JP2001241833A - 車載用保冷装置 - Google Patents

車載用保冷装置

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JP2001241833A
JP2001241833A JP2000052567A JP2000052567A JP2001241833A JP 2001241833 A JP2001241833 A JP 2001241833A JP 2000052567 A JP2000052567 A JP 2000052567A JP 2000052567 A JP2000052567 A JP 2000052567A JP 2001241833 A JP2001241833 A JP 2001241833A
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vehicle
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cold
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JP2000052567A
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English (en)
Inventor
Mikio Goto
幹生 後藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保冷スペース内への被保冷物の出し入れを容
易にすること等のできる車載用保冷装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる車載用保冷装置は、装置
内の保冷スペースに対して被保冷物を出し入れするため
の主扉20および補助扉21を備え、主扉20は、装置
側部に形成され、補助扉21は、装置上部に形成されて
いる。この保冷装置によれば、車両との兼ね合い上から
主扉20が開閉し難いような場合であっても、補助扉2
1から被保冷物を出し入れでき、配送作業等が非常に容
易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両上において被
保冷物を保冷する車載用保冷装置に関し、特に、被保冷
物の出し入れ構造に特徴を有する車載用保冷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、乳製品等の日配品や生鮮食料
品等を低温に保冷した状態で搬送するため、自動車等に
積載して使用することのできる車載用保冷装置が提案さ
れている。この車載用保冷装置は、概略的に、装置筐体
の内部に機械スペースと保冷スペースとを備えて構成さ
れており、この機械スペースの内部にはコンプレッサお
よび外部熱交換器を備え、保冷スペースの周囲には内部
熱交換器を備えて構成されている。そして、コンプレッ
サにて圧縮された蒸気冷媒が、外部熱交換器で凝縮液化
され、内部熱交換器において保冷スペース内の空気から
吸熱して冷却を行なうと共に、自らは蒸気冷媒となり、
再びコンプレッサに戻る。このように冷媒が循環される
ことによって、保冷スペース内が冷却される。
【0003】このような従来の車載用保冷装置は、自動
車の平面スペースを有効に利用する等の理由から、比較
的縦長状に形成されていた。図16は従来の車載用保冷
装置の車載状態における全体側面図、図17は図16の
後面図である。これら図16、17に示すように車載用
保冷装置100は、自動車101の荷台102に積載さ
れた状態において、運転者の身長と略同程度の高さに形
成されており、例えば、牛乳ケースを横2列×縦4段×
前後1列に収容することができる。このような縦長の車
載用保冷装置100においては、保冷スペース内に被保
冷物を出し入れするための扉部103が、簡単に手の届
く位置、例えば、装置100の後部に設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車載用保冷装置100は縦長状に構成されていたので、
被保冷物を出し入れする際には、これを胸上高さの付近
まで持ち上げる必要があるため、特に女性が配送を行う
場合には被保冷物の出し入れが大変な重労働になってい
た。このような問題を解決するためには、単に保冷装置
100の高さを低くすればよいとも考えられるが、この
場合には扉部103の大部分が荷台102の可倒枠(ア
オリ)104に隠れてしまい、この可倒枠104を倒す
等しなければ、扉部103を開閉することができなくな
