JP2001242721A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写装置及び画像形成装置

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JP2001242721A
JP2001242721A JP2000055597A JP2000055597A JP2001242721A JP 2001242721 A JP2001242721 A JP 2001242721A JP 2000055597 A JP2000055597 A JP 2000055597A JP 2000055597 A JP2000055597 A JP 2000055597A JP 2001242721 A JP2001242721 A JP 2001242721A
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JP2000055597A
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Harumi Ishiyama
晴美 石山
Yasunori Kono
康則 児野
Jun Hirabayashi
純 平林
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接触転写装置および該接触転写装置を用いた転
写方式の画像形成装置において、転写部材4の抵抗のム
ラのみならず形状のムラに起因する画像ムラを改善して
高品位な画像出力が得られるようにすることを目的とす
る。 【解決手段】少なくとも転写部材4の表面に導電粒子4
5を存在させる。導電粒子をチョーク状部材で供給す
る。現像部bより導電粒子45を転写部Tに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体から記録
材へ像を転写する転写装置、および転写方式の画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば静電複写機・同プリンタな
ど電子写真プロセス・静電記録プロセス等を利用した転
写方式画像形成装置において、感光体・誘電体等の像担
持体に作像プロセスにより形成担持させたトナー像を記
録材に転写させる転写装置としては非接触タイプである
コロナ帯電器が使用されてきた。
【0003】近年、これに代って、接触転写装置が実用
化されてきている。これは低オゾン・低電力を目的とし
ている。具体的には、走行する像担持体に圧接走行する
転写ローラ・転写ベルトなど接触型の転写部材を備え、
像担持体と転写部材の両者の圧接部として形成された転
写部位に紙などの記録材を通過させるとともに、転写部
材に転写バイアスを印加して、予め像担持体表面に形成
されているトナー像を記録材に転写するように構成した
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触転
写装置は転写部材に部分的な抵抗ムラがあった場合、そ
のムラに応じた画像不良を起こしてしまう。特にこの現
象は、中間調において顕著である。また、転写部材に一
般的に使われている発泡弾性体においては、発泡体表面
の形状ムラが画像ムラとなって現れることがある。特に
この現象は両面印刷時の2面目において問題となる。
【0005】そこで本発明は、接触転写装置および該接
触転写装置を用いた転写方式の画像形成装置において、
転写部材の抵抗のムラのみならず形状のムラに起因する
画像ムラを改善して高品位な画像出力が得られるように
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする転写装置及び画像形成装置である。
【0007】(1)像担持体から記録材へ像を転写する
転写装置において、転写位置に送られた記録材の前記像
担持体側の面とは反対側の面に接触する転写部材を有
し、少なくとも転写部材の表面に導電粒子を存在させ、
転写部材に電圧を印加することにより転写を行うことを
特徴とする転写装置。
【0008】(2)前記転写部材が回転体であることを
特徴とする(1)に記載の転写装置。
【0009】(3)前記転写部材がローラであることを
特徴とする(1)または(2)に記載の転写装置。
【0010】(4)前記転写部材がベルトであることを
特徴とする(1)または(2)に記載の転写装置。
【0011】(5)前記導電粒子の抵抗が1×1012Ω
cm以下であることを特徴とする(1)から(4)の何
れかに記載の転写装置。
【0012】(6)像担持体から記録材へ像を転写する
転写装置を有する画像形成装置において、前記転写装置
が(1)から(5)の何れかに記載の転写装置であるこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0013】(7)像担持体と、該像担持体を一様に帯
