JP2001242400A - 微細構造体および映像表示デバイスの製造方法 - Google Patents

微細構造体および映像表示デバイスの製造方法

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JP2001242400A
JP2001242400A JP2000055872A JP2000055872A JP2001242400A JP 2001242400 A JP2001242400 A JP 2001242400A JP 2000055872 A JP2000055872 A JP 2000055872A JP 2000055872 A JP2000055872 A JP 2000055872A JP 2001242400 A JP2001242400 A JP 2001242400A
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Shuhei Yamada
周平 山田
Kosuke Fukui
甲祐 福井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型転写により微細構造を製造する際に、構造
体の厚み方向の制御を高精度で行え、歩留まりが高く、
品質の安定した微細構造体の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板上にスピンコートにより厚みが管理
されたレジスト層75を形成し、チップを製造する予定
の領域23の周囲にフォトリソグラフィ技術によりスペ
ーサ70を形成する。転写型69をスペーサ70に当て
ることにより成形する樹脂60の厚みを高精度で管理で
きる。このため、型転写により微細構造の成形されたチ
ップ22を精度良く製造することが可能となり歩留まり
を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】型転写を用いて樹脂製の微細
構造物を形成するマイクロレプリカ技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、データプロジェクタ、ビデオプロ
ジェクタなどの映像投映装置の小型化がいっそう進んで
おり、映像デバイスも非常に小型化されている。このた
め、ミクロンオーダあるいはサブミクロンオーダの光学
素子およびそれを搭載した映像表示デバイスの開発が盛
んに行われている。同様に、光通信、光演算、ホログラ
ムメモリー等の光記録装置、光プリンターなどでは、高
解像度および高速応答が要求されるシステムのデバイス
としてもミクロンオーダあるいはさらに小さなサブミク
ロンオーダの微細構造(マイクロストラクチャ)を備え
た光学系のデバイスの開発が鋭意進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に、本願出願人が
開発を進めているエバネセント波(エバネセント光)を
利用して光を変調する映像表示デバイス(エバネセント
光スイッチングデバイス)の概要を示してある。この映
像表示デバイス50は複数の光スイッチング素子(光ス
イッチング機構)10が2次元に配列されたデバイスで
あり、個々の光スイッチング素子10は、単体では導入
された光2を全反射して伝達可能な導光板(光ガイド)
1に接近および離反して光を変調可能な光学素子3と、
この光学素子部3を駆動するアクチュエータ6とを備え
ている。そして、ミクロンオーダで光学素子(マイクロ
光学素子)およびアクチュエータ(マイクロアクチュエ
ータ)を製造すると共に、これらを2次元などにアレイ
状に配置したデバイスをチップサイズにまとめることに
より、光学素子3の層およびアクチュエータ6の層がア
クチュエータを駆動する駆動回路およびデジタル記憶回
路(記憶ユニット)が作りこまれた半導体基板20の上
に積層でき、1つの映像表示デバイスとして集積化され
たものを提供することができる。
【0004】エバネセント光を利用した本例の映像表示
デバイス50についてさらに詳しく説明しておく。個々
の光スイッチング素子10をベースに説明すると、図1
の左側に示した光スイッチング素子10aはオン状態で
あり、右側に示した光スイッチング素子10bがオフ状
態である。光学素子3は、導波路としての機能を果たす
導光板1(光ガイド)の面(全反射面)1aに密着する
面(接触面または抽出面)3aと、この面3aが全反射
面1aに密着したときに漏れ出たエバネセント波を抽出
して内部で導光板1に対しほほ垂直な方向に反射するV
字型の反射プリズム(マイクロプリズム)4と、このV
字型のプリズム4を支持するサポート構造5とを備えて
いる。
【0005】アクチュエータ6は、光学素子3を静電駆
動できるようになっており、光学素子3のサポート構造
5が機械的に連結された上電極7と、この上電極7と対
峙した下電極8とを備えている。そして、下電極8と、
上電極7のアンカープレート9は半導体基板20の最上
面20aに積層されている。上電極7はアンカープレー
ト9から上方に伸びた支柱11により支持されており、
下電極8と上電極7との間に空間が形成されている。し
たがって、たとえば、プレート9を介して上電極7を接
地し、下電極8に対し駆動ユニット21から電位あるい
は電荷を加える(以降においては高電位)と上電極7が
