JP2001236838A - ワイヤーハーネス組立用作業台 - Google Patents

ワイヤーハーネス組立用作業台

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JP2001236838A
JP2001236838A JP2000046553A JP2000046553A JP2001236838A JP 2001236838 A JP2001236838 A JP 2001236838A JP 2000046553 A JP2000046553 A JP 2000046553A JP 2000046553 A JP2000046553 A JP 2000046553A JP 2001236838 A JP2001236838 A JP 2001236838A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の向上に貢献し得るワイヤーハーネス
組立作業台を提供すること。 【解決手段】 本作業台10は、電線束をワイヤーハー
ネスの最終形態に布線し、布線された電線束に所定の外
装部品を取り付けてワイヤーハーネスを組み立てる際に
用いられる。この作業台は、本体フレーム40の背面4
0xに取り付けられており、ワイヤーハーネスの組み立
てに関連する作業指示が示されている作業指示シート6
が貼り付けられる作業指示板60を左右方向に移動自在
に吊持する吊持フレーム70を備え、吊持フレーム70
に対して作業指示板60を左右方向に移動させるように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
組立作業台に関し、詳しくは、ワイヤハーネス組立作業
台の各箇所を可変調整可能にすることで、ワイヤハーネ
ス組立に係る作業性の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等における各電装品の接
続には、ワイヤーハーネスが用いられている。かかるワ
イヤーハーネスは、所定寸法に切断された複数の電線を
結束した電線群より構成されており、柔軟性があって形
態的には細長く、複数に枝分かれした構造を有している
のが特徴である。このワイヤーハーネスの組立は、電線
群をワイヤーハーネスの最終形態に布線し、この布線さ
れた電線群に所定の外装部品を取り付けて達成される。
【0003】上記ワイヤーハーネスの組立作業には各種
組立作業台が使用され、特に少量生産品や試作用のワイ
ヤハーネスを組み立てる場合等には、図9に示す組立用
作業台1が適用される場合が多い。
【0004】組立用作業台1は、移動することなく床面
に据え置かれるタイプのものであり、布線板8を載置す
るための載置フレーム2と、載置フレーム2の背面に取
り付けられ作業指示板3を固定するための固定フレーム
4とを備えている。布線板8は、格子状に複数のパンチ
ング孔8aがあけられており、この布線板8の表面8b
には、実寸法のワイヤーハーネスの最終形態が描かれて
いる布線図5が貼り付けられる。一方、作業指示板3
は、各種外装部品の取付方法といったワイヤーハーネス
の組み立てに関連する種々の指示が記された作業指示シ
ート6が貼り付けられている。
【0005】布線板8のパンチング孔8aには、図10
に示すように、電線を受け止め保持するU治具9を固定
するための固定治具7が取り付けられる。具体的には、
布線板8に貼り付けられた布線図5を突き破り、固定治
具7をパンチング孔8aに挿入して係止している。この
ように固定治具7を所要位置に適宜取り付け可能として
いるので、組立作業台1は試作ハーネス等の製作に好適
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ワ
イヤーハーネス組立用作業台1には、以下の問題点が指
摘されている。作業指示シート6が貼り付けられる作業
指示板3は、固定フレーム4に固定されている上に、作
業指示シート6自体は、布線図5とは異なりワイヤハー
ネスの図は実寸の最終形態ではなく、概略図で描かれて
おり、作業指示等もシート上の所要箇所に適宜記載され