電する帯電器と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成
する情報書き込み手段と、該静電潜像を現像剤で可視化
する現像器と、該像担持体上のトナー像を記録材に転写
する転写帯電器と、該像担持体上に残ったトナー像を除
去するクリーニング装置とから構成され、前記転写帯電
器は転写位置に送られた記録材の前記像担持体側の面と
は反対側の面に接触する転写部材を有し、少なくとも転
写部材の表面に導電粒子を存在させ、転写部材に電圧を
印加することにより転写を行うことを特徴とする画像形
成装置。
【0014】(8)前記像担持体を一様に帯電する帯電
器が、電圧を印加した帯電部材を像担持体に接触させて
帯電する接触帯電器であることを特徴とする(7)に記
載の画像形成装置。
【0015】(9)前記情報書き込み手段が像担持体に
露光により静電潜像を形成する露光器であることを特徴
とする(7)または(8)に記載の画像形成装置。
【0016】(10)前記転写帯電器の転写部材が回転
体であることを特徴とする(7)から(9)の何れかに
記載の画像形成装置。
【0017】(11)前記転写帯電器の転写部材がロー
ラであることを特徴とする(7)から(10)の何れか
に記載の画像形成装置。
【0018】(12)前記転写帯電器の転写部材がベル
トであることを特徴とする(7)から(10)の何れか
に記載の画像形成装置。
【0019】(13)前記導電粒子の抵抗が1×1012
Ωcm以下であることを特徴とする(7)から(12)
の何れかに記載の画像形成装置。
【0020】(14)前記導電粒子を現像器から供給す
ることを特徴とする(7)から(13)に記載の画像形
成装置。
【0021】〈作 用〉即ち本発明は後述する実施例に
示すように、転写部材の表面に導電粒子を存在させるこ
とにより転写部材のもともとの抵抗のムラのみならず形
状のムラに起因する画像ムラが良好に改善されて転写部
での画像ムラのない高品位な画像出力が得られることを
知見して発明を完成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1) 図1は本発明に従う画像形成装置の概略構成模型図であ
る。本実施例の画像形成装置は、転写方式電子写真プロ
セス、接触帯電方式、反転現像方式、プロセスカートリ
ッジ方式のレーザービームプリンタである。
【0023】(1)プリンタの全体的概略構成 1は像担持体としての直径30mmのドラム型のOPC
電子写感光体(以下、感光ドラムと記す)である。この
感光ドラム1は矢印の時計方向に50mm/secのプ
ロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。
【0024】.帯電工程;感光ドラム1は回転過程で
導電性弾性ローラである帯電ローラ2を接触帯電部材と
する帯電器により帯電部aにおいて外周面が所定の極性
・電位に一様に接触帯電処理される。
【0025】帯電ローラ2は感光ドラム1に加圧当接さ
れ、感光ドラム1の回転に従動回転している。帯電ロー
ラ2と感光ドラム1の圧接ニップ部が帯電部aである。
帯電ローラ2に対して帯電バイアス印加電源S1から−
700VのDC帯電バイアスとピーク間電圧が2000
VのAC電圧が印加されていて、回転感光ドラム1の外
周面がほぼ−680Vに一様に接触帯電される。
【0026】.像露光工程;回転感光ドラム1の一様
帯電処理面に対して像露光器としてのレーザービームス
キャナ8によるレーザー光走査露光Lがなされて目的の
プリントパターン(画像情報)に対応した静電潜像が形
成される。
【0027】レーザービームスキャナ8はレーザーダイ
オード・ポリゴンミラー等を含み、プリントパターンの
時系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調された
レーザー光Lを出力し、該レーザー光Lで回転感光ドラ
ム1の一様帯電面を走査露光(画像部露光)する。
【0028】.現像工程;回転感光ドラム1面の静電
潜像が現像器3により現像部bにおいてトナー画像とし
て反転現像される。
【0029】本実施例の現像器3は現像剤3aとして平
均粒径が約7μmの磁性一成分ネガトナーを用いた反転
現像器である。3bは現像剤担持搬送部材としての直径
16mmの非磁性現像スリーブである。この現像スリー
ブ3bは感光ドラム1表面との離間距離を300μmに
固定した状態で感光ドラム1に対向させてあり、感光ド
ラム1の回転と等速で矢印の反時計方向に回転駆動され
る。3cは非回転のマグネットローラであり、現像スリ
ーブ3b内に挿入してある。現像器内の現像剤3aは現
像スリーブ近傍部の現像剤がマグネットロール3cの磁
力により現像スリーブ3bの外面に磁気ブラシ層として
担持されて現像スリーブ3bの回転で搬送され、規制ブ
レード3dで層厚規制及び摩擦帯電(電荷付与)を受
け、感光ドラム1と現像スリーブ3bの対向部である現
像部bに搬送される。
