JP2001248126A - 除雪機の動力伝達装置 - Google Patents

除雪機の動力伝達装置

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JP2001248126A JP2000055845A JP2000055845A JP2001248126A JP 2001248126 A JP2001248126 A JP 2001248126A JP 2000055845 A JP2000055845 A JP 2000055845A JP 2000055845 A JP2000055845 A JP 2000055845A JP 2001248126 A JP2001248126 A JP 2001248126A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 駆動軸16からオーガ23までの動力伝
達経路に過負荷が作用するのを防止する摩擦軸継手17
を、オーガミッション18とブロア21との間に配置し
た。 【効果】 オーガや動力伝達経路に過負荷が作用するの
を防止することができる。また、オーガミッションとブ
ロアとの間にある既存の大きなスペースを有効に利用す
ることができ、除雪機を小型でコンパクトに構成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーガ自体及び動
力伝達経路に作用する過負荷を防止し、除雪作業の能率
低下を抑え、更に除雪機の小型化・コンパクト化を図る
のに好適な除雪機の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】除雪機の動力伝達装置としては、例え
ば、実公昭51−34111号公報「除雪機」に記載さ
れたものが知られている。上記公報の第1図には、エン
ジン10の出力軸にプーリ22を取付け、このプーリ2
2と回転伝達軸5の後端に取付けたプーリ9とにベルト
を掛け、回転伝達軸5の途中にブロワー7を取付け、回
転伝達軸5の先端をオーガミッション部3に連結し、こ
のオーガミッション部3のオーガ回転軸2にオーガ4を
取付けた除雪機が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、オーガ4の回
転中に、オーガ4が路面の圧雪や氷結した雪、あるいは
路面から突出した石等を噛み込んで回転が妨げられる
と、オーガ4自体やオーガ回転軸2からエンジン10の
出力軸に至る動力伝達経路、更にはエンジン10に過大
な力が作用することがある。
【0004】この様な過大な力の発生を防止する技術と
して、動力伝達経路の途中に、「シャーピン」と呼ばれ
る、せん断力によって破断しやすくしたピンを介在さ
せ、動力伝達経路に過大な力が作用する前に「シャーピ
ン」をいち早く破断させることで、動力伝達経路を保護
するものがある。
【0005】しかし、この技術では、「シャーピン」が
破断した場合、除雪作業を中断して「シャーピン」を交
換しなければならず、作業の能率が低下する。また、近
年、除雪作業の負担を軽減するために、除雪機の小型化
・コンパクト化が増々求められている。
【0006】そこで、本発明の目的は、除雪機の動力伝
達装置において、オーガ自体及びエンジン等の駆動源か
らオーガまでの間の動力伝達経路に過大な力が作用する
のを防止するとともに、除雪作業の能率低下を防止する
ようにし、更に除雪機の小型化・コンパクト化を図るこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、駆動源で駆動軸を廻し、この駆動軸で、
ブロアを廻すとともにこのブロアの前方に配置したオー
ガをオーガミッションを介して廻す除雪機において、駆
動軸からオーガまでの動力伝達経路に過負荷が作用する
のを防止する過負荷防止機構を、前記オーガミッション
と前記ブロアとの間に配置したことを特徴とする。
【0008】オーガミッションとブロアとの間に過負荷
防止機構を配置したことにより、オーガや動力伝達経路
に過負荷が作用するのを防止する。また、オーガミッシ
ョンとブロアとの間の大きなスペースに過負荷防止機構
を配置して、既存の大きなスペースの有効利用を図り、
除雪機を小型でコンパクトに構成する。
【0009】請求項2は、過負荷防止機構をオーガミッ
ション近傍に配置したことを特徴とする。例えば、過負
