JP2001247536A - 有機硫黄酸又はその塩の製造法 - Google Patents

有機硫黄酸又はその塩の製造法

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JP2001247536A
JP2001247536A JP2000058055A JP2000058055A JP2001247536A JP 2001247536 A JP2001247536 A JP 2001247536A JP 2000058055 A JP2000058055 A JP 2000058055A JP 2000058055 A JP2000058055 A JP 2000058055A JP 2001247536 A JP2001247536 A JP 2001247536A
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Yasutaka Ishii
康敬 石井
Tatsuya Nakano
達也 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温和な条件で効率よく有機硫黄酸又はその塩
を製造できる方法を提供する。 【解決手段】 金属化合物触媒の存在下、有機基質と酸
化硫黄とを、N−ヒドロキシ及びN−オキソ環状イミド
化合物の非共存下で反応させて、対応する有機硫黄酸又
はその塩を生成させる。有機基質として、例えば、
(a)メチレン基を有する同素又は複素環化合物、
(b)メチン炭素原子を有する化合物、(c)不飽和結
合の隣接部位にメチル基又はメチレン基を有する化合
物、(d)ヘテロ原子の隣接位に炭素−水素結合を有す
る非芳香族性複素環化合物、(e)直鎖状アルカンなど
が挙げられる。酸化硫黄として二酸化硫黄などを使用で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、農薬、染料
などの原料や洗剤などとして有用な有機硫黄酸又はその
塩の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機硫黄酸及びその塩の製造法として種
々の方法が知られている。例えば、スルホン酸の製造法
として、チオールやジスルフィドを酸化剤により酸化す
る方法、芳香族炭化水素と無水SO3−ピリジンやクロ
ロ硫酸とを反応させるフリーデルクラフト反応を利用す
る方法、不飽和化合物へのラジカル付加反応により合成
する方法などが利用されている。しかし、これらの方法
は、反応条件が厳しかったり、多量の副生物が併産され
るなどの問題点を有する。また、従来、非芳香族性の炭
化水素類を直接且つ効率的にスルホン化する方法はほと
んど知られていなかった。
【0003】日本化学会1999年春季年会講演予稿集
には、N−ヒドロキシフタルイミドを触媒とした二酸化
硫黄と酸素による炭化水素類のスルホン化反応が報告さ
れている。この方法によれば、アダマンタンなどの炭化
水素から一段階で対応するスルホン酸を得ることができ
る。しかし、さらに効率的で安価なスルホン酸等の有機
硫黄酸及びその塩の製造法が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、温和な条件で効率よく有機硫黄酸又はその塩を製造
できる方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、非芳香族性の炭化水素類から直接且つ効率的に対応
する硫黄酸又はその塩を得る方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、金属化合物を触媒と
して用いると、N−ヒドロキシフタルイミド等のN−ヒ
ドロキシ及びN−オキソ環状イミド化合物の非存在下で
も、有機基質と酸化硫黄とから対応する有機硫黄酸又は
その塩が効率よく生成することを見いだし、本発明を完
成した。
【0006】すなわち、本発明は、金属化合物触媒の存
在下、有機基質と酸化硫黄とを、N−ヒドロキシ及びN
−オキソ環状イミド化合物の非共存下で反応させて、対
応する有機硫黄酸又はその塩を生成させる有機硫黄酸又
はその塩の製造法を提供する。前記酸化硫黄として二酸
化硫黄などを使用できる。また、有機基質として、
(a)メチレン基を有する同素又は複素環化合物、
(b)メチン炭素原子を有する化合物、(c)不飽和結
合の隣接部位にメチル基又はメチレン基を有する化合
物、(d)ヘテロ原子の隣接位に炭素−水素結合を有す
る非芳香族性複素環化合物、(e)直鎖状アルカンなど
を使用できる。
【0007】なお、上記N−ヒドロキシ及びN−オキソ
環状イミド化合物とは、具体的には、下記式(1)
【化1】 (式中、R1及びR2は、同一又は異なって、水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シクロアルキ
ル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、アシル基を示し、R1
びR2は互いに結合して二重結合、又は芳香族性若しく
は非芳香族性の環を形成してもよい。Xは酸素原子又は
ヒドロキシル基を示す。前記R1、R2、又はR1及びR2
が互いに結合して形成された二重結合又は芳香族性若し
くは非芳香族性の環には、上記式(1)中に示されるN
−置換環状イミド基がさらに1又は2個結合していても
よい)で表されるイミド化合物を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】[有機基質]本発明において用い
る基質の種類は特に制限されず、広い範囲の飽和又は不
飽和化合物、例えば、炭化水素類(脂肪族炭化水素類、
脂環式炭化水素類、芳香族炭化水素類)、複素環式化合
物、アルコール類、エーテル類、エステル類、ケトン
類、アルデヒド類などが使用できる。基質は単独で用い
てもよく2種以上を併用してもよい。
【0009】好ましい基質には、例えば、(a)メチレ
