JP2001241819A - 車載用保冷装置 - Google Patents

車載用保冷装置

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JP2001241819A
JP2001241819A JP2000052568A JP2000052568A JP2001241819A JP 2001241819 A JP2001241819 A JP 2001241819A JP 2000052568 A JP2000052568 A JP 2000052568A JP 2000052568 A JP2000052568 A JP 2000052568A JP 2001241819 A JP2001241819 A JP 2001241819A
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fixing
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fixed
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JP2000052568A
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Inventor
Mikio Goto
幹生 後藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌に対して固定された状態においても、上
部の扉部を容易に使用すること等のできる車載用保冷装
置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる車載用保冷装置は、装置
側部には、車輌側部に対して直接的または間接的に連結
されることにより、当該装置を車輌に対して固定する固
定金具40を設けて構成されている。この車載用保冷装
置によれば、装置上部を塞ぐことなく装置の固定を行う
ことができ、装置上部に扉部を設けた場合であっても、
この扉部を支障なく使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌上において被
保冷物を保冷する車載用保冷装置に関し、特に、車輌に
対する装置の固定構造に特徴を有する車載用保冷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乳製品等の日配品や生鮮食料
品等を低温に保冷した状態で搬送するため、自動車等に
積載して使用することのできる車載用保冷装置が提案さ
れている。この車載用保冷装置は、概略的に、装置筐体
の内部に機械スペースと保冷スペースとを備えて構成さ
れており、この機械スペースの内部にはコンプレッサお
よび外部熱交換器を備え、保冷スペースの周囲には内部
熱交換器を備えて構成されている。そして、コンプレッ
サから吐出された蒸気冷媒が、外部熱交換器で凝縮液化
され、内部熱交換器において保冷スペース内の空気から
吸熱して冷却を行なうと共に、自らは蒸気冷媒となり、
再びコンプレッサに戻る。このように冷媒が循環される
ことによって、保冷スペース内が冷却される。
【0003】図22は従来の車載用保冷装置の車載状態
における全体側面図、図22は図23の後面図である。
これら図22、23に示すように車載用保冷装置100
は、自動車101の荷台102に積載された状態におい
て、運転者の身長と略同程度の高さに形成されており、
例えば、牛乳ケースを横2列×縦4段×前後1列に収容
することができる。このような従来の車載用保冷装置1
00においては、保冷スペース内に被保冷物を出し入れ
するための扉部103が、簡単に手の届く位置、例え
ば、装置100の後部に設けられていた。この車載用保
冷装置100は、一般的な貨物を固定するのと同様の最
も単純な方法によって自動車101に固定されていた。
すなわち、固定ベルト105を保冷装置100の上方に
山掛け状に掛け渡し、この固定ベルト105の両端を荷
台102の可倒枠(アオリ)104に締結等することに
よって固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車載用保冷装置100は縦長状に構成されていたので、
被保冷物を出し入れする際には、これを胸上高さの付近
まで持ち上げる必要があるため、特に女性が配送を行う
場合には被保冷物の出し入れが大変な重労働になってい
た。このような問題を解決するためには、単に保冷装置
100の高さを低くすればよいとも考えられるが、この
