JP2001246739A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001246739A
JP2001246739A JP2000059851A JP2000059851A JP2001246739A JP 2001246739 A JP2001246739 A JP 2001246739A JP 2000059851 A JP2000059851 A JP 2000059851A JP 2000059851 A JP2000059851 A JP 2000059851A JP 2001246739 A JP2001246739 A JP 2001246739A
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Japan
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carriage
ink
moving speed
recording apparatus
ink cartridge
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JP2000059851A
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English (en)
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Shigenori Fukazawa
茂則 深澤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジの交換手順に誤りがあっ
ても、装置に障害を与えることのないインクジェット式
記録装置を提供すること。 【解決手段】 インクカートリッジ交換窓に位置したキ
ャリッジ1上にインクカートリッジ7,8を装着した後
に、前記キャリッジがキャッピング手段を配置したホー
ムポジションに移動する際の移動速度が、キャリッジ上
のインクカートリッジが前記交換窓を過ぎるまでの第1
移動速度(A)よりも、前記交換窓を過ぎた後において
移動する第2移動速度(B)が高速度となるように制御
するキャリッジ制御手段が備えられる。そして、好まし
くは、第1移動速度(A)、第2移動速度(B)、第3
移動速度(C)、第4移動速度(D)、第5移動速度
(E)の各関係が、(C=D)≦A<B≦Eとなるよう
に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置本体を収
納しキャリッジの移動経路の一部に、インクカートリッ
ジを交換するためのインクカートリッジ交換窓を開口さ
せた構成の外郭ケースを有するインクジェット式記録装
置に関し、特にインクカートリッジの交換後における印
字動作の立ち上がり時間を短縮させると共に、カートリ
ッジの交換時に生ずる誤操作により装置にダメージを与
えることのないインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドは、圧力発
生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録
用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの
溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固
化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
より、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
【0003】このために、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するため
のキャッピング手段と、必要に応じてノズル形成面を清
掃するワイピング部材を備えている。前記キャッピング
手段は、印刷の休止時に前記したノズル開口におけるイ
ンクの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、
ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャッピング
手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負
圧により、ノズル開口からインクを吸引してノズル開口
におけるインクの増粘による目詰まりや、インク流路内
への気泡混入によるインク吐出不良を解消する機能をも
備えている。
【0004】記録ヘッドの目詰まりや、インク流路内へ
の気泡混入を解消させるために行うインクの強制的な吸
引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれており、装置
の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが記
