JP2001242531A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2001242531A
JP2001242531A JP2000049720A JP2000049720A JP2001242531A JP 2001242531 A JP2001242531 A JP 2001242531A JP 2000049720 A JP2000049720 A JP 2000049720A JP 2000049720 A JP2000049720 A JP 2000049720A JP 2001242531 A JP2001242531 A JP 2001242531A
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film
communication
optical sensor
mode
camera
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JP2000049720A
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English (en)
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Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、カメラ本体側と裏蓋側とでフィルムのパ
ーフォレーション検出用のフォトリフレクタを兼用し
て、透過(孔)部分を通過した光でフィルム感度や写し
込み情報等の情報の通信を行うカメラがあるが、フィル
ム(遮光)部分がセンサ上に位置した場合には、通信を
行うことができなかった。 【解決手段】本発明は、通信前にセンサ上にパーフォレ
ーションのフィルム(遮光)部分が位置した場合には、
フイルムを給送してセンサ上にパーフォレーションの透
過部分を位置させてから通信を行い、写し込みモードの
設定状態をカメラ本体側のメインCPUで検出し、写し
込みを行う設定状態の場合にのみ、センサ上にパーフォ
レーションの透過部分が位置するようにフィルムを給送
して通信を行うカメラである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏蓋に設けられた
データ写し込みモジュールやアクセサリとカメラ本体側
との通信部材の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラの裏蓋には、フィルムに
日付等を写し込むための写し込みモジュールやその他の
アクセサリ等の部位が設けられている。
【0003】これら部位とカメラ本体側との信号をやり
取りするために、種々の技術が提案されている。
【0004】従来では、カメラ本体と裏蓋とが蝶番で接
続された側にフレキシブル基板を這い回して、カメラ本
体側の電気回路とデータ写し込みモジュールとを接続さ
せる構造がよく用いられている。しかし、耐久性の問題
や裏蓋交換が容易ではないという問題もあり、これ対し
て種々の改善案が提案されている。
【0005】例えば、特開平5−216112号公報に
おいては、表示パネルの削除を目的として、カメラ本体
側の表示パネルにデータ写し込みの情報を表示するよう
に構成したカメラが提案されている。このカメラは、開
閉自在な裏蓋側にデータ写し込み部を取り付けて露出す
る端子群を配置し、カメラ本体側にこの端子群とそれぞ
れ接触する接点(若しくは電極や端子)群を設けてお
き、裏蓋が閉じている状態で端子群と接点群が接触して
電気的に接続し、シリアル通信で情報交換する。また、
裏蓋を開けた時には端子群と接点群とが離れた状態とな
る構成である。
【0006】また、同様なものとして、カメラ側の電気
回路と裏蓋に設けられたデータ写し込みモジュールとを
接続するために、フレキシブル基板に金メッキで形成さ
れた配線を金属端子として配置し、裏蓋を閉じた状態の
時に、配線と金属端子が接触して電気的に接続する構成
がある。
【0007】これらは端子(配線)と端子とが接触によ
り電気的に接続されて通信を行っている例であるが、他
に光学的に通信を行うものとして、例えば、特開平7−
159871号公報においては、光コネクタを用いて、
カメラ本体のストロボシューとスピードライトとの間を
光通信で行う構成が記載されている。この構成によれ
ば、電圧印加により透明になるEC膜をコネクタの先端
部に設けておくことで、コネクタがオープン状態(未接
続でカバー等がされていない状態)の時に、外乱光の侵
入を防いで誤動作を防止するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した端子
(配線)と端子の接触により電気的に接続する構成に関
しては、フィルムを装填するために裏蓋を開けた際に、
金属端子が露出していると、外乱に弱かったり、人体に
たまった静電気が飛んで電気回路を壊したりする恐れが
ある。
【0009】また、ストロボシューを挟んで光通信で行
う構成は、専用の光通信用のデバイスが必要となり、高
価になる。
【0010】さらに、このような光通信を行う場合に、
パーフォレーション検出用のフォトリフレクタを利用し
て、裏蓋とカメラ側の電気回路との通信を行う構成であ
ったときに、センサとセンサの間にフイルムのパーフォ
レーションのフィルム(遮光)部分が位置した場合に
は、通信ができない問題が発生する。
【0011】そこで本発明は、パーフォレーション検出
用のフォトリフレクタを兼用して、裏蓋とカメラ側の電
気回路との通信を行い、裏蓋開時に端子の露出がなく、
外乱による誤作動を防止し、低コストで且つ安全に情報
通信を行い、またセンサとセンサの間にフイルムのパー
フォレーションのフィルム(遮光)部分が位置した場合
に通信前にフィルムの給送を行い、透過部分を位置させ
るカメラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために第1のマイクロコンピュータを有するカメラ
ボディ側に設けられ、第1の光学センサで、フィルム給
送状態を光学的に検出するパーフォーション検出手段
と、 前記パーフォレーション検出手段とは、フィルム
を挟んで反対側に位置し、前記カメラボディとの通信を
行う第2の光学センサと、第2のマイクロコンピュータ
を有し、前記光学センサの出力に応じて、写真撮影時の
補助的な動作を行う補助ユニットと、前記フィルムの給
送を行うフィルム給送手段とを備え、前記第1のマイク
ロコンピュータは、前記パーフォレーション検出手段の
第1の光学センサ上に前記フィルムのパーフォレーショ
ンの遮光部があることが検出された場合には、前記フィ
ルム給送手段により、前記フィルムの透過部を前記第1
の光学センサ上に移動させた後に、前記パーフォレーシ
ョン検出手段と、前記光学センサとを用いて、光学的通
信動作を行うカメラを提供する。
【0013】また、第1のマイクロコンピュータを有す
るカメラボディ側に設けられ、第1の光学センサで、フ