場合には扉部103の大部分が荷台102の可倒枠10
4に隠れてしまい、この可倒枠104を倒す等しなけれ
ば、扉部103を開閉することができなくなる。このた
め、装置100の上部に扉部を設け、可倒枠104を倒
すことなく、被保冷物の取り出しを可能とすることも考
えられる。しかしながら、この場合には、上述のように
装置100の上部に固定ベルト105を掛け渡して固定
を行うことができなくなるという新たな問題が生じる。
【0005】また、別の問題として、従来の保冷装置1
00の固定構造では、後方の可倒枠104を可倒させる
ことが困難になるという問題が指摘されていた。すなわ
ち、装置100を固定する固定ベルト105を荷台の側
方の可倒枠104に締結した場合には、この固定ベルト
104の張力によって可倒枠104が装置100の方に
引っ張られることになる。このように側方の可倒枠10
4が左右中心側に引っ張られた場合には、これら側方の
可倒枠104の相互間隔が狭くなるために、後方の可倒
枠104を可倒させることが困難になるという問題が生
じていた。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、車輌に対して固定された状態においても、上部の扉
部を容易に使用することができ、また、後方の可倒枠を
容易に可倒させることのできる車載用保冷装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1記載の車載用保冷装置は、車輌上に
おいて被保冷物を保冷する車載用保冷装置であって、装
置側部には、車輌側部に対して直接的または間接的に連
結されることにより、当該装置を車輌に対して固定する
固定手段を設けて構成されている。
【0008】このような構成によれば、本装置の側部に
固定手段が設けられており、この固定手段を介して本装
置が車輌側部に対して直接的または間接的に連結される
ので、装置の上部を塞ぐことなく装置の固定が行われ
る。したがって、装置の上部に扉部を設けた場合であっ
ても、この扉部を支障なく使用することができ、その利
便性が向上する。
【0009】なお、「車輌」は任意であり、例えば、小
型トラック、大型トラック、ワンボックスカー等の各種
自動車の他、電車等をも含む概念である。また、本明細
書において、「前」「後」は車輌の進行方向に対応する
各方向を意味し、例えば、前面とは車輌の進行方向前側
の面、後面とは車輌の進行方向後側の面をいう。また、
「横」は、車輌の進行方向に対して略直交する略水平方
向を意味する。
【0010】また、請求項2記載の車載用保冷装置は、
固定手段は、固定ベルトを挿通可能な固定金具として構
成され、この固定ベルトを介して車輌側部に間接的に連
結されるものとして構成されている。この構成は、固定
手段の具体的構成例を示すものであり、このような構成
によれば、固定金具に固定ベルトを挿通させることがで
き、この固定ベルトを介して本装置が車輌側部に固定さ
れる。この固定ベルト自体や、固定ベルトと車輌との締
結方法については、従来用いていたものをそのまま流用
することができるので、装置固定を簡易かつ安価に行う
ことができる。
【0011】また、請求項3記載の車載用保冷装置は、
固定手段は、車輌を内側から押圧するための押圧機構で
あり、車輌側部に直接的に連結されるものとして構成さ
れている。この構成は、固定手段の他の具体的構成例を
示すものであり、このような構成によれば、固定手段に
よって車輌が内側から押圧され、この押圧力によって装
置が固定される。この場合には、車輌の可倒枠が内側に
引っ張られることがないため、後述する間隔維持手段を
省略することができる。
【0012】また、請求項4記載の車載用保冷装置は、
装置側部に、当該装置と車輌との間隔を維持するための
間隔維持手段を設けて構成されている。このような構成
によれば、固定手段にて車輌の可倒枠が内側に引っ張ら
れる場合であっても、間隔維持手段にて装置と車輌との
間隔が維持されるので、可倒枠が内側に傾くこと等を防
止することができる。したがって、車輌後方の可倒枠を
容易に可倒させることができる。
【0013】また、請求項5記載の車載用保冷装置は、
間隔維持手段は、厚みの異なる複数の間隔調整部を相互
に交換可能に備えて構成されている。このような構成に
よれば、車輌の形式や種類等によってその寸法が異なる
場合であっても、間隔調整部を交換することによって装
置と車輌との間隔を調整することができる。したがっ
て、間隔維持手段全体を交換したり、複数種類用意して
おく必要がないので、作業性が向上すると共に、製造コ
