JP2001242251A - ラドン抑制型ダスト放射線モニタ - Google Patents
ラドン抑制型ダスト放射線モニタInfo
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サンプリング中やサンプリング後の減衰中に
も正確なラドン影響を抑制できるラドン抑制型ダスト放
射線モニタ機能を提供することである。 【解決手段】 ろ紙に吸着した塵埃中に含まれる放射性
物質からのα線とβ線とを放射線検出部1で検出し、ろ
紙へのサンプリング開始からの経過時間を時間計測部4
で計測し、計数率演算部2で放射線検出部1からのα線
およびβ線に基づきα線計数率およびβ線計数率を算出
する。そして、演算処理部3では、計数率演算部で算出
されたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング開始
からの経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評
価補正するための演算を行い、その結果を出力する。こ
れにより、過渡的な応答に対しても精度の良い監視をす
ることができる。
も正確なラドン影響を抑制できるラドン抑制型ダスト放
射線モニタ機能を提供することである。 【解決手段】 ろ紙に吸着した塵埃中に含まれる放射性
物質からのα線とβ線とを放射線検出部1で検出し、ろ
紙へのサンプリング開始からの経過時間を時間計測部4
で計測し、計数率演算部2で放射線検出部1からのα線
およびβ線に基づきα線計数率およびβ線計数率を算出
する。そして、演算処理部3では、計数率演算部で算出
されたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング開始
からの経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評
価補正するための演算を行い、その結果を出力する。こ
れにより、過渡的な応答に対しても精度の良い監視をす
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所をは
じめとする放射性物質取り扱い施設の空気中放射能濃度
の監視に用いられるラドン抑制型ダスト放射線モニタに
関する。
じめとする放射性物質取り扱い施設の空気中放射能濃度
の監視に用いられるラドン抑制型ダスト放射線モニタに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダスト放射線モニタではβ線に
着目して人工放射線核種による空気汚染等の監視を行っ
ている。この場合、ラドン・トロンと呼ばれる天然放射
性核種(ウラン壊変系列に属するRn-222娘核種:ラド
ン、トリウム壊変系列に属するRn-220娘核種:トロン)
がエアロゾルとなり存在するため、常にこれらから放出
されるα線とβ線成分が観測値の中に混入する。しか
も、ラドン・トロンの濃度は温度、天候、時間、季節、
換気空調状態等で大きく変化するため、これに応じてモ
ニタ指示値も変動し、本来の人工核種監視の信頼性・精
度を損なうことになる。また、場合によっては人工核種
の発生、検出とは関係なく、ラドン・トロン濃度上昇に
よる誤警報が鳴動する場合もあり得る。
着目して人工放射線核種による空気汚染等の監視を行っ
ている。この場合、ラドン・トロンと呼ばれる天然放射
性核種(ウラン壊変系列に属するRn-222娘核種:ラド
ン、トリウム壊変系列に属するRn-220娘核種:トロン)
がエアロゾルとなり存在するため、常にこれらから放出
されるα線とβ線成分が観測値の中に混入する。しか
も、ラドン・トロンの濃度は温度、天候、時間、季節、
換気空調状態等で大きく変化するため、これに応じてモ
ニタ指示値も変動し、本来の人工核種監視の信頼性・精
度を損なうことになる。また、場合によっては人工核種
の発生、検出とは関係なく、ラドン・トロン濃度上昇に
よる誤警報が鳴動する場合もあり得る。
【0003】特に、トロンに比べてラドンの影響が1桁
程度大きいため、このラドンの影響を低減することが人
工核種成分の監視に関する信頼性・精度を向上させるた
めに有効である。このため、ダストモニタリングに関し
て、ラドンの影響を除去したラドン抑制型ダスト放射線
モニタが提案されている。
程度大きいため、このラドンの影響を低減することが人
工核種成分の監視に関する信頼性・精度を向上させるた
めに有効である。このため、ダストモニタリングに関し
て、ラドンの影響を除去したラドン抑制型ダスト放射線
モニタが提案されている。
【0004】図16は、特開平08-14411号公報で示され
たラドン抑制型ダスト放射線モニタのラドン補正の概念
の説明図である。図示省略のα線とβ線との弁別測定手
段から、全α線計数率、全β線計数率が演算処理部3に
入力される。演算処理部3は、α線計数率に係数kを乗
じて天然放射線核種からのβ線計数率βcを算出する係
数演算部20と、観測されたβ線計数率βから係数演算
部20で算出されたβcを差し引いて人工放射線核種に
よるβ線計数率βnetを求める単純減算部21とから構
成される。
たラドン抑制型ダスト放射線モニタのラドン補正の概念
の説明図である。図示省略のα線とβ線との弁別測定手
段から、全α線計数率、全β線計数率が演算処理部3に
入力される。演算処理部3は、α線計数率に係数kを乗
じて天然放射線核種からのβ線計数率βcを算出する係
数演算部20と、観測されたβ線計数率βから係数演算
部20で算出されたβcを差し引いて人工放射線核種に
よるβ線計数率βnetを求める単純減算部21とから構
成される。
【0005】観測されたβ線計数率には人工放射性核種
と天然放射性核種との両方の成分が含まれる。ここでい
う人工放射性核種は、しばしばCo-60であり、γ線とβ
線を放出するものである。一方、前述のようにラドン娘
核種はβ線、α線を放出する。
と天然放射性核種との両方の成分が含まれる。ここでい
う人工放射性核種は、しばしばCo-60であり、γ線とβ
線を放出するものである。一方、前述のようにラドン娘
核種はβ線、α線を放出する。
【0006】ラドン娘核種は永続平衡になっていると仮
定すると、崩壊の際のα線、β線の分岐率は既知である
ため観測されたα線から天然放射性核種から放出される
β線は比例関係にあるとしている。このため、係数演算
部20によりα線計数率に乗算係数kを乗じることで、
天然放射性核種からのβ線がβ線検出器で検出される計
数率を予測できるとしている。
定すると、崩壊の際のα線、β線の分岐率は既知である
ため観測されたα線から天然放射性核種から放出される
β線は比例関係にあるとしている。このため、係数演算
部20によりα線計数率に乗算係数kを乗じることで、
天然放射性核種からのβ線がβ線検出器で検出される計
数率を予測できるとしている。
【0007】また、図17は特開平07-162142号公報に
示されたラドン抑制型ダスト放射線モニタのラドン補正
の概念の説明図である。α線とβ(γ線)の信号はスペ
クトル分析部22に入力される。この場合、独立してα
線とβ(γ)線が入力されるのではなく、2種類の情報
が混在して共に入力される。実際には、半導体検出器等
のようにエネルギースペクトルの測定が可能な検出器の
出力をスペクトル分析部22に入力し、スペクトル分析
により核種、エネルギー、線種を識別し分離するもので
ある。このように構成されたラドン抑制型ダスト放射線
モニタにおいては、定常状態におけるラドン成分の抽出
とその補正が可能となる。
示されたラドン抑制型ダスト放射線モニタのラドン補正
の概念の説明図である。α線とβ(γ線)の信号はスペ
クトル分析部22に入力される。この場合、独立してα
線とβ(γ)線が入力されるのではなく、2種類の情報
が混在して共に入力される。実際には、半導体検出器等
のようにエネルギースペクトルの測定が可能な検出器の
出力をスペクトル分析部22に入力し、スペクトル分析
により核種、エネルギー、線種を識別し分離するもので
ある。このように構成されたラドン抑制型ダスト放射線
モニタにおいては、定常状態におけるラドン成分の抽出
とその補正が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のラドン抑制型ダスト放射線モニタにおいては、ラ
ドン娘核種濃度の時間変化を考慮されたものではない。
実際には、ろ紙に吸引を行いながら、その際中に、ろ紙
に付着した塵埃中に含まれる放射性物質からの放射線を
計測するため、放射性物質の蓄積の効果、蓄積してから
減衰する効果、あるいは壊変による娘核種の生成効果な
どが加わり、決して定常的、安定した現象として観測は
されない。とりわけ、α線とβ線が同一の核種から放出
されるわけではないところが問題を複雑化している。
従来のラドン抑制型ダスト放射線モニタにおいては、ラ
ドン娘核種濃度の時間変化を考慮されたものではない。
実際には、ろ紙に吸引を行いながら、その際中に、ろ紙
に付着した塵埃中に含まれる放射性物質からの放射線を
計測するため、放射性物質の蓄積の効果、蓄積してから
減衰する効果、あるいは壊変による娘核種の生成効果な
どが加わり、決して定常的、安定した現象として観測は
されない。とりわけ、α線とβ線が同一の核種から放出
されるわけではないところが問題を複雑化している。
