JP2001247176A - シーリング剤類用カートリッジ - Google Patents

シーリング剤類用カートリッジ

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JP2001247176A JP2000062324A JP2000062324A JP2001247176A JP 2001247176 A JP2001247176 A JP 2001247176A JP 2000062324 A JP2000062324 A JP 2000062324A JP 2000062324 A JP2000062324 A JP 2000062324A JP 2001247176 A JP2001247176 A JP 2001247176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用時には良好なガスバリア性を発揮すること
ができ、使用後には極めて簡単に紙質筒分をそれ以外の
材質の部材と簡単に分離させ、紙質分を再生用原料など
として再利用することができる経済的で実用性の高いシ
ーリング剤類用カートリッジを提供する。 【解決手段】板紙を巻装して形成した紙質外筒4の内側
に、これとの接触面を紙質とし内面側を金属箔層とした
ガスバリア性複合内筒5を紙質外筒4と接着することな
く内装した胴部体1と、中央部に吐出用筒部20を貫設
し下面に金属箔層を有するガスバリア性のメンブラン8
を接合した天蓋部体2と、前記胴部体1のガスバリア性
複合内筒5内に移動可能に内嵌したプランジャー3とを
備え、前記天蓋部体2がガスバリア性複合内筒5の上部
と接合され、要時に紙質外筒4から天蓋部体2とガスバ
リア性複合内筒5とが一体のまま抜出可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーリング剤類用カ
ートリッジとりわけ分別廃棄処理が容易なシーリング剤
類用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】シーリング剤や接着剤(以下シーリング
剤類と称す)の収容兼押出し用容器としてガスバリア性
を有するカートリッジが汎用されている。かかるカート
リッジは、一般に、シーリング剤類に接する内層にポリ
エチレンフィルムをラミネートしたアルミ箔を複数枚の
紙質層に接着しながらスパイラル状に巻回した紙・合成
樹脂・金属の複合筒体から構成され、複合筒体に金属製
又は合成樹脂製の天蓋を固着し、内部に合成樹脂製のプ
ランジャーを嵌めた構造となっていた。
【0003】かかるカートリッジはボリューム的には紙
分の使用量が最も多い。しかし、従来の前記構造では、
筒体が紙質層とアルミ箔とが接着されて一体化している
ので、紙をペースした容器でありながら使用後に紙筒部
分と金属製又は合成樹脂製の天蓋、プランジャーの各部
材に分離することができず、全体が不燃ゴミないし産業
廃棄物として廃棄せざるを得なかった。しかも、天蓋や
内部のプランジャーが邪魔をしてその容積を減らすこと
もできないので、嵩も大きく、こうしたことがゴミ処理
上の一つの問題点となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、使用時には良好なガスバリア性を発揮す
ることができ、使用後には極めて簡単に紙質筒分をそれ
以外の材質の部材と簡単に分離させ、紙質分を再生用原
料などとして再利用することができる経済的で実用性の
高いシーリング剤類用カートリッジを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1発明は、板紙を巻装して形成した紙質外筒の内側
に、これとの接触面を紙質とし内面側を金属箔層とした
ガスバリア性複合内筒を紙質外筒と接着することなく内
装した胴部体と、中央部に吐出用筒部を貫設し下面に金
属箔層を有するガスバリア性のメンブランを接合した天
