JP2001239634A - 生分解性導電性複合シート、それを用いてなる成形体及びキャリアテープ - Google Patents

生分解性導電性複合シート、それを用いてなる成形体及びキャリアテープ

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conductive
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Yoshihiro Yamazaki
善啓 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性フィラーの使用量が少なくても十分な
表面抵抗を有する導電性複合シートを得ることを目的と
する。 【解決手段】 複数の層からなる生分解性導電性複合シ
ートにおいて、外層は、ポリ乳酸系重合体、生分解性脂
肪族ポリエステル及び導電剤を含有し、内層は、ポリ乳
酸系重合体及び生分解性脂肪族ポリエステルを含有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生分解性樹脂か
ならる導電性複合シート、これを用いた成形体及びキャ
リアテープに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表面実装技術の大幅な進歩に伴
い、高性能で小型の電子部品、特に、IC、トランジス
ター、ダイオード等のチップ型電子部品の需要が増加し
ている。これらのチップ型電子部品は、通常、プラスチ
ックシートを真空成形、圧空成形あるいはプレス成形等
で二次成形して得られるキャリアテープ又はトレーに収
納され、搬送、保管される。キャリアテープに収納され
る場合は、蓋材であるトップテープでシールされ、包装
体にして供給される。
【0003】このキャリアテープとしては、従来、スチ
レン系樹脂からなる基材層の表裏に、多量の導電性フィ
ラーを混練したスチレン系樹脂組成物を共押出しにより
一体積層した導電性シート、塩化ビニル系樹脂にカーボ
ンブラック等の導電性フィラーを混練した塩化ビニル系
樹脂組成物をシート状に成形した導電性シート、あるい
はスチレン系樹脂やエチレンテレフタレート系樹脂等の
熱可塑性樹脂からなるシートの少なくとも片面に導電層
を設けた導電性シートを、プレス成形や真空成形等で二
次成形したものが用いられてきた。
【0004】しかし、上記の導電性シートからなるキャ
リアテープは、環境上の問題点を有するため、使用中は
キャリアテープに適した物性を有し、使用後は自然環境
下で短期間に生分解するキャリアテープが要望される。
【0005】そのような生分解性樹脂をキャリアテープ
として使用したものとしては、特開平11−39945
号公報に開示された、ポリ乳酸系樹脂及びポリアルキル
アルカノエート系樹脂に導電性フィラー等を添加した生
分解性導電性シートから形成される生分解性導電性キャ
リアテープが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
生分解性導電性キャリアテープにおいては、所望の表面
抵抗を得るためには、導電性フィラーが多量に必要とな
る。このため、フィラーが凝集してブツが発生しやすく
なり、またコスト的な問題も生じる。
【0007】そこで、この発明は、導電性フィラーの使
用量が少なくても十分な表面抵抗を有する導電性複合シ
ートを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の層か
らなる生分解性導電性複合シートにおいて、外層は、ポ
リ乳酸系重合体、生分解性脂肪族ポリエステル及び導電
剤を含有し、内層は、ポリ乳酸系重合体及び生分解性脂
肪族ポリエステルを含有することを特徴とすることによ
り、上記の課題を解決したのである。
【0009】積層構造とし、その外層に導電剤を含有さ
せたので、導電剤の使用量を少なくできる。また、この
ため、表面近くの導電剤の密度を高くすることができ、
十分な表面抵抗が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき詳細に説明
する。
【0011】この発明にかかる生分解性導電性複合シー
トは、複数の層からなる。この複数層からなる積層体の
うち、外層は、ポリ乳酸系重合体、生分解性脂肪族ポリ
エステル及び導電剤を含有する。また、内層は、ポリ乳
酸系重合体及び生分解性脂肪族ポリエステルを含有す
る。
【0012】上記積層体の層の数は、少なくとも3層あ
ればよく、4層以上であってもよい。4層以上である場
合は、外層以外の層のうち少なくとも1層が上記の内層
を構成すればよい。
【0013】上記ポリ乳酸系重合体とは、構造単位がL
−乳酸であるポリ(L−乳酸)、構造単位がD−乳酸で
あるポリ(D−乳酸)、構造単位がL−乳酸及びD−乳
酸であるポリ(DL−乳酸)やこれらの混合体をいい、
さらには、後述するヒドロキシカルボン酸単位との共重
合体であってもよい。
【0014】ポリ乳酸系重合体の重合法としては、縮重
合法、開環重合法など公知のいずれの方法を採用するこ
とができる。例えば、縮重合法ではL−乳酸またはD−
乳酸あるいはこれらの混合物を直接脱水縮重合して任意
の組成を持ったポリ乳酸系重合体を得ることができる。
【0015】また、開環重合法では乳酸の環状2量体で
あるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いなが
