JP2001247409A - 微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents
微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法Info
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Abstract
封入することができ、微生物増殖抑制剤の使用量が少量
であっても、優れた効力を発現することができ、その効
力の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル、および、
その微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法
を提供すること。 【解決手段】 微生物増殖抑制剤を、アミン当量140
〜300のポリイソシアネート成分と、活性水素基含有
成分との反応によって形成される膜によってマイクロカ
プセル化する。
Description
含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセルの製造方法、詳しくは、抗菌性、防かび性
および防藻性などを発現する微生物増殖抑制剤が、マイ
クロカプセル化されている微生物増殖抑制剤含有マイク
ロカプセル、および、その微生物増殖抑制剤含有マイク
ロカプセルの製造方法に関する。
微生物の増殖を抑制するために、抗菌性、防かび性およ
び防藻性などを発現する微生物増殖抑制剤が配合されて
いる。このような微生物増殖抑制剤は、不安定な化合物
が多く、分解されやすいため、例えば、有効成分となる
化合物に金属塩を配合したり、あるいは、有効成分とな
る化合物を包接化するなど、その安定化を図ることによ
り、効力の持続性の向上を図ることが種々提案されてい
る。しかし、現実の使用において、効力の持続性が十分
に図られているものは少ない。
カプセル化することによって、効力の持続性および徐放
性の向上を図ることも、種々提案されており、例えば、
特開昭64−70505号公報には、防かび剤をポリイ
ソシアネートによってマイクロカプセル化することが提
案されている。
の原料として通常使用されるポリイソシアネートモノマ
ーや、ポリイソシアネートモノマーの誘導体を、そのま
ま用いて、マイクロカプセル化しても、効力の持続性お
よび徐放性の十分な向上を図ることができない場合が多
い。そのため、有効成分となる化合物を、できるだけ少
ない使用量で用いても、優れた効力を発現し、その効力
を、長期にわたって良好に持続することのできるもの
が、強く望まれている。
もので、その目的とするところは、有効成分となる微生
物増殖抑制剤を、良好に封入することができ、微生物増
殖抑制剤の使用量が少量であっても、優れた効力を発現
することができ、その効力の持続性および徐放性の向上
を十分に図ることができる、微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセル、および、その微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセルの製造方法を提供することにある。
に、本発明は、(1) 微生物増殖抑制剤が、アミン当
量140〜300のポリイソシアネート成分と、活性水
素基含有成分との反応によって形成される膜によってマ
イクロカプセル化されていることを特徴とする、微生物
増殖抑制剤含有マイクロカプセル、(2) アミン当量
140〜300のポリイソシアネート成分中に、3官能
以上のポリイソシアネート化合物が含有されていること
を特徴とする、前記(1)に記載の微生物増殖抑制剤含
有マイクロカプセル、(3) 活性水素基含有成分が、
水および/または炭素数2〜12のポリアミンであるこ
とを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセル、(4) 微生物増
殖抑制剤、および、アミン当量140〜300のポリイ
ソシアネート成分を含む油相と、活性水素基含有成分を
含む水相とを配合して分散し、界面重合することを特徴
とする、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造
方法、(5) 油相に、さらに酸クロライド化合物およ
び/または酸無水化合物を含むことを特徴とする、前記
(4)に記載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル
の製造方法、(6) 微生物増殖抑制剤、ポリイソシア
ネート成分、および、酸クロライド化合物および/また
は酸無水化合物を含む油相と、活性水素基含有成分を含
む水相とを配合して分散し、界面重合することを特徴と
する、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方
法、を提供するものである。
イクロカプセルでは、有効成分として微生物増殖抑制剤
が封入される。微生物増殖抑制剤は、抗菌性、防かび性
および防藻性などを発現する化合物であって、殺菌剤、
抗菌剤、防かび剤、防腐剤、防藻剤などの各種の工業用
殺菌剤が含まれる。
えば、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオ
フェン−1,1−ジオキシドなどのチオフェン系化合