ている。その結果、作業指示シート6上の記載箇所が、
実際の作業位置から乖離することもある。例えば、図1
1に示すように、作業者Sが組立用作業台1の左端で外
装部品の取付を行う際に、該取付に関する指示は作業指
示シート6の右端Xに記載されていれば、作業者は作業
指示を確認するため組立用作業台1の右端まで移動して
作業指示内容を確認してから、再度、左端に戻り作業す
ることとなる。これにより、作業者は無駄な動作を強い
られ、生産効率の低下に繋がる問題がある。
【0007】また、布線板8(多孔板)には、布線図5
が貼り付けられているため、固定治具7(多孔用治具)
を布線板8のパンチング孔8aに取り付ける際に、パン
チング孔8aの位置が確認しにくい問題がある。その結
果、固定治具7の取付位置を誤るおそれもあり、生産効
率低下の要因にもなっている。さらに、布線板8は水平
配置されているため、作業者が位置する手前側ではな
く、奥の方に組立箇所がある場合等には、上体等を伸ば
して作業を行う必要があり、作業者に負担を強いる問題
がある。
【0008】本発明は、上記した問題に鑑みなされたも
ので、ワイヤーハーネスの生産効率の向上に貢献し得る
ワイヤーハーネス組立用作業台の提供を課題としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、電線群を所定形状に布線して所定の外装
部品の取り付けを行うワイヤーハーネス組立用作業台に
おいて、組立対象のワイヤーハーネスが実寸法で図示さ
れた布線図を貼り付ける布線板を上面部に含む本体フレ
ームと上記本体フレームの背面側より幅方向に間隔あけ
て上方に立設する複数の逆L字柱と該逆L字柱の夫々上
部を連結する矩形枠により形成される吊持フレームと、
上記吊持フレームの矩形枠の両端に前後移動手段を介し
て吊持される移動フレームと、上記移動フレームの下面
部に全幅に渡って設けられたレールを介して取り付けら
れる作業指示板とを含むことを特徴とするワイヤーハー
ネス組立用作業台を提供している。
【0010】 上記構成において、作業者が作業指示を
確認する際、実際の作業箇所と作業指示シート上の当該
作業指示の記載箇所が乖離していても、作業指示シート
を貼り付けた作業指示板を作業者に位置する箇所へ左右
いずれの方向へも移動することができる。よって、作業
者自身は移動することなく作業指示板の方を移動させ
て、その組立作業に関連する作業指示シートを確認で
き、作業者の無駄な動作が解消され生産性を向上でき
る。また、このように、作業指示板を左右移動式にする
と、同一の作業台において複数人で作業を行う場合も、
適宜、各作業者の見やすい位置に作業指示板を移動させ
て組立作業を行うことができ、種々の作業形態にも適合
できる。
【0011】さらに、移動フレームを前後移動手段によ
り前後方向に移動させると、作業指示板を作業者に近接
離反することができ、作業指示シートの指示内容が細か
く記載されている場合等においても、作業指示シートを
近接させると指示内容を容易に確認できるので、作業自
体の正確性の向上を図れる。
【0012】 また、上記布線板は、上記本体フレーム
の上面部の手前側を支点として軸着されている載置フレ
ームに取り付けられ、上記載置フレームは、上記本体フ
レームとの間に介在する傾斜変位手段により傾斜角度を
変位させて一定の傾斜角度毎に位置決めされることを特
徴とする。
【0013】 組立作業位置と布線板上の組立作業箇所
とが離れている場合でも、上記傾斜変位手段を作動させ
ると、布線板が載置された載置フレームの本体フレーム
に対する傾斜角度が変位して、布線板を作業者と傾斜状
態で対向させることができる。そのため、組立作業位置
と布線板上の組立作業箇所との距離が短くなり、作業者
は、無理な姿勢を強いられることなく作業を行うことが
でき、また、布線板に貼り付けられた布線図も確認しや
すくなり組立精度の向上も図れる。
【0014】さらに、上記本体フレームは、床面に据え
置かれる支持フレームに上下移動手段を介して支持され
ていることを特徴とする上記構成において、上下移動手
段を作動させると、本体フレームは上下方向に移動し
て、この移動に伴い布線板および作業指示板も上下動で
