JP2001237662A - 高周波共振子および帯域フィルタの製造方法 - Google Patents
高周波共振子および帯域フィルタの製造方法Info
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Abstract
認する際に、無駄のない効率的な特性確認方法を提供す
るものである。 【解決手段】圧電基板の全面に設けられた金属導体の薄
膜を、シート抵抗測定器を用いて、シート抵抗を測定
し、前記シート抵抗の値から高周波共振子や帯域フィル
タの周波数特性を確認する製造方法。
Description
で用いられる高周波共振子および帯域フィルタの製造方
法に関するものである。
一般に、これらの携帯型通信機器は、特定の周波数のみ
を選択的に抽出する帯域フィルタを内蔵している。この
種の帯域フィルタの1つとして、圧電基板上に櫛形電極
を形成した弾性表面波フィルタが知られている。
造方法の工程フローを図5に示す。従来の弾性表面波フ
ィルタの製造方法では、まず圧電基板を成膜装置内に受
け入れた後、圧電基板上の全面に金属膜の成膜を行う。
かかる後にレジスト塗布、レジスト露光・現像、金属膜
のエッチングによるパターニング、レジスト剥離、の各
工程を実施する。このようにして、圧電基板上に櫛形電
極などをパターニングして構成された弾性表面波フィル
タが得られる。
タを構成するに際しては、帯域フィルタが所望の周波数
特性を有しているかを事前に確認する必要があるが、従
来の弾性表面波フィルタの製造方法においては、図5に
示す工程フローのように、この確認作業は、金属膜のエ
ッチング、レジスト剥離が済んで弾性表面波フィルタの
形成が完了したあとに行う必要があった。これは、当該
弾性表面波フィルタがどのような周波数特性となるか
は、櫛形電極などのパターニングまで完了させて、弾性
表面波フィルタの形成が完了して初めて特性を把握しう
ると考えられていたからである。このように従来の製造
方法においては、金属膜の成膜時点から所望の周波数特
性を実現し得ないウエハに対しても、レジスト塗布、露
光・現像、エッチング等の工程を施す必要があり、弾性
表面波フィルタの周波数特性確認作業が非効率的である
という問題点を有していた。 また、上述の問題点は、
当然の事ながら弾性表面波を用いた高周波共振子にも共
通する問題であった。
点を解決するためになされたものであって、高周波共振
子や帯域フィルタの周波数特性の確認を行う際の無駄の
ない効率的な特性確認方法を提供することにある。
点に鑑み鋭意研究の結果、ウエハ全面に形成された金属
膜のシート抵抗の値と、最終的に得られる高周波共振子
や帯域フィルタの周波数特性との間に一定の比例関係が
存在することを見出し、この関係を利用することにより
従来と比較して格段に効率的に高周波共振子や帯域フィ
ルタの周波数特性確認作業を行いうることを見出し本発
明を完成させるに到った。より具体的には、当該シート
抵抗値が、規定の数値範囲外の値であれば、それ以降の
レジスト塗布、露光・現像、エッチング等の工程を施す
ことなく当該ウエハをNGのウエハとして処理し、規定
の数値範囲内の値であれば、所望の特性を実現しうる高
周波共振子や帯域フィルタとして、レジスト塗布等の次
の工程にウエハ処理を進めることを特徴とする。
び帯域フィルタの製造方法について説明する。本実施例
においては、図1に示す工程フローにしたがって図2に
示すような弾性表面波フィルタを作製する内容について
説明を行う。図2に示すように弾性表面波フィルタは、
LiTaO3の圧電基板1の表面上に、アルミニウムま
たはアルミニウム合金等よりなる櫛形電極2、入力電極
3,出力電極4、反射器5が設けられている。圧電基板
1の素材として、LiTaO3以外に、LiNbO3,L
iBi4O7や水晶、圧電セラミックス等を用いてもよ
い。
ローに従って、詳細な説明を行う。まず、基板受け入れ
を行い、基板洗浄を行う。ここで、基板表面の洗浄は、
中性洗剤やアルコール等を用いるウエット洗浄や、酸素
プラズマ等を用いるドライ洗浄のいずれかを用いればよ
い。
膜装置を用いて金属導体薄膜を形成し、基板上全面に形
成した金属導体薄膜のシート抵抗を測定する。このと
き、接触式の測定器を用いると針先端部分で基板表面を
傷つけることになるため、非接触式のシート抵抗測定器
を用いる。さらに、シート抵抗の測定精度を向上させる
ために、渦電流式非接触シート抵抗測定器を用いること
が望ましい。また、シート抵抗は、基板の膜厚分布の影
響を受けるため、シート抵抗測定位置を予め膜厚分布の
安定している中心部分等に決めておくことと測定面積を
一定にすることが望ましい。
3に示している実験で求められたこの弾性表面波フィル
タについてのシート抵抗値と周波数の相関関係を示すデ
ータを用いて周波数を予測し、周波数の合否判定を行
う。生産指示書の周波数が得られると判断できるとき
は、次の工程に流し、生産指示書の周波数が得られない
と判断したときは、成膜工程にフィードバックを行い、
シート抵抗が所望の抵抗値に入るように成膜条件を調整
する。
図4に示されている基板上に形成された金属導体の成膜
時間とシート抵抗の相関関係のデータから、成膜条件変
更する。さらに、金属導体材料の種類や基板上に形成す
る膜厚に応じて、キャリブレーション用のスタンダード
ウエハーを予め用意することにより、シート抵抗測定器
の測定精度を向上させている。