蓋部体と、前記胴部体のガスバリア性複合内筒内に移動
可能に内嵌したプランジャーとを備え、前記天蓋部体が
ガスバリア性複合内筒の上部と接合され、要時に紙質外
筒から天蓋部体とガスバリア性複合内筒とが一体のまま
抜出可能となっていることを特徴としている。この場
合、天蓋部体が周縁部に紙質外筒およびガスバリア性複
合内筒と嵌合する嵌合溝を有していることが好ましい。
【0006】また、第2発明は、板紙を巻装して形成し
た紙質外筒の内側に、これとの接触面を紙質とし内面側
を金属箔層としたガスバリア性複合内筒を紙質外筒と接
着することなく内装した胴部体と、中央部に吐出用筒部
を貫設し下面に金属箔層を有するガスバリア性のメンブ
ランを接合した天蓋部体と、前記胴部体のガスバリア性
複合内筒内に移動可能に内嵌したプランジャーとを備
え、前記天蓋部体がガスバリア性複合内筒の上部および
紙質外筒の上部に固着され、かつ、紙質外筒が上部から
所要距離下位の位置に切断予定部を有していることを特
徴としている。この場合、天蓋部体の周縁部が紙質外筒
の上部に巻締められている。切断予定部は紙質外筒に刻
設された切込み線またはミシン目もしくは切断位置指示
線のいずれかである。
【0007】第1発明および第2発明においても、ガス
バリア性複合内筒は、軽金属の箔の内面に合成樹脂層を
外面に紙層を接合し、かつ紙層を背面として折り返して
接着した折り返し縁部を有する帯体を、前記折り返し縁
部と折り返されない反対側の縁部がオーバラップされる
ようにスパイラル状に巻回され、内面の合成樹脂層同士
が熱融着により接合された構成となっている。
【0008】
【作用】本発明のカートリッジは、紙質外筒にこれに面
する外面を紙層とし内面を金属箔層としたガスバリア性
複合内筒を接着することなく内装しているので、使用時
にはシーリング剤類はガスバリア性複合内筒によって良
好な気密性が維持される。 そして、ガスバリア性複合
内筒に内装しているプランジャーを押圧移動してシーリ
ング剤類が天蓋から吐出され尽くした後は、第1発明に
あっては、中空状態にある下方から棒類を挿入してプラ
ンジャーの内天壁を突けば、その力で天蓋が紙質外筒か
ら外れ、プランジャーおよびガスバリア性複合内筒が紙
質外筒から軸方向外方に抜き出される。
【0009】第2発明においては、使用後、紙質外筒の
上部と下部とを反対方向にひねるかカッター等で切れ
ば、切断予定部を境として紙質外筒は2分され、天蓋部
分を引っ張るかあるいはプランジャーの内天壁を突け
ば、切断予定部よりも上の小面積の紙質外筒とプランジ
ャーおよびガスバリア性複合内筒が紙質外筒から軸方向
外方に抜き出される。したがって、一般ゴミと産業廃棄
物とに簡単に分別することができ、かつ、紙質外筒を潰
すなどして容積を減ずることができるのでかさばらず、
再生原料として活用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図4は本発明によるシー
リング剤類用カートリッジの第1実施例を示しており、
胴部体1と天蓋部体2およびプランジャー3とからなっ
ている。前記胴部体1は、複数の板紙4a,4bを積層
するようにスパイラル状に巻回して作られた紙質外筒4
と、この紙質外筒4に、最内側の板紙4aと接着される
ことなく内装されたガスバリア性複合内筒5によって構
成されている。
【0011】前記ガスバリア性複合内筒5は、図2
(b)のように、金属箔(膜)5aの内面(容器になっ
たときの内面側)に単層または複層の合成樹脂層5bを
接合し、外面に接着剤を介して紙層5cを接合したフイ
ルム帯体をスパイラル状に巻回することで作られてい
る。フイルム帯体は、図3のように、合成樹脂層5aが
外面に露出するように縁部が折り返され、折り返し内面
の紙層5cと折り返されない面の紙層5cとが糊で接着
された折り返し縁部501を有するものが使用される。
そして、このフイルム帯体はスパイラル状に巻回され、
