JP2001251271A - Ofdm受信機 - Google Patents

Ofdm受信機

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JP2001251271A JP2000059805A JP2000059805A JP2001251271A JP 2001251271 A JP2001251271 A JP 2001251271A JP 2000059805 A JP2000059805 A JP 2000059805A JP 2000059805 A JP2000059805 A JP 2000059805A JP 2001251271 A JP2001251271 A JP 2001251271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス遅延経路を経由する遅延信号が存
在し、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であって
もOFDM伝送方式の変調信号を安定受信することがで
きるOFDM受信機を提供する。 【解決手段】 OFDM受信機100内の副搬送波周波
数信号復調部21にて、位相誤差の値を細分期間に分割
して第1の位相分割誤差値として出力する位相誤差検出
回路5と、各位相分割誤差値に対して重み付けを行う重
み関数を演算する重み関数回路6と、重み付けされた位
相分割誤差値に基づく位相誤差値を演算する演算回路8
と、誤り訂正手段50から受信した誤り情報信号CSに
基づいて位相誤差検出回路5、重み関数回路6及び演算
回路8のうちの少なくとも1個の回路の動作を制御する
ための制御信号ISを出力する制御回路11とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM)方式により伝送される変調信号を復調す
る受信機に関し、さらに詳細には、直交周波数分割多重
方式により伝送されるディジタル変調信号の1シンボル
期間中のガードインターバル期間とそれに対応する有効
シンボル期間の最後部に配置されたガードインターバル
転写期間との相関値に基づいて演算された位相誤差信号
を用いて、副搬送波周波数の基準信号を制御して副搬送
波周波数信号を同期検波することにより、副搬送波周波
数信号を復調する副搬送波周波数信号復調装置を有する
OFDM受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直交周波数分割多重(OFDM)伝送方
式により伝送される変調信号を復調する受信機につい
て、図を用いて説明する。
【0003】図14は、直交周波数分割多重(OFD
M)伝送方式の変調信号を受信するOFDM受信機の構
成ブロック図である。
【0004】図14において、200はOFDM受信
機、40はOFDM伝送方式の変調信号を受信する受信
アンテナ、30は受信した変調信号を主搬送波の基準信
号を用いて1次復調し、副搬送波周波数信号BSを出力
する主搬送波周波数信号復調部、20は副搬送波周波数
信号BSを副搬送波の基準信号を用いて2次復調し、復
調信号DSを出力する副搬送波周波数信号復調部、50
は復調信号DS中から誤りを検出すると共に復調信号D
S中の誤りを訂正して出力する誤り訂正手段、60は誤
りが訂正された復調信号DSに基づいて画像出力信号あ
るいは音声出力信号等の出力信号を生成する出力信号生
成部であり、受信アンテナ40と主搬送波周波数信号復
調部30、主搬送波周波数信号復調部30と副搬送波周
波数信号復調部20、副搬送波周波数信号復調部20と
誤り訂正手段50、誤り訂正手段50と出力信号生成部
60とが接続されている。
【0005】また、副搬送波周波数信号復調部20中に
おいて、2は乗算器、4は有効シンボル期間の遅延回
路、5は相関特性に基づいて位相誤差を検出して位相誤
差信号ESを出力する位相誤差検出回路、9はゲイン調
整が可能であるループフィルタ、10は数値制御により
周波数制御可能な発振回路であり、SSはサンプル時刻
Nにおける位相誤差信号入力に対応して発振された数値
制御発振回路10の出力信号であり、乗算器2にて副搬
送波周波数信号BSと乗算される副搬送波周波数の基準
信号である。
【0006】次に、図14に示した従来のOFDM受信
機の動作について説明する。
【0007】OFDM受信機200の受信アンテナ40
がOFDM伝送方式の変調信号を受信すると、その変調
信号は主搬送波周波数信号復調部30に入力されて主搬
送波周波数の基準信号SSにより1次復調され、主搬送
波周波数信号復調部30から副搬送波周波数信号BSが
出力される。この副搬送波周波数信号BSは、副搬送波
周波数信号復調部20に入力されて副搬送波周波数の基
準信号SSにより2次復調され、副搬送波周波数信号復
調部20から復調信号DSが出力される。復調信号DS
は、誤り訂正手段50にて復調信号DS中の誤りが検出
され、その誤りが訂正された復調信号DSが出力信号生
成部60に出力される。出力信号生成部60では、誤り
が訂正された復調信号DSに基づいて受信者に通知する
ための画像信号あるいは音声信号を生成する。
【0008】また、主搬送波周波数信号復調部30から
副搬送波周波数信号BSが副搬送波周波数信号復調部2
0内の乗算器2に入力されるが、初期状態においては位
相誤差が修正されていない復調信号DSが乗算器2から
出力される。この復調信号DSと、この復調信号DSを
有効シンボル期間遅延回路4によって有効シンボル期間
分だけ遅延させた信号とが位相誤差検出回路5に入力さ
れる。位相誤差検出回路5では、入力する2信号の相関
特性を検出して位相誤差信号ESを出力する。位相誤差
信号ESは、ループフィルタ9に入力され、ループフィ
ルタ9によって高域ノイズが除去された位相誤差信号が
数値制御発振回路10に入力される。
【0009】ここで、数値制御発振回路10から出力さ
れる基準信号SSは、任意のサンプル時刻Nにおけるル
ープフィルタ9の出力信号Δθ(N)に応じたcosθ
(N)及びsinθ(N)(θ(N)=Δθ(N)+Δ
θ(N+1))である。
【0010】この数値制御発振器10から出力される基
準信号SSは、位相誤差信号ESが小さくなるように発
振制御されるので、副搬送波周波数信号BSと基準信号
SSとが乗算器2により乗算された復調信号DSの位相
誤差は減少する。
【0011】位相誤差信号ESは、位相誤差検出回路5
において、復調信号DSと、復調信号3をその信号中の
有効シンボル期間長相当分だけ遅延させた信号との間の
相関特性が検出され、その相関値に基づいて復調信号の
位相誤差を検出することにより生成されている。図10
では、有効シンボル期間遅延回路4に入力した復調信号
DSは、有効シンボル期間長相当分だけ遅延されて出力
される。位相誤差検出回路5では、復調信号DSが遅延
された信号と、遅延されていない復調信号DSとの間の
相関特性が検出され、その相関特性の値に基づいて位相
誤差信号ESが生成されて出力される。位相誤差検出回
路5から出力された位相誤差信号ESは、ループフィル
タ9にて位相誤差信号ESの高調波成分等の高域雑音が
除去されて数値制御発振回路10に出力される。
【0012】このように、副搬送波周波数信号復調部2
0内では、同期検波が実施されている。同期検波の概略
的な動作は次のようになる。復調信号DSに基づいて位
相誤差信号ESが生成され、位相誤差信号ESにより数
値制御発振回路10から出力される副搬送波周波数の基
準信号SSの発振周波数が制御される。副搬送波周波数
信号BSと副搬送波周波数の基準信号SSとは、乗算器
2にて乗算されて復調信号DSが出力される。副搬送波
周波数信号BSと副搬送波周波数の基準信号SSとの位
相誤差が大きい場合には、位相誤差信号ESの値も大き
くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示したような従来のOFDM受信機200中の副搬送
波周波数信号復調装置20は、復調信号DSとその復調
信号DSを所定時間だけ遅延させた信号との相関特性に
基づいて位相誤差を求めているため、マルチパス伝送路
により遅延されて受信した復調信号(マルチパス遅延波
復調信号)が受信される場合には、送信機と受信機との
間を最短経路にて結んだ通常の伝送路により受信した復
調信号に対してマルチパス遅延波復調信号が加算され、
そのマルチパス遅延波復調信号の影響により位相誤差検
出回路5において求められる相関特性にも変化が生じ
る。
【0014】具体的には、復調信号中のガードインター
バル転写期間と、マルチパス遅延波復調信号の有効シン
ボル期間におけるガードインターバル転写期間の直前部
分(非ガードインターバル転写期間)とは相関が無いの
で、復調信号中のガードインターバル転写期間における
最初からマルチパス遅延波の遅延時間に相当する期間が
終了するまでの間の相関は低くなる。また、有効シンボ
ル期間分だけ遅延されたガードインターバル期間である
遅延ガードインターバル期間と、マルチパス遅延波復調
信号を有効シンボル期間分だけさらに遅延されたマルチ
パス遅延波遅延復調信号中の有効シンボル期間における
ガードインターバル転写期間とは相関が無いので、相関
検出用に遅延された復調信号中の有効シンボル期間分だ
け遅延された遅延ガードインターバル期間における最初
からマルチパス遅延波の遅延時間に相当する期間が終了
するまでの間の相関は低くなる。その結果、検出する位
相誤差の精度が劣化してしまう。
【0015】位相誤差の精度が劣化すると、副搬送波周
波数信号復調装置20におけるガードインターバル期間
中の同期が充分にとれなくなり、復調が不十分になるこ
とから、受信の安定性が劣化する。特にマルチパス伝送
路の状態が変化して遅延波の遅延時間が変動する場合等
には、受信の安定性が大幅に劣化する。
【0016】本発明は上述した如き従来の問題を解決す
るためになされたものであって、マルチパス遅延経路を
経由する遅延波が存在する場合においても、検出する位
相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が
変化する場合であってもOFDM伝送方式の変調信号を
安定受信することができるOFDM受信機を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載した本発明のOFDM受信機は、直
交周波数分割多重(OFDM)伝送方式により伝送され
る変調信号を1次復調することにより副搬送周波数信号
を出力する主搬送波周波数信号復調部と、該副搬送波周
波数信号を同期検波することにより2次復調して復調信
号を出力する副搬送波周波数信号復調部と、該復調信号
中の誤りを訂正する誤り訂正手段と、誤り訂正手段の出
力から出力信号を生成する出力信号生成部とからなるO
FDM受信機であって、前記副搬送波周波数信号復調部
は、前記副搬送波周波数信号に前記副搬送波周波数の基
準信号を乗積することにより復調信号を出力する第1の
乗算器と、前記乗算器の出力を1シンボル期間中の有効
シンボル期間長分だけ遅延させて出力する有効シンボル
期間遅延回路と、前記乗算器の出力と前記有効シンボル
期間遅延回路の出力信号との相関特性を検出し、該相関
特性の値に基づいて復調信号の第1の位相誤差を検出
し、該第1の位相誤差の値を所定値N(Nは2以上の整
数且つ前記1シンボル期間のガードインターバル期間中
に用いられるクロック信号のパルス総数よりも小さい
数)の細分期間に分割して第1の位相分割誤差値として
出力する位相誤差検出回路と、前記位相誤差検出回路か
ら出力される細分期間毎に分割された複数の位相分割誤
差値に対してそれぞれマルチパス遅延波の影響に応じた
重み付けを行うための複数の重み関数を前記位相分割誤
差値に基づいて演算する重み関数回路と、前記位相誤差
検出回路から細分出力された前記第1の位相分割誤差値
にそれぞれ前記重み関数回路から出力された対応する重
み関数を乗算することにより重み付けされた複数の第2
の位相分割誤差値を出力する第2の乗算器と、前記複数
の第2の位相分割誤差値に基づいて演算式により第2の位
相誤差値を演算する演算回路と、前記第2の位相誤差値
から高域雑音を除去して出力するループフィルタと、前
記ループフィルタの出力に基づいて前記副搬送波周波数
の基準信号として用いられる発振周波数を制御して出力
する数値制御発振回路と、前記位相誤差検出回路にて第
1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数Nと、前
記重み関数回路にて演算される重み関数と、前記演算回
路にて前記第2の位相誤差値を得るために前記第2の位相
分割誤差値を用いて演算される演算式とから少なくとも
1つをパラメータとすると共に、前記副搬送波周波数信
号復調部の特性変化を通知する情報としての前記誤り訂
正手段から受信する誤り情報信号が最小になるように、
前記パラメータを適応的に制御する制御回路とを備える
ことを特徴とする。
【0018】請求項2の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、誤り訂正
前の復調信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情
報信号としても用いられる誤り率を計算する誤り率計算
