JP2001242865A - オーディオ波形信号再生制御装置 - Google Patents

オーディオ波形信号再生制御装置

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JP2001242865A JP37255799A JP37255799A JP2001242865A JP 2001242865 A JP2001242865 A JP 2001242865A JP 37255799 A JP37255799 A JP 37255799A JP 37255799 A JP37255799 A JP 37255799A JP 2001242865 A JP2001242865 A JP 2001242865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の技術の有する種々の欠点を排除し、自然
な楽音を再生する。 【解決手段】発音制御情報入力手段によって入力された
発音制御情報が再生を指示している状態から再生停止を
指示している状態となり再び再生を指示した際に、ホー
ルド情報入力手段によって入力されたホールド情報が再
生位置の変化を継続することを指示している場合には、
発音制御情報入力手段によって入力された発音制御情報
が再生を指示している状態から再生停止を指示している
状態となり再び再生を指示したときに、再生手段による
記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再生が、発
音制御入力手段によって入力された発音制御情報に基づ
かずに継続して変化した場合の再生位置から開始される
ように再生位置情報を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ波形信
号再生制御装置に関し、さらに詳細には、記憶手段に記
憶された連続した一連のオーディオ波形信号を読み出し
て再生する際に用いて好適なオーディオ波形信号再生制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子楽器の分野においては、
所謂、タイム・ストレッチと称される時間軸圧縮伸長の
技術を利用して、記憶手段に記憶しておいた連続した一
連のオーディオ波形信号を、それぞれ異なる音高で複数
音並行して発音することができるようにした電子楽器が
提案されている。
【0003】この種の電子楽器として、例えば、特開平
10−116082号公報に開示されたものがあるが、
この特開平10−116082号公報には、さらに、オ
ーディオ波形信号の発音開始を新たに指示したときに、
当該オーディオ波形信号が既に発音中であれば、当該オ
ーディオ波形信号の当該発音中の位置に連続する位置か
ら当該新たな発音を開始するとともに、当該発音中の楽
音も並行して発音するようにした技術が開示されてい
る。
【0004】ここで、特開平10−116082号公報
に開示された上記した技術をより詳細に説明すると、例
えば、図11に示すように、ある電子楽器において、第
1発音チャンネルと第2発音チャンネルとの2個の発音
チャンネルを備え、波形メモリのアドレスstart
(先頭アドレス)からアドレスend(最終アドレス)
までにオーディオ波形信号が記憶されているものとす
る。
【0005】そして、第1発音チャンネルにおけるオー
ディオ波形信号の再生位置を示すポインタとして、ポイ
ンタsphase1を備えているものとする。
【0006】上記したポインタsphase1は、第1
の発音指示としての第1の押鍵たる押鍵1の押鍵タイミ
ング(t)においてアドレスstartから進行を開
始し、ユーザーによって設定された所望の速度でアドレ
スendまで進行する。
【0007】なお、ポインタsphase1は、押鍵1
が押鍵されている間は進行し続けるものであるが、オー
ディオ波形信号の最終アドレスであるアドレスendに
到達した後も押鍵1が押鍵され続けられている場合に
は、ポインタsphase1がアドレスendを越えて
進行しないように、ポインタsphase1の進行が制
限されている。
【0008】即ち、この電子楽器は、楽音を生成するた
めの発音チャンネルとして第1発音チャンネルと第2発
音チャンネルとを備えており、第1発音チャンネルにお
いては、ポインタsphase1が示す位置たるアドレ
スcur_sphase付近のオーディオ波形信号に従
って、ユーザーによって指示された音高、即ち、押鍵1
された鍵に対応した音高で再生すべきオーディオ波形信
号を生成して楽音が再生されるものである。
【0009】さらに、第2発音チャンネルにおいては、
オーディオ波形信号の再生位置を示すポインタとして、
ポインタsphase1とは異なる別のポインタである
ポインタsphase2を備えているものとする。
【0010】ここで、第1発音チャンネルが発音中であ
る時刻tに、第2の発音指示として第2の押鍵たる押
鍵2があると、ポインタsphase2は第1発音チャ
ンネルのポインタsphase1の値を引用して、以
下、第1発音チャンネルのポインタsphase1と同
じ値を示しながら進行する。
【0011】その結果として、第2発音チャンネルで
は、第1発音チャンネルのポインタsphase1が示
す位置付近のオーディオ波形信号に従って、ユーザーに
よって指示された音高、即ち、押鍵2された鍵に対応し
た音高で再生すべきオーディオ波形信号を生成して楽音
が再生されることになる。
【0012】即ち、第1発音チャンネルと第2発音チャ
ンネルとでは、第1発音チャンネルにおけるオーディオ
波形信号の再生位置と同じ位置において、それぞれ指示
された音高(即ち、第1発音チャンネルに関しては押鍵
1で指示された音高であり、第2発音チャンネルに関し
ては押鍵2で指示された音高である。)で波形信号が再
生されることになる。
【0013】ここで、上記した特開平10−11608
2号公報に開示された技術によれば、全ての発音を一旦
停止してから新たな発音を指示した場合には、一連のオ
ーディオ波形信号の先頭アドレスから新たな発音指示に
対応する発音を開始するようになされている。
【0014】一方、上記したような一連のオーディオ波
形信号の再生を時間経過に従って進めながら、さらに音
高を時間的に変化させることができるものにおいて、和
音演奏のように、ユーザーからの演奏操作により複数音
を発音しながら、かつ、その音高を変化させたい場合が
ある。
【0015】ところで、和音を鍵盤で押鍵して演奏する
場合において、その和音の音高を変化させるために鍵盤
の押鍵位置を変化しようとすると、鍵盤の全鍵が離鍵状
態になってしまうことがある。そのような場合に、上記
した特開平10−116082号公報に開示された技術
によれば、オーディオ波形信号の再生位置が先頭アドレ
スに戻ってしまうことになり、こうした再生は不自然で
好ましくないことが指摘されていた。
【0016】こうした不自然さを改善するために、鍵盤