このときに前記折り返し縁部501は帯体の折り返し縁
部501を有しない縁部500aにオーバラップされ、
折り返し縁部501の外面の合成樹脂層5bと縁部50
0aの合成樹脂層5bとが重合し熱融着によって接合さ
れ、それによって気密性を確保するようにしている。
【0012】金属箔5aとしては、通常、アルミ箔が使
用され、合成樹脂層5bを構成する樹脂としては、熱可
塑性樹脂たとえばポリエチレン、HDPEなどが使用さ
れる。紙層5cを構成する材料としては、たとえばクラ
フト紙が使用される。金属箔の厚さは15μm以上とす
ることが好ましい。それは紙質外筒4との非接着による
空気透過の危険を避けるためと、フイルムの強度を高く
するためである。前者は特に速硬性シーリング剤類に対
して有効である。合成樹脂層5bは通常35μmの厚さ
を有していることが好ましい。
【0013】天蓋部体2はこの例では合成樹脂製の嵌め
込み式のものが用いられており、中央に吐出用筒部20
を貫設し、外縁には周溝210を有する嵌合部21がそ
れぞれ形成されている。そして、天蓋部体2の下面に
は、ガスバリア性のメンブラン8が接着固定されてい
る。メンブラン8は、図2(a)のように金属箔8aの
両面に合成樹脂層8b,8cをラミネートしてなり、外
周領域には前記周溝210に対応する立上り部80が形
成されている。金属箔8aはガスバリア性を確実にする
ためたとえば厚さ40μmとされ、合成樹脂層8bはた
とえば厚さ30μmのPEが、合成樹脂層8cはたとえ
ばOPPとPE,ナイロンなどの複層からなっている。
【0014】前記天蓋部体2は胴部体1の上端部におい
て周溝210をもって胴部体1に嵌合しており、そし
て、メンブラン8の立上り部80とガスバリア性複合内
筒5の合成樹脂層5b、メンブラン8の平面部と天蓋部
体2の下面が加熱接着(熱融着)され、それによりシー
ルを図るとともに、天蓋部体2とガスバリア性複合内筒
5を機械的に連結している。胴部体1の紙質外筒4の上
端は原則的にはメンブラン8と接着されておらず、シー
リング剤類の充填時に天蓋部体2の外れることを予防す
るために、仮付け程度にメンブランの最外側または周溝
天面に糊付けしてもよい。
【0015】プランジャー3は合成樹脂の成形体などか
らなり、シーリング剤類Aの充填後に前記ガスバリア性
複合内筒5の下端域に内挿される。要すれば、胴部体1
の下端部は適度に拡径しておく。
【0016】図5と図6は本発明によるシーリング剤類
用カートリッジの第1実施例を示している。この実施例
も、胴部体1と天蓋部体2およびプランジャー3とから
なっていることは第1実施例と同じである。また、胴部
体1が複数の板紙4a,4bを積層するようにスパイラ
ル状に巻回して作られた紙質外筒4と、この紙質外筒4
に、最内側の板紙4aと接着されることなく内装された
ガスバリア性複合内筒5によって構成されていることも
第1実施例と同じである。詳細な構成も同じであるか
ら、第1実施例の説明を援用する。
【0017】ただ、この第2実施例では天蓋部体2が金
属製のものからなっており、周縁部が胴部体1の上端部
に巻締め(シーミング)されている。22は巻締め部
(シーマー部)である。メンブラン8は第1実施例と同
様の層構造をなし、天蓋部体2の下面に添装されるかも
しくは下面に接着される。メンブラン8の周縁の立上り
部80はガスバリア性複合内筒5の合成樹脂層5bと熱
融着され、それにより天蓋部体2とガスバリア性複合内
筒5が機械的に連結されている。この例では巻締め部2
2により天蓋部体2と紙質外筒4も機械的に連結されて
いる。
【0018】そして、紙質外筒4の上部域、すなわちプ
ランジャー3が最終的に押し込まれた状態のプランジャ
ー3の高さ方向半部よりも下位の位置に相当する位置
に、切断予定部9を設けている。切断予定部9は、切断
位置指示線を印刷的手法で施したものでもよいが、使い
勝手の面からは、間欠的な切込み線(ミシン目)か、も
しくは連続した切込み線(罫線)とする。ミシン目や切
込み線は原則としてガスバリア性複合内筒5にまで届か
ない程度の深さとするが、ガスバリア性複合内筒5の金
属箔5aの厚さをたとえば15μm以上にすることによ
りミシン目や切込み線からの内部への外気の浸透は十分
防止できるので、紙質外筒4の全厚にまで達する深さと
することも可能である。
【0019】なお、図示しないが紙質外筒4の外周には
商品名などを印刷的手法で施した外装が装着される。本
発明は実施例に限定されるものではない。第1実施例に
おいて、天蓋部体2は金属製であってもよい。また第2
実施例の天蓋部体2が合成樹脂製であってもよい。
【0020】
【実施例の作用】本発明のカートリッジを製造する方法
を例示すると、まず、胴部体1は次のようにして作る。
すなわち、図7のように、金属箔5aの内面に単層また
は複層の合成樹脂層5bを接合し、外面に接着剤を介し
て紙層5cを接合し、かつ前記のように折り返し縁部5
01を形成した帯体500を、合成樹脂層5bがマンド
レル100に接するようにしかも各ターンにおいて折り
返し縁部501が常時折り返されない縁部500aにラ
ップするようにアナコンダ方式でスパイラル巻きしつ
つ、前記両縁部を熱風ノズルによって加熱することによ
りオーバラップ部分の合成樹脂層5b,5bを熱融着す
る。
【0021】そして、この下流では、帯体500の外周
すなわち紙層5cの上に、第1層用の帯状板紙400を
接着糊を塗布しない状態でスパイラル状に巻き付け、そ
の第1層用の帯状板紙400の上に第2層用の帯状板紙
401を接着糊を塗布してスパイラル状に巻き付け、さ
らに第2層用の帯状板紙401の外周に第3層用の帯状
板紙402を接着糊を塗布してスパイラル状に巻き付け
る。このようにすれば、ガスバリア性複合内筒5が板紙
4aと接着されることなく紙質外筒4に内装された長尺
素胴部体1’が連続して得られる。
【0022】帯体500はマンドレル100に巻くとき
にかなり強いテンションが掛けられており、しかも第3
層用の帯状板紙402の巻き付け後に、少なくとも1対
のドラム101,101に巻装したエンドレスベルト1
02によってマンドレル100に対して全体が強く絞り
込まれる。このため、帯体500の紙層5cと第1層用
の帯状板紙400とは接着されていないけれども層間吸
引力によりあたかも仮接着しているような関係となる。
【0023】次に、長尺素胴部体1’を所定の寸法に切
断すれば、ガスバリア性複合内筒5が紙質外筒4と接着
されることなしに内装された胴部体1になる。第1実施
例の場合は、別途作成したメンブラン付きの天蓋部体2
を胴部体1の上端に嵌合部20をもって嵌め込み、メン
ブラン8の立上り部80とガスバリア性複合内筒5の合
成樹脂層5b、メンブラン8の平面部と天蓋部体2の下
面を加熱接着する。ついで、充填機に装着し、胴部体1
の下端側からシーリング剤類Aを充填し、充填後、胴部
体1の下端からプランジャー3を挿入し、カートリッジ
が完成する。ガスバリア性複合内筒5の金属箔5aとメ
ンブラン8の金属箔8aが厚い肉厚からなっているた
め、紙質外筒4は充填による衝撃、シーリング剤類の膨
張、縮小に耐えうる範囲で極力薄いものを使用すること
ができるので、製造コストは従来の容器と代わりないか
むしろ安価となる。
【0024】第2実施例においては、天蓋部体2を胴部
体1に巻締め固定し、メンフブラン8とガスバリア性複
合内筒5の合成樹脂層5bとを加熱接着する。胴部体1
への切断予定部9の加工は、胴部体1が単体の状態で行
なってもよいし、天蓋部体2を胴部体1に巻締め固定後
に行なってもよい。その後の工程は第1実施例と同じで
ある。この第2実施例のカートリッジは、充填機として
従来のものをそのまま用いることができる。
【0025】得られたカートリッジはガスバリア性複合
内筒5を有しており、そのガスバリア性複合内筒5によ
って周面が気密シールされている。またガスバリア性複
