JP2001237128A - 外鉄型パワートランスおよびこれを用いた電力変換装置 - Google Patents

外鉄型パワートランスおよびこれを用いた電力変換装置

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JP2001237128A JP2000042811A JP2000042811A JP2001237128A JP 2001237128 A JP2001237128 A JP 2001237128A JP 2000042811 A JP2000042811 A JP 2000042811A JP 2000042811 A JP2000042811 A JP 2000042811A JP 2001237128 A JP2001237128 A JP 2001237128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用上障害となるレベルの偏磁の発生を防止
し得るとともに低磁心損失で小型なノーカットの薄帯巻
磁心を用いた外鉄型パワートランスおよびこれを用いた
高効率で信頼性の高い電力変換装置を提供すること。 【解決手段】 磁化力の波高値を800A/mとして測
定した直流磁気特性における残量磁束密度Brと飽和磁
束密度Bsの比である角形比Br/Bsが0.7以下
で、かつ磁化力の波高値0.05A/m、周波数20k
Hzにおける交流比初透磁率μriが10,000以上
90,000以下の巻磁心を少なくとも2ヶ以上用いて
外鉄型磁心を構成し、当該外鉄型磁心の中脚にセンター
タップを持たない1次巻線、または、バイファイラで巻
かれた少なくとも1組以上のセンタータップを有する1
次巻線と、バイファイラで巻かれた少なくとも1組以上
のセンタータップを有する全波整流用2次巻線を施し、
前記1次巻線とその主たる出力である全波整流用の各2
次巻線の20kHzにおける2つの結合係数がいずれも
0.9997以上である外鉄型パワートランス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的高い比初透磁率
を有する軟磁性合金薄帯巻磁心を用いた偏磁のない小型
で高効率のパワートランス、及び同パワートランスを用
いた電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パワートランスを用いた絶縁型の電力変
換装置の1つとして、図7に示すフルブリッジ型DC−
DCコンバータが用いられている。図7において、1は
入力直流電源、2、3、4および5は主スイッチ、6、
7、8および9は帰還ダイオード、10は直流電流を阻
止するためのコンデンサ、20はセンタータップを持た
ない1次巻線と全波整流出力用の2次巻線を設けたパワ
ートランス、21は前記パワートランス20の1次巻
線、22および23は前記パワートランス20の全波整
流出力用の2次巻線、31および32は出力整流ダイオ
ード、33は出力平滑チョークコイル、34は出力平滑
コンデンサ、35および36は出力端子、37は負荷で
ある。
【0003】図7のフルブリッジ型DC−DCコンバー
タでは、主スイッチ2と3、および4と5がそれぞれ1
組のスイッチになって、これら2組のスイッチが交互に
スイッチングすることにより、パワートランス20の1
次巻線21にはコンデンサ10を介して図8のv21のよ
うな電圧が印加され、同パワートランス20の全波整流
出力用の2次巻線22および23から、出力整流ダイオ
ード31および32、平滑チョークコイル33、平滑コ
ンデンサ34を介し、負荷37に電力が供給される。図
8において、主スイッチ2と3がオンの期間がTon23、
主スイッチ4と5がオンの期間がTon45であり、Tpが
周期である。(Ton23+Ton45)/Tpがオンデューテ
ィ比Donであり、入力直流電源1の電圧Eの変動や負荷
37の変動に対し、出力電圧Voを一定に保つため、Tp
を一定としDonを変化させ制御するPWM制御(パルス
幅変調制御)が一般に用いられている。なお、パワート
ランス20の駆動周波数fは1/Tpで与えられる。
【0004】本コンバータにおけるパワートランス20
の動作B−Hループ概念図を図9に示す。図7に示すパ
ワートランス20の1次巻線21の黒丸側から電流が流
入したときにパワートランス20に生じる磁界の向きを
図9のH軸の正極側にとることにする。したがって、主
スイッチ2と3がオンの期間Ton23には、同パワートラ
ンス20の磁束密度は図9のa点からb点まで2Bmだ
け変化し、主スイッチ4と5がオンの期間Ton45には、
パワートランス20の磁束密度は図9のb点からa点ま
で−2Bmだけ変化する。すなわち、本コンバータにお
けるパワートランス20は、B−Hループの原点に対し
対称のマイナーループを描く動作をする。
【0005】本コンバータにおけるパワートランス20
では、小型化と低損失化が重要な課題である。パワート
ランス20の小型化の一般的な手法として、駆動周波数
を高めることが行われている。しかし、パワートランス
20に用いる磁心や主スイッチ2、3、4および5、帰
還ダイオード6、7、8、および9、あるいは出力整流
ダイオード31および32などの素子の高周波特性を考
慮しない極端な高周波化は、これらの素子の損失を増加
させるばかりでなく、パワートランス20の損失増加も
招き、コンバータの効率低下や過大な温度上昇による信
頼性低下を引き起こす。
【0006】本コンバータにおけるパワートランス20
には、一般に、主スイッチ2、3、4および5の高周波
特性を考慮して選定される駆動周波数において、最も小
型化可能で低損失の磁心を選定する必要がある。
【0007】例えば、出力電力が数kW程度までの比較
的小さい場合には、通常、主スイッチ4および5にパワ
ーMOS−FETが選択され、駆動周波数は50kHz
程度以上に選定される。この場合、パワートランス20
の磁心には、従来、主に、室温の飽和磁束密度Bsが
