JP2001246942A - 開閉部分を磁気によって固定する手動式自動車の日除け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 自動車の屋根に畳んで収納してあるカバー
を、手動で２動作で出し入れする事が出来る、歯車やク
ラッチを用いない簡単な日除けの開発。カバーを収納す
ると、自動的にカバーを固定する止め具の開発。 【解決手段】 回転する板を用いた日除けを常時は運転
席側と前面にだけ掛ける。蝶番の代わりに布を使って柔
らかい回転する板を自動車の屋根に密着させる。磁石や
接着テープによりカバーを固定する。必要な場合は４枚
の板で全ての窓をカバーする。板と板の間は布を張る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の駐車中の
日除けに関するもので、屋根の上に板状のカバーを畳ん
で収納しこれを開く時は運転席の外に立って、手動で２
回の動作で前面と側面の板を回転させてカバーする事が
出来る日除けの製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車の外側をモーターによって自動的
にカバーする日除けは、複雑な構造のものが多数知られ
ている。モーターを用いて板を回転させて開閉する構造
の日除けについては、当社でも特許出願中であり、出願
番号は、１０−２４２４７４および、１１−２２１５４
４である。さらに手動で板を回転させる日除けについて
は、歯車やクラッチを用いたものを当社で特許出願中で
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は安価で
簡単な自動車の日除けを提供するため、歯車やクラッチ
等の機械部品を用いず、手動による、２回の動作で前面
の窓と運転席側の窓を被うことができる、日除けを開発
することにある。さらに、安全のために走行中の板の固
定を２重に行う簡単な止め具を開発することも目的であ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明ではカバーに用いる２枚の板を前面の窓と運
転席側の窓を被う位置に取り付け、板と板の間を布で被
うようにし、これらの板を収納するときは手で回転させ
て、屋根の上に収納するものである。屋根の上に収納さ
れた板が自動車の走行中に風や振動で開いたりしないよ
うに磁気テープで固定する。上記のように２枚の板を用
いるようにした理由は、４枚にすると日除けを掛けるた
めの動作が４回になり、自動車の周りを１周する事にな
るためである。

【０００５】しかし、場合によっては４枚の板を用いて
すべての窓を被うことも必要になる。この場合は常時は
使用しない他の２枚の板を用いて残りの窓を被い、始め
に記した２枚の板との間には取り外し自由な布を用い、
常時はこの布の片方の端を取り外しておく。

【０００６】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、実施例にも
とずき図面を参照して説明する。図１−１、−２、−
３、は本発明の日除けを上から見た図で、−１、は側面
板（３）と前板（５）を両方開いた所、−２、は前板
（５）を折り畳んだ所、−３、は全部折畳んだ所を示す
図である。

【０００７】これらの図に示すように、側面板（３）と
前板（５）の端には磁気テープ（１）が取り付けてあ
り、図１−３に示すように板を全部折畳んだとき、側面
板（３）と前板（５）が磁気により密着して剥がれない
様にしている。磁気テープ（１）の下には鉄または磁石
が置いてあるので、磁気テープの効能は充分発揮され
る。側面板（３）と前板（５）は弾力のある柔らかい軽
い材料を用い、さらに風等で自動車に当る部分には毛や
スポンジ等で保護する。

【０００８】磁気テープは磁石をゴムで被ったものが多
く用いられるが、磁石の小片を板の端に取り付けたもの
であれば、その形状及び構造は何でも用いる。磁気テー
プ以外にも、細い樹脂の糸を用いた接着テープのよう
に、接着したり剥がれたりするものなら何でも用いる事
もができる。しかし、接着テープの場合は軽く乗せた場
合と、上から押さえ付けた場合で接着力に大きな差があ
るので磁気テープの方が安全面で優れている。

【０００９】自動車の走行中に前板が自動車の前面の窓
を塞ぐ事は、特に危険であるため、図１−３に示すよう
に前板（５）を始めに折畳み、後から側面板（３）を折
り畳む。この様にすれば側面板（３）が開いてからでな
いと、前板（５）が開かないので２重に安全である。さ
らに強力な接着力を持つ磁石や接着テープ、ボタン、等
を１〜２点だけ使用して３重に安全を図ることもある。