るという新たな問題が生じる。
【0005】また、従来の保冷装置100においては、
扉部103が走行中に誤って開いてしまう可能性があっ
た。すなわち、従来の扉部103は、その側辺を回転中
心として手前側に回転する開閉扉として構成されること
が多く、自動車が急加減速等した場合には慣性によって
扉部103が自然に開いてしまう場合があった。このよ
うな問題を防止するため、従来から扉部103にはロッ
ク機構等が設けられていたが、運転者がこのロック機構
によるロックを忘れて発車してしまうことがあり、扉部
103が誤って開いてしまう可能性を完全には解決する
ことができなかった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、保冷スペース内への被保冷物の出し入れを容易に
し、また、扉が誤って開いてしまうことを防止すること
等のできる車載用保冷装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の車載用保冷装置は、車両上に
おいて被保冷物を保冷する車載用保冷装置であって、装
置内の保冷スペースに対して被保冷物を出し入れするた
めの第1および第2の扉部を備え、第1の扉部は、装置
側部に形成され、第2の扉部は、装置上部に形成されて
いる。
【0008】この車載用保冷装置は、従来と同様に装置
側部に扉部を備え、さらに、装置上部にも扉部を備えて
構成されている。したがって、従来と同様に側部の扉部
から被保冷物を出し入れすることができる他、上部の扉
部からも被保冷物を出し入れすることができる。このた
め、例えば、車両との兼ね合い上から側部の扉部が開閉
し難いような場合であっても、上部の扉部から被保冷物
を出し入れでき、配送作業等が非常に容易になる。
【0009】なお、「車両」は任意であり、例えば、小
型トラック、大型トラック、ワンボックスカー等の各種
自動車の他、電車等をも含む概念である。また、本明細
書において、「前」「後」は車両の進行方向に対応する
各方向を意味し、例えば、前面とは車両の進行方向前側
の面、後面とは車両の進行方向後側の面をいう。また、
「横」は、車両の進行方向に対して略直交する略水平方
向を意味する。
【0010】また、請求項2記載の車載用保冷装置にお
いて、第2の扉部は、略水平にスライド可能なスライド
扉として形成されている。
【0011】この第2の扉部は、例えば、その一辺を回
転中心として開閉する観音開き状に構成することもでき
る。しかしながらこの場合には、被保冷物を出し入れす
る際に、この第2の扉部が倒れないように手で支えてお
く必要があり、被保冷物の出し入れが困難になる。これ
に対して第2の扉部をスライド扉として形成した場合に
は、第2の扉部を支えておく必要がないので、被保冷物
の出し入れを容易に行うことができる。
【0012】また、請求項3記載の車載用保冷装置は、
スライド扉を、車両の前後方向に対して略直交する方向
にスライド可能として構成されている。
【0013】単に第2の扉部をスライド扉とする場合に
は、自動車の前後方向に沿ってスライドするように構成
することも可能である。しかしながらこの場合には、自
動車が加減速した際、この加減速に伴って生じる慣性力
の方向が第2の扉部の開閉方向と一致することになり、
この第2の扉部が自動的に開いてしまう危険性がある。
このため本実施の形態においては、第2の扉部を左右方
向にスライドするように配置して、第2の扉部が自動的
に開いてしまう危険性を低減している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる車載用保冷
装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態によりこの発明が限定されるもので
はない。特に、以下の形態においては本装置が自動車に
搭載された場合を例にとって説明するが、自動車に限ら
れないことは上述した通りである。
【0015】(実施の形態1)図1はこの発明の実施の
形態1にかかる車載用保冷装置の車載状態における全体
側面図、図2は図1の後面図、図3は車載用保冷装置の
扉閉状態における全体斜視図、図4は車載用保冷装置の
扉開状態における全体斜視図、図5は図3の車載用保冷
装置の分解斜視図である。本実施の形態は、概略的に、
主扉と補助扉の両方の扉を備えた車載用保冷装置(以
下、本装置)に関するものである。
【0016】図1〜5において本装置1は、保冷部2、
機械部3、および、台座4を備えて構成されている。こ
のうち、保冷部2はその内部に保冷スペースを形成する
