JP2001242371A - 自動焦点制御装置 - Google Patents

自動焦点制御装置

Info

Publication number
JP2001242371A
JP2001242371A JP2000051856A JP2000051856A JP2001242371A JP 2001242371 A JP2001242371 A JP 2001242371A JP 2000051856 A JP2000051856 A JP 2000051856A JP 2000051856 A JP2000051856 A JP 2000051856A JP 2001242371 A JP2001242371 A JP 2001242371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
index value
area
wave number
focusing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000051856A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Oikawa
賢 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000051856A priority Critical patent/JP2001242371A/ja
Publication of JP2001242371A publication Critical patent/JP2001242371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ高精度なワンショットAFを可能と
する。 【解決手段】 画像を取り込む(ステップ1)。取り込
まれた画像は、画像デジタル信号に変換され、RGBデ
ジタル信号に分離されゲイン調整され、輝度信号と色差
信号に変換された後、DCT変換される(ステップ
2)。ただし、AF処理時にはAFエリアの画素分の輝
度信号しかDCT変換されない。CPU6では、入力し
たDCT係数に基づいて、波数ごとのDCT係数の平均
値を算出し、波数昇順に整列させる(ステップ3)。つ
いで、この整列された平均値列から、最初の局所最小値
を持つ波数(第1局所最小値波数)を探索し、合焦指標
値として決定する(ステップ4)。この合焦指標値をも
とに、焦点レンズ制御部7に、焦点レンズ位置を合焦位
置まで駆動するよう指示する(ステップ5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ、ス
チルビデオカメラ等の撮像素子の焦点制御を行う自動焦
点制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動焦点制御装置における合焦位
置決定方式には、赤外線や超音波を用いたアクティブA
F(自動合焦位置検出)方式や外光バッシブや山登りサ
ーボ等のパッシブAF方式がある。特にデジタルスチル
カメラなどでは、特別な測距部品を必要としないパッシ
ブAF方式が多く採用されている。
【0003】パッシブAF方式においては、近時ワンシ
ョットで合焦位置を検出するものとして、例えば特開平
6−181532号公報の「電子カメラの合焦位置検
出」がある。この合焦位置検出装置は、復元フィルタを
用いてワンショットで合焦位置を検出するもので、より
具体的には、光学撮像系の点像分布関数またはそれを変
換処理して得られる関数を焦点位置およびその前後のレ
ンズ位置で複数点求めて記憶した特性値記憶手段と、1
画面分またはその一部の撮像データを前記特性値記憶手
段に記憶された特性値によって前記複数点のレンズ位置
ごとに画像復元する画像復元手段と、該画像復元された
画像データからレンズ位置ごとの合焦位置の評価値を求
め各評価値を比較して合焦位置を推測する合焦位置推測
手段とを備えたことにより、合焦位置の検出をより早く
且つより正確に行うことを可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像復元を用いたワンショットAF方式では、AF
精度を上げるために多数の復元フィルタを用意しなけれ
ばならず、復元フィルタデータを格納するROM容量と
AF精度とのトレードオフの問題があった。また、復元
フィルタの数だけ復元処理をしなければならず、演算量
すなわちAF合焦速度にも問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に対処してなされたも
ので、高速かつ高精度なワンショット合焦動作が可能な
自動焦点制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、被写体との距離に応じて撮像する焦点レンズ位置
を合焦位置に制御する自動焦点制御装置において、被写
体の画像を取り込む手段と、所定の焦点レンズ位置にて
取り込まれた画像データに対して合焦位置検出用のAF
エリアについてDCT変換を行うDCT変換手段と、こ
のDCT変換手段からのDCT変換データに基づいて、
波数ごとのDCT係数の平均値を算出し、波数順に整列
されたDCT係数の平均値列から局所最小値を持つ波数
を探索し、探索された波数に基づいて合焦指標値を決定
する合焦指標値演算手段と、この合焦指標値演算手段か
らの合焦指標値に基づいて焦点レンズ位置を合焦位置に
駆動する制御信号を出力する手段とを具備することを特
徴とする。
【0007】請求項1の発明においては、画像フレーム
内の被写体の合焦位置を検出するためのAFエリアの画
像データに対してDCT変換処理が施され、得られたD
CT変換データに基づいて波数ごとのDCT係数の平均
値が算出される。この波数ごとのDCT係数の平均値の
波数順の整列データを、小さい波数から走査することに
よって、順次平均値の局所最小値を持つと推定される波
数が局所最小値波数候補として抽出される。抽出された
局所最小値波数候補に基づいて、局所最小値を持つ最も
小さい波数、すなわち第1局所最小値波数が決定され、
これを合焦指標値として焦点レンズ位置が対応する合焦
位置に駆動される。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の自動焦点制
御装置において、前記合焦指標値演算手段が、画像フレ
ーム内に階層的に複数設けられたAFエリアの各画像デ
