JP2001247614A - チーグラー−ナッタ型の新規触媒組成物 - Google Patents

チーグラー−ナッタ型の新規触媒組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】明細書に記載の不都合を除去し、改良された、
チーグラー−ナッタ型の触媒組成物を開発すること。 【解決手段】活性組成分として、 a)チタン化合物又はバナジウム化合物、マグネシウム
化合物、担体として微粒子状無機酸化物及び内部電子供
与体化合物を含む固体成分;及び助触媒として、 b)アルミニウム化合物;さらに、 c)必要により、他の外部電子供与体化合物、を含むチ
ーグラー−ナッタ型の触媒組成物であって、使用される
微粒子状の無機酸化物が、350〜1000m/gの
比表面積及び5〜60μmの範囲の平均粒径Dを有し、
そして平均粒径dが1〜10μmの範囲である一次粒子
から構成され、かつこの一次粒子内に孔隙又は条溝を有
する粒子を含み、さらに、微粒子状無機酸化物中の1μ
mより大きい直径を有する孔隙又は条溝の巨視的割合が
5〜30容量%であり、そしてマグネシウム化合物の微
粒子状無機酸化物に対するモル比が0.5:1〜2.
0:1の範囲であることを特徴とする触媒組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性組成分とし
て、 a)チタン化合物又はバナジウム化合物、マグネシウム
化合物、担体として微粒子状無機酸化物及び内部電子供
与体化合物を含む固体成分;及び助触媒として、 b)アルミニウム化合物;さらに、 c)必要により、他の外部電子供与体化合物、を含むチ
ーグラー−ナッタ型の触媒組成物であって、使用される
微粒子状の無機酸化物が、350〜1000m/gの
比表面積及び5〜60μmの範囲の平均粒径Dを有し、
そして平均粒径dが1〜10μmの範囲である一次粒子
から構成され、かつこの一次粒子内に孔隙又は条溝を有
する粒子を含み、さらに、微粒子状無機酸化物中の1μ
mより大きい直径を有する孔隙又は条溝の巨視的割合が
5〜30容量%であり、そしてマグネシウム化合物の微
粒子状無機酸化物に対するモル比が0.5:1〜2.
0:1の範囲であることを特徴とする触媒組成物に関す
る。
【0002】さらに本発明は、上記触媒組成物を使用す
るプロピレンの単独重合体及び共重合体の製造方法、こ
の方法で得られるプロピレンの単独重合体及び共重合
体、これらのフィルム、ファイバー又は成形体製造用と
しての使用法、並びにフィルム、ファイバー又は成形体
それ自体に関する。
【0003】
【従来技術】WO96/05236では、ハロゲン化マ
グネシウム及び担体として微粒子状の固体を含む担持触
媒成分を開示している。この微粒子状の固体は、10〜
1000m/gの比表面積を有し、かつ担体粒子の大
部分はサブ粒子(subparticle)の凝集体の形である。
この触媒成分により、触媒効果が高い状態で良好なモル
ホロジー及び高い嵩密度を有する1−アルケン重合体の
製造が可能になる。
【0004】EP−A761696は、5〜200μm
の平均粒径、1〜10μmの一次粒子の平均粒径、及び
1〜10μmの平均径を有し、かつ全粒子に対する容積
巨視的割合が5〜20%の範囲である孔隙又は条溝を有
する微粒子状シリカゲルを担体として含むチーグラー−
ナッタ型の触媒組成物に関する。この触媒組成物は、C
〜C10アルカ−1−エンの重合において高い生産性
及び立体特異性を示し、そしてこの重合体により製造さ
れたフィルムは、ミクロスペック(microspeck)、即ち
フィルムの表面上に小さなむらを形成する傾向が低減さ
れている。
【0005】WO97/48742では、2〜250μ
m粒径及び100〜1000m/g比表面積を有す
る、緩く凝集された触媒担体組成物を開示し、その際、
担体粒子が30μm未満の平均粒径を有する粒子及びこ
の粒子と相互に弱く結合する結合剤を含んでいる。この
ような触媒担体から得られる重合触媒は高い活性を示
し、かつこれにより均一な重合体が得られ、そしてこの
重合体から良好な外観を有するフィルムの製造が可能に
なる。
【0006】WO97/48743は、2〜250μm
の平均粒径及び1〜1000m/gの比表面積を有
し、かつ3〜10μmの平均粒径を有する噴霧乾燥一次
粒子により製造される、高脆性の凝集触媒担体粒子に関
する。これら凝集触媒担体粒子の特徴的な性質は、元の
粒径分布D90より小さい凝集粒子の80容量%以上が
極小体モルホロジーを有することである。(D90は、
90容量%の粒子がより小さな直径を有することを示し
ている。)極小体凝集触媒担体粒子は、粒子内に均一な
大きさの孔隙及びを分布を有する;この孔隙の少なくと
も幾つかは粒子の表面を貫通しているので、少なくとも
10個の条溝を粒子の表面から凝集粒子の内側に形成す
る。この触媒担体から得られた重合触媒も高い活性を示
し、そして良好な外観のフィルムの製造が可能となる。
【0007】上述の従来技術に開示されている重合触媒
により製造され、かつフィルムの品質に関する条件を殆
んど満たす重合体であっても、特に、担体として無機酸
化物を含まない触媒組成物により製造された重合体と比
較して、ミクロスペック又は厄介な不純物の割合につい
て、なお大幅な改善の余地がある。
【0008】さらに、プロピレン重合体からのファイバ
ーの製造において、経済上の理由から、紡糸口金の上流
側にある液状ポリプロピレン用フィルタの操作寿命を大
幅に増大させる必要がある。この操作寿命について、担
持触媒により製造されたポリプロピレンの場合は、非担
持触媒により得られたポリプロピレンの場合と比較して
大幅に短い。
【0009】しかしながら、無機酸化物を使用して得ら
れた重合体モルホロジーに関する利点は、保たれるべき
である。さらに、触媒の高い生産性を達成する必要が常
にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上述の不都合を除去し、そして改良された、チーグ
ラー−ナッタ型の触媒組成物を開発することにある。こ
の触媒は、大幅に改善された生産性を有するので、良好
なモルホロジー及び高い嵩密度を有する1−アルケンの
