JP2001234431A - ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維およびその製造方法

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JP2001234431A
JP2001234431A JP2000377487A JP2000377487A JP2001234431A JP 2001234431 A JP2001234431 A JP 2001234431A JP 2000377487 A JP2000377487 A JP 2000377487A JP 2000377487 A JP2000377487 A JP 2000377487A JP 2001234431 A JP2001234431 A JP 2001234431A
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elastic fiber
polyurethane elastic
polyurethane
polyol
fiber according
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JP2000377487A
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Toshikazu Matsuda
敏和 松田
Masao Umezawa
正夫 梅澤
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Du Pont Toray Co Ltd
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Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱着性、外観品位、フィット性、着用性、着用
感、耐薬品性などに優れた製品を得ること。 【解決手段】主構成成分がポリオール、ジイソシアネー
トおよびジアミンであるポリウレタンウレアであって、
該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレンオキサイ
ドおよび/またはプロピレンオキサイドとのランダム共
重合体を含有し、かつ有機溶媒に可溶な高分子物質を含
有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温でもヘタリの
ない優れた弾性特性を有し、かつ、良好な伸長性と回復
性を兼ね備えたポリウレタン弾性繊維およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性繊維は、その優れた伸縮特性からレ
ッグウエア、インナーウエア、スポーツウエアなどの伸
縮性衣料用途や産業資材用に幅広く使用されている。
【0003】かかる弾性繊維として、ポリウレタン弾性
繊維が用いられていて、特開昭63−235320号公
報、特開平5−239177号公報および特開平2−1
9511号公報などにテトラヒドロフランおよび3−メ
チルテトラヒドロフランの共重合体、有機ジイソシアネ
ートおよびジアミン化合物からなるポリウレタン重合体
を紡糸する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
ーテル系ポリウレタン弾性繊維は、常温では優れたゴム
弾性を示すが、環境温度が低下するとそのゴム弾性が低
下し、冬季の低温環境下で編み立て加工が施された場
合、温度変化により編み立て製品の寸法が変動し、仕上
がり品が均一にならないという問題が生じていた。
【0005】また、低温、例えば、0℃以下の温度にお
いては、ゴム弾性が損なわれてしまうため、氷点下の条
件で使用される可能性のある養殖用の網等の資材には使
用することができなかった。
【0006】従って、ポリエーテル系ポリウレタン弾性
繊維の低温での弾性回復特性(耐寒性)の改善が求めら
れていた。
【0007】さらに、従来の技術では、衣服などに弾性
繊維を用いた際に、外観品位、フィット性、着用性、着
用感、耐薬品性を向上させるものではなかった。
【0008】本発明は、従来の技術では得られなかっ
た、低温環境下においてもヘタリのない優れた弾性特性
を有し、かつ、外観品位、フィット性、着用性、着用
感、耐薬品性などに優れた製品を得ることができるポリ
ウレタン弾性繊維およびその製造方法を提供せんとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のポリウレタン弾
性繊維は、前記の課題を解決するため、以下の手段を採
用する。
【0010】すなわち、主構成成分がポリオール、ジイ
ソシアネートおよびジアミンであるポリウレタンウレア
であって、該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレ
ンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドとの
ランダム共重合体を含有し、かつ有機溶媒に可溶な高分
子物質を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊
維である。
【0011】また、本発明のポリウレタン弾性繊維の製
造方法は、前記の課題を解決するため、以下の手段を採
用する。
【0012】すなわち、テトラヒドロフランとエチレン
オキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドとのラ
ンダム共重合体を含有するポリオール、ジイソシアネー
トおよびジアミンを主構成成分とし、かつ有機溶媒に可
溶な高分子物質を含有するポリウレタンウレアを溶質と
するポリウレタン溶液を紡糸することを特徴とするポリ
ウレタン弾性繊維の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリウレタン弾性
繊維について、さらに詳細に述べる。
【0014】本発明のポリウレタン弾性繊維は、主構成
成分がポリオール、ジイソシアネートおよびジアミンで
あるポリウレタンウレアである。
【0015】ポリウレタンウレアの合成法も特に限定さ
れるものではない。特に、反応を効率的に行う等の観点
から溶液中で重合するのが好ましい。なお、本発明の効
果を妨げない範囲で3官能性以上の多官能性のグリコー
ルやイソシアネート等が使用されていても何ら構わな
い。
【0016】ここで、本発明におけるポリウレタンウレ
アを構成する代表的な構造単位について述べる。
【0017】本発明に用いるポリオールは、優れた耐寒
性および高い伸長性を有し、かつ、高い回復性を具備し
たものを得る観点から、テトラヒドロフラン(以下、T
HFと略す)とエチレンオキサイドおよび/またはプロ
ピレンオキサイドが不規則に配列した、いわゆるランダ
ム共重合体を使用する。
【0018】本発明においては、ブロック共重合体を用
いると、得られるポリウレタン弾性繊維が著しい吸水性
を有するため、吸水時の物性が低下する問題がある。
【0019】すなわち本発明に用いるポリオールは、ポ
リ(テトラメチレン−コ−エチレンエーテル)グリコー
ルとポリ(テトラメチレン−コ−1,2−プロピレンエ
ーテル)グリコールから選択されるコポリ(アルキレン
エーテル)グリコールとも表現され得る。
【0020】本発明に用いるポリオールは、エチレンオ
キサイド単位および/またはプロピレンオキサイド単位
のモル分率が5〜90%の範囲であるのが好ましい。
【0021】また、かかるポリ(テトラメチレン−コ−
エチレンエーテル)グリコールにおいて、エチレンオキ
サイド単位は、全アルキレンエーテルに対して15〜3
7mol%含有されるのが好ましく、20〜35mol
%含有されるのがより好ましい。
【0022】また、ポリ(テトラメチレン−コ−1,2
−プロピレンエーテル)グリコールにおいて、1,2−
プロピレンオキサイド単位は、全アルキレンエーテルに
対して15〜30mol%含有されるのが好ましい。
【0023】さらに、本発明で使用するポリオールはラ
ンダム共重合体のみから構成されていてもよいし、ま
た、他のポリオールと共重合されたものでもよく、さら
に他のポリオールと混合されてなるものであってもよ
い。
【0024】他のポリオールとしては、優れた耐寒性、
高い伸長性を有し、かつ、高い回復性を具備したものを
得る観点から、ポリ(1,4−テトラメチレングリコー
ル)(以下、PTMGと略する)、特許第261513
1号などに開示されているネオペンチル基を主鎖に含む
ジオール、特開平2−289616号公報等に開示され
ているポリカーボネートジオール、特開平5−9851
1号公報等に開示されているエステル系ジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリ
カプロラクトンジオール、ポリエチレンエーテルグリコ
ール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ネオペンチ
レンオキサイドとテトラヒドロフランとの共重合ポリオ
ール等を使用するのが好ましい。そして、かかる他のポ
リオールは、1種類であってもよく、さらに2種類以上
であってもよい。
【0025】本発明に用いるポリオールの重量平均分子
量は、糸にした際の伸度、強度、耐熱性などの観点から
1000以上6000以下の範囲にあることが好まし
い。
【0026】さらに好ましくは1300以上4500以
下の範囲である。この範囲の分子量のポリオールを用い
ることにより、力学特性のバランスの取れた弾性繊維を
得ることができる。
【0027】次に本発明に用いるジイソシアネートは、
例えば、5−イソシアネート−1−(イソシアネートメ
チル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン、1−
イソシアネート−4−[(4−イソシアネートフェニ
ル)メチル]ベンゼン、1−イソシアネート−2−
[(4−イソシアネート−フェニル)メチル]ベンゼ
ン、1,1’−メチレンビス(4−イソシアネートシク
ロヘキサン)、4−メチル−1,3−フェニレンジイソ
シアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(以下、MDIと略記する)、2,4−トリレンジ
イソシアネート(以下、TDIと略記する)、1,4−
ジイソシアネートベンゼン、キシリレンジイソシアネー
ト、2,6−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族
ジイソシアネートは、特に耐熱性や強度の高いポリウレ
タンを合成するのに好ましい。
【0028】さらに脂環族ジイソシアネートとして、例
えば、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
(以下、H12MDIと略する)、イソホロンジイソシア
ネート、メチルシクロヘキサン2,4−ジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサン2,6−ジイソシアネート、
シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒド
ロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレン
ジイソシアネート、オクタヒドロ1,5−ナフタレンジ
イソシアネートなどが好ましい。脂肪族ジイソシアネー
トは特にポリウレタン糸の黄変を抑制する際に好ましく
用いられる。
【0029】そして、これらのジイソシアネートは単独
で使用してもよいし、2種以上を併用して用いてもよ
い。
【0030】かかるジイソシアネートのモル量の比は、
得られる弾性樹脂の強度特性の観点から、ポリオール1
に対し、ジイソシアネートは1.2以上2.3以下の範
囲であるのが好ましい。
【0031】次に本発明においては鎖伸長剤としてジア
ミンを用いるものである。
【0032】好ましいジアミンとして、低分子量ジアミ
ンおよびエタノールアミンのような水酸基とアミノ基を
分子中に有するもののうち少なくともいずれか1種を用
いるのが好ましい。
【0033】低分子量ジアミンとしては、例えば、ヒド
ラジン、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミ
ン、1,3−プロパンジアミン、2−メチル−1,5−
ペンタンジアミン、1,2−ジアミノブタン、1,3−
ジアミノブタン、1−アミノ−3,3,5−トリメチル
−5−アミノメチルシクロヘキサン、2,2−ジメチル
−1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2,
2−ジメチルブタン、2,4−ジアミノ−1−メチルシ
クロヘキサン、1,3−ペンタンジアミン、1,3−シ
クロヘキサンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)ホ
スフィンオキサイド、ヘキサメチレンジアミン、1,3
−シクロヘキシルジアミン、ヘキサヒドロメタフェニレ
ンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビス
(4−アミノフェニル)フォスフィンオキサイドなどを
使用するのが好ましい。特に好ましくはエチレンジアミ
ンである。エチレンジアミンを用いることにより、伸度
および弾性回復性等に優れたものを得ることができる。
これらの鎖伸長剤に架橋構造を形成することのできるト
リアミン化合物、例えばジエチレントリアミン等を効果
を失わない程度に加えてもよい。
【0034】本発明のポリウレタン弾性繊維は、有機溶
媒に可溶な高分子物質を含有するものである。
【0035】本発明において、有機溶媒とは、後記する
DMAC、DMF、DMSO、NMPなどやこれらを主
成分とするものをいう。
【0036】有機溶媒に可溶な高分子物質として、ポリ
ビニルピロリドン(以下、PVPと略記する)およびそ
の共重合体のうちの少なくとも1種、ポリフッ化ビニリ
デン等が好ましい。
【0037】前記高分子物質を含有することにより、得
られるポリウレタン弾性繊維の熱セット性や機械セット
性(残留歪み)を向上させることができ、また、破断強
度、破断伸度を高くすることができる。
【0038】PVPおよびその共重合体のうちの少なく
とも1種の含有量は、0.1重量%以上15重量%以下
の範囲が好ましく、機械セット性、応力緩和、強度、伸
度、熱セット性が特に良好なものとする観点から、1重
量%以上10重量%以下の範囲がより好ましい。
【0039】なお、含有量は、用途により事前にテスト
し、所望値を適宜決めるのが好ましい。
【0040】本発明においては、PVPの共重合体を合
成する際に用いる共重合化合物は特に限定されるもので
はないが、例えば、N−イソプロペニル2−ピロリド
ン、N−ビニル4-メチル2-ピロリドン、N−ビニルピペ
リドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルエナン
トラクタム、N−ビニルバレロラクタム、、N−ブテニ
ル−2,4−ジ(1−ブテニル)−2−ピロリドンビニ