ータについて、波数順に整列されたDCT係数の平均値
列から局所最小値を持つ波数を探索して合焦指標値を求
め、得られた各AFエリアの合焦指標値に基づいて最終
的な合焦指標値を決定することを特徴とする。
【0009】請求項2の発明においては、通常のAFエ
リア(第1AFエリア)のほかに、よりエリアを絞った
第2AFエリア、…、第nAFエリアが階層的に設けら
れ、それぞれのAFエリアの画像データについて合焦指
標値が算出され、これらの合焦指標値に基づいて妥当な
合焦指標値が最終的に決定される。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の自動焦点制
御装置において、前記合焦指標値演算手段が、前記各A
Fエリアの合焦指標値を比較可能に正規化し、これらの
正規化された合焦指標値が近似していれば、最大面積の
AFエリアの合焦指標値を最終的な合焦指標値として出
力し、近似していなければ、最小面積のAFエリアの合
焦指標値を最終的な合焦指標値として出力することを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明においては、各AFエリア
の合焦指標値が近似していれば、被写体はAFエリアの
サイズに影響されないと判断されるため、第1AFエリ
アの合焦指標値がそのまま最終的な合焦指標値として採
用される。一方、各AFエリアの合焦指標値が近似して
いなければ、被写体はAFエリアのサイズによっては背
景の影響が大きいと判断することができるため、エリア
サイズの最も小さな第nAFエリアの合焦指標値が最終
的な合焦指標値として採用される。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の自動焦点制
御装置において、画像フレーム内に階層的に複数設けら
れたAFエリアの中から任意のAFエリアを選択するA
Fエリア選択手段を具備し、前記DCT変換手段が前記
AFエリア選択手段によって選択されたAFエリアの画
像データについてDCT変換を行うことを特徴とする。
【0013】請求項4の発明においては、あらかじめ設
定されたエリアサイズの異なるAFエリアから撮影者が
被写体に応じて任意に選択することにより、被写体の大
きさに応じたAFエリアについてのみ合焦指標値算出処
理が行われ、高速かつ精度の高い焦点制御が可能とな
る。
【0014】請求項5の発明は、被写体との距離に応じ
て撮像する焦点レンズ位置を合焦位置に制御する自動焦
点制御装置において、被写体の画像を取り込む手段と、
前回の撮影時の焦点レンズ位置のまま取り込まれた画像
データおよびその位置から微小駆動された焦点レンズ位
置にて取り込まれた画像データに対して、それぞれ所定
エリアについて高周波成分と低周波成分の比率を演算
し、焦点レンズ位置による前記比率の変化に基づいて、
現在の微小駆動された焦点レンズ位置から今回の被写体
の合焦位置への合焦方向を検出する合焦方向検出手段
と、前記現在の微小駆動された焦点レンズ位置にて取り
込まれた画像データに対して合焦位置検出用のAFエリ
アについてDCT変換を行うDCT変換手段と、このD
CT変換手段からのDCT変換データに基づいて、波数
ごとのDCT係数の平均値を算出する平均エネルギー演
算手段と、この平均エネルギー演算手段からの波数順に
整列されたDCT係数の平均値列から局所最小値を持つ
波数を探索し、探索された波数に基づいて合焦指標値を
決定する合焦指標値演算手段と、前記合焦方向検出手段
によって検出された合焦方向と前記合焦指標値演算手段
によって算出された合焦指標値に基づいて、焦点レンズ
位置を今回の被写体の合焦位置へ駆動する制御信号を出
力する手段とを具備することを特徴とする。
【0015】請求項5の発明においては、合焦方向が検
出されることにより、焦点レンズ位置を撮影ごとに初期
位置に戻す必要がなくなり、前回の撮影時の合焦位置か
ら微小移動させた位置から、直ちに今回の被写体の合焦
位置に駆動され、より高速な焦点制御が可能となる。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の自動焦点制
御装置において、前記平均エネルギー演算手段からの波
数順に整列されたDCT係数の平均値列に基づいて、今
回の被写体の合焦位置が前記現在の微小駆動された焦点
レンズ位置の近傍か否を判定する概略合焦位置判定手段
と、この概略合焦位置判定手段によって今回の被写体の
合焦位置が前記現在の微小駆動された焦点レンズ位置の
近傍と判定されたとき、前記合焦指標値演算手段の処理
を停止し、焦点レンズ位置を前記合焦方向に徐々に移動
させて取り込んだ画像の高周波成分を逐一追跡する山登
り法によって今回の被写体の合焦位置を決定する制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0017】請求項6の発明においては、今回の被写体
の合焦位置が現在の焦点レンズ位置から近いときは、波
数順に整列されたDCT係数の平均値列には局所最小値
は現れないため、山登り法による焦点制御に切り替えら
れる。これにより、合焦ミスの少ない焦点制御が可能と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
かかる自動焦点制御装置をデジタルスチルカメラに適用
した好適な実施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
るデジタルスチルカメラの構成を示すもので、大別し
て、被写体像をCCDに結像するレンズ系1および絞り
2と、被写体像に応じた画像データを出力するフロント
エンド部3と、画像データの各種データ処理を行うイメ
ージプリプロセッサ(IPP)部4と、CPUインタフ
ェース(I/F)5と、デジタルスチルカメラの各部の
動作を制御するCPU6と、CPU6からの信号に従っ
てレンズ系1を駆動制御する焦点レンズ制御部7と、C
PU6からの信号に従って絞り2の絞り値(F値)を制
御する絞り制御部8とで構成されている。
【0020】また、フロントエンド部3は、レンズ系1
により結像された被写体像を電気信号のアナログ画像信
号に変換して出力するCCD31と、CCD31から入
力される電気信号のノイズ除去やゲイン調整を行う信号
処理部32と、CCD31から信号処理部32を介して
入力するアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し