重合体が得られ、これにより、特にミクロスペックを形
成する傾向が低減されているフィルム及び厄介な汚染が
少ないファイバーの製造が可能となるので、重合溶融物
ろ別スクリーンの操作寿命を増大させる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、冒頭に定義
された触媒組成物、さらにプロピレン重合体の製造方
法、これのフィルム、ファイバー又は成形体製造用とし
ての使用法、さらにこの重合体により製造されるフィル
ム及びファイバー又は成形体により達成されることが、
本発明者等により見出された。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の触媒組成物は、固体成分
a)と助触媒を含んでいる。好適な助触媒は、アルミニ
ウム化合物b)である。このアルミニウム化合物b)の
他に、電子供与体化合物c)を、助触媒の他の組成分と
してさらに使用するのが好ましい。
【0013】本発明によると、触媒組成物は、ドイツ工
業規格66131を準拠して窒素吸収により測定され
る、350〜1000m/g、好ましくは400〜7
00m /g、特に450〜600m/gの比表面積
を有する微粒子状無機酸化物を少なくとも1種使用して
製造される。
【0014】本発明で使用される無機酸化物は、5〜6
0μm、好ましくは15〜60μm、特に20〜60μ
mの平均粒径Dを有する。ここで、平均粒径Dとは、A
STM標準D4438を準拠するクールターカウンター
(Coulter Counter)分析により測定された粒径分布の
体積基礎平均(メジアン(中央値))である。
【0015】無機酸化物粒子は、1〜10μm、好まし
くは3〜10μm、特に4〜8μmの平均粒径dを有す
る一次粒子から構成される。この一次粒子は、多孔質
で、顆粒状の酸化物粒子であり、一般的に無機酸化物の
ヒドロゲルを乾燥及び/又は湿式粉砕することにより得
られる。これらをさらに加工する前に、一次粒子を篩い
分けしても良い。
【0016】さらに、この無機酸化物は1μmより大き
い直径を有し、かつ無機酸化物粒子中の巨視的割合が5
〜30容量%の範囲、特に10〜25容量%である孔隙
又は条溝を有する。これは、以下の条件の少なくとも1
つを満たすのが有効である:即ち、(I)10容量%未
満、好ましくは8容量%未満の一次粒子が15μmより
大きい粒径dを有する、又は(II)5容量%未満、好
ましくは3容量%未満の一次粒子が、20μmより大き
い粒径dを有する。
【0017】一次粒子の平均粒径d、一次粒子の粒径d
の分布及び1μmより大きい直径を有する孔隙又は条溝
の巨視的割合が、無機酸化物粒子の横断面の走査電子顕
微鏡写真により画像分析して測定される。評価は、電子
鏡検法で得られた中間調画像をバイナリーイメージに転
換し、そして適当なEDPプログラムでデジタル評価
(digital evalution)することにより行われた。ここ
で、粒子は、「電子的に」分割されている、即ち接触す
る一次粒子を数学的操作の結果により相互に分割する。
その後、大きさに応じて電子的に分割粒子を分類し、そ
してこれらを数え上げることができる。これにより、一
次粒子の正確な粒径分布が得られ、かつ試験された微粒
子状無機酸化物中の15又は20μmより大きい粒径d
を有する粗一次粒子(coarse pimary particle)の割合
が分かる。さらに、この粒子内で15又は20μmより
大きい直径を有する孔隙又は条溝の正確な割合を、分析
評価中に測定することができる。一次粒子から構成され
る粒子100個以上を分析して、再現可能に良好な統計
的評価用としての粒子を極めてたくさん得るのが好まし
い。このことは、横断面の画像(走査電子顕微鏡写真)
の多くが使用されることを意味する。
【0018】無機酸化物は、例えば微粉砕ヒドロゲルを
噴霧乾燥することにより得られる。このヒドロゲルを、
このために水又は脂肪族アルコールと混合する。噴霧乾
燥を、これの際に粒子形成処理を促進する及び/又は無
機酸化物粒子中の一次粒子の凝集を改善する結合剤を使
用して行うことができる。結合剤として、特定の微細
な、例えばコロイドで、微粒子状の無機酸化物を使用す
ることができる。しかしながら、助剤、例えばセルロー
ス誘導体、ポリスチレン又はポリメチルメタクリレート
等のポリマーを結合剤として添加しても良い。このよう
にして得られた微粒子は、一般的に回転楕円面状の、即
ち球形の様な形状を有する。
【0019】好適な無機酸化物は、まず第1に、ケイ
素、アルミニウム、チタン、ジルコニウムの酸化物か、
又は元素周期表第I及びII主族の金属のいずれかの酸
化物、或いは上記酸化物の混合物である。例えば、酸化
アルミニウム、リン酸アルミニウム、酸化マグネシウム
又はシート状シリケートが好ましい酸化物である。酸化
ケイ素(シリカゲル)を使用するのが特に好ましい。ア
ルミニウムシリケート又はマグネシウムシリケート等の
混合酸化物を使用しても良い。
【0020】微粒子状無機酸化物は、通常、0.1〜1
0cm/g、好ましくは1.0〜4.0cm/gの
細孔容積を有し、これはドイツ工業規格66133を準
拠する水銀細孔法及びドイツ工業規格66131を準拠
する窒素吸収により測定される。
【0021】微粒子状無機酸化物を製造する方法に応じ
て、そのpH、即ちプロトン濃度の10を底とする負の
対数(−log10[H])を、様々な値にすること
ができる。pHは、3.0〜9.0の範囲が好ましく、
4.0〜7.5の範囲が特に好ましく、4.0〜7.0
の範囲が極めて好ましい。微粒子状無機酸化物のpH
は、一般的に、S. R. Morrison, "The Chemical Physic
s of Surfaces", PlenumPress, New York (1977), 130
頁以降に記載されている方法により測定される。
【0022】この製造後、無機酸化物は、屡々、その表
面にヒドロキシル基を含んでいる。水を除去することに
より、OH基部分を低減させるか、又は完全に除去する
ことができる。これは、熱又は化学的処理により達成さ
れ得る。熱処理は、通常、無機酸化物を1〜24時間、
好ましくは2〜20時間、特に3〜12時間、250〜