もので、図3〜5に示すように、主扉(第1の扉部)2
0、一対の補助扉(第2の扉部)21、横パネル22、
前パネル23、および、下パネル24を備え、これら各
部を縦枠25および枠部26〜28を介して略方形状に
パネル組みして構成されている。なお、これら各部の連
結は、主としてビス止めによって行なわれているが、こ
のビスについては図示を省略する。
【0017】主扉20は、保冷スペースに対して被保冷
物を出し入れするための主開口部を形成するもので、図
3、4に示すように、略方形状に形成されている。この
主扉20は、その下辺20aに設けた兆番20bを介し
て台座4に固定されており、これによって当該下辺20
aを回転中心として開閉可能とされている。このように
主扉20を開けた状態においては、保冷部2の後面が開
放されて主開口部が形成され、被保冷物を保冷スペース
内に出し入れすることができる。この主扉20は、例え
ば牛乳ビンを牛乳ケースごと出し入れする場合のよう
に、被保冷物を全体的に出し入れする場合に主に使用さ
れる扉部である。このように主扉20を形成することに
よって、被保冷物を一括して効率的に出し入れすること
ができる。
【0018】なお、主扉20の後面には、当該主扉20
の開閉操作を行なうための取手20cと、全開状態の主
扉20を台座4の上面に略水平に緩衝載置させるゴム脚
20dが固定されている。また、主扉20の左右側面に
は、当該主扉20を縦枠25に固定するためのロック部
20eが設けられており、このロック部20eを縦枠2
5の回転環25aに挿通させて、この回転環25aを9
0度程度回転させることにより、回転環25aがロック
部20eに挿通不能となって主扉20が固定される。し
たがって、主扉20が不用意に開いてしまうことが防止
される。
【0019】ここで、図1、2に示すように、本装置1
は、従来の保冷装置に比べて低高に形成されている。例
えば、図1、2に示すように本装置1は、自動車5の荷
台5aに積載された状態において、運転者の胸高さより
も若干低い程度の高さに形成されており、例えば、牛乳
ケースを横2列×縦2段×前後2列に収容することがで
きる。したがって、女性であっても被保冷物の出し入れ
が容易である。しかしながら、本装置1を低い高さで構
成したので、主扉20の大部分が荷台5aの可倒枠5b
に隠れてしまう。したがって、本装置1が可倒枠5bの
近傍に設置されている場合には、この後部の可倒枠5b
を倒さなければ主扉20を開くことができない。これで
は、配送途中に被保冷物の一部のみを頻繁に取り出した
いような場合に不便である。このため、本装置1には上
述のように一対の補助扉21が形成されている。
【0020】これら一対の補助扉21は保冷スペースに
対して被保冷物を出し入れするための補助開口部を形成
するものである。図6には補助扉周辺の平面図、図7に
は図6のA−A矢視断面図、図8には図6のB−B矢視
断面図を示す。これら図6〜8に示すように、各補助扉
21はそれぞれ略方形状に形成されており、相互に高さ
を変えて並設されている。各補助扉21は、その前後の
端部を、主扉20および前パネル23の上方に設けられ
た枠部26にスライド自在に収められると共に、その左
右の端部を、横パネル22の上方に設けられた枠部2
7、28に収められており、これによって左右方向に略
水平にスライド自在とされている(スライド扉)。この
ように補助扉21を開けた状態においては、保冷部2の
上面が開放されて補助開口部が形成され、被保冷物を保
冷スペース内に出し入れすることができる。
【0021】この補助扉21は、例えば牛乳ケースから
牛乳ビンだけを出し入れする場合のように、被保冷物を
部分的に出し入れする場合に主に使用される扉部であ
る。このように補助扉21を形成することによって、自
動車との取り合い上の関係等から主扉20を開閉し難い
ような場合であっても、被保冷物を部分的に出し入れす
ることが容易になる。なお、このように補助扉21によ
る被保冷物の出し入れは部分的でよいため、補助扉21
は必ずしも保冷部2の上面全面に形成される必要はな
く、上面の一部のみに設けられてもよい。例えば、一方
の補助扉21を省略してもよい。
【0022】この補助扉21の上面には、当該補助扉2
1を枠部27、28に対して固定するためのロック部2
1cが備えられており、上述するロック部2eと同様
に、このロック部21cを枠部27、28の回転環27
a、28aに挿通等させることにより補助扉21が固定
される。したがって、補助扉21が不用意に開いてしま
うことが防止される。また補助扉21の上面には、当該
補助扉21を枠部に対して仮固定するための補助ロック