録画像の品質が悪化したのを認識してクリーニングスイ
ッチを操作した場合に実行され、ノズル開口からインク
滴を負圧により排出させた後に、ゴムなどの弾性板から
なるワイピング部材によりヘッドのノズル形成面を払拭
する操作が伴われる。
【0005】そして、この種の記録装置においては、前
記キャッピング手段およびワイピング部材をキャリッジ
の移動方向の端部(ホームポジション)に配置し、キャ
リッジをホームポジションに移動させた状態で、記録ヘ
ッドのノズル形成面を前記キャッピング手段によって封
止することができるように構成されている。
【0006】一方、この種の記録装置においては、前記
した記録ヘッドにインクを供給するためのブラックイン
クカートリッジおよびカラーインクカートリッジが用意
されており、民生用のこの種の記録装置においては、前
記各カートリッジは記録ヘッドを搭載したキャリッジ上
に着脱可能に装着できるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録装置においては、例えばインクカートリッジが
インクエンドとなり、これを交換しようとする場合にお
いては、キャリッジを前記ホームポジション以外の位置
に移動させる制御手段が採用されている。これは記録ヘ
ッドをキャッピング手段により封止している状態で、イ
ンクカートリッジが抜き挿しされるのを避けるようにす
るためである。
【0008】これにより、インクカートリッジを交換し
ようとした場合、インクカートリッジの抜き挿しなどに
よる応力がキャッピング手段に作用して、キャッピング
手段の昇降機構を構成するメカニズムに障害を与える問
題を回避することができる。また、例えばインクエンド
でない場合においてインクカートリッジを交換する操作
を行なった場合、密閉されたキャッピング手段内の圧力
の変動により、記録ヘッドのノズル開口に形成されたイ
ンクのメニスカスを破壊し、印字不良に至らせるという
問題を避けるようにもなされる。
【0009】このために、記録装置本体を収納する外郭
ケースには、キャッピング手段が配置されたホームポジ
ションを避けた位置にインクカートリッジ交換窓が形成
され、例えばインクカートリッジの交換時においては、
キャリッジをカートリッジ交換窓に移動させるように制
御される。
【0010】そして、インクカートリッジをキャリッジ
上に装着させた後においては、早急に記録装置を印字可
能な状態とする充填処理を実行するために、比較的高速
度でキャリッジをホームポジションに移動させる動作シ
ーケンスが実行される。このために、例えばキャリッジ
上に配置されているインクカートリッジ固定レバーを完
全に締結しない状態で、インクメンテナンススイッチを
操作する誤操作を行なった場合には、前記カートリッジ
固定レバーがカートリッジ交換窓に比較的高速度をもっ
て衝突し、例えば固定レバーを破損させるなどの障害を
招来させる場合がある。
【0011】本発明は、前記したような問題点に鑑みて
なされたものであり、インクカートリッジの交換時にお
けるユーザの誤操作等に伴う前記したような問題の発生
を回避できるように構成したインクジェット式記録装置
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジ上に装填され、印刷デ
ータに対応してインク滴を吐出することで記録媒体に対
して印刷を実行するインクジェット式記録ヘッドと、前
記記録ヘッドに対してインクを供給するために前記キャ
リッジ上に装着されたインクカートリッジとを備えた記
録装置本体と、前記記録装置本体を収納し前記キャリッ
ジの移動経路の一部に、インクカートリッジを交換する
ために開口されたインクカートリッジ交換窓を備えた外
郭ケースとを具備したインクジェット式記録装置であっ
て、前記インクカートリッジ交換窓に位置したキャリッ
ジ上にインクカートリッジを装着した後におけるホーム
ポジション側に移動する際のキャリッジの移動速度が、
キャリッジ上のインクカートリッジが前記交換窓を過ぎ
るまでの第1移動速度(A)よりも、前記交換窓を過ぎ
た後の第2移動速度(B)が高速度となるように制御す
るキャリッジ制御手段を備えた構成とされる。
【0013】この場合、前記キャリッジ制御手段は、キ
ャリッジがホームポジション付近に到達し、キャッピン
グ状態に移行する際の第3移動速度(C)およびキャッ
ピング状態から前記交換窓側に移動してキャッピング状
態が開放される際の第4移動速度(D)が、前記第2移
動速度(B)よりも低速度となるように移動制御するこ
とが好ましい。
【0014】さらに好ましくは前記キャリッジ制御手段
は、キャッピング状態から前記交換窓側に移動してキャ
ッピング状態が開放される際の第4移動速度(D)に続
いて、第4移動速度(D)よりも高速度である第5移動
速度(E)をもってキャリッジを交換窓側に移動制御す
るようになされる。
【0015】そして、好ましい実施の形態においては、
前記キャリッジ制御手段は、前記第1移動速度(A)、