900℃、好ましくは600〜800℃の温度で加熱す
ることにより行われる。無機酸化物を慣用の乾燥剤(例
えば、SiCl、クロロシラン又はアルキルアルミニ
ウム)で処理する化学的手段により、ヒドロキシル基を
除去することもできる。無機酸化物は、0.5〜5質量
%の水を含んでいるのが好ましい。水分含有量は、通
常、無機酸化物を大気圧下、160℃で一定の質量に乾
燥することにより測定される。損失質量は、最初の水分
含有量に相当する。
【0023】担体としての微粒子状無機酸化物の他に、
固体成分a)は、特に、チタン化合物又はバナジウム化
合物を含んでいる。
【0024】チタン化合物として、一般的に、3価又は
4価チタンのハロゲン化物又はアルコキシドを使用す
る。チタンアルコキシドハライド化合物又は種々のチタ
ン化合物の混合物であっても良い。好適なチタン化合物
の例としては、TiBr、TiBr、TiCl
TiCl、Ti(OCH)Cl、Ti(OC
)Cl、Ti(O−イソ−C)Cl、Ti
(O−n−C)Cl、Ti(OC)Br
、Ti(O−n−C)Br、Ti(OC
Cl、Ti(OCCl、Ti
(O−n−CCl、Ti(OC
Br、Ti(OCHCl、Ti(OC
Cl、Ti(O−n−CCl、Ti(OC
Br、Ti(OCH、Ti(OC
又はTi(O−n−Cである。ハロゲ
ンとして塩素を含んでいる上記チタン化合物を使用する
のが好ましい。ハロゲンを1個だけとチタンから構成さ
れるハロゲン化チタンも好ましく、これらの中で塩化チ
タンが好ましく、特に四塩化チタンが好ましい。バナジ
ウム化合物の中で、ハロゲン化バナジウム、オキシハロ
ゲン化バナジウム、バナジウムアルコキシド及びバナジ
ウムアセチルアセトネートが特に特記に値する。このバ
ナジウム化合物は、酸化状態が3〜5であるのが好まし
い。
【0025】固体成分a)の製造において、少なくとも
1種のマグネシウム化合物をさらに使用するのが好まし
い。好適なマグネシウム化合物は、ハロゲン含有マグネ
シウム化合物、例えばハロゲン化マグネシウム(特に、
塩化物又は臭化物)であるか、又はハロゲン化マグネシ
ウムを、慣用法、例えばハロゲン化剤との反応より得る
ことができるマグネシウム化合物である。これについ
て、ハロゲンは、塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素或いは
これら2種以上の混合物であり、塩素又は臭素が好まし
く、塩素が特に好ましい。
【0026】特に有用なハロゲン含有マグネシウム化合
物は、塩化マグネシウム又は臭化マグネシウムである。
ハロゲン化物を得ることができるマグネシウム化合物の
例としては、アルキルマグネシウム、アリールマグネシ
ウム、マグネシウムアルコキシド及びマグネシウムアリ
ールオキシド並びにグリニャール化合物である。好適な
ハロゲン化剤は、例えばハロゲン、ハロゲン化水素、S
iCl又はCClであり、そして塩素又は塩化水素
が好ましい。
【0027】ハロゲンを含まない好適なマグネシウム化
合物の例としては、ジエチルマグネシウム、ジ−n−プ
ロピルマグネシウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジ
−n−ブチルマグネシウム、ジ−sec−ブチルマグネ
シウム、ジ−tert−ブチルマグネシウム、ジアミル
マグネシウム、n−ブチルエチルマグネシウム、n−ブ
チル−sec−ブチルマグネシウム、n−ブチルオクチ
ルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム、ジエトキシ
マグネシウム、ジ−n−プロピルオキシマグネシウム、
ジイソプロピルオキシマグネシウム、ジ−n−ブチルオ
キシマグネシウム、ジ−sec−ブチルオキシマグネシ
ウム、ジ−tert−ブチルオキシマグネシウム、ジア
ミルオキシマグネシウム、n−ブチルオキシエトキシマ
グネシウム、n−ブチルオキシ−sec−ブチルオキシ
マグネシウム、n−ブチルオキシオクチルオキシマグネ
シウム及びジフェノキシマグネシウムである。これらの
中で、n−ブチルエチルマグネシウム又はn−ブチルオ
クチルマグネシウムを使用するのが好ましい。
【0028】グリニャール化合物の例としては、メチル
マグネシウムクロリド、エチルマグネシウムクロリド、
エチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムヨー
ド、n−プロピルマグネシウムクロリド、n−プロピル
マグネシウムブロミド、n−ブチルマグネシウムクロリ
ド、n−ブチルマグネシウムブロミド、sec−ブチル
マグネシウムクロリド、sec−ブチルマグネシウムブ
ロミド、tert−ブチルマグネシウムクロリド、te
rt−ブチルマグネシウムブロミド、ヘキシルマグネシ
ウムクロリド、オクチルマグネシウムクロリド、アミル
マグネシウムクロリド、イソアミルマグネシウムクロリ
ド、フェニルマグネシウムクロリド及びフェニルマグネ
シウムブロミドである。
【0029】マグネシウムジクロリド及びマグネシウム
ジブロミドの他に、ジ(C〜C アルキル)マグネ
シウム化合物を微粒子状固体製造用マグネシウム化合物
として使用するのが特に好ましい。
【0030】本発明の触媒組成物の製造は、無機酸化物
1モルに対して、0.5〜2.0モル、特に0.5〜
1.5モル、特に好ましくは0.5〜1.0モルのマグ
ネシウム化合物を使用して行われるのが好ましい。
【0031】このマグネシウム化合物の他に、少なくと
も1種の内部電子供与体化合物を微粒子状固体の製造に
使用することもできる。好適な内部電子供与体化合物の
例としては、単官能又は多官能カルボン酸、無水カルボ
ン酸又はカルボン酸エステル、さらにケトン、エーテ
ル、アルコール、ラクトン又は有機リン若しくは有機ケ
イ素化合物である。
【0032】カルボン酸誘導体が好ましく、特に式
(I):
【0033】
【化1】
【0034】[但し、X及びYが、それぞれ塩素若しく
は臭素原子又はC〜C10アルコキシ基を表すか、或
いは合体して無水基の酸素を形成する]で表されるフタ
ル酸誘導体が好ましい。特に好ましい内部電子供与体化
合物は、X及びYがC〜Cアルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロピルオ
キシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、イソ
ブチルオキシ又はtert−ブチルオキシ基)を表すフ
タル酸エステルである。使用されるのが好ましフタル酸
エステルの例としては、ジエチルフタレート、ジ−n−
ブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジ−n−
フェニルフタレート、ジ−n−ヘキシルフタレート、ジ
−n−ヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレー
ト及びジ−2−エチルヘキシルフタレートである。
【0035】他の好ましい内部電子供与体化合物は、3
〜4員の飽和又は不飽和シクロアルカン−1,2−ジカ
ルボン酸ジエステル、そしてさらに置換ベンゾフェノン
−2−カルボン酸のモノエステル又は置換ベンゾフェノ
ン−2−カルボン酸である。このエステル中のヒドロキ
シ化合物として、エステル化反応で慣用のアルカノー
ル、例えばC〜C15アルカノール又はC〜C
クロアルカノール(それぞれ、1個以上のC〜C10
アルキル基を有していても良い)、さらにC〜C10
フェノールを使用することができる。
【0036】種々の電子供与体化合物の混合物を使用す
ることもできる。
【0037】内部電子供与体化合物を微粒子状固体の製
造に使用する場合、マグネシウム化合物1モル当たり、
一般的に0.05〜2.0モル、好ましくは0.2〜
0.5モルの電子供与体化合物を使用することができ
る。
【0038】さらに、微粒子状固体の製造を、C〜C
アルカノール(例えば、メタノール、エタノール、n
−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール、イソブタ
ノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オ
クタノール若しくは2−エチルヘキサノール又はその混
合物;エタノールが好ましい)を使用して行うことがで
きる。
【0039】本発明の触媒組成物を、それ自体公知の方
法により製造することができる。
【0040】以下の2工程法を使用するのが好ましい:
第1工程において、無機酸化物を、不活性溶剤、好まし
くは液体のアルカン又は芳香族炭化水素(例えば、トル
エン又はエチルベンゼン)中で、マグネシウム化合物溶
液と最初に混合し、その後、この混合物を10〜120
℃で0.5〜5時間、一般的に撹拌しながら反応させ
る。次いで、通常、撹拌を続けながら、ハロゲン化剤
(例えば、塩素又は塩化水素)を、マグネシウム含有化
合物に対して2倍のモル過剰以上、好ましくは5倍のモ
ル過剰以上添加し、そして混合物を約30分〜120分
間反応させる。次いで、C〜Cアルカノール、遷移
金属化合物(好ましくはチタン化合物)及び内部電子供
与体化合物を−20〜150℃で添加する。遷移金属化
合物及び内部電子供与体化合物を、C〜Cアルカノ
ールとして同時に添加しても良いが、最初にC〜C
アルカノールを中間体と0〜100℃で約10分〜12
0分間反応させることもできる。マグネシウム1モル当
たり、1〜5モル、好ましくは1.6〜4モルのC
アルカノール、1〜15モル、好ましくは2〜10
モルのチタン化合物及び0.01〜1モル、好ましくは
0.2〜0.5モルの内部電子供与体化合物を使用する
ことができる。この混合物を、10〜150℃、好まし
くは60〜130℃で10分間以上、特に30分間以
上、一般的に撹拌しながら反応させることができる。次
いで、このようにして得られた固体をろ別し、そしてC
〜C10アルキルベンゼン、好ましくはエチルベンゼ
ンで洗浄する。
【0041】第2工程において、第1工程で得た固体
を、過剰の四塩化チタン又は過剰の、四塩化チタンを不
活性溶剤(好ましくは、C〜C10アルキルベンゼ
ン)に溶解させた溶液で、100〜150℃にて抽出す
る。溶液の場合、これは5質量%以上の四塩化チタンを
含んでいる。抽出は、一般的に少なくとも30分間行わ
れる。その後、生成物の液体アルカンによる洗浄を、洗
液の四塩化チタン含有量が2質量%未満になるまで行
う。
【0042】固体成分a)は、無機酸化物のチタン化合
物又はバナジウム化合物に対するモル比が1000〜1
の範囲、特に100〜2の範囲、中でも50〜3の範囲
であるのが好ましい。
【0043】本発明の触媒組成物の利点は、この触媒組
成物により製造される1−アルケン重合体のフィルムは
ミクロスペックを殆んど含んでいなく、そしてこれから
得られるファイバー製品は厄介な不純物の低減を示すの
で、重合溶融物ろ別スクリーンの操作寿命を増大させる
ことである。しかしながら、これは、触媒の生産性の低
減に関連付けられず、むしろ生産性の増大が認められて
いる。フィルムの品質に関して、ミクロスペックは、大
きな固まりの固体粒子により少なくともある程度引き起
こされると考えられる。従って、一次粒子の平均粒径d
を小さくすることにより、ミクロスペックの数を減らす
ことが可能となる。しかしながら、実際には、極めて小
さい一次粒子から実質上構成され、かつコロイド性の無
機酸化物の割合が高い固体は、孔隙及び条溝の不足によ
る活性成分の固定化を妨げる充填密度が高いので、ミク
ロスペックの増大及び触媒生産性の低減の両方が認めら
れる。
【0044】上述のような特性の多孔質無機酸化物を使
用することにより、活性成分、即ち塩化マグネシウム、
チタン化合物及び電子供与体の固定化力を、大幅に増大
させることが可能となり、結果としてこの活性成分を無
機酸化物マトリックスに均一に分散させ、かつ全微粒子
状固体成分a)に対する割合としての、無機酸化物の量
を低減させることができる。
【0045】さらに、(凝集物の)低減された平均粒径
を有する無機酸化物の使用により、活性成分の固定化力
がさらに大幅に改善されるので、一次粒子分布及び形態
的構造は同じであるが、(凝集物の)平均径がより大き
い無機酸化物と比較して、生産性が増大する。
【0046】本発明の触媒組成物を、特に1−アルケン
の重合に使用することができる。この1−アルケンは、