部を有して、前記復調信号中に予め加えられている誤り
訂正符号を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回
路であり、前記制御回路は、前記位相誤差検出回路にて
第1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数Nをパ
ラメータとして、前記誤り率が最小になるように、前記
パラメータを適応的に制御することを特徴とする。
【0019】請求項3の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、前記誤り
情報信号としても用いられる各内部状態におけるパスメ
トリック値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを
有して、ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を
復号するビタビ復号回路であり、前記制御回路は、前記
位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を細分期間に
分割する分割数Nをパラメータとして、前記パスメトリ
ック値が最小になるように、前記パラメータを適応的に
制御することを特徴とする。
【0020】請求項4の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、誤り訂正
前の復調信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情
報信号としても用いられる誤り率を計算する誤り率計算
部を有して、前記復調信号中に予め加えられている誤り
訂正符号を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回
路であり、前記制御回路は、前記重み関数回路にて演算
される重み関数をパラメータとして、前記誤り率が最小
になるように、前記パラメータを適応的に制御すること
を特徴とする。
【0021】請求項5の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、前記誤り
情報信号としても用いられる各内部状態におけるパスメ
トリック値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを
有して、ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を
復号するビタビ復号回路であり、前記制御回路は、前記
重み関数回路にて演算される重み関数をパラメータとし
て、前記パスメトリック値が最小になるように、前記パ
ラメータを適応的に制御することを特徴とする。
【0022】請求項6の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、誤り訂正
前の復調信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情
報信号としても用いられる誤り率を計算する誤り率計算
部を有して、前記復調信号中に予め加えられている誤り
訂正符号を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回
路であり、前記制御回路は、前記演算回路にて前記第2
の位相誤差値を得るために前記第2の位相分割誤差値を
用いて演算される演算式をパラメータとして、前記誤り
率が最小になるように、前記パラメータを適応的に制御
することを特徴とする。
【0023】請求項7の本発明は、請求項1に記載のO
FDM受信機において、前記誤り訂正手段は、前記誤り
情報信号としても用いられる各内部状態におけるパスメ
トリック値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを
有して、ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を
復号するビタビ復号回路であり、前記制御回路は、前記
演算回路にて前記第2の位相誤差値を得るために前記第2
の位相分割誤差値を用いて演算される演算式をパラメー
タとして、前記パスメトリック値が最小になるように、
前記パラメータを適応的に制御することを特徴とする。
【0024】請求項8の本発明は、請求項2、4、6の
何れか1項に記載のOFDM受信機において、前記制御
回路は、前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値
を細分期間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路に
て演算される重み関数と、前記演算回路にて前記第2の
位相誤差値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用
いて演算される演算式とから少なくとも2つをパラメー
タとし、前記誤り率が最小になるように、前記パラメー
タを適応的に制御することを特徴とする。
【0025】請求項9の本発明は、請求項3、5、7の
何れか1項に記載のOFDM受信機において、前記制御
回路は、前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値
を細分期間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路に
て演算される重み関数と、前記演算回路にて前記第2の
位相誤差値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用
いて演算される演算式とから少なくとも2つをパラメー
タとし、前記パスメトリック値が最小になるように、前
記パラメータを適応的に制御することを特徴とする。
【0026】請求項10に記載した本発明のOFDM受
信機は、直交周波数分割多重(OFDM)伝送方式によ
り伝送される変調信号を1次復調することにより副搬送
周波数信号を出力する主搬送波周波数信号復調部と、該
副搬送波周波数信号を同期検波することにより2次復調
して復調信号を出力する副搬送波周波数信号復調部と、
該復調信号中の誤りを訂正する誤り訂正手段と、誤り訂
正手段の出力から出力信号を生成する出力信号生成部と
からなるOFDM受信機であって、前記副搬送波周波数
信号復調部は、前記副搬送波周波数信号に前記副搬送波
周波数の基準信号を乗積することにより復調信号を出力
する第1の乗算器と、前記副搬送波周波数信号を1シン
ボル期間中の有効シンボル期間長分だけ遅延させて出力
する有効シンボル期間遅延回路と、前記副搬送波周波数
信号と前記有効シンボル期間遅延回路の出力信号との相
関特性を検出し、該相関特性の値に基づいて復調信号の
第1の位相誤差を検出し、該第1の位相誤差の値を所定
値N(Nは2以上の整数且つ前記1シンボル期間のガー
ドインターバル期間中に用いられるクロック信号のパル
ス総数よりも小さい数)の細分期間に分割して第1の位
相分割誤差値として出力する位相誤差検出回路と、前記
位相誤差検出回路から出力される細分期間毎に分割され
た複数の位相分割誤差値に対してそれぞれにマルチパス
遅延波の影響に応じた重み付けを行うための複数の重み
関数を前記位相分割誤差値に基づいて演算する重み関数
回路と、前記位相誤差検出回路から細分出力された前記
第1の位相分割誤差値にそれぞれ前記重み関数回路から
出力された対応する重み関数を乗算することにより重み
付けされた複数の第2の位相分割誤差値を出力する第2の
乗算器と、前記複数の第2の位相分割誤差値に基づいて
演算式により第2の位相誤差値を演算する演算回路と、
前記第2の位相誤差値から高域雑音を除去して出力する
ループフィルタと、前記ループフィルタの出力に基づい
て前記副搬送波周波数の基準信号として用いられる発振
周波数を制御して出力する数値制御発振回路と、前記位
相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を細分期間に分
割する分割数Nと、前記重み関数回路にて演算される重
み関数と、前記演算回路にて前記第2の位相誤差値を得
るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算される
演算式とから少なくとも1つをパラメータとすると共
に、前記副搬送波周波数信号復調部の特性変化を通知す
る情報としての前記誤り訂正手段から受信する誤り情報
信号が最小になるように、前記パラメータを適応的に制
御する制御回路とを備えることを特徴とする。
【0027】請求項10の発明では、副搬送周波数信号
が第1の乗算器に入力されて同期検波を実施するフィー
ドフォワード方式とした。
【0028】請求項11に記載した本発明のOFDM受
信機は、直交周波数分割多重(OFDM)伝送方式によ
り伝送される変調信号を1次復調することにより副搬送
周波数信号を出力する主搬送波周波数信号復調部と、該
副搬送波周波数信号を同期検波することにより2次復調
して復調信号を出力する副搬送波周波数信号復調部と、
該復調信号中の誤りを訂正する誤り訂正手段と、誤り訂
正手段の出力から出力信号を生成する出力信号生成部と
からなるOFDM受信機であって、前記副搬送波周波数
信号復調部は、前記副搬送波周波数信号を1シンボル期
間中の有効シンボル期間長分だけ遅延させて出力する有
効シンボル期間遅延回路と、前記有効シンボル期間遅延
回路の出力に前記副搬送波周波数の基準信号を乗積する
ことにより復調信号を出力する第1の乗算器と、前記副
搬送波周波数信号と前記有効シンボル期間遅延回路の出
力信号との相関特性を検出し、該相関特性の値に基づい
て復調信号の第1の位相誤差を検出し、該第1の位相誤
差の値を所定値N(Nは2以上の整数且つ前記1シンボ
ル期間のガードインターバル期間中に用いられるなクロ
ック信号のパルス総数よりも小さい数)の細分期間に分
割して第1の位相分割誤差値として出力する位相誤差検
出回路と、前記位相誤差検出回路から出力される細分期
間毎に分割された複数の位相分割誤差値に対してそれぞ
れにマルチパス遅延波の影響に応じた重み付けを行うた
めの複数の重み関数を前記位相分割誤差値に基づいて演
算する重み関数回路と、前記位相誤差検出回路から細分
出力された前記第1の位相分割誤差値にそれぞれ前記重
み関数回路から出力された対応する重み関数を乗算する
ことにより重み付けされた複数の第2の位相分割誤差値
を出力する第2の乗算器と、前記複数の第2の位相分割誤
差値に基づいて演算式により第2の位相誤差値を演算す
る演算回路と、前記第2の位相誤差値から高域雑音を除
去して出力するループフィルタと、前記ループフィルタ
の出力に基づいて前記副搬送波周波数の基準信号として
用いられる発振周波数を制御して出力する数値制御発振
回路と、前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値
を細分期間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路に
て演算される重み関数と、前記演算回路にて前記第2の
位相誤差値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用
いて演算される演算式とから少なくとも1つをパラメー
タとすると共に、前記副搬送波周波数信号復調部の特性
変化を通知する情報としての前記誤り訂正手段から受信
する誤り情報信号が最小になるように前記パラメータを
適応的に制御する制御回路とを備えることを特徴とす
る。
【0029】請求項11の発明では、有効シンボル期間
遅延回路によって有効シンボル期間分遅延させた副搬送
周波数信号が第1の乗算器に入力されて同期検波を実施
するフィードフォワード方式とした。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づいて説明する。尚、図1〜図13において、図
14に示した従来の副搬送波周波数信号復調装置と同じ
機能の部分については同じ符号を付す。
【0031】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1であるOFDM受信機の構成を示すブロック図であ
る。
【0032】図1のOFDM受信機100において、受
信アンテナ40、主搬送波周波数信号復調部30、誤り
訂正手段50、出力信号生成部60を有していることに
ついては、図14に示した従来のOFDM受信機200
中の構成と同様である。しかし、本実施の形態1のOF
DM受信機100では、副搬送波周波数信号復調部21
の構成及び動作と、誤り訂正手段50中において処理さ
れた信号の1部を、副搬送波周波数信号復調部21の特
性変化を通知する情報である誤り情報信号CSとして副
搬送波周波数信号復調部21に戻していることが従来の
OFDM受信機200とは異なっている。
【0033】まず、本実施の形態1のOFDM受信機1
00の副搬送波周波数復調部21の構成について説明す
る。
【0034】副搬送波周波数復調部21中において、2
は第1の乗算器、4は有効シンボル期間の遅延回路、5
は相関特性に基づいて第1の位相誤差を検出し、該第1
の位相誤差の値を所定値N(Nは2以上の整数且つ前記