第2移動速度(B)、第3移動速度(C)、第4移動速
度(D)、第5移動速度(E)の各関係が、(C=D)
≦A<B≦Eとなるように、キャリッジを移動制御する
ようになされる。
【0016】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、インクカートリッジの交換に際して
は、キャリッジはインクカートリッジを交換するために
開口されたインクカートリッジ交換窓部分に移動するよ
うに制御される。したがって、ユーザはこのカートリッ
ジ交換窓に移動したキャリッジに配置されたカートリッ
ジ固定レバーを引上げることで、キャリッジよりカート
リッジを引き抜くことができる。
【0017】そして、新しいカートリッジを装着した後
に、前記カートリッジ固定レバーを引き下げて締結し、
装置の外郭ケースに配置されたインクメンテナンススイ
ッチを操作することで、キャリッジは交換窓部分からキ
ャッピング手段が配置されたホームポジションに移動
し、キャッピング手段に与えられる負圧の作用により、
記録ヘッドからインクを吸引排出させるいわゆる交換ク
リーニングが実行される。
【0018】前記したようにキャリッジが交換窓部分か
らキャッピング手段が配置されたホームポジションに移
動する際、記録装置に搭載されたキャリッジ制御手段
は、キャリッジ上のインクカートリッジが前記交換窓を
過ぎるまでは比較的低速度の第1移動速度(A)をもっ
て移動させるように制御する。また、キャリッジ上のイ
ンクカートリッジが前記交換窓を過ぎた後においては、
キャリッジ制御手段は、比較的高速度の第2移動速度
(B)をもってホームポジション側に移動させるように
制御する。
【0019】したがって、カートリッジの交換後に、例
えば前記したカートリッジ固定レバーを引き下ろして十
分に締結せずに、誤ってインクメンテナンススイッチを
操作したような状況となっても、キャリッジは比較的低
速度の第1移動速度(A)をもって移動するように制御
されるため、カートリッジ固定レバー等がカートリッジ
交換窓に衝突して、固定レバーを破損させるなどの障害
が発生するのを回避させることができる。
【0020】また、キャリッジ上のインクカートリッジ
が前記交換窓を過ぎた後においては、キャリッジ制御手
段は、比較的高速度の第2移動速度(B)をもってキャ
リッジをホームポジション側に移動させるように制御す
るので、インクカートリッジの交換後においてなされる
前記交換クリーニングの開始を早めることができ、ユー
ザに対する印刷動作開始までの待ち時間を短縮させるこ
とができる。
【0021】また、キャリッジがホームポジション付近
に到達し、キャッピング状態に移行する際には、キャリ
ッジは前記第2移動速度(B)よりも低速度である第3
移動速度(C)をもってキャッピング状態に移行し、ま
た、キャッピング状態から開放される際においても、キ
ャリッジは前記第2移動速度(B)よりも低速度である
第4移動速度(D)をもって移動するように制御され
る。したがって、キャッピング手段による記録ヘッドへ
のキャッピング動作およびキャッピン開放動作を緩やか
に実行することが可能となり、キャッピング手段内に残
留するインクの廃液が、周囲に飛び散る度合いを大幅に
低減させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用された記録装置本体の
主要構成を斜視図によって示したものである。図1にお
いて符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1は、
キャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト
3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方
向に往復移動されるように構成されている。
【0023】前記キャリッジ1が走査される走査領域に
は、記録媒体としての記録用紙6が配置され、この記録
用紙6はキャリッジ1の走査方向に直交するように搬送
されるように構成されている。そして、キャリッジ1に
おける前記記録用紙6と対向する面には、後述する記録
ヘッド12が搭載され、またその上部には前記記録ヘッ
ドにインクを供給するブラックインクカートリッジ7お
よびカラーインクカートリッジ8が着脱可能となるよう
に装填されている。また、非印字領域外であるホームポ
ジションには、キャッピング手段9が配置されており、
このキャッピング手段9は、図示していないがリンク機
構を介して記録ヘッド側に昇降されるように構成されて
いる。
【0024】そして、このキャッピング手段9は前記キ
ャリッジ1のホームポジション側への移動により、キャ
リッジ1の一部に係合されてせり上り、キャリッジ1に
搭載された記録ヘッドのノズル形成面を封止できるよう
に構成されている。またこのキャッピング手段9は、前
記キャリッジ1が印字領域側へ移動するに伴い、図示せ
ぬ戻しバネの作用により降下し、記録ヘッドの封止状態
を解くことができるように構成されている。そして、前