特に直鎖又は分枝のC〜C10アルカ−1−エン、特
に直鎖のC〜C10アルカ−1−エン、例えばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−
デセン又は4−メチル−1−ペンテンである。この1−
アルケンの混合物を重合してもよい。
【0047】固体成分a)の他に、本発明の触媒組成物
は、少なくとも1種の助触媒をさらに含んでいる。好適
な助触媒は、アルミニウム化合物b)である。このアル
ミニウム化合物b)の他に、外部電子供与体化合物c)
を使用するのが好ましい。
【0048】好適なアルミニウム化合物b)はトリアル
キルアルミニウムであり、そしてさらにこれらから誘導
され、かつアルキル基がアルコキシ基又はハロゲン原子
(例えば、塩素又は臭素)で置換されている化合物であ
る。このアルキル基は、同一でも、異なっていても良
い。直鎖又は分枝のアルキル基が考えられる。アルキル
基の炭素原子数が1〜8個のトリアルキルアルミニウム
化合物を使用するのが好ましく、例としては、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムもしくは
メチルジエチルアルミニウム又はその混合物が挙げられ
る。
【0049】アルミニウム化合物b)の他に、他の助触
媒として、外部電子供与体化合物c)、例えば単官能性
又は多官能性のカルボン酸、無水カルボン酸及びカルボ
ン酸エステル、さらにケトン、エーテル、アルコール、
ラクトン並びに有機リン及び有機ケイ素化合物を使用す
ることができる。外部電子供与体化合物c)は、同一で
あっても、又は触媒固体a)の製造に使用される内部電
子供与体化合物と異なっていても良い。外部電子供与体
化合物c)としては、式(II):
【0050】
【化2】
【0051】[但し、Rが同一又は異なっていても良
く、それぞれC〜C20アルキル基、置換基としてC
〜C10アルキル基を有していても良い5〜7員のシ
クロアルキル基、C〜C18アリール基又はC〜C
18アリール−C〜C10アルキル基を表し;R
同一又は異なっていても良く、それぞれC〜C20
ルキル基を表わし;そしてnが1、2又は3を表す]で
表される有機ケイ素化合物が好ましい。この化合物は、
がC〜Cアルキル基又は5〜7員のシクロアル
キル基を表わし、RがC〜Cアルキル基を表わ
し、そしてnが1又は2を表すのが特に好ましい。
【0052】この化合物の中で、ジイソプロピルジメト
キシシラン、イソブチルイソプロピルジメトキシシラ
ン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチル
ジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラ
ン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、イソプロ
プル−tert−ブチルジメトキシシラン、イソブチル
−sec−ブチルジメトキシシラン及びイソプロピル−
sec−ブチルジメトキシシランが特に特記に値する。
【0053】助触媒として作用する化合物b)及びc)
を、個々に、任意の順序で連続して、又は一緒に、混合
物として、触媒固体a)に作用させることができる。こ
れは、通常、0〜150℃、特に20〜90℃の温度及
び1〜100バール、特に1〜40バールの圧力の条件
下で起こる。
【0054】助触媒b)を、アルミニウム化合物b)の
アルミニウムの、触媒固体a)の遷移金属に対するモル
比が10:1〜800:1の範囲、特に20:1〜20
0:1の範囲となる量で使用する。
【0055】触媒固体a)及び助触媒として少なくとも
1種のアルミニウム化合物b)又は少なくとも1種のア
ルミニウム化合物b)と少なくとも1種の他の電子供与
体化合物c)を含む触媒組成物は、プロピレン重合体、
即ちプロピレンの単独重合体及びプロピレンと炭素減数
が10個以下である1種以上の他の1−アルケンとの共
重合体の両方の製造に極めて有用である。本発明の目的
のために、この共重合体は、炭素原子数が10個以下の
他の1−アルケンをランダムに取り込んでいる。コモノ
マー含有量は、一般的に15質量%未満である。しかし
ながら、プロピレン共重合体は、ブロック共重合体又は
耐衝撃性共重合体の形であっても良い。これらは、一般
的に、プロピレン単独重合体又は15質量%未満の、炭
素原子数が10個以下である他の1−アルケンを含むラ
ンダムプロピレン共重合体と、15〜80質量%の、炭
素原子数が10個以下である他の1−アルケンを含むプ
ロピレン共重合体から成る軟相との共重合形態であるマ
トリックスを少なくとも1種含んでいる。コモノマーと
しては、エチレン又は1−ブテンが好ましい。しかしな
がら、コモノマーの混合物を使用して、例えばプロピレ
ンのターポリマーを得ることもできる。
【0056】プロピレン重合体の製造を、1−アルケン
の製造に適当な慣用の反応器中で、バッチ式又は好まし
くは連続式に、例えば溶液中において、懸濁重合又は気
相重合として行うことができる。好適な反応器の例とし
ては、連続操作型の撹拌器付反応器、ループ反応器、流
動層反応器又は水平若しくは垂直方向撹拌器付粉末層反
応器である。勿論、複数の反応器を直列に連結させて、
この反応を行うこともできる。反応時間は、それぞれの
場合で選択された反応条件に厳密に依存している。通
常、0.2〜20時間であり、主として0.5〜10時
間の範囲である。
【0057】重合は、一般的に、20〜150℃、好ま
しくは50〜120℃、特に60〜90℃の温度及び1
〜100バール、好ましくは15〜40バール、特に2
0〜35バールの圧力の条件下で行われる。
【0058】形成されるプロピレン重合体のモル質量
は、重合技術で慣用される調節剤、例えば水素を添加す
ることにより制御され、そして広範囲に亘って調節され
得る。不活性溶剤(例えば、トルエン又はヘキセン)、
不活性気体(例えば、窒素及びアルゴン)及び比較的少
量のポリプロピレン粉末をさらに使用することができ
る。
【0059】ポリプロピレン重合体の平均モル質量(質
量平均)は、一般的に10000〜1000000g/
モルの範囲であり、そして溶融流量(MFR)は、0.
