JP2002110058A - シャドウマスク構体及びカラー受像管 - Google Patents

シャドウマスク構体及びカラー受像管

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JP2002110058A
JP2002110058A JP2000298538A JP2000298538A JP2002110058A JP 2002110058 A JP2002110058 A JP 2002110058A JP 2000298538 A JP2000298538 A JP 2000298538A JP 2000298538 A JP2000298538 A JP 2000298538A JP 2002110058 A JP2002110058 A JP 2002110058A
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vibration
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mask
arm member
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JP2000298538A
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Yuji Kuwabara
雄二 桑原
Takashi Enomoto
貴志 榎本
Tokuo Hashimoto
徳夫 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/0738Mitigating undesirable mechanical effects
    • H01J2229/0744Vibrations

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスクに張力を印加してマスクフレ
ームに張架する展張方式のシャドウマスク構体では、外
来振動に対してマスクフレームが共振するために、薄い
シャドウマスクも振動し、このために輝度不足や色ずれ
が発生していたが、このような振動をマスクフレームの
軽量化を損なうことなく吸収抑制し、輝度不足や色ずれ
を解消したシャドウマスク構体及びカラー受像管を提供
する。 【解決手段】 第1のアーム部材26間にシャドウマス
ク16を張架し、断面コ字状の第2のアーム部材27の
開放端側に防振部材17を取着し、この防振部材17と
第2のアーム部材27側壁とを摺動させることによって
摩擦力を発生させ、この摩擦力によって振動を吸収抑制
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャドウマスクの
防振を図ったシャドウマスク構体、並びにこのシャドウ
マスク構体を使用したカラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にカラーテレビジョン受像
機やカラー端末ディスプレイ等に使用されているカラー
受像管は、図7に示すように、画面が略矩形状を呈する
フェースパネル71と、このフェースパネル71に一体
的に接合されたファンネル72を有する外囲器73を備
えており、このフェースパネル71の内面には、赤、
青、緑に発光する3色蛍光体層を有する蛍光体スクリー
ン74が形成されている。
【0003】この外囲器73内には、この蛍光体スクリ
ーン74に対向して、電子ビーム75が通過し、色選別
を行うためのシャドウマスク76が、フェースパネル7
1の内側面にマスクフレーム77を介して取着されてい
る。更にこのマスクフレーム77には、その一端をマス
クフレーム77に固定し、他方をファンネル72の内壁
に沿って延在する磁気シールド板78が取着されてい
る。
【0004】また、ファンネル72のネック79内に
は、電子ビーム75を放出する電子銃80が配設されて
おり、この電子銃80から放出された電子ビーム75
を、ファンネル72の外側に装着された偏向ヨーク81
の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム75にて蛍
光体スクリーン74を水平、垂直方向に走査することに
より、蛍光体スクリーン74上にカラー画像を再生する
ように構成されている。
【0005】ところで最近では、このようなカラー受像
管の大形、大画面化と共に、見易さの観点からその画面