荷防止のために駆動軸にブロアをシャーピンを介して取
付ける場合に、過負荷防止機構をオーガミッション近傍
に配置することで、シャーピンからオーガミッションま
での距離を大きくし、シャーピンの取付け、取外しを容
易にする。
【0010】請求項3は、過負荷防止機構は、摩擦板同
士を接触させ、一方の摩擦板を駆動軸に連結し、他方の
摩擦板をオーガミッションの入力軸に連結し、伝達する
トルクが所定値を越えたときに摩擦板間でスリップが発
生する湿式摩擦軸継手であることを特徴とする。
【0011】過負荷防止機構を湿式摩擦軸継手とするこ
とで、動力伝達経路に過負荷が作用することを確実に防
止し、従来のようなシャーピンを用いるのに比べてシャ
ーピンの交換というような煩雑な作業をなくし、作業性
を高める。
【0012】請求項4は、オーガミッションの入力軸
に、オーガミッション内と摩擦軸継手内を連通する油路
を形成したことを特徴とする。摩擦軸継手で発生する熱
による摩擦軸継手各部の膨張等により摩擦軸継手内から
溢れたオイルを油路を介してオーガミッション内に逃
し、外部へのオイル洩れを防止する。また、オーガミッ
ションでオイルタンクを兼ねるため、摩擦軸継手に特別
にオイルタンクを設ける必要がない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る動力伝達装置を備えた
除雪機の側面図であり、除雪機10は、機体フレーム1
1にクローラ12を回転自在に取付け、機体フレーム1
1からハンドル13を後上方へ延ばし、このハンドル1
3の端部にグリップ14を備え、機体フレーム11に駆
動源としてのエンジン15を載せ、このエンジン15で
回す駆動軸16を機体フレーム11前方(図の左側)へ
延ばし、この駆動軸16に過負荷防止機構としての摩擦
軸継手17を介してオーガミッション18を接続すると
ともに駆動軸16にブロア21を取付け、オーガミッシ
ョン18のオーガ軸22にオーガ23を取付けること
で、エンジン15で駆動軸16を廻し、駆動軸16でブ
ロア21を廻すとともにこのブロア21の前方に配置し
たオーガ23をオーガミッション18を介して廻し、オ
ーガ23で寄せた雪をブロア21で掻き揚げ、シュータ
24を介して遠方へ投射する装置である。
【0014】図2は本発明に係る動力伝達装置の側面図
(一部断面図)であり、駆動軸16からオーガ23(図
1参照)までの動力伝達経路に過負荷が作用するのを防
止する摩擦軸継手17を、オーガミッション18とブロ
ア21との間のスペース26に、且つオーガミッション
18に近づけて配置したことを示す。
【0015】また、図では摩擦軸継手17の入力側にな
るアウタカップ28にフランジ31を取付け、駆動軸1
6に嵌めたブロア21の中空状のブロア軸32にフラン
ジ33を取付け、フランジ31,33同士をボルト状の
シャーピン34で締結したことを示す。なお、35,3
6は駆動軸16に摩擦軸継手17のアウタカップ28を
連結するためのボルト及びナットである。
【0016】図3は本発明に係る摩擦軸継手の斜視図
(一部断面図)であり、摩擦軸継手17は、前述のアウ
タカップ28と、このアウタカップ28の内周面にスプ
ライン結合させたアウタプレート41・・・(・・・は複数個
を示す。以下同様。)と、これらのアウタプレート41
に一枚置きに配置するとともにカラー42の外周面にス
プライン結合した複数のインナプレート43・・・と、こ
れらのアウタプレート41・・・及びインナプレート43・
・・を押圧プレート44を介して弾性力で押圧するするこ
とでアウタプレート41・・・及びインナプレート43・・・
のそれぞれの間で摩擦力を発生させる皿ばね45と、カ
ラー42の内周面とスプライン結合させたオーガミッシ
ョン入力軸46と、アウタカップ28にオーガミッショ
ン入力軸46を回転自在に支持するベアリング47,4
8と、これらのベアリング47,48間のスペース内の
オイルを密封するとともに外部からの異物の侵入を防止
するオイルシール51,52と、オイルシール52に隣
接させたディスク53とからなる。
【0017】即ち、摩擦軸継手17は、アウタプレート
41及びインナプレート43を多板とした湿式摩擦軸継
手である。ここでは、1枚のアウタプレート41、カラ
ー42及び1枚のインナプレート43を、スプライン結
合の状態が容易に理解できるように切断せずに示した。
