JP2001245848A - 眼科撮影装置 - Google Patents
眼科撮影装置Info
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- JP2001245848A JP2001245848A JP2000059454A JP2000059454A JP2001245848A JP 2001245848 A JP2001245848 A JP 2001245848A JP 2000059454 A JP2000059454 A JP 2000059454A JP 2000059454 A JP2000059454 A JP 2000059454A JP 2001245848 A JP2001245848 A JP 2001245848A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホワイトバランスの調節を容易に行う。
【解決手段】 観察光源15が予め決められたホワイト
バランス調整に適した光量で発光すると、この光束は色
温度変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ光
源から成るストロボ光源18が発する光と略同じ560
0°Kに変換し、孔あきミラー3の周辺のミラー部によ
り左方に反射され拡散板2を照明する。拡散板2により
反射された光は、孔あきミラー3の孔の中の撮影絞り
4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し撮
像手段7に結像する。撮影者が撮像手段7のホワイトバ
ランス調整スイッチ7aを操作すると、撮像手段7はこ
の光を白と認識するように、赤、緑、青の三色の色のバ
ランスを自動設定する。
バランス調整に適した光量で発光すると、この光束は色
温度変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ光
源から成るストロボ光源18が発する光と略同じ560
0°Kに変換し、孔あきミラー3の周辺のミラー部によ
り左方に反射され拡散板2を照明する。拡散板2により
反射された光は、孔あきミラー3の孔の中の撮影絞り
4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し撮
像手段7に結像する。撮影者が撮像手段7のホワイトバ
ランス調整スイッチ7aを操作すると、撮像手段7はこ
の光を白と認識するように、赤、緑、青の三色の色のバ
ランスを自動設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院等におい
て用いられる眼科撮影装置に関するものである。
て用いられる眼科撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子撮像手段を使った眼底撮
影が行われているが、眼底を専用の光源、専用の光学系
を用いて照明、撮影をするため、電子撮像手段のホワイ
トバランスを特定の値に設定して撮影が行われている。
影が行われているが、眼底を専用の光源、専用の光学系
を用いて照明、撮影をするため、電子撮像手段のホワイ
トバランスを特定の値に設定して撮影が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、次のような問題がある。 (1)光源、光学系、撮像手段の特性のばらつき、及び
経時変化が生じた場合に、特定の値を補正する手段が用
意されていないため、どの器械も常に最適のカラーバラ
ンスで撮影できるわけではない。
来例においては、次のような問題がある。 (1)光源、光学系、撮像手段の特性のばらつき、及び
経時変化が生じた場合に、特定の値を補正する手段が用
意されていないため、どの器械も常に最適のカラーバラ
ンスで撮影できるわけではない。
【0004】(2)ユーザーが好みの電子撮像手段を用
いて撮像したい場合に、たとえ電子撮像手段にホワイト
バランスの設定手段が用意されている場合にも、例えば
定常光でホワイトバランスの設定を行う形式の電子撮像
手段である場合には、眼底カメラが実際に撮影に用いる
光源は閃光を発するストロボ光源であるため、機能させ
ることができない。
いて撮像したい場合に、たとえ電子撮像手段にホワイト
バランスの設定手段が用意されている場合にも、例えば
定常光でホワイトバランスの設定を行う形式の電子撮像
手段である場合には、眼底カメラが実際に撮影に用いる
光源は閃光を発するストロボ光源であるため、機能させ
ることができない。
【0005】(3)閃光を用いてホワイトバランスを調