の平坦化の要求も高くなってきており、特にカラー端末
ディスプレイ用のカラー受像管においては、これに加え
てより高い解像度も要求されるようになってきている。
【0006】一般にシャドウマスク76の曲率は、画面
が平坦になるほど大きくなり、厚さが百数十μm程度の
シャドウマスク76では、プレス等で成形する場合は、
非常に高度な面設計とプレス技術が要求される。
【0007】また、上記のような解像度を向上させるに
は、シャドウマスク76の開孔ピッチを小さくして高精
細化を図る必要があるが、シャドウマスク76の開孔
は、一般にエッチングによって穿設するために、このエ
ッチング工程を考慮すると、シャドウマスク76の板厚
は薄い方が効率的である。
【0008】その反面、シャドウマスク76の機械的強
度の面からは、板厚の厚いものの方が有利であり、高精
細化を図るためには、このような相反する条件をクリア
していく必要がある。
【0009】そして、薄い金属板に多数の開孔を穿設し
た横方向の繋がりも有するプレスで成形されたシャドウ
マスク76を使用する場合には、マスクフレーム77と
して、板材からロールフォーミング加工等の方法で成形
した角形管状部材を矩形状に組立てたものが使用され、
このマスクフレーム77上にシャドウマスク76を載置
し、そのまま溶接して、単にマスクフレーム77に固定
した構成となっている。この場合には、シャドウマスク
76には横方向の繋がりによって、各開孔間の間隔が一
定値に保持されるために、振動等による影響が軽減され
る利点がある。
【0010】一方、シャドウマスク76を少なく共一方
向に張力を加えた状態でマスクフレーム77に張架する
展張方式のシャドウマスク76においては、シャドウマ
スク76の曲率が大きくなっても、比較的容易に製造す
ることが可能である。
【0011】このような点から、大形のカラー受像管に
おいては、板厚が比較的薄い平坦なシャドウマスク76
に張力を印加して、シャドウマスク76をマスクフレー
ム77に保持する展張方式が種々提案されているが、こ
れらの方式は、いずれも多数の開孔が穿設された平坦な
シャドウマスク76に十分な張力を印加した状態で、シ
ャドウマスク76の少なく共上下端周辺部をマスクフレ
ーム77に固定保持する形態が採られている。
【0012】この張力を印加する方法としても、また種
々の方法が考えられているが、その一つに、細線スリッ
ト状に構成されたシャドウマスク76を、上下方向の垂
直軸外方向に弾性を持たせたマスクフレーム77の両端
に、マスク固定片(図示せず)を取着し、このマスク固定
片に固定することで、シャドウマスク76に垂直方向の
張力を印加したものがある。
【0013】この方法で用いられるマスクフレーム77
は、全体として枠状に形成されているが、互いに離間し
て対向配置される2組のうちの一対の第1のアーム部材
(梁部材)は、シャドウマスク76を溶接して保持する
マスク固定片として、断面形状がL字状の板材から成形
しており、他方の第2のアーム部材は、第1のアーム部
材の端部近傍に直交するように配置される断面形状が四
角形の棒材もしくはロ字状の板材から構成されており、
これら第1及び第2のアーム部材をその端部で溶接して
固定し、全体として枠状のマスクフレーム77を構成し
ている。
【0014】このような構成とすることで、細線スリッ
ト状のシャドウマスク76では、横方向の繋がりを持た
ないので、垂直軸外方向に弾性を付加したマスクフレー
ム77に装着すれば、高張力を印加させることが可能
で、マスク面形成にプレス工程を必要とせず、高い面精
度のマスク面を得ることが可能となる利点がある。
【0015】ところで画像表示中においては、シャドウ
マスク76は電子ビーム75の衝撃を受けて約100度
温度まで上昇するために、マスクフレーム77とシャド
ウマスク76の温度差により、シャドウマスク76に加
わる張力が減少し、また表示画像によって電子ビーム7
5が局所的にシャドウマスク76を衝撃すると、所謂ド
ーミングエラーが発生するために、シャドウマスク76
に加える張力は、予めシャドウマスク76の熱膨張係数
に応じて、シャドウマスク76が熱膨張してもシャドウ
マスク76に働く張力の必要量が残存するように設定さ
れる。
【0016】そして、シャドウマスク76に使用される
材料について言えば、ヤング率が同一である場合には、
熱膨張係数の小さい方が予めシャドウマスク76に加え
ておく張力が少なくて済む。そのためマスクフレーム7
7については、作動する張力も低く設定できるために、
