JP2001243889A - 陰極線管及びこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

陰極線管及びこれを用いた画像表示装置

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達昭 渡邉
Toshibumi Nakatani
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Hideo Suzuki
秀生 鈴木
Shigeru Oki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部振動に強く、ドーミング・冷高温特性、
耐衝撃性にも優れ、かつ組み立てやすい構成のカラー受
像管及びこれを用いた画像表示装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 少なくとも、蛍光体スクリーンが形成さ
れたパネルと、複数の電子ビーム通過部を備えたシャド
ウマスク3と、このシャドウマスク3が引張力を印加さ
れた状態で架張保持されたフレーム1・2とを備え、前
記蛍光体スクリーンとシャドウマスク3とが対向した状
態で、前記パネルと前記フレーム1・2とが弾性支持体
5で装着保持される陰極線管であって、前記弾性支持体
5が実質的にフレームの中央部に設置され、且つ、前記
シャドウマスク3の中央部近傍のテンションが、前記シ
ャドウマスク3の端部のテンションより大きくなるよう
に構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管(以下、本
明細書ではカラー受像管と称する)及びこれを用いた画
像表示装置に係わり、特にマスクが引張力を印加された
状態で架張されたフレームの支持に使用される弾性支持
体に特徴を備えるカラー受像管及びこれを用いた画像表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像管は、図1に示すように、周
辺に側壁51が形成されたパネル52とこのパネル52
に接合されたファンネル53からなる外井器を備え、パ
ネル有効部の内面にはR,G,Bの3色からなる蛍光体
スクリーン54が形成されている。この蛍光体スクリー
ン54と対向して多数の電子ビーム通過孔が形成された
シャドウマスク55が配置される。一方、ファンネル5
3のネック56には3つの電子ビームを放出する電子銃
57が配設されており、この3つの電子ビームをファネ
ル53の外側に装着した偏向ヨーク80で発生する磁界
により偏向させ、上記シャドウマスク55を介して蛍光
体スクリーン54を水平、垂直走査することにより、カ
ラー画像を表示する構造となっている。
【0003】ここで、最近のカラー受像管は、外光の映
り込みが少なく見栄えが良いという点から、パネル面が
平面化してきており、これに伴いシャドウマスク55も
平面化している。シャドウマスク55が平面化してくる
と、シャドウマスク55本体をフレーム58で支持する
のみではその平面を維持できない。また、単にフレーム
58で支持するのみでは、外部からの振動により容易に
シャドウマスク55が振動してしまい、カラー受像管の
表示画像に悪影響を与える。このため、シャドウマスク
55に一定の張力(テンション)を加えてフレーム58
に架張することが行われている。
【0004】また、シャドウマスク55に電子ビームが
衝突することによりシャドウマスク55面が変形するド
ーミング現象においても、シャドウマスク55が平面化
することにより、特に画面の左右両端面近傍において電
子ビームの変位量が大きくなる。このためシャドウマス
ク55の架張保持において、電子ビームの衝突による熱
膨張を吸収させるべく、シャドウマスク55には弾性限
界に近い実用最大限の張力を加えることが行われてい
る。
【0005】このようなカラー受像管において、蛍光体
スクリーン54上に正しいカラー画像を表示するために
は、蛍光体スクリーン54を構成する3色蛍光体層に対
してシャドウマスク55を所定の整合関係に保持するこ
とが必要である。シャドウマスク55と蛍光体スクリー
ン54との整合関係を崩す要因の一つとして、シャドウ
マスク55の振動がある。先述のようにシャドウマスク
55にはテンションが印加されているが、これだけでは
シャドウマスク55の振動を完全に抑制することは難し
い。シャドウマスク55の振動は、外部から加えられる
振動や衝撃(例えばパネル52の側部に設置したスピー
カー等の振動)が、パネル52から弾性支持体59、フ
レーム58を介してシャドウマスク55に伝達すること
で生じる。シャドウマスク55が振動することでシャド
ウマスク55・蛍光体スクリーン54間の距離が変わ
り、電子ビームのランディングずれが生じる。このため
シャドウマスク55の振動は、できるだけ小さく短時間
で減衰することが望まれる。
【0006】シャドウマスク55の振動を抑制するに
は、シャドウマスク55自身の振動抑制とフレーム58
の振動抑制が必要である。シャドウマスク55自身の振
動を抑制する方法としては、シャドウマスク55の端面
にダンパーを設置する例が報告されている。図2にダン
パーの一例を示す。このダンパー61はワイヤーの端部
を折り曲げた構造で、折り曲げた部分をシャドウマスク
55の孔62に通して設置する。シャドウマスク55の
孔62は、ダンパー61が自由に振動できる程度の大きさ
に設定される。シャドウマスク55が振動すると、シャ
ドウマスク55を振動させるエネルギーの一部がダンパ
ー61を振動させるのに使用され、シャドウマスク55
の振動は減衰する。このようなダンパー61を設置した
構造であっても、シャドウマスク55全域で振動減衰効
果を発揮させるには不十分である。
【0007】一方、フレーム58の振動を抑制するため
には、フレーム58の振動エネルギーを例えば熱エネル
ギー等に変換して吸収するような作用(以後ダンパー作
用と称する)を付加する必要がある。従来例としては、
特開平9−293459号公報で開示されているよう
に、弾性支持体59自身に摺動部を設けて摩擦によりフ
レーム58の振動を抑制する方法が報告されている。図
3に特開平9−293459号公報に開示された弾性支
持体の構造を示す。図3において、(a) は正面図、(b)
は側面を示す図であり、スタッドピン63に嵌合する嵌
合孔64を備えた嵌合部65と、フレーム58に固定さ
れる固定部66、及び嵌合部65と固定部66を繋ぐ連