ン基を有する同素又は複素環化合物、(b)メチン炭素
原子を有する化合物、(c)不飽和結合の隣接部位にメ
チル基又はメチレン基を有する化合物、(d)ヘテロ原
子の隣接位に炭素−水素結合を有する非芳香族性複素環
化合物、(e)直鎖状アルカンなどが含まれる。このよ
うな化合物では、それぞれ、該メチレン基、メチン炭素
原子、メチル基又はメチレン基、ヘテロ原子の隣接位の
炭素原子、直鎖状アルカンを構成する炭素原子に硫黄酸
基(スルホン酸基、スルフィン酸基等)が導入される。
【0010】前記化合物(a)のうち、メチレン基を有
する同素環化合物(a1)としては、例えば、シクロアル
カン類(シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、1,2−
ジエチルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサ
ン、シクロへプタン、シクロオクタン、メチルシクロオ
クタン、シクロノナン、シクロデカン、シクロドデカ
ン、シクロトリデカン、シクロテトラデカン、シクロペ
ンタデカン、シクロヘキサデカン、シクロオクタデカ
ン、シクロノナデカンなどのC3-30シクロアルカン
類)、シクロアルケン類(シクロプロペン、シクロブテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、1−メチル−1
−シクロヘキセン、シクロへプテン、シクロオクテン、
シクロノネン、シクロデカエン、シクロドデカエンなど
のC3-30シクロアルケン類)、シクロアルカジエン類
(シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘ
プタジエン、シクロオクタジエン、シクロデカジエン、
シクロドデカジエンなどのC5-30シクロアルカジエン
類)、シクロアルカトリエン類、シクロアルカテトラエ
ン類、5〜8員の非芳香族性環が縮合した縮合多環式芳
香族炭化水素類などが例示できる。
【0011】前記化合物(a)のうち、メチレン基を有
する複素環化合物(a2)には、窒素原子、酸素原子、硫
黄原子から選ばれたヘテロ原子を有する5又は6員環化
合物、又はヘテロ原子を有する5又は6員環が芳香族性
環に縮合した縮合複素環化合物、例えば、ジヒドロフラ
ン、テトラヒドロフラン、ピラン、ジヒドロピラン、テ
トラヒドロピラン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジ
ン、キサンテンなどが含まれる。上記化合物(a)で
は、非芳香族性環を構成するメチレン炭素原子に硫黄酸
基が導入される。
【0012】(b)メチン炭素原子(メチリジン基)を
有する化合物には、例えば、(b1)第3級炭素原子を有
する鎖状炭化水素類、(b2)橋架け環式化合物、(b3)
環に炭化水素基が結合した非芳香族性環状化合物などが
含まれる。第3級炭素原子を有する鎖状炭化水素類(b
1)としては、例えば、イソブタン、イソペンタン、イ
ソヘキサン、3−メチルペンタン、2,3−ジメチルブ
タン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,
3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、
2,3,4−トリメチルペンタン、3−エチルペンタ
ン、2,3−ジメチルヘキサン、2,4−ジメチルヘキ
サン、3,4−ジメチルヘキサン、2,5−ジメチルヘ
キサン、2−プロピルヘキサン、2−メチルへプタン、
4−メチルへプタン、2−エチルへプタン、3−エチル
へプタン、2,6−ジメチルへプタン、2−メチルオク
タン、3−メタルオクタン、2,7−ジメチルオクタ
ン、2−メチルノナンなどの炭素数4〜20(好ましく
は、炭素数4〜10)程度の脂肪族炭化水素類などが例
示できる。化合物(b1)では、該第3級炭素原子に硫黄
酸基が導入される。
【0013】橋架け環式化合物(b2)には、例えば、デ
カリン、ビシクロ[2.2.0]ヘキサン、ビシクロ
[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.1]オク
タン、ビシクロ[4.3.2]ウンデカン、ツジョン、
カラン、ピナン、ピネン、ボルナン、ボルニレン、ノル
ボルナン、ノルボルネン、カンファー、ショウノウ酸、
カンフェン、トリシクレン、トリシクロ[4.3.1.
2,5]ウンデカン、トリシクロ[5.2.1.03,8
デカン、エキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ
ン、エンドトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン、
エンドトリシクロ[5.2.2.02,6]ウンデカン、
アダマンタン、1−アダマンタノール、1−クロロアダ
マンタン、1−メチルアダマンタン、1,3−ジメチル
アダマンタン、1−メトキシアダマンタン、1−カルボ
キシアダマンタン、1−メトキシカルボニルアダマンタ
ン、1−ニトロアダマンタン、2−アダマンタノン、テ
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカン、
ペルヒドロアントラセン、ペルヒドロアセナフテン、ペ
ルヒドロフェナントレン、ペルヒドロフェナレン、ペル
ヒドロインデン、キヌクリジンなどの2〜4環式の橋か
け環式炭化水素又は橋かけ複素環化合物及びそれらの誘
導体などが挙げられる。橋架け環式化合物(b2)は橋頭
位(2環が2個の原子を共有している場合には、接合位
に相当)にメチン炭素原子を有しており、該メチン炭素
原子に硫黄酸基が導入される。
【0014】環に炭化水素基が結合した非芳香族性環状
化合物(b3)としては、1−メチルシクロペンタン、1
−メチルシクロヘキサン、リモネン、メンテン、メント
ール、カルボメントン、メントンなどの、炭素数1〜2
0(好ましくは1〜10)程度の炭化水素基(例えば、