ィルム給送状態を光学的に検出するパーフォレーション
検出手段と、前記パーフォレーション検出手段とはフィ
ルムを挟んで反対側に位置し、前記カメラボディとの通
信を行う第2の光学センサと、第2のマイクロコンピュ
ータを有し、前記光学センサの出力に応じて、写真撮影
時の補助的な動作を行う補助ユニットと、前記第1のマ
イクロコンピュータから駆動制御され、前記フィルムの
移動を行うフィルム給逆手段と、写し込みを行うか、行
わないの写し込みモードを設定するモード設定手段とを
備え、前記第1のマイクロコンピュータは、前記パーフ
ォレーション検出手段の第1の光学センサ上に前記フィ
ルムのパーフォレーションの遮光部があることが検出さ
れた場合であっても、前記モード設定手段が写し込みを
行うモードに設定されていた場合には、前記フィルム給
送手段により、前記フィルムの透過部を前記第1の光学
センサ上に移動させた後に、前記パーフォレーション検
出手段と、前記光学センサとを用いて、光学的通信動作
を行うカメラを提供する。
【0014】以上のような構成のカメラは、光学センサ
からなるパーフォレーション検出手段とフィルムを挟み
対峙するように裏蓋側に光学センサを配置した構成によ
り、裏蓋を閉じた状態で第1のマイクロコンピュータと
第2のマイクロコンピュータと間をパーフォレーション
検出手段と光学センサとを介して撮影情報に関する相互
通信を行い、通信前に光学センサ上にパーフォレーショ
ンのフィルム(遮光)部分が位置していた場合には、光
学センサ上にパーフォレーションの孔(透過)部分が位
置するようにフィルムの給送を行った後、通信を行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0016】図1には、本発明に係わるカメラの外観を
示し説明する。図1(a)は、カメラの側面図、同図
(b)はその上面図、同図(c)は、その正面図であ
る。
【0017】このカメラは、一眼レフレックス方式で各
種の撮影モードを任意に設定可能なシステムを有してい
る。
【0018】この構成において、ストロボ部1は、スト
ロボユニット15(図2参照)を本体頭頂部内に通常格納
して備え、必要に応じてポップアップして使用される。
表示部2は液晶表示パネル13(図2参照)から構成さ
れ、カメラに関する情報を表示出力するが、特に後述す
るモード設定用のイメージセレクト釦3の形状と同様な
レイアウトで、この液晶表示パネル上に撮影モードのイ
メージでビジュアライズされる。
【0019】上記イメージセレクト釦3は、後述するF
KSW46、PRSW47、SASW48、YKSW4
9およびFASW50からなるモード設定用のスイッチ
群である。これらは、各撮影モード毎にそれぞれ割り付
けられ、ワンタッチで第1モードとしての5種類の撮影
モード、例えば、「風景モード」、「ポートレートモー
ド」、「ストップアクションモード」、「夜景モード」
または「フルオートモード」から1つを選択できる。各
SW46〜50は、押下操作に対応して第1モードの次
に、後述する第2モードに切り替わる(図3参照)。
【0020】レリーズ釦4は2段押下げ式のスイッチで
あり、1段目のファーストレリーズスイッチ1RSW4
0と2段目のセカンドレリーズスイッチ2RSW41と
から構成されている。ファインダ5は、一眼レフレック
ス方式により撮影レンズ6からの像を観察すると共に、
ファインダの視界内にも撮影情報の表示を行い確認する
ことができる。
【0021】図2は、本発明のカメラの第1の実施形態
に係る回路構成を示す。
【0022】この構成において、メインCPU10は、
その内部ROMに記録された所定の制御プログラムを逐
次、実行して、周辺の各種IC等の制御を適宜に行い、
このカメラシステムを総合的に制御する。
【0023】このメインCPU10には、オートフォー
カス(AF)用のICであるAFIC11と、不揮発性
記憶素子であるEEPROM12が接続されている。な
お、このカメラは、オートフォーカス方式として例えば
「TTL位相差検出方式」を採用しているが、これに限
定されるものではない。
【0024】また、メインCPU10には、液晶表示パ
ネル13と、デートモジュール14と、ストロボユニッ
ト15と、インターフェースIC(IFIC)16が接
続されていると共に、詳細を後述する各種スイッチ40
〜52、55〜63と、オートフォーカス時の合焦点及
びスイッチの操作時に音を発する圧電ブザー(PCV)
65が接続されている。
【0025】このように構成されたカメラの一連の動作
について説明する。
【0026】このカメラにおいて、まずAFIC11
は、メインCPU10からリセット信号(AFCEN)
Sig1が送られ、リセットされる。次いで被写体像が撮
影レンズ6を通ってAFIC11上面に配置されたフォ
トセンサアレイ上に結像すると、AFIC11内部で
は、光量積分、量子化等の処理が行われ、測距情報とし
てピントのずれ量が算出される。そして光量積分の終了
と共に光量積分処理が終了したことを示す信号(AFE
ND)Sig2がメインCPU10へ送られる。
【0027】また測距情報は、AFIC11とメインC
PU10間の通信を行うことを示す信号(AFCEN)
Sig3と、データ信号(DATA)Sig4と、同期用クロ
ック信号(CLK)Sig5とによって、メインCPU1
0へ転送される。
【0028】しかし上記フォトセンサアレイの各素子の
特性に「ばらつき」があると、そのままでは正確な測距
情報を得ることができない。そこで、EEPROM12
に予めフォトセンサアレイの所定のばらつき情報を参照
可能に記憶させておき、AFIC11から得られる測距
情報の補正演算がメインCPU10にて行われる。
【0029】EEPROM12には、その他にも、機械
的なばらつきや、各種素子の電気的特性のばらつき等々
のような調整値を予め記憶させてある。
【0030】これらの調整値は、必要に応じEEPRO
M12を通信可能状態にする信号(EPCEN)Sig7
や、データ信号(DATA)Sig8や、同期クロック信
号(CLK)Sig9により読出し可能となる。
【0031】なお、これらメインCPU10とAFIC
11およびEEPROM12との間のデータの授受は、
シリアル通信により行われる。
【0032】IFIC16は、メインCPU10からの
IFIC起動信号(IFCENb)Sig11によって起
動される。そして、メインCPU10とラッチ信号(L
ATCH)Sig12と、4bitバスライン信号(D0
b〜D3b)Sig13〜Sig16と、D/Ab信号Sig1
7が用いられてパラレル通信が行われ、被写体輝度の測
定、カメラ内温度の測定、フォトインタラプタ等の出力
信号の波形整形、モータの定電圧駆動制御および、温度
安定電圧や温度比例電圧等の各種定電圧の生成、また、
バッテリの残量チェック、赤外光リモコンの受信、モー
タドライバの制御、各種LEDの制御、電源電圧の低電
圧監視および、昇圧回路の制御等が行われる。
【0033】また、ストロボ発光予告や合焦および、輝
度警告は、ファインダ内のLED20を使って撮影者に
告知される。被写体輝度の測定は、2分割のシリコン発