の全鍵が離鍵状態になった場合には、オーディオ波形信
号の再生位置の進行を当該離鍵状態になった位置で停止
するようにし、再度押鍵があると当該停止した位置から
再び再生を開始するようにした再生方法も提案されてい
る。
【0017】しかしながら、本願出願人の実験の結果に
よれば、このような再生方法でも、発音のタイミングが
詰まったような感じになってしまい、楽音信号の再生装
置としては好ましくない結果が生じてしまうという問題
点があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記した従来の技術の
有する種々の欠点を排除し、自然な楽音を再生すること
のできるようにしたオーディオ波形信号再生制御装置を
提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、連続した一
連のオーディオ波形信号を記憶した記憶手段と、上記記
憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再生および再
生停止を指示する発音制御情報を入力する発音制御情報
入力手段と、上記発音制御情報入力手段によって入力さ
れた発音制御情報に基づいて、上記記憶手段に記憶され
たオーディオ波形信号の再生位置を示す再生位置情報を
発生する再生位置情報発生手段と、上記発音制御情報入
力手段によって入力された発音制御情報と上記再生位置
情報発生手段によって発生された再生位置情報とに基づ
いて、上記記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号を
再生する再生手段と、上記再生位置情報発生手段によっ
て発生された再生位置情報の示す再生位置の変化を継続
することを指示するホールド情報を入力するホールド情
報入力手段と、上記発音制御情報入力手段によって入力
された発音制御情報が再生を指示している状態から再生
停止を指示している状態となり再び再生を指示した際
に、上記ホールド情報入力手段によって入力されたホー
ルド情報が再生位置の変化を継続することを指示してい
る場合には、上記発音制御情報入力手段によって入力さ
れた発音制御情報が再生を指示している状態から再生停
止を指示している状態となり再び再生を指示したとき
に、上記再生手段による上記記憶手段に記憶されたオー
ディオ波形信号の再生が、上記発音制御入力手段によっ
て入力された発音制御情報に基づかずに継続して変化し
た場合の再生位置から開始されるように再生位置情報を
制御する制御手段とを有するようにしたものである。
【0020】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、オーディオ波形信号の再生を行っている状
態から再生を停止し、その後に再生を開始する場合にお
いて、再生停止中においても継続してオーディオ波形信
号の再生位置が変化した場合の再生位置から再生を開始
することができる。
【0021】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記
ホールド情報入力手段は、オン/オフを切り換え操作す
るペダル・スイッチであり、オン/オフの切り換え操作
に応じて、上記再生位置情報発生手段によって発生され
た再生位置情報の示す再生位置の変化を継続することを
指示するようにしたものである。
【0022】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、ペダル操作でのオン/オフの切り換えによ
り、オーディオ波形信号の再生を行っている状態から再
生を停止し、その後に再生を開始する場合において、再
生停止中においても継続してオーディオ波形信号の再生
位置が変化した場合の再生位置から再生を開始すること
を選択することができる。
【0023】なお、1つのオーディオ波形信号を異なる
音高で同時に再生することが可能なものに対して本発明
を適用することができ、その場合には音高と再生位置と
を独立に制御することが可能となる。
【0024】また、本発明は、時間軸圧縮伸長技術を利
用したオーディオ波形再生技術に適用することができ
る。
【0025】さらに、本発明においては、オーディオ波
形信号の再生の手法は限定されるものではなく、種々の
手法を用いることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明によるオーディオ波形信号再生制御装置の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0027】なお、以下に説明する実施の形態は、図1
1に関して上記において説明したような、記憶手段とし
ての波形メモリに記憶されたオーディオ波形信号に関し
て、再生位置情報たるポインタsphaseで示す付近
のオーディオ波形信号を使用しながら、指示された音高
で当該オーディオ波形信号を再生するようにしたもので
ある。
【0028】なお、以下の説明においては、本発明の理
解を容易にするために、図11に関して上記において説
明したような従来の技術を適用できる技術内容の説明は
省略し、本発明の実施に関連する技術内容である、再生
位置情報たるポインタsphaseに関するオーディオ
波形信号の生成について詳細に説明するものとする。
【0029】図1には、本発明によるオーディオ波形信
号再生制御装置の実施の形態の一例を示すブロック構成
図が示されているが、このオーディオ波形信号再生制御
装置は、後述するように、デジタル・シグナル・プロセ
ッサ(DSP)16が4個の発音チャンネル(発音チャ
ンネル1、発音チャンネル2、発音チャンネル3および
発音チャンネル4(図6参照))を構成するものとし、
当該4個の発音チャンネルにより4音を同時に発音する
ことができるものとする。
【0030】そして、このオーディオ波形信号再生制御
装置は、その全体の動作の制御を中央処理装置(CP
U)10を用いて制御するように構成されている。
【0031】このCPU10には、バスを介して、CP
U10ならびに後述するDSP16の動作を制御するた
めのプログラムなどが記憶されたリード・オンリ・メモ
リ(ROM)12と、CPU10によるプログラムの実
行に必要な各種レジスタ群などが設定されたワーキング
・エリアとしてのランダム・アクセス・メモリ(RA
M)14と、4個の発音チャンネルを構成するDSP1
6と、各種の操作子群18と、鍵盤20と、ホールド・
スイッチ22と、表示装置24とが接続されている。
【0032】また、DSP16には、記憶手段としての
波形メモリ26が接続されるとともにデジタル/アナロ
グ変換器(D/A)28が接続されている。
【0033】さらに、D/A28には増幅器30が接続
されており、増幅器30にはスピーカー32が接続され
ている。
【0034】以下、上記したオーディオ波形信号再生制
御装置を構成する各構成要素の中で、本発明の実施に関
連する主要な構成要素について詳細に説明する。
