JP2001245110A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001245110A
JP2001245110A JP2000053929A JP2000053929A JP2001245110A JP 2001245110 A JP2001245110 A JP 2001245110A JP 2000053929 A JP2000053929 A JP 2000053929A JP 2000053929 A JP2000053929 A JP 2000053929A JP 2001245110 A JP2001245110 A JP 2001245110A
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Seiichiro Mori
誠一郎 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で照明効率に優れ、且つ容易に製造可能
な画像読取装置及びそれを用いた画像形成装置を得るこ
と。 【解決手段】 原稿台ガラス上に載置された原稿を照明
するキセノンランプと、該原稿面の法線に対して該キセ
ノンランプと向かい合うように配置され、かつ該キセノ
ンランプから放射された光束のうち該原稿の読取位置に
直接向かわない一部の光束を該読取位置側へ反射させる
反射部材と、該照明された該原稿からの光束を結像させ
る結像レンズと、該結像レンズの結像位置に配置された
読取手段と、を有する画像読取装置において、該キセノ
ンランプは中央の光量より両端部での光量の方が高く、
かつ条件式(1)を満足すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置に関
し、特にキセノンランプを含む照明系により照明された
原稿の画像情報をCCD等の読取手段(光電変換素子)
で読み取るようにした、例えばデジタル複写機やイメー
ジスキャナ等のデジタル読取機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】原稿を読み取って電気信号に変換するこ
とで該原稿の画像情報を電子情報として扱うことを可能
とするデジタル複写機やイメージスキャナ等のデジタル
読取機器においては、一般に照明系(照明装置)により
照明された原稿を結像レンズ(読取りレンズ)により順
次走査してCCD(ラインセンサー)等の光電変換素子
面上に結像させることで行なわれている。
【0003】図7は従来の原稿読取装置の要部概略図で
ある。
【0004】同図において筐体710の上部開放部に透
明なガラスで構成された原稿積載台702が配されてい
る。ここに原稿701を積載し、該原稿701の上から
圧板711を覆うことで原稿701は固定される。原稿
701を読み取る順序としてはまず、光源であるキセノ
ンランプ704が発光し、原稿701面を照明する。
【0005】キセノンランプ704はその管側面にアパ
ーチャと呼ばれる発光窓が施され、そのアパーチャから
原稿701に向けて光束が照射されるよう向きや形状の
設定がなされている。また照明をより効率よく、また画
質を向上させるためにキセノンランプ周辺部に反射部材
(反射笠)703が配され、該キセノンランプ704か
ら原稿701の読取位置に直接向かわない光束を拾って
照明光率を高めている。この反射部材703としては主
に金属部材を鏡面にするなどして適切なる形状が設定さ
れている。これらは第1のミラー台712として一体の
構造になっており、原稿701面に沿って図中矢印A方
向(副走査方向)に走査されるようになっている。
【0006】原稿701を照射した光束は該原稿701
で反射されて第1のミラー705に向かう。この反射光
は原稿701の画像情報を含んでおり、この光束を読取
手段としての光電変換素子709に導くために第2のミ
ラー706、第3のミラー707が配置されている。こ
の第2のミラー706と第3のミラー707も一体の構
造(ハの字ミラー)となっていて、第2のミラー台71
3によって構成されている。
【0007】原稿を走査する(読取る)際は第1のミラ
ー台712が不図示のモーターによって該原稿701を
走査していくと、その1/2の速度で第2のミラー台7
13が追随するような構造となっており、これにより走
査中の原稿701と結像レンズ(読取りレンズ)708
との光学的距離が維持される。こうして結像レンズ70
8により原稿701からの光束が共役関係に配された光
電変換素子709面上に結像する。
【0008】この光電変換素子709は主走査方向に複
数の素子を配列した1次元ラインセンサー(CCD)等
より成り、原稿面上の主走査方向に沿うよう位置が規定
されている。これにより原稿積載台702上に載置され
た原稿701の主走査方向を一度読み込み、順次各第
1、第2のミラー台712,713が走査していくこと
で原稿701の副走査方向を読み込むことが可能とな
る。
【0009】以上のような構成からなる画像読取装置に
おいて、装置全体の性能から要求される結像レンズの光
学性能として、読取速度の向上のために単位時間当りの
