JP2001234154A - 光吸収材とその用途 - Google Patents
光吸収材とその用途Info
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Abstract
現できる有用な有機系光吸収剤を提供する。 【解決手段】 一般式1で示されるヒドラゾン誘導体ま
たはそのヒドラゾン誘導体を配位子とする金属錯体のい
ずれかを含んでなる光吸収剤およびそれを用い、書き込
み光として波長450nm以下のレーザー光を用いる光
記録媒体。 一般式1 一般式1において、Ф1及びФ2は、それぞれ独立に芳
香族炭化水素基または複素環基を表し、置換基を有して
いてもよい。
Description
関するものであり、とりわけ、ヒドラゾン誘導体又はそ
のヒドラゾン誘導体を配位子とする金属錯体のいずれか
を含んでなる光吸収材に関するものである。
−R(コンパクトディスクを利用する追記型メモリ)や
DVD−R(デジタルビデオディスクを利用する追記型
メモリ)などの光記録媒体が脚光を浴びている。光記録
媒体は、テルル、セレン、ロジウム、炭素、硫化水素な
どの無機物を用いて記録層を構成する無機系光記録媒体
と、有機色素化合物を主体とする光吸収材により記録層
を構成する有機系光記録媒体に大別することができる。
リメチン色素を2,2,3,3−テトラフルオロ−1−
プロパノール(以下、「TFP」と略記する。)などの
有機溶剤に溶解し、溶液をポリカーボネートの基板へ塗
布し、乾燥して記録層を形成した後、金、銀、銅などの
金属による反射層及び紫外線硬化樹脂などによる保護層
を順次密着させて形成することによって作製される。有
機系光記録媒体は、無機系のものと比較して、読取光や
自然光などの環境光によって記録層が変化し易いという
欠点はあるものの、光吸収材を溶液にして直接基板へ塗
布することによって記録層を構成し得ることから、光記
録媒体を低廉に作製できる利点がある。加えて、有機系
光記録媒体は、有機物を主体に構成されるので、湿気や
海水にさらされる環境下でも腐食し難い利点があること
と、有機系光記録媒体の1種である熱変形型光記録媒体
の出現によって、所定のフォーマットで光記録媒体へ記
録された情報を市販の読取専用装置を用いて読み取れる
ようになったことから、今や廉価な光記録媒体の主流に
なりつつある。
マルチメディア時代に対応するためのさらなる高密度化
である。現在、斯界において鋭意推進されている高密度
化の研究は、主として、書込光の波長を現行の635乃
至650nmから450nm以下に短波長化することに
よって、DVD−Rにおける片面当りの記録容量を4.
7GBから15GB以上に増大することを目指してい
る。斯かる高密度光記録媒体は、通常のテレビジョン並
の画質の動画であれば6時間分、高品位テレビジョン並
の高画質であっても2時間分の記録が可能となる。しか
しながら、現行の光記録媒体に用いられている有機色素
化合物は、そのほとんどが波長450nm以下のレーザ
ー光に適応しないことから、現状のままでは各方面で希
求されている高密度化の要請に応じられないこととな
る。
の発明の課題は、短波長の可視領域に吸収極大を有する
光吸収材とその用途を提供することにある。
検索したところ、特定のヒドラゾン誘導体及びそのヒド
ラゾン誘導体を配位子とする金属錯体は短波長の可視領
域に吸収極大を有し、斯かる領域の光を実質的に吸収す
ることを見出した。また、斯かるヒドラゾン誘導体及び
金属錯体のうちでも、薄膜状態において波長450nm
以下の可視光を実質的に吸収するものは、光記録媒体に
おいて、波長450nm以下のレーザー光を照射するこ
とによって、基板上に極めて微小なピットを高密度に形
成することを確認した。この発明は、短波長の可視領域
に吸収極大を有する新規な光吸収材の創製と、その産業
上有用な諸特性の発見に基づくものである。
ヒドラゾン誘導体又はそのヒドラゾン誘導体を配位子と
する金属錯体のいずれかを含んでなる光吸収材に関する
ものである。
れ独立に、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、それ
らの芳香族炭化水素基及び複素環基は置換基を1又は複
数有していてもよい。個々の芳香族炭化水素基として
は、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、
フェナントリル基などが挙げられ、また、複素環基とし
ては、例えば、ピロリル基、ピリジル基、ピラリジニル
基、キノリル基、フタラジニル基、カルバゾリル基、チ
アゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ナフトチアゾリル
基、チエニル基、フリル基などの環内に窒素原子、酸素
原子、硫黄原子及び/又はセレン原子を1又は複数含ん
でなるものが挙げられる。
合する置換基としては、例えば、フルオロ基、クロロ
基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、
ベンジルオキシ基、フェノキシ基などのエーテル基、メ
チルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ
基、ブチルアミノ基、ジブチルアミノ基、ピペラジノ
基、ピペリジノ基、ピロリジノ基などのアミノ基、メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシ
カルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基など
のエステル基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル
基、p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメ
ニル基、m−クメニル基、p−クメニル基、ブチルフェ
ニル基などの芳香族炭化水素基、ヒドロキシ基、シアノ
基、ニトロ基、スルホ基、さらには、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基や、シクロプロ
ピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの、
通常、炭素数6までの脂肪族炭化水素基及び脂環式炭化
水素基が挙げられる。置換基が水素原子を有する場合、
その水素原子の1又は複数は、例えば、フルオロ基、ク
ロロ基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基か、ある
いは、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピ
ルアミノ基、ブチルアミノ基、ジブチルアミノ基、ピペ
ラジノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基などの第二級又
は第三級アミノ基によって置換されていてもよい。な
お、後記する金属錯体の配位子となるヒドラゾン誘導体
としては、φ1及びφ2が、例えば、ピリジル基、ピペラ
ジニル基、キノリル基、フタラジニル基、チアゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ナフトチアゾリル基などの含
窒素複素環基であるものが望ましく、とりわけ、2−ピ
リジル基、2−キノリル基、2−ベンゾチアゾリル基な
どのように、ヒドラゾン残基が複素環基における窒素原
子に隣接する炭素原子へ結合しているものが望ましい。
表されるヒドラゾン誘導体が金属(中心原子)へ1又は
複数配位してなるものである。中心原子となる金属とし
ては、通常、周期律表における3族、4族、5族、6
族、7族、8族、9族、10族、11族及び12族の金
属元素であって、例えば、酢酸塩、無水酢酸塩などの有
機酸塩や、弗化物、塩化物、臭化物、沃化物などの無機
酸塩、さらには、酸化物、硫化物、窒化物、硼化物、原
子の形態にあるものが挙げられる。個々の金属元素とし
ては、例えば、スカンジウム、イットリウム、チタン、
ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タン
タル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、
テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウム、オスミウ
ム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラ
ジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミウム、水銀な
どが挙げられるが、コストと入手の容易さから、通常、
鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、亜鉛などが頻用
される。
とする金属錯体であって、とりわけ、一般式2で表され
る錯体である。一般式2において、mはMへ配位する配
位子(Hz)としてのヒドラゾン誘導体の数を表し、通
常、1又は2である。mが2である場合、この発明の目
的を逸脱しないかぎり、Hzは互いに異なるものであっ
てもよい。Xは適宜対イオンを表し、nは金属錯体にお
ける電荷の均衡を保つためのXの数である。この発明で
用いる金属錯体は、通常、−2価、0価又は1価の電荷
をとるが、電荷が0価であるときのnは零であり、した
がって、Xは存在しないこととなる。対イオンXとして
は、例えば、六弗化燐酸イオン、弗素酸イオン、弗素イ
オン、塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン、臭素酸イ
オン、沃素酸イオン、燐酸イオン、過塩素酸イオン、過
沃素酸イオン、六弗化アンチモン酸イオン、六弗化錫酸
イオン、硼弗化水素酸イオン、四弗硼素酸イオン、チオ
シアン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレ
ンスルホン酸イオン、ナフタレンジスルホン酸イオン、
ベンゼンカルボン酸イオン、アルキルカルボン酸イオ
ン、トリハロアルキルカルボン酸イオン、アルキル硫酸
イオン、トリハロアルキル硫酸イオン、ニコチン酸イオ
ンなどの陰イオンや、アンモニウムイオン、テトラアル
キルアンモニウムイオンなどの陽イオンが挙げられる。
なお、以下の説明においては、一般式1で表されるヒド
ラゾン誘導体とそのヒドラゾン誘導体を配位子とする金
属錯体とを、説明の都合上、一括して「ヒドラゾン化合
物」と呼称することがある。そのヒドラゾン化合物にお
いて、構造上、シス/トランス異性体及び/又は互変異
性体が存在する場合には、特に断らないかぎり、いずれ
もこの発明に包含されるものとする。
かつ、短波長の可視領域に吸収極大を有するヒドラゾン
化合物を含んでなる光吸収材を対象とするものである。
斯かるヒドラゾン化合物の具体例としては、例えば、化
学式1乃至化学式36で表されるヒドラゾン誘導体、さ
らには、それらを配位子とする金属錯体が挙げられる。
これらの多くは短波長の可視領域、通常、波長500n
m以下、詳細には、330乃至480nmに吸収極大を
有するので、斯かる領域の光を吸収する化合物が必要と
される諸分野において多種多様の用途を有する。これら
のうちでも、薄膜状態において波長450nm以下の可
視光を実質的に吸収するヒドラゾン化合物、とりわけ、