0.5T程度と小さいが、数百kHz以上での磁心損失
の小さなMn−Znフェライト磁心が用いられていた。
【0008】一方、出力電力が数kWを超える領域で
は、一般に、主スイッチ2、3、4および5にIGBT
が選択され、駆動周波数は数kHzから20kHz程度
に選定される。この場合、萩原、斎藤、加茂、豊田、山
内、吉沢:「超微結晶合金を鉄心に用いたインバータ用
変圧器」、電気学会研究会資料、MAG−90−19
4、1990年12月6日(以下、文献1と呼ぶ)に記
載されているように、パワートランス20の磁心には、
室温での飽和磁束密度がMn−Znフェライト磁心の2
倍を超える1T以上で、20kHzでの磁心損失も小さ
な、特開昭63−302504号に記載されるようなF
eを主成分とし、結晶粒径50nm以下の微細な結晶粒
がその組織の体積全体の50%以上を占めるFe基ナノ
結晶軟磁性合金薄帯巻磁心が優れることが知られてい
る。
【0009】前記Fe基ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心
においては、前記文献1、あるいは福永、古賀、江口、
太田、掛橋:「鉄系磁性薄帯を用いたギャップ付カット
コアの磁気特性、電気学会研究会資料、MAG−89−
203、1989年12月1日(以下、文献2と呼ぶ)
に記載されているように、同巻磁心を樹脂含浸処理や表
面固着処理することによって同巻磁心を構成するナノ結
晶軟磁性合金薄帯の層間に樹脂あるいはワニスなどが浸
透し、同ナノ結晶軟磁性合金薄帯に応力が加わることに
よって、その磁心損失が著しく増加することが知られて
いる。
【0010】ところで、パワートランス20用の磁心で
は、巻線作業を容易にするためカットした磁心が広く用
いられている。ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心をカット
するためには、同巻磁心をエポキシ系接着剤などの含浸
材で含浸処理し、同巻磁心を構成するナノ結晶軟磁性合
金薄帯の各層間を前記含浸材で固着させた後、回転砥石
などによりカットする必要がある。また、磁心損失を小
さくする観点から、カット後、端面を鏡面研磨すること
も行われている。しかし、このような手法を用いたナノ
結晶軟磁性合金薄帯巻磁心をカットした磁心は、上記の
ように製造工程が複雑となるほか、前記文献1および文
献2に記載されているように、その磁心損失が著しく増
加してしまう問題もある。
【0011】このためナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を
用いカットした磁心の磁心損失を低減するため、吉沢、
森、荒川、山内:「Fe−Cu−Nb−Si−B系ナノ
結晶合金の高周波磁気特性」、電気学会研究会資料、M
AG−94−202、1994年11月22日(以下、
文献3と呼ぶ)に記載されるように、その飽和磁歪定数
λsが10−6以下と小さなナノ結晶軟磁性合金薄帯を
使用し、同薄帯表面をセラミックスで被覆した層間絶縁
処理を行うことが有効である。しかし、前記セラミック
で被覆した層間絶縁処理をした磁心の場合、このセラミ
ックの絶縁層の硬度が高いため、カットの工数が著しく
増加する問題がある上、含浸やカットをしない通常のナ
ノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心の磁心損失の約1.4倍に
も達してしまう。
【0012】このため、ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心
の特徴である低磁心損失を有効に活用するためには、同
巻磁心を構成するナノ結晶軟磁性合金薄帯に極力応力を
加えないように構成する必要がある。そのような構成の
ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心としては、ノーカットの
同巻磁心をシリコングリスやゲル状のシリコンゴムなど
を緩衝材としてプラスチックやセラミック等の絶縁ケー
ス中に収納し、外部からの応力が直接巻磁心に加わり難
いようにしたものが広く用いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7のフルブリッジ型
DC−DCコンバータのように、パワートランス20の
磁束密度が図9に示すようにB−Hループの原点に対し
対称なB−Hマイナーループを描く動作をする電力変換
装置のパワートランス20において、その動作時のB−
Hマイナーループが図10のようにB−Hループの原点
に対し非対称な動作をする偏磁により、前記パワートラ
ンス20が磁気飽和し励磁電流が著しく増加するのを抑
制し、主スイッチ2、3、4および5の安全動作を確保
することが極めて重要である。
【0014】パワートランス20の偏磁は、よく知られ
ているように、主に、主スイッチ2、3、4および5の
電気的な特性のバラツキに起因するものであり、励磁電
流は回路インピーダンスによってある値で平衡する。し
かし、パワートランス20の偏磁が大きい場合、動作時
のB−Hマイナーループは図10に示すように一方の飽
和領域に達し、励磁電流は著しく増加するため、主スイ
ッチ2、3、4および5の主電極間に過大な電流が流
れ、同主スイッチ2、3、4および5は破壊に至る場合
があった。特に、入力直流電源1の電圧の急変や負荷2
7の急変時には、過渡的にパワートランス20の動作時
の磁束密度の変化量ΔBが大きくなるため、偏磁による
励磁電流の増加量も大きくなり、主スイッチ2、3、4
および5が破壊に至る危険性が高かった。
【0015】なお、主スイッチ2、3、4および5の主
電極間に流れる過電流を抑制する応答速度の速い過電流
保護回路が設けられている場合には、著しい偏磁により
前記主スイッチ2、3、4および5に過大な電流が流れ
るのを抑制でき、これらの主スイッチが破壊するのを防
止できる。しかし、同過電流保護回路が動作したときに
は、出力側に十分な電力を供給できなくなるため出力電
圧の定電圧精度が確保できなくなるなどの問題があっ
