、自装置及び周辺基地局1で使用されていないPRU210(以後、「空きPRU210」と呼ぶ)を通信端末2に割り当てる。具体的には、制御部19は、干渉波レベル取得部194において、FFT処理部16から出力される信号に基づいて、受信フレーム200rにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを求める。制御部19は、干渉波レベル取得部194で求められた干渉波レベルがしきい値以下であるPRU210を空きPRU210とする。そして、制御部19は、空きPRU210のうちの少なくとも1つを受信用として通信端末2に割り当てる。上述のように、各基地局1においては、同一の通信端末2に対しては、受信フレーム200r及び送信フレーム200sにおいて同じ場所のPRU210が割り当てられるため、送信フレーム200sにおいては、受信フレーム200rでの空きPRU210と同じ場所のPRU210が空きPRU210となる。よって、送信フレーム200sについても、空きPRU210が通信端末2に割り当てられる。
このようにして通信対象の各通信端末2に対してPRU210が割り当てられると、無線通信部11は、通信対象の各通信端末2と、割り当てられたPRU210を使用して通信を行う。
以上のような無線通信システム100においては、基地局1が新たに設置されて当該基地局1の電源が投入されると、この新たに設置された基地局1の制御部19は、自装置と通信可能な周辺基地局1からの制御信号に基づいて、当該周辺基地局1での基準タイミングを特定する。そして、制御部19は、特定した周辺基地局1での基準タイミングを自装置での基準タイミングとして通信端末2との通信を行う。これにより、新たに設置された基地局1は周辺基地局1と同期して動作するようになる。
無線通信システム100においては、上述の図2の例に示されるように、基地局1Aと通信を行う通信端末2Bが、基地局1Aよりも、その周辺の基地局1Bに近い場所に存在することがある。一方で、基地局1Aは、通信端末2Bからの信号が基準タイミングで受信されるように通信端末2Bの送信タイミングを調整している。互いに同期している基地局1A,1Bにおいて、それらの基準タイミングが一致しているため、基地局1Aでは、通信端末2Bからの信号は基準タイミングで受信されるものの、通信端末2Bに対して基地局1Aよりも近い場所に存在する基地局1Bにおいては、通信端末2Bからの信号は基準タイミングよりも早いタイミングで受信されることになる。したがって、基地局1Bでは、通信端末2Bからの受信信号に対してFFT処理を行う際には、基準タイミングに基づいて設定されるFFT窓位置が当該受信信号に対してずれることになる。
図5は、基地局1Bにおいて干渉波として受信される通信端末2BからのOFDM信号と、基地局1BにおいてそのOFDM信号に設定されるFFT窓位置との関係を示す図である。図5に示されるように、1シンボル分のOFDM信号であるOFDMシンボル300は、本来の1シンボル分の信号である有効シンボル301と、その先頭に付加されたガードインターバル302とで構成されている。ガードインターバル302は、有効シンボル301の後半部分をコピーしたものである。
FFT窓が、処理対象のOFDMシンボル300内に収まるように設定される場合には、その対象のOFDMシンボル300を正確に復調することができる。
一方で、図5に示されるように、FFT窓が、処理対象のOFDMシンボル300と、その後に続くOFDMシンボル300とにまたがるように設定される場合には、その処理対象のOFDMシンボル300を正確に復調することができない。したがって、基地局1Bにおいて、通信端末2Bからの受信信号が基準タイミングよりも早く受信されて、当該受信信号のOFDMシンボル300に対してFFT窓が図5のようにずれて設定された場合には、当該受信信号の周波数帯域以外の周波数帯域においても干渉波が検出される。その結果、当該受信信号の周波数帯域以外の周波数帯域での受信信号が劣化する。
例えば、基地局1Aと通信端末2Bとが、第1スロットSL1及び第2サブチャネルSCH2を含むPRU210を用いて通信している際には、基地局1Bでは、第1スロットSL1及び第2サブチャネルSCH2を有するPRU210だけではなく、当該PRU210に周波数方向で隣接する2つのPRU210、つまり、第1スロットSL1及び第1サブチャネルSCH1を含むPRU210及び第1スロットSL1及び第3サブチャネルSCH3を含むPRU210においても干渉波が検出される。よって、図6に示されるように、当該2つのPRU210で受信される信号が劣化する。図7は基地局1Bにおいて通信端末2Bからの信号をFFT処理した結果を示す図である。図7の波線丸印で囲まれた部分に示されるように、通信端末2Bからの受信信号の周波数帯域BW1に隣接する周波数帯域BW2,BW3においては、信号電力が大きくなっている。これは、当該隣接する周波数帯域BW2,BW3において干渉波が検出されたためである。
以上のように、基地局1Bにおいては、通信端末2Bからの干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域においても干渉波が検出されることから、通信端末2Bからの干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域を使用して、通信対象の通信端末2からの信号を受信すると、その受信信号が劣化する。