1シンボル期間のガードインターバル期間中に用いられ
るクロック信号のパルス総数よりも小さい数)の細分期
間に分割して第1の位相分割誤差値として出力する位相
誤差検出回路、6は位相誤差検出回路5から出力される
細分期間毎に分割された複数の第1の位相分割誤差値に
対してそれぞれマルチパス遅延波の影響に応じた重み付
けを行うための複数の重み関数を位相分割誤差値に基づ
いて演算する重み関数回路、7は位相誤差検出回路5か
ら細分出力された第1の位相分割誤差値にそれぞれ重み
関数回路6から出力された対応する重み関数を乗算する
ことにより重み付けされた複数の第2の位相分割誤差値
を出力する第2の乗算器、8は複数の第2の位相分割誤差
値に基づいて演算式により第2の位相誤差値を演算する
演算回路、9は第2の位相誤差値から高域雑音を除去し
て出力するためにゲイン調整が可能であるループフィル
タ、10は数値制御により周波数制御可能な発振回路、
11は位相誤差検出回路5の分割数Nと、重み関数回路
6の重み関数と、演算回路8の第2の位相誤差値の演算
式とから少なくとも1つをパラメータとして、誤り情報
信号CSが最小になるように前記パラメータを適応的に
制御する制御回路、BSは副搬送波周波数信号、DSは
復調信号、SSは数値制御発振回路10から出力される
基準信号、ESは演算回路8から出力される位相誤差信
号である。
【0035】第1の乗算器2は、位相誤差Δθ(N)に
対応させて数値制御発振回路10から出力される基準信
号SSを副搬送波周波数信号BSに乗ずることにより、
副搬送波周波数信号BSの位相誤差を修正して復調信号
DSを出力する。有効シンボル期間遅延回路4は、復調
信号DSを有効シンボル期間分だけ遅延させて出力す
る。位相誤差検出回路5は、相関特性検出期間をいくつ
かの細分期間に分割し、各細分期間における第1の位相
分割誤差値を出力する。重み関数回路6は、第2の乗算
器7によって各細分期間の第1の位相分割誤差値に乗ず
るための重み関数を計算して出力する。第2の乗算器7
は、各細分期間の第1の位相分割誤差値に重み関数を乗
ずることにより、各位相誤差値に重み付けを行った第2
の位相分割誤差値を出力する。演算回路8は、各細分期
間ごとに重み付けられた第2の位相分割誤差値を演算式
を用いて演算することによって、最終的な第2の位相誤
差信号である位相誤差信号ESを出力する。ループフィ
ルタ9は、例えば、周波数特性が異なると共にゲインを
可変できるフィルタを少なくとも1つ以上有しており、
各フィルタの出力を加算して出力する。数値制御発振回
路10は、位相誤差信号に基づいて再生された副搬送波
周波数の信号である基準信号SSを出力する。制御回路
11は、位相誤差検出回路5における分割数N、重み関
数回路6における重み関数、及び、演算回路8における
第2の位相分割誤差値の演算式のうち、少なくとも1つ
をパラメータとして、誤り訂正手段50から受信した誤
り情報信号CSが最小になるように前記パラメータを適
応的に制御する。
【0036】次に、OFDM受信機100では、誤り訂
正手段50中において処理された信号の1部を誤り情報
信号CSとして副搬送波周波数信号復調部21に戻して
いることから、OFDM受信機100の従来と異なる内
部動作について、主に、従来と構造が異なる副搬送波周
波数信号復調部21に関係する動作について説明する。
【0037】OFDM受信機100がOFDM伝送方式
の変調信号を受信すると、主搬送波周波数信号復調部3
0から副搬送波周波数信号BSが副搬送波周波数信号復
調部21内の第1の乗算器2に入力される。
【0038】ここで、副搬送波周波数信号復調部21内
では、同期検波が実施されており、同期検波の概略的な
動作としては図14に示した従来の副搬送波周波数信号
変調部20における動作と同様である。
【0039】副搬送波周波数信号変調部21の初期状態
においては位相誤差が修正されていない復調信号DSが
第1の乗算器2から出力される。この復調信号DSと、
復調信号DSを有効シンボル期間遅延回路4によって有
効シンボル期間分だけ遅延させた信号とが位相誤差検出
回路5に入力される。位相誤差検出回路5では、入力す
る2信号の相関特性を検出して第1の位相誤差信号を生
成する。この第1の位相誤差信号ESはガードインター
バル期間とそれに対応する有効シンボル期間最後部とを
同期させるように生成される。
【0040】位相誤差検出回路5から出力される第1の
位相誤差信号は、相関特性検出期間を細分した期間毎に
分割された第1の位相分割誤差信号として出力される。
即ち、位相誤差検出回路5は、相関特性検出期間を1〜
Nの細分期間に分割し、細分期間毎に検出された相関値
に基づいて位相誤差(第1の位相分割誤差信号)を検出
し出力する。
【0041】重み関数回路6は、位相誤差検出回路5の
各細分期間の出力値に基づいて各細分期間に対する重み
関数を計算する。例えば、相関の強い細分期間について
は重み関数を大きくし、相関の弱い細分期間、即ち、マ
ルチパス中の最短経路以外を経由した遅延波(マルチパ
ス遅延波)を復調した信号(マルチパス遅延波復調信
号)等の影響によって位相誤差検出精度が低くなった期
間については重み関数を小さくすることにより、マルチ
パス遅延波が復調信号に与える影響を抑えるようにす
る。
【0042】重み関数回路6から出力された位相誤差検
出回路5の各出力に対応する各重み関数を、第2の乗算
器7によって位相誤差検出回路5の各出力と乗算し、細
分期間毎の位相誤差信号に対して重み付けを行う。演算
回路8は、全ての第2の乗算器7からの出力される信号
が入力され、各入力信号に基づいた演算を行うことによ
って、最終的な第2の位相誤差信号である位相誤差信号
ESを出力する。
【0043】演算回路8の出力即ち第2の位相誤差信号
である位相誤差信号ESは、ゲイン調整可能であるルー
プフィルタ9に入力される。ループフィルタ9によって
高域ノイズが除去された位相誤差信号は、数値制御発振
回路10に入力される。
【0044】数値制御発振回路10は、任意のサンプル
時刻Nにおけるループフィルタ9の出力信号Δθ(N)
に応じたcosθ(N)及びsinθ(N)(θ(N)
=Δθ(N)+Δθ(N+1))、即ち、再生された副
搬送波周波数の信号である基準信号SSを出力する。こ
の数値制御発振器10から出力される基準信号SSと副
搬送波周波数信号BSとを第1の乗算器2により乗算す
ることにより位相誤差を修正した復調信号DSを得る。
【0045】ここで、上記した復調信号DSが遅延され
た信号と、遅延されていない復調信号DSとの間の相関
特性の検出方法について説明する。
【0046】図2は、図1の位相誤差検出回路5に入力
する復調信号DS等を示したタイミングチャートであ
る。
【0047】図2の(a)は、遅延されていない復調信
号DSを示し、ST0、ST1、ST2は、伝送信号の
信号単位となる1シンボル期間を示している。シンボル
期間ST0(以下、ST0と記す)中には、ガードイン
ターバル期間GI0(以下、GI0と記す)と、有効シ
ンボル期間ES0(以下、ES0と記す)とを有してい
る。また、ES0中の最後部から前側に向けてGI0に
相当する期間は、ガードインターバル転写期間RG0
(以下、RG0と記す)となっている。同様にして、シ
ンボル期間ST1、ST2中には、各々ガードインター
バル期間GI1、GI2(以下、GI1、GI2と記
す)と、有効シンボル期間ES1、ES2(以下、ES
1、ES2と記す)とを有しており、また、有効シンボ
ル期間ES1中の最後部から前側にかけては各々ガード
インターバル転写期間RG1(以下、RG1と記す)と
なっている。
【0048】図2の(b)は、相関特性検出用に復調信
号DSが遅延された信号を示し、DL0、DL1、DL
2は、各々図2(a)のES0、ES1、ES2に相当
する期間である遅延期間を示している。DG0、DG1
は、各々図2(a)のGI0、GI1が遅延期間DL
0、DL1だけ遅延された遅延ガードインターバル期間
である。
【0049】上記したように、直交周波数分割多重方式
にて伝送される変調信号の信号単位であるST0〜ST
2は、GI0〜GI2とES0〜ES2とから構成され
る。ガードインターバル期間GI0〜GI2は、送信機
と受信機間の信号の同期を得るためと、マルチパスの遅
延信号により受信信号が干渉されることを防ぐために各
シンボル期間ST0〜ST2の先頭部分に設けられてい
る。また、有効シンボル期間ES0〜ES2は、実際に
復調される通信データが含まれる期間であり、その期間
中の最後の一部分RG0〜RG1がそのシンボル期間S
T0〜ST2中にて対応する各ガードインターバル期間
GI0〜GI2に複写される。
【0050】図2(a)のGI0、GI1中の復調信号
は、図2(a)のRG0、RG1中の復調信号が転写さ
れたものであるので、GI0中の復調信号はRG0中の
復調信号と同一内容であり、GI1中の復調信号はRG
1中の復調信号と同一内容である。従って、GI0が遅
延期間DL0だけ遅延されたDG0中の復調信号とRG
0中の復調信号とは同一内容であり、GI1が遅延期間
DL1だけ遅延されたDG1中の復調信号とRG1中の
復調信号とは同一内容である。但し、DG0とRG0、
或いは、DG1とRG1は、同期しているとは限らな
い。
【0051】そこで、図2(c)に示したように、RG
0或いはRG1と同一期間となるように相関特性検出期
間DT0、DT1(以下、DT0、DT1と記す)を設
け、DT0におけるRG0中の復調信号の内容とDG0
中の復調信号の内容との相関特性を検出し、DT1にお
けるRG1中の復調信号の内容とDG1中の復調信号の
内容との相関特性を検出する。検出した相関特性の値か
らRG0中の復調信号とDG0中の復調信号との位相の
ずれ量、即ち、位相誤差が検出できるので、位相誤差信
号を位相誤差検出回路5から出力する。
【0052】このようにして、位相誤差は検出できる
が、これは数式的にも証明されている。例えば、Paul
H. Moose,"A Technique for Orthogonal Frequency Div
ision Multiplexing Frequency Offset Correction" I
EEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS, VO
L. 42, NO. 10, OCTOBER 1994には、従来の直交周
波数分割多重方式の変調信号が副搬送波周波数信号復調
装置により復調される原理が数式的に示されている。
【0053】ここでは、位相誤差を周波数のオフセット
を用いて求めている。まず、周波数オフセットδfを含
むOFDM信号の第iシンボルにおけるn番目のサンプル
をsnとする。nがガードインターバル期間にある場合に
おいて、式(1)で表される自己相関特性関数RNを定義
する。
【0054】
【数1】
【0055】但し、E[x]はxの期待値、x*はxの複素共
役を表す。また、NはFFT(高速フーリエ変換)サイ
ズである。
【0056】周波数オフセットが存在する場合、雑音を
無視するとsn+Nは、snと周波数オフセットδfを用いて
次の式(2)のように表される。
【0057】
【数2】
【0058】式(2)を式(1)に代入すると、次の式
(3)が得られる。
【0059】
【数3】
【0060】ここで、期待値E[x]の計算をガードイン
ターバル期間GIにおける時間平均で近似できると仮定
すると、式(1)は次の式(4)のように示される。
【0061】
【数4】
【0062】従って、式(4)で得られる複素データか
ら、その中の位相成分を抽出することによって、周波数
オフセットδfを次の式(5)に示すように推定するこ
とができる。
【0063】
【数5】
【0064】この周波数オフセットδfの式(5)か
ら、位相誤差δθを次の式(6)に示すように求めるこ
とができる。
【0065】
【数6】
【0066】上記から、式(1)〜式(4)に示したよ
うに、ガードインターバル期間とそれに対応する有効シ
ンボル期間の最後部との相関特性を求め、式(5)〜式
(6)に示したようにその中から位相成分を抽出するこ
とにより、数式的にも復調信号の位相誤差を検出するこ
とができることがわかる。
【0067】図2の(d)〜(g)は、上記のマルチパ
ス遅延波復調信号と通常の復調信号との関係を示すタイ
ミングチャートである。
【0068】図2の(d)はマルチパス遅延波復調信号
を示し、(e)は(a)の復調信号とマルチパス遅延波
復調信号とを上下段に重ねて示し、(f)は(c)の相
関特性検出期間中の相関特性が変化した期間と相関特性
が変化しない期間を示し、(g)は(b)の相関検出用
に遅延された復調信号とマルチパス遅延波復調信号が遅
延された復調信号とを上下段に重ねて示している。
【0069】図2の(d)に示したマルチパス遅延波復
調信号中の各シンボル期間MS0〜MS2は、マルチパ
ス伝送路中の遅延経路(以下、マルチパス遅延経路と記
す)を経由するため、(a)に示した通常の復調信号中
の各シンボル期間ST0〜ST2に対して各々期間dt
分だけ遅延する。そのため、図2の(e)の上段に示し
た通常経路を経由する復調信号中のRG0に対し、図2
の(e)の下段に示したマルチパス遅延経路を経由する
復調信号中のME0b(上記RG0に対応するマルチパ
ス遅延波復調信号中の期間)も、期間dt分だけ遅延す