記キャッピング手段9の下方には、キャッピング手段9
の内部空間に対して負圧を与えるための吸引ポンプ10
が配置されている。
【0025】前記キャッピング手段9は、記録装置の休
止期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止
する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係
のない駆動信号を印加してインク滴を吐出させるフラッ
シング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記吸
引ポンプ10からの負圧を後述する記録ヘッドに作用さ
せて、記録ヘッドよりインクを吸引排出させるクリーニ
ング手段としての機能も兼ね備えている。
【0026】そして、キャッピング手段9の印字領域側
に隣接して、ゴムなどの弾性板からなるワイピング部材
11が配置されていて、キャリッジ1がキャッピング手
段9側に往復移動する際に、必要に応じて記録ヘッドの
ノズル形成面を払拭して清掃するワイピング動作がなさ
れるように構成されている。
【0027】一方、図2はキャリッジ1に対して着脱可
能に搭載されるインクカートリッジの構成を示したもの
である。なお、図2に示したインクカートリッジは、イ
エロー、マゼンタ、シアンの各色のインクが充填された
カラーインクカートリッジ8の例を示すものであり、ブ
ラックインクカートリッジ7においては、その幅方向の
寸法が短縮され、インク溜りが1つである点で相違し、
他の構成は以後に説明するカラーインクカートリッジ8
とほぼ同一構成にされている。
【0028】カラーインクカートリッジ8は、基本的に
は例えばポリプロピレンにより箱型に形成されたインク
タンク21と、このインクタンク21内に収納されてイ
ンクが含浸される多孔質部材よりなるフォーム22Y,
22M,22Cと、インクタンク21の上面を覆う蓋体
23より構成されている。前記インクタンク21は、2
1Y,21M,21Cで示す3つの室に分割されてお
り、この各室には直方体状に成形された、前記フォーム
22Y,22M,22Cがそれぞれ収納され、それぞれ
にイエロー、マゼンタ、シアンの各カラーインクが含浸
された状態で保持されている。
【0029】前記インクタンク21の上部を覆う蓋体2
3には、外部と連通する連通孔24が各室に対してそれ
ぞれ3個ずつ設けられている。これら連通孔24の各室
ごとの少なくとも1つの連通孔24aには、開封可能な
帯状の封止部材25が貼着されており、カートリッジの
使用直前までは前記封止部材25により封止されてい
て、使用直前に開封して通気孔24aの機能を果たすこ
とができるように構成されている。
【0030】前記したように帯状の封止部材25を開封
し、記録装置に装填した場合においては、開封された通
気孔24aよりインクの消費に対応した空気がカートリ
ッジ内に補充される。なお、他の通気孔には符号26で
示した円形状の封止部材26がそれぞれ個々に貼着され
ている。これらの封止部材25,26は所定以下の水蒸
気透過度のものが用いられており、また少なくとも1つ
の封止部材は所定以上のガス透過度を保有するものが用
いられている。これによりカートリッジの輸送時にイン
クが漏れ出すのを阻止でき、また減圧包装後に包装部材
内においてインクが再脱気されるように作用する。
【0031】前記各室21Y,21M,21Cの下底部
は、図には現われていないが円筒状のインク室が形成さ
れており、これら各インク室の下端部にはゴム等の弾性
素材よりなるシール部材27が嵌め込まれ、さらに図示
せぬシート部材により封止されている。
【0032】このように構成されたインクカートリッジ
8は、記録装置に装填された状態で記録ヘッドに連通す
る中空針(図示せず)により前記シート部材が貫通さ
れ、シール部材27により気密に接合されて、カートリ
ッジ8より記録ヘッドに対してインクが導入できるよう
に構成されている。また、インクタンク21の側面に
は、その先端部が各室21Y,21M,21C内のフォ
ーム22Y,22M,22Cにそれぞれ接するようにイ
ンクエンド検出用の電極28が埋め込まれており、イン
クの漏出を防止するためのOリング29によりそれぞれ
封止されている。そして、これらの電極28と前記した
中空針との間での電気抵抗(導電度)を測定すること
で、インクエンドであると判定することができるように
構成されている。
【0033】以上のように構成された記録装置本体は、
例えば図3に示す形態の外郭ケース内に収納されてい
る。この外郭ケース41は、その背面側に給紙トレイ4
2が配置され、またその手前側には排紙トレイ43が配
置されている。また外郭ケース41の右隅の上面には、
後述するクリーニング指令スイッチ65やインクメンテ
ナンススイッチ70、および電源スイッチ等を含む操作
釦が配列された操作パネル44が配置されている。
【0034】前記外郭ケース41の上部を覆う蓋体(以
下、プリンタカバーともいう)45が、ヒンジ(図示せ