ルアセテート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、
スチレン、アクリル酸等を用いることができる。これら
の共重合体はブロック共重合体であってもランダム共重
合体であっても何ら構わない。
【0041】また、ポリウレタン弾性繊維の特性を目標
の特性とし、さらに、実用においてもPVPおよびその
共重合体のうちの少なくとも1種の脱落などを実質的に
発生させない観点から、本発明で使用するPVPおよび
その共重合体のうちの少なくとも1種のK値は20以上
70以下の範囲であることが好ましい。
【0042】本発明においてK値とはフィケンシャーの
粘度式より算出されるもののことをいう。
【0043】そして、PVPおよびその共重合体として
特に好ましいものは、PVPおよびその共重合体がイソ
プロピルアルコールを溶媒として合成されたものであ
る。溶媒として、イソプロピルアルコールを使用して合
成されたPVPおよびその共重合体は、副生物のピロリ
ドンの含有が少ないためか、PVPおよびその共重合体
そのものの色が着きにくく、また製造工程などで熱など
を受けて、問題になることが少なく好ましい。
【0044】次に本発明で使用するポリフッ化ビニリデ
ンについては特に制限はなく、高圧法あるいは低圧法で
重合したもの、一旦、高分子量に重合したものを分解す
ることによって低分子量化したものなどが挙げられる。
【0045】また、その重合過程において適当な触媒種
を選択することにより分子の炭素骨格構造は、直鎖又は
分岐でもよい。
【0046】ポリフッ化ビニリデンのうち、特に好まし
い炭素骨格構造は、直鎖型のものである。ポリフッ化ビ
ニリデンの炭素骨格構造が直鎖型のものであると、得ら
れるポリウレタン糸の強度、伸度が特に良好になるので
ある。
【0047】そして、ポリフッ化ビニリデンとして好ま
しいものは数平均分子量が、300以上300000以
下の範囲にあることが好ましい。数平均分子量はGPC
で測定して求めることができ、ポリスチレン換算値であ
る。
【0048】ポリウレタンへの分散および溶解が速く、
紡糸性を良好とし、特に、乾式紡糸工程での受熱によ
る、ポリフッ化ビニリデンの含有量が低下したり、糸の
変色を発生させない観点から、ポリフッ化ビニリデンと
して特に好ましいものは、数平均分子量が、300以上
300000以下のもので、240℃、ずり速度50s
ec-1での溶融粘度が5000poise以上5000
0poise以下のものである。
【0049】本発明で使用するポリフッ化ビニリデンの
含有量は、0.1重量%以上20重量%以下の範囲が好
ましく、1重量%以上18重量%以下の範囲がより好ま
しい。ポリフッ化ビニリデンの含有量が、1重量%以上
18重量%以下の範囲にあると熱セット性、セット性、
強度、伸度が特に良好になるのである。
【0050】なお、これらの特性値は、ポリウレタン糸
の用途により事前にテストし、分子量、粘度、ポリフッ
化ビニリデンの含有量を決めることが好ましく行われ
る。
【0051】本発明のポリウレタン弾性繊維には、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、耐ガス安定剤などとしていわゆ
るBHTや住友化学工業(株)製の”スミライザー”G
A−80などをはじめとするヒンダードフェノール系薬
剤、各種の”チヌビン”をはじめとするベンゾトリアゾ
ール系薬剤、住友化学工業(株)製の”スミライザー”
P−16をはじめとするリン系薬剤、各種の”チヌビ
ン”をはじめとするヒンダードアミン系薬剤、さらに酸
化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラックをはじめとする
無機顔料、ステアリン酸マグネシウムをはじめとする金
属石鹸、また、銀や亜鉛やこれらの化合物などを含む殺
菌剤、消臭剤、またシリコーン、鉱物油などの滑剤、硫
酸バリウム、酸化セリウム、ベタインやリン酸系などを
はじめとする各種の帯電防止剤などが含まれていたり、
またポリマと反応させられていることも好ましい。
【0052】そして、特に光や各種の酸化窒素などへの
耐久性をさらに高めるには、酸化窒素補足剤、例えば日
本ヒドラジン(株)製のHN−150、熱酸化安定剤、
例えば住友化学工業(株)製の”スミライザー”GA−
80、光安定剤、例えば住友化学工業(株)製の”スミ
ソーブ”300#622などを使用することは好まし
い。
【0053】本発明のポリウレタン弾性繊維の繊度、断
面形状などは特に限定されるものではない。例えば、断
面は円形であっても扁平であっても何らかまわない。
【0054】本発明のポリウレタン弾性繊維は、−5℃
での残留歪み(SET%)が90%以下であるのが好ま
しく、50%以下であるのがより好ましく、さらに好ま
しくは26%以下である。
【0055】次に本発明のポリウレタン弾性繊維の製造
方法について説明する。
【0056】本発明においては、最初にポリウレタンウ
レア溶液を調製するのが好ましい。
【0057】本発明においてはポリウレタンウレア溶液
の溶質であるポリウレタンウレアの製造方法やポリウレ