なお、54,54はベアリング48及びディスク53の
抜け止めを図るリングである。
【0018】アウタカップ28は、駆動軸16に連結す
る中空のアウタカップ軸56と、このアウタカップ軸5
6に中継軸57を介して取付けた筒部58とからなる。
筒部58は、前述のアウタプレート41・・・の外周面に
スプライン結合する部材である。
【0019】図4は本発明に係る摩擦軸継手及びオーガ
ミッションの断面図であり、オーガミッション18は、
ミッションケース61と、このミッションケース61に
取付けたベアリング62,63でそれぞれ回転自在に支
持した前述のオーガミッション入力軸46と、このオー
ガミッション入力軸46に形成したウォーム46aに噛
み合うウォームホイール64と、このウォームホイール
64の中心部に取付けたオーガ軸22とからなる。
【0020】ウォーム46aとウォームホイール64と
は、ウォームギヤ66を構成する。ミッションケース6
1は、ケース本体67に、このケース本体67の開口部
を覆うカバー68をボルト71で取付けた部材である。
ここで、73はミッションケース61内にオイルを供給
する供給穴を塞ぐボルト、74はオイルシールである。
【0021】オーガミッション入力軸46は、オーガミ
ッション18内と摩擦軸継手17内とを連通する油路7
5を形成した部材である。油路75は、オーガミッショ
ン入力軸46の外周面から横穴76,77を開け、オー
ガミッション入力軸46の端部から縦穴78を開けて、
横穴76,77に縦穴78を連通させ、縦穴78の端部
をボルト79で塞ぎ、横穴76の開口を摩擦軸継手17
内に臨ませ、横穴77の開口をオーガミッション18内
に臨ませたものである。
【0022】図5は本発明に係る動力伝達装置の系統図
であり、エンジン15の動力を、ブロア及びオーガに伝
達するための動力伝達経路を構成する動力伝達装置を示
す。(符号は図2、図3も参照。)エンジン15の動力
は、駆動軸16で摩擦軸継手17とシャーピン34とに
分れ、シャーピン34側では、シャーピン34→ブロア
軸32→ブロア21と伝わる。
【0023】摩擦軸継手17側では、動力は、アウタカ
ップ28→アウタプレート41→インナプレート43→
カラー42と伝わり、更に、カラー42からオーガミッ
ション入力軸46を共有するオーガミッション18に伝
わり、オーガミッション18側では、オーガミッション
入力軸46→ウォームギヤ66→オーガ軸22→オーガ
23と伝わる。
【0024】即ち、エンジン15の動力は、駆動軸16
から摩擦軸継手17を介してオーガミッション18及び
オーガ23へ伝わる。従って、摩擦軸継手17によって
駆動軸16からオーガ23に至る動力伝達経路の部材、
即ち、駆動軸16、摩擦軸継手17、オーガミッション
18と、オーガ23自体と、エンジン15とに過負荷が
作用するのを防止することができる。
【0025】以上に述べた動力伝達装置の作用を次に説
明する。図6は本発明に係る動力伝達装置の作用を説明
する第1作用図であり、(a)は除雪機の状態、(b)
は動力伝達経路の状態を示す。(a)において、例え
ば、除雪(83は雪)中の除雪機10のオーガ23が、
路面81の突出部分82に当たると、矢印のような回
転方向のオーガ23の回転が妨げら、オーガ23自体や
駆動軸16からオーガ23までの動力伝達経路、エンジ
ン15に作用する負荷が大きくなる。
【0026】これにより、(b)において、オーガ軸2
2の矢印のような回転方向対して矢印とは反対の回
転方向に矢印ような抵抗力が作用し、この抵抗力とエ
ンジン15((a)参照)の動力によって、オーガ軸2
2からウォームホイール64を介してオーガミッション
入力軸46にねじりモーメントTが発生する。
【0027】図7は本発明に係る動力伝達装置の作用を
説明するグラフであり、オーガミッション入力軸のねじ
りモーメントと時間との関係を示す。なお、グラフの縦
軸はねじりモーメントT、横軸は時間tを表す。(符号
は図3参照)通常の除雪時に、オーガミッション入力軸
46に発生するねじりモーメントTをT1とする。
【0028】T2は、摩擦軸継手17のアウタ・インナ
プレート41,43の表面の摩擦係数と、皿ばね45が
これらのアウタ・インナプレート41,43を押付ける
押付け力と、アウタ・インナプレート41,43の摩擦
部分の径とで決まる所定のねじりモーメントである。
【0029】例えば、時間tがt1になった時に、図6