【0030】また現像スリーブ3bには現像バイアス印
加電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実
施例において現像バイアス電圧は、 DC電圧:−500V AC電圧:ピーク間電圧1600V、周波数1.8kH
z、矩形波 のDC・AC重畳電圧である。
【0031】これにより、感光ドラム1面の静電潜像の
ジャンピング現像がなされて、静電潜像の露光明部(画
像部)にネガトナーが選択的に付着して静電潜像が反転
現像される。
【0032】.転写工程;回転感光ドラム1面のトナ
ー像は転写帯電器の転写部(転写ニップ部、転写位置)
Tにおいて記録材Pの面に対して順次に転写される。
【0033】本実施例の転写帯電器は中抵抗の転写ロー
ラ4を転写部材とするもので、該転写ローラ4を感光ド
ラム1面に接触させて転写部Tを形成させてある。
【0034】この転写部Tに不図示の給紙部から所定の
制御タイミングにて記録材(転写材)Pが給送されて、
該記録材Pが転写部Tを挟持搬送されると共に転写ロー
ラ4に転写バイアス印加電源S3から所定の転写バイア
ス電圧が印加されることで、感光ドラム1面側のトナー
像が転写部Tを挟持搬送される記録材P面に順次に静電
気力によって転写される。本実施例では転写電流を2.
5μAとした。
【0035】転写帯電器には転写ローラ4に対して導電
粒子45を塗布する塗布器41を具備させてある。この
導電粒子塗布器41を含む転写帯電器については次の
(2)項で詳述する。
【0036】.定着工程;転写部Tを出た記録材Pは
回転感光ドラム1の面から分離され、熱定着方式等の定
着装置5に導入されてトナー画像の定着処理を受け、画
像形成物(プリント・コピー)として装置外に排出され
る。
【0037】.クリーニング工程;記録材Pに対する
トナー画像転写後の感光ドラム1面はクリーニング装置
6により残留トナー等の付着汚染物の除去を受けて清掃
され繰り返して作像に供される。
【0038】.プロセスカートリッジ 本実施例のプリンタは、感光ドラム1、帯電ローラ2、
現像器3、クリーニング装置6の4つのプロセス機器を
一括してプリンタ本体に対して着脱・交換自在のプロセ
スカートリッジ7としてある。71・71はプリンタ本
体側のプロセスカートリッジ着脱案内・保持部材であ
る。
【0039】ここで、プロセスカートリッジとは、帯電
手段、現像手段またはクリーニング手段と像担持体とを
一体的にカートリッジ化し、そのカートリッジを画像形
成装置本体に対して着脱可能とするものである。及び帯
電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つ
と像担持体とを一体的にカートリッジ化し、そのカート
リッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするもの
である。更に少なくとも現像手段と像担持体とを一体的
にカートリッジ化し、そのカートリッジを画像形成装置
本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0040】(2)転写帯電器と導電粒子塗布器41 転写帯電器において転写部材である本実施例の転写ロー
ラ4は、カーボン等の導電粉を分散したEPDMを加硫
発泡し、導電弾性スポンジゴムチューブを得る。その後
チューブを芯金に挿入し、そのチューブ表面を研磨砥石
を用いて研磨し、最後に研磨粉をエアー、ブラシなどで
除去することによって転写ローラ4が製造される。
【0041】本実施例に用いている転写ローラ4の抵抗
を測定したところ5×108 Ωであった。転写ローラ4
の芯金に総圧4.5×104Pa(1kg)の加重がか
かるようφ30mmのアルミドラムに圧着した状態で、
芯金とアルミドラムに2kVを印加し計測した。転写ロ
ーラはさまざまな条件(高温高湿/低温低湿/両面時の
2面目)において安定した転写特性を示すために2kV
印加時に1×106 〜1010Ωの抵抗が望ましい。
【0042】転写ローラ4の硬度は、硬度が低すぎると
形状が安定しないために転写材搬送精度が悪くなり、高
すぎると転写ニップを確保できず、安定した転写材搬送
ができなくなるので、アスカーC硬度で25度から65
度が好ましい範囲である。
【0043】転写ローラ4の弾性体の材料として、ウレ
タン、NBR、シリコーンゴムや、IR等に抵抗調整の
ためにカーボンブラックや金属フィラーや金属酸化物等
の導電性物質を分散したゴム剤があげられる。低硬度化
のために発泡したものが多く用いられているが、未発泡
のソリッドタイプのものを用いる場合もある。また、特
に導電性物質を分散せずに、イオン導電性の材料(金属
塩等)を用いて抵抗調整をすることも可能であり、さら
には、金属酸化物とイオン導電性の材料を混合して抵抗
調整することも可能である。
【0044】転写ローラ4は転写部Tにおいて感光ドラ
ム1面の移動に順方向に感光ドラム1の周速度と略同じ
