JP2001240511A - N−コレステリルオキシカルボニル−4−パラ−アミノフェノールとヒドロキノンまたはその誘導体の一つとをベースとする組成物 - Google Patents

N−コレステリルオキシカルボニル−4−パラ−アミノフェノールとヒドロキノンまたはその誘導体の一つとをベースとする組成物

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ヴェロニク・シュヴァリエ
Dang Man Pham
ダン−マン・ファム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚、体毛または頭髪のライトニング効果ま
たは脱色効果を相乗的に増強し、結果的に、ヒドロキノ
ンまたはその誘導体からなる脱色剤の毒性を低減するこ
とのできる組成物を提供する。 【解決手段】 生理学的に許容できる媒体に、N-コレ
ステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノール
とヒドロキノンまたはその誘導体の一つとを含める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理学的に許容で
きる媒体に、N-コレステリルオキシカルボニル-4-パ
ラ-アミノフェノールとヒドロキノンまたはその誘導体
の一つとを含む組成物、並びに、当該組成物の使用であ
って、ヒトの皮膚、体毛および/または頭髪を脱色およ
び/またはライトニング(lightening)するための組成物
の製造における、かつ/または当該組成物を製造するた
めの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】人生の様々な時点において、一部の人
は、皮膚、特に手において、皮膚を不均一とする、より
暗く、かつ/または、より強く着色した斑点の外観を経
験する。これらの斑点は、皮膚の表面に位置するケラチ
ノサイト中の高濃度のメラニンによるものである。実
際、表皮の基底部に位置するメラノサイトがメラニンを
産生し、このメラニンを周りのケラチノサイトまで輸送
し、次いで、メラニンで満たされた表皮表面へと上昇す
る。
【0003】皮膚の色素形成メカニズム、すなわちメラ
ニン形成は、特に複雑であり、概略的に以下の主な工程
を含む:チロシン→ドーパ→ドーパキノン→ドーパクロ
ム→メラニン
【0004】チロシナーゼは、この一連の反応に関わる
主要酵素である。この酵素は、チロシンからドーパ(ジ
ヒドロキシフェニルアラニン)への変換反応、およびド
ーパからドーパキノンへの変換反応を触媒する。このチ
ロシナーゼは、完全な状態にある場合にのみ、一部の生
物学的ファクターの作用のもとで作用する。
【0005】ある物質が、メラニン産生が起こる表皮メ
ラノサイトの活力に直接的に作用する場合、および/ま
たは、メラニン産生に関与する酵素の一つを阻害するこ
とによって、あるいはメラニン合成連鎖における化学化
合物の一つの構造アナログとして取り込まれ、この連鎖
をブロックし、かくして脱色を生じることによって、メ
ラニンの生合成の一つの段階を妨げる場合に、その物質
が脱色性であると認定される。
【0006】脱色剤として最も広く用いられている物質
は、特に、ヒドロキノンとその誘導体、特にヒドロキノ
ンモノメチルエーテルおよびモノエチルエーテルのよう
なエーテルである。これらは、一定の効力を有するが、
不都合なことに、毒性による副作用があり、その使用を
困難または危険なものとする。かかる毒性は、細胞を殺
傷し、次いで生物学的環境を破壊する危険を生じ、結果
的に、毒素を生じることによって皮膚からそれらを排除
させてしまうことにより、上記物質がメラニン産生の基
本的メカニズムに作用することに由来する。
【0007】かくして、ヒドロキノンは、メラノサイト
に対して特に刺激的かつ毒性である化合物であり、ヨー
ロッパでは法律上その使用濃度を2%までに制限し、そ
の全体的または部分的な交換が多くの研究者によって考
えられてきた。
【0008】妊娠中(“妊娠斑”または肝斑)またはエ
ストロプロゲストロゲン(oestroprogestrogen)避妊中に
起こる突発性黒皮症のようなメラノサイト機能亢進によ
って引き起こされた局所色素過剰、化学線によるほくろ
と称される老年性色素沈着斑のような良性メラノサイト
の機能亢進および増殖によって引き起こされた局所的色
素過剰、光刺激または外傷後瘢痕形成のような偶発的色
素過剰または白斑のような一部の白斑を処置するという
観点で、高い効力を有する無害の局所的脱色物質を用い
ることが望まれている。後者の色素過剰では、ダメージ
を受けた皮膚を再着色(repigment)できないので、均
一な明るい肌色を皮膚全体に与えるために、残りの正常