きる。よって、布線板や作業指示シート等を作業者の身
長等に応じた高さに配置できるので、作業者の負担を軽
減して最適な作業姿勢で作業を行うことができ、上述し
た作業指示板の前後左右移動および布線板の傾斜移動と
併せて効率作業を実現できる。
【0015】 その上、上記布線板は、多数のパンチン
グ孔が穿孔され、上記布線板を裏面側より照射する照明
手段を本体フレーム下部に備えている。このようにする
と、布線板のパンチング孔に固定治具を取り付ける際、
照明手段により布線板が裏側から照明すると、布線図の
上からでも、パンチング孔の位置を正確に把握でき、固
定治具の取付ミスを防止でき、ひいては、生産性の向上
につながる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。なお、従来と同様の部材等には、従来
と同じ符号を付している。図1は、本実施形態係るワイ
ヤーハーネス組立用作業台10を示しており、図2に示
す布線板8上において、電線束をワイヤーハーネスの最
終形態に布線し、この布線された電線束に所定の外装部
品を取り付けてワイヤーハーネスを組み立てる際に用い
られるものである。
【0017】ワイヤハーネス組立用作業台10の骨組み
となる各フレームの構成は、最下部に位置して作業台全
体の基礎となる左右の支持フレーム30上に、枠状の本
体フレーム40が位置し、この本体フレーム40の上部
40aには、布線板8が載置される載置フレーム50が
位置している。一方、本体フレーム40の背面側40x
からは、吊持フレーム70が上方に立設し、この吊持フ
レーム70に移動フレーム90が取り付けられている。
さらに移動フレーム90には作業指示板60がつり下げ
られている。
【0018】本体フレーム40は、支持フレーム30で
上下移動手段を介して支持されており、図中のU及びD
方向である上下に高さを変位可能にしており、載置フレ
ーム50は傾斜変位手段により図中の傾斜角度θを可変
式にしている。また、移動フレーム90は、前後移動手
段により図中のF及びB方向である前後に水平移動可能
としており、作業指示板60は図中のR及びL方向であ
る左右に移動できるようにしている。
【0019】床面に据え置かれる支持フレーム30は、
左右一対が同じ形態であり、図3(A)(B)は右側の
支持フレーム30を示し、角パイプや板材を溶接等で組
み合わせて作業台を支持する脚の役割を担っている。支
持フレーム30の前後には、本体フレーム40の上下移
動手段としてパンタグラフのように菱形形状を上下に伸
縮するジャッキ部32を設けている。ジャッキ部32
は、断面がL形状の4本の可動片39−1〜4で形成さ
れており、下端部32aを支持フレーム30の下梁31
に回転自在に支持されると共に、中央の左右部32b、
32cを、前後のジャッキ部32を繋ぐ連結部33−
1、33−2に回転自在に取り付けている。さらに、ジ
ャッキ部32の上端部32dは本体フレーム40の取付
部48で回転自在に取り付けており、このようにジャッ
キ部32は各可動片39−1〜4の4角を全て回り待遇
として上下伸縮可能としている。
【0020】前後のジャッキ部32同士を繋ぐ連結部3
3−1、2の中央部には、雌ネジが切られたネジ穴33
−1a、2aが設けられており、これらネジ穴33−1
a、2aには雄ネジが切られた回転棒34が締結挿入さ
れている。この回転棒34は、全長が本作業台の全幅と
略同等であり、右端部34aを六角形状にしてボックス
レンチBと嵌合可能としており、左側の端も上記同様に
左側の支持ベースフレームに取り付けられている。な
お、回転棒34は、右部、右中央部、左中央部、左部と
四箇所に分断されており、これら各部は、ユニバーサル
ジョイント36で連結されている。このようにユニバー
サルジョイント36で連結することにより、ジャッキ部
32が伸縮しても、回転棒34の撓みをユニバーサルジ
ョイント36で吸収して、回転棒34自体がスムーズに
回転できるようにしている。
【0021】また、下梁31からは、垂直上方に摺動ガ
イド柱37を立設しており、この摺動ガイド柱37に本
体フレーム40より垂下する摺動柱49を外嵌させて、