てIPP部4に出力するA/D変換部33とで構成され
る。
【0021】IPP部4は、フロントエンド部3からの
デジタル画像信号をR・G・Bの各成分(RGBデジタ
ル信号)に分離するRGB分離部41と、分離したRG
Bデジタル信号の各色成分のゲインを各々調整するRG
Bゲイン調整部42と、RGBゲイン調整部42によっ
てゲイン調整されたRGBデジタル信号をYUV信号
(輝度信号および色差信号)に変換するYUV変換部4
3と、変換されたYUV信号に対してDCT(Disc
rete Cosine Transform)変換を
行うDSP(Digital Signal Proc
essor)コア44と、RGBデジタル信号からAW
B(Auto White Balance)のための
評価値を生成するAWB評価部45と、YUV信号のY
信号からAE(Auto Exprosure)のため
の評価値を生成するAE評価部46とで構成される。
【0022】CPU6は、DSPコア44からのDCT
係数に基づきワンショットAF表価値(合焦指標値)を
算出しワンショットAF制御を行うとともに、AWB評
価部45およびAE評価部46からの評価値に基づいて
AWB制御およびAE制御を行う。なお、DSPコア4
4は、画像圧縮(JPEG)のエンジンも兼ねている。
【0023】次に、上記構成のデジタルスチルカメラの
ワンショットAFの基本動作を図2に従って説明する。
まず、現在の焦点レンズ位置において画像を取り込む
(ステップ1)。ここでは、画像フレームとして128
0×1024の画素数としている。取り込まれた画像
は、図1に示すフロントエンド部3にてCCD31から
A/D変換器33を通じて画像デジタル信号に変換され
る。
【0024】ついで、フロントエンド部3で得られた画
像デジタル信号は、IPP部4にてRGB分離部41に
よりRGBデジタル信号に分離され、RGBゲイン調整
部42によりゲイン調整され、YUV変換部43により
輝度信号と色差信号に変換された後、DSPコア44に
よってDCT変換される(ステップ2)。すなわち、空
間成分から周波数成分に変換される。ただし、画像フレ
ームは1280×1024画素であるが、AF処理時に
はAFエリアである256×256画素分の輝度信号し
かDCT変換されない。変換されたDCT係数はCPU
インタフェース5を介してCPU6に出力される。
【0025】CPU6では、DSPコア44から入力し
たDCT係数に基づいて、波数ごとのDCT係数の平均
値(すなわちDCT成分の平均エネルギー)を算出し、
波数昇順に整列させる(ステップ3)。なお、波数μお
よび同一の波数μ(整数)における平均エネルギーE
(μ)は、それぞれ次式で表される。
【0026】
【数1】 ただし、k、lは2次元DCTにおける水平周波数およ
び垂直周波数、Nmは同一の波数μを持つ要素数、X
(k,l)は(k,l)におけるDCT係数である。
【0027】ついで、波数昇順に整列されたDCT成分
の平均エネルギーから、最初の局所最小値を持つ波数
(以下、第1局所最小値波数という。)を探索し、この
波数をデフォーカスパラメータすなわち合焦指標値とし
て決定する(ステップ4)。この合焦指標値をもとに、
対応する焦点レンズ位置すなわち合焦位置が特定され
る。CPU6は、焦点レンズ制御部7に、焦点レンズ位
置を合焦位置まで駆動するよう指示する制御データを出
力し、これに応じて焦点レンズ制御部7は、焦点レンズ
位置を合焦位置まで駆動する(ステップ5)。
【0028】次に、上記ステップ4における波数昇順に
整列されたDCT成分の平均エネルギーから合焦指標値
を求める方法を図3および図4に示す処理フローに従っ
て図5を参照して説明する。なお、図5は波数昇順に整
列されたDCT成分の平均エネルギーの一例を示す。
【0029】合焦指標値としての第1局所最小値波数を
求めるため、まず波数のウィンドウ(注目する波数範
囲)を定める。ここでは、ウィンドウを半分に分けてそ
れぞれ便宜的に右ウィンドウ(図5中Aで示す。)にお
いて、左ウィンドウ(図5中Bで示す。)と呼称し、そ
れぞれのウィンドウサイズすなわちウィンドウハーフサ
イズWを4とする。これはそれぞれ注目する波数範囲が
4であることを意味する。さらに、ウィンドウ位置PO
S、波数μ、第1局所最小値波数候補μ1、第2局所最
小値波数候補μ2、合焦指標値IDX、検索フラグの各
初期状態を設定する(ステップ11)。
【0030】ついで、ステップ12以降、ループ1の処
理を実行する。このループ処理において、ウィンドウ位
置POSに現在の波数μ、すなわち最初は波数0を設定
し(ステップ13)、右ウィンドウ、左ウィンドウのそ
れぞれの両端間の平均エネルギーの変化の傾きを算出す
る(ステップ14、15)。図5において、右ウィンド
ウでの平均エネルギーの変化の傾きをSLA、左ウィン
ドウでの平均エネルギーの変化の傾きをSLBで示す。
【0031】続いて、算出された各ウィンドウでの変化
の傾きSLA、SLBの正負により(ステップ16、1
7)、局所最小値を探索する(ステップ19〜23)。
すなわち、左ウィンドウでの変化の傾きSLBが負であ
って、かつ右ウィンドウでの傾きSLAが負であれば、
局所最小値波数に近付いていると判断し、現在の波数μ
をウィンドウのずらし量分ここでは1だけ増やして(ス
テップ20)、その波数μの値に応じてウィンドウハー
フサイズWを調整した後(ステップ21、22)、ステ
ップ12に戻って、ウィンドウのずらし作業(ステップ
13)と左右各ウィンドウでの変化の傾きSLA、SL
Bの算出(ステップ14、15)を続ける。
【0032】一方、左ウィンドウでの変化の傾きSLB
が負であって、かつ右ウィンドウでの傾きSLAが正で
あれば、局所最小値波数にかかりつつあるか通過しよう
としていると判断し、検索フラグが初期設定された1で
あれば(ステップ18)、その時の波数μを第1局所最
小値波数候補μ1としてレジスタに保持し、かつ第1局
所最小値波数候補μ1の検索が終了したことを示すため
に検索フラグを2に変更する(ステップ19)。
【0033】この後さらに、次の局所最小値を上記と同
様にして探索し、左ウィンドウでの変化の傾きSLBが
負であって、かつ右ウィンドウでの傾きSLAが正であ
れば、検索フラグが2のため(ステップ18)、その時
の波数μを第2局所最小値波数候補μ2としてレジスタ
に保持する(ステップ24)。なお。ステップ21、2
2では、局所最小値波数探索時に局所最小値波数とは関
