JP2001235389A - 漏液検出器および漏液検出システム - Google Patents

漏液検出器および漏液検出システム

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JP2001235389A JP2000046934A JP2000046934A JP2001235389A JP 2001235389 A JP2001235389 A JP 2001235389A JP 2000046934 A JP2000046934 A JP 2000046934A JP 2000046934 A JP2000046934 A JP 2000046934A JP 2001235389 A JP2001235389 A JP 2001235389A
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文彦 福里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線検出が可能な漏液検出器およびそれを用
いた漏液検出システムを提供する。 【解決手段】 漏液検知帯1の一対の漏液検知電極5
a,6aの終端側を、双方向のツェナーダイオード50
を介して接続し、漏液検出モードでは、一方の漏液検知
電極5aに前記ツェナーダイオード50で遮断される漏
液検出用信号を送信して他方の漏液検知電極6aの出力
を受信して漏液を検出し、断線検出モードでは、一方の
漏液検知電極5aに前記ツェナーダイオード50を通過
する断線検出用信号を送信して他方の漏液検知電極6a
の出力を受信して断線を検出するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内部の壁面、
床面、装置表面、その他に付着する水、薬液、その他の
液体(流動体、半流動体等を含む)を検知する漏液検出
システムおよびこれに用いる漏液検出器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、漏液検出箇所に配置される漏液セ
ンサと、漏液センサの出力から漏液を検出する漏液検出
器とを備えた漏液検出システムがある。このシステムで
用いられる漏液センサには、絶縁被膜内に2本の導体を
一定の間隔を保って収納するとともに、その絶縁被膜を
前記両導体両側縁で部分的に欠如させることで両導体を
部分的に外部に露出させ、それぞれの露出導体部分を一
対の漏液検知電極として構成された漏液検知帯がある。
【0003】このような漏液検知帯を漏液センサとして
用いた漏液検出システムにおいては、一対の漏液検知電
極の一方の漏液検知電極に、漏液検出用信号を与えてお
き、薬液などが漏液していない状態では、一対の漏液検
知電極間が電気的に開放しているので、他方の漏液検知
電極から前記漏液検出用信号に対応した出力が得られ
ず、また、薬液などが漏液して一対の漏液検知電極が薬
液で電気的に短絡すると、他方の漏液検知電極から前記
漏液検出用信号に対応する出力が得られることになり、
これによって漏液を検出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例の漏液検出システムでは、漏液検知帯と漏液検出
器との間の配線が断線している場合には、漏液が生じて
いても、それを検出することができず、あたかも漏液が
生じていない正常な状態であると誤って判断されること
になる。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、断線を検出できる漏液検出器およびそれを用
いた漏液検出システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、本発明の漏液検出器は、一対の
漏液検知電極の終端側が終端素子を介して接続された前
記両漏液検知電極の始端側が接続されるものであって、
一方の漏液検知電極に前記終端素子で遮断される漏液検
出用信号を送信するとともに、他方の漏液検知電極から
の信号を受信して漏液を検出する漏液検出モードと、一
方の漏液検知電極に前記終端素子を通過する断線検出用
信号を送信するとともに、他方の漏液検知電極からの信
号を受信して断線を検出する断線検出モードとを備えて
いる。
【0008】本発明によると、漏液検出モードでは、漏
液検出用信号が終端素子で遮断されるので、漏液が生じ
て一対の漏液検知電極が液体で電気的に短絡していない
限り、一方の漏液検知電極に送信された漏液検出用信号
に対応した出力が他方の漏液検知電極から得られること
がなく、したがって、漏液を検出できることになり、ま