吸収極大の長波長側で斯かる可視光を実質的に吸収する
ヒドラゾン化合物は、書込光として波長450nm以下
のレーザー光を用いる、例えば、DVD−Rなどの高密
度光記録媒体の記録層を構成する材料として極めて有用
である。
の方法で調製することができる。経済性を重視するので
あれば、ヒドラジン誘導体とアルデヒド化合物とを反応
させる工程を経由する方法が好適であり、この方法によ
るときには、例えば、一般式1に対応するφ1を有する
一般式3で表されるヒドラジン誘導体に、一般式1に対
応するφ2を有する一般式4で表されるアルデヒド化合
物を反応させることによって、この発明で用いるヒドラ
ゾン誘導体が好収量で得られる。
で表されるヒドラジン誘導体と一般式4で表されるアル
デヒド化合物をそれぞれ適量とり(通常等モル前後)、
必要に応じて、適宜溶剤に溶解し、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、アンモニ
ア、トリエチルアミン、ピリジン、ピペリジン、ピロリ
ジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン、N−メチルピロリドンなどの塩基性
化合物、塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸、酢酸、無水酢酸、無水プロピオン
酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロスルホン酸などの
酸性化合物、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、四塩化錫、
四塩化チタンなどのルイス酸性化合物を適量加えた後、
加熱還流などにより加熱・攪拌しながら周囲温度か周囲
温度を上回る温度で反応させる。
ン、シクロヘキサン、オクタン、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの炭化水素類、四塩化炭素、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタ
ン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロ
ロベンゼン、ブロモベンゼン、α−ジクロロベンゼンな
どのハロゲン化物、メタノール、エタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブ
タノール、イソブチルアルコール、イソペンチルアルコ
ール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、2−メトキシエタノール、2−エト
キシエタノール、フェノール、ベンジルアルコール、ク
レゾール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、グリセリンなどのアルコール類及びフェノール
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキ
サン、アニソール、1,2−ジメトキシエタン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジシクロヘキシル−
18−クラウン−6、メチルカルビトール、エチルカル
ビトールなどのエーテル類、フルフラール、アセトン、
エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、酢酸、無水酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢
酸、無水プロピオン酸、酢酸エチル、炭酸ブチル、炭酸
エチレン、炭酸プロピレン、ホルムアミド、N−メチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘ
キサメチル燐酸トリアミド、燐酸トリメチルなどの酸及
び酸誘導体、アセトニトリル、プロピオニトリル、スク
シノニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ニト
ロメタン、ニトロベンゼンなどのニトロ化合物、ジメチ
ルスルホキシド、スルホランなどの含硫化合物、水など
が挙げられ、必要に応じて、これらは適宜組合せて用い
られる。
くなると反応の効率が低下し、反対に、少なくなると、
均一に加熱・攪拌するのが困難になったり、副反応が起
り易くなる。したがって、溶剤の量を重量比で原料化合
物全体の100倍まで、通常、5乃至50倍の範囲にす
るのが望ましい。原料化合物の種類や反応条件にもよる
けれども、反応は10時間以内、通常、0.5乃至5時
間で完結する。反応の進行は、例えば、薄層クロマトグ
ラフィー、カラムクロマトグラフィー、ガスクロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどの汎用の方
法によってモニターすることができる。化学式1乃至化
学式36で表されるヒドラゾン誘導体は、いずれも、上
記した方法によって所望量を容易に得ることができる。
ちなみに、一般式3及び一般式4で表されるヒドラジン
誘導体及びアルデヒド化合物は、いずれも、類縁化合物
を調製するための汎用の方法に準じて得ることができ
る。
位子とする金属錯体を調製するには、一般式1で表され
るヒドラゾン誘導体を中間体として用い、これに適宜金
属塩を反応させる工程を経由する方法が有利である。具
体的には、例えば、一般式1で表されるヒドラゾン誘導
体をメタノール、エタノール、1,4−ジオキサン、ア
セトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロピラン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの非水溶剤かそれらの混液に溶解し、必要に応
じて、トリエチルアミン、ピリジン、ピペリジン、ピロ
リジン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N
−ジエチルアニリン、N−メチルピロリドンなどの塩基
性化合物を加えた後、適宜金属塩を少量の水又は水と非
水溶剤との混液に溶解し、攪拌しながらヒドラゾン誘導
体の溶液へ滴々加えて反応させる。目的とする金属錯体
の構造にもよるけれども、通常、室温を越え、100℃
を下回る温度で反応させると、10時間以内に反応が完
結する。金属塩としては、通常、前述のごとき金属の有
機酸塩、無機酸塩、酸化物、硫化物、窒化物、硼化物、
金属原子などが用いられ、このうち有機酸塩及び無機酸
塩としては、例えば、酢酸ニッケル・四水和物、無水酢
酸銅、塩化ニッケル・六水和物、塩化第二銅・二水和
物、塩化コバルト・六水和物、無水塩化第一鉄、過塩素
酸ニッケル・六水和物、過塩素酸銅・六水和物などが挙
げられる。化学式1乃至化学式36で表されるヒドラゾ
ン誘導体は、いずれも、この方法によって容易に金属錯
体へ変換し得る。ちなみに、ニッケルを中心原子とし、
φ1又はφ2が窒素原子を有するヒドラゾン誘導体を配位
子とする金属錯体は、例えば、化学式22で表されるヒ
ドラゾン誘導体の場合、化学式37で表される構造を有
すると考えられる。なお、化学式37において、ニッケ
ル原子と窒素原子とを結ぶ実線は共有結合を、また、破
線は配位結合を表す。
途によっては反応混合物のまま用いられることもある
が、通常、使用に先立って、例えば、溶解、抽出、分
液、傾斜、濾過、濃縮、薄層クロマトグラフィー、カラ
ムクロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、高速
液体クロマトグラフィー、蒸留、結晶化、昇華などの類
縁化合物を精製するための汎用の方法により精製され、
必要に応じて、これらの精製方法は組合せて適用され
る。この発明のヒドラゾン化合物をDVD−Rなどの光
記録媒体や色素レーザーに用いる場合には、使用に先立
って、蒸留、結晶化及び/又は昇華などの方法によって
精製しておくのが望ましい。
るヒドラゾン化合物の1又は複数を含有し、かつ、それ
らのヒドラゾン化合物が可視領域に吸収極大を有し、可
視光を実質的に吸収するという性質を利用する光吸収材
全般を包含するものであって、光吸収材の組成や理化学
的形態は問わない。したがって、この発明の光吸収材は
ヒドラゾン化合物からなるものであっても、ヒドラゾン
化合物とともに、用途に応じたそれ以外の成分を1又は
複数含有するものであってもよい。この発明の光吸収材
を有利に用い得る分野の一つは光記録媒体の分野であっ
て、斯かる分野において、この発明の光吸収材は、有機
系光記録媒体、とりわけ、書込光として波長450nm
以下のレーザー光を用いる高密度光記録媒体の記録層を
構成するための材料として好適である。この発明の光吸
収材を光記録媒体に用いる場合には、この発明の目的を
逸脱しない範囲で、ヒドラゾン化合物とともに、必要に
応じて、例えば、可視光に感度を有する他の有機色素化
合物、さらには、耐光性改善剤、バインダー、分散剤、
難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、熱干渉防止
剤、可塑剤、発色剤、顕色剤、溶解剤などの光記録媒体
に汎用される材料を1又は複数含有せしめてもよい。
き、有機系光記録媒体(有機熱変形型光記録媒体)を例
にとって説明すると、この発明の光吸収材は光記録媒体
に用いるに際して特殊な処理や操作を必要としないこと
から、この発明による光記録媒体は通常の光記録媒体に
準じて作製することができる。例えば、この発明の光吸
収材へ、記録層における反射率や光吸収率を調節すべ
く、必要に応じて、可視光に感度を有する他の有機色素
化合物他を1又は複数含有せしめ、さらに、汎用の耐光
性改善剤、バインダー、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防
止剤、界面活性剤、熱干渉防止剤、可塑剤などを1又は
複数添加したうえで有機溶剤に溶解し、溶液を噴霧法、
浸漬法、ローラー塗布法、回転塗布法などにより基板の
片面へ均一に塗布し、乾燥させることによって記録層と
なる光吸収材による薄膜を形成した後、必要に応じて、
書き込んだ情報の読取が可能な、例えば、反射率20%
以上、望ましくは、30%以上になるように真空蒸着
法、化学蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法などにより金、銀、銅、白金、アルミニウム、コ
バルト、錫、ニッケル、鉄、クロムなどの金属か、ある
いは、汎用の有機系反射層用材による記録層に密着する
反射層を形成したり、傷、埃、汚れなどから記録層を保
護する目的で、難燃剤、安定剤、帯電防止剤などを含有
せしめた紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂などを塗布し、光
照射するか加熱して硬化させることによって反射層へ密
着する保護層を形成する。その後、必要に応じて、上述
のようにして記録層、反射層及び保護層を形成した一対
の基板を、例えば、接着剤、粘着シートなどにより保護
層同士を対向させて貼合せるか、あるいは、保護層に対
して基板におけると同様の材料、形状の保護板を貼り付
ける。なお、記録層を構成する方法は、この発明の光吸
収材を溶液にして塗布する方法に限定されてはならず、
昇華性のあるものについては、それ以外の、例えば、真