整する機能を有している電子撮像手段も知られている
が、適当な被写体が無い場合、或いはあってもその被写
体を配置する位置、更にそのときの光量の設定等の調整
作業の条件設定は極めて困難である。
整する機能を有している電子撮像手段も知られている
が、適当な被写体が無い場合、或いはあってもその被写
体を配置する位置、更にそのときの光量の設定等の調整
作業の条件設定は極めて困難である。
【0006】(4)眼底カメラの照明系と撮影系の光束
は被検眼前眼部付近では分離されているため、拡散板を
この付近に配置するとこの拡散板を均一に照明すること
ができず、均一な画像を得ることができない。即ち、ホ
ワイトバランスを調整する適正な画像を得ることが困難
である。
は被検眼前眼部付近では分離されているため、拡散板を
この付近に配置するとこの拡散板を均一に照明すること
ができず、均一な画像を得ることができない。即ち、ホ
ワイトバランスを調整する適正な画像を得ることが困難
である。
【0007】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
ホワイトバランスを容易に調整し得る眼科撮影装置を提
供することにある。
ホワイトバランスを容易に調整し得る眼科撮影装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科撮影装置は、光源と、該光源からの
光を被検眼の眼底に導く照明光学系から成る眼底照明手
段と、該眼底照明手段により照明した眼底像を撮像手段
に導き所定の視度範囲に渡ってピント調整可能な撮影光
学系を有する眼底撮像手段と、前記照明光学系と撮影光
学系の共通部分である前記所定の視度範囲内に挿脱自在
に配置した光拡散手段とを有することを特徴とする。
の本発明に係る眼科撮影装置は、光源と、該光源からの
光を被検眼の眼底に導く照明光学系から成る眼底照明手
段と、該眼底照明手段により照明した眼底像を撮像手段
に導き所定の視度範囲に渡ってピント調整可能な撮影光
学系を有する眼底撮像手段と、前記照明光学系と撮影光
学系の共通部分である前記所定の視度範囲内に挿脱自在
に配置した光拡散手段とを有することを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る眼科撮影装置は、対物
レンズに面する側に白い光拡散手段を有し、前記対物レ
ンズに脱着可能な対物レンズ用キャップを備えたことを
特徴とする。
レンズに面する側に白い光拡散手段を有し、前記対物レ
ンズに脱着可能な対物レンズ用キャップを備えたことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は眼底カメラの構成図である。被
検眼Eの前方の光路上に、対物レンズ1、光拡散板2、
孔あきミラー3、この孔あきミラー3の孔に配置された
撮影絞り4、撮影レンズ5、波長分割ミラー6、撮像手
段7が配列されている。撮像手段7はカメラに内蔵され
ており、カメラはカメラマウント8に着脱可能とされて
いる。波長分割ミラー6は波長700nm以上の近赤外
光を反射する特性を有し、この波長分割ミラー6の反射
方向には、ミラー9、レンズ10、11、撮像手段12
が配列されている。
詳細に説明する。図1は眼底カメラの構成図である。被
検眼Eの前方の光路上に、対物レンズ1、光拡散板2、
孔あきミラー3、この孔あきミラー3の孔に配置された
撮影絞り4、撮影レンズ5、波長分割ミラー6、撮像手
段7が配列されている。撮像手段7はカメラに内蔵され
ており、カメラはカメラマウント8に着脱可能とされて
いる。波長分割ミラー6は波長700nm以上の近赤外
光を反射する特性を有し、この波長分割ミラー6の反射
方向には、ミラー9、レンズ10、11、撮像手段12
が配列されている。
【0011】撮像手段7、12の出力は画像制御手段1
3に接続され、画像制御手段13の出力はテレビモニタ
14に接続され、眼底観察手段が構成されている。撮像
手段7の撮像素子の前に図示しないカラーフィルタを設
けられ、青、緑、赤のそれぞれの波長の光を別個の素子
で受光し、画像制御手段13内のホワイトバランス設定
スイッチ13aを操作することにより、既知の方法でそ
れらの色の画像の増幅率を設定することが可能とされて
いる。
3に接続され、画像制御手段13の出力はテレビモニタ
14に接続され、眼底観察手段が構成されている。撮像
手段7の撮像素子の前に図示しないカラーフィルタを設
けられ、青、緑、赤のそれぞれの波長の光を別個の素子
で受光し、画像制御手段13内のホワイトバランス設定
スイッチ13aを操作することにより、既知の方法でそ