アルキル基など)が環に結合した3〜15員程度の脂環
式炭化水素及びその誘導体などが挙げられる。これらの
化合物(b3)では、環と前記炭化水素基との結合部位の
メチン炭素原子に硫黄酸基が導入される。
【0015】(c)不飽和結合の隣接部位にメチル基又
はメチレン基を有する化合物には、(c1)非芳香族性の
炭素−炭素二重結合及び/又は三重結合の隣接部位にメ
チル基又はメチレン基を有する有機化合物、(c2)芳香
族性環の隣接部位にメチル基又はメチレン基を有する化
合物、(c3)カルボニル基の隣接部位にメチル基又はメ
チレン基を有する化合物が含まれる。
【0016】前記化合物(c1)としては、炭素数3〜1
2程度の鎖状不飽和炭化水素類、例えば、プロピレン、
1−ブテン、2−ブテン、ブタジエン、1−ペンテン、
2−ペンテン、イソプレン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、1,5−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−2−ブ
テン、3−ヘキセン、1−へプテン、2−へプテン、
1,6−ヘプタジエン、1−オクテン、2−オクテン、
3−オクテン、1,7−オクタジエン、2,6−オクタ
ジエン、2−メチル−2−ブテン、1−ノネン、2−ノ
ネン、デカエン、デカジエン、ドデカエン、ドデカジエ
ン、ドデカトリエン、ウンデカエン、ウンデカジエン、
ウンデカトリエンなどが例示できる。これらの化合物
(c1)では、アリル位の炭素原子等に硫黄酸基が導入さ
れる。
【0017】化合物(c2)としては、例えば、アルキル
基を有する芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、メ
シチレン、デュレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼ
ン、クメン、メチルエチルベンゼン、メチルナフタレ
ン、ジメチルナフタレン、メチルアントラセン、ジメチ
ルアントラセン、トリメチルアントラセン、ジベンジ
ル、ジフェニルメタン、トリフェニルメタンなど)、ア
ルキル基を有する複素環化合物(メチルフラン、メチル
クロマン、メチルピリジン(ピコリン)、ジメチルピリ
ジン(ルチジン)、トリメチルピリジン(コリジン)、
エチルピリジン、メチルキノリン、メチルインドール、
インダン、インデン、テトラリン、フルオレンなど)な
どが例示できる。これらの化合物(c2)では、いわゆる
ベンジル位に硫黄酸基が導入される。
【0018】化合物(c3)としては、アルデヒド類、ケ
トン類、カルボン酸又はその誘導体などが含まれる。ア
ルデヒド類には、脂肪族アルデヒド類(アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブ
チルアルデヒド、ペンチルアルデヒド、ヘキシルアルデ
ヒド、へプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニ
ルアルデヒド、デシルアルデヒドなどのC2-12アルキル
モノアルデヒド、マロンアルデヒド、スクシンアルデヒ
ド、アジピンアルデヒド、セバシンアルデヒドなどの脂
肪族ポリアルデヒドなど)、脂環式アルデヒド(ホルミ
ルシクロヘキサン、シクロネラールなど)、複素環アル
デヒドなどが含まれる。
【0019】ケトン類としては、脂肪族ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチル−t−ブチルケト
ン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノ
ン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノ
ン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノ
ン、4−オクタノン、2−ノナノン、2−デカノンな
ど)、環状ケトン類(シクロペンタノン、シクロヘキサ
ノン、メチルシクロヘキサノン、ジメチルシクロヘキサ
ノン、シクロヘプタノン、イソホロン、シクロオクタノ
ン、シクロノナノン、シクロデカノン、シクロヘキサジ
オン、シクロオクタジオンなどの非芳香族性環状モノ又
はポリケトン類、α−テトラロン、β−テトラロン、イ
ンダノンなどの芳香族性環を備えた環状ケトン類)、橋
架け環式ケトン類(アダマンタノン、メチルアダマンタ
ノン、ジメチルアダマンタノンなど)、芳香族ケトン類
(アセトフェノン、プロピオフェノンなど)、複素環式
ケトン類(インデン−1−オン、フルオレン−9−オン
など)などが例示できる。
【0020】カルボン酸又はその誘導体には、例えば、
脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体(マロン酸又はその
エステル、コハク酸又はそのエステル、グルタル酸又は
そのエステルなど)などが例示できる。上記化合物(c
3)では、いわゆる活性メチレン基又はメチル基などに
硫黄酸基が導入される。
【0021】(d)ヘテロ原子の隣接位に炭素−水素結
合を有する非芳香族性複素環化合物における非芳香族性
複素環には、窒素原子、酸素原子及びイオウ原子から選
択された少なくとも1種のヘテロ原子を有する3〜20
員(好ましくは5〜12員、さらに好ましくは5又は6
員)の複素環などが含まれる。前記複素環には、ベンゼ
ン環、シクロヘキサン環、ピリジン環などの芳香族性又
は非芳香族性の環が1又は2以上縮合していてもよい。
前記複素環としては、例えば、ジヒドロフラン、テトラ
ヒドロフラン、ピラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロ
ピラン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホ
リン、インドリン、クロマン、イソクロマンなどが例示
される。
