JP2001243443A - 非接触データキャリアの製造方法 - Google Patents
非接触データキャリアの製造方法Info
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Abstract
置されるICチップ、回路基板およびアンテナコイルを
高温高圧状態にさらさないようにした非接触データキャ
リアの製造方法を提供するものである。 【解決手段】 ICチップ6が実装された回路基板7
と、この回路基板7に接続されて情報を電波として送受
信するアンテナコイル8とから構成される電子回路モジ
ュールを、樹脂ケース9に設けられた細長い溝にスリッ
ト10から挿入して、樹脂ケース内に収納する。次に、
60℃で硬化する低温熱硬化性樹脂11をノズル18か
らスリット10へ注入し、樹脂ケース9内の間隙を低温
熱硬化性樹脂11にて埋めて、樹脂ケースを60℃加熱
して封止する。
Description
介して情報の授受が可能な非接触データキャリアの製造
方法に関するものである。
電波を介して情報の送受信を行うものであるので、非接
触データキャリアは、端末装置と接続することなく情報
の授受が行える。
スロットに挿入する手間が不要になり利便性が向上す
る。また、データキャリア表面に傷および汚れが生じた
場合でも通信可能な状態を維持することができる。
Cカードと同様のカード形状だけでなく、タグ等の携帯
に適した形状に形成されることが多い。
アの構造について説明する。図6に示すように、従来の
非接触データキャリアは、樹脂ケース1と薄膜状の樹脂
ケース2内に、内部にデータを記憶するメモリを有し、
受信した情報の処理を行うICチップ3が実装された回
路基板4とアンテナコイル5とから構成される。
は円形状に複数回巻くことにより作製され、回路基板4
に接続され、非接触データキャリアを駆動するエネルギ
ーを受け取るとともに、端末装置との間で電波を介して
情報を送受信する。なお、図6においては、アンテナコ
イル5は、コイルが束状になった概略図を表している。
形成は、通常成形樹脂を射出成形することにより行う。
この方法は、薄板状の樹脂ケース2上にICチップ3が
実装された回路基板4およびアンテナコイル5を設置
し、このモジュール化された樹脂ケース2を成型用金型
のキャビティ内に挿入した後、樹脂を金型内に注入する
インジェクション成型により樹脂ケース1の形成を行う
ものである。
ャリアの一部として、パッケージ成型されることにな
る。また、金型内に成型用樹脂が注入される際に、樹脂
の圧力によるずれを防止するために、上記アンテナコイ
ル5および回路基板4は薄板状の樹脂ケース2に貼りつ
け等により固定することもある。
非接触データキャリアの製造方法は、その形成段階にお
いて、ICチップ、回路基板およびアンテナコイルを成
形用樹脂の高温高圧にさらしてしまい、成形時の条件設
定によっては、ICチップの割れやアンテナコイルの断
線といった不具合が発生することがあり、データキャリ
アとして機能しなくなるという問題を有していた。
り、非接触データキャリアの成型時に、内部に配置され
るICチップ、回路基板およびアンテナコイルを高温高
圧状態にさらさないようにした非接触データキャリアの
製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明の非接触データキャリアの製造方法は、情報
の処理や記憶を行う電子回路を構成するICチップが実
装された回路基板と、前記回路基板に接続され前記情報
を電波として送受信するアンテナコイルとからなる電子
回路モジュールを樹脂ケースに設けられた細長い溝にス
リットから挿入して前記電子回路モジュールを前記樹脂
ケースに収納する工程と、前記樹脂ケースと前記電子回
路モジュールの間隙を熱硬化性樹脂にて封止する工程と
を含むものである。
時に電子回路モジュール内のICチップ、回路基板およ
びアンテナコイルを高温高圧状態にさらすことがなく低
温で封止することができるので、ICチップの割れやア
ンテナコイルの断線という不具合を防止することができ
る。
製造方法は、アンテナコイルを回路基板上に形成するも
のである。
に形成されているので、電子回路モジュールを樹脂ケー
スに挿入しやすくなる。
製造方法は、電子回路モジュールを樹脂ケースに収納す
る工程において、前記樹脂ケースのスリットに挿入ガイ
ドを設けて、前記電子回路モジュールを樹脂ケースに収
納するものである。
ースに挿入する際、回路基板を挿入ガイドに沿って挿入
することができるので電子回路モジュールをスリットに
挿入しやすくなる。
造方法は、情報の処理や記憶を行う電子回路を構成する
ICチップが実装された回路基板と、前記回路基板に接
続され前記情報を電波として送受信するアンテナコイル
とからなる電子回路モジュールを第1の樹脂ケースに装
着する工程と、前記第1の樹脂ケースと第2の樹脂ケー
スとを固定する工程とを含むとともに、少なくとも前記
第1の樹脂ケースまたは前記第2の樹脂ケースのいずれ
かに凹部が設けられ、同凹部内に前記電子回路モジュー
ルを収納するものである。
時に樹脂封止することなく第1の樹脂ケースと第2の樹
脂ケースとを低温で固定することができるため、電子回
路モジュール内のICチップ、回路基板およびアンテナ
コイルを高温高圧状態にさらすことがないので、高温高
圧によるICチップの割れやアンテナコイルの断線とい
う不具合を防止することができる。
製造方法は、第1の樹脂ケースと第2の樹脂ケースを接
着剤または超音波溶着にて固定するものである。
さらすことなく第1の樹脂ケースと第2の樹脂ケースを
固定することができる。
製造方法は、電子回路モジュールを第1の樹脂ケースに