そこで、本実施の形態に係る基地局1では、周辺基地局1と通信を行っている通信端末2からの干渉波に対して適切なFFT窓位置を設定できるように基準タイミングを調整する。これにより、通信端末2からの干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域で干渉波が検出されることを抑制できる。例えば、図2の例において、基地局1Aと通信端末2Bとが、第1スロットSL1及び第2サブチャネルSCH2を含むPRU210を用いて通信している際には、基地局1Bでは、図8に示されるように、第1スロットSL1及び第2サブチャネルSCH2を有するPRU210だけで干渉波が検出されるようになる。以下に、基地局1での基準タイミングの調整方法について詳細に説明する。
図9は基地局1での基準タイミングの調整動作を示すフローチャートである。本実施の形態では、基準タイミングの新たなタイミングは複数の候補タイミングから決定される。この複数の候補タイミングは、例えば、基準タイミングの現在のタイミングと、当該現在のタイミングよりも数μs程度前方の第1前方タイミングと、当該第1前方タイミングよりも数μs程度前方の第2前方タイミングとで構成されている。したがって、図10に示されるように、基地局1が基準タイミングとして第2前方タイミングで動作する際のFFT窓400は、基地局1が基準タイミングとして第1前方タイミングで動作する際のFFT窓401よりも数μs程度前方に位置する。そして、基地局1が基準タイミングとして第1前方タイミングで動作する際のFFT窓401は、基地局1が現在の基準タイミングで動作する際のFFT窓402よりも数μs程度前方に位置する。なお次世代PHSでは、OFDMシンボル長、つまりシンボル期間は、30μsあるいは33.33μsに設定される。
図9に示されるように、ステップs1において、基準タイミング調整部190は、現在の基準タイミングを維持して、基地局1を現在の基準タイミングで通信動作させる。そしてステップs2において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを、FFT処理部16からの出力信号に基づいて求める。
次のTDMA/TDDフレーム200になると、ステップs3において、基準タイミング調整部190は、基準タイミングを第1前方タイミングに変更して、基地局1を第1前方タイミングで通信動作させる。そしてステップs4において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを、FFT処理部16からの出力信号に基づいて求める。
次のTDMA/TDDフレーム200になると、ステップs5において、基準タイミング調整部190は、基準タイミングを第2前方タイミングに変更して、基地局1を第2前方タイミングで通信動作させる。そしてステップs6において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを、FFT処理部16からの出力信号に基づいて求める。
次のTDD/TDMAフレーム200になると、ステップs7において、基準タイミング調整部190は、複数の候補タイミング、つまり現在の基準タイミング、第1前方タイミング及び第2前方タイミングのうち、干渉波レベル取得部194で求められた干渉波レベルがしきい値以下のPRU210(空きPRU210)の数が最も多い候補タイミングを特定する。つまり、基準タイミング調整部190は、複数の候補タイミングのうち、基地局1において最も干渉波の影響を受けない候補タイミングを特定する。そして、ステップs8において、基準タイミング調整部190は、特定した候補タイミングを基準タイミングの新たなタイミングとする。
制御部19は、以上のステップs1〜s8までの一連の処理を、定期的に、例えば数十フレームごとに行う。
制御部19は、基地局1が通信端末2と通信している状態において、基準タイミング調整部190において基準タイミングが変更されると、基準タイミングの変更量に応じて、基地局1が通信中の通信端末2の送信タイミングを制御する。具体的には、送信タイミング制御部193が、基準タイミングの変更量に応じて基地局1と通信中の通信端末2での送信タイミングを調整するための送信タイミング制御信号を生成する。この送信タイミング制御信号は、送信用のOFDM信号に含められて送信部13から基地局1と通信中の通信端末2に送信される。基地局1と通信中の通信端末2は、受信した送信タイミング制御信号に基づいて送信タイミングを調整する。これにより、基地局1では、基準タイミングを変更した後であっても、通信中の通信端末2からのOFDM信号を基準タイミングで受信することができる。よって、基地局1では、基準タイミングを変更した後も、通信中の通信端末2からのデータを正確に取得することができる。