空蒸着法、化学蒸着法、原子層エピタクシー法などの方
法により、光吸収材の薄膜を基板上に直接形成してもよ
い。
て用いる他の有機色素化合物としては、それが可視光に
感度を有し、この発明によるヒドラゾン誘導体と併用す
ることによって光記録媒体における記録層の光反射率や
光吸収率を調節し得るものであるかぎり、特に制限がな
い。斯かる有機色素化合物としては、置換基を1又は複
数有することあるモノメチン鎖又はジメチン鎖、トリメ
チン鎖、テトラメチン鎖、ペンタメチン鎖、ヘキサメチ
ン鎖、ヘプタメチン鎖などのポリメチン鎖の両端に置換
基を1又は複数有することある、互いに同じか異なるイ
ミダゾリン環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール
環、α−ナフトイミダゾール環、β−ナフトイミダゾー
ル環、インドール環、イソインドール環、インドレニン
環、イソインドレニン環、ベンゾインドレニン環、ピリ
ジノインドレニン環、オキサゾリン環、オキサゾール
環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ピリ
ジノオキサゾール環、α−ナフトオキサゾール環、β−
ナフトオキサゾール環、セレナゾリン環、セレナゾール
環、ベンゾセレナゾール環、α−ナフトセレナゾール
環、β−ナフトセレナゾール環、チアゾリン環、チアゾ
ール環、イソチアゾール環、テルラゾリン環、テルラゾ
ール環、ベンゾテルラゾール環、α−ナフトテルラゾー
ル環、β−ナフトテルラゾール環、さらには、アクリジ
ン環、アントラセン環、イソキノリン環、イソピロール
環、イミダノキサリン環、インダンジオン環、インダゾ
ール環、インダリン環、オキサジアゾール環、カルバゾ
ール環、キサンテン環、キナゾリン環、キノキサリン
環、キノリン環、クロマン環、シクロヘキサンジオン
環、シクロペンタンジオン環、シンノリン環、チオジア
ゾール環、チオオキサゾリドン環、チオフェン環、チオ
ナフテン環、チオバルビツール酸環、チオヒダントイン
環、テトラゾール環、トリアジン環、ナフタレン環、ナ
フチリジン環、ピペラジン環、ピラジン環、ピラゾール
環、ピラゾリン環、ピラゾリジン環、ピラゾロン環、ピ
ラン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピ
リリウム環、ピロリジン環、ピロリン環、ピロール環、
フェナジン環、フェナントリジン環、フェナントレン
環、フェナントロリン環、フタラジン環、プテリジン
環、フラザン環、フラン環、プリン環、ベンゼン環、ベ
ンゾオキサジン環、ベンゾピラン環、モルホリン環、ロ
ダニン環などの環状核が結合してなるシアニン色素、メ
ロシアニン色素、オキソノール色素、アズレニウム色
素、スチリル色素、スクアリリウム色素、ピリリウム色
素、チオピリリウム色素、フェナントレン色素などのポ
リメチン系色素に加えて、アクリジン系、アザアヌレン
系、アゾ系、アゾ金属錯体系、アントラキノン系、イン
ジゴ系、インダンスレン系、オキサジン系、キサンテン
系、ジオキサジン系、チアジン系、チオインジゴ系、テ
トラピラポルフィラジン系、トリフェニルメタン系、ト
リフェニルチアジン系、ナフトキノン系、ピロメテン
系、フタロシアニン系、ベンゾキノン系、ベンゾピラン
系、ベンゾフラノン系、ポルフィリン系、ローダミン系
の色素が挙げられ、必要に応じて、これらは適宜組合せ
て用いられる。なお、この発明のヒドラゾン誘導体と組
合せて用いる有機色素化合物としては、薄膜状態におい
て可視領域、とりわけ、波長400乃至850nmに吸
収極大を有するものが望ましく、例えば、同じ特許出願
人による特願平11−343211号明細書(名称「ス
チリル色素」)に開示されたスチリル色素は特に好適で
ある。
ジフェニルアミン、ニトロソアニリン、ニトロソフェノ
ール、ニトロソナフトールなどのニトロソ化合物や、テ
トラシアノキノジメタン化合物、ジインモニウム塩、ビ
ス[2´−クロロ−3−メトキシ−4−(2−メトキシ
エトキシ)ジチオベンジル]ニッケル(商品名『NKX
−1199』、株式会社林原生物化学研究所製造)をは
じめとするジチオラート系有機金属錯体、ホルマザン金
属錯体などの金属錯体が用いられ、必要に応じて、これ
らは適宜組合せて用いられる。望ましい耐光性改善剤は
ニトロソ化合物やホルマザン金属錯体を含んでなるもの
であり、特に望ましいのは同じ特許出願人による特願平
11−163036号明細書(発明の名称「ホルマザン
金属錯体」)に開示されたホルマザン骨格における5位
の位置にピリジン環を有し、かつ、3位の位置へピリジ
ン環若しくはフラン環が結合してなるホルマザン化合物
又はその互変異性体の1又は複数を配位子とする、例え
ば、ニッケル、亜鉛、コバルト、鉄、銅、パラジウムな
どとの金属錯体を含んでなるものである。斯かる耐光性
改善剤と併用するときには、この発明の光吸収材の有機
溶剤における溶解性を低下させたり、望ましい光特性を
実質的に損なうことなく、読取光や自然光などの環境光
への露光によるヒドラゾン化合物の劣化、退色、変色、
変性などの望ましくない変化を効果的に抑制することが
できる。配合比としては、通常、ヒドラゾン化合物1モ
ルに対して、耐光性改善剤を0.01乃至5モル、望ま
しくは、0.1乃至1モルの範囲で加減しながら含有せ
しめる。
の有機溶剤において実用上支障のない溶解性を発揮する
ので、この発明の光吸収材を基板へ塗布するための有機
溶剤にも特に制限がない。したがって、この発明による
光記録媒体の作製にあっては、例えば、光記録媒体の作
製に頻用されるTFPか、あるいは、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキ
サン、エチルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキ
サン、tert−ブチルシクロヘキサン、オクタン、シ
クロオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭
化水素類、四塩化炭素、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタン、1,2−ジブロモエタン、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、ブロモベ
ンゼン、ブロモベンゼン、α−ジクロロベンゼンなどの
ハロゲン化物、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、2,2,2−トリフルオロエタ
ノール、ブタノール、イソブタノール、イソペンタノー
ル、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、2−メトキシエタノール(メチルセロ
ソルブ)、2−エトキシエタノール(エチルセロソル
ブ)、フェノール、ベンジルアルコール、クレゾール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリ
セリン、ジアセトンアルコールなどのアルコール類及び
フェノール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,
4−ジオキサン、アニソール、1,2−ジメトキシエタ
ン、ジシクロヘキシル−18−クラウン−6、メチルカ
ルビトール、エチルカルビトールなどのエーテル類、フ
ルフラール、アセトン、1,3−ジアセチルアセトン、
エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プロ
ピレン、燐酸トリメチルなどのエステル類、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチル燐酸トリアミドなどのアミド
類、アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニト
リル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ニトロメタ
ン、ニトロベンゼンなどのニトロ化合物、エチレンジア
ミン、ピリジン、ピペリジン、モルホリン、N−メチル
ピロリドンなどのアミン類、ジメチルスルホキシド、ス
ルホランなどの含硫化合物をはじめとするTFP以外の
汎用の有機溶剤から選択し、必要に応じて、これらを適
宜組合せて用いる。
合物は、例えば、TFPやメチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、ジアセトンアルコールなどの蒸発し易い有機
溶剤における溶解度が大きいので、斯かる溶剤にこの発
明の光吸収材を溶解し基板へ塗布しても、乾燥後、色素
の結晶が出現したり、記録層の膜厚や表面が不均一にな
ることがない。また、この発明で用いるヒドラゾン化合
物の多くは、非ハロゲン溶剤である、例えば、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、ジア
セトンアルコールなどのアルコール類、シクロヘキサノ
ン、エチルメチルケトンなどのケトン類において良好な
溶解性を発揮する。この発明の光吸収材を斯かる非ハロ
ゲン溶剤に溶解して基板へ塗布するときには、溶剤によ
って基板を傷めたり、環境を汚染し難い実益がある。
法、射出成形法、圧出射出成形法、フォトポリマー法
(2P法)、熱硬化一体成形法、光硬化一体成形法など
により適宜の材料を最終用途に応じて、例えば、直径1
2cm、厚さ0.1mm又は1.2mmのディスク状に
形成し、これを単板で用いるか、あるいは、粘着シート
や接着剤などにより適宜貼合せて用いる。基板の材料と
しては、実質的に透明で、波長350乃至800nmの
範囲で80%以上、望ましくは、90%以上の光透過率
を有するものであれば、原理上、材質は問わない。個々
の材料としては、例えば、ガラス、セラミックのほか
に、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポ
リカーボネート、ポリスチレン(スチレン共重合物)、
ポリメチルペンテン、ポリエステル、ポリオレフィン、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、ポリアリレート、ポリカーボネート
・ポリスチレン−アロイ、ポリエステルカーボネート、
ポリフタレートカーボネート、ポリカーボネートアクリ
レート、非晶性ポリオレフィン、メタクリレート共重合
物、ジアリルカーボネートジエチレングリコール、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂などの合成樹脂が用いられ、
通常、ポリカーボネート系やアクリル系のものが頻用さ
れる。プラスチック製基板の場合、同期信号並びにトラ
ック及びセクターの番地を表示する凹部は、通常、成形
の際にトラック内周へ転写される。その凹部は、形状に
ついては特に制限はないものの、平均幅が0.3乃至
0.8μmの範囲になるように、また、深さが50乃至
150nmの範囲になるようにするのが望ましい。
ながら、前述のごとき有機溶剤における濃度0.5乃至
5%(w/w)の溶液にして、乾燥後の記録層の厚みが
10乃至1,000nm、望ましくは、50乃至300
nmになるように基板へ均一に塗布される。溶液の塗布
に先立って、必要に応じて、基板の保護や接着性の改善
などを目的に下引層を設けてもよく、下引層の材料とし