【0035】まず、ROM12は、上記したように、C
PU10ならびにDSP16の動作を制御するためのプ
ログラムなどを記憶した記憶手段である。なお、DSP
16の動作を制御するためのプログラムは、ROM12
からCPU10を介してDSP16へ転送される。
【0036】次に、RAM14は、上記したように、C
PU10によるプログラムの実行に必要な各種レジスタ
群などが設定されたワーキング・エリアとして使用され
る記憶手段である。
【0037】そして、CPU10は、ROM12に記憶
されたプログラムに従って動作し、操作子群18、鍵盤
20ならびにホールド・スイッチ22の操作状態を検出
して、当該検出した操作状態に応じた動作の制御をした
り、あるいは、表示装置24における表示状態の制御を
したり、あるいは、DSP16を制御したりする制御手
段である。
【0038】また、波形メモリ26は、このオーディオ
波形信号再生制御装置により再生する連続した一連のオ
ーディオ波形信号を記憶している記憶手段である。
【0039】次に、DSP16は、波形メモリ26に記
憶されているオーディオ波形信号をを再生するための演
算処理を行うデジタル信号処理手段である。即ち、DS
P16は、波形メモリ26に記憶されているオーディオ
波形信号から、再生すべきオーディオ波形信号を算出す
る処理を行うものである。
【0040】さらに、D/A28は、DSP16で算出
された再生すべきオーディオ波形信号(デジタル信号)
をアナログ信号に変換して出力する信号変換手段であ
る。なお、D/A28から出力されたアナログ信号は、
増幅器30を介して、スピーカー32から聴取し得る楽
音として空間に放音されることになる。
【0041】次に、操作子群18について説明すると、
操作子群18には、波形メモリ26に記憶されたオーデ
ィオ波形信号の中から再生の処理の対象として所望のオ
ーディオ波形信号を選択するための操作子などの他に、
各種の動作を指示するための操作子が設けられている
が、以下においては、本発明の実施に関連する操作子と
して、時間圧伸量設定操作子とモード設定操作子とにつ
いてのみ説明することとし、その他の操作子については
公知の技術を適用できるものであるのでその説明を省略
する。
【0042】まず、時間圧伸量設定操作子について説明
すると、この時間圧伸量設定操作子は、オーディオ波形
信号を再生するときにおける時間軸上の時間圧伸量を設
定するための操作子である。なお、時間圧伸量設定操作
子によって設定された時間圧伸量を示す値は、レジスタ
TCOMPに記憶され設定される。
【0043】ここで、レジスタTCOMPの設定値が
「TCOM>1」であるときには、オーディオ波形信号
を再生するときに時間軸圧縮して再生するものであり、
また、レジスタTCOMPの設定値が「TCOM=1」
であるときには、オーディオ波形信号を再生するときに
時間軸圧縮も時間軸伸長もせずに再生するものであり、
また、レジスタTCOMPの設定値が設定値が「TCO
M<1」であるときには、オーディオ波形信号を再生す
るときに時間軸伸長して再生するものである。
【0044】次に、モード設定操作子について説明する
と、このモード設定操作子は、あるオーディオ波形信号
に基づいて複数音再生する場合に、当該複数音間で同期
再生するか否かの再生モードを設定する操作子である。
なお、モード設定操作子によって設定された再生モード
を示す値は、レジスタMODEに記憶され設定される。
【0045】ここで、レジスタMODEの設定値が「M
ODE=1」のときには、オーディオ波形信号を複数音
再生する場合に同期再生するものである。即ち、鍵盤2
0が全鍵離鍵状態から最初に押鍵されたその最初の発音
開始指示により、オーディオ波形信号の再生位置を示す
再生位置情報たるポインタsphaseの進行が始ま
り、その後の鍵盤20の押鍵による発音開始指示による
発音は、当該再生位置情報たるポインタsphaseの
進行に同期してオーディオ波形信号を再生することによ
り行われる。
【0046】また、レジスタMODEの設定値が「MO
DE=0」のときには、オーディオ波形信号を複数音再
生する場合に非同期再生するものである。即ち、鍵盤2
0の押鍵による発音開始指示毎にそれぞれの発音チャン
ネルの再生位置情報たるポインタsphaseの進行が
始まり、それぞれの発音チャンネルにおける発音は、そ
れぞれの再生位置情報たるポインタsphaseの進行
に基づいてオーディオ波形信号を再生することにより行
われるものであり、発音チャンネル間の同期関係はな
い。
【0047】次に、鍵盤20は、オーディオ波形信号の
再生および再生停止を指示する発音制御情報を入力する
とともに、音高のシフト量を指示する演奏操作装置であ
る。なお、音高のシフト量は、鍵盤20の演奏操作によ
って押鍵した鍵の音高データ(「鍵盤20の演奏操作に
よって押鍵した鍵の音高データ」は、CPU10のレジ
スタKEYPに設定され記憶される。)と基準となる音
高として予め定めた音高データ(「基準となる音高とし
て予め定めた音高データ」は、CPU10のレジスタO
RGPに設定され記憶される。)との音程に従って指示
されるものである。
【0048】また、ホールド・スイッチ22は、鍵盤2
0の全鍵が離鍵状態においても、オーディオ波形信号の
再生位置を変化させるか否かを示すホールド情報の設定
を行うオン(ON)/オフ(OFF)切り換え式の操作
子である。そして、このホールド・スイッチ22は、両
手を用いた鍵盤20の演奏操作と並行して操作すること
が望ましいものであるため、足で操作してオン/オフを
切り換え可能なペダル・スイッチとして構成することが
好ましい。
【0049】なお、ホールド・スイッチ22によって設
定されたオーディオ波形信号の再生位置を変化させるか
否かの設定を示す値は、ホールド情報としてレジスタH
OLDに記憶され設定される。
【0050】ここで、ホールド・スイッチ22がオンさ
れると、レジスタHOLDの設定値が「HOLD=1」
に設定され、鍵盤20の全鍵が離鍵状態においてオーデ
ィオ波形信号の再生位置を変化させる処理が行われるこ
とになる(なお、以下においては、適宜に、「鍵盤20
の全鍵が離鍵状態においてオーディオ波形信号の再生位
置を変化させる」ことを「ホールドする」と称す
る。)。
【0051】一方、ホールド・スイッチ22がオフされ
ると、レジスタHOLDの設定値が「HOLD=0」に
設定され、鍵盤20の全鍵が離鍵状態においてオーディ
オ波形信号の再生位置を変化させない処理が行われるこ
とになる(なお、以下においては、適宜に、「鍵盤20
の全鍵が離鍵状態においてオーディオ波形信号の再生位
置を変化させない」ことを「ホールドしない」と称す
る。)。
【0052】そして、このオーディオ波形信号再生制御
装置においては、操作子群18のモード設定操作子によ
るモード設定とホールド・スイッチ22によるホールド
設定との関係に応じて、次に説明するようにそれぞれ異
なる動作が実現されるものである。