周速度で回転駆動される。あるいは感光ドラム1の回転
に従動回転する。電源S3による帯電バイアス電圧の印
加は、記録材Pの先端部が転写部Tに到達してから記録
材後端部が転写部Tを抜けるまでの通紙時の間行なわれ
る。転写部Tに対する記録材の非通紙時には帯電バイア
ス電圧の印加はオフである。
【0045】.導電粒子塗布器41 転写帯電器には、転写ローラ4の表面に導電粒子45を
塗布するための導電粒子塗布器41がセットされてお
り、転写ローラ4が回転するたびに転写ローラ表面には
この塗布器41により導電粒子45が塗布される構成と
なっている。
【0046】塗布器41は、導電粒子45を収容させた
ハウジング42、転写ローラ4上に導電粒子45を塗布
しつつ、余分についた粒子を除去する塗布ブラシ(掻き
取りブラシ)43、さらに転写ローラ4上に塗布された
導電粒子を均一に均す規制部材44から構成されてお
り、耐久を通して均一で安定した粒子塗布が行える構成
となっている。塗布ブラシ43は、転写ローラ4対して
カウンター回転となる構成をとっている。
【0047】転写部Tにおける通紙時は塗布ブラシ43
の回転を停止させる制御により転写ローラ4に対する導
電粒子45の積極的な塗布を止めることで転写部Tを挟
持搬送中の記録材Pの裏面に対する導電粒子45の付着
を抑えるようにすることもできる。
【0048】.導電粒子45 転写ローラ4の表面に塗布する導電粒子45の体積抵抗
は1×1012Ω・cm以下、更に好ましくは1×1010
Ω・cm以下であることが望ましい。
【0049】本実施例では、比抵抗が1.7×103 Ω
・cm、平均粒径4.5μmの導電性酸化亜鉛粒子帯電
促進粒子45を用いた。粒子の材料としては、他の金属
酸化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各
種導電粒子が使用可能である。ここで、粒子抵抗は電荷
の授受を行うために低抵抗が好ましく、トナー抵抗より
低いもの、具体的には1012Ω・cm以下が望ましい。
粒子の抵抗測定は、錠剤法により測定し正規化して求め
た。底面積2.26cm2 の円筒内に凡そ0.5gの粉
体試料を入れ上下電極に6.5×105Paの加圧を行
うと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測、その
後正規化して比抵抗を算出した。
【0050】また、粒径は良好な帯電均一性を得るため
に50μm以下が望ましい。粒径の下限値は、粒子が安
定して得られるものとして10nmが限界である。本発
明において、粒子が凝集体として構成されている場合の
粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義した。
粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による観察か
ら、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体
積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定
した。
【0051】.導電粒子45の効果 本実施例の画像形成装置で画像出力を行ったところ、転
写ローラ4の表面に導電粒子45が存在することによ
り、転写ローラ4のもともとの抵抗ムラや形状ムラが原
因となる転写ムラを解消することが出来た。また、これ
らの現象は、転写において厳しい条件である両面印字時
の2面目や低湿環境下での転写、さらには乾燥記録材で
の転写において顕著であり、これらの条件下において
も、良好な転写性を得ることが出来た。
【0052】特に、従来の低解像度においては問題にな
らなかったムラが600dpiや1200dpiと高解
像度になるに従い目立つようになっていた。それが、本
実施例の構成をとることにより良好な転写性能が得ら
れ、高解像度で高品位な画像出力が可能となった。
【0053】〈第2の実施例〉(図2) 本実施例は転写装置の転写ローラに対する導電粒子塗布
器の他の構成例である。本実施例においてはチョーク状
の導電粒子の固まりを転写ローラに接触させて転写ロー
ラ表面に導電粒子を供給するものである。
【0054】図2は本実施例の転写装置の構成模型図で
ある。即ち、転写ローラ4に対する導電粒子塗布器41
は、導電粒子45のチョーク状の固まりである導電粒子
供給部材46、この導電粒子供給部材46の支持体4
7、導電粒子供給部材46を収容させたハウジング48
等から構成してあり、転写ローラ4の下側に配設して、
ハウジング48内の導電粒子供給部材46の上面を転写
ローラ4の下面に接離出来る構成となっている。その他
のプリンタ構成は第1の実施例のプリンタと同様である
から再度の説明を省略する。
【0055】導電粒子供給部材46の転写ローラ4の下
面に対する接離は、図には省略したけれども、カム式、
電磁コイル式などで行うことが可能である。よって、常