光ダイオード(SPD)で構成される測光センサ21を
用いて行われる。
【0034】この測光センサ21の受光面は、画面中央
部分とその周辺部分とに2分割されており、画面中央の
一部のみで測光を行うスポット測光と、画面全体を使用
して測光するマルチ測光との2通りの測光を選択的に行
うことができる。
【0035】さらに、カメラ本体をセルフタイマで動作
中には、セルフ用LED27を使って離れている撮影者
に知らせる。また、上記液晶表示パネル13は、メイン
CPU10から送られるセグメント信号(SEG)Sig
34や、コモン信号(COM)Sig35により、フィル
ム駒数、撮影モード、ストロボモード、絞り値および電
池残量等の表示がされるように構成されている。
【0036】また、フィルムの給送の停止位置等を制御
するために、フィルムのパーフォレーションを検出する
フォトリフレクタWPR23とフィルム87を挟み対峙
させた裏蓋側に通信用のフォトリフレクタSPR14を
配置する。このSPR14には、デート用サブCPU8
1に接続し制御される。また、このCPU81には、フ
ィルムに日付等の情報を写し込む写し込みユニット82
と、通信のタイミングを図るために用いられるクロック
発振子83と、これらの部位の駆動用電源84と、デー
トモード設定用スイッチDMODSW85と、デートセ
ットスイッチDSETSW86とが接続されている。
【0037】図3には、前述したイメージセレクト釦3
の拡大図を示す。
【0038】このイメージセレクト釦3は、周囲で上下
左右に4等分された釦と中央の釦が配置されている。こ
れらのうち、上が風景モード釦(FKSW)46、右が
ポートレードモード釦(PRSW)47、下がストップ
アクションモード釦(SASW)48、左が夜景モード
釦(YKSW)49、そして中央がフルオート釦(FA
SW)50である。これらのセレクト釦群は、搭載され
た複数の撮影モードを選択するために用いられ、撮影条
件に合わせて撮影者が所望のモードの釦を押して選択す
る。
【0039】次に図4には液晶表示パネル13の表示内
容を示す。
【0040】図示した状態は、説明の為にこの表示パネ
ル上の表示を全点灯した仮の出力状態である。
【0041】表示部70は、フィルムの撮影駒数を(1
〜99)表示する。表示部71は電池残量を示し、表示
部72はストロボモードを表示するストロボがオフモー
ドの場合には、何も表示されない。表示部73は、セル
フ/リモコンモードの場合に点灯し、表示部74はスポ
ット測光モードの場合に点灯する。また、表示部75
は、5種類の「撮影モード」をそれぞれイメージ的にビ
ジュアライズして表示し、図3のイメージセレクト釦3
で選択した撮影モードと対応するセグメントが点灯す
る。
【0042】表示部76は、フィルム給送モードを表示
し、1駒送りモードでは「口」が1つ点灯し、速写モー
ドでは表示部76が全点灯して速写を示す。表示部77
は、表示部78の表示数値がシャッタ速度(S.S.)
であるか絞り値(F.No.)かを示す表示であり、そ
れぞれ長秒時露出モード、絞り優先モードで表示する。
シャッタ速度表示の場合には、4”、8”、16”、3
2”の数値表示を行ない、絞り値表示の場合には5、
6、8、11、16、22の数値表示を行なう。
【0043】また、ストロボユニット15は、撮影時や
AF測距時の補助光として機能し、メインCPU10か
ら出力された、IFIC16のストロボ充電信号(ST
CHG)Sig36、ストロボ発光開始信号(STON)S
ig37及び、トリガ回路を制御する信号(STRG)Si
g38の各信号にて制御される。更に、ストロボの充電
電圧は、VST信号Sig39としてメインCPU10に
送られる。
【0044】上記スイッチ40〜52では、キー信号0
〜5(KEYO0〜KEY5)Sig40〜Sig45及びキ
ーコモン0〜2(KEYCOM0〜2)Sig46〜Sig4
8が検出される。これらの信号によって上記スイッチ4
0〜52の何れがオンしているかが判る。
【0045】上記KEYO0〜KEY5は、通常、メイ
ンCPU10内部でプルアップされているため、その信
号レベルは“H”状態にある。ここで、例えば、KEY
COMSig46を“1”、KEYCOMSig47を
“H”、KEYC0MSig48を“H”としたと仮定す
る。この時点で1RSW40がオンされれば、KEY0
Sig40は“H”から“L”に変化する。従って、KE
YC0M0〜2Sig46〜48の信号レベルと、KEY
0〜5Sig40〜45の信号レベルが削れば、スイッチ
40〜52の何れがオンとなっているがが判る。
【0046】なお、KEYCOM0〜2Sig46〜48
は、同時に2つ以上を“L”にすることはできない。
【0047】1RSW40は、オンした時に測距動作を
行い、2RSW41がオンした時には各種測定値を基に
した露光が行われる。また、ズームアップスイッチ(Z
USW)42及びズームダウンスイッチ(ZDSW)4
3は、鏡枠のズーミング動作を行うためのスイッチであ
る。ZUSW42がオンすると長焦点方向に、ZDSW
43がオンすると短焦点方向にズーミングが行われる。
セルフスイッチ(SELFSW)44は、オンとなる
と、セルフタイマ撮影モードまたはリモコンの待機状態
となる。この状態に於いて、2RSW41がオンされれ
ば、セルフタイマ撮影が行われ、図示しないリモコン送
信機により撮影指示操作を行えば、リモコンによる撮影
が行われる。
【0048】SPOTSW45は、オンされると、測光
を撮影画面の中央の一部のみを測光センサ21で行うス
ポット測光モードとなる。なお、SPOTSW45がオ
フでの通常の測光は、撮影画面全体を用いて行われる中
央重点平均測光モードとなる。
【0049】また、前述したスイッチ46〜50は、図
3で説明したような「プログラム撮影モード」に対応す
る切換用のスイッチであり、撮影条件に合わせて撮影者
が所望の撮影モードの選択を行う際にオン/オフ操作さ
れる。
【0050】SASW48はオンされると「ストップア
クションモード」となり、シャッタ速度ができるだけ速
くなるように設定される。
【0051】またYKSW49がオンされると「夜景モ
ード」となり、通常撮影時のシャッタ速度の長秒時側の
限界値が、例えば、1秒から2秒に長めに設定される。
【0052】ストロボスイッチ(STSW)51は、ス
トロボの発光モードの切換用スイッチであり、このST
SW51が操作されることにより、通常自動発光モード
(AUTO)、赤目軽減自動発光モード(AUTO−
S)、強制発光モード(FILL−IN)、ストロボオ
フモードが切り換えられる。
【0053】ポップアップスイッチ(PUPSW)61
は、ストロボを制御するスイッチである。PUPSW6
1は、ストロボ発光部の動きに連動しており、発光部が
上がった状態でオン状態となり、ストロボ充電が行われ
る。
【0054】また、被写体が低輝度で、ストロボモード
が”Auto”になっているときにPUPSW61がオ
ンならば、ストロボ発光が許可される。
【0055】スイッチ63は、ストロボ発光のタイミン