スト等を低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる車載用保冷
装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態によりこの発明が限定されるもので
はない。特に、以下の形態においては本装置が自動車に
搭載された場合を例にとって説明するが、自動車に限ら
れないことは上述した通りである。
【0015】(実施の形態1)図1はこの発明の実施の
形態1にかかる車載用保冷装置の車載状態における全体
側面図、図2は図1の後面図、図3は車載用保冷装置の
扉閉状態における全体斜視図、図4は車載用保冷装置の
扉開状態における全体斜視図、図5は図3の車載用保冷
装置の分解斜視図である。本実施の形態は、概略的に、
固定ベルトを挿通するための固定金具を備えた車載用保
冷装置(以下、本装置)に関するものである。
【0016】図1〜5において本装置1は、保冷部2、
機械部3、および、台座4を備えて構成されている。こ
のうち、保冷部2はその内部に保冷スペースを形成する
もので、図3〜5に示すように、主扉20、一対の補助
扉21、横パネル22、前パネル23、および、下パネ
ル24を備え、これら各部を縦枠25および枠部26〜
28を介して略方形状にパネル組みして構成されてい
る。なお、これら各部の連結は、主としてビス止めによ
って行なわれているが、このビスについては図示を省略
する。
【0017】主扉20は、保冷スペースに対して被保冷
物を出し入れするための主開口部を形成するもので、図
3、4に示すように、略方形状に形成されている。この
主扉20は、その下辺20aに設けた兆番20bを介し
て台座4に固定されており、これによって当該下辺20
aを中心として開閉可能とされている。このように主扉
20を開けた状態においては、保冷部2の後面が開放さ
れて主開口部が形成され、被保冷物を保冷スペース内に
出し入れすることができる。この主扉20は、例えば牛
乳ビンを牛乳ケースごと出し入れする場合のように、被
保冷物を全体的に出し入れする場合に主に使用される扉
部である。
【0018】なお、主扉20の後面には、当該主扉20
の開閉操作を行なうための取手20cと、全開状態の主
扉20を台座4の上面に略水平に緩衝載置させるゴム脚
20dが固定されている。また、主扉20の左右側面に
は、当該主扉20を縦枠25に固定するためのロック部
20eが設けられており、このロック部20eに縦枠2
5の回転環25aを挿通させて90度程度回転させるこ
とにより、回転環25aがロック部20eに挿通不能と
なって主扉20が固定される。
【0019】また、一対の補助扉21は、保冷スペース
に対して被保冷物を出し入れするための補助開口部を形
成するものである。図6には補助扉周辺の平面図、図7
には図6のA−A矢視断面図、図8には図6のB−B矢
視断面図を示す。これら図6〜8に示すように、各補助
扉21はそれぞれ略方形状に形成されており、相互に高
さを変えて並設されている。各補助扉21は、その前後
の端部を、主扉および前パネル23の上方に設けられた
枠部26にスライド自在に収められると共に、その左右
の端部を、横パネル22の上方に設けられた枠部27、
28に収められており、これによって左右方向に略水平
にスライド自在とされている。このように補助扉21を
開けた状態においては、保冷部2の上面が開放されて補
助開口部が形成され、被保冷物を保冷スペース内に出し
入れすることができる。この補助扉21は、例えば牛乳
ケースから牛乳ビンだけを出し入れする場合のように、
被保冷物を部分的に出し入れする場合に主に使用される
扉部である。
【0020】この補助扉21の上面には、当該補助扉2
1を枠部27、28に対して固定するためのロック部2
1cが備えられており、上述するロック部2eと同様
に、このロック部21cを枠部27、28の回転環27
a、28aに挿通等させることにより補助扉21が固定
される。また補助扉21の上面には、当該補助扉21を
枠部に対して仮固定するための補助ロック部21dが設
けられている。この補助ロック部21dは、その枠部2
7、28側の端部を当該枠部27、28の方に突出させ
ると共に、この端部が図示しないバネにて下方に付勢さ
れている。そして、補助扉21を全閉状態とした場合に
おいて、この端部が枠部27、28の上面に設けた端部
受け27b、28bに自動的に係止して、補助扉21が
固定される。
【0021】次に、横パネル22について説明する。図
9は、横パネル22の分解斜視図である。この図9に示