係のないトラップを局所最小値波数と誤認するケースを
極力排除するために、ウィンドウサイズを走査する波数
によって変化させるようにしている。
【0034】以上の第1および第2局所最小値波数候補
探索フローを図5の波数−平均エネルギープロファイル
に適用すると、第1局所最小値波数候補μ1と第2局所
最小値波数候補μ2が図示のごとく抽出される。この両
者をもとに、ステップ25、26にて合焦指標値として
の第1局所最小値波数を決定する。すなわち、第1局所
最小値波数候補μ1と第2局所最小値波数候補μ2がそ
れぞれ第1局所最小値波数と第2局所最小値波数であれ
ばよいが、時として各々第2局所最小値波数と第3局所
最小値波数、あるいは局所最小値とは関係ないトラップ
と第2局所最小値波数がμ1とμ2として抽出されてい
たりする。このために、μ1とμ2の比を調べ、その比
から推定されるカテゴリに分けて(ステップ25)、最
終的に合焦指標値としての第1局所最小値波数を決定す
る(ステップ26)。そして、この合焦指標値をもとに
焦点レンズが合焦位置へと駆動される。
【0035】上記の説明からも明らかなように、第1の
実施の形態によれば、第1局所最小値波数および第2局
所最小値波数の候補をそれぞれ探索し、得られた各局所
最小値波数候補の妥当性を判断することにより、最も確
かな第1局所最小値波数を決定し、これを合焦指標値と
して焦点制御を行っているので、合焦ミスの少ない精度
の高い焦点制御が可能となる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を図6を
参照して説明する。第1の実施の形態では、1280×
1024画素の画像フレームのうち、256×256画
素分をAFエリアとしてその合焦指標値を求めたが、本
実施の形態では、図1に示す構成において、図6(a)
に示すように、1280×1024画素の画像フレーム
100の中央部に256×256画素の第1AFエリア
101を、さらにその内部に128×128画素の第2
AFエリア102を設けて、各々のAFエリアごとに合
焦指標値を算出し、各AFエリアの合焦指標値を比較し
て最終合焦指標値を決定するよう構成される。
【0037】すなわち、図1において、CPU6は、D
SPコア44にて第1AFエリア101の画像データか
ら変換されたDCT係数を入力し、波数ごとの平均エネ
ルギーを演算して、波数昇順に整列させたDCT成分の
平均エネルギーから、図3および図4に示す処理フロー
に従って第1AFエリア101での合焦指標値を探索す
る。さらに、第2AFエリア102の画像データに対応
するDCT係数に基づいて、同様に波数ごとの平均エネ
ルギーを演算し、第2AFエリア102での合焦指標値
を探索する。ついで、得られた2つの合焦指標値を比較
して最終合焦指標値を決定する。
【0038】なお、ここでは第1AFエリア101と第
2AFエリア102のそれぞれの合焦指標値を求める例
を説明したが、本実施の形態はこのような2階層のAF
エリアに限らず、図6(b)に示すように、第2AFエ
リア102内にさらに第3AFエリア103を設けて、
3階層以上のAFエリアから合焦指標値を求めるように
してもよい。
【0039】上記の説明からも明らかなように、第2の
実施の形態によれば、AFエリアを階層化して、それぞ
れのAFエリアで合焦指標値を求めるようにしたので、
1つのAFエリアで求めた合焦指標値が正しいか否を確
認することができ、より合焦ミスの少ない精度の高い焦
点制御が可能となる。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態として、
第2の実施の形態における多階層AFエリアの各合焦指
標値から最終的な合焦指標値を決定する方法を図6〜図
10を参照して説明する。図7および図8は被写体例で
あり、これらの被写体例を図6に示すAFエリアを持つ
デジタルスチルカメラで撮像した時の合焦指標値のデー
タ例を図9および図10に示す。
【0041】図9(a)は、図7に示す被写体を図6
(a)に示す2階層のAFエリアを持つデジタルスチル
カメラで撮像した時の合焦指標値のデータ例である。こ
の例では、図1に示すCPU6は、まず前述したように
第1AFエリア101の合焦指標値と第2AFエリア1
02の合焦指標値を算出する。ついで、第2AFエリア
の合焦指標値(IDX2)を、そのままでは第1AFエ
リアの合焦指標値(IDX1)と比較できないため、第
1AFエリア101の画素サイズ相当に換算した値ID
X2´に正規化する。この段階で、IDX1とIDX2
´を比較し、両者がほぼ一致しているか判断する。ここ
では、IDX1=53、IDX2´=48であり、ほぼ
一致しているとみなし、第1AFエリアの合焦指標値を
最終的な合焦指標値IDX=53として決定する。これ
を基に、焦点レンズが合焦位置へと駆動される。
【0042】図9(b)は、図7に示す被写体を図6
(b)に示す3階層のAFエリアを持つデジタルスチル
カメラで撮像した時の合焦指標値のデータ例である。こ
の例では、第1AFエリア101の合焦指標値(IDX
1)と第2AFエリア102の合焦指標値(IDX2)
と第3AFエリア103の合焦指標値(IDX3)が算
出され、第2AFエリアの合焦指標値と第3AFエリア
の合焦指標値がそれぞれ第1AFエリア101の画素サ
イズ相当に換算した値IDX2´、IDX3´に正規化
されている。ここにおいて、CPU6では、IDX1、
IDX2´、IDX3´を比較し、3点の値がほぼ一致
しているか判断する。ここでは、IDX1=53、ID
X2´=48、IDX3´=56であり、ほぼ一致して
いるとみなし、第1AFエリアの合焦指標値を最終的な
合焦指標値IDX=53として決定する。これを基に、
焦点レンズが合焦位置へと駆動される。
【0043】以上は、正規化された合焦指標値がいずれ
もほぼ一致する場合の例であるが、被写体がAFエリア
のサイズに影響してくるような場合、例えば図8に示す
ような被写体においては、各AFエリアの正規化された
合焦指標値が一致しないことがある。図10(a)は、
図8に示す被写体を図6(a)に示す2階層のAFエリ
アを持つデジタルスチルカメラで撮像した時の合焦指標
値のデータ例で、第1AFエリア101の合焦指標値I
DX1=92、第2AFエリア102の合焦指標値ID
X2=26、第2AFエリアの正規化された合焦指標値
IDX2´=52となっている。IDX1=92とID
