JP2001250656A - 圧接方法とその装置 - Google Patents

圧接方法とその装置

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JP2001250656A
JP2001250656A JP2000058787A JP2000058787A JP2001250656A JP 2001250656 A JP2001250656 A JP 2001250656A JP 2000058787 A JP2000058787 A JP 2000058787A JP 2000058787 A JP2000058787 A JP 2000058787A JP 2001250656 A JP2001250656 A JP 2001250656A
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Ryosuke Shioda
良祐 塩田
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線と端子の電気的接続を確実に図ることに
ある。 【解決手段】 圧接金型10とともに金型ホルダに併設
された電線ガイド30に、切刃1を有した治具2を着脱
自在に取り付ける。治具2は、中央の位置の前後方向の
手前側に金型10が挿入されてくる間隙4を設け、その
対向面に切刃1を対の形で前後方向に二組設ける。圧接
金型10で押圧されて電線50が下降してくると、この
切刃1の存在する区間を通過する過程で、その切刃1に
よって被覆51に切り込みが入れられる。さらに、この
切刃1は電線50がスロット21の幅中心の方へ向かう
向きのテーパ1aを成しており、露出してくる導線52
がそのテーパによりスロット21の幅中心の方へ導かれ
て確実にスロット壁22と接するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車
用ワイヤーハーネスの製造において、端子のスロットに
圧接金型で電線を圧入して電線と端子の接続を図る圧接
接続(以下、単に圧接という)に係り、詳しくはその方
法の改良とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記圧接は、図9に示すように、電線5
0を圧接金型で端子20のスロット21内に圧入し、そ
の時にスロットの側壁22(以下、スロット壁22とい
う)が拡開されて発生する端子20のスプリングバック
の作用によって電線50がそのスロット壁22に挟まれ
て端子20に機械的に接続されるとともに、その圧入途
中に電線50の被覆51がスロット壁22に切り裂かれ
て露出した内部の導線52がスロット壁22と接触して
電気的にも接続されるものである。また、圧接時には端
子20のバレル部23もかしめられて、そのバレル部2
3が電線50をとり巻いて固定する作用も成される。
【0003】そのような圧接とバレル部23のかしめを
行う圧接金型として、図10に示すようなものがある。
図にはその圧接金型10とともに、前記端子20を一点
鎖線で描いて、その位置関係を示している。
【0004】このものは、図10の(a)に示す側面図
の左側の部分が端子20のバレル部23をかしめるバレ
ルかしめ部11であり、その右側の残りの部分が電線5
0を押圧してスロット21内に圧入する圧接部12とな
っている。図中、破断部に示した段付き状の貫通穴14
は圧接金型10を図示しない圧接金型10のホルダに取
り付けるためのねじの挿入穴14である。
【0005】(b)は(a)の線A−Aにおける断面図
であり、バレルかしめ部11は端子20の幅より僅かに
大きな幅になっている。そのバレル部23を押圧する面
は(c)に示す正面図に見られるように、バレル部23
で電線50を巻き込むようにかしめるため曲面を成して
いる。
【0006】他方、圧接部12は(b)に示すように、
端子20の内幅より僅かに小さな幅寸法となっており、
この部分で電線50を押圧してスロット21内に圧入す
るが、端子20の、スロット壁22に対向する位置に
は、その側壁22を逃がすための逃がし穴13が設けら
れている。この逃がし穴13は圧接部12の下面から上
向きに所定の深さを有する水平方向の貫通穴を形成した
ものである。
【0007】ところで、最近、新型の端子として、図1
1に示すような形状のスロット壁22nを有する型のも
のが普及しつつある。この端子20nは、従来のもの
が、図10に示すように、そのスロット壁22として、
端子20の壁に入れた切り込みを壁の内側に折り曲げて
形成していたのとは異なり、そのような切り込みのない
端子20を先ず作製し、その後、スロット壁22nの形
成位置を側方からプレスで押圧して端子20nの内側に