ら、選ばれた触媒を使用してポリ乳酸系重合体を得るこ
とができる。ラクチドにはL−乳酸の2量体であるL−
ラクチド、D−乳酸の2量体であるD−ラクチド、さら
にL−乳酸とD−乳酸からなるDL−ラクチドがあり、
これらを必要に応じて混合して重合することにより任意
の組成、結晶性をもつポリ乳酸を得ることができる。
【0016】さらに、必要に応じ、少量共重合成分とし
て、テレフタル酸のような非脂肪族ジカルボン酸及び/
又はビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のよ
うな非脂肪族ジオールを用いてもよい。
【0017】さらにまた、分子量増大を目的として少量
の鎖延長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、エポキ
シ化合物、酸無水物などを使用できる。重合体の重量平
均分子量の好ましい範囲としては6万から100万であ
り、この範囲を下回る場合は実用物性がほとんど発現さ
れず、上回る場合には、溶融粘度が高すぎ成形加工性に
劣る。
【0018】ポリ乳酸に共重合される上記他のヒドロキ
シカルボン酸単位としては、乳酸の光学異性体(L−乳
酸に対してはD−乳酸、D−乳酸に対してはL−乳
酸)、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロ
キシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ
−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル
酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等の
2官能脂肪族ヒドロキシカルボン酸やカプロラクトン、
ブチロラクトン、バレロラクトン等のラクトン類が挙げ
られる。
【0019】上記生分解性脂肪族ポリエステルとして
は、ポリ乳酸を除くポリヒドロキシカルボン酸、脂肪族
ジオールと脂肪族ジカルボン酸を縮合して得られる脂肪
族ポリエステル、環状ラクトン類を開環重合した脂肪族
ポリエステル、合成系脂肪族ポリエステル、菌体内で生
合成される脂肪族ポリエステル等が挙げられる。
【0020】上記のポリ乳酸を除くポリヒドロキシカル
ボン酸としては、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ
酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ−
3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪
酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等のヒ
ドロキシカルボン酸の単独重合体や共重合体があげられ
る。
【0021】上記脂肪族ジオールとしては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール,1,4−シクロヘ
キサンジメタノール等があげられる。また、上記脂肪族
ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリ
ン酸、セバシン酸およびドデカン二酸等が代表的にあげ
られる。これらの脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸
を縮合して得られる脂肪族ポリエステルとしては、上記
の各化合物の中からそれぞれ1種類以上選んで縮合重合
し、あるいは必要に応じてイソシアネート化合物等でジ
ャンプアップして所望のポリマーを得ることができる。
【0022】上記の環状ラクトン類を開環重合した脂肪
族ポリエステルは、環状モノマーとして、ε−カプロラ
クトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロ
ラクトン等の1種類又はそれ以上を重合されることによ
り製造される。
【0023】上記の合成系脂肪族ポリエステルとして
は、環状酸無水物とオキシラン類、例えば、無水コハク
酸とエチレンオキサイド、プロピオンオキサイド等との
共重合体等があげられる。
【0024】上記の菌体内で生合成される脂肪族ポリエ
ステルとしては、アルカリゲネスユートロファスを始め
とする菌体内でアセチルコエンチームA(アセチルCo
A)により生合成される脂肪族ポリエステルが知られて
いる。この脂肪族ポリエステルは、主にポリ−β−ヒド
ロキシ酪酸(ポリ3HB)であるが、プラスチックとし
ての実用特性向上のために、吉草酸ユニット(HV)を
共重合し、ポリ(3HB−co−3HV)の共重合体に
することが工業的に有利である。HV共重合比は一般的
に0〜40%である。さらに長鎖のヒドロキシアルカノ
エートを共重合してもよい。
【0025】上記導電剤としては、例えば、導電性カー
ボン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウムが挙
げられる。これらは単独で用いても、2種類以上を組み
合わせて用いてもよい。これらの中でも、成形性や成形
後の抵抗値等の点から、導電性カーボンが好ましい。上
記導電性カーボンとしては、例えば、ケッチェンブラッ
クEC、ファーネスブラック、チャンネルブラック、ア
セチレンブラック等をあげることができるが、少量の添