すように横パネル22は、保冷スペース側に配置される
略方形のアルミ板22aと、外側に配置されるステンレ
ス板(または塗装板金)22bとの間に、縦枠22c、
22dおよび上下枠22e、22fを枠組みして構成さ
れており、このアルミ板22aの内面には、内部熱交換
器22gがアルミテープ22hにて固定されている。そ
して、これらを組み合わせて、その内部空間に図示しな
い発泡材を充填することにより、横パネル22が構成さ
れている。この横パネル22の内部に収められる内部熱
交換器22gは、後述する外部熱交換器32で凝縮され
た冷媒を蒸発させる蒸発器である。この横パネル22の
横面には、固定金具40が取り付けられているが、これ
については後述する。
【0022】なお、前パネル23および下パネル24に
ついても、固定金具40を備えていない点を除いて、こ
の横パネル22とほぼ同様に構成することができる。ま
た、上述した主扉20および補助扉21についても、固
定金具40および内部熱交換器22gを備えていない点
を除いて、この横パネル22とほぼ同様に構成すること
ができる。
【0023】次に、機械部3について説明する。図10
は本装置1の平面図であり機械部3の一部を破断して示
す図、図11は本装置1の前面図であり機械部3の一部
を破断して示す図である。この機械部3は主として保冷
用冷媒の循環源を構成するもので、図10、11に示す
ように、略方形の筐体30に、コンプレッサ31、外部
熱交換器32、充電池33、および、充電器34を収め
ると共に、筐体30の前面に、操作部35と表示部36
を備えて構成されている。このコンプレッサ31は保冷
用の冷媒を圧縮するものであり、外部熱交換器32は冷
媒の放熱を行なう凝縮手段である。また、充電池33は
コンプレッサ31に代表される電動機器に対して電力を
給電する二次電源であり、具体的には鉛畜電池として構
成することができる。また、充電器34は、充電池33
に対して電力を給電することによって当該充電池33の
充電を行なうものである。
【0024】このような構成において、コンプレッサ3
1にて圧縮された蒸気冷媒が、外部熱交換器32で凝縮
液化され、横パネル22および前パネル23に収めた内
部熱交換器において保冷スペース内の空気から吸熱して
冷却を行なうと共に、自らは蒸気冷媒となり、再びコン
プレッサ31に戻る。このように冷媒が循環されること
によって、保冷スペース内が冷却される。なお、操作部
35および表示部36については後述する。
【0025】次に、台座4について説明する。各台座4
は、図3〜5に示すように、機械部3の前端から、保冷
部2よりも後方側に延びる長方形状に形成されており、
左右方向に略均等間隔で並設されている。この台座4
は、機械部3および保冷部2に対してそれぞれ固定され
ており、これによって機械部3と保冷部2が相互に連結
されている。また、この台座4が保冷部2よりも後方側
に延びることによって、上述のように全開状態における
主扉20のゴム脚が台座4の上面に接触し、主扉20が
略水平状に安定的に支持される。
【0026】次に、操作部35および表示部36につい
て説明する。図11に示すように、機械部3の筐体30
の前面には、操作部35および表示部36が備えられて
いる。まず、操作部35について説明する。図12はカ
バー閉状態の操作部35を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は縦断面図である。また、図13はカバー開
状態の操作部35を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。これら図12、13に示すよ
うに、操作部35は、筐体30の前面に設けた凹部内に
収められており、コンセントプラグ35aと切り替えス
イッチ35bを備えて構成されている。
【0027】このうち、コンセントプラグ35aは、図
示しない任意の電源から電力の受電を行い、これを充電
器34に給電するものである。また、切り替えスイッチ
35bは、保冷運転と充電との切り替えを行うためのス
イッチである。このように構成される操作部35には、
カバー35cが兆番35dを介して筐体30に固定され
ている。このカバー35cの上部にはストッパー35e
が設けられており、このストッパー35eの回転板35
fを略垂直面内において回転させることにより、カバー
35cの開閉を行うことができる。このカバー35cの
凹部側の面にはゴムシール35gが固定されており、凹
部内に雨水等が浸入することが防止される。
【0028】次に、表示部36について説明する。図1