凹みを形成し、この凹みをスロット壁22nとするもの
である。
【0008】このような形態のスロット壁22nを形成
するようにしたのは、従来のようなスロット壁22の形
成の仕方であると、スロット壁22の形成の前に端子2
0に行ったメッキが前記切り込みの折り曲げの際に剥が
れて、再び、メッキをしなければならないといったこと
になり、それは非常に手間と時間と経費のかかること
で、それを避けるためである。
【0009】上記した新しい形態の端子20nである
と、スロット壁22nを形成する際、メッキが剥がれな
いので、再メッキの必要がなく、余分な手間と時間と費
用が掛からない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような新しい形態のスロット壁22nを有する端子20
nでは、圧接の際、以下のような問題が生じている。
【0011】この新しい型の端子20nは、前記図11
に示したように、そのスロット壁22nは従来のものに
比べて格段に大きな断面を有している。従って、前記ス
ロット壁22nを逃がすための逃がし穴13も従来より
大きくなっているが、そのため、金型が電線50を押圧
しようとする際、そのスロット壁22nを逃がすための
逃がし穴13の空間が逃げ場となって、その部分の電線
50がスムーズに押圧されず、スロット壁22nの上面
に乗り上げるようにな形になって、被覆51が完全には
切り裂かれないといった事態が生ずる。
【0012】その時、そのスロット壁22nの上に乗り
上げた被覆51の近くの導線52もスロット21内には
挿入されないので、その導線52はスロット壁22nに
は接触せず、他の部分の導線52がスロット壁22nと
接触していても、その部分が絶縁状態にあるので、電線
全体として端子20nとの電気的導通が図られないこと
になる。
【0013】また、このようなことは、上記のような新
し形態の端子20nばかりでなく、従来型の端子20の
場合にも起こっている。例えば、電線50の被覆51が
硬い場合である。被覆51が過度に硬いとスロット壁2
2に対する押圧力程度では完全には切り裂かれない状態
が生じることもある。
【0014】そこで、この発明の課題は、上記のような
問題を解消して、圧接の際、被覆がスムーズに切り裂か
れて、内部の導線が露出し、それが確実にスロット内に
導かれて側壁と接触し、電線と端子の電気的導通が確実
に図れるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、電線がスロットに入る前に電線の被覆
のスロットへの圧入位置に切り込みを入れて圧入するよ
うにしたのである。
【0016】このようにしたことにより、スロットの側
壁の形状のいかんにかかわらず、また、被覆の硬さのい
かんにかかわらず、スロットに入る前に既に被覆が切り
込まれているので、その切り込みから導線が露出してス
ロットの側壁に接触するようになる。
【0017】また、切り込みそのものだけでは導線の露
出が不十分な場合であっても、被覆がスロットの側壁に
擦られてゆくと、その切り込みをきっかけにして、被覆
が大きく裂かれてゆくようになるので、いずれにしても
内部の導線が露出して確実にスロットの側壁に接触する
ようになる。
【0018】その被覆に切り込みを入れるようになった
圧接機として、電線がスロット内に導かれるまでに電線
を圧接金型とともに壁で囲んで電線が圧接金型から外れ
るのを防ぐようになった電線ガイドを有した圧接機の場
合のその電線ガイドに、上記切り込みを入れるための切
刃を付設したのである。
【0019】そのようにしたので、その電線ガイドが電
線を金型から外れないようにしているのと同時に、前記
切刃がその電線ガイドに付設されているので、電線の被
覆が確実に切り込まれて上記のことが達成される。
【0020】その際、上記切刃が、圧接金型で押圧され
て下降中の電線を上記スロットの幅中心に導くような向
きのテーパを成すものとすれば、被覆の切り込みから露
出した導線がこのテーパによってスロットの幅中心に導
かれるので、スロットの側壁との接触がより確実とな
る。
【0021】また、前記切刃を、上記ガイドに対して着
脱可能な治具に付設した構成とすることができ、そのよ
うにすれば、金型や金型ホルダおよび前記電線ガイドは
そのままにして、前記治具として、それに付設される前
記切刃の寸法(両側の切刃の対向間隔や前記テーパの角
度等)が様々なものを用意しておけば、その治具を交換
するだけで様々な寸法の径の電線に対応することができ
る。
【0022】さらにまた、上記電線ガイドと圧接金型を
電線の圧入方向に相対的に移動可能とすれば、様々な高
さの端子に対応できる。この作用についての詳細は以下