下方に動き、これに連動して光学素子部3が導光板1か
ら離れる(第2の位置)。一方、上電極7は弾性部材と
しての機能を部分的に備えており、下電極8に記憶ユニ
ット21から加えられていた電位あるいは電荷が除去さ
れる、あるいは解除される(以降においては低電位)
と、下電極8から上電極7が離れ、上電極7の弾性によ
り光学素子部3が導光板1に密着する(第1の位置)。
【0006】図1に示したように、導光板1には光源か
ら照明光2が全反射面1aで全反射する角度で供給され
ており、その内部の全ての界面、すなわち、光学素子部
(光スイッチング部)3に面した側1aと、上方の面
(出射面)において光が繰り返し全反射し、導光板1の
内部が光線で満たされる。したがって、この状態で巨視
的には照明光2は導光板1の内部に閉じ込められ、その
中を損失なく伝播している。一方、微視的には、導光板
1の全反射している面1aの付近では、導光板1から光
の波長程度のごく僅かな距離だけ、照明光2が一度漏出
し、進路を変えて再び導光板1の内部に戻るという現象
が起きている。このように面1aから漏出した光を一般
にエバネセント波と呼ぶ。このエバネセント波は、全反
射面1aに光の波長程度またはそれ以下の距離で他の光
学部材を接近させることにより取り出すことができる。
本例の光スイッチング素子10は、この現象を利用して
導光板1を伝達する光を高速で変調、すなわち、スイッ
チング(オンオフ)することを目的としてデザインされ
ている。
【0007】したがって、光スイッチング素子10aで
は、光学素子3が導光板1の全反射面1aに接触した第
1の位置にあるので、光学素子3の面3aによりエバネ
セント波を抽出することができる。このため、光学素子
3のマイクロプリズム4で抽出した光2は角度が変えら
れて出射光2aとなる。一方、光スイッチング素子10
bでは、駆動ユニット21により上下電極7および8に
極性の異なる電圧が印加され、これらの電極7および8
の間に働く静電力により光学素子3が導光板1から離れ
た第2の位置に動かされる。したがって、光学素子3に
よってエバネセント波は抽出されず、光2は導光板1の
内部から出ない。
【0008】エバネセント波を用いた光スイッチング素
子は単独でも光をスイッチングできる装置として機能す
るが、図1に示したように、これらを1次元あるいは2
次元方向、さらには3次元に並べて配置することができ
る構成になっている。特に2次元にマトリクスあるいは
アレイ状に並べて配置することにより、液晶あるいはD
MDと同様に平面的な画像を表示可能な映像デバイスあ
るいは画像表示ユニット55を提供することができる。
そして、エバネセント光を用いた映像表示デバイス50
では、光学素子3の移動距離がサブミクロンオーダとな
るので、液晶より1桁あるいはそれ以上応答速度の速い
光変調装置として利用でき、これを用いたプロジェクタ
あるいは直視型の画像表示装置を提供することが可能と
なる。さらに、エバネセント光を用いた光スイッチング
素子10は、サブミクロンオーダの動きで光をほぼ10
0パーセントオンオフすることが可能であり、非常にコ
ントラストの高い画像を表現することができる。このた
め、時間的な分解能を高くすることが容易であり、高コ
ントラストの画像表示装置を提供できる。
【0009】さらに、上述したように、駆動回路などが
作りこまれた半導体集積基板20にアレイ状に配置され
たアクチュエータ6および光学素子3が積層された構成
の映像表示デバイス50を1チップで提供することが可
能である。すなわち、半導体基板21の上にアクチュエ
ータ6および光学素子3といったマイクロストラクチャ
が構築されたマイクロマシンあるいは集積化デバイスで
ある映像表示デバイス50と光ガイド1とを組み立てる
ことにより映像表示ユニット55を供給でき、これを組
み込むことにより動作速度が速く高解像で、さらに、高
コントラストの画像を表示できるプロジェクタを提供で
きる。
【0010】エバネセント光を用いたスイッチングデバ
イスは図1に示したものに限定されず、たとえば、上電
極7および下電極8に加え、これらの間で動く中間電極
を設け、この中間電極に連動して光学素子3が駆動され
るような構成のアクチュエータ6を備えた映像表示デバ
イスも可能である。このエバネセント光を利用した映像
表示デバイスは、アクチュエータ6の構成が複雑になる
が低電圧で駆動できるというメリットを備えている。さ
らに、電極を使用した静電アクチュエータの代わりに、
ピエゾ素子を用いてアクチュエータを構成することも可
能でありアクチュエータとしてはいくつかのものが考え
られている。したがって、以下、本明細書では、簡単の
ため上下電極の静電駆動タイプのアクチュエータに基づ
き説明するが、アクチュエータの構成はこれに限定され
るものではない。
【0011】エバネセント光を利用した映像表示デバイ
スは上記のように優れた特性を備えている。しかしなが
ら、この映像表示デバイスを実用化するためにはいくつ
かの解決すべき課題があり、その1つは、歩留まりの向
上と低コスト化である。すなわち、映像表示デバイスを
構成する個々の光スイッチング素子が画素を表示するの
で、欠陥があると画質が劣化する。したがって、画素欠
陥のないあるいは少ない、歩留まりの高い映像表示デバ
イスを製造することが重要となる。また、歩留まりを向
