JP2001247293A - クレーンの油圧ウインチ回路 - Google Patents

クレーンの油圧ウインチ回路

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JP2001247293A
JP2001247293A JP2000062466A JP2000062466A JP2001247293A JP 2001247293 A JP2001247293 A JP 2001247293A JP 2000062466 A JP2000062466 A JP 2000062466A JP 2000062466 A JP2000062466 A JP 2000062466A JP 2001247293 A JP2001247293 A JP 2001247293A
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pressure
valve
hydraulic
oil
holding
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Akira Nakayama
中山  晃
Teruo Igarashi
照夫 五十嵐
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウインチの急停止の際のサージ圧を低減させ
る。 【解決手段】 ドラム巻下駆動時に操作レバー5の戻し
操作によって切換弁17を位置(ロ)切り換え、アキュ
ムレータ13のバネ室13bを管路L3に連通させる。
アキュムレータ13のバネ14のセット圧P1をリリー
フ弁12のセット圧P2の0.6〜0.9倍に設定する。これ
により、ウインチの急停止の際に保持管路L2内の圧油
が油室13aに導かれ、バネ力に抗して油室13aの容
積が増加してモータ慣性トルクが吸収され、サージ圧が
低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインチの急停止
の際のサージ圧を低減するようにしたクレーンの油圧ウ
インチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ウインチ回路においては、
吊り荷を保持するためのカウンタバランス弁が巻上側管
路に設けられるとともに、保持管路と巻下側管路の間に
は高圧油をリリーフさせるオーバーロードリリーフ弁が
設けられる。オーバーロードリリー弁のクラッキング圧
(セット圧)は、通常、ポンプ圧力を規制するメインリ
リーフ弁のセット圧よりも高い値に設定されている。レ
バー巻下により吊り荷を高速で巻き下げている時に操作
レバーを急に戻し操作すると、モータの慣性トルクによ
って油圧モータが回転され、その影響で保持管路内の圧
力が急激に増加する(サージ圧の発生)。そして、保持
管路内の圧力がオーバーロードリリーフ弁のセット圧に
達すると、オーバーロードリリーフ弁が開いて保持管路
内の圧油は巻下側管路にリリーフし、これによって、保
持管路内の圧力はオーバーロードリリーフ弁のセット圧
以下に保たれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オーバ
ーロードリリーフ弁の弁特性には、通常、遅れ(応答遅
れ)が存在するので、吊り荷の急停止の際に、保持管路
内の圧力はオーバーロードリリーフ弁のセット圧を越え
るおそれがある。その結果、油圧モータやカウンタバラ
ンス弁に高圧のサージ圧が作用して油圧機器の耐久性が
低下するなどの問題が生じる。オーバーロードリリーフ
弁の遅れが問題とならない場合であっても、サージ圧の
発生は油圧機器の耐久性等に悪影響を及ぼすので、サー
ジ圧の値をできるだけ抑えるようにすることが望まし
い。
【0004】ところで、旋回用モータは巻上用モータに
比べて常用回転レンジが低いので、モータの慣性トルク
によるサージ圧の発生はさほど問題とならず、むしろモ
ータの慣性回転時のショックを緩和して乗り心地を向上
させることが必要になる。このようなショックレス機能
を与えるようにした旋回用油圧回路は、例えば特開平9
−60045号公報に開示されている。この公報記載の
回路では、油圧モータと方向切換弁の間にアキュムレー
タ機能を有する一対のオーバーロードリリーフ弁を設
け、モータの慣性回転時にアキュムレータのバネ室を補
助切換弁を介してタンクに連通する。これによって、モ
ータ流出側管路内の圧油をバネのセット圧で低圧リリー