た、断線検出モードでは、断線検出用信号が終端素子を
通過するので、断線が生じていない限り、一方の漏液検
知電極に送信された断線検出用信号に対応した出力が他
方の漏液検知電極から得られることになり、したがっ
て、断線を検出できることになる。すなわち、漏液検出
モードでは、漏液を検出できる一方、断線検出モードで
は、断線を検出できることになる。
【0009】本発明の一実施態様においては、前記終端
素子が、ツェナーダイオードである。
【0010】本発明によると、断線検出モードでは、漏
液検出用信号よりも電圧レベルの高い断線検出用信号を
送信することにより、ツェナーダイオードを導通させて
断線を検出することができる。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、前
記漏液検出モードを、所定の時間間隔で前記断線検出モ
ードに切り換えるものである。
【0012】本発明によると、漏液が生じたときには、
漏液検出モードで検出できる一方、断線が生じたときに
は、断線検出モードで検出できることになり、所定の時
間間隔の設定によって、漏液および断線のいずれも迅速
に検出できる。
【0013】本発明の他の実施態様においては、前記一
方の漏液検知電極に前記漏液検出用信号および前記断線
検出用信号を送信する信号送信部と、他方の漏液検知電
極からの信号を受信する第1信号受信部と、第2信号受
信部とを備え、前記両漏液検知電極の前記始端側が、配
線用ケーブルを介して接続されるものであり、該配線用
ケーブル内の複数の芯線のうちの1つの芯線(送信芯
線)の一端側が前記信号送信部に接続されるとともに、
前記送信芯線の他端側が一方の漏液検知電極の始端側に
接続され、前記複数の芯線のうちの別の芯線(第1受信
芯線)の一端側が前記第1信号受信部に接続されるとと
もに、前記第1受信芯線の他端側が他方の漏液検知電極
の始端側に接続され、前記複数の芯線のうち残りの芯線
(第2受信芯線)の一端側が前記第2信号受信部に接続
されるとともに、前記第2受信芯線の他端側が前記両漏
液検知電極のいずれに対しても無接続とされ、前記両受
信芯線それぞれの一端側より前記両信号受信部に個別に
入力されたときの各ノイズ成分が、前記各芯線間の浮遊
容量により同相状態となるようにしている。
【0014】本発明によると、前記両受信芯線それぞれ
の他端側より前記信号受信部に入力されたときの各ノイ
ズ成分が、前記各芯線間の浮遊容量により同相状態とな
るようにしたので、互いに同相状態で受信した両ノイズ
成分を相殺除去して漏液検出を高精度で行える。
【0015】本発明の漏液検出システムは、一対の漏液
検知電極を有して漏液検知箇所に配置される漏液センサ
と、前記一対の漏液検知電極の終端側を接続する終端素
子と、前記一対の漏液検知電極の始端側が接続される本
発明に係る漏液検出器とを備えている。
【0016】本発明によると、漏液検出モードで漏液を
検出することができるとともに、断線検出モードで断線
を検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1を参照して、本実施の形態の漏液検知
システムは、漏液センサとしての漏液検知帯1と、配線
用ケーブルとしての平衡3芯ケーブル2と、本発明に係
る漏液検出器3とを有している。
【0019】漏液検知帯1は、例えば特開平5−187
955号公報にも記述されているように絶縁被膜4内に
2本の導体5,6が互いに対して一定の間隔を保って収
納されるとともに、その絶縁被膜4が前記両導体5,6
それぞれの側縁で部分的に欠如されることで両導体5,
6を部分的に外部に複数箇所にわたって露出され、それ
ぞれの露出箇所7,8で露出されている導体部分を漏液
検知電極5a,6aとしてなる。
【0020】この漏液検知帯1は、建物内部の壁面、床
面、装置表面など各種漏液検出箇所に配設される。平衡
3芯ケーブル2は、相互に絶縁されて平衡状態にある3
つの芯線を備えており、それら芯線のうち、任意に選択
されたいずれか1つの芯線を漏液検出のための所定電圧
の矩形波信号の送信に用いる送信芯線9とされ、残りの
2つの芯線をそれぞれ第1および第2受信芯線10,1
1とされている。なお、本実施の形態では平衡3芯ケー
ブルとしているが、芯線の数は3以上あっても構わな
い。そして、送信芯線9の一端側は導体5を介して一方
の漏液検知電極5aの始端側に、第1受信芯線10の一
端側は導体6を介して他方の漏液検知電極6aの始端側
に、それぞれ、接続され、第2受信芯線11は漏液検知
帯1に対して無接続とされている。
【0021】この実施の形態では、漏液検知帯1自身あ
るいは漏液検知帯1から漏液検出器3までの配線の断線