【0053】即ち、「MODE=1」(同期再生する)
の場合において、「HOLD=1」(ホールドする)の
ときには、鍵盤20の全鍵が離鍵されて全発音が停止さ
れ、その後に鍵盤20が再び押鍵されて発音が指示され
た場合でも、鍵盤20の押鍵による最初の発音開始の指
示で進行が始まった再生位置情報たるポインタspha
seに基づいて、オーディオ波形信号の再生が行われ
る。
【0054】また、「MODE=1」(同期再生する)
の場合において、「HOLD=0」(ホールドしない)
のときには、鍵盤20の押鍵により発音が1つでも続い
ているときは、鍵盤20の押鍵による最初の発音開始の
指示で進行が始まった再位置情報たるポインタspha
seに基づいて再生されることになるが、鍵盤20の全
鍵が離鍵されて全発音が停止され、その後に鍵盤20が
再び押鍵されて発音が指示されたときは、オーディオ波
形信号の先頭アドレスから発音が開始される。
【0055】次に、「MODE=0」(非同期再生す
る)の場合において、「HOLD=1」(ホールドす
る)のときには、鍵盤20の全鍵が離鍵されてそれぞれ
の発音チャンネル毎に発音が停止され、その後に鍵盤2
0が再び押鍵されて再び発音が指示されても、それぞれ
の発音チャンネルにおいては、それぞれの発音チャンネ
ルに関して鍵盤20の押鍵による最初の発音開始の指示
で進行が始まった再生位置情報たるポインタsphas
eに基づいて再生される。
【0056】また、「MODE=0」(非同期再生す
る)の場合において、「HOLD=0」(ホールドしな
い)のときには、鍵盤20の全鍵が離鍵されてそれぞれ
の発音チャンネル毎に発音が停止され、その後に鍵盤2
0が再び押鍵されて再び発音が指示されたときには、そ
れぞれの押鍵毎のタイミングに従ってオーディオ波形信
号の先頭アドレスから発音が開始される。
【0057】以上の構成において、このオーディオ波形
信号再生制御装置においては、電源を投入されると、図
2のフローチャートに示すCPU10のメイン・ルーチ
ンが高速で繰り返し実行されることになる。
【0058】なお、以下の説明ならびにフローチャート
において、ローマ字の大文字で示す処理はCPU10に
おける処理を示し、ローマ字の小文字で示す処理はDS
P16における処理を示すものとする。
【0059】即ち、このオーディオ波形信号再生制御装
置に電源が投入されると、図2のフローチャートに示す
CPU10のメイン・ルーチンが起動されることにな
り、始めに、各種のレジスタ群を初期値に設定する初期
設定の処理を行う(ステップS202)。具体的には、
操作子群18、鍵盤20ならびにホールド・スイッチ2
2の操作状態を検出し、CPU10のレジスタTCOM
P、レジスタMODE、レジスタHOLD、レジスタC
GATE、レジスタP_SHIFTならびにレジスタG
ATEを初期値に設定し、DSP16のレジスタtco
mp、レジスタmode、レジスタhold、レジスタ
cgate、レジスタp_shiftならびにレジスタ
gateを初期値に設定するものである。
【0060】上記したステップS202の処理を終了す
ると、ステップS204の処理へ進み、メイン・ルーチ
ンのサブ・ルーチンとして、操作子群処理ルーチンを実
行する。この操作子群処理ルーチンにおいては、操作子
群18を走査し、操作子群18の操作に対応してレジス
タを設定する処理が実行されることになるが、その詳細
は、図3に示すフローチャートを参照しながら後述す
る。
【0061】上記したステップS204の処理を終了す
ると、ステップS206の処理へ進み、メイン・ルーチ
ンのサブ・ルーチンとして、鍵盤処理ルーチンを実行す
る。この鍵盤処理ルーチンにおいては、鍵盤20を走査
し、鍵盤20の鍵操作に対応してレジスタを設定する処
理が実行されることになるが、その詳細は、図4に示す
フローチャートを参照しながら後述する。
【0062】上記したステップS206の処理を終了す
ると、ステップS208の処理へ進み、メイン・ルーチ
ンのサブ・ルーチンとして、ホールド・スイッチ処理ル
ーチンを実行する。このホールド・スイッチ処理ルーチ
ンにおいては、ホールド・スイッチ22を走査し、ホー
ルド・スイッチ22の操作に対応してレジスタを設定す
る処理が実行されることになるが、その詳細は、図5に
示すフローチャートを参照しながら後述する。
【0063】そして、上記したステップS208の処理
を終了すると、ステップS204の処理へ戻り、電源を
遮断されるまで、ステップS204、ステップS206
およびステップS208の処理を順次繰り返し実行す
る。
【0064】次に、図3に示すフローチャートを参照し
ながら、操作子群処理ルーチンについて説明する。
【0065】なお、この操作子群処理ルーチンにおいて
は、本来は操作子群18を構成する全ての操作子に関す
る処理が行われるものであるが、以下の説明においては
理解を容易にするために、本発明の実施に関連する時間
圧伸量設定操作子ならびにモード設定操作子の処理につ
いてのみ詳細に説明するものとし、その他の操作子の処
理については、公知の技術を援用することによりその詳
細な説明は省略する。
【0066】また、この操作子群処理ルーチンにおいて
設定されるレジスタTCOMPならびにレジスタMOD
EはCPU10のレジスタであり、この操作子群処理ル
ーチンにおいて設定されるレジスタtcompならびに
レジスタmodeはDSP16のレジスタである。
【0067】まず、操作子群処理ルーチンが起動される
と、操作子群18を構成する各種の操作子の走査を行い
(ステップS302)、操作子群18を構成する各種の
操作子の操作状態に変化があるか否かを判断する(ステ
ップS304)。
【0068】このステップS304の判断処理におい
て、操作子群18を構成する各種の操作子の操作状態に
変化がないと判断された場合には、そのままメイン・ル
ーチンへリターンする。
【0069】一方、ステップS304の判断処理におい
て、操作子群18を構成する各種の操作子の操作状態に
変化があると判断された場合には、ステップS306の
処理へ進み、時間圧伸量設定操作子の操作状態に変化が
あるか否かを判断する。
【0070】ステップS306の判断処理において、時
間圧伸量設定操作子の操作状態に変化があると判断され
た場合には、時間圧伸量設定操作子の操作状態の変化に
応じてレジスタTCOMPの値を更新する(ステップS
308)。
【0071】ステップS308の処理を終了すると、ス
テップS310の処理へ進み、レジスタTCOMの値を
DSP16のレジスタtcompに設定する。
【0072】そして、ステップS308の処理を終了し
た場合には、ステップS312の処理へ進む。
【0073】一方、ステップS306の判断処理におい
て、時間圧伸量設定操作子の操作状態に変化がないと判
断された場合には、ステップS312の処理へジャンプ
して進む。
【0074】そして、ステップS312の処理において
は、モード設定操作子の操作状態に変化があるか否かを