マスクフレーム77自体の強度も低く設定可能であり、
このために軽量化することができる。従って展張方式の
シャドウマスク76材料としては、低膨張材料であるア
ンバー材の使用が考えられる。
【0017】また、カラー受像管の製造には、溶接部材
の歪み取りや、外囲器73の封着等の高温の熱工程を数
回実施するため、熱クリープを発生させないことが要求
され、このためマスクフレーム77の強度を十分高くす
る必要があり、更にシャドウマスク76の張力に耐える
ように強固に構成する必要もあって、マスクフレーム7
7の重量がプレス式の場合に比して重くなるのは否めな
い。
【0018】そこで、電子ビーム75の軌道を遮らない
限られた空間で、マスクフレーム77に加わる応力に対
して必要な断面係数を有し、そしてマスクフレーム77
を構成する際に板材を曲げ加工や溶接したもの、あるい
は中空状の部材を使用してマスクフレーム77全体とし
ての重量を軽量化するような設計がなされている。
【0019】そして、シャドウマスク76熱工程中にシ
ャドウマスク76に加わる張力を緩和するために、シャ
ドウマスク76の展張方向と平行に配置される一対のマ
スクフレーム77部材を、シャドウマスク76の熱膨張
率と同等、もしくはそれ以下の材料を使用したり、マス
クフレーム77部材の電子銃80側にマスクフレーム7
7部材よりも高い熱膨張率の部材を貼り合せる方法が、
特開平2−276137号公報等に開示されている。
【0020】また、シャドウマスク76とマスクフレー
ム77との材料の熱膨張率に差があると、温度上昇によ
って溶接された部材間に応力が生じて、シャドウマスク
76に皺が発生する要因の一つにもなるために、マスク
フレーム77のシャドウマスク76溶接部分には、シャ
ドウマスク76と同じ材料、もしくは同程度の熱膨張率
を有する材料を使用するのが一般的である。
【0021】シャドウマスク76にアンバー材を用いる
と、マスクフレーム77のシャドウマスク76溶接部分
には、同じアンバー材を使用することが望ましく、また
上記一対のマスクフレーム77部材は、熱工程の温度内
でアンバー材かアンバー材よりも熱膨張率の低い、例え
ば42%ニッケル鉄合金等を使用することが望ましい。
【0022】このアンバー材や42%ニッケル合金は、
弾力性が高いために複雑な曲げ加工が困難であり、マス
クフレーム77のシャドウマスク76との溶接部分は折
曲加工を1回で済ませて開放端部を補強した断面三角形
状のもので、展張方向と平行な部材には、断面コ字状の
マスクフレーム77部材が使用される。
【0023】しかしながら、断面コ字状の部材は、一端
外部からの振動を受けると音叉のような共振現象が発生
して、振動を継続してしまうために、この振動がマスク
フレーム77に固定されたシャドウマスク76まで伝達
されると、シャドウマスク76自体が振動を始め、この
振動によって蛍光体スクリーン74の蛍光体層との配置
関係がずれてしまい、表示画像が部分的に暗くなった
り、色ずれが発生する原因となっていた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、展張方
式のシャドウマスク76のマスクフレーム77は、シャ
ドウマスク76を強い力で張架するために、その垂直方
向には大きな力が加わり、この力に耐えるために強固な
構造とする必要から必然的に重量が重くなることが否め
ない。この重量を少しでも軽量化するために、第2のア
ーム部材に一端が開放された断面コ字状の板材を成形し
て使用する構成が採用されている。
【0025】しかしながら、シャドウマスク76材料に
アンバー材を用いると、その材質からマスクフレーム7
7自体の形状が限定されるようになる。
【0026】即ち、第2のアーム部材に断面形状がコ字
状の開放端を有する構成とすると、この第2のアーム部
材は外部からの振動に対して共振し易い性質を有し、こ
のため一端外部から振動を受ける(励振)と、この共振
現象のためにいつまでも振動し続けることになる。
【0027】この共振現象による振動がシャドウマスク
76にまで伝わると、展張方式のシャドウマスク76で
は特に薄く形成されているので、シャドウマスク76自
体が大変振動し易くなる。このシャドウマスク76が振
動を始めると、シャドウマスク76の開孔と蛍光体スク
リーン74の蛍光体層との位置関係にずれが生じ、電子
ビーム76が目的とする蛍光体層に射突しなくなり、そ
のために輝度不足を起こし表示画像が部分的に暗くなっ
たり、ひどい場合には目的外の他色の蛍光体層を叩いて