加量で高い導電性が得られる点で、ケッチェンブラック
ECがより好ましい。ケッチェンブラックECを使用し
た場合、添加量が少量で済むため、生分解導電性複合シ
ートの機械的性質の低下が少ない。
【0026】上記導電剤の平均粒子径は、0.01〜1
0μmが好ましく、0.05〜5μmが特に好ましい。
0.01μm未満では、脂肪族ポリエステル中での分散
が悪く、10μmを超えると、得られる生分解性導電性
複合シートの剛性が高くなり、キャリアテープとして要
望される特性が失われるからである。
【0027】上記の積層体の外層は、上記のポリ乳酸系
重合体、生分解性脂肪族ポリエステル及び導電体から構
成され、内層は、上記のポリ乳酸系重合体及び生分解性
脂肪族ポリエステルから構成される。
【0028】この外層及び内層における、上記のポリ乳
酸系重合体と生分解性脂肪族ポリエステルとの混合比は
重量比で、ポリ乳酸系重合体/生分解性脂肪族ポリエス
テル=9/1〜1/9がよい。この混合比が9/1より
大きくなると、得られる生分解性導電性複合シートは、
脆くなりやすく、ノッチを入れる際に割れる場合や上記
導電性複合シートを巻く際に割れが生じる場合がある。
また、1/9より小さいと、得られる生分解性導電性複
合シートの腰がなくなり、取り扱いにくくなる。
【0029】上記の外層における導電剤の量は、後述す
る生分解性導電性複合シートの表面抵抗率が所定の範囲
内となるようにするのがよく、具体的には、外層全体に
対し、重量比で3〜15%が好ましく、3〜12%がよ
り好ましい。3%より少ないと、得られる生分解性導電
性複合シートの導電性が十分でなく、また、15%より
多いと、得られる生分解性導電性複合シートのコストが
高くなり、また、もろくなりやすい。
【0030】上記の外層及び内層は、上記の各成分以外
に、この発明の効果を阻害しない範囲で、ベヘニン酸、
ステアリン酸、ペンタエリスリトールモノエステル、ペ
ンタエリスリトールジエステル、ペンタエリスリトール
テトラステアレート、ペンタエリスリトール−アジピン
酸−ステアレート複合エステル、ジペンタエリスリトー
ル−アジピン酸−ステアリン酸複合エステル、ジペンタ
エリスリトールヘキサステアレート等の滑剤、ジオクチ
ルフタレート等の可塑剤、アセチレングリコール、アセ
チレンアルコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪族エステル等の各種界面活性剤、染料、顔
料、その他の添加剤を添加することができる。
【0031】この発明にかかる生分解性導電性複合シー
トの製造方法としては、通常に用いられる共押出法、加
熱圧着法等の積層方法を用いることができる。上記共押
出法とは、複数の押出機からフィードブロック式あるい
はマルチマニホールド式にひとつの口金に連結する方法
であり、この口金としては、Tダイ、Iダイ、丸ダイ等
があげられる。
【0032】また、上記加熱圧着法とは、巻き出した混
合フィルムの表面上に別種のフィルムをロールやプレス
板を用いて積層体を形成する方法である。
【0033】このようにして得られた生分解性導電性複
合シートの表面抵抗率は、103 〜108 Ωの範囲にあ
ることが好ましい。表面抵抗率が103 Ω未満では電子
部品の端子が導通してショートするおそれがあり、10
8 Ωを超えると十分な導電性が得られず、静電気が発生
しやすくなる。
【0034】上記生分解性導電性複合シートは、成形し
て各種の成形体とすることができる。特に、キャリアテ
ープとして使用すると、十分な導電性を有するので好ま
しい。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示すが、これらにより本発明
は何ら制限を受けるものではない。
【0036】(実施例1)ポリ乳酸系重合体(カーギル
社製、EcoPLA4040D)、生分解性脂肪族ポリ
エステル(昭和高分子社製、ビオノーレ3003(MF
R=3.0))、及び導電剤(インターナショナル社
製、ケッチェン・ブラックEC)を、ポリ乳酸系重合体
/生分解性脂肪族ポリエステル/導電剤=64/27/
9の重量比で混合し、二軸押出機に供給し、溶融混練し
てストランド状に吐出した後、ペレタイザーでペレット
状に粉砕し、外層用ペレットを得た。
【0037】また、ポリ乳酸系重合体(上記と同様)
と、生分解性脂肪族ポリエステル(上記と同様)とを、
ポリ乳酸系重合体/生分解性脂肪族ポリエステル=75
/25の重量比で混合し、二軸押出機に供給し、溶融混
練してストランド状に吐出した後、ペレタイザーでペレ
ット状に粉砕し、内層用ペレットを得た。
【0038】上記の外層用ペレットと内層用ペレットと
を各単軸押出機に供給し、1つのTダイから押し出し、
厚さが、外層/内層/外層=10/280/10(μ
m)の積層フィルムを作製した。
【0039】得られた積層フィルムの表面抵抗率及び引
裂強度を測定した。その結果、表面抵抗率は5×1
6 、引裂強度は160N/mm2 であった。
【0040】表面抵抗率 表面抵抗率コンパレーター付き表面抵抗計(MCP−T
ESTER(三菱化学社製、商品名))を用いて、得ら
れた積層フィルムの表面抵抗率を測定した。
【0041】引裂強度 JIS K6723に準じて、得られた積層フィルムの
引裂強度を測定した。
【0042】(実施例2)上記内層を構成する生分解性
脂肪族エステルとして、昭和高分子社製、ビオノーレ3