を検出できるようにするために、漏液検知帯1の一対の
漏液検知電極5a,6aの終端側には、終端素子として
のツェナーダイオード50が双方向に接続されており、
漏液検出器3は、漏液を検出する漏液検出モードと断線
を検出する断線検出モードとの二つの検出モードを備え
ている。
【0022】漏液検出器3は、漏液を検出するための漏
液検出モードでは、所定周期毎(例えば135ms)に
図中で簡略的に示される漏液検出用信号としての所定電
圧の矩形波信号S1を送信する一方、断線を検出するた
めの断線検出モードでは、断線検出用信号として前記矩
形波信号S1よりも電圧レベルの高い矩形信号S5を送
信するための送信端子12と、信号を受信するための第
1、第2受信端子13,14とを備えるとともに、内部
には送信端子12から信号S1,S5を送信する信号送
信部と、両受信端子13,14で受信された信号S2,
S3の状態から漏液状態および断線状態を検出する信号
受信部とを備えている。この信号送信部と信号受信部と
は後述する。なお、信号受信部において前記両受信端子
13,14側はそれぞれ信号受信部の入力部となる。
【0023】こうした漏液検出器3の送信端子12は送
信芯線9の他端側に、第1および第2受信端子13,1
4は第1および第2受信芯線10,11の他端側に、そ
れぞれ、接続される。
【0024】漏液検出器3は、その動作全体を司るマイ
クロコンピュータ15と、マイクロコンピュータ15か
ら出力される信号S1,S5を増幅出力するドライバ1
6とを有する。マイクロコンピュータ15単独であるい
はドライバ16を含めて信号送信部が構成される。
【0025】この実施の形態の漏液検出器3は、漏液検
出モードでは、マイクロコンピュータ15は、漏液検知
帯1の一方の漏液検知電極5aに、漏液検出用信号とし
て前記双方向に接続されたツェナーダイオード50によ
って遮断される上述の所定電圧V(例えば5V)の矩形
波信号S1を送信するとともに、他方の漏液検知電極5
aからの出力を受信し、矩形波信号S1に対応する信号
が受信されたときには、漏液であると判断するものであ
る。
【0026】また、断線検出モードでは、マイクロコン
ピュータ15は、漏液検知帯1の一方の漏液検知電極5
aに、断線検出用信号として前記双方向に接続されたツ
ェナーダイオードを通過する電圧レベルの高い(例えば
10V)矩形信号S5を送信するとともに、後述のよう
にして他方の漏液検知電極5aからの出力を受信し、矩
形信号S5に対応する信号が受信されなかったときに
は、断線であると判断するものである。
【0027】つまり、漏液検出モードでは、一対の漏液
検知電極5a,6aの終端間に双方向に接続されたツェ
ナーダイオード50で遮断される、すなわち、漏液検知
電極5a,6aと漏液検出器3との間で閉ループを形成
することなく、漏液検出用信号を用いて漏液を検出する
一方、断線検出モードでは、ツェナーダイオード50を
通過する、すなわち、漏液検知電極5a,6aと漏液検
出器3との間で閉ループを形成して断線検出用信号を用
いて断線を検出するものであり、各検出モードによって
漏液および断線をそれぞれ検出することができる。
【0028】この実施の形態では、マイクロコンピュー
タ15は、電源投入時に、先ず、断線検出モードとして
断線を検出し、その後は、漏液検出モードとして所定の
時間間隔、例えば7秒毎に断線検出モードに切り換える
ようにしている。
【0029】また、断線が検出されたときには、表示L
EDを点滅させて報知するとともに、出力端子から対応
する出力を与えるものである。
【0030】さらに、この実施の形態では、一旦断線が
検出されると、電源が再投入されるまでは、接触不良な
どでたとえ断線が復旧したとしても断線検出状態を継続
するものである。
【0031】なお、ツェナーダイオード50は、終端端
子台51に収納されており、その端子部に、漏液検知帯
1の漏液検知電極5a,6aを接続するように構成され
ている。
【0032】絶縁被覆内で一対の導体が対向して容量導
体となっている漏液検知帯1は、その使用態様が電源ケ
ーブル等の他の信号ケーブルと隣接して敷設されること
が殆どである。そのために漏液検知帯1には他のケーブ
ルからの信号等が電気的なノイズ成分となって侵入しや
すく、また空中を伝播する輻射ノイズ成分も侵入しやす
い。そのうえ漏液検出器3においてもまた、純度の高い
液体を検出する場合では超高感度でなければならないた
めに検出精度がノイズ成分の影響を非常に受けやすい。
その一方で、このような漏液検知帯1は、漏液検出器3
の設置箇所とか漏液発生箇所によっては漏液検出器まで
の距離が長く敷設されることが多い。以上のような理由