4は表示部36を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。この図14に示すように、表
示部36は、筐体30の前面に設けた凹部内に収められ
ており、温度表示部36a、保冷中表示部36b、充電
中表示部36c、充電残量表示部36d、および、コン
セント接続中表示部36eを備えて構成されている。
【0029】このうち、温度表示部36aは、保冷スペ
ース内の温度を表示するためのものであり、図示しない
温度計にて計測された温度がデジタル表示される。図1
4には「5℃」と表示されている例を示す。また、保冷
中表示部36bは保冷運転が行われていることを表し、
充電中表示部36cは充電池33が充電中であることを
表示し、充電残量表示部36dは充電池33の充電残量
を表示する。また、コンセント接続中表示部36eは、
コンセントプラグ35aに対する電源コードの接続状態
を表示する。なお、この表示部36を収める凹部の外側
には、透明カバー36fが固定されており、これによっ
て表示部36への雨水の浸入等が防止されている。
【0030】次に、このような表示部36を備える本装
置1の具体的な電気的構成について説明する。図15
は、本装置1の電気的構成を示すブロック図である。こ
の図15に示すように、概略的には、コンセントプラグ
35aおよび充電器34が直列的に接続されており、充
電池33およびコンプレッサ31が直列的に接続されて
いる。そして、これらコンプレッサ31と充電池33の
接続、または、充電池33と充電器34の接続が、切り
替えスイッチ35bにて切り替えられる。
【0031】また、コンセントプラグ35aと充電器3
4の間、充電池33(または切り替えスイッチ35b)
とコンプレッサ31の間には、それぞれ電圧検知部3
7、38が設けられている。そして、表示制御部39で
は、電圧検知部37にて検知された電圧値に基づいて、
コンセントプラグ35aに電源コードが接続されている
か否か(コンプレッサ31に給電されているか否か)が
判断され、コンセント接続中表示部36eの表示が制御
される。また、表示制御部39では、切り替えスイッチ
35bの切り替え状態に基づいて、保冷中か充電中かが
判断され、保冷中表示部36bおよび充電中表示部36
cの表示が制御される。さらに、この表示制御部39で
は、電圧検知部38にて検知された電圧値に基づいて充
電残量が判断され、充電残量表示部36dの表示が制御
される。この他、表示部36には温度計からの計測信号
が入力され、この計測信号に基づいて温度表示部36a
による温度表示が行われる。
【0032】次に、横パネル22に設けた固定金具40
について説明する。この固定金具40は、本装置1を自
動車5に対して固定するための固定手段であり、左右の
横パネル22のそれぞれに2つずつ並設されている。図
16には固定金具40の拡大斜視図、図17には固定金
具40に固定ベルト6を挿通させた状態の拡大斜視図を
示す。図16に示すように固定金具40は、ステンレス
等の金属板にて平面略コ字状に形成されており、その両
端において、横パネル22のステンレス板22bに対し
てボルト止めされている。この固定状態において固定金
具40には、上下に挿通する挿通孔41が形成されてお
り、図17に示すように、この挿通孔41に固定ベルト
6を挿通させることができる。
【0033】そして、図1、2に示すように、固定金具
40に挿通させた固定ベルト6を、荷台5aの可倒枠5
bに一般的に設けられている図示しない棒状突起に対し
て、任意の締結方法で締結固定することにより、固定金
具40が固定ベルト6を介して間接的に自動車に固定さ
れる。これによって、本装置1が自動車に固定される。
このような固定構造によれば、補助扉21と固定ベルト
6が相互に干渉しないので、補助扉21を支障なく使用
することができる。
【0034】なお、本実施の形態において固定金具40
は、横パネル22に2つずつ設けられているが、1つま
たは3つ以上設けてもよい。また、固定金具40の取り
付け位置については、可倒枠5bの棒状突起との位置関
係を考慮して、図1、2に示すように、可倒枠5bに近
接しており、かつ、可倒枠5bよりも若干上方に設けら
れることが好ましい。しかしながら、他の位置に設ける
ことも可能であり、また、固定ベルト6の締結先につい
ても可倒枠5bの棒状突起以外の任意の構造を用いるこ
とができる。
【0035】また、様々な位置に固定金具40を予め固
定しておき、あるいは、様々な位置に固定金具40を容
易に固定できるように構成しておき、車輌の状況等に応
