JP2001246849A - 新規発色剤および感熱性記録材料 - Google Patents

新規発色剤および感熱性記録材料

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JP2001246849A
JP2001246849A JP2000059216A JP2000059216A JP2001246849A JP 2001246849 A JP2001246849 A JP 2001246849A JP 2000059216 A JP2000059216 A JP 2000059216A JP 2000059216 A JP2000059216 A JP 2000059216A JP 2001246849 A JP2001246849 A JP 2001246849A
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acid
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JP2000059216A
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Tetsuo Iwaya
哲郎 岩屋
Hiroshi Kobayashi
博司 小林
Kazuo Kabashima
和夫 椛島
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色感度、耐薬品性等に優れ、かつ耐光性に
優れた発色剤、およびそれを用いた記録材料を提供す
る。 【解決手段】 無色または淡色の塩基性染料前駆体、ウ
レアウレタン化合物顕色剤および保存性付与剤を含有さ
せたことを特徴とする発色剤およびそれを用いた感熱性
記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なウレアウレタ
ン化合物を用いた記録材料に関し、感度(発色特性)、
耐薬品性、耐光性に優れたウレアウレタン化合物系記録
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱、圧力などの記録エネルギーを
用いた化学的発色システムは数多く知られている。その
中で、通常無色又は淡色の染料前駆体と該染料前駆体と
接触して発色する顕色剤との2成分発色系からなる発色
システムは古くから知られており、広く記録材料に応用
されている。例えば圧力エネルギーを用いた感圧記録材
料や、熱エネルギーを用いた感熱記録材料、光エネルギ
ーを用いた感光記録材料等がある。これまで普通紙感覚
で極く一般的に用いられてきているのが圧力エネルギー
を用いた感圧記録材料である。
【0003】一般に感圧記録材料は、染料前駆体を適当
な溶媒に溶解し、数ミクロンに乳化した後、マイクロカ
プセル化を行う。このマイクロカプセルを支持体上に塗
布した上用紙と顕色剤を含む顕色剤層を他の支持体上に
塗布した下用紙等からなり、マイクロカプセル塗布面と
顕色剤塗布面とを対向させ、筆圧又は打圧等を加えるこ
とにより、マイクロカプセルが破壊し、染料前駆体を含
む内包物が放出される。これが顕色剤層に転移して顕色
剤と接触し、発色反応が生じることにより画像記録を得
るものである。
【0004】また、近年例えば、ファクシミリ、プリン
ター、レコーダー、などの各種情報機器において、熱エ
ネルギーによって記録を行う感熱記録方式が多く採用さ
れるようになった。これらの感熱性記録材料は、白色度
が高い、外観、感触が普通紙に近い、発色感度等の記録
適性が良い等の多くの優れた特性を備えており、また感
熱記録は、装置が小型、メインテナンスフリー、騒音の
発生がないことなどの利点があり、計測用記録計、ファ
クシミリ、プリンター、コンピューターの端末機、ラベ
ル、乗車券等の自動券売機など広範囲の分野に用途を拡
大してきた。
【0005】感熱記録方式は、主に、2成分発色剤を含
有する発色層を支持体上に設けてなる記録材料を用い、
これに記録エネルギーとして熱を感熱ヘッド、ホットス
タンプ、レーザー光等により加えることにより、感熱性
記録材料上で感熱剤成分を相互に接触させることにより
発色記録する方法である。発色剤としては、無色又は淡
色の電子供与性染料前駆体(特にロイコ染料)とフェノ
ール性化合物のような酸性顕色剤を用いるものが多い。
これらロイコ染料を用いた感熱性記録材料は、例えば、
クリスタルバイオレットラクトンと4,4’−イソプロ
ピリデンジフェノール(ビスフェノールA)を感熱剤と
する感熱紙(米国特許第3539375号明細書など参
照)等で代表される。
【0006】これらの記録方式に用いられる染料前駆体
及び顕色剤はそれぞれ電子供与性化合物及び電子受容性
化合物が主として一般に用いられている。これは、該電
子供与性化合物である染料前駆体の反応性が高く、電子
受容性化合物である顕色剤と接触することにより、瞬間
的に濃度の高い発色画像が得られること、また白色に近
い外観が得られ、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、黒色
等各種の発色色相を得ることができる等々の優れた特性
をもっているためである。しかしながら、その反面、得
られた発色画像は耐薬品性が劣ることから、プラスチッ
クシートや消しゴムに含まれる可塑剤あるいは食品や化
粧品に含まれる薬品に接触して、記録が容易に消失した
り、また、記録部分の耐光性が劣ることから、比較的短
期間の日光暴露で記録が退色したり、さらには消失する
など、記録の保存安定性に劣るという欠点を有し、この
欠点の故に、その用途に一定の制約を受けているのが現
状であり、その改良が強く望まれている。
【0007】また近年ビスフェノールAを代表とするフ
ェノール性化合物は環境ホルモンの問題から使用が懸念
されており、非フェノール系の顕色剤が要望されてい
る。既にこの様な要望に対して保存性の良い記録画像が
得られる感熱性記録材料として、例えば特開昭59−1
15887号公報、及び米国特許第4521793号明
細書には、芳香族イソシアナート化合物とイミノ化合物
からなる発色剤の組合せからなる感熱性記録材料が開示
されている。
【0008】該公報などでは、熱、圧力、光等の記録エ
ネルギーを加えることにより、2種の発色剤を接触し反
応させることで各種記録材料を例示している。又、発色
剤を適宜選択することにより、赤、橙、黄、茶、褐色等
の各種の色を発色することができると記載している。し
かしながら、現在広く用いられている感熱性記録材料に
おいて特に黒発色が要望されている中で、該公報などで
はその知見を得ることが出来ない。
【0009】また、非フェノール系顕色剤を用いた感熱
性記録材料として特開平8−2111号公報、特開平8
−2112号公報には、無色又は淡色の染料前駆体とウ
レア化合物を含有する発色層を有する感熱性記録材料が
開示されているが、発色濃度が低く光等に対する保存性
も不十分であった。また、特開平5−116459号公
報には、無色又は淡色の染料前駆体とスルホニルウレア
化合物を含む感熱発色層を有する感熱性記録材料が開示
されているが、しかし、これらの記録体は白色度が低く
光等に対する保存性も不十分であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発色
感度、耐薬品性等に優れた新規な顕色剤を用いた発色剤
であって、かつ光に対する保存耐性に優れた発色剤およ
びその発色剤を用いた記録材料を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無色また
は淡色の塩基性染料前駆体とウレアウレタン化合物顕色
剤を含む発色剤において、さらに特定の保存性付与剤を
含有させることで、驚くべき優れた性能を発現すること
を見出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は以下の通りのものである。発明の第1は、無色または
淡色の塩基性染料前駆体とウレアウレタン化合物顕色剤
を含有する発色剤において、保存性付与剤を含有させた
ことを特徴とする発色剤である。発明の第2は、保存性
付与剤が、画像安定化剤であることを特徴とする発明の
第1に記載の発色剤である。
【0012】発明の第3は、保存性付与剤が、光安定剤
であるとを特徴とする発明の第1に記載の発色剤であ
る。発明の第4は、保存性付与剤が、酸化防止剤である
とを特徴とする発明の第1に記載の発色剤である。発明
の第5は、発明の第1〜4のいずれか一項に記載の発色
剤を含有する発色層を支持体上に設けてなる記録材料で
ある。発明の第6は、記録材料が感熱性記録材料である
発明の第5に記載の記録材料である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について詳細に説明する。本発明において発色剤に含
有される無色または淡色の塩基性染料前駆体は、既に記
録材料に用いられる発色剤として公知の化合物であり、
特に限定されるものではないが、電子供与性染料前駆体
が好ましく、更にはロイコ染料が好ましく、特にトリア
リールメタン系ロイコ染料、フルオラン系ロイコ染料、
フルオレン系ロイコ染料、ジフェニルメタン系ロイコ染
料などが好ましい。以下に代表的な染料前駆体を例示す
る。
【0014】(1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニール−3−(1−メチルピロー
ル−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等。
【0015】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリル
ベンジルエーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等。
【0016】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン等。
【0017】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等。
【0018】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等。
【0019】また、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フ
ルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ
フタリド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノ
フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミ
ノフタリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノフ
タリド)、3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフ
ルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ
フタリド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタ
リド)、3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフル
オレン−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフ
タリド)、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレン
−9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3’−(6’−ジブチルアミノフタリド)、
3−ジブチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオレン−
9−スピロ−3’−(6’−ジエチルアミノフタリ
ド)、3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオ
レン−9−スピロ−3’−(6’−ジブチルアミノフタ
リド)、3,3−ビス[2−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル] −
4,5,6,7,−テトラクロロフタリド等の近赤外に
吸収領域を持つ化合物等である。なお、これらの無色ま
たは淡色の塩基性染料前駆体は必要に応じて二種類以上
を併用することができる。
【0020】次に、本発明において発色剤に含有される
ウレアウレタン化合物顕色剤とは、分子中にウレア基
(-NHCONH-基)とウレタン基(-NHCOO-基)がそれぞれ少
なくとも1以上存在する化合物を言う。これまでウレア
基を持った化合物が顕色作用を示すことは知られていた
が、発色濃度が低く保存性も低く実用的でなかった。と
ころが驚くべきことにウレア基とウレタン基が一分子中
に同時に存在するウレアウレタン化合物は、無色または
淡色の染料前駆体の優れた顕色剤となり、両者を含有す
る発色剤及びそれを用いた記録材料は発色濃度も高く、
保存性にも優れている。このようなウレアウレタン化合
物が優れた顕色作用を示す機構は明確ではないが、分子
中のウレア基とウレタン基の相互作用によるものと推定
される。
【0021】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤は、分子中にウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基(-
NHCOO-基)の両方が存在すればどの様な化合物でもよい
が、芳香族化合物又は複素環化合物であることが好まし
い。また、ウレア基とウレタン基の両端に芳香族化合物
残基または複素環化合物残基が直接結合しているものが
好ましい。更に好ましくは分子中にウレア基(-NHCONH-
基)とウレタン基(-NHCOO-基)の他にスルホン基( -S
2-基) またはアミド基(-NHCO-基)またはイソプロピ
リデン基(-C(CH3)2- 基) がウレア基に直接結合せずに
存在することが望ましい。
【0022】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤の合成方法は、ウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基
(-NHCOO-基)が生成する方法であれば特に制限はない
が、イソシアナート化合物とOH基含有化合物及びアミ
ン化合物との反応で作る方法が容易であり好ましい。す
なわち、本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色剤
は、少なくとも2つ以上のイソシアナト基を持つイソシ
アナートを出発物質として、そのイソシアナートの少な
くとも1つのイソシアナト基を残して他のイソシアナト
基とOH基含有化合物を反応させてウレタン基を形成さ
せ、次に残ったイソシアナト基とアミン化合物を反応さ
せウレア基を形成させることができる。また、まずイソ
シアナト基とアミン化合物を反応させてウレア基を形成
させ、次に残ったイソシアナト基とOH基含有化合物を
反応させてウレタン基を形成させてもよい。
【0023】出発物質のイソシアナートはイソシアナト
基を2つ以上持つものであれば他に特に制限はないが、
例えば、パラフェニレンジイソシアナート、2,5−ジ
メトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,4
−トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソ
シアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、o−
トリジンジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソ
シアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジ
アニシジンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール
−3,6−ジイソシアナート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、トリフェニルメタントリイソシアナート、トリス
(4−フェニルイソシアナート)チオホスファート、
4,4’,4" −トリイソシアナト−2,5−ジメトキ
シトリフェニルアミン、4,4’,4" −トリイソシア
ナトトリフェニルアミン、メタキシリレンジイソシアナ
ート、リジンジイソシアナート、ダイマー酸ジイソシア
ナート、イソプロピリデンビス−4−シクロヘキシルイ
ソシアナート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアナート等があげら
れる。
【0024】またジイソシアナートの2量体、例えばト
ルエンジイソシアナートの2量体であるN,N’(4,
4’−ジメチル−3,3’−ジフェニルジイソシアナ
ト)ウレトジオン(商品名デスモジュールTT)や3量
体、例えば4,4’,4" −トリメチル−3,3’,
3”−トリイソシアナト−2,4,6−トリフェニルシ
アヌレート等でもよい。また、トルエンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジイソシアナート等の水アダクト
イソシアナート、例えば1,3−ビス(3−イソシアナ
ト−4−メチルフェニル)ウレアやポリオールアダク
ト、例えばトルエンジイソシアナートのトリメチロール
プロパンアダクト(商品名デスモジュールL)やアミン
アダクト体等でもよい。また、特開平10−76757
号公報及び特開平10−95171号公報(これらの公
報の内容は参照することにより本明細書中に取り込まれ
る。)に記載のイソシアナート化合物及びイソシアナー
トアダクト体化合物のうち、イソシアナト基が2以上存
在するものでもでもよい。
【0025】特に好ましい例としてトルエンジイソシア
ナートを挙げることができる。トルエンジイソシアナー
トは2,4−トルエンジイソシアナートが好ましいが、
この他に2,4−トルエンジイソシアナートと2,6−
トルエンジイソシアナートの混合物が一般に市販されて
おり、安価に入手することが可能であり、これでもよ
い。
【0026】ウレアウレタン化合物顕色剤の出発物質で
あるイソシアナートと反応させウレア基を形成させるア
ミン化合物としては、アミノ基を有する化合物であれば
如何なるものでもよいが、例えば、アニリン、o−トル
イジン、m−トルイジン、p−トルイジン、o−アニシ
ジン、p−アニシジン、p−フェネチジン、N,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル
−p−フェニレンジアミン、2,4−ジメトキシアニリ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメトキシ
アニリン、p−アミノアセトアニリド、p−アミノ安息
香酸、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、
p−アミノフェノール、2,3−キシリジン、2,4−
キシリジン、3,4−キシリジン、2,6−キシリジ
ン、4−アミノベンゾニトリル、
【0027】アントラニル酸、p−クレシジン、2,5
−ジクロロアニリン、2,6−ジクロロアニリン、3,
4−ジクロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、
2,4,5−トリクロロアニリン、α−ナフチルアミ
ン、アミノアントラセン、o−エチルアニリン、o−ク
ロロアニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリ
ン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プ
