JP2001246703A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP2001246703A
JP2001246703A JP2000201025A JP2000201025A JP2001246703A JP 2001246703 A JP2001246703 A JP 2001246703A JP 2000201025 A JP2000201025 A JP 2000201025A JP 2000201025 A JP2000201025 A JP 2000201025A JP 2001246703 A JP2001246703 A JP 2001246703A
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JP
Japan
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resin
decorative
impregnated paper
present
decorative board
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Pending
Application number
JP2000201025A
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English (en)
Inventor
Hironori Matsubara
広典 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧層が鮮明で、且つどのような汚染に対し
ても表面を拭き取るだけで汚れがおち、さらに、耐熱性
・耐熱水性・表面硬度に優れた化粧シート及び化粧板を
提供すること。 【解決課題】樹脂含浸紙にアミノ変形シリコーン樹脂を
含有させた化粧シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面を拭き取るだ
けで汚れがおちる化粧シート及び化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板表面の耐汚染性を改善する
ために、特開平4−323037号のように表面を粗化
するなどの処理を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油性マ
ジック(登録商標)などの樹脂への浸透性がある汚染に
対しては充分な効力を持たなかった。
【0004】そこで、特開昭53−94570号には、
シリコン樹脂が配合されたメラミン樹脂を原紙に含浸し
てオーバーレイを形成し、樹脂含浸のコア上のパターン
(化粧)層上にこのオーバーレイを重ねて熱圧成形する
化粧板の製造方法が開示されている。
【0005】ところが、シリコンオイル等の中には、エ
ポキシ変性、アルコール変性、ポリエーテル変性、アル
キルポリエーテル変性、アルキル変性、カルボキシル変
性等があり、これらはメラミン樹脂との反応性がなく、
未反応として存在するため、シリコンオイルが分散・拡
散してオーバレイが白く濁ってしまい、化粧層の鮮明さ
を欠くという問題点や、また、メラミン樹脂の耐熱性・
耐熱水性・表面硬度が低下するという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の技術
に存在する問題点に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、化粧層が鮮明で、且つどのような
汚染に対しても表面を拭き取るだけで汚れがおち、さら
に、耐熱性・耐熱水性・表面硬度に優れた化粧シート及
び化粧板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述のご
とき課題を解決すべく鋭意研究した結果、以下に述べる
ような化粧シート及び化粧板に想到した。すなわち、本
発明にかかる請求項1記載の化粧シートは、樹脂含浸紙
にアミノ変形シリコーン樹脂を含有させたことをその要
旨とした。
【0008】また、請求項2記載の化粧板は、基材上に
樹脂含浸紙からなる化粧層が形成され、樹脂含浸紙にア
ミノ変形シリコーン樹脂を含有させたことをその要旨と
した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る化粧
板について、その製造方法を中心に詳細に説明するが、
これは代表的なものを示したものであり、本実施例によ
って本発明が限定されるものではない。
【0010】本発明にかかる化粧板の具体的実施例につ
いて説明する。本発明の化粧板は、基材上に熱硬化性樹
脂含浸紙からなる化粧層が形成され、前記樹脂含浸紙に
払拭性物質を含有させてものである。
【0011】払拭性物質は、油性マジックのような汚染
物質が樹脂中に浸透したり、汚染物質中の染料が樹脂と
結合することを阻害する。このため、汚染物質が化粧板
表面に付着しても簡単に拭き取ることができるのであ
る。
【0012】このような払拭性物質としては撥水性物質
を使用することができ、具体的には、シリコーンを使用
することができる。
【0013】シリコーンとは、シロキサン結合の繰り返
しを持つ主鎖とアルキル基、アリール基等の側鎖を持つ
重合体の総称である。低重合で常温で流動性を持つもの
をシリコーンオイルという。
【0014】前記シリコーンオイルは、アルキル変性、
アミノ変性、カルボキシル変性、高級脂肪酸変性、エポ
キシ変性、アルコール変性、ポリエーテル変性、アルキ
ルポリエーテル変性等の変性処理がなされていることが
望ましい。その中でも、メラミン樹脂との反応性がよ
く、乳化剤とのなじみがよいアミノ変性シリコーンオイ
ルが好適である。このアミノ変性シリコーンオイルにノ
ニオン系、アニオン系、カチオン系の活性剤と水を添加
し強制乳化することでメラミン樹脂と相溶性のよい水系
化したシリコーンエマルジョンを得ることができる。
【0015】このアミノ変形シリコーンオイルによれ
ば、上述したように、メラミン樹脂との反応性が良く、
分散・拡散することがないため、色の濁りがない。よっ
て化粧層の鮮明さを欠くことがない。
【0016】前記払拭性物質は、熱硬化性樹脂中0.5
〜10重量%の含有量であることが望ましい。0.5重
量%未満では払拭性効果が得られず、10重量%を越え
ると表面が滑り製品製造工程上支障をきたす。
【0017】本発明で使用される熱硬化性樹脂は、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、ジアルリルフタレート樹脂
などを使用できる。
【0018】熱硬化性樹脂含浸紙は、上記メラミン樹
脂、フェノール樹脂、ジアルリルフタレート樹脂を含浸
して、乾燥させた樹脂含浸紙である。