光電変換素子への光量が十分に確保できることが必要で
ある。読取速度が高速になればその分、単位時間あたり
に光電変換素子が受光できる光量が減少するため、照明
系の光量をアップするか、十分な光量を確保できる光学
系の設定が必要となる。
【0010】これまで光源に使われるランプとしては従
来からハロゲンランプや蛍光管等が使用されてきた。ハ
ロゲンランプは十分な光量が得られる反面、発光に伴っ
て100℃以上の発熱を生じる。この熱が原因で周辺の
温度を上げ、且つ熱による構造の歪を押さえるための冷
却構造を付加させる必要があるなど電力負荷が増し、構
造の大型化を招いていた。
【0011】一方、熱の発生の少ない蛍光管はその点で
は問題は少ないが、ハロゲンランプに比べて光量を十分
に得られないという面があった。
【0012】そこで光量が容易に得やすく、且つ熱の発
生が少ないキセノンランプが光源のランプとして使用さ
れるようになってきた。このキセノンランプは略緑色の
発光色で管全体に亘ってフラットな光量分布が得やす
く、光源としては良好なる性能を有している。そのため
装置の高速化に伴って十分な光量を得るために明るいキ
セノンランプが開発されてきている。
【0013】ここで原稿を読み取る際の光量について述
べる。
【0014】良好なる画像を得るためには十分な光量が
必要であることは前述の通りであるが、それとは別に照
明系、読取光学系、それぞれをより光量を得やすいよう
に工夫する必要がある。
【0015】読取光学系としては結像レンズを広開口に
し、つまりFno(Fナンバー)を明るいものとし、ラ
インセンサー(CCD)面上に達する光量を高い効率で
送り込むことが要求される。また装置全体の小型化の点
からも、全光路長を短くして必要な容積を減少させるこ
とも必要になる。同じ原稿サイズでレンズが短い距離で
結像するということは、広い画角を要求されるというこ
とである。
【0016】更に近年、450dpiや600dpi等
の高解像で高品質なデジタル画像情報を得ることが要求
されている。原稿側の主走査方向の周辺領域においても
十分な光量を確保するため開口率は極力上げ、光量の違
いによる像の劣化を防ぐことが必要であり、また基本的
な収差そのものも十分に除去されていることが必要とさ
れる。
【0017】しかしながら結像レンズに入射した光束は
図8に示すようにcos4乗則に沿って入射画角により
光量は物理的に減少していく。さらにそれとは別に光束
はレンズの内部を画角に応じて斜入射するため、鏡筒内
部の間隔環や絞り等で光束の一部が遮光される場合もあ
る。そのため結像レンズの主走査方向の中央は広開口の
ために光量を十分確保できても周辺部においてはそれよ
りも減少した光量しか得られないこととなる。そのため
これらを合わせた周辺減光(減少した周辺部での光量)
は原稿面の主走査方向の中央に比べて端部の画質の面に
おいて不利な条件となり、均一なる画質が得にくくなっ
てしまい、得られる画像の品質を劣化させる原因とな
る。
【0018】これまでこのような不均一な光量を補う手
法としては、例えば結像レンズの光路上に主走査方向の
中央(光軸上)の光量を減少させ、端部(周辺部)にな
るほど光量としては有利な形状(例えば扇形またはその
類似の形状をした板状)をしたシェーディング補正板を
配置し、中央付近の光量の一部をカットすることによ
り、主走査方向全域において光量のバランスを採ってい
た。
【0019】この手法は光量の分布をバランスよく整備
するには良好なる手法であり、多くの画像読取装置で採
用されている。ただこの手法も光束の一部をカットして
行なわれるため、予めその分の光量を見こんだ明るい光
源を配置することが必要である。
【0020】近年ではこうしたことを鑑み、端部での光
量を中央の光量より高くしたキセノンランプが開発され
ている。このキセノンランプは棒状の発光体の外周部
に、内部ガス体を励起するための電極が覆われており、
その電極の形状は発光効率、および光量分布を決定する
上において適した形状が取られている。このキセノンラ
ンプを使えば端部の光量が増すため、周辺部において画
質向上が図られ高画質な画像が得られる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したキセノンラン
プの登場は高画質な画像を得るためには有利な光源では
あるものの、照明系及び読取光学系に最適なる条件を設
定しなければ光量を上げた分の消費電力の増大、または
構造の複雑化を招き、更にはコストの増大にもつながる
という問題点が発生してくる。
【0022】本発明は端部の光量を中央の光量より高く
したキセノンランプを用いた照明系及び読取光学系に最
適な条件を設定し、必要な光量だけを上げることによ
り、画像周辺部まで十分な画質が得られる高性能な原稿
読取装置の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の画像読
取装置は原稿台ガラス上に載置された原稿を照明するキ
セノンランプと、該原稿面の法線に対して該キセノンラ
ンプと向かい合うように配置され、かつ該キセノンラン
