JP2001247409A - 微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法

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JP2001247409A JP2000308326A JP2000308326A JP2001247409A JP 2001247409 A JP2001247409 A JP 2001247409A JP 2000308326 A JP2000308326 A JP 2000308326A JP 2000308326 A JP2000308326 A JP 2000308326A JP 2001247409 A JP2001247409 A JP 2001247409A
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純一 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効成分となる微生物増殖抑制剤を、良好に
封入することができ、微生物増殖抑制剤の使用量が少量
であっても、優れた効力を発現することができ、その効
力の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル、および、
その微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法
を提供すること。 【解決手段】 微生物増殖抑制剤を、アミン当量140
〜300のポリイソシアネート成分と、活性水素基含有
成分との反応によって形成される膜によってマイクロカ
プセル化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物増殖抑制剤
含有マイクロカプセルおよび微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセルの製造方法、詳しくは、抗菌性、防かび性
および防藻性などを発現する微生物増殖抑制剤が、マイ
クロカプセル化されている微生物増殖抑制剤含有マイク
ロカプセル、および、その微生物増殖抑制剤含有マイク
ロカプセルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の工業製品には、有害な
微生物の増殖を抑制するために、抗菌性、防かび性およ
び防藻性などを発現する微生物増殖抑制剤が配合されて
いる。このような微生物増殖抑制剤は、不安定な化合物
が多く、分解されやすいため、例えば、有効成分となる
化合物に金属塩を配合したり、あるいは、有効成分とな
る化合物を包接化するなど、その安定化を図ることによ
り、効力の持続性の向上を図ることが種々提案されてい
る。しかし、現実の使用において、効力の持続性が十分
に図られているものは少ない。
【0003】また、有効成分となる化合物を、マイクロ
カプセル化することによって、効力の持続性および徐放
性の向上を図ることも、種々提案されており、例えば、
特開昭64−70505号公報には、防かび剤をポリイ
ソシアネートによってマイクロカプセル化することが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリウレタン
の原料として通常使用されるポリイソシアネートモノマ
ーや、ポリイソシアネートモノマーの誘導体を、そのま
ま用いて、マイクロカプセル化しても、効力の持続性お
よび徐放性の十分な向上を図ることができない場合が多
い。そのため、有効成分となる化合物を、できるだけ少
ない使用量で用いても、優れた効力を発現し、その効力
を、長期にわたって良好に持続することのできるもの
が、強く望まれている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、有効成分となる微生
物増殖抑制剤を、良好に封入することができ、微生物増
殖抑制剤の使用量が少量であっても、優れた効力を発現
することができ、その効力の持続性および徐放性の向上
を十分に図ることができる、微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセル、および、その微生物増殖抑制剤含有マイ
クロカプセルの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、(1) 微生物増殖抑制剤が、アミン当
量140〜300のポリイソシアネート成分と、活性水
素基含有成分との反応によって形成される膜によってマ
イクロカプセル化されていることを特徴とする、微生物
増殖抑制剤含有マイクロカプセル、(2) アミン当量
140〜300のポリイソシアネート成分中に、3官能
以上のポリイソシアネート化合物が含有されていること
を特徴とする、前記(1)に記載の微生物増殖抑制剤含
有マイクロカプセル、(3) 活性水素基含有成分が、
水および/または炭素数2〜12のポリアミンであるこ
とを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセル、(4) 微生物増
殖抑制剤、および、アミン当量140〜300のポリイ
ソシアネート成分を含む油相と、活性水素基含有成分を
含む水相とを配合して分散し、界面重合することを特徴
とする、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造
方法、(5) 油相に、さらに酸クロライド化合物およ
び/または酸無水化合物を含むことを特徴とする、前記
(4)に記載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル
の製造方法、(6) 微生物増殖抑制剤、ポリイソシア
ネート成分、および、酸クロライド化合物および/また
は酸無水化合物を含む油相と、活性水素基含有成分を含
む水相とを配合して分散し、界面重合することを特徴と
する、微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方
法、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の微生物増殖抑制剤含有マ
イクロカプセルでは、有効成分として微生物増殖抑制剤
が封入される。微生物増殖抑制剤は、抗菌性、防かび性
および防藻性などを発現する化合物であって、殺菌剤、
抗菌剤、防かび剤、防腐剤、防藻剤などの各種の工業用
殺菌剤が含まれる。
【0008】このような微生物増殖抑制剤としては、例
えば、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオ
フェン−1,1−ジオキシドなどのチオフェン系化合
物、例えば、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−
クロロ−2−t−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−
3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2
−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オ
ン、n−ブチル−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなど
のイソチアゾリン系化合物、例えば、3−ヨード−2−
プロピニル−ブチル−カーバメイト、ジヨードメチル−
p−トルイルスルホン、p−クロロフェニル−3−ヨー
ドプロパルギルフォルマールなどの有機ヨウ素系化合
物、例えば、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−
3−オンなどのジチオール系化合物、例えば、テトラメ
チルチウラムジスルフィドなどのチオカーバメート系化
合物、例えば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタ
ロニトリルなどのニトリル系化合物、例えば、N−(フ
ルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−(フ
ルオロジクロロメチルチオ)−N,N’−ジメチル−N
−フェニル−スルファミドなどのハロアルキルチオ系化
合物、例えば、2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルフォニル)ピリジンなどのピジリン系化合
物、例えば、ジンクピリチオン、ナトリウムピリチオン
などのピリチオン系化合物、例えば、2−(4−チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾールなどのベンゾチアゾ
ール系化合物、例えば、2−メチルチオ−4−t−ブチ
ルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン
などのトリアジン系化合物、例えば、メチル−2−ベン
ズイミダゾールカーバメイト、2−(4−チアゾリル)
−ベンズイミダゾールなどのイミダゾール系化合物、例
えば、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−
1,3−ジオキサン−2イル]メチル]−1H−1,
2,4−トリアゾール、(±)−α[2−(4−クロロ
フェニル)エチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)
−1H−1,2,4−トリアゾール−(1)−エタノー
ル(テプコナゾール)、(±)−1−[2−(2,4−
ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキサ
ン−2イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール
などのトリアゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ
[b]チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,
2−オキサチアジン−4−オキサイドなどのオキサチア
ジン系化合物、例えば、2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン1,3−
ジオールなどのアルコール系化合物、例えば、3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
アなどの尿素系化合物、2,2−ジブロモ−3−ニトリ
ロプロパンアミドなどのアミド系化合物などが挙げられ
る。
【0009】これら微生物増殖抑制剤は、単独で使用し
てもよく、また2種以上併用してもよい。好ましくは、
チオフェン系化合物、イソチアゾリン系化合物、有機ヨ
ウ素系化合物が挙げられる。
【0010】そして、本発明の微生物増殖抑制剤含有マ
イクロカプセルは、微生物増殖抑制剤、および、アミン
当量140〜300のポリイソシアネート成分を含む油
相と、活性水素基含有成分を含む水相とを配合して分散
し、界面重合することによって得ることができる。
【0011】油相は、例えば、有機溶媒に、微生物増殖
抑制剤、および、アミン当量140〜300のポリイソ
シアネート成分を配合することにより調製すればよい。
【0012】有機溶媒としては、例えば、沸点が100
〜500℃、好ましくは、150〜450℃の高沸点有
機溶媒が好ましく用いられる。高沸点有機溶媒を用いる
ことにより、マイクロカプセル化された微生物増殖抑制
剤の効力の持続性を向上させることができる。このよう
な高沸点有機溶媒としては、例えば、アルキルベンゼン
類、アルキルナフタレン類、アルキルフェノール類、フ
ェニルキシリルエタンなどが挙げられ、より具体的に
は、石油留分より得られる種々の市販の高沸点有機溶
媒、例えば、サートレックス48(高沸点芳香族系溶
媒、蒸留範囲254〜386℃、モービル石油(株)
製)、アルケンL(アルキルベンゼン、蒸留範囲285
〜309℃、日本石油化学(株)製)、ソルベッソ10
0(アルキルベンゼン、蒸留範囲164〜180℃、エ
クソン化学(株)製)、ソルベッソ150(アルキルベ
ンゼン、蒸留範囲188〜210℃、エクソン化学
(株)製)、ソルベッソ200(アルキルベンゼン、蒸
留範囲226〜286℃、エクソン化学(株)製)、K
MC−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300
℃、呉羽化学工業(株)製)、SAS296(フェニル
キシリルエタン、蒸留範囲290〜305℃、日本石油
化学(株)製)、アロサイザー202(エチルビフェニ
ル、沸点286℃、新日鉄化学(株)製)などが挙げら
れる。
【0013】また、その他の有機溶媒として、例えば、
ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、デカンなどの脂
肪族炭化水素類、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類、例えば、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート
などのエステル類、例えば、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、例え
ば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、例えば、ヘキサノール、オクタノール、ベン
ジルアルコール、フルフリルアルコールなどのアルコー
ル類、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルなどのグリコール類、例えば、四塩化
炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンな
どのハロゲン化炭化水素類、例えば、N−メチルピロリ
ドン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物類な
どが挙げられる。これら有機溶媒は、単独で使用しても
よく、また2種以上併用してもよい。
【0014】アミン当量140〜300のポリイソシア
ネート成分としては、例えば、ポリイソシアネートモノ
マーおよび/またはポリイソシアネートモノマーの誘導
体と、活性水素基含有化合物と反応させることにより得
られる変性ポリイソシアネート、および、変性ポリイソ
シアネートとポリイソシアネートモノマーおよび/また
はポリイソシアネートモノマーの誘導体とを併用するも
のなどが挙げられる。なお、アミン当量とは、(ポリイ
ソシアネート化合物の分子量/イソシアネート基の個
数)として定義され、本発明においては、そのアミン当
量が、140〜250の範囲がさらに好ましい。
【0015】ポリイソシアネートモノマーは、ポリウレ
タンの原料として通常使用されるポリイソシアネートモ
ノマーであれば、特に限定されることなく用いることが
できる。そのようなポリイソシアネートモノマーとして
は、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂
肪族ジイソシアネート、例えば、3−イソシアネートメ
チル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4' −ジイソシ
アネート、1,3−または1,4−ビス(イソシアネー
トメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物などの脂
環族ジイソシアネート、例えば、1,3−または1,4
−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物、
1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1