の実施形態での説明を参照されたい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態を説明する。図1に示すこの実施形態の圧接
装置は、圧接金型10とそれを保持した金型ホルダ40
が図示しない昇降機構の下端に取り付けられている。こ
の圧接金型10は前記従来例の説明の中で、図10を参
照して説明したものと同様であるので、新たな図示と説
明は省略する。前記図10とその説明を参照されたい。
また、端子は符号20で示した旧型のものを描いている
が、以下の説明内容については、前記新型のものにも適
応する。
【0024】前記金型ホルダ40には、前記圧接金型1
0とともに、圧接の際に電線50が金型10から外れな
いようにするための電線ガイド30が併設されている。
この電線ガイド30は、圧接金型10が前記金型ホルダ
40に保持されて、その下方に突出した部分の下端近傍
を電線50とともに囲んで電線50をガイドするもので
あり、前記ホルダ40の底面にスライド軸41を介して
摺動可能に取り付けられている。このスライド軸41に
は、前記電線ガイド30の取り付け部とホルダ40の底
面の間にバネ42が介設されており、電線ガイド30
は、そのバネ42によって常にホルダ40から遠ざかる
向きに付勢されている。
【0025】この電線ガイド30の下面には電線50の
被覆51に切り込みを入れるための切刃1を有した治具
2がねじ止め(ねじ3)によって着脱自在に取り付けら
れている。図2はその治具2だけを取り出して示したも
のである。
【0026】図に示すように、この治具2は、その両側
の取り付け部に挟まれた中央の位置の前後方向の手前側
に間隙4が設けられており、これを前記電線ガイド30
に取り付け、さらに、その電線ガイド30を金型10と
ともに前記金型ホルダ40にセットした際、この間隙4
に金型10が挿入されてくる。
【0027】そして、その間隙4の対向面に前記した切
刃1が対の形で前後方向に二組設けられている。切刃1
は前記金型10の圧接部12が挿入されてくる区間の、
丁度、スロット壁22の逃がし穴13の位置に設けられ
ている。この対の切刃1の間に圧接金型10で押圧され
て下降してきた電線50が挿入され、この切刃1の存在
する区間を通過する過程で、その切刃1によって電線5
0の被覆51に切り込みが入れられる。また、この切刃
1は電線50がスロット21の幅中心の方へ向かうよう
に、その向きのテーパ1aを成している。
【0028】ここまでが、図示しない昇降機によって昇
降する圧接金型10と電線ガイド30とそれに取り付け
られた治具2の構成であるが、図1に示すように、これ
らの下方に端子20を位置決めして固定する載置台60
が設けられている。次にその載置台60について説明す
る。
【0029】図に示すように、圧接金型10の直下の位
置には端子20の載置台60が設けられている。その上
面の中央には端子20をガイドして直立させるための突
条61が前後方向に設けられている。突条61の幅方向
中央には端子20の幅より僅かに大きい幅寸法の溝62
がその突条61に平行に設けられており、端子20はこ
の溝62の中に挿入されて、その溝62の両側の壁によ
って幅方向に規制されて直立する。すなわち、この溝6
2はガイド溝62である。
【0030】他方、そのガイド溝62の長さ方向の途中
には図3に示すように、それに直交し、そのガイド溝6
2の底面より低い位置を走る溝63が形成されており、
この溝63の中に端子20の底面から下方に突出した突
起24(コネクタのキャビティに挿入する際の逆挿入防
止用のスタビライザ)を嵌めて、端子20が、その突起
以外の平らな底面の部分で前記ガイド溝62の底面に載
置されるようになっている。すなわち、この溝63は逃
がし用の溝63である。
【0031】さらに、前記ガイド溝62の後部側には端
子20の長さ方向の位置決めをするための壁64が設け
られており、この壁64に端子20の一端を当接させて
長さ方向の位置決めをするようになっている。
【0032】さらにまた、この実施形態では、小さな端
子20を、圧接時に加わる衝撃に対して確実に固定して
おくため、端子20をフープからキャリア25ごと切り
離したそのキャリア25の部分で固定するようにしてい
る。そのキャリア25の部分を押さえて端子20を固定
するためのトグルクランプ65が載置台60の手前側の
部分に設けられている。
【0033】以上がこの実施形態の圧接装置の主要部で
あり、この装置によって端子20と電線50は以下のよ
うにして圧接される。
【0034】圧接時には前記キャリア付き端子20の端
子本体部を前記載置台60上面のガイド溝62の中に載
置する。その時、端子20の底面から下方に突出してい
る部分を逃がし溝63の部分に挿入し、さらに、端子2