グを取るためのスイッチ(XSW63)である。このX
SW63は、シャッタの先幕が走行して終了した時点で
オンとなり、シャッタチャージ完了時にオフとなる。
【0056】図5には、図2に示したWPR23を用い
てデート情報等の通信を行うための通信システムの構成
例を詳細に示した図である。
【0057】この通信システムにおいて、メインCPU
10に制御され、フィルムの給送の停止位置等を制御す
るために、フィルムのパーフォレーションを検出するW
PR23は、カメラ本体側に取り付けられている。ま
た、サブCPU81に制御される通信用のSPR14
は、フィルム87を挟み、WPR23と対峙させて裏蓋
側に取り付けられている。これらのWPR23とSPR
14との間には電気的な接続はなく、メインCPU10
とサブCPU81との信号のやり取りは、フォトリフレ
クタを介在させて途中、光学的に行っている。
【0058】WPR23は、発光ダイオード(LED)
91とフォトトランジスタ92と、電圧検出用抵抗93
とで構成され、同様に、SPR14は、発光ダイオード
(LED)94とフォトトランジスタ95と、電圧検出
用抵抗96と、電圧降圧用抵抗97とで構成される。
【0059】図6には、カメラ本体側に取り付けたWP
R23と裏蓋側に取り付けたSPR14との配置例を示
す。
【0060】図6は、カメラの裏蓋101を開けた状態
を示しており、カメラ本体102側の内部には、フィル
ムカートリッジを装填するためのカートリッジ室103
と、シャッタ機構104と、スプール室105が配置さ
れ、本実施形態では、WPR23がシャッタ機構104
の左下方に配置され、外部にはズームレバー106と、
ファインダ107とが配置される。
【0061】また、裏蓋101側の中央には、図示しな
いフィルムをカメラ側のレール108面に押しつけるた
めの圧板109が設けられており、その圧板109の右
上方には、上記写し込み窓110が設けられ、その後方
には写し込みユニット82が配置されている。その圧板
109の右下方、即ち裏蓋101を閉じた場合にWPR
23と対しする位置にSPR14が配置されている。
【0062】図7(a),(b)は、カメラの裏蓋を閉
じた時のWPR23とSPR14とがフィルム87を挟
んで対峙した状態を斜め方向及び上方向から模式的に示
す図である。
【0063】裏蓋を閉じた場合、フィルム87は、圧板
109とレール108とに挟まれる。SPR14は、圧
板109の切り欠き部112からフィルム87のパーフ
ォレーション111を通して光学的に通信可能にWPR
23と対峙する。尚、WPR23は、レール108を避
けた位置に配置されている。
【0064】図8を参照して、WPR23とSPR14
との通信状態について説明する。
【0065】図8(a)は、WPR23とSPR14と
の間にフィルム面(パーフォレーションとパーフォレー
ションとの間のフィルム部分)の遮光部分が存在する状
態を示す。
【0066】この状態の時は、発光ダイオード91から
照射された信号光は、フィルム面で反射してWPR23
のフォトトランジスタ92に入射されるため、SPR1
4のフォトトランジスタ95には、入射することができ
ない。従って、WPR23とSPR14との通信はでき
ず、SPR14側においても同様である。
【0067】また、写し込みモードを設定するDMOD
SW85を押下されたか否かをサブCPU81で検出す
るため、メインCPU10は、撮影直前での写し込みを
行うか否かの情報が分からない。そのため、写し込みを
する/しないのモード情報は、WPR23とSPR14
を用いて、フィルム87を巻き上げる前に通信を行う必
要が発生する。
【0068】そこで、通信を行う前に、WPR23のセ
ンサ上にパーフォレーションの遮光部分がある場合に
は、フイルム87を給送して動かし、センサ上にパーフ
ォレーションの透過部分がくるように給送してから、通
信を行い、巻き上げ時に写し込みを行う、行わないを判
断する。
【0069】この給送により、図8(b)に示すよう
に、フィルムのパーフォレーション111がWPR23
とSPR14との間に存在することとなり、発光ダイオ
ード91から照射された信号光は、パーフォレーション
111を通過して、SPR14のフォトトランジスタ9
5に入射されて通信が可能となる。また逆に、SPR1
4の発光ダイオード94から照射された信号光において
も、パーフォレーション111を通過して、WPR23
のフォトトランジスタ92に入射することができ通信可
能となる。
【0070】次に図9に示すタイミングチャートと図1
0に示す通信内容を参照して、WPR23とSPR14
との相互通信について説明する。
【0071】通常、撮影終了後の1駒巻き上げの際に、
写し込みユニットにより、フィルムの駒の隅に日付等の
情報を書き込んでいる。この時のフィルム給送の直前に
通信を行い、フィルムの給送に移行する。
【0072】まず、撮影終了の後、メインCPU10
は、装填されたフィルムカートリッジから読み取ったフ
ィルム感度情報と予めEEPROM等のメモリに記憶さ
れた写し込み濃度情報をWPR23の発光ダイオード9
1から信号光Aとしてパーフォレーションを通して、S
PR14のフォトトランジスタ95に入射する。信号光
Aは、電気信号に変換された後、サブCPU81に入力
される。
【0073】上記写し込み情報には、カメラ毎に発生す
る写し込みユニットのLEDの特性ばらつきを補正する
データを工場出荷時に含ませており、フィルム感度に応
じて写し込む濃度を調整するものである。
【0074】そしてサブCPU81では、受け取ったフ
ィルム感度情報及び写し込み濃度情報に基づき、写し込
みユニット82における写し込み時の光量や照射時間等
を設定し、また、設定されている写し込みモード(年月
日、日月年、…等のデート情報)の確認を行った後、W
PR23にこの写し込みモードに関する情報をSPR1
4の発光ダイオード94で信号光として、WPR23の
フォトトランジスタ92に入射させて、メインCPU1
0に送信する。
【0075】この写し込みモードに関する情報を受けた
メインCPU10は、折り返し、写し込み開始信号をW
PR23からSPR14に送信すると共に、フィルム給
送機構のモータを駆動させて、1駒巻き取りを行う。そ
の途中で写し込みユニット82によりフィルムに日付等
のデート情報を写し込む。
【0076】また、巻き上げた後のフィルムの停止位置
は、WPR23から得られパーフォレーションのカウン
ト数に基づき、給送の減速制御を行い、停止したとき
に、WPR23とSPR14との間で信号光がフィルム
のパーフォレーション111を通過できる位置になるよ
うにフィルムを停止される。
【0077】1駒のフィルム巻き取りが終了した後、メ
インCPU10は通信システムが低消費電流モードに移
行するようにサブCPU81へ指示を送信する。この低
消費電流モードは、フォトトランジスタ92,95のみ
を起動させておき、その他の構成部位はスリープ状態に
させるものである。ここで、低消費電流モードとは、遅
いクロック信号により低速で待機している状態を示す。