じて固定位置を決定してもよい。また、固定金具40の
形状は、少なくとも固定ベルト6を挿通することができ
る限りにおいて任意に変更することができ、例えば、フ
ック状に形成してもよい。また、材質についても、所要
の強度を得られる限りにおいて、ステンレス板以外の任
意の材質、例えば、強化プラスチック等を用いることが
できる。
【0036】その他、固定金具40に代えて、「挿通」
以外の構造にて固定ベルト6を連結することのできる固
定手段を設けてもよい。例えば、固定ベルト6を狭持す
るような固定手段を設けてもよい。すなわち、固定手段
としては、少なくとも装置の側部を自動車に対して直接
的または間接的に連結することができる任意の手段を用
いることができる。
【0037】(実施の形態2)図18はこの発明の実施
の形態2にかかる車載用保冷装置周辺の拡大平面図、図
19は間隔維持具の斜視図であり、(a)は樹脂装着時
の斜視図、(b)は樹脂取り外し時の斜視図である。な
お、特に説明なき構成は上述した実施の形態1と同じで
あり、同じ構成を同符号にて示す。本実施の形態は、概
略的に、横パネル22に間隔維持具を設けた車載用保冷
装置にかかるものである。
【0038】実施の形態1のように、固定金具40に固
定ベルト6を通して本装置1を固定した場合には、この
固定ベルト6の張力によって荷台5aの可倒枠5bが本
装置1の方に引っ張られ、後方の可倒枠5bを可倒させ
ることが困難になり、主扉20を開閉すること等ができ
なくなるおそれがある。このため本実施の形態において
は、本装置1と可倒枠5bとの間隔を極力一定に維持す
るため、間隔維持具50を設けている。
【0039】この間隔維持具50は、図18、19に示
すように、各横パネル22の側面における固定金具40
の間に、2つずつ取り付けられている。各間隔維持具5
0は、図19に示すように、固定部51と、間隔調整部
52とを備えて構成されている。このうち固定部51
は、固定金具40と同様に平面略コ字状に形成されてお
り、その両端においてステンレス板22bに対してボル
ト止めされている。また、固定部51にはステンレス板
22bとは間隔を隔てて配置された垂直板51aが設け
られており、この垂直板51aを介して上述の間隔調整
部52が固定部51に固定される。すなわち、間隔調整
部52には、垂直板51aに対応する位置および形状で
凹部52aが形成されており、この凹部52aに垂直板
51aを挿通させることによって、間隔調整部52が固
定部51に載置固定される。
【0040】ここで、間隔調整部52としては、その厚
みTが異なる複数のものが予め用意されている。そし
て、車輌の形式や寸法に応じて、本装置1と可倒枠5b
との間隔を最も狭める(理想的には間隔をなくす)ため
に最適な厚みTの間隔調整部52を選択して、固定部5
1に固定することができる。したがって、固定ベルト6
によって可倒枠5bが引っ張られた場合においても、こ
の可倒枠5bが間隔維持具50にて外側に押圧され、そ
の内側への移動が規制されるので、後方の可倒枠5bを
可倒させることが容易になる。
【0041】特に、間隔調整部52を交換するだけで、
異なる形状や寸法の自動車に対応することができるの
で、製造コスト等を低減することができる。すなわち、
本装置1を搭載する自動車等の寸法は、その車種や型式
等に応じて種々異なるため、間隔調整部52を単に固定
的な寸法にて形成しても対応することができない。その
一方で、自動車毎に異なる間隔調整部52を形成するこ
とも、製造コスト等の観点から好ましくない。これに対
して本実施形態においては、間隔調整部52を交換する
だけで各種の自動車に対応できる。また、間隔調整部5
2はゴム等の弾性部材にて形成されていることから、可
倒枠5bが押圧される際の衝撃を緩和することができ、
可倒枠5bに傷等が付くことも防止される。
【0042】なお、間隔維持具50としては、本装置1
と可倒枠5bとの間隔を狭めることのできる任意の構造
を採用することができる。例えば、本装置1と可倒枠5
bとの間に配置される限りにおいてその取り付け位置は
任意であり、また、取り付け数も任意である。また、間
隔調整部52と固定部51に分離構成する必要はなく、
一体的に形成された間隔維持具50を寸法を変えて複数
用意しておき、状況に応じて全体を交換するようにして
もよい。また、間隔維持具50は、必ずしも横パネル2
2に固定される必要はない。
【0043】(実施の形態3)図20、21はこの発明
の実施の形態3にかかる固定具の斜視図である。なお、
特に説明なき構成は上述した実施の形態1と同じであ
り、同じ構成を同符号にて示す。本実施の形態は、概略