しまう、所謂他色打ち現象まで発展し、色ずれが発生し
てしまうおそれがあった。
【0028】本発明は、特に張力保持形の展張方式を採
用したシャドウマスク構体において有効であって、外部
から励振が加わった場合にでも共振をすることなくその
振動を吸収し、シャドウマスクの振動を防止して画面の
輝度変動あるいは色ずれを防止したシャドウマスク構体
及びカラー受像管を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、垂直方向に離
間して対向配置される一対の第1のアーム部材と、水平
方向に互いに離間して対向配置するように一対の第1の
アーム部材に固着され、底板及び両側板からなる断面コ
字状に形成された一対の第2のアーム部材と、第1のア
ーム部材に取着され、この第1のアーム部材を補強する
補強板と、この補強板を設けた第1のアーム部材間に展
張張架して固定されるシャドウマスクと、第2のアーム
部材に両側板に当接するように取着され、少なく共一方
の側板に当接する部分を非固着状態とした防振部材とを
具備したシャドウマスク構体であって、防振部材によっ
て振動を抑制するようにしたものである。
【0030】また、内面に蛍光体スクリーンを有する矩
形状のフェースパネルと、このフェースパネルに連接す
る漏斗状のファンネルと、フェースパネル内に配置さ
れ、蛍光体スクリーンと所定の間隔を持って対峙するシ
ャドウマスクと、このシャドウマスクを保持する垂直方
向に離間して対向配置される一対の第1のアーム部材、
並びに水平方向に互いに離間して対向配置するように一
対の第1のアーム部材に固着され、底板及び両側板から
なる断面コ字状に形成された一対の第2のアーム部材、
そしてこの第1のアーム部材に設けられた補強板から構
成されるマスクフレームと、このマスクフレームの両側
板に当接するように第2のアーム部材に取着された防振
部材と、シャドウマスクを通して蛍光体スクリーンを走
査する電子ビームを放出する電子銃とを具備したカラー
受像管であって、防振部材にて振動を抑制したものであ
る。
【0031】このようなシャドウマスク構体とすること
で、断面コ字状に形成された第2のアーム部材の、外部
からの励振によって最も振動を受ける開放端に防振部材
を取着することにより、第2のアーム部材の開放端と防
振部材との接触部の摩擦によって振動を減衰させ、軽量
化を維持しつつ振動に強いマスクフレームを構成するこ
とが可能となり、マスクフレーム強度を十分に確保しな
がらマスクフレーム全体の振動を抑制した、軽量のシャ
ドウマスク構体を提供し、且つ輝度変動や色ずれが少な
く、色純度を向上させたカラー受像管を提供することが
可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明に係るカラー受像管の一実
施形態を示す断面図であって、画面が略矩形状を呈する
フェースパネル11と、このフェースパネル11に一体
的に接合されたファンネル12を有する外囲器13を備
えており、このフェースパネル11の内面には、赤、
青、緑に発光する3色蛍光体層を有する蛍光体スクリー
ン14が形成されている。
【0034】また、外囲器13内には、この蛍光体スク
リーン14に対向して、その内側を電子ビーム15が通
過し、色選別を行うためのシャドウマスク16が、防振
部材17を有するマスクフレーム18に展張方式によっ
て張架されてシャドウマスク構体19が構成され、この
シャドウマスク構体19は、フェースパネル11の内側
面に取着されている。このシャドウマスク構体19に
は、その一端をマスクフレーム18に固着し他端をファ
ンネル12の内壁に沿って延在する磁気シールド板20
が取着されている。
【0035】更に、ファンネル12のネック21内に
は、電子ビーム15を放出する電子銃22が配設されて
おり、この電子銃22から放出された電子ビーム15
を、ファンネル12の外側に装着された偏向ヨーク23
の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム15にて蛍
光体スクリーン14を水平、垂直方向に走査することに
より、蛍光体スクリーン14上にカラー画像を再生表示
するようにして、カラー受像管が構成されている。
【0036】上記シャドウマスク構体19は、図2に示
すように構成されている。即ち、多数の開孔24を有す
る平板状で略矩形状を呈するアンバー材からなるシャド
ウマスク16は、平坦で板厚の薄い矩形状の金属板25