プから放射された光束のうち該原稿の読取位置に直接向
かわない一部の光束を該読取位置側へ反射させる反射部
材と、該照明された該原稿からの光束を結像させる結像
レンズと、該結像レンズの結像位置に配置された読取手
段と、を有する画像読取装置において、該キセノンラン
プは中央の光量より両端部での光量の方が高く、かつ 0.7<αy・γy・cos(ωy/2)4 <1.3 但し、 αy:キセノンランプの主走査方向の中央の光量と、該
主走査方向の中央からの任意の位置における光量との光
量比 γy:原稿面の主走査方向の中央からの任意の位置での
原稿を読み取る際の結像レンズの開口率 ωy:原稿面の主走査方向の中央からの任意の位置での
原稿を読み取る際の結像レンズの画角 なる条件を満足することを特徴としている。
【0024】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記キセノンランプから前記原稿の読取位置に直接向か
う光束の光量と、該キセノンランプから前記反射部材を
介して該原稿の読取位置に向かう光束の光量とのうち、
その一方の光量をW1、、該原稿の読み取りに寄与する光
束の全光量をWとしたとき、 0.4W<W1<0.6W なる条件を満足することを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の画像読取装置の実
施形態1の要部概略図である。図2は図1に示した光源
としてのキセノンランプの要部概略図である。
【0026】まず本実施形態で用いるキセノンランプの
構造について説明する。図2においてガラス体で構成さ
れるキセノン管201の両端部には口金204および画
像読取装置に取り付ける際の第1、第2の台座202、
203が配置されている。第2の台座203からは電気
を供給するための配線205が接続されており、その先
にはランプを高周波点灯させるためのインバータ回路基
板206があり、このインバータ回路基板206に電力
を供給することでランプが点灯するようになっている。
キセノン管201の外周部には内部ガスを励起させるた
めの電極が配備されており、この電極の形状によりキセ
ノン管201の主走査方向(長手方向)に沿った方向で
光量分布が規定されている。キセノンランプ104の配
光(光量分布)は図3に示すように設定されており、中
央の光量が100%の場合、主走査方向の両端部は主走
査方向の必要像高yに対し、0.9yでα0.9y%、1.
0yでα1.0y%となっている。ここでαはα>100
(%)である。
【0027】このキセノンランプを光源として使用した
場合、以下に示すようになる。
【0028】前述したように結像レンズ(読取りレン
ズ)は物理的法則から原稿面上yの位置からの該結像レ
ンズへの入射画角をωy /2としたとき、(cos(ω
y /2))4に比例して光量が低減していく。さらに入
射画角によってはレンズ内部のケラレによって光束が減
少し、光量の低下となる。結像レンズの集光時にはこれ
ら2つの減少要素があるため、画角周辺では画角中央に
比べて大きく減光される。
【0029】上記キセノンランプを使用した場合、最大
画角において該キセノンランプは画角中央のα%の光量
を有している。このある主走査方向の位置yにおける中
央光量比(キセノンランプの主走査方向の中央の光量
と、該主走査方向の中央からの任意の位置における光量
との光量比)がαyで設定されているキセノンランプを
使用し、結像レンズのある像高での開口率(原稿面の主
走査方向の中央からの任意の位置での原稿を読み取る際
の結像レンズの開口率)をγyとした場合、そのときの
結像時の光量Mは以下のように計算される。
【0030】 M=αy・γy・cos(ωy /2)4 ‥‥(a) 但し、 ωy:原稿面の主走査方向の中央からの任意の位置での
原稿を読み取る際の結像レンズの画角 このとき上記(a)式で計算される値はCCD素子にお
いて得られる像高yにおける像面での光量であり、この
値はノイズのS/N比から必要な光量の下限値が決ま
る。
【0031】また上記(a)式の上限値について考察す
ると結像レンズのある像高での開口率γy を1(100
%)とし、キセノンランプの中央光量比αy を1.2
(120%)とした場合、(a)式は1.2・1・co
s(ω/2)4となり、中央光量比αy を1としたい場
合、画角ωyは17.2度までがカバーできる。
【0032】また結像レンズ内部で光量絞り以外の視野
絞りまたは間隔環等で光量が制限される場合、該結像レ
ンズのある像高での開口率γyは1以下の値となり、更
に減少することとなる。この際、画像を良好に得るため
にはノイズとのS/N比から考慮すると減少分の光量の
総計が中央の光量に対し50%となる設定までがリミッ
トであるが、均一なる画質という面から考えると光量差
が30%までが許容できる範囲である。
【0033】また上記(a)式の上限値としては中央の
光量に対し30%増までが均一なる画像を得るための上
限値となり、この値を越えると光量が多いとは言え良好
なる画質が得られない。
【0034】使用するキセノンランプは中央光量比αy
が1.2程度までが発生する熱量、消費電力、コストか