装着する工程において、前記第1の樹脂ケースに設けら
れた凸部に前記電子回路モジュールに設けられた穴をは
め込むことによって、前記第1の樹脂ケースと前記電子
回路モジュールの位置決めを行うものである。
樹脂ケースに配置する際の位置決めを容易に行うことが
でき、アンテナコイルが常に一定の位置に配置すること
ができる。
製造方法は、アンテナコイルを回路基板上に形成するも
のである。
構成できるので、薄型の非接触データキャリアを製造す
ることができる。また、電子回路モジュールを第1の樹
脂ケースに配置しやすくできる。
リアにおける実施の形態について、図面を用いて詳細に
説明する。
第1の実施の形態の非接触データキャリアの製造方法の
工程斜視図を示したものである。
憶を行う電子回路を構成するICチップ6が実装された
回路基板7と、この回路基板7に接続されて情報を電波
として送受信するアンテナコイル8とから構成される電
子回路モジュールを、樹脂ケース9に設けられた細長い
溝にスリット10から挿入して、樹脂ケース9の溝内部
に収納する。なお、図1(a)においては、アンテナコ
イル8は、コイルが束状になった概略図を表している。
以下、特に示さない限り、アンテナコイルは束状のコイ
ルの概略図を表している。
硬化可能な低温熱硬化性樹脂11をノズル18からスリ
ット10へ注入し、樹脂ケース9と電子回路モジュール
の間隙の細長い溝を低温熱硬化性樹脂11で埋める。そ
して、樹脂ケース9を60℃で加熱して、低温熱硬化性
樹脂11を硬化させて電子回路モジュールを樹脂ケース
内に封止する。
ケース9内に封止された電子回路モジュールのICチッ
プ6、回路基板7およびアンテナコイル8への熱的ダメ
ージを低減するために、60℃で硬化可能な樹脂を選定
し封止を行ったが、100℃以下で硬化可能な低温硬化
性樹脂であればこれに限るものでない。100℃以下で
あればICチップの割れやアンテナコイルの断線等は発
生しない。なお、熱硬化性樹脂の硬化温度は、通常の樹
脂ケースであれば60℃以下が好ましく、100℃まで
耐えられる特殊な樹脂ケースで有れば100℃以下の選
定をすることができる。
を束状にするのではなく、アンテナコイル12を回路基
板13上に形成し、回路基板13上に設けられたICチ
ップ6とアンテナコイル12とを電気的に接続した電子
回路モジュールでもよい。この場合は、回路基板13と
してガラエポ基板を用い、エッチングによりアンテナコ
イル12を形成した。
で印刷してアンテナコイルを形成してもよい。なお、図
2では、一重のアンテナコイル12しか示していない
が、多重のアンテナコイルでもよいのはいうまでもな
い。
で、電子回路モジュールを樹脂ケース9にスリット10
から挿入しやすくなる。
スリット10に挿入ガイド14aおよび挿入ガイド14
bを設けることにより、樹脂ケース9の内へ電子回路モ
ジュールの挿入性がさらに向上するとともに、アンテナ
コイルの位置を固定することができ、特性ばらつきの少
ない非接触データキャリアとすることができる。
チップ6が実装された回路基板7およびアンテナコイル
8からなる電子回路モジュールを樹脂ケース9に挿入し
た後、低温熱硬化性樹脂11にて封止を行ったが、あら
かじめ樹脂ケース9内に必要量の低温熱硬化性樹脂11
を注入した後に、電子回路モジュールを挿入してから、
低温熱硬化性樹脂11を硬化させて封止しても同様の効
果が得られる。
第2の実施の形態の非接触データキャリアの製造工程の
工程斜視図を示したものである。
憶を行う電子回路を構成するICチップ6が実装された
回路基板7と、この回路基板7に接続されて情報を電波
として送受信するアンテナコイル8とから構成される電
子回路モジュールを、枡形の第1の樹脂ケース15aの
底部に装着する。
モジュールを平板の第2の樹脂ケース15bで覆って、
第1の樹脂ケース15aと第2の樹脂ケース15bを接
着剤または超音波溶着にて固定し、電子回路モジュール
を第1の樹脂ケース15aおよび第2の樹脂ケース15
b内に封止する。
圧にさらすことなく、電子回路モジュールを樹脂ケース
内に封止できるので、信頼性の高い非接触データキャリ
アが実現できる。
示すようなアンテナコイル12を回路基板13上に形成
し、回路基板13上に設けられたICチップ6とアンテ
ナコイル12とを電気的に接続(図示せず)した場合の
電子回路モジュールを用いると、電子回路モジュールを
第1の樹脂ケース15aに装着しやすくなる。
ス15aに円形の凸部16を設け、回路基板13に凸部
と同形状の穴17を設けておくと、電子回路モジュール
を第1の樹脂ケース15aに装着する際の位置決めを容
易に行うことができ、アンテナコイル12を常に一定の
位置に配置することができる。
データキャリアを提供することができる。なお、凸部1
6の形状は、円形に限らず四角等でもよい。
ケース15aに凹部を設け、その中に電子回路モジュー
ルを収納して平板の蓋形状の第2の樹脂ケース15bに
より封止したが、第1の樹脂ケース15aを平板の底板
とし、第2の樹脂ケース15bに凹部を設け、その中に
電子回路モジュールを収納してもよい。さらに、第1の
樹脂ケース15aと第2の樹脂ケース15bの両方に凹
部を設け、その中に電子回路モジュールを収納してもよ
い。
法によって、非接触データキャリアの形成時に電子回路
モジュール内のICチップ、回路基板およびアンテナコ
イルを高温高圧状態にさらすことがなく、ICチップの
割れやアンテナコイルの断線という不具合を防止するこ
とができるので、信頼性の高い非接触データキャリアを
提供することができる。
データキャリアの製造方法の工程斜視図
コイルを形成した電子回路モジュールの外観斜視図
ドを有する樹脂ケースの外観斜視図