に多数のスロット状開孔24が穿設されたものであり、
長辺が第1の軸(水平軸X)と平行であり、短辺が第2
の軸(垂直軸Y)に平行である。
【0037】一方、マスクフレーム18は、アンバー材
で板厚が約2mmのものを使用し、同じアンバー材を使
用したシャドウマスク16を溶接して保持する一対の対
向する第1のアーム部材(梁部材)26と、この第1の
アーム部材26の端部に直交するように配設される断面
コ字状の一対の対向する第2のアーム部材27を有して
いる。
【0038】この第1のアーム部材26は、金属板材を
曲げプレス加工で成形して断面L字状に形成され、シャ
ドウマスク16を溶接する端面はゆるいテーパーを付け
られた曲面状に形成される。そして、このL字状の第1
のアーム部材26の内側には、補強用の斜めに配置した
補強板28が溶接される。この補強板28及び第1のア
ーム部材26の底面は、カラー受像管の蛍光体スクリー
ン14に到達する電子ビーム15が、その途中の通過領
域での形状が、内側に凸のピンクッション形状になって
いるために、電子ビーム15と対向する端部をその電子
ビーム15の通過領域形状に合わせて内側に凸の形状に
成形することも可能である。
【0039】また、第2のアーム部材27は、同様に金
属板材を断面コ字状に曲げプレス加工で成形されてお
り、この第2のアーム部材27の底板29面はコ字状の
開放端側が電子銃22方向を指すように第1のアーム部
材26と溶接され、コ字状の第2のアーム部材27の夫
々には、その両側板30間に防振部材17が配設されて
いる。
【0040】このマスクフレーム19は、垂直軸Y方向
に予め第1のアーム部材26を互いに接近するように加
圧してマスクフレーム19を圧縮しておき、またシャド
ウマスク16は、予め垂直軸Y方向に張力を加えておい
て、その状態で第1のアーム部材26のシャドウマスク
16取着部分にシャドウマスク16端部を溶接し、溶接
後にマスクフレーム19とシャドウマスク16の夫々の
荷重を取除くことにより、シャドウマスク16は、マス
クフレーム19上に展張方式で張架される。
【0041】例えば、対角寸法86cmのカラー受像管
の場合、シャドウマスク16には総計で数百kgの張力
が加わるので補強板28を設けておかないと、第1のア
ーム部材26は、シャドウマスク16の張力に抗しきれ
ずに湾曲してしまうおそれがある。
【0042】また、第1のアーム部材26及び補強板2
8の端面を内側に凸の形状に構成しておけば、中央部分
の曲げ剛性が端部の曲げ剛性よりも大きくなるために、
シャドウマスク16の溶接後に第1のアーム部材26の
中央部が、シャドウマスク16によって引張られにくく
なり、シャドウマスク16の張力の緩みを改善すること
が可能となる。
【0043】上記防振部材17と第2のアーム部材27
との取着は、図3に示すようになされている。図3で
は、上記実施例で説明したと同じ構成については同じ符
号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0044】即ち、断面コ字状に形成された第2のアー
ム部材27の両側板30の底板29と反対側端縁には、
同種材質で形成された板状の防振部材17が両側板30
間を跨ぐように架設され、防振部材17の側板30と当
接している一端は、溶接によって側板30と固着され、
他端は自由端として側板30端面に当接している。
【0045】従って、励振によって第2のアーム部材2
7の開放端で共振が発生した場合には、防振部材17も
その一端が側板30に固着されているので振動を始める
が、防振部材17の他端は自由端となっているので、側
板30端面と振動に応じて摺動することとなる。この防
振部材17と側板30端面との摺動によって当該当接面
で摩擦動作が発生し、この摩擦によって振動が吸収抑制
される。
【0046】この振動による摩擦のために微振動の発生
が懸念されるが、300〜400hz以上では目に感じ
ることはなく、また例え発生したとしても、防振部材1
7によって直ちに振動が吸収されてしまうので、画面に
対して影響を与えることはない。
【0047】このようにして振動が吸収抑制されるが、
この防振部材17の形状は図3に示す構造の他にも、例
えば図4に示す構成にすることも可能である。図4で
は、防振部材17として、第2のアーム部材27の両側
板30間を跨ぐように両端を折曲した係止部31を有す
るコ字状に形成され、この係止部31に嵌合孔32を形
成する。
【0048】一方側板30には、この嵌合孔32と嵌合