上することにより、画素欠陥のない製品を低コストで提
供するが可能となる。
【0012】しかしながら、エバネセント光を利用した
映像表示デバイスは、上述したように多数のマイクロ光
学素子をアクチュエータで駆動するタイプであり、全反
射面に対しサブミクロンオーダあるいはそれ以下の動き
により光をオンオフする。したがって、高速化が容易で
ある反面、寸法精度の高いマイクロ光学素子が要求され
る。さらに、光の透過性に優れているなどの光学的な性
質も優れている素材によりマイクロ光学素子を製造する
必要がある。これらの要求を満たすため、本願の発明者
らは樹脂層に型転写することによりマイクロストラクチ
ャを成形するマイクロレプリカ技術を開発した。この型
転写を用いる製造方法では、2枚の基板間(1枚の基板
は形状を転写する型)に樹脂材を挟み込み、両側から圧
力をかけながら、またはかけた後に、光または熱により
硬化させることにより所定のミクロンオーダあるいはそ
れ以下の形状を備えた樹脂層が成形される。
【0013】小さな素子がアレイ状に配置されたデバイ
スを製造する場合は、基板に5インチ、8インチ等のウ
エハを用い、チップサイズのデバイスをウェハ上にアレ
ンジして一度にいくつものデバイス(チップ)を同時に
製造するのが経済的である。しかしながら、ウェハ上に
配置されるどのデバイスのどのスイッチング素子におい
ても、それぞれのマイクロ光学素子がほぼ同じ厚さにな
るにためには、ウェハと、そのウェアにおしつけられる
転写型の全ての部分に均一な圧力を加えなければならな
い。そのためには、上下に配置されたウェハおよび転写
型のプレス面の平行度を秒単位(角度)で制御する必要
があるが、そのようなことは不可能である。したがっ
て、微視的にはマイクロレプリカ技術で精度の高いスイ
ッチング素子あるいはデバイスを製造することが可能で
あるが、量産化したときに同様の精度でデバイスを製造
することは不可能である。
【0014】たとえば、表面処理された基板に樹脂を塗
布し、シリコン基板にエッチングにより形状を作り込ん
だ型(転写型)とで挟み込んで膜厚の制御されたサンプ
ルを製造するという実験を行う。基板には、ウェハサイ
ズのガラス基板を採用し、さらにそれぞれの表面には密
着性を上げるためにシリコンカップリング剤で表面処理
を施しておく。例えば、信越化学工業製のKBM5103
をスピンナーで塗布後、100℃で10分間ベークす
る。このような処理を行った2枚の基板で、紫外線硬化
型のモノマー、アクリレートまたはメタクリレートモノ
マー等の樹脂剤を挟み、両側から0.01Kg/mm2
度の圧力が加えられる。本例では、樹脂にアクリレート
系の新日鉄化学製のV−2400PETを用いた。さら
に、圧力を加えた後に、350nm程度の紫外線(U
V)を1000mJ/cm2照射して、サンプルを形成
する。
【0015】このサンプルの膜厚のばらつきは10μm
程度となり、エバネセント光を用いた光学デバイスを同
様の方法で歩留まり良く製造できるとは判断されない。
すなわち、希望する厚さあるいは精度の光スイッチング
素子を持ったチップが1枚のウエハから取れる割合、す
なわち、歩留まりが低いので製造コストが非常に高くな
る。また、光スイッチング素子、特に光学素子が希望す
る厚さに対して厚かったりあるいは薄かったりすること
より、この方法により製造された光学素子、光スイッチ
ング素子を有するデバイスあるいはチップの特性が設計
通りにならない。また、1つのチップ内の素子の中にも
バラツキが発生する可能性があり、単体の特性的にも問
題が出やすい。
【0016】大量生産するときに、上記のように厚みが
精度良く制御できないという問題は他のデバイス、たと
えば、マイクロレンズアレイなどをマイクロレプリカ技
術により製造したときにも解決しなければ問題である。
【0017】そこで、本発明においては、マイクロレプ
リカ技術により微細構造体を備えたデバイスを量産する
際に、厚みを精度良く管理することができ、高品質のデ
バイスあるいはチップを歩留まり良く低コストで製造可
能にすることを目的としている。特に、高速スイッチン
グが可能なエバネセント光を利用する光スイッチング素
子を採用した映像表示デバイスでは、上述したようにサ
ブミクロンオーダの膜厚管理が要求されており、そのよ
うなデバイスも歩留まり良く、安定して製造できる製造
方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、型転写により微細構造を成形する前に、型転写に
当たり、微細構造の厚み方向の寸法を決定できるスペー
サを予め成形し、転写型と基板との平行度を秒単位まで
管理しなくても厚みをミクロン単位あるいはそれ以下で
管理できるようにしている。そして、このスペーサを、
ウェハに配置されるチップの間などの製品として使用さ
れないグループ単位の構成の隙間の領域に配置すること
により、ウェアの効率を減ずることなく厚みが管理でき
るようにしている。また、微細構造グループ単位で、そ
の間にスペーサを設けることにより、転写型との基板と
の間をいっそう均等に保つことができ、各々の微細構造
グループ内および微細構造グループ同士の厚みを一定に
管理できる。したがって、歩留まりを大幅に向上でき
る。
【0019】すなわち、本発明の微細構造の製造方法
は、基板上に第1の樹脂を塗布した後、転写型を加圧し