時、導電粒子45を転写ローラ4に供給することも可能
であるが、必要に応じて供給量をコントロールすること
も可能である。
【0056】本実施例では、画像形成300枚ごとに、
非通紙時の転写ローラ4が一周以上回転する一定時間
に、導電粒子供給部材46がカムにより転写ローラ4に
接して、導電粒子45の供給を行なっている。非通紙時
に導電粒子45の供給を行うのは、通紙時に導電粒子4
5を供給すると、粒子が過剰に供給された場合に、粒子
が記録材Pの裏に多量に移行し、装置内を汚す恐れがあ
るためである。
【0057】導電粒子供給部材46は、導電粒子45を
チップ状に結着固形化した部材(導電粒子チップ)であ
り、回転する転写ローラ4との当接により白墨のように
自ら削れることで導電粒子45を転写ローラ4の表面に
塗布供給する部材である。
【0058】例えば、酸化亜鉛やアルミナ粉等の導電粒
子45を溶剤中にバインダー樹脂で結着したチップ状の
ものである。具体的処方としては、バインダー樹脂とし
てスチレンアクリル樹脂をエタノール中に5wt%の濃
度で溶解し、重量にしてバインダー樹脂1に対して7倍
の酸化亜鉛粒子等の導電粒子45を混合する。そしてこ
の溶液を型に入れて成形し、乾燥することで、導電粒子
45をチップ状に結着固形化した形態の導電粒子供給部
材46が得られる。
【0059】本実施例では、導電粒子45として、比抵
抗が3×103 Ω・cm、平均粒径4.5μmの酸化亜
鉛粉を用いた。
【0060】本実施例の画像形成装置で画像出力を行っ
たところ、第1の実施例と同様に、転写ローラ4の表面
に導電粒子45が存在することにより、転写ローラ4の
もともとの抵抗ムラや形状ムラが原因となる転写ムラを
解消することが出来た。特に本実施例では、導電粒子4
5を粉体としてではなく、固体状に結着して用いている
ので、ハンドリングがしやすく、装置が容易である。
【0061】〈第3の実施例〉(図3) 本実施例は転写ローラに対する導電粒子の供給方法に特
徴があり、供給用の装置を別に持つものではなく、現像
器より供給するものである。
【0062】図3は本実施例の画像形成装置の概略構成
模型図であり、第1の実施例のレーザービームプリンタ
との対比において、本実施例の画像形成装置では導電性
粒子45を現像器3の現像剤3a中に予め配合混入(3
a+45)させてある点、および帯電ローラ4に対する
導電粒子塗布器41は無しにした点で第1の本実施例の
プリンタとは異なり、その他の構成は第1の本実施例の
プリンタと同じである。
【0063】現像器3に収容の現像剤(磁性一成分ネガ
トナー)3aは、結着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を
混合し、混練、粉砕、分級の各行程を経て作成し、更に
導電粒子45や流動化剤を外添剤としてトナーに添加し
作成されたものである。ここで、トナー3aの重量平均
粒径(D4)は7μmであった。
【0064】一方、導電粒子は第1の実施例で用いた、
粒径4.5μmの導電性酸化亜鉛粒子であり、現像剤3
aに対する添加量は重量部で現像剤3a100部に対し
て2部である。
【0065】現像器3の現像剤3aに配合混入させた導
電粒子は現像剤3aであるトナーと一緒に現像スリーブ
3bに担持されて現像部bに搬送され、現像部bより感
光ドラム1上に供給される。感光ドラム1上に供給され
た導電粒子45は非通紙時にその1部が転写ローラ4の
表面に移行し、転写ローラ表面に導電粒子45が供給さ
れる。転写ローラ4には予め導電粒子45が塗布されて
いることが好ましい。
【0066】画像形成時は、まず、感光ドラム1表面は
−700Vに帯電される。その後、プリントパターンに
応じ画像部をレーザスキャナ8でレーザー走査露光Lし
て感光ドラム1上に静電潜像を作る。その後、感光ドラ
ム1上の静電潜像を現像器3により摩擦帯電したトナー
3aにより可視化する。この時トナーで画像部が現像さ
れる。現像された感光体1上のトナー像は最終的に記録
材Pに転写され、定着器5により記録画像を得る。転写
残となったトナーは、クリーニング装置6で回収され
る。
【0067】一方、非画像形成時においては、感光ドラ
ム1上に現像部bより導電粒子45を供給し易くするた
めに現像バイアスを変化させている。ここで用いている
導電粒子45である酸化亜鉛粒子はトナー3aとの摩擦
帯電でプラス帯電するので、現像バイアスのDC絶対値
を小さくして、感光ドラム電位との差を大きくし、酸化
亜鉛粒子45が感光ドラム1に移行し易い構成をとって
いる。
【0068】具体的には、画像形成時前に、現像バイア
スのDC電圧を−500Vから−300Vまで下げて、
現像部bにおいて酸化亜鉛粒子45を感光ドラム1上に
移行させる。その粒子45が引き続く感光ドラム1の回
転で感光ドラム1と転写ローラ2との接触ニップ部であ
る転写部Tに持ち運ばれてその1部が転写ローラ4の表
面に移行し、転写ローラ表面に導電粒子45が供給され
