JP2001246432A - プレス金型 - Google Patents

プレス金型

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JP2001246432A
JP2001246432A JP2000060112A JP2000060112A JP2001246432A JP 2001246432 A JP2001246432 A JP 2001246432A JP 2000060112 A JP2000060112 A JP 2000060112A JP 2000060112 A JP2000060112 A JP 2000060112A JP 2001246432 A JP2001246432 A JP 2001246432A
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stripper
punch
hole
screw
support
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JP2000060112A
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Masanori Tanaka
政典 田中
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス金型の小型化を図る。 【解決手段】保持体13には収容凹部132が形成され
ており、収容凹部132には圧縮ばね20が収容されて
いる。保持体13には支持プレート14が結合されてお
り、支持プレート14にはパンチ25が止着されてい
る。支持プレート14の収容孔18には伝達体19が収
容されている。伝達体19にはストリッパ28が結合用
ねじ29の締め付けによって間隔調整カラー27を介し
て結合されている。圧縮ばね20は、伝達体19をスト
リッパ28側に付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチ及びストリ
ッパを備えた第1の型と、前記パンチのプレス作用を受
けるワークを受け止めるダイを備えた第2の型とが対向
しており、前記ストリッパを支持する弾性付勢手段によ
って前記第2の型の側へ付勢して前記ワークを前記ダイ
に受け止めさせるようにし、前記弾性付勢手段は、弾性
体と、前記弾性体の弾性復元力を前記ストリッパに伝達
する伝達体とを備えたプレス金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のプレス金型が特開平9−174
169号公報に開示されている。特開平9−17416
9号公報のプレス金型では、ストリッパを支持する弾性
付勢手段の一部となる可動ピン(本願でいう伝達体)が
ストリッパに結合されている。可動ピンは上ホルダ内に
内蔵された弾性体の弾性復元力を受けている。弾性体
は、上ホルダに螺着されたスクリュープラグによって上
ホルダ内に離脱不能に保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、1つのプレス金
型では、可動ピンとスクリュープラグとの対が複数対用
いられる。可動ピンとスクリュープラグとの対を複数対
用いるのは、ストリッパを円滑に動かし、かつパンチの
プレス作用を受けるワークをダイに安定的に押し付けて
おくためである。しかし、可動ピンとスクリュープラグ
との対を複数対用いる構成は、スクリュープラグを上ホ
ルダに取り付けるためのスペースを多く必要とする。そ
のため、スクリュープラグを上ホルダに取り付けるため
のスペースを多く必要とする構成は、上ホルダを大型に
してしまう。スクリュープラグを取り付けるためのスペ
ースは、上ホルダに設けるねじ孔となる。ねじ孔の存在
は上ホルダの強度を低下させる。そのため、ねじ孔の存
在による強度低下を補償するため、上ホルダの大型化に
よる強度確保が必要となる。上ホルダの大型化はプレス
金型の大型化をもたらす。
【0004】上ホルダに対するストリッパの相対移動に
対応する弾性体の弾性力特性は、ねじ孔に対するスクリ
ュープラグの螺入量を調整して設定される。しかし、弾
性体の伸縮の繰り返しによってスクリュープラグが緩み
易く、スクリュープラグが緩めば弾性体の前記弾性力特
性が変化してしまう。弾性体の前記弾性力特性の変化
は、ストリッパの機能を低下させる。
【0005】本発明は、プレス金型の小型化を図ること
を第1の目的とし、ストリッパの機能を低下させないこ
とを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、パ
ンチ及びストリッパを備えた第1の型と、前記パンチの
プレス作用を受けるワークを受け止めるダイを備えた第
2の型とが対向しており、前記ストリッパを支持する弾