た。
【0016】上記パワートランス20の偏磁を防止する
ための最も一般的な手法として、同パワートランス20
に、透磁率の小さな磁心を採用するとともに、同磁心の
動作磁束密度波高値Bmを同磁心の飽和磁束密度Bsに
対して十分小さな値となるように選定することが行われ
ている。上記、透磁率の小さな磁心を得る手法として
は、カット磁心にギャップを設けて、その実効的な比透
磁率を下げるのが最も簡便な方法である。この手法によ
れば、ギャップ幅を調整することにより、磁心の実効的
な比透磁率を任意に選定できると言う利点もあった。
【0017】しかし、ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心の
場合に上記のようにギャップを設けることによって実効
的な比透磁率を低下させる手法は、前記文献1から文献
3にも記載されているように、カット磁心にすることと
ギャップを設けることによって、磁心損失が大幅に増加
するため、前記パワートランス20に用いるときの最大
の利点である低磁心損失という特徴が損なわれる上、ギ
ャップ部で生じる漏れ磁束の影響により銅損が増加する
問題があった。
【0018】ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心において、
ギャップを設けることなしに比透磁率を低下させる手法
としては、同巻磁心の薄帯幅方向(巻磁心の高さ方向)
に磁界を加えながら熱処理する手法、および巻磁心を構
成するナノ結晶軟磁性合金薄帯に応力を加える手法があ
る。しかし、これらの手法により比透磁率と磁心損失に
代表される磁気特性のバラツキを押さえつつ効率よく磁
心を生産するには多くの問題があった。
【0019】すなわち、前者の方法の場合、ナノ結晶軟
磁性合金薄帯を形成し得る非晶質軟磁性合金を用いて構
成した巻磁心から軟磁気特性に優れたナノ結晶軟磁性合
金薄帯巻磁心を得るのに必要な最適熱処理温度である5
百数十℃程度においてそのバラツキをプラスマイナス3
0度程度に押さえなくてはならないこと、同巻磁心の熱
処理時には酸化を避けるため窒素などの不活性なガス雰
囲気中で行わなくてはならないこと、さらに同巻磁心の
薄帯幅方向に100kA/m程度以上の磁化をを加えな
くてはならないなどの制約から熱処理装置の構成と工程
が複雑になる問題があった。
【0020】一方、後者の応力を加える手法は、前記、
文献1および2に記載されるように、磁心損失の大幅な
上昇を招く問題があった。
【0021】このため、図7のフルブリッジ型DC−D
Cコンバータのように、パワートランス20の磁束密度
が図9に示すようなB−Hループの原点に対し対称なB
−Hマイナーループを描く動作をする電力変換装置のパ
ワートランス20に、ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を
使用し、低磁心損失という特徴を発揮させるためには、
極度な偏磁によりパワートランスが飽和し、主スイッチ
が破壊することのないように同パワートランス20の偏
磁量を検出するとともに、これを矯正するために主スイ
ッチ2、3、4および5で形成される2組スイッチの各
々のオン期間を独立に制御することの可能な偏磁抑制回
路を追加するなどの対策を行う必要があった。
【0022】なお、以上の説明ではフルブリッジ型DC
−DCコンバータを例にナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心
を用いたパワートランス20、およびこれを用いた電力
変換装置の問題点について説明したが、ナノ結晶軟磁性
合金薄帯巻磁心にセンタータップを持たない1次巻線と
少なくとも1組以上の全波整流出力用の2次巻線を設け
た構成のハーフブリッジ型コンバータ、また少なくとも
1組以上のセンタータップを有する1次巻線と少なくと
も1組以上の全波整流出力用の2次巻線を設けた構成の
プッシュプル型コンバータなどの他の電力変換装置のパ
ワートランス20、およびこれを用いた電力変換装置に
対しても、全く同様の問題があった。また磁心にCo基
アモルファス薄帯を用いた場合にも同様の問題があっ
た。
【0023】本発明の目的は、前記従来技術では、実現
困難であった、実用上障害となるレベルの偏磁の発生を
防止し得るとともに低磁心損失で小型なノーカットの薄
帯巻磁心を用いた外鉄型パワートランス20、およびこ
れを用いた高効率で信頼性の高い電力変換装置を提供す
ることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁化力の波高
値0.05A/m、周波数20kHzにおける交流比透
磁率μriが10,000以上90,000以下の巻磁心
を少なくとも2ヶ以上用いて外鉄型磁心を構成し、当該
外鉄型磁心の中脚にセンタータップを持たない1次巻
線、または、バイファイラで巻かれた少なくとも1組以
上のセンタータップを有する1次巻線と、バイファイラ
で巻かれた少なくとも1組以上のセンタータップを有す
る全波整流用2次巻線を施し、前記1次巻線とその主た
る出力である全波整流用の各2次巻線の20kHzにお
ける2つの結合係数がいずれも0.9997以上である
ことを特徴とする外鉄型パワートランスである。
【0025】このような構成とすることによって、高透
磁率および低磁心損失のノーカットの薄帯巻磁心を用い
たパワートランス20をプッシュプル型コンバータやフ
ルブリッジ型コンバータ、ハーフブリッジ型コンバータ
などの電力変換装置に用いる際に問題となっていた偏磁
による磁気飽和を複雑な偏磁抑制回路を加えることなし
に防止でき好ましい。
【0026】前記パワートランス20において、その主
たる出力である全波整流出力用の2次巻線は、前記薄帯
巻磁心にバイファイラ巻されており、かつ同2次巻線は
前記薄帯巻磁心に巻かれた1次巻線によってサンドイッ
チ巻されている場合には、前記1次巻線とその主たる出
力である全波整流出力用の2次巻線間の漏れインダクタ