以上のように、本実施の形態に係る基地局1では、基準タイミングについての複数の候補タイミングのそれぞれについて、当該候補タイミングで基地局1が通信動作した際の、当該基地局1で未使用のPRU210での干渉波の信号レベルを、FFT処理部16の出力信号に基づいて求めている。そして、基地局1では、求めた干渉波の信号レベルに基づいて、複数の候補タイミングから基準タイミングの新たなタイミングを決定している。したがって、基地局1では、周辺基地局1と通信を行う通信端末2からの干渉波に対して適切なFFT窓位置を設定することができる。図10の例においては、第2前方タイミングにおけるFFT窓400が、1つのOFDMシンボル300内に収まっているため、FFT窓400が、通信端末2からの干渉波に対しては適切な位置となっている。よって、基地局1において、周辺基地局1と通信する通信端末2からの干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域で干渉波が検出されることを抑制できるため、当該周波数帯域での受信信号が劣化することを防止できる。その結果、基地局1の通信品質を向上することができる。
なお、上記の例では、1つのTDMA/TDDフレーム200において1つの候補タイミングでの干渉波レベルを求めていたが、各PRU210では時間軸方向において19個のシンボル期間が並んでいることから、この19個のシンボル期間を3つ以上のグループに分けることによって、1つのTDMA/TDDフレーム200において、3つの候補タイミングのそれぞれでの干渉波レベルを求めてもよい。例えば、基地局1は、受信フレーム200rにおいて自装置が使用していない各PRU210について、19個のシンボル期間のうち、最初の5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して現在の基準タイミングでの干渉波レベルを求める。その後の5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して、第1前方タイミングでの干渉波レベルを求める。さらにその後の5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して第2前方タイミングでの干渉波レベルを求める。
また、1つのTDMA/TDDフレーム200において、複数の候補タイミングでの干渉レベルを並列的に求めても良い。例えば、FFT処理部16及び干渉波レベル取得部194を3組設けて、この3つのFFT処理部16に対して互いに異なった候補タイミングに基づくFFT窓位置を設定する。そして、3組のFFT処理部16及び干渉波レベル取得部194を用いて、複数の候補タイミングでの干渉波レベルを1つのTDMA/TDDフレーム200において並列的に求める。これにより、基地局1は、次のTDMA/TDDフレーム200から、新たな基準タイミングに基づいて動作することができる。
<変形例>
上記の例では、第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれにおいて個別に基準タイミングを調整することはできないが、それができるようにしても良い。図11はこの場合の基地局1での基準タイミングの調整動作を示すフローチャートである。
図11に示されるように、ステップs11において、基準タイミング調整部190は、現在の基準タイミングを維持して、基地局1を現在の基準タイミングで通信動作させる。そしてステップs12において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rの第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれについて、当該スロットSLにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを求める。
次のTDMA/TDDフレーム200になると、ステップs13において、基準タイミング調整部190は、基準タイミングを第1前方タイミングに変更して、基地局1を第1前方タイミングで通信動作させる。そしてステップs14において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rの第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれについて、当該スロットSLにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを求める。
次のTDMA/TDDフレーム200になると、ステップs15において、基準タイミング調整部190は、基準タイミングを第2前方タイミングに変更して、基地局1を第2前方タイミングで通信動作させる。そしてステップs16において、干渉波レベル取得部194は、受信フレーム200rの第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれについて、当該スロットSLにおいて自装置が使用していない各PRU210での干渉波レベルを求める。
次のTDD/TDMAフレーム200になると、ステップs17において、基準タイミング調整部190は、ステップs12,s14,s16で求めた干渉波レベルを用いて、第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれについて、複数の候補タイミングのうち空きPRU210の数が最も多い候補タイミングを特定する。そして、ステップs18において、基準タイミング調整部190は、第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれについて、特定した候補タイミングを、当該スロットSLでの基準タイミングの新たなタイミングとする。
制御部19は、以上のステップs11〜s18までの一連の処理を、定期的に、例えば数十フレームごとに行う。