タンウレア溶液の製造方法はいずれの方法であってもよ
い。
【0058】すなわち、溶融重合法でも溶液重合法のい
ずれでもよい。しかし、より好ましいのは溶液重合法で
ある。溶液重合法の場合には、ポリウレタンウレアにゲ
ルなどの異物の発生が少ない。また、当然のことである
が、溶液重合の場合、溶液にする労が省け、生産効率の
観点からも好ましい。
【0059】そして本発明においては、テトラヒドロフ
ランとエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオ
キサイドのランダム共重合体を含有するポリオール、ジ
イソシアネートおよびジアミンを主構成成分とするポリ
ウレタンウレアを使用するものである。
【0060】こうした中でも特にポリオールの重量平均
分子量が1000以上6000以下の範囲にあり、鎖伸
長剤であるジアミンは、ヒドラジン、エチレンジアミ
ン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジア
ミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、1,2
−ジアミノブタン、1,3−ジアミノブタン、1−アミ
ノ−3,3,5−トリメチル−5−アミノメチルシクロ
ヘキサン、2,2−ジメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、1,3−ジアミノ−2,2−ジメチルブタン、2,
4−ジアミノ−1−メチルシクロヘキサン、1,3−ペ
ンタンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、ビ
ス(4−アミノフェニル)ホスフィンオキサイド、ヘキ
サメチレンジアミン、1,3−シクロヘキシルジアミ
ン、ヘキサヒドロメタフェニレンジアミン、2−メチル
ペンタメチレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)
フォスフィンオキサイドからなる群から選ばれる少なく
とも一種であり、ジイソシアネートはMDIを主原料と
して溶液中で合成されるポリウレタンウレアが好まし
い。
【0061】かかるポリウレタンウレアは、例えば、D
MAC、DMF、DMSO、NMPなどやこれらを主成
分とする有機溶媒の中で、前記の原料を用い合成するこ
とにより得ることができる。
【0062】例えば、こうした有機溶媒中に、各原料を
投入、溶解せしめ、適度な温度に加熱し反応せしめポリ
ウレタンウレアとする、いわゆるワンショット法、ま
た、ポリオールとMDIをまず溶融反応せしめ、しかる
後に、該反応物を溶剤に溶解し、前記のジオールと反応
せしめ、ポリウレタンウレアとする方法などが、特に好
適な方法として採用され得る。
【0063】なお、かかるポリウレタンウレアの合成に
際し、アミン系触媒や有機金属触媒を1種または2種以
上混合して用いても何ら構わない。これらの代表的なも
のとしては、アミン系触媒としては、例えば、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベン
ジルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、N−エチルモルホリン、N,N,N’,N’−テト
ラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テト
ラメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルヘキサンジアミン、ビス−2−ジメ
チルアミノエチルエーテル、N,N,N’,N’,N’
−ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルグ
アニジン、トリエチレンジアミン、N,N’−ジメチル
ピペラジン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチル
−ピペラジン、N−(2−ジメチルアミノエチル)モル
ホリン、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイ
ミダゾール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,
N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、
N−メチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、トリエ
タノールアミン等を使用することができる。また、有機
金属触媒としてはオクタン酸スズ、二ラウリン酸ジブチ
ルスズ、オクタン酸鉛ジブチル等を好ましく使用でき
る。
【0064】さらに、本発明においては、ポリウレタン
の分子量およびポリウレタン紡糸溶液の粘度を制御する
ため、鎖停止剤を使用することも好ましい。
【0065】かかる鎖停止剤として、n−ブタノール、
ジエチルアミン、シクロヘキシルアミン、n−ヘキシル
アミン等が好ましい。
【0066】鎖停止剤は、通常、鎖伸長剤と混合して使