ンスを小さくでき結合係数をさらに高めることができる
ため、偏磁による励磁電流の増加を一層減少させること
ができるとともに、漏れ磁束の影響による銅損の増加を
押さえることができる。また、動作磁束密度をさらに大
きく設定できるため、同パワートランス20の小型化と
高効率化が図れ好ましい。
【0027】前記パワートランス用磁心材料が、Feを
主成分とする結晶粒径50nm以下の微細な結晶粒がそ
の組織の体積全体の50%以上を占めるナノ結晶軟磁性
合金薄帯巻磁心により構成されている場合には、パワー
トランスの小型化、高効率化が図れ好ましい。
【0028】前記、パワートランスにおいて、当該磁心
がFeを主成分とする結晶粒径50nm以下の微細な結
晶粒がその組織の体積全体の50%以上を占めるナノ結
晶軟磁性合金薄帯巻磁心により構成されている場合に
は、その駆動周波数を5kHz以上150kHz以下の
範囲に選定した場合において、従来のパワートランスに
比べて、より小型化と高効率化が図れ好ましい。
【0029】上記本発明による外鉄型パワートランス2
0を用いた電力変換装置は、従来の電力変換装置に比べ
て、小型化と高効率化が図れるとともに、簡単な回路構
成でパワートランスの偏磁による励磁電流の増加を抑制
できるため主スイッチの安全動作が図れ、信頼性が向上
して好ましい。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例について詳細に説明す
る。 (実施例1)回路構成が図7、仕様が表1で与えられる
スイッチング周波数fが20kHzのフルブリッジ型D
C−DCコンバータのパワートランス20、および同フ
ルブリッジ型DC−DCコンバータの性能について検討
した。
【0031】図7において、1は入力直流電源、2、
3、4および5は主スイッチ、6、7、8および9は帰
還ダイオード、10は直流電流を阻止するためのコンデ
ンサ、20はセンタータップを持たない1次巻線と全波
整流出力用の2次巻線を設けたパワートランス、21は
前記パワートランス20の1次巻線、22および23は
前記パワートランス20の全波整流出力用の2次巻線、
31および32は出力整流ダイオード、33は出力平滑
チョークコイル、34は出力平滑コンデンサ、35およ
び36は出力端子、37は負荷である。
【0032】
【表1】
【0033】なお、本実施例では、パワートランス20
の偏磁の一因である主スイッチ2、3、4、および5の
オン期間のバラツキを抑制するため、これら4つの主ス
イッチにはパワーMOS−FETを用い、ターンオフタ
イムのバラツキを抑えるためターンオフ時のゲート電流
波高値を大きくしてターンオフ時間を極力短くしてい
る。
【0034】また、図7の回路において、帰還ダイオー
ド6、7、8および9はパワートランス20の励磁エネ
ルギーを入力直流電源1に回生することによりコンバー
タの高効率化を図るとともに同パワートランス20の偏
磁を抑制する機能を有する。さらに、直流電流を阻止す
るコンデンサ10も、直流電流成分が前記パワートラン
ス20の1次巻線21に流入することを防止できるた
め、同パワートランス20の偏磁を抑制する機能を有す
る。
【0035】パワートランス20には表2に示す磁心を
用いた。表2において、磁心イから磁心トは、いずれも
単ロール法で製造されたFeを主成分とする非晶質軟磁
性合金薄帯を用いて所定の寸法の巻磁心を構成した後、
無磁場の窒素雰囲気中で熱処理することにより得られ
た、結晶粒径50nm以下の微細な結晶粒がその組織の
体積全体の50%以上を占めるノーカットのナノ結晶軟
磁性合金薄帯巻磁心である。非晶質軟磁性合金薄帯の幅
は20mm、厚みは18〜20μmのものを用いた。
【0036】表2の磁心イから磁心トは、いずれもその
寸法が図1に示される磁心2ヶを用いて構成されてい
る。ただし各磁心は、幅32mm、高さ51mm、奥行
き14mmのプラスチック製絶縁ケースに挿入し、応力
がかからないように磁心とケースを接着剤により固定
し、同プラスチック製絶縁ケースでふたをすることによ
り構成されたものを用いた。図2に使用した外鉄型磁心
のケース詰め後の形状と寸法を示す。磁心の有効断面積
は75mm、平均磁路長は130mmですべて同一で
ある。
【0037】
【表2】
【0038】パワートランス20の巻線仕様を表3に示
す。表3において、本発明Aから本発明D、および比較
例oから比較例qのパワートランス20の構成を図3に
示す。図3は、本発明Aから本発明D、および比較例o
から比較例qのパワートランス20の断面図である。同
図において、50はケースを含む磁心、白抜きの円51
および縦縞の円52は図7の1次巻線21、網掛けの円
53および横縞の円54は各々図7の2次巻線22と2
3に相当する。
【0039】2次巻線53および54は各々0.23φ
のポリウレタン絶縁被覆電線140本で構成したリッツ
線を磁心50にバイファイラ巻した。一方、1次巻線
は、1.0φの3層絶縁被覆電線を2本パラで32ター
ンをケースを含む磁心50に巻いた巻線51と1.0φ
の3層絶縁被覆電線を2本パラ32ターンを磁心50に
巻いた巻線52で、前記2次巻線53および54を挟み
込むと同時に、前記巻線51と巻線52をパラ接続する
ことで4本パラで32ターンの1次巻線21を構成し、
所謂サンドイッチ巻構成としている。
【0040】表3において、本発明Eから本発明H、お
よび比較例rから比較例tのパワートランス20の構成
を図4に示す。図4は、本発明Eから本発明H、および
比較例rから比較例tのパワートランス20の断面図で
ある。同図において、50はケースを含む磁心、白抜き
の円61は図7の1次巻線21、網掛けの円62および
横縞の円63は各々図7の2次巻線22と23に相当す
る。
【0041】1次巻線61は、1.0φの3層絶縁被覆
電線を4本パラで磁心50に32ターン巻いた。一方、
2次巻線62および63は、0.23φのポリウレタン
絶縁被覆電線を140本用い構成したリッツ線を、各々
磁心50にバイファイラ巻した。