結部67から構成される。連結部67は途中で溶接によ
り接合され、V型形状になっている。固定部66には翼
辺68が設置され、この翼辺68は嵌合部65に設けら
れた孔69を挿通する構造である。フレームの振動に伴
ってこの弾性支持体が矢印方向に伸縮作動すると、翼辺
68と孔69が摺動することでダンパー作用となるもの
である。しかしながら、このような弾性支持体は構造が
複雑で作製しにくく、コストが高くなるという課題か
ら、実際に採用することは困難であった。
【0008】加えて、シャドウマスク55は、このシャ
ドウマスク55をフォトマスクとして写真印刷法により
形成される蛍光体スクリーン54の形成工程において、
複数回の着脱が要求される。そのため、シャドウマスク
55が架張されたフレーム58を装着保持する弾性支持
体59については、着脱が容易でありかつその着脱に対
して再現性良く同一位置に装着できることが必要であ
る。さらに、振動抑制に加えて、弾性支持体59には下
記の特性も要求される。(1)ドーミング特性、冷高温
特性の改善。(2)耐衝撃性の確保。
【0009】上記(1)のドーミング特性(現象)と
は、先述のように電子ビームの衝突によりシャドウマス
ク55の温度が上昇してパネル52(通常はガラス)と
の間に温度差が生じ、シャドウマスク55とパネル52
を構成する材料の熱膨張率の差で所定の整合関係がずれ
る現象である。冷高温特性も同様で、パネル52の周辺
温度環境によるシャドウマスク55とパネル52との温
度差で両者の位置整合関係がすれる現象である。いずれ
もシャドウマスク55とパネル52との温度差で両者の
位置整合関係がすれる現象であり、色ずれ・色むらの原
因となる。これらのずれは、シャドウマスク55に張力
を加えても完全に吸収することはできない。従って、相
対的にシャドウマスク55が膨張した場合には、シャド
ウマスク55と蛍光体スクリーン54が形成されたパネ
ル内面との距離を小さくして、両者の位置ずれを吸収し
なければならない。逆にパネル52が膨張した場合は、
シャドウマスク55とパネル52との間の距離を広げる
必要がある。このように、弾性支持体59には、パネル
52とシャドウマスク55との温度差に応じて、シャド
ウマスク55の位置を変位させる機能が必要である。
【0010】またカラー受像器を搬送する際には、不慮
の事態(例えば荷崩れなど)により、通常の使用状態で
は考えられない衝撃が加わることがある。この衝撃で弾
性支持体59の塑性変形や嵌合部挫屈によりシャドウマ
スク55が変位すると、シャドウマスク・パネル間の位
置整合にずれが生じる。このため弾性支持体59には、
特定の衝撃(加速度)が加わった時でもシャドウマスク
55に変位を生じさせない強度が必要である。
【0011】以上のように、フレーム、シャドウマス
ク、弾性支持体からなる構造体(以後これをフレーム構
造体と称する)は、シャドウマスクの振動抑制、ドーミ
ング・冷高温特性、耐衝撃性、について総合的に優れた
特性が望まれる。
【0012】以下に、従来のフレ−ム構造体の一例を示
す。図4(a)は、フレーム58が帯板状の弾性支持体
60によりパネル62に設置されている状態を示す全体
図であり、図4(b)は、帯板状の弾性支持体60を示
す拡大図である。帯板状の弾性支持体60は、パネル6
2のスタッドピン63に係止する係止部60(a)と、
フレームに固定される固定部60(b)と、係止部60
(a)と固定部60(b)を繋ぐ連結部60(c)とか
ら構成される。このような帯状の弾性支持体はTCM型
と称され、耐衝撃性に優れるという特徴がある。また、
ドーミング・冷高温対策のために熱膨張の異なる2種類
の材料α(斜線部)とβ(非斜線部)とからなるバイメ
タル構造を備える。しかしながら、この弾性支持体60
は、弾性支持体60自身の温度が変化しないとバイメタ
ル効果が発揮されないため、環境変化や急激なシャドウ
マスク温度上昇に対しての応答性が悪いという課題があ
る。また弾性支持体60の温度変化量が小さいために補
正量は大きくとれず、パネル材料と熱膨張係数が大きく
異なるシャドウマスク材料は使用できないという課題が
あった。
【0013】また、このフレーム構造体において、フレ
ーム58のコーナー部74はフリーであるために振動が
発生しやすく、TCM型の弾性支持体にはダンパー効果
が無いために一度振動が発生するとなかなか減衰せず、
その結果シャドウマスクも振動して画質に色ずれ等の悪
影響を及ぼすという課題があった。
【0014】図5(a)に、別の従来例のフレーム構造
体を示す。同図に示すようにパネル70の対角部の内側
壁にスタッドピン71を設け、そのスタッドピン71に
係止する係止部72(a)、フレームに固定される固定
部72(b)、及びこれら係止部72(a)と固定部7
2(b)とを繋ぐV型形状の連結部72(c)とから構
成され、その連結部72(c)を蛍光体スクリーン側に
して装着するものがある。しかしながらこの構成では、
次の課題がある。
【0015】(1)パネル70の対角部に弾性支持体7
2を設置するために、パネル70とフレーム73との間
の隙間が狭く、装着が難しい。このためフレーム73の
パネル70への装着組立が容易ではなく、弾性支持体7
2やスタッドピン71、パネル70の損傷による歩留ま
りの低下が課題となる。 (2)パネル70の対角部に設置するために弾性支持体
72の幅は大きくできず、耐衝撃特性が悪い。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の課題を解決し、外部振動に強く、ドーミング・
冷高温特性、耐衝撃性にも優れ、かつ組み立てやすい構
成のカラー受像管及びこれを用いた画像表示装置を提供
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明は、請求項1に記載の如く、少なく
とも、蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、複数の
電子ビーム通過部を備えたシャドウマスクと、このシャ
ドウマスクが引張力(テンション)を印加された状態で
架張保持されたフレームとを備え、前記蛍光体スクリー
ンとシャドウマスクとが対向した状態で、前記パネルと
前記フレームとが弾性支持体で装着保持される陰極線管
であって、前記弾性支持体が実質的にフレームの中央部
に設置され、且つ、前記シャドウマスクの中央部近傍の
テンションが、前記シャドウマスクの端部のテンション