判断する。
【0075】ステップS312の判断処理において、モ
ード設定操作子の操作状態に変化があると判断された場
合には、モード設定操作子の操作状態の変化に応じてレ
ジスタMODEの値を更新する(ステップS314)。
【0076】ステップS314の処理を終了すると、ス
テップS316の処理へ進み、レジスタMODEの値を
DSP16のレジスタmodeに設定する。
【0077】そして、ステップS316の処理を終了す
ると、操作子群処理ルーチンを終了してメイン・ルーチ
ンへリターンする。
【0078】一方、ステップS312の判断処理におい
て、モード設定操作子の操作状態に変化がないと判断さ
れた場合には、ステップS318へ進み、その他の処理
として時間圧伸量設定操作子およびモード設定操作子以
外の各種の操作子の操作状態の変化に応じた処理を行
い、ステップS318の処理を終了すると、操作子群処
理ルーチンを終了してメイン・ルーチンへリターンす
る。
【0079】次に、図4に示すフローチャートを参照し
ながら、鍵盤処理ルーチンについて説明する。
【0080】なお、この鍵盤処理ルーチンにおいて設定
されるレジスタGATE、レジスタP_SHIFT、レ
ジスタCGATE、レジスタKEYP、レジスタORG
PはCPU10のレジスタであり、この鍵盤処理ルーチ
ンにおいて設定されるレジスタgate、レジスタp_
shift、レジスタcgateはDSP16のレジス
タである。
【0081】なお、レジスタGATE、レジスタP_S
HIFT、レジスタgateならびにレジスタp_sh
iftは、DSP16によって構成される発音チャンネ
ル毎に設けられており、従ってこの実施の形態において
は、それぞれ4つのレジスタが設けられているものであ
る。
【0082】ここで、鍵盤処理ルーチンに関する以下の
説明の理解を容易にするために、上記した各レジスタの
内容を詳細に説明しておく。
【0083】(1)レジスタGATE 発音チャンネル毎に当該発音チャンネルが発音中である
か否かを示す情報を記憶するレジスタであり、各発音チ
ャンネル毎に設定されている。なお、「GATE=1」
で「発音」を表し、「GATE=0」で「消音」を表
す。
【0084】(2)レジスタP_SHIFT オーディオ波形信号を再生するときの音高を表す情報、
具体的には、記憶されたオーディオ波形信号の音高のシ
フト量を示す情報を記憶するレジスタであり、各発音チ
ャンネル毎に設定されている。
【0085】(3)レジスタCGATE オーディオ波形信号を発音中であるか否かを示す情報を
記憶するレジスタであり、全発音チャンネルに共通して
1つ設定されている。「CGATE=1」で少なくとも
1音が発音中である状態を表し、「CGATE=0」で
1音も発音されていない状態を表す。
【0086】(4)レジスタKEYP 鍵盤20の操作鍵の情報を記憶するレジスタであり、記
憶されたオーディオ波形信号の音高のシフト量を算出す
るときに使用する。
【0087】(5)レジスタORGP 記憶されたオーディオ波形信号をオリジナルの音高で再
生するときの音高情報、即ち、予め定められた音高情報
を記憶するレジスタであり、記憶されたオーディオ波形
信号の音高のシフト量を算出するときに使用する。
【0088】そして、鍵盤処理ルーチンが起動される
と、鍵盤20を構成する各鍵の走査を行い(ステップS
402)、鍵盤20を構成する各鍵の鍵操作状態に変化
があるか否かを判断する(ステップS404)。
【0089】このステップS404の判断処理におい
て、鍵盤20を構成する各鍵の鍵操作状態に変化がある
とは判断されなかった場合には、そのままメイン・ルー
チンへリターンする。
【0090】一方、ステップS404の判断処理におい
て、鍵盤20を構成する各鍵の鍵操作状態に変化がある
と判断された場合には、ステップS406の処理へ進
み、鍵盤20を構成する各鍵の鍵操作状態の変化が押鍵
であるか離鍵であるかを判断する。
【0091】ステップS406の処理において、鍵盤2
0を構成する各鍵の鍵操作状態の変化が押鍵であると判
断された場合には、ステップS408の処理へ進み、そ
の押鍵が全ての鍵が離鍵された状態からの新たな押鍵、
即ち、最初の押鍵であるか否かを判断する。
【0092】このステップS408の判断処理におい
て、その押鍵が全ての鍵が離鍵された状態からの新たな
押鍵であると判断された場合には、ステップS410の
処理へ進んでレジスタCGATEに「1」を設定し、そ
れからステップS414の処理へ進む。
【0093】一方、ステップS408の判断処理におい
て、その押鍵が全ての鍵が離鍵された状態からの新たな
押鍵ではないと判断された場合には、ステップS412
の処理へ進み、発音チャンネルの中に発音中でない空き
チャンネルが存在するか否かを判断する。
【0094】このステップS412の処理において、空
きチャンネルが存在しないと判断された場合には、その
ままメイン・ルーチンへリターンする。
【0095】一方、ステップS412の処理において、
空きチャンネルが存在すると判断された場合には、ステ
ップS414の処理へ進むことになる。
【0096】そして、ステップS414の処理において
は、押鍵された鍵の音高データを得て、レジスタKEY
Pに設定して記憶する。
【0097】上記したステップS414の処理を終了す
ると、各チャンネル毎の処理を順次に行うことになる。
即ち、各チャンネル毎の処理として、押鍵を空きチャン
ネルに割り当ててパラメータ設定の準備を行い(ステッ
プS416)、「KEYP/ORGP」の値をレジスタ
P_SHIFTに設定するとともにレジスタGATEに
「1」を設定し(ステップS418)、DSP16のレ
ジスタp_shiftとレジスタgateにレジスタP
_SHIFTとレジスタGATEの値を設定し(ステッ
プS420)、それからステップS432の処理へ進
む。
【0098】一方、ステップS406の判断処理におい
て、、鍵盤20を構成する各鍵の鍵操作状態の変化が離
鍵であると判断された場合には、ステップS422の処
理へ進み、鍵盤20の全鍵が離鍵であるか否かを判断す
る。
【0099】このステップS422の判断処理におい
て、鍵盤20の全鍵が離鍵であると判断された場合に
は、ステップS424の処理へ進んでレジスタCGAT
Eに「0」を設定し、それからステップS426の処理
へ進む。
【0100】一方、ステップS422の判断処理におい
て、鍵盤20の全鍵が離鍵であるとは判断されなかった
場合には、そのままステップS426の処理へ進む。
【0101】そして、ステップS426の処理において
は、割り当てられていた発音チャンネルを選択してパラ
メータ設定の準備を行う。
【0102】上記したステップS426の処理を終了す
ると、ステップS428の処理へ進んでレジスタGAT
Eに「0」を設定し、それからステップS430へ進ん
でDSP16のレジスタgateにレジスタGATEの
値を設定する。
【0103】そして、上記したステップS430の処理