1〜100g/10分の範囲、好ましくは0.5〜50
g/10分の範囲である。溶融流量は、2.16kgの
負荷下に230℃で、ISO1133に規定されている
標準試験装置により10分間に亘り押し出される重合体
の量に相当する。
【0060】以前から知られている触媒組成物と比較し
て、本発明の触媒組成物により、良好なモルホロジー及
び高い嵩密度を有し、かつフィルムの製造中にミクロス
ペックを形成する傾向が殆んど無い1−アルケン重合体
を得ることができる。さらに、これにより、溶融ろ別の
間の圧力上昇が低減する。さらに、本発明の触媒組成物
の生産性が増大する。
【0061】この機械特性は良好であるため、本発明の
微粒子状固体により得られるポリマー、特にプロピレン
単独重合体又はプロピレンと炭素原子数が10個以下で
ある1種以上の他の1−アルケンとのプロピレンの共重
合体は、フィルム、ファイバー又は成形体の製造、特に
フィルムの製造に適当である。
【0062】
【実施例】生成物を特徴付けるために、以下の試験を行
った: 平均粒径Dの測定:シリカゲルの平均粒径Dの測定する
ために、シリカゲル粒子の粒径分布を、ASTM標準D
4438を準拠するクールターカウンター分析により測
定し、そして体積基礎平均(メジアン)をこれから計算
した。
【0063】一次粒子の平均粒径d、一次粒子の粒径d
の分布及び1μmより大きい直径を有する孔隙又は条溝
の巨視的割合の測定:使用されるシリカゲルにおける一
次粒子の平均粒径、この一次粒子の粒径dの分布及び1
μmより大きい直径を有する孔隙又は条溝の巨視的割合
の測定は、シリカゲル粒子の横断面での走査電子鏡検法
により行われた。得られた電子顕微鏡写真をバイナリー
イメージに転換し、そして粒子を、SIS社の解析ソフ
トウエアパッケージにより「電子的に」分割した。分割
された粒子を、大きさに応じて電子的に分類し、そして
数え上げた。約200個の粒子を使用して一次粒子の粒
径分布を計算し、これから、平均粒径d、20μmより
大きい直径dを有する粒子の割合、15μmより大きい
直径dを有する粒子の割合及び5μm未満の粒径dを有
する一次粒子の割合が得られた。さらに、この粒子内で
1μmより大きい直径を有する孔隙又は条溝の正確な割
合を測定した。
【0064】比表面積の測定:ドイツ工業規格6613
1を準拠する窒素吸収により行った。
【0065】細孔容積の測定:ドイツ工業規格6613
3を準拠する水銀細孔法により行った。
【0066】pHの測定:シリカゲルのpHを、S. R.
Morrison, "The Chemical Physics of Surfaces", Plen
um Press, New York (1977), 130頁以降に記載されてい
る方法により測定した。
【0067】水分含有量の測定:水分含有量を測定する
ために、5gのシリカゲルを、大気圧下で160℃にて
120分間乾燥した(質量が一定になるまで)。質量の
損失は、最初の水分含有量に相当する。
【0068】生産性の確定:生産性とは、使用されたチ
タン含有固体成分a)1g当たりに得られた重合体のグ
ラム単位での量である。
【0069】溶融流量(MFR)の測定:230℃及び
2.16kgの負荷下で、ISO標準1133により行
った。
【0070】ミクロスペック数の測定:単位面積当たり
のミクロスペック数を、ブラベンダーCCDカメラ(Br
abender CCD camera)によりフィルムの製造の間にオン
ラインで選択的に測定した。
【0071】溶融ろ別の間の圧力上昇の測定:溶融ろ別
の間の圧力上昇の測定を、2kg/時間の処理量で5μ
mのメッシュ開口部を有する担体メッシュを備える金属
フィルターディスクにより、265℃で、標準実験用押
出機にてポリプロピレン生成物を押し出すことにより行
った。ポリプロピレン処理量が同程度での圧力上昇を、
時間の関数として記録した。
【0072】[実施例1] 1.1 触媒固体の製造 微粒子状無機酸化物として、60μmの平均粒径D及び
17.4容量%の、1μmより大きい直径を有する孔隙
又は条溝の割合を有する回転楕円面状のシリカゲル(S
iO)を使用することができた。一次粒子の平均粒径
dは、6.1μmであった。一次粒子は、狭い粒径分布
を有していた。このことは、15μmより大きい粒径d
を有する粒子の割合が7.8容量%だけであり、20μ
mより大きい粒径dを有する粒子の割合が2.2容量%
だけであり、そして5μm未満の粒径dを有する粒子の
割合が38容量%だけであるということにより表されて
いた。このシリカゲルは、505m/gの比表面積、
1.8cm/gの細孔容積、5.5のpH及び2.1
質量%の水分含有量を有していた。
【0073】このシリカゲルを、n−ブチルオクチルマ
グネシウムをヘプタン及びエチルベンゼン混合物(ヘプ
タン含有量:33%)に溶解させた溶液と、SiO
モル当たり0.5モルのマグネシウム化合物を使用して
混合した。この混合物を95℃で30分間撹拌し、そし
て20℃に冷却し、有機マグネシウム化合物に対して1
0倍のモル量の塩化水素を通過、導入した。60分後、
反応生成物を、連続的に撹拌しながらマグネシウム1モ
ル当たり2.5モルのエタノールと混合した。この混合
物を80℃で0.5時間撹拌し、次いで、マグネシウム
1モルに対して、6.0モルの四塩化チタン及び0.4
5モルのジ−n−ブチルフタレートと混合した。次い
で、この混合物を100℃で1時間撹拌し、そしてこれ
により得た固体をろ別し、エチルベンゼンで何度も洗浄
した。
【0074】得られた固体生成物を、125℃で3時
間、四塩化チタンをエチルベンゼンに溶解させた溶液1
0容量%濃度で抽出した。その後、固体生成物を、ろ過
により抽出剤から分離し、そして抽出剤の四塩化チタン
含有量が0.3質量%になるまでn−ヘプタンで洗浄し
た。
【0075】このようにして得られた触媒固体a)は、
4.1質量%のTi、8.3質量%のMg、33.4質