より大きくなるように構成されることを特徴とする。
【0018】上記構成の如く、弾性支持体が実質的にフ
レームの中央部に設置されているので、組立性やフレー
ム支持性を向上させることができ、且つ、シャドウマス
クの中央部近傍のテンションが端部のテンションより大
きいので、シャドウマスクの端部のみならず中央部にお
いても振動減衰効果が認められる。
【0019】また、本願第2の発明は、請求項17に記
載の如く、少なくとも、蛍光体スクリーンが形成された
パネルと、複数の電子ビーム通過部を備えたシャドウマ
スクと、このシャドウマスクが引張力(テンション)を
印加された状態で架張保持されたフレームとを備え、前
記蛍光体スクリーンとシャドウマスクとが対向した状態
で、前記パネルと前記フレームとが弾性支持体で装着保
持される陰極線管であって、前記弾性支持体がフレーム
のほぼ中央に設置された弾性支持体保持板に固定され、
且つ、前記シャドウマスクの中央部近傍のテンション
が、前記シャドウマスクの端部のテンションより大きく
なるように構成されることを特徴とする。
【0020】上記構成であれば、弾性支持体がフレーム
のほぼ中央に設置された弾性支持体保持板に固定されて
いるので、フレーム間が同一平面内に位置しない場合で
あっても、弾性支持体保持板の延設方向を調節すること
により、弾性支持体を同一平面内に配置することができ
るので、上記第1の発明の作用効果が一層発揮される。
【0021】ここで、上記第1の発明及び第2の発明に
おいて、弾性支持体が、フレームに固定される固定部、
パネル側壁の内面に設けられたスタッドピンに嵌合する
嵌合部、及びこれら固定部と嵌合部とを繋ぐ連結部から
構成されることが望ましい。また、連結部がほぼV型の
形状であることが望ましい。このようにすれば、良好な
ドーミング特性・冷高温特性を得ることができるからで
ある。
【0022】このとき、弾性支持体の固定部の面積が5
cm2 以上であることが好ましい。これは固定部の面積
を大きくすることでフレームにかかる力を分散させ、フ
レームの変形によるシャドウマスクのテンション分布の
パターンが変化することを防止するためである。この効
果を更に効果的とするためには、弾性支持体の固定部の
面積と弾性支持体が固定されるフレームの面積との比
が、少なくとも1/25より大きいことが好ましい。
【0023】また、弾性支持体が制振構造を備えること
が望ましい。これは、シャドウマスクの振動が減衰され
ても、フレームの振動が減衰されなければ、この振動が
シャドウマスクに伝播するという理由による。
【0024】弾性支持体のバネ定数は、弾性支持体の連
結部に孔を形成し、孔の大きさで調整するようにすれ
ば、弾性支持体の大きさを変えることなく、比較的容易
にバネ定数を変えることができる。
【0025】弾性支持体によってフレームに加わる力は
1kg重以上8kg重以下であることが好ましく、弾性
支持体のバネ定数は0.1kg重/mm〜2.5kg重
/mmであることが好ましい。
【0026】架張されたシャドウマスクには、振動を減
衰するためのダンパーが設置されており、シャドウマス
クは中央部が最も大きく端面部に向かうに従って小さく
なるテンション分布を備えることで、シャドウマスク全
体の振動を確実に減衰できるものである。この際、シャ
ドウマスク全体にダンパーの減衰効果を広げるために
は、シャドウマスクのテンション分布を、シャドウマス
ク中央部のテンションをT1、端部のテンションをT
3、中央部と端部との間の中間部のテンションをT2と
すると、T1≧T2≧T3、且つ、T1≧1.1×T3
の関係を満足させることが好ましい。
【0027】ダンパーは、減衰効果を高めるためにシャ
ドウマスクとの固着部分が無く、かつ遊動可能である構
造が好ましい。具体的には、ダンパーがシャドウマスク
に形成された孔を挿通している構成で、ダンパーがワイ
ヤー状部材やリング状部材であることが好ましい。シャ
ドウマスクの材質としては、高温に加熱してもクリープ
が少ないFe−Ni合金であることが好ましい。
【0028】本願第3の発明は、請求項33に記載の如
く、少なくとも、蛍光体スクリーンが形成されたパネル
と、複数の電子ビーム通過部を備えたマスクと、このマ
スクが保持されたフレームとを備え、前記蛍光体スクリ
ーンとマスクとが対向した状態で、前記パネルと前記フ
レームとが複数の弾性支持体で装着保持される陰極線管
であって、前記複数の弾性支持体が実質的にバネ定数が
異なる少なくとも2種以上の組み合わせからなることを
特徴とする。
【0029】上記構成の如く、複数の弾性支持体が実質
的にバネ定数が異なる少なくとも2種以上の組み合わせ
からなっていれば、振動の抑制が容易な単振動モードが
強くなっていくので、フレーム振動を抑制することがで
きる。
【0030】ここで、上記第3の発明において、マスク
の振動を抑制するため、請求項1記載の如く、弾性支持
体が実質的に前記フレームの中央に設置されることが望
ましい。
【0031】良好なドーミング特性・冷高温特性を得る
ためには、弾性支持体が、フレームに固定される固定
部、パネル側壁の内面に設けられたスタッドピンに嵌合
する嵌合部、及びこれら固定部と嵌合部とを繋ぐ連結部
から構成されることが望ましい。また、連結部がほぼV
型の形状であることが望ましい。単振動モードの強度を
より高めるには、弾性支持体のうち対向する弾性支持体
は同じバネ定数であることが望ましい。
【0032】また、弾性支持体の固定部の面積が5cm
2 以上であることが好ましい。これは固定部の面積を大
きくすることでフレームにかかる力を分散させ、フレー
ムの変形によるシャドウマスクのテンション分布のパタ
ーンが変化することを防止するためである。この効果を
更に効果的とするためには、弾性支持体の固定部の面積
と弾性支持体が固定されるフレームの面積との比が、少
なくとも1/25より大きいことが好ましい。
【0033】弾性支持体が制振構造を備えることが望ま
しい。これは、シャドウマスクの振動が減衰されても、
フレームの振動が減衰されなければ、この振動がシャド
ウマスクに伝播するという理由による。弾性支持体のバ
ネ定数は、弾性支持体の連結部に孔を形成し、孔の大き
さで調整するようにすれば、弾性支持体の大きさを変え
ることなく、比較的容易にバネ定数を変えることができ
る。
【0034】弾性支持体によってフレームに加わる力は
1kg重以上8kg重以下であることが好ましく、弾性
支持体のバネ定数は0.1kg重/mm〜2.5kg重
/mmであることが好ましい。