ロピルアニリン、N−ブチルアニリン、N,N−ジグリ
シジルアニリン、N,N−ジグリシジル−o−トルイジ
ン、アセト酢酸アニリド、臭化トリメチルフェニルアン
モニウム、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジ
フェニルメタン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、
3,5−ジアミノクロロベンゼン、ジアミノジフェニル
エーテル、
【0028】3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、トリジンベース、o−フェニ
レンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレ
ンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、ジ
アニシジン、p−アミノ安息香酸メチル、p−アミノ安
息香酸エチル、p−アミノ安息香酸n−プロピル、p−
アミノ安息香酸イソプロピル、p−アミノ安息香酸ブチ
ル、p−アミノ安息香酸ドデシル、p−アミノ安息香酸
ベンジル、o−アミノベンゾフェノン、m−アミノアセ
トフェノン、p−アミノアセトフェノン、m−アミノベ
ンズアミド、o−アミノベンズアミド、p−アミノベン
ズアミド、p−アミノ−N−メチルベンズアミド、
【0029】3−アミノ−4−メチルベンズアミド、3
−アミノ−4−メトキシベンズアミド、3−アミノ−4
−クロロベンズアミド、p−(N−フェニルカルバモイ
ル)アニリン、p−〔N−(4−クロロフェニル)カル
バモイル〕アニリン、p−〔N−(4−アミノフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、2−メトキシ−5−(N
−フェニルカルバモイル)アニリン、2−メトキシ−5
−〔N−(2’−メチル−3’−クロロフェニル)カル
バモイル〕アニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2’
−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリン、5−アセ
チルアミノ−2−メトキシアニリン、4−アセチルアミ
ノアニリン、4−(N−メチル−N−アセチルアミノ)
アニリン、2,5−ジエトキシ−4−(N−ベンゾイル
アミノ)アニリン、2,5−ジメトキシ−4−(N−ベ
ンゾイルアミノ)アニリン、
【0030】2−メトキシ−4−(N−ベンゾイルアミ
ノ)−5−メチルアニリン、4−スルファモイルアニリ
ン、3−スルファモイルアニリン、2−(N−エチル−
N−フェニルアミノスルホニル)アニリン、4−ジメチ
ルアミノスルホニルアニリン、4−ジエチルアミノスル
ホニルアニリン、スルファチアゾール、4−アミノジフ
ェニルスルホン、2−クロロ−5−N−フェニルスルフ
ァモイルアニリン、2−メトキシ−5−N,N−ジエチ
ルスルファモイルアニリン、2,5−ジメトキシ−4−
N−フェニルスルファモイルアニリン、2−メトキシ−
5−ベンジルスルホニルアニリン、2−フェノキシスル
ホニルアニリン、2−(2’−クロロフェノキシ)スル
ホニルアニリン、3−アニリノスルホニル−4−メチル
アニリン、ビス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕スルホン、
【0031】ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルホン、3,3’−ジメトキ
シ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジクロ
ロ−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジメトキシビフェ
ニル、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−
ジアミノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、2,
4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジアミノビフェ
ニル、4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメ
チル−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−チオ
ジアニリン、2,2’−ジチオジアニリン、4,4’−
ジチオジアニリン、
【0032】4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビ
ス(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホン、ビス
(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジ
アミノジフェニルアミン、4,4’−エチレンジアニリ
ン、4,4’ジアミノ−2,2’−ジメチルジベンジ
ル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、
【0033】1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プ
ロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフ
ェニル、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニル
エーテル、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニ
ルスルホン、3,3’,4,4’−テトラアミノベンゾ
フェノン、3−アミノベンゾニトリル、4−フェノキシ
アニリン、3−フェノキシアニリン、4,4’−メチレ
ンビス−o−トルイジン、4,4’−(p−フェニレン
イソプロピリデン)−ビス−(2,6−キシリジン)、
o−クロロ−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−p−ク
ロロアニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリ
ン、5−クロロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ−4
−クロロフェノール、
【0034】o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリ
ン、p−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニトロアニ
リン、m−ニトロ−p−トルイジン、2−アミノ−5−
ニトロベンゾニトリル、メトール、2,4−ジアミノフ
ェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−o−アミノ
フェノール硫酸塩、スルファニル酸、メタニル酸、4B
酸、C酸、2B酸、p−フルオロアニリン、o−フルオ
ロアニリン、3−クロロ−4−フルオロアニリン、2,
4−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリフルオロア
ニリン、m−アミノベンゾトリフルオライド、m−トル
イレンジアミン、2−アミノチオフェノール、2−アミ
ノ−3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル、ジフェニ
ルアミン、p−アミノジフェニルアミン、オクチル化ジ
フェニルアミン、2−メチル−4−メトキシジフェニル
アミン、
【0035】N,N−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン、ジアニシジン、3,3’−ジクロロベンジジン、
4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン
酸、ベンジルエチルアニリン、1,8−ナフタレンジア
ミン、ナフチオン酸ソーダ、トビアス酸、H酸、J酸、
フェニルJ酸、1,4−ジアミノ−アントラキノン、
1,4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン等
の芳香族アミン類、さらに3−アミノ−1,2,4−ト
リアゾール、2−アミノピリジン、3−アミノピリジ
ン、4−アミノピリジン、α−アミノ−ε−カプロラク
タム、アセトグアナミン、2,4−ジアミノ−6−
[2’−メチルイミダゾリル−(1)]エチル−S−ト
リアジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミ
ノピリジン、2,3,5−トリアミノピリジン、1−ア
ミノ−4−メチルピペラジン、1−(2−アミノエチ
ル)ピペラジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、
【0036】N−(3−アミノプロピル)モルホリン等
の複素環化合物アミン類、メチルアミン、エチルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ステアリルアミ
ン、アリルアミン、ジアリルアミン、イソプロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、2−エチルヘキシルアミ
ン、エタノールアミン、3−(2−エチルヘキシルオキ
シ)プロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、ジ
イソブチルアミン、3−(ジエチルアミノ)プロピルア
ミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、3−(ジブチル
アミノ)プロピルアミン、t−ブチルアミン、プロピル
アミン、3−(メチルアミノ)プロピルアミン、3−
(ジメチルアミノ)プロピルアミン、3−メトキシプロ
ピルアミン、メチルヒドラジン、1−メチルブチルアミ
ン、メタンジアミン、1,4−ジアミノブタン、シクロ
ヘキサンメチルアミン、
【0037】シクロヘキシルアミン、4−メチルシクロ
ヘキシルアミン、2−ブロモエチルアミン、2−メトキ
シエチルアミン、2−エトキシメチルアミン、2−アミ
ノ−1−プロパノール、2−アミノブタノール、3−ア
ミノ−1,2−プロパンジオール、1,3−ジアミノ−
2−ヒドロキシプロパン、2−アミノエタンチオール、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチ
レンジアミン等の脂肪族アミン類などが挙げられる。さ
らに上記アミン化合物の中でも特に下記式(I)の如き
少なくとも1個のアミノ基を有するアニリン誘導体であ
ることが好ましい。
【0038】
【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、各々独立して、
水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基またはアミ
ノ基を表し、X1 及びX2 は、各々独立してアミノ基ま
たは式(b)で示される基を表し、
【0039】
【化2】 1 は−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(C
2 n −、−CO−、−CONH−、式(a)で示さ
れる基のいずれか、
【0040】
【化3】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0041】また、イソシアナートと反応させてウレタ
ン基を形成させるOH基含有化合物としては、OH基を
有する化合物であれば如何なる化合物でもよいが、例え
ば、フェノール、クレゾール、キシレノール、p−エチ
ルフェノール、o−イソプロピルフェノール、レゾルシ
ン、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−
オクチルフェノール、2−シクロヘキシルフェノール、
2−アリルフェノール、4−インダノール、チモール、
2−ナフトール、p−ニトロフェノール、o−クロロフ
ェノール、p−クロロフェノール、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェ
ニル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)
ヘプタン、カテコール、3−メチルカテコール、3−メ
トキシカテコール、ピロガロール、ヒドロキノン、メチ
ルヒドロキノン、4−フェニルフェノール、
【0042】p,p’−ビフェノール、4−クミルフェ
ノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−
ヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、
3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル−4’−メチルフ
ェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’
−メチルフェニルスルホン、4−イソプロピルオキシフ
ェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス(2
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒ
ドロキシフェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスル
ホン、4−イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフ
ェニルスルホン、
【0043】4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン、ビス(2−メチル−3−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−チ
オジフェノール、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
ビス(4−(2−ヒドロキシ)フェニル)スルホン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸フ
ェニル、サリチルアニリド、4−ヒドロキシ安息香酸メ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキ
シ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,2−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、
【0044】1,5−ビス(4’−ヒドロキシ安息香
酸)ペンチル、1,6−ビス(4’−ヒドロキシ安息香
酸)ヘキシル、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、没食
子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸メチル、
4−メトキシフェノール、4−(ベンジルオキシ)フェ
ノール、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オ
クチルオキシサリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチ
ル酸、4−n−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ド
デシルオキシサリチル酸、3−n−オクタノイルオキシ
サリチル酸、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノ
サリチル酸、4−n−オクタノイルオキシカルボニルア
ミノサリチル酸等のフェノール類が挙げられる。ただ
し、これらのフェノール類にはアミノ基を有するものは
好ましくない。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基
との反応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と
反応し、目的とする化合物を得ることが困難な場合があ
る。
【0045】また、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプ
タノール、オクタノール、イソプロパノール、イソブタ
ノール、イソペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノ
ール、1−デカノール、ラウリルアルコール、ステアリ
ルアルコール、2−ペンタノール、3−ヘキサノール、
tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、アリルアルコール、2−メチル−2−プロペン−
1−オール、ベンジルアルコール、4−ピリジンメタノ
ール、フェニルセロソルブ、フルフリルアルコール、シ
クロヘキサノール、シクロヘキシルメタノール、シクロ
ペンタノール、2−クロロエタノール、1−クロロ−3
−ヒドロキシプロパン、グリセリン、グリセロール等の
アルコール類、
【0046】ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール、アジペート系ポリオール、
エポキシ変成ポリオール、ポリエーテルエステルポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクト
ンジオール、フェノール系ポリオール、アミン変成ポリ
オール等のポリエーテル系ポリオール類、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,2−プロパンジオール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,6−ヘキサングリコール、1,9−ノナンジ
オール、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポリ
ブタジエンポリオール、ポリヒドロキシポリオール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサ
ントリオール、リン酸、ネオペンチルグリコール、ペン
タエリスリトール、ヒマシ油系ポリオール、ポリマーポ
リオール、メチルペンタンジオール、含ハロゲンポリオ
ール、含リンポリオール、エチレンジアミン、α−メチ
ルグルコシド、ソルビトール、シュークローズ等のポリ
オール類が挙げられる。
【0047】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤として、分子構造中におけるウレア基の数(A)とウ
レタン基の数(B)が次の数式を満たすウレアウレタン
化合物が好ましい。 10≧(A+B)≧3 (ただし、A、Bは1以上の整
数) ウレア基の数(A)とウレタン基の数(B)が数式10
≧(A+B)≧3(ただし、A、Bは1以上の整数)を
満たすウレアウレタン化合物とは、分子構造中にウレア
基(-NHCONH-基)とウレタン基(-NHCOO-基)がそれぞれ
少なくとも1以上存在し、かつウレア基とウレタン基の
合計数が3以上でかつ10以下存在する化合物である。
【0048】従来、このような化合物は知られておら
ず、全く新規な化合物である。この新規化合物は、例え
ば、熱、圧力などの記録エネルギーを用いた記録材料に
有用である。ウレア基の数(A)とウレタン基の数
(B)が数式10≧(A+B)≧3(ただし、A、Bは
1以上の整数)を満たすウレアウレタン化合物の合成方
法は、ウレア基(-NHCONH-基)とウレタン基(-NHCOO-
基)とが、ウレア基とウレタン基の合計数が3〜10と