用されるのが好ましい。
【0067】また、ジエチレントリアミンとグリセロー
ルのような三官能性物質の少量もポリマー粘度の制御に
用いることができる。
【0068】こうして得られるポリウレタンウレア溶液
の濃度は特に限定されるものではないが、通常、30重
量%以上80重量%以下の範囲が好ましい。
【0069】本発明においては、かかるポリウレタンウ
レア溶液に前記した有機溶媒に可溶な高分子物質や各種
添加剤を添加するのが好ましい。ポリウレタンウレア溶
液への添加方法としては、任意の方法を採用することが
できる。その代表的な方法として、スタティックミキサ
ーによる方法、攪拌による方式などを採用することが好
ましい。
【0070】ここで、添加される有機溶媒に可溶な高分
子物質や各種添加剤は溶液にして添加することが好まし
い。溶液であるとポリウレタンウレア溶液への均一な添
加が可能となる。
【0071】本発明においては、ポリウレタンウレア溶
液を紡糸してポリウレタン弾性繊維を得る。紡糸方法と
しては、湿式法、乾式法、溶融法のいずれの方法であっ
てもよい。
【0072】紡糸速度を高速とする観点から乾式法で紡
糸するのが好ましい。乾式紡糸においては、ガスの供給
部が少なくとも2箇所設けられ、ガスの吸引部が前記ガ
スの供給部の間に設けられた紡糸筒に、口金からポリウ
レタンウレア溶液を吐出させて繊維を形成する際、紡糸
筒下部に設けられたガスの供給部から供給するガスの温
度を60℃以下とすることも糸ムラをなくす観点から好
ましく行われる。
【0073】紡糸の際、ゴデローラーと巻取機の速度比
は糸の使用目的に応じて決めるのが好ましい。
【0074】本発明においては、ゴデローラーと巻取機
の速度比を1.1以上1.8以下として巻き取ることが
好ましい。
【0075】また、紡糸速度は300m/分以上800
m/分以下であるのが好ましい。
【0076】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳しく説明す
る。ただし、本発明がこれら実施例によって限定される
ものではない。
【0077】本発明における各種特性の定量法について
説明する。 [応力緩和、強度、伸度、残留歪み]応力緩和、強度、
伸度、残留歪みは、ポリウレタン糸をインストロン45
02型引張試験機を用い、引張テストすることにより得
られた。
【0078】なお、応力緩和、強度、伸度は22℃で測
定し、残留歪みは−5℃で測定した。
【0079】これらは下記により定義される。
【0080】5cm(L1)の試料を50cm/分の引
張速度で300%伸長を5回繰返した。このときの応力
を(G1)とした。
【0081】次に該長さを30秒間保持した。30秒間
保持後の応力を(G2)とした。
【0082】次に該伸長を回復せしめ応力が0になった
時の試料の長さを(L2)とした。
【0083】さらに6回目に試料糸が切断するまで伸長
した。
【0084】この破断時の応力を(G3)、破断時の試
料長さを(L3)とした。
【0085】以下、前記特性は下記式により得られた。
【0086】強度=(G3) 応力緩和=100×((G1)−(G2))/(G1) 残留歪み(SET%)=100×((L2)−(L
1))/(L1) 伸度=100×((L3)−(L1))/(L1) [熱セット性]糸をフリーで100℃のスチームで10
分処理し、次にフリーで100℃の沸騰水で2時間処理
し、一日室温で乾燥した。つぎに該糸(長さ=(L
4))を100%伸長した(長さ=2×(L4))。該
長さのまま115℃のスチームで、1分間処理した。さ
らに同長さで、130℃の乾熱処理、さらに同長さで、
1日室温で放置した。
【0087】次に、糸の伸長状態をはずし、その長さ
(L5)を測定した。
【0088】熱セット性=100×((L5)−(L
4))/(L4) [耐薬品性]糸を100%伸長固定し、オレイン酸のヘ
キサン溶液(5重量%)に24時間浸積処理し、次に
N,N’−ジエチルトルアミドのエタノール溶液(0.
5重量%)に1時間浸積処理した。その後、糸をフリー
で24時間、室温で乾燥し、破断強度(G4)を測定し
た。未処理糸の破断強度(G3)に対する(G4)の保
持率を耐薬品性とした。
【0089】耐薬品性=100×(G4)/(G3) [PVPの定量法]試料1gをジクロロメタンを溶媒と
したソックスレー抽出器に入れ、PVPおよびその共重
合体のうちの少なくとも1種を抽出した。
【0090】溶媒溜去後、メタノール20mlを加え、
残渣を溶解し、高速液体クロマトグラフィーにより分析
を行った。定量には濃度の決定しているPVPおよびそ
の共重合体の溶液により検量線を予め作成し、用いた。
下記式により含有率を求めた。
【0091】含有率(重量%)=(試料ピーク面積/検
量線ピーク面積)×検量線試料量/糸試料重量 [ポリフッ化ビニリデンの定量法]糸試料(A)1gに
DMAC50mlを加え、糸を完全に溶解した後、エタ
ノール100mlをゆっくりと加え、ポリフッ化ビニリ
デンを沈殿させ、残るポリウレタン溶液を蒸発乾固し、
糸試料中ポリウレタン(B)を単離しておいた。次に、