フさせることができ、停止時の衝撃を緩和することがで
きる。
【0005】上述した公報記載の回路においては、モー
タ慣性回転時のショックを緩和することを目的としてい
るため、アキュムレータのバネ圧は比較的小さめの値
(例えばリリーフ弁のセット圧の50%以下)に設定さ
れる。その結果、上述した公報記載の回路を巻上用モー
タ回路に適用したとしても、アキュムレータではモータ
の慣性トルクを十分に吸収することができず、サージ圧
の影響を効果的に低減することができない。
【0006】本発明の目的は、ウインチの急停止の際の
サージ圧の影響を効果的に低減するようにしたクレーン
の油圧ウインチ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 一実施の形態を
示す図1を参照して説明すると、請求項1の発明は、油
圧ポンプ1と、油圧ポンプ1から吐出される圧油により
駆動する巻上用油圧モータ2と、油圧ポンプ1から油圧
モータ2に供給される圧油の流れを制御する制御弁3
と、油圧モータ2の巻下方向戻り側管路L1に介装され
たカウンタバランス弁8と、油圧モータ2とカウンタバ
ランス弁8との間の保持管路L2からの圧力が設定圧P
2を越えるとリリーフするリリーフ弁12とを備えたク
レーンの油圧ウインチ回路に適用される。そして、少な
くとも設定圧P2の60〜90%の圧力以上の圧力で所
定容量分だけ圧油を吸収する圧力吸収弁13と、巻下指
令に伴うモータ巻下回転時に、保持管路L2の圧力で圧
力吸収弁13が作動せず、停止指令に伴うモータ慣性回
転時に、保持管路L2の圧力で圧力吸収弁13を作動さ
せるよう、圧力吸収弁13と保持管路L2の接続、およ
び圧力吸収弁13と巻下方向送り側管路L3との接続を
切り換える切換弁17とを備えることにより上述した目
的は達成される。 (2) 請求項2の発明は、切換弁17が、操作レバー
5からの操作指令によって切り換えられるものである。 (3) 請求項3の発明は、図4に示すように、圧力吸
収弁13が、可動隔壁15を介して内部にバネ室13b
と所定容量分だけ圧油を吸収する油室13aとを有し、
停止指令に伴うモータ慣性回転時に、バネ室13bから
巻下方向送り側管路L3への圧油の流れを遅延させるよ
うに、切換弁17に絞り17aを設けるものである。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる油圧ウイン
チ回路の構成を示す回路図であり、図2は、その油圧ウ
インチ回路を有するクレーンの側面図である。図2に示
すように、クレーンは、走行体41と、走行体41上に
旋回装置42を介して旋回可能に搭載された旋回体43
と、旋回体43の先端部に起伏可能に取り付けられたブ
ーム44とを有し、巻上ロープ45の巻回されたウイン
チドラム46を巻上または巻下駆動することで、ブーム
先端からフック47を介して吊り下げられた吊り荷48
が昇降する。
【0010】図1に示すように、油圧ウインチ回路は、
原動機Mによって駆動される可変容量型の油圧ポンプ1
と、油圧ポンプ1から吐出される圧油によって駆動する
巻上用油圧モータ2と、油圧ポンプ1から油圧モータ2
に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁3と、油
圧モータ2からの駆動トルクによって巻上巻下駆動され
るウインチドラム46と、オペレータがウインチドラム
46の巻上巻下指令を入力する操作レバー5と、操作レ
バー5により操作されるパイロット弁6A,6Bと、パ
イロット弁6A,6Bに圧油を供給するパイロット油圧
源7と、油圧モータ2の巻上側管路L1に保持管路L2
を形成して保持管路L2から管路L1への流れを規制す
るカウンタバランス弁8と、保持管路L2内の所定の高
圧油をリリーフするオーバーロードリリーフ弁9と、方
向制御弁1のセンターポートと巻下側管路L3の間に接
続されたチェック弁10と、ポンプ吐出油の最高圧を規
制するメインリリーフ弁11とを有している。オーバー
ロードリリーフ弁9は保持管路L2内からの圧油を巻下
管路L3にリリーフするリリーフ弁12と、保持管路L
2内からの圧油を畜圧するアキュムレータ13とを有し
ている。
【0011】アキュムレータ13にはピストン15を介
して油室13aとバネ室13bとが形成され、バネ室1
3bにはバネ14が介装されている。油室13aはリリ
ーフ弁12のバネ側パイロット室に接続されるととも
に、絞り16を介して保持管路L2側に接続され、バネ
室13bは油圧パイロット切換弁17を介して巻下側管