【0078】尚、後述するスタートビットがWPR23
からSPR14に送信されると、低消費電流モードのス
リープ状態から通常の処理状態となり、通信可能にな
る。
【0079】図11は、前述した通信における構成例に
ついて示す。
【0080】本実施形態の通信の形態は、先頭に、00
からなるスタートビット(2bit)があり、次にコマ
ンドビット(7bit+1bit)、データビット(8
bit)と続き、最後に11からなる終了ビットで構成
される。勿論コマンドビット及びデータビットは、8b
itに限定されるものではなく、8,16,32…でも
よい。このコマンドビットにおけるPは、パリティを示
し、8bit内の7bitの各ビットを加えると、8b
itの各ビットの合計がすべてが偶数になるように調整
するチェックコードである。
【0081】また図12には、本実施形態の通信におけ
る”0”、”1”の信号波形(信号光)の例を示す。
【0082】図12(a)において、信号のLレベル:
Hレベルとの比を、2:1とした場合には、”0”を示
す。また図12(b)においては、信号のLレベル:H
レベルとの比を、1:2とした場合には、”1”を示
す。
【0083】次に図13には、コードに対するコマンド
ビット及びデータビットの具体的な内容を示し説明す
る。
【0084】コード10のコマンドはフィルム感度送信
を表し、装填されたフィルムカートリッジから読み取っ
たフィルム感度情報からなる。コード12のコマンド
は、写し込み濃度送信を示し、前述した様に写し込み濃
度は製造時にカメラ本体側のEEPROMに記憶されて
いるデータに基づき作成される。
【0085】コード14は、写し込み開始を表し、コー
ド16は、低消費電流モード移行を表し、データビット
はそれぞれ、00である。
【0086】コード18は、RAMデータ書込要求を表
し、サブCPU81のRAMにおけるアドレス(16b
it)とデータ(8bit)である。またコード1A
は、RAMデータ読み出し要求を表し、サブCPU81
のRAMにおけるアドレスとデータの返し値である。コ
ード20,21,22は、メインCPU10のポートを
入力ポートとして機能させ、それぞれポート0,1,2
への状態読み出しを表し、データビットとしては、00
及びデータの返し値である。コード30,31,32
は、メインCPU10のポートを出力ポートとして機能
させ、それぞれポート0,1,2の状態書込を表し、そ
の状態を示しているデータである。
【0087】また、コード40は、現在設定している写
し込みモード読み出しを表し、00及びデータの返し値
である。コード41は、年データ読み出しを表し、00
及び年データ返し値である。また同様に、コード42,
43,44,45は、それぞれ月、日、時、分のデータ
読み出しを表す。尚、前述した返し値とは、送信された
データに対して、返答するデータのことを意味してお
り、例えば、メインCPUからサブCPU81への要求
に対して、サブCPU81からメインCPU10に送信
されるデータを示している。
【0088】次に図14,15,16に示す一連のフロ
ーチャートを参照して、カメラ本体側のメインCPU1
0における処理動作について説明する。
【0089】まず、電池の装填等により電源が供給さ
れ、メインCPU10がイニシャライズされる(ステッ
プS1)。この時、RAM及びポートは初期化され、E
EPROM12より必要なデータが読み出されて設定さ
れる。
【0090】次に、カメラに設けられた電源SWが操作
されたか否か判定し(ステップS2)、操作されたなら
ば(YES)、電源SW(PWSW55)がONされた
か否かを判定する(ステップS3)。この判定におい
て、電源SWがONされた(OFFからON)場合には
(YES)、撮影レンズを沈胴位置から撮影可能な位置
まで繰り出す(ステップS4)。一方、PWSW55が
ONされなかった(ONからOFF)場合は(NO)、
撮影レンズを沈胴させた沈胴状態にする(ステップS
5)、しかし上記ステップS2でPWSW55が操作さ
れなかった場合(NO)、若しくは撮影レンズが撮影可
能な状態まで繰り出し完了した若しくは沈胴が完了した
場合には、巻き戻しSWが操作されたか否かを判定する
(ステップS6)。
【0091】この判定で、巻き戻しSWがONされた場
合には(YES)、フィルムの巻き戻しを行う(ステッ
プS7)。しかし、巻き戻しSWが操作されていなけれ
ば(NO)、若しくは巻き戻しが完了したならば、裏蓋
101の開閉状態を裏蓋SW(BKSW57)が操作さ
れたか否かで判別し(ステップS8)、操作されたなら
ば(YES)、裏蓋SWがONされたか否かを判定する
(ステップS9)。
【0092】この判定でBKSW57がONでなかった
(ONからOFF)ならば(NO)、開いていた裏蓋1
01が閉じられたものと判断して、その際に装填された
フィルムカートリッジからフィルムを引き出してスプー
ルに巻きつけるための空送りを行い(ステップS1
0)、空送りの成功によりフィルムの装填完了を認識す
る(ステップS11)。しかし、上記ステップS9にお
いて、BKSW57がONされた(OFFからON)な
らば(YES)、閉じていた裏蓋101が開けられたこ
とを認識する(ステップS12)。
【0093】そして、上記ステップS8でBKSW57
が操作されなかった(NO)、即ち、裏蓋101の開閉
がなかった場合、ステップS11,S12による認識が
終了したならば、電源がON状態であるか否かを判定し
(ステップS13)、PWSW55がONしていなけれ
ば(NO)、上記ステップS2に戻る。しかし、PWS
W55がONしていたならば(YES)、カメラ本体側
の液晶表示パネル13に情報を表示して(ステップS1
4)、例えば、ズームSWや撮影モード選択釦3等の状
態検出やその処理を行い(ステップS15)、レリーズ
釦が押下されて1RSW40がONされたか否かを判定
する(ステップS16)。
【0094】この判定で、1RSW40がONしていな
ければ(NO)、上記ステップS2に戻る。しかし、1
RSW40がONしたならば(YES)、測光を行い
(ステップS17)、フィルムカートリッジに記載され
たフィルム情報の中からフィルム感度を算出し(ステッ
プS18)、シャッタ速度等を決定するための露出演算
を行う(ステップS19)。
【0095】その後、AFセンサの積分を行い、デフォ
ーカス量を演算して合焦のためのレンズ駆動量を求める
(ステップS20〜S22)。求めたレンズ駆動量に基
づき、合焦用レンズを駆動して(ステップS23)、駆
動終了後に合焦用レンズによる合焦は、予め定めた範囲
内か否かを判定して(ステップS24)、範囲内を越え
ていた場合には(NO)、上記ステップS17に戻り、
再度測光からやり直す。しかし、範囲内であれば(YE
S)、液晶表示パネル13やファインダ内に合焦したこ
とを表すシンボル等を表示する(ステップS25)。
【0096】そして、1RSW40がON状態であるか
否かを判定して(ステップS26)、OFFされていれ
ば(NO)、上記ステップS2に戻る。しかし、ONし
ていれば(YES)、2RSW41がONされたか否か