−メチルエチル)ベンゼンもしくはその混合物などの芳
香脂肪族ジイソシアネート、例えば、2,4−または
2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合
物、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートな
どの芳香族ジイソシアネー卜などが挙げられる。
【0016】また、ポリイソシアネートモノマーの誘導
体としては、例えば、上記したポリイソシアネートモノ
マーの二量体、三量体、および、ポリメチレンポリフェ
ニルポリイソシアネート(クルードMDI、ポリメリッ
クMDI)などの多核体などや、例えば、上記したポリ
イソシアネートモノマーと、ウレア、ウレタン、炭酸ガ
スなどとの反応によりそれぞれ生成する、ビウレット
体、アロファネート体、オキサジアジントリオン体など
が挙げられる。
【0017】活性水素基含有化合物は、イソシアネート
基と反応し得る、例えば、水酸基、アミノ基などの活性
水素基を有する化合物であり、ポリウレタンの原料とし
て通常使用される活性水素基含有化合物であれば、特に
限定されることなく用いることができる。そのような活
性水素基含有化合物としては、例えば、低分子ポリオー
ル、低分子ポリアミンおよびマクロポリオールなどが挙
げられる。
【0018】低分子ポリオールとしては、例えば、エチ
レングリコール、プロパンジオール、1,4−ブチレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、アルカン(C7〜C22)ジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、アルカン−1,2−ジオール(C17〜C20)、
水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−
ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジ
オール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、キシレング
リコール、ビスヒドロキシエチレンテレフタレートなど
の低分子ジオール、例えば、グリセリン、2−メチル−
2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、
2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−ト
リス(ヒドロキシメチル)プロパン、2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−3−ブタノール、およびその他の脂
肪族トリオール(C8〜24)などの低分子トリオール
などが挙げられる。
【0019】低分子ポリアミンとしては、例えば、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジア
ミン、ヒドラジン、1,2−ジアミノエタン、1,2−
ジアミノプロパン、1,3−ジアミノペンタン、ジアミ
ノトルエン、ビス−(4−アミノフェニル)メタン、ビ
ス−(4−アミノ−3−クロロフェニル)メタンなどの
低分子ジアミン、および、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペン
タエチレンヘキサミン、2,2’−ジアミノジエチルア
ミンなどのアミノ基を3個以上有する低分子アミンが挙
げられる。
【0020】マクロポリオールとしては、例えば、上記
した低分子ポリオールおよび低分子ポリアミンと、エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレ
ンオキサイドとの付加反応によって得られ、または、テ
トラヒドロフランなどの開環重合によって得られるポリ
オキシアルキレンポリオール、例えば、低分子ポリオー
ルの1種または2種以上と、例えば、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタール酸、アジピ
ン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパ
ン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン
酸、セバチン酸、その他の脂肪族ジカルボン酸(C11
〜C13)、ヘット酸、およびこれらのカルボン酸から
誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハ
ク酸、無水2−アルキル(C12〜C18)コハク酸、
さらには、これらのカルボン酸から誘導される酸ハライ
ド、例えば、シュウ酸ジクロライド、アジピン酸ジクロ
ライド、セバチン酸ジクロライドなどとの反応によって
得られ、または、低分子ポリオールを開始剤として、ε
−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン
を開環重合して得られるポリエステルポリオール、およ
び、低分子ポリオールを開始剤としてエチレンカーボネ
ートなどのカーボネートを開環重合して得られるポリカ
ーボネートポリオール、ひまし油などの天然油脂ポリオ
ール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリ
オールなどのポリオレフィンポリオールなどが挙げられ
る。
【0021】これら低分子ポリオール、低分子ポリアミ
ンおよびマクロポリオールは、単独で使用してもよく、
また2種以上併用してもよい。好ましくは、マクロポリ
オールおよび低分子ポリオールが挙げられる。また、マ
クロポリオールとしては、ポリオキシアルキレンポリオ
ール、ポリエステルポリオールが好ましい。とりわけ、
ポリオキシアルキレンポリオールの中では、ポリプロピ
レングリコール(ポリオキシエチレンユニットを有する
ものも含む。)およびポリテトラメチレンエーテルグリ
コールが好ましく、ポリエステルポリオールの中では、
ポリエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、
ポリエチレンプロピレンアジペート、ポリブチレンアジ
ペートおよびポリカプロラクトンジオールが好ましい。
【0022】そして、変性ポリイソシアネートは、上記
したポリイソシアネートモノマーおよび/またはポリイ
ソシアネートモノマーの誘導体と、上記した活性水素基
含有化合物とを、活性水素基に対するイソシアネート基
の当量比(イソシアネート基/活性水素基)が、少なく
とも1を超える割合において、公知のウレタン化反応の
条件で反応させることによって得ることができる。この
ようにして得られる変性ポリイソシアネートのアミン当
量は、100〜5000、さらには、200〜2000
であることが好ましい。
【0023】そして、アミン当量140〜300のポリ
イソシアネート成分は、例えば、上記した変性ポリイソ
シアネートが、アミン当量300を超えている場合に
は、ポリイソシアネートモノマーおよび/またはポリイ
ソシアネートモノマーの誘導体を、適宜の割合において
併用することにより、そのアミン当量が140〜300
の範囲となるように調整すればよい。なお、変性ポリイ
ソシアネートのアミン当量が140〜300の範囲にあ
る場合には、そのまま単独で用いてもよく、また、ポリ
イソシアネートモノマーおよび/またはポリイソシアネ
ートモノマーの誘導体を、適宜の割合において併用して
もよい。さらに、ポリイソシアネートモノマーの誘導体
のアミン当量が140〜300の範囲にある場合には、
そのままポリイソシアネートモノマーの誘導体を用いて
もよい。
【0024】このようなアミン当量140〜300のポ
リイソシアネート成分としては、アミン当量が、100
〜5000、好ましくは、200〜2000の変性ポリ
イソシアネート0.1〜99重量部、好ましくは、0.