る。
【0069】この現像での導電粒子の供給時のバイアス
は、粒子のトナーとの摩擦帯電特性に応じて調整するこ
とが好ましい。
【0070】特に本実施例では、特別な装置の付加なく
転写での画像性の向上が実現できるため、安価な画像形
成装置で、高画質を得ることが出来る。
【0071】本実施例では、転写ローラ4ヘの導電粒子
45の供給を画像形成前の転写ローラ1周分の時間で行
ったが、これに限定するものではなく、画像形成後や、
電源投入時、カートリッジ投入後、ジャム処理後等に行
うことが可能である。
【0072】〈その他〉 1)感光ドラム1の帯電器は接触帯電に限られるもので
はなく、コロナ帯電器であってもよい。
【0073】2)導電粒子塗布器41において、塗布部
材43はファーブラシローラに限られない。発泡ウレタ
ンローラなどの塗布ローラにすることもできる。
【0074】3)帯電ローラ2や現像スリーブ3bに対
する印加帯電バイアスの重畳交番電圧(交流電圧)の波
形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能で
ある。また、直流電源を周期的にオン/オフすることに
よって形成された矩形波であっても良い。このように交
番電圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するよ
うなバイアスが使用できる。
【0075】4)静電潜像形成のための画像露光手段と
しては、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成する
レーザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常
のアナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子で
も構わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等
の組み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電
潜像を形成できるものであるなら構わない。
【0076】感光ドラム1は静電記録誘電体等であって
も良い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に
一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電
手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成
する。
【0077】5)現像器3は実施形態例では一成分磁性
トナーによる反転現像器を例に説明したが、現像器の構
成について特に限定するものではない。正規現像器であ
ってもよい。
【0078】一般的に、静電潜像の現像方法は、非磁性
トナーについてはこれをブレード等でスリーブ等の現像
剤担持搬送部材上にコーティングし、磁性トナーについ
てはこれを現像剤担持搬送部材上に磁気力によってコー
ティングして搬送して像担持体に対して非接触状態で適
用し静電潜像を現像する方法(1成分非接触現像)と、
上記のように現像剤担持搬送部材上にコーティングした
トナーを像担持体に対して接触状態で適用し静電潜像を
現像する方法(1成分接触現像)と、トナー粒子に対し
て磁性のキャリアを混合したものを現像剤(2成分現像
剤)として用いて磁気力によって搬送して像担持体に対
して接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分
接触現像)と、上記の2成分現像剤を像担持体に対して
非接触状態で適用し静電潜像を現像する方法(2成分非
接触現像)との4種類に大別される。
【0079】6)転写手段4はローラ転写に限られずベ
ルト転写などにすることもできる。
【0080】7)転写ドラムや転写ベルト等の中間転写
体などを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等に
より多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であ
ってもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触転写装置および該接触転写装置を用いた転写方式の画
像形成装置において、転写部材の抵抗のムラのみならず
形状のムラに起因する画像ムラが改善でき、転写部での
画像ムラのない高品位な画像出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】 実施例2の画像形成装置の要部の概略構成模
型図
【図3】 実施例3の画像形成装置の概略構成模型図
【符号の説明】
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電器、3・・