【0035】マスクが引張力(テンション)を印加され
た状態で、前記フレームに架張保持されることが好まし
く、この場合、マスクのテンション分布が、中央部近傍
のテンションが端部のテンションより大きいことが更に
好ましい。これは、架張されたシャドウマスクには、振
動を減衰するためのダンパーが設置されており、シャド
ウマスクは中央部が最も大きく端面部に向かうに従って
小さくなるテンション分布を備えることで、シャドウマ
スク全体の振動を確実に減衰できるからである。この
際、シャドウマスク全体にダンパーの減衰効果を広げる
ためには、シャドウマスクのテンション分布を、シャド
ウマスク中央部のテンションをT1、端部のテンション
をT3、中央部と端部との間の中間部のテンションをT
2とすると、T1≧T2≧T3、且つ、T1≧1.1×
T3の関係を満足させることがより一層好ましい。
【0036】ダンパーは、減衰効果を高めるためにシャ
ドウマスクとの固着部分が無く、かつ遊動可能である構
造が好ましい。具体的には、ダンパーがシャドウマスク
に形成された孔を挿通している構成で、ダンパーがワイ
ヤー状部材やリング状部材であることが好ましい。
【0037】シャドウマスクの材質としては、高温に加
熱してもクリープが少ないFe−Ni合金であることが
好ましい。尚、上記第1〜第3の発明において、上記陰
極線管だけではなく、この陰極線管に電子ビーム制御回
路、キャビネット等を加えたTV受像装置等の画像表示
装置全般に適用することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。以下に説明するカラー受像
管のシャドウマスクは平板マスクであり、図17を用い
て説明したようなカラー受像管の構成は、以下の実施の
形態でも同様である。
【0039】(第1の形態)図1に、本発明の第1の形
態に係るフレーム部の斜視図を示す。図1において、1
は左右フレーム、2は上下フレームであり、シャドウマ
スク3は上下方向(矢印方向)に引張りのテンションが
加わった状態で上下フレーム2に架張保持されている。
シャドウマスク3の左右端面部には、シャドウマスク3
の振動を減衰させるためのワイヤー状ダンパー4が設置
される。本実施例では29型用のフレームをしており、
シャドウマスク3には、中央部が4.3kg重/m
2 、左右端面部が3.4kg重/mm2 、中央部と端
面部との中間部が3.6kg重/mm2 のテンション分
布が設定されている。また、シャドウマスク3には36
%Ni−Fe合金を使用した。
【0040】またフレーム1,2をパネルに装着する弾
性支持体5は、組立性やフレーム1,2の支持性を考慮
して、フレーム1,2のほぼ中央部に設置される(軸上
SP構造)。図2に、本実施例で使用した弾性支持体5
の拡大図を示す。弾性支持体5は、フレームに固定され
る固定部6、パネル側壁の内面に設けられたスタッドピ
ンに嵌合する嵌合部7、及びこれら固定部6と嵌合部7
とを繋ぐV型形状の連結部8から構成され、連結部8に
は孔13が形成されている。孔13の大きさ(特に長さ
L)と連結部8の板厚を変えることで、弾性支持体5の
バネ定数を選定することが可能であり、本実施例ではL
が25mm、板厚0.6mmでバネ定数は1.2kg重
/mmである。
【0041】ここで、シャドウマスク3の全域で振動減
衰効果を発揮させるためには、図3(a)に示すよう
に、シャドウマスクの中央部が最も高く端部に向かうに
従って徐々に低くなるようなテンション分布(以下、A
型分布と称する)であることが望ましい。なぜなら、図
3(b)に示すように、中央部以外でテンションのピー
クを持つような分布(以下、M型分布と称する)では、
端部からテンションがピークとなるまでの領域(a)は
ダンパーによる振動減衰効果が認められるが、中央部の
領域(b)には振動減衰効果が広がらないからである。
これはテンションがピークとなるところPが節となって
振動するためであり、ダンパーの振動減衰効果の広がり
はテンションピークの所で抑制されるという理由によ
る。尚、シャドウマスクにシワやテンションムラがある
場合にも、同様の理由で振動減衰効果が広がらない。
【0042】〔実験〕以上のようなシャドウマスク・フ
レームをCRT化して評価した。表1にその結果を示
す。尚、表1においては、従来から用いられている帯板
状の弾性支持体(以下、TCM型と称する)、及び下記
第2の形態で示すものについても記載している。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかなように、いずれの項目に
ついても目標をクリアーしており、外部振動に強く、ド
ーミング・冷高温特性、耐衝撃性にも優れている。また
軸上SP構造のために組み立てやすく、フレームをパネ
ルに装着する工程(フォトリソグラフィー工程も含む)
での不良率は1/10以下と飛躍的に低下した。また、
従来のTCM型では、ドーミング特性、冷高温特性、耐
衝撃性が十分ではない。したがって、上記のような弾性
支持体構造(以下、メカニカル型と称する)とするのが
望ましい。
【0045】〔その他の事項〕 (1)本第1の形態で使用した弾性支持体5のフレーム
に固定される固定部6の面積は、10cm2 としたが、
これに限定するものではない。但し、この面積は大きい
方が望ましく、最低でも5cm2 であることが好まし
い。これは、固定部6の面積が小さいと、弾性支持体5
からフレームに加わる力が集中することでフレームが変
形し、図4に示すようにシャドウマスク3のテンション
分布のパターンを変化させてしまうからである。先述の
ように、シャドウマスクのテンション分布のパターンが
変化すると、シャドウマスクの振動が減衰しにくい領域
が生じるために好ましくない。このような理由から、弾
性支持体5のフレームに固定される固定部6の面積は大
きい方が望ましく、最低でも5cm2 であることが好ま
しい。
【0046】(2)本第1の形態(パネルの大きさ29
型)では、上記のように弾性支持体5のフレームに固定
される固定部6の面積を5cm2 より大きくすること
で、シャドウマスク3の振動を防止できるが、その他の
大きさのパネルについても、この方法は適応できる。こ
の場合、弾性支持体5の固定部6の面積(A1cm2
と弾性支持体5が固定されるフレ−ムの面積(A2cm
2 )の比(A1/A2)を、1/25より大きくする構
成にすることで同様な効果を得られることを実験により
確認した。
【0047】(3)本第1の形態では、バネ定数が1.