る。従って、復調信号中のRG0の最初から期間dtま
での間、即ち、図2の(f)に示した相関特性変化期間
DT0aについては、マルチパス遅延経路を経由する復
調信号中のME0a(有効シンボル期間ES0中の非R
G0部分に対応するマルチパス遅延波復調信号中の期
間)の影響を受ける。同様にして、図2の(f)に示し
た相関特性変化期間DT0bについては、マルチパス遅
延経路を経由する復調信号中のME0bの影響を受け
る。ここで、RG0とME0bとは遅延関係にある同一
信号同士であるので相関を有しているが、RG0とME
0aとは相関を有していない。
【0070】一方、図2の(g)の上段に示した通常経
路を経由する復調信号が相関検出用に遅延された信号中
のDG0に対し、図2の(g)の下段に示したマルチパ
ス遅延経路を経由する復調信号が相関検出用に遅延され
た信号中のMI0(相関検出用に遅延されたマルチパス
遅延波復調信号中の上記DG0に対応する期間)も、期
間dt分だけ遅延する。従って、相関検出用に遅延され
た復調信号中のDG0の最初から期間dtまでの間、即
ち、図2の(f)に示した相関特性変化期間DT0aに
ついては、マルチパス遅延経路を経由する復調信号が相
関検出用に遅延された信号中のMD0b(有効シンボル
期間ES0中の非RG0部分に対応するマルチパス遅延
波復調信号中の期間)の影響を受ける。同様にして、図
2の(f)に示した相関特性変化期間DT0bについて
は、マルチパス遅延経路を経由する復調信号が相関検出
用に遅延された信号中のMI0の影響を受ける。ここ
で、DG0とMI0とは遅延関係にある同一信号同士で
あるので相関を有しているが、DG0とMD0bとは相
関を有していない。
【0071】従って、RG0とME0aとは相関が無い
ので、復調信号中のRG0の最初から期間dtまでの間
の相関は低くなり、DG0とMD0bとは相関が無いの
で、復調信号が相関検出用に遅延された信号中のDG0
の最初から期間dtまでの間の相関は低くなり、その結
果、例えば、図10に示した従来の副搬送波周波数信号
復調部21では、検出する位相誤差の精度が劣化してし
まう。
【0072】本実施の形態1では、図2におけるRG0
の最初から期間dtまでの間と、DG0の最初から期間
dtまでの間とを検出して、その期間の重み付けを低く
することにより、最終的な位相誤差の精度が劣化しない
ようにしている。
【0073】図3は、図2の(c)、(e)、(f)、
(g)の信号を時間軸を拡大して示すと共に、相関特性
検出期間を細分した細分期間を(h)に示したタイミン
グチャートである。
【0074】図3の(c)、(e)〜(g)は、図2に
示した同番号の信号の時間軸を拡大して示した図であ
り、(h)は、本実施の形態1の位相誤差検出回路5に
より相関特性検出期間を細分した細分期間を示してい
る。この細分期間は、微細に分割したほうが好ましい
が、相関を検出する能力はクロック信号の波長よりも細
かくはならないため、本実施の形態1では所定値N(N
は2以上の整数且つ前記1シンボル期間のガードインタ
ーバル期間中に用いられるクロック信号のパルス総数よ
りも小さい数)に分割した細分期間とした。
【0075】このように、相関特性検出期間を細分する
ことにより、マルチパス遅延経路を経由した副搬送波周
波数信号の遅延する期間dtを特定でき、従って、マル
チパス遅延経路を経由した副搬送波周波数信号が通常経
路を経由した副搬送波信号に加算されることにより、相
関が低下する期間である相関特性変化期間DT0aを特
定することができる。
【0076】本実施の形態1では、重み関数回路6によ
り、相関特性変化期間DT0aに対する重み関数を低く
設定し、相関特性変化期間DT0bに対する重み関数を
高く設定する。すると、演算回路8において演算される
最終的な位相誤差信号中では、マルチパス遅延経路を経
由した副搬送波周波数信号の影響が少なくなる。
【0077】また、OFDM受信機100の誤り訂正手
段50中において処理された信号の1部を副搬送波周波
数信号復調部21に戻す誤り情報信号CSは、誤り訂正
手段50に入力した復調信号DS中の誤りの量を示す信
号であり、この情報信号CSの増減を監視することによ
り副搬送波周波数信号復調部21の特性変化を知ること
ができる情報である。言いかえれば、誤り情報信号CS
は、副搬送波周波数信号復調部24の特性変化を通知す
る情報であると言える。誤り情報信号CSを受信した制
御回路11では、位相誤差検出回路5にて第1の位相誤
差の値を細分期間に分割する分割数Nと、重み関数回路
6にて演算される重み関数と、演算回路8にて第2の位
相誤差値を得るための第2の位相分割誤差値の演算式と
から少なくとも1つをパラメータとして、誤り訂正手段
50から受信した誤り情報信号CSが最小になるよう
に、パラメータを適応的に制御するための制御信号IS
を出力する。適応的にパラメータを制御することとは、
例えば、副搬送波周波数信号復調部21の特性変化に適
応させてパラメータを制御することであり、これによ
り、マルチパス伝送路の状態が変化することから副搬送
波周波数信号復調部21に入力する受信信号が変化する
場合でも、その変化に対応して復調できることになる。
【0078】以上に説明したように、本実施の形態1に
係るOFDM受信機100は、副搬送波周波数信号復調
装置21が、相関特性検出期間をいくつかの細分期間に
分割して細分期間毎に位相誤差を出力する位相誤差検出
回路5と、位相誤差値に重み付けをするための重み関数
を計算する重み関数回路6と、位相誤差検出回路5の出
力にそれぞれ対応する重み関数を乗算する第2の乗算器
7と、重み付けされた信号を演算する演算回路8と、誤
り訂正手段50から受信した誤り情報信号CSが最小に
なるように、第1の位相誤差の値を細分期間に分割する
分割数Nと、重み関数回路6にて演算される重み関数
と、演算回路8にて第2の位相誤差値を得るための第2の
位相分割誤差値の演算式とから少なくとも1つをパラメ
ータを適応的に制御する制御回路11とを備えるように
したので、マルチパス遅延経路を経由する遅延信号が存
在する場合においても、副搬送波周波数信号の位相誤差
を最適に補正できる。そのため、マルチパス遅延信号に
よって相関が弱くなる期間の影響を抑えることができ、
検出する位相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送
路の状態が変化する場合であってもOFDM伝送方式の
変調信号を安定受信することができる。
【0079】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2であるOFDM受信機103を示すブロック図であ
る。尚、以下の図4〜図13においては、図1に示した
実施の形態1のOFDM受信機200と同じ機能の部分
については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0080】図4に示したように、OFDM受信機10
3中の誤り訂正手段50は、誤り訂正回路70から構成
される。誤り訂正回路70は、送信側において予め付加
された誤り訂正符号により復調信号DS中の誤りを訂正
する誤り訂正部71と、誤り訂正前の復調信号DSと誤
り訂正後の復調信号を記憶する記憶部72と、誤り訂正
前の復調信号DSと誤り訂正後の復調信号とから前記誤
り情報信号としても用いられる誤り率を計算する誤り率
計算部73とを有している。誤り率計算部73で計算さ
れた誤り率CSaは、従来のOFDM受信機では出力信
号生成部60に送出されるのみであったが、本実施の形
態2のOFDM受信機103では、副搬送波周波数信号
復調部24中の制御回路11にも誤り率CSaを送出す
るようにしている。この誤り率CSaは、副搬送波周波
数信号復調部に戻されることにより副搬送波周波数信号
復調部の特性変化を通知する情報として利用することが
できる。誤り情報信号CSaを受信した制御回路11で
は、位相誤差検出回路5における第1の位相誤差の値を
細分期間に分割する分割数Nをパラメータとして、誤り
率CSaが最小となるように適応的に分割数Nを制御す
るための制御信号ISaを出力する。
【0081】本実施の形態2のOFDM受信機103の
誤り訂正手段50を構成する誤り訂正回路70の動作に
ついて説明する。誤り訂正前の復調信号DSが訂正回路
70に入力されると、その復調信号DSは誤り訂正部7
1と、記憶部72に入力される。誤り訂正部71では、
送信側において復調信号DS中に付加されている誤り訂
正符号に基づいて復調信号DS中の誤りを検出すると共
にその誤りを訂正して出力する。一方、記憶部72に入
力した誤り訂正前の復調信号DSはそのまま記憶され
る。次に、誤り訂正部71にて誤りが訂正された復調信
号も記憶部72に記憶される。記憶部72に記憶された
誤り訂正前の復調信号DSと誤り訂正後の復調信号と
は、双方とも誤り率計算部73に送出され、誤り率計算
部73にて誤り率CSaが計算される。計算された誤り
率CSaは、出力信号生成部60に出力されると共に、
副搬送波周波数信号復調部24中の制御回路11にも出
力される。
【0082】次に、本実施の形態2のOFDM受信機1
03の副搬送波周波数復調部24の動作を説明する。
【0083】本実施の形態2のOFDM受信機103の
副搬送波周波数信号変調部24が、初期状態において位
相誤差が修正されていない復調信号DSを乗算器2から
出力してから、位相誤差検出回路5により細分された位
相誤差信号を出力するまでの動作は実施の形態1と同様
である。
【0084】誤り率CSaを受信した制御回路11で
は、誤り率CSaに基づいて、その誤り率CSaが最小
となるように、位相誤差検出回路5における第1の位相
誤差の値を細分期間に分割する分割数Nをパラメータと
して制御するための制御信号ISaを出力する。また、
誤り率CSaが入力されるまでの間の初期状態では、制
御信号ISaは所定の処理になるように固定される。位
相誤差検出回路5の分割数Nを制御する場合の初期状態
の制御信号は、例えば、分割数Nが所定値になるように
固定される。以下の回路の動作は、実施の形態1と同様
である。
【0085】このように誤り率CSaが最小となるよう
に制御回路11から出力される制御信号ISaを制御す
ることにより、例えば、マルチパス遅延波の伝搬状態が
変化しても、マルチパス遅延経路を経由した遅延信号に
よって相関が弱くなった細分期間の影響を抑えることが
できる。
【0086】以上説明したように、本実施の形態2に係
るOFDM受信機103は、誤り訂正手段50が誤り訂
正回路70であるように構成され、誤り情報信号を誤り
率CSaとし、位相誤差検出回路5の分割数Nをパラメ
ータとして誤り率CSaに基づいて制御回路11により
制御するようにしたので、マルチパス遅延経路を経由す
る遅延波が存在する場合においても、マルチパス遅延信
号によって相関が弱くなる期間の影響を抑えることがで
き、検出する位相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス
伝送路の状態が変化する場合であってもOFDM伝送方
式の変調信号を安定受信することができる。
【0087】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3であるOFDM受信機104を示すブロック図であ
る。
【0088】図5に示した本実施の形態3と、図4に示
した実施の形態2との主な相違点は、本実施の形態3で
は、OFDM受信機104中の誤り訂正手段50がビタ
ビ復号回路80になっている点と、副搬送波周波数信号
復調部25中の制御回路11に入力する誤り訂正手段5
0からの信号が、ビタビ復号回路80から出力されたパ
スメトリック値CSbになっている点である。
【0089】ビタビ復号回路80は、受信系列と各ブラ
ンチとの間のメトリック値を計算するブランチメトリッ
ク計算部81と、生き残りパスを選択して生き残りパス
のパスメトリック値を計算するACS(アダー・コンパ
レータ・セレクタ)部82と、各内部状態での前記誤り
情報信号としても用いられるパスメトリック値をそれぞ
れ記憶するパスメトリックメモリ83と、選択したパス
の推定出力を記憶するパスメモリ84と、最尤のパスメ
トリック値のアドレスを検出する最尤パス検出部85
と、最尤パス検出部85にて検出された内部状態に対応
するパスをパスメモリ84から読み出してデータを復元
し、誤り訂正後のデータとして出力する最尤復号部86
とを有している。また、上記のACS部82の生き残り
パスを選択する計算とは、パスメトリックメモリ83か
ら同一状態に遷移する一対の内部状態についてのパスメ
トリック値を読み込み、ブランチメトリック値との加算
を行うことにより、新たなブランチが追加された一対の
パスのパスメトリック値を算出し、算出された一対のパ
スメトリック値の内の小さい方を生き残りパスとして選
択する計算である。
【0090】ビタビ復号回路80の動作について説明す
る。誤り訂正前の復調信号DSがビタビ復号回路80に
入力すると、その復調信号DSはブランチメトリック計
算部81に入力される。ブランチメトリック計算部81
では、ブランチに対応する状態遷移が行われた時に生成
されるべき既知の符号と実際に入力された符合との距離
(ハミング距離等)であるブランチメトリック値を計算