路L3または保持管路L2に接続される。切換弁17の
パイロットポートは操作レバー5の巻下パイロット管路
L4に接続され、操作レバー5が巻下操作されると切換
弁17は位置(イ)に切り換えられ、中立または巻上操
作されると位置(ロ)に切り換えられる。切換弁17
は、操作レバー5がわずかでも巻下操作されると位置
(イ)に切り換えられるようにバネ圧が設定されてい
る。
【0012】アキュムレータ13のバネ14のセット圧
をP1、リリーフ弁12のクラッキング圧(セット圧)
をP2とすると、アキュムレータ13のセット圧P1
は、少なくとも、0.6×P2≦P1≦0.9×P2(好まし
くはP1=0.9×P2)を満たすように設定されてい
る。なお、セット圧P2はメインリリーフ弁11のセッ
ト圧よりも高く設定されている。
【0013】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて説明する。図1の油圧回路において、操作レバー
5を中立位置から巻上操作すると、その操作量に応じて
パイロット弁6Aが駆動され、パイロット油圧源7から
の圧油はパイロット弁6Aを介して方向制御弁3のパイ
ロットポートに供給される。このパイロット圧の供給に
より方向制御弁3は位置A側に切り換えられ、油圧ポン
プ1からの圧油は方向制御弁3、管路L1、カウンタバ
ランス弁8、保持管路L2を介して油圧モータ2に供給
される。これによって、油圧モータ2は巻上方向に回転
し、モータ2からの駆動トルクによってドラム46は巻
上駆動され、吊り荷48が上昇する。
【0014】一方、操作レバー5を中立位置から巻下操
作すると、その操作量に応じてパイロット弁6Bが駆動
され、パイロット油圧源7からの圧油はパイロット弁6
B、巻下パイロット管路L4を介して方向制御弁3のパ
イロットポートに供給される。このパイロット圧の供給
により方向制御弁3は位置B側に切り換えられ、油圧ポ
ンプ1からの圧油は方向制御弁3、管路L3を介して油
圧モータ2へ供給され、また、管路L3内の圧油はカウ
ンタバランス弁8のパイロットポートに供給される。こ
れによって、カウンタバランス弁8は開放され、油圧モ
ータ2は巻下方向に回転し、モータ2からの駆動トルク
によってドラム46は巻下駆動され、吊り荷48が下降
する。
【0015】操作レバー5の巻下操作時においては、巻
下パイロット管路L4からのパイロット圧は切換弁17
のパイロットポートにも供給される。この圧油の供給に
より、切換弁17は位置(イ)側に切り換えられ、管路
L2からの圧油は切換弁17を介してアキュムレータ1
3のバネ室13bに導かれるとともに、絞り16を介し
て油室13aに導かれる。これによって、油室13aと
バネ室13b内の圧力はほぼ同等となり、ピストン15
に作用する力はバネ室13bにおける方がバネ力の分だ
け大きくなる。その結果、ピストン15はバネ14の付
勢力によって移動し、油室13aの容積は最小となる。
【0016】ドラム46の巻下駆動時に操作レバー5を
急に中立位置に戻し操作すると、パイロット弁6Bは中
立位置に戻され、方向切換弁3のパイロットポートおよ
び切換弁17のパイロットポートに作用するパイロット
圧は、パイロット弁6Bを介してそれぞれタンクに回収
される。これによって、方向切換弁3は中立位置に切り
換えられ、管路L3内の圧力は減少してカウンタバラン
ス弁8は閉じられるとともに、切換弁17は位置(ロ)
に切り換えられ、アキュムレータ13のバネ室13bは
切換弁17を介して管路L3に連通される。
【0017】この場合、操作レバー5の戻し操作に伴
い、吊り荷48の自重やドラム46の慣性力により油圧
モータ2には巻下方向の慣性トルクが作用するので、モ
ータ2のポンプ作用によりチェック弁10を介して圧油
が吸い込まれ、保持管路L2に吐出される。これによっ
て、図3の実線に示すように、保持管路L2内の圧力P
が急激に増加してサージ圧が発生し、その圧力は絞り1
6を介してアキュムレータ13の油室13aに作用す
る。アキュムレータ13のバネ室13bは吸い込み側管
路L3に連通しているのでバネ室13b内の圧力は無視
できるほど小さく、油室13aに作用する圧力がバネ1
4のセット圧P1以上になると、バネ力に抗してピスト
ン15は移動を開始する(時間t1)。このピストン1
5の移動によって保持管路L2内の圧力Pをセット圧P
1相当に保ちながらサージ圧を吸収しつつモータ慣性ト
ルクを吸収し、保持管路内の圧力は低下する(時間t
2)。これによって、サージ圧の値をリリーフ弁12の