2kg重/mmのメカニカル型弾性支持体5を使用して
おり、フレームをパネルに設置した時のフレームに加わ
る力は約3.5kg重であるが、本発明に適応するメカ
ニカル型弾性支持体5はこれに限るものではない。但
し、フレームに加わる力は1kg重以上8kg重以下が
好ましい。なぜなら、1kg重より小さいとマスクに対
するフレームの設置状態が不安定となる一方、8kg重
を越えるとフレームが変形してシャドウマスク3のテン
ション分布がM型に変わり、振動が減衰しにくくなるか
らである。
【0048】そこで、上記のような設置状態を実現する
メカニカル型弾性支持体5のバネ定数は、0.1kg重
/mm以上2.5kg重/mm以下であることが好まし
いことを実験により確認した。なぜなら、フレームとパ
ネルとの間の隙間は現実的に最大20mmが限界(パネ
ルサイズが小さくなるともっと小さい)であり、上記設
置力を実現するためには0.1kg重/mm以上のバネ
定数が必要となる一方、バネ定数が2.5kg重/mm
以上になると、バネ剛性が大きすぎて変形が起こりにく
くなり、極端に組み立て性が悪くなり、しかも同じ力を
加えても変形する量が少なくなるため、ドーミング特性
や冷高温特性が低下する(補正範囲が極端に狭くなる)
からである。
【0049】(4)本第1の形態において、シャドウマ
スク3の左右端面部に設置したダンパー4は、ワイヤー
状部材を一部折曲させてシャドウマスク3に形成した孔
21に挿通した構成であるが、本発明に適応するダンパ
ー4はこれに限るものではなく、例えば図5のようなリ
ング状部材9であってもかまわない。また図6に示すよ
うに、一部がシャドウマスク端面12に接触し、他の一
部がフレーム10に固着した構成のダンパー11でもか
まわない。
【0050】(5)シャドウマスクの材料としては、テ
ンションが付加された状態での高温時の熱クリープ量が
少ないものが望ましい。CRT製造プロセスでは、シャ
ドウマスク架張時に生じる応力緩和のための熱処理や外
井器形成のためのフリット工程等、複数回の高温熱処理
工程が必要である。シャドウマスクがテンションを備え
てフレームに架張された構成において、前記熱処理工程
時にシャドウマスクの熱クリープが生じると、テンショ
ンの減少、テンション分布の変化、シャドウマスクのシ
ワなど現象が発生して好ましくない。また熱クリープを
吸収するために、非常に大きなテンションをシャドウマ
スクに加える必要があり、フレーム強度upによりフレ
ーム重量の増加、架張設備の複雑化・費用up、プロセ
スの煩雑化等、多くの問題が生じる。このためシャドウ
マスクの材料としては、本実施例で使用したNi- Fe
合金(インバー材)等、テンションが付加された状態で
の高温時の熱クリープ量が少ないものが望ましい。
【0051】(6)シャドウマスク全体にダンパーの減
衰効果を広げるためには、シャドウマスクのテンション
分布を、シャドウマスク中央部のテンションをT1、端
部のテンションをT3、中央部と端部との間の中間部の
テンションをT2とすると、T1≧T2≧T3、且つ、
T1≧1.1×T3の関係を満足させることが好まし
い。これは、図7に示すように、T1<1.1×T3に
なると、制振時間が長くなるという理由による。尚、図
7において、制振時間とは、振動振幅が1/10以下に
なるまでの時間をいう。
【0052】(7)図8(a)(b)に示すように、ス
タッドピン34の先端に摺動する断面円筒状の摺動用部
材33を固定部6に溶接するか、或いは、図9に示すよ
うに、スタッドピン34の先端に摺動する帯状の摺動用
部材35を固定部6に溶接すること等の方法により、弾
性支持体が制振構造を備えることが望ましい。これは、
シャドウマスクの振動が減衰されても、フレームの振動
が減衰されなければ、この振動がシャドウマスクに伝播
するという理由による。
【0053】(第2の形態)図10に、本発明の第2の
形態に係るフレーム部の斜視図を示す。尚、第1の形態
と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付
して、その説明は省略する。
【0054】フレームをパネルに装着する弾性支持体5
の内、上下フレーム2への設置については、上下フレー
ム2のほぼ中央部に設置された弾性支持体保持板20
(弾性支持体保持板20の上下フレーム16に固定され
る面積は15cm2 である)に固定されるということ、
及び、シャドウマスク3には、中央部が4.0kg重/
mm2 、左右端面部が3.2kg重/mm2 、中央部と
端面部との中間部が3.5kg重/mm2 のテンション
分布が設定されているということを除く他は、上記第1
の形態と同様の構造である。
【0055】〔実験〕以上のようなシャドウマスク・フ
レームをCRT化して評価した。前記表1にその結果を
示す。前記第1の形態の場合と同様、いずれの項目につ
いても目標をクリアーしており、外部振動に強く、ドー
ミング・冷高温特性、耐衝撃性にも優れている。また軸
上SP構造のために組み立てやすく、フレームをパネル
に装着する工程(フォトリソグラフィー工程も含む)で
の不良率は1/10以下と飛躍的に低下した。
【0056】〔その他の事項〕前記第1の形態の(1)
〜(7)については、本第2の形態でも同様であるの
で、その説明は省略する。
【0057】(第3の形態)図11に、本発明の第3の
形態に係る弾性支持体の斜視図を示す。尚、第1の形態
と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付
して、その説明は省略する。
【0058】上下フレーム2にはバネ定数が0.2kg
重/mm(L1:50mm、L2:25mm、t:0.
3mm、)の弾性支持体を、また左右フレーム1にはバ
ネ定数が1.2kg重/mm(L1:50mm、L2:
25mm、t:0.6mm、)の弾性支持体を設置した
他は、上記第1の形態と同様の構造である。尚、このよ
うな弾性支持体を用いて、フレームをパネルに設置した
時のフレームに加わる力はそれぞれ1.2kg重、3.