なるように生成される方法であれば特に制限はないが、
イソシアナート化合物とOH基含有化合物及びアミン化
合物との反応で作る方法が容易であり好ましい。
【0049】すなわち、本発明に係わるウレアウレタン
化合物は、例えば少なくとも2つ以上のイソシアナト基
を持つイソシアナートを出発物質として、そのイソシア
ナートの少なくとも1つのイソシアナト基を残して他の
イソシアナト基とOH基含有化合物を反応させてウレタ
ン基を形成させ、次にこのウレタン化合物2分子の残っ
たイソシアナト基同士を水で反応させ結合させることに
よりウレア基とウレタン基の合計数が少なくとも3つの
ウレアウレタン化合物を得ることが出来る。また、例え
ば少なくとも2つ以上のイソシアナト基を持つイソシア
ナートを出発物質として用い、そのイソシアナートの少
なくとも1つのイソシアナト基を残して他のイソシアナ
ト基とOH基含有化合物を反応させてウレタン基を形成
させ、次に残ったイソシアナト基と2つ以上のアミノ基
を有するアミン化合物を反応させウレア基を形成させ、
さらに残ったアミノ基にイソシアナート化合物を反応す
ることによって、ウレア基とウレタン基の合計数が少な
くとも3つのウレアウレタン化合物を得ることができ
る。
【0050】また、まずイソシアナト基とアミン化合物
を反応させてウレア基を形成させ、次に残ったイソシア
ナト基と2つ以上のOH基を有するOH基含有化合物を
反応させてウレタン基を形成させ、さらにイソシアナー
ト化合物を反応させることによってもウレア基とウレタ
ン基の合計数が少なくとも3つのウレアウレタン化合物
を得ることができる。この時、最後に反応するイソシア
ナートとして2つ以上のイソシアナト基を持つイソシア
ナート化合物を用い、残ったイソシアナト基と2つ以上
のOH基を有するOH含有化合物あるいは2つ以上のア
ミノ基を有するアミノ化合物を反応させる操作を順次繰
り返すことによって、ウレア基とウレタン基の合計数が
3〜10存在するウレアウレタン化合物を得ることが出
来る。
【0051】出発物質のイソシアナートはイソシアナト
基を2つ以上持つものであれば他に特に制限はないが、
例えば、パラフェニレンジイソシアナート、2,5−ジ
メトキシベンゼン−1,4−ジイソシアナート、2,4
−トルエンジイソシアナート、2,6−トルエンジイソ
シアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、o−
トリジンジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソ
シアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジ
アニシジンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール
−3,6−ジイソシアナート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナー
ト、トリフェニルメタントリイソシアナート、トリス
(4−フェニルイソシアナート)チオホスファート、
4,4’,4”−トリイソシアナト−2,5−ジメトキ
シトリフェニルアミン、4,4’,4”−トリイソシア
ナトトリフェニルアミン、メタキシリレンジイソシアナ
ート、リジンジイソシアナート、ダイマー酸ジイソシア
ナート、イソプロピリデンビス−4−シクロヘキシルイ
ソシアナート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアナート等があげら
れる。
【0052】また、ジイソシアナートの2量体、例えば
トルエンジイソシアナートの2量体であるN,N’
(4,4’−ジメチル−3,3’−ジフェニルジイソシ
アナト)ウレトジオン(商品名デスモジュールTT)や
3量体、例えば4,4’,4”−トリメチル−3,
3’,3”−トリイソシアナト−2,4,6−トリフェ
ニルシアヌレート等でもよい。また、トルエンジイソシ
アナート、ジフェニルメタンジイソシアナート等の水ア
ダクトイソシアナート、例えば1,3−ビス(3−イソ
シアナト−4−メチルフェニル)ウレアやポリオールア
ダクト、例えばトルエンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパンアダクト(商品名デスモジュールL)やア
ミンアダクト体等でもよい。
【0053】また、特開平10−76757号公報及び
特開平10−95171号公報に記載のイソシアナート
化合物及びイソシアナートアダクト体化合物の内イソシ
アナト基が2以上存在するものでもでもよい。特に好ま
しい例としてトルエンジイソシアナートを挙げることが
できる。トルエンジイソシアナートとしては、2,4−
トルエンジイソシアナートが好ましいが、この他に2,
4−トルエンジイソシアナートと2,6−トルエンジイ
ソシアナートの混合物が一般に市販されており、安価に
入手することが可能であり、これでもよい。これらのト
ルエンジイソシアナート異性体混合物は常温で液体であ
る。
【0054】ウレアウレタン化合物の出発物質であるイ
ソシアナートと反応させてウレア基を形成させるアミン
化合物としては、アミノ基を有する化合物であれば如何
なる化合物でもよいが例えば、アニリン、o−トルイジ
ン、m−トルイジン、p−トルイジン、o−アニシジ
ン、p−アニシジン、p−フェネチジン、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−
p−フェニレンジアミン、2,4−ジメトキシアニリ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメトキシ
アニリン、p−アミノアセトアニリド、p−アミノ安息
香酸、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、
p−アミノフェノール、2,3−キシリジン、2,4−
キシリジン、3,4−キシリジン、2,6−キシリジ
ン、4−アミノベンゾニトリル、アントラニル酸、p−
クレシジン、2,5−ジクロロアニリン、
【0055】2,6−ジクロロアニリン、3,4−ジク
ロロアニリン、3,5−ジクロロアニリン、2,4,5
−トリクロロアニリン、α−ナフチルアミン、アミノア
ントラセン、o−エチルアニリン、o−クロロアニリ
ン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、N−メ
チルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニ
リン、N−ブチルアニリン、N,N−ジグリシジルアニ
リン、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン、アセト
酢酸アニリド、臭化トリメチルフェニルアンモニウム、
4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメ
タン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、3,5−ジ
アミノクロロベンゼン、ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、トリジンベース、
【0056】o−フェニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン、p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−
フェニレンジアミン、ジアニシジン、p−アミノ安息香
酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息
香酸n−プロピル、p−アミノ安息香酸イソプロピル、
p−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ安息香酸ドデシ
ル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−アミノベンゾフ
ェノン、m−アミノアセトフェノン、p−アミノアセト
フェノン、m−アミノベンズアミド、o−アミノベンズ
アミド、p−アミノベンズアミド、p−アミノ−N−メ
チルベンズアミド、3−アミノ−4−メチルベンズアミ
ド、3−アミノ−4−メトキシベンズアミド、3−アミ
ノ−4−クロロベンズアミド、p−(N−フェニルカル
バモイル)アニリン、p−〔N−(4−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、p−〔N−(4−アミノ
フェニル)カルバモイル〕アニリン、
【0057】2−メトキシ−5−(N−フェニルカルバ
モイル)アニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2’−
メチル−3’−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリ
ン、2−メトキシ−5−〔N−(2’−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、5−アセチルアミノ−2
−メトキシアニリン、4−アセチルアミノアニリン、4
−(N−メチル−N−アセチルアミノ)アニリン、2,
5−ジエトキシ−4−(N−ベンゾイルアミノ)アニリ
ン、2,5−ジメトキシ−4−(N−ベンゾイルアミ
ノ)アニリン、2−メトキシ−4−(N−ベンゾイルア
ミノ)−5−メチルアニリン、4−スルファモイルアニ
リン、3−スルファモイルアニリン、2−(N−エチル
−N−フェニルアミノスルホニル)アニリン、4−ジメ
チルアミノスルホニルアニリン、4−ジエチルアミノス
ルホニルアニリン、スルファチアゾール、4−アミノジ
フェニルスルホン、2−クロロ−5−N−フェニルスル
ファモイルアニリン、2−メトキシ−5−N,N−ジエ
チルスルファモイルアニリン、
【0058】2,5−ジメトキシ−4−N−フェニルス
ルファモイルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジルス
ルホニルアニリン、2−フェノキシスルホニルアニリ
ン、2−(2’−クロロフェノキシ)スルホニルアニリ
ン、3−アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、ビ
ス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルホン、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノ−5,5’−ジメトキシビフェニル、
2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミ
ノビフェニル、オルソ−トリジンスルホン、2,4’−
ジアミノビフェニル、
【0059】2,2’−ジアミノビフェニル、4,4’
−ジアミノビフェニル、2,2’−ジクロロ−4,4’
−ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’
−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’
−ジアミノビフェニル、4,4’−チオジアニリン、
2,2’−ジチオジアニリン、4,4’−ジチオジアニ
リン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス
(3−アミノ−4−クロロフェニル)スルホン、ビス
(3,4−ジアミノフェニル)スルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジ
アミノジフェニルアミン、4,4’−エチレンジアニリ
ン、
【0060】4,4’ジアミノ−2,2’−ジメチルジ
ベンジル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニ
ル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシ
フェニル)プロパン、4,4’−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ジフェニル、3,3’,4,4’−テトラアミ
ノジフェニルエーテル、3,3’,4,4’−テトラア
ミノジフェニルスルホン、3,3’,4,4’−テトラ
アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾニトリル、4
−フェノキシアニリン、3−フェノキシアニリン、4,
4’−メチレンビス−O−トルイジン、4,4’−(p
−フェニレンイソプロピリデン)−ビス−(2,6−キ
シリジン)、o−クロロ−p−ニトロアニリン、
【0061】o−ニトロ−p−クロロアニリン、2,6
−ジクロロ−4−ニトロアニリン、5−クロロ−2−ニ
トロアニリン、2−アミノ−4−クロロフェノール、o
−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニトロア
ニリン、2−メチル−4−ニトロアニリン、m−ニトロ
−p−トルイジン、2−アミノ−5−ニトロベンゾニト
リル、メトール、2,4−ジアミノフェノール、N−
(β−ヒドロキシエチル)−o−アミノフェノール硫酸
塩、スルファニル酸、メタニル酸、4B酸、C酸、2B
酸、p−フルオロアニリン、o−フルオロアニリン、3
−クロロ−4−フルオロアニリン、2,4−ジフルオロ
アニリン、2,3,4−トリフルオロアニリン、m−ア
ミノベンゾトリフルオライド、m−トルイレンジアミ
ン、2−アミノチオフェノール、2−アミノ−3−ブロ
モ−5−ニトロベンゾニトリル、ジフェニルアミン、p
−アミノジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミ
ン、
【0062】2−メチル−4−メトキシジフェニルアミ
ン、N,N−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジ
アニシジン、3,3’−ジクロロベンジジン、4,4’
−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸、ベン
ジルエチルアニリン、1,8−ナフタレンジアミン、ナ
フチオン酸ソーダ、トビアス酸、H酸、J酸、フェニル
J酸、1,4−ジアミノ−アントラキノン、1,4−ジ
アミノ−2,3−ジクロロアントラキノン等の芳香族ア
ミン類、さらに3−アミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−ア
ミノピリジン、α−アミノ−ε−カプロラクタム、アセ
トグアナミン、2,4−ジアミノ−6−[2’−メチル
イミダゾリル−(1)]エチル−S−トリアジン、2,
3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、
2,3,5−トリアミノピリジン、1−アミノ−4−メ
チルピペラジン、1−(2−アミノエチル)ピペラジ
ン、
【0063】ビス(アミノプロピル)ピペラジン、N−
(3−アミノプロピル)モルホリン等の複素環化合物ア
ミン類、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ステアリルアミン、アリルアミ
ン、ジアリルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロ
ピルアミン、2−エチルヘキシルアミン、エタノールア
ミン、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミ
ン、3−エトキシプロピルアミン、ジイソブチルアミ
ン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、ジ−2−
エチルヘキシルアミン、3−(ジブチルアミノ)プロピ
ルアミン、t−ブチルアミン、プロピルアミン、3−
(メチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジメチルアミ
ノ)プロピルアミン、3−メトキシプロピルアミン、メ
チルヒドラジン、1−メチルブチルアミン、メタンジア
ミン、1,4−ジアミノブタン、
【0064】シクロヘキサンメチルアミン、シクロヘキ
シルアミン、4−メチルシクロヘキシルアミン、2−ブ
ロモエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−エ
トキシメチルアミン、2−アミノ−1−プロパノール、
2−アミノブタノール、3−アミノ−1,2−プロパン
ジオール、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパ
ン、2−アミノエタンチオール、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪
族アミン類などが挙げられる。さらに上記アミン化合物
の中でも特に下記式(I)の如き少なくとも1個のアミ
ノ基を有するアニリン誘導体が好ましい。
【0065】
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、各々独立して、
水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基またはアミ
ノ基を表し、X1 及びX2 は、各々独立してアミノ基ま
たは式(b)で示される基を表し、
【0066】
【化5】 1 は、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(CH
2 n −、−CO−、−CONH−、式(a)で示され
る基のいずれか、
【0067】
【化6】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0068】また、イソシアナートと反応させウレタン
基を形成させるOH基含有化合物としては、OH基を有
する化合物であれば如何なる化合物でもよいが、例え
ば、フェノール、クレゾール、キシレノール、p−エチ
ルフェノール、o−イソプロピルフェノール、レゾルシ
ン、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−
オクチルフェノール、2−シクロヘキシルフェノール、
2−アリルフェノール、4−インダノール、チモール、
2−ナフトール、p−ニトロフェノール、o−クロロフ
ェノール、p−クロロフェノール、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロ
キシフェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェ
ニル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)
ヘプタン、カテコール、3−メチルカテコール、3−メ
トキシカテコール、ピロガロール、ヒドロキノン、メチ
ルヒドロキノン、4−フェニルフェノール、
【0069】p,p’−ビフェノール、4−クミルフェ
ノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−
ヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、
3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル−4’−メチルフ
ェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4’
−メチルフェニルスルホン、4−イソプロピルオキシフ
ェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス(2
−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒ
ドロキシフェニル−4’−ベンジルオキシフェニルスル
ホン、4−イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフ
ェニルスルホン、
【0070】4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン、ビス(2−メチル−3−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−チ
オジフェノール、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
ビス(4−(2−ヒドロキシ)フェニル)スルホン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、サリチル酸フ
ェニル、サリチルアニリド、4−ヒドロキシ安息香酸メ
チル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキ
シ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,2−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、
【0071】1,5−ビス(4’−ヒドロキシ安息香
酸)ペンチル、1,6−ビス(4’−ヒドロキシ安息香
酸)ヘキシル、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、没食
子酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸メチル、
4−メトキシフェノール、4−(ベンジルオキシ)フェ
ノール、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オ
クチルオキシサリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチ
ル酸、4−n−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ド
デシルオキシサリチル酸、3−n−オクタノイルオキシ
サリチル酸、4−n−オクチルオキシカルボニルアミノ
サリチル酸、4−n−オクタノイルオキシカルボニルア
ミノサリチル酸等のフェノール類があげられる。ただ
し、これらのフェノール類としてはアミノ基を有するも
のは好ましくない。アミノ基はOH基よりもイソシアナ
ト基との反応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナト
基と反応し、目的とする化合物を得ることが困難な場合
がある。
【0072】また、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプ
タノール、オクタノール、イソプロパノール、イソブタ
ノール、イソペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノ
ール、1−デカノール、ラウリルアルコール、ステアリ
ルアルコール、2−ペンタノール、3−ヘキサノール、
tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、アリルアルコール、2−メチル−2−プロペン−
1−オール、ベンジルアルコール、4−ピリジンメタノ
ール、フェニルセロソルブ、フルフリルアルコール、シ
クロヘキサノール、シクロヘキシルメタノール、シクロ
ペンタノール、2−クロロエタノール、1−クロロ−3
−ヒドロキシプロパン、グリセリン、グリセロール等の
アルコール類、
【0073】ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレンエーテルグリコール、アジペート系ポリオール、
エポキシ変成ポリオール、ポリエーテルエステルポリオ
ール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクト
ンジオール、フェノール系ポリオール、アミン変成ポリ
オール等のポリエーテル系ポリオール類、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,2−プロパンジオール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,6−ヘキサングリコール、1,9−ノナンジ
オール、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポリ
ブタジエンポリオール、ポリヒドロキシポリオール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサ
ントリオール、リン酸、ネオペンチルグリコール、ペン
タエリスリトール、ヒマシ油系ポリオール、ポリマーポ
リオール、メチルペンタンジオール、含ハロゲンポリオ
ール、含リンポリオール、エチレンジアミン、α−メチ
ルグルコシド、ソルビトール、シュークローズ等のポリ
オール類があげられる。
【0074】本発明に係わるウレアウレタン化合物顕色
剤としては、さらに一般式(II)〜(VIII)のウ
レアウレタン化合物も好ましい。
【化7】 (式中、X及びZは、各々独立して芳香族化合物残基ま
たは複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表し、
各残基は置換基を有していてもよく、Y0 は、トリレン
基、キシリレン基、ナフチレン基、ヘキサメチレン基、
及び−φ−CH2−φ−基からなる群から選ばれる1つ
の基を表し、−φ−はフェニレン基を示す。)、
【0075】
【化8】 (式中、X及びYは、各々独立して芳香族化合物残基ま
たは複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表し、
また各残基は置換基を有していてもよい。)、
【0076】
【化9】 (式中、X及びYは、各々独立して芳香族化合物残基ま
たは複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表し、
αは2価以上の価数を有する残基を表し、nは2以上の
整数を表し、また、各残基は置換基を有していてもよ
い。)、
【0077】
【化10】 (式中、Z及びYは、各々独立して芳香族化合物残基ま
たは複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表し、
βは2価以上の価数を有する残基を表し、nは2以上の
整数を表し、また、各残基は置換基を有していてもよ
い。)、
【0078】
【化11】 (式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は
脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換され
ていてもよく、また、各残基は置換基を有していてもよ
く、γは、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(C
2 n −、−CO−、−CONH−、式(a)で示さ
れる基のいずれかからなる群から選ばれる1つ、
【0079】
【化12】 又は存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)、
【0080】
【化13】 (式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は
脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換され
ていてもよく、また、各残基は置換基を有していてもよ
く、δは、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(C
2 n −、−CO−、−CONH−、−NH−、−C
H(COOR1 )−、−C(CF3 2 −、及び−CR
2 3 −からなる群から選ばれる1つ又は存在しない場
合を示し、R1 、R2 及びR3 はアルキル基を表し、n
は1または2である。)、及び
【0081】
【化14】 (式中、X、Y及びZは、各々独立して芳香族化合物残
基または複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表
し、各残基は置換基を有していてもよい。ここでX、Y
及びZは芳香族化合物残基または複素環化合物残基であ
ることが好ましい。)
【0082】一般式(II)〜(VIII)のウレアウ
レタン化合物も全く新規な化合物である。この新規化合
物は、例えば、熱、圧力などの記録エネルギーを用いた
記録材料に有用である。本発明に係わる式(II)のウ
レアウレタン化合物は、製法に限定はないが、例えば下
記一般式(IX)のOH基含有化合物と下記一般式
(X)のイソシアナート化合物及び下記一般式(XI)
のアミン化合物を、例えば下記反応式(A)にしたがっ
て反応させることにより得ることができる。
【0083】
【化15】
【0084】
【化16】
【0085】
【化17】 (式中、X及びZは各々独立して芳香族化合物残基また
は複素環化合物残基または脂肪族化合物残基を表し、各
残基は置換基を有していてもよい。Y0 は、トリレン
基、キシリレン基、ナフチレン基、ヘキサメチレン基、
又は−φ−CH2 −φ−基からなる群から選ばれる1つ
を表し、−φ−はフェニレン基を示す。)なお、本発明
でいう脂肪族とは脂環式も含むものとする。
【0086】
【化18】 本発明に係わる式(III)のウレアウレタン化合物
は、製法に限定はないが、例えば一般式(IX)のOH
基含有化合物と下記一般式(XII)のイソシアナート
化合物及び水を、例えば下記反応式(B)にしたがって
反応させることにより得ることができる。
【0087】
【化19】 (式中、Yは芳香族化合物残基または複素環化合物残基
または脂肪族化合物残基を表す。また、残基は置換基を
有していてもよい。)
【0088】
【化20】 本発明に係わる式(IV)のウレアウレタン化合物は、
製法に限定はないが、例えば、一般式(IX)のOH基
含有化合物と一般式(XII)のイソシアナート化合物
及び下記一般式(XIII)のアミン化合物を、例えば
下記反応式(C)または(D)にしたがって反応させる
ことにより得ることができる。
【0089】
【化21】 (式中、αは2価以上の価数を有する残基を表し、nは
2以上の整数を表す。)
【0090】
【化22】
【0091】
【化23】
【0092】本発明に係わる式(V)のウレアウレタン
化合物は、製法に限定はないが、例えば一般式(XI)
のアミン化合物と一般式(XII)のイソシアナート化
合物及び下記一般式(XIV)のOH基含有化合物を、
例えば下記反応式(E)または(F)にしたがって反応
させることにより得ることができる。
【化24】 (式中、βは2価以上の価数を有する残基を表し、nは
2以上の整数を表す。)
【0093】
【化25】
【0094】
【化26】
【0095】上記式(II)〜(IV)で表されるウレ
アウレタン化合物を合成するときに用いることができる
一般式(IX)〜(XIV)の化合物についてさらに詳
しく述べる。一般式(IX)で表されるOH基含有化合
物としてはOH基を一つ以上持つ化合物であれば特に制
限はないが、例えば、フェノール、クレゾール、キシレ
ノール、p−エチルフェノール、o−イソプロピルフェ
ノール、レゾルシン、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−tert−オクチルフェノール、2−シクロヘ
キシルフェノール、2−アリルフェノール、4−インダ
ノール、チモール、2−ナフトール、p−ニトロフェノ
ール、o−クロロフェノール、p−クロロフェノール、
4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル−
4’−メチルフェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、4−
イソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルスル
ホン、4−イソプロピルオキシフェニル−4’−ヒドロ
キシフェニルスルホン、
【0096】4−ヒドロキシフェニル−4’−ベンジル
オキシフェニルスルホン、4−イソプロピルフェニル−
4’−ヒドロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、サリチル酸
フェニル、サリチルアニリド、4−ヒドロキシ安息香酸
メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,2−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6−ビス
(4’−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒドロキ
シフタル酸ジメチル、4−メトキシフェノール、4−
(ベンジルオキシ)フェノール、4−ヒドロキシベンズ
アルデヒド、4−n−オクチルオキシサリチル酸、4−
n−ブチルオキシサリチル酸、4−n−ペンチルオキシ
サリチル酸、
【0097】3−n−ドデシルオキシサリチル酸、3−
n−オクタノイルオキシサリチル酸、4−n−オクチル
オキシカルボニルアミノサリチル酸、4−n−オクタノ
イルオキシカルボニルアミノサリチル酸等のモノフェノ
ール類があげられる。また2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペ
ンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、カテコール、3−メチルカテコール、3−メトキシ
カテコール、ピロガロール、ヒドロキノン、メチルヒド
ロキノン、4−フェニルフェノール、4,4’−ビフェ
ノール、4−クミルフェノール、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−
4’メチルフェニルスルホン、
【0098】ビス(2−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(2−メチル−3−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−チオジフ
ェノール、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド等
のジフェノール類があげられる。ただし、これらのOH
含有化合物としてはアミノ基を有するものは好ましくな
い。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反応性
が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応し、目
的とする化合物を得ることが困難な場合がある。
【0099】また、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプ
タノール、オクタノール、イソプロパノール、イソブタ
ノール、イソペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノ
ール、1−デカノール、ラウリルアルコール、ステアリ
ルアルコール、2−ペンタノール、3−ヘキサノール、
tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、
メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、アリルアルコール、2−メチル−2−プロペン−
1−オール、ベンジルアルコール、4−ピリジンメタノ
ール、フェニルセロソルブ、フルフリルアルコール、シ
クロヘキサノール、シクロヘキシルメタノール、シクロ
ペンタノール、2−クロロエタノール、1−クロロ−3
−ヒドロキシプロパン、グリセリン、グリセロール等の
モノアルコール類があげられる。
【0100】また、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、アジペート系ポリオ
ール、エポキシ変成ポリオール、ポリエーテルエステル
ポリオールポリカーボネートポリオール、ポリカプロラ
クトンジオール、フェノール系ポリオール、アミン変成
ポリオール等のポリエーテル系ポリオール類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,2−プロパンジオール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,6−ヘキサングリコール、1,9−ノナン
ジオール、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポ
リブタジエンポリオール、ポリヒドロキシポリオール、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキ
サントリオール、リン酸、ネオペンチルグリコール、ペ
ンタエリスリトール、ヒマシ油系ポリオール、ポリマー
ポリオール、メチルペンタンジオール、含ハロゲンポリ
オール、含リンポリオール、エチレンジアミン、α−メ
チルグルコシドルビトール、シュークローズ等のポリオ
ール類でもよい。これらのうち、好ましくはモノフェノ
ール類が用いられる。
【0101】一般式(X)のイソシアナート化合物とし
ては、2,4−トルエンジイソシアナート、2,6−ト
ルエンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシア
ナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、1,5−ナ
フチレンジイソシアナート、メタキシリレンジイソシア
ナート等が挙げられる。これらのうち、トルエンジイソ
シアナートが好ましい。
【0102】また、一般式(XII)のイソシアナート
化合物としては、イソシアナト基を2つ以上持つもので
あれば他に特に制限はないが、例えば、パラフェニレン
ジイソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,
4−ジイソシアナート、2,4−トルエンジイソシアナ
ート、2,6−トルエンジイソシアナート、ジフェニル
メタンジイソシアナート、o−トリジンジイソシアナー
ト、1,5−ナフチレンジイソシアナート、ジアニシジ
ンジイソシアナート、9−エチルカルバゾール−3,6
−ジイソシアナート、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジ
イソシアナート、イソホロンジイソシアナート、トリフ
ェニルメタントリイソシアナート、トリス(4−フェニ
ルイソシアナート)チオホスファート、4,4’,4”
−トリイソシアナト−2,5−ジメトキシトリフェニル
アミン、4,4’,4”−トリイソシアナトトリフェニ
ルアミン、メタキシリレンジイソシアナート、リジンジ
イソシアナート、ダイマー酸ジイソシアナート、イソプ
ロピリデンビスー4−シクロヘキシルイソシアナート、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、メチルシク
ロヘキサンジイソシアナート、等があげられる。
【0103】また、ジイソシアナートの2量体、例えば
トルエンジイソシアナートの2量体であるN,N’−
(4,4’−ジメチル−3,3’−ジフェニルジイソシ
アナート)ウレトジオン(商品名デスモジュールTT)
や3量体、例えば4,4’,4”−トリメチル−3,
3’,3”−トリイソシアナート−2,4,6−トリフ
ェニルシアヌレート等でもよい。また、トルエンジイソ
シアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート等の水
アダクトイソシアナート、例えば1,3−ビス(3イソ
シアナトー4−メチルフェニル)ウレアやポリオールア
ダクト、例えばトルエンジイソシアナートのトリメチロ
ールプロパンアダクト(商品名デスモジュールL)やア
ミンアダクト体等でもよい。また、特開平10−767
57号公報及び特開平10−95171号公報に記載の