する。計算されたブランチメトリック値はACS部82
に読み込まれる。ACS部82では、ブランチメトリッ
ク値と共に一対の状態についてのパスメトリック値をパ
スメトリックメモリ83から読み込み、ACS計算を行
う。ACS部82の計算結果は、パスメトリックメモリ
83とパスメモリ84に書きこまれる。最尤パス検出部
85では、パスメトリックメモリ83から出力されるパ
スメトリック値から最尤のパスメトリック値のアドレス
を検出して最尤復号部86に出力する。最尤復号部86
では、最尤パス検出部85にて検出された最尤のパスメ
トリック値に対応するパスをパスメモリ84から読み出
してデータを復元し、誤り訂正後のデータとして出力信
号生成部60に出力する。パスメトリックメモリ83か
ら出力されるパスメトリック値CSbは、ACS部82
及び最尤パス検出部85に出力されると共に、副搬送波
周波数信号復調部25の制御回路11にも出力される。
【0091】パスメトリックメモリ83から出力された
パスメトリック値CSbは、従来のOFDM受信機では
ACS部82に送出されるのみであったが、本実施の形
態3のOFDM受信機104では、副搬送波周波数信号
復調部25中の制御回路11にもパスメトリック値CS
bを送出するようにした。パスメトリック値CSbを受
信した制御回路11では、そのパスメトリック値CSb
が最小となるように、位相誤差検出回路5における第1
の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数Nをパラメ
ータとして制御するための制御信号ISbを出力する。
また、パスメトリック値CSbが入力されるまでの間の
初期状態では、制御信号ISbは所定の処理になるよう
に固定される。位相誤差検出回路5の分割数Nを制御す
る場合の初期状態の制御信号は、例えば、分割数Nが所
定値になるように固定される。以下の回路の動作は、実
施の形態1と同様である。
【0092】このようにパスメトリック値CSbが最小
となるように制御回路11から出力される制御信号IS
bを制御することにより、例えば、マルチパス遅延波の
伝搬状態が変化しても、マルチパス遅延経路を経由した
遅延信号によって相関が弱くなった細分期間の影響を抑
えることができる。
【0093】以上説明したように、本実施の形態3に係
るOFDM受信機104は、誤り訂正手段50がビタビ
復号回路80であるように構成され、誤り情報信号をパ
スメトリック値CSbとし、位相誤差検出回路5の分割
数Nをパラメータとしてパスメトリック値CSbに基づ
いて制御回路11により制御するようにしたので、マル
チパス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合におい
ても、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間
の影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精度の
劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合で
あってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信するこ
とができる。
【0094】実施の形態4.図6は本発明の実施の形態
4のOFDM受信機105を示すブロック図である。
【0095】図6に示した本実施の形態4と、図4に示
した実施の形態2との主な相違点は、本実施の形態4で
は、副搬送波周波数信号復調部26中の制御回路11か
ら出力する信号が重み検出回路6に入力されている点で
ある。
【0096】また、本実施の形態4のOFDM受信機1
05の副搬送波周波数復調部26と実施の形態2の副搬
送波周波数復調部24との主な動作の相違点は、実施の
形態2の副搬送波周波数復調部24では位相誤差検出回
路5を制御するために制御回路11から出力される制御
信号ISaが、実施の形態4の副搬送波周波数復調部2
6では制御信号IScに変更されているのみであり、他
は、図4に示した実施の形態2について上記した動作と
同様となる。具体的には、図4に示した実施の形態2に
対する本実施の形態4の動作上の変更点は、制御回路1
1の制御内容であって、制御回路11から出力される制
御信号IScにより、誤り率CSaが最小となるように
重み関数回路6にて演算される重み関数がパラメータと
して制御されるのみとなる。従って、本実施の形態4で
も、マルチパス遅延経路を経由した遅延信号によって相
関が弱くなった細分期間の影響を最小限に抑えることが
できる。
【0097】以上説明したように、本実施の形態4に係
るOFDM受信機105は、副搬送波周波数復調部24
が、誤り訂正回路70から誤り率CSaを誤り信号とし
て得ると共に、制御回路11により重み関数回路6にお
ける重み関数を誤り率CSaが最小となるように制御す
るので、マルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在す
る場合においても、マルチパス遅延信号によって相関が
弱くなる期間の影響を抑えることができ、検出する位相
誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変
化する場合であってもOFDM伝送方式の変調信号を安
定受信することができる。
【0098】実施の形態5.図7は本発明の実施の形態
5であるOFDM受信機106を示すブロック図であ
る。
【0099】図7に示した本実施の形態5と、図6に示
した実施の形態4との主な相違点は、本実施の形態5で
は、副搬送波周波数信号復調部27中の制御回路11に
入力する誤り訂正手段50からの信号が、ビタビ復号回
路80から出力されたパスメトリック値CSbになって
いる点である。また、ビタビ復号回路80については、
図5に示した実施の形態3により既に説明している。
【0100】従って、本実施の形態5のOFDM受信機
106中の副搬送波周波数復調部27の動作が図6に示
した実施の形態4と相違する点についても、図6に示し
た実施の形態4における誤り率CSaが本実施の形態5
ではパスメトリック値CSbに変更される点のみで、他
は、図6に示した実施の形態4について上記した動作と
同様となる。具体的には、図6に示した実施の形態4に
対する図7の本実施の形態5の動作上の変更点は、制御
回路11の制御内容であり、制御回路11から出力され
る制御信号ISdにより、パスメトリック値CSbが最
小となるように重み関数回路6にて演算される重み関数
をパラメータとして制御回路11により制御するのみと
なる。従って、本実施の形態5でも、マルチパス遅延経
路を経由した遅延信号によって相関が弱くなった細分期
間の影響を最小限に抑えることができる。
【0101】以上説明したように、本実施の形態に係る
OFDM受信機106は、副搬送波周波数復調部27
が、ビタビ復号回路80からパスメトリック値CSbを
誤り信号として得ると共に、制御回路11により重み関
数回路6における重み関数をパスメトリック値CSbが
最小となるように制御するように構成したので、マルチ
パス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合において
も、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の
影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣
化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であ
ってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信すること
ができる。
【0102】実施の形態6.図8は本発明の実施の形態
6であるOFDM受信機107を示すブロック図であ
る。
【0103】図8に示した本実施の形態6と、図4に示
した実施の形態2との主な相違点は、本実施の形態6で
は、副搬送波周波数信号復調部28中の制御回路11か
ら出力する信号が演算回路8に入力されている点であ
る。
【0104】また、本実施の形態6のOFDM受信機1
07の副搬送波周波数復調部28と、図4に示した実施
の形態2の副搬送波周波数復調部24との主な動作上の
相違点は、図4に示した実施の形態2における位相誤差
検出回路5を制御するために制御回路11から出力され
る制御信号ISaが、実施の形態6の副搬送波周波数復
調部28では演算回路8を制御するために制御回路11
から出力される制御信号ISeに変更されている点のみ
で、他は、図4に示した実施の形態2について上記した
動作と同様となる。具体的には、図4に示した実施の形
態2に対する本実施の形態6の動作上の変更点は、制御
回路11の制御内容であって、制御回路11から出力さ
れる制御信号ISeにより、誤り率CSaが最小となる
ように演算回路8にて演算される演算式をパラメータと
して制御回路11により制御するのみとなる。従って、
本実施の形態6でも、マルチパス遅延経路を経由した遅
延信号によって相関が弱くなった細分期間の影響を最小
限に抑えることができる。
【0105】以上説明したように、本実施の形態6に係
るOFDM受信機107は、副搬送波周波数復調部28
が、誤り訂正回路70から誤り率CSaを誤り信号とし
て得ると共に、制御回路11により演算回路8にて演算
される演算式を誤り率CSaが最小となるように制御す
るので、マルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在す
る場合においても、マルチパス遅延信号によって相関が
弱くなる期間の影響を抑えることができ、検出する位相
誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変
化する場合であってもOFDM伝送方式の変調信号を安
定受信することができる。
【0106】実施の形態7.図9は本発明の実施の形態
7であるOFDM受信機108を示すブロック図であ
る。
【0107】図9に示した本実施の形態7と、図8に示
した実施の形態6との主な相違点は、本実施の形態7で
は、副搬送波周波数信号復調部27中の制御回路11に
入力する誤り訂正手段50からの信号が、ビタビ復号回
路80から出力されたパスメトリック値CSbになって
いる点である。また、ビタビ復号回路80については、
図5に示した実施の形態3により既に説明している。
【0108】従って、本実施の形態7のOFDM受信機
108中の副搬送波周波数復調部29の動作が図8に示
した実施の形態6と相違する点についても、図8に示し
た実施の形態6における誤り率CSaがパスメトリック
値CSbに変更される点のみで、他は、図8に示した実
施の形態6について上記した動作と同様となる。具体的
には、図8に示した実施の形態6に対する図9の本実施
の形態7の動作上の変更点は、制御回路11の制御内容
であり、制御回路11から出力される制御信号ISfに
より、パスメトリック値CSbが最小となるように演算
回路8にて演算される演算式をパラメータとして制御回
路11により制御するのみとなる。従って、本実施の形
態でも、マルチパス遅延経路を経由した遅延信号によっ
て相関が弱くなった細分期間の影響を最小限に抑えるこ
とができる。
【0109】以上説明したように、本実施の形態に係る
OFDM受信機108は、副搬送波周波数復調部29
が、ビタビ復号回路80からパスメトリック値CSbを
誤り信号として得ると共に、制御回路11により演算回
路8にて演算される演算式をパスメトリック値CSbが
最小となるように制御するように構成したので、マルチ
パス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合において
も、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の
影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣
化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であ
ってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信すること
ができる。
【0110】実施の形態8.図10は本発明の実施の形
態8のOFDM受信機101を示すブロック図である。
【0111】図10に示した本実施の形態8と、図4に
示した実施の形態2との主な相違点は、本実施の形態8
では、副搬送波周波数信号復調部22中の制御回路11
から出力する信号ISが、位相誤差検出回路5と、重み
関数回路6と、演算回路8とから少なくとも2つの回路
に入力するようにしている点と、各回路中の位相誤差検
出回路5にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割する
分割数N、重み関数回路6にて演算される重み関数、演
算回路8にて第2の位相誤差値を得るために第2の位相分
割誤差値を用いて演算される演算式中から信号ISが入
力する回路のものをパラメータとして用いている点であ
る。
【0112】また、本実施の形態8のOFDM受信機1