5〜90重量部と、アミン当量が、50〜500、好ま
しくは、70〜400のポリイソシアネートモノマーお
よび/またはポリイソシアネートモノマーの誘導体1〜
99重量部、好ましくは、5〜95重量部とを併用する
ことが好ましく、また、そのポリイソシアネート成分中
には、3官能以上のポリイソシアネート化合物が含有さ
れていることが好ましい。3官能以上のポリイソシアネ
ート化合物としては、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート(クルードMDI、ポリメリックMDI)
などの多核体などが好ましく、その多核体中に、3核体
(3官能)以上のものが、1重量%以上、さらには、5
重量%以上含まれていることが好ましい。
【0025】そして、油相は、例えば、上記した有機溶
媒100重量部に対して、微生物増殖抑制剤1〜500
重量部、好ましくは、2〜250重量部を配合し、ま
た、有機溶媒と微生物増殖抑制剤との合計100重量部
に対して、アミン当量140〜300のポリイソシアネ
ート成分2〜80重量部、好ましくは、5〜50重量部
配合することにより得ることができる。
【0026】なお、微生物増殖抑制剤の配合量は、上記
の範囲に制限されるものではなく、得られた微生物増殖
抑制剤含有マイクロカプセルにおいて、そのマイクロカ
プセル化された微生物増殖抑制剤の効力が発現し得る量
であればよく、その量は、マイクロカプセル化される微
生物増殖抑制剤の種類によって異なるため、調製時にお
いて、適宜、具体的に決定される。
【0027】また、このような油相には、酸クロライド
化合物および/または酸無水化合物を配合することが好
ましい。酸クロライド化合物および/または酸無水化合
物を配合することにより、油相の安定化を図ることがで
きる。酸クロライド化合物としては、例えば、ベンゾイ
ルクロライド、p−トルエンスルホン酸クロライド、カ
ルボベンゾキシクロライドなどが挙げられる。また、酸
無水化合物としては、例えば、p−トルエンスルホン酸
無水物、無水tert−ブトキシカルボニルなどが挙げ
られる。これら酸クロライド化合物および/または酸無
水化合物は、有機溶媒100重量部に対して、0.1〜
20重量部、さらには、0.3〜10重量部配合するこ
とが好ましい。
【0028】今まで述べた油相の調製においては、有機
溶媒を使用してもよいし、使用しなくてもよい。有機溶
媒を使用する場合には、例えば、ポリイソシアネート成
分、微生物増殖抑制剤、および、酸クロライド化合物お
よび/または酸無水化合物を、配合して攪拌し、必要に
より加熱すればよい。その配合の順序は特に制限されな
いが、ポリイソシアネート成分が、比較的粘度の高いも
のであれば、配合前に予め、40〜150℃に加熱して
おくことが好ましい。また、使用した有機溶媒を、例え
ば、留去して除去してもよい。
【0029】また、水相は、例えば、水に、分散剤を配
合することにより調製すればよい。分散剤としては、例
えば、キサンタンガム、アラビヤガムなどの天然多糖
類、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど
の半合成多糖類、ポリビニルアルコールなどの水溶性合
成高分子、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げ
られる。これら分散剤は、単独で使用してもよく、また
2種以上併用してもよい。また、分散剤は、水100重
量部に対し、0.01〜50重量部、さらには、0.1
〜10重量部の割合で配合することが好ましい。
【0030】そして、上記のように調製された油相およ
び水相を配合して分散するには、例えば、油相を、水相
の水中に油滴として分散させる水中油型(O/W型)分
散(乳化)を行なえばよい。より具体的には、例えば、
油相を水中に加えて、常温下、微小滴になるまでミキサ
ーなどにより攪拌すればよい。
【0031】次いで、分散後、界面重合するには、分散
した液中のポリイソシアネート成分を、活性水素基含有
成分と反応させればよい。活性水素基含有成分として
は、水相中の水をそのまま用いるか、あるいは、上記し
た活性水素基含有化合物を用いればよい。
【0032】活性水素基含有成分として、水相中の水を
そのまま用いる場合には、分散後に、例えば、そのまま
連続して40〜100℃、好ましくは、50〜95℃
で、0.5〜15時間、好ましくは、1〜8時間攪拌し
つつ加熱すればよい。これによって、ポリイソシアネー
ト成分と水とが、油相と水相との界面で反応することに
より、微生物増殖抑制剤が封入されるマイクロカプセル
を得ることができる。
【0033】また、活性水素基含有化合物を用いる場合
には、分散後に、その分散した液中に、活性水素基含有
化合物を添加すればよい。より具体的には、例えば、活
性水素基含有化合物を水溶液として、分散した液中に、
その分散に連続して滴下することが好ましい。活性水素
基含有化合物を水溶液とするには、50重量%以下の濃
度とすることが好ましく、このような水溶液を、例え
ば、活性水素基含有化合物の活性水素基が、ポリイソシ
アネート成分のイソシアネート基に対してほぼ等しい当
量となるような量まで滴下することが好ましい。また、
添加する活性水素基含有化合物としては、低分子ポリア
ミン、なかでも、炭素数2〜12のポリアミン、さらに
は、炭素数4〜12のポリアミンが好ましい。炭素数2
〜12のポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミンが挙げられる。そして、活
性水素基含有化合物の添加後に、25〜100℃、好ま
しくは、30〜95℃で、0.5〜10時間、好ましく
は、1〜7時間攪拌しつつ加熱して、反応を促進するこ
とが好ましい。これによって、ポリイソシアネート成分
と活性水素基含有化合物とが、油相と水相との界面で反
応することにより、微生物増殖抑制剤が封入されるマイ
クロカプセルを得ることができる。
【0034】なお、このような界面重合は、その目的お
よび用途によって、水および活性水素基含有化合物を併
用して反応させてもよい。
【0035】そして、このようにして得られたマイクロ
カプセルを含む水分散液に、必要により、増粘剤、凍結
防止剤、防腐剤、微生物増殖抑制剤、比重調節剤などの
公知の添加剤を適宜配合することにより、本発明の微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセルを得ることができ
る。このようにして得られた本発明の微生物増殖抑制剤
含有マイクロカプセルは、そのままの状態(水分散剤)
で用いてもよく、また、濾過後に、例えば、粉剤、粒剤
などの公知の剤型に製剤化して用いてもよい。
【0036】このような本発明の微生物増殖抑制剤含有
マイクロカプセルは、有効成分である微生物増殖抑制剤
が良好に封入され、微生物増殖抑制剤の使用量が少量で