れらの色の画像の増幅率を設定することが可能とされて
いる。
【0012】撮影レンズ5の一部は光軸方向に移動し、
被検者の視度に応じてピント調整可能とされている。視
度は被検者によって異なり、概ね−20ディオプタから
+20ディオプタ位の範囲で調節できれば殆どの被検者
に対応できる。対物レンズ1、孔あきミラー3の孔に配
置された撮影絞り4、一部がフォーカスのために移動可
能な撮影レンズ5は眼底撮影光学系を構成し、撮像手段
7と共に被検眼眼底を撮像する眼底撮像手段が構成され
ている。
被検者の視度に応じてピント調整可能とされている。視
度は被検者によって異なり、概ね−20ディオプタから
+20ディオプタ位の範囲で調節できれば殆どの被検者
に対応できる。対物レンズ1、孔あきミラー3の孔に配
置された撮影絞り4、一部がフォーカスのために移動可
能な撮影レンズ5は眼底撮影光学系を構成し、撮像手段
7と共に被検眼眼底を撮像する眼底撮像手段が構成され
ている。
【0013】ハロゲンランプ等の可視光及び赤外光を発
する光源15から孔あきミラー3に至る間にコンデンサ
レンズ16、可視光を遮断し赤外光を透過し挿脱自在に
配置された可視光カットフィルタ17a、可視光の閃光
を発するストロボ光源18、リング状開口を有する絞り
19、レンズ20が配置され、孔あきミラー3、対物レ
ンズ1と共に眼底照明光学系が構成されている。色温度
変換フィルタ17bは約3200゜Kの光源15の色温
度を約5600゜Kに変換するものであり、フィルタ1
7aと共に保持されており、これらのフィルタ17a、
15bは交互に光路内に挿入離脱される。
する光源15から孔あきミラー3に至る間にコンデンサ
レンズ16、可視光を遮断し赤外光を透過し挿脱自在に
配置された可視光カットフィルタ17a、可視光の閃光
を発するストロボ光源18、リング状開口を有する絞り
19、レンズ20が配置され、孔あきミラー3、対物レ
ンズ1と共に眼底照明光学系が構成されている。色温度
変換フィルタ17bは約3200゜Kの光源15の色温
度を約5600゜Kに変換するものであり、フィルタ1
7aと共に保持されており、これらのフィルタ17a、
15bは交互に光路内に挿入離脱される。
【0014】眼底撮影光学系と眼底照明光学系の共通部
分には、挿脱自在に配置された拡散板2が配置されてい
る。この拡散板2の光拡散部分は白色塗料アクリル等の
白色高分子材料により構成されており、白色の標準色と
して機能する。
分には、挿脱自在に配置された拡散板2が配置されてい
る。この拡散板2の光拡散部分は白色塗料アクリル等の
白色高分子材料により構成されており、白色の標準色と
して機能する。
【0015】画像制御手段13には制御手段21、画像
記録手段22が接続され、制御手段21は切換スイッチ
23、撮影スイッチ24、ストロボ発光制御回路25、
拡散板2に接続されている。また、ストロボ発光制御回
路25の出力はストロボ光源18に接続されている。
記録手段22が接続され、制御手段21は切換スイッチ
23、撮影スイッチ24、ストロボ発光制御回路25、
拡散板2に接続されている。また、ストロボ発光制御回
路25の出力はストロボ光源18に接続されている。
【0016】画像制御手段13は撮像手段7から出力す
る画像のMO、MD、DVD−RAM、VTRテープ、
ハードディスク等の外部から電力供給がなくとも、記憶
を保持可能な記録媒体Dへの書き込み、又は読み出しを
ドライブ装置である画像記録手段22を制御することに
より記録を行う。切換スイッチ23はホワイトバランス
設定状態に切換えるスイッチであり、拡散板2及び色温
度変換フィルタ17a、17bを挿脱するためのもので
ある。
る画像のMO、MD、DVD−RAM、VTRテープ、
ハードディスク等の外部から電力供給がなくとも、記憶
を保持可能な記録媒体Dへの書き込み、又は読み出しを
ドライブ装置である画像記録手段22を制御することに
より記録を行う。切換スイッチ23はホワイトバランス
設定状態に切換えるスイッチであり、拡散板2及び色温
度変換フィルタ17a、17bを挿脱するためのもので
ある。
【0017】先ず、撮像手段7として定常光でホワイト
バランスを調整するカメラを用いる場合について説明す
る。撮影者は撮影手段7を内蔵したカメラをカメラマウ
ント8に装着する。撮影者が切換スイッチ23を操作す
ると、制御手段21はこの入力を検知し拡散板2を光路
内に挿入し、フィルタ17aを光路外に離脱し、フィル
タ17bを光路内に挿入する。
バランスを調整するカメラを用いる場合について説明す
る。撮影者は撮影手段7を内蔵したカメラをカメラマウ