的に、可倒枠5bを外側に押圧することで固定を行なう
固定具を備えた車載用保冷装置にかかるものである。
【0044】図20、21に示すように、固定具60
は、固定操作を行なうためのハンドル61と、このハン
ドル61に伴って回転する垂直軸62と、この垂直軸6
2に伴って回転するゴム製の平面略楕円形状の押圧体6
3と、垂直軸62を固定する固定部64とを備えて構成
されている。このうち、ハンドル61および垂直軸62
は相互一体に形成されており、固定部64を介して横パ
ネル22に固定されている。これら垂直軸62と固定部
64との間には、図示しない軸支持機構が設けられてお
り、これによって垂直軸62は回転可能に軸支されてい
る。また、押圧体63は、その短軸方向の長さを、本装
置1と可倒枠5bとの間の最短距離より若干短くなるよ
うに形成されると共に、その長軸方向の長さを、本装置
1と可倒枠5bとの間の最長距離より若干長くなるよう
に形成されている。
【0045】そして、図20に示すように、本装置1の
設置時点においては、ハンドル61を回転操作すること
によって押圧体63を回転させ、その短軸方向が可倒枠
5b側に向くようにしておく。そして、本装置1を固定
する必要が生じた時点で、ハンドル61を回転操作する
ことによって、その長軸方向が可倒枠5b側に向くよう
に押圧体63を徐々に回転させ、押圧体63によって可
倒枠5bを徐々に外側に押圧する。そして、押圧体63
がそれ以上回転しなくなった時点で、ハンドル61の回
転操作を停止する。これによれば、押圧体63によって
可倒枠5bを外側に押圧することができ、この押圧力に
よって本装置1を自動車5に固定することができる。
【0046】また、この場合には、可倒枠5bが内側に
引っ張られないので、実施の形態2で示したような間隔
維持具50を設ける必要がない。あるいは、実施の形態
1で示した固定金具40にて本装置1の固定を行ない、
この固定具60を間隔維持具として採用することもでき
る。特に、この固定具60によれば、自動車の寸法が異
なる場合においても、ハンドル61の回転角度を変える
ことによって押圧体63と可倒枠5bとの間隔を調整す
ることができ、部品交換を行なう手間を省くことができ
る。なお、押圧体63は楕円形状以外にも、真円以外の
任意の形状にて形成することができる。また、押圧体6
3を真円形状とし、垂直軸62を押圧体63の中心から
外れた位置に設けてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
車載用保冷装置によれば、車輌上において被保冷物を保
冷する車載用保冷装置であって、装置側部には、車輌側
部に対して直接的または間接的に連結されることによ
り、当該装置を車輌に対して固定する固定手段を設けて
構成されているので、装置の上部を塞ぐことなく装置の
固定を行うことができ、装置の上部に扉部を設けた場合
であっても、この扉部を支障なく使用することができ
る。
【0048】また、請求項2記載の車載用保冷装置によ
れば、固定手段は、固定ベルトを挿通可能な固定金具と
して構成され、この固定ベルトを介して車輌側部に間接
的に連結されるものとして構成されているので、固定ベ
ルトを介して本装置を車輌側部に固定することができ、
この固定ベルト自体や、固定ベルトと車輌との締結方法
については、従来用いていたものをそのまま流用するこ
とができるので、装置固定を簡易かつ安価に行うことが
できる。
【0049】また、請求項3記載の車載用保冷装置によ
れば、固定手段は、車輌を内側から押圧するための押圧
機構であり、車輌側部に直接的に連結されるものとして
構成されているので、固定手段によって車輌が内側から
押圧され、この押圧力によって装置が固定される。この
場合には、車輌の可倒枠が内側に引っ張られることがな
いため、後方の可倒枠の開閉性を妨げることがない。
【0050】また、請求項4記載の車載用保冷装置によ
れば、装置側部に、当該装置と車輌との間隔を維持する
ための間隔維持手段を設けて構成されているので、この
間隔維持手段にて装置と車輌との間隔が維持され、可倒
枠が内側に傾くこと等を防止することができる。したが
って、車輌後方の可倒枠を容易に可倒させることができ
る。
【0051】また、請求項5記載の車載用保冷装置によ
れば、間隔維持手段は、厚みの異なる複数の間隔調整部
を相互に交換可能に備えて構成されているので、間隔調
整部を交換することによって装置と車輌との間隔を調整
することができ、間隔維持手段全体を交換したり、複数
種類用意しておく必要がないので、作業性が向上すると