X2´=52は、ほぼ一致しているとはみなせないた
め、第2AFエリアの正規化された合焦指標値IDX2
´=52を最終的な合焦指標値IDXとして決定する。
これは、合焦指標値が一致しないときは、第1AFエリ
ア101のサイズが被写体よりも大きくて背景の影響を
受けている場合が多く、エリアサイズを絞ったときの合
焦指標値の方が的確に被写体を捕らえていると考えられ
るためである。
【0044】また、図10(b)は、図8に示す被写体
を図6(b)に示す3階層のAFエリアを持つデジタル
スチルカメラで撮像した時の合焦指標値のデータ例で、
第1AFエリア101の合焦指標値IDX1=92、第
2AFエリア102の合焦指標値IDX2=26、第2
AFエリアの正規化された合焦指標値IDX2´=5
2、第3AFエリア103の合焦指標値IDX3=1
4、第3AFエリアの正規化された合焦指標値IDX3
´=56となっている。IDX2´=52とIDX3´
=56はほぼ一致しているが、IDX1=92はこれら
に一致しているとはみなされない。そこで、図10
(a)の場合と同様に、エリアサイズを絞ったときの合
焦指標値の方が的確に被写体を捕らえていると判断し
て、第3AFエリアの正規化された合焦指標値IDX3
´=56を最終的な合焦指標値IDXとして決定する。
【0045】上記の説明からも明らかなように、第3の
実施の形態によれば、AFエリアを階層化して、各AF
エリアで演算された合焦指標値が一致するか否かで、ど
のAFエリアの合焦指標値を最終的な合焦指標値とする
か決定するようにしたので、より被写体を的確に捕らえ
た焦点制御を行うことができる。
【0046】次に、本発明の第4の実施の形態を図6、
図8および図11を参照して説明する。本実施の形態
は、図1に示す構成において、階層的に設けられた複数
のAFエリアのうち任意のAFエリアを選択するAFエ
リア選択手段(図示せず)を付加し、このAFエリア選
択手段によって選択されたAFエリアの合焦指標値を最
終的合焦指標値として決定するよう構成される。
【0047】例えば、図8に示す被写体を図6(a)に
示す2階層のAFエリアを持つデジタルスチルカメラで
撮像する際に、図示しないAFエリア選択手段によって
第2AFエリア102が選択されている場合、CPU6
では、第1AFエリア101の合焦指標値(IDX1)
は算出せず、第2AFエリア102の合焦指標値(ID
X2)のみ算出し、この合焦指標値(IDX2)を第1
AFエリア101の画素サイズに換算して正規化し、得
られた合焦指標値(IDX2´)を最終的な合焦指標値
(IDX)として出力する。この合焦指標値データ例を
図11(a)に示す。
【0048】また、図8に示す被写体を図6(b)に示
す3階層のAFエリアを持つデジタルスチルカメラで撮
像し、かつAFエリア選択手段によって第3AFエリア
103が選択されている場合、CPU6では、第3AF
エリア103の合焦指標値(IDX3)のみ算出し、こ
の合焦指標値(IDX3)を第1AFエリア101の画
素サイズに換算して正規化し、得られた合焦指標値(I
DX3´)を最終的な合焦指標値(IDX)として出力
する。この合焦指標値データ例を図11(b)に示す。
【0049】上記の説明からも明らかなように、第4の
実施の形態によれば、撮影者が撮影対象に応じてAFエ
リアを指定することで、他のAFエリアの合焦指標値を
算出し、比較して最終合焦指標値としていずれかを選択
するという動作をカットすることができ、高速なワンシ
ョット合焦動作が可能となる。
【0050】次に、本発明の第5の実施の形態を図12
を参照して説明する。本実施の形態は、図1に示す構成
において、焦点レンズ位置を現在位置から次の撮像の合
焦位置へ移動させるための合焦方向を検出する機能を設
けている。
【0051】合焦指標値はデフォーカス量を表わすスカ
ラー量であり、合焦方向の情報を含まないため、通常は
合焦方向が一意に定まるように、撮像ごとに焦点レンズ
位置を初期焦点レンズ位置、例えば無限遠位置に戻して
から合焦位置へ駆動している。しかしながら、合焦方向
を検出することができれば、合焦撮像後、直ちに次の撮
像の合焦位置へ焦点レンズを駆動することができる。そ
のため、本実施の形態では、CPU6において、DCT
係数の高周波成分と低周波成分の比を利用して合焦方向
の検出を行っている。
【0052】本実施の形態の合焦方向の検出方法を図1
2を参照して詳しく説明する。まず、ある被写体に合焦
させ(A点)、撮像した後、さらにカメラを別の被写体
に向けた場合を想定する。このとき、焦点レンズ位置は
前の被写体距離に合焦したままになっているので、次の
被写体が同じ距離近辺でない限りボケている。この時点
で画像を取り込み、AFエリアの画像データに対しDC
T変換を施す。得られたDCT係数から次式で定義され
る低周波成分Slf、高周波成分Shfを算出する。
【0053】
【数2】
【0054】式3、式4に示すように、低周波成分Sl
fおよび高周波成分Shfは、各々低周波域、高周波域
と定めた範囲における平均エネルギーである。ここにお
いて、合焦方向評価値Dir として次式で定義される量を
算出する。なお、A点における合焦方向評価値をDir A
とする。
【0055】
【数3】
【0056】次に、A点からわずかに離れたB点に焦点
レンズ位置を駆動し、再度画像を取り込み、同様にして
B点における合焦方向評価値をDir Bを算出する。ここ
において、Dir AとDir Bを比較する。A点からB点へ
の移動方向が合焦位置へ近付くものであれば、低周波成
分Slfが減少して高周波成分Shfが増加するため、
Dir A>Dir Bとなる。逆に、A点からB点への移動方
向が合焦位置から遠ざかるものであれば、低周波成分S
lfが増加して高周波成分Shfが減少するため、Dir
A<Dir Bとなる。
【0057】図12は、A点からB点への移動が合焦点
から遠ざかる例を示す。図12(a)に示すように、合
焦方向評価値はDir A<Dir Bであり、A点からB点へ
の駆動方向(図12(c)中110)のとは反対方向
(同111)に駆動する必要があることを示している。
これにより、合焦方向の検出が可能である。
【0058】なお、合焦方向の検出に256×256画
素のAFエリアをそのまま使用しているが、高速化のた
めにさらにサブサンプリングして、128×128画素
や64×64画素にして使用してもよい。また、周波数
成分を得る手段として、DCT変換の代わりに、デジタ