部21dが設けられている。この補助ロック部21d
は、その枠部27、28側の端部を当該枠部27、28
の方に突出させると共に、この端部が図示しないバネに
て下方に付勢されている。そして、補助扉21を全閉状
態とした場合において、この端部が枠部27、28の上
面に設けた端部受け27b、28bに自動的に係止し
て、補助扉21が固定される。また、補助扉21を開く
際には、バネの付勢力に抗してこの端部を若干持ち上げ
ることにより、端部受け27b、28bに対する端部の
係止が解除され、補助扉21を開くことができる。この
ような構成により、補助扉21を頻繁に開閉するような
場合においても、この補助扉21を容易に固定および固
定解除することができ、その操作が容易である。
【0023】次に、補助扉21をスライド扉とした利点
について説明する。この補助扉21はスライド扉以外の
構造、例えば、主扉20と同様に、その一辺を回転中心
として開閉する観音開き状に構成することもできる。し
かしながらこの場合には、被保冷物を出し入れする際
に、この補助扉21が倒れないように手で支えておく必
要があり、被保冷物の出し入れが困難になる。これに対
して補助扉21をスライド扉として形成した場合には、
補助扉21を支えておく必要がないので、被保冷物の出
し入れを容易に行うことができる。
【0024】ここで、補助扉21をスライド扉とする場
合には、自動車の前後方向に沿ってスライドするように
構成することも可能である。しかしながらこの場合に
は、ロック部21cや補助ロック部21dによるロック
を忘れている状態で自動車が加減速した際、この加減速
に伴って生じる慣性力の方向が補助扉21の開閉方向と
一致することになり、補助扉21が自動的に開いてしま
う危険性がある。このため本実施の形態においては、補
助扉21を左右方向にスライドするように配置して、補
助扉21が自動的に開いてしまう危険性を低減してい
る。この他、自然に開いてしまうことを防止するために
は、例えば、補助扉21と枠部との間隔を調整すること
によって、これらの間に若干大きめのスライド抵抗を生
じさせてもよい。
【0025】次に、横パネル22について説明する。図
9は、横パネル22の分解斜視図である。この図9に示
すように横パネル22は、略方形のアルミ板22aとス
テンレス板(または塗装板金)22bの間に、縦枠22
c、22dおよび上下枠22e、22fを枠組みして構
成されており、このアルミ板22aの内面には、内部熱
交換器22gがアルミテープ22hにて固定されてい
る。そして、これらを組み合わせて、その内部空間に図
示しない発泡材を充填することにより、横パネル22が
構成されている。この横パネル22の内部に収められる
内部熱交換器22gは、後述する外部熱交換器32で凝
縮された冷媒を蒸発させる蒸発器である。
【0026】この横パネル22の横面には、固定金具2
2iが取り付けられている。この固定金具22iは、図
1、2に示すように、本装置1を自動車5に対して固定
するための固定ベルト6を懸架するためのもので、平面
略コ字状に形成されており、その内部空間に固定ベルト
6を挿通させることができる。なお、前パネル23およ
び下パネル24についても、固定金具22iを備えてい
ない点を除いて、この横パネル22とほぼ同様に構成す
ることができる。また、上述した主扉20および補助扉
21についても、固定金具22iおよび内部熱交換器2
2gを備えていない点を除いて、この横パネル22とほ
ぼ同様に構成することができる。
【0027】次に、機械部3について説明する。図10
は本装置1の平面図であり機械部3の一部を破断して示
す図、図11は本装置1の前面図であり機械部3の一部
を破断して示す図である。この機械部3は主として保冷
用冷媒の循環源を構成するもので、図10、11に示す
ように、略方形の筐体30に、コンプレッサ31、外部
熱交換器32、充電池33、および、充電器34を収め
ると共に、筐体30の前面に、操作部35と表示部36
を備えて構成されている。このコンプレッサ31は保冷
用の冷媒を圧縮するものであり、外部熱交換器32は冷
媒の放熱を行なう凝縮手段である。また、充電池33は
コンプレッサ31に代表される電動機器に対して電力を
給電する二次電源であり、具体的には鉛畜電池として構
成することができる。また、充電器34は、充電池33
に対して電力を給電することによって当該充電池33の
充電を行なうものである。
【0028】このような構成において、コンプレッサ3
1にて圧縮された蒸気冷媒が、外部熱交換器32で凝縮
液化され、横パネル22および前パネル23に収めた内