て複数の微細構造グループを基板上に成形する工程と、
この成形する工程の前に、基板上の微細構造グループが
成形される予定領域の間、またはそれら予定領域の外側
に、転写型の一部と当たり微細構造グループの厚さ方向
のサイズを規定するスペーサを成形する準備工程とを有
することを特徴としている。
【0020】さらに、微細構造の製造過程を、転写型を
用いて実際に微細構造を成形する工程と、厚みを管理す
るための準備工程に分けることにより、厚みを管理する
準備工程の手段として、型転写ではなく、より厚みを均
一にすることができる手法を採用することができる。す
なわち、準備工程では、基板上に第2の樹脂をスピンコ
ート法またはフレキソ印刷法により塗布し、フォトリソ
グラフィ技術によりスペーサを成形するといった、微細
な構造の膜厚管理の手法として確立したものを転写型で
微細構造体を製造する方法の一環として導入することが
できる。このため、微細構造の厚みのばらつきを1桁あ
るいはそれ以上改善することが可能となり、上述したよ
うな条件で製造したときに、本発明を適用することによ
りサンプルの厚みのばらつきを1ミクロンあるいはそれ
以下の抑えることができる。したがって、エバネセント
光を用いたデバイスを製造するのに十分な精度を量産段
階で確保することができる。
【0021】スペーサと型転写により成形される微細構
造体は素材が異なっても良いが、同一の素材、すなわち
樹脂で成形すれば熱膨張係数などの物理的性質が同じで
あるので製造中の条件を管理することが容易となり、さ
らに寸法精度が良いものを製造でき、歩留まりを改善で
きる。また、微細構造グループはウェハを用いた量産工
程ではチップ単位であることが適当である。
【0022】本発明の製造方法により、樹脂製の微細構
造体をミクロンオーダあるいはサブミクロンオーダの精
度で量産できる。したがって、マイクロ光学系の微細構
造体、特に、光学素子がアレイ状に配置されたマイクロ
光学素子アレイを製造するのに適している。また、スペ
ーサは基板の上に直に製造する場合に限られない。基板
上にアレイ状に配列されたマイクロアクチュエータおよ
びこれらのマイクロアクチュエータを製造するための犠
牲層が積層された他の構造層が予め形成されている場合
でも、準備工程で他の構造層に重ねてスペーサを成形す
ることにより、マイクロアクチュエータ層に重ねてマイ
クロ光学素子層を備えたデバイスを製造できる。
【0023】すなわち、本発明は、マイクロアクチュエ
ータがアレイ状に配置されたアクチュエータアレイ層を
基板上に製造する工程と、このアクチュエータアレイ層
の上にマイクロ光学素子がアレイ状に配置された光学素
子アレイ層を製造する工程とを有し、光学素子アレイ層
を製造する工程は、アクチュエータアレイ層の上に第1
の樹脂を塗布した後、転写型を加圧し、平面的に配列さ
れた複数の光学素子アレイ層を成形する工程と、この成
形する工程の前に、アクチュエータアレイ層または基板
上の光学素子アレイ層が成形される予定領域の間、また
はそれら予定領域の外側に、転写型の一部と当たり光学
素子アレイ層の厚さ方向のサイズを規定するスペーサを
成形する準備工程とを備えている映像表示デバイスの製
造方法も含まれており、これにより、高品質の映像表示
デバイスを歩留まりが良く製造することができる。した
がって、マイクロアクチュエータが静電アクチュエータ
であり、マイクロ光学素子はエバネセント光により光ス
イッチングを行うマイクロプリズムであるエバネセント
光を用いた映像表示デバイスを、低コストで量産するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図1に示したエバネセント
光を利用した光スイッチングデバイス50の製造方法を
参照しながら本発明を説明する。
【0025】まず、図2ないし図5に示すようにアクチ
ュエータ6を製造する。図2に示すように、CMOSが
構成されている基板20の上面20aに電極層(Al
膜)31をディポジットする。次に、その電極層31に
パターニング41を行って、下電極8と、ばねおよび上
電極を兼ねた構造のアンカー部分9を形成する。
【0026】図3に示すように、電極層31の上に犠牲
層32をディポジットする。この犠牲層32はアモルフ
ァスシリコンで数十℃から百数十℃でディポジットで
き、下に存在する半導体基板20に形成されたCMOS
回路にダメージを与えることがない。その犠牲層32に
ストッパーの役目をするディンプル42を掘り、また、
ポストとなる部分をパターニング43する。
【0027】図4に示してあるように、犠牲層32の上
に、ばねと上電極を兼ねた構造7を形成する第2の構造
層となる第2の電極層(Al膜)33をディポジットす
る。さらに、電極層33をパターニングして上電極7お
よびポスト11を形成する。この段階で、アクチュエー
タ部6としての構造が半導体基板20の上に形成され
る。犠牲層と電極層を構成する材料の組み合わせは上記
に限定されるものではない。たとえば、アモルファスシ
リコンの代わりにポリイミドによって犠牲層を形成して
も良い。また、犠牲層として酸化シリコン、電極層とし
てポリシリコンを用いることも可能である。
【0028】さらに、図5に示してあるように、第2の
電極層33の上に第1の犠牲層32と同じ物質で第2の
犠牲層34としてディポジットし、パターニングし、ア