ルフィルタ等を用いてもよい。
【0059】CPU6は、上記の方法で合焦方向を検出
した後、B点で撮像した画像について、図12(b)に
示すように、DCT成分の波数ごとの平均エネルギーに
基づいて合焦指標値を求め、この合焦指標値と合焦方向
から焦点レンズをB点から合焦点までの駆動させる制御
信号を焦点レンズ制御部7に出力する。なお、合焦指標
値を求めるためのDCT変換は、合焦方向検出のために
ですでに行っているので、再度処理する必要がない。
【0060】上記の説明からも明らかなように、第5の
実施の形態によれば、合焦方向と合焦指標値を求めるこ
とができ、図12(c)に矢印で示すように、焦点レン
ズを撮像ごとに初期焦点レンズ位置にもどすことなく、
直ちに次の撮像の合焦位置へ駆動することができ、高速
でかつ精度の高い合焦動作が可能となる。
【0061】次に、本発明の第6の実施の形態を図13
を参照して説明する。第6の実施の形態では、第5の実
施の形態と比較して、CPU6の自動焦点処理におい
て、次の撮像の合焦位置が現在の焦点レンズ位置から近
いか否を判定し、近い場合は合焦位置を求める方法を変
更している。
【0062】まず、図13(a)において、第5の実施
の形態と同様に、焦点レンズ位置が前回の被写体の合焦
位置であるA点とそこからわずかに離れたB点での今回
の被写体の画像データについて、周波数成分による合焦
方向評価値Dir AとDir Bを算出し、Dir AとDir Bの
比較により合焦方向を検出する。
【0063】ついで、図13(b)において、B点での
DCT成分の波数ごとに整列された平均エネルギーの特
性から、今回の被写体の合焦点についてB点からどのぐ
らい離れているかの概略位置の判定を行う。すなわち、
ある適当な値に設定されたしきい値Eth(例えば100
0)に注目し、波数を走査していき、平均エネルギーが
しきい値Ethを下回る最初の波数μ0 を調べ、この波数
μ0 があるしきい値μth(例えば100)以上ならば、
合焦点は現在の焦点レンズ位置(B点)に近いと判断す
る。逆に、μth以下ならば合焦点は現在の焦点レンズ位
置(B点)から遠いと判断する。図13(b)は、合焦
点が現在の焦点レンズ位置(B点)に近い場合の平均エ
ネルギーの特性を実線で、遠い場合の平均エネルギーの
特性を破線で示している。
【0064】ここで、図13(b)に破線で示すよう
に、波数μ0 がしきい値μth以下のとき、合焦点が現在
の焦点レンズ位置から遠いと判断し、この平均エネルギ
ー特性における第1局所最小値波数を合焦指標値とする
第1の実施の形態で述べた方法で合焦位置を決定する。
一方、図13(b)に実線で示すように、波数μ0 がし
きい値μth以上のときは、合焦点が現在の焦点レンズ位
置に近いと判断し、焦点レンズ位置を徐々に変えて撮像
した画像の高周波数成分を逐一追跡していく山登り法に
よって合焦位置を決定する。すなわち、CPU6は、入
力されるDCT成分に基づき、高周波成分積算値を算出
し、その積算値が最大となる焦点レンズ位置を山登り法
によって求めてこれを合焦位置として焦点制御する。こ
れは、合焦点が現在の焦点レンズ位置に近い場合、波数
ごとの平均エネルギー特性に局所最小値が現れにくくな
ってしまう不具合を防止するためである。
【0065】上記の説明からも明らかなように、第6の
実施の形態によれば、合焦点が現在の焦点レンズ位置に
近いかどうかを判断して、遠いときのみ波数ごとの平均
エネルギー特性の局所最小値を探索する合焦方法を採用
することにより、本来合焦できるケースであるのに、局
所最小値を探索するアルゴリズムが誤った判断、例えば
合焦不可とみなし、常焦点に焦点レンズを設定してしま
い、甘いピントになってしまうというような事態を避け
ることができ、常に高速で精度の高い焦点制御を行うこ
とができる。
【0066】なお、上記本発明の実施の形態で述べた画
像フレームやAFエリアサイズ、形状、配置、しきい値
等は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を変
更しない範囲で適宜変更可能である。
【0067】また、本発明の自動焦点制御装置は、ビデ
オカメラ、スチルビデオカメラ等の撮像素子を用いた画
像入力機器に広く適用可能である。
【0068】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明によれ
ば、DCT変換処理された画像データについて算出され
る波数ごとのDCT係数の平均値の整列データから、第
1局所最小値波数を探索し、これを合焦指標値として焦
点制御を行っているので、高速でかつ精度の高い合焦が
可能となる。
【0069】請求項2の発明によれば、通常のAFエリ
ア(第1AFエリア)とそのエリアの内側により面積の
小さいAFエリア(第2AFエリア)というようにAF
エリアの階層を少なくとも2層以上設け、その各々のA
Fエリアについて合焦指標値を算出しているので、合焦
ミスの少ない精度の高い合焦が可能となる。
【0070】請求項3の発明によれば、AFエリアを階
層化して、各AFエリアで演算された合焦指標値が近似
するか否かで、どのAFエリアの合焦指標値を最終的な
合焦指標値とするか決定するようにしたので、より被写
体を的確に捕らえた合焦ミスの少ない精度の高い焦点制
御を行うことができる。
【0071】請求項4の発明によれば、階層的に設けら
れた複数のAFエリアの中から撮影者が被写体に応じて
最適なAFエリアを選択できるようにしているので、他
のAFエリアの合焦指標値を算出し、比較して最終合焦
指標値としていずれかを選択するという動作をカットす
ることができ、高速で精度の高い焦点制御が可能とな
る。
【0072】請求項5の発明によれば、合焦方向を検出
することにより、焦点レンズを撮像ごとに初期焦点レン
ズ位置にもどすことなく、直ちに次の撮像の合焦位置へ
駆動することができ、高速でかつ精度の高い焦点制御が
可能となる。
【0073】請求項6の発明によれば、合焦位置が現在
の焦点レンズ位置に近いかどうかにより、DCT係数の
波数ごとの平均値列から求めた合焦指標値に基づく焦点
制御と、山登り法による焦点制御を切り替えて用いるこ
とにより、高速かつ合焦ミスの少ない精度の高い合焦が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動焦点制御装置を適用したデジタル
スチルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる自動焦点制御装置のワンショッ