により漏液検知帯1はその敷設長が長くなると、内部の
導体間に漏液検出に影響を及ぼす電気的なノイズ成分が
検出信号に重畳されやすくなり、漏液検出器3側におけ
る漏液検出の誤動作の要因となる。
【0033】そこで、この実施の形態では、漏液検出器
3から漏液検出箇所までの敷設長が長くなっても電気的
なノイズ成分に影響されることなく漏液検出を高精度で
行えるように次のように構成している。
【0034】漏液検出器3は、複数のブリッジ抵抗とし
て互いに直列に接続されて両受信端子13,14間に並
列に接続された第1および第2ブリッジ抵抗16,17
と、複数の分圧抵抗として電圧Vの電源とグランドとの
間に互いに直列に接続されかつその接続中点が両ブリッ
ジ抵抗16,17の接続中点23に接続される第1およ
び第2分圧抵抗18,19とを有する。漏液検出器3は
また、第1受信端子13の受信信号S2を増幅する差動
増幅器20と、第2受信端子14の受信信号S3を増幅
する差動増幅器21と、この差動増幅器20,21それ
ぞれの出力を増幅する差動増幅器22とを有している。
なお、マイクロコンピュータ15単独、あるいは前記各
抵抗、差動増幅器を含めて信号受信部が構成される。差
動増幅器22の両入力部(−)(+)は、それぞれ、差
動増幅器20,21の出力部に抵抗24,25を介して
接続されている。また差動増幅器22の入力部(+)は
抵抗26を介して接地されている。差動増幅器22の入
力部(−)と出力部は抵抗27で接続されている。28
〜31は抵抗である。
【0035】ここで、平衡3芯ケーブル2の各芯線9〜
11間には分布容量C01〜C03が存在する。これら
分布容量C01,C02,C03は互いに等しい。ま
た、第1、第2ブリッジ抵抗16,17の抵抗値は互い
に等しい。また分圧抵抗18,19の抵抗値も互いに等
しい。漏液検知帯4から漏液検出箇所に配置される漏液
検出器3までの間は平衡3芯ケーブル2で引き回される
ので、平衡3芯ケーブル2の敷設距離は長くなるが、漏
液検知帯4そのものの敷設距離は短くて済み、したがっ
て、漏液検知帯4内の両導体5,6間の分布容量は無視
される程度に小さい。また、平衡3芯ケーブル2内の前
記分布容量によってノイズ成分は両受信端子13,14
それぞれに対し同相同レベルで入力されるようになって
いる。図中では信号S3でそのノイズ成分が簡略的に示
されている。
【0036】今、漏液検出モードにおいて、漏液検出用
の信号S1が送信端子12を介して平衡3芯ケーブル2
の送信芯線9内を通り、漏液検知帯1の一方の導体5に
入力される。このとき、漏液検知箇所に漏液の発生が無
いときは、漏液検知帯1において対向する漏液検知電極
5a,6a間が短絡されていない。したがって、この場
合は、信号S1は、他方の漏液検知電極6aにあらわれ
ず、漏液検出器3の両受信端子13,14それぞれの信
号S2,S3はノイズ成分のみとなる。このノイズ成分
は、平衡3芯ケーブル2に隣接配置されている他の信号
ケーブルからのノイズ成分、あるいは空中からの輻射ノ
イズ成分などであるが、これらノイズ成分は平衡3芯ケ
ーブル内の前記容量関係によって同相状態で各受信端子
13,14それぞれにあらわれる。なお、図中では信号
S3はそのノイズ成分で簡略的に示されている。信号S
2は簡略的に信号S1に対応する信号成分とノイズ成分
とが重畳されて示されているが、両漏液検知電極5a,
6a間が短絡していないから、このときの信号S2は信
号S3と同じノイズ成分だけとなる。
【0037】したがって、各受信端子13,14に対応
する各差動増幅器20,21それぞれの入力部に入力さ
れる信号S2,S3は同相ノイズ成分のみであるから、
差動増幅器20,21それぞれで増幅されたノイズ成分
は次段の差動増幅器22で相殺除去される結果、差動増
幅器22は、ノイズ成分に影響されることなく漏液して
いないことを示す信号S4を出力することができる。な
お、図中の信号S4は次に述べる両漏液検知電極5a,
6a間が短絡したときの信号状態である。
【0038】一方、漏液検知箇所に漏液が発生して漏液
検知電極5a,6a間が短絡されると、漏液検出用の信
号S1は、平衡3芯ケーブル2の送信芯線9、漏液検知
帯1の導体5、漏液検知電極5a、6a、導体6、平衡
3芯ケーブルの受信芯線10を通り、漏液検出器3の第
1受信端子13に入力される。
【0039】一方、ノイズ成分は、前記と同様、平衡3
芯ケーブル2内の前記容量C01〜C03の関係で第1
受信端子13と第2受信端子14とにそれぞれ同相で入
力される。したがって、差動増幅器20にはノイズ成分
が重畳した図中で示される信号S2が入力されて増幅さ