を検出し(ステップS27)、ONされていなければ
(NO)、上記ステップS26に戻って待機し、 ON
されたならば(YES)、フィルム装填が完了している
か否かを判定する(ステップS28)。この判定でフィ
ルム装填が完了していれば(YES)、フィルムのパー
フォレーションが通信可能な位置にあるか検出する。こ
れは、まず、WPR23の発光ダイオード(LED)9
1を発光させて、WPR23のフォトトランジスタ(T
R)92による信号光の検出を行う(ステップS2
9)。フォトトランジスタ92の出力がHレベルか否か
を判定し(ステップS30)、Lレベルであれば(N
O)、通信可能な状態にあるものと判断し、WPR23
の発光ダイオード(LED)91の発光をOFFする
(ステップS31)。
【0097】そして、メインCPU10とサブCPU8
1との通信を行い(ステップS32)、通信OKフラグ
に通信完了を示す1を立てて(ステップS33)、露出
を実行する(ステップS34)。上記ステップS28で
フィルム装填が完了していない場合(NO)は、ステッ
プS34に移行して露出を行う。
【0098】また上記ステップS30において、フォト
トランジスタ92の出力がHレベルであった場合(YE
S)、フィルムが信号光を遮断する位置にあり、通信が
できない状態にあると判断して、WPR23の発光ダイ
オード(LED)91の発光をOFFする(ステップS
35)。その後、通信OKフラグに通信ができなかった
ことを示す0を立てて、上記ステップS34に移行して
露出を行う。
【0099】次に、巻き上げを行う前にフィルム装填が
完了したか否かを判定し(ステップS37)、完了して
いなければ(NO)、上記ステップS2に戻る。しか
し、完了していたならば(YES)、通信OKフラグの
設定が1か否かを判定し(ステップS38)、フラグが
0であれば(NO)、通信が露出前に行われていないと
判断して、フィルムを少し巻き上げて、WPR23の発
光ダイオード(LED)91とSPR14のフォトトラ
ンジスタ95との間にパーフォレーション(孔)が来る
ように移動させて(ステップS39)、メインCPU1
0とサブCPU81との通信を行う(ステップS4
0)。
【0100】そして、写し込み開始の通信を行った後
(ステップS41)、フィルムの1駒巻き上げを行いつ
つ、デート情報等を写し込み(ステップS42)、巻き
上げ終了の後、低消費電流モードに移行し(ステップS
43)、上記ステップS2に戻る。再度、同様なルーチ
ンを繰り返し行って、次の露出を行う。
【0101】次に、図17に示すフローチャートを参照
して、デート用サブCPU81の処理動作について説明
する。
【0102】まず、電源の供給により、サブCPU81
がイニシャライズされる(ステップS51)。このイニ
シャライズ処理時に、割り込み入力された信号レベルが
LレベルからHレベルに変化することにより、低消費電
流モードから起動して通常の処理モードに移行する(ス
テップS52)。
【0103】割り込み入力する信号としては、SPR1
4のフォトトランジスタ95の出力によるものと、カレ
ンダ処理を行うために1秒毎に割り込むものと、キー入
力によるもの等がある。
【0104】そこで、割り込みした信号がSPR14の
フォトトランジスタ95の出力によるものか否かを判定
し(ステップS53)、フォトトランジスタ95の出力
であった場合(YES)、その割り込み信号が通信信号
か否かを判定する(ステップS54)。この判定は、前
述したスタートビットを検出することにより、通信信号
か否かを判別するものであり、この判定で割り込んだ信
号が通信信号であれば(YES)、通信処理を行う(ス
テップS55)。しかし通信信号でなかった場合(N
O)、パーフォレーション処理及び写し込みを行う(ス
テップS56)。このパーフォレーション処理におい
て、パーフォレーション検出前に写し込みに関する情報
が通信されていない場合には、前回行った通信信号によ
るデータを再度使用する、若しくはデフォルト値に基づ
く写し込みを行う。
【0105】次に、タイマーのカウントをスタートさせ
て(ステップS57)、所定時間以上、割り込み入力し
た信号レベルがHレベルを維持させているか否かを判定
する(ステップS58)。信号レベルがHレベルを維持
しLレベルにならない場合は(YES)、裏蓋が開いた
状態であるものと考えられ、上記ステップS52に戻
る。しかし、所定時間以内に信号レベルがLレベルにな
った場合(NO)、若しくは上記ステップS53でフォ
トトランジスタ95の出力でなかった場合(NO)、若
しくは通信処理が完了した場合には、割り込みした信号
が1秒毎に割り込んでくるか否かを判定し(ステップS
59)、1秒毎に割り込んでくれば(YES)、時刻を
計時するクロック判定し、年月日を更新するカレンダ処
理を行う(ステップS60)。しかし、割り込みした信
号が1秒毎でなければ(NO)、キー入力による割り込
み信号か否かを判定する(ステップS61)。
【0106】この判定でキー入力による割り込み信号で
あった場合には(YES)、そのキー入力の指示に基づ
く処理を行い(ステップS62)、上記ステップS52
に戻る。しかし、キー入力による割り込み信号でなかっ
た場合には(NO)、そのまま上記ステップS52に戻
る。
【0107】以上の本実施形態の説明においては、フィ
ルム巻き上げ等のフィルム給送が停止した際には、WP
R23とSPR14との間にフィルムのパーフォレーシ
ョン(孔部分)が位置して、通信が可能な状態を前提と
したが、図8(a)に示したように、WPR23とSP
R14との間にフィルム面が存在して通信ができない状
態では、前回行った通信信号によるデータを再度使用す
る、若しくはデフォルト値に基づく写し込みを行った。
【0108】これらとは別の方法として、図18に示す
ように、1駒巻き上げを開始してフィルムを給送する際
に、1つ目のパーフォレーションを検出した時点で孔部
分がWPR23とSPR14との間を通過する間に通信
を行ってしまうこともできる。
【0109】例えば、フィルム面が存在して通信ができ
ない状態にある場合、WPR23の発光ダイオード91
を発光させると、WPR23のフォトトランジスタ92
がHレベルの信号を出力するが、フィルム給送に伴い、
パーフォレーションがかかるとLレベルの信号に変化す
る。この時点から通信が可能となるため、発光ダイオー
ド91は、SPR14のフォトダイオード95に通信信
号を送る。この通信信号は、パーフォレーション通過に
要する時間よりも充分に短い時間で通信を終える必要が
ある。
【0110】図19には、WPR23とSPR14の構
成における変形例を示し説明する。
【0111】図5に示した構成では、WPR23とSP
R14のそれぞれに、発光ダイオードとフォトトランジ
スタを備えて、相互に通信が可能であったが、この変形
例では、SPR14aがフォトトランジスタ95のみを
備えている。
【0112】この構成によれば、サブCPU81は、メ
インCPU10からの指示を受けるだけとなるが、カメ
ラがこのような構成でもよい通信システムを搭載する場