共に、製造コスト等を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる車載用保冷装置
の車載状態における全体側面図である。
【図2】図1の後面図である。
【図3】車載用保冷装置の扉閉状態における全体斜視図
である。
【図4】車載用保冷装置の扉開状態における全体斜視図
である。
【図5】図3の車載用保冷装置の分解斜視図である。
【図6】補助扉周辺の平面図である。
【図7】図6のA−A矢視断面図である。
【図8】図6のB−B矢視断面図である。
【図9】横パネルの分解斜視図である。
【図10】本装置の平面図であり機械部の一部を破断し
て示す図である。
【図11】本装置の前面図であり機械部の一部を破断し
て示す図である。
【図12】カバー閉状態の操作部を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
【図13】カバー開状態の操作部を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
【図14】表示部を示す図であり、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。
【図15】本装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図16】固定金具の拡大斜視図である。
【図17】固定金具に固定ベルトを挿通させた状態の拡
大斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態2にかかる車載用保冷装
置周辺の拡大平面図図である。
【図19】間隔維持具の斜視図であり、(a)は樹脂装
着時の斜視図、(b)は樹脂取り外し時の斜視図であ
る。
【図20】本発明の実施の形態3にかかる固定具の斜視
図である。
【図21】本発明の実施の形態3にかかる固定具の斜視
図である。
【図22】従来の車載用保冷装置の車載状態における全
体側面図である。
【図23】図22の後面図である。
【符号の説明】
1 車載用保冷装置 2 保冷部 3 機械部 4 台座 5 自動車 5a 荷台 5b 可倒枠 6 固定ベルト 20 主扉 21 補助扉 22 横パネル 23 前パネル 24 下パネル 25 縦枠 26〜28 枠部 30 筐体 31 コンプレッサ 32 外部熱交換器 33 充電池 34 充電器 35 操作部 36 表示部 40 固定金具 41 挿通孔 50 間隔維持具 51 固定部 51a 垂直板 52 間隔調整部 52a 凹部 60 固定具 61 ハンドル 62 垂直軸 63 押圧体 64 固定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌上において被保冷物を保冷する車載
    用保冷装置であって、 装置側部には、車輌側部に対して直接的または間接的に
    連結されることにより、当該装置を車輌に対して固定す
    る固定手段を設けたことを特徴とする車載用保冷装置。
  2. 【請求項2】 固定手段は、固定ベルトを挿通可能な固
    定金具として構成され、この固定ベルトを介して車輌側
    部に間接的に連結されることを特徴とする請求項1記載
    の車載用保冷装置。
  3. 【請求項3】 固定手段は、車輌を内側から押圧するた
    めの押圧機構であり、車輌側部に直接的に連結されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車載用保冷装置。
  4. 【請求項4】 装置側部には、当該装置と車輌との間隔
    を維持するための間隔維持手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の車載用保冷装置。
  5. 【請求項5】 間隔維持手段は、厚みの異なる複数の間
    隔調整部を相互に交換可能に備えることを特徴とする請
    求項4記載の車載用保冷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100533A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Hitachi Ltd 操作パネル付き筐体
WO2022134150A1 (zh) * 2020-12-21 2022-06-30 深圳市昂佳科技有限公司 一种带有应急启动功能的车载冰箱

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