物、例えば、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−
クロロ−2−t−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2
−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オ
ン、n−ブチル−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなど
のイソチアゾリン系化合物、例えば、3−ヨード−2−
プロピニル−ブチル−カーバメイト、ジヨードメチル−
p−トルイルスルホン、p−クロロフェニル−3−ヨー
ドプロパルギルフォルマールなどの有機ヨウ素系化合
物、例えば、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−
3−オンなどのジチオール系化合物、例えば、テトラメ
チルチウラムジスルフィドなどのチオカーバメート系化
合物、例えば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリルなどのニトリル系化合物、例えば、N−(フ
ルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−(フ
ルオロジクロロメチルチオ)−N,N’−ジメチル−N
−フェニル−スルファミドなどのハロアルキルチオ系化
合物、例えば、2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルフォニル)ピリジンなどのピジリン系化合
物、例えば、ジンクピリチオン、ナトリウムピリチオン
などのピリチオン系化合物、例えば、2−(4−チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾールなどのベンゾチアゾ
ール系化合物、例えば、2−メチルチオ−4−t−ブチ
ルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン
などのトリアジン系化合物、例えば、メチル−2−ベン
ズイミダゾールカーバメイト、2−(4−チアゾリル)
−ベンズイミダゾールなどのイミダゾール系化合物、例
えば、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−
1,3−ジオキサン−2イル]メチル]−1H−1,
2,4−トリアゾール、(±)−α[2−(4−クロロ
フェニル)エチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)
−1H−1,2,4−トリアゾール−(1)−エタノー
ル(テプコナゾール)、(±)−1−[2−(2,4−
ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキサ
ン−2イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール
などのトリアゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ
[b]チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,
2−オキサチアジン−4−オキサイドなどのオキサチア
ジン系化合物、例えば、2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン1,3−
ジオールなどのアルコール系化合物、例えば、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
アなどの尿素系化合物、2,2−ジブロモ−3−ニトリ
ロプロパンアミドなどのアミド系化合物などが挙げられ
る。
てもよく、また2種以上併用してもよい。好ましくは、
チオフェン系化合物、イソチアゾリン系化合物、有機ヨ
ウ素系化合物が挙げられる。
イクロカプセルは、微生物増殖抑制剤、および、アミン
当量140〜300のポリイソシアネート成分を含む油
相と、活性水素基含有成分を含む水相とを配合して分散
し、界面重合することによって得ることができる。
抑制剤、および、アミン当量140〜300のポリイソ
シアネート成分を配合することにより調製すればよい。
〜500℃、好ましくは、150〜450℃の高沸点有
機溶媒が好ましく用いられる。高沸点有機溶媒を用いる
ことにより、マイクロカプセル化された微生物増殖抑制
剤の効力の持続性を向上させることができる。このよう
な高沸点有機溶媒としては、例えば、アルキルベンゼン
類、アルキルナフタレン類、アルキルフェノール類、フ
ェニルキシリルエタンなどが挙げられ、より具体的に
は、石油留分より得られる種々の市販の高沸点有機溶
媒、例えば、サートレックス48(高沸点芳香族系溶
媒、蒸留範囲254〜386℃、モービル石油(株)
製)、アルケンL(アルキルベンゼン、蒸留範囲285
〜309℃、日本石油化学(株)製)、ソルベッソ10
0(アルキルベンゼン、蒸留範囲164〜180℃、エ
クソン化学(株)製)、ソルベッソ150(アルキルベ
ンゼン、蒸留範囲188〜210℃、エクソン化学
(株)製)、ソルベッソ200(アルキルベンゼン、蒸
留範囲226〜286℃、エクソン化学(株)製)、K
MC−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300
℃、呉羽化学工業(株)製)、SAS296(フェニル