0の後面をガイド溝62後部の当たりの壁64に当接さ
せる。こうして、端子20が幅方向と長さ方向に位置決
めされる。
【0035】その状態で、前記トグルクランプ65を作
用させて、端子20のキャリア25の部分を押圧して、
端子20を完全に固定する。
【0036】端子20の固定が終わると、その端子20
の上方に、電線50を端子20の幅中心と長さ方向の所
定の位置に沿わせて配設する。そして、図示しない前記
昇降機を動作させて圧接金型10を下降させる。
【0037】圧接金型10の下降はそれを保持した金型
ホルダ40が下降することによるが、それと共に、その
金型ホルダ40に取り付けられた前記電線ガイド30も
下降して、図4(a)に示すように、その下面が先に端
子20のガイド用の突条61の上面に当接する。
【0038】その後、さらに金型ホルダ40が下降しよ
うとするが、金型ホルダ40と電線ガイド30は昇降方
向に移動自在となっているので、金型ホルダ40は下降
することができ、圧接金型10も下降する。そして、そ
の下降途中の圧接金型10とその下方の電線50はとも
に電線ガイド30に側面を囲まれているので、電線50
は圧接金型10から外れることがない。
【0039】さらに、圧接金型10が下降して行くと、
その途中で、図4(b)に示すように、電線50が前記
電線ガイド30に設けられた治具2の切刃1に接触して
ゆくので、電線50の被覆51が切り裂かれて行く。
【0040】しかもその際、この切刃1は電線50をス
ロット21の幅中心に導く向きのテーパ1aを成してい
るので、電線50は被覆51が切り裂かれて行くととも
に、その内部から露出してくる導線52がその切刃1の
テーパ1aによりスロット21の幅中心の方へ導かれて
行く。それで、電線50がスロット21の入口に達した
時には、切刃1によって切り裂かれた被覆51から露出
した導線52がスロット21の幅中心に寄せられた状態
となる。
【0041】そして、圧接金型10がさらに下降してそ
の下死点に達することにより、図4(c)に示すよう
に、導線52がスロット21内に挿入され、スロット壁
22と接するようになる。こうして、この実施形態の装
置では、上記のような構成により、電線50と端子20
の電気的接続を確実に図ることができる。
【0042】なお、スロット21の前後の電線50は端
子20の両側壁の中に挿入され、バレル部23の位置の
電線50は、かしめられたバレル23によって取り巻か
れて端子20の底面に固定される。
【0043】この実施形態の適用例として、例えば、図
5に示すような特開平10−241473に開示されて
いる装置に前記切刃1を有した治具2とそれが取り付け
られた電線ガイド30を圧接金型10のホルダ40の部
分に設けることができる。
【0044】この装置は、自動車用のワイヤーハーネス
Wの製造装置であって、単位のワイヤーハーネスWに必
要な所要のコネクタCを移動可能となったパレットP上
に並置して、そのパレットPを移動させて、所要のコネ
クタC内の端子20が圧接プレス機の圧接位置に来るよ
うにして、その位置に来た圧接端子20に電線a(この
実施形態における符号50)の一端を供給して圧接した
後、再び、パレットPを移動させて、その電線aの他端
を所定のコネクタC内の端子20に圧接し、その一連の
動作を前記単位のワイヤーハーネスWに必要な全ての端
子20に対する電線aの圧接が終了するまで繰り返すも
のであり、一つの圧接プレス機(昇降機)で、電線aの
種類や接続されるコネクタCの数、端子20の数等が異
なる多品種のワイヤーハーネスWを作製できる装置であ
り、この装置の昇降杆14の下端に、圧接刃13(この
実施形態における圧接金型10に相当)と共に、この実
施形態の前記切刃1を有した治具2を取り付けた電線ガ
イド30を付設すれば、端子20と電線aの電気的接続
が確かなものとなった品質の高い多品種のワイヤーハー
ネスWを歩留り良く製造できる。
【0045】また、この実施形態の他の適用例として、
図6乃至図8に示すような特開平10−106370に
開示されている装置の圧接刃2(この実施形態における
圧接金型10に相当)に付設されているガイドブロック
13(この実施形態における電線ガイド30に相当)
の、個々の電線F(この実施形態における符号50)に
対応する部分、すなわち、各圧接刃2がガイドされて下
降してくるスリット13aの内面に前記切刃1を設ける
こともできる。
【0046】そうすれば、この装置においても、圧接時
の電気的接続が確かなものとなった品質の高いワイヤー
ハーネスWを効率良く製造することができる。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明は、電