な皮膚の領域が脱色される。
【0009】かくして、メラニン産生のメカニズムに関
与しないが、チロシナーゼの活性を妨げることによって
チロシナーゼの上流に作用し、結果的に毒性の非常に少
ない物質が求められている。
【0010】従来技術において、種々の脱色剤が提案さ
れている。特に、本出願人により、一部のアミノフェノ
ール誘導体が、低濃度でさえも、細胞毒性を示すことな
く、メラニン産生を阻害する特性を有することが証明さ
れた。これらの化合物は、国際特許出願WO99/10
318号に記載されており、特に、N-コレステリルオ
キシカルボニル-4-パラ-アミノフェノールを含む。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】出願人は、予期せず、
ヒドロキノンと組み合わせた場合に、これらのアミノフ
ェノール誘導体が、その活性を改善し、かつ/または、
その効力を維持しながら部分的に交換可能とすることを
見出した。
【0012】特に、N-コレステリルオキシカルボニル-
4-パラ-アミノフェノールを、ヒドロキノンまたはその
誘導体の一つと組み合わせた場合には、別個に考えた場
合のこれらの化合物の脱色力よりも優れた脱色力を有す
ることが見出された。言い換えれば、この組合せは、こ
れらの化合物の効力を増強し、皮膚、体毛または頭髪の
ライトニングまたは脱色において相乗効果を生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の主題は、生理学的に許容できる媒体に、N-コ
レステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノー
ルと、ヒドロキノンまたはその誘導体の一つとを含む組
成物である。
【0014】表現“ヒドロキノン誘導体”は、任意に置
換されたヒドロキノンモノアルキルエーテルおよびヒド
ロキノンモノアリールエーテルを意味すると解する。か
かるヒドロキノンエーテルは、日本国特許出願JP-0
6192062号およびJP-61159943号に記
載されている。また、国際特許出願WO98/0740
6号に記載されているように、ヒドロキノンと複素環式
アルコールとのエーテルも意味すると解する。表現“ヒ
ドロキノン誘導体”は、例えば欧州特許出願EP-52
6302号に記載されている(2,5-ジヒドロキシフェ
ニル)カルボン酸誘導体も意味すると解する。最後に、
特に、アルキルチオ基またはアルコキシ基で置換された
ヒドロキノンも意味すると解する。
【0015】表現“生理学的に許容できる媒体”とは、
皮膚またはその表面成長体への局所的適用に適した媒
体、すなわち皮膚、体毛、頭髪、爪および粘膜に適合し
た媒体を意味すると解する。
【0016】また、本発明の主題は、ヒトの皮膚、体毛
または頭髪を脱色および/またはライトニングするため
の化粧調製物における前記組成物の使用である。
【0017】さらに、本発明の主題は、ヒトの皮膚、体
毛または頭髪を脱色および/またはライトニングするた
めの調製物を製造するための前記組成物の使用である。
【0018】また、本発明は、ヒトの皮膚、体毛または
頭髪を脱色および/またはライトニングするための化粧
方法に関し、この方法は、本発明に係る組成物を皮膚、
体毛または頭髪に適用することからなる。
【0019】アミノフェノール誘導体およびヒドロキノ
ンは、これらが相乗的に作用して、これら二つの化合物
の一方のみを含む組成物を用いて得られた効果よりも大
きい脱色効果を組成物に付与する量で、本発明に係る組
成物中に存在する。例えば、N-コレステリルオキシカ
ルボニル-4-パラ-アミノフェノールは、組成物の全重
量に対して、0.01ないし5重量%の量、好ましくは
0.5ないし2.5重量%の量で存在させることができ
る。一方、ヒドロキノンまたはその誘導体は、組成物の
全重量に対して、0.1ないし2重量%、好ましくは
0.5ないし1重量%の範囲の量で存在させることがで
きる。
【0020】本発明の組成物は、局所的適用に普通に用
いられるあらゆるガレニック(galenic)形態で提供する
ことができる。特に、水性、水性-アルコール性または
油性溶液、水中油型または油中水型または多重エマルシ
ョン、水性または油性ゲル、液体、ペーストまたは固体
無水製品、小球体を用いた水性層中の油分散物とするこ
とができ、ここで前記小球体は、ナノ球体やナノカプセ
ルのような重合性ナノ粒子、あるいは、イオン性および
/または非イオン性脂質ベシクルとすることができる。
【0021】本発明の好ましい実施態様によれば、N-
コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノ
ールは、油性または水性の中心を備えたイオン性または