れ、差動増幅器21には図中で示されるノイズ成分のみ
の信号S3が入力されて増幅される。そして、差動増幅
器22では前記両差動増幅器20,21それぞれの出力
信号を差動増幅すると、ノイズ成分が相殺除去されて漏
液の検知に対応した図中で示される信号S4のみが差動
増幅器22からは出力される。
【0040】したがって、マイクロコンピュータ15
は、漏液検出モードにおいて、差動増幅器22の出力信
号S4から、漏液検知電極5a,6a間が漏液によって
短絡していると検出する。
【0041】一方、漏液検知帯1の一方の漏液検知電極
5aには、漏液検出モードでは、漏液検出用信号として
矩形波信号S1による所定電圧V(例えば5V)が印加
される。このとき、この漏液検知電極5aにのみ電圧が
印加されると、この漏液検知電極5aが電蝕されてしま
う。そこで、この電蝕を防止するために本実施の形態で
は、分圧抵抗18,19の接続中点の電圧は前記矩形波
信号S1の電圧の中間電圧V/2(2.5V)として、
この2.5Vの電圧が第1受信端子13に印加されるよ
うにしている。
【0042】そのため両漏液検知電極5a,6a間が短
絡された場合、矩形波信号S1が5Vのときは一方の漏
液検知電極5aの電位は5Vであるが、他方の漏液検知
電極6aの電位は2,5Vである。したがって、両漏液
検知電極5a,6a間の電位差は2.5Vであって一方
の漏液検知電極5aには他方の漏液検知電極6aより相
対的に2.5Vだけ高い正の電圧が印加され、また、矩
形波信号S1が0Vのときは一方の漏液検知電極5aの
電位は0Vであるが、他方の漏液検知電極6aの電位は
2.5Vである。したがって、両漏液検知電極5a,6
a間の電位差は2.5Vであって、他方の漏液検知電極
6aには一方の漏液検知電極5aの電位より相対的に
2.5Vだけ高い正の電圧が印加される。そのため、結
局、両漏液検知電極5a,6a間には正負に変化する交
流電圧が印加されることとなって前記電蝕が防止され
る。
【0043】なお、上述の実施の形態においては、差動
増幅器20に入力される信号のレベルと、差動増幅器2
1に入力される信号のレベルとが等しくなるようにそれ
ぞれの信号をスライスする手段を各差動増幅器20,2
1の前段側に配備することでノイズ成分のレベルが不揃
いであってもこのスライスによって揃うことにより、ノ
イズ成分の完全な除去が可能となる。また、このように
スライスすることで高電圧のノイズ成分で差動増幅器2
0,21が破損されることを防止できる。また、両受信
端子13,14それぞれに不均衡に高周波ノイズ成分が
印加される場合は高周波ノイズ除去フィルタを設けても
構わない。
【0044】また、本実施の形態ではブリッジ抵抗1
6,17と平衡3芯ケーブル2内の前記分布容量C01
〜C03とでブリッジ回路が構成されているので、第1
受信端子13に入力される信号S3のレベルが低くて
も、漏液検知を高感度で行うことができる。
【0045】なお、上述の実施の形態においては、漏液
検知電極5a,6aは漏液検知帯1内で構成されている
ため、送信芯線9、受信芯線10は漏液検知電極5a,
6aそれぞれに間接に接続されているが、これに限定さ
れるものではなく、漏液検知電極5a,6aそのものが
漏液検知箇所に対向配置され、送信芯線9、受信芯線1
0が直接、漏液検知電極5a,6aに接続されても構わ
ない。なお、前記間接には、平衡3芯ケーブル2と漏液
検知帯1との間に中継端子台を介して接続されるものも
含む。
【0046】なお、上述の実施の形態においては、差動
増幅器20,21を用いたが、これらを省略し、両受信
端子13,14を直接、差動増幅器22に接続してもノ
イズ成分の相殺除去が可能である。
【0047】上述の実施の形態では、終端素子として、
ツェナーダイオードを用いたけれども、本発明の他の実
施の形態として、終端素子としてコンデンサを設け、両
漏液検知電極5a,6a間に印加される交流電圧の周波
数を異ならせた漏液検出用信号と断線検出用信号とを用
いて漏液および断線を検出するようにしてもよい。例え
ば、1マイクロファラッドのコンデンサを終端素子と
し、漏液検出用信号の周波数を7.5Hz、断線検出用
信号の周波数を、1kHzとしてもよい。
【0048】上述の実施の形態では、漏液検出器3は、
二つの信号受信部13,14を有してノイズ成分を相殺
除去するようにしたけれども、本発明の他の実施の形態
として、図2に示されるように、一つの信号受信部13
だけで構成してもよく、さらに、漏液検出用信号の送信
回路52とその受信回路53を設けるとともに、断線検
出用信号の送信回路54およびその受信回路55設け、
さらに、漏液検出モードでは、漏液検知電極5a,6a