【0022】(e)直鎖状アルカンとしては、例えば、
メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、
テトラデカン、ヘキサデカン等の炭素数1〜30程度
(好ましくは炭素数1〜20程度)の直鎖状アルカンが
挙げられる。これらの基質には、適当な官能基、例え
ば、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基、アシル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシル
オキシ基、メルカプト基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、アミノ基、N−置換アミノ基、カルバモ
イル基、N−置換カルバモイル基、ニトロ基、シアノ
基、スルホニル基、スルフィニル基、ホスフィノ基、複
素環式基、オキソ基などが置換していてもよい。
【0023】[酸化硫黄および酸素]前記酸化硫黄は、
式 SXY(式中xは1又は2の整数、yは1〜7の整
数を示す)で表すことができる。前記式で表される化合
物において、xが1である場合、yは通常1〜4の整数
であり、xが2である場合、yは通常3又は7である。
【0024】このような酸化硫黄には、例えば、SO、
23、SO2、SO3、S27、SO4などが例示でき
る。これらの酸化硫黄は単独で又は2種以上を組み合わ
せて使用できる。好ましい酸化硫黄には二酸化硫黄(S
2)などが含まれる。酸化硫黄は酸素と共に用いるこ
ともできる。例えば、二酸化硫黄(SO2)と酸素とを
併用すると、高い収率で対応するスルホン酸が生成す
る。なお、前記酸素は、純粋な酸素であってもよく、不
活性ガス(二酸化炭素、窒素、ヘリウム、アルゴンな
ど)で希釈して使用してもよい。また、酸素源は空気で
あってもよい。さらに、三酸化硫黄として三酸化硫黄を
含む発煙硫酸を用いてもよい。
【0025】酸化硫黄の使用量は、有機基質への硫黄酸
基(スルホン酸基、スルフィン酸基など)の導入量に応
じて選択でき、例えば、基質1モルに対して1〜50モ
ル、好ましくは1.5〜30モル程度の範囲から選択で
きる。酸化硫黄の大過剰雰囲気下で反応を行ってもよ
い。なお、酸化硫黄(例えば、二酸化硫黄)と酸素とを
併用する場合、その割合は、例えば、前者/後者(モル
比)=1/99〜99/1、好ましくは前者/後者(モ
ル比)=10/90〜90/10、さらに好ましくは前
者/後者(モル比)=20/80〜80/20程度であ
る。
【0026】[触媒]本発明の方法では、金属化合物を
触媒として使用する。金属化合物は単独で又は2種以上
組み合わせて使用できる。金属化合物を構成する金属元
素としては、特に限定されず、周期表1〜15族の金属
元素の何れであってもよい。なお、本明細書では、ホウ
素Bも金属元素に含まれるものとする。例えば、前記金
属元素として、周期表1族元素(Li、Na、Kな
ど)、2族元素(Mg、Ca、Sr、Baなど)、3族
元素(Sc、ランタノイド元素、アクチノイド元素な
ど)、4族元素(Ti、Zr、Hfなど)、5族元素
(Vなど)、6族元素(Cr、Mo、Wなど)、7族元
素(Mnなど)、8族元素(Fe、Ruなど)、9族元
素(Co、Rhなど)、10族元素(Ni、Pd、Pt
など)、11族元素(Cuなど)、12族元素(Znな
ど)、13族元素(B、Al、Inなど)、14族元素
(Sn、Pbなど)、15族元素(Sb、Biなど)な
どが挙げられる。好ましい金属元素には、遷移金属元素
(周期表3〜12族元素)が含まれる。なかでも、周期
表5〜11族元素、特にバナジウムなどの5族元素が好
ましい。金属元素の原子価は特に制限されず、1〜6価
程度であってもよいが、3〜5価である場合が多い。
【0027】金属化合物としては、前記金属元素の単
体、水酸化物、酸化物(複合酸化物を含む)、ハロゲン
化物(フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物)、オキソ
酸塩(例えば、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、
炭酸塩など)、オキソ酸、イソポリ酸、ヘテロポリ酸な
どの無機化合物;有機酸塩(例えば、酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、青酸塩、ナフテン酸塩、ステアリン酸塩な
ど)、錯体などの有機化合物が挙げられる。前記錯体を
構成する配位子としては、OH(ヒドロキソ)、アルコ
キシ(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシなど)、アシル(アセチル、プロピオニル
など)、アルコキシカルボニル(メトキシカルボニル、
エトキシカルボニルなど)、アセチルアセトナト、シク
ロペンタジエニル基、ハロゲン原子(塩素、臭素な
ど)、CO、CN、酸素原子、H2O(アコ)、ホスフ
ィン(トリフェニルホスフィンなどのトリアリールホス
フィンなど)のリン化合物、NH3(アンミン)、N
O、NO2(ニトロ)、NO3(ニトラト)、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、ピリジン、フェナント
ロリンなどの窒素含有化合物などが挙げられる。
【0028】金属化合物の具体例としては、例えば、コ
バルト化合物を例にとると、水酸化コバルト、酸化コバ
ルト、塩化コバルト、臭化コバルト、硝酸コバルト、硫
酸コバルト、リン酸コバルトなどの無機化合物;酢酸コ
バルト、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルトな
どの有機酸塩;コバルトアセチルアセトナトなどの錯体
等の2価又は3価のコバルト化合物などが挙げられる。
また、バナジウム化合物の例としては、水酸化バナジウ
ム、酸化バナジウム、塩化バナジウム、塩化バナジル、
硫酸バナジウム、硫酸バナジル、バナジン酸ナトリウ