する突起部33が側板30外方に突出するように一体に
形成される。このように構成することで、防振部材17
の係止部31を両側板30を跨ぐように開放端側から嵌
め合せ、突起部33に嵌合孔32を嵌合係止させれば、
防振部材17を第2のアーム部材27上に固定すること
ができる。
【0049】従って、第2のアーム部材27が振動した
場合には、防振部材17が側板30端面と摺動すること
により摩擦が発生し、この摩擦動作によって振動が吸収
抑制される。このような構成とすることにより、防振部
材17は脱落することなく保持されると共に、着脱が可
能となるので、発生する振動に合わせて種々の形状のも
のと自由に交換することが可能で、最も振動が吸収しや
すい形状を管種に応じて選択が可能となるばかりでな
く、最適なものを選択することができるので、防振効果
も高められる。また、振動が影響を与えないような状況
であれば、容易に脱着させることも可能である。
【0050】なお、側板30と係止部31との嵌合固定
を嵌合孔32と突起部33とで行っているが、図示の場
合と逆に嵌合孔32を側板30側に、突起部33を係止
部31側に設けても差支えなく、この両者の嵌合固定方
法は、これ以外にも切欠部や溝等を利用した固定方法を
採ることも可能である。
【0051】また図5に示すように、防振部材17の一
端を溶接等で側板30に固定し、自由端先端に湾曲部3
4を形成し、この湾曲部34を図1に示すように外囲器
13、実際にはフェースパネル11の内壁面に当接さ
れ、防振部材17の振動を受像管本体側に逃がすように
構成することも可能である。
【0052】この場合には、振動を吸収する相手が受像
管本体となるので、大きな部材と当接させることによっ
て、より確実に振動を吸収することが可能である。勿論
この場合でも、防振部材17の自由端側と側板30端面
との当接も行っておけば、一層の効果が期待できる。
【0053】このような考え方を発展させていけば、磁
気シールド板20の一部を利用して防振部材17を形成
し、これを第2のアーム部材27と組合せることも可能
となる。
【0054】更に、図6に示すように、板状もしくは
線、または棒状の弾性体の中間部分を第2のアーム部材
27の底板29内面に溶接等の手段で固着し、その両端
部分に設けた湾曲部34を側板30の内壁面に当接させ
るように形成することも可能である。
【0055】このような構成をとれば、防振部材27は
第2のアーム部材27中に収納されてしまうので、外方
に突出することがなく、マスクフレーム18の組立てや
シャドウマスク16の取付け作業、あるいはシャドウマ
スク構体19のフェースパネル11への取付け作業時等
においても邪魔にならずに作業をすることが可能とな
る。
【0056】なお、本発明は、上記した実施形態に限定
されるものではなく、各実施形態を組合せることも可能
であり、また、シャドウマスク16の開孔24の形状
も、丸孔で対応することも可能であり、更に、蛍光体ス
クリーン14もブラックマスク構成としても差支えない
等、その他種々の応用や変形が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、展張
方式でシャドウマスクをマスクフレームに張架した場合
でも、軽量化を損なうことなく外来振動によるシャドウ
マスクの振動を簡単な構成で確実に防止することができ
るシャドウマスク構体を提供することができ、このシャ
ドウマスク構体を内在させることで、シャドウマスクの
振動が発生しないため、シャドウマスクの振動に伴って
発生する輝度性能の劣化や色ずれ等の発生を防止したカ
ラー受像管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管を示す断面図。
【図2】本発明に係るシャドウマスク構体を示す一部切
欠斜視図。
【図3】本発明に係るシャドウマスク構体の防振部材部
分の一部を取出して示す斜視図。
【図4】本発明に係るシャドウマスク構体を構成する防
振部材の他の例を示す斜視図。
【図5】同じく防振部材の別の構成例を示す斜視図。
【図6】同じく防振部材の更に他の構成例を示す側面
図。
【図7】従来のカラー受像管を示す断面図。
【符号の説明】