性付勢手段によって前記第2の型の側へ付勢して前記ワ
ークを前記ダイに受け止めさせるようにし、前記弾性付
勢手段は、弾性体と、前記弾性体の弾性復元力を前記ス
トリッパに伝達する伝達体とを備えたプレス金型を対象
とし、請求項1の発明では、前記ストリッパに対向して
前記パンチを支持すると共に、前記複数の伝達体を前記
ストリッパの側へ離脱不能に保持するパンチ支持体と、
前記パンチ支持体に対して前記ストリッパとは反対側に
配置され、前記複数の弾性体の弾性復元力を全て受け止
めて、その弾性付勢状態を保持する単一の保持体とを備
えたプレス金型を構成した。
【0007】単一の保持体は、従来の複数のスクリュー
プラグの役割を果たす。このような単一の保持体を採用
した構成は、プレス金型の小型化に寄与する。単一の保
持体は、パンチ支持体と協働して、保持体に対するスト
リッパの相対移動に対応する弾性体の弾性力特性を規定
するが、スクリュープラグを採用した場合に生じる前記
弾性力特性の変化の問題は生じない。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記パンチ支持体は、前記伝達体を貫通させる収容孔を
備えており、前記収容孔は、前記ストリッパ側に設けら
れた小径孔と、前記保持体側に設けられた大径孔とから
なり、前記伝達体は、前記ストリッパ側に設けられた小
径部と、前記保持体側に設けられた大径部とからなり、
前記小径部と大径部との段差が前記小径孔と大径孔との
段差に当接するようにした。
【0009】伝達体は、小径部と大径部との段差が小径
孔と大径孔との段差に当接することによってストリッパ
側への離脱を阻止される。大径孔の深さ、即ち小径孔と
大径孔との段差と大径孔の入口との距離は、弾性体の前
記弾性力特性を設定する要素として好適である。
【0010】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記保持体は、前記パンチ
支持体に結合する結合面側に前記弾性体の少なくとも一
部を収容する収容凹部を備えているようにした。
【0011】収容凹部の深さは、弾性体の前記弾性力特
性を設定する要素として好適である。請求項4の発明で
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前
記伝達体は結合用ねじ孔を有しており、前記伝達体は、
前記ストリッパを貫通して前記結合用ねじ孔に螺合され
た結合用ねじの締め付けによって前記ストリッパに結合
されており、前記結合用ねじ孔の延長線上における前記
保持体の部位には仮結合用ねじ孔が形成されており、前
記結合用ねじ孔に挿通された仮結合用ねじは前記仮結合
用ねじ孔に螺合可能とした。
【0012】伝達体は、仮結合用ねじ孔に対する仮結合
用ねじの螺合によって弾性体を介して保持体に仮結合で
きる。保持体に伝達体を仮結合しておけば、保持体に対
するパンチ支持体の結合作業を容易に行なうことができ
る。
【0013】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれか1項において、前記伝達体と前記ストリッ
パとの間には間隔調整体が介在されており、前記伝達体
及び前記間隔調整体は、前記結合用ねじの締め付けによ
って前記ストリッパに結合されるようにした。
【0014】パンチの先端を研磨する必要が生じた場
合、間隔調整体の先端もパンチの研磨量と同じだけ研磨
される。間隔調整体の研磨は伝達体を外すことなく行え
る。請求項6の発明では、請求項5において、前記間隔
調整体は、前記結合用ねじを挿通可能な間隔調整カラー
とした。
【0015】間隔調整カラーは、間隔調整体として最適
である。請求項7の発明では、請求項1乃至請求項6の
いずれか1項において、前記パンチ支持体は、前記伝達
体を収容する複数の収容孔を有する単一の支持プレート
と、前記支持プレート内に形成された装着凹部に収容さ
れるパンチ支持ユニットとから構成され、前記パンチ支
持ユニットは前記支持プレートに対して結合解除可能に
結合されているようにした。
【0016】パンチの研磨は、支持プレートを外すこと
なく行える。請求項8の発明では、請求項7において、
前記パンチ支持ユニットは、前記パンチを支持する支持
孔を有する支持体と、前記支持孔内に支持された前記パ
ンチを前記保持体側から螺着された支持ねじの締め付け
によって固定するように前記パンチの基端面が止着され
た止着体とから構成した。
【0017】パンチの研磨は、支持プレートから外され
た止着体にパンチを止着したまま行える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は図
2のB−B線断面図であり、図3は図1のA−A線断面
図である。
【0019】図1に示すように、第2の型を構成するダ
イ11にはワークWが載置される。ワークWを載置する