を終了すると、ステップS432の処理へ進む。
【0104】ステップS432においては、DSP16
のレジスタcgateにレジスタCGATEの値を設定
し、それからメイン・ルーチンへリターンする。
【0105】ここで、ステップS416において、押鍵
を空きチャンネル、即ち、発音中でない発音チャンネル
に割り当てる際には、最も後に空きチャンネルとなった
発音チャンネルから優先的に割り当てる処理を行う。そ
の理由は、非同期再生のときに、先に発音していた発音
チャンネルに優先的に割り当てるためである。
【0106】また、同期再生のみを行う場合には、上記
したような空きチャンネルの優先的な割り当ての処理を
行う必要はなく、空きチャンネルになった順番など適宜
の手法で割り当てを行えばよい。
【0107】次に、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、ホールド・スイッチ処理ルーチンについて説明
する。
【0108】なお、このホールド・スイッチ処理ルーチ
ンにおいて設定されるレジスタHOLDはCPU10の
レジスタであり、このホールド・スイッチ処理ルーチン
において設定されるレジスタholdはDSP16のレ
ジスタである。
【0109】まず、ホールド・スイッチ処理ルーチンが
起動されると、ホールド・スイッチ22の走査を行い
(ステップS502)、ホールド・スイッチ22の操作
状態に変化があるか否かを判断する(ステップS50
4)。
【0110】ステップS504の判断処理において、ホ
ールド・スイッチ22の操作状態に変化がないと判断さ
れた場合には、そのままメイン・ルーチンへリターンす
る。
【0111】一方、ステップS504の判断処理におい
て、ホールド・スイッチ22の操作状態に変化があると
判断された場合には、ステップS506の処理へ進み、
ホールド・スイッチ22がオン(ON)であるか、ある
いは、ホールド・スイッチ22がオフ(OFF)である
かを判断する。
【0112】ステップS506の判断処理において、ホ
ールド・スイッチ22がオン(ON)であると判断され
た場合には、ステップS508へ進んでレジスタHOL
Dに「1」を設定し、一方、ステップS506の判断処
理において、ホールド・スイッチ22がオフ(OFF)
であると判断された場合には、ステップS510へ進ん
でレジスタHOLDに「0」を設定する。
【0113】そして、ステップS508の処理またはス
テップS510の処理を終了すると、ステップS512
の処理へ進み、レジスタHOLDの値をDSP16のレ
ジスタholdに設定する。このステップS512の処
理を終了すると、メイン・ルーチンへリターンする。
【0114】次に、DSP16において実行される処理
をハードウェア構成的に示したブロック図である図6を
参照しながら、DSP16において実行される処理につ
いて説明する。
【0115】即ち、DSP16は、波形生成手段とレジ
スタとを備えており、波形生成手段は、発音チャンネル
1、発音チャンネル2、発音チャンネル3および発音チ
ャンネル4の4個の発音チャンネル毎に、再生すべきオ
ーディオ波形信号を生成する再生波形演算手段16aと
位置情報たるポインタsphaseを生成する位置情報
発生手段16bとを備えている。
【0116】ここで、再生波形演算手段16aは、レジ
スタgateの値が「1」のとき、再生すべきオーディ
オ波形信号を出力するものである。具体的には、位置情
報発生手段16bで生成される位置情報たるポインタs
phaseに従って、波形メモリ26からオーディオ波
形信号を読み出し、当該読み出したオーディオ波形信号
に基づいて、音高情報たるレジスタp_shiftの値
に対応した音高のオーディオ波形信号を生成して出力す
るものである。
【0117】また、位置情報発生手段16bの動作の詳
細については、図10に示すフローチャートを参照しな
がら後述するが、位置情報たるポインタsphase
は、レジスタtcompの値に従って進行速度が設定さ
れるものである。なお、レジスタtcompの値が負の
場合には、位置情報たるポインタsphaseは時間軸
上の逆方向に進行してオーディオ波形信号を逆方向に再
生することになり、レジスタtcompの値が「0」の
場合には、時間軸上で進行が停止して再生が停止するこ
とになる。
【0118】なお、図6に示されているように、DSP
16のレジスタtcomp、レジスタmode、レジス
タholdおよびレジスタcgateは、4個の発音チ
ャンネル(発音チャンネル1、発音チャンネル2、発音
チャンネル3および発音チャンネル4)に共通に設定さ
れており、DSP16のレジスタp_shiftおよび
レジスタgateは、4個の発音チャンネル(発音チャ
ンネル1、発音チャンネル2、発音チャンネル3および
発音チャンネル4)毎にそれぞれ設けられている。
【0119】また、図7には、波形メモリ26に記憶さ
れているオーディオ波形信号のデータ構成が示されてい
る。
【0120】ここで、波形メモリ26に記憶されている
オーディオ波形信号は、波形関連データと波形データと
よりなるものである。
【0121】そして、波形関連データは、波形データの
先頭アドレス(wave start)および波形デー
タの最終アドレス(wave end)とその他関連デ
ータとよりなるものである。その他関連データは、DS
P16の再生波形演算手段16aにおいて再生すべきオ
ーディオ波形信号の演算に必要なその他の関連データも
記憶しているが、本発明の実施と関連するものではない
のでその詳細は省略する。
【0122】一方、波形データは、オーディオ波形信号
の本体を示すデータであり、例えば、PCM波形データ
である。
【0123】次に、図8に示すDSP16のメイン・ル
ーチンのフローチャートを参照しながら、DSP16に
おいて実行されるメイン処理を説明する。このメイン・
ルーチンは、所定のサンプリング周期毎の割り込み処理
により実行されるものであり、このメイン・ルーチンに
おいて用いられる処理変数nは、DSP16により構成
される発音チャンネルを表している。従って、この実施
の形態においては、DSP16により構成される発音チ
ャンネル数は「4」であるので、「n=4」に設定され
ている。
【0124】そして、このメイン・ルーチンが起動され
ると、まず、処理変数nを「1」に初期化する(ステッ
プS802)。
【0125】ステップS802の処理を終了すると、ス
テップS804の処理へ進み、このDSP16のメイン
・ルーチンのサブ・ルーチンとして、波形生成手段処理
ルーチンを実行する。なお、波形生成手段処理ルーチン
の詳細については、図9に示すフローチャートを参照し
ながら後述する。
【0126】そして、ステップS804の処理を終了す
ると、ステップS806の処理へ進み、処理変数nが
「4」以上であるか否かを判断する。
【0127】ここで、ステップS806の判断処理にお
いて、処理変数nが「4」以上でないと判断された場合