合内筒5の取出し側開口は天蓋部体3のメンブラン8が
接合されているため気密にシールされている。したがっ
て、カートリッジは十分なガスバリア性を有し、速硬化
性のシーリング剤でも変質させずに安全に保管すること
ができる。
【0026】シーリング剤類Aの使用時には、吐出用筒
部20を通して棒類によりメンブラン8を突き破り、吐
出用筒部20にノズルを装着し、従来のものと同じよう
に押出しガンに装着して、押棒によりプランジャー3を
押圧すればよい。こうしてシーリング剤類Aが使用され
た後は、第1実施例では、図4(a)のように胴部体1
の下端側から棒状片などの突き手段Bを挿入し、プラン
ジャー3の天壁を介して天蓋部体2に衝撃を付与する。
こうすれば、天蓋部体2は胴部体1の紙質外筒4とは連
結されていないため、天蓋部体2は紙質外筒4から離脱
し、それと同時にメンブラン8と接着されているガスバ
リア性複合内筒5が天蓋部体2に引っ張られて紙質外筒
4から剥離し、図4(b)のように紙質外筒4から抜き
取られる。
【0027】したがって、極めて簡単な操作により、紙
質外筒4と、プランジャー3を含む天蓋部体2付きのガ
スバリア性複合内筒5の2部品に分別され、後者はプラ
ンジャー3が合成樹脂の場合は燃えるごみとして処理さ
れ、前者の紙質外筒4は再生ごみとして処理が可能にな
る。紙質外筒4は中空の筒単体であるから、潰すことに
よりボリュームが減ぜられ、保管等もスペースを取らな
い。
【0028】第2実施例においては、使用後は、図6の
ように胴部体1の下端側から棒状片などの突き手段Bを
挿入し、プランジャー3の天壁を介して天蓋部体2に衝
撃を付与するか、あるいは、切断予定部9の上方と下方
の胴部体1とを把持して捻りを加えれば、紙質外筒4は
切断予定部9から上下に分離され、天蓋部体2と紙質外
筒上端部4’およびメンブラン8と接着されているガス
バリア性複合内筒5が天蓋部体2に引っ張られて主紙質
外筒4”から抜き取られる。切断予定部9が印刷的な指
示である場合にはこれを目安としてナイフ等により切れ
目を入れてから捻りを加えればよい。したがって、この
場合も極めて簡単な操作により、主紙質外筒4”と、紙
質外筒上端部4’,プランジャー3を含む天蓋部体2付
きのガスバリア性複合内筒5の2部品に分別され、後者
はプランジャー3が合成樹脂の場合は燃えるごみとして
処理され、前者の主紙質外筒4”は再生ごみとして処理
が可能になる。主紙質外筒4”は中空の筒単体であるか
ら、潰すことによりボリュームが減ぜられ、保管等もス
ペースを取らない。
【0029】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1と3によ
るときには、簡単な構造によりガスバリア性を有し、し
かも使用後には簡単に紙質とそれ以外の材料に分別処理
することができ、ことに容積の大きな胴部については紙
だけの構成にすることができ再生用材料として使用する
ことができ、廃棄処理対策にマッチした経済的なカート
リッジとすることができるというすぐれた効果が得られ
る。
【0030】請求項2と4によれば、簡単な構造により
ガスバリア性を有し、しかも使用後には簡単に紙質とそ
れ以外の材料に分別処理することができ、ことに容積の
大きな胴部については紙だけの構成にすることができ再
生用材料として使用することができ、また、充填機も慣
用のものをそのまま利用できるいうすぐれた効果が得ら
れる。請求項5によれば、ガスバリア性複合内筒5の抜
き取りを簡単に行なえるというすぐれた効果が得られ
る。請求項6によれば、紙質外筒4との非接着同じ製作
が容易であるとともに、ガスバリア性複合内筒5の性能
を高いものとすることができるというすぐれた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシーリング剤類用カートリッジの
第1実施例を示す断面図である。
【図2】(a)は図1の上端部の部分拡大図、(b)は