クチュエータ部6の上にマイクロ光学素子3との接続部
分44を形成する。
【0029】この段階で、アクチュエータ6としての機
能を果たす微細構造層(アクチュエータアレイ層)25
が形成されたので、この層25の上に型転写により光学
素子3として機能を果たす微細構造層を成形する工程に
移行する。
【0030】図6に、光学素子3として機能する光学素
子アレイ層26を製造する工程の概略を示してある。ま
ず、図5に示した段階で、図6(a)に示すようにウェ
ハ状の半導体基板20の表面にアクチュエータアレイ層
25が形成された状態になっている。このため、図6
(b)に示すように、アクチュエータアレイ層25の上
に、レジスト75をスピンコート法により均一な厚みで
塗布する。そして、図6(c)に示すようにレジスト7
5をマスクを用いて露光および現像し、スペーサ70と
なる部分を残して他のレジストを除去する。
【0031】図7に、ウェハ状24の半導体基板20の
上にスペーサ70が形成された状態を示してある。この
ウェハ24は1枚から35個のチップ22が製造できる
ようにデザインされており、ウェハ24に35個分のチ
ップ22を形成する領域(予定領域)23が設定されて
いる。そして、アクチュエータアレイ層25において
は、これらの領域23にマイクロアクチュエータ6がア
レイ状に形成されている。これらの予定領域23の間隔
dは2〜3mm程度であり、本例においては、これらの
予定領域23の間のデバイスの性能に影響を与えない領
域29を利用してスペーサ70を形成している。さら
に、ウェハ24の外周に沿った領域28も予定領域23
が配置されていない領域であり、この面積も利用してス
ペーサ70を形成している。
【0032】各チップを形成するため予定領域23の間
の領域29には直径が1mm程度の円形状(柱状)のス
ペーサ70aを合計42個所に形成している。また、ウ
ェハ24の周囲の領域28には、直径が5mm程度のス
ペーサ70bを合計4箇所に形成している、これらのス
ペーサ(土手あるいは貝柱とも発明者らは称している)
70aおよび70bの総面積はウェハ24の総面積の数
パーセント程度になる。これらのスペーサ70aおよび
70b(以降においてはスペーサ70)はスピンコート
したレジスト75をフォトリソグラフィ技術により成形
している。スピンコート法により塗布しているために、
スペーサ70の厚みの精度は非常に高くサブミクロンオ
ーダで制御できる。そして、膜厚が精度良く管理された
レジスト層75をフォトリソグラフィ技術により成形し
ているので、膜厚の精度を劣化させることなくスペーサ
70を形成することができる。スピンコート法の代わり
に、フレキソ印刷技術を用いてレジスト層75を形成す
ることも可能である。
【0033】以上の工程でチップの予定領域23の間の
領域29およびウェハの外周領域28にスペーサ70を
成形する準備工程が終了する。したがって、図6(d)
に示すように、光学素子アレイ層26を形成するための
樹脂60をチップ予定領域23に塗布する。さらに、樹
脂60の上から転写型69を当て、ウェハ基板24と転
写型69で樹脂60を挟み込んで圧力を掛け、型転写に
より光学素子アレイ層26を形成する。このとき、転写
型69はスペーサ70に当たるので、転写型69とウェ
ハ基板24あるいはアクチュエータアレイ層25との厚
み方向の寸法は精度良く保持される。特に、本例におい
ては、スペーサ70が上述したようにスピンコートによ
り膜厚管理されており、さらに、各チップとなる領域2
3の両側にスペーサ70が配置されている。したがっ
て、ウェハ24の表面に極めて精度の良いスペーサ70
が狭いピッチで数多く配置されている状態となってい
る。このため、これらのスペーサ70に当てるように転
写型69を設置するだけで光学素子アレイ層26の厚み
方向の寸法を精度良く出すことができる。
【0034】本例のエバネセント光を用いたデバイスで
は、後述するように光学素子アレイ層26を2回に分け
て型成形しているが、スペーサ70を設けておくことに
より、何枚の型を使用する場合でも、それらによって形
成される樹脂層の厚み方向の寸法を精度良く管理でき
る。その結果、図6(e)に示すように、アクチュエー
タアレイ層25の上に精度の高い光学素子アレイ層26
を備えた複数のチップ22が形成された基板が製造され
る。そして、図6(f)に示すように、チップ22の
間、すなわち、スペーサ70が形成された領域29をダ
イシングすることによりチップ22が完成する。したが
って、本例により製造された各チップは厚み方向の寸法
が極めて安定しておりばらつきが小さい。このため、歩
留まりが良く低コストで製造できる。さらに、個々のチ
ップ22の中のばらつきも小さくなるので、性能の良い
画像表示デバイスを提供できる。
【0035】上述したガラス基板を用いて膜厚のサンプ
ルを製造した比較例との差を見るために、同様にガラス
ウエハ(基板)を用いて本発明の製造方法に従ってサン
プルを製造した。まず、密着性を上げるために、ガラス
基板の表面をシリコンカップリング剤で表面処理をす
る。本例では、信越化学工業製のKBM5103をスピン
ナーで塗布後100℃で10分程ベークする。その後
に、基板上にスピンコートによりアクリレートまたはメ
タクリレートモノマーを含むネガ型のレジスト(本例で
はアクリレート系の新日鉄化学のV−259PA)を1