【0009】つまり、サンプリングや減衰などの時間パ
ラメータが考慮されていないため、過渡的な変化に追従
した精度の良い監視手法を提供できていない。
ラメータが考慮されていないため、過渡的な変化に追従
した精度の良い監視手法を提供できていない。
【0010】本発明の目的は、サンプリング中やサンプ
リング後の減衰中にも正確なラドン影響を抑制できるラ
ドン抑制型ダスト放射線モニタ機能を提供することであ
る。
リング後の減衰中にも正確なラドン影響を抑制できるラ
ドン抑制型ダスト放射線モニタ機能を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
ラドン抑制型ダスト放射線モニタは、ろ紙に吸着した塵
埃中に含まれる放射性物質からのα線とβ線とを同時に
弁別し測定する放射線検出部と、ろ紙へのサンプリング
開始からの経過時間を測定する時間計測部と、前記放射
線検出部からのα線およびβ線に基づきα線計数率およ
びβ線計数率を算出する計数率演算部と、前記計数率演
算部で算出されたα線計数率およびβ線計数率と前記サ
ンプリング開始からの経過時間とに基づいて天然放射性
核種の影響を評価補正するための演算を行いその結果を
出力する演算処理部とを備えたことを特徴とする。
ラドン抑制型ダスト放射線モニタは、ろ紙に吸着した塵
埃中に含まれる放射性物質からのα線とβ線とを同時に
弁別し測定する放射線検出部と、ろ紙へのサンプリング
開始からの経過時間を測定する時間計測部と、前記放射
線検出部からのα線およびβ線に基づきα線計数率およ
びβ線計数率を算出する計数率演算部と、前記計数率演
算部で算出されたα線計数率およびβ線計数率と前記サ
ンプリング開始からの経過時間とに基づいて天然放射性
核種の影響を評価補正するための演算を行いその結果を
出力する演算処理部とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、ろ紙に吸着した塵埃中に含まれる
放射性物質からのα線とβ線とを放射線検出部で検出
し、ろ紙へのサンプリング開始からの経過時間を時間計
測部で計測し、計数率演算部で放射線検出部からのα線
およびβ線に基づきα線計数率およびβ線計数率を算出
する。そして、演算処理部では、計数率演算部で算出さ
れたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング開始か
らの経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評価
補正するための演算を行い、その結果を出力する。これ
により、定常状態のみならず、サンプリング開始からの
経過時間をパラメータとして演算をすることで、過渡的
な応答に対しても精度の良い監視をすることができる。
ト放射線モニタでは、ろ紙に吸着した塵埃中に含まれる
放射性物質からのα線とβ線とを放射線検出部で検出
し、ろ紙へのサンプリング開始からの経過時間を時間計
測部で計測し、計数率演算部で放射線検出部からのα線
およびβ線に基づきα線計数率およびβ線計数率を算出
する。そして、演算処理部では、計数率演算部で算出さ
れたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング開始か
らの経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評価
補正するための演算を行い、その結果を出力する。これ
により、定常状態のみならず、サンプリング開始からの
経過時間をパラメータとして演算をすることで、過渡的
な応答に対しても精度の良い監視をすることができる。
【0013】請求項2の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1の発明において、前記計数
率演算部からのα線計数率およびβ線計数率に含まれる
β線およびα線の混入成分を除去して真のα線計数率お
よび真のβ線計数率を算出し前記演算処理部に出力する
混入補正手段を設けたことを特徴とする。
ト放射線モニタは、請求項1の発明において、前記計数
率演算部からのα線計数率およびβ線計数率に含まれる
β線およびα線の混入成分を除去して真のα線計数率お
よび真のβ線計数率を算出し前記演算処理部に出力する
混入補正手段を設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1の発明の作用に加え、混
入補正手段により、計数率演算部からのα線計数率およ
びβ線計数率に含まれるβ線およびα線の混入成分を除
去して真のα線計数率および真のβ線計数率を算出す
る。つまり、経過時間に依存したろ紙上のラドン娘核種
の放射能濃度を算出に際しては、混入率補正をした計数
率を用いることで、より精度を向上させ、最終的には正
味のβ線成分を逐次補正演算することで、過渡的な応答
に対しても精度の良い監視をすることができる。
ト放射線モニタでは、請求項1の発明の作用に加え、混
入補正手段により、計数率演算部からのα線計数率およ
びβ線計数率に含まれるβ線およびα線の混入成分を除
去して真のα線計数率および真のβ線計数率を算出す
る。つまり、経過時間に依存したろ紙上のラドン娘核種
の放射能濃度を算出に際しては、混入率補正をした計数
率を用いることで、より精度を向上させ、最終的には正
味のβ線成分を逐次補正演算することで、過渡的な応答
に対しても精度の良い監視をすることができる。
【0015】請求項3の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1または2の発明において、
前記時間計測部に代えて、サンプリング停止直後からの
経過時間を計測する減衰時間計測部を設けたことを特徴
とする。
ト放射線モニタは、請求項1または2の発明において、
前記時間計測部に代えて、サンプリング停止直後からの
経過時間を計測する減衰時間計測部を設けたことを特徴
とする。
【0016】請求項3に係わるラドン抑制型ダスト放射
線モニタでは、請求項1または2の発明の作用に加え、
核種に依存する半減期に着目し、減衰を追跡する測定を
行うことで、より信頼性の高い監視機能を提供すること
ができる。
線モニタでは、請求項1または2の発明の作用に加え、
核種に依存する半減期に着目し、減衰を追跡する測定を
行うことで、より信頼性の高い監視機能を提供すること
ができる。
【0017】請求項4の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1または2の発明において、
前記時間計測部に加え、サンプリング停止直後からの経
過時間を計測する減衰時間計測部を設け、前記演算処理
部は、前記計数率演算部で算出されたα線計数率および
β線計数率と前記サンプリング停止からの経過時間とに
基づいて天然放射性核種の影響を評価補正するための演
算を行いその結果を出力することを特徴とする。
ト放射線モニタは、請求項1または2の発明において、
前記時間計測部に加え、サンプリング停止直後からの経
過時間を計測する減衰時間計測部を設け、前記演算処理
部は、前記計数率演算部で算出されたα線計数率および
β線計数率と前記サンプリング停止からの経過時間とに
基づいて天然放射性核種の影響を評価補正するための演
算を行いその結果を出力することを特徴とする。
【0018】請求項4の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1または2の発明の作用に
加え、サンプリング中の蓄積特性および減衰中の減衰特
性という2種類の観点からラドンの識別を行うので、よ
り信頼性の高い監視機能を提供できる。
ト放射線モニタでは、請求項1または2の発明の作用に
加え、サンプリング中の蓄積特性および減衰中の減衰特
性という2種類の観点からラドンの識別を行うので、よ
り信頼性の高い監視機能を提供できる。
【0019】請求項5の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段とを備
えたことを特徴とする。
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段とを備
えたことを特徴とする。
【0020】請求項5の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比演算手段によりα
線計数率とβ線計数率との比率を算出し、比較判定手段
により比演算手段で算出した比率が予め設定された基準
値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定する。
これにより、本来経過時間に依存するはずの変動幅を予
め予測しておき、その最大幅を管理幅と設定すること
で、過渡的な応答に対しても精度の良い監視をすること
ができる。
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比演算手段によりα
線計数率とβ線計数率との比率を算出し、比較判定手段
により比演算手段で算出した比率が予め設定された基準
値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定する。
これにより、本来経過時間に依存するはずの変動幅を予
め予測しておき、その最大幅を管理幅と設定すること
で、過渡的な応答に対しても精度の良い監視をすること
ができる。
【0021】請求項6の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段と、予
め設定した経過時間に未到達な場合と到達後の場合とで
前記管理幅を切り替える管理幅変更手段とを備えたこと
を特徴とする。
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段と、予
め設定した経過時間に未到達な場合と到達後の場合とで
前記管理幅を切り替える管理幅変更手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0022】請求項6の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比演算手段により、
α線計数率とβ線計数率との比率を算出し、比較判定手
段により比演算手段で算出した比率が予め設定された基
準値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定す
る。この場合、管理幅変更手段は、予め設定した経過時
間に未到達な場合と到達後の場合とで管理幅を切り替え
る。これにより、管理幅をα線計数率とβ線計数率との
比率自体の変化幅に応じた最適値に設定することで、過
渡的な応答に対しても精度の良い監視をすることができ
る。
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比演算手段により、
α線計数率とβ線計数率との比率を算出し、比較判定手
段により比演算手段で算出した比率が予め設定された基
準値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定す
る。この場合、管理幅変更手段は、予め設定した経過時
間に未到達な場合と到達後の場合とで管理幅を切り替え
る。これにより、管理幅をα線計数率とβ線計数率との
比率自体の変化幅に応じた最適値に設定することで、過
渡的な応答に対しても精度の良い監視をすることができ
る。
【0023】請求項7の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記サンプリン
グ開始からの経過時間に応じた基準値とその管理幅を設
定する比較値設定手段と、前記比演算手段で算出したα
線計数率とβ線計数率との比率が前記比較値設定手段に
設定された基準値とその管理幅内に収まっているかどう
かを判定する比較判定手段とを備えたことを特徴とす
る。
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記サンプリン
グ開始からの経過時間に応じた基準値とその管理幅を設
定する比較値設定手段と、前記比演算手段で算出したα
線計数率とβ線計数率との比率が前記比較値設定手段に
設定された基準値とその管理幅内に収まっているかどう
かを判定する比較判定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0024】請求項7の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比較値設定手段には
サンプリング開始からの経過時間に応じた基準値とその
管理幅が設定されている。比較判定手段では、比演算手
段で算出したα線計数率とβ線計数率との比率が比較値
設定手段に設定された基準値とその管理幅内に収まって
いるかどうかを判定する。これにより、経過時間に依存
した比率を算出し、逐次この基準値を変化させることで
過渡的な応答に対しても精度の良い監視をすることがで
きる。
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の比較値設定手段には
サンプリング開始からの経過時間に応じた基準値とその
管理幅が設定されている。比較判定手段では、比演算手
段で算出したα線計数率とβ線計数率との比率が比較値
設定手段に設定された基準値とその管理幅内に収まって
いるかどうかを判定する。これにより、経過時間に依存
した比率を算出し、逐次この基準値を変化させることで
過渡的な応答に対しても精度の良い監視をすることがで
きる。
【0025】請求項8の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、前記計数率演算部か
らのα線計数率に基づいてラドン娘核種の放射能濃度を
算出するラドン娘核種濃度算出手段と、前記ラドン娘核
種濃度算出手段で算出された放射能濃度を基にラドンβ
線計数率を予測評価するラドンβ線計数率評価手段と、
前記計数率演算部からのβ線計数率から前記ラドンβ線
計数率を減算するβ線正味計数率算出手段とを備えたこ
とを特徴とする。
ト放射線モニタは、請求項1ないし4のいずれか1項の
発明において、前記演算処理部は、前記計数率演算部か
らのα線計数率に基づいてラドン娘核種の放射能濃度を
算出するラドン娘核種濃度算出手段と、前記ラドン娘核
種濃度算出手段で算出された放射能濃度を基にラドンβ
線計数率を予測評価するラドンβ線計数率評価手段と、
前記計数率演算部からのβ線計数率から前記ラドンβ線
計数率を減算するβ線正味計数率算出手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0026】請求項8の発明に係わるラドン抑制型ダス
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の娘各種濃度算出手段
により計数率演算部からのα線計数率に基づいてラドン
娘核種の放射能濃度を算出し、ラドンβ線計数率評価手
段によりラドン娘核種濃度算出手段で算出された放射能
濃度を基にラドンβ線計数率を予測評価する。そして、
ラドンβ線正味計数率算出手段により計数率演算部から
のβ線計数率から予測評価されたラドンβ線計数率を減
算してβ線正味計数率を求める。これにより、過渡的な
応答に対しても精度の良い監視をすることができる。
ト放射線モニタでは、請求項1ないし4のいずれか1項
の発明の作用に加え、演算処理部の娘各種濃度算出手段
により計数率演算部からのα線計数率に基づいてラドン
娘核種の放射能濃度を算出し、ラドンβ線計数率評価手
段によりラドン娘核種濃度算出手段で算出された放射能
濃度を基にラドンβ線計数率を予測評価する。そして、
ラドンβ線正味計数率算出手段により計数率演算部から
のβ線計数率から予測評価されたラドンβ線計数率を減
算してβ線正味計数率を求める。これにより、過渡的な
応答に対しても精度の良い監視をすることができる。
【0027】請求項9に係わるラドン抑制型ダスト放射
線モニタは、請求項8の発明において、前記ラドン娘核
種濃度算出手段は、ラドン娘核種の存在比率として、ウ
ラン系列の永続平衡から導出される値、または予め校正
により求めた値を用いることを特徴とする。
線モニタは、請求項8の発明において、前記ラドン娘核
種濃度算出手段は、ラドン娘核種の存在比率として、ウ
ラン系列の永続平衡から導出される値、または予め校正
により求めた値を用いることを特徴とする。
【0028】請求項9に係わるラドン抑制型ダスト放射
線モニタでは、請求項8の発明の作用に加え、ラドン娘
核種の存在比率として、ウラン系列の永続平衡から導出
される値、または予め校正により求めた値を用いて、ラ
ドン娘核種の濃度を算出する。
線モニタでは、請求項8の発明の作用に加え、ラドン娘
核種の存在比率として、ウラン系列の永続平衡から導出
される値、または予め校正により求めた値を用いて、ラ
ドン娘核種の濃度を算出する。
【0029】請求項10に係わるラドン抑制型ダスト放
射線モニタは、請求項8の発明において、前記ラドン娘
核種濃度算出手段は、計数率を放射能濃度に換算する検
出効率値として、ラドン娘核種が放出するα線エネルギ
ー別の値を別々に、またはラドン娘核種によらず予め標
準α線源に対して求めた値を共通に用いることを特徴と
する。
射線モニタは、請求項8の発明において、前記ラドン娘
核種濃度算出手段は、計数率を放射能濃度に換算する検
出効率値として、ラドン娘核種が放出するα線エネルギ
ー別の値を別々に、またはラドン娘核種によらず予め標
準α線源に対して求めた値を共通に用いることを特徴と
する。
【0030】請求項8に係わるラドン抑制型ダスト放射
線モニタでは、請求項5の発明の作用に加え、計数率を
放射能濃度に換算する検出効率値として、ラドン娘核種
が放出するα線エネルギー別の値を別々に、またはラド
ン娘核種によらず予め標準α線源に対して求めた値を共
通に用いて、ラドン娘核種の濃度を算出する。これによ
り、より厳密な放射能濃度が得られるため監視精度が向
上する。
線モニタでは、請求項5の発明の作用に加え、計数率を
放射能濃度に換算する検出効率値として、ラドン娘核種
が放出するα線エネルギー別の値を別々に、またはラド
ン娘核種によらず予め標準α線源に対して求めた値を共
通に用いて、ラドン娘核種の濃度を算出する。これによ
り、より厳密な放射能濃度が得られるため監視精度が向
上する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるラドン
抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わるラドン
抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。
【0032】放射線検出部1は、ろ紙に吸着した塵埃中
に含まれる放射性物質からのα線とβ線とを同時に弁別
して、α線とβ線とを別々に測定するものであり、放射
線検出部1で測定されたα線およびβ線は、計数率演算
部2に入力される。計数率演算部2では、放射線検出部
1からのα線およびβ線に基づきα線計数率およびβ線
計数率を算出し演算処理部3に出力する。
に含まれる放射性物質からのα線とβ線とを同時に弁別
して、α線とβ線とを別々に測定するものであり、放射
線検出部1で測定されたα線およびβ線は、計数率演算
部2に入力される。計数率演算部2では、放射線検出部
1からのα線およびβ線に基づきα線計数率およびβ線
計数率を算出し演算処理部3に出力する。
【0033】一方、時間計測部4は、ろ紙へのサンプリ
ング開始からの経過時間(サンプリング開始からのろ紙
への吸着時間)を測定するものであり、その時間は演算
処理部3に入力される。
ング開始からの経過時間(サンプリング開始からのろ紙
への吸着時間)を測定するものであり、その時間は演算
処理部3に入力される。
【0034】演算処理部3では、計数率演算部2で算出
されたα線計数率およびβ線計数率と、時間計測部4か
ら入力したサンプリング開始からの経過時間とに基づい
て、天然放射性核種(ラドン娘核種)の影響を評価補正
し、人工核種による放射線を演算し出力する。
されたα線計数率およびβ線計数率と、時間計測部4か
ら入力したサンプリング開始からの経過時間とに基づい
て、天然放射性核種(ラドン娘核種)の影響を評価補正
し、人工核種による放射線を演算し出力する。
【0035】図2は、本発明の第2の実施の形態に係わ
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、演算処理部3と計数率演算部2との間に混入補
正手段12を介在させたものである。
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、演算処理部3と計数率演算部2との間に混入補
正手段12を介在させたものである。
【0036】放射線検出部1から出力されるα線やβ線
には相互に混入成分があり、計数率演算部2からのα線
計数率やβ線計数率には相互に混入成分がある。すなわ
ち、α線計数率には僅かなβ線反応成分が、β線計数率
にはα線反応成分が混在している。従って、ラドン娘核
種濃度をα線から評価するためには、混入のないα線計
数率が必要である。さらに、正味のβ線計数率を算出す
る場合にも、観測β線計数率にα線の混入成分を取り除
くことが精度向上に貢献する。そこで、混入補正手段1
2では以下のような処理を行う。
には相互に混入成分があり、計数率演算部2からのα線
計数率やβ線計数率には相互に混入成分がある。すなわ
ち、α線計数率には僅かなβ線反応成分が、β線計数率
にはα線反応成分が混在している。従って、ラドン娘核
種濃度をα線から評価するためには、混入のないα線計
数率が必要である。さらに、正味のβ線計数率を算出す
る場合にも、観測β線計数率にα線の混入成分を取り除
くことが精度向上に貢献する。そこで、混入補正手段1
2では以下のような処理を行う。
【0037】放射線検出部1のβ線検出器での測定計数
値をCb、放射線検出部1のα線検出器での測定計数値Ca
とし、それぞれの計数効率をεa,、εbとする。計数効
率のエネルギー依存性はないものと仮定する。また、α
線検出器でのβ線混入率をDaとし、β線検出器でのα線
混入率をDbとする。真のα線計数率Cat、真のβ線計数
率Cbtを求めるために、以下の連立方程式を解く。
値をCb、放射線検出部1のα線検出器での測定計数値Ca
とし、それぞれの計数効率をεa,、εbとする。計数効
率のエネルギー依存性はないものと仮定する。また、α
線検出器でのβ線混入率をDaとし、β線検出器でのα線
混入率をDbとする。真のα線計数率Cat、真のβ線計数
率Cbtを求めるために、以下の連立方程式を解く。
【0038】Cbt*Db + Cat = Ca …(式1) Cat*Da + Cbt = Cb …(式2)
【0039】ここで、Ca,Cb,Db,Daが既知であるため、
真のα線計数率Catと真のβ線計数率Cbtが求められる。
以下、演算処理部3では、得られた真のα線計数率Cat
とα線の検出効率εaから、総α放出数Gaが求められ
る。
真のα線計数率Catと真のβ線計数率Cbtが求められる。
以下、演算処理部3では、得られた真のα線計数率Cat
とα線の検出効率εaから、総α放出数Gaが求められ
る。
【0040】Ga=Cat/εa …(式3)
【0041】これにより、計数率データに含まれるα線
成分とβ線成分の相互混入の補正を行う。そして、混入
のないα線計数率により、ラドン娘核種濃度の評価を行
う。従って、精度の良いラドン娘核種濃度が得られる。
成分とβ線成分の相互混入の補正を行う。そして、混入
のないα線計数率により、ラドン娘核種濃度の評価を行
う。従って、精度の良いラドン娘核種濃度が得られる。
【0042】図3は、本発明の第3の実施の形態に係わ
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、時間計測部4に代えて、サンプリング停止直後
からの経過時間を計測する減衰時間計測部20を設けた
ものである。図1の第1の実施の形態では、サンプリン
グ中、すなわち集塵中の測定を前提としたが、第3の実
施の形態では、演算処理部3は、計数率演算部2で算出
されたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング停止
からの経過時間とに基づいて、天然放射性核種の影響を
評価補正するための演算を行う。これにより、集塵終了
後の放射線の減衰期間中の測定をすることができる。
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、時間計測部4に代えて、サンプリング停止直後
からの経過時間を計測する減衰時間計測部20を設けた
ものである。図1の第1の実施の形態では、サンプリン
グ中、すなわち集塵中の測定を前提としたが、第3の実
施の形態では、演算処理部3は、計数率演算部2で算出
されたα線計数率およびβ線計数率とサンプリング停止
からの経過時間とに基づいて、天然放射性核種の影響を
評価補正するための演算を行う。これにより、集塵終了
後の放射線の減衰期間中の測定をすることができる。
【0043】図4は、本発明の第4の実施の形態に係わ
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、サンプリング停止直後からの経過時間を計測す
る減衰時間計測部20を追加して設けたものである。演
算処理部3は、サンプリング中においては集塵中の放射
線の測定を行い、サンプリング停止後においては減衰期
間中の放射線の測定を行うようにしたものである。
るラドン抑制型ダスト放射線モニタの構成図である。こ
の第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
に対し、サンプリング停止直後からの経過時間を計測す
る減衰時間計測部20を追加して設けたものである。演
算処理部3は、サンプリング中においては集塵中の放射
線の測定を行い、サンプリング停止後においては減衰期
間中の放射線の測定を行うようにしたものである。
【0044】減衰期間中は、ラドンのみの場合、既知の
半減期に従う挙動をする。従って、この減衰挙動からは
ずれる場合にはラドン娘核種以外の成分が含まれている
ということがわかる。これにより、ラドン娘核種を同定
するパラメータや情報が増え、より信頼性の高い補正が
可能となる。
半減期に従う挙動をする。従って、この減衰挙動からは
ずれる場合にはラドン娘核種以外の成分が含まれている
ということがわかる。これにより、ラドン娘核種を同定
するパラメータや情報が増え、より信頼性の高い補正が
可能となる。
【0045】次に、ラドン娘核種の時系列応答特性につ
いて、その概要を説明する。ラドン娘核種からは表1に
示すようなα線、β線が出力される。
いて、その概要を説明する。ラドン娘核種からは表1に
示すようなα線、β線が出力される。
【0046】
【表1】
【0047】α線はRaAとRaC'、β線はRaB、RaCとから
放出される。β線は原子力プラントでの主な着目核種で
Co-60からも放出されるが、α線はCo-60からは放出され
ない。このため、α線を基にラドンの存在を推定するこ
とができる。
放出される。β線は原子力プラントでの主な着目核種で
Co-60からも放出されるが、α線はCo-60からは放出され
ない。このため、α線を基にラドンの存在を推定するこ
とができる。
【0048】ろ紙へ吸気して塵埃を吸着している過程
で、放射性物質は蓄積もするが、同時に逐次壊変する。
このため、α線とβ線との比率は常に一定となるとは限
らないが、それぞれの逐次壊変の時系列挙動は半減期が
既知であるため経過時間毎の評価が可能である。
で、放射性物質は蓄積もするが、同時に逐次壊変する。
このため、α線とβ線との比率は常に一定となるとは限
らないが、それぞれの逐次壊変の時系列挙動は半減期が
既知であるため経過時間毎の評価が可能である。
【0049】いま、ラドン娘核種RaA、RaB、RaCの3核
種についての逐次壊変を考え、集塵中にろ紙に蓄積する
原子数の時間変化の関数を考える。また、ラドン娘核種
RaA、RaB、RaCを添字1〜3に対応させ、空気中濃度の
初期値および諸定数を以下のように定義する。
種についての逐次壊変を考え、集塵中にろ紙に蓄積する
原子数の時間変化の関数を考える。また、ラドン娘核種
RaA、RaB、RaCを添字1〜3に対応させ、空気中濃度の
初期値および諸定数を以下のように定義する。
【0050】 空気中放射能濃度 :ni、但し(i=1,2,3) 崩壊定数 :λi、但し(i=1,2,3) フィルタ効率:η 集塵流量率 :q 計数効率 :ε
【0051】また、フィルタの発現効率は仮に100%
とし、ni・η・q=Piと表す。いま、サンプリング開
始時刻を時間の原点とし、サンプリングしながら測定を
行なうことを考える。空気中濃度niを既知として、サ
ンプリングにより、ろ紙上に補集される原子数をNit
(i=1〜3)とする。この時、λi・Ni・εが計数値に相
当する。各核種について、サンプリング開始後の時間t
までにろ紙上に蓄積される原子数N1t、N2t、N3tは以
下のように求められる。
とし、ni・η・q=Piと表す。いま、サンプリング開
始時刻を時間の原点とし、サンプリングしながら測定を
行なうことを考える。空気中濃度niを既知として、サ
ンプリングにより、ろ紙上に補集される原子数をNit
(i=1〜3)とする。この時、λi・Ni・εが計数値に相
当する。各核種について、サンプリング開始後の時間t
までにろ紙上に蓄積される原子数N1t、N2t、N3tは以
下のように求められる。
【0052】
【数1】
【0053】永続平衡を仮定して、ラドン娘核種RaA、R
aB、RaCから個別に発生するα線数とβ線数との合計を
試算してみると、図5(a)のような時系列変化が得ら
れる。また、ラドン娘核種RaA、RaB、RaCから発生する
全α線と全β線とを考えた場合には、図5(b)のよう
な応答が得られる。図6は、これらを基に、α線とβ線
との比率k(k=β/α)を計算した特性図である。
aB、RaCから個別に発生するα線数とβ線数との合計を
試算してみると、図5(a)のような時系列変化が得ら
れる。また、ラドン娘核種RaA、RaB、RaCから発生する
全α線と全β線とを考えた場合には、図5(b)のよう
な応答が得られる。図6は、これらを基に、α線とβ線
との比率k(k=β/α)を計算した特性図である。
【0054】これから分かるように、α線とβ線との比
率k(k=β/α)は、サンプリング開始から一定時間
経過後には定常値に落ち着くが、その過程で大きく変化
する。サンプリングとろ紙送りの時間にもよるが、自然
界に一定の割合でラドン娘核種が存在しているとはいっ
ても、ろ紙上に集塵して測定する場合には逐次壊変のた
め、複雑な時系列変化および過渡応答をすることが分か
る。
率k(k=β/α)は、サンプリング開始から一定時間
経過後には定常値に落ち着くが、その過程で大きく変化
する。サンプリングとろ紙送りの時間にもよるが、自然
界に一定の割合でラドン娘核種が存在しているとはいっ
ても、ろ紙上に集塵して測定する場合には逐次壊変のた
め、複雑な時系列変化および過渡応答をすることが分か
る。
【0055】本発明では、このラドン娘核種の時系列応
答特性に基づき、演算処理部3において、放射線検出部
1で検出された放射線がラドン娘核種成分のみによる放
射線か否かの判定を行う。
答特性に基づき、演算処理部3において、放射線検出部
1で検出された放射線がラドン娘核種成分のみによる放
射線か否かの判定を行う。
【0056】図7は、本発明における演算処理部3の一
例(その1)を示す構成図である。計数率演算部2から
のα線計数率およびβ線計数率は、演算処理部3の比演
算手段5に入力され、この比演算手段5によりα線計数
率とβ線計数率との比率kが算出される。比較判定手段
6は、比演算手段5で算出した比率kが予め設定された
基準値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定す
るものであり、管理幅内に収まっているときは、放射線
がラドン娘核種成分のみによる放射線であると判定す
る。つまり、人工核種による放射線はないと判定する。
例(その1)を示す構成図である。計数率演算部2から
のα線計数率およびβ線計数率は、演算処理部3の比演
算手段5に入力され、この比演算手段5によりα線計数
率とβ線計数率との比率kが算出される。比較判定手段
6は、比演算手段5で算出した比率kが予め設定された
基準値とその管理幅内に収まっているかどうかを判定す
るものであり、管理幅内に収まっているときは、放射線
がラドン娘核種成分のみによる放射線であると判定す
る。つまり、人工核種による放射線はないと判定する。
【0057】すなわち、比演算手段5ではα線計数率と
β線計数率との比率kを計算し、比較判定手段6内に予
め設定された基準値と比較判定を行い、その差が予め定
めた管理幅以内に収まっているか逸脱しているかを判定
する。
β線計数率との比率kを計算し、比較判定手段6内に予
め設定された基準値と比較判定を行い、その差が予め定
めた管理幅以内に収まっているか逸脱しているかを判定
する。
【0058】この場合の基準値および管理幅は、図6に
示した比率kの特性を基に統計揺らぎを考慮して予め定
められる。例えば、管理幅はk(β/α)値の標準偏差
の3倍の一定値に設定される。k(β/α)の値が時系
列応答として初期値の50%変化することが見込まれる
場合には、この値を織り込んで管理幅を広く設定してお
けば良い。
示した比率kの特性を基に統計揺らぎを考慮して予め定
められる。例えば、管理幅はk(β/α)値の標準偏差
の3倍の一定値に設定される。k(β/α)の値が時系
列応答として初期値の50%変化することが見込まれる
場合には、この値を織り込んで管理幅を広く設定してお
けば良い。
【0059】いま、ラドン娘核種以外の人工核種により
β線成分が増大した場合、比演算手段5で算出されるk
(β/α)は増大する。そして、その増大により基準値
からの管理幅を超えた場合は、放射線がラドン娘核種成
分以外のものも含まれ、人工核種による放射線があると
判定することになる。
β線成分が増大した場合、比演算手段5で算出されるk
(β/α)は増大する。そして、その増大により基準値
からの管理幅を超えた場合は、放射線がラドン娘核種成
分以外のものも含まれ、人工核種による放射線があると
判定することになる。
【0060】これにより、本来経過時間に依存するはず
の変動幅を予め予測しておき、その最大幅を管理幅と設
定することで、過渡的な応答に対しても精度の良い監視
をすることができる。
の変動幅を予め予測しておき、その最大幅を管理幅と設
定することで、過渡的な応答に対しても精度の良い監視
をすることができる。
【0061】図8は、本発明における演算処理部3の一
例(その2)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7に示した演算処理部3に対し、管理幅自体を経
過時間に応じて変化させる管理幅変更手段7を追加して
設けたものである。
例(その2)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7に示した演算処理部3に対し、管理幅自体を経
過時間に応じて変化させる管理幅変更手段7を追加して
設けたものである。
【0062】すなわち、図7の演算処理部3では、管理
幅には統計揺らぎこそ考慮していたが、時系列変化の最
大変化幅を最初から見込んだ形で管理幅を予め決めてい
る。この一例(その2)による演算処理部3では、経過
時間に応じて積極的に管理幅を変更する。つまり、管理
幅変更手段7は、複数の管理幅を有し、時間測定部4か
ら入力したサンプリング開始からの経過時間が予め設定
した経過時間に未到達な場合と到達後の場合とで管理幅
を切り替える。
幅には統計揺らぎこそ考慮していたが、時系列変化の最
大変化幅を最初から見込んだ形で管理幅を予め決めてい
る。この一例(その2)による演算処理部3では、経過
時間に応じて積極的に管理幅を変更する。つまり、管理
幅変更手段7は、複数の管理幅を有し、時間測定部4か
ら入力したサンプリング開始からの経過時間が予め設定
した経過時間に未到達な場合と到達後の場合とで管理幅
を切り替える。
【0063】段階的あるいは逐次に管理幅を変更し、で
きるだけ統計ゆらぎ以外に見込む余分な幅を小さくす
る。これにより、人工核種の増大事象の実効検出感度を
高め、精度の良い監視をする。
きるだけ統計ゆらぎ以外に見込む余分な幅を小さくす
る。これにより、人工核種の増大事象の実効検出感度を
高め、精度の良い監視をする。
【0064】図9は、本発明における演算処理部3の一
例(その3)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7に示した演算処理部3に対し、サンプリング開
始からの経過時間に応じた基準値とその管理幅を予め設
定した比較値設定手段8を追加して設けたものである。
例(その3)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7に示した演算処理部3に対し、サンプリング開
始からの経過時間に応じた基準値とその管理幅を予め設
定した比較値設定手段8を追加して設けたものである。
【0065】図7や図8に示した演算処理部3では、い
ずれも比較判定手段6で参照される基準値は予め定めら
れた固定値であるが、図9に示した演算処理部3では、
比較値設定手段8により、サンプリング開始からの経過
時間に応じて積極的にα線計数率とβ線計数率の比率k
の基準値と変化幅を変更するものである。
ずれも比較判定手段6で参照される基準値は予め定めら
れた固定値であるが、図9に示した演算処理部3では、
比較値設定手段8により、サンプリング開始からの経過
時間に応じて積極的にα線計数率とβ線計数率の比率k
の基準値と変化幅を変更するものである。
【0066】段階的あるいは逐次値を変更し、経過時間
に応じた時系列応答の予測値として基準値を設定する。
これにより、比演算手段5で算出されたα線計数率とβ
線計数率との比率が常に最適な基準値と比較判定がなさ
れその変化幅内に入っているかの判定が行われる。これ
により、人工核種の増大事象の実効検出感度を高め、精
度の良い監視をすることができる。
に応じた時系列応答の予測値として基準値を設定する。
これにより、比演算手段5で算出されたα線計数率とβ
線計数率との比率が常に最適な基準値と比較判定がなさ
れその変化幅内に入っているかの判定が行われる。これ
により、人工核種の増大事象の実効検出感度を高め、精
度の良い監視をすることができる。
【0067】図10は、本発明における演算処理部3の
一例(その4)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7ないし図9の演算処理部3のようにα線計数率
とβ線形数率の比に着目してラドン娘核種による成分を
除外して補正するものではなく、ラドン娘核種の放射濃
度自体を算出して、そこから真のβ線信号としてラドン
娘核種による成分を除外して補正するものである。
一例(その4)を示す構成図である。この演算処理部3
は、図7ないし図9の演算処理部3のようにα線計数率
とβ線形数率の比に着目してラドン娘核種による成分を
除外して補正するものではなく、ラドン娘核種の放射濃
度自体を算出して、そこから真のβ線信号としてラドン
娘核種による成分を除外して補正するものである。
【0068】すなわち、演算処理部3は、計数率演算部
2からのα線計数率に基づいてラドン娘核種の放射能濃
度を算出するラドン娘核種濃度算出手段9と、ラドン娘
核種濃度算出手段9で算出された放射能濃度を基にラド
ンβ線計数率を予測評価するラドンβ線計数率評価手段
10と、計数率演算部2からのβ線計数率からラドンβ
線計数率を減算してβ線正味計数率を算出するβ線正味
計数率算出手段11とからなる。
2からのα線計数率に基づいてラドン娘核種の放射能濃
度を算出するラドン娘核種濃度算出手段9と、ラドン娘
核種濃度算出手段9で算出された放射能濃度を基にラド
ンβ線計数率を予測評価するラドンβ線計数率評価手段
10と、計数率演算部2からのβ線計数率からラドンβ
線計数率を減算してβ線正味計数率を算出するβ線正味
計数率算出手段11とからなる。
【0069】ラドン娘核種濃度算出手段9は、α線計数
率と経過時間情報、流量率や検出効率、核種存在比等を
用いて、ろ紙上に蓄積されたラドン放射能濃度を算出す
る。この出力情報はラドンβ線計数率評価手段10に入
力され、β崩壊の情報(分岐率、エネルギーなどが既
知)からラドン娘核種全てから放出されるβ線の発生率
を評価する。
率と経過時間情報、流量率や検出効率、核種存在比等を
用いて、ろ紙上に蓄積されたラドン放射能濃度を算出す
る。この出力情報はラドンβ線計数率評価手段10に入
力され、β崩壊の情報(分岐率、エネルギーなどが既
知)からラドン娘核種全てから放出されるβ線の発生率
を評価する。
【0070】この発生率の評価値はβ線正味計数率算出
手段11に入力されるが、ここでは、β線検出器の検出
効率等を考慮して、観測されるべきβ線計数率に変換し
た後、実際に観測されたβ線計数率からこの観測される
べきβ線計数率を減算する。減算の結果残った正味の計
数率がラドン娘核種以外の成分によるものと判定するこ
とができる。これによれば、経過時間によらず常に正味
のβ線計数率が得られ、精度の良い監視をすることがで
きる。
手段11に入力されるが、ここでは、β線検出器の検出
効率等を考慮して、観測されるべきβ線計数率に変換し
た後、実際に観測されたβ線計数率からこの観測される
べきβ線計数率を減算する。減算の結果残った正味の計
数率がラドン娘核種以外の成分によるものと判定するこ
とができる。これによれば、経過時間によらず常に正味
のβ線計数率が得られ、精度の良い監視をすることがで
きる。
【0071】図11は、本発明におけるラドン娘核種濃
度算出手段9の一例(その1)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、ラドン娘核種の存在
比率として、ウラン系列の永続平衡から導出される値を
用いるようにしたものである。
度算出手段9の一例(その1)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、ラドン娘核種の存在
比率として、ウラン系列の永続平衡から導出される値を
用いるようにしたものである。
【0072】図11に示すように、ラドン娘核種濃度算
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には永続平衡から導出される存在比1
4および検出効率情報15が予め記憶されている。
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には永続平衡から導出される存在比1
4および検出効率情報15が予め記憶されている。
【0073】前述の(式1)〜(式6)で示したよう
に、RaA、RaB、RaCの3核種の原子数Nit あるいは放射
能濃度niが未知数であるため、最低でも3核種の相対比
は既知である必要がある。このため、存在比14として
式7に示すような永続平衡から導出される存在比を使用
することができる。
に、RaA、RaB、RaCの3核種の原子数Nit あるいは放射
能濃度niが未知数であるため、最低でも3核種の相対比
は既知である必要がある。このため、存在比14として
式7に示すような永続平衡から導出される存在比を使用
することができる。
【0074】λ1・n1=λ2・n2=λ3・n3 …(式7)
【0075】崩壊定数λ1、λ2、λ3は既知であるた
め、放射線濃度n1、n2、n3の比率を導出することができ
る。このように、3つの核種RaA、RaB、RaCから構成さ
れるラドン娘核種が永続平衡が成立していると仮定して
求めた原子数の存在比を用いてβ線発生数の評価を行う
ことができる。
め、放射線濃度n1、n2、n3の比率を導出することができ
る。このように、3つの核種RaA、RaB、RaCから構成さ
れるラドン娘核種が永続平衡が成立していると仮定して
求めた原子数の存在比を用いてβ線発生数の評価を行う
ことができる。
【0076】図12は、本発明におけるラドン娘核種濃
度算出手段9の一例(その2)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、ラドン娘核種の存在
比率として、予め校正により求めた値を用いるようにし
たものである。
度算出手段9の一例(その2)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、ラドン娘核種の存在
比率として、予め校正により求めた値を用いるようにし
たものである。
【0077】図12に示すように、ラドン娘核種濃度算
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には構成により得た存在比16および
検出効率情報15が予め記憶されている。 集塵形態に
よっては、永続平衡が成立しない場合も多々あるため、
こういった場合には予め校正により得られる存在比16
を登録しておくことができる。
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には構成により得た存在比16および
検出効率情報15が予め記憶されている。 集塵形態に
よっては、永続平衡が成立しない場合も多々あるため、
こういった場合には予め校正により得られる存在比16
を登録しておくことができる。
【0078】ここで、ラドン娘核種の存在比の測定は、
「3回測定法」として知られている手法を用いる。これ
は、サンプリングしたフィルタを減衰させながら3回に
分けてα線計測を行ない、3元連立方程式を解くことに
よりRaA、RaB、RaCの濃度、存在比を求めるものである
{下道国、他:「ラドン娘核種による計数効率の導出
法」、保険物理、29,33-39,(1994)}。
「3回測定法」として知られている手法を用いる。これ
は、サンプリングしたフィルタを減衰させながら3回に
分けてα線計測を行ない、3元連立方程式を解くことに
よりRaA、RaB、RaCの濃度、存在比を求めるものである
{下道国、他:「ラドン娘核種による計数効率の導出
法」、保険物理、29,33-39,(1994)}。
【0079】すなわち、通常のダストモニタではサンプ
リングしながら測定を行なうが、校正の場合には、図1
3に示すシーケンスで測定を行なう。
リングしながら測定を行なうが、校正の場合には、図1
3に示すシーケンスで測定を行なう。
【0080】サンプリング開始を時刻の起点t=0とし
て、サンプリング終了時刻をSとする。いま、n回目の
測定で得られる計数値を一般式で表すために、測定開始
時間をT1、測定終了時間をT2とする。前述の検討の場合
と同様に、RaA、RaB、RaCを添字1〜3に対応させて考
える。
て、サンプリング終了時刻をSとする。いま、n回目の
測定で得られる計数値を一般式で表すために、測定開始
時間をT1、測定終了時間をT2とする。前述の検討の場合
と同様に、RaA、RaB、RaCを添字1〜3に対応させて考
える。
【0081】先ず、サンプリング終了時間のフィルタ上
の放射能濃度(原子数)N1S、N2S、N3Sは既に求めた
(式1)〜(式3)にt=Sを代入して、以下のように表
される。
の放射能濃度(原子数)N1S、N2S、N3Sは既に求めた
(式1)〜(式3)にt=Sを代入して、以下のように表
される。
【0082】
【数2】
【0083】サンプリング終了後、若干の冷却時間があ
り時刻T1〜T2で計数測定を行なう場合の壊変する原子数
N1、N2、N3を考える。N1はサンプリング終了後は減衰す
るだけであるため、式8で示される。
り時刻T1〜T2で計数測定を行なう場合の壊変する原子数
N1、N2、N3を考える。N1はサンプリング終了後は減衰す
るだけであるため、式8で示される。
【0084】また、N2はN2Sの減衰項に加え、N1Sからの
生成項が加えられる過渡平衡状態となるため、式9で示
される。また、N3もN3Sの減衰項に加え、N2Sからの生成
項が加えられる過渡平衡状態となるため、式10で示さ
れる。
生成項が加えられる過渡平衡状態となるため、式9で示
される。また、N3もN3Sの減衰項に加え、N2Sからの生成
項が加えられる過渡平衡状態となるため、式10で示さ
れる。
【0085】
【数3】
【0086】ここで、R1=λ2・n2/λ1・n1、R2=λ3
・n3/λ1・n1とおいて式9、式10に代入し、P1を共
通項として整理した結果、以下のような式が得られる。
・n3/λ1・n1とおいて式9、式10に代入し、P1を共
通項として整理した結果、以下のような式が得られる。
【0087】
【数4】
【0088】α線はRaA、RaC'から放出されるため、そ
の時の計数値をCatとする。ここでCatは真のα線計数値
であり、前述の(式1、式2)から求めておく。ろ紙の
発現効率の正確な評価は困難であるため100%とす
る。以上の仮定により、以下の関係式が成り立つ。
の時の計数値をCatとする。ここでCatは真のα線計数値
であり、前述の(式1、式2)から求めておく。ろ紙の
発現効率の正確な評価は困難であるため100%とす
る。以上の仮定により、以下の関係式が成り立つ。
【0089】 Cat=εa・(λ1・N1+λ3・N3) =εa・P1・(F1(S,T1,T2)+F3(S,T1,T2)) =εa・n1・η・q・(F1(S,T1,T2)+F3(S,T1,T2)) …(式17)
【0090】未知数はn1及びF3に含まれるR1、R2の3つ
である。即ち、 Cat=K1・n1・(K2+K3・R1+K4・R2) なる型で表される。従って、3回の測定を行ない連立方
程式を解くことで、未知数n1、R1、R2が求められる。
である。即ち、 Cat=K1・n1・(K2+K3・R1+K4・R2) なる型で表される。従って、3回の測定を行ない連立方
程式を解くことで、未知数n1、R1、R2が求められる。
【0091】次に、図14は、本発明におけるラドン娘
核種濃度算出手段9の一例(その3)を示す構成図であ
る。このラドン娘核種濃度算出手段9は、計数率を放射
能濃度に換算する検出効率値として、ラドン娘核種が放
出するα線エネルギー別の値を別々に用いるようにした
ものである。
核種濃度算出手段9の一例(その3)を示す構成図であ
る。このラドン娘核種濃度算出手段9は、計数率を放射
能濃度に換算する検出効率値として、ラドン娘核種が放
出するα線エネルギー別の値を別々に用いるようにした
ものである。
【0092】図14に示すように、ラドン娘核種濃度算
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には存在比17および核種別検出効率
18が予め記憶されている。
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には存在比17および核種別検出効率
18が予め記憶されている。
【0093】放射線検出部1のα線検出器の効率にエネ
ルギー依存性がある場合には、計数率を存在比別に分配
した上で、核種別の独立した検出効率を用いて濃度計算
をする。これにより、より精度の高い放射能濃度評価効
果とこれに続くラドン抑制効果を実現できる。
ルギー依存性がある場合には、計数率を存在比別に分配
した上で、核種別の独立した検出効率を用いて濃度計算
をする。これにより、より精度の高い放射能濃度評価効
果とこれに続くラドン抑制効果を実現できる。
【0094】図15は、本発明におけるラドン娘核種濃
度算出手段9の一例(その4)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、計数率を放射能濃度
に換算する検出効率値として、ラドン娘核種によらず予
め標準α線源に対して求めた値を共通に用いるようにし
たものである。
度算出手段9の一例(その4)を示す構成図である。こ
のラドン娘核種濃度算出手段9は、計数率を放射能濃度
に換算する検出効率値として、ラドン娘核種によらず予
め標準α線源に対して求めた値を共通に用いるようにし
たものである。
【0095】図15に示すように、ラドン娘核種濃度算
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には存在比17および共通検出効率1
9が予め記憶されている。
出手段9は、濃度演算手段13および記憶手段23を有
し、記憶手段23には存在比17および共通検出効率1
9が予め記憶されている。
【0096】ラドン娘核種RaA,RaC'から放出されるα線
エネルギーは約6〜8MeVである。両者のエネルギー
のα線の飛程を含むような厚さ設計したα線検出器の場
合には、検出効率に大きな差はない。このような場合に
は、核種別ではなく単一の検出効率値を用いることが可
能であり、全α計数率と検出効率から放射能濃度を計算
をする。これにより、より簡素で精度の高い放射能濃度
評価効果とこれに続くラドン抑制効果を実現できる。
エネルギーは約6〜8MeVである。両者のエネルギー
のα線の飛程を含むような厚さ設計したα線検出器の場
合には、検出効率に大きな差はない。このような場合に
は、核種別ではなく単一の検出効率値を用いることが可
能であり、全α計数率と検出効率から放射能濃度を計算
をする。これにより、より簡素で精度の高い放射能濃度
評価効果とこれに続くラドン抑制効果を実現できる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラドン抑
制型ダスト放射線モニタによれば、サンプリング時間や
減衰時間を用いて、時間的に変化するラドン娘核種から
のα線およびβ線の発生割合を算出するので、サンプリ
ング条件や時間に依らない高精度のラドンによる影響抑
制効果が得られる。
制型ダスト放射線モニタによれば、サンプリング時間や
減衰時間を用いて、時間的に変化するラドン娘核種から
のα線およびβ線の発生割合を算出するので、サンプリ
ング条件や時間に依らない高精度のラドンによる影響抑
制効果が得られる。
【0098】また、α線とβ線との比率の時間変化に着
目してラドン娘核種を監視し、α線計数率から時間変化
に着目した形でろ紙上に蓄積したラドン娘核種の放射能
濃度を求め、そこからβ線寄与分を算出するので、サン
プリング条件や時間に依らない高精度のラドンによる影
響抑制効果が得られる。
目してラドン娘核種を監視し、α線計数率から時間変化
に着目した形でろ紙上に蓄積したラドン娘核種の放射能
濃度を求め、そこからβ線寄与分を算出するので、サン
プリング条件や時間に依らない高精度のラドンによる影
響抑制効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるラドン抑制
型ダスト放射線モニタの構成図。
型ダスト放射線モニタの構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わるラドン抑制
型ダスト放射線モニタの構成図。
型ダスト放射線モニタの構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わるラドン抑制
型ダスト放射線モニタの構成図。
型ダスト放射線モニタの構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わるラドン抑制
型ダスト放射線モニタの構成図。
型ダスト放射線モニタの構成図。
【図5】ラドン娘核種RaA、RaB、RaCによるα線および
β線の相対強度を示す特性図。
β線の相対強度を示す特性図。
【図6】ラドン娘核種RaA、RaB、RaCによるα線とβ線