5kg重であった。
【0059】〔実験〕以上のようなフレーム構造体をC
RTとして評価した。表2にその結果を示す。
【0060】
【表2】
【0061】表2から明らかなように、いずれの項目に
ついても目標をクリアーしており、外部振動に強く、ド
ーミング・冷高温特性、耐衝撃性にも優れている。特に
振動については、図12(b)に示すように、パネルに
加速度3Gがかかるような衝撃を与えても、0.5秒以
下の時間でフレームの振動が抑制される。また軸上SP
構造のために組み立てやすく、フレームをパネルに装着
する工程(フォトリソグラフィー工程も含む)での不良
率は1/10以下と飛躍的に低下した。
【0062】一方、従来のTCM型では、ドーミング特
性、冷高温特性、耐衝撃性が十分ではない。したがっ
て、上記のようなメカニカル型とするのが望ましい。
【0063】このように、本第3の形態のものでは、フ
レーム振動抑制に効果があるが、その原理について以下
に説明する。フレームのほぼ中央部にメカニカル型の弾
性支持体を配置したフレーム構造体の振動モードを解析
すると、図13に示すように3つのモードが存在する
(図13の解析結果は29型パネルのものである。パネ
ルの大きさが変わると、モード形態は同じだがモードの
発生周波数が変わる)。
【0064】(1)捻れ振動モード:フレームが捻れる
様に振動するモード(29型用のフレームでは85Hz近
傍で発生)。 (2)単振動モード:上下フレームに設置された弾性支
持体、もしくは左右フレームに設置された弾性支持体を
支点として回転振動するモード(29型用のフレームで
は115Hz及び130Hz近傍で発生)。 (3)平行振動モード:フレームが管軸方向(図のA矢
印方向)に平行移動する振動モード(29型用のフレー
ムでは140Hz近傍で発生)。
【0065】パネル面にスピーカーを設置して各振動モ
ードが発生する周波数の振動のみを印加した後、スピー
カーをOFFにして振動減衰状態を測定する(スピーカ
ー単音試験と称す)と、捻れ振動モードでは、振動がな
かなか減衰せず振動が継続する。単振動モードでは、捻
れ振動モードに比べて1/10以下の時間で振動が抑制
される。平行振動モードでは、測定が困難なくらいに早
く振動が抑制される。
【0066】この理由については、弾性支持体の作動形
態にあると考えている。捻れ振動モードの場合、図14
に示すように、いずれの弾性支持体もスタッドピン85
を中心に弾性支持体の嵌合部86(a)や連結部86
(c)が捻れるように作動する。このような作動におい
ては、弾性支持体にはダンパー効果がないためにフレー
ム振動は抑制されることなく継続する。単振動モードで
は、支点となる弾性支持体は捻れモードと同じ作動をす
るが、それ以外の弾性支持体は図15に示すように伸縮
作動する(矢印の方向に伸縮作動する)。この時スタッ
トピン85と弾性支持体の嵌合部86(a)において、
弾性支持体の嵌合孔87とスタッドピン85はわずかで
はあるが摺動する。この嵌合孔87とスタッドピン85
の摺動による摩擦がダンパー作用となり、フレーム振動
を抑制するように働く。平行振動モードでは、すべての
弾性支持体が伸縮作動となり極めて大きなダンパー作用
が働くために、フレーム振動は瞬時に抑制される。
【0067】左右フレーム、上下フレームに設置される
弾性支持体はすべて同じもの(形状、バネ定数、等)で
あることが多いが、この場合フレーム振動は捻れモード
が主体で、単振動モードや平行振動モードはほとんど発
生しない。このためフレーム振動が抑制されずに継続す
る。我々は、バネ定数の異なる弾性支持体を用いること
で、捻れ振動モードと単振動モードの2つの振動モード
を発生させることができることを見いだした。
【0068】表3は上下フレームに設置する弾性支持体
のバネ定数を0.2kg重/mmに固定し、左右フレー
ムに設置する弾性支持体のバネ定数を0.2kg重/m
mから1.9kg重/mmへと変化させた時の捻れモー
ドと単振動モードの強度比を検討した結果である。
【0069】
【表3】
【0070】この表3に示す強度は、外部振動を印加し
た時に生じる測定系の振動強度を1とした時の相対値で
ある。この結果から、左右フレームと上下フレームの弾
性支持体のバネ定数を異ならせることで、単振動モード
が強くなっていくことがわかる。
【0071】このように弾性支持体のバネ定数を異なら
せることで、捻れ振動モードの一部を単振動モードに置
き換えることができ、フレーム振動は抑制される。単振
動モードの強度を高めるには、上下フレームに設置した
対向する弾性支持体、左右フレームに設置した対向する
弾性支持体、はそれぞれ同じバネ定数であることが効果
的である。
【0072】弾性支持体のバネ定数は、弾性支持体の連
結部に孔を形成し、孔の大きさで調整するようにすれ
ば、弾性支持体の大きさを変えることなく、比較的容易
にバネ定数を変えることができる。
【0073】〔その他の事項〕前記第1の形態の(1)
〜(7)については、本第3の形態でも同様であるの
で、その説明は省略する。
【0074】(8)本第3の形態において弾性支持体は
フレームに直接設置する構造としたが、本発明はこれに
限るものでなく、第2の形態で示したように、弾性支持
体を弾性支持体保持板を介してフレームに設置する構造
でも良い。
【0075】(9)本第3の形態においては弾性支持体
が実質的に前記フレームの中央に設置されているが、こ
のような構造に限定するものではない。但し、マスクの
振動をより抑制するためには、弾性支持体が実質的に前
記フレームの中央に設置されることが好ましい。
【0076】(10)単振動モードの強度を高めるに
は、弾性支持体のうち対向する弾性支持体は同じバネ定
数であることが望ましい。
【0077】(11)マスクが引張力(テンション)を
印加された状態で、前記フレームに架張保持されること
が好ましく、この場合、マスクのテンション分布が、中
央部近傍のテンションが端部のテンションより大きいこ
とが更に好ましい。これは、架張されたシャドウマスク
には、振動を減衰するためのダンパーが設置されてお
り、シャドウマスクは中央部が最も大きく端面部に向か
うに従って小さくなるテンション分布を備えることで、
シャドウマスク全体の振動を確実に減衰できるからであ
る。
【0078】(12)第3の発明は、「複数の電子ビー
ム通過孔を備えた平板マスクを画面の縦/横二方向に架
張保持したマスク」「アパーチャグリル」と呼ばれる複
数の細条を上下方向に架張保持したマスク」にも適用で
きる。さらになお、シャドウマスクは平面のものに限ら
ず円筒面(シリンドリカル)の架張面となっているもの
も含む。
【0079】(第4の形態)本発明の第4の形態は、第
1〜第3の形態のカラー受像管を適応したTV受像器で
ある。図16にその概略を示す斜視図を示す。図16に
おいて、25は本発明のカラー受像管、26はスピーカ
ー、27は電子ビーム制御やチューナーなどの回路であ
る。この構成により、外部振動に対する色ずれが少な
く、搬送時の不慮の事故に対する信頼性の高い、フラッ
トTV受像器が実現できる。尚、本発明の構成はTV受
像器に限るものではなく、モニタ−等の画像表示装置全
般にも適応が可能である。
【0080】
【発明の効果】以上、本発明によれば、外部振動に強
く、ドーミング・冷高温特性、耐衝撃性にも優れ、かつ
組み立てやすい構成のカラー受像管を提供でき、且つ、
このカラー受像管を利用したフラットTV受像器を提供
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態を示す斜視図である。
【図2】第1の形態に使用する弾性支持体の斜視図であ
る。
【図3】シャドウマスクのテンション分布の一例を示す