ら考慮して適した範囲であり、この範囲内で設定するこ
とが最適な照明系を構成する条件となる。
【0035】そのため結像レンズの開口率が中央と端部
とで極端に違う場合はそれに見合ったキセノンランプの
設定が必要であるが、これにより例えば表−1に示すよ
うに最大画角20度での端部光量は結像レンズの画角端
部の開口率γy を1(100%)、キセノンランプの中
央光量比αy を1.2(120%)より設定することに
より、未実施の場合0.87(87%)である端部光量
は0.94(94%)まで改善させることができる。
【0036】
【表1】
【0037】表−1においては結像レンズの最大画角で
の開口率γy が0.7(70%)以下では周辺部の光量
が不足するため、更にキセノンランプ端部での光量をア
ップするなどの処置が必要であるが、上述した条件を考
慮すると適切とはいえず、この場合は結像レンズの最大
画角の開口率を改善した方がよい。
【0038】以上のことを踏まえて本実施形態では前記
(a)式を以下の条件を満足するように設定している。
【0039】 0.7<αy・γy・cos(ωy/2)4 <1.3 ‥‥(1) 次に図1を用い具体的な実施形態を挙げて説明する。
【0040】図1において102は原稿支持用の原稿台
ガラスであり、原稿101を載置している。111は圧
板であり、原稿101を上から覆うことにより該原稿1
01を固定している。121は照明系(照明手段)であ
り、光源としての上述したキセノンランプ104と反射
部材としての反射笠103とを有している。反射笠10
3はキセノンランプ104から放射された光束のうち原
稿101面の読取位置Pに直接向かわない一部の光束を
反射させて効率良く該原稿101面側に集光している。
105,106,107は各々順に第1、第2、第3の
ミラー(反射ミラー)であり、原稿101面からの光束
を反射させることにより光路を折り曲げて読取光学系の
一要素としての結像レンズ(読取りレンズ)108に導
いている。結像レンズ108は原稿101面の画像情報
に基づく光束を読取手段109面上に結像(投影)して
いる。109は読取手段であり、複数の素子を主走査方
向に配列したCCD(ラインセンサー)より成ってい
る。110は筐体である。
【0041】本実施形態において原稿台ガラス102上
に載置された原稿101はキセノンランプ104からの
直接光と反射笠103を介した間接光により両側から略
同一の光量で照明される。そして原稿101からの光束
は走査用の第1、第2、第3のミラー105,106,
107を介して結像レンズ108によりCCD109面
上に結像され、原稿101の濃度に応じて電気信号に変
換され、主走査方向の1ライン分の画像情報が読取られ
る。また副走査方向(図1において矢印Y方向)の画像
読取りは原稿101に対してキセノンランプ104と反
射笠103と第1のミラー105とから成る第1のミラ
ー台112を副走査方向に移動させ、更に第2、第3の
ミラー106,107とから成る第2のミラー台113
を該第1のミラー台112の半分の速度(移動速度比
2:1)で同方向に移動させることにより、原稿101
からCCD109までの光路長を一定に保ちつつ原稿1
01の画像情報が読取られる。そしてCCD109で読
み取られた原稿101の画像情報を出力装置(不図示)
に送出し、例えばプリント出力として画像情報の出力を
行う場合や、または記憶装置(不図示)に送出し、入力
画像情報の記憶を行なう場合があり、各々画像読取装置
として使用している。
【0042】本実施形態における結像レンズ108はF
No(Fナンバー)3.8のガウス型の4群6枚レンズ
であり、読み取る際の主走査方向の最大画角ωy /2は
17度である。(尚,結像レンズのレンズ構成は上記の
構成に限らない。)このとき最大画角ωy /2における
cos4乗則における減少は中央(画角0度)の0.8
36となる。また結像レンズ中央の絞りにより光量が決
定されている以外、光量をより多く得るために光束を遮
光するような絞りや間隔環は配置していない。
【0043】この画像読取装置に使用したキセノンラン
プの主走査方向の光量プロファイル(光量分布)は前記
図3に示した通りである。同図に示すようにキセノンラ
ンプの各部位における光量は0.9yにおいてピークと
なり、中央の光量に対して1.2倍としている。尚、図
4は従来のキセノンランプの主走査方向の光量プロファ
イル(光量分布)である。
【0044】本実施形態のキセノンランプを使用した際
の結像時のCCD面上における光量分布を図5に示す。
同図では主走査方向の片側半分のみで示しているが、同
図からわかるようにcos4乗則で域少していた端部の
光量が補正され、最大端部においても中央と同様の光量
を得ることができ、これにより全体としてもほぼ均一な
る光量で設定することができる。
【0045】更に図示しないが結像レンズの開口率が1
(100%)でなく、最大画角で開口率γy が0.8
(80%)の場合でも、上記のキセノンランプを使用す
ることにより、約2割程度、端部光量を増加させること
ができる。
【0046】またここで使用される反射部材としての反