ント8に装着する。撮影者が切換スイッチ23を操作す
ると、制御手段21はこの入力を検知し拡散板2を光路
内に挿入し、フィルタ17aを光路外に離脱し、フィル
タ17bを光路内に挿入する。
【0018】このような状態で、観察光源15は予め決
められたホワイトバランス調整に適した光量で発光す
る。この光束はコンデンサレンズ16により集光され、
色温度変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ
光源から成るストロボ光源18が発する光と略同じ56
00°Kに変換し、ストロボ光源18を透過し絞り19
の開口を通過し、レンズ20を通り孔あきミラー3の周
辺のミラー部により左方に反射され拡散板2を照明す
る。拡散板2により反射された光は、孔あきミラー3の
孔の中の撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミ
ラー6を透過し撮像手段7に結像する。
められたホワイトバランス調整に適した光量で発光す
る。この光束はコンデンサレンズ16により集光され、
色温度変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ
光源から成るストロボ光源18が発する光と略同じ56
00°Kに変換し、ストロボ光源18を透過し絞り19
の開口を通過し、レンズ20を通り孔あきミラー3の周
辺のミラー部により左方に反射され拡散板2を照明す
る。拡散板2により反射された光は、孔あきミラー3の
孔の中の撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミ
ラー6を透過し撮像手段7に結像する。
【0019】このような状態で、撮影者が撮像手段7の
ホワイトバランス調整スイッチ7aを操作すると、撮像
手段7はこの光を白と認識するように、赤、緑、青の三
色の色のバランスを自動設定する。即ち、この設定以後
は前記条件の光を白い光として映像出力する。
ホワイトバランス調整スイッチ7aを操作すると、撮像
手段7はこの光を白と認識するように、赤、緑、青の三
色の色のバランスを自動設定する。即ち、この設定以後
は前記条件の光を白い光として映像出力する。
【0020】このように、ホワイトバランスの設定を終
えた後に、切換スイッチ23を操作して眼底撮影状態に
切換える。すると、フィルタ17bは光路外に離脱し、
フィルタ17aは光路内に挿入され、更に拡散板2は光
路外に離脱される。この状態で、対物レンズ1の正面に
被検眼を配置し眼底撮影を行う。光源15を発した光
は、コンデンサレンズ16により集光され、フィルタ1
7aにより可視光成分は取り除かれ、ストロボ光源1
8、絞り19、レンズ20を通り、孔あきミラー3のミ
ラ一部により左方に反射され、対物レンズ1を通り被検
眼Eの瞳Epを介して眼底Erを照明する。
えた後に、切換スイッチ23を操作して眼底撮影状態に
切換える。すると、フィルタ17bは光路外に離脱し、
フィルタ17aは光路内に挿入され、更に拡散板2は光
路外に離脱される。この状態で、対物レンズ1の正面に
被検眼を配置し眼底撮影を行う。光源15を発した光
は、コンデンサレンズ16により集光され、フィルタ1
7aにより可視光成分は取り除かれ、ストロボ光源1
8、絞り19、レンズ20を通り、孔あきミラー3のミ
ラ一部により左方に反射され、対物レンズ1を通り被検
眼Eの瞳Epを介して眼底Erを照明する。
【0021】このようにして赤外光で照明された眼底E
rの像は、再び対物レンズ1、孔あきミラー3の孔の中
の撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6
により下方に反射され、更にミラー6により左方に反射
され、フィールドレンズ7を通り結像レンズ8により撮
像手段12の撮像面に結像し、電気信号に変換される。
この信号は画像制御手段13を通りテレビモニタ14に
表示される。撮影者はこのテレビモニタ14に映った眼
底像Er’を見ながら、ピント合わせ及び撮影範囲の確
認を行う。撮影範囲、位置、ピント合わせが良好である
ことを確認した後に、撮影スイッチ24を操作し静止画
撮影を行う。
rの像は、再び対物レンズ1、孔あきミラー3の孔の中
の撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6
により下方に反射され、更にミラー6により左方に反射
され、フィールドレンズ7を通り結像レンズ8により撮
像手段12の撮像面に結像し、電気信号に変換される。
この信号は画像制御手段13を通りテレビモニタ14に