キシリルエタン、蒸留範囲290〜305℃、日本石油
化学(株)製)、アロサイザー202(エチルビフェニ
ル、沸点286℃、新日鉄化学(株)製)などが挙げら
れる。
ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、デカンなどの脂
肪族炭化水素類、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類、例えば、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
などのエステル類、例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、例え
ば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、例えば、ヘキサノール、オクタノール、ベン
ジルアルコール、フルフリルアルコールなどのアルコー
ル類、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルなどのグリコール類、例えば、四塩化
炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンな
どのハロゲン化炭化水素類、例えば、N−メチルピロリ
ドン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物類な
どが挙げられる。これら有機溶媒は、単独で使用しても
よく、また2種以上併用してもよい。
ネート成分としては、例えば、ポリイソシアネートモノ
マーおよび/またはポリイソシアネートモノマーの誘導
体と、活性水素基含有化合物と反応させることにより得
られる変性ポリイソシアネート、および、変性ポリイソ
シアネートとポリイソシアネートモノマーおよび/また
はポリイソシアネートモノマーの誘導体とを併用するも
のなどが挙げられる。なお、アミン当量とは、(ポリイ
ソシアネート化合物の分子量/イソシアネート基の個
数)として定義され、本発明においては、そのアミン当
量が、140〜250の範囲がさらに好ましい。
タンの原料として通常使用されるポリイソシアネートモ
ノマーであれば、特に限定されることなく用いることが
できる。そのようなポリイソシアネートモノマーとして
は、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂
肪族ジイソシアネート、例えば、3−イソシアネートメ
チル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4' −ジイソシ
アネート、1,3−または1,4−ビス(イソシアネー
トメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物などの脂
環族ジイソシアネート、例えば、1,3−または1,4
−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、
1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1
−メチルエチル)ベンゼンもしくはその混合物などの芳
香脂肪族ジイソシアネート、例えば、2,4−または
2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合
物、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートな
どの芳香族ジイソシアネー卜などが挙げられる。
体としては、例えば、上記したポリイソシアネートモノ
マーの二量体、三量体、および、ポリメチレンポリフェ
ニルポリイソシアネート(クルードMDI、ポリメリッ
クMDI)などの多核体などや、例えば、上記したポリ
イソシアネートモノマーと、ウレア、ウレタン、炭酸ガ
スなどとの反応によりそれぞれ生成する、ビウレット
体、アロファネート体、オキサジアジントリオン体など
が挙げられる。
基と反応し得る、例えば、水酸基、アミノ基などの活性
水素基を有する化合物であり、ポリウレタンの原料とし
て通常使用される活性水素基含有化合物であれば、特に
限定されることなく用いることができる。そのような活
性水素基含有化合物としては、例えば、低分子ポリオー
ル、低分子ポリアミンおよびマクロポリオールなどが挙
げられる。
レングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、アルカン(C7〜C22)ジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、アルカン−1,2−ジオール(C17〜C20)、
水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−
ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジ
オール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、キシレング
リコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタレートなど
の低分子ジオール、例えば、グリセリン、2−メチル−
2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、