【0042】表3において、比較例aから比較例gのパ
ワートランス20の構成を図5に示す。図5は、比較例
aから比較例gのパワートランス20の断面図である。
同図において、50はケースを含む磁心、白抜きの円5
1と縦縞の円52は図7の1次巻線21、網掛けの円5
3および横縞の円54は各々図7の2次巻線22と23
に相当する。
【0043】
【表3】
【0044】2次巻線62および63は、0.23φの
ポリウレタン絶縁被覆電線を140本用い構成したリッ
ツ線を、各々磁心50に整列巻した。一方、1次巻線
は、1.0φの3層絶縁被覆電線を2本パラで32ター
ンをケースを含む磁心50に巻いた巻線51と1.0φ
の3層絶縁被覆電線を2本パラ32ターンを磁心50に
巻いた巻線52で、前記2次巻線53および54をサン
ドイッチ状に挟み込むと同時に、前記巻線51と巻線5
2をパラ接続することにより4本パラで32ターンの1
次巻線21を構成している。
【0045】表3において、比較例kから比較例oのパ
ワートランス20の構成を図6に示す。図6は、比較例
kから比較例oのパワートランス20の断面図である。
同図において、50はケースを含む磁心、白抜きの円6
1は図7の1次巻線21、網掛けの円62および横縞の
円63は各々図7の2次巻線22と23に相当する。
【0046】1次巻線61は、1.0φの3層絶縁被覆
電線を4本パラで磁心50に32ターン巻いた。一方、
2次巻線62および63は、各々0.23φのポリウレ
タン絶縁被覆電線を140本用いて構成したリッツ線を
磁心50に整列巻した。
【0047】表4に、表3に示す20種類のパワートラ
ンス20の周波数20kHzにおける1次巻線と2次巻
線間の各結合係数k1、k2、前記回路構成が図7、仕様
が表1のフルブリッジ型DC−DCコンバータに実装し
たときの同パワートランス20の偏磁の有無、動作時の
磁束密度の変化量ΔBおよび温度上昇ΔTを示す。な
お、前記結合係数k1とk2は、1次巻線21のインダク
タンスをLp、および各2次巻線22と23の各々1つの
みを短絡して前記1次巻線側から測定した周波数20k
Hzにおけるリーケージ・インダクタンスLl1とLl2か
ら、それぞれ次式によって求めることができる。 k1=(1−(Ll1/Lp))0.5 (1) k2=(1−(Ll2/Lp))0.5 (2)
【0048】偏磁については、表1の仕様の範囲におい
て、負荷を2から25Aに急変させても偏磁によるパワ
ートランスの飽和が生じない場合を○、負荷を2から2
5Aに急変させたときもしくは入力電圧定常動作のいず
れかにおいて偏磁によりパワートランスが飽和した場合
を×とした。また、動作時の磁束密度の変化量ΔBおよ
び温度上昇ΔTは、周囲温度25℃において入力電圧2
00V、出力電圧48V、負荷電流25Aの入出力条件
のもとで連続通電してその値が飽和した時点で測定した
結果である。
【0049】表4からわかるように、20kHz、磁化
力の波高値0.05A/mのときの透磁率が10,000
を超え90,000以下となる同形状のノーカットのナ
ノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を2ヶ用い、結合係数k1
およびk2がいづれも0.9997以上である本発明Aか
ら本発明Hのパワートランスによれば、偏磁を実用上問
題のないレベルに押さえることができるとともに、その
温度上昇ΔTも実用上支障のない許容値である60℃以
下に押さえることができた。なお、ここで温度上昇ΔT
の許容値は、表1の動作時の周囲温度の上限である40
℃と動作時のDC−DCコンバータケース内部の温度上
昇想定上限値を20℃を足した60℃をE種絶縁の許容
温度である120℃から差し引いて60℃以下とした。
【0050】結合係数k1およびk2が0.9997未満
の比較例aから比較例oおよび比較例rでは、入力電圧
定常動作でも偏磁によりパワートランスが飽和した。ま
た、比較例qおよび比較例tでは、本発明Cおよび本発
明Gと同程度の透磁率、結合係数であるにもかかわら
ず、角形比Br/Bsが0.73と大きいため、入力電
圧定常動作でも偏磁によりパワートランスが飽和した。
この結果より角形比Br/Bsは0.7以下であること
が好ましいことが分かった。
【0051】
【表4】
【0052】比較例pおよび比較例sは、結合係数k1
とk2とも0.9998以上あり、温度上昇ΔTも許容値
以下であるが、20kHz、磁化力の波高値が0.05
A/mで測定したときの透磁率が90,000を超える
ために、負荷急変時に偏磁の影響によってパワートラン
スが飽和する問題があった。
【0053】以上のように、20kHz、磁化力の波高
値0.05A/mのときの透磁率が10,000を超え9
0,000以下のノーカットのナノ結晶軟磁性合金薄帯
巻磁心を用い、結合係数k1およびk2がいずれも0.9
997以上である本発明Aから本発明Hのパワートラン
スによれば、偏磁を実用上問題のないレベルに押さえる
ことができるとともに、その温度上昇ΔTも実用上支障
のない許容値である60℃以下に押さえることができ
る。また、この時の動作磁束密度波高値ΔB/2は、パ
ワートランス動作時の温度における飽和磁束密度Bsの
80%に相当し、ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心のもつ
高飽和磁束密度を有効に活用することができるため、信
頼性が高く、高効率なパワートランスが得られるととも
に、高効率、高信頼性の電力変換装置を実現できること
がわかる。
【0054】次に、本発明Aから本発明Hおよび比較例
aからtを用いて、回路構成が図7の仕様を出力電圧を
53V、負荷電流を2〜23Aに変更することにより動
作磁束密度ΔBを2.06Tとしたときのフルブリッジ
型DC−DCコンバータのパワートランス20、および
同フルブリッジ型DC−DCコンバータの性能について
検討したところ、1次巻線が2次巻線を挟み込むサンド
イッチ構造とすることにより、結合係数がいずれも0.