表示される。撮影者はこのテレビモニタ14に映った眼
底像Er’を見ながら、ピント合わせ及び撮影範囲の確
認を行う。撮影範囲、位置、ピント合わせが良好である
ことを確認した後に、撮影スイッチ24を操作し静止画
撮影を行う。
【0022】撮影スイッチ24への入力を検知した制御
手段21は、撮像手段7の光蓄積を開始すると共に、ス
トロボ制御回路25に発光信号を送り、ストロボ光源1
8を発光する。ストロボ光源18を発した光束は観察光
と同様に、絞り19の開口を通過し、レンズ20を通り
孔あきミラー3の周辺のミラー部により左方に反射さ
れ、対物レンズ1を通して瞳孔Epを介して眼底Erを
照明する。
手段21は、撮像手段7の光蓄積を開始すると共に、ス
トロボ制御回路25に発光信号を送り、ストロボ光源1
8を発光する。ストロボ光源18を発した光束は観察光
と同様に、絞り19の開口を通過し、レンズ20を通り
孔あきミラー3の周辺のミラー部により左方に反射さ
れ、対物レンズ1を通して瞳孔Epを介して眼底Erを
照明する。
【0023】このように照明された眼底像は、再び対物
レンズ1、撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、撮像手段
7の撮像面に結像し電気信号に変換される。このとき、
眼底画像の青成分、緑成分、赤成分は前述の通り設定さ
れた値でそれぞれ増幅され、画像制御回路10でデジタ
ル画像データに変換され画像記録手段22に記録され、
この画像データはテレビモニタ14上に表示される。こ
の画像は予めホワイトバランスが適正に設定されている
ため、自然な色で再生される。
レンズ1、撮影絞り4、撮影レンズ5を通り、撮像手段
7の撮像面に結像し電気信号に変換される。このとき、
眼底画像の青成分、緑成分、赤成分は前述の通り設定さ
れた値でそれぞれ増幅され、画像制御回路10でデジタ
ル画像データに変換され画像記録手段22に記録され、
この画像データはテレビモニタ14上に表示される。こ
の画像は予めホワイトバランスが適正に設定されている
ため、自然な色で再生される。
【0024】次に、拡散板2を配置する位置について説
明する。図2は撮影系と照明系の光路が重なる対物レン
ズ1付近の位置と視度との関係を示す説明図であり、B
は対物レンズ1の後方側焦点位置付近であり、ディオプ
タの視度に対応する位置である。位置Aはディオプタの
位置Bと、孔あきミラー3の間であり+20ディオプタ
位置を示す。位置Cは位置Bよりも対物レンズ1側にあ
り−20ディオプタ位置を示す。Dは被検眼前眼部と略
共役な位置であり、照明光束と撮影光束が分離されてい
る。
明する。図2は撮影系と照明系の光路が重なる対物レン
ズ1付近の位置と視度との関係を示す説明図であり、B
は対物レンズ1の後方側焦点位置付近であり、ディオプ
タの視度に対応する位置である。位置Aはディオプタの
位置Bと、孔あきミラー3の間であり+20ディオプタ
位置を示す。位置Cは位置Bよりも対物レンズ1側にあ
り−20ディオプタ位置を示す。Dは被検眼前眼部と略
共役な位置であり、照明光束と撮影光束が分離されてい
る。
【0025】従って、位置Dに拡散板2を配置すると、
得られる画像には暗い部分が生ずる。位置Eは位置Aと
共役な位置であり、位置Bと共役なディオプタ位置は無
限遠にある。撮影レンズの一部であるフォーカスレンズ
が、−20ディオプタから+20ディオプタの範囲で調
整可能な場合には、AからCの範囲、又は位置Eよりも
遠方に拡散板2を配置すればよい。
得られる画像には暗い部分が生ずる。位置Eは位置Aと
共役な位置であり、位置Bと共役なディオプタ位置は無
限遠にある。撮影レンズの一部であるフォーカスレンズ
が、−20ディオプタから+20ディオプタの範囲で調
整可能な場合には、AからCの範囲、又は位置Eよりも
遠方に拡散板2を配置すればよい。
【0026】先の実施例においては、定常光を発する観
察光源15を用いて、ホワイトバランスの調整を行う場
合について説明したが、閃光を発するストロボ光源18
を用いてホワイトバランスを調整することもできる。こ
の場合に、切換スイッチ23を操作すると、その入力を
検知した画像制御手段13は先と同様に拡散板2を光路
内に挿入し、ホワイトバランス調整に適当な光量でスト
ロボ光源18が発光するようにストロボ発光制御回路2
5を設定し、撮像手段7をホワイトバランス調整状態に
設定する。
察光源15を用いて、ホワイトバランスの調整を行う場
合について説明したが、閃光を発するストロボ光源18
を用いてホワイトバランスを調整することもできる。こ
の場合に、切換スイッチ23を操作すると、その入力を