(a)に示したように、オーガ23が路面81の突出部
分82に当たった場合、図7において、ねじりモーメン
トTはT1から急激に増大するが、時間tがt2になっ
て、ねじりモーメントTが所定のねじりモーメントT2
になると、図6(b)に示した摩擦軸継手17のアウタ
プレートとインナプレートとがスリップし、図7におい
て、ねじりモーメントTはT2を越えることはない。従
って、ねじりモーメントT2を動力伝達経路の各部品の
強度よりも小さく設定すれば、動力伝達経路の各部品に
過負荷が作用することを防止することができる。
【0030】また、図6(b)において、オーガミッシ
ョン18とブロア21との間の大きなスペース26に摩
擦軸継手17を配置したことにより、、既存のスペース
26を有効に利用することができ、除雪機10を小型で
コンパクトに構成することができる。
【0031】更に、摩擦軸継手17をオーガミッション
18に近づけて配置したことで、例えば、シャーピン3
4からオーガミッション18までの距離を大きくし、シ
ャーピン34の取付け、取外しを容易に行うことができ
る。
【0032】また更に、図6(a)において、摩擦軸継
手17をオーガミッション18とブロア21との間に配
置したため、摩擦軸継手17をオーガ23で掻かれた雪
やブロア21側へ流れる空気で効果的に冷却することが
でき、加熱を防止することができる。従って、摩擦軸継
手17の寿命を延ばすことができる。
【0033】図8は本発明に係る動力伝達装置の作用を
説明する第2作用図である。除雪作業中に、例えば、図
6及び図7で説明したような摩擦軸継手17のスリップ
が発生して摩擦軸継手17で摩擦熱が発生し、この摩擦
熱の影響で摩擦軸継手各部や摩擦軸継手17内のオイル
が膨張した場合に、そのオイルは、摩擦軸継手17内か
ら溢れ、黒塗り矢印で示したように、オーガミッション
入力軸46内の油路75を通って、オーガミッション1
8内に流れる。
【0034】また、摩擦軸継手17の熱が逃げて温度が
下がると、オーガミッション18内でウォームホイール
64が掻き上げたオイルが、摩擦軸継手17内の圧力の
低下によって白抜き矢印のように油路75を通って摩擦
軸継手17内に流入する。
【0035】このように、オーガミッションの入力軸
に、オーガミッション内と摩擦軸継手内を連通する油路
75を形成したことで、摩擦軸継手17内から溢れたオ
イルを油路75を介してオーガミッション18内に逃
し、外部へのオイル洩れを防止することができる。ま
た、オーガミッション18でオイルタンクを兼ねるた
め、摩擦軸継手17に特別にオイルタンクを設ける必要
がない。
【0036】図9は本発明に係る除雪機の動力伝達装置
の別の実施の形態の側面図(一部断面図)である。動力
伝達装置85は、エンジン15で廻す駆動軸86と、こ
の駆動軸86にボルト・ナット87a,87bで取付け
た摩擦軸継手88と、この摩擦軸継手88の出力軸を構
成するとともに、オーガミッション91の入力側になる
オーガミッション入力軸92と、オーガミッション91
とからなる。なお、93は図示せぬオーガを取付けるオ
ーガ軸である。
【0037】摩擦軸継手88は、この摩擦軸継手88の
入力側の軸となるアウタカップ96を備え、このアウタ
カップ96にブロア97を直接取付けたものであり、摩
擦軸継手88のアウタカップ96以外の基本構造は図3
に示した摩擦軸継手17と同様である。
【0038】このように、摩擦軸継手88のアウタカッ
プ96に直接ブロア97を取付けたことで、ブロア97
のためのブロア軸やブロア軸を駆動軸に取付けるための
ボルト・ナット等が不要になり、部品数を減らすことが
できる。これにより、除雪機の製造コストを低減するこ
とができる。
【0039】尚、本発明の摩擦軸継手は、湿式摩擦軸継
手であるが、これに限らず、乾式で、且つ入力軸側及び
出力軸側のそれぞれの摩擦板を単板にした摩擦軸継手で
もよい。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の除雪機の動力伝達装置は、駆動軸から
オーガまでの動力伝達経路に過負荷が作用するのを防止
する過負荷防止機構を、オーガミッションとブロアとの
間に配置したので、オーガや動力伝達経路に過負荷が作
用するのを防止することができる。また、オーガミッシ
ョンとブロアとの間にある既存の大きなスペースを有効
に利用することができ、除雪機を小型でコンパクトに構