あっても、優れた効力を発現することができ、その効力
の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る。
【0037】そのため、本発明の微生物増殖抑制剤含有
マイクロカプセルは、各種の工業製品に適用することが
でき、例えば、屋内外の塗料、樹脂、プラスチック、接
着剤、目地剤、シーリング剤、建材、製紙工程における
白水、顔料、印刷版用処理液、冷却用水、インキ、切削
油、化粧用品、不織布、紡糸油、皮革などに配合するこ
とができる。なお、これらの工業製品に対する本発明の
微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル中の微生物増殖
抑制剤の配合量は、例えば、10〜100000mg/
kg(製品重量)である。
【0038】とりわけ、本発明の微生物増殖抑制剤含有
マイクロカプセルは、屋内外の水性塗料に好適に配合す
ることができ、その水性塗料としては、例えば、アクリ
ル系、酢酸ビニル−アクリル系、アクリル−スチレン
系、スチレン系、酢酸ビニル系、ポリエステル系、シリ
コン系、フッ素系の樹脂のエマルションまたは水性樹脂
およびこれらの混合物などが挙げられ、なかでも、ゼロ
VOC塗料に配合すれば、環境にやさしく、かつ、微生
物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの安定性を良好に維
持して、効力の持続性および徐放性の向上を、より一
層、図ることができる。
【0039】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を
より具体的に説明する。
【0040】実施例1 3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン
−1,1−ジオキシド(以下、スラカーブと称する。)
7gを、アロサイザー202(エチルビフェニル、沸点
286℃、新日鉄化学(株)製)33gに溶解させた
後、この溶液を60℃に加温し、これに、予め80℃で
溶解させておいたタケネートL−5060(ジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート(以下、MDIと
称する。)のε−カプロラクトン変性ポリイソシアネー
ト:アミン当量670、武田薬品工業(株)製)1.3
5gとミリオネートMR200S(ポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート:アミン当量132(3核体
以上の多核体50重量%以上)、日本ポリウレタン工業
(株)製)3.15gを混合し溶解させることにより、
油相を調製した。
【0041】一方、水50gに、5重量%のポリビニル
アルコール(ポバール217、(株)クラレ製)水溶液
9g、2重量%のカルボキシメチルセルロースナトリウ
ム水溶液9g、20重量%のデモールNL(アニオン系
界面活性剤、花王(株)製)水溶液4gを室温で混合す
ることにより、水相を調製した。
【0042】次いで、水相に油相を加え、T.K.オー
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gを含む水溶液5gを滴下した。次い
で、得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩
やかに攪拌させながら反応させることによって、スラカ
ーブが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を得
た。これに、0.1N塩酸水溶液と0.1N水酸化ナト
リウム水溶液とによって、pH7に調整後、純水を加
え、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
【0043】実施例2 以下に示す各成分の配合量を変更したこと以外は、実施
例1と同様の操作により、スラカーブ含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
【0044】 タケネートL−5060 2.38g ミリオネートMR200S 2.38g ヘキサメチレンジアミン 1.24g 実施例3 以下に示す各成分の配合量を変更したこと以外は、実施
例1と同様の操作により、スラカーブ含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
【0045】 タケネートL−5060 2.94g ミリオネートMR200S 1.96g ヘキサメチレンジアミン 1.10g 実施例4 スラカーブ7gに代えて、2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン(以下、OITと称する。)7g
を用い、アロサイザー202 33gに代えて、KMC
−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300℃、
呉羽化学工業(株)製)33gを用いた以外は、実施例
1と同様の操作により、OIT含有量5重量%のマイク
ロカプセル水分散剤を得た。
【0046】実施例5 スラカーブ7gに代えて、OIT 7gを用い、アロサ
イザー202 33gに代えて、KMC−113 33
gを用いた以外は、実施例2と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0047】実施例6 スラカーブ7gに代えて、OIT 7gを用い、アロサ
イザー202 33gに代えて、KMC−113 33
gを用いた以外は、実施例3と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0048】実施例7 スラカーブ7gに代えて、3−ヨード−2−プロピニル
−ブチル−カーバメイト(以下、IPBCと称する。)
7gを用い、アロサイザー202 33gに代えて、ソ
ルベッソ150(アルキルベンゼン、蒸留範囲188〜
210℃、エクソン化学(株)製)33gを用いた以外
は、実施例1と同様の操作により、IPBC含有量5重
量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0049】実施例8 スラカーブ7gに代えて、IPBC 7gを用い、アロ
サイザー202 33gに代えて、ソルベッソ150
33gを用いた以外は、実施例2と同様の操作により、
IPBC含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
【0050】実施例9 水相に油相を加えて分散させた後、ヘキサメチレンジア
ミンを含む水溶液を滴下することなく、75℃の恒温槽
中で3時間緩やかに攪拌させながら反応させることによ
って、スラカーブが封入されたマイクロカプセルを含む
水分散液を得たこと以外は、実施例1と同様の操作によ