ず)によって装置の前面側で開閉可能となるように装着
されており、このプリンタカバー45には当該カバー4
5の閉塞状態において、前記パネル44に配列された各
スイッチが露出できるように窓孔46が形成されてい
る。そして、前記プリンタカバー45を開放した場合に
おいて、インクカートリッジ交換窓47が露出されるよ
うに構成されている。なお、このインクカートリッジ交
換窓47は、前記したようにキャッピング手段9が配置
されたホームポジションを避けた位置に形成されてい
る。
【0035】次に図4は、前記した構成の記録装置に搭
載された制御回路の例を示したものである。なお図4に
おいて、すでに説明したキャリッジ1、キャリッジモー
タ2、インクカートリッジ7,8、キャッピング手段
9、吸引ポンプ10、およびワイピング部材11ついて
は同一符号で示している。図4に示すように、キャリッ
ジ1に着脱可能に搭載されたブラックインクカートリッ
ジ7およびカラーインクカートリッジ8より、キャリッ
ジ1に搭載された記録ヘッド12に対して各インクが供
給されるように構成されている。そして、キャッピング
手段9には前記した吸引ポンプ10が接続されており、
この吸引ポンプ10の排出側は廃液タンク53に接続さ
れている。
【0036】また、この実施の形態においては、吸引ポ
ンプ10を駆動するモータ54による駆動力は、摩擦ク
ラッチ55を介してクリ−ナレバー56をいずれかの方
向に回動させるように構成されている。そして、このク
リ−ナレバー56のいずれかの方向への回動により、前
記ワイピング部材11を保持する保持部材11aを水平
方向に摺動し、前記ワイピング部材11が記録ヘッド1
2の移動軌跡に進出して必要に応じて記録ヘッド12の
ノズル形成面を払拭して清掃するワイピング動作がなさ
れるように構成されている。
【0037】図4に示す符号61は印刷制御手段であ
り、この印刷制御手段61はホストコンピュータからの
印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、こ
のデータに基づいてヘッド駆動手段62により駆動信号
を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド1
2からインク滴を吐出させる機能を備えている。ヘッド
駆動手段62は、印刷データに基づく駆動信号の他に、
フラッシング制御手段63からのフラッシング指令信号
を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッ
ド12に出力するようにも構成されている。
【0038】符号64はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段64は、前記した操作パネル
44に配置されたクリーニング指令スイッチ65のオン
操作を受けたクリーニング指令検知手段66からの指令
信号により、クリーニング動作を実行させる機能を備え
ている。また、クリーニング制御手段64は印刷制御手
段61を介して、前記したホストコンピュータよりクリ
ーニング指令を受けた場合においても、同様にクリーニ
ング動作を実行させる機能を備えている。
【0039】前記クリーニング制御手段64は、クリー
ニング指令を受けた場合において、ポンプ駆動手段67
を制御し、前記したモータ54を駆動させて吸引ポンプ
54等を駆動させる機能を備えている。そして、吸引ポ
ンプ54の駆動動作によりキャッピング手段9の内部空
間に負圧を与え、記録ヘッド12のノズル開口よりイン
クを吸引排出させるようになされる。また、キャッピン
グ手段9によるノズル形成面の封止を解いた状態で、再
び吸引ポンプ54を駆動動作させることにより、キャッ
ピング手段9の内部空間に排出された廃液を廃液タンク
53に廃棄することができる。
【0040】前記印刷制御手段61より、キャリッジ制
御手段68に対して制御信号が送出されるように構成さ
れており、このキャリッジ制御手段68はキャリッジモ
ータ制御手段71に指令信号を送出して、前記したキャ
リッジモータ2の速度制御を実行することができるよう
になされている。そして、前記キャリッジモータ制御手
段71にはエンコーダ69からの信号が供給されるよう
に構成されている。このエンコーダ69は、前記キャリ
ッジの移動位置を例えば光学的に検知する機能を有して
おり、したがってキャリッジ制御手段68は、キャリッ
ジ1の移動位置に応じて、キャリッジ1の移動速度を制
御することができる。なお、キャリッジ制御手段68に
は、前記したインクメンテナンススイッチ70による操
作信号が供給されるように構成されている。
【0041】図5は、図4に示した制御回路、特にキャ
リッジ制御手段68によってなされるインクカートリッ
ジの交換時におけるキャリッジの移動動作を説明するも
のである。キャリッジ1は非印刷時においては、前記し
たようにホームポジションに位置して、キャッピング手
段によって記録ヘッドのノズル形成面が封止された状態
になされる。ここで、インクカートリッジのいずれかが