ム、リンモリブドバナジン酸アンモニウムなどの無機化
合物;バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)
3など]、バナジルアセチルアセトナト[VO(aca
c)2など]、ステアリン酸バナジル[VO(C1735
COO)2]、バナジルイソプロポキシド[VO(OC
H(CH323]などの有機化合物(錯体を含む)等
の2〜5価のバナジウム化合物などが挙げられる。他の
金属元素の化合物としては、前記コバルト又はバナジウ
ム化合物に対応する化合物などが例示される。特に好ま
しい金属化合物には、バナジウム化合物が含まれる。
【0029】金属化合物の使用量は、例えば、基質1モ
ルに対して、0.0001〜0.7モル、好ましくは
0.001〜0.5モル、さらに好ましくは0.001
5〜0.1モル程度であり、0.0015〜0.05モ
ル程度である場合が多い。
【0030】本発明の方法では、反応速度や反応の選択
性を向上するため、必要に応じて前記金属化合物と助触
媒とを併用することもできる。このような助触媒には、
例えば、少なくとも1つの有機基が結合した周期表15
族又は16族元素を含む多原子陽イオン又は多原子陰イ
オンとカウンターイオンとで構成された有機塩などが含
まれる。助触媒は単独で又は2種以上組み合わせて使用
できる。
【0031】前記有機塩において、周期表15族元素に
は、N、P、As、Sb、Biが含まれる。周期表16
族元素には、O、S、Se、Teなどが含まれる。好ま
しい元素としては、N、P、As、Sb、Sが挙げら
れ、特に、N、P、Sなどが好ましい。
【0032】前記元素の原子に結合する有機基には、置
換基を有していてもよい炭化水素基、置換オキシ基など
が含まれる。炭化水素基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシ
ル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、アリ
ルなどの炭素数1〜30程度(好ましくは炭素数1〜2
0程度)の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族炭化水素基(ア
ルキル基、アルケニル基及びアルキニル基);シクロペ
ンチル、シクロヘキシルなどの炭素数3〜8程度の脂環
式炭化水素基;フェニル、ナフチルなどの炭素数6〜1
4程度の芳香族炭化水素基などが挙げられる。炭化水素
基が有していてもよい置換基として、例えば、ハロゲン
原子、オキソ基、ヒドロキシル基、置換オキシ基(例え
ば、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基
など)、カルボキシル基、置換オキシカルボニル基、置
換又は無置換カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、置
換又は無置換アミノ基、アルキル基(例えば、メチル、
エチル基などのC1-4アルキル基など)、シクロアルキ
ル基、アリール基(例えば、フェニル、ナフチル基な
ど)、複素環基などが例示できる。好ましい炭化水素基
には、炭素数1〜30程度のアルキル基、炭素数6〜1
4程度の芳香族炭化水素基(特に、フェニル基又はナフ
チル基)などが含まれる。前記置換オキシ基には、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基など
が含まれる。
【0033】前記有機塩の代表的な例として、有機アン
モニウム塩、有機ホスホニウム塩、有機スルホニウム塩
などの有機オニウム塩が挙げられる。有機アンモニウム
塩の具体例としては、テトラメチルアンモニウムクロリ
ド、テトラエチルアンモニウムクロリド、テトラブチル
アンモニウムクロリド、テトラヘキシルアンモニウムク
ロリド、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド、ト
リエチルフェニルアンモニウムクロリド、トリブチル
(ヘキサデシル)アンモニウムクロリド、ジ(オクタデ
シル)ジメチルアンモニウムクロリドなどの第4級アン
モニウムクロリド、及び対応する第4級アンモニウムブ
ロミドなどの、窒素原子に4つの炭化水素基が結合した
第4級アンモニウム塩;ジメチルピペリジニウムクロリ
ド、ヘキサデシルピリジニウムクロリド、メチルキノリ
ニウムクロリドなどの環状第4級アンモニウム塩などが
挙げられる。また、有機ホスホニウム塩の具体例として
は、テトラメチルホスホニウムクロリド、テトラブチル
ホスホニウムクロリド、トリブチル(ヘキサデシル)ホ
スホニウムクロリド、トリエチルフェニルホスホニウム
クロリドなどの第4級ホスホニウムクロリド、及び対応
する第4級ホスホニウムブロミドなどの、リン原子に4
つの炭化水素基が結合した第4級ホスホニウム塩などが
挙げられる。有機スルホニウム塩の具体例としては、ト
リエチルスルホニウムイオジド、エチルジフェニルスル
ホニウムイオジドなどの、イオウ原子に3つの炭化水素
基が結合したスルホニウム塩などが挙げられる。
【0034】また、前記有機塩には、メタンスルホン酸
塩、エタンスルホン酸塩、オクタンスルホン酸塩、ドデ
カンスルホン酸塩などのアルキルスルホン酸塩(例え
ば、C 6-18アルキルスルホン酸塩);ベンゼンスルホン
酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン
酸塩、デシルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼン
スルホン酸塩などのアルキル基で置換されていてもよい
アリールスルホン酸塩(例えば、C6-18アルキル−アリ
ールスルホン酸塩);スルホン酸型イオン交換樹脂(イ
オン交換体);ホスホン酸型イオン交換樹脂(イオン交
換体)なども含まれる。
【0035】前記有機塩の使用量は、例えば、基質1モ
ルに対して0.0001〜0.7モル、好ましくは0.