り、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
【0051】実施例10 スラカーブ7gに代えて、OIT7gを用い、アロサイ
ザー202 33gに代えて、KMC−113 33g
を用いた以外は、実施例9と同様の操作により、OIT
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0052】実施例11 油相に、p−トルエンスルホン酸クロライドを1.5g
添加したこと以外は、実施例1と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
【0053】実施例12 油相に、p−トルエンスルホン酸クロライドを2.0g
添加したこと以外は、実施例1と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
【0054】実施例13 油相に、p−トルエンスルホン酸クロライドを1.5g
添加したこと以外は、実施例2と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
【0055】実施例14 油相に、p−トルエンスルホン酸クロライドを1.5g
添加したこと以外は、実施例9と同様の操作により、ス
ラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を
得た。
【0056】実施例15 油相に、カルボベンゾキシクロライドを1.5g添加し
たこと以外は、実施例9と同様の操作により、スラカー
ブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0057】実施例16 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 1.53gおよびミリオネートMR200S
3.57gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、エチレンジアミン0.90gを用
いた以外は、実施例1と同様の操作により、スラカーブ
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0058】実施例17 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 2.65gおよびミリオネートMR200S
2.65gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、エチレンジアミン0.90gを用
いた以外は、実施例2と同様の操作により、スラカーブ
含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0059】実施例18 ミリオネートMR200S 3.15gに代えて、MD
I 3.15gを用いた以外は、実施例4と同様の操作
により、OIT含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
【0060】比較例1 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、ミリオネートM
R200S 4.20gを用い、また、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
1.80gを用いた以外は、実施例1と同様の操作によ
り、スラカーブ含有量5重量%のマイクロカプセル水分
散剤を得た。
【0061】比較例2 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
【0062】比較例3 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例1と同様の操作により、スラカーブ含有
量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0063】比較例4 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 4.61gおよびミリオネートMR200S
0.69gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン0.70
gを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行なった。
しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプセルが生
成していないことが確認された。
【0064】比較例5 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例4と同様の操作により、OIT含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0065】比較例6 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、ミリオネートM
R200S 4.20gを用い、また、ヘキサメチレン
ジアミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
1.80gを用いた以外は、実施例4と同様の操作によ
り、OIT含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤
を得た。
【0066】比較例7 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例4と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
【0067】比較例8 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 0.17gおよびミリオネートMR200S
4.07gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン
1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン1.76
gを用いた以外は、実施例4と同様の操作により、OI
T含有量5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0068】比較例9 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、タケネートL−
5060 5.50gを用い、また、ヘキサメチレンジ
アミン1.50gに代えて、ヘキサメチレンジアミン
0.50gを用いた以外は、実施例7と同様の操作を行
なった。しかし、電子顕微鏡観察により、マイクロカプ
セルが生成していないことが確認された。