イソシアナート化合物及びイソシアナートアダクト体化
合物のうち、イソシアナト基が2以上存在するものでも
よい。特に好ましい例としてトルエンジイソシアナート
を挙げることができる。
【0104】一般式(XI)のアミン化合物としては、
アミノ基を一つ以上持つ化合物であれば他に特に制限は
ないが、例えば、アニリン、o−トルイジン、m−トル
イジン、p−トルイジン、o−アニシジン、p−アニシ
ジン、p−フェネチジン、2,4−ジメトキシアニリ
ン、2,5−ジメトキシアニリン、3,4−ジメトキシ
アニリン、p−アミノアセトアニリド、p−アミノ安息
香酸、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、
p−アミノフェノール、2,3−キシリジン、2,4−
キシリジン、3,4−キシリジン、2,6−キシリジ
ン、4−アミノベンゾニトリル、アントラニル酸、p−
クレシジン、2,5−ジクロロアニリン、2,6−ジク
ロロアニリン、3,4−ジクロロアニリン、3,5−ジ
クロロアニリン、2,4,5−トリクロロアニリン、α
−ナフチルアミン、アミノアントラセン、o−エチルア
ニリン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p
−クロロアニリン、p−アミノ安息香酸メチル、p−ア
ミノ安息香酸エチル、
【0105】p−アミノ安息香酸n−プロピル、p−ア
ミノ安息香酸イソプロピル、p−アミノ安息香酸ブチ
ル、p−アミノ安息香酸ドデシル、p−アミノ安息香酸
ベンジル、o−アミノベンゾフェノン、m−アミノアセ
トフェノン、p−アミノアセトフェノン、m−アミノベ
ンズアミド、o−アミノベンズアミド、p−アミノベン
ズアミド、p−アミノ−N−メチルベンズアミド、3−
アミノ−4−メチルベンズアミド、3−アミノ−4−メ
トキシベンズアミド、3−アミノ−4−クロロベンズア
ミド、p−(N−フェニルカルバモイル)アニリン、p
−〔N−(4−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリ
ン、p−〔N−(4−アミノフェニル)カルバモイル〕
アニリン、2−メトキシ−5−(N−フェニルカルバモ
イル)アニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2’−メ
チル−3’−クロロフェニル)カルバモイル〕アニリ
ン、2−メトキシ−5−〔N−(2’−クロロフェニ
ル)カルバモイル〕アニリン、5−アセチルアミノ−2
−メトキシアニリン、
【0106】4−アセチルアミノアニリン、2−メトキ
シ−4−(N−ベンゾイルアミノ)−5−メチルアニリ
ン、4−スルファモイルアニリン、3−スルファモイル
アニリン、2−(N−エチル−N−フェニルアミノスル
ホニル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホニルアニ
リン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリン、スルフ
ァチアゾール、4−アミノジフェニルスルホン、2−ク
ロロ−5−N−フェニルスルファモイルアニリン、2−
メトキシ−5−N,N−ジエチルスルファモイルアニリ
ン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニルスルファモ
イルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジルスルホニル
アニリン、2−フェノキシスルホニルアニリン、2−
(2’−クロロフェノキシ)スルホニルアニリン、3−
アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、o−クロロ
−p−ニトロアニリン、
【0107】o−ニトロ−p−クロロアニリン、2,6
−ジクロロ−4−ニトロアニリン、5−クロロ−2−ニ
トロアニリン、2−アミノ−4−クロロフェノール、o
−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニトロア
ニリン、2−メチル−4−ニトロアニリン、m−ニトロ
ーp−トルイジン、2−アミノ−5−ニトロベンゾニト
リル、スルファニル酸、メタニル酸、4B酸、C酸、2
B酸、p−フルオロアニリン、o−フルオロアニリン、
3−クロロ−4−フルオロアニリン、2,4−ジフルオ
ロアニリン、2,3,4−トリフルオロアニリン、m−
アミノベンゾトリフルオリド、2−アミノ−3−ブロモ
−5−ニトロベンゾニトリル等の芳香族モノアミン類、
4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメ
タン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、3,5−ジ
アミノクロロベンゼン、ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、
【0108】トリジンベース、ジアニシジン、ビス〔4
−(m−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔3−メチル−4−(p−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルホン、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
アミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジ
アミノビフェニル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジ
アミノ−5,5’−ジメトキシビフェニル、2,2’,
5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、オルソ−トリジンスルホン、2,4’−ジアミノビ
フェニル、2,2’−ジアミノビフェニル、4,4’−
ジアミノビフェニル、2,2’−ジクロロ−4,4’−
ジアミノビフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−
ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−
ジアミノビフェニル、
【0109】4,4’−チオジアニリン、2,2’−ジ
チオジアニリン、4,4’−ジチオジアニリン、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス(3−アミノ−
4−クロロフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジアミ
ノフェニル)スルホン、4,4’−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニ
ルアミン、4,4’−エチレンジアニリン、4,4’ジ
アミノ−2,2’−ジメチルジベンジル、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,2−
ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、4,
4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル、ジア
ニシジン、3,3’−ジクロロベンジジン、等の芳香族
ジアミン類などが挙げられる。
【0110】さらに、3−アミノ−1,2,4−トリア
ゾール、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4
−アミノピリジン、α−アミノ−ε−カプロラクタム、
アセトグアナミン、2,4−ジアミノ−6−[2’−メ
チルイミダゾリル−(1)]エチル−S−トリアジン、
2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジ
ン、2,3,5−トリアミノピリジン、1−アミノ−4
−メチルピペラジン、1−(2−アミノエチル)ピペラ
ジン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、N−(3−
アミノプロピル)モルホリン等の複素環化合物アミン
類、メチルアミン、エチルアミン、ステアリルアミン、
アリルアミン、イソプロピルアミン、2−エチルヘキシ
ルアミン、エタノールアミン、3−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)プロピルアミン、3−エトキシプロピルアミ
ン、3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジ
ブチルアミノ)プロピルアミン、t−ブチルアミン、
【0111】プロピルアミン、3−(メチルアミノ)プ
ロピルアミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミ
ン、3−メトキシプロピルアミン、メチルヒドラジン、
1−メチルブチルアミン、メタンジアミン、1,4−ジ
アミノブタン、シクロヘキサンメチルアミン、シクロヘ
キシルアミン、4−メチルシクロヘキシルアミン、2−
ブロモエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−
エトキシメチルアミン、2−アミノ−1−プロパノー
ル、2−アミノブタノール、3−アミノ−1,2−プロ
パンジオール、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロ
パン、2−アミノエタンチオール、エチレンジアミン、
ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂
肪族アミン類等が挙げられる。これらのうち、好ましく
は芳香族モノアミン類が用いられる。
【0112】また一般式(XIII)のアミン化合物と
しては、アミノ基を2つ以上持つ化合物であれば特に制
限はないが、例えば、4,4’−ジアミノ−3,3’−
ジエチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノベンズ
アニリド、3,5−ジアミノクロロベンゼン、ジアミノ
ジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ−4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、トリジンベース、ジ
アニシジン、ビス〔4−(m−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルホン、ビス〔4−(p−アミノフェノキシ)
フェニル〕スルホン、ビス〔3−メチル−4−(p−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、3,3’−ジメ
トキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジ
クロロ−4,4’−ジアミノ−5,5’−ジメトキシビ
フェニル、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,
4’−ジアミノビフェニル、オルソ−トリジンスルホ
ン、
【0113】2,4’−ジアミノビフェニル、2,2’
−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−チオジアニリン、2,2’−ジチオジア
ニリン、4,4’−ジチオジアニリン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、ビス(3−アミノ−4−クロロ
フェニル)スルホン、ビス(3,4−ジアミノフェニ
ル)スルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’
−ジアミノジフェニルスルホン、
【0114】3,3’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルアミン、4,4’−エチ
レンジアニリン、4,4’ジアミノ−2,2’−ジメチ
ルジベンジル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、
4,4’−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ビス(4
−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼン、9,9−ビス(4−アミノフェ
ニル)フルオレン、2,2−ビス(4−アミノフェノキ
シフェニル)プロパン、4,4’−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ジフェニル、ジアニシジン、3,3’−ジク
ロロベンジジン、トリジンベース、o−フェニレンジア
ミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン等の芳香族アミン類などが挙げられる。さらに上記ア
ミン化合物の中でも特に下記式(I)の如き少なくとも
2個のアミノ基を有するアニリン誘導体であることが好
ましい。
【0115】
【化27】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、各々独立して、
水素、ハロゲン、アルキル基、アルコシキ基またはアミ
ノ基を表し、X1 及びX2 は、各々独立してアミノ基ま
たは式(b)で示される基を表し、
【0116】
【化28】 1 は、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(CH
2 n −、−CO−、−CONH−、式(a)で示され
る基のいずれか、
【0117】
【化29】 または存在しない場合を示す。nは1または2であ
る。)
【0118】また一般式(XIV)のOH基含有化合物
としては、OH基を2つ以上持つ化合物であれば特に制
限はないが、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ペン
タン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン、
カテコール、3−メチルカテコール、3−メトキシカテ
コール、ピロガロール、ヒドロキノン、メチルヒドロキ
ノン、p,p’−ビフェノール、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−
4’−メチルフェニルスルホン、
【0119】ビス(2−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(2−メチル−3−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−チオジフ
ェノール、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド等
のフェノール類があげられる。ただし、これらのジフェ
ノール類としてアミノ基を有するものは好ましくない。
アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反応性が高
いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応し、目的と
する化合物を得ることが困難な場合がある。
【0120】また、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、アジペート系ポリオ
ール、エポキシ変成ポリオール、ポリエーテルエステル
ポリオールポリカーボネートポリオール、ポリカプロラ
クトンジオール、フェノール系ポリオール、アミン変成
ポリオール等のポリエーテル系ポリオール類、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,2−プロパンジオール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,6−ヘキサングリコール、1,9−ノナン
ジオール、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポ
リブタジエンポリオール、ポリヒドロキシポリオール、
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキ
サントリオール、リン酸、ネオペンチルグリコール、ペ
ンタエリスリトール、ヒマシ油系ポリオール、ポリマー
ポリオール、メチルペンタンジオール、含ハロゲンポリ
オール、含リンポリオール、エチレンジアミン、α−メ
チルグルコシド、ソルビトール、シュークローズ等のポ
リオール類が挙げられる。
【0121】本発明に係わる式(VI)のウレアウレタ
ン化合物は、製法に限定はないが、例えばモノフェノー
ル化合物と芳香族ジイソシアナート化合物及び下記一般
式(XV)のジアミン化合物を、例えば下記反応式
(G)または(H)にしたがって反応させることにより
得ることができる。
【化30】 (式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は
脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換され
ていてもよい。また、各残基は置換基を有していてもよ
い。γは、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(C
2 n −、−CO−、−CONH−、式(a)で示さ
れる基のいずれか、
【0122】
【化31】 又は存在しない場合を示す。nは1または2である。)
【0123】
【化32】
【0124】
【化33】
【0125】本発明の第2に係わる式(VII) のウレ
アウレタン化合物は、製法に限定はないが、例えばアニ
リン誘導体と芳香族ジイソシアナート化合物及び下記一
般式(XVI)のジヒドロキシ化合物を、例えば下記反
応式(J)または(K)にしたがって反応させることに
より得ることができる。
【化34】 (式中、ベンゼン環の水素原子は芳香族化合物残基又は
脂肪族化合物残基又は複素環化合物残基により置換され
ていてもよい。また、各残基は置換基を有していてもよ
い。δは、−SO2 −、−O−、−(S)n −、−(C
2 n −、−CO−、−CONH−、−NH−、−C
H(COOR1 )−、−C(CF3 2 −、−CR2
3 −のいずれか又は存在しない場合を示す。R1
2 、R3 はアルキル基を表し、nは1または2であ
る。)
【0126】
【化35】
【0127】
【化36】
【0128】本発明に係わる式(VI)及び(VII)
のウレアウレタン化合物を合成するときに用いることが
できる化合物について以下で詳しく説明する。式(V
I)のウレアウレタン化合物を合成する時に用いること
ができるモノフェノール化合物としては、ベンゼン環に
一つOH基が存在する化合物であれば特に制限はない
が、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、
p−エチルフェノール、o−イソプロピルフェノール、
レゾルシン、p−tert−ブチルフェノール、p−t
ert−オクチルフェノール、2−シクロヘキシルフェ
ノール、2−アリルフェノール、4−インダノール、チ
モール、2−ナフトール、p−ニトロフェノール、o−
クロロフェノール、p−クロロフェノール、4−フェニ
ルフェノール、4−ヒドロキシフェニル−4’−メチル
フェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル−4’−メチルフェニルスルホン、4−イソプロピル
フェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、
【0129】4−イソプロピルオキシフェニル−4’−
ヒドロキシフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル
−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプ
ロピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、サリチル酸フェニル、サリチルアニリド、4−ヒ
ドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸ベン
ジル、4−ヒドロキシ安息香酸(4’−クロロベンジ
ル)、3−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−メトキシ
フェノール、4−(ベンジルオキシ)フェノール、4−
ヒドロキシベンズアルデヒド、4−n−オクチルオキシ
サリチル酸、4−n−ブチルオキシサリチル酸、4−n
−ペンチルオキシサリチル酸、3−n−ドデシルオキシ
サリチル酸、3−n−オクタノイルオキシサリチル酸、
4−n−オクチルオキシカルボニルアミノサリチル酸、
4−n−オクタノイルオキシカルボニルアミノサリチル
酸等のフェノール類があげられる。ただし、これらのフ
ェノール類としてはアミノ基を有するものは好ましくな
い。アミノ基はOH基よりもイソシアナト基との反応性
が高いのでアミノ基が先にイソシアナト基と反応し、目
的とする化合物を得ることが困難な場合がある。
【0130】また、式(VI)、(VII)のウレアウ
レタン化合物を合成する時に用いることができる芳香族
ジイソシアナート化合物としては、ベンゼン環に結合し
たイソシアナト基を2つ有する芳香族ジイソシアナート
であれば他に特に制限はないが、例えば、パラフェニレ
ンジイソシアナート、2,5−ジメトキシベンゼン−
1,4−ジイソシアナート、2,4−トルエンジイソシ
アナート、2,6−トルエンジイソシアナート等があげ
られる。とくに好ましい例としてトルエンジイソシアナ
ート類を挙げることができる。トルエンジイソシアナー
ト類としては、2,4−トルエンジイソシアナートが好
ましいが、この他に2,4−トルエンジイソシアナート
と2,6−トルエンジイソシアナートの混合物が一般に
市販されており、安価に入手することが可能であるがこ
れでもよい。これらのトルエンジイソシアナート異性体
混合物は常温で液体である。
【0131】また、式(VI)のウレアウレタン化合物
を合成する時に用いることができる一般式(XV)のジ
アミン化合物としては、例えば、4,4’−ジアミノ−
3,3’−ジエチルジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノベンズアニリド、3,5−ジアミノクロロベンゼ
ン、ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジ
メチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、トリジ
ンベース、ジアニシジン、ビス〔4−(m−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(p−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔3−メチル−
4−(p−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジアミノ−5,
5’ジメトキシビフェニル、2,2’,5,5’−テト
ラクロロ−4,4’−ジアミノビフェニル、オルソ−ト
リジンスルホン、
【0132】2,4’−ジアミノビフェニル、2,2’
−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、4,4’−チオジアニリン、2,2’−ジチオジア
ニリン、4,4’−ジチオジアニリン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、ビス(3−アミノ−4−クロロ
フェニル)スルホン、ビス(3,4−ジアミノフェニ
ル)スルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’
−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジ
フェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルアミ
ン、
【0133】4,4’−エチレンジアニリン、4,4’
ジアミノ−2,2’−ジメチルジベンジル、3,3’−
ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、2,2−
ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、4,
4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル、ジア
ニシジン、3,3’−ジクロロベンジジン等の芳香族ジ
アミン類などが挙げられる。
【0134】また、式(VII)のウレアウレタン化合
物を合成するときに用いることができるアニリン誘導体
としては、アミノ基をベンゼン環に一つ持つアニリン化
合物であれば他に特に制限はないが、例えば、アニリ
ン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジ
ン、o−アニシジン、p−アニシジン、p−フェネチジ
ン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,
N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、2,4−ジメ
トキシアニリン、2,5−ジメトキシアニリン、3,4
−ジメトキシアニリン、p−アミノアセトアニリド、p
−アミノ安息香酸、o−アミノフェノール、m−アミノ
フェノール、p−アミノフェノール、2,3−キシリジ
ン、2,4−キシリジン、3,4−キシリジン、2,6
−キシリジン、4−アミノベンゾニトリル、アントラニ
ル酸、p−クレシジン、2,5−ジクロロアニリン、
2,6−ジクロロアニリン、3,4−ジクロロアニリ
ン、
【0135】3,5−ジクロロアニリン、2,4,5−
トリクロロアニリン、α−ナフチルアミン、アミノアン
トラセン、o−エチルアニリン、o−クロロアニリン、
m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、p−アミノ
安息香酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミ
ノ安息香酸n−プロピル、p−アミノ安息香酸イソプロ
ピル、、p−アミノ安息香酸ブチル、p−アミノ安息香
酸ドデシル、p−アミノ安息香酸ベンジル、o−アミノ
ベンゾフェノン、m−アミノアセトフェノン、p−アミ
ノアセトフェノン、m−アミノベンズアミド、o−アミ
ノベンズアミド、p−アミノベンズアミド、p−アミノ
−N−メチルベンズアミド、3−アミノ−4−メチルベ
ンズアミド、3−アミノ−4−メトキシベンズアミド、
3−アミノ−4−クロロベンズアミド、p−(N−フェ
ニルカルバモイル)アニリン、p−〔N−(4−クロロ
フェニル)カルバモイル〕アニリン、
【0136】p−〔N−(4−アミノフェニル)カルバ
モイル〕アニリン、2−メトキシ−5−(N−フェニル
カルバモイル)アニリン、2−メトキシ−5−〔N−
(2’−メチル−3’−クロロフェニル)カルバモイ
ル〕アニリン、2−メトキシ−5−〔N−(2’−クロ
ロフェニル)カルバモイル〕アニリン、5−アセチルア
ミノ−2−メトキシアニリン、4−アセチルアミノアニ
リン、4−(N−メチル−N−アセチルアミノ)アニリ
ン、2,5−ジエトキシ−4−(N−ベンゾイルアミ
ノ)アニリン、2,5−ジメトキシ−4−(N−ベンゾ
イルアミノ)アニリン、2−メトキシ−4−(N−ベン
ゾイルアミノ)−5−メチルアニリン、4−スルファモ
イルアニリン、3−スルファモイルアニリン、
【0137】2−(N−エチル−N−フェニルアミノス
ルホニル)アニリン、4−ジメチルアミノスルホニルア
ニリン、4−ジエチルアミノスルホニルアニリン、スル
ファチアゾール、4−アミノジフェニルスルホン、2−
クロロ−5−N−フェニルスルファモイルアニリン、2
−メトキシ−5−N,N−ジエチルスルファモイルアニ
リン、2,5−ジメトキシ−4−N−フェニルスルファ
モイルアニリン、2−メトキシ−5−ベンジルスルホニ
ルアニリン、2−フェノキシスルホニルアニリン、2−
(2’−クロロフェノキシ)スルホニルアニリン、3−
アニリノスルホニル−4−メチルアニリン、o−クロロ
−p−ニトロアニリン、o−ニトロ−p−クロロアニリ
ン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン、5−クロ
ロ−2−ニトロアニリン、2−アミノ−4−クロロフェ
ノール、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p
−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニトロアニリン、
m−ニトローp−トルイジン、2−アミノ−5−ニトロ
ベンゾニトリル、p−フルオロアニリン、o−フルオロ
アニリン、3−クロロ−4−フルオロアニリン、2,4
−ジフルオロアニリン、2,3,4−トリフルオロアニ
リン、m−アミノベンゾトリフルオリド、2−アミノ−
3−ブロモ−5−ニトロベンゾニトリル等が挙げられ
る。
【0138】また、式(VII)のウレアウレタン化合
物を合成するときに用いることができる一般式(XV
I)のジヒドロキシ化合物としては、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(ヒド
ロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、4,4’−ビフェノール、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(2−アリル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(2−メチル−3−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、
【0139】4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−チオジフェノール、4,4’−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルメタン、3,3’−ジヒドロキシジフェ
ニルアミン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)スルフィド等のジフェノール類があげられる。ただ
し、これらのジフェノール類としてはアミノ基を有する
ものは好ましくない。アミノ基はOH基よりもイソシア
ナト基との反応性が高いのでアミノ基が先にイソシアナ
ト基と反応し、目的とする化合物を得ることが困難な場
合がある。
【0140】一般式(VIII)のウレアウレタン化合
物の合成法については、特に限定はないが、例えば一般
式(IX)のOH基含有化合物と一般式(XII)のイ
ソシアナート化合物及び一般式(XI)のアミン化合物
を、例えば下記反応式(L)にしたがって反応させるこ
とにより得ることができる。
【化37】
【0141】なお、一般式(VIII)のウレアウレタ
ン化合物のウレタン基と結合しているXの置換基として
は、アルキル基、アルケニル基、フェニル基、シクロア
ルキル基、アミド基、アルコキシル基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ニトリル基、トルエンスルホニル基、メタンス
ルホニル基、アセチル基、ハロゲン原子、ホルミル基、
ジアルキルアミノ基、イソシアナト基が好ましい。これ
ら一般式(II)〜(VIII)のウレアウレタン化合
物顕色剤のうち、好ましいものは一般式(III)〜
(VII)の化合物であり、特に好ましいものは一般式
(VI)〜(VII)の化合物である。
【0142】また、式(II)〜(V)、(VIII)
のウレアウレタン化合物顕色剤においては、ウレア基あ
るいはウレタン基と結合している残基が脂肪族化合物残
基の場合、発色濃度及び印字保存性能が低下することが
あり、ウレア基あるいはウレタン基と結合している残基
は、芳香族化合物残基または複素環化合物残基であるこ
とが好ましい。しかし、脂肪族化合物残基が化合物中に
導入されることによって生じる可能性のある発色濃度及
び印字保存性能の低下は、ウレア基とウレタン基の数が
増えることによって軽減され、式(IV)、式(V)の
化合物ではウレア基あるいはウレタン基と結合している
残基の中に脂肪族化合物残基が存在しても性能上の問題
はほとんど生じない。
【0143】本発明に係わるウレアウレタン化合物を得
るには、イソシアナートに該反応剤を有機溶媒中または
無溶媒にて混合・反応後、濾過にて結晶を取り出せば目
的物が得られる。反応剤は目的に応じて単独または複数
種類用いてもよい。また、溶媒はイソシアナト基及び反
応剤の官能基との反応を起こさないものであれば何でも
よく、例えば、脂肪族系炭化水素、脂環族系炭化水素、
芳香族系炭化水素、塩素化脂肪族炭化水素、塩素化芳香
族炭化水素、塩素化脂環族炭化水素、ケトン等が挙げら
れる。特に、イソシアナートを溶解し、且つ生成物の溶
解度の小さいメチルエチルケトン、トルエンなどが好ま
しい。上記反応操作にて得られる生成物は必ずしも単品
とは限らず、置換基の位置の異なる化合物の混合物とし
て得られることもある。
【0144】本発明のウレアウレタン化合物顕色剤は、
通常常温固体の無色または淡色の化合物である。本発明
のウレアウレタン化合物顕色剤の分子量は5000以下
であることが好ましく、さらには2000以下であるこ
とが好ましい。本発明のウレアウレタン化合物顕色剤中
のウレア基及びウレタン基の数は合わせて20以下であ
ることが好ましく、さらには10以下であることが好ま
しい。また、当該ウレアウレタン化合物分子構造中のウ
レア基とウレタン基の比率は、1:3〜3:1が好まし
く、特に1:2〜2:1が好ましい。ウレアウレタン化
合物顕色剤を用いて感熱性記録材料を作成するに当たっ
ては当該ウレアウレタン化合物の1種類あるいは必要に
応じて2種類以上を併用することもできる。
【0145】また、感熱性記録材料においては融点を持
った化合物の方が好ましく、本発明のウレアウレタン化
合物顕色剤の融点は好ましくは40℃から500℃、特
に好ましくは60℃から300℃の範囲にあることが望
ましい。無色または淡色の染料前駆体100重量部に対
してウレアウレタン化合物顕色剤は5〜1000重量部
使用することが好ましく、さらに好ましくは20〜50
0重量部である。ウレアウレタン化合物顕色剤が5重量
部以上であれは、染料前駆体を発色させるには十分であ
り、発色濃度も高い。また、ウレアウレタン化合物顕色
剤が1000重量部以下であれば、過剰のウレアウレタ
ン化合物顕色剤が残りにくく、経済的にも有利であり好
ましい。
【0146】次に、本発明の発色剤は、保存性付与剤を
含有する。本発明に係わる保存性付与剤とは、画像安定
化剤、光安定剤、酸化防止剤等の添加剤である。これら
の保存性付与剤をウレアウレタン化合物顕色剤および無
色または淡色の染料前駆体と組み合わせて用いることに
よって発色剤の耐光性を向上させることができ、耐光性
に優れた記録材料が得られる。本発明において用いる保
存性付与剤の好ましい例としての画像安定化剤として
は、例えば、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロ
ヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス
(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)、4,4’
−チオビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノー
ル)、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブ
チル−4−メチルフェノール)などのヒンダードフェノ
ール化合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2,3−エ
ポキシ−2−メチルプロピ−1−イルオキシ)ジフェニ
ルスルホン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニル
スルホン、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、ナト
リウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチ
ルフェニル)ホスフェート、2−プロパノール誘導体、
サリチル酸誘導体などが挙げられ、これらの画像安定化
剤は、通常、無色または淡色の染料前駆体100重量部
に対して好ましくは5〜1000重量部、更に好ましく
は10〜500重量部が使用される。画像安定化剤が5
重量部以上であれば耐光性が良く、発色濃度も高い。ま
た、画像安定化剤が1000重量部よりも多くても耐光
性に与える効果は向上しないばかりか、経済的にも不利
である。
【0147】本発明において用いる保存性付与剤の好ま
しい例としての光安定剤としては、例えば、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−t
−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−ペンチル
−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−オク
チルオキシカルボニルエチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール等;
【0148】4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−
オクトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキ
シ−、4−ベンジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒ
ドロキシ−、2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
−、または4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン誘導体等;4−t−ブチルフェ
ニルサリシレート、フェニルサリシレート、オクチルフ
ェニルサリシレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビ
ス(4−t−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、2,
4−ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等;エチル
α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオ
クチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、
メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シ
アノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート等;
【0149】ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)サクシネート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)アジペート等;4,4’−ジ−オクチルオキシオ