01の副搬送波周波数復調部22と、図4に示した実施
の形態2の副搬送波周波数復調部24との主な動作上の
相違点は、制御回路11の制御内容であって、図4に示
した実施の形態2における位相誤差検出回路5を制御す
るために制御回路11から出力される制御信号ISa
が、位相誤差検出回路5と、重み関数回路6と、演算回
路8とから少なくとも2つの回路を制御するために制御
回路11から出力される制御信号ISに変更されている
ことから、制御するパラメータが複数になっている点
と、制御回路11が、誤り率CSaが最小になるよう
に、複数のパラメータを総合して適応的に制御する点で
ある。従って、本実施の形態6でも、マルチパス遅延経
路を経由した遅延信号によって相関が弱くなった細分期
間の影響を最小限に抑えることができ、また、その制御
をより細かいレベルで実施できる。
【0113】以上説明したように、本実施の形態8に係
るOFDM受信機101は、副搬送波周波数復調部22
が、誤り訂正回路70から誤り率CSaを誤り信号とし
て得ると共に、制御回路11により、位相誤差検出回路
5にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数
Nと、重み関数回路6にて演算される重み関数と、演算
回路8にて第2の位相誤差値を得るために第2の位相分割
誤差値を用いて演算される演算式とから少なくとも2つ
をパラメータとし、誤り率CSaが最小になるように、
複数のパラメータを総合して適応的に制御するので、マ
ルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合にお
いても、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期
間の影響をより細かいレベルで抑えることができ、検出
する位相誤差の精度の劣化をより細かいレベルで抑え、
マルチパス伝送路の状態が変化する場合であってもOF
DM伝送方式の変調信号をより安定させて受信すること
ができる。
【0114】実施の形態9.図11は本発明の実施の形
態9であるOFDM受信機102を示すブロック図であ
る。
【0115】図11に示した本実施の形態9と、図10
に示した実施の形態8との主な相違点は、本実施の形態
9では、副搬送波周波数信号復調部23中の制御回路1
1に入力する誤り訂正手段50からの信号が、ビタビ復
号回路80から出力されたパスメトリック値CSbにな
っている点である。また、ビタビ復号回路80について
は、図5に示した実施の形態3により既に説明してい
る。
【0116】従って、本実施の形態9のOFDM受信機
102中の副搬送波周波数復調部23の動作が図10に
示した実施の形態8と相違する点についても、図10に
示した実施の形態8における誤り率CSaがパスメトリ
ック値CSbに変更される点のみで、他は、図10に示
した実施の形態8について上記した動作と同様となる。
具体的には、実施の形態8に対する本実施の形態7の動
作上の変更点は、制御回路11の制御内容であり、制御
回路11から出力される制御信号ISにより、位相誤差
検出回路5にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割す
る分割数Nと、重み関数回路6にて演算される重み関数
と、演算回路8にて第2の位相誤差値を得るために第2の
位相分割誤差値を用いて演算される演算式とから少なく
とも2つをパラメータとして用い、パスメトリック値C
Sbが最小となるように、複数のパラメータを総合して
適応的に制御するのみとなる。従って、本実施の形態で
も、マルチパス遅延経路を経由した遅延信号によって相
関が弱くなった細分期間の影響を最小限に抑えることが
でき、また、その制御をより細かいレベルで実施でき
る。
【0117】以上に説明したように、本実施の形態9に
係るOFDM受信機102は、副搬送波周波数復調部2
3が、ビタビ復号回路80からパスメトリック値CSb
を誤り信号として得ると共に、制御回路11により、位
相誤差検出回路5にて第1の位相誤差の値を細分期間に
分割する分割数Nと、重み関数回路6にて演算される重
み関数と、演算回路8にて第2の位相誤差値を得るため
に第2の位相分割誤差値を用いて演算される演算式とか
ら少なくとも2つをパラメータとし、誤り率CSaが最
小になるように、複数のパラメータを総合して適応的に
制御するように構成したので、マルチパス遅延経路を経
由する遅延波が存在する場合においても、マルチパス遅
延信号によって相関が弱くなる期間の影響をより細かい
レベルで抑えることができ、検出する位相誤差の精度の
劣化をより細かいレベルで抑え、マルチパス伝送路の状
態が変化する場合であってもOFDM伝送方式の変調信
号をより安定させて受信することができる。
【0118】実施の形態10.図12は本発明の実施の
形態10であるOFDM受信機109を示すブロック図
である。
【0119】図12に示した本実施の形態10と、図1
に示した実施の形態1との主な相違点は、本実施の形態
10のOFDM受信機109の副搬送波周波数信号復調
部91では、副搬送波周波数信号BSの位相誤差を修正
して復調信号DSを出力する第1の乗算器2の配置を、
上記した実施の形態1とは異なる配置にしている。より
具体的には、実施の形態1では、数値制御発振回路10
から出力される再生された副搬送波周波数の信号である
基準信号SSをフィードバックするように第1の乗算器
2が配置されていたが、本実施の形態10では、基準信
号SSをフィードフォワードするように第1の乗算器2
が配置される。即ち、第1の乗算器2は、その出力が有
効シンボル期間遅延回路4と位相誤差検出回路5とに向
けては出力されず、復調信号DSとして出力されるよう
に配置される。
【0120】以下、本実施の形態10のOFDM受信機
109の副搬送波周波数復調部91の動作を説明する。
【0121】本実施の形態10のOFDM受信機109
の副搬送波周波数信号変調部91に入力する副搬送波周
波数信号BSは、直接に位相誤差検出回路5に入力され
ると共に、直接に有効シンボル期間遅延回路4にも入力
される。そして、有効シンボル期間遅延回路4によって
有効シンボル期間分遅延させた信号が位相誤差検出回路
5に入力される。位相誤差検出回路5にて実施される動
作に基づいて位相誤差信号ESが生成されて、数値制御
発振器10が基準信号SSを出力し、基準信号SSと副
搬送波周波数信号BSとを第1の乗算器2により乗算す
ることにより位相誤差を修正した復調信号DSを得ると
ころまでの動作は実施の形態1と同様である。
【0122】従って、本実施の形態10でも、マルチパ
ス遅延経路を経由した遅延信号によって相関が弱くなっ
た細分期間の影響を最小限に抑えることができ、さら
に、副搬送波周波数信号復調部91内の同期検波回路を
フィードバック回路でなくフィードフォワード回路とす
ることにより、収束時間を短縮することができる。
【0123】以上説明したように、本実施の形態10に
係るOFDM受信機109は、副搬送波周波数復調部9
1の同期検波回路を、フィードフォワード回路としたの
で、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の
影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣
化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であ
ってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信すること
ができることに加えて、収束時間を短縮することができ
る。
【0124】実施の形態11.図13は本発明の実施の
形態11であるOFDM受信機110を示すブロック図
である。
【0125】図13に示した本実施の形態11と、図1
に示した実施の形態1との主な相違点は、本実施の形態
の副搬送波周波数信号復調部92では、副搬送波周波数
信号BSの位相誤差を修正して復調信号DSを出力する
第1の乗算器2の配置を、上記した実施の形態1とは異
なる配置にしている。より具体的には、実施の形態1で
は、数値制御発振回路10から出力される再生された副
搬送波周波数の信号である基準信号SSをフィードバッ
クするように第1の乗算器2が配置されていたが、本実
施の形態11では、基準信号SSを有効シンボル期間遅
延回路4の後段にフィードフォワードするように第1の
乗算器2が配置される。即ち、第1の乗算器2は、有効
シンボル期間遅延回路4の出力が入力されるように配置
されると共に、その出力が有効シンボル期間遅延回路4
と位相誤差検出回路5とに向けては出力されず、復調信
号DSとして出力されるように配置される。
【0126】以下、本実施の形態11のOFDM受信機
110の副搬送波周波数復調部92の動作を説明する。
【0127】本実施の形態11のOFDM受信機110
の副搬送波周波数信号変調部92に入力する副搬送波周
波数信号BSは、直接に位相誤差検出回路5に入力され
ると共に、直接に有効シンボル期間遅延回路4にも入力
される。そして、有効シンボル期間遅延回路4によって
有効シンボル期間分遅延させた信号が位相誤差検出回路
5に入力されると共に、第1の乗算器2にも入力され
る。位相誤差検出回路5にて実施される動作に基づいて
位相誤差信号ESが生成されて、数値制御発振器10が
基準信号SSを出力するところまでの動作は実施の形態
1と同様である。基準信号SSと副搬送波周波数信号B
Sを有効シンボル期間分だけ遅延させた信号とを第1の
乗算器2により乗算することにより位相誤差を修正した
復調信号DSを得る。
【0128】従って、本実施の形態11でも、マルチパ
ス遅延経路を経由した遅延信号によって相関が弱くなっ
た細分期間の影響を最小限に抑えることができ、さら
に、副搬送波周波数信号復調部92内の同期検波回路を
フィードバック回路でなくフィードフォワード回路とす
ることにより、収束時間を短縮することができる。
【0129】また、本実施の形態11では、有効シンボ
ル期間遅延回路4によって、副搬送波周波数信号BSを
有効シンボル期間分だけ遅延させた信号と、数値制御発
振器10からの基準信号SSが第1の乗算器2に入力さ
れることから、他の実施の形態のようにガードインター
バル期間に転写される前のガードインターバル転写期間
に対して位相誤差の補正を実施せず、遅延されてはいる
ものの実際のガードインターバル期間に対して位相誤差
補正を実施することができる。従って、本実施の形態1
1では、位相誤差の補正を、より精度良く実施すること
ができる。
【0130】以上説明したように、本実施の形態11に
係るOFDM受信機110は、副搬送波周波数復調部9
2の同期検波回路を、有効シンボル期間遅延回路4によ
って有効シンボル期間分遅延させた信号が第1の乗算器
2に入力されるフィードフォワード回路としたので、マ
ルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の影響を
抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣化を抑
え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であっても
OFDM伝送方式の変調信号を安定受信することができ
ることに加え、収束時間を短縮でき、位相誤差の補正を
より精度よく実施することができる。
【0131】なお、上記の各実施の形態のOFDM受信
機は、直交周波数分割多重(OFDM)方式の受信機と
して記載したが、例えば、ディジタルテレビジョン受信
機等の復調部の一部回路として組み込むようにしてもよ
い。
【0132】また、本発明のOFDM受信機は、上記の
各実施の形態中に説明したOFDM受信機を構成する各
種回路の種類、接続状態、あるいは、副搬送波周波数復
調部に接続される主信号部の種類、制御方法等は前述し
た実施の形態中に説明したもの限られるものではない。
【0133】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、副搬送波周波
数信号復調装置中に、相関特性検出期間をいくつかの細
分期間に分割して細分期間毎に位相誤差を出力する位相
誤差検出回路と、位相誤差値に重み付けをするための重
み関数を計算する重み関数回路と、位相誤差検出回路の
出力にそれぞれ対応する重み関数を乗算する第2の乗算
器と、重み付けされた信号を演算する演算回路と、誤り
訂正手段から受信した誤り情報信号に基づいて位相誤差
検出回路、重み関数回路及び演算回路のうちの少なくと
も1個の回路の動作を制御するための制御信号を出力す
る制御回路とを備えるようにOFDM受信機を構成した
ので、マルチパス遅延経路を経由する遅延信号が存在す
る場合においても、副搬送波周波数信号の位相誤差を最
適に補正できる。そのため、マルチパス遅延信号によっ
て相関が弱くなる期間の影響を抑えることができ、検出
する位相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の
状態が変化する場合であってもOFDM伝送方式の変調
信号を安定受信することができるという効果を奏する。
【0134】請求項2の発明によれば、誤り訂正回路か
ら誤り率を誤り信号として得ると共に、誤り率に基づい