状態図であって、同図(a)はA型分布のもの、同図
(b)はM型分布のものである。
【図4】シャドウマスクのテンション分布変化を示す状
態図である。
【図5】ダンパーの一形態を示す斜視図である。
【図6】ダンパーの他の形態を示す斜視図である。
【図7】T1/T3と制振時間との関係を示すグラフで
ある。
【図8】弾性支持体の変形例を示す図であって、同図
(a)は斜視図、同図(b)は断面図である。
【図9】図9は弾性支持体の他の変形例を示す図であっ
て、同図(a)は斜視図、同図(b)は断面図である。
【図10】第2の形態に使用する弾性支持体の斜視図で
ある。
【図11】第3の形態に使用する弾性支持体の斜視図で
ある。
【図12】第3の形態におけるフレーム振動の減衰状態
を示す状態図である。
【図13】フレーム振動モードの解析結果を示す状態図
である。
【図14】捻れ振動モード時の弾性支持体の動作を示す
斜視図である。
【図15】単振動モード時の弾性支持体の動作を示す断
面図である。
【図16】第4の形態を示す斜視図である。
【図17】カラー受像管の構成を示す断面図である。
【図18】従来のカラー受像管のダンパーが設置された
シャドウマスクを示す斜視図である。
【図19】ダンパー作用を備えた従来の弾性支持体を示
す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面
図である。
【図20】従来のカラー受像管を示す構成図であって、
同図(a)は正面図、同図(b)は拡大斜視図である。
【図21】従来のカラー受像管を示す構成図であって、
同図(a)は正面図、同図(b)は拡大斜視図である。
【符号の説明】
1:左右フレーム 2:上下フレーム 3:シャドウマスク 4:ワイヤー状ダンパー 5:弾性支持体 6:固定部 7:嵌合部 8:連結部8 9:リング状部材 10:フレーム 11:ダンパー 13:孔 20:弾性支持体保持板 21:孔 25:本発明のカラー受像管 26:スピーカー 27:回路 33:摺動用部材 34:スタッドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 達昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中谷 俊文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 秀生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大木 滋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C031 BB07 BB09 EE08 EE15 EF05 EH02 EH04 EH06 EH08

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、蛍光体スクリーンが形成さ
    れたパネルと、複数の電子ビーム通過部を備えたシャド
    ウマスクと、このシャドウマスクが引張力を印加された
    状態で架張保持されたフレームとを備え、前記蛍光体ス
    クリーンとシャドウマスクとが対向した状態で、前記パ
    ネルと前記フレームとが弾性支持体で装着保持される陰
    極線管であって、 前記弾性支持体が実質的にフレームの中央部に設置さ
    れ、且つ、前記シャドウマスクの中央部近傍のテンショ
    ンが、前記シャドウマスクの端部のテンションより大き
    くなるように構成されることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記弾性支持体が、前記フレームに固定
    される固定部、前記パネル側壁の内面に設けられたスタ
    ッドピンに嵌合する嵌合部、及びこれら固定部と嵌合部
    とを繋ぐ連結部から構成されることを特徴とする、請求
    項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記連結部がほぼV型の形状であること
    を特徴とする、請求項2記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記弾性支持体の固定部の面積が5cm
    2 以上であることを特徴とする、請求項2又は3記載の
    陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持体の固定部の面積と、前記
    弾性支持体が固定される前記フレームの面積との比が、
    少なくとも1/25より大きいことを特徴とする、請求
    項2又は3記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記弾性支持体が制振構造を備えること
    を特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載の陰極
    線管。
  7. 【請求項7】 前記弾性支持体の連結部に孔を設置し、
    この孔の大きさで前記弾性支持体のバネ定数を調整する
    ことを特徴とする、請求項2記載の陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記弾性支持体によって前記パネルに前
    記フレームが設置される際、前記フレームに加わる力が
    1kg重以上8kg重以下に規制されることを特徴とす
    る、請求項1記載の陰極線管。
  9. 【請求項9】 前記弾性支持体のバネ定数が0.1kg
    重/mm以上2.5kg重/mm以下に規制されること
    を特徴とする、請求項2記載の陰極線管。
  10. 【請求項10】 前記シャドウマスクのテンション分布
    が、シャドウマスクの中央部のテンションをT1、端部
    のテンションをT3、中央部と端部との間の中間部のテ
    ンションをT2とすると、T1≧T2≧T3、且つ、T
    1≧1.1×T3の関係を満足することを特徴とする、
    請求項1記載の陰極線管。
  11. 【請求項11】 前記シャドウマスクに振動を減衰する
    ためのダンパーが設置されていることを特徴とする、請
    求項1記載の陰極線管。
  12. 【請求項12】 前記ダンパーが前記シャドウマスクに
    対して遊動可能であることを特徴とする、請求項11記
    載の陰極線管。
  13. 【請求項13】 前記ダンパーが前記シャドウマスクに
    形成された孔を挿通していることを特徴とする、請求項
    12記載の陰極線管。
  14. 【請求項14】 前記ダンパーがワイヤー状部材である
    ことを特徴とする、請求項13記載の陰極線管。
  15. 【請求項15】 前記ダンパーがリング状部材であるこ
    とを特徴とする、請求項13記載の陰極線管。
  16. 【請求項16】 前記シャドウマスクがFe−Ni合金
    で構成されることを特徴とする、請求項1記載の陰極線
    管。
  17. 【請求項17】 少なくとも、蛍光体スクリーンが形成
    されたパネルと、複数の電子ビーム通過部を備えたシャ
    ドウマスクと、このシャドウマスクが引張力を印加され
    た状態で架張保持されたフレームとを備え、前記蛍光体
    スクリーンとシャドウマスクとが対向した状態で、前記
    パネルと前記フレームとが弾性支持体で装着保持される
    陰極線管であって、 前記弾性支持体がフレームのほぼ中央に設置された弾性
    支持体保持板に固定され、且つ、前記シャドウマスクの
    中央部近傍のテンションが、前記シャドウマスクの端部