キザニリド、2,2’−ジエトキシオキシオキザニリ
ド、2,2’−ジ−オクチルオキシ−5,5’−ジ−t
−ブチルオキザニリド、2,2’−ジ−ドデシルオキシ
−5,5’−ジ−t−ブチルオキザニリド、2−エトキ
シ−2’−エチルオキザニリド、N,N’−ビス(3−
ジメチルアミノプロピル)オキザニリド、2−エトキシ
−5−t−ブチル−2’−エトキシオキザニリド等;
2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオ
キシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
【0150】2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキ
シフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒド
ロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2
−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニ
ル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン等を挙げることができる。これ
らの光安定剤は、通常、無色または淡色の染料前駆体1
00重量部に対して好ましくは5〜1000重量部、更
に好ましくは10〜500重量部が使用される。光安定
剤が5重量部以上であれば耐光性が良く、発色濃度も高
い。また、光安定剤が1000重量部よりも多くても耐
光性に与える効果は向上しないばかりか、経済的にも不
利である。
【0151】本発明において用いる保存性付与剤の好ま
しい例としての酸化防止剤としては、例えば、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−4,
6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n
−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−イ
ソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−
メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシ
ル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘ
キシルフェノール、2,6−ジノニル−4−メチルフェ
ノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシメチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチル−
ウンデカ−1’−イル)−フェノール、2,4−ジメチ
ル−6−(1’−メチル−ヘプタデカ−1’−イル)−
フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチル−
トリデカ−1’−イル)−フェノール及びそれらの混合
物;
【0152】2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−t
−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−
6−メチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチ
ル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオ
メチル−4−ノニルフェノール及びそれらの混合物;
2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−
t−アミルハイドロキノン、2,6−ジフェニル−4−
オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチ
ルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシアニソ−ル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルステアレ−ト、ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペ−ト及びそれ
らの混合物;
【0153】2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチル
メルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジ
ン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、1,3,
5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6
−ジメチルベンジル)−イソシアヌレート、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−ト
リアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキ
シル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート
等;
【0154】2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’
−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−エチリデンビス(6−t−ブチル−4
−イソブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−メ
チレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノー
ル)、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)ブタン、エチレングリコールビ
ス[3,3’−ビス(3’−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニル)ブチレート]等;1,3,5−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−4−ヒドロキシベンジル)
−フェノール等を挙げることができる。
【0155】これらの酸化防止剤は、通常、無色または
淡色の染料前駆体100重量部に対して好ましくは5〜
1000重量部、更に好ましくは10〜500重量部が
使用される。酸化防止剤が5重量部以上であれば耐光性
が良く、発色濃度も高い。また、酸化防止剤が1000
重量部よりも多くても耐光性に与える効果は向上しない
ばかりか、経済的にも不利である。本発明の発色剤にお
いて、さらに必要に応じて酸性顕色剤を加えることによ
り感度が向上し鮮明な発色の発色剤が得られる。
【0156】本発明を感熱性記録材料として使用する場
合の酸性顕色剤としては、一般に使用される電子受容性
の物質が用いられ、特にフェノール誘導体、芳香族カル
ボン酸誘導体あるいはその金属化合物、サリチル酸誘導
体又はその金属塩、N,N−ジアリールチオ尿素誘導
体、スルホニルウレア誘導体等が好ましい。特に好まし
いものはフェノール誘導体であり、具体的には、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢
酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、
【0157】ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’−メチル
フェニルスルホン、3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル−4’−メチルフェニルスルホン、3,4−ジヒドロ
キシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、4−イ
ソプロピルフェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホ
ン、4−イソプロピルオキシフェニル−4’−ヒドロキ
シフェニルスルホン、ビス(2−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、4−ヒドロキシフェニル−4’
−ベンジルオキシフェニルスルホン、4−イソプロピル
フェニル−4’−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス
(2−メチル−3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、
【0158】4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸(4’−クロロベンジル)、1,2−
ビス(4’−ヒドロキシ安息香酸)エチル、1,5−ビ
ス(4’−ヒドロキシ安息香酸)ペンチル、1,6−ビ
ス(4’−ヒドロキシ安息香酸)ヘキシル、3−ヒドロ
キシフタル酸ジメチル、没食子酸ステアリル、没食子酸
ラウリルなどを挙げることができる。またサリチル酸誘
導体としては4−n−オクチルオキシサリチル酸、4−
n−ブチルオキシサリチル酸、4−n−ペンチルオキシ
サリチル酸、3−n−ドデシルオキシサリチル酸、3−
n−オクオクタノイルオキシサリチル酸、4−n−オク
チルオキシカルボニルアミノサリチル酸、4−n−オク
タノイルオキシカルボニルアミノサリチル酸等があげら
れる。
【0159】また、スルホニルウレア誘導体の例として
は、4,4−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,4−ビス(o−
トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタン4,4−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルスルフィド、4,4−ビ
ス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)
ジフェニルエーテル、N−(p−トルエンスルホニル)
−N’−フェニル尿素等のアリールスルホニルアミノウ
レイド基を一個以上含有する化合物があげられる。
【0160】更に、地肌かぶりや熱応答性等の向上のた
めに、N−ステアリル−N’−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ウレア、N−ステアリル−N’−(3−ヒドロキシ
フェニル)ウレア、N−ステアリル−N’−(4−ヒド
ロキシフェニル)ウレア、p−ステアロイルアミノフェ
ノール、o−ステアロイルアミノフェノール、p−ラウ
ロイルアミノフェノール、p−ブチリルアミノフェノー
ル、m−アセチルアミノフェノール、o−アセチルアミ
ノフェノール、p−アセチルアミノフェノール、o−ブ
チルアミノカルボニルフェノール、o−ステアリルアミ
ノカルボニルフェノール、p−ステアリルアミノカルボ
ニルフェノール、1,1,3−トリス(3−tert−
ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−6−エチルフェニル)ブタン、1,1,3
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)
プロパン、
【0161】1,2,3−トリス(3−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(3−フェニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3−シクロヘキ
シル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ−6−メチルフェニル)ブタン、1,1,3−テト
ラ(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1,3,3−テトラ(3−シクロヘキシル−4
−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)プロパン、1,1
−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−6−
メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン
等のフェノール化合物を添加することも可能である。
【0162】無色または淡色の染料前駆体100重量部
に対し、上記の酸性顕色剤は5〜500重量部使用する
ことが好ましく、さらに好ましくは20〜200重量部
である。酸性顕色剤が5重量部以上であれば染料前駆体
の発色が良く、発色濃度も高い。また、酸性顕色剤50
0重量部以下であれば、酸性顕色剤が残りにくく、経済
的にも有利であり好ましい。本発明を感圧記録材料とし
て使用する場合も、酸性顕色剤を加えることによって画
像濃度が向上し鮮明な発色の感圧記録材料が得られるよ
うになる。
【0163】その酸性顕色剤としては、やはり電子受容
性の物質が用いられるが、その例としては、酸性白土、
活性白土、アタパルジャイト、ベンナイト、ゼオライ
ト、コロイダルシリカ、ケイ酸マグネシウム、タルク、
ケイ酸アルミニウム等の無機化合物、あるいはフェノー
ル、クレゾール、ブチルフェノール、オクチルフェノー
ル、フェニルフェノール、クロロフェノール、サリチル
酸等、またはこれから誘導されるアルデヒド縮合ノボラ
ック樹脂およびそれらの金属塩、3−イソプロピルサリ
チル酸、3−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシル
サリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,
5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ
−t−オクチルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジル
サリチル酸、3,5−ジ(α、α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3−フェニル−5−(α、α−ジメチルベ
ンジル)サリチル酸等のサリチル酸誘導体及びこれらの
金属塩等があげられる。
【0164】本発明においては、無色または淡色の染料
前駆体、ウレアウレタン化合物顕色剤および保存性付与
剤を含有する発色剤を、塗布などの方法で何らかの支持
体上に発色層を形成せしめることにより、記録材料とす
ることができる。その構成は記録材料の種類によって異
なる。本発明の記録材料は、感熱記録材料、感圧記録材
料など種々の記録材料として使用することができるが、
特に感熱記録材料として好適である。本発明の感熱性記
録材料では、支持体上に加熱発色する感熱発色層を設け
る。具体的には、上記のウレアウレタン化合物顕色剤、
ロイコ染料のごとき無色又は淡色の染料前駆体、保存性
付与剤、後記の熱可融性物質等を分散液の形にして他の
必要な成分とともに支持体上に塗工し感熱発色層とする
必要がある。
【0165】分散液の調製は、これらのそれぞれの化合
物の1種または複数種を、水溶性高分子、界面活性剤な
ど分散能を持つ化合物を含有する水溶液中でサンドグラ
インダー等で微粉砕することにより得られる。各分散液
の粒子径は、0.1〜10μm、特に1μm前後とする
事が好ましい。特にウレアウレタン化合物を水性溶媒中
で湿式粉砕する際には、水性溶媒の液温を60℃以下に
維持し、pHが5〜10の中性領域で粉砕することが望
ましい。また、ウレアウレタン化合物、無色または淡色
の染料前駆体および保存性付与剤を含有する塗液のpH
は5〜12であることが好ましい。
【0166】その他、感熱発色層には顔料として、ケイ
ソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
珪素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂等を
含有させることもできる。また、ヘッド摩耗防止、ステ
ィッキング防止などの目的でステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、
酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ス
テアリン酸アミド、カスターワックス等のワックス類
を、また、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分
散剤、さらに界面活性剤、蛍光染料等も必要に応じて含
有させることができる。
【0167】感熱発色層の形成に用いることができるバ
インダーとしては、例えば、デンプン類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソー
ダ、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、ア
クリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元
共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカ
リ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩
等の水溶性バインダー、及びスチレン/ブタジエン共重
合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリ
ル酸メチル/ブタジエン共重合体などのラテックス系水
不溶性バインダー等が挙げられる。
【0168】感熱発色層の支持体としては、紙が主とし
て用いられるが、紙の他に各種織布、不織布、合成樹脂
フィルム、ラミネート紙、合成紙、金属箔、あるいはこ
れらを組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用
いることができる。この支持体の坪量としては、40g
/m2 〜200g/m2 が望ましく、感熱性記録材料と
して出来るだけ高い平面性が望まれることから表面の平
滑性及び平面性の優れるものが望ましいので、そのため
マシンカレンダー、ソフトカレンダー及びスーパーカレ
ンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理することが好ま
しい。感熱発色層は単一の層で構成されていても複数で
構成されていてもよい。例えば、各発色成分を一層ずつ
に含有させ、多層構造としてもよい。この感熱発色層
は、各発色成分あるいはその他の成分を微粉砕して得ら
れる各々の水性分散液とバインダー等を混合し、支持体
上に塗布、乾燥することにより得ることができる。
【0169】本発明の発色剤は、その感度を向上させる
ために、熱可融性物質を含有させることができる。熱可
融性物質は60℃〜180℃の融点を有するものが好ま
しく、特に80℃〜140℃の融点を有するものが好ま
しい。例えば、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、
ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、N−メチロ
ールステアリン酸アミド、β−ナフチルベンジルエーテ
ル、N−ステアリルウレア、N,N’−ジステアリルウ
レア、β−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、β−ナフトール
(p−メチルベンジル)エーテル、1,4−ジメトキシ
ナフタレン、1−メトキシ−4−ベンジルオキシナフタ