インクエンド状態となった場合には、前記した外郭ケー
スの一部に配置された図示せぬインクエンドランプが点
灯する。
【0042】この点灯を確認してインクカートリッジを
交換しようとするユーザは、前記インクメンテナンスス
イッチ70を所定時間にわたって押圧操作すると、前記
キャリッジ制御手段68は、キャリッジモータ制御手段
71に制御信号を送り、これによりキャリッジモータ2
はキャリッジ1をホームポジションから、前記したイン
クカートリッジ交換窓47に向けて移動させる。この場
合、図5に示されたようにキャリッジ1は比較的低速度
である5CPS(character/sec)の速度
D(これを、第4移動速度という)をもって移動する。
【0043】この第4移動速度Dをもって、キャリッジ
1がインクカートリッジ交換窓47側に向かって移動す
ることにより、記録ヘッド12のノズル形成面を封止し
ていたキャッピング手段9は、ゆっくりとした速度で封
止を解く。したがって、キャッピング手段9内に残留し
ているインク廃液が、キャッピング手段9から飛散する
度合いは殆どなく、周囲を汚染させるという問題は回避
できる。
【0044】そして、記録ヘッドのノズル形成面よりキ
ャッピング手段9が僅かに離れるキャップオープンポジ
ション(ここは、記録ヘッドがフラッシング動作を行な
うフラッシングポジションでもある。)に至ったこと
が、前記エンコーダ69からの信号により検知される
と、キャリッジ制御手段68は、キャリッジモータ制御
手段71に制御信号を送り、これによりキャリッジモー
タ2はキャリッジ1を最高速である80CPSの速度E
(これを、第5移動速度という)をもって移動させる。
【0045】これによって、キャリッジ1は短時間のう
ちにインクカートリッジ交換窓47(図5には、I/C
交換窓と標記)に向かって移動する。そして、エンコー
ダ69からの信号によりキャリッジ1が、I/C交換窓
に到達したことが検知されると、キャリッジモータ2の
駆動が停止され、キャリッジ1に装着されたインクカー
トリッジ7,8が前記I/C交換窓に臨むように位置す
る。この状態で図3に示されたように、インクカートリ
ッジ固定レバー48を引き上げることで、インクカート
リッジをキャリッジ1から抜き出すことができる。
【0046】そして、新しいインクカートリッジをキャ
リッジ1上に装着し、前記インクカートリッジ固定レバ
ー48を引き下げて締結し、再びインクメンテナンスス
イッチ70を操作することで、キャリッジ制御手段68
よりキャリッジモータ制御手段71に制御信号が送出さ
れる。キャリッジモータ制御手段71は、これを受け
て、キャリッジ1をホームポジション側に向かって移動
させる制御信号をキャリッジモータ2に供給する。
【0047】この場合、キャリッジ1は比較的低速度で
ある5CPSの速度A(これを、第1移動速度という)
をもって移動される。そして、エンコーダ69からの信
号により、キャリッジ1に装着されたインクカートリッ
ジが、前記I/C交換窓を過ぎた位置(図5では増速ポ
ジションと標記)に至ったことが検出されると、キャリ
ッジ制御手段68よりキャリッジモータ制御手段71に
制御信号が送出され、この結果、キャリッジ1は40C
PSの速度B(これを、第2移動速度という)をもって
移動する。これにより、キャリッジ1は比較的高速度で
ホームポジション側に移動される。したがって、インク
カートリッジの交換後においてなされる交換クリーニン
グの開始を早めることができる。
【0048】そして、キャリッジ1がホームポジション
付近である前記したフラッシングポジションに到達した
ことが、エンコーダ69からの信号により検出される
と、同様にキャリッジ制御手段68はキャリッジ1を低
速度である5CPSの速度C(これを、第3移動速度と
いう)をもって移動させる。したがって、記録ヘッド1
2のノズル形成面は、ゆっくりとした速度でキャッピン
グ手段9によって封止される。そして、前記したクリー
ニング制御手段64が動作して、記録ヘッド12のノズ
ル開口からインクを吸引排出させる交換クリーニングが
実行され、インクカートリッジの一連の交換操作が終了
する。
【0049】前記したように、インクカートリッジの交
換直後に、キャリッジ1がホームポジション側に移動す
る第1移動速度Aが、低速度となるように制御されるの
で、例えば図3に示されたようにインクカートリッジ固
定レバー48を引き上げた状態で、インクメンテナンス
スイッチ70を操作するという誤操作を行なっても、カ
ートリッジ固定レバー48は、ゆっくりした速度をもっ
てカートリッジ交換窓47に接することになる。したが
って、移動開始時点から比較的高速度でキャリッジを移
動させるように制御される従来の製品に比較すると、カ
ートリッジ固定レバー48等を破損させるという障害の
発生度合いを格段に低減させることができる。
【0050】なお、前記した実施の形態においては、図
5に開示されたように、第1移動速度(A)、第2移動
速度(B)、第3移動速度(C)、第4移動速度
(D)、第5移動速度(E)の各関係が、(C=D=