に前記漏液検出用信号の送信回路52とその受信回路5
3とをそれぞれ接続し、断線検出モードでは、断線検出
用信号の送信回路54およびその受信回路55を切り換
え接続する切り換え回路56を設けるようにしてもよ
い。なお、図2において、図1に対応する部分には、同
一の参照符号を付しており、配線ケーブルとして平衡2
芯ケーブル2aを用いている。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、漏液検出
用信号は遮断し、断線検出用信号は通過させる終端素子
によって一対の漏液検知電極の終端側を接続したので、
漏液検出モードでは、漏液検出用信号を一方の漏液検知
電極に送信して他方の漏液検知電極の出力を受信するこ
とよって漏液を検出することができ、また、断線検出モ
ードでは、断線検出用信号を一方の漏液検知電極に送信
して他方の漏液検知電極の出力を受信することよって断
線を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る漏液検出システムの回
路図
【図2】本発明の他の実施の形態に係る漏液検出システ
ムの回路図
【符号の説明】
1 漏液検知帯 2 平衡3芯ケーブル 3 漏液検出器 5a,6a 漏液検知電極 9 送信芯線 10 第1受信芯線 11 第2受信芯線 12 送信端子 13 第1受信端子 14 第2受信端子 50 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陳 敦洋 熊本県阿蘇郡一宮町大字宮地字南油町4429 番地 オムロン阿蘇株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA02 AA09 AB25 AB26 AB27 AB44 AB52 AB55 AC07 AC18 2G067 BB11 CC02 DD22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の漏液検知電極の終端側が終端素子
    を介して接続された前記両漏液検知電極の始端側が接続
    されるものであって、 一方の漏液検知電極に前記終端素子で遮断される漏液検
    出用信号を送信するとともに、他方の漏液検知電極から
    の信号を受信して漏液を検出する漏液検出モードと、 一方の漏液検知電極に前記終端素子を通過する断線検出
    用信号を送信するとともに、他方の漏液検知電極からの
    信号を受信して断線を検出する断線検出モードと、 を備えることを特徴とする漏液検出器。
  2. 【請求項2】 前記終端素子が、ツェナーダイオードで
    ある請求項1記載の漏液検出器。
  3. 【請求項3】 前記漏液検出モードを、所定の時間間隔
    で前記断線検出モードに切り換える請求項1または2記
    載の漏液検出器。
  4. 【請求項4】 前記一方の漏液検知電極に前記漏液検出
    用信号および前記断線検出用信号を送信する信号送信部
    と、他方の漏液検知電極からの信号を受信する第1信号
    受信部と、第2信号受信部とを備え、 前記両漏液検知電極の前記始端側が、配線用ケーブルを
    介して接続されるものであり、 該配線用ケーブル内の複数の芯線のうちの1つの芯線
    (送信芯線)の一端側が前記信号送信部に接続されると
    ともに、前記送信芯線の他端側が一方の漏液検知電極の
    始端側に接続され、 前記複数の芯線のうちの別の芯線(第1受信芯線)の一
    端側が前記第1信号受信部に接続されるとともに、前記
    第1受信芯線の他端側が他方の漏液検知電極の始端側に
    接続され、 前記複数の芯線のうち残りの芯線(第2受信芯線)の一
    端側が前記第2信号受信部に接続されるとともに、前記
    第2受信芯線の他端側が前記両漏液検知電極のいずれに
    対しても無接続とされ、 前記両受信芯線それぞれの一端側より前記両信号受信部
    に個別に入力されたときの各ノイズ成分が、前記各芯線
    間の浮遊容量により同相状態となるようにした請求項1
    ないし3のいずれかに記載の漏液検出器。
  5. 【請求項5】 一対の漏液検知電極を有して漏液検知箇
    所に配置される漏液センサと、前記一対の漏液検知電極
    の終端側を接続する終端素子と、前記一対の漏液検知電
    極の始端側が接続される請求項1ないし4のいずれかに
    記載の漏液検出器とを備えることを特徴とする漏液検出
    システム。
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