非イオン性脂質ベシクルのラメラ相に含まれる。これら
のベシクルは、ヒドロキノンまたはその誘導体の一つを
含む水性相または油性相中に分散させることができる。
変形例として、ヒドロキノンまたはその誘導体の一つ
が、水溶性誘導体の場合には水性中心を備えたベシク
ル、脂溶性誘導体の場合には油性中心を備えたベシクル
中にカプセル内包されてもよい。
【0022】この組成物は、比較的流動的であってもよ
く、白色または着色したクリーム、軟膏、乳液、ローシ
ョン、漿液、ペーストまたはフォームの外観を有する。
任意に、エアゾール形態で皮膚または髪に適用されても
よい。また、例えば、スティック状のように固体状であ
ってもよい。これは、皮膚のケア製品および/またはメ
イクアップ製品として用いることができる。シャンプー
またはコンディショナーの形態であってもよい。
【0023】周知のように、本発明の組成物は、親水性
または親油性ゲル化剤、親水性または親油性活性剤、防
腐剤、酸化防止剤、溶媒、香料、充填剤、スクリーニン
グ剤、顔料、消臭剤および染料のような化粧分野におい
て一般的なアジュバントを含むこともできる。これらの
種々のアジュバントの量は、当該技術分野において通常
用いられる量であり、例えば、組成物の全重量の0.0
1ないし20%である。その性質に依存して、これらの
アジュバントは脂肪相、水性相、脂質ベシクルおよび/
またはナノ粒子中に導入される。いずれの場合において
も、これらのアジュバントおよびその比率は、本発明に
係る脱色剤の組合せに求められる特性を損なわないよう
に選択される。
【0024】本発明に係る組成物がエマルションである
場合には、脂肪相の比率は、組成物の全重量に対して5
ないし80重量%、好ましくは5ないし50重量%の範
囲とすることができる。エマルション形態の組成物に用
いられる油、乳化剤および共乳化剤(co-emulsifiers)
は、当該技術分野において通常用いられるものから選択
される。乳化剤および共乳化剤は、組成物の全重量に対
して、0.3ないし30重量%、好ましくは0.5ない
し20重量%の範囲の比率で組成物中に存在させる。
【0025】本発明で用いられる油としては、鉱油(液
体ペトロレアムジェリー)、植物由来の油(アボカド
油、ダイズ油)、動物由来の油(ラノリン)、合成油
(ペルヒドロスクアレン)、シリコーン油(シクロメチ
コーン)およびフルオロ油(ペルフルオロポリエーテ
ル)を挙げることができる。脂肪アルコール(セチルア
ルコール)、脂肪酸およびロウ(カルナウバロウ、オゾ
ケライト)も、脂肪物質として用いることができる。
【0026】本発明で用いることのできる乳化剤および
共乳化剤としては、例えば、PEG−20ステアラート
のようなポリエチレングリコールと脂肪酸のエステル、
グリセリルステアラートのようなグリセリンと脂肪酸の
エステルを挙げることができる。
【0027】親水性ゲル化剤として、カルボキシビニル
ポリマー(カーボマー)、アクリラート/アルキルアク
リラートコポリマーのようなアクリルコポリマー、ポリ
アクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴムおよびクレ
ーを挙げることができ、また、親油性ゲル化剤として、
ベントン、脂肪酸の金属塩、疎水性シリカおよびポリエ
チレンのような修飾されたクレーを挙げることができ
る。
【0028】活性剤として、ポリオール、ビタミン、角
質溶解剤および/または表皮落屑剤、鎮静剤およびこれ
らの混合物等を用いることができる。好ましくは、本発
明に係る組成物は、少なくとも一つのUVスクリーニン
グ剤および/または少なくとも一つの表皮落屑剤を含
む。変形例または追加例として、N-コレステリルオキ
シカルボニル-4-パラ-アミノフェノールおよびヒドロ
キノンまたはその誘導体の一つを、コウジ酸とその誘導
体のような別の脱色剤と組み合わせることもでき、これ
は、ヒドロキノンをより低い量で用いることを可能にす
る。
【0029】本発明を、以下の非限定的な実施例に基づ
いて例証する。これらの実施例では、特に言及しない限
り、濃度は、重量パーセントで表されている。
【0030】
【実施例】実施例1:脱色試験−相乗効果の証明 インビトロでの生物学的試験(菌チロシナーゼの活性阻
害)により、本発明にかかる化合物の組合せの脱色活性
を証明した。
【0031】この試験は、リン酸バッファー、リン酸バ
ッファー中に2.0x10-3MのL-チロシンを1m
l、リン酸バッファー中に1.0x10-4MのL-ドー
パを0.1ml、およびリン酸バッファー中に1g/l
の菌チロシナーゼ溶液を50μl含むエタノール中に溶
解されたヒドロキノン(種々の濃度)の475nmにお
ける吸収(光学密度OD)を、時間の関数として測定す