ダイ11の上方には第1の型12が対向配置されてい
る。以下に第1の型12の構造を説明する。
【0020】単一のプレート形状の保持体13には支持
プレート14が結合されている。保持体13及び支持プ
レート14には位置決め孔134,142が形成されて
おり、位置決め孔134,142にはノックピン15が
圧入されている。本実施の形態では、図2に示すよう
に、ノックピン15を2本使用している。支持プレート
14は、複数のノックピン15によって保持体13に対
して位置決めされている。支持プレート14は、結合用
ねじ16,17の締め付けによって保持体13に対して
固定されている。
【0021】支持プレート14には複数の収容孔18
(本実施の形態では6つ)が形成されている。収容孔1
8は、保持体13側に設けられた大径孔181及び小径
孔182と、大径孔181と小径孔182との段差18
3とからなる。支持プレート14に対する保持体13の
結合面131側には収容凹部132が形成されている。
収容孔18には伝達体19が収容されており、収容凹部
132には圧縮ばね20が収容されている。圧縮ばね2
0は、大径孔181側から小径孔182側へ伝達体19
を付勢している。保持体13には仮結合用ねじ孔21が
収容凹部132の底面133に達するように形成されて
いる。
【0022】伝達体19は、保持体13側に設けられた
大径部191及び小径部192とからなる。大径部19
1と小径部192との段差193は、大径孔181と小
径孔182との段差183に当接する。伝達体19は、
段差183,193との当接によって大径孔181側か
ら小径孔182側への抜けを阻止される。大径部191
の長さは、大径孔181の深さよりも小さくしてあり、
段差183,193が当接した状態では、圧縮ばね20
の一部が大径孔181に入り込む。小径部192の長さ
は、小径孔182の深さよりも小さくしてあり、段差1
83,193が当接した状態では、伝達体19の小径部
192の端面194は、小径孔182の入口から内側に
入り込んだ所にある。
【0023】支持プレート14には装着凹部141が形
成されている。装着凹部141には止着体22が嵌めこ
まれており、止着体22には支持体23がねじ24によ
って締め付け結合されている。支持体23には支持孔2
31が形成されており、支持孔231にはパンチ25が
嵌合されている。パンチ25は、支持ねじ26の締め付
けによって止着体22に固定されている。止着体22
は、パンチ25との接合面がプス作用によって凹まない
ような硬質材料で形成されている。支持プレート14、
止着体22及び支持体23は、パンチ支持体を構成す
る。止着体22及び支持体23は、パンチ支持ユニット
を構成する。
【0024】各小径孔182には間隔調整体となる間隔
調整カラー27がスライド可能に嵌め込まれており、各
間隔調整カラー27にはストリッパ28が接合されてい
る。各伝達体19には結合用ねじ孔195が形成されて
おり、結合用ねじ孔195には結合用ねじ29が螺着さ
れている。結合用ねじ29の径Dは、仮結合用ねじ孔2
1の径dよりも大きくしてある。結合用ねじ29は、ス
トリッパ28及び間隔調整カラー27の筒内を貫通して
結合用ねじ孔195に達している。間隔調整カラー27
及び伝達体19は、結合用ねじ29の締め付けによって
ストリッパ28に対して共締め固定されている。段差1
83,193が当接した状態では、間隔調整カラー27
は、小径孔182から突出しており、ストリッパ28と
支持プレート14との間には間隔がある。従って、スト
リッパ28は、ストリッパ28と支持プレート14との
間の間隔分だけ支持プレート14に対して相対移動可能
である。
【0025】ストリッパ28には挿通孔281が形成さ
れており、挿通孔281にはパンチ25が挿入されてい
る。図3は、ワークWにパンチ25のプレス孔を明けた
状態を示す。図3の状態では、支持プレート14とスト
リッパ28との間には間隔H5がある。
【0026】次に、図4〜図7に基づいて第1の型12
の組み立て方法を説明する。図4に示すように、保持体
13の結合面131が上側になるように保持体13を定
盤30上に載せる。定盤30上に載せられた保持体13
の収容凹部132の底面133に圧縮ばね20を載せ、
さらに伝達体19の結合用ねじ孔195に挿通した仮結
合用ねじ31を仮結合用ねじ孔21に螺合する。仮結合
用ねじ孔21に螺合する仮結合用ねじ31の径は、結合
用ねじ孔195の径Dよりも小さく、仮結合用ねじ31
は結合用ねじ孔195に挿通可能である。次に、伝達体
19を保持体13側に接近させるように仮結合用ねじ3
1を螺入する。この螺入は、図4に鎖線で示す位置に伝
達体19を移動するまで行なう。図4に鎖線で示す伝達
体19の位置は、図1に示す位置、あるいは伝達体19
が図1に示す位置よりも保持体13に更に接近した位置