て、誤り率が最小となるように細分期間の分割数Nの値
を制御回路により制御するように構成したので、マルチ
パス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合において
も、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の
影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣
化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であ
ってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信すること
ができるという効果を奏する。
【0135】請求項3の発明によれば、ビタビ復号回路
からパスメトリック値を誤り信号として得ると共に、パ
スメトリック値に基づいて、パスメトリック値が最小と
なるように細分期間の分割数Nの値を制御回路により制
御するように構成したので、マルチパス遅延経路を経由
する遅延波が存在する場合においても、マルチパス遅延
信号によって相関が弱くなる期間の影響を抑えることが
でき、検出する位相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパ
ス伝送路の状態が変化する場合であってもOFDM伝送
方式の変調信号を安定受信することができるという効果
を奏する。
【0136】請求項4の発明によれば、誤り訂正回路か
ら誤り率を誤り信号として得ると共に、誤り率に基づい
て、誤り率が最小となるように重み関数回路における重
み関数を制御回路により制御するように構成したので、
マルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在する場合に
おいても、マルチパス遅延信号によって相関が弱くなる
期間の影響を抑えることができ、検出する位相誤差の精
度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場
合であってもOFDM伝送方式の変調信号を安定受信す
ることができるという効果を奏する。
【0137】請求項5の発明によれば、ビタビ復号回路
からパスメトリック値を誤り信号として得ると共に、パ
スメトリック値に基づいて、パスメトリック値が最小と
なるように重み関数回路における重み関数を制御回路に
より制御するように構成したので、マルチパス遅延経路
を経由する遅延波が存在する場合においても、マルチパ
ス遅延信号によって相関が弱くなる期間の影響を抑える
ことができ、検出する位相誤差の精度の劣化を抑え、マ
ルチパス伝送路の状態が変化する場合であってもOFD
M伝送方式の変調信号を安定受信することができるとい
う効果を奏する。
【0138】請求項6の発明によれば、誤り訂正回路か
ら誤り率を誤り信号として得ると共に、誤り率に基づい
て、誤り率が最小となるように演算回路にて演算される
位相誤差信号を制御回路により制御するように構成した
ので、マルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在する
場合においても、マルチパス遅延信号によって相関が弱
くなる期間の影響を抑えることができ、検出する位相誤
差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化
する場合であってもOFDM伝送方式の変調信号を安定
受信することができるという効果を奏する。
【0139】請求項7の発明によれば、ビタビ復号回路
からパスメトリック値を誤り信号として得ると共に、パ
スメトリック値に基づいて、パスメトリック値が最小と
なるように演算回路にて演算される位相誤差信号を制御
回路により制御するように構成したので、マルチパス遅
延経路を経由する遅延波が存在する場合においても、マ
ルチパス遅延信号によって相関が弱くなる期間の影響を
抑えることができ、検出する位相誤差の精度の劣化を抑
え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であっても
OFDM伝送方式の変調信号を安定受信することができ
るという効果を奏する。
【0140】請求項8の発明によれば、誤り訂正手段が
誤り訂正回路であり、誤り情報信号を誤り率とし、誤り
率が最小になるように、制御回路により、位相誤差検出
回路にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割
数Nと、重み関数回路にて演算される重み関数と、演算
回路にて第2の位相誤差値を得るために第2の位相分割誤
差値を用いて演算される演算式とから少なくとも2つの
複数のパラメータを総合して適応的に制御するようにし
たので、マルチパス遅延経路を経由する遅延波が存在す
る場合においても、マルチパス遅延信号によって相関が
弱くなる期間の影響をより細かいレベルで抑えることが
でき、検出する位相誤差の精度の劣化をより細かいレベ
ルで抑え、マルチパス伝送路の状態が変化する場合であ
ってもOFDM伝送方式の変調信号をより安定させて受
信することができるという効果を奏する。
【0141】請求項9の発明によれば、誤り訂正手段が
ビタビ復号回路であり、誤り情報信号をパスメトリック
値とし、パスメトリック値が最小になるように、制御回
路により、位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を
細分期間に分割する分割数Nと、重み関数回路にて演算
される重み関数と、演算回路にて第2の位相誤差値を得
るために第2の位相分割誤差値を用いて演算される演算
式とから少なくとも2つの複数のパラメータを総合して
適応的に制御するようにしたので、マルチパス遅延経路
を経由する遅延波が存在する場合においても、マルチパ
ス遅延信号によって相関が弱くなる期間の影響をより細
かいレベルで抑えることができ、検出する位相誤差の精
度の劣化をより細かいレベルで抑え、マルチパス伝送路
の状態が変化する場合であってもOFDM伝送方式の変
調信号をより安定させて受信することができるという効
果を奏する。
【0142】請求項10の発明によれば、副搬送波周波
数復調部の同期検波回路を、同期検波回路をフィードフ
ォワード回路としたので、マルチパス遅延信号によって
相関が弱くなる期間の影響を抑えることができ、検出す
る位相誤差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状
態が変化する場合であってもOFDM伝送方式の変調信
号を安定受信することができることに加えて、収束時間
を短縮することができるという効果を奏する。
【0143】請求項11の発明によれば、副搬送波周波
数復調部の同期検波回路を、同期検波回路を、有効シン
ボル期間遅延回路によって有効シンボル期間分遅延させ
た信号が第1の乗算器に入力されるフィードフォワード
回路としたので、マルチパス遅延信号によって相関が弱
くなる期間の影響を抑えることができ、検出する位相誤
差の精度の劣化を抑え、マルチパス伝送路の状態が変化
する場合であってもOFDM伝送方式の変調信号を安定
受信することができることに加え、収束時間を短縮で
き、位相誤差の補正をより精度よく実施することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)〜(g)は図1の位相誤差検出回路5
に入力する復調信号DS等を示したタイミングチャート
である。
【図3】 図2の(c)、(e)、(f)、(g)の信
号を時間軸を拡大して示すと共に、相関特性検出期間を
細分した細分期間を(h)に示したタイミングチャート
である。
【図4】 本発明の実施の形態2である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態3である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態4である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態5である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態6である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態7である副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態8である副搬送波周波
数信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態9である副搬送波周波
数信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態10である副搬送波周
波数信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態11である副搬送波周
波数信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 OFDM受信機中の従来の副搬送波周波数
信号復調装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 第1の乗算器、 4 有効シンボル期間の遅延回
路、 5 位相誤差検出回路 、6 重み関数回路、
7 第2の乗算器、 8 演算回路、 9 ループフィ
ルタ、 10 数値制御発振回路、 11 制御回路、
20〜29、91、92 副搬送波周波数信号復調
部、 30 主搬送波周波数信号復調部、40 受信ア
ンテナ、 50 誤り訂正手段、 60 出力信号生成
部、 70誤り訂正回路、80 ビタビ復号回路、 1
00〜110、200 OFDM受信機、 BS 副搬
送波周波数信号、 CS 誤り情報信号、 DS 復調
信号、 SS 基準信号(cos信号及びsin信
号)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AA06 AB01 AC02 AD10 AE06 AG05 AH03 AH06 AH23 5K014 AA01 BA11 EA01 FA11 GA02 HA05 HA10 5K022 DD01 DD13 DD17 DD19 DD31 DD42 5K047 AA03 BB01 CC01 GG41 LL15 MM13 MM15 MM24 MM33 MM36 MM49

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重(OFDM)伝送方
    式により伝送される変調信号を1次復調することにより
    副搬送周波数信号を出力する主搬送波周波数信号復調部
    と、該副搬送波周波数信号を同期検波することにより2
    次復調して復調信号を出力する副搬送波周波数信号復調
    部と、該復調信号中の誤りを訂正する誤り訂正手段と、
    誤り訂正手段の出力から出力信号を生成する出力信号生
    成部とからなるOFDM受信機であって、 前記副搬送波周波数信号復調部は、 前記副搬送波周波数信号に前記副搬送波周波数の基準信
    号を乗積することにより復調信号を出力する第1の乗算
    器と、 前記乗算器の出力を1シンボル期間中の有効シンボル期
    間長分だけ遅延させて出力する有効シンボル期間遅延回
    路と、 前記乗算器の出力と前記有効シンボル期間遅延回路の出
    力信号との相関特性を検出し、該相関特性の値に基づい
    て復調信号の第1の位相誤差を検出し、該第1の位相誤
    差の値を所定値N(Nは2以上の整数且つ前記1シンボ
    ル期間のガードインターバル期間中に用いられるクロッ
    ク信号のパルス総数よりも小さい数)の細分期間に分割
    して第1の位相分割誤差値として出力する位相誤差検出
    回路と、 前記位相誤差検出回路から出力される細分期間毎に分割
    された複数の位相分割誤差値に対してそれぞれマルチパ
    ス遅延波の影響に応じた重み付けを行うための複数の重
    み関数を前記位相分割誤差値に基づいて演算する重み関
    数回路と、 前記位相誤差検出回路から細分出力された前記第1の位
    相分割誤差値にそれぞれ前記重み関数回路から出力され
    た対応する重み関数を乗算することにより重み付けされ
    た複数の第2の位相分割誤差値を出力する第2の乗算器
    と、 前記複数の第2の位相分割誤差値に基づいて演算式によ
    り第2の位相誤差値を演算する演算回路と、 前記第2の位相誤差値から高域雑音を除去して出力する
    ループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に基づいて前記副搬送波周波
    数の基準信号として用いられる発振周波数を制御して出
    力する数値制御発振回路と、 前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を細分期
    間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路にて演算さ
    れる重み関数と、前記演算回路にて前記第2の位相誤差