胴部体の部分拡大図である。
【図3】(a)は胴部体の部分切欠斜視図、(b)は
(a)の一部拡大断面図である。
【図4】(a)は第1実施例のカートリッジの使用後の
分解操作状態を示す部分的断面図、(b)は分解完了状
態を示す部分切欠側面図である。
【図5】(a)は本発明のシーリング剤類用カートリッ
ジの第2実施例を示す斜視図、(b)はその部分切欠断
面図である。
【図6】第2実施例のカートリッジの使用後の分解操作
状態を示す部分的断面図である。
【図7】(a)は本発明の胴部体の製造法の例を示す斜
視図、(b)はその一部拡大図である。
【符号の説明】
1 胴部体 2 天蓋部体 3 プランジャー 4 紙質外筒 5 ガスバリア性複合内筒 5a 金属箔 5b 合成樹脂層 5c 紙層 8 メンブラン 9 切断予定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙を巻装して形成した紙質外筒4の内側
    に、これとの接触面を紙質とし内面側を金属箔層とした
    ガスバリア性複合内筒5を紙質外筒4と接着することな
    く内装した胴部体1と、中央部に吐出用筒部20を貫設
    し下面に金属箔層を有するガスバリア性のメンブラン8
    を接合した天蓋部体2と、前記胴部体1のガスバリア性
    複合内筒5内に移動可能に内嵌したプランジャー3とを
    備え、前記天蓋部体2がガスバリア性複合内筒5の上部
    と接合され、要時に紙質外筒4から天蓋部体2とガスバ
    リア性複合内筒5とが一体のまま抜出可能となっている
    ことを特徴とするシーリング剤類用カートリッジ。
  2. 【請求項2】板紙を巻装して形成した紙質外筒4の内側
    に、これとの接触面を紙質とし内面側を金属箔層とした
    ガスバリア性複合内筒5を紙質外筒4と接着することな
    く内装した胴部体1と、中央部に吐出用筒部20を貫設
    し下面に金属箔層を有するガスバリア性のメンブラン8
    を接合した天蓋部体2と、前記胴部体1のガスバリア性
    複合内筒5内に移動可能に内嵌したプランジャー3とを
    備え、前記天蓋部体2がガスバリア性複合内筒5の上部
    および紙質外筒4の上部に固着され、かつ、紙質外筒4
    が上部から所要距離下位の位置に切断予定部9を有して
    いることを特徴とするシーリング剤類用カートリッジ。
  3. 【請求項3】天蓋部体2が周縁部に紙質外筒4およびガ
    スバリア性複合内筒5と嵌合する嵌合溝210を有して
    いる請求項1に記載のシーリング剤類用カートリッジ。
  4. 【請求項4】天蓋部体2の周縁部が紙質外筒4の上部に
    巻締められている請求項2に記載のシーリング剤類用カ
    ートリッジ。
  5. 【請求項5】切断予定部9が紙質外筒4に刻設された切
    込み線またはミシン目もしくは切断位置指示線のいずれ
    かである請求項2に記載のシーリング剤類用カートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】ガスバリア性複合内筒5は、軽金属の箔5
    aの内面に合成樹脂層5bを外面に紙層5cを接合し、
    かつ紙層5cを背面として折り返して接着した折り返し
    縁部を有する帯体を、前記折り返し縁部と折り返されな
    い反対側の縁部がオーバラップされるようにスパイラル
    状に巻回され、内面の合成樹脂層5b,5b同士が熱接
    合されている請求項1ないし5のいずれかに記載のシー
    リング剤類用カートリッジ。
JP2000062324A 2000-03-07 2000-03-07 シーリング剤類用カートリッジ Expired - Fee Related JP4251384B2 (ja)

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