なお本変形例では、基地局1はスロットSL単位で基準タイミングを調整することから、当該基地局1と通信を行う通信端末2は、当該基地局1によってスロットSL単位で送信タイミングが調整されることになる。
このように、第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれにおいて個別に基準タイミングを調整できるようにすることによって、基地局1が複数のスロットSLで受信する干渉波のそれぞれに対して個別に適切なFFT窓位置を設定することができる。例えば、図12に示されるように、基地局1が、第1スロットSL1及び第3スロットSL3において、周辺基地局1と通信する1つの通信端末2あるいは複数の通信端末2からの干渉波を受信する場合には、第1スロットSL1で受信する干渉波と、第3スロットSL1で受信する干渉波とに対して、個別に適切なFFT窓位置を設定することができる。
これに対して、上述の実施の形態のように、第1スロットSL1〜第4スロットSL4において共通の基準タイミングが使用される場合には、図12のように第1スロットSL1及び第3スロットSL3で受信される干渉波に対して、共通の基準タイミングに基づいてFFT窓位置が設定される。第1スロットSL1及び第3スロットSL3で受信される干渉波が同一の通信端末2から送信される場合には、基地局1では、それらの干渉波の受信タイミングと基準タイミングとの関係はほぼ同一となる。したがって、基地局1においては、それらの干渉波に対して、共通の基準タイミングに基づいてFFT窓位置が設定されたとしても、特に問題が生じることはない。
しかしながら、第1スロットSL1及び第3スロットSL3で受信される干渉波が異なる通信端末2から送信される場合には、基地局1では、それらの干渉波の受信タイミングと基準タイミングとの関係が異なることが通常である。したがって、それらの干渉波に対して、共通の基準タイミングに基づいてFFT窓位置が設定されると、各干渉波に対してある程度は適切な位置にFFT窓を設定できるものの、それらの干渉波の両方に対して最も良い位置にFFT窓を設定することは困難である。
上記の変形例では、複数のスロットSLで受信される干渉波に対して個別にFFT窓位置を設定することができるため、各干渉波に対してより適切な位置にFFT窓を設定することはできる。よって、基地局1において、周辺基地局1と通信する通信端末2からの干渉波の周波数帯域以外の周波数帯域で干渉波が検出されることをさらに抑制でき、基地局1の通信品質をさらに向上することができる。
なお、上記の例では、1つのTDMA/TDDフレーム200において1つの候補タイミングでの干渉波レベルを求めていたが、各スロットSLは19個のシンボル期間を含んでいることから、この19個のシンボル期間を3つ以上のグループに分けることによって、1つのTDMA/TDDフレーム200において3つの候補タイミングのそれぞれでの干渉波レベルを求めてもよい。例えば、基地局1は、受信フレーム200rの各スロットSLについて、当該スロットSLに含まれる19個のシンボル期間のうち、5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して現在の基準タイミングでの干渉波レベルを求める。その後の5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して、第1前方タイミングでの干渉波レベルを求める。さらにその後の5個のシンボル期間でのOFDMシンボル300を使用して、第2前方タイミングでの干渉波レベルを求める。
また、1つのTDMA/TDDフレーム200において、複数の候補タイミングでの干渉レベルを並列的に求めても良い。例えば、上述のように、FFT処理部16及び干渉波レベル取得部194を3組設けて、この3つのFFT処理部16に対して互いに異なった候補タイミングに基づくFFT窓位置を設定する。そして、3組のFFT処理部16及び干渉波レベル取得部194を用いて、複数の候補タイミングでの干渉波レベルを1つのTDMA/TDDフレーム200においてスロットSLごとに並列的に求める。これにより、基地局1は、次のTDMA/TDDフレーム200から、新たな基準タイミングに基づいて動作することができる。
また、基地局1は、自装置での動作状態に応じて、第1スロットSL1〜第4スロットSL4で共通の基準タイミングを使用するか、第1スロットSL1〜第4スロットSL4のそれぞれにおいて個別の基準タイミングを使用するかを自動的に選択しても良い。つまり、基地局1が、図9の調整動作を行うか、図11の調整動作を行うかを選択できるようにしても良い。
例えば、基地局1は、自装置での通信端末2に対する無線リソースの割り当て状況に応じて、図9の調整動作を行うか、図11の調整動作を行うかを選択する。具体的には、基地局1が、1つの通信端末2Cと通信を行う場合に(図2参照)、当該1つの通信端末2Cに対して、受信フレーム200rの複数のスロットSLに属する複数のPRU210を割り当てる際には、図9の調整動作を行う。図13は、通信端末2Cに対して、複数のスロットSLに属する複数のPRU210が割り当てられている様子の一例を示す図である。図13の例では、通信端末2Cに対して、第1スロットSL1及び第3スロットSL3に属する複数のPRU210が割り当てられている。