予め決定された重量比のポリウレタン(B)とポリフッ
化ビニリデンの混合物のIRスペクトルから検量線を作
成しておいた。その手順はポリフッ化ビニリデン含有量
が0重量%、1重量%、3重量%、6重量%、10重量
%、20重量%の試料を作製し、それぞれのIRスペク
トルにおけるν(CO)1700cm -1〜1800cm
-1とν(CF2)890cm-1のピーク面積比(X)を
求めた。IRスペクトル測定にはパーキンエルマー社製
FT−IRを、またその測定サンプルはDMACによる
キャストフィルムを使用した。ピーク面積比(X)に対
するポリフッ化ビニリデン含有率(重量%)の検量線を
作成し、その傾き(α)を得た。最後に、糸試料(A)
をn−ヘキサンで洗浄後、同様の条件にて、IRスペク
トルを測定した。得られたスペクトルにおいてν(C
O)1700cm-1〜1800cm-1とν(CF2)8
90cm-1のピーク面積比(Xs)を求めた。
【0092】ポリフッ化ビニリデン含有量(重量%)=
(α)×(Xs) [実施例1]THFとエチレンオキサイドの割合が70
/30で分子量が3300のランダム共重合体であるポ
リオール(三洋化成工業(株)製”テトラキシノー
ル”)、MDIおよびエチレンジアミンからなるポリウ
レタンウレアのジメチルアセトアミド溶液(40重量
%)3000gに関東化学製PVP(K=30)のジメ
チルアセトアミド溶液(40重量%)を90g加え、2
時間攪拌することにより試料溶液とした。得られた溶液
を、乾燥雰囲気温度380℃の窒素気体中に吐出し、ゴ
デローラーと巻取機の速度比を1.40として540m
/分のスピードで乾式紡糸することにより、20デシテ
ックス、モノフィラメントの糸を得た。紡糸性は良好で
あった。得られた糸の伸度、強度、応力緩和、熱セット
性、PVP含有率、−5℃で測定した残留歪み(SET
%)を表1に示す。
【0093】低温でもヘタリのない優れた弾性特性を有
し、かつ、伸長性、回復性に優れたものが得られた。
【0094】
【表1】
【0095】[実施例2]THFとプロピレンオキサイ
ドの割合が70/30で分子量が3000のランダム共
重合体であるポリオール、MDIおよびエチレンジアミ
ンからなるポリウレタンウレアのジメチルアセトアミド
溶液(40重量%)3000gにISP製のN−ブテニ
ル−2,4−ジ(1−ブテニル)−2−ピロリドンを1
0%共重合したPVP(GANEX P−904)のジ
メチルアセトアミド溶液(40重量%)を90g加え、
2時間攪拌することにより試料溶液とした。得られた溶
液を、口金から乾燥雰囲気温度380℃の窒素気体中に
吐出し、ゴデローラーと巻取機の速度比を1.40とし
て540m/分のスピードで乾式紡糸することにより、
20デシテックス、モノフィラメントの糸を得た。紡糸
性は良好であった。得られた糸の伸度、強度、応力緩
和、熱セット性、PVP含有率、−5℃で測定した残留
歪み(SET%)を併せて表1に示す。
【0096】低温でもヘタリのない優れた弾性特性を有
し、かつ、伸長性、回復性に優れたものが得られた。 [実施例3]実施例2と同一のポリウレタンウレアのジ
メチルアセトアミド溶液(39重量%)3000gにイ
ソプロピルアルコールを重合溶媒として重合されたBA
SF社製PVP(”ルビスコール”K30スペシャルグ
レード、以下K30SPと略す)のジメチルアセトアミ
ド溶液(40重量%)を176g加え、2時間攪拌する
ことにより試料溶液とした。得られた溶液を、口金から
乾燥雰囲気温度380℃の窒素気体中に吐出し、ゴデロ
ーラと巻取機の速度比を1.40として540m/分の
スピードで乾式紡糸することにより、20デシテック
ス、モノフィラメントの糸を得た。紡糸性は良好であっ
た。得られた糸の伸度、強度、応力緩和、熱セット性、
PVP含有率、−5℃で測定した残留歪み(SET%)
を併せて表1に示す。
【0097】低温でもヘタリのない優れた弾性特性を有
し、かつ、伸長性、回復性に優れたものが得られた。 [実施例4]実施例1と同一のポリウレタン溶液300
0gに市販のポリフッ化ビニリデン(数平均分子量48
000、溶融粘度12000poise)のジメチルア
セトアミド溶液(10重量%)を240g加え、2時間
攪拌することにより試料溶液とした。
【0098】得られた溶液を、乾燥雰囲気温度380℃
の窒素気体中に吐出し、ゴデローラーと巻取機の速度比
を1.40として540m/分のスピードで乾式紡糸す
ることにより、20デシテックス、モノフィラメントの
糸を得た。紡糸性は良好であった。
【0099】この糸の伸度、強度、応力緩和、熱セット
性、耐薬品性、ポリフッ化ビニリデン含有率および−5
℃で測定した残留歪み(SET%)を併せて表1に示
す。
【0100】また、この糸の耐薬品性は90%であっ
た。
【0101】低温でもヘタリのない優れた弾性伸長性、
回復性に優れ、かつ耐薬品性に優れたものが得られた。 [比較例1]分子量2100のPTMG、MDIおよび
エチレンジアミンからなるポリウレタンウレアのジメチ
ルアセトアミド溶液(39重量%)をゴデローラーと巻
取機の速度比を1.40として540m/分のスピード