A)<B<Eとなるようになされているが、キャリッジ
を移動制御は必ずしもこのような特定の関係になされて
いる必要はなく、例えば、(C=D)≦A<B≦Eとな
るような制御形態を採用することで、好ましい結果を得
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、インクカー
トリッジ交換窓に位置したキャリッジ上にインクカート
リッジを装着した後におけるホームポジション側に移動
する際のキャリッジの移動速度が、キャリッジ上のイン
クカートリッジが前記交換窓を過ぎるまでの第1移動速
度よりも、前記交換窓を過ぎた後の第2移動速度が高速
度となるように制御するキャリッジ制御手段を備えたの
で、たとえインクカートリッジの交換手順に誤りがあっ
ても、装置に障害を与えるという問題を回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
本体部分を示す斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に装着されるインクカート
リッジの構成を示した分解斜視図である。
【図3】図1に示す記録装置本体を収納した外郭ケース
の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の記録装置に装備された制御回路の例を
示したブロック図である。
【図5】図4に示された制御回路によってなされるキャ
リッジの移動動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 6 記録用紙 7 ブラックインクカートリッジ 8 カラーインクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 吸引ポンプ 11 ワイピング部材 41 外郭ケース 45 プリンタカバー 47 インクカートリッジ交換窓 48 インクカートリッジ固定レバー 53 廃液タンク 61 印刷制御手段 62 ヘッド駆動手段 63 フラッシング制御手段 64 クリーニング制御手段 66 クリーニング指令検知手段 67 ポンプ駆動手段 68 キャリッジ制御手段 69 エンコーダ 70 インクメンテナンススイッチ 71 キャリッジモータ制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジ上に装填さ
    れ、印刷データに対応してインク滴を吐出することで記
    録媒体に対して印刷を実行するインクジェット式記録ヘ
    ッドと、前記記録ヘッドに対してインクを供給するため
    に前記キャリッジ上に装着されたインクカートリッジと
    を備えた記録装置本体と、前記記録装置本体を収納し前
    記キャリッジの移動経路の一部に、インクカートリッジ
    を交換するために開口されたインクカートリッジ交換窓
    を備えた外郭ケースとを具備したインクジェット式記録
    装置であって、 前記インクカートリッジ交換窓に位置したキャリッジ上
    にインクカートリッジを装着した後におけるホームポジ
    ション側に移動する際のキャリッジの移動速度が、キャ
    リッジ上のインクカートリッジが前記交換窓を過ぎるま
    での第1移動速度(A)よりも、前記交換窓を過ぎた後
    の第2移動速度(B)が高速度となるように制御するキ
    ャリッジ制御手段を備えてなるインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジ制御手段は、キャリッジ
    がホームポジション付近に到達し、キャッピング状態に
    移行する際の第3移動速度(C)およびキャッピング状
    態から前記交換窓側に移動してキャッピング状態が開放
    される際の第4移動速度(D)が、前記第2移動速度
    (B)よりも低速度となるように移動制御するようにな
    される請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジ制御手段は、キャッピン
    グ状態から前記交換窓側に移動してキャッピング状態が
    開放される際の第4移動速度(D)に続いて、第4移動
    速度(D)よりも高速度である第5移動速度(E)をも
    ってキャリッジを交換窓側に移動制御するようになされ
    る請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジ制御手段は、前記第1移
    動速度(A)、第2移動速度(B)、第3移動速度
    (C)、第4移動速度(D)、第5移動速度(E)の各
    関係が、(C=D)≦A<B≦Eとなるように、キャリ
    ッジを移動制御するようになされる請求項3に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
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