セット圧P2よりも低減させることができる。
【0018】モータ慣性トルクが上述したより過大でピ
ストン15がバネ室13bの端部まで移動すると、モー
タ慣性トルクがアキュムレータ13で吸収しきれずに、
保持管路L2内の圧力は図3の点線で示すように上昇す
る(時間t3)。しかしながら、時間t1〜t2において
サージ圧はアキュムレータ13により吸収されているの
で、時間t3におけるモータ慣性トルクは時間t1におけ
る値よりも小さい。これにより、モータ慣性回転時の保
持管路L2内の圧力の急激な増加は抑えられ、すなわ
ち、時間t2からt3における圧力増加の傾きは緩やかと
なり、サージ圧の影響を緩和することができる。保持圧
がリリーフ弁12のセット圧P2に達すると、リリーフ
弁12が開放されて保持管路L2内の圧油は低圧側管路
L3にリリーフされる。以降、モータ慣性トルクの減少
により保持管路L2内の圧力が低下する。
【0019】上述したように本実施の形態では、アキュ
ムレータ13のバネ14のセット圧P1を0.6×P2≦
P1≦0.9×P2の範囲で設定したが、バネ14のセッ
ト圧P1を例えば0.5×P2、0.95×P2に設定すると
以下のような問題が生じる。図4は、バネ14のセット
圧P1が0.5×P2、0.95×P2のときの保持管路内の
圧力波形を示す図である。セット圧P1=0.5×P2の
ときは、図4の実線に示すように、巻下急停止時のサー
ジ圧はピストン15がストロークエンドに達するまでの
間(時間t1〜t2)にアキュムレータ13によって吸収
されるが、アキュムレータ13のセット圧P1が低いた
めサージ圧の吸収量は十分ではない。その結果、時間t
3で高圧のサージ圧が発生しやすくなるとともに、時間
t1〜t2における油圧ブレーキ力は小さくなり、ドラム
46を素早く停止させることが困難となる。また、セッ
ト圧P1=0.95×P2のときは、図4の点線に示すよう
に、セット圧0.95×P2付近でサージ圧は吸収される
が、巻下急停止直後(時間t1)のサージ圧はアキュム
レータ13のピストン15の応答遅れにより、リリーフ
弁12のセット圧P2を越えるおそれがある。したがっ
て、アキュムレータ13のバネ14のセット圧P1は、
少なくとも0.6×P2≦P1≦0.9×P2にセットするこ
とが望ましい。
【0020】このように第1の実施の形態によると、オ
ーバーロードリリーフ弁9にアキュムレータ13を設
け、アキュムレータ13のバネ14のセット圧P1をリ
リーフ弁12のセット圧P2の0.6〜0.9倍で設定すると
ともに、レバー中立時に切換弁17の切換によりアキュ
ムレータ13のバネ室13bを吸い込み側管路L3に連
通するようにしたので、アキュムレータ13の油室13
aは保持管路L2内の圧力に応じて容積が増加し、この
容積の増加によりサージ圧を吸収しつつモータ慣性トル
クが吸収され、サージ圧の影響が緩和される。また、切
換弁17を操作レバー5からのパイロット圧によって切
り換えるようにしたので、切換弁17の切換の応答性が
向上し、レバー戻し操作時に応答遅れのない適切なアキ
ュムレータ性能を発揮することができる。
【0021】−第2の実施の形態− 図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる油圧ウイン
チ回路の構成を示す図である。なお、図1と同一の箇所
には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明
する。図5に示すように、第2の実施の形態では、切換
弁17の位置(ロ)側の管路に絞り17aが設けられて
いる。これによって、操作レバー5の戻し操作に伴うバ
ネ室13bから管路L3への圧油の排出量が規制され
て、ピストン15の移動速度が調整され、その結果、図
3の時間t1〜t2の長さが変更され、最適なアキュムレ
ータ性能を得ることができる。
【0022】なお、上記実施の形態では、モータ慣性ト
ルクによる巻下方向のサージ圧を低減させるようにオー
バーロードリリーフ弁9を設けたが、巻上方向のサージ
圧を低減させるように、すなわち、管路L3内の圧油を
リリーフさせるように設けてもよい。また、切換弁17
の切換によってバネ室13bを管路L3に連通させるよ
うにしたが、タンクに連通させるようにしてもよく、さ
らに、切換弁17を管路L3からのパイロット圧によっ
て切り換えるようにしてもよい。
【0023】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、リリーフ弁12がリリーフ弁を、アキュムレータ1