001(MFR=1.0)を用いた以外は実施例1と同
様にした。その結果、表面抵抗率は5×106 、引裂強
度は165N/mm2 であった。
【0043】(比較例1)実施例1で用いた外層と同じ
組成で300μm厚の単層フィルムを製造した。この単
層フィルムの表面抵抗率及び引裂強度を測定した。その
結果、表面抵抗率は5×106 、引裂強度は110N/
mm2 であった。
【0044】(実施例3)実施例1で作製したシートを
スリットした後、真空成形し、ICチップを収納できる
収納部を連続して成形してキャリアテープを得た。
【0045】得られたキャリアテープの引裂強度を上記
の方法で測定したところ、145N/mm2 であった。
また、成形時や取扱時において、割れを生じることがな
かった。
【0046】(比較例2)比較例1で作製したシートを
スリットした後、真空成形し、ICチップを収納できる
収納部を連続して成形してキャリアテープを得た。
【0047】得られたキャリアテープの引裂強度を上記
の方法で測定したところ、200N/mm2 であった。
また、成形時や取扱時において、割れが生じた。
【0048】結果 実施例1及び2と比較例1の単位面積当たりの導電剤使
用量の比は、外層の層厚に依存し、実施例1(又は2)
/比較例1=20/300=1/15である。導電剤使
用量の比がこれだけ異なるのにもかかわらず、実施例1
及び2では、比較例1と同等の表面抵抗率となり、十分
な導電性が得られた。
【0049】また、引裂強度においても、実施例1及び
2では、130N/mm2 以上であり、十分な引裂強度
が得られたが、比較例1では、それ未満であり、十分な
引裂強度が得られなかった。
【0050】さらに、実施例1のシートから得た実施例
3のキャリアテープは、十分な成形性、取扱性を有して
おり、また、130N/mm2 以上の引裂強度を有する
ので、内容物を衝撃から守りやすい。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、積層構造の外層に導
電剤を含有させたので、導電剤の使用量を少なくでき
る。
【0052】また、積層構造の外層に導電剤を含有させ
たので、導電剤の使用量を少なくしても、表面近くの導
電剤の密度を高くすることができ、十分な表面抵抗を得
ることができる。
【0053】また、ポリ乳酸系重合体と生分解性脂肪族
ポリエステルとの混合樹脂を用いたので、得られるシー
トに十分な強度が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/22 C08L 67/02 ZAB 5G307 C08L 67/02 ZAB 67/04 67/04 H01B 1/20 B H01B 1/20 1/24 B 1/24 5/16 5/16 C08J 5/18 CFD // C08J 5/18 CFD B65D 85/38 N Fターム(参考) 3E096 AA03 BA08 BB03 CA15 CB02 EA11X FA07 GA01 4F071 AA43 AA44 AB03 AB18 AD02 AE15 AH04 AH12 BA01 BB06 BC01 4F100 AK41A AK41B AL05B BA02 CA21B GB15 GB41 JC00A JC00B JG01 JG04 4J002 CF03X CF18W CF18X DA016 DE096 FA086 FD020 FD116 FD170 FD310 GF00 GG00 GQ02 5G301 DA18 DA23 DA42 DA53 DD08 5G307 HA01 HB01 HB05 HC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の層からなる生分解性導電性複合シ
    ートにおいて、外層は、ポリ乳酸系重合体、生分解性脂
    肪族ポリエステル及び導電剤を含有し、内層は、ポリ乳
    酸系重合体及び生分解性脂肪族ポリエステルを含有する
    ことを特徴とする生分解性導電性複合シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生分解性導電性複合シ
    ートを用いてなる成形体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の生分解性導電性複合シ
    ートを用いてなるキャリアテープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003020518A1 (fr) * 2001-08-30 2003-03-13 Mitsubishi Plastics, Inc. Feuille composite conductrice biodegradable ; moulage et bande support renfermant tout deux ladite feuille
GB2402393A (en) * 2003-06-02 2004-12-08 Cortec Corp Biodegradable bag
US7492326B1 (en) 2003-06-02 2009-02-17 Cortec Corporation Biodegradable radio frequency identification cards

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