量%のCl、を含んでいた。
【0076】1.2 重合 容量が800L(リットル)の垂直方向撹拌器付気相反
応器(vertically stirred gas-phase reactor)におい
て、プロピレンを、モル質量調節剤としての水素の存在
下で重合した。この反応器は、微分散重合体の撹拌固定
層を含んでいた。この反応器より得られる重合体の量
は、1時間当たりに150kgのポリプロピレンであっ
た。
【0077】気相のプロピレンを、80℃の温度及び3
2バールの圧力の条件下で気相反応器に通過、導入し
た。1.5時間の平均滞留時間で、重合を、6.5g/
時間の触媒固体a)、300ミリモル/時間のトリエチ
ルアルミニウムb)及び助触媒としての7.5ミリモル
/時間のイソブチルイソプロピルジメトキシシランc)
を使用して、前記1.1に記載された触媒固体a)によ
り連続的に行った。ポリプロピレン24000g/固体
成分1gである触媒固体a)に基づく生産性が得られ
た。
【0078】気相重合により、10g/10分の溶融流
量(MFR)を有するプロピレンの単独重合体が得られ
た。
【0079】1.3 押出フィルムの製造 厚さ40μmの押出フィルムを、190℃の溶融温度及
び2.5kg/時間の処理量で一軸押出機により、前記
1.2で得たプロピレン単独重合体から製造した。得ら
れたフィルムは、1m当たり760個のミクロスペッ
クを含んでいた。
【0080】[実施例2]触媒固体a)の製造を、使用
されるシリカゲルの平均粒径が45μm、1μmより大
きい直径を有する孔隙及び条溝の巨視的割合が16.3
容量%、一次粒子の平均粒径が6.3μm及び20μm
又は15μmより大きい粒径dを有する一次粒子の割合
が1.5%又は5.4%であること以外、実施例1と同
じ手順で行った。5μm未満の粒径dを有する一次粒子
の割合は、43容量%であった。さらに、このシリカゲ
ルは、521m/g(BET)の比表面積、1.69
ml/gの細孔容積、5.5のpH、そして2.1質量
%の水分含有量を有していた。0.67モルのマグネシ
ウム化合物を、シリカゲル1モルに対して使用した。
【0081】このようにして得られた触媒固体a)は、
4.1質量%のTi、10.0質量%のMg、36.7
質量%のCl、を含んでいた。
【0082】プロピレンの重合を、実施例1の1.2に
記載されている方法と同様の方法で行った。
【0083】[実施例3]触媒固体a)の製造を、使用
されるシリカゲルの平均粒径が20μm、1μmより大
きい直径を有する孔隙及び条溝の巨視的割合が16.9
容量%、一次粒子の平均粒径が4.2μm及び20μm
又は15μmより大きい粒径dを有する一次粒子の割合
が0.8%又は4.3%であること以外、実施例1と同
じ手順で行った。5μm未満の粒径dを有する一次粒子
の割合は、64容量%であった。さらに、このシリカゲ
ルは、495m/g(BET)の比表面積、1.74
ml/gの細孔容積は、5.5のpH、そしては2.1
質量%の水分含有量を有していた。1.0モルのマグネ
シウム化合物を、シリカゲル1モルに対して使用した。
【0084】このようにして得られた触媒固体a)は、
3.8質量%のTi、10.9質量%のMg、40.6
質量%のCl、を含んでいた。
【0085】プロピレンの重合を、実施例1の1.2に
記載されている方法と同様の方法で行った。
【0086】[比較実施例A]触媒固体a)の製造を、
使用されるシリカゲルの平均粒径が45μm、1μmよ
り大きい直径を有する孔隙及び条溝の巨視的割合が6.
7容量%、一次粒子の平均粒径が8.5μm及び20μ
m又は15μmより大きい粒径dを有する一次粒子の割
合が7.7%又は17.4%であること以外、実施例1
と同じ手順で行った。5μm未満の粒径dを有する一次
粒子の割合は、15.4容量%であった。さらに、この
シリカゲルは、309m/g(BET)の比表面積、
1.36ml/gの細孔容積、5.9のpH、そして
2.3質量%の水分含有量を有していた。0.37モル
のマグネシウム化合物を、シリカゲル1モルに対して使
用した。
【0087】このようにして得られた触媒固体a)は、
3.5質量%のTi、7.5質量%のMg、28.4質
量%のCl、を含んでいた。
【0088】プロピレンの重合を、実施例1の1.2に
記載されている方法と同様の方法で行った。
【0089】[比較実施例B]触媒固体a)の製造を、
使用されるシリカゲルの平均粒径が80μm、1μmよ
り大きい直径を有する孔隙及び条溝の巨視的割合が1
8.3容量%、一次粒子の平均粒径が7.1μm及び2
0μm又は15μmより大きい粒径dを有する一次粒子
の割合が2.5%又は9.1%であること以外、実施例
1と同じ手順で行った。5μm未満の粒径dを有する一
次粒子の割合は、27容量%であった。さらに、このシ
リカゲルは、516m/g(BET)の比表面積、
1.69ml/gの細孔容積、5.5のpH、そして
2.1質量%の水分含有量を有していた。0.5モルの
マグネシウム化合物を、シリカゲル1モルに対して使用
した。
【0090】このようにして得られた触媒固体a)は、
3.4質量%のTi、8.0質量%のMg、34.7質
量%のCl、を含んでいた。
【0091】プロピレンの重合を、実施例1の1.2に
記載されている方法と同様の方法で行った。
【0092】実施例1〜3及び比較実施例A及びBで得
られたプロピレン単独重合体の測定結果を、以下の表に
示す。
【0093】
【表1】
【0094】実施例1〜3で使用したシリカゲルは、組
成、及び凝集体の直径の違いを考慮する一次粒子分布に
関して、比較可能なモルホロジーを示した。比表面積及
び1μmより大きい直径を有する孔隙及び条溝の巨視的
割合は全て同じ範囲であったので、凝集体のサイズ効果
が、実施例1、2及び3において特に明確となった。活
性成分を含んだシリカゲルの処理能力を、実施例1、2
及び3のおいて最大限適当に利用する。凝集物の直径を