【００１０】屋根板（４）は硬い材料を用いて、屋根の
端に止め具でネジ止めする物の他、発泡材の上を薄い金
属の板で被った物、等の柔らかい材料を用いて屋根に直
接接着する。側面板（３）と前板（５）は適当に柔らか
くして、収納時、下の材料に密着させる。１例を挙げる
と、全ての板について、少し硬い、気泡が小さいスポン
ジまたは難燃性の発泡材の上にアルミニュウムの微紛を
塗布した、ビニール製の布を接着し、布（２）はこの布
をそのまま用いる、等である。

【００１１】図２は後板（６）と側面板（７）を追加し
全ての窓を被うことが出来る日除けを開いて上から見た
図である。この図において、布（１０）は布（２）と同
じであるが、取り外し可能な布（８）がその１端に取り
付けてあるものが２枚ある。通常は側面板（３）と前板
（５）を使用するが、時に、後板（６）と側面板（７）
を使用することがある。この時、取り外し可能な布
（８）を前板（５）や側面板（３）に取り付けて、全て
の板を回転し全部の窓を被う。

【００１２】図１では省略したが各板と屋根板（４）の
間には蝶番の役目を果たす、折り畳みのための布（９）
があり、これにより自動車の屋根のカーブにそって全て
の板を折り畳むことができる。この折り畳みのための布
（９）は通気口を設けたり、網目にしたりすることもあ
る。その他は図１の説明と同じである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、下記のような効果がある。手動で簡単な操
作で自動車の日除けを着脱する事ができる。クラッチや
歯車を用いないので機構が簡単である。日除けを使わな
い時、屋根の上に収納することが出来るだけでなく、屋
根に密着させることができるので、風や振動に強く外観
も良い。日除けを屋根に収納して自動車を走らせた時、
風や振動で板が開くことが考えられる。これを防ぐため
に板を収納すると、自動的に磁気テープや接着テープに
よって板が屋根に固定される。手動であるため、必要最
小の日除けだけを出し入れするようにし、場合によって
は全ての窓をカバーすることも出来る。風によって板が
窓を叩いても板が軽く、クッションがあるので自動車を
傷つけない。

【図面の簡単な説明】

【図１−１】本発明の日除けを開いて上から見た図であ
る。

【図１−２】本発明の日除けの前板（５）を折り畳んだ
状態を示すもので上から見た図である。

【図１−３】本発明の日除けの側面板（３）と前板
（５）を折り畳んだ状態を示すもので、上から見た図で
ある。

【図２】本発明の日除けの実施例の内、全ての窓を被う
ことが出来るものを、上から見た図である。

【符号の説明】

１ 磁気テープ ２ 布 ３ 側面板 ４ 屋根板 ５ 前板 ６ 後板 ７ 側面板 ８ 取り外し可能な布 ９ 折り畳みのための布 １０ 布

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図１−１、−２、−３、に示すように自
   動車の屋根の上に側面板（３）、屋根板（４）、前板
   （５）を取り付けること。側面板（３）と前板（５）の
   端部に磁気テープ（１）を取り付け、側面板（３）と前
   板（５）が図１−３に示すように自動車の屋根の上に折
   畳まれた状態で、磁気テープ（１）が当る場所に鉄また
   は磁気テープを取り付けること。屋根板（４）を自動車
   の屋根の上に固定し、側面板（３）と前板（５）の間に
   布（２）を取り付けること。本文の磁気テープの中に用
   いる磁石の形状はどのような形であっても良いものとす
   る。また、磁気テープの代わりに接着テープを用いた
   物、および両方のテープを用いた物も本発明の請求の範
   囲に入るものとする。さらに、布（２）の材料は常識的
   な布の他に、ゴム、プラスチック、ビニール、薄い金属
   板、等を用いた物、およびこれらを接着材や塗料と同時
   に用いた物も、本発明の請求の範囲に入るものとする。
   以上の特徴をもつ手動式自動車の日除け。
2. 【請求項２】図２に示すように、図１−１、−２、−
   ３、に示す自動車の日除けに追加して後板（６）、側面
   板（７）、布（１０）、を取り付けること。後板（６）
   と側面板（７）の端部に磁気テープ（１）をとりつけ、
   それぞれの板の間に布（１０）を取り付けること。前板
   （５）と布（１０）の間および、側面板（３）と布（１
   ０）の間に取り外し可能な布（８）を取り付けること。
   自動車の屋根の上に後板（６）と側面板（７）が収納さ
   れた状態で、磁気テープ（１）が当る場所に鉄または磁
   気テープを取り付けること。以上の特徴をもつ自動車の
   日除け。