検知した画像制御手段13は先と同様に拡散板2を光路
内に挿入し、ホワイトバランス調整に適当な光量でスト
ロボ光源18が発光するようにストロボ発光制御回路2
5を設定し、撮像手段7をホワイトバランス調整状態に
設定する。
【0027】そこで、撮影スイッチ24を操作すると、
撮影スイッチ24への入力を検知した画像制御手段21
は、撮像手段7の光蓄積を開始すると共に、ストロボ発
光制御回路25に発光信号を送り、ホワイトバランス調
整用に予め設定された光量でストロボ光源18を発光す
る。ストロボ光源18を発した光束は観察光と同様に、
絞り19の開口を通過しレンズ20を通り、孔あきミラ
ー3周辺のミラー部により左方に反射され拡散板2を照
明する。拡散板2で反射した光は、撮影絞り4、撮影レ
ンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し、撮像手段7
の撮像面に結像し電気信号に変換される。
撮影スイッチ24への入力を検知した画像制御手段21
は、撮像手段7の光蓄積を開始すると共に、ストロボ発
光制御回路25に発光信号を送り、ホワイトバランス調
整用に予め設定された光量でストロボ光源18を発光す
る。ストロボ光源18を発した光束は観察光と同様に、
絞り19の開口を通過しレンズ20を通り、孔あきミラ
ー3周辺のミラー部により左方に反射され拡散板2を照
明する。拡散板2で反射した光は、撮影絞り4、撮影レ
ンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し、撮像手段7
の撮像面に結像し電気信号に変換される。
【0028】このとき、眼底画像の青成分、緑成分、赤
成分は、画像処理手段13でデジタル画像データに変換
され、画像制御手段13内の画像メモリに青、緑、赤画
像それぞれ独立に一旦記録される。画像制御手段13は
これらの画像データが、白色を再現できるように信号を
増幅する割合を演算し、その値を再設定する。
成分は、画像処理手段13でデジタル画像データに変換
され、画像制御手段13内の画像メモリに青、緑、赤画
像それぞれ独立に一旦記録される。画像制御手段13は
これらの画像データが、白色を再現できるように信号を
増幅する割合を演算し、その値を再設定する。
【0029】次に、拡散板2を対物レンズ1のキャップ
の裏面に設けた実施例について説明する。図3はキャッ
プ30の側面図、図4は裏面図であり、このキャップ3
0の対物レンズ1に面する底面には、白い塗料等の拡散
板30aが設けられている。眼底カメラの対物レンズ1
は照明と撮影に共用するため、その汚れが画質に与える
影響が大きいため、従来から対物レンズ1を鏡筒ごと覆
うキャップ30が使用され、使用しないときにはこのキ
ャップ30を図5の対物レンズ鏡筒31に被着し、塵埃
等から対物レンズ1を保護している。
の裏面に設けた実施例について説明する。図3はキャッ
プ30の側面図、図4は裏面図であり、このキャップ3
0の対物レンズ1に面する底面には、白い塗料等の拡散
板30aが設けられている。眼底カメラの対物レンズ1
は照明と撮影に共用するため、その汚れが画質に与える
影響が大きいため、従来から対物レンズ1を鏡筒ごと覆
うキャップ30が使用され、使用しないときにはこのキ
ャップ30を図5の対物レンズ鏡筒31に被着し、塵埃
等から対物レンズ1を保護している。
【0030】図4はホワイトバランスを調整する方法の
説明図であり、撮影者は対物レンズ鏡筒25に、キャッ
プ26を装着する。そして、切換スイッチ23を操作し
フィルタ17aを光路外に離脱し、フィルタ17bを光
路内に挿入する。このような状態で、観察光源15を発
した光はコンデンサレンズ16により集光され、色温度
変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ光源1
8の発する光と略同じ5600゜Kに変換し、撮影光源
18を透過し絞り19の開口を通過し、レンズ20を通
り孔あきミラー3の周辺のミラー部により左方に反射さ
れ、対物レンズ1を通りキャップ3内の光拡散手段30
aを照明する。
説明図であり、撮影者は対物レンズ鏡筒25に、キャッ
プ26を装着する。そして、切換スイッチ23を操作し
フィルタ17aを光路外に離脱し、フィルタ17bを光
路内に挿入する。このような状態で、観察光源15を発
した光はコンデンサレンズ16により集光され、色温度
変換フィルタ17bを透過し、色温度をストロボ光源1
8の発する光と略同じ5600゜Kに変換し、撮影光源
18を透過し絞り19の開口を通過し、レンズ20を通