で乾式紡糸することにより、20デシテックス、モノフ
ィラメントの糸を得た。この糸の伸度、強度、応力緩
和、熱セット性、PVP含有率および−5℃で測定した
残留歪み(SET%)を併せて表1に示す。
【0102】また、この糸の耐薬品性は60%であっ
た。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、低温においても弾性的
性質が損なわれず、ヘタリのない優れた低温特性を有
し、かつ、良好な伸長性と回復性を兼ね備え、しかも熱
セット性の良好なポリウレタン弾性繊維を得ることがで
きる。
【0104】本発明のポリウレタン弾性繊維を衣服など
に使用した際、脱着性、フィット性、外観品位、着用
性、着用感、耐薬品性などに優れたものを得ることがで
きる。これらの優れた特性を有することから、単独での
使用はもとより、各種繊維との組み合わせにより、例え
ばソックス、ストッキング、丸編、トリコット、水着、
スキーズボン、作業服、煙火服、洋服、ゴルフズボン、
ウエットスーツ、ブラジャー、ガードル、手袋や靴下を
はじめとする各種繊維製品の締め付け材料、紙おしめな
どサニタニー品の漏れ防止用締め付け材料、防水資材の
締め付け材料、似せ餌、造花、電気絶縁材、ワイピング
クロス、コピークリーナー、ガスケットなど、種々の用
途に展開可能である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主構成成分がポリオール、ジイソシアネー
    トおよびジアミンであるポリウレタンウレアであって、
    該ポリオールがテトラヒドロフランとエチレンオキサイ
    ドおよび/またはプロピレンオキサイドとのランダム共
    重合体を含有し、かつ有機溶媒に可溶な高分子物質を含
    有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
  2. 【請求項2】有機溶媒に可溶な高分子物質がポリビニル
    ピロリドンおよび/またはその共重合体であることを特
    徴とする請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  3. 【請求項3】ポリビニルピロリドンおよび/またはその
    共重合体のK値が20以上70以下であることを特徴と
    する請求項2に記載のポリウレタン弾性繊維。
  4. 【請求項4】有機溶媒に可溶な高分子物質がポリフッ化
    ビニリデンであることを特徴とする請求項1に記載のポ
    リウレタン弾性繊維。
  5. 【請求項5】ポリフッ化ビニリデンの数平均分子量が3
    00以上300000以下であることを特徴とする請求
    項4に記載のポリウレタン弾性繊維。
  6. 【請求項6】ポリフッ化ビニリデンの240℃での溶融
    粘度が5000poise以上50000poise以
    下であることを特徴とする請求項4または5に記載のポ
    リウレタン弾性繊維。
  7. 【請求項7】エチレンオキサイド単位および/またはプ
    ロピレンオキサイド単位のモル分率が5〜90%の範囲
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    のポリウレタン弾性繊維。
  8. 【請求項8】ポリオールの分子量が、1000以上60
    00以下の範囲にあることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
  9. 【請求項9】テトラヒドロフランとエチレンオキサイド
    および/またはプロピレンオキサイドとのランダム共重
    合体を含有するポリオール、ジイソシアネートおよびジ
    アミンを主構成成分とし、かつ有機溶媒に可溶な高分子
    物質を含有するポリウレタンウレアを溶質とするポリウ
    レタン溶液を紡糸することを特徴とするポリウレタン弾
    性繊維の製造方法。
  10. 【請求項10】有機溶媒に可溶な高分子物質がポリビニ
    ルピロリドンおよび/またはその共重合体であることを
    特徴とする請求項9に記載のポリウレタン弾性繊維の製
    造方法。
  11. 【請求項11】有機溶媒に可溶な高分子物質がポリフッ
    化ビニリデンであることを特徴とする請求項9に記載の
    ポリウレタン弾性繊維の製造方法。
  12. 【請求項12】紡糸方法が乾式であることを特徴とする
    請求項9〜11のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊
    維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016524656A (ja) * 2013-08-13 2016-08-18 ヒョソン コーポレーションHyosung Corporation ホットメルト接着剤との接着特性が向上したスパンデックス繊維及びその製造方法

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