001〜0.5モル、さらに好ましくは0.002〜
0.1モル程度であり、0.005〜0.05モル程度
である場合が多い。
【0036】また、本発明の方法では、系内にt−ブチ
ルヒドロペルオキシド(TBHP)などの過酸化物を存
在させると、反応が促進され、目的化合物の収率が大幅
に向上する場合がある。前記過酸化物の使用量は、前記
基質1モルに対して、例えば0.0001〜0.2モル
程度、好ましくは0.001〜0.1モル程度、さらに
好ましくは0.003〜0.05モル程度である。
【0037】[反応]反応は、溶媒の存在下又は非存在
下で行うことができる。溶媒としては、例えば、ベンゼ
ンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、ジクロロベンゼンなどのハロゲ
ン化炭化水素類;t−ブタノール、t−アミルアルコー
ルなどのアルコール類;アセトニトリル、ベンゾニトリ
ルなどのニトリル類;酢酸、プロピオン酸などの有機
酸;ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルアセトアミドなどのアミド類な
どが例示でき、これらの溶媒は混合して使用してもよ
い。
【0038】本発明の方法は、比較的温和な条件であっ
てもスルホン化などの反応が円滑に進行するという特色
がある。また、反応に光を必要とせず、遮光条件下でも
反応は円滑に進行する。反応温度は基質の種類などに応
じて、例えば0℃〜150℃、好ましくは10〜125
℃、さらに好ましくは15〜100℃程度の範囲から選
択できる。反応圧力は、常圧又は加圧下の何れであって
もよい。反応はバッチ式、セミバッチ式、連続式の何れ
の方式で行うこともできる。
【0039】反応により、基質に対応するスルホン酸、
スルフィン酸などの有機硫黄酸が生成する。例えば、二
酸化硫黄と酸素とを併用した場合には、スルホン酸が良
好な収率で生成する。生成した有機硫黄酸は、慣用の方
法、例えば、水などの適当な溶媒中で、アルカリ金属水
酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素
塩、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属炭酸
塩、アミン類、チオ尿素類、イソチオ尿素類などと反応
させることにより対応する有機硫黄酸塩(例えば、チウ
ロニウム塩など)に変換できる。
【0040】反応終了後、反応生成物は、慣用の分離精
製手段、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、昌析、再結
晶、カラムクロマトグラフィーなどの分離手段やこれら
の組み合わせにより分離精製できる。
【0041】本発明の方法により得られる重要な化合物
には、1−アダマンタンスルホン酸;3,5−ジメチル
−1−アダマンタンスルホン酸、3−カルボキシ−1−
アダマンタンスルホン酸、3−クロロ−1−アダマンタ
ンスルホン酸、4−オキソ−1−アダマンタンスルホン
酸などのアダマンタン環にメチル基、カルボキシル基、
ハロゲン原子、オキソ基等の置換基を有する1−アダマ
ンタンスルホン酸誘導体;シクロヘキサンスルホン酸、
シクロオクタンスルホン酸などのシクロアルカンスルホ
ン酸類;オクタンスルホン酸、2,5−ジメチルへキサ
ンスルホン酸などのアルカンスルホン酸類等が含まれ
る。これらの化合物は、医薬、農薬、染料などの原料、
洗剤、ポリマー原料、光酸発生剤又はその原料などとし
て有用である。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によれば、N−ヒドロキシ
フタルイミド等の前記式(1)で表されるイミド化合物
を用いることなく、入手容易な少量の触媒により、温和
な条件で効率よく有機硫黄酸又はその塩を製造できる。
また、非芳香族性の炭化水素類から直接且つ効率的に対
応する有機硫黄酸又はその塩を得ることができる。
【0043】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、生成したスルホン酸のベンジルチウ
ロニウム塩は、反応混合液を水で抽出し、水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和し、さらに塩酸で弱酸性にした後、塩
酸ベンジルイソチオ尿素水溶液を過剰量加え、析出した
固体を濾過することにより得た。
【0044】実施例1 アダマンタン2ミリモル、バナジウムアセチルアセトナ
ト[V(acac)3]0.01ミリモル、酢酸10m
lの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.5atm=
50.5kPa)及び酸素(0.5atm=50.5k
Pa)の雰囲気下、40℃で2時間攪拌した。反応混合
液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、1−アダマンタンスルホン酸が収率47%(選択率
94%)で生成していた。アダマンタンの転化率は50
%であった。
【0045】実施例2 バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)3]の
代わりに、バナジルアセチルアセトナト[VO(aca
c)2]を0.01ミリモル用いた以外は実施例1と同
様の操作を行ったところ、1−アダマンタンスルホン酸
が収率42%(選択率98%)で生成していた。アダマ
ンタンの転化率は43%であった。
【0046】実施例3 バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)3]の
代わりに、ステアリン酸バナジル[VO(C1735CO
O)2]を0.01ミリモル用いた以外は実施例1と同
様の操作を行ったところ、1−アダマンタンスルホン酸
が収率49%(選択率88%)で生成していた。アダマ
ンタンの転化率は56%であった。
【0047】実施例4 バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)3]の
代わりに、バナジルイソプロポキシド[VO(OCH
(CH323]を0.01ミリモル用いた以外は実施
例1と同様の操作を行ったところ、1−アダマンタンス
ルホン酸が収率29%(選択率78%)で生成してい
た。アダマンタンの転化率は37%であった。
【0048】実施例5 バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)3]の
代わりに、塩化バナジル(VOCl3)を0.01ミリ
モル用いた以外は実施例1と同様の操作を行ったとこ
ろ、1−アダマンタンスルホン酸が収率33%(選択率
85%)で生成していた。アダマンタンの転化率は39
%であった。
【0049】実施例6 バナジウムアセチルアセトナト[V(acac)3]の
代わりに、リンモリブドバナジン酸アンモニウムを0.