である。
【0027】仮結合用ねじ31の締め付けによって伝達
体19を図4の鎖線位置に配置した後、図5に示すよう
に保持体13の結合面131上に支持プレート14を載
置する。図5の状態では、圧縮ばね20の弾性復元力
は、仮結合用ねじ31によって全て受け止められる。保
持体13上に支持プレート14を載置した後、位置決め
孔134,142にノックピン15を圧入する。ノック
ピン15の圧入後、結合用ねじ16を保持体13に螺合
し、結合用ねじ16を締め付ける。
【0028】図6に示すように、結合用ねじ16の締め
付け後、仮結合用ねじ31を外し、ねじ24,26の締
め付けによって一体化した止着体22、支持体23及び
パンチ25を支持プレート14の装着凹部141に嵌め
込む。止着体22、支持体23及びパンチ25を装着凹
部141に嵌め込んだ後、結合用ねじ17を保持体13
に螺合し、結合用ねじ17を締め付ける。結合用ねじ1
7の締め付け後、小径孔182に間隔調整カラー27を
嵌入する。
【0029】間隔調整カラー27の嵌入後、図7に示す
ように、ストリッパ28の挿通孔281にパンチ25を
挿通しながらストリッパ28を間隔調整カラー27上に
載置する。間隔調整カラー27上にストリッパ28を載
置した後、伝達体19の結合用ねじ孔195に結合用ね
じ29を螺合し、結合用ねじ29を締め付ける。
【0030】以上で第1の型12の組み立てが完了す
る。第1の実施の形態では以下の効果が得られる。 (1-1)圧縮ばね20の弾性復元力をストリッパ28に
伝える伝達体19及び間隔調整カラー27は、圧縮ばね
20と共にストリッパ28を支持する弾性付勢手段を構
成する。弾性体である圧縮ばね20は、保持体13と伝
達体19との間の収容凹部132及び収容孔18に内蔵
される。従来の複数のスクリュープラグは、弾性体の弾
性復元力を受け止めて、伝達体(特開平9−17416
9号公報においては可動ピン)をストリッパの側へ弾性
付勢する前記弾性体の弾性付勢状態を保持する。即ち、
従来の複数のスクリュープラグは、このような保持機能
を果たしつつ型内に弾性体を内蔵する役割を果たす。単
一の保持体13は、この役割を果たす。
【0031】図1及び図2に図示する収容凹部132の
径Eは、圧縮ばね20を収容するための必要最小径とす
る。そうすると、仮に保持体13に従来のスクリュープ
ラグを螺着して圧縮ばね20の弾性復元力を受け止めよ
うとすると、スクリュープラグの径は収容凹部132の
径Eよりも大きくなる。当然、スクリュープラグを取り
付けるためのねじ孔の径は、収容凹部132の径Eより
も大きくなる。そのため、このような複数のねじ孔の存
在は、大型の保持体(特開平9−174169号公報に
おいては上ホルダ)を必要とする。即ち、スクリュープ
ラグを用いる従来の構成は、スクリュープラグを用いな
い本実施の形態の場合よりも大型の保持体(特開平9−
174169号公報においては上ホルダ)を必要とす
る。従って、このような単一の保持体13を採用した構
成は、プレス金型の小型化に寄与する。
【0032】(1-2)従来のスクリュープラグは、弾性
体の弾性力特性を規定するが、弾性体の伸縮の繰り返し
によってスクリュープラグが緩み易い。スクリュープラ
グが緩めば弾性体の弾性力特性が変化してしまう。単一
の保持体13は、支持プレート14と協働して、保持体
13に対するストリッパ28の相対移動に対応する全て
の圧縮ばね20の弾性力特性を規定する。圧縮ばね20
の伸縮長さは、図1において、圧縮ばね20の長さが、
収容凹部132の深さH1と大径孔181の深さH2と
の和の長さ(H1+H2)と、図1に示す間隔H4から
図3の間隔H5を引いた長さ(H4−H5)を長さ(H
1+H2)から引いた長さ(H1+H2−H4+H5)
との間にある範囲である。この長さ(H1+H2−H4
+H5)は支持プレート14に対するストリッパ28の
相対移動量である。単一の保持体13の採用は、スクリ
ュープラグを採用した場合に生じる弾性体の弾性力特性
の変化の問題をもたらさない。従って、圧縮ばね20の
伸縮長さにおける弾性力特性の変化に起因するストリッ
パ28の機能低下は生じない。
【0033】(1-3)図1に示すように、圧縮ばね20
の弾性力特性は、収容凹部132の深さH1、大径孔1
81の深さH2及び大径部191の長さH3によって決
定される。深さH1,H2及び長さH3は、圧縮ばね2
0の所望の弾性力特性をもたらすように計算によって容
易に設定できる。収容凹部132の深さH1、及び小径
孔182と大径孔181との段差183と大径孔181
の入口との距離で表される大径孔181の深さH2は、
圧縮ばね20の伸縮長さにおける弾性力特性を設定する
要素として好適である。
【0034】(1-4)伝達体19は、仮結合用ねじ孔2
1に対する仮結合用ねじ31の螺合によって圧縮ばね2
0を介して保持体13に仮結合される。圧縮ばね20の
弾性復元力が強力である場合には、前記の仮結合なしに
複数の圧縮ばね20の弾性復元力に抗して支持プレート
14を保持体13に接合する作業は非常に難しい。伝達
体19が図4の鎖線位置に配置されるように保持体13
に伝達体19を仮結合しておけば、支持プレート14
は、圧縮ばね20の弾性復元力を受けることなく保持体
13に簡単に接合できる。従って、仮結合用ねじ31を
用いた仮結合を介在させる工程は、保持体13に対する
支持プレート14の結合作業を容易に行なう上で有利で
ある。
【0035】(1-5)圧縮ばね20が縮小するときに
は、収容凹部132内及び大径孔181内の空気が仮結
合用ねじ孔21から排出される。仮結合用ねじ孔21
は、動力損失をもたらす収容凹部132内及び大径孔1
81内の空気の圧縮を防止する。
【0036】(1-6)パンチ25の先端を研磨する必要
が生じた場合、パンチ25は止着体22及び支持体23
に一体化した状態で研磨できる。一体化されたパンチ2
5、止着体22及び支持体23は、伝達体19から結合
用ねじ29を外してストリッパ28を外した後、結合用
ねじ17を外せば支持プレート14から外せる。この作
業は容易である。
【0037】(1-7)パンチの先端を研磨する必要が生
じた場合、パンチの長さが短くなるため、従来では伝達
体(特開平9−174169号公報においては可動ピ
ン)も同じだけ研磨する必要がある。特開平9−174
169号公報における可動ピンを研磨しようとすると、
金型を分解して可動ピンを取り出さなければならない
が、この分解作業には時間が掛かる。本実施の形態で
は、間隔調整カラー27を同じ量だけ研磨すればよく、
間隔調整カラー27は、ストリッパ28を外せば支持プ
レート14から外せる。即ち、間隔調整カラー27の研
磨は、伝達体19を外してしまえるような金型の分解を
必要とせず、パンチ25の研磨に付随する作業は、従来
よりも短時間で済む。
【0038】(1-8)仮結合用ねじ孔21及び結合用ね
じ29を容易に挿通できる間隔調整カラー27は、間隔
調整体として最適である。次に、図8の第2の実施の形
態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ
符号が付してある。
【0039】この実施の形態では、支持プレート14の
支持孔143に嵌合されたパンチ32がねじ33の締め
付けによって保持体13に固定されている。第1の実施
の形態における第1の型12は、大型の金型に適したも
のであるが、第2の実施の形態の第1の型12は、小型
の金型に適している。
【0040】この実施の形態においても第1の実施の形
態の場合と同じ効果が得られる。次に、図9の第3の実
施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部に
は同じ符号が付してある。
【0041】この実施の形態では、圧縮ばね20の全体
が大径孔181に収容されている。保持体13に対する
ストリッパ28の相対移動に対応する圧縮ばね20の弾
性力特性は、大径部191の長さ及び大径孔181の深
さによって決定される。大径部191の長さ及び大径孔
181の深さは、圧縮ばね20の所望の弾性力特性をも
たらすように計算によって容易に設定できる。
【0042】次に、図10の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、収容孔18はストレート
形状であり、伝達体19の小径部192のみが収容孔1
8に嵌入している。伝達体19の大径部191及び圧縮
ばね20は、保持体13の収容凹部132に収容されて
いる。保持体13に対するストリッパ28の相対移動に
対応する圧縮ばね20の弾性力特性は、大径部191の
長さ及び収容凹部132の深さによって決定される。大
径部191の長さ及び収容凹部132の深さは、圧縮ば
ね20の所望の弾性力特性をもたらすように計算によっ
て容易に設定できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、ストリ
ッパに対向してパンチを支持すると共に、複数の伝達体
を前記ストリッパの側へ離脱不能に保持するパンチ支持
体と、前記パンチ支持体に対して前記ストリッパとは反
対側に配置され、前記複数の弾性体の弾性復元力を全て
受け止めて、その弾性付勢状態を保持する単一の保持体
とを備えたプレス金型を構成したので、プレス金型の小
型化及びストリッパの機能低下の回避のいずれをも達成
し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側断面図。
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】プレス状態を示す側断面図。
【図4】第1の型12の組み立てを説明するための側断
面図。
【図5】第1の型12の組み立てを説明するための側断
面図。
【図6】第1の型12の組み立てを説明するための側断
面図。
【図7】第1の型12の組み立てを説明するための側断
面図。
【図8】第2の実施の形態を示す側断面図。
【図9】第3の実施の形態を示す側断面図。
【図10】第4の実施の形態を示す側断面図。
【符号の説明】
11…第2の型を構成するダイ。12…第1の型。13
…保持体。132…収容凹部。14…パンチ支持体を構
成する支持プレート。18…収容孔。181…大径孔。
182…小径孔。183…段差。19…弾性付勢手段を
構成する伝達体。191…大径部。192…小径部。1
93…段差。195…結合用ねじ孔。20…弾性体とな
る圧縮ばね。21…仮結合用ねじ孔。22…パンチ支持
体を構成する止着体。23…パンチ支持体を構成する支
持体。25,32…パンチ。27…間隔調整体となる間
隔調整カラー。28…ストリッパ。29…結合用ねじ。
31…仮結合用ねじ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンチ及びストリッパを備えた第1の型
    と、前記パンチのプレス作用を受けるワークを受け止め
    るダイを備えた第2の型とが対向しており、前記ストリ
    ッパを支持する弾性付勢手段によって前記第2の型の側
    へ付勢して前記ワークを前記ダイに受け止めさせるよう
    にし、前記弾性付勢手段は、弾性体と、前記弾性体の弾
    性復元力を前記ストリッパに伝達する伝達体とをそれぞ
    れ複数備えたプレス金型において、 前記ストリッパに対向して前記パンチを支持すると共
    に、前記複数の伝達体を前記ストリッパの側へ離脱不能
    に保持するパンチ支持体と、 前記パンチ支持体に対して前記ストリッパとは反対側に
    配置され、前記複数の弾性体の弾性復元力を全て受け止
    めて、その弾性付勢状態を保持する単一の保持体とを備
    えたプレス金型。
  2. 【請求項2】前記パンチ支持体は、前記伝達体を貫通さ
    せる収容孔を備えており、前記収容孔は、前記ストリッ
    パ側に設けられた小径孔と、前記保持体側に設けられた
    大径孔とからなり、前記伝達体は、前記ストリッパ側に
    設けられた小径部と、前記保持体側に設けられた大径部
    とからなり、前記小径部と大径部との段差が前記小径孔
    と大径孔との段差に当接するようにした請求項1に記載
    のプレス金型。
  3. 【請求項3】前記保持体は、前記パンチ支持体に結合す
    る結合面側に前記弾性体の少なくとも一部を収容する収
    容凹部を備えている請求項1及び請求項2のいずれか1
    項に記載のプレス金型。
  4. 【請求項4】前記伝達体は結合用ねじ孔を有しており、
    前記伝達体は、前記ストリッパを貫通して前記結合用ね
    じ孔に螺合された結合用ねじの締め付けによって前記ス
    トリッパに結合されており、前記結合用ねじ孔の延長線
    上における前記保持体の部位には仮結合用ねじ孔が形成
    されており、前記結合用ねじ孔に挿通された仮結合用ね
    じが前記仮結合用ねじ孔に螺合可能である請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載のプレス金型。
  5. 【請求項5】前記伝達体と前記ストリッパとの間には間
    隔調整体が介在されており、前記伝達体及び前記間隔調
    整体は、前記結合用ねじの締め付けによって前記ストリ
    ッパに結合されている請求項1乃至請求項4のいずれか
    1項に記載のプレス金型。
  6. 【請求項6】前記間隔調整体は、前記結合用ねじを挿通
    可能な間隔調整カラーである請求項5に記載のプレス金
    型。
  7. 【請求項7】前記パンチ支持体は、前記伝達体を収容す
    る複数の収容孔を有する単一の支持プレートと、前記支
    持プレート内に形成された装着凹部に収容されるパンチ
    支持ユニットとから構成され、前記パンチ支持ユニット
    は前記支持プレートに対して結合解除可能に結合されて
    いる請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のプレ
    ス金型。
  8. 【請求項8】前記パンチ支持ユニットは、前記パンチを
    支持する支持孔を有する支持体と、前記支持孔内に支持
    された前記パンチを前記保持体側から螺着された支持ね
    じの締め付けによって固定するように前記パンチの基端
    面が止着された止着体とから構成される請求項7のいず
    れか1項に記載のプレス金型。
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