60μm未満に低減すると、マグネシウム化合物(=有
効成分の一部分)のシリカゲル坦体に対する比を十分に
増大させることができ、これはプロピレンの重合におい
て生産性が大幅に上がることにより示される。さらに、
重合熱をなお一層除去することにより(比表面積の体積
に対する割合を、凝集体の直径を小さくして、増大させ
る)、触媒の生産性を重合時間に亘って良好に維持する
ことができる。
【0095】凝集体の直径をより小さくすること及び処
理能力を増大させることの別のプラスの効果は、ミクロ
スペックの数が低減することであり、これは、溶融ろ別
の間の圧力上昇が低減されることにより示される(高い
圧力上昇は、重合体の品質が悪くなることを意味す
る)。
【0096】本発明による実施例1〜3と比較実施例A
及びBとの比較は、特に、本発明の触媒組成物が従来技
術の触媒組成物と比較して生産性が高くなったというこ
とを示している。実施例1〜3で得られるプロピレン単
独重合体は、フィルムの製造に極めて有効である、ミク
ロスペックの数の激減を示す。本発明の実施例1〜3で
得られるプロピレン単独重合体の品質は、ファイバー製
品の製造において有効である、溶融ろ別の間における比
較的小さい圧力上昇により明らかにされる。
フロントページの続き (72)発明者 ジョン、リンチ ドイツ、67590、モンスハイム、バックス シュトラーセ、15 (72)発明者 ヴォルフガング、ビデル ドイツ、67112、ムターシュタット、ダー リエンシュトラーセ、19 (72)発明者 ヨーアヒム、レシュ ドイツ、67063、ルートヴィッヒスハーフ ェン、フリーゼンシュトラーセ、16 (72)発明者 ギュンター、シュヴァイア ドイツ、67159、フリーデルスハイム、フ リードリヒ−ピーチュ−シュトラーセ、14 (72)発明者 ローラント、ヒングマン スペイン、08960、バルセロナ、エンゼル、 ギメラ、14アーチェ (72)発明者 アレクサンドレ、セグル スペイン、43007、タラゴナ、フェリック ス、フェレル、イ、ガルセラン、ヌメロ、 4 (72)発明者 ライナー、ヘメリッヒ ドイツ、67269、グリューンシュタット、 リンデンヴェーク、10 (72)発明者 インゴ、トレフコルン ドイツ、76767、ハーゲンバッハ、プロフ ェッサー−アイヒマン−シュトラーセ、3

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性組成分として、 a)チタン化合物又はバナジウム化合物、マグネシウム
    化合物、担体として微粒子状無機酸化物及び内部電子供
    与体化合物を含む固体成分;及び助触媒として、 b)アルミニウム化合物;さらに、 c)必要により、他の外部電子供与体化合物、を含むチ
    ーグラー−ナッタ型の触媒組成物であって、 使用される微粒子状の無機酸化物が、350〜1000
    /gの比表面積及び5〜60μmの範囲の平均粒径
    Dを有し、そして平均粒径dが1〜10μmの範囲であ
    る一次粒子から構成され、かつこの一次粒子内に孔隙又
    は条溝を有する粒子を含み、 さらに、微粒子状無機酸化物中の1μmより大きい直径
    を有する孔隙又は条溝の巨視的割合が5〜30容量%で
    あり、そしてマグネシウム化合物の微粒子状無機酸化物
    に対するモル比が0.5:1〜2.0:1の範囲である
    ことを特徴とする触媒組成物。
  2. 【請求項2】 使用される微粒子状無機酸化物は、さら
    に以下の条件: (I)10容量%未満の一次粒子が15μmより大きい
    粒径dを有する、又は(II)5容量%未満の一次粒子
    が20μmより大きい粒径dを有する、の少なくとも1
    つを満たす請求項1に記載の触媒組成物。
  3. 【請求項3】 微粒子状無機酸化物は噴霧乾燥により得
    られる請求項1又は2に記載の触媒組成物。
  4. 【請求項4】 微粒子状無機酸化物は、ケイ素、アルミ
    ニウム若しくはチタンの酸化物又は元素周期表第I若し
    くはII主族の金属酸化物、或いは該酸化物の混合物で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の触媒組成物。
  5. 【請求項5】 内部電子供与体化合物として、カルボン
    酸エステルを使用する請求項1〜4のいずれかに記載の
    触媒組成物。
  6. 【請求項6】 有機ケイ素化合物を、外部電子供与体化
    合物c)として使用する請求項1〜5のいずれかに記載
    の触媒組成物。
  7. 【請求項7】 アルミニウム化合物b)として、トリア
    ルキルアルミニウムを使用する請求項1〜6のいずれか
    に記載の触媒組成物。
  8. 【請求項8】 プロピレンの単独重合体又はプロピレン
    と炭素原子数が10個以下である1種以上の他の1−ア
    ルケンとの共重合体を製造する方法であって、重合を、
    請求項1〜7のいずれかに記載の触媒組成物の存在下に
    行うことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 プロピレンの単独重合体又はプロピレン
    と炭素原子数が10個以下である1種以上の他の1−ア
    ルケンとの共重合体であって、請求項1〜7のいずれか
    に記載の触媒組成物の存在下に対応するモノマーを重合
    することにより得られることを特徴とするプロピレンの
    単独重合体又は共重合体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のプロピレンの単独重
    合体又はプロピレンと炭素原子数が10個以下である1
    種以上の他の1−アルケンとの共重合体から得られるフ
    ィルム、ファイバー又は成形体。
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