【0069】比較例10 タケネートL−5060 1.35gおよびミリオネー
トMR200S 3.15gに代えて、MDI 4.2
0gを用い、また、ヘキサメチレンジアミン1.50g
に代えて、ヘキサメチレンジアミン1.80gを用いた
以外は、実施例7と同様の操作により、IPBC含有量
5重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0070】比較例11 スラカーブ5gをメチルカルビトール95gに溶解する
ことによって、液剤を得た。
【0071】比較例12 OIT5gをメチルカルビトール95gに溶解すること
によって、液剤を得た。
【0072】比較例13 IPBC5gをメチルカルビトール95gに溶解するこ
とによって、液剤を得た。
【0073】試験例1(残存率) 実施例1〜3、9、11〜17および比較例1、3で得
られたマイクロカプセル水分散剤の残存率を、以下の方
法により求めた。結果を表1および表2に示す。
【0074】1)調製時の残存率:油相と水相とを分散
させた時(全成分添加直後)の有効成分含有量と、マイ
クロカプセル調製後の有効成分含有量から求めた。
【0075】2)1週間後の残存率:油相と水相とを分
散させた時(全成分添加直後)の有効成分含有量と、6
0℃で保存し、1週間経過した時の有効成分含有量から
求めた。
【0076】試験例2(防腐性) 実施例1〜3、9、11〜15および比較例1、3、1
1で得られたマイクロカプセル水分散剤および液剤をそ
れぞれ用い防腐試験を実施した。防腐試験は、次の手順
により行なった。
【0077】予め前培養した菌数既知の腐敗種を、イン
クに10個となるように添加し、そのインクに各マイ
クロカプセル水分散剤および液剤を、インクに対して
0.1%となるように添加して、33℃で、表1および
表2に示す所定の日数培養した後、寒天平板混釈法によ
って菌数を測定した。結果を表1および表2に示す。
【0078】試験例3(徐放性) 実施例4〜8、10、18および比較例5、6、8、1
0、12、13で得られたマイクロカプセル水分散剤お
よび液剤をそれぞれ用い徐放試験を実施した。徐放試験
は、次の手順により行なった。
【0079】表1および表2に示す所定の日数につい
て、各マイクロカプセル水分散剤および液剤を、100
mLの水中に、有効成分として100mg/Lとなるよ
うに添加し、スターラーで攪拌した。水中に放出された
有効成分の濃度を、高速液体クロマトグラフにより測定
し、その放出率を次式により求めた。
【0080】放出率(%)=(水溶液中の有効成分含量
/全有効成分含量)×100
【0081】
【表1】
【表2】 実施例19 OIT6gおよびIPBC6gを、アロサイザー202
8gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、こ
れに、予め80℃で溶解させておいたタケネートL−5
060 0.52gとミリオネートMR200S 4.
65gを混合し溶解させることにより、油相を調製し
た。
【0082】一方、水50gに、5重量%のポリビニル
アルコール水溶液9g、2重量%のカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム水溶液9g、20重量%のデモール
NL水溶液4gを室温で混合することにより、水相を調
製した。
【0083】次いで、水相に油相を加え、T.K.オー
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン0.83gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得
られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに
攪拌させながら反応させることによって、OITおよび
IPBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液
を得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に
調整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%
のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0084】実施例20 以下に示す各成分の配合量を変更したこと以外は、実施
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0085】 タケネートL−5060 0.70g ミリオネートMR200S 3.96g エチレンジアミン 1.34g 実施例21 以下に示す各成分の配合量を変更したこと以外は、実施
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0086】 タケネートL−5060 0.35g ミリオネートMR200S 1.98g エチレンジアミン 0.67g 実施例22 以下に示す各成分の配合量を変更したこと以外は、実施
例19と同様の操作により、OIT−IPBC含有量5
重量%のマイクロカプセル水分散剤を得た。
【0087】 タケネートL−5060 1.25g ミリオネートMR200S 1.25g エチレンジアミン 0.50g 比較例14 OIT6g、IPBC6gを、アロサイザー202 2
8gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、これ
に、予め80℃で溶解させておいたミリオネートMR2
00S 10.2gを混合し溶解させることにより、油
相を調製した。
【0088】一方、水35gに、5重量%のポリビニル
アルコール水溶液4.5g、2重量%のカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム水溶液4.5g、20重量%の
デモールNL水溶液2gを室温で混合することにより、
水相を調製した。
【0089】次いで、水相に油相を加え、T.K.オー
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン1.8gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得ら
れた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪
拌させながら反応させることによって、OITおよびI
PBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を
得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に調
整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