トAFの基本動作を示すフロー図である。
【図3】本発明の自動焦点制御装置の第1の実施の形態
における合焦指標値算出方法を示すフロー図(その1)
である。
【図4】本発明の自動焦点制御装置の第1の実施の形態
における合焦指標値算出方法を示すフロー図(その2)
である。
【図5】波数昇順に整列されたDCT成分の平均エネル
ギーの一例を示す図である。
【図6】AFエリアを2階層(a)と3階層(b)にし
た例を示す図である。
【図7】被写体例を示す図である。
【図8】被写体例を示す図である。
【図9】合焦指標値のデータ例を示す図である。
【図10】合焦指標値のデータ例を示す図である。
【図11】合焦指標値のデータ例を示す図である。
【図12】本発明の自動焦点制御装置の第5の実施の形
態の動作を説明する図である。
【図13】本発明の自動焦点制御装置の第6の実施の形
態の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 レンズ系 3 フロントエンド部 4 イメージプリプロセッサ(IPP)部 6 CPU 7 焦点レンズ制御部 44 DSPコア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体との距離に応じて撮像する焦点レ
    ンズ位置を合焦位置に制御する自動焦点制御装置におい
    て、 被写体の画像を取り込む手段と、 所定の焦点レンズ位置にて取り込まれた画像データに対
    して合焦位置検出用のAFエリアについてDCT変換を
    行うDCT変換手段と、 このDCT変換手段からのDCT変換データに基づい
    て、波数ごとのDCT係数の平均値を算出し、波数順に
    整列されたDCT係数の平均値列から局所最小値を持つ
    波数を探索し、探索された波数に基づいて合焦指標値を
    決定する合焦指標値演算手段と、 この合焦指標値演算手段からの合焦指標値に基づいて焦
    点レンズ位置を合焦位置に駆動する制御信号を出力する
    手段とを具備することを特徴とする自動焦点制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動焦点制御装置におい
    て、 前記合焦指標値演算手段が、画像フレーム内に階層的に
    複数設けられたAFエリアの各画像データについて、波
    数順に整列されたDCT係数の平均値列から局所最小値
    を持つ波数を探索して合焦指標値を求め、得られた各A
    Fエリアの合焦指標値に基づいて最終的な合焦指標値を
    決定することを特徴とする自動焦点制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動焦点制御装置におい
    て、 前記合焦指標値演算手段が、前記各AFエリアの合焦指
    標値を比較可能に正規化し、これらの正規化された合焦
    指標値が近似していれば、最大面積のAFエリアの合焦
    指標値を最終的な合焦指標値として出力し、近似してい
    なければ、最小面積のAFエリアの合焦指標値を最終的
    な合焦指標値として出力することを特徴とする自動焦点
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動焦点制御装置におい
    て、 画像フレーム内に階層的に複数設けられたAFエリアの
    中から任意のAFエリアを選択するAFエリア選択手段
    を具備し、 前記DCT変換手段が前記AFエリア選択手段によって
    選択されたAFエリアの画像データについてDCT変換
    を行うことを特徴とする自動焦点制御装置。
  5. 【請求項5】 被写体との距離に応じて撮像する焦点レ
    ンズ位置を合焦位置に制御する自動焦点制御装置におい
    て、 被写体の画像を取り込む手段と、 前回の撮影時の焦点レンズ位置のまま取り込まれた画像
    データおよびその位置から微小駆動された焦点レンズ位
    置にて取り込まれた画像データに対して、それぞれ所定
    エリアについて高周波成分と低周波成分の比率を演算
    し、焦点レンズ位置による前記比率の変化に基づいて、
    現在の微小駆動された焦点レンズ位置から今回の被写体
    の合焦位置への合焦方向を検出する合焦方向検出手段
    と、 前記現在の微小駆動された焦点レンズ位置にて取り込ま
    れた画像データに対して合焦位置検出用のAFエリアに
    ついてDCT変換を行うDCT変換手段と、 このDCT変換手段からのDCT変換データに基づい
    て、波数ごとのDCT係数の平均値を算出する平均エネ
    ルギー演算手段と、 この平均エネルギー演算手段からの波数順に整列された
    DCT係数の平均値列から局所最小値を持つ波数を探索
    し、探索された波数に基づいて合焦指標値を決定する合
    焦指標値演算手段と、 前記合焦方向検出手段によって検出された合焦方向と前
    記合焦指標値演算手段によって算出された合焦指標値に
    基づいて、焦点レンズ位置を今回の被写体の合焦位置へ
    駆動する制御信号を出力する手段とを具備することを特
    徴とする自動焦点制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動焦点制御装置におい
    て、 前記平均エネルギー演算手段からの波数順に整列された
    DCT係数の平均値列に基づいて、今回の被写体の合焦
    位置が前記現在の微小駆動された焦点レンズ位置の近傍
    か否を判定する概略合焦位置判定手段と、 この概略合焦位置判定手段によって今回の被写体の合焦
    位置が前記現在の微小駆動された焦点レンズ位置の近傍
    と判定されたとき、前記合焦指標値演算手段の処理を停
    止し、焦点レンズ位置を前記合焦方向に徐々に移動させ
    て取り込んだ画像の高周波成分を逐一追跡する山登り法
    によって今回の被写体の合焦位置を決定する制御手段と
    を具備することを特徴とする自動焦点制御装置。