0μmの厚さにコーティングする。なお、ポジ型のレジ
ストを用いることも可能である。その後、80℃で10
分間乾燥させ、スペーサの形状がパターニングされてい
るマスクを介して350nmの紫外線(UV)を照射し2
00mJ/cm2で露光する。この後に、専用の現像液
(V−2590D)に100秒ほど浸けて現像を行い、ス
ペーサが形成されたガラス基板を形成した。
【0036】このスペーサが形成されたガラス基板とエ
ッチングにより形状を作りこんだ型(転写型、マイクロ
レプリカ)との間に、紫外線硬化型のモノマー、アクリ
レートまたはメタクリレートモノマー等の樹脂剤、本例
ではアクリレート系の新日鉄化学のV−2400PE
T、を挟み両側から0.01Kg/mm2程度の圧力を加
え、光重合させるために、350nmの紫外線を100
0mJ/cm2照射して樹脂層を備えたサンプルを形成
した。このような工程で成形されたサンプルの膜厚のば
らつきは1μm以下であった。したがって、先に説明し
たスペーサのない方法によるサンプルの膜厚のばらつき
が10μm程度であったのに対し、本発明によりばらつ
きを1桁あるいはそれ以上小さくすることができた。
【0037】同様の効果は、以下に説明するエバネセン
ト光を抽出するマイクロ光学素子においても期待するこ
とができ、寸法精度が良く、光学特性に優れた光学素子
アレイ層を製造することができる。
【0038】図8ないし図10に、マイクロ光学素子3
を製造する過程をさらに詳しく示してある。まず、図8
に示すように、アクチュエータアレイ層25の上に樹脂
35を塗布し、光学素子3のマイクロプリズム4をサポ
ートするようにV字型になった構造5を製造する。この
ため、樹脂35の上にエッチングなどにより予めV字型
に成形された転写型61を合わせ、圧力をかける。この
転写型61は、上記にて成形したスペーサ70に当たっ
てアクチュエータアレイ層25との間隔が決定される。
したがって、転写型の傾きを秒単位で管理することをト
ライする必要もなく、ウェハ全体にわたり厚み方向が設
計通りになった構造層5を成形することができる。樹脂
層35として光重合性の樹脂、例えばアクリレート系の
樹脂を用い、紫外線などの光に対し透明な転写型61を
用いることによりサポート構造5の形状を光硬化処理に
より製造することができる。このような製造方法は2P
(Photo‐polymerization)法として公知であるので、
詳しい説明は省略する。さらに、転写型61をサポート
するスペーサ70と樹脂層35の材質は同じまたは物性
の傾向が同じものであることが望ましい。物性が似てい
ると温度、湿度あるいは薬品などに対する反応が似てい
るので製造しやすく、また、熱膨張の差などに起因する
寸法誤差も生じにくい。
【0039】このように型成形されたサポート構造5の
上にマイクロプリズム4の底面となる部分にアルミニウ
ムを蒸着するなどの方法により反射膜46をつける。そ
の後、樹脂36を塗布し、マイクロプリズム4を成形す
る。マイクロプリズム4もその表面がエバネセント光を
抽出する面となるので精度良く成形する必要がある。こ
のため、表面を形成する転写型62を設置し、圧力をか
ける。この転写型62も上記で成形したスペーサ70に
当てて精度を厚み方向の精度を出すことが可能である。
マイクロプリズム4も、上記と同様に成形用の樹脂36
として光硬化性(光重合性)の樹脂を用い、紫外線など
の光に対し透明な転写型62を用いることによりマイク
ロプリズムに適した形状を光硬化処理(2P法)により
製造することができる。このようにして、本例において
は光学素子アレイ層26が成形される。そして、スペー
サ70を用いているので、製造のばらつきはサブミクロ
ンオーダに収まり、各々のチップあるいは微細構造のグ
ループ単位での精度が向上することはもちろん、ウェハ
全体の寸法のばらつきが非常に少なくなるので歩留まり
が向上する。このため、本発明により、高品質のデバイ
スを低コストで量産することができる。
【0040】図9までに示した過程で光学素子3として
の機能を果たす構造層(光学素子アレイ層)26は製造
できたので、図10では、映像デバイスあるいは画像表
示装置として用いる光スイッチング素子アレイの光学素
子となるように個々の画素を構成する個々のマイクロ光
学素子3を分離する。このため、個々のマイクロプリズ
ム4が分離するように樹脂層35および36を垂直方向
にアクチュエータアレイ層を構成する犠牲層34が表れ
るまでプラズマエッチングなどにより掘る。そして、光
学素子3の間に隙間を形成して分離する。この状態で
は、まだ、犠牲層は共に除去されていないので、さら
に、ドライエッチングなどの方法により、マイクロプリ
ズムの隙間47を通して犠牲層32および34を除去す
る。
【0041】ここでは、犠牲層32および34を形成す
るアモルファスシリコンをドライエッチングするために
フッ化キセノン(XeF2)ガスが用いられる。光学素
子3をアクリル系の樹脂35および36で構成すれば、
光学素子3はXeF2ガスでは侵食されず、シリコン製
の犠牲層32および34は効率よくエッチング除去され
る。また、電極を構成しているアルミニウムもフッ化キ
セノンガスでは侵食されない。したがって、フッ化キセ
ノンガスでエッチングすることにより、半導体基板20
およびその上に構成される樹脂およびアルミニウムから