データキャリアの製造方法の工程斜視図
1の樹脂ケースと穴が設けられた電子回路モジュールの
外観斜視図
Claims (7)
- 【請求項1】 情報の処理や記憶を行う電子回路を構成
するICチップが実装された回路基板と、前記回路基板
に接続され前記情報を電波として送受信するアンテナコ
イルとからなる電子回路モジュールを樹脂ケースに設け
られた細長い溝にスリットから挿入して前記電子回路モ
ジュールを前記樹脂ケースに収納する工程と、前記樹脂
ケースと前記電子回路モジュールの間隙を熱硬化性樹脂
にて封止する工程とを含むことを特徴とする非接触デー
タキャリアの製造方法。 - 【請求項2】 アンテナコイルを回路基板上に形成する
ことを特徴とする請求項1記載の非接触データキャリア
の製造方法。 - 【請求項3】 電子回路モジュールを樹脂ケースに収納
する工程において、前記樹脂ケースのスリットに挿入ガ
イドを設けて、前記電子回路モジュールを樹脂ケースに
収納することを特徴とする請求項1または2記載の非接
触データキャリアの製造方法。 - 【請求項4】 情報の処理や記憶を行う電子回路を構成
するICチップが実装された回路基板と、前記回路基板
に接続され前記情報を電波として送受信するアンテナコ
イルとからなる電子回路モジュールを第1の樹脂ケース
に装着する工程と、前記第1の樹脂ケースと第2の樹脂
ケースとを固定する工程とを含むとともに、少なくとも
前記第1の樹脂ケースまたは前記第2の樹脂ケースのい
ずれかに凹部が設けられ、同凹部内に前記電子回路モジ
ュールを収納することを特徴とする非接触データキャリ
アの製造方法。 - 【請求項5】 第1の樹脂ケースと第2の樹脂ケースを
接着剤または超音波溶着にて固定することを特徴とする
請求項4記載の非接触データキャリアの製造方法。 - 【請求項6】 電子回路モジュールを第1の樹脂ケース
に装着する工程において、前記第1の樹脂ケースに設け
られた凸部に前記電子回路モジュールに設けられた穴を
はめ込むことによって、前記第1の樹脂ケースと前記電
子回路モジュールの位置決めを行うことを特徴とする請
求項4記載の非接触データキャリアの製造方法。 - 【請求項7】 アンテナコイルを回路基板上に形成する
ことを特徴とする請求項4記載の非接触データキャリア
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000050621A JP2001243443A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 非接触データキャリアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000050621A JP2001243443A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 非接触データキャリアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001243443A true JP2001243443A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18572386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000050621A Pending JP2001243443A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 非接触データキャリアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001243443A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008226099A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触式データキャリア装置 |
US10340588B2 (en) | 2014-10-16 | 2019-07-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna module accommodation structure |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000050621A patent/JP2001243443A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008226099A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触式データキャリア装置 |
US10340588B2 (en) | 2014-10-16 | 2019-07-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna module accommodation structure |
US10587040B2 (en) | 2014-10-16 | 2020-03-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Antenna module accommodation structure |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040809 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |