JP2001241936A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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JP2001241936A
JP2001241936A JP2000053501A JP2000053501A JP2001241936A JP 2001241936 A JP2001241936 A JP 2001241936A JP 2000053501 A JP2000053501 A JP 2000053501A JP 2000053501 A JP2000053501 A JP 2000053501A JP 2001241936 A JP2001241936 A JP 2001241936A
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measuring device
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Shuichi Kamiyama
修一 上山
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定容器にゆがみ等の変形を生じさせること
なく測定できて、正確な測定結果を得ることができ、ひ
いては測定結果の信頼性を向上させることができる測定
装置を提供すること。 【解決手段】開口が下向きの缶体1A,1Bの底部を内
側から保持する保持手段20と、缶体1A,1Bの下端
を検出して缶体1A,1Bの全長を求める非接触式の測
定器337とを設けた。缶体1A,1Bは底部のみが内
側から保持されている状態にあるため、缶体1A,1B
にゆがみ等の変形を生じさせるおそれがない。従って、
缶体1A,1Bにゆがみ等の変形を生じさせることなく
測定できるから、正確な測定結果を得ることができ、ひ
いては測定結果の信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定装置に係り、
詳しくは、缶体等の被測定容器を測定する測定装置に関
する。
【0002】
【背景技術】缶体等の容器の製造ラインでは、製造され
た缶体を測定、具体的には、各部寸法や形状等の複数種
の検査項目について測定を行い、その測定結果に基づい
て良否の評価を行うとともに、不良品であった場合、そ
の情報を製造ラインにフィードバックして製造ラインの
調整に利用している。
【0003】ところで、ビール等の内容物が注入される
缶体と、この缶体に取り付けられる蓋部とからなる、い
わゆる2ピース缶の缶体の製造ラインを大きく分けると
2つの製造工程に分けられる。第1の製造工程では、打
抜き加工および絞り加工等を経てアルミニウム製のロー
ル板から缶体のおおまかな形状が成形されている。第1
の製造工程を経た第1の缶体は、第2の製造工程でさら
に絞り加工等を経て開口部フランジ等の細かい形状が成
形されている。そして、このような第1および第2の製
造工程を経た第2の缶体内に内容物が注入された後、第
2の缶体に蓋部が取り付けられる。
【0004】このような第1および第2の缶体の検査に
あたっては、図14に示す各種項目a〜fについて行わ
れている。従来、第1の缶体1Aの全長(高さ)cおよ
び第2の缶体1Bの全長(高さ)eを測定する装置とし
ては、特開平9−1267号公報に開示された測定装置
が知られている。この測定装置は、缶体が立てた状態で
載置される載置台と、この載置台に載置された缶体の上
端に当接される当接板と、この当接板の高さ位置を検出
する反射式レーザセンサとを備えた構造である。このよ
うな測定装置では、缶体を載置台に立てた状態で載置
し、この状態で当接板を下降させて缶体の上端に当接さ
せ、そして、この当接板の高さ位置を検出することで、
缶体の全長を求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような測定装置では、載置台に載置した缶体の上端に
当接板を当接させ、当接板である程度缶体を載置台側に
押さえ込むことで缶体の姿勢を安定させているから、測
定圧の大きさによっては当接板で缶体の上端を凹ませて
しまうおそれがある。このような缶体上端の凹み変形を
避けるために、当接板を缶体上面を覆う大きさに形成し
ても、缶体を載置台と当接板とで挟み込むことになるか
ら、測定圧の大きさによっては、載置台と当接板とで挟
まれた缶体の側板にゆがみ等の変形が生じる可能性があ
る。そして、缶体の全長を測定する際に、このような変
形が缶体に生じてしまうと、正確な測定結果を得ること
ができず、測定結果の信頼性を低減させてしまう可能性
がある。
【0006】本発明の目的は、被測定容器にゆがみ等の
変形を生じさせることなく測定できて、正確な測定結果
を得ることができ、ひいては測定結果の信頼性を向上さ
せることができる測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の測定装置は、上
記目的を達成するために、以下の構成を備える。請求項
1に記載の発明は、開口が下向きの被測定容器の底部を
内側から保持する保持手段と、この保持手段に保持され
た被測定容器のエッジを非接触で検出するエッジ検出器
と、このエッジ検出器と被測定容器とを被測定容器の深
さ方向へ相対移動させる相対移動手段と、前記エッジ検
出器が被測定容器のエッジを検出したときの前記相対移
動量を検出する変位検出手段とを備えていることを特徴
とするものである。
【0008】この発明によれば、保持手段によって開口
が下向きの被測定容器の底部を内側から保持し、この状
態で相対移動手段によってエッジ検出器と被測定容器と
を被測定容器の深さ方向へ相対移動させながら、エッジ
検出器で被測定容器のエッジを非接触で検出し、エッジ
検出器が被測定容器のエッジを検出したときの前記相対
移動量を求めれば、被測定容器の全長(高さ)が求めら
れる。被測定容器は、底部のみが内側から保持されてい
る状態にあるため、従来のように被測定容器を載置台と
当接板とで挟み込むことで被測定容器にゆがみ等の変形
を生じさせるおそれがない。また、測定には非接触で被
測定容器のエッジを検出するエッジ検出器を用いている
ので、測定の際にも、缶体にゆがみ等の変形を生じさせ
るおそれがない。従って、缶体にゆがみ等の変形を生じ
させることなく測定できるため、正確な測定結果を得る
ことができ、ひいては測定結果の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の測定装置において、前記エッジ検出器は、レーザ光を
被測定容器に照射し、その被測定容器からの反射光の有
無から被測定容器のエッジを検出することを特徴とする
ものである。この発明によれば、エッジ検出器は、被測
定容器にレーザ光を照射して被測定容器からの反射光の
有無から被測定容器のエッジを検出するものであるか
ら、カメラ等で得た画像から被測定容器のエッジを検出
するようなものよりも構造を簡単にできる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の測定装置において、前記保持手段は、
前記被測定容器の底部を内側から受けかつ被測定容器の
底部の凹部に対応した凹円錐面状の底受面を有する底受
部と、前記被測定容器の上端に当接して被測定容器の底
部を前記底受面側へ押さえつける押さえ板とを備えてい
ることを特徴とするものである。この発明によれば、底
受部に被せられた被測定容器は、押さえ板で底部が底受
面側に押さえつけられる。底受面は被測定容器の底部の
凹部に対応して凹円錐面状に形成されているため、押さ
え板で被測定容器の底部が底受面側へ押さえつけられる
と、底部が底受面にならい、被測定容器が所定の姿勢、
つまり被測定容器の軸線が垂直方向と略平行な姿勢をと
るようになる。従って、被測定容器を所定の姿勢で保持
でき、また、被測定容器の底部を被測定容器の底部形状
に対応した底受面に押さえつけているので、被測定容器
にゆがみ等の変形を生じさせることもない。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の測定装置において、前記相
対移動手段は、前記エッジ検出器を前記被測定容器の深
さ方向へ昇降させる送り機構と、この送り機構を作動さ
せるステッピングモータとを含んで構成されていること
を特徴とするものである。この発明によれば、エッジ検
出器を被測定容器の深さ方向へ昇降させるのに送り機構
およびステッピングモータを用いているから、任意のパ
ルス信号をステッピングモータに入力することで、エッ
ジ検出器の移動速度を調節できる。これにより、たとえ
ば、被測定容器のエッジ付近に達するまではエッジ検出
器を高速移動させることで測定時間の短縮化がはかれ、
被測定容器のエッジ付近ではエッジ検出器を低速移動さ
せることでエッジ付近でのエッジ検出器の感度を良好に
でき、測定精度を向上させることができる。また、被測
定容器の種類が変更されて、高さ寸法の異なった他の被
測定容器を測定する場合にも、ステッピングモータへ入
力するパルス信号を変更するだけで、エッジ検出器の高
速および低速移動の距離を変更できるから、様々な種類
の被測定容器にも即座に対応できる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の測定装置において、前記押
さえ板の上端に当接するアームを備え、前記変位検出手
段は、アームの前記押さえ板との当接面を前記相対移動
量の原点として相対移動量を検出することを特徴とする
ものである。この発明によれば、変位検出手段は、押さ
え板の上端に当接するアームを備え、このアームの当接
面を相対移動量の原点として相対移動量を検出してい
る。つまり、被測定容器の上端から常に距離が変化しな
いアームの当接面(押さえ板の上端)を相対移動量の原
点としているから、相対移動量の検出を正確にできる。
また、アームは、被測定容器に当接するのではなく、押
さえ板に当接しているので、アームを用いることで被測
定容器に凹みやゆがみ等の変形を生じさせるおそれもな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 (全体構成)図1は本発明の一実施形態に係る被測定容
器としての缶体1A,1Bの検査装置1を示す全体平面
図である。検査装置1は、大きく分けて、缶体1A,1
Bについて予め設定された検査項目を順次測定する測定
装置3と、この測定装置3へ缶体1A,1Bを搬入する
搬入装置2と、これら搬入装置2および測定装置3を遠
隔制御しかつ測定装置3からの測定結果が送信されるコ
ンピュータ4とを備えている。ここで、缶体1A,1B
の検査項目としては、図14に示すように、第1の缶体
1Aでは板厚a、底部窪み量bおよび全長cであり、第
2の缶体1Bでは、開口部のフランジ幅d、全長e、開
口部の内径f、耐圧および耐荷重である。搬入装置2
は、複数の缶体1A,1Bが載置されるパレット2A
と、缶体1A,1Bを立てた姿勢で測定装置3に搬入す
る搬入コンベア2Bと、パレット2Aから缶体1A,1
Bを搬入コンベア2Bに移送する缶体移送装置2Cとを
備えている。
【0014】測定装置3は、60度ずつ回転して停止す
るロータリテーブル10と、ロータリテーブル10上に
配置されかつ缶体1A,1Bを開口を下向きにした姿勢
で保持する保持手段20と、ロータリテーブル10の停
止位置に割り振って設けられて予め設定された検査項目
について測定する測定手段と、缶体1A,1Bの種類を
判別して保持手段20に缶体1A,1Bを振り分けて載
置する判別載置手段40とを備えている。
【0015】ロータリテーブル10は、円板状に形成さ
れ、その円周の中心を回転中心としている。ロータリテ
ーブル10の60度ずつ6分割した位置には、缶体1
A,1Bを保持する保持手段20が設けられている。
【0016】保持手段20は、図2に示すように、ロー
タリテーブル10に回転駆動手段21を介して水平方向
へ回転可能に設けられたプレート22と、プレート22
上に設けられかつ第1および第2の缶体1A,1Bが載
置される第1保持部20Aおよび第2保持部20Bと、
後述する各測定機32,33,34の設置位置にそれぞ
れ設けられた芯出し機構321,60,341とを備え
ている。このうち、回転駆動手段21は、モータによっ
て構成されている。
【0017】第1保持部20Aおよび第2保持部20B
は、一端がプレート22に固定された一対のシャフト2
3A,23Bと、これらシャフト23A,23Bに設け
られて缶体1A,1Bの開口部に対応した径を有する円
筒状のガイド24A,24Bと、各シャフト23A,2
3Bの他端にベアリング等を介して回転自在に設けられ
かつ缶体1A,1Bの底部を内側から受ける底受部25
A,25Bとを備えている。ガイド24A,24Bは、
側面がプレート22の上から若干突出した位置に配置さ
れており、その突出部位には、ガイド24Aに代表して
示されるように、長手方向に沿って溝241が形成され
ている。これにより、後述する第1寸法測定機31の測
定子53が缶体1A,2B内に挿入可能とされている。
また、底受部25A,25Bは、缶体1A,1Bの底部
の凹部に対応した凹円錐面状の底受面251を有してい
る。
【0018】保持手段20は、缶体1A,1Bが識別さ
れると、回転駆動手段21によってプレート22を回転
させ、識別された缶体1A,1Bに対応する保持部20
A,20Bをロータリテーブル10の外周側に移動させ
る。これにより、缶体1A,1Bは、常に同じ位置(ロ
ータリテーブル10の外周側)で、保持手段20の保持
部20A,20Bに載置されることとなる。
【0019】図1に戻って、判別載置手段40は、搬入
コンベア2Bの終着位置に設けられて缶体1A,1Bの
大きさおよび種類を判別する缶体判別装置41と、この
缶体判別装置41で判別された缶体1A,1Bを所定の
保持部20A,20Bに載置する缶体載置装置42とを
備えている。缶体判別装置41は、たとえば、カメラか
ら得た画像の情報を元に缶体1A,1Bを判別する装置
によって構成されている。ここで、判別する缶体1A,
1Bの大きさには、250mlと350mlと500m
lとがあり、判別する缶体1A,1Bの種類には、前述
した第1の製造工程を経て得られる第1の缶体1Aと、
第1、第2の製造工程を経て得られる第2の缶体1Bと
がある。缶体判別装置41で得た缶体1A,1Bの大き
さの情報は後述する各測定機31〜36に送信され、缶
体1A,1Bの種類の情報は各測定機31〜36および
保持手段20に送信され、それぞれ測定機31〜36ま
たは保持手段20の調整に利用されている。缶体載置装
置42は、缶体1A,1Bを缶体判別装置41から保持
手段20のロータリテーブル10の外周側に位置する保
持部20A,20Bに移送するものであり、その移送ス
トロークは一定となっている。
【0020】ロータリテーブル10の各停止位置には、
複数のステーションST1〜6が設けられている。この
うち、第1ステーションST1では、缶体1A,1Bが
判別載置手段40による缶体1A,1Bの種類の判別お
よび保持手段20への載置が行われている。また、第2
から第6ステーションST2〜ST6には、缶体1A,
1Bの複数種の検査項目について測定する測定手段がそ
れぞれ割り振られて設置されている。具体的には、第2
ステーションST2には第1の缶体1Aの板厚aと第2
の缶体1Bの開口部のフランジ幅dとを測定する第1寸
法測定機31および第1の缶体1Aの底部窪み量bを測
定する第2寸法測定機32が、第3ステーションST3
には第1および第2の缶体1A,1Bの全長c,eを測
定する第3寸法測定機33が、第4ステーションST4
には第2の缶体1Bの開口部の内径fを測定する第4寸
法測定機34が、第5ステーションST5には第2の缶
体1Bの耐圧を測定する耐圧測定機35が、第6ステー
ションST6には第2の缶体1Bの耐荷重を測定する耐
荷重測定機36が、それぞれ割り振られて設置されてい
る。
【0021】(第1寸法測定機31)第1寸法測定機3
1(第2ステーションST2に設置された測定手段)
は、図3に示すように、ベース311上に昇降手段31
2を介して垂直方向へ昇降可能に設けられた昇降体31
3と、この昇降体313に送り機構314を介して水平
方向へ移動可能に設けられかつ缶体1A,1Bの板厚a
または開口部のフランジ幅dを測定する接触式測定器5
0とを備えている。このうち、昇降手段312および送
り機構314は、それぞれボールねじ送り機構によって
構成されている。
【0022】測定器50は、図4にも示すように、昇降
体313に送り機構314を介して水平方向へ移動可能
に設けられたプレート51と、このプレート51に垂直
に設けられかつ平行に配置された2組の一対の板ばね5
2と、これら一対の板ばね52の上端に跨って固定され
かつ上部に測定子53を有する一対のブロック54と、
これら一対のブロック54を互いに近づく方向へ常に付
勢する一対の付勢手段55と、一対のブロック54を互
いに離間させる離間手段56と、一対の測定子53(一
対のブロック54)の相対変位を検出する変位検出手段
57とを備えている。このうち、板ばね52の両側面に
は、補強板521が設けられ、これにより、板ばね52
の上端および下端のみが弾性変形可能、その他の部位が
弾性変形不能となっている。
【0023】測定子53は上下方向に延びてその上端に
は、図5および図6に示すように、缶体1A,1Bに当
接する当接チップ53A,53Bが設けられている。こ
の当接チップ53A,53Bには、第1の缶体1Aを測
定するための第1当接チップ53Aと、この第1当接チ
ップ53Aの上方に設けられた第2の缶体1Bを測定す
るための第2当接チップ53Bとがある。第1当接チッ
プ53Aは、球状に形成されて第1の缶体1Aに点接触
し、第2当接チップ53Bは、円柱状に形成されて第2
の缶体1Bのフランジ部に点接触する。
【0024】付勢手段55は、プレート51の一対の板
ばね52間に垂直に設けられたシャフト551と、ブロ
ック54の下部かつ内側の板ばね52側に設けられた付
勢板552と、これらシャフト551と付勢板552と
の間に介装された圧縮コイルばね553とを含んで構成
されている。離間手段56は、プレート51の側面に固
定されたL字状のブラケット561と、このブラケット
561の水平部位に昇降手段562を介して垂直方向へ
昇降可能に設けられかつ側面台形状に形成された昇降ブ
ロック563と、ブロック54に水平方向に突出して設
けられたガイド564と、このガイド564の下端に設
けられかつ昇降ブロック563の側面に当接する摺動部
材565とを含んで構成されている。
【0025】第2ステーションST2に缶体1A,1B
が搬入されると、昇降ブロック563が昇降手段562
によって上昇され、昇降ブロック563の側面がガイド
564の摺動部材565に当接する(図6(a)参
照)。昇降ブロック563がさらに上昇されると、ブロ
ック54は、圧縮コイルばね553および板ばね52に
抗して互いに離間する方向へ変位し、一対の測定子53
が所定間隔に開く(図6(b)参照)。この状態で、昇
降手段312および送り機構314により、測定器50
が移動されて一対の測定子53が、第1の缶体1Aの板
または第2の缶体1Bのフランジ部を挟んだ内側と外側
とに位置される。このとき、缶体1A,1Bの内側に位
置する測定子53は、前述したガイド24A,24Bの
溝241に挿入されている。この状態で、昇降ブロック
563が昇降手段562によって下降されると、付勢手
段55の圧縮コイルばね553によって一対のブロック
54が互いに近づく方向へ付勢される。すると、測定子
53間の間隔が狭くなり、当接チップ53A,53Bが
第1の缶体1Aの板または第2の缶体1Bのフランジ部
に内側と外側とから当接する。そして、一対の測定子5
3間の相対変位が変位検出手段57により検出されるこ
とで、第1の缶体1Aの板厚aまたは第2の缶体1Bの
開口部のフランジ幅dが測定される。
【0026】(第2寸法測定機32)第2寸法測定機3
2(第2ステーションST2に設置された測定手段)
は、図7に示すように、第1の缶体1Aの底部窪み量b
を測定する測定器322と、この測定器322の零点設
定に用いられる零点設定手段323とを備えている。こ
のような第2寸法測定機32の設置位置には、前述した
第1の缶体1Aを所定の姿勢で保持する保持手段20の
芯出し機構321が設置されている。
【0027】芯出し機構321は、ベース324に固定
された支柱321Aと、この支柱321Aに昇降手段3
21Bを介して上下方向へ昇降可能に設けられた昇降体
321Cと、この昇降体321Cに固定されたL字状の
ブラケット321Dと、このブラケット321Dの垂直
部位に垂直方向へ昇降可能に挿通された中空筒321E
と、この中空筒321Eの下端に固定されかつ第1の缶
体1Aの底部上端に当接する押さえ板321Fとを備え
ている。このうち、昇降手段321Bは、エアシリンダ
によって構成されている。ここで、中空筒321Eおよ
び押さえ板321Fは、押さえ板321Fとブラケット
321Dとの間に介装された圧縮コイルばね321Gに
より、常に下方へ付勢されている。
【0028】測定器322は、中空筒321E内に上下
方向へ移動可能に収納されかつ第1の缶体1Aの底部中
央に当接する第1測定子322Aと、この第1測定子3
22Aに当接する第2測定子322Bとを有する変位検
出手段322Cを備えている。
【0029】零点設定手段323は、ベース324に駆
動手段323Aを介して水平方向へ移動可能に設けられ
たゲージプレート323Bを備えている。このうち、駆
動手段323Aは、エアシリンダによって構成されてい
る。このような零点設定手段323を用いて、測定器3
22の零点設定を行う場合には、図8に示すように、第
2ステーションST2に缶体1Bが搬入されていない状
態で行う。まず、昇降手段321Bによって芯出し機構
321の押さえ板321Fおよび測定器322を零点設
定手段323のゲージプレート323Bよりも上方に上
昇させる。次に、駆動手段323Aによってゲージプレ
ート323Bを押さえ板321Fの直下まで移動させ
る。この状態において、昇降手段321Bによって押さ
え板321Fおよび測定器322を下降させて、押さえ
板321Fの下面をゲージプレート323Bの上面に当
接させる。すると、押さえ板321Fの下面と、第1測
定子322Aの下端とが水平方向に同一位置となる。こ
のときの第2測定子322Bの位置を基点として、零点
設定を行う。
【0030】図7に戻って、まず、第2ステーションS
T2に缶体1Aが搬入されると、芯出し機構321の押
さえ板321Fが昇降手段321Bによって下降してい
く。やがて、押さえ板321Fの下面が缶体1Aの底部
上端に当接した後、さらに、押さえ板321Fを下降さ
せると、缶体1Aが保持部20B側に押圧され、缶体1
Aの底部が底受部25Aの底受面251にならい、缶体
1Aが所定の姿勢をとる。この状態において、変位検出
手段322Cにより第2測定子322Bの基点からの変
位が検出されて、缶体1Aの底部窪み量bが求められ
る。
【0031】(第3寸法測定機33)第3寸法測定機3
3(第3ステーションST3に設置された測定手段)
は、図9に示すように、ベース331に駆動手段332
を介して水平方向に移動可能に設けられたプレート33
3と、このプレート333に垂直に立設された支柱33
4と、この支柱334に昇降手段335を介して上下方
向へ昇降可能に設けられた昇降体336と、この昇降体
336に固定されて缶体1A,1Bの全長c,eを非接
触で測定する測定器337とを備えている。このうち、
駆動手段332および昇降手段335は、それぞれエア
シリンダによって構成されている。このような第3寸法
測定機33の設置位置には、前述した缶体1A,1Bを
所定の姿勢で保持する保持手段20の芯出し機構60が
設置されている。
【0032】芯出し機構60は、ベース331に固定さ
れた支柱61と、この支柱61に昇降手段62を介して
上下方向へ昇降可能に設けられたL字状のブラケット6
3と、このブラケット63の水平部位に設けられた円筒
状の第1ホルダ68Aと、この第1ホルダ68Aにベア
リング69を介して回転自在に設けられた円筒状の第2
ホルダ68Bと、この第2ホルダ68Bに垂直方向へ変
位可能かつ回転不能にに挿通された軸64と、この軸6
4の下端に固定されかつ缶体1A,1Bの底部上端に当
接する押さえ板65と、この押さえ板65と第2ホルダ
68Bとの間に介装された圧縮コイルばね67と、第2
ホルダ68B(軸64および押さえ板65)を回転させ
る回転駆動機構66とを備えている。このうち、昇降手
段62は、エアシリンダによって構成されている。回転
駆動機構66は、ブラケット63の垂直部位に固定され
たモータ66Aと、このモータ66Aの出力軸および第
2ホルダ68Bにそれぞれ固定されたタイミングギア6
6B,66Cと、これらタイミングギア66B,66C
間に掛け回されたタイミングベルト66Dとから構成さ
れている。
【0033】測定器337は、昇降体336の上部に設
けられかつ押さえ板65の上端に当接するアーム337
Aと、このアーム337Aに対して上下方向へ昇降可能
に設けられかつレーザ光を缶体1A,1Bに照射してそ
の下端を検出するエッジ検出器337Bと、このエッジ
検出器337Bを上下方向(缶体1A,1Bの深さ方
向)へ昇降させてエッジ検出器337Bと缶体1A,1
Bとを相対移動させる相対移動手段337Cと、エッジ
検出器337Bが缶体1A,1Bの下端を検出したとき
のエッジ検出器337Bの変位を検出する変位検出手段
337Dとを備えている。相対移動手段337Cは、エ
ッジ検出器337Bを上下方向へ昇降させる送り機構3
37Eと、この送り機構337Eを作動させるステッピ
ングモータ337Fとを含んで構成されており、送り機
構337Eは、ボールねじ送り機構によって構成されて
いる。また、変位検出手段337Dは、リニアエンコー
ダによって構成されている。
【0034】まず、缶体1A,1Bが第3ステーション
ST3に搬入されると、芯出し機構60の押さえ板65
が昇降手段62によって下降される。やがて、押さえ板
65の下面が缶体1A,1Bの底部上端に当接した後、
さらに、押さえ板65が下降されると、缶体1A,1B
の底部が保持部20A,20B(底受面251)側に押
さえつけられ、缶体1A,1Bの底部が底受部25A,
25Bの底受面251にならい、缶体1A,1Bが所定
の姿勢をとる。つまり、缶体1A,1Bの軸線が垂直方
向と略平行になる。次に、測定器337のアーム337
Aが駆動手段332および昇降手段335によって移動
されて、やがて、アーム337Aの下面が押さえ板65
の上端に当接する。すると、芯出し機構60の第2ホル
ダ68Bおよび軸64が回転駆動機構66によって回転
され、軸64に固定された押さえ板65が回転される。
これにより、押さえ板65と回転自在に設けられた底受
部25A,25Bとの間に底部が挟持された缶体1A,
1Bが回転される。この状態で、測定器337のエッジ
検出器337Bが、レーザ光を缶体1A,1Bに向けて
照射しながら相対移動手段337Cの送り機構337E
およびステッピングモータ337Fによって缶体1A,
1Bの下端付近までは高速で下降され、下端付近では低
速で下降される。そして、エッジ検出器337Bにおい
て缶体1A,1Bに照射したレーザ光の缶体1A,1B
からの反射光の有無から缶体1A,1Bの下端が検出さ
れる。エッジ検出器337Bが缶体1A,1Bの下端を
検出したときのエッジ検出器337Bと缶体1A,1B
との相対移動量、つまりエッジ検出器337Bの相対移
動手段337Cによる下降量を変位検出手段337Dに
よって検出することで、缶体1A,1Bの全長c,eが
求められる。ここで、変位検出手段337Dが検出する
相対移動量の原点は、缶体1A,1Bの上端から常に距
離が変化しない押さえ板65の上端に当接するアーム3
37Aの下面とされている。
【0035】(第4寸法測定機34)第4寸法測定機3
4(第4ステーションST4に設置された測定手段)
は、図10および図11に示すように、缶体1Bを保持
部20Bから取り外して上方へ移動させる缶体上下動機
構342と、ベース343上に駆動手段344を介して
水平方向へ移動可能に設けられたプレート345と、こ
のプレート345に固定されかつ第2の缶体1Bの開口
部の内径fを測定する測定器70とを備えている。この
うち、駆動手段344は、エアシリンダによって構成さ
れている。このような第4寸法測定機34の設置位置に
は、前述した第2の缶体1Bを所定の姿勢で保持する保
持手段20の芯出し機構341が設置されている。この
芯出し機構341は、前述した第2寸法測定機32の設
置位置に設置された芯出し機構321と同様な構成であ
るから、同一符号を付してそれらの説明は省略する。な
お、芯出し機構341の昇降手段321Bは、ボールね
じ送り機構によって構成されている。
【0036】缶体上下動機構342は、中空筒321E
内に上下方向へ移動可能に収納されて下端にバキューム
リップ342Aを有する中空筒状のバキューム軸342
Bと、このバキューム軸342Bを垂直方向へ昇降させ
る昇降手段342Cとを含んで構成されている。このう
ち、昇降手段342Cは、エアシリンダによって構成さ
れている。
【0037】測定器70は、缶体1B内に挿入されかつ
回転して缶体1Bの内周にレーザ光を照射して缶体1B
からの反射光を受光する測定子71と、この測定子71
を回転させる回転駆動機構72と、測定子71がレーザ
光を缶体1Bに照射して缶体1Bからの反射光をもとに
缶体1Bの開口部の内径fを演算する演算手段(図示せ
ず)とを備えている。回転駆動機構72は、プレート3
45に固定されかつロータリエンコーダ(図示せず)を
備えたモータ72Aと、このモータ72Aの出力軸およ
び測定子71の回転軸にそれぞれ固定されたタイミング
ギア72B,72Cと、これらタイミングギア72B,
72C間に掛け回されたタイミングベルト72Dとから
構成されている。
【0038】まず、第4ステーションST4に缶体1B
が搬入されると、芯出し機構341の押さえ板321F
が昇降手段321Bによって下降される。やがて、押さ
え板321Fの下面が缶体1Bの底部上端に当接した
後、さらに、押さえ板321Fが下降されると、缶体1
Bが保持部20B側に押圧され、缶体1Bの底部が底受
部25Bの底受面251にならい、缶体1Bが所定の姿
勢をとる。次に、缶体上下動機構342のバキューム軸
342Bがバキューム昇降手段342Cによって下降さ
れる。バキュームリップ342Aが缶体1Bの底面に接
すると、缶体1Bがバキュームリップ342Aに吸着保
持される。すると、バキューム昇降手段342Cによっ
てバキュームリップ342Aが缶体1Bを吸着保持した
状態で上昇されて、缶体1Bの底部上端が押さえ板32
1Fに押し当てられる。これにより、バキュームリップ
342Aで缶体1Bを吸着保持してもぐらつくことなく
保持できるようになる。次に、昇降手段321Bによっ
て昇降体321Cが上昇される。すると、ブラケット3
21Dを介して中空筒321Eおよびバキューム軸34
2Bが上昇される。これにより、缶体1Bが上昇され、
缶体1Bが測定器70の測定子71よりも上方に達した
ときに停止される。この後、測定器70の測定子71が
駆動手段344によって缶体1Bの直下まで移動され
る。この状態において、バキュームリップ342Aおよ
び押さえ板321Fに保持された缶体1Bが昇降手段3
21Bによって下降され、測定子71が缶体1Bの開口
内に挿入されたところで停止する(図11参照)。測定
子71が缶体1Bの開口内に挿入された状態で、測定子
71が回転駆動機構72によって回転しながらレーザ光
を缶体1Bの開口部内側に向けて照射して反射光を受光
し、この缶体1Bからの反射光をもとに缶体1Bの開口
部の内径fが求められる。
【0039】(耐圧測定機35)耐圧測定機35(第5
ステーションST5に設置された測定手段)は、図12
に示すように、第1ベース351に駆動手段352を介
して水平方向へ移動可能に設けられかつ缶体1Bの開口
部の外側面に当接して缶体1Bを挟持する一対のホルダ
353と、第1ベース351よりも下方に位置したベー
ス354に昇降手段355を介して垂直方向へ昇降可能
に設けられた中空状の支持筒356と、支持筒356の
上端に設けられかつ缶体1B内に挿入されて空気を注入
する空気注入部357と、この空気注入部357の下方
で支持筒356の外周に設けられかつ缶体1Bの開口部
内周に当接して開口部を塞ぐストッパ358と、缶体1
B内に空気が注入されたときの缶体1Bの底部の膨らみ
を検出する非接触式検出器359とを備えている。この
うち、駆動手段352および昇降手段355は、エアシ
リンダによって構成されている。ここにおいて、耐圧測
定機35は、万一測定中に缶体1Bが破裂した場合に他
の測定機との干渉を避けるために、ロータリテーブル1
0から所定間隔離れて配置されている。このため、ロー
タリテーブル10から耐圧測定機35まで缶体1Bを移
送する缶体移送機構37が設けられている(図1参
照)。
【0040】各ホルダ353の缶体1Bに当接する面
は、半円筒状に形成されており、一対のホルダ353で
缶体1Bを挟持することにより、缶体1Bの開口部をス
トッパ358側に押さえつけて缶体1Bの開口部の隙間
を塞いでいる。検出器359は、缶体1Bを挟んだ一方
側に配置されレーザ光を缶体1Bへ向けてかつ径方向へ
照射する光照射ユニット359Aと、缶体1Bを挟んだ
他方側に配置され光照射ユニット359Aからのレーザ
光を受光する受光ユニット359Bと、この受光ユニッ
ト359Bで受光されたレーザ光の遮断から缶体1Bの
底部の膨らみを検出する検出手段(図示せず)とを含ん
で構成されている。
【0041】まず、第5ステーションST5に缶体1B
が搬入されて、缶体移送機構37によって耐圧測定機3
5まで移送されると、一対のホルダ353が駆動手段3
52によって移動され缶体1Bの開口部外周を把持す
る。次に、昇降手段355によって支持筒356が上昇
される。これにより、空気注入部357およびストッパ
358が上昇され、空気注入部357が缶体1B内に挿
入され、ストッパ358が缶体1Bの開口部内周に当接
して開口部を塞ぐ。この状態において、空気注入部35
7から缶体1B内に空気が注入される。すると、注入さ
れた空気の圧力で缶体1Bの底部が上方へ膨らむ。缶体
1Bの底部がある程度膨らむと、検出器359の光が遮
断される。光が遮断されたときの缶体1B内の圧力が検
出されることで、缶体1Bの耐圧が求められる。なお、
耐圧が測定された缶体1Bには、金属疲労等が生じてい
るため、そのまま搬出シュート等で検査装置1から外部
へ搬出される。
【0042】(耐荷重測定機36)耐荷重測定機36
(第6ステーションST6に設置された測定手段)は、
図13に示すように、缶体1Bが載置される載置台36
1と、上方から缶体1Bに荷重をかける荷重ブロック3
62と、缶体1Bがクラッシュしたときの荷重ブロック
362の荷重を検出する荷重検出器(図示せず)とを備
えている。ここにおいて、耐荷重測定機36は、万一測
定中に缶体1Bが破裂した場合に他の測定機との干渉を
避けるために、ロータリテーブル10から所定間隔離れ
て配置されている。このため、ロータリテーブル10か
ら耐荷重測定機36まで缶体1Bを移送する缶体移送機
構38が設けられている(図1参照)。
【0043】まず、第6ステーションST6に缶体1B
が搬入されて、缶体移送機構38によって耐荷重測定機
36の載置台361に載置される。すると、上方から荷
重ブロック362が下降され缶体1Bが押しつぶされ
る。缶体1Bがクラッシュしたときの荷重ブロック36
2の荷重が検出されることで、缶体1Bの耐圧が求めら
れる。
【0044】次に、本実施形態の作用を説明する。製造
ラインから搬入装置2のパレット2Aに移送されてきた
缶体1A,1Bは、缶体移送装置2Cによって搬入コン
ベア2Bに移送され、搬入コンベア2Bによって測定装
置3に搬入される。次に、搬入コンベア2Bの終着位置
において、缶体判別装置41により缶体1A,1Bの大
きさおよび種類が判別され、缶体1A,1Bが缶体載置
装置42によって保持手段20の保持部20A,20B
に載置される(第1ステーションST1)。保持部20
A,20Bに載置された缶体1A,1Bは、ロータリテ
ーブル10によって所定角度(60度)ずつ回転されな
がら、第2ステーションST2から第6ステーションS
T6まで順次搬送されてそれぞれの検査項目について測
定される。具体的には、第2ステーションST2におい
て、第1の缶体1Aは板厚aおよび底部窪み量b、第2
の缶体1Bは開口部のフランジ幅dについて測定され
る。第3ステーションST3において、第1および第2
の缶体1A,1Bは全長c,eについて測定される。第
4ステーションST4において、第2の缶体1Bは開口
部の内径fについて測定される。第5ステーションST
5において第2の缶体1Bは耐圧について測定される。
第6ステーションST6において第2の缶体1Bは耐荷
重について測定される。そして、各ステーションST2
〜ST6での測定結果がコンピュータ4に送信され、そ
の情報を元に缶体1A,1Bの良否の評価が行われ、不
良品があった場合には、その情報が製造ラインにフィー
ドバックされて製造ラインの調整が行われる。
【0045】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、本実施形態では、保持手段
20によって開口が下向きの缶体1A,1Bの底部を内
側から保持し、この状態で相対移動手段337Cによっ
てエッジ検出器337Bと缶体1A,1Bとを缶体1
A,1Bの深さ方向へ相対移動させながら、エッジ検出
器337Bで缶体1A,1Bの下端を非接触で検出し、
エッジ検出器337Bが缶体1A,1Bの下端を検出し
たときのエッジ検出器337Bの相対移動手段337C
による下降量を求めれば、缶体1A,1Bの全長(高
さ)が求められる。缶体1A,1Bは、底部のみが内側
から保持されている状態にあるため、従来の缶体を載置
台と当接板とで挟み込む測定装置のように缶体にゆがみ
等の変形を生じさせるおそれがない。また、測定には非
接触で缶体1A,1Bの下端を検出するエッジ検出器3
37Bを用いているので、測定の際にも、缶体1A,1
Bにゆがみ等の変形を生じさせるおそれがない。従っ
て、缶体1A,1Bにゆがみ等の変形を生じさせること
なく測定できるため、正確な測定結果を得ることがで
き、ひいては測定結果の信頼性を向上させることができ
る。
【0046】エッジ検出器337Bは、缶体1A,1B
にレーザ光を照射して缶体1A,1Bからの反射光の有
無から缶体1A,1Bの下端を検出するものであるか
ら、カメラ等で得た画像から缶体1A,1Bのエッジを
検出するようなものよりも構造を簡単にできる。
【0047】保持手段20の底受部25A,25Bに被
せられた缶体1A,1Bは、押さえ板65で底部が底受
面251側に押さえつけられる。底受面251は缶体1
A,1Bの底部の凹部に対応して凹円錐面状に形成され
ているため、押さえ板65で缶体1A,1Bの底部が底
受面251側へ押さえつけられると、底部が底受面25
1にならい、缶体1A,1Bが所定の姿勢、つまり缶体
1A,1Bの軸線が垂直方向と略平行な姿勢をとるよう
になる。従って、缶体1A,1Bを所定の姿勢で保持で
き、また、缶体1A,1Bの底部を缶体1A,1Bの底
部形状に対応した底受面251に押さえつけているの
で、缶体1A,1Bにゆがみ等の変形を生じさせること
もない。
【0048】エッジ検出器337Bを缶体1A,1Bの
深さ方向へ昇降させるのに送り機構337Eおよびステ
ッピングモータ337Fを用いているから、任意のパル
ス信号をステッピングモータ337Fに入力すること
で、エッジ検出器337Bの移動速度を調節できる。こ
れにより、缶体1A,1Bの下端付近に達するまではエ
ッジ検出器337Bを高速移動させることで測定時間の
短縮化がはかれ、缶体1A,1Bの下端付近ではエッジ
検出器337Bを低速移動させることで下端付近でのエ
ッジ検出器337Bの感度を良好にでき、測定精度を向
上させることができる。また、缶体1A,1Bの種類が
変更されて、高さ寸法の異なった他の缶体を測定する場
合にも、ステッピングモータ337Fへ入力するパルス
信号を変更するだけで、エッジ検出器337Bの高速お
よび低速移動の距離を変更できるから、様々な種類の缶
体にも即座に対応できる。
【0049】変位検出手段337Dは、押さえ板65の
上端に当接するアーム337Aを備え、このアーム33
7Aの当接面を相対移動量の原点として相対移動量を検
出している。つまり、缶体1A,1Bの上端から常に距
離が変化しないアーム337Aの当接面(押さえ板65
の上端)を相対移動量の原点としているから、相対移動
量の検出を正確にできる。また、アーム337Aは、缶
体1A,1Bに当接するのではなく、押さえ板65に当
接しているので、アーム337Aを用いることで缶体1
A,1Bに凹みやゆがみ等の変形を生じさせるおそれも
ない。
【0050】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。たとえば、
前記実施形態では、エッジ検出器337Bは、缶体1
A,1Bにレーザ光を照射して缶体1A,1Bからの反
射光の有無から缶体1A,1Bの下端を検出するもので
あったが、本発明のエッジ検出器はこれに限定されるも
のではなく、カメラ等で得た画像から缶体のエッジを検
出するようなものであってもよく、要するに、缶体のエ
ッジを非接触で検出するものであればよい。
【0051】前記実施形態では、第1の缶体1Aの板厚
a、底部窪み量bおよび全長cと、第2の缶体1Bの開
口部のフランジ幅d、全長e、開口部の内径f、耐圧お
よび耐荷重とを測定するようにしたが、必ずしもこれら
全ての検査項目について測定を行わなくてもよい。ま
た、これらの検査項目に限られるものではなく、他の検
査項目を測定するものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の測定装置によれば、被測定容器
にゆがみ等の変形を生じさせることなく測定できて、正
確な測定結果を得ることができ、ひいては測定結果の信
頼性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る検査装置を示す全体
平面図である。
【図2】前記実施形態の保持手段を示す拡大斜視図であ
る。
【図3】前記実施形態の第1寸法測定機を一部破断して
示す側面図である。
【図4】前記実施形態の第1寸法測定機の測定器を示す
斜視図である。
【図5】前記実施形態の第1寸法測定機の測定器の要部
を示す拡大側面図である。
【図6】前記実施形態の第1寸法測定機の測定器の作用
を示す模式図である。
【図7】前記実施形態の第2寸法測定機および芯出し機
構を示す断面図である。
【図8】前記実施形態の第2寸法測定機の零点設定手段
の作用を示す断面図である。
【図9】前記実施形態の第3寸法測定機および芯出し機
構を示す断面図である。
【図10】前記実施形態の第4寸法測定機および芯出し
機構を示す断面図である。
【図11】前記実施形態の第4寸法測定機および芯出し
機構の作用を示す断面図である。
【図12】前記実施形態の耐圧測定機を示す断面図であ
る。
【図13】前記実施形態の耐荷重測定機を模式的に示す
側面図である。
【図14】缶体の検査項目を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B 被測定容器である第1の缶体および第2の
缶体 3 測定装置 20 保持手段 25A,25B 底受部 60 芯出し機構 65 押さえ板 251 底受面 337 測定器 337A アーム 337B エッジ検出器 337C 相対移動手段 337D 変位検出手段 337E 送り機構 337F ステッピングモータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 3/08 G01N 3/08 3/12 3/12 // G01L 9/00 G01L 9/00 B Fターム(参考) 2F055 AA13 BB20 CC14 DD01 EE31 FF43 GG49 2F065 AA02 AA12 AA24 AA27 AA61 AA65 CC00 DD00 DD16 FF02 FF16 FF41 FF67 GG04 HH03 JJ01 MM03 MM08 NN20 PP01 PP13 PP15 PP22 UU03 UU04 2F069 AA02 AA06 AA15 AA40 AA42 AA43 AA46 AA49 AA68 AA99 BB32 DD30 FF01 GG01 GG04 GG07 GG51 GG52 GG59 GG63 GG78 HH14 HH15 HH30 JJ10 JJ13 LL04 MM02 MM04 MM21 MM23 MM32 MM38 PP02 PP08 RR01 RR05 2G061 AA02 AB01 AB03 BA20 CA03 CB09 EA01 EA02 EB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口が下向きの被測定容器の底部を内側
    から保持する保持手段と、この保持手段に保持された被
    測定容器のエッジを非接触で検出するエッジ検出器と、
    このエッジ検出器と被測定容器とを被測定容器の深さ方
    向へ相対移動させる相対移動手段と、前記エッジ検出器
    が被測定容器のエッジを検出したときの前記相対移動量
    を検出する変位検出手段とを備えていることを特徴とす
    る測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の測定装置において、前
    記エッジ検出器は、レーザ光を被測定容器に照射し、そ
    の被測定容器からの反射光の有無から被測定容器のエッ
    ジを検出することを特徴とする測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の測定装
    置において、前記保持手段は、前記被測定容器の底部を
    内側から受けかつ被測定容器の底部の凹部に対応した凹
    円錐面状の底受面を有する底受部と、前記被測定容器の
    上端に当接して被測定容器の底部を前記底受面側へ押さ
    えつける押さえ板とを備えていることを特徴とする測定
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の測定装置において、前記相対移動手段は、前記エッ
    ジ検出器を前記被測定容器の深さ方向へ昇降させる送り
    機構と、この送り機構を作動させるステッピングモータ
    とを含んで構成されていることを特徴とする測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の測定装置において、前記押さえ板の上端に当接する
    アームを備え、前記変位検出手段は、アームの前記押さ
    え板との当接面を前記相対移動量の原点として相対移動
    量を検出することを特徴とする測定装置。
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