9998以上となる前記本発明Aから本発明Dでは偏磁
は確認されず、温度上昇ΔTも60℃以下となった。し
かし結合係数がいずれも0.9998以下または片方の
結合係数が0.9998以下となるパワートランスでは
偏磁が確認された。
【0055】以上のように、20kHz、磁化力の波高
値0.05A/mのときの透磁率が10,000を超え9
0,000以下のノーカットのナノ結晶軟磁性合金薄帯
巻磁心を用い、結合係数k1およびk2がいずれも0.9
998以上である本発明Aから本発明Dのパワートラン
スによれば、さらに動作磁束密度を大きく設定できるた
めパワートランスをより小型化できることが分かった。
【0056】前記、巻線構造および透磁率の違いによる
結合係数の値から、磁心にCo基アモルファスを用い、
同方法による偏磁の有無を確認したところ、前記ナノ結
晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用いたときと同様の結果が得
られた。
【0057】なお、前記実施例で用いた磁心は、図2よ
り磁心のケース詰め後の中足の幅Wが18mm、奥行き
がD14mmであり、その比D/Wは0.88であっ
た。この値が大きくなるように磁心および磁心を収納す
るケースを選定することにより、図3および図4に示す
巻線構造のパワートランスにおいては結合係数が高くな
ることが分かった。しかしあまりD/Wの値を大きくし
すぎると、パワートランスを自然空冷で使用する際に
は、熱がパワートランス内側こもるため好ましくない
が、強制空冷用の冷却ファンにより、パワートランス内
側の熱を吹き出す方法を用いることにより問題は解決す
る。
【0058】さらに、回路構成が図7、仕様が表1で与
えられるDC−DCコンバータについて、その駆動周波
数を変えたときに、本発明によるノーカットのナノ結晶
軟磁性合金薄帯巻磁心を用いたパワートランス、Mn−
Znフェライト磁心を用いたパワートランス、およびF
e基アモルファス軟磁性合金薄帯巻磁心を用いたパワー
トランスについて、温度上昇ΔTが60℃以下で、偏磁
による異常動作を生じない条件を満足する製品サイズを
比較検討した。その結果、Fe基アモルファス軟磁性合
金薄帯巻磁心を用いたパワートランスは駆動周波数が5
kHz未満で最も小型化でき、Mn−Znフェライト磁
心を用いたパワートランスは駆動周波数150kHzを
超える場合に最も小型化できた。これらに対し、本発明
によるノーカットのナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用
いたパワートランスは駆動周波数が5kHz以上150
kHz以下の範囲で最も小型化できることもわかった。
【0059】なお、前記実施例においては、磁心形状を
長方形として、また寸法を図1および図2にて例示した
が、本考案はこれに限らずどのような形状および寸法の
ものを用いても良く、また巻線には三層被膜電線、ポリ
ウレタン被膜電線以外にも、銅板、アルミ板など、どの
ような種類、線幅、パラ数の巻線を用いても良いことは
勿論である。また、前記実施例では、巻き磁心と磁心ケ
ースからなる磁心を2ヶ用いて例示したが、磁心ケース
が2ヶ以上の磁心を挿入できる構造のものを用いても良
いことは勿論である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に複雑な偏磁抑制回路を設けることなしに実用上障害
となる偏磁の発生を抑制し得るとともにノーカットのナ
ノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用いた場合には、磁心の
もつ高飽和磁束密度、高透磁率を有効に活用でき、小型
で温度上昇が小さく高効率のパワートランス20、およ
びこれを用いた高効率で信頼性の高い電力変換装置が得
られる。さらに、磁心を外鉄型とすることにより、磁心
そのものを直接冷却することができるため、冷却効率も
改善されることになる。なお、前記実施例では、パワー
トランスを用いた代表的な電力変換装置としてフルブリ
ッジ型DC−DCコンバータへの応用例について詳細に
説明したが、本発明はハーフブリッジ型コンバータを始
めとするセンタータップを持たない1次巻線と、少なく
とも1組以上のセンタータップ付き2次巻線を設けたパ
ワートランス20全般、またプッシュプル型コンバータ
を始めとする少なくとも1組以上のセンタータップ付き
1次巻線と、少なくとも1組以上のセンタータップ付き
2次巻線を設けたパワートランス20全般、および同パ
ワートランス20を用いた電力変換装置全般に適用さ
れ、同様に有効な効果を発揮し、その効果は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用した磁心の形状と寸法を
示した図。
【図2】本発明の実施例で使用した外鉄型磁心のケース
詰め後の寸法を示した図。
【図3】本発明による、パワートランス20の1実施例
の巻線構造断面の概念図。
【図4】本発明による、パワートランス20の1実施例
の巻線構造断面の概念図。
【図5】比較例であるパワートランスの巻線構造断面の
概念図。
【図6】比較例であるパワートランスの巻線構造断面の
概念図。
【図7】フルブリッジ型DC−DCコンバータの回路構
成ブロック図。
【図8】図7のフルブリッジ型DC−DCコンバータに
おけるパワートランス20の1次巻線21の端子電圧概
念図。
【図9】偏磁がない場合の図7のフルブリッジ型DC−
DCコンバータのパワートランス20の動作B−Hルー
プ概念図。
【図10】偏磁により磁心が飽和したときの図7のフル
ブリッジ型DC−DCコンバータのパワートランス20
の動作B−Hループ概念図。
【符号の説明】
1:入力直流電源 2、3、4、5:主スイッチ素子 6、7、8、9:帰還ダイオード 10:直流電流を阻止するためのコンデンサ 20:パワートランス 21:パワートランス20の1次巻線 23:パワートランス20の2次巻線 31、32:出力整流ダイオード 33:出力平滑チョークコイル 34:出力平滑コンデンサ 35、36:出力端子 37:負荷
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月11日(2000.9.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】例えば、出力電力が数kW程度までの比較
的小さい場合には、通常、主スイッチ2、3、4および
5にパワーMOS−FETが選択され、駆動周波数は5
0kHz程度以上に選定される。この場合、パワートラ
ンス20の磁心には、従来、主に、室温の飽和磁束密度
Bsが0.5T程度と小さいが、数百kHz以上での磁
心損失の小さなMn−Znフェライト磁心が用いられて
いた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】パワートランス20の偏磁は、よく知られ
ているように、主に、主スイッチ2、3、4および5の
電気的な特性のバラツキに起因するものであり、励磁電
流は回路インピーダンスによってある値で平衡する。し
かし、パワートランス20の偏磁が大きい場合、動作時