2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−ト
リス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−3−ブタノール、およびその他の脂
肪族トリオール(C8〜24)などの低分子トリオール
などが挙げられる。
レンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジア
ミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,2−
ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタン、ジアミ
ノトルエン、ビス−(4−アミノフェニル)メタン、ビ
ス−(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタンなどの
低分子ジアミン、および、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、2,2’−ジアミノジエチルア
ミンなどのアミノ基を3個以上有する低分子アミンが挙
げられる。
した低分子ポリオールおよび低分子ポリアミンと、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレ
ンオキサイドとの付加反応によって得られ、または、テ
トラヒドロフランなどの開環重合によって得られるポリ
オキシアルキレンポリオール、例えば、低分子ポリオー
ルの1種または2種以上と、例えば、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピ
ン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパ
ン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン
酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(C11
〜C13)、ヘット酸、およびこれらのカルボン酸から
誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハ
ク酸、無水2−アルキル(C12〜C18)コハク酸、
さらには、これらのカルボン酸から誘導される酸ハライ
ド、例えば、シュウ酸ジクロライド、アジピン酸ジクロ
ライド、セバチン酸ジクロライドなどとの反応によって
得られ、または、低分子ポリオールを開始剤として、ε
−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン
を開環重合して得られるポリエステルポリオール、およ
び、低分子ポリオールを開始剤としてエチレンカーボネ
ートなどのカーボネートを開環重合して得られるポリカ
ーボネートポリオール、ひまし油などの天然油脂ポリオ
ール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリ
オールなどのポリオレフィンポリオールなどが挙げられ
る。
ンおよびマクロポリオールは、単独で使用してもよく、
また2種以上併用してもよい。好ましくは、マクロポリ
オールおよび低分子ポリオールが挙げられる。また、マ
クロポリオールとしては、ポリオキシアルキレンポリオ
ール、ポリエステルポリオールが好ましい。とりわけ、
ポリオキシアルキレンポリオールの中では、ポリプロピ
レングリコール(ポリオキシエチレンユニットを有する
ものも含む。)およびポリテトラメチレンエーテルグリ
コールが好ましく、ポリエステルポリオールの中では、
ポリエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、
ポリエチレンプロピレンアジペート、ポリブチレンアジ
ペートおよびポリカプロラクトンジオールが好ましい。
したポリイソシアネートモノマーおよび/またはポリイ
ソシアネートモノマーの誘導体と、上記した活性水素基
含有化合物とを、活性水素基に対するイソシアネート基
の当量比(イソシアネート基/活性水素基)が、少なく
とも1を超える割合において、公知のウレタン化反応の
条件で反応させることによって得ることができる。この
ようにして得られる変性ポリイソシアネートのアミン当
量は、100〜5000、さらには、200〜2000
であることが好ましい。
イソシアネート成分は、例えば、上記した変性ポリイソ
シアネートが、アミン当量300を超えている場合に
は、ポリイソシアネートモノマーおよび/またはポリイ
ソシアネートモノマーの誘導体を、適宜の割合において
併用することにより、そのアミン当量が140〜300
の範囲となるように調整すればよい。なお、変性ポリイ
ソシアネートのアミン当量が140〜300の範囲にあ
る場合には、そのまま単独で用いてもよく、また、ポリ
イソシアネートモノマーおよび/またはポリイソシアネ
ートモノマーの誘導体を、適宜の割合において併用して
もよい。さらに、ポリイソシアネートモノマーの誘導体
のアミン当量が140〜300の範囲にある場合には、
そのままポリイソシアネートモノマーの誘導体を用いて
もよい。
リイソシアネート成分としては、アミン当量が、100
〜5000、好ましくは、200〜2000の変性ポリ
イソシアネート0.1〜99重量部、好ましくは、0.