成することができる。
【0041】請求項2の除雪機の動力伝達装置は、過負
荷防止機構をオーガミッション近傍に配置したので、例
えば、ブロア等をシャーピンで取付けた場合に、シャー
ピンからオーガミッションまでの距離を大きくすること
ができ、シャーピンの取付け、取外しを容易に行うこと
ができる。
【0042】請求項3の除雪機の動力伝達装置は、過負
荷防止機構を、摩擦板同士を接触させ、一方の摩擦板を
駆動軸に連結し、他方の摩擦板をオーガミッションの入
力軸に連結し、伝達するトルクが所定値を越えたときに
摩擦板間でスリップが発生する湿式摩擦軸継手にしたの
で、動力伝達経路に過負荷が作用することを確実に防止
することができ、従来のようなシャーピンを用いるのに
比べてシャーピンの交換というような煩雑な作業がなく
なり、作業を中断することがなくなって作業性を高める
ことができる。
【0043】請求項4の除雪機の動力伝達装置は、オー
ガミッションの入力軸に、オーガミッション内と摩擦軸
継手内を連通する油路を形成したので、摩擦軸継手で発
生する熱による摩擦軸継手各部の膨張等により摩擦軸継
手内から溢れたオイルを油路を介してオーガミッション
内に逃し、外部へのオイル洩れを防止することができ
る。また、オーガミッションでオイルタンクを兼ねるた
め、摩擦軸継手に特別にオイルタンクを設ける必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝達装置を備えた除雪機の側
面図
【図2】本発明に係る動力伝達装置の側面図(一部断面
図)
【図3】本発明に係る摩擦軸継手の斜視図(一部断面
図)
【図4】本発明に係る摩擦軸継手及びオーガミッション
の断面図
【図5】本発明に係る動力伝達装置の系統図
【図6】本発明に係る動力伝達装置の作用を説明する第
1作用図
【図7】本発明に係る動力伝達装置の作用を説明するグ
ラフ
【図8】本発明に係る動力伝達装置の作用を説明する第
2作用図
【図9】本発明に係る除雪機の動力伝達装置の別の実施
の形態の側面図(一部断面図)
【符号の説明】
10…除雪機、15…駆動源(エンジン)、16…駆動
軸、17…過負荷防止機構(摩擦軸継手)、18…オー
ガミッション、21…ブロア、23…オーガ、41,4
3…摩擦板(アウタプレート、インナプレート)、46
…入力軸(オーガミッション入力軸)、75…油路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源で駆動軸を廻し、この駆動軸で、
    ブロアを廻すとともにこのブロアの前方に配置したオー
    ガをオーガミッションを介して廻す除雪機において、駆
    動軸からオーガまでの動力伝達経路に過負荷が作用する
    のを防止する過負荷防止機構を、前記オーガミッション
    と前記ブロアとの間に配置したことを特徴とする除雪機
    の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記過負荷防止機構を前記オーガミッシ
    ョン近傍に配置したことを特徴とする請求項1記載の除
    雪機の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記過負荷防止機構は、摩擦板同士を接
    触させ、一方の摩擦板を駆動軸に連結し、他方の摩擦板
    をオーガミッションの入力軸に連結し、伝達するトルク
    が所定値を越えたときに摩擦板間でスリップが発生する
    湿式摩擦軸継手であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の除雪機の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記オーガミッションの入力軸に、オー
    ガミッション内と前記摩擦軸継手内とを連通する油路を
    形成したことを特徴とする請求項3記載の除雪機の動力
    伝達装置。
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CN114251392A (zh) * 2021-12-27 2022-03-29 中国重汽集团柳州运力科迪亚克机械有限责任公司 抛雪车变速箱制动装置

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