合には、コストの低減を実現し、また実装スペースの面
でも有用な効果が得られる。
【0113】また変形例として、図19に示した構成で
は、SPR14の受光素子として、フォトトランジスタ
を用いていたが、これを図20に示すSPR14bのよ
うなフォトダイオード97に換えて構成することもでき
る。
【0114】次に本発明のカメラにおける第2の実施形
態について説明する。
【0115】図21は、第2の実施形態に係るカメラの
回路構成を示す図である。
【0116】前述した第1の実施形態では、サブCPU
81にデートモード設定用スイッチDMODSW85
と、デートセットスイッチDSETSW86とを接続し
たが、この第2の実施形態では、メインCPU10にD
MODSW85とDSETSW86とを接続した構成で
あり、写し込みモードを設定するものである。この構成
部位以外の構成は図2に示した構成と同等であり、ここ
での説明は省略する。
【0117】本実施形態では、写し込みモードを設定す
るDMODSW85を押下されたか否かをメイン用CP
U10側で検出するため、日付情報の写し込みを行うか
否かを設定したモード情報は、パーフォレーションを通
過させる通信を行う必要はない。
【0118】そのため、写し込みを行う場合にのみ、W
PR23のセンサ上にパーフォレーションの遮光部分が
ある場合には、フィルム87を動かして、センサ上にパ
ーフォレーションの透過部分がくるように給送してか
ら、通信を行い、写し込みを行わない場合には、通信を
せずにそのままフィルムを巻き上げる。
【0119】サブCPU81は、何も通信がないまま巻
き上げが行われた場合には、デフォルト値として、写し
込みモードを写し込みしない設定にしておけば良い。あ
るいは、巻き上げ中にパーフォレーション信号の合間を
縫って、写し込みをしない情報をデート用サブCPU8
1と通信することもできる。
【0120】尚、APSと称されるフィルムの磁気記録
層に記録するカメラでは、表面と裏面のプリントが指示
できるものもあり、印字をデフォルト値としてもよい。
【0121】図22乃至図24に示す一連のフローチャ
ートを参照して、第2の実施形態におけるカメラ本体側
のメインCPU10の処理動作について説明する。
【0122】このメインCPU10の処理動作におい
て、前述した図14乃至図16における処理動作と同等
の動作を行っているステップ(ルーチン)もあるため、
図14乃至図16において説明したステップについて
は、同じステップ番号を付して、詳細な説明は省略す
る。
【0123】まず、ステップS1〜ステップS14にお
いて、電源がONされ、カメラ本体側の液晶表示パネル
13にその旨の情報を表示を行う(ステップS14)。
その際に、ズームSWや撮影モード選択釦3等の状態検
出や、DMODSW85とDSETSW86による写し
込みモードの設定状態を検出して、その処理を行う(ス
テップS71)。
【0124】次に、ステップ16〜ステップS37にお
いて、レリーズ釦が押下され、測光・測距した後、露出
が行われる。
【0125】この露光の後に、巻き上げを行う前にフィ
ルム装填が完了か否かを判定し(ステップS37)、完
了していたならば(YES)、写し込みモードで写し込
みをする設定になっているか否かを判定する(ステップ
S72)。しかし、完了していないならば(NO)、ス
テップS2に戻り、再度、同様なルーチンを繰り返し行
って、次の露出を行う。
【0126】そして、写し込みモードが写し込みをする
設定であれば(YES)、通信OKフラグの設定が1か
否かを判定する(ステップS38)。しかし、写し込み
をしない設定であれば(NO)、1駒巻き上げた後(ス
テップS73)、上記ステップS2に戻る。
【0127】また通信OKフラグの設定判定で、フラグ
が0であれば(NO)、通信が露出前に行われていない
と判断して、フィルムを少し巻き上げて、WPR23の
発光ダイオード(LED)91とSPR14のフォトト
ランジスタ95との間にパーフォレーション(孔)が来
るように移動させて(ステップS39)、メインCPU
10とサブCPU81との通信を行う(ステップS4
0)。
【0128】そして、写し込み開始の通信を行った後
(ステップS41)、フィルムの1駒巻き上げを行いつ
つ、デート情報等を写し込み(ステップS42)、巻き
上げ終了の後、低消費電流モードに移行し(ステップS
43)、上記ステップS2に戻る。再度、同様なルーチ
ンを繰り返し行って、次の露出を行う。
【0129】次に、図25に示すフローチャートを参照
して、第2の実施形態におけるデート用サブCPU81
の処理動作について説明する。このルーチンにおいて、
前述した第1の実施形態における図17のフローチャー
トのルーチンにおいて、同等の動作・処理を行うステッ
プについては、同じステップ番号を付して、その詳細な
説明は省略する。
【0130】まず、ステップS51〜ステップS55に
おいて、サブCPU81のイニシャライズを行い、低消
費電流モードから通常の処理モードに移行し、フォトト
ランジスタ95からの割り込みした信号があった場合、
通信処理を行う。しかし、通信信号がなかった場合、パ
ーフォレーション処理及び写し込みを行う(ステップS
56)。
【0131】次に、ステップS57〜ステップS60に
おいて、タイマのカウントをスタートさせて、所定時間
以上、割り込み入力した信号レベルがHレベルを維持し
た場合は(YES)、裏蓋が開いた状態であるものと考
えられ、ステップS52に戻る。
【0132】また、ステップS58で所定時間以内に信
号レベルがLレベルになった場合(NO)、若しくはス
テップS53でフォトトランジスタ95の出力でなかっ
た場合(NO)、若しくはステップS55で通信処理が
完了した場合には、割り込みした信号が1秒毎に割り込
んでくるか否かを判定し(ステップS59)、1秒毎に
割り込んでくれば(YES)、時刻を計時するクロック
判定し、年月日を更新するカレンダ処理を行い(ステッ
プS60)、ステップS52に戻る。
【0133】そして、このカレンダ処理の終了後、若し
くは、ステップS60で割り込みした信号が1秒毎でな
ければ(NO)、ステップS52に戻る。
【0134】以上の本実施形態の説明においては、フィ
ルム巻き上げ等のフィルム給送が停止した際には、WP
R23とSPR14との間にフィルムのパーフォレーシ
ョン(孔部分)が来るようにフィルムを給送した後、通
信を行う。
【0135】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、メインCPU10(カメラの本体)側にDMOD
SW85やDSETSW86を設けており、これらのS
Wの操作により設定された写し込みモードの設定状態を
検出するため、サブCPU81と通信により確認を行う
必要はない。
【0136】そのため、写し込みを行う場合にのみ、W
PR23のセンサ上にパーフォレーションの遮光(フィ
ルム)部分がある場合には、フィルム87を給送して、
センサ上にパーフォレーションの透過(孔)部分がくる
ようにしてから、通信を行い、写し込みを行わない場合