には、全ての発音チャンネル(DSP16により構成さ
れる4個の発音チャンネル)に対してステップS804
における波形生成手段処理ルーチンを実行していないた
め、ステップS808へ進んで処理変数nを「1」イン
クリメントし、ステップS804へ戻って処理を繰り返
す。
【0128】一方、ステップS806の判断処理におい
て、処理変数nが「4」以上であると判断された場合に
は、全ての発音チャンネル(DSP16により構成され
る4個の発音チャンネル)に対してステップS804に
おける波形生成手段処理ルーチンを実行したことになる
ため、DSP16のメイン・ルーチンを終了する。
【0129】次に、図9に示す波形生成手段処理ルーチ
ンのフローチャートを参照しながら、DSP16のメイ
ン・ルーチンにおけるステップS804の処理で実行さ
れる波形生成手段処理ルーチンについて説明する。
【0130】この波形生成手段処理ルーチンが起動され
ると、まず、図6の位置情報発生手段16bに対応する
波形生成手段処理ルーチンのサブ・ルーチンとして位置
情報発生手段処理ルーチンを実行する(ステップS90
2)。なお、この位置情報発生手段処理ルーチンの詳細
については、図10に示すフローチャートを参照しなが
ら後述する。
【0131】そして、ステップS902の処理を終了す
ると、ステップS904の処理へ進み、図6の位置情報
発生手段16bに対応する再生波形演算手段処理を実行
する。なお、この図6の位置情報発生手段16bに対応
する再生波形演算手段処理に関しては、公知の技術を適
用することができるものであるので、その詳細な説明は
省略する。
【0132】さらに、上記したステップS904の処理
を終了すると、ステップS906の処理へ進み、前述の
再生波形演算手段処理で算出した演算波形信号を出力す
る処理を実行する。なお、演算波形信号を出力する処理
に関しては、公知の技術を適用することができるもので
あるので、その詳細な説明は省略する。
【0133】そして、上記したステップS906の処理
を終了すると、DSP16のメイン・ルーチンへリター
ンするものである。
【0134】次に、図10に示す位置情報発生手段処理
ルーチンのフローチャートを参照しながら、波形生成手
段処理ルーチンのステップS902の処理で実行される
位置情報発生手段処理ルーチンについて説明する。
【0135】この位置情報発生手段処理ルーチンが起動
されると、まず、レジスタholdの値が「hold=
1」に設定されているか否かを判断する(ステップS1
002)。
【0136】このステップS1002の判断処理におい
て、レジスタholdの値が「hold=1」に設定さ
れていないと判断された場合には、ステップS1006
の処理へジャンプして進む。
【0137】一方、ステップS1002の判断処理にお
いて、レジスタholdの値が「hold=1」に設定
されていると判断された場合には、ステップS1004
の処理へ進み、レジスタg_regの値が「g_reg
=1」に設定されているか否かを判断する。
【0138】そして、ステップS1004の判断処理に
おいて、レジスタg_regの値が「g_reg=1」
に設定されていないと判断された場合にはステップS1
006の処理へ進み、一方、レジスタg_regの値が
「g_reg=1」に設定されていると判断された場合
にはステップS1014の処理へジャンプして進む。
【0139】そして、ステップS1006の処理におい
ては、レジスタmodeの値が「mode=1」である
か、あるいは、「mode=0」であるかが判断され
る。
【0140】このステップS1006の処理において、
レジスタmodeの値が「mode=1」であると判断
された場合には、ステップS1008の処理へ進んでレ
ジスタcgateの値をレジスタg_regに設定した
後に、ステップS1012の処理へ進み、一方、ステッ
プS1006の処理において、レジスタmodeの値が
「mode=0」であると判断された場合には、ステッ
プS1010の処理へ進んでレジスタgateの値をレ
ジスタg_regに設定した後に、ステップS1012
の処理へ進む。
【0141】そして、ステップS1012の処理におい
ては、レジスタg_regが立上りであるか否かが判断
され、レジスタg_regが立上りではないと判断され
た場合にはステップS1014の処理へ進み、一方、レ
ジスタg_regが立上りであると判断された場合には
ステップS1018の処理へジャンプして進む。
【0142】ステップS1014の処理においては、ポ
インタsphaseの値とレジスタtcompの値とを
加算し(「sphase+tcomp」)、その加算結
果の値によりポインタsphaseの値を更新する。
【0143】ステップS1014の処理を終了すると、
ステップS1016の処理へ進み、オーディオ波形信号
の波形データの先頭アドレス(wave start)
の値がポインタsphaseの値より大きいか否かを判
断する。
【0144】そして、ステップS1016の判断処理に
おいて、オーディオ波形信号の波形データの先頭アドレ
ス(wave start)の値がポインタsphas
eの値より大きいと判断された場合には、ステップS1
018の処理へ進み、オーディオ波形信号の波形データ
の先頭アドレス(wave start)の値によりポ
インタsphaseを更新し、それからステップS10
20へ進む。
【0145】一方、ステップS1016の判断処理にお
いて、オーディオ波形信号の波形データの先頭アドレス
(wave start)の値がポインタsphase
の値より大きいととは判断されなかった場合には、ステ
ップS1020の処理へジャンプして進む。
【0146】ステップS1020の処理においては、ポ
インタsphaseの値がオーディオ波形信号の波形デ
ータの最終アドレス(wave end)の値より大き
いか否かを判断する。
【0147】そして、ステップS1020の判断処理に
おいて、ポインタsphaseの値がオーディオ波形信
号の波形データの最終アドレス(wave end)の
値より大きいと判断された場合には、ステップS102
2の処理へ進み、オーディオ波形信号の波形データの最
終アドレス(wave end)の値によりポインタs
phaseを更新し、それからステップS1024へ進
む。
【0148】一方、ステップS1020の判断処理にお
いて、ポインタsphaseの値がオーディオ波形信号
の波形データの最終アドレス(wave end)の値
より大きいとは判断されなかった場合には、ステップS
1024の処理へジャンプして進む。
【0149】ステップS1024の処理においては、ポ
インタsphaseの値を出力し、ステップS1024
の処理を終了すると、波形生成手段処理ルーチンへリタ
ーンする。
【0150】従って、この位置情報発生手段処理ルーチ
ンにおいては、レジスタHOLDの値が「HOLD=
0」のとき、レジスタg_regの値が立上りであるこ
とを検出すると、ポインタsphaseの値をオーディ