り孔あきミラー3の周辺のミラー部により左方に反射さ
れ、対物レンズ1を通りキャップ3内の光拡散手段30
aを照明する。
【0031】光拡散手段30により反射された光は、再
び対物レンズ1、孔あきミラー3の孔の中の撮影絞り
4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し、
撮像手段7に結像する。この状態で、撮影者が撮像手段
7のホワイトバランス調整スイッチ7aを操作すると、
撮像手段7はこの光を白と認識するように、赤、緑、青
の三色の色のバランスを自動的に設定する。即ち、この
設定以後は先の条件の光を白い光として映像出力する。
び対物レンズ1、孔あきミラー3の孔の中の撮影絞り
4、撮影レンズ5を通り、波長分割ミラー6を透過し、
撮像手段7に結像する。この状態で、撮影者が撮像手段
7のホワイトバランス調整スイッチ7aを操作すると、
撮像手段7はこの光を白と認識するように、赤、緑、青
の三色の色のバランスを自動的に設定する。即ち、この
設定以後は先の条件の光を白い光として映像出力する。
【0032】そして、被検眼Eを撮影するときには、切
換スイッチ23を操作してフィルタ17bを待避し、フ
ィルタ17aを挿入し、キャップ30を外した後に、被
検眼Eを装置の前に配置し前述の通り眼底撮影を行う。
換スイッチ23を操作してフィルタ17bを待避し、フ
ィルタ17aを挿入し、キャップ30を外した後に、被
検眼Eを装置の前に配置し前述の通り眼底撮影を行う。
【0033】実施例においては、キャップ30の裏に設
けられた光拡散手段30aを光源15で照明し、その反
射光を用いてホワイトバランスを調整したが、前述の実
施例と同様に、ストロボ光源18でキャップ30の裏に
設けた光拡散手段30aを照明し、その反射光を撮像手
段7で受光し、その撮像した画像を一旦メモリに記憶
し、その画像データを演算することにより、白を再生す
る適切な青、緑、赤画像の増幅値を求め、ホワイトバラ
ンスを設定してもよい。
けられた光拡散手段30aを光源15で照明し、その反
射光を用いてホワイトバランスを調整したが、前述の実
施例と同様に、ストロボ光源18でキャップ30の裏に
設けた光拡散手段30aを照明し、その反射光を撮像手
段7で受光し、その撮像した画像を一旦メモリに記憶
し、その画像データを演算することにより、白を再生す
る適切な青、緑、赤画像の増幅値を求め、ホワイトバラ
ンスを設定してもよい。
【0034】また、先の実施例においては、R、G、B
それぞれの信号を増幅する増幅率を設定したが、画像を
一旦メモリに取り込み、その画像データを増幅率で取り
込んだ場合と同様になるように画像データを変換して、
ホワイトバランスを調整することもできる。
それぞれの信号を増幅する増幅率を設定したが、画像を
一旦メモリに取り込み、その画像データを増幅率で取り
込んだ場合と同様になるように画像データを変換して、
ホワイトバランスを調整することもできる。
【0035】また、ホワイトバランスを調整するための
画像は、拡散手段の色味だけ分かればよいため、ピント
が合っている必要はない。従って、上記範囲を多少超え
ていても調整は可能である。
画像は、拡散手段の色味だけ分かればよいため、ピント
が合っている必要はない。従って、上記範囲を多少超え
ていても調整は可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科撮
影装置は、ホワイトバランスを調整するときに用いる光
拡散手段を挿脱自在に撮影視度範囲内に設けることによ
り、所望のカメラを装着して被検眼を撮影する場合に
も、手軽に装置の特性を考慮したホワイトバランスの調
整ができるため、常に最適な色再現の眼底像を得ること
ができる。
影装置は、ホワイトバランスを調整するときに用いる光
拡散手段を挿脱自在に撮影視度範囲内に設けることによ
り、所望のカメラを装着して被検眼を撮影する場合に
も、手軽に装置の特性を考慮したホワイトバランスの調
整ができるため、常に最適な色再現の眼底像を得ること
ができる。
【0037】また、本発明に係る眼科撮影装置発明によ
れば、キャップの裏に白い光拡散手段を設けることによ
り、特別な機構を設けることなく、安価な構造にも拘わ
らず、手軽にホワイトバランスの調整ができる。また、
対物レンズを通してホワイトバランスの調整が行えるた
め、全ての光学系を通した調整が可能になり、より精度
の高い調整ができる。
れば、キャップの裏に白い光拡散手段を設けることによ
り、特別な機構を設けることなく、安価な構造にも拘わ
らず、手軽にホワイトバランスの調整ができる。また、
対物レンズを通してホワイトバランスの調整が行えるた