01ミリモル用いた以外は実施例1と同様の操作を行っ
たところ、1−アダマンタンスルホン酸が収率15%
(選択率60%)で生成していた。アダマンタンの転化
率は25%であった。
【0050】実施例7 1,3−ジメチルアダマンタン2ミリモル、バナジルア
セチルアセトナト[VO(acac)2]0.01ミリ
モル、酢酸10mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2
(0.5atm=50.5kPa)及び酸素(0.5a
tm=50.5kPa)の雰囲気下、40℃で5時間攪
拌した。反応混合液を高速液体クロマトグラフィーによ
り分析したところ、3,5−ジメチル−1−アダマンタ
ンスルホン酸が収率50%で生成していた。1,3−ジ
メチルアダマンタンの転化率は54%であった。 [3,5−ジメチル−1−アダマンタンスルホン酸のス
ペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:59.8,52.4,44.4,44.3,37.
2,33.1,32.31 H−NMR(CD3OD) δ:5.59(br,-SO3H),2.16-2.10
(m,1H),1.85-1.83(m,2H),1.70-1.50(m,4H),1.50-1.30
(m,4H),1.30-1.10(m,2H),0.83(s,6H) [3,5−ジメチル−1−アダマンタンスルホン酸のベ
ンジルチウロニウム塩のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:135.9,130.9,130.8,130.
2,59.5,52.4,44.8,44.5,37.4,37.0,33.2,31.71 H−NMR(CD3OD) δ:7.43-7.32(m,5H),4.85(s,4
H),4.43(s,2H),2.15-2.12(m,1H),1.85-1.84(m,2H),1.69
-1.58(m,4H),1.34(s,4H),1.13(m,2H),0.85(m,6H) FT−IR(cm-1): 3323,3133,2942,2900,1455,1
388,1088,1041,708,692
【0051】実施例8 反応温度を25℃、反応時間を24時間とした以外は実
施例7と同様の操作を行ったところ、3,5−ジメチル
−1−アダマンタンスルホン酸が収率45%で生成して
いた。1,3−ジメチルアダマンタンの転化率は50%
であった。
【0052】実施例9 1−アダマンタンカルボン酸2ミリモル、バナジルアセ
チルアセトナト[VO(acac)2]0.01ミリモ
ル、酢酸10mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2
(0.5atm=50.5kPa)及び酸素(0.5a
tm=50.5kPa)の雰囲気下、40℃で5時間攪
拌した。反応混合液を高速液体クロマトグラフィーによ
り分析したところ、3−カルボキシ−1−アダマンタン
スルホン酸が収率65%で生成していた。1−アダマン
タンカルボン酸の転化率は70%であった。 [3−カルボキシ−1−アダマンタンスルホン酸のスペ
クトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:180.0,58.8,42.8,39.6,3
9.2,38.8,37.2,36.2,30.31 H−NMR(CD3OD) δ:6.24(br,-SO3H),2.15-1.60
(m,14H) [3−カルボキシ−1−アダマンタンスルホン酸のベン
ジルチウロニウム塩(・H2O)のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:180.6,135.1,130.1,130.
0,129.4,56.9,42.4,39.4,39.0,37.1,36.3,36.2,29.71 H−NMR(CD3OD) δ:7.43-7.32(m,5H),4.89(s,4
H),4.43(s,2H),2.14-1.67(m,14H) FT−IR(cm-1): 3061,2819,2664,1693,1460,1
202,1161,1036,701,625
【0053】実施例10 1−クロロアダマンタン2ミリモル、バナジルアセチル
アセトナト[VO(acac)2]0.01ミリモル、
酢酸10mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.
5atm=50.5kPa)及び酸素(0.5atm=
50.5kPa)の雰囲気下、40℃で5時間攪拌し
た。反応混合液を高速液体クロマトグラフィーにより分
析したところ、3−クロロ−1−アダマンタンスルホン
酸が収率53%で生成していた。1−クロロアダマンタ
ンの転化率は56%であった。 [3−クロロ−1−アダマンタンスルホン酸のスペクト
ルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:68.2,60.0,47.3,36.2,35.
2,32.91 H−NMR(CD3OD) δ:5.58(br,-SO3H),2.33-1.60
(m,14H) [3−クロロ−1−アダマンタンスルホン酸のベンジル
チウロニウム塩のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:135.1,130.2,130.1,129.
5,68.3,59.7,47.7,42.6,36.4,36.2,35.4,32.71 H−NMR(CD3OD) δ:7.40-7.34(m,5H),4.85(s,4
H),4.43(s,2H),2.33-1.63(m,14H) FT−IR(cm-1): 3088,2910,1666,1495,1334,1
174,1013,714,629
【0054】実施例11 二酸化硫黄(SO2)(0.67atm=67.7kP
a)及び酸素(0.33atm=33.3kPa)の雰
囲気下で反応を行った点以外は実施例10と同様の操作
を行ったところ、3−クロロ−1−アダマンタンスルホ
ン酸が収率75%で生成していた。1−クロロアダマン
タンの転化率は82%であった。
【0055】実施例12 2−オキソアダマンタン2ミリモル、バナジルアセチル
アセトナト[VO(acac)2]0.01ミリモル、
酢酸10mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.