なる微細構造物に影響を与えることなくアモルファスシ
リコンの犠牲層32および34を除去することができ
る。さらに、フッ化キセノンガスによりドライエッチン
グで除去するので、電極間などの狭い隙間なども吸着と
いう問題を起こすことなく完全に犠牲層を除去すること
ができ、電極間に駆動用の空間12を確実に形成でき
る。したがって、信頼性のあるアクチュエータ6を実現
できる。
【0042】このようにして半導体基板20の上に微細
構造層であるアクチュエータ6および光学素子3が垂直
に積み重ねあわされた映像表示デバイス50が製造でき
る。したがって、この映像表示デバイス50と導光板1
とを組み合わせることにより図1に基づき説明したエバ
ネセント光を利用した光スイッチング素子10の技術に
基づく映像表示ユニット55を提供することができる。
このように、本発明によりエバネセント光を利用したデ
バイス(光スイッチング素子アレイ)を実際に量産可能
な技術を提供することことが可能となり、この光スイッ
チング素子アレイは、映像デバイスあるいは画像形成装
置に限らず、光コンピュータ、光プリンタなどの多種多
様な装置に適用することが可能である。
【0043】特に、本例の製造方法においては、型転写
により製造される樹脂層の厚みを決定するためのスペー
サを型転写する工程とは別に準備工程として設けてお
り、この工程ではスピンコートあるいはフレキソ印刷い
った型転写に比較すると厚み管理の容易な方法を適用で
きる。したがって、本例の製造方法は、表面などの微細
な構造を精度良く製造できる転写型を用いた製造工程
と、膜厚を精度良く制御できるスピンコート法などの半
導体をベースした製造技術がベストミックスされたもの
であり、今後のマイクロレプリカ技術として非常に有用
なものである。特に、本発明に係る微細構造体の製造方
法では、マイクロレプリカ技術の弱点であった厚み方向
のばらつきをサブミクロンオーダまでに縮めることがで
き、上記にて例示したエバネセント光を用いた映像表示
デバイスを量産するための技術としては重要なものであ
る。
【0044】なお、上記では、半導体基板上に静電アク
チュエータと、光学素子が垂直に積み重ねられた光スイ
ッチング素子を例に説明しているが、ピエゾ効果などの
他の電気機械的な効果を用いたアクチュエータを構築す
ることももちろん可能である。また、スイッチングする
対象はエバネセント波に限定されることはなく、他の光
学系においてスイッチング作用を示す光学素子アレイも
同様に製造することができる。もちろん、スイッチング
の対象は光に限らず、流体などの他の媒体であってもよ
い。また、上述したように、アクチュエータとスイッチ
ングの組み合わせに限らず、マイクロレプリカ技術を用
いて他の微細構造体、たとえば、半導体基板上に光学素
子をダイレクトに積層するような装置や面発光レーザ基
板などに対しても本発明を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の微細構
造体の製造方法においては、型転写により微細構造を成
形する工程と、その前に厚み方向の寸法を規定するため
のスペーサを成形する準備工程とを設けており、厚み方
向の寸法を決定する技術としてスピンコートあるいはフ
レキソ印刷といった信頼性の高い方法を使用することが
できる。したがって、マイクロレプリカ技術を用いてさ
らに精度の高いマイクロデバイスあるいはマイクロマシ
ンを製造することが可能となる。特に、ウェハからチッ
プ化された微細構造体を量産する際においては、本発明
に係る製造方法を用いることにより歩留まりを大幅に改
善することができ、低コストで提供できるようになる。
【0046】上述したエバネセント光を用いた映像表示
デバイスにおいては、厚み方向にサブミクロン程度の精
度が要求されるが、本発明の製造方法により、そのよう
な要求を満足するチップを量産することが可能となる。
したがって、エバネセント光を用いた映像デバイスを実
際に製造し、量産するために本発明は好適なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エバネセント光を利用した映像表示デバイスの
概要を示す図である。
【図2】図1に示す光スイッチング素子の製造プロセス
を示す図であり、半導体基板上に第1の電極層を形成し
た状態を示す図である。
【図3】図1に示す光スイッチング素子の製造プロセス
を示す図であり、第1の電極層の上に第1の犠牲層を形
成した状態を示す図である。
【図4】半導体基板の上にアクチュエータを製造するプ
ロセスを示す図であり、第1の犠牲層の上に第2の電極
層(バネ層)を形成した状態を示す図である。
【図5】半導体基板の上の第2の電極層の上に第2の犠
牲層を形成した状態を示す図である。
【図6】基板上にスペーサを形成し、そのスペーサを用
いて型転写する工程の概要を示す図である。
【図7】ウェハ上の配置を示す図である。
【図8】型転写によりサポート構造を成形する様子を示
す図である。
【図9】型転写によりマイクロプリズムを成形する様子
を示す図である。