本体フレーム40を左右の支持フレーム30に取り付け
ている。よって、本体フレーム40は、摺動ガイド柱3
7に沿って上下移動手段であるジャッキ部32の伸縮に
より上下移動される。
【0022】上記本体フレーム40は、図1に示すよう
に、門形形状を呈しており、前梁41、後梁42、左梁
43および右梁44からなる枠部46と、左梁43およ
び右梁44の下方に溶接された左右一対の側枠部45−
1、45−2とを備えている。前梁41と後梁42は所
要間隔毎に中間梁47で連結されて枠部46の剛性を確
保しており、また両端に位置する中間梁47から上述し
た支持フレーム30の摺動ガイド柱37に外嵌する摺動
柱49が垂下立設すると共に、前梁41と後梁42の端
部付近の下面には上述したジャッキ部32の上端部32
dの取付部48を設けている。なお、各梁41〜44、
中間梁47等は、本実施形態では溶接により強固に接続
されて本体フレーム40を形成している。
【0023】また、図4に示すように、本体フレーム4
0の下部の背面40x側には、左右の側枠部45−1、
2の下部を連結する照明取付桟48を設け、この照明取
付桟48に所要間隔で照明手段として、蛍光灯25を本
体フレーム40の上方を照射するように取り付けてい
る。これら蛍光灯25の点灯消灯を行うスイッチを含む
スイッチボックス26は本体フレーム40の右梁44の
側面に取り付けている。また、本体フレーム40の手前
側には、組付対象のワイヤハーネスへ取り付ける外装部
品を収容用の収容容器27を取り付けている。
【0024】一方、前梁41の上面には、所要間隔で回
転支持部41aを設けており、この回転支持部41aに
は、載置フレーム50が揺動自在に取り付けられてい
る。載置フレーム50は、枠形状を呈しており、前梁5
1、後梁52、左梁53、および右梁54からなる枠部
55により形成されている。枠部55の前梁51および
後梁52の間には、複数の縦桟56を所要間隔毎に連結
して枠部55の剛性を確保している。この載置フレーム
50の上面には、図2に示す布線板8が取り付けられ
る。
【0025】左梁53、右梁54、縦桟56の手前側に
は、軸穴を有するジョイント部57を突設させており、
これらジョイント部57が本体フレーム40の回転支持
部41aに軸着されて、回転支持部41aを中心に載置
フレーム50を揺動可能にしている。一方、傾斜変位手
段として、載置フレーム50の幅方向の中央下側にはジ
ャッキ21を、左梁53と右梁54の後方側の外側面に
傾斜ロック板24を取り付けている。
【0026】ジャッキ21の下端は本体フレーム40に
軸着されており、上端21aは載置フレーム50の縦桟
56に軸着されており、このジャッキ57の伸縮を調整
する回転ネジ棒22の一端はジャッキ21に螺嵌され、
他端は本体フレーム40の右梁44の中央上面のホルダ
ー44aで回転自在に支持されている。また、この回転
ネジ棒22も途中分割されて、ユニバーサルジョイント
23で連結されて、ジャッキ21の伸縮に対応してスム
ーズに回転できるようにしている。さらに、回転ネジ棒
44の他端にはハンドル28が取り付けられており、回
転ネジ棒22の操作を容易にしている。
【0027】一方、図5は、右側の傾斜ロック板24を
示し、上方の端部24aを軸着で回転自在に載置フレー
ム50の右梁54の側面に取り付けており、一定の間隔
毎に多数のロック溝24bを切り欠いている。このロッ
ク溝58aと係合するロックピン19は本体フレーム4
0の右梁44の外側面に突出させている。なお、左側の
傾斜ロック板も右側と同様の形状であり、左梁43の外
側面にもロックピンを突出させている。
【0028】よって、載置フレーム50の水平姿勢から
傾斜姿勢に変位させるには、ハンドル28を図4中のC
W方向に回転すると、ジャッキ21が伸び、載置フレー
ム50が傾斜し、所要角度θで左右の傾斜ロック板24
をロックピン19と係合させて傾斜姿勢を位置決め固定
している。また、傾斜姿勢から水平姿勢方向に戻すに
は、傾斜ロック板24をロックピン19から解除し、ハ
ンドル28を図4中のCCW方向に回転させるようにし
ている。