    値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算
    される演算式とから少なくとも1つをパラメータとする
    と共に、前記副搬送波周波数信号復調部の特性変化を通
    知する情報としての前記誤り訂正手段から受信する誤り
    情報信号が最小になるように、前記パラメータを適応的
    に制御する制御回路とを備えることを特徴とするOFD
    M受信機。
  2. 【請求項2】 前記誤り訂正手段は、誤り訂正前の復調
    信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情報信号と
    しても用いられる誤り率を計算する誤り率計算部を有し
    て、前記復調信号中に予め加えられている誤り訂正符号
    を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回路であ
    り、 前記制御回路は、前記位相誤差検出回路にて第1の位相
    誤差の値を細分期間に分割する分割数Nをパラメータと
    して、前記誤り率が最小になるように、前記パラメータ
    を適応的に制御することを特徴とする請求項1に記載の
    OFDM受信機。
  3. 【請求項3】 前記誤り訂正手段は、前記誤り情報信号
    としても用いられる各内部状態におけるパスメトリック
    値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを有して、
    ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を復号する
    ビタビ復号回路であり、 前記制御回路は、前記位相誤差検出回路にて第1の位相
    誤差の値を細分期間に分割する分割数Nをパラメータと
    して、前記パスメトリック値が最小になるように、前記
    パラメータを適応的に制御することを特徴とする請求項
    1に記載のOFDM受信機。
  4. 【請求項4】 前記誤り訂正手段は、誤り訂正前の復調
    信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情報信号と
    しても用いられる誤り率を計算する誤り率計算部を有し
    て、前記復調信号中に予め加えられている誤り訂正符号
    を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回路であ
    り、 前記制御回路は、前記重み関数回路にて演算される重み
    関数をパラメータとして、前記誤り率が最小になるよう
    に、前記パラメータを適応的に制御することを特徴とす
    る請求項1に記載のOFDM受信機。
  5. 【請求項5】 前記誤り訂正手段は、前記誤り情報信号
    としても用いられる各内部状態におけるパスメトリック
    値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを有して、
    ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を復号する
    ビタビ復号回路であり、 前記制御回路は、前記重み関数回路にて演算される重み
    関数をパラメータとして、前記パスメトリック値が最小
    になるように、前記パラメータを適応的に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のOFDM受信機。
  6. 【請求項6】 前記誤り訂正手段は、誤り訂正前の復調
    信号と誤り訂正後の復調信号とから前記誤り情報信号と
    しても用いられる誤り率を計算する誤り率計算部を有し
    て、前記復調信号中に予め加えられている誤り訂正符号
    を用いて復調信号の誤りを訂正する誤り訂正回路であ
    り、 前記制御回路は、前記演算回路にて前記第2の位相誤差
    値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算
    される演算式をパラメータとして、前記誤り率が最小に
    なるように、前記パラメータを適応的に制御することを
    特徴とする請求項1に記載のOFDM受信機。
  7. 【請求項7】 前記誤り訂正手段は、前記誤り情報信号
    としても用いられる各内部状態におけるパスメトリック
    値をそれぞれ記憶するパスメトリックメモリを有して、
    ビタビアルゴリズムに基づいて畳み込み符号を復号する
    ビタビ復号回路であり、 前記制御回路は、前記演算回路にて前記第2の位相誤差
    値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算
    される演算式をパラメータとして、前記パスメトリック
    値が最小になるように、前記パラメータを適応的に制御
    することを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信
    機。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は、前記位相誤差検出回路
    にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数N
    と、前記重み関数回路にて演算される重み関数と、前記
    演算回路にて前記第2の位相誤差値を得るために前記第2
    の位相分割誤差値を用いて演算される演算式とから少な
    くとも2つをパラメータとし、前記誤り率が最小になる
    ように、前記パラメータを適応的に制御することを特徴
    とする請求項2、4、6の何れか1項に記載のOFDM
    受信機。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、前記位相誤差検出回路
    にて第1の位相誤差の値を細分期間に分割する分割数N
    と、前記重み関数回路にて演算される重み関数と、前記
    演算回路にて前記第2の位相誤差値を得るために前記第2
    の位相分割誤差値を用いて演算される演算式とから少な
    くとも2つをパラメータとし、前記パスメトリック値が
    最小になるように、前記パラメータを適応的に制御する
    ことを特徴とする請求項3、5、7の何れか1項に記載
    のOFDM受信機。
  10. 【請求項10】 直交周波数分割多重(OFDM)伝送
    方式により伝送される変調信号を1次復調することによ
    り副搬送周波数信号を出力する主搬送波周波数信号復調
    部と、該副搬送波周波数信号を同期検波することにより
    2次復調して復調信号を出力する副搬送波周波数信号復
    調部と、該復調信号中の誤りを訂正する誤り訂正手段
    と、誤り訂正手段の出力から出力信号を生成する出力信
    号生成部とからなるOFDM受信機であって、 前記副搬送波周波数信号復調部は、 前記副搬送波周波数信号に前記副搬送波周波数の基準信
    号を乗積することにより復調信号を出力する第1の乗算
    器と、 前記副搬送波周波数信号を1シンボル期間中の有効シン
    ボル期間長分だけ遅延させて出力する有効シンボル期間
    遅延回路と、 前記副搬送波周波数信号と前記有効シンボル期間遅延回
    路の出力信号との相関特性を検出し、該相関特性の値に
    基づいて復調信号の第1の位相誤差を検出し、該第1の
    位相誤差の値を所定値N(Nは2以上の整数且つ前記1
    シンボル期間のガードインターバル期間中に用いられる
    クロック信号のパルス総数よりも小さい数)の細分期間
    に分割して第1の位相分割誤差値として出力する位相誤
    差検出回路と、 前記位相誤差検出回路から出力される細分期間毎に分割
    された複数の位相分割誤差値に対してそれぞれにマルチ
    パス遅延波の影響に応じた重み付けを行うための複数の
    重み関数を前記位相分割誤差値に基づいて演算する重み
    関数回路と、前記位相誤差検出回路から細分出力された
    前記第1の位相分割誤差値にそれぞれ前記重み関数回路
    から出力された対応する重み関数を乗算することにより
    重み付けされた複数の第2の位相分割誤差値を出力する
    第2の乗算器と、 前記複数の第2の位相分割誤差値に基づいて演算式によ
    り第2の位相誤差値を演算する演算回路と、 前記第2の位相誤差値から高域雑音を除去して出力する
    ループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に基づいて前記副搬送波周波
    数の基準信号として用いられる発振周波数を制御して出
    力する数値制御発振回路と、 前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を細分期
    間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路にて演算さ
    れる重み関数と、前記演算回路にて前記第2の位相誤差
    値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算
    される演算式とから少なくとも1つをパラメータとする
    と共に、前記副搬送波周波数信号復調部の特性変化を通
    知する情報としての前記誤り訂正手段から受信する誤り
    情報信号が最小になるように、前記パラメータを適応的
    に制御する制御回路とを備えることを特徴とするOFD
    M受信機。
  11. 【請求項11】 直交周波数分割多重(OFDM)伝送
    方式により伝送される変調信号を1次復調することによ
    り副搬送周波数信号を出力する主搬送波周波数信号復調
    部と、該副搬送波周波数信号を同期検波することにより
    2次復調して復調信号を出力する副搬送波周波数信号復
    調部と、該復調信号中の誤りを訂正する誤り訂正手段
    と、誤り訂正手段の出力から出力信号を生成する出力信
    号生成部とからなるOFDM受信機であって、 前記副搬送波周波数信号復調部は、 前記副搬送波周波数信号を1シンボル期間中の有効シン
    ボル期間長分だけ遅延させて出力する有効シンボル期間
    遅延回路と、 前記有効シンボル期間遅延回路の出力に前記副搬送波周
    波数の基準信号を乗積することにより復調信号を出力す
    る第1の乗算器と、 前記副搬送波周波数信号と前記有効シンボル期間遅延回
    路の出力信号との相関特性を検出し、該相関特性の値に
    基づいて復調信号の第1の位相誤差を検出し、該第1の
    位相誤差の値を所定値N(Nは2以上の整数且つ前記1
    シンボル期間のガードインターバル期間中に用いられる
    なクロック信号のパルス総数よりも小さい数)の細分期
    間に分割して第1の位相分割誤差値として出力する位相
    誤差検出回路と、 前記位相誤差検出回路から出力される細分期間毎に分割
    された複数の位相分割誤差値に対してそれぞれにマルチ
    パス遅延波の影響に応じた重み付けを行うための複数の
    重み関数を前記位相分割誤差値に基づいて演算する重み
    関数回路と、 前記位相誤差検出回路から細分出力された前記第1の位
    相分割誤差値にそれぞれ前記重み関数回路から出力され
    た対応する重み関数を乗算することにより重み付けされ
    た複数の第2の位相分割誤差値を出力する第2の乗算器
    と、 前記複数の第2の位相分割誤差値に基づいて演算式によ
    り第2の位相誤差値を演算する演算回路と、 前記第2の位相誤差値から高域雑音を除去して出力する
    ループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に基づいて前記副搬送波周波
    数の基準信号として用いられる発振周波数を制御して出
    力する数値制御発振回路と、 前記位相誤差検出回路にて第1の位相誤差の値を細分期
    間に分割する分割数Nと、前記重み関数回路にて演算さ
    れる重み関数と、前記演算回路にて前記第2の位相誤差
    値を得るために前記第2の位相分割誤差値を用いて演算
    される演算式とから少なくとも1つをパラメータとする
    と共に、前記副搬送波周波数信号復調部の特性変化を通
    知する情報としての前記誤り訂正手段から受信する誤り
    情報信号が最小になるように前記パラメータを適応的に
    制御する制御回路とを備えることを特徴とするOFDM
    受信機。
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KR100970219B1 (ko) 2003-06-30 2010-07-16 주식회사 케이티 가중치를 이용한 직교주파수분할다중화 수신 장치와 그장치에서의 디지털 신호 처리 장치 및 그 방법

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