のB−Hマイナーループは図10に示すように一方の飽
和領域に達し、励磁電流は著しく増加するため、主スイ
ッチ2、3、4および5の主電極間に過大な電流が流
れ、同主スイッチ2、3、4および5は破壊に至る場合
があった。特に、入力直流電源1の電圧の急変や負荷
の急変時には、過渡的にパワートランス20の動作時
の磁束密度の変化量ΔBが大きくなるため、偏磁による
励磁電流の増加量も大きくなり、主スイッチ2、3、4
および5が破壊に至る危険性が高かった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】すなわち、前者の方法の場合、ナノ結晶軟
磁性合金薄帯を形成し得る非晶質軟磁性合金を用いて構
成した巻磁心から軟磁気特性に優れたナノ結晶軟磁性合
金薄帯巻磁心を得るのに必要な最適熱処理温度である5
百数十℃程度においてそのバラツキをプラスマイナス
十℃程度に押さえなくてはならないこと、同巻磁心の熱
処理時には酸化を避けるため窒素などの不活性なガス雰
囲気中で行わなくてはならないこと、さらに同巻磁心の
薄帯幅方向に100kA/m程度以上の磁化をを加えな
くてはならないなどの制約から熱処理装置の構成と工程
が複雑になる問題があった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】このため、図7のフルブリッジ型DC−D
Cコンバータのように、パワートランス20の磁束密度
が図9に示すようなB−Hループの原点に対し対称なB
−Hマイナーループを描く動作をする電力変換装置のパ
ワートランス20に、ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を
使用し、低磁心損失という特徴を発揮させるためには、
極度な偏磁によりパワートランスが飽和し、主スイッチ
が破壊することのないように同パワートランス20の偏
磁量を検出するとともに、これを矯正するために主スイ
ッチ2、3、4および5で形成される2組スイッチの
各々のオン期間を独立に制御することの可能な偏磁抑制
回路を追加するなどの対策を行う必要があった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁化力の波高
値を800A/mとして測定した直流磁気特性における
残留磁束密度Brと飽和磁束密度Bsの比である角型比
Br/Bsが0.7以下で、かつ磁化力の波高値0.0
5A/m、周波数20kHzにおける交流比透磁率μr
iが10,000以上90,000以下の巻磁心を少なく
とも2ヶ以上用いて外鉄型磁心を構成し、当該外鉄型磁
心の中脚にセンタータップを持たない1次巻線、また
は、バイファイラで巻かれた少なくとも1組以上のセン
タータップを有する1次巻線と、バイファイラで巻かれ
た少なくとも1組以上のセンタータップを有する全波整
流用2次巻線を施し、前記1次巻線とその主たる出力で
ある全波整流用の各2次巻線の20kHzにおける2つ
の結合係数がいずれも0.9997以上であることを特
徴とする外鉄型パワートランスである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】2次巻線53および54は各々0.23φ
のポリウレタン絶縁被覆電線14本で構成したリッツ線
を磁心50にバイファイラ巻した。一方、1次巻線は、
1.0φの3層絶縁被覆電線を2本パラで32ターンを
ケースを含む磁心50に巻いた巻線51と1.0φの3
層絶縁被覆電線を2本パラ32ターンを磁心50に巻
いた巻線52で、前記2次巻線53および54を挟み込
むと同時に、前記巻線51と巻線52をパラ接続するこ
とで4本パラで32ターンの1次巻線21を構成し、所
謂サンドイッチ巻構成としている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】2次巻線62および63は、0.23φの
ポリウレタン絶縁被覆電線を140本用い構成したリッ
ツ線を、各々磁心50に整列巻した。一方、1次巻線
は、1.0φの3層絶縁被覆電線を2本パラで32ター
ンをケースを含む磁心50に巻いた巻線51と1.0φ
の3層絶縁被覆電線を2本パラ32ターンを磁心50
に巻いた巻線52で、前記2次巻線53および54をサ
ンドイッチ状に挟み込むと同時に、前記巻線51と巻線
52をパラ接続することにより4本パラで32ターンの
1次巻線21を構成している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】表3において、比較例から比較例のパ
ワートランス20の構成を図6に示す。図6は、比較例
から比較例のパワートランス20の断面図である。
同図において、50はケースを含む磁心、白抜きの円6
1は図7の1次巻線21、網掛けの円62および横縞の
円63は各々図7の2次巻線22と23に相当する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】表4に、表3に示す28種類のパワートラ
ンス20の周波数20kHzにおける1次巻線と2次巻
線間の各結合係数k1、k2、前記回路構成が図7、仕様
が表1のフルブリッジ型DC−DCコンバータに実装し
たときの同パワートランス20の偏磁の有無、動作時の
磁束密度の変化量ΔBおよび温度上昇ΔTを示す。な
お、前記結合係数k1とk2は、1次巻線21のインダク
タンスをLp、および各2次巻線22と23の各々1つの
みを短絡して前記1次巻線側から測定した周波数20k
Hzにおけるリーケージ・インダクタンスLl1とLl2か
ら、それぞれ次式によって求めることができる。 k1=(1−(Ll1/Lp))0.5 (1) k2=(1−(Ll2/Lp))0.5 (2)
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】偏磁については、表1の仕様の範囲におい
て、負荷を2から25Aに急変させても偏磁によるパワ
ートランスの飽和が生じない場合を○、負荷を2から2
5Aに急変させたときもしくは入力電圧定常動作のいず
れかにおいて偏磁によりパワートランスが飽和した場合
を×とした。また、動作時の磁束密度の変化量ΔBおよ
び温度上昇ΔTは、周囲温度25℃において入力電圧2
00V、出力電圧48V、負荷電流25Aの入出力条件
のもとで連続通電してパワートランスの温度が飽和した
時点で測定した結果である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】表4からわかるように、20kHz、磁化
力の波高値0.05A/mのときの透磁率が10,000
を超え90,000以下となる同形状のノーカットのナ
ノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を2ヶ用い、結合係数k1
およびk2がいづれも0.9997以上である本発明Aか
ら本発明Hのパワートランスによれば、偏磁を実用上問
題のないレベルに押さえることができるとともに、その
温度上昇ΔTも実用上支障のない許容値である60℃以
下に押さえることができた。なお、ここで温度上昇ΔT
の許容値は、表1の動作時の周囲温度の上限である40