【図10】図9で製造された光学素子を分離する状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 導光板(光ガイド) 2 入射光 3 樹脂層(光学素子) 4 マイクロプリズム 6 アクチュエータ 7 上電極およびバネ構造 8 下電極 9 アンカー 10 光スイッチング素子 11 ポスト(支柱) 20 半導体基板 22 チップ 23 チップの予定領域 24 ウェハ 25 アクチュエータアレイ層 26 光学素子アレイ層 28 ウェハの周囲の領域 29 予定領域の間の領域 32、34 犠牲層 47 分離用のスペース 50 光スイッチングデバイス 55 映像表示デバイス 61、62、69 転写型(マイクロレプリカ) 70 スペーサ(土手)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の樹脂を塗布した後、転写
    型を加圧して複数の微細構造グループを前記基板上に成
    形する工程と、 この成形する工程の前に、前記基板上の前記微細構造グ
    ループが成形される予定領域の間、またはそれら予定領
    域の外側に、前記転写型の一部と当たり前記微細構造グ
    ループの厚さ方向のサイズを規定するスペーサを成形す
    る準備工程とを有する微細構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記準備工程では、
    前記基板上に第2の樹脂をスピンコート法またはフレキ
    ソ印刷法により塗布し、フォトリソグラフィ技術により
    前記スペーサを成形する微細構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記微細構造グルー
    プおよびスペーサは同一の樹脂が用いられている微細構
    造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記微細構造グルー
    プはチップ単位である微細構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記微細構造グルー
    プはマイクロ光学素子アレイである微細構造体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記基板上には、ア
    レイ状に配列されたマイクロアクチュエータおよびこれ
    らのマイクロアクチュエータを製造するための犠牲層が
    積層された他の構造層が予め形成されており、前記準備
    工程では前記他の構造層に重ねて前記スペーサを成形す
    る微細構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記微細構造グルー
    プの各々は前記マイクロアクチュエータにより駆動され
    るマイクロ光学素子がアレイ状に配置されたマイクロ光
    学素子アレイである微細構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記微細構造グルー
    プは1チップ分の前記マイクロ光学素子アレイである微
    細構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記マイクロアクチ
    ュエータは静電アクチュエータであり、前記マイクロ光
    学素子はエバネセント光により光スイッチングを行うマ
    イクロプリズムである微細構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 マイクロアクチュエータがアレイ状に
    配置されたアクチュエータアレイ層を基板上に製造する
    工程と、 このアクチュエータアレイ層の上にマイクロ光学素子が
    アレイ状に配置された光学素子アレイ層を製造する工程
    とを有し、 この光学素子アレイ層を製造する工程は、前記アクチュ
    エータアレイ層の上に第1の樹脂を塗布した後、転写型
    を加圧し、平面的に配列された複数の前記光学素子アレ
    イ層を成形する工程と、 この成形する工程の前に、前記アクチュエータアレイ層
    または基板上の前記光学素子アレイ層が成形される予定
    領域の間、またはそれら予定領域の外側に、前記転写型
    の一部と当たり前記光学素子アレイ層の厚さ方向のサイ
    ズを規定するスペーサを成形する準備工程とを備えてい
    る映像表示デバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記準備工程で
    は、前記アクチュエータアレイ層または基板上に第2の
    樹脂をスピンコート法またはフレキソ印刷法により塗布
    し、フォトリソグラフィ技術により前記スペーサを成形
    する映像表示デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記光学素子ア
    レイ層およびスペーサは同一の樹脂が用いられている微
    細構造体の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10において、前記マイクロア
    クチュエータは静電アクチュエータであり、前記マイク
    ロ光学素子はエバネセント光により光スイッチングを行
    うマイクロプリズムである映像表示デバイスの製造方
    法。
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