【0029】一方、図1、6に示すように、本体フレー
ム40の背面側40xには、幅方向に間隔あけて上方に
立設する複数の逆L字柱70dと矩形枠75より形成さ
れる吊持フレーム70を取り付けている。具体的には、
吊持フレーム70の逆L字柱70dの垂直下端部70b
を本体フレーム40にボルト止めすると共に、各逆L字
柱70dの上部水平部70cの上面側を前梁71、後梁
72、左梁73、右梁74より形成される矩形枠75で
連結し、吊持フレーム70全体の剛性を確保している。
【0030】上記右梁74の上面には右梁74と略同等
の長さを有するラックギヤ76を取り付けており、この
ラックギア76に前後移動手段を介して、吊持フレーム
70に下方に吊持される細長枠形状の移動フレーム90
を取り付けている。移動フレーム90も前梁91、後梁
92、左梁93、右梁94により枠形状に形成され、右
梁94の上面に前後移動手段を取り付けている。この前
後移動手段は、図7(A)(B)に示す2個のピニオン
ギア96−1、96−2を有する略ボックス状のギアホ
ルダー95を用いており、ギアホルダー95自体は、左
右の側板95a、95bの下部を縦梁95cで連結して
ボックス形状に形成すると共に下面95dを移動フレー
ム90の右梁94と溶接で接合している。
【0031】また、ギアホルダー95の側板91aと9
1bで挟まれた中央の空間部97には、吊持フレーム7
0の右梁74及びラックギア76を通すと共に、回転軸
96−1a、2aの両端を側板95a、95bで支持さ
れたピニオンギア96−1、2を吊持フレーム70のラ
ックギア76と噛み合わせている。この噛み合わせによ
り、移動フレーム90は吊持支持されている。また、後
方側のピニオンギア96−2の回転軸92−2aと同軸
にプーリー97が嵌合取り付けられており、プーリー9
7の回転と同時にピニオンギア96−2も回転するよう
にしている。また、プーリー97には、把持ロープ98
を周回させて取り付けている。
【0032】図7(A)に示すように、上記把持ロープ
98をA1方向に引っ張ると、プーリー97が回転しピ
ニオンギア96−2も図中のB1方向に回転する。ピニ
オンギア96−2はラックギア75と噛み合った状態な
ので、上記回転により移動フレーム90はピニオンギア
96−1、2に吊持されて前方へ移動している。また、
把持ロープ98をA2方向へ引っ張ると、プリー97の
回転によりピニオンギア96−2はB2方向へ回転し、
移動フレーム90が後方へ移動している。
【0033】移動フレーム90の下面部にはレール99
を設けており、このレール99に作業指示シート6を貼
り付ける作業指示板60を吊り下げている。レール99
は、移動フレーム90の全幅と略同等の長さを有する内
部が中空の各パイプ形状で、下面99aの中央には全長
にわたりスリット99bが開けられており、本実施形態
は溶接で上面99cを移動フレーム90に取り付けてい
る。一方、作業指示板60は、作業指示シート6を貼り
付けるのに充分な寸法を有しており、本実施形態では、
軽量化のため多数の穴が穿孔されたパンチングボードを
用いている。
【0034】図7(A)(B)に示すように、作業指示
板60の上部に取り付けたガイドローラ部61は、垂直
支柱となるローラホルダー62の上部両側にガイドロー
ラ63を回転自在に取り付けている。このローラホルダ
ー62をレール99のスリット99bに通して、レール
99の内部にガイドローラ63を位置させて2枚の作業
指示板60を取り付けている。よって、作業指示板60
に左右いずれかの方向へ移動するように荷重をかけると
ガイドローラ63がレール99の内部の下面99d上を
転がりスムーズに移動できるようにしている。
【0035】なお、本実施形態では、所要位置で停止さ
せるために、作業指示板60の上部両端にゴム片65を
取り付けてレール99の下面99aと接触させて一種の
ブレーキの役割をさせて、作業指示板60の過移動や所
要位置での停止維持を確保している。また、作業指示シ
ート6の視認性を高めるために、移動フレーム90の前
梁91に照明用の上方蛍光灯16を所要間隔で取り付け
て、スイッチを下方の蛍光灯25と同じスイッチボック
ス26に設けている。