部熱交換器において保冷スペース内の空気から吸熱して
冷却を行なうと共に、自らは蒸気冷媒となり、再びコン
プレッサ31に戻る。このように冷媒が循環されること
によって、保冷スペース内が冷却される。なお、操作部
35および表示部36については後述する。
【0029】次に、台座4について説明する。各台座4
は、図3〜5に示すように、機械部3の前端から、保冷
部2よりも後方側に延びる長方形状に形成されており、
左右方向に略均等間隔で並設されている。この台座4
は、機械部3および保冷部2に対してそれぞれ固定され
ており、これによって機械部3と保冷部2が相互に連結
されている。また、この台座4が保冷部2よりも後方側
に延びることによって、上述のように全開状態における
主扉20のゴム脚が台座4の上面に接触し、主扉20が
略水平状に安定的に支持される。
【0030】次に、操作部35および表示部36につい
て説明する。図11に示すように、機械部3の筐体30
の前面には、操作部35および表示部36が備えられて
いる。まず、操作部35について説明する。図12はカ
バー閉状態の操作部35を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は縦断面図である。また、図13はカバー開
状態の操作部35を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。これら図12、13に示すよ
うに、操作部35は、筐体30の前面に設けた凹部内に
収められており、コンセントプラグ35aと切り替えス
イッチ35bを備えて構成されている。
【0031】このうち、コンセントプラグ35aは、図
示しない任意の電源から電力の受電を行い、これを充電
器34に給電するものである。また、切り替えスイッチ
35bは、保冷運転と充電との切り替えを行うためのス
イッチである。このように構成される操作部35には、
カバー35cが兆番35dを介して筐体30に固定され
ている。このカバー35cの上部にはストッパー35e
が設けられており、このストッパー35eの回転板35
fを略垂直面内において回転させて係止部30aに係止
させることにより、カバー35cの開閉を行うことがで
きる。このカバー35cの凹部側の面にはゴムシール3
5gが固定されており、凹部内に雨水等が浸入すること
が防止される。
【0032】次に、表示部36について説明する。図1
4は表示部36を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。この図14に示すように、表
示部36は、筐体30の前面に設けた凹部内に収められ
ており、温度表示部36a、保冷中表示部36b、充電
中表示部36c、充電残量表示部36d、および、コン
セント接続中表示部36eを備えて構成されている。
【0033】このうち、温度表示部36aは、保冷スペ
ース内の温度を表示するためのものであり、図示しない
温度計にて計測された温度がデジタル表示される。図1
4には「5℃」と表示されている例を示す。また、保冷
中表示部36bは保冷運転が行われていることを表し、
充電中表示部36cは充電池33が充電中であることを
表示し、充電残量表示部36dは充電池33の充電残量
を表示する。また、コンセント接続中表示部36eは、
コンセントプラグ35aに対する電源コードの接続状態
を表示する。なお、この表示部36を収める凹部の外側
には、透明カバー36fが固定されており、これによっ
て表示部36への雨水の浸入等が防止されている。
【0034】次に、このような表示部36を備える本装
置1の具体的な電気的構成について説明する。図15
は、本装置1の電気的構成を示すブロック図である。こ
の図15に示すように、概略的には、コンセントプラグ
35aおよび充電器34が直列的に接続されており、充
電池33およびコンプレッサ31が直列的に接続されて
いる。そして、これらコンプレッサ31と充電池33の
接続、または、充電池33と充電器34の接続が、切り
替えスイッチ35bにて切り替えられる。
【0035】また、コンセントプラグ35aと充電器3
4の間、充電池33(または切り替えスイッチ35b)
とコンプレッサ31の間には、それぞれ電圧検知部3
7、38が設けられている。そして、表示制御部39で
は、電圧検知部37にて検知された電圧値に基づいて、
コンセントプラグ35aに電源コードが接続されている
か否か(コンプレッサ31に給電されているか否か)が
判断され、コンセント接続中表示部36eの表示が制御
される。また、表示制御部39では、切り替えスイッチ
35bの切り替え状態に基づいて、保冷中か充電中かが