5〜90重量部と、アミン当量が、50〜500、好ま
しくは、70〜400のポリイソシアネートモノマーお
よび/またはポリイソシアネートモノマーの誘導体1〜
99重量部、好ましくは、5〜95重量部とを併用する
ことが好ましく、また、そのポリイソシアネート成分中
には、3官能以上のポリイソシアネート化合物が含有さ
れていることが好ましい。3官能以上のポリイソシアネ
ート化合物としては、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート(クルードMDI、ポリメリックMDI)
などの多核体などが好ましく、その多核体中に、3核体
(3官能)以上のものが、1重量%以上、さらには、5
重量%以上含まれていることが好ましい。
媒100重量部に対して、微生物増殖抑制剤1〜500
重量部、好ましくは、2〜250重量部を配合し、ま
た、有機溶媒と微生物増殖抑制剤との合計100重量部
に対して、アミン当量140〜300のポリイソシアネ
ート成分2〜80重量部、好ましくは、5〜50重量部
配合することにより得ることができる。
の範囲に制限されるものではなく、得られた微生物増殖
抑制剤含有マイクロカプセルにおいて、そのマイクロカ
プセル化された微生物増殖抑制剤の効力が発現し得る量
であればよく、その量は、マイクロカプセル化される微
生物増殖抑制剤の種類によって異なるため、調製時にお
いて、適宜、具体的に決定される。
化合物および/または酸無水化合物を配合することが好
ましい。酸クロライド化合物および/または酸無水化合
物を配合することにより、油相の安定化を図ることがで
きる。酸クロライド化合物としては、例えば、ベンゾイ
ルクロライド、p−トルエンスルホン酸クロライド、カ
ルボベンゾキシクロライドなどが挙げられる。また、酸
無水化合物としては、例えば、p−トルエンスルホン酸
無水物、無水tert−ブトキシカルボニルなどが挙げ
られる。これら酸クロライド化合物および/または酸無
水化合物は、有機溶媒100重量部に対して、0.1〜
20重量部、さらには、0.3〜10重量部配合するこ
とが好ましい。
溶媒を使用してもよいし、使用しなくてもよい。有機溶
媒を使用する場合には、例えば、ポリイソシアネート成
分、微生物増殖抑制剤、および、酸クロライド化合物お
よび/または酸無水化合物を、配合して攪拌し、必要に
より加熱すればよい。その配合の順序は特に制限されな
いが、ポリイソシアネート成分が、比較的粘度の高いも
のであれば、配合前に予め、40〜150℃に加熱して
おくことが好ましい。また、使用した有機溶媒を、例え
ば、留去して除去してもよい。
合することにより調製すればよい。分散剤としては、例
えば、キサンタンガム、アラビヤガムなどの天然多糖
類、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど
の半合成多糖類、ポリビニルアルコールなどの水溶性合
成高分子、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げ
られる。これら分散剤は、単独で使用してもよく、また
2種以上併用してもよい。また、分散剤は、水100重
量部に対し、0.01〜50重量部、さらには、0.1
〜10重量部の割合で配合することが好ましい。
び水相を配合して分散するには、例えば、油相を、水相
の水中に油滴として分散させる水中油型(O/W型)分
散(乳化)を行なえばよい。より具体的には、例えば、
油相を水中に加えて、常温下、微小滴になるまでミキサ
ーなどにより攪拌すればよい。
した液中のポリイソシアネート成分を、活性水素基含有
成分と反応させればよい。活性水素基含有成分として
は、水相中の水をそのまま用いるか、あるいは、上記し
た活性水素基含有化合物を用いればよい。
そのまま用いる場合には、分散後に、例えば、そのまま
連続して40〜100℃、好ましくは、50〜95℃
で、0.5〜15時間、好ましくは、1〜8時間攪拌し
つつ加熱すればよい。これによって、ポリイソシアネー
ト成分と水とが、油相と水相との界面で反応することに
より、微生物増殖抑制剤が封入されるマイクロカプセル
を得ることができる。
には、分散後に、その分散した液中に、活性水素基含有
化合物を添加すればよい。より具体的には、例えば、活
性水素基含有化合物を水溶液として、分散した液中に、
その分散に連続して滴下することが好ましい。活性水素
基含有化合物を水溶液とするには、50重量%以下の濃
度とすることが好ましく、このような水溶液を、例え
ば、活性水素基含有化合物の活性水素基が、ポリイソシ
アネート成分のイソシアネート基に対してほぼ等しい当
量となるような量まで滴下することが好ましい。また、
添加する活性水素基含有化合物としては、低分子ポリア
ミン、なかでも、炭素数2〜12のポリアミン、さらに
は、炭素数4〜12のポリアミンが好ましい。炭素数2
〜12のポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミンが挙げられる。そして、活
性水素基含有化合物の添加後に、25〜100℃、好ま
しくは、30〜95℃で、0.5〜10時間、好ましく
は、1〜7時間攪拌しつつ加熱して、反応を促進するこ
とが好ましい。これによって、ポリイソシアネート成分
と活性水素基含有化合物とが、油相と水相との界面で反
応することにより、微生物増殖抑制剤が封入されるマイ
クロカプセルを得ることができる。
よび用途によって、水および活性水素基含有化合物を併
用して反応させてもよい。
カプセルを含む水分散液に、必要により、増粘剤、凍結
防止剤、防腐剤、微生物増殖抑制剤、比重調節剤などの
公知の添加剤を適宜配合することにより、本発明の微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセルを得ることができ
る。このようにして得られた本発明の微生物増殖抑制剤
含有マイクロカプセルは、そのままの状態(水分散剤)
で用いてもよく、また、濾過後に、例えば、粉剤、粒剤