との比率k(k=β/α)の特性図。
との比率k(k=β/α)の特性図。
【図7】本発明における演算処理部の一例(その1)を
示す構成図。
示す構成図。
【図8】本発明における演算処理部の一例(その2)を
示す構成図。
示す構成図。
【図9】本発明における演算処理部の一例(その3)を
示す構成図。
示す構成図。
【図10】本発明における演算処理部の一例(その4)
を示す構成図。
を示す構成図。
【図11】本発明におけるラドン娘核種濃度算出手段の
一例(その1)を示す構成図。
一例(その1)を示す構成図。
【図12】本発明におけるラドン娘核種濃度算出手段の
一例(その2)を示す構成図。
一例(その2)を示す構成図。
【図13】校正のための測定シーケンスの説明図。
【図14】本発明におけるラドン娘核種濃度算出手段の
一例(その3)を示す構成図。
一例(その3)を示す構成図。
【図15】本発明におけるラドン娘核種濃度算出手段の
一例(その4)を示す構成図。
一例(その4)を示す構成図。
【図16】従来のラドン抑制型ダスト放射線モニタでの
ラドン補正の一例を示す説明図。
ラドン補正の一例を示す説明図。
【図17】従来のラドン抑制型ダスト放射線モニタでの
ラドン補正の別の一例を示す説明図。
ラドン補正の別の一例を示す説明図。
1…放射線検出部、2…計数率演算部、3…演算処理
部、4…時間計測部、5…比演算手段、6…比較判定手
段、7…管理幅変更手段、8…比較値設定手段、9…ラ
ドン娘核種濃度算出手段、10…ラドンβ線計数率評価
手段、11…β線正味計数率算出手段、12…混入補正
手段、13…濃度演算手段、20…係数演算部、21…
単純減算部、22…スペクトル分析部、23…記憶手段
部、4…時間計測部、5…比演算手段、6…比較判定手
段、7…管理幅変更手段、8…比較値設定手段、9…ラ
ドン娘核種濃度算出手段、10…ラドンβ線計数率評価
手段、11…β線正味計数率算出手段、12…混入補正
手段、13…濃度演算手段、20…係数演算部、21…
単純減算部、22…スペクトル分析部、23…記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21C 17/00 J (72)発明者 千葉 恵一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 森本 総一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA01 AA17 AA18 BA03 BA16 CA02 CA10 CA42 DA08 EA01 EA02 FA18 FB05 FB07 FB09 FB10 FB15 FC12 GA11 GA21 GA36 2G088 EE12 EE21 FF05 FF06 HH03 KK24 KK28 LL05 LL06 LL28 LL30
Claims (10)
- 【請求項1】 ろ紙に吸着した塵埃中に含まれる放射性
物質からのα線とβ線とを同時に弁別し測定する放射線
検出部と、ろ紙へのサンプリング開始からの経過時間を
測定する時間計測部と、前記放射線検出部からのα線お
よびβ線に基づきα線計数率およびβ線計数率を算出す
る計数率演算部と、前記計数率演算部で算出されたα線
計数率およびβ線計数率と前記サンプリング開始からの
経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評価補正
するための演算を行いその結果を出力する演算処理部と
を備えたことを特徴とするラドン抑制型ダスト放射線モ
ニタ。 - 【請求項2】 前記計数率演算部からのα線計数率およ
びβ線計数率に含まれるβ線およびα線の混入成分を除
去して真のα線計数率および真のβ線計数率を算出し前
記演算処理部に出力する混入補正手段を設けたことを特
徴とする請求項1に記載のラドン抑制型ダスト放射線モ
ニタ。 - 【請求項3】 前記時間計測部に代えて、サンプリング
停止直後からの経過時間を計測する減衰時間計測部を設
けたことを特徴とする請求項1または2に記載のラドン
抑制型ダスト放射線モニタ。 - 【請求項4】 前記時間計測部に加え、サンプリング停
止直後からの経過時間を計測する減衰時間計測部を設
け、前記演算処理部は、前記計数率演算部で算出された
α線計数率およびβ線計数率と前記サンプリング停止か
らの経過時間とに基づいて天然放射性核種の影響を評価
補正するための演算を行いその結果を出力することを特
徴とする請求項1または2に記載のラドン抑制型ダスト
放射線モニタ。 - 【請求項5】 前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段とを備
えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
に記載のラドン抑制型ダスト放射線モニタ。 - 【請求項6】 前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記比演算手段
で算出した比率が予め設定された基準値とその管理幅内
に収まっているかどうかを判定する比較判定手段と、予
め設定した経過時間に未到達な場合と到達後の場合とで
前記管理幅を切り替える管理幅変更手段とを備えたこと
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
ラドン抑制型ダスト放射線モニタ。 - 【請求項7】 前記演算処理部は、α線計数率とβ線計
数率との比率を算出する比演算手段と、前記サンプリン
グ開始からの経過時間に応じた基準値とその変化幅を設
定する比較値設定手段と、前記比演算手段で算出したα
線計数率とβ線計数率との比率が前記比較値設定手段に
設定された基準値とその管理幅内に収まっているかどう
かを判定する比較判定手段とを備えたことを特徴とする
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のラドン抑制型
ダスト放射線モニタ。 - 【請求項8】 前記演算処理部は、前記計数率演算部か
らのα線計数率に基づいてラドン娘核種の放射能濃度を
算出するラドン娘核種濃度算出手段と、前記ラドン娘核
種濃度算出手段で算出された放射能濃度を基にラドンβ
線計数率を予測評価するラドンβ線計数率評価手段と、
前記計数率演算部からのβ線計数率から前記ラドンβ線
計数率を減算するβ線正味計数率算出手段とを備えたこ
とを特徴とする請求項1に記載のラドン抑制型ダスト放
射線モニタ。 - 【請求項9】 前記ラドン娘核種濃度算出手段は、ラド
ン娘核種の存在比率として、ウラン系列の永続平衡から
導出される値、または予め校正により求めた値を用いる
ことを特徴とする請求項8に記載のラドン抑制型ダスト
放射線モニタ。 - 【請求項10】 前記ラドン娘核種濃度算出手段は、計
数率を放射能濃度に換算する検出効率値として、ラドン
娘核種が放出するα線エネルギー別の値を別々に、また
はラドン娘核種によらず予め標準α線源に対して求めた
値を共通に用いることを特徴とする請求項8に記載のラ
ドン抑制型ダスト放射線モニタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000056607A JP2001242251A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | ラドン抑制型ダスト放射線モニタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000056607A JP2001242251A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | ラドン抑制型ダスト放射線モニタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001242251A true JP2001242251A (ja) | 2001-09-07 |
Family
ID=18577520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000056607A Withdrawn JP2001242251A (ja) | 2000-03-02 | 2000-03-02 | ラドン抑制型ダスト放射線モニタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001242251A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107063954A (zh) * | 2017-04-12 | 2017-08-18 | 北京雪迪龙科技股份有限公司 | 一种误差校正控制系统、β测尘仪消除滤带误差的方法 |
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JP7546533B2 (ja) | 2021-09-22 | 2024-09-06 | 三菱電機株式会社 | 放射能測定装置 |
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2000
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