また、基地局1が、複数の通信端末2と通信を行う場合に、当該複数の通信端末2に対して、互いに異なるスロットSLに属するPRU210を割り当てる際には、図11の調整動作を行う。図14は、基地局1が通信端末2C〜2Eと通信する場合に、当該通信端末2C〜2Eに対して互いに異なるスロットSLに属するPRU210が割り当てられている様子の一例を示す図である。図14の例では、通信端末2Cに対しては第1スロットSL1に属するPRU210が割り当てられ、通信端末2Dに対しては第2スロットSL2に属するPRU210が割り当てられ、通信端末2Eに対しては第4スロットSL4に属するPRU210が割り当てられている。
また、上記の実施の形態及び変形例では、複数の候補タイミングのうち、干渉波レベルがしきい値以下のPRU210の数が最も多い候補タイミングを、基準タイミングの新たなタイミングとしていたが、複数の候補タイミングのうち、基地局1での未使用の複数のPRU210での干渉波レベルの総和が最も小さい候補タイミングを、基準タイミングの新たなタイミングとしても良い。また、複数の候補タイミングのうち、基地局1での未使用の複数のPRU210での干渉波レベルの平均値が最も小さい候補タイミングを、基準タイミングの新たなタイミングとしても良い。
また、上記の実施の形態及びその変形例では、本発明を次世代PHSで使用する場合について説明したが、本願発明は、OFDMA方式が採用された通信システムであれば、他の通信システムにも当然に適用できる。例えばLTE(Long Term Evolution)やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)にも本発明を適用することができる。
1,1A,1B 基地局
2,2A〜2C 通信端末
12 受信部
13 送信部
16 FFT処理部
190 基準タイミング調整部
193 送信タイミング制御部
194 干渉波レベル取得部

Claims (4)

  1. 複数の基地局が互いに同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局であって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、時間−周波数平面上で特定される複数の単位無線リソースを複数の通信端末の間で共用して、基準タイミングに基づいて複数の通信端末と通信を行い、
    前記一の基地局は、
    互いに直交する複数の搬送波が合成されたマルチキャリア信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された前記マルチキャリア信号に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を行うFFT処理部と、
    前記基準タイミングについての複数の候補タイミングのそれぞれについて、前記一の基地局で未使用の単位無線リソースでの干渉波の信号レベルを、前記FFT処理部の出力信号に基づいて求める干渉波レベル取得部と、
    前記干渉波レベル取得部で求められた干渉波の信号レベルに基づいて、前記複数の候補タイミングから前記基準タイミングの新たなタイミングを決定する基準タイミング調整部と
    を備える、基地局。
  2. 請求項1に記載の基地局であって、
    前記基準タイミング調整部は、前記複数の候補タイミングのうち、前記干渉波の信号レベルがしきい値以下となる単位無線リソースの数が最も大きくなるようなタイミングを、前記基準タイミングの新たなタイミングとする、基地局。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の基地局であって、
    前記基準タイミング調整部において前記基準タイミングが変更されると、前記基準タイミングの変更量に応じて前記一の基地局と通信中の通信端末での送信タイミングを調整するための制御信号を生成する送信タイミング制御部と、
    前記制御信号を前記通信中の通信端末に送信する送信部と
    をさらに備える、基地局。
  4. 複数の基地局が互いに同期して通信端末と通信を行う無線通信システムの一の基地局での基準タイミングの調整方法であって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、時間−周波数平面上で特定される複数の単位無線リソースを複数の通信端末の間で共用して、基準タイミングに基づいて複数の通信端末と通信を行い、
    (a)前記基準タイミングについての複数の候補タイミングの一の候補タイミングで通信動作する前記一の基地局において、当該一の基地局で受信される、互いに直交する複数の搬送波が合成されたマルチキャリア信号に対してFFT処理を行う工程と、
    (b)前記一の候補タイミングで通信動作する前記一の基地局において、前記工程(a)でのFFT処理の結果に基づいて、当該一の基地局で未使用の単位無線リソースでの干渉波の信号レベルを求める工程と
    を備え、
    前記工程(a)及び(b)は、前記複数の候補タイミングのそれぞれについて実行され、
    (c)前記複数の候補タイミングにおいて前記工程(b)で求められた干渉波の信号レベルに基づいて、前記複数の候補タイミングから前記基準タイミングの新たなタイミングを決定する工程
    をさらに備える、基地局での基準タイミングの調整方法。
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