オ波形信号の波形データの先頭アドレス(wave s
tart)の値にリセットしているが、レジスタHOL
Dの値が「レジスタHOLD=1」のときに、レジスタ
g_regの値が「g_reg=1」であることを検出
すると、ポインタsphaseの値をオーディオ波形信
号の波形データの先頭アドレス(wave star
t)の値にリセットする処理をジャンプして行わないよ
うして、ポインタsphaseの値がオーディオ波形信
号の波形データの先頭アドレス(wave star
t)の値にリセットされることを防いでいる。
【0151】その結果として、レジスタHOLDの値が
「レジスタHOLD=1」のときに、レジスタg_re
gの値が「g_reg=1」である場合には、ポインタ
sphaseの値がオーディオ波形信号の波形データの
先頭アドレス(wave start)の値に更新され
ずに、再び発音が指示された際に、発音停止中において
もポインタsphaseが継続して変化しているような
効果が生じるものである。
【0152】ここで、モードが非同期モードのときに
は、各発音チャンネル毎のレジスタg_regの値が
「g_reg=1」の場合に、各発音チャンネル毎にお
けるポインタsphaseの変化が始まる。
【0153】また、モードが同期モードのときいは、い
ずれか1つの発音チャンネルの発音が始まると、全ての
発音チャンネルのポインタsphaseの変化が始まる
ものである。
【0154】なお、上記した実施の形態においては、再
生位置情報たるポインタsphaseの変化が継続する
ものとして説明したが、これに限られるものではないこ
とは勿論であり、再生位置情報たるポインタsphas
eの変化は、実際には継続していなくても良い。即ち、
再生位置情報たるポインタsphaseの変化は停止し
ておき、停止時間を測って再生開始時に停止時間に対応
した分だけ再生位置をジャンプして進めるようにしても
よい。
【0155】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来の技術の有する種々の欠点を排除する
ことができ、自然な楽音を再生することができるように
なるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオ波形信号再生制御装置
の実施の形態の一例を示すブロック構成図である。
【図2】CPUのメイン・ルーチンのフローチャートで
ある。
【図3】操作子群処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図4】鍵盤処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】ホールド・スイッチ処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【図6】DSPにおいて実行される処理をハードウェア
構成的に示したブロック図である。
【図7】波形メモリに記憶されているオーディオ波形信
号のデータ構成を示す説明図である。
【図8】DSPのメイン・ルーチンのフローチャートで
ある。
【図9】波形生成手段処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図10】位置情報発生手段処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【図11】従来の技術の処理内容を示す説明図である。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU) 12 リード・オンリ・メモリ(ROM) 14 ランダム・アクセス・メモリ(RAM) 16 デジタル・シグナル・プロセッサ(DS
P) 18 操作子群 20 鍵盤 22 ホールド・スイッチ 24 表示装置 26 波形メモリ 28 デジタル/アナログ変換器(D/A) 30 増幅器 32 スピーカー
フロントページの続き Fターム(参考) 5D378 AD23 AE09 BB01 BB06 CC02 CC15 DD15 DE22 DE42 KK16 KK44 MM13 MM33 MM66 MM72 MM93 XX06 XX18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した一連のオーディオ波形信号を記
    憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再生お
    よび再生停止を指示する発音制御情報を入力する発音制
    御情報入力手段と、 前記発音制御情報入力手段によって入力された発音制御
    情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されたオーディオ
    波形信号の再生位置を示す再生位置情報を発生する再生
    位置情報発生手段と、 前記発音制御情報入力手段によって入力された発音制御
    情報と前記再生位置情報発生手段によって発生された再
    生位置情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶されたオ
    ーディオ波形信号を再生する再生手段と、 前記再生位置情報発生手段によって発生された再生位置
    情報の示す再生位置の変化を継続することを指示するホ
    ールド情報を入力するホールド情報入力手段と、 前記発音制御情報入力手段によって入力された発音制御
    情報が再生を指示している状態から再生停止を指示して
    いる状態となり再び再生を指示した際に、前記ホールド
    情報入力手段によって入力されたホールド情報が再生位
    置の変化を継続することを指示している場合には、前記
    発音制御情報入力手段によって入力された発音制御情報
    が再生を指示している状態から再生停止を指示している
    状態となり再び再生を指示したときに、前記再生手段に
    よる前記記憶手段に記憶されたオーディオ波形信号の再
    生が、前記発音制御入力手段によって入力された発音制
    御情報に基づかずに継続して変化した場合の再生位置か
    ら開始されるように再生位置情報を制御する制御手段と
    を有するオーディオ波形信号再生制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオーディオ波形信号再
    生制御装置において、 前記ホールド情報入力手段は、オン/オフを切り換え操
    作するペダル・スイッチであり、オン/オフの切り換え
    操作に応じて、前記再生位置情報発生手段によって発生
    された再生位置情報の示す再生位置の変化を継続するこ
    とを指示するものであるオーディオ波形信号再生制御装
    置。
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