JP2000051856A 2000-02-28 2000-02-28 自動焦点制御装置 Pending JP2001242371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051856A JP2001242371A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 自動焦点制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051856A JP2001242371A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 自動焦点制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001242371A true JP2001242371A (ja) 2001-09-07

Family

ID=18573458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000051856A Pending JP2001242371A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 自動焦点制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001242371A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005208274A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nikon Corp オートフォーカスカメラ
KR100645636B1 (ko) 2004-12-09 2006-11-15 삼성전기주식회사 Dct 계수를 이용한 카메라의 자동초점조절장치 및 그방법
WO2014073441A1 (ja) * 2012-11-06 2014-05-15 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその動作制御方法
KR20150141474A (ko) * 2014-06-10 2015-12-18 한화테크윈 주식회사 촬영 장치의 자동 포커싱 방법
KR20160007011A (ko) * 2014-07-10 2016-01-20 한화테크윈 주식회사 자동 초점 조절 시스템 및 방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005208274A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nikon Corp オートフォーカスカメラ
KR100645636B1 (ko) 2004-12-09 2006-11-15 삼성전기주식회사 Dct 계수를 이용한 카메라의 자동초점조절장치 및 그방법
WO2014073441A1 (ja) * 2012-11-06 2014-05-15 富士フイルム株式会社 撮像装置およびその動作制御方法
KR20150141474A (ko) * 2014-06-10 2015-12-18 한화테크윈 주식회사 촬영 장치의 자동 포커싱 방법
KR102244083B1 (ko) 2014-06-10 2021-04-23 한화테크윈 주식회사 촬영 장치의 자동 포커싱 방법
KR20160007011A (ko) * 2014-07-10 2016-01-20 한화테크윈 주식회사 자동 초점 조절 시스템 및 방법
KR102025361B1 (ko) * 2014-07-10 2019-09-25 한화테크윈 주식회사 자동 초점 조절 시스템 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4674471B2 (ja) デジタルカメラ
US7382411B2 (en) Method for focus adjusting and camera
US8355047B2 (en) Tracking device, focus adjustment device, image-capturing device, and tracking method
JP5446076B2 (ja) デジタルカメラ
US8917334B2 (en) Image detection device, focusing device, image-capturing device, image detection method, and focusing method
US20100157135A1 (en) Passive distance estimation for imaging algorithms
JP4872834B2 (ja) 画像認識装置、焦点調節装置および撮像装置
KR100897768B1 (ko) 자동 초점 조절 방법과 상기 방법을 사용할 수 있는 장치
JP4647885B2 (ja) カメラ
JP2009198951A (ja) 撮像装置および対象物の検出方法
JP2010139666A (ja) 撮像装置
US20070140677A1 (en) Automatic focusing methods and image capture devices utilizing the same
US20100026819A1 (en) Method and apparatus for compensating for motion of an autofocus area, and autofocusing method and apparatus using the same
JP2004361484A (ja) オートフォーカスカメラ
JP5115302B2 (ja) 焦点検出装置および焦点検出方法
JP2001242371A (ja) 自動焦点制御装置
KR100673958B1 (ko) 자동 초점 제어 방법 및 자동 초점 제어장치
JP4902946B2 (ja) オートフォーカスカメラ
JPH11331676A (ja) 自動焦点制御装置
JP2000165734A (ja) 自動焦点制御装置および自動焦点制御方法
JP2000307932A (ja) オートフォーカス装置
JP2002277730A (ja) 電子カメラの自動焦点制御方法、装置及びプログラム
JPH07209576A (ja) 光学的検出装置およびフォーカス制御装置
JP5447549B2 (ja) 焦点調節装置および撮像装置
JP2018197845A (ja) フォーカス制御装置および撮像装置