現像器、4・・転写帯電器、5・・定着器、6・・クリ
ーニング装置、7・・プロセスカートリッジ、8・・レ
ーザースキャナ、41・・帯電促進粒子塗布器、42・
・ハウジング、43・・塗布ブラシ、44・・規制部
材、45・・帯電促進粒子(導電粒子)、a・・帯電
部、b・・現像部、c・・転写部、P・・記録材、L・
・レーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 純 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA28

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体から記録材へ像を転写する転写装
    置において、 転写位置に送られた記録材の前記像担持体側の面とは反
    対側の面に接触する転写部材を有し、少なくとも転写部
    材の表面に導電粒子を存在させ、転写部材に電圧を印加
    することにより転写を行うことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】前記転写部材が回転体であることを特徴と
    する請求項1に記載の転写装置。
  3. 【請求項3】前記転写部材がローラであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の転写装置。
  4. 【請求項4】前記転写部材がベルトであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の転写装置。
  5. 【請求項5】前記導電粒子の抵抗が1×1012Ωcm以
    下であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記
    載の転写装置。
  6. 【請求項6】像担持体から記録材へ像を転写する転写装
    置を有する画像形成装置において、前記転写装置が請求
    項1から5の何れかに記載の転写装置であることを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】像担持体と、 該像担持体を一様に帯電する帯電器と、 該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み
    手段と、 該静電潜像を現像剤で可視化する現像器と、 該像担持体上のトナー像を記録材に転写する転写帯電器
    と、 該像担持体上に残ったトナー像を除去するクリーニング
    装置とから構成され、 前記転写帯電器は転写位置に送られた記録材の前記像担
    持体側の面とは反対側の面に接触する転写部材を有し、
    少なくとも転写部材の表面に導電粒子を存在させ、転写
    部材に電圧を印加することにより転写を行うことを特徴
    とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記像担持体を一様に帯電する帯電器が、
    電圧を印加した帯電部材を像担持体に接触させて帯電す
    る接触帯電器であることを特徴とする請求項7に記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記情報書き込み手段が像担持体に露光に
    より静電潜像を形成する露光器であることを特徴とする
    請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記転写帯電器の転写部材が回転体であ
    ることを特徴とする請求項7から9の何れかに記載の画
    像形成装置。
  11. 【請求項11】前記転写帯電器の転写部材がローラであ
    ることを特徴とする請求項7から10の何れかに記載の
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記転写帯電器の転写部材がベルトであ
    ることを特徴とする請求項7から10の何れかに記載の
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記導電粒子の抵抗が1×1012Ωcm
    以下であることを特徴とする請求項7から12の何れか
    に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記導電粒子を現像器から供給すること
    を特徴とする請求項7から13に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191399A (ja) * 2008-09-25 2010-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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