線をスロットに圧入する前に電線の被覆のスロットへの
圧入位置に切り込みを入れて圧入するようにしたので、
電線がスロットの入口に達した時には被覆が確実に切り
裂かれて内部の導線が露出するので、スロット内での下
降過程では、その導線が確実にスロットの側壁と接触し
て、端子と電線の電気的接続が確実に図れるという効果
がある。
【0048】その際、上記切刃が電線をスロットの幅中
心に導くような向きのテーパを成すものとすれば、露出
した導線がそのテーパによってスロットの幅中心に導か
れるので、スロットの側壁との接触がより確実となる。
【0049】また、上記電線ガイドと圧接金型を電線の
圧入方向に相対的に移動可能とすれば、様々な高さの端
子に対応できる。
【0050】さらにまた、前記切刃を、上記ガイドに対
して着脱可能な治具に付設して設けるようにすれば、切
刃の部分が様々な寸法(両側の切刃の対向間隔や前記テ
ーパの角度等)を有した治具を用意しておけば、その治
具を交換するだけで様々な寸法の径の電線に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の主要部を(a)に正面図で示し、
(b)に側面図で示したものである。
【図2】切刃を有した治具を単独で取り出して(a)に
斜視図で、(b)に正面図で示したものである。
【図3】端子の載置台の詳細を(a)に側面図で、
(b)に正面図で示したものである。
【図4】この実施形態の装置による圧接の様子を(a)
(b)(c)に正面図で示したものである。
【図5】この実施形態の適用例を示す斜視図である。
【図6】他の適用例を示す一部断面を含む側面図であ
る。
【図7】同上の他の適用例の要部を示す正面図である。
【図8】同上の他の適用例の要部を示す斜視図である。
【図9】圧接を示す模式斜視図である。
【図10】圧接金型の一例を(a)に側面図、(b)に
平面図、(c)に正面図で示したものである。
【図11】新型端子を(a)に斜視図で示し、(b)に
平面図、(c)に側面図を示したものである。
【符号の説明】
1 切刃 1a テーパ 2 治具 4 間隙 10 圧接金型 20、20n 端子 21 スロット 22、22n スロット壁 30 電線ガイド 40 金型ホルダ 50 電線 51 被覆 52 導線 60 載置台 61 突条 62 ガイド溝
フロントページの続き (72)発明者 塩田 良祐 名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会 社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5E012 AA14 5E051 JA01 JA07 JB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子のスロットに圧接金型で電線を圧入
    してその電線と前記端子の接続を図る圧接接続におい
    て、 前記電線を前記スロットに圧入する前にその電線の被覆
    の前記スロットへの圧入位置に切り込みを入れて圧入す
    るようにしたことを特徴とする圧接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧接方法を実施するた
    めの圧接装置であって、上記電線が上記スロット内に導
    かれるまでに上記電線を圧接金型とともに壁で囲んで電
    線が圧接金型から外れるのを防ぐようになった電線ガイ
    ドを有した圧接装置において、 前記電線ガイドに、上記切り込みを入れるための切刃が
    付設されていることを特徴とする圧接装置。
  3. 【請求項3】 上記切刃が、上記圧接金型で押圧されて
    下降中の電線を上記スロットの幅中心に導くような向き
    のテーパを成していることを特徴とする請求項2に記載
    の圧接装置。
  4. 【請求項4】 上記切刃が、上記電線ガイドに対して着
    脱可能となった治具に設けられていることを特徴とする
    請求項2又は3に記載の圧接装置。
  5. 【請求項5】 上記電線ガイドと圧接金型とが電線の圧
    入方向に相対的に移動可能となっていることを特徴とす
    る請求項2から4のいずれかに記載の圧接装置。
  6. 【請求項6】 複数の圧接金型を有し、各圧接金型のそ
    れぞれに電線ガイドが対応しており、複数の端子に対し
    て複数の電線を一括して圧接する形態の圧接装置におい
    て、各電線ガイド毎に請求項2から5のいずれかに記載
    の圧接装置の上記切刃が設けられていることを特徴とす
    る圧接装置。
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