ば、基板全面にレジスト膜を形成する。このレジスト膜
は、ネガ型レジストもしくはポジ型レジストのどちらを
用いてもよい。さらに、パターンニング用マスクを用い
て、レジスト膜を形成した基板に、露光装置で露光し、
現像装置で現像を行ない、乾燥して所望の硬化レジスト
パターンを形成する。つぎに、金属導体薄膜をエッチン
グ可能なエッチャントを用いて、部分的にエッチング除
去した後に、レジスト硬化パターンを剥離除去する。こ
のエッチングを行うとき、エッチングはプラズマを用い
るドライエッチングを用いてもよい。
最終選別を行い組立工程に流す。このとき、製造工程が
正常に機能しているかの判断を行うために、この測定し
た周波数特性のデータがシート抵抗を測定して得られた
シート抵抗値のデータから得られる所望の周波数と一致
するかを確認する。
により、従来の工程のように所望の周波数特性を得るた
めに、デバイスパターンを形成し、その周波数特性を測
定して電極膜厚のデータを真空成膜装置にフィードバッ
クしていた図5の工程に比較して、レジスト塗布、露
光、現像、パターン形成、エッチング、レジスト剥離の
各工程を省くいて成膜工程にフィードバックすることが
できるため、製造工程において大幅な製造時間の短縮を
実現している。
れば、高周波共振子およびフィルタの生産工程におい
て、大幅な製造時間の短縮を実現しているため大幅なコ
ストダウンが可能になる。
タ。
Claims (4)
- 【請求項1】圧電基板の全面に金属導体の薄膜を設ける
第1の工程と、シート抵抗測定器を用いて、前記圧電基
板の全面に設けた金属導体薄膜のシート抵抗を測定する
第2の工程と、前記圧電基板上にレジスト膜を形成し、
パターンニング用マスクを用いて、前記レジスト膜上に
マスクパターンに対応する所望のレジスト硬化パターン
を形成する第3の工程と、前記レジスト硬化パターンが
形成された圧電基板をエッチングすることで基板上に形
成した金属導体薄膜を微細加工する第4の工程と、前記
圧電基板上のレジスト硬化パターンを剥離して、洗浄す
る第5の工程と、前記圧電基板上に形成された高周波共
振子および帯域フィルタの周波数特性を測定する第6の
工程を含むことを特徴とする高周波共振子および帯域フ
ィルタの製造方法。 - 【請求項2】前記シート抵抗測定器に非接触のシート抵
抗測定器を用いることを特徴とする請求項1の高周波共
振子および帯域フィルタの製造方法。 - 【請求項3】測定された前記金属導体薄膜のシート抵抗
と、予め実験により用意されたシート抵抗と周波数の関
係するデータから、周波数の良否判断を行うことを特徴
とする請求項1または請求項2の高周波共振子および帯
域フィルタの製造方法。 - 【請求項4】前記金属導体薄膜のシート抵抗から、それ
以降に別の圧電基板上に金属導体の薄膜を設ける際の成
膜時間を修正することを特徴とする請求項1ないし請求
項3の高周波共振子および帯域フィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042974A JP2001237662A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 高周波共振子および帯域フィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000042974A JP2001237662A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 高周波共振子および帯域フィルタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001237662A true JP2001237662A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18565966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000042974A Pending JP2001237662A (ja) | 2000-02-21 | 2000-02-21 | 高周波共振子および帯域フィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001237662A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016225632A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフトInfineon Technologies AG | 複数の半導体ウェハ上に複数の半導体デバイスを形成する方法 |
-
2000
- 2000-02-21 JP JP2000042974A patent/JP2001237662A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016225632A (ja) * | 2015-06-02 | 2016-12-28 | インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフトInfineon Technologies AG | 複数の半導体ウェハ上に複数の半導体デバイスを形成する方法 |
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