などの公知の剤型に製剤化して用いてもよい。
マイクロカプセルは、有効成分である微生物増殖抑制剤
が良好に封入され、微生物増殖抑制剤の使用量が少量で
あっても、優れた効力を発現することができ、その効力
の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る。
マイクロカプセルは、各種の工業製品に適用することが
でき、例えば、屋内外の塗料、樹脂、プラスチック、接
着剤、目地剤、シーリング剤、建材、製紙工程における
白水、顔料、印刷版用処理液、冷却用水、インキ、切削
油、化粧用品、不織布、紡糸油、皮革などに配合するこ
とができる。なお、これらの工業製品に対する本発明の
微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル中の微生物増殖
抑制剤の配合量は、例えば、10〜100000mg/
kg(製品重量)である。
マイクロカプセルは、屋内外の水性塗料に好適に配合す
ることができ、その水性塗料としては、例えば、アクリ
ル系、酢酸ビニル−アクリル系、アクリル−スチレン
系、スチレン系、酢酸ビニル系、ポリエステル系、シリ
コン系、フッ素系の樹脂のエマルションまたは水性樹脂
およびこれらの混合物などが挙げられ、なかでも、ゼロ
VOC塗料に配合すれば、環境にやさしく、かつ、微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの安定性を良好に維
持して、効力の持続性および徐放性の向上を、より一
層、図ることができる。
より具体的に説明する。
−1,1−ジオキシド(以下、スラカーブと称する。)
7gを、アロサイザー202(エチルビフェニル、沸点
286℃、新日鉄化学(株)製)33gに溶解させた
後、この溶液を60℃に加温し、これに、予め80℃で
溶解させておいたタケネートL−5060(ジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート(以下、MDIと
称する。)のε−カプロラクトン変性ポリイソシアネー
ト:アミン当量670、武田薬品工業(株)製)1.3
5gとミリオネートMR200S(ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート:アミン当量132(3核体
以上の多核体50重量%以上)、日本ポリウレタン工業
(株)製)3.15gを混合し溶解させることにより、
油相を調製した。
アルコール(ポバール217、(株)クラレ製)水溶液
9g、2重量%のカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム水溶液9g、20重量%のデモールNL(アニオン系
界面活性剤、花王(株)製)水溶液4gを室温で混合す
ることにより、水相を調製した。
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gを含む水溶液5gを滴下した。次い
で、得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩
やかに攪拌させながら反応させることによって、スラカ
ーブが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を得
た。これに、0.1N塩酸水溶液と0.1N水酸化ナト
リウム水溶液とによって、pH7に調整後、純水を加
え、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
例1と同様の操作により、スラカーブ含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
例1と同様の操作により、スラカーブ含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
チアゾリン−3−オン(以下、OITと称する。)7g
を用い、アロサイザー202 33gに代えて、KMC
−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300℃、
呉羽化学工業(株)製)33gを用いた以外は、実施例
1と同様の操作により、OIT含有量5重量%のマイク
ロカプセル水分散剤を得た。
イザー202 33gに代えて、KMC−113 33
gを用いた以外は、実施例2と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
イザー202 33gに代えて、KMC−113 33
gを用いた以外は、実施例3と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
−ブチル−カーバメイト(以下、IPBCと称する。)
7gを用い、アロサイザー202 33gに代えて、ソ
ルベッソ150(アルキルベンゼン、蒸留範囲188〜
210℃、エクソン化学(株)製)33gを用いた以外
は、実施例1と同様の操作により、IPBC含有量5重
量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
サイザー202 33gに代えて、ソルベッソ150
33gを用いた以外は、実施例2と同様の操作により、
IPBC含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
ミンを含む水溶液を滴下することなく、75℃の恒温槽
中で3時間緩やかに攪拌させながら反応させることによ
って、スラカーブが封入されたマイクロカプセルを含む
水分散液を得たこと以外は、実施例1と同様の操作によ
り、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
ザー202 33gに代えて、KMC−113 33g
を用いた以外は、実施例9と同様の操作により、OIT
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