【0090】比較例15 OIT6g、IPBC6gを、アロサイザー202 8
gに溶解させた後、この溶液を60℃に加温し、これ
に、予め80℃で溶解させておいたミリオネートMR2
00S 5.1gを混合し溶解させることにより、油相
を調製した。
【0091】一方、水50gに、5重量%のポリビニル
アルコール水溶液9g、2重量%のカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム水溶液9g、20重量%のデモール
NL水溶液4gを室温で混合することにより、水相を調
製した。
【0092】次いで、水相に油相を加え、T.K.オー
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は5000min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン0.9gを含む水溶液5gを滴下した。次いで、得ら
れた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪
拌させながら反応させることによって、OITおよびI
PBCが封入されたマイクロカプセルを含む水分散液を
得た。これに、0.1N塩酸水溶液を加えてpH7に調
整後、純水を加え、OIT−IPBC含有量5重量%の
マイクロカプセル水分散剤を得た。
【0093】比較例16 OIT5gおよびIPBC5gをメチルカルビトール9
0gに溶解することによって、液剤を得た。
【0094】試験例4(防かび性) 実施例19〜22および比較例14〜16で得られたマ
イクロカプセル水分散剤および液剤をそれぞれ用い防か
び試験を実施した。防かび試験は、次の手順により行な
った。
【0095】供試かび液として、アスペルギルス・ニガ
ー(Aspergillus niger)、ペニシリウム・シトリナム(Pe
nicillium citrinum)、クラドスポリウム・クラドスポ
リオイデス(Cladosporium cladosporioides)の混合液を
用いた。また、供試塗料として、水性アクリル塗料であ
る外壁用高シーン塗料(スズカファイン(株)製)を用
いた。
【0096】供試塗料に、表3に示す濃度となるよう
に、マイクロカプセル水分散剤および液剤をそれぞれ添
加した後、No.5定量濾紙上に、濾紙と等重量の供試
塗料を均一に塗布し、これを乾燥することによって塗装
試料を調製した。得られた塗装試料を用いて、次の試験
法によって防かび効力を評価した。
【0097】1)試験法 (1)塗装試料を30×30mmに切断し、これを試験
片として、24時間自然乾燥した。
【0098】(2)試験片を、40℃、200mLの水
に5日間浸漬し、24時間自然乾燥した。
【0099】(3)オートクレーブで滅菌したグルコー
ス寒天培地を、直径9cmのペトリ皿中に注いで、凝固
させた寒天平板の中央に、試験片を貼付した。
【0100】(4)供試かび液を、試験片に噴霧した
後、28℃、4週間培養した。
【0101】(5)(3)、(4)を繰り返した。
【0102】(6)培養後、8週目に試験片上における
かびの生育程度を判定した。なお、判定基準は以下の通
りである。
【0103】2)判定基準 −:試験片上にかびの生育が全く認められない。
【0104】±:試験片上にかびの生育がごくわずかに
認められた。
【0105】+:試験片上の1/3以下にかびの生育が
認められた。
【0106】++:試験片上の2/3以下にかびの生育
が認められた。
【0107】+++:試験片上の2/3より多いかびの
生育が認められた。
【0108】
【表3】 なお、上述の表1、表2および表3において、防かび性
以外の欄における「−」は、配合していない場合、もし
くは、測定していない場合を示す。
【0109】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の微生物増殖
抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法によれば、有効
成分である微生物増殖抑制剤を良好に封入することがで
き、これにより得られる本発明の微生物増殖抑制剤含有
マイクロカプセルは、微生物増殖抑制剤の使用量が少量
であっても、優れた効力を発現することができ、その効
力の持続性および徐放性の向上を十分に図ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G005 AA01 AB14 BA02 DB22X DC42Y DC46Y DC52W DC64Y DD12W DD37Z DD39Z DD57W DE08X EA02 EA03 4H011 AA02 AA03 BA01 BB08 BB10 BB13 BC06 BC19 DA06 DF03 DH03 DH05 DH10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物増殖抑制剤が、アミン当量140
    〜300のポリイソシアネート成分と、活性水素基含有
    成分との反応によって形成される膜によってマイクロカ
    プセル化されていることを特徴とする、微生物増殖抑制
    剤含有マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】 アミン当量140〜300のポリイソシ
    アネート成分中に、3官能以上のポリイソシアネート化
    合物が含有されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】 活性水素基含有成分が、水および/また
    は炭素数2〜12のポリアミンであることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の微生物増殖抑制剤含有マ
    イクロカプセル。
  4. 【請求項4】 微生物増殖抑制剤、および、アミン当量
    140〜300のポリイソシアネート成分を含む油相
    と、活性水素基含有成分を含む水相とを配合して分散
    し、界面重合することを特徴とする、微生物増殖抑制剤
    含有マイクロカプセルの製造方法。
  5. 【請求項5】 油相に、さらに酸クロライド化合物およ
    び/または酸無水化合物を含むことを特徴とする、請求
    項4に記載の微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 微生物増殖抑制剤、ポリイソシアネート
    成分、および、酸クロライド化合物および/または酸無
    水化合物を含む油相と、活性水素基含有成分を含む水相
    とを配合して分散し、界面重合することを特徴とする、
    微生物増殖抑制剤含有マイクロカプセルの製造方法。
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