動作時のDC−DCコンバータケース内部の温度上
昇想定上限値20℃を足した60℃をE種絶縁の許容温
度である120℃から差し引いて60℃以下とした。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】結合係数k1またはk2が0.9997未満
の比較例aから比較例oおよび比較例rでは、入力電圧
定常動作でも偏磁によりパワートランスが飽和した。ま
た、比較例qおよび比較例tでは、本発明Cおよび本発
明Gと同程度の透磁率、結合係数であるにもかかわら
ず、角形比Br/Bsが0.73と大きいため、入力電
圧定常動作でも偏磁によりパワートランスが飽和した。
この結果より角形比Br/Bsは0.7以下であること
が好ましいことが分かった。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】比較例pおよび比較例sは、結合係数k1
とk2とも0.9998以上あり、温度上昇ΔTも許容値
以下であるが、20kHz、磁化力の波高値が0.05
A/mで測定したときの透磁率が90,000を超える
ために、負荷急変時に偏磁の影響によってパワートラン
スが飽和した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】以上のように、20kHz、磁化力の波高
値0.05A/mのときの透磁率が10,000を超え9
0,000以下、かつ角形比Br/Bsが0.7以下の
ノーカットのナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用い、結
合係数k1およびk2がいずれも0.9997以上である
本発明Aから本発明Hのパワートランスによれば、偏磁
を実用上問題のないレベルに押さえることができるとと
もに、その温度上昇ΔTも実用上支障のない許容値であ
る60℃以下に押さえることができる。また、この時の
動作磁束密度波高値ΔB/2は、パワートランス動作時
の温度における飽和磁束密度Bsの80%に相当し、ナ
ノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心のもつ高飽和磁束密度を有
効に活用することができるため、信頼性が高く、高効率
なパワートランスが得られるとともに、高効率、高信頼
性の電力変換装置を実現できることがわかる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】次に、本発明Aから本発明Hおよび比較例
aからtを用いて、回路構成図7の仕様を出力電圧53
V、負荷電流を2〜23Aに変更することにより動作磁
束密度ΔBを2.06Tとしたときのフルブリッジ型D
C−DCコンバータのパワートランス20、および同フ
ルブリッジ型DC−DCコンバータの性能について検討
したところ、1次巻線が2次巻線を挟み込むサンドイッ
チ構造とすることにより、結合係数がいずれも0.99
98以上となる前記本発明Aから本発明Dでは偏磁は確
認されず、温度上昇ΔTも60℃以下となった。しかし
結合係数がいずれも0.9998以下または片方の結合
係数が0.9998以下、並びに角形比Br/Bsが
0.7以上となるパワートランスでは偏磁が確認され
た。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】以上のように、20kHz、磁化力の波高
値0.05A/mのときの透磁率が10,000を超え9
0,000以下、かつ角形比Br/Bsが0.7以下
ノーカットのナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用い、結
合係数k1およびk2がいずれも0.9998以上である
本発明Aから本発明Dのパワートランスによれば、さら
に動作磁束密度を大きく設定できるためパワートランス
をより小型化できることが分かった。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】前記、巻線構造および透磁率の違いによる
結合係数と角形比Br/Bsの値から、磁心にCo基ア
モルファスを用い、同方法による偏磁の有無を確認した
ところ、前記ナノ結晶軟磁性合金薄帯巻磁心を用いたと
きと同様の結果が得られた。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】なお、前記実施例においては、磁心形状を
長方形として、また寸法を図1および図2にて例示した
が、本考案はこれに限らずレーストラック形、円形等
のような形状および寸法のものを用いても良い。また、
前記実施例では、巻き磁心と磁心ケースからなる磁心を
2ヶ用いて例示したが、磁心ケースが2ヶ以上の磁心を
挿入できる構造のものを用いても良いことは勿論であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 AA11 AB10 BA14 BA20 BB01 CA03 CA04 CA13 CA15 DA03 EB08 5H730 AA14 AA15 AA19 BB27 BB57 DD04 EE03 EE08 FG05 ZZ16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化力の波高値0.05A/m、周波数
    20kHzにおける交流比初透磁率μriが10,00
    0以上90,000以下の巻磁心を少なくとも2ヶ以上
    用いて外鉄型磁心を構成し、当該外鉄型磁心の中脚にセ
    ンタータップを持たない1次巻線、または、バイファイ
    ラで巻かれた少なくとも1組以上のセンタータップを有
    する1次巻線と、バイファイラで巻かれた少なくとも1
    組以上のセンタータップを有する全波整流用2次巻線を
    施し、前記1次巻線とその主たる出力である全波整流用
    の各2次巻線の20kHzにおける2つの結合係数がい
    ずれも0.9997以上であることを特徴とする外鉄型
    パワートランス。
  2. 【請求項2】 前記、1次巻線が2次巻線を挟み込むサ
    ンドイッチ構造であって、1次巻線とその主たる出力で
    ある全波整流用の各2次巻線の20kHzにおける2つ
    の結合係数がいずれも0.9998以上となることを特
    徴とする請求項1に記載の外鉄型パワートランス。
  3. 【請求項3】 前記、パワートランス用磁心材料は、F
    eを主成分とする結晶粒径50nm以下の微細な結晶粒
    がその組織の体積全体の50%以上を占めるナノ結晶軟
    磁性合金薄帯巻磁心からなることを特徴とする請求項1
    または2に記載の外鉄型パワートランス。
  4. 【請求項4】 駆動周波数が1kHz以上150kHz
    以下の範囲にあることを特徴とする請求項1から3に記
    載の外鉄型パワートランス。
  5. 【請求項5】 請求項1から4に記載の外鉄型パワート
    ランスを用いたことを特徴とする電力変換装置。
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