ることからなり、リン酸バッファー中に同じ濃度で用い
られたエタノール(溶媒)からなるコントロールと比較
する。
【0032】阻害のパーセントを以下の式に従って調べ
る:
【数1】
【0033】次いで、25%の阻害値が観察されるヒド
ロキノンのモル濃度が調べられる。ヒドロキノンの濃度
1が、C1=8x10-5Mとして得られる。
【0034】N-コレステリルオキシカルボニル-4-パ
ラ-アミノフェノールとヒドロキノンとを、濃度C1およ
びC2において混合する。ここで、C2は、DMSOにお
けるN-コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノ
フェノールの溶解限度の濃度であり、C2=6.77x
10-5Mである。
【0035】個々の化合物に観察された阻害のパーセン
トの合計に相当する、混合物の阻害の理論的パーセント
(すなわち理論的IC)を算出し、得られた阻害のパー
セント(すなわち実測IC)を調べた。
【0036】この結果は以下の通りである: 混合C1+C2: 理論的IC=24.4% 実測IC=31.8%
【0037】この試験の精度(5%のオーダー)とすれ
ば、組み合わせた二つの化合物の相乗効果が明らかに証
明される。
【0038】実施例2(比較例):脱色試験 N-コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェ
ノールをN-エチルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフ
ェノールに置き換えたことを除いて、上記実施例1に記
載した試験を用いた。
【0039】結果は以下の通りであり、C'2はメラニン
産生の25%阻害を得るためのN-エチルオキシカルボ
ニル-4-パラ-アミノフェノールの濃度を示す(溶媒:
エタノール)。 C1=8x10-5M C'2=1.25x10-4M 混合C1+C'2: 理論的IC=49.2% 実測IC=29.4%
【0040】従って、この比較試験から、使用したアミ
ノフェノール誘導体が、実施例1で試験したN-コレス
テリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノールと
非常に類似した構造を有するにも関わらず、比較試験の
組合せに相乗効果が観察されないことが明らかである。
この理論に拘束されることを望まないが、上記組合せの
最も低い活性は、試験された二つの分子の間の物理的お
よび/または化学的相互作用の結果であると思われる。
【0041】 実施例3:オレオソームをベースとする抗斑点クリーム 相A: − スクロースジステアラート 2% − 4モルのエチレンオキシドを含有するオキシエチレン化ソルビタンステアラ ート 1.35% − ステアリン酸 1% − カプリル/カプリントリグリセリド 7% − シクロへキサシロキサン 8% − 植物油 7% − UVスクリーニング剤 2% − N-コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノール 0.5% 相B: − グリセリン 5% − プロピレングリコール 1% − 防腐剤 1.1% − サリチル酸 0.25% − トリエタノールアミン 0.46% − EDTA 0.05% − 脱イオン水 全体を100%とする量 相C: − カーボマー 0.3% − ヒドロキノン 2% − 脱イオン水 12.6%
【0042】油性相Aと水性層Bを、別個に80℃まで
熱する。ホモジナイザーを用いて攪拌しながら相Bを相
Aに注ぎ、この混合物を高圧ホモジナイザーに移す(5
00b、3回)。室温まで冷却した後、得られた水中油
型エマルションに相Cを添加する。
【0043】この組成物は、着色斑点の外観を予防し、
それらを弱めるために、一日に二回、局所的適用のため
に用いることができる。
【0044】実施例4:ライトニング液 以下の組成物を調製した。 − N-コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノール 0.5% − ヒドロキノン 1% − サリチル酸 0.25% − 植物油 5% − 防腐剤 0.65% − UVスクリーニング剤 2% − EDTA二ナトリウム 0.05% − ゲル化剤 4.25% − シクロへキサシロキサン 10% − グリセリン 5% − メチルグルコースセスキステアラート 2% − オキシエチレン化(20EO)セテアリル(cetearyl)アルコールおよびステ アリルアルコール 2% − オキシエチレン化(60EO)水素添加ヒマシ油 2.5% − 脱イオン水 全体を100%とする量
【0045】この流体を、皮膚をライトニングすべく、