め、全ての光学系を通した調整が可能になり、より精度
の高い調整ができる。
【図1】眼底カメラの構成図である。
【図2】眼底カメラの配置と視度の関係の説明図であ
る。
る。
【図3】キャップの側面図である。
【図4】キャップの裏面図である。
【図5】キャップを使用した場合の眼底カメラの構成図
である。
である。
1 対物レンズ 2 拡散板 3 孔あきミラー 4 撮影レンズ 6 波長分割ミラー 7、12 撮像手段 8 カメラマウント 13 画像制御回路 14 テレビモニタ 15 光源 18 ストロボ光源 21 制御手段 22 画像記録手段 23 切換スイッチ 24 撮影スイッチ 25 対物レンズ鏡筒 30 キャップ 30a 光拡散手段
Claims (3)
- 【請求項1】 光源と、該光源からの光を被検眼の眼底
に導く照明光学系から成る眼底照明手段と、該眼底照明
手段により照明した眼底像を撮像手段に導き所定の視度
範囲に渡ってピント調整可能な撮影光学系を有する眼底
撮像手段と、前記照明光学系と撮影光学系の共通部分で
ある前記所定の視度範囲内に挿脱自在に配置した光拡散
手段とを有することを特徴とする眼科撮影装置。 - 【請求項2】 前記照明光学系に色温度変換手段を設け
た請求項1に記載の眼科撮影装置。 - 【請求項3】 対物レンズに面する側に白い光拡散手段
を有し、前記対物レンズに脱着可能な対物レンズ用キャ
ップを備えたことを特徴とする眼科撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059454A JP2001245848A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 眼科撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059454A JP2001245848A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 眼科撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001245848A true JP2001245848A (ja) | 2001-09-11 |
Family
ID=18579902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000059454A Pending JP2001245848A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 眼科撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001245848A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185417A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Canon Inc | 眼科撮像装置及びそのアーチファクト検出方法 |
US9398850B2 (en) | 2012-02-15 | 2016-07-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Ophthalmic apparatus, method for controlling ophthalmic apparatus, and storage medium |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000059454A patent/JP2001245848A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185417A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Canon Inc | 眼科撮像装置及びそのアーチファクト検出方法 |
US9398850B2 (en) | 2012-02-15 | 2016-07-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Ophthalmic apparatus, method for controlling ophthalmic apparatus, and storage medium |
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