射笠は図6に示すように原稿の読取位置Pにおいて、キ
セノンランプからの直接の光束(直接光)とキセノンラ
ンプから反射笠で折返して読取位置Pへ達する光束(間
接光)の光量とがほぼ一致するように、その形状の設定
がなされている。
【0047】即ち、本実施形態ではキセノンランプから
原稿の読取位置Pに直接向かう光束(直接光)の光量
と、該キセノンランプから反射笠を介して原稿の読取位
置Pに向かう光束(間接光)の光量とのうち、その一方
の光量をW1、、該原稿の読み取りに寄与する光束の全光
量をWとしたとき、 0.4W<W1<0.6W ‥‥(2) なる条件を満足するようにしている。これにより本実施
形態では読み取る原稿に一部貼り付けた部分がある切り
貼り原稿であったとしても、その厚みにより副走査方向
にできる照明による影は2方向で略均等となり、従来照
明光の強い方向からの光束で一方向のみ影が際立って画
質の低下を招くといった問題が、副走査方向に略均等な
光量を与えることにより良好なる画像が得ることがで
き、より高性能な原稿読取装置を実現することができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く中央の光量よ
り端部での光量の方が高いキセノンランプを用いた照明
系及び読取光学系に最適な条件を設定することにより、
前記実施形態で用いた結像レンズが、たとえ最大画角で
の開口率が70%で、従来だと端部での光量が中央の光
量に対して50%を切るため採用できなかったものが、
採用することが可能となり、更に端部の光量を確保する
ためにキセノンランプを全体的に明るくして、その結
果、消費電力の増大を招くなどといった問題も起こすこ
と無く、端部の光量を中央の光量に対して70%以上確
保することができ、しかも効率の良いキセノンランプの
使い方により消費電力も最低限で抑えることができる画
像読取装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施形態1の要部構成
【図2】キセノンランプの構造を示す図
【図3】本発明の実施形態1に用いたキセノンランプの
光量分布を示す図
【図4】従来のキセノンランプの光量分布を示す図
【図5】本発明の実施形態1でレンズ結像時の光量分布
を示す図
【図6】読取位置におけるキセノンランプ及び反射部材
単体での光量分布を示す図
【図7】従来の画像読取装置の要部構成図
【図8】レンズのcos4乗則による光量変化を示す図
【符号の説明】
101 原稿 102 原稿台ガラス 103 反射部材 104 光源(キセノンランプ) 105,106,107 反射ミラー 108 結像レンズ 109 読取手段(CCD) 110 筐体 111 圧板 112 第1のミラー台 113 第2のミラー台 201 キセノン管 202、203 台座 204 口金 205 配線 206 インバータ回路基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台ガラス上に載置された原稿を照明
    するキセノンランプと、該原稿面の法線に対して該キセ
    ノンランプと向かい合うように配置され、かつ該キセノ
    ンランプから放射された光束のうち該原稿の読取位置に
    直接向かわない一部の光束を該読取位置側へ反射させる
    反射部材と、該照明された該原稿からの光束を結像させ
    る結像レンズと、該結像レンズの結像位置に配置された
    読取手段と、を有する画像読取装置において、 該キセノンランプは中央の光量より両端部での光量の方
    が高く、かつ 0.7<αy・γy・cos(ωy/2)4 <1.3 但し、 αy:キセノンランプの主走査方向の中央の光量と、該
    主走査方向の中央からの任意の位置における光量との光
    量比 γy:原稿面の主走査方向の中央からの任意の位置での
    原稿を読み取る際の結像レンズの開口率 ωy:原稿面の主走査方向の中央からの任意の位置での
    原稿を読み取る際の結像レンズの画角 なる条件を満足することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記キセノンランプから前記原稿の読取
    位置に直接向かう光束の光量と、該キセノンランプから
    前記反射部材を介して該原稿の読取位置に向かう光束の
    光量とのうち、その一方の光量をW1、該原稿の読み取
    りに寄与する光束の全光量をWとしたとき、 0.4W<W1<0.6W なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載の画
    像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7400429B2 (en) 2003-03-17 2008-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Image reading apparatus

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