添加したこと以外は、実施例1と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
添加したこと以外は、実施例1と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
添加したこと以外は、実施例2と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
添加したこと以外は、実施例9と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
たこと以外は、実施例9と同様の操作により、スラカー
ブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 1.53gおよびミリオネートMR200S
3.57gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、エチレンジアミン0.90gを用
いた以外は、実施例1と同様の操作により、スラカーブ
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 2.65gおよびミリオネートMR200S
2.65gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、エチレンジアミン0.90gを用
いた以外は、実施例2と同様の操作により、スラカーブ
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
I 3.15gを用いた以外は、実施例4と同様の操作
により、OIT含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、ミリオネートM
R200S 4.20gを用い、また、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
1.80gを用いた以外は、実施例1と同様の操作によ
り、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例1と同様の操作により、スラカーブ含有
量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 4.61gおよびミリオネートMR200S
0.69gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン0.70
gを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行なった。
しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプセルが生
成していないことが確認された。
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例4と同様の操作により、OIT含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、ミリオネートM
R200S 4.20gを用い、また、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
1.80gを用いた以外は、実施例4と同様の操作によ
り、OIT含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤
を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例4と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 0.17gおよびミリオネートMR200S
4.07gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン1.76
gを用いた以外は、実施例4と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例7と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例7と同様の操作により、IPBC含有量
5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
ことによって、液剤を得た。
によって、液剤を得た。
とによって、液剤を得た。
られたマイクロカプセル水分散剤の残存率を、以下の方
法により求めた。結果を表1および表2に示す。
させた時(全成分添加直後)の有効成分含有量と、マイ
クロカプセル調製後の有効成分含有量から求めた。
散させた時(全成分添加直後)の有効成分含有量と、6
0℃で保存し、1週間経過した時の有効成分含有量から
求めた。
1で得られたマイクロカプセル水分散剤および液剤をそ
れぞれ用い防腐試験を実施した。防腐試験は、次の手順
により行なった。
クに103個となるように添加し、そのインクに各マイ
クロカプセル水分散剤および液剤を、インクに対して
0.1%となるように添加して、33℃で、表1および
表2に示す所定の日数培養した後、寒天平板混釈法によ
って菌数を測定した。結果を表1および表2に示す。
0、12、13で得られたマイクロカプセル水分散剤お
よび液剤をそれぞれ用い徐放試験を実施した。徐放試験
は、次の手順により行なった。
て、各マイクロカプセル水分散剤および液剤を、100
mLの水中に、有効成分として100mg/Lとなるよ
うに添加し、スターラーで攪拌した。水中に放出された
有効成分の濃度を、高速液体クロマトグラフにより測定
し、その放出率を次式により求めた。
/全有効成分含量)×100
8gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、こ
れに、予め80℃で溶解させておいたタケネートL−5
060 0.52gとミリオネートMR200S 4.