毎日局所的適用のために用いた。
【0046】 実施例5:界面活性剤を含まない脱色エマルション − N-コレステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノール 0.5% − ヒドロキノン 0.5% − 植物油 13% − 防腐剤 0.3% − UVスクリーニング剤 6% − EDTA二ナトリウム 0.05% − イソフタラート/スルホイソフタラート/ジメチロールシクロヘキサン/ジ エチレングリコールコポリマー 2% − シクロへキサシロキサン 7% − グリセリン 5% − オキシエチレン化(60EO)水素添加ヒマシ油 2.5% − 脱イオン水 全体を100%とする量
【0047】このエマルションは、敏感な皮膚をライト
ニングするのに適している。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理学的に許容できる媒体に、N-コレ
    ステリルオキシカルボニル-4-パラ-アミノフェノール
    と、ヒドロキノンまたはその誘導体の一つとを含む組成
    物。
  2. 【請求項2】 組成物の全重量に対して、0.01な
    いし5重量%のN-コレステリルオキシカルボニル-4-
    パラ-アミノフェノールを含むことを特徴とする、請求
    項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物の全重量に対して、0.5ない
    し2.5重量%のN-コレステリルオキシカルボニル-4
    -パラ-アミノフェノールを含むことを特徴とする、請求
    項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 組成物の全重量に対して、0.1ない
    し2重量%のヒドロキノンまたはその誘導体の一つを含
    むことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項
    に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物の全重量に対して、0.5ない
    し1重量%のヒドロキノンまたはその誘導体の一つを含
    むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 N-コレステリルオキシカルボニル-4-
    パラ-アミノフェノールが、油性または水性の中心を備
    えたイオン性または非イオン性脂質ベシクルのラメラ相
    に含まれることを特徴とする、請求項1ないし5のいず
    れか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ベシクルが、ヒドロキノンまたはその
    誘導体の一つを含む水性相または油性相中に分散される
    ことを特徴とする、請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 ヒドロキノンまたはその誘導体の一つ
    が、ベシクル中にカプセル内包されることを特徴とす
    る、請求項6記載の組成物。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つのUVスクリーニング
    剤および/または少なくとも一つの表皮落屑剤をさらに
    含むことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか一
    項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ヒトの皮膚、体毛または頭髪を脱色
    および/またはライトニングするための化粧調製物にお
    ける、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の組成物
    の使用。
  11. 【請求項11】 ヒトの皮膚、体毛または頭髪を脱色
    および/またはライトニングするための調製物を製造す
    るための、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の組
    成物の使用。
  12. 【請求項12】 ヒトの皮膚、体毛および/または頭
    髪に、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の組成物
    を適用することからなる、皮膚、体毛および/または頭
    髪を脱色および/またはライトニングするための化粧方
    法。
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