    のテンションより大きくなるように構成されることを特
    徴とする陰極線管。
  18. 【請求項18】 前記弾性支持体が、前記フレームに固
    定される固定部、前記パネル側壁の内面に設けられたス
    タッドピンに嵌合する嵌合部、及びこれら固定部と嵌合
    部とを繋ぐ連結部から構成されることを特徴とする、請
    求項17記載の陰極線管。
  19. 【請求項19】 前記連結部がほぼV型の形状であるこ
    とを特徴とする、請求項18記載の陰極線管。
  20. 【請求項20】 前記弾性支持体の固定部の面積が5c
    2 以上であることを特徴とする、請求項18又は19
    記載の陰極線管。
  21. 【請求項21】 前記弾性支持体の固定部の面積と、前
    記弾性支持体が固定される前記フレームの面積との比
    が、少なくとも1/25より大きいことを特徴とする、
    請求項18又は19記載の陰極線管。
  22. 【請求項22】 前記弾性支持体が制振構造を備えるこ
    とを特徴とする、請求項17、18、19、20又は2
    1記載の陰極線管。
  23. 【請求項23】 前記弾性支持体の連結部に孔を設置
    し、この孔の大きさで前記弾性支持体のバネ定数を調整
    することを特徴とする、請求項18記載の陰極線管。
  24. 【請求項24】 前記弾性支持体によって前記パネルに
    前記フレームが設置される際、前記フレームに加わる力
    が1kg重以上8kg重以下に規制されることを特徴と
    する、請求項17記載の陰極線管。
  25. 【請求項25】 前記弾性支持体のバネ定数が0.1k
    g重/mm以上2.5kg重/mm以下に規制されるこ
    とを特徴とする、請求項18記載の陰極線管。
  26. 【請求項26】 前記シャドウマスクのテンション分布
    が、シャドウマスクの中央部のテンションをT1、端部
    のテンションをT3、中央部と端部との間の中間部のテ
    ンションをT2とすると、T1≧T2≧T3、且つ、T
    1≧1.1×T3の関係を満足することを特徴とする、
    請求項17記載の陰極線管。
  27. 【請求項27】 前記シャドウマスクに振動を減衰する
    ためのダンパーが設置されていることを特徴とする、請
    求項17記載の陰極線管。
  28. 【請求項28】 前記ダンパーが前記シャドウマスクに
    対して遊動可能であることを特徴とする、請求項27記
    載の陰極線管。
  29. 【請求項29】 前記ダンパーが前記シャドウマスクに
    形成された孔を挿通していることを特徴とする、請求項
    28記載の陰極線管。
  30. 【請求項30】 前記ダンパーがワイヤー状部材である
    ことを特徴とする、請求項29記載の陰極線管。
  31. 【請求項31】 前記ダンパーがリング状部材であるこ
    とを特徴とする、請求項29記載の陰極線管。
  32. 【請求項32】 前記シャドウマスクがFe−Ni合金
    で構成されることを特徴とする、請求項17記載の陰極
    線管。
  33. 【請求項33】 少なくとも、蛍光体スクリーンが形成
    されたパネルと、複数の電子ビーム通過部を備えたマス
    クと、このマスクが保持されたフレームとを備え、前記
    蛍光体スクリーンとマスクとが対向した状態で、前記パ
    ネルと前記フレームとが複数の弾性支持体で装着保持さ
    れる陰極線管であって、 前記複数の弾性支持体が実質的にバネ定数が異なる少な
    くとも2種以上の組み合わせからなることを特徴とする
    陰極線管。
  34. 【請求項34】 前記弾性支持体が、実質的に前記フレ
    ームの中央に設置されることを特徴とする、請求項33
    記載の陰極線管。
  35. 【請求項35】 前記弾性支持体が、前記フレームに固
    定される固定部、前記パネル側壁の内面に設けられたス
    タッドピンに嵌合する嵌合部、及びこれら固定部と嵌合
    部とを繋ぐ連結部から構成されることを特徴とする、請
    求項33又は34記載の陰極線管。
  36. 【請求項36】 前記連結部がほぼV型の形状であるこ
    とを特徴とする、請求項35記載の陰極線管。
  37. 【請求項37】 前記弾性支持体のうち対向する弾性支
    持体は同じバネ定数であることを特徴とする、請求項3
    3、34、35又は36記載の陰極線管。
  38. 【請求項38】 前記弾性支持体の連結部に孔を設置
    し、この孔の大きさでバネ定数を調整することを特徴と
    する、請求項35記載の陰極線管。
  39. 【請求項39】 前記弾性支持体によって前記パネルに
    前記フレームが設置される際、前記フレームに加わる力
    が1kg重以上8kg重以下に規制されることを特徴と
    する、請求項33、34、35又は36記載の陰極線
    管。
  40. 【請求項40】 前記弾性支持体のバネ定数が0.1k
    g重/mm以上2.5kg重/mm以下に規制されるこ
    とを特徴とする、請求項33、34、35又は36記載
    の陰極線管。
  41. 【請求項41】 前記弾性支持体の固定部の面積が5c
    2 以上であることを特徴とする、請求項35又は36
    記載の陰極線管。
  42. 【請求項42】 前記弾性支持体の固定部の面積と、前
    記弾性支持体が固定される前記フレームの面積との比
    が、少なくとも1/25より大きいことを特徴とする、
    請求項35又は36記載の陰極線管。
  43. 【請求項43】 前記マスクが引張力を印加された状態
    で、前記フレームに架張保持されることを特徴とする、
    請求項33記載の陰極線管。
  44. 【請求項44】 前記マスクのテンション分布が、中央
    部近傍のテンションが端部のテンションより大きいこと
    を特徴とする、請求項43記載の陰極線管。
  45. 【請求項45】 前記マスクのテンション分布が、マス
    ク中央部のテンションをT1、端部のテンションをT
    3、中央部と端部との間の中間部のテンションをT2と
    すると、T1≧T2≧T3、且つ、T1≧1.1×T3
    の関係を満足することを特徴とする、請求項43又は4
    4記載の陰極線管。
  46. 【請求項46】 前記マスクに振動を減衰するためのダ
    ンパーが設置されていることを特徴とする、請求項39
    記載の陰極線管。
  47. 【請求項47】 前記ダンパーが前記マスクに対して遊
    動可能であることを特徴とする、請求項46記載の陰極
    線管。
  48. 【請求項48】 前記ダンパーが前記マスクに形成され
    た孔を挿通していることを特徴とする、請求項47記載
    の陰極線管。
  49. 【請求項49】 前記ダンパーがワイヤー状部材である
    ことを特徴とする、請求項48記載の陰極線管。
  50. 【請求項50】 前記ダンパーがリング状部材であるこ
    とを特徴とする、請求項48記載の陰極線管。
  51. 【請求項51】 前記マスクがFe−Ni合金で構成さ
    れることを特徴とする、請求項33記載の陰極線管。
  52. 【請求項52】 請求項1、請求項7、又は請求項33
    に記載の陰極線管と、電子ビーム制御回路、キャビネッ
    トを備えた画像表示装置。
  53. 【請求項53】 更にスピーカーを備えたことを特徴と
    する、請求項52記載の画像表示装置。
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