ては、例えば、イオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニ
ル系樹脂、天然樹脂、シリコン、液状ゴムなどの高分子
物質が挙げられる。バインダーを用いる場合には、ニト
ロセルロース、燐酸セルロース、硫酸セルロース、酢酸
セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロー
ス、パルミチン酸セルロース、酢酸・プロピオン酸セル
ロースなどのセルロースエステル類、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチルセ
ルロースなどのセルロースエーテル類、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどのビニ
ル樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−
アクリロニトリルコポリマー、スチレン−ブタジエン−
アクリロニトリルコポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、無水マレイン酸共重合体などの共重合樹
脂、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレー
ト、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアク
リルアミド、ポリアクリロニトリルなどのアクリル樹
脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹
脂、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン類をはじめとするポリマーが単
独又は組合せて、重量比で、光吸収材の0.01乃至1
0倍用いられる。
いて説明すると、この発明によるDVD−Rなどの高密
度光記録媒体は、例えば、青色域又は青紫色域で発振す
るInN系、GaN系、InGaN系、InAlGaN
系、InGaNAs系、BInN系、InGaNP系、
InP系、GaP系、GaAsP系、SiC系の半導体
レーザー素子か、あるいは、赤色域で発振する、例え
ば、AlGaAs系の半導体レーザー素子へ第二高調波
発生機構を設けてなる分布帰還型レーザーなどによる波
長450nm以下のレーザー光、とりわけ、波長350
乃至450nmのレーザー光を用いて諸種の情報を高密
度に書き込むことができる。読取には、書込におけると
同様の波長か、あるいは、書込光よりやや長波長又は短
波長のレーザー光を用いる。書込、読取の際のレーザー
出力について言えば、この発明の光吸収材と組合せて用
いる耐光性改善剤の種類と配合量、さらには、書込速度
にもよるけれども、この発明による光記録媒体において
は、情報を書き込むときのレーザー出力は、ピットが形
成されるエネルギーの閾値を越えて比較的強めに、一
方、書き込まれた情報を読み取るときの出力は、その閾
値を下回って比較的弱めに設定するのが望ましい。一般
的には、5mWを上回る出力、通常、10乃至50mW
の範囲で書き込み、読取は5mW以下の出力、通常、
0.1乃至5mWの範囲で加減する。記録された情報
は、光ピックアップにより、光記録媒体の記録面におけ
るピットとピットが形成されていない部分の反射光量又
は透過光量の変化を検出することによって読み取る。
いては、発振波長450nm以下のレーザー素子を用い
ることによって、現行のDVD−Rにおける0.74μ
mを下回るトラックピッチで、0.4μm/ピットを下
回るピット長の極めて微小なピットを高密度に形成する
ことができる。したがって、例えば、直径12cmの基
板を用いる場合には、現行のDVD−Rでは容易に達成
できない、片面当りの記録容量が4.7GBを優に越
え、画像情報及び音声情報を高品位テレビジョン並の高
画質で約2時間分記録できる極めて高密度の光記録媒体
を実現できることとなる。
画像情報、音声情報及びその他のデジタル情報を極めて
高密度に書き込めるので、文書、データ、コンピュータ
ープログラムなどを記録・保管するための民生用及び業
務用記録媒体として極めて有用である。この発明による
光記録媒体を用い得る個々の業種と情報の形態として
は、例えば、建設・土木における建築・土木図面、地
図、道路・河川台帳、アパチュアカード、建築物見取
図、災害防止資料、配線図、配置図、新聞・雑誌情報、
地域情報、工事報告書など、製造における設計図、成分
表、処方、商品仕様書、商品価格表、パーツリスト、メ
ンテナンス情報、事故・故障事例集、苦情処理事例集、
製造工程表、技術資料、デッサン、ディテール、自社作
品集、技術報告書、検査報告書など、販売における顧客
情報、取引先情報、会社情報、契約書、新聞・雑誌情
報、営業報告書、企業信用調査、在庫一覧など、金融に
おける会社情報、株価記録、統計資料、新聞・雑誌情
報、契約書、顧客リスト、各種申請・届出・免許・許認
可書類、業務報告書など、不動産・運輸における物件情
報、建築物見取図、地図、地域情報、新聞・雑誌情報、
リース契約書、会社情報、在庫一覧、交通情報、取引先
情報など、電力・ガスにおける配線・配管図、災害防止
資料、作業基準表、調査資料、技術報告書など、医療に
おけるカルテ、病歴・症例ファイル、医療関係図など、
塾・予備校におけるテキスト、問題集、教育用資料、統
計資料など、大学・研究所における学術論文、学会記
録、研究月報、研究データ、文献及び文献のインデック
スなど、情報における調査データ、論文、特許公報、天
気図、データ解析記録、顧客ファイルなど、法律におけ
る判例など、各種団体における会員名簿、過去帳、作品
記録、対戦記録、大会記録など、観光における観光情