65gを混合し溶解させることにより、油相を調製し
た。
アルコール水溶液9g、2重量%のカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム水溶液9g、20重量%のデモール
NL水溶液4gを室温で混合することにより、水相を調
製した。
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン0.83gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得
られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに
攪拌させながら反応させることによって、OITおよび
IPBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液
を得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に
調整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%
のマイクロカプセル水分散剤を得た。
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
8gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、これ
に、予め80℃で溶解させておいたミリオネートMR2
00S 10.2gを混合し溶解させることにより、油
相を調製した。
アルコール水溶液4.5g、2重量%のカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム水溶液4.5g、20重量%の
デモールNL水溶液2gを室温で混合することにより、
水相を調製した。
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン1.8gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得ら
れた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪
拌させながら反応させることによって、OITおよびI
PBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を
得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に調
整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、これ
に、予め80℃で溶解させておいたミリオネートMR2
00S 5.1gを混合し溶解させることにより、油相
を調製した。
アルコール水溶液9g、2重量%のカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム水溶液9g、20重量%のデモール
NL水溶液4gを室温で混合することにより、水相を調
製した。
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン0.9gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得ら
れた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪
拌させながら反応させることによって、OITおよびI
PBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を
得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に調
整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
0gに溶解することによって、液剤を得た。
イクロカプセル水分散剤および液剤をそれぞれ用い防か
び試験を実施した。防かび試験は、次の手順により行な
った。
ー(Aspergillus niger)、ペニシリウム・シトリナム(Pe
nicillium citrinum)、クラドスポリウム・クラドスポ
リオイデス(Cladosporium cladosporioides)の混合液を
用いた。また、供試塗料として、水性アクリル塗料であ
る外壁用高シーン塗料(スズカファイン(株)製)を用
いた。
に、マイクロカプセル水分散剤および液剤をそれぞれ添
加した後、No.5定量濾紙上に、濾紙と等重量の供試
塗料を均一に塗布し、これを乾燥することによって塗装
試料を調製した。得られた塗装試料を用いて、次の試験
法によって防かび効力を評価した。
片として、24時間自然乾燥した。
に5日間浸漬し、24時間自然乾燥した。
ス寒天培地を、直径9cmのペトリ皿中に注いで、凝固
させた寒天平板の中央に、試験片を貼付した。
後、28℃、4週間培養した。
かびの生育程度を判定した。なお、判定基準は以下の通
りである。
認められた。
認められた。
が認められた。
生育が認められた。
以外の欄における「−」は、配合していない場合、もし
くは、測定していない場合を示す。
抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法によれば、有効
成分である微生物増殖抑制剤を良好に封入することがで
き、これにより得られる本発明の微生物増殖抑制剤含有
マイクロカプセルは、微生物増殖抑制剤の使用量が少量
であっても、優れた効力を発現することができ、その効
力の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 微生物増殖抑制剤が、アミン当量140
〜300のポリイソシアネート成分と、活性水素基含有
成分との反応によって形成される膜によってマイクロカ
プセル化されていることを特徴とする、微生物増殖抑制
剤含有マイクロカプセル。 - 【請求項2】 アミン当量140〜300のポリイソシ
アネート成分中に、3官能以上のポリイソシアネート化
合物が含有されていることを特徴とする、請求項1に記
載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル。 - 【請求項3】 活性水素基含有成分が、水および/また
は炭素数2〜12のポリアミンであることを特徴とす
る、請求項1または2に記載の微生物増殖抑制剤含有マ
イクロカプセル。 - 【請求項4】 微生物増殖抑制剤、および、アミン当量
140〜300のポリイソシアネート成分を含む油相
と、活性水素基含有成分を含む水相とを配合して分散
し、界面重合することを特徴とする、微生物増殖抑制剤
含有マイクロカプセルの製造方法。 - 【請求項5】 油相に、さらに酸クロライド化合物およ
び/または酸無水化合物を含むことを特徴とする、請求
項4に記載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの
製造方法。 - 【請求項6】 微生物増殖抑制剤、ポリイソシアネート
成分、および、酸クロライド化合物および/または酸無
水化合物を含む油相と、活性水素基含有成分を含む水相
とを配合して分散し、界面重合することを特徴とする、
微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法。
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