判断され、保冷中表示部36bおよび充電中表示部36
cの表示が制御される。さらに、この表示制御部39で
は、電圧検知部38にて検知された電圧値に基づいて充
電残量が判断され、充電残量表示部36dの表示が制御
される。この他、表示部36には温度計からの計測信号
が入力され、この計測信号に基づいて温度表示部36a
による温度表示が行われる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
車載用保冷装置によれば、装置内の保冷スペースに対し
て被保冷物を出し入れするための第1および第2の扉部
を備え、第1の扉部は、装置側部に形成され、第2の扉
部は、装置上部に形成されているので、車両との兼ね合
い上から側部の扉部が開閉し難いような場合であって
も、上部の扉部から被保冷物を出し入れでき、配送作業
等が非常に容易になる。
【0037】また、請求項2記載の車載用保冷装置によ
れば、第2の扉部は、略水平にスライド可能なスライド
扉として形成されているので、第2の扉部を開いた場合
において、この扉部を支えておく必要がないので、被保
冷物の出し入れを容易に行うことができる。
【0038】また、請求項3記載の車載用保冷装置によ
れば、スライド扉を、車両の前後方向に対して略直交す
る方向にスライド可能として構成されているので、自動
車が加減速した際、この加減速に伴って生じる慣性力の
方向が第2の扉部の開閉方向と一致しないので、この第
2の扉部が自動的に開いてしまう危険性を低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる車載用保冷装置
の車載状態における全体側面図である。
【図2】図1の後面図である。
【図3】車載用保冷装置の扉閉状態における全体斜視図
である。
【図4】車載用保冷装置の扉開状態における全体斜視図
である。
【図5】図3の車載用保冷装置の分解斜視図である。
【図6】補助扉周辺の平面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】図6のB−B矢視断面図である。
【図9】横パネルの分解斜視図である。
【図10】本装置の平面図であり機械部の一部を破断し
て示す図である。
【図11】本装置の前面図であり機械部の一部を破断し
て示す図である。
【図12】カバー閉状態の操作部を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
【図13】カバー開状態の操作部を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
【図14】表示部を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。
【図15】本装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図16】従来の車載用保冷装置の車載状態における全
体側面図である。
【図17】図16の後面図である。
【符号の説明】
1 車載用保冷装置 2 保冷部 3 機械部 4 台座 5 自動車 20 主扉 21 補助扉 22 横パネル 23 前パネル 24 下パネル 25 縦枠 26〜28 枠部 30 筐体 31 コンプレッサ 32 外部熱交換器 33 充電池 34 充電器 35 操作部 36 表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上において被保冷物を保冷する車載
    用保冷装置であって、 装置内の保冷スペースに対して被保冷物を出し入れする
    ための第1および第2の扉部を備え、 第1の扉部は、装置側部に形成され、 第2の扉部は、装置上部に形成されたことを特徴とする
    車載用保冷装置。
  2. 【請求項2】 第2の扉部は、略水平にスライド可能な
    スライド扉として形成されたことを特徴とする請求項1
    記載の車載用保冷装置。
  3. 【請求項3】 スライド扉を、車両の前後方向に対して
    略直交する方向にスライド可能としたことを特徴とする
    請求項2記載の車載用保冷装置。
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JP2015178931A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 積水化成品工業株式会社 保冷容器

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