3が圧力吸収弁をそれぞれ構成する。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少なくともリリーフ弁の設定圧の60〜90%の
圧力以上の圧力で所定容量分だけ圧油を吸収する圧力吸
収弁を設け、巻下指令に伴うモータ巻下回転時に保持管
路の圧力で圧力吸収弁が作動せず、停止指令に伴うモー
タ慣性回転時に保持管路の圧力で圧力吸収弁を作動させ
るよう、圧力吸収弁と保持管路の接続、および圧力吸収
弁と巻下方向送り側管路との接続を切り換えるようにし
たので、サージ圧の影響を効果的に低減することができ
る。また、とくに請求項2の発明によれば、操作レバー
からの操作指令によって圧力吸収弁と保持管路の接続、
および圧力吸収弁と巻下方向送り側管路との接続を切り
換えるようにしたので、レバー戻し操作時に応答性の遅
れなくサージ圧の影響を低減することができる。さら
に、請求項3の発明によれば、絞りにより圧力吸収弁の
バネ室から巻下方向送り側管路への圧油の流れを遅延さ
せるようにしたので、圧力吸収の時間特性を最適にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる油圧ウイン
チ回路の構成を示す油圧回路図。
【図2】本発明が適用されるクレーンの側面図。
【図3】本実施の形態に係わる油圧ウインチ回路を構成
するオーバーロードリリーフ弁の動作特性を説明する図
であり、保持管路内の圧力波形を示す図。
【図4】オーバーロードリリーフ弁を構成するアキュム
レータのセット圧を適切でない値にセットしたときの保
持管路内の圧力波形を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる油圧ウイン
チ回路の構成を示す油圧回路図。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 油圧モータ 3 方向制御弁 5 操作レバー 8 カウンタバランス弁 9 オーバーロー
ドリリーフ弁 12 リリーフ弁 13 アキュムレ
ータ 13a 油室 13b バネ室 15 ピストン 17 油圧パイロ
ット切換弁 L1,L2,L3 管路
フロントページの続き Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA05 DA04 DA08 FA07 FB05 FD02 3F205 AA07 BA06 CA01 DA02 DA14 KA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動する巻上
    用油圧モータと、 前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の
    流れを制御する制御弁と、 前記油圧モータの巻下方向戻り側管路に介装されたカウ
    ンタバランス弁と、 前記油圧モータと前記カウンタバランス弁との間の保持
    管路からの圧力が設定圧を越えるとリリーフするリリー
    フ弁とを備えたクレーンの油圧ウインチ回路において、 少なくとも前記設定圧の60〜90%の圧力以上の圧力
    で所定容量分だけ圧油を吸収する圧力吸収弁と、 巻下指令に伴うモータ巻下回転時に、前記保持管路の圧
    力で前記圧力吸収弁が作動せず、停止指令に伴うモータ
    慣性回転時に、前記保持管路の圧力で前記圧力吸収弁を
    作動させるよう、前記圧力吸収弁と前記保持管路の接
    続、および前記圧力吸収弁と巻下方向送り側管路との接
    続を切り換える切換弁とを備えることを特徴とするクレ
    ーンの油圧ウインチ回路。
  2. 【請求項2】 前記切換弁は、操作レバーからの操作指
    令によって切り換えられることを特徴とする請求項1に
    記載のクレーンの油圧ウインチ回路。
  3. 【請求項3】 前記圧力吸収弁は、可動隔壁を介して内
    部にバネ室と前記所定容量分だけ圧油を吸収する油室と
    を有し、停止指令に伴うモータ慣性回転時に、前記バネ
    室から前記巻下方向送り側管路への圧油の流れを遅延さ
    せるように、前記切換弁に絞りを設けることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のクレーンの油圧ウインチ回
    路。
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