には、通信をせずにそのままフィルムを巻き上げる。
【0137】デートCPU81は、何も通信がないまま
巻き上げが行われた場合には、デフォルト値として、写
し込みしないモードにしておけば良い。あるいは、巻き
上げ中にパーフォレーション信号の合間を縫って、写し
込みをしない情報をサブCPU81と通信することもで
きる。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、パ
ーフォレーション検出用のフォトリフレクタを兼用し
て、裏蓋とカメラ側の電気回路との通信を行い、センサ
上に誤って、フィルムのパーフォレーションの遮光部分
が位置しても、必要に応じて、フィルムを給送して透過
部を位置させて、通信ができるようにしてから、写し込
みに必要な情報を通信するため、品質の良いデート写し
込みを伴う撮影が可能となるカメラを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの外観を示す図である。
【図2】本発明のカメラの第1の実施形態に係る回路構
成を示す図である。
【図3】図1に示したイメージセレクト釦の拡大した構
成を示す図である。
【図4】図2に示した液晶表示パネルの表示内容を示す
図である。
【図5】図2に示したWPRを用いた通信システムの構
成例を示す図である。
【図6】図5に示した通信システムをカメラに搭載した
配置例を示す図である。
【図7】カメラの裏蓋を閉じた時の通信システムの位置
関係を示す図である。
【図8】通信システムにおける通信状態について説明す
るための図である。
【図9】通信状態を説明するためのタイミングチャート
である。
【図10】通信における内容の一例を示す図である。
【図11】通信信号における構成例について示す図であ
る。
【図12】第1の実施形態の通信における”0”、”
1”の信号波形の例を示す図である。
【図13】コードに対するコマンドビット及びデータビ
ットの具体的な内容例を示す図である。
【図14】第1の実施形態におけるメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図15】図14のルーチンに続きメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図16】図15のルーチンに続きメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図17】第1の実施形態におけるデート用サブCPU
の処理動作について説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】第1の実施形態の通信タイミングを変形した
例について説明するためのタイミングチャートである。
【図19】第1の実施形態の通信システムの変形例であ
る。
【図20】図19に示した通信システムの変形例であ
る。
【図21】本発明のカメラの第2の実施形態に係る回路
構成を示す図である。
【図22】第2の実施形態におけるメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図23】図22のルーチンに続きメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図24】図23のルーチンに続きメインCPUの処理
動作について説明するためのフローチャートである。
【図25】第2の実施形態におけるデート用サブCPU
の処理動作について説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…ストロボ部 2…表示部 3…イメージセレクト釦 4…レリーズ釦 5…ファインダ 6…撮影レンズ 10…メインCPU 13…液晶表示パネル 14…フォトリフレクタ(SPR) 15…ストロボユニット 23…フォトリフレクタ(WPR) 81…デート用サブCPU 82…写し込みユニット 83…クロック発振子 84…駆動用電源 85…デートモード設定用スイッチ(DMODSW) 86…デートセットスイッチ(DSETSW) 87…フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマイクロコンピュータを有するカ
    メラボディ側に設けられ、第1の光学センサで、フィル
    ム給送状態を光学的に検出するパーフォーション検出手
    段と、 前記パーフォレーション検出手段とは、フィルムを挟ん
    で反対側に位置し、前記カメラボディとの通信を行う第
    2の光学センサと、 第2のマイクロコンピュータを有し、前記光学センサの
    出力に応じて、写真撮影時の補助的な動作を行う補助ユ
    ニットと、 前記フィルムの給送を行うフィルム給送手段と、を具備
    し、 前記第1のマイクロコンピュータは、前記パーフォレー
    ション検出手段の第1の光学センサ上に前記フィルムの
    パーフォレーションの遮光部があることが検出された場
    合には、前記フィルム給送手段により、前記フィルムの
    透過部を前記第1の光学センサ上に移動させた後に、前
    記パーフォレーション検出手段と、前記光学センサとを
    用いて、光学的通信動作を行うようにしたことを特徴と
    するカメラ。
  2. 【請求項2】 第1のマイクロコンピュータを有するカ
    メラボディ側に設けられ、第1の光学センサで、フィル
    ム給送状態を光学的に検出するパーフォレーション検出
    手段と、 前記パーフォレーション検出手段とはフィルムを挟んで
    反対側に位置し、前記カメラボディとの通信を行う第2
    の光学センサと、 第2のマイクロコンピュータを有し、前記光学センサの
    出力に応じて、写真撮影時の補助的な動作を行う補助ユ
    ニットと、 前記第1のマイクロコンピュータから駆動制御され、前
    記フィルムの移動を行うフィルム給送手段と、 写し込みを行うか、行わないの写し込みモードを設定す
    るモード設定手段と、を具備し、 前記第1のマイクロコンピュータは、前記パーフォレー
    ション検出手段の第1の光学センサ上に前記フィルムの
    パーフォレーションの遮光部があることが検出された場
    合であっても、前記モード設定手段が写し込みを行うモ
    ードに設定されていた場合には、前記フィルム給送手段
    により、前記フィルムの透過部を前記第1の光学センサ
    上に移動させた後に、前記パーフォレーション検出手段
    と、前記光学センサとを用いて、光学的通信動作を行う
    ようにしたことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記パーフォレーション検出手段と、前
    記光学センサとを用いて、光学的通信動作を行った後
    に、フィルムを1駒巻き上げることを特徴とする請求項
    1及び請求項2に記載のカメラ。
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