レン、N−ステアロイルウレア、p−ベンジルビフェニ
ル、1,2−ジ(m−メチルフェノキシ)エタン、1−
フェノキシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、
1,4−ブタンジオールフェニルエーテル、ジメチルテ
レフタレート、メタターフェニル、シュウ酸ジベンジ
ル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ
酸(p−クロロベンジル)エステル等が挙げられる。
【0170】さらに、4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−
ジフルオロベンゾフェノン、ジフェニルスルホン、4,
4’−ジクロロジフェニルスルホン、4,4’−ジフル
オロジフェニルスルホン、4,4’ジクロロジフェニル
ジサルファイド、ジフェニルアミン、2−メチル−4−
メトキシジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p
−フェニレンジアミン、1−(N−フェニルアミノ)ナ
フタレン、ベンジル、1,3−ジフェニル−1,3−プ
ロパンジオン等を用いてもよい。これらのうち、好まし
くはジフェニルスルホン、シュウ酸ジ−p−メチルベン
ジルエステル、ベンジルが用いられる。前記熱可融性物
質は、単独でも、あるいは二種以上を混合して使用して
もよく、十分な熱応答性を得るためには、無色または淡
色の染料前駆体100重量部に対して10〜300重量
部用いることが好ましく、さらに、20〜250重量部
用いることがより好ましい。
【0171】記録材料が感圧記録材料である場合は、例
えば、米国特許第2505470号明細書、同2712
507号明細書、同2730456号明細書、同273
0457号明細書、同3418250号明細書等に開示
されているような形態をとることができる。すなわち、
染料前駆体を単独、または混合して、アルキル化ナフタ
レン、アルキル化ジフェニル、アルキル化ジフェニルメ
タン、アルキル化ジアリールエタン、塩素化パラフィン
等の合成油、また、植物油、動物油、鉱物油等の単独ま
たは混合物からなる溶媒に溶解し、これをバインダー中
に分散するか、またはマイクロカプセル中に含有させた
分散液を支持体上にバインダー等と共に塗布することに
より得る上用紙と、ウレアウレタン化合物顕色剤および
保存性付与剤の分散液を塗布した下用紙の塗布面どうし
を重ね合わせた感圧記録紙や、さらに片面にウレアウレ
タン化合物顕色剤および保存性付与剤の分散液を塗布
し、もう一面に染料前駆体を塗布した中用紙を、上記の
上用紙と下用紙の間に挟んだ感圧記録紙、または、支持
体の同一面に上記ウレアウレタン化合物顕色剤および保
存性付与剤の分散液と上記染料前駆体を含む分散液を混
合、あるいは多層に塗布したセルフタイプ、または、染
料前駆体、ウレアウレタン化合物顕色剤および保存性付
与剤の何れをもマイクロカプセル化して混合塗布したセ
ルフタイプ等種々の形態が可能である。
【0172】マイクロカプセルの製造方法としては、米
国特許第2800457号明細書、同2800458号
明細書に開示されたコアセルベーション法、特公昭38
−19574号公報、同42−446号公報、同42−
771号公報等に開示された界面重合法、特公昭36−
9168号公報、特公昭51−9079号公報等に開示
されたIn−sltu法、英国特許第952807号明
細書、同96−5074号明細書等に開示された融解分
散冷却法、米国特許第311140号明細書、英国特許
第930422号明細書等に開示されたスプレードライ
ング法などが採用できる。上記各公報等における染料前
駆体と顕色剤に、本発明の発色剤が対応する。
【0173】感圧記録層の形成にあたっては、ウレアウ
レタン化合物顕色剤等の各成分をそれぞれ溶媒に溶解し
て用いるか、または分散して用いればよい。また、保存
性付与剤については単独で用いるか、ウレアウレタン化
合物と保存性付与剤を併用して溶媒に溶解または分散し
て用いればよい。なお、マイクロカプセルの形成におい
て用いる前記の界面重合法では、油性と水溶性の2種類
のモノマーを用いて界面で皮膜を形成させる。例えば、
油相に多塩基酸クロライド、水相に多価アミンを用いて
界面にポリアミドの皮膜を、また、水相に多価ヒドロキ
シ化合物を用いてポリエステルの皮膜を、さらに油相に
多価イソシアナートを用いた時、水相に多価アルコー
ル、多価フェノールを用いてポリウレタンの皮膜を、ま
た、水相に多価アミンを用いるとポリウレアの皮膜を形
成させる方法が知られている。このようにマイクロカプ
セル製造に界面重合法を用いると、皮膜形成のために反
応性モノマーの一つとして、イソシアナート化合物を使
用する場合がある。
【0174】この場合、該イソシアナート化合物はマイ
クロカプセルの被膜形成に消費されるもので直接発色画
像に関与するものではなく、また、他の水溶性モノマー
の使用が必須であり、これらの点で本発明で使用される
イソシアナート化合物の使用と区別されるものである。
マイクロカプセル化をしない化合物の分散液の調製は、
それぞれの化合物の1種または複数種を、水溶性高分
子、界面活性剤など分散能を持つ化合物を含有する水溶
液中で微粉砕することにより得られる。また、ウレアウ
レタン化合物は保存性付与剤と同時に分散しても良い。
感圧記録材料に用いる支持体としては、紙が主として用
いられるが、紙の他に各種織布、不織布、合成樹脂フィ
ルム、ラミネート紙、合成紙、金属箔、あるいはこれら
を組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用いる
ことができる。
【0175】バインダーとしては、通常用いられる種々
のバインダーを用いることができが、例えば、デンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸ソーダ、アクリルアミド/アクリル酸エステ
ル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メ
タクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共
重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合
体のアルカリ塩等の水溶性バインダー、およびスチレン
/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体など
のラテックス系水不溶性バインダー等が挙げられる。
【0176】発色層の形成方法については特に限定され
ず、発色層用塗工液を、例えば、自由落下カーテン、エ
アーナイフコーティング、バリバーブレードコーティン
グ、ピュアーブレードコーティング、ショート・ドウェ
ルコーティング等適当な塗布方法により支持体上に塗布
乾燥する方法等で形成される。発色層用塗工液の場合、
その塗布量も特に限定されず、通常乾燥重量で1〜15
g/m2 、好ましくは3〜10g/m2 程度の範囲で調
節される。また、感熱性記録材料においては、感熱発色
層と支持体との間に、1層又は複数層からなる中間層を
設け、熱応答性を向上させることができる。中間層は有
機、無機顔料、中空粒子と、水溶性高分子、ラテックス
等の水系バインダーを主体としたものであり、感熱発色
層と同様の有機、無機顔料と水系バインダーを使用する
ことができる。中間層の形成方法についても特に限定さ
れず、感熱発色層の形成方法と同様の方法を用いること
ができる。乾燥塗工量は2.0〜15.0g/m2 の範
囲が好ましい。
【0177】さらに、本発明の感熱性記録材料において
は、必要に応じて発色層上に水溶性高分子を主成分とす
る保護層を設けることができる。この場合の水溶性高分
子の具体例としては、前記感熱発色層に関連して例示し
た水溶性高分子結着剤が挙げられる。また水溶性高分子
は、これを耐水化する慣用の耐水化剤と共に用いること
ができ、この耐水化剤の具体例としては、例えば、ホル
ムアルデヒド、グリオキザール、クロム明ばん、メラミ
ン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等が挙げられ
る。更に保護層には、必要に応じ慣用の補助添加成分、
例えば、フィラー、熱可融性物質(滑剤)、界面活性剤
等を含有させることもでき、フィラー及び熱可融性物質
の具体例としては、前記感熱発色層に関連して例示され
たものを挙げることができる。また、本発明の記録材料
には、発色層と反対面に必要に応じて裏面層(バックコ
ート層)を設けると、記録紙のカールが生じにくいよう
にすることができる。裏面層の塗液成分、塗工方法等
は、保護層の場合と同様でよい。乾燥塗工量は0.2〜
10.0g/m2 の範囲が好ましい。
【0178】以下、実施例によって本発明を更に詳しく
説明する。なお、各物性の評価は以下の方法で行った。 <感熱紙発色感度>大倉電機製印字試験機で、サーマル
ヘッドは京セラ製KJT−256−8MGF1を用いて
印可電圧24V、パルス幅1.5msecでの発色濃度
を光学濃度計で測定した。 <耐可塑剤性>感熱性記録材料を塩化ビニルラップある
いは塩化ビニルファイルにはさみ、上から300g/c
2 の荷重をかけ、40℃に24時間放置して、放置後
に印字部および未印字部(地肌)の濃度を目視評価し、
印字濃度の消色の少ないものを印字保存性良好とした。 <耐光性>感熱性記録材料をキセノンランプウェザーメ
ーターの中に入れ15時間処理後、印字部の濃度を目視
評価し、印字濃度の消色の少ないものを印字保存性良好
とした。
【0179】
【実施例1】2,4−トルエンジイソシアナート31.
5gを60℃で撹拌しておき、これに4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン21.5gをメチルエチルケトン
120mlで希釈して4時間で滴下し、引き続き60℃
で2時間反応させた。反応後、室温まで冷却した後トル
エンを加え、析出した白色の固体を濾過により回収後、
トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物
47gを得た。次にこの化合物30gを取り、フェノー
ル9.5gとメチルエチルケトン95mlを加え、さら
にトリエチルアミン30mgを加えた後、25℃で4時
間反応させた。反応後、トルエンを加え析出した結晶を
濾過により回収後、トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥し
て白色結晶の化合物38.5gを得た。
【0180】次にこの化合物2gを取り、2.5重量%
ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペイントシェー
カーで6時間粉砕・分散し、分散液を得た。分散直後の
分散液の液温は25℃であった。また、この化合物の分
散粒子径は0.6μmであった。また、3−ジブチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン70gを
5.4重量%ポリビニルアルコール水溶液130gと共
にサンドグラインダー(ベッセル容量400ml、アイ
メックス社製)、回転数2000rpmで3時間粉砕・
分散して分散液を得た。
【0181】また、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン(旭
電化工業社製、アデカア−クルズDH−37)70gを
5.4重量%ポリビニルアルコール水溶液130gと共
にサンドグラインダー(ベッセル容量400ml、アイ
メックス社製)、回転数2000rpmで3時間粉砕・
分散して分散液を得た。また、ジフェニルスルホン70
gを5.4重量%ポリビニルアルコール水溶液130g
と共にサンドグラインダー(ベッセル容量400ml、
アイメックス社製)、回転数2000rpmで3時間粉
砕、分散して分散液を得た。また、炭酸カルシウム10
gを水30gと混合してスターラーで撹拌分散して、分
散液を得た。
【0182】これらの分散液を上記化合物分散液の乾燥
固形分30重量部、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン分散液の乾燥固形分15重量
部、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−第三ブチルフェニル)ブタン分散液の乾燥固形分
15重量部、ジフェニルスルホン分散液の乾燥固形分3
0重量部、炭酸カルシウム分散液の乾燥固形分20重量
部、さらに固形分濃度16重量%のステアリン酸亜鉛分
散液の乾燥固形分10重量部、さらに15重量%ポリビ
ニルアルコールの乾燥固形分7量部の割合(乾体基準)
で撹拌混合して塗液を得た。この塗液を50g/m2
秤量をもつ原紙上にバーコーターのロッド番号10番で
塗布した。乾燥後スーパーカレンダーで処理して、感熱
性記録材料を得た。塗液の塗布量は乾燥重量で5g/m
2 であった。得られた感熱性記録材料の感度の評価結果
は光学濃度1.3と良好であった。塩化ビニルラップに
よる印字保存性は良好であった。また、光に対する印字
保存性も良好であった。これらの評価結果をまとめて表
1に示す。
【0183】
【実施例2】2,4−トルエンジイソシアナート61g
に溶媒としてトルエン450gを加え、これにトルエン
150gに溶解したアニリン26gを6時間で滴下して
加え、5℃で7時間反応させた。反応後、析出した白色
の固体を濾過により回収後、トルエンにて洗浄し一晩真
空乾燥して白色結晶の化合物70gを得た。次にこの化
合物30gを取り溶媒としてトルエン365gを加え、
これに2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン12.2gとトリエチルアミン0.3mgを加え、撹
拌しながら60℃で4時間、続いて70℃で3時間、さ
らに昇温して80℃で3時間反応させた。反応後、反応
液を室温まで冷却し、析出した結晶を濾過により回収
後、トルエンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化
合物42gを得た。次にこの化合物2gを取り、2.5
重量%ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペイント
シェーカーで6時間粉砕・分散し、分散液を得た。続い
て、実施例1で得られた化合物の分散液の代わりに上記
化合物の分散液を用いた以外は実施例1と同様にして感
熱性記録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめて
表1に示す。
【0184】
【実施例3】2,4−トルエンジイソシアナート30g
に溶媒としてトルエン30gを加え、これにフェノール
3.24gを加えて100℃で1時間30分反応させ
た。反応後トルエンを濃縮除去した後ヘキサンを加え、
析出した白色の固体を濾過により回収後、ヘキサンで洗
浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物6.9gを得
た。次にこの化合物5.0gを取り溶媒としてトルエン
100gを加えこれにアニリン3.50gを加え25℃
で3時間反応し析出した結晶を濾過により回収後ヘキサ
ンにて洗浄し一晩真空乾燥して白色結晶の化合物5.5
gを得た。次にこの化合物2gを取り、2.5重量%ポ
リビニルアルコール水溶液8gと共にペイントシェーカ
ーで45分間粉砕・分散し、分散液を得た。続いて、実
施例1で得られた化合物の分散液の代わりに上記化合物
の分散液を用いた以外は実施例1と同様にして感熱性記
録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に
示す。
【0185】
【実施例4】2,4−トルエンジイソシアナート17g
に溶媒としてメチルエチルケトン40gを加え、メタノ
ール3.8gを滴下して加え、撹拌しながら、60℃で
5時間反応させた。次に、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン9.9gを加え、撹拌しながら60℃で4時
間反応させた。反応後、反応液を室温まで冷却し、アセ
トニトリル800gに投入し、析出した結晶を濾過によ
り回収後ヘキサンにて洗浄し、一晩真空乾燥して白色結
晶の化合物15gを得た。次にこの化合物2gを取り、
2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペ
イントシェーカーで6時間粉砕・分散し、分散液を得
た。続いて、実施例1で得られた化合物の分散液の代わ
りに上記化合物の分散液を用いた以外は実施例1と同様
にして感熱性記録材料を作成し、評価を行った。結果を
まとめて表1に示す。
【0186】
【実施例5〜9】実施例3で用いた1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニ
ル)ブタンの代わりに、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブ
タン(旭電化工業社製、アデカアークルズDH−43)
(実施例5)、4−ベンジルオキシ−4’−(2、3−
エポキシ−2−メチルプロピ−1−イルオキシ)ジフェ
ニルスルホン(日本曹達社製、NTZ−95)(実施例
6)、メチレンビス(2−ヒドロキシ−3−(ベンゾト
リアゾール−2−イル)−5−第三オクチルフェニル)
(実施例7)、2−(2‘−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール(旭電化工業社製、アデ
カアークルズDN−13)(実施例8)、1,3,5−
トリス(2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−3
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート(旭電化工業
社製、アデカアークルズDH−48)(実施例9)を用
いた以外は実施例3と同様にして感熱性記録材料を作製
し、評価を行った。結果をまとめて表1に示す。
【0187】
【比較例1】実施例1で合成したウレアウレタン化合物
の代わりに2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱性記
録材料を作成し、評価を行った。結果をまとめて表1に
示す。
【0188】
【表1】
【0189】
【発明の効果】以上のように本発明の記録材料によれ
ば、感度(発色特性)、耐可塑剤性、耐光性に優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椛島 和夫 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA07 AA28 BB02 BB24 DD12 DD13 DD15 DD42 DD53 2H085 AA07 AA13 BB02 BB24 DD12 DD13 DD15 DD42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無色または淡色の塩基性染料前駆体とウ
    レアウレタン化合物顕色剤を含む発色剤において、保存
    性付与剤を含有させたことを特徴とする発色剤。
  2. 【請求項2】 保存性付与剤が、画像安定化剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の発色剤。
  3. 【請求項3】 保存性付与剤が、光安定剤であるとを特
    徴とする請求項1に記載の発色剤。
  4. 【請求項4】 保存性付与剤が、酸化防止剤であるとを
    特徴とする請求項1に記載の発色剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の発色剤
    を含有する発色層を支持体上に設けてなる記録材料。
  6. 【請求項6】 記録材料が感熱性記録材料である請求項
    5に記載の記録材料。
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