【0036】上述したワイヤハーネス組立用作業台10
を用いて、実際の組立作業を行うのは以下の通りであ
る。
【0037】先ず、上下の蛍光灯16、25のスイッチ
を入れて各蛍光灯を点灯させる。次に検査対象となるワ
イヤハーネスが実寸法の最終形態で記載されている布線
図5を布線板8に貼り付けている。それから、布線図5
の記載箇所に電線群を支持するための保持治具立設用の
固定治具7を、図10に示すように、布線図5を突き破
って布線図8のパンチング孔8aに挿入係止している。
この挿入係止の際には、蛍光灯25が布線板8の裏側か
ら照射しており、布線図5の上からでもパンチング孔8
が照らされて浮かび上がるので容易にパンチング孔8の
箇所を確認でき、確実に固定治具7を取り付けている。
【0038】なお、上記布線図5の張り付けや固定治具
7の取付は、載置フレーム50が水平姿勢の状態でも、
もちろん行うことができるが、作業者の体格や固定治具
7の取付位置等によっては、載置フレーム50を傾斜さ
せて行ってもよく、さらに、本体フレーム40自体の高
さを変更して行ってもよい。
【0039】載置フレーム50を傾斜させるには、ハン
ドル28を回転させて所要角度にして、左右の傾斜ロッ
ク板24のロック溝24bをロックピン19に係合して
傾斜姿勢をロック固定している。また、本体フレーム4
0の高さを調整する場合は、回転棒34の端部34aに
ボックスレンチBを係合し、ボックスレンチBを回転し
て行っている。
【0040】上記のようにして必要な固定治具7を取り
付けて保持治具も立設させてから、ワイヤハーネスの組
立に関する作業指示シート6を、作業支持板60に貼り
付けている。なお、この貼り付けを容易に行うため、作
業指示板60を手前側に移動させてから貼付を行っても
よく、移動させる場合は、把持ロープ98を所要量引っ
張り前方移動させている。
【0041】上記のような、組立前の前準備を行ってか
ら、実際のワイヤハーネスの組立に入っている。また、
組立時にも、載置フレーム50の傾斜角度、本体フレー
ム40の高さ、作業指示板60の前後位置は、組立に適
した所要位置に前準備の段階より再度設定し直してもよ
い。さらに組立作業中は、実際の部品の取り付けを行う
位置に対して、作業指示シート6における指示箇所Xが
乖離していても、図8に示すように作業指示板60を作
業者Sが把持して作業者自身の前方位置まで移動させる
ことにより、作業者が作業台の前を往復移動することな
く、作業指示シート6の該当内容Xを確認でき効率的に
組み立て作業が行える。また、複数人が同時に、一つの
作業台で組立作業を行うような形態を採用しても、作業
指示シート6を適宜、左右に移動させて指示内容を確認
しながら、各作業者が同時に組立作業を効率良く進行す
ることもできる。
【0042】なお、本発明のワイヤハーネス組立用作業
台10は、上記形態に限定されるものではなく適宜変更
してもよい。例えば、組立作業台10自体の幅寸法等は
増減させてもよく、それに対応して、取り付ける作業指
示板の数等も変更してもよい。また、本体フレームの上
下機構、載置フレームの傾斜機構は、油圧、空気圧、モ
ータ等の各種アクチュエータを使用して回転棒を駆動さ
せ、人力に依らず自動化を図るようにしてもよく、一
方、作業形態によっては上記のような上下あるいは傾斜
機構自体を省略してもよい。
【0043】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明のワイヤハーネス組立用作業台を用いると、作業指示
板を左右に移動できるので、作業者自身が移動すること
なく、作業指示板の方を作業者の前に移動させて指示内
容を確認できるので、作業者の無駄の動作が無くなり作
業効率の向上を図れると共に作業者に係る負担を軽減で
きる。
【0044】さらに、作業指示板は前後動も可能である
ため、作業指示シートの指示内容が細かくて(複雑で)
はっきり確認できない場合でも、作業者に近づくように
移動させることにより、指示内容を確実に確認できるの
で作業ミスも低減できる。また、組立作業自体の作業指
示板が干渉して邪魔になる場合等は、作業指示板を左右