5atm=50.5kPa)及び酸素(0.5atm=
50.5kPa)の雰囲気下、40℃で5時間攪拌し
た。反応混合液を高速液体クロマトグラフィーにより分
析したところ、4−オキソ−1−アダマンタンスルホン
酸が収率%で生成していた。2−オキソアダマンタンの
転化率は %であった。 [4−オキソ−1−アダマンタンスルホン酸のスペクト
ルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:106.6,57.6,37.4,34.9,3
4.8,33.3,28.9,28.31H−NMR(CD3OD) δ:6.95(b
r,-SO3H),2.50-1.40(m,13H)
【0056】実施例13 シクロヘキサン2ミリモル、バナジルアセチルアセトナ
ト[VO(acac) 2]0.01ミリモル、酢酸10
mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.5atm
=50.5kPa)及び酸素(0.5atm=50.5
kPa)の雰囲気下、40℃で24時間攪拌した。反応
混合液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したと
ころ、シクロヘキサンスルホン酸が収率36%で生成し
ていた。シクロヘキサンの転化率は46%であった。 [シクロヘキサンスルホン酸のベンジルチウロニウム塩
(・H2O)のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:135.9,130.9,130.8,130.
2,61.4,37.0,29.5,27.5,27.41 H−NMR(CD3OD) δ:7.44-7.30(m,5H),4.88(s,4
H),4.43(s,2H),2.65-2.55(m,1H),2.18-2.14(m,2H),1.84
-1.14(m,8H) FT−IR(cm-1): 3087,2838,1669,1451,1225,1
044,698,526
【0057】実施例14 シクロオクタン2ミリモル、バナジルアセチルアセトナ
ト[VO(acac) 2]0.01ミリモル、酢酸10
mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.5atm
=50.5kPa)及び酸素(0.5atm=50.5
kPa)の雰囲気下、40℃で5時間攪拌した。反応混
合液を高速液体クロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、シクロオクタンスルホン酸が収率45%で生成して
いた。シクロオクタンの転化率は53%であった。 [シクロオクタンスルホン酸のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:61.9,28.8,28.4,28.3,37.
61 H−NMR(CD3OD) δ:7.45(br,-SO3H),3.00-2.70
(m,1H),2.40-1.25(m,14H) [シクロオクタンスルホン酸のベンジルチウロニウム塩
のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:136.0,130.9,130.8,130.
3,62.0,37.1,30.0,28.4,28.3,27.51 H−NMR(CD3OD) δ:7.43-7.32(m,5H),4.85(s,4
H),4.43(s,2H),2.84-2.80(m,1H),2.21-2.17(m,2H),1.73
-1.54(m,12H) FT−IR(cm-1): 3094,2927,1670,1454,1188,1
040,761,611
【0058】実施例15 反応時間を24時間とした点以外は実施例14と同様の
操作を行ったところ、シクロオクタンスルホン酸が収率
62%で生成していた。シクロオクタンの転化率は68
%であった。
【0059】実施例16 2,5−ジメチルヘキサン2ミリモル、バナジルアセチ
ルアセトナト[VO(acac)2]0.01ミリモ
ル、酢酸10mlの混合液を、二酸化硫黄(SO2
(0.5atm=50.5kPa)及び酸素(0.5a
tm=50.5kPa)の雰囲気下、60℃で24時間
攪拌した。反応混合液を高速液体クロマトグラフィーに
より分析したところ、2,5−ジメチルヘキサンスルホ
ン酸が収率6%で生成していた。2,5−ジメチルヘキ
サンの転化率は18%であった。
【0060】実施例17 n−オクタン2ミリモル、バナジルアセチルアセトナト
[VO(acac)2]0.01ミリモル、酢酸10m
lの混合液を、二酸化硫黄(SO2)(0.67atm
=67.7kPa)及び酸素(0.33atm=33.
3kPa)の雰囲気下、60℃で15時間攪拌した。反
応混合液を高速液体クロマトグラフィーにより分析した
ところ、オクタンスルホン酸が生成していた。n−オク
タンの転化率は64%であった。 [オクタンスルホン酸のスペクトルデータ]13 C−NMR(CD3OD) δ:56.6,54.0,53.1,39.3,37.
3,29.7,18.7,15.5,13.9,13.7,13.2,11.4,9.1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化合物触媒の存在下、有機基質と酸
    化硫黄とを、N−ヒドロキシ及びN−オキソ環状イミド
    化合物の非共存下で反応させて、対応する有機硫黄酸又
    はその塩を生成させる有機硫黄酸又はその塩の製造法。
  2. 【請求項2】 酸化硫黄として二酸化硫黄を用いる請求
    項1記載の有機硫黄酸又はその塩の製造法。
  3. 【請求項3】 有機基質が、(a)メチレン基を有する
    同素又は複素環化合物、(b)メチン炭素原子を有する
    化合物、(c)不飽和結合の隣接部位にメチル基又はメ
    チレン基を有する化合物、(d)ヘテロ原子の隣接位に
    炭素−水素結合を有する非芳香族性複素環化合物及び
    (e)直鎖状アルカンから選択された1種である請求項
    1記載の有機硫黄酸又はその塩の製造法。
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