11:フェースパネル 12:ファンネル 14:蛍光体スクリーン 15:電子ビーム 16:シャドウマスク 17:防振部材 18:マスクフレーム 19:シャドウマスク構体 22:電子銃 26:第1のアーム部材 27:第2のアーム部材 28:補強板 29:底板 30:側板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 徳夫 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C031 EE15 EH08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に離間して対向配置される一対
    の第1のアーム部材と、 水平方向に互いに離間して対向配置するように前記一対
    の第1のアーム部材に固着され、底板及び両側板からな
    る断面コ字状に形成された一対の第2のアーム部材と、 前記第1のアーム部材に取着され、この第1のアーム部
    材を補強する補強板と、 この補強板を設けた前記第1のアーム部材間に展張張架
    して固定されるシャドウマスクと、 前記第2のアーム部材に前記両側板に当接するように取
    着され、少なく共一方の側板に当接する部分を非固着状
    態とした防振部材とを具備し、 前記防振部材によって振動を抑制することを特徴とする
    シャドウマスク構体。
  2. 【請求項2】 前記防振部材は、その一端を前記第2の
    アーム部材の一方の側板に固定し、他端を自由端として
    他方の側板に接触させたことを特徴とする請求項1記載
    のシャドウマスク構体。
  3. 【請求項3】 前記防振部材は、その両端部を前記第2
    のアーム部材の両側板に固定され、少なく共そのうちの
    一方は、側板端面と接触状態を保持していることを特徴
    とする請求項1記載のシャドウマスク構体。
  4. 【請求項4】 前記防振部材は、その中間部分を前記第
    2のアーム部材の底板内側に固定し、その両端部を前記
    第2のアーム部材の両側板に接触させていることを特徴
    とする請求項1記載のシャドウマスク構体。
  5. 【請求項5】 内面に蛍光体スクリーンを有する矩形状
    のフェースパネルと、 このフェースパネルに連接する漏斗状のファンネルと、 前記フェースパネル内に配置され、前記蛍光体スクリー
    ンと所定の間隔を持って対峙するシャドウマスクと、 このシャドウマスクを保持する垂直方向に離間して対向
    配置される一対の第1のアーム部材と、水平方向に互い
    に離間して対向配置するように前記一対の第1のアーム
    部材に固着され、底板及び両側板からなる断面コ字状に
    形成された一対の第2のアーム部材と、この第1のアー
    ム部材に設けられた補強板から構成されるマスクフレー
    ムと、 このマスクフレームの前記両側板に当接するように前記
    第2のアーム部材に取着された防振部材と、 前記シャドウマスクを通して前記蛍光体スクリーンを走
    査する電子ビームを放出する電子銃とを具備し、 前記防振部材にて、振動を抑制したことを特徴とするカ
    ラー受像管。
  6. 【請求項6】 前記防振部材は、その一端を延長して前
    記フェースパネル内壁に当接していることを特徴とする
    請求項5に記載のカラー受像管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1372181A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-17 Thomson Licensing S.A. Vibration absorber device for colour cathode-ray tube
KR100945993B1 (ko) 2008-03-06 2010-03-09 삼성전기주식회사 반도체 레이저 다이오드

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EP1372181A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-17 Thomson Licensing S.A. Vibration absorber device for colour cathode-ray tube
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KR100945993B1 (ko) 2008-03-06 2010-03-09 삼성전기주식회사 반도체 레이저 다이오드

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