いずれかに移動させたり後方へ移動させたりできるの
で、作業性を妨げることもない。その上、布線板の傾斜
角度や設置高さも、載置フレームと本体フレームの設定
により変更できるので作業者の体格に応じて最適に設定
でき、作業者の負担を軽減して作業性を向上できる。
【0045】一方、布線板のパンチング孔に固定治具を
取り付ける際、蛍光灯の点灯により布線図が貼られてい
ても、布線図の上から布線図の記載図と照らし合わせて
パンチング孔の位置を容易に確認できるので、固定治具
の取付ミスを防止できると共に、組立製品の精度向上に
も繋げることができる。
【0046】さらに、一つの組立作業台で複数人により
一つのワイヤハーネスの組立を行うような作業形態にお
いても、本発明のワイヤハーネス組立用作業台は、作業
指示板の左右移動が可能なため、各作業者の見やすい位
置に作業指示板を移動可能なので他の作業者との干渉等
の頻度も低減でき、このような作業形態でも、複数人に
よる作業力の増大を生かして生産効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワイヤハーネス組立用作業台の斜視
図である。
【図2】 布線板の構成を示す斜視図である。
【図3】 支持フレームであり、(A)は斜視図、
(B)は正面図である。
【図4】 本体フレームおよび載置フレームの斜視図で
ある。
【図5】 載置フレームのロック機構を示す斜視図であ
る。
【図6】 ワイヤハーネス組立用作業台の右側面図であ
る。
【図7】 前後移動手段および左右移動手段であり、
(A)側面図、(B)は正面図である。
【図8】 左右移動機構の実施形態を示す概略図であ
る。
【図9】 従来のワイヤハーネス組立用作業台の斜視図
である。
【図10】 布線板への固定治具の取り付けを示す概略
図である。
【図11】 従来のワイヤハーネス組立用作業台の問題
点を示す概略図である。
【符号の説明】
5 布線図 6 作業指示シート 8 布線板 10 ワイヤハーネス組立用作業台 30 支持フレーム 40 本体フレーム 50 載置フレーム 60 作業指示板 70 吊持フレーム 90 移動フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線群を所定形状に布線して所定の外装
    部品の取り付けを行うワイヤーハーネス組立用作業台に
    おいて、 組立対象のワイヤーハーネスが実寸法で図示された布線
    図を貼り付ける布線板を上面部に含む本体フレームと上
    記本体フレームの背面側より幅方向に間隔あけて上方に
    立設する複数の逆L字柱と該逆L字柱の夫々上部を連結
    する矩形枠により形成される吊持フレームと、 上記吊持フレームの矩形枠の両端に前後移動手段を介し
    て吊持される移動フレームと、 上記移動フレームの下面部に全幅に渡って設けられたレ
    ールを介して取り付けられる作業指示板とを含むことを
    特徴とするワイヤーハーネス組立用作業台。
  2. 【請求項2】 上記布線板は、上記本体フレームの上面
    部の手前側を支点として軸着されている載置フレームに
    取り付けられ、 上記載置フレームは、上記本体フレームとの間に介在す
    る傾斜変位手段により傾斜角度を変位させて一定の傾斜
    角度毎に位置決めされることを特徴とする請求項1に記
    載のワイヤーハーネス組立用作業台。
  3. 【請求項3】 上記本体フレームは、床面に据え置かれ
    る支持フレームに上下移動手段を介して支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載をワイヤ
    ーハーネス組立用作業台。
  4. 【請求項4】 上記布線板は、多数のパンチング孔が穿
    孔され、上記布線板を裏面側より照射する照明手段を本
    体フレーム下部に備えていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス
    組立用作業台。
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