【0019】含浸紙は、チタン紙、晒クラフト紙、未晒
クラフト紙を用途に合わせて選択する。含浸紙には必要
に応じて色やパターンを印刷することができる。また、
顔料をすきこんでおいてもよい。熱硬化性樹脂含浸紙は
1枚でも複数枚でもよい。
【0020】本発明では、少なくとも表層の熱硬化性樹
脂含浸紙に払拭性物質を混合しておく。表層の汚染を防
止することが目的だからである。
【0021】また、基材は、フェノール樹脂含浸紙を積
層したものや、合板、スチール板などを選択することが
できる。
【0022】本発明にかかる化粧板は、図1に示される
ようなメラミン樹脂含浸紙1、フェノール樹脂含浸紙2
で構成される。メラミン樹脂含浸紙1は化粧層として機
能する。なお、化粧層は、一般に色、柄、模様等が印刷
されたパターン紙に樹脂が含浸されたものである。
【0023】また、フェノール樹脂含浸紙2は、化粧板
の定形性、強度確保のための基材(コア層)として機能
している。
【0024】次に、本発明の化粧板の製造方法について
説明する。本発明では、未硬化の熱硬化性樹脂に払拭物
質を混合しておき、これをパターン紙に含浸させて乾燥
させて化粧シートを得る。混合にあたっては、乳化して
おくことが望ましい。
【0025】上記化粧シートとフェノール樹脂を含浸し
乾燥したコア紙を積層し、加熱プレスして化粧板を製造
する。圧力は、10〜150kg/cm2、温度は、4
0〜150℃で行う。プレスは、樹脂含浸紙の積層体を
ステンレス板で挟んでもよく、ステンレス性のローラで
加圧しながら行ってもよい。本発明では、加熱プレスで
硬化した樹脂化粧板を酢酸ビニルやゴム系接着剤で合
板、スチール机の天板などの基材に接着してもよい。
【0026】以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説
明する。実施例1 最初に払拭性物質を調整(30%液)する。アミノ変性
シリコーンオイル TSF4702(東芝シリコーン
(株)製) 30重量部、ポリオキシエチレンオレート
ニューコル170(日本乳化剤製) 5重量部、28
%アンモニア 1重量部、水 64重量部混合する。つ
まりTSF4702(東芝シリコーン(株)製)にニュ
ーコル170(日本乳化剤(株)製)を混ぜた液をアン
モニア水溶液の中へ高速攪拌しつつ注入しホモジナイザ
ーを通して完全乳化して払拭性物質とする。メラミン樹
脂に上記払拭性物質3%添加し、坪量120g/m2
パターン紙に含浸して形成された化粧シート(樹脂14
0g/m2)と、坪量200g/m2のクラフト紙にフェ
ノール樹脂を含浸したコアー含浸紙とを積層し、プレス
成形機に挿入し 面圧80kg/cm2 で40℃から
140℃までを50分で加熱した後、40℃まで冷却し
払拭性メラミン化粧板を得た。
【0027】このようにして得られた本発明にかかる化
粧板の実施例と、そしてこの実施例と比較するための比
較例について、以下の試験及び評価を行ったところ、次
の表に示す結果が得られた。
【0028】
【0029】上記表中に示す比較例1について説明す
る。比較例1 実施例1において、ポリエーテル変形シリコーンオイル
を使用した払拭性樹脂を混合して成形した化粧板を比較
例1とした。
【0030】尚、上記表中の払拭性は油性マジックで化
粧板表面に字をかき、ティシュペーパーでこすることで
簡単におちる場合を良好とし、おちない場合を悪いとし
た。
【0031】耐熱水性については、100゜Cに加熱し
た湯鍋を化粧板の上に20分放置し異常がないか否かを
調べた。
【0032】耐熱性については、180゜Cに加熱した
油鍋を化粧板の上に20分放置し異常がないか否かを調
べた。
【0033】鉛筆硬度については、所定の硬度を有する
鉛筆を使用して、ある程度の力を入れて化粧板の表面に
真っ直ぐな線を引き、その鉛筆で書かれた線を消しゴム
で消して、線痕が残るか否かを調べた。
【0034】上記表より明らかなように、本発明の実施
例にかかる化粧板においては、払拭性、耐熱水性、耐熱
性及び鉛筆硬度についてはいずれも良好で優れているの
に対して、比較例1の耐熱水性及び耐熱性については、
艶落ちをしてしまい、また、鉛筆硬度についても劣る。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、化粧
層が鮮明で、且つどのような汚染に対しても表面を拭き
取るだけで汚れがおち、さらに、耐熱性・耐熱水性・表
面硬度に優れた化粧シート及び化粧板を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる化粧板の構造図
【符号の説明】
1 メラミン樹脂含浸紙 2 フェノール樹脂含浸紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK33 AK36 AK52A AK52K AL06A AT00B BA02 DG10 DG10A EJ20 EJ42 EJ82A GB08 GB81 HB00A JK12 JL06 4L055 AG79 AG86 AH50 BE10 FA20 GA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂含浸紙にアミノ変形シリコーン樹脂
    を含有させた化粧シート。
  2. 【請求項2】 基材上に樹脂含浸紙からなる化粧層が形
    成され、樹脂含浸紙にアミノ変形シリコーン樹脂を含有
    させた化粧板。
JP2000201025A 1999-12-28 2000-07-03 化粧板 Pending JP2001246703A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2000201025A JP2001246703A (ja) 1999-12-28 2000-07-03 化粧板

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-375731 1999-12-28
JP37573199 1999-12-28
JP2000201025A JP2001246703A (ja) 1999-12-28 2000-07-03 化粧板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248096A (ja) * 1999-12-28 2001-09-14 Ibiden Co Ltd 化粧板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248096A (ja) * 1999-12-28 2001-09-14 Ibiden Co Ltd 化粧板

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