報、交通情報、マスコミ・出版における自社出版物のイ
ンデックス、新聞・雑誌情報、人物ファイル、スポーツ
記録、テロップファイル、放送台本など、官庁関係にお
ける地図、道路・河川台帳、指紋ファイル、住民票、各
種申請・届出・免許・許認可書類、統計資料、公共資料
などが挙げられる。とりわけ、1回のみ書き込みできる
この発明の光記録媒体は、記録情報が改竄されたり消去
されてはならない、例えば、カルテや公文書などの記録
保存に加えて、美術館、図書館、博物館、放送局などの
電子ライブラリーとして極めて有用である。
途としては、コンパクトディスク、デジタルビデオディ
スク、レーザーディスク(登録商標)、MD(光磁気デ
ィスクを用いる情報記録システム)、CDV(コンパク
トディスクを利用するレーザーディスク)、DAT(磁
気テープを利用する情報記録システム)、CD−ROM
(コンパクトディスクを利用する読取専用メモリ)、D
VD−ROM(デジタルビデオディスクを利用する読取
専用メモリ)、DVD−RAM(デジタルビデオディス
クを利用する書込可能な読取メモリ)、デジタル写真、
映画、ビデオソフト、オーディオソフト、コンピュータ
ーグラフィック、出版物、放送番組、コマーシャルメッ
セージ、コンピュータープログラム、ゲームソフトなど
の編集、校正、さらには、大型コンピューター、カーナ
ビゲーション用の外部プログラム記録手段としての用途
が挙げられる。
の光記録媒体の分野における用途として、書込光として
波長450nm以下のレーザー光を用いる有機系光記録
媒体への適用例を中心に説明してきた。しかしながら、
光記録媒体の分野において、この発明の光吸収材の用途
は斯かる高密度光記録媒体だけではなく、CD−RやD
VD−Rなどの現行の光記録媒体において、例えば、波
長635乃至650nm又は775乃至795nmのレ
ーザー光に感度を有する他の有機色素化合物の1又は複
数と組合せることによって、それらの光記録媒体におけ
る光吸収率や光反射率を調節したり補正するための材料
としても有利に用いることができる。また、書込光とし
て波長450nm以下のレーザー光を用いる有機系光記
録媒体へ適用する場合であっても、当該ヒドラゾン化合
物をして基板上へ直接ピットを形成せしめるのではな
く、より長波長の、例えば、波長635乃至650nm
又は775乃至795nmのレーザー光に感度を有する
他の有機色素化合物の1又は複数と組合せることによっ
て、波長450nm以下のレーザー光による励起エネル
ギーを当該ヒドラゾン化合物を介してこれらの有機色素
化合物へ移動させ、もって、後者の化合物を分解し、間
接的にピットを形成してもよい。さらに言えば、この発
明でいう光記録媒体とは、特定のヒドラゾン化合物が短
波長の可視領域に吸収極大を有し、斯かる領域の光を実
質的に吸収するという性質を利用する記録媒体全般を意
味するものであって、有機系のもの以外に、例えば、有
機色素化合物の光吸収に伴う発熱による発色剤と顕色剤
との化学反応を利用する感熱発色方式や、基板の表面に
設けられた周期的な凹凸パターンが斯かる発熱によって
平坦化される現象を利用する、いわゆる、「蛾の目方
式」のものであってもよい。
物は可視光に感度を有し、これを実質的に吸収すること
から、斯かるヒドラゾン化合物を含んでなるこの発明の
光吸収材は、光記録媒体における用途に加えて、例え
ば、重合性化合物を可視光に露光させることによって重
合させるための材料、太陽電池を増感させるための材
料、リソグラフィーにおける光吸収材料、青色域又は青
紫色領域で発振する色素レーザーにおけるレーザー作用
物質、さらには、諸種の衣料を染色するための光吸収材
としても極めて有用である。また、この発明の光吸収材
を、必要に応じて、紫外領域、可視領域及び/又は赤外
領域の光を吸収する他の光吸収材の1又は複数ととも
に、衣料一般や、衣料以外の、例えば、ドレープ、レー
ス、ケースメント、プリント、ベネシャンブラインド、
ロールスクリーン、シャッター、のれん、毛布、布団、
布団側地、布団カバー、布団綿、シーツ、座布団、枕、
枕カバー、クッション、マット、カーペット、寝袋、テ
ント、自動車の内装材、ウインドガラス、窓ガラスなど
の建寝装用品、紙おむつ、おむつカバー、眼鏡、モノク
ル、ローネットなどの保健用品、靴の中敷、靴の内張
地、鞄地、風呂敷、傘地、パラソル、ぬいぐるみ及び照
明装置や、例えば、ブラウン管ディスプレー、液晶ディ
スプレー、電界発光ディスプレー、プラズマディスプレ
ーなどを用いるテレビジョン受像機やパーソナルコンピ
ューターなどの情報表示装置用のフィルター類、パネル
類及びスクリーン類、サングラス、サンルーフ、サンバ
イザー、PETボトル、貯蔵庫、ビニールハウス、寒冷
紗、光ファイバー、プリペイドカード、電子レンジ、オ
ーブンなどの覗き窓、さらには、これらの物品を包装、
充填又は収納するための包装用材、充填用材、容器など
に用いるときには、生物や物品における自然光や人工光
などの環境光による障害や不都合を防止したり低減する
ことができるだけではなく、物品の色彩、色調、風合な
どを整えたり、物品から反射したり透過する光を所望の
色バランスに整えることができる実益がある。
例に基づいて説明する。
ル120mlをとり、ヒドラジン誘導体として2−ヒド
ラジノピリジン10gを加えた後、室温下で攪拌しなが
ら、アルデヒド化合物としてのピリジン−2−アルデヒ
ド10gを滴々加え、55℃で2時間加熱・攪拌した。
次いで、反応混合物へ水240mlを滴々加え、同じ温
度で暫時攪拌した後、反応容器を氷浴上へ移し、攪拌を
続けた。析出した結晶を濾取し、乾燥したところ、化学
式12で表されるヒドラゾン誘導体の白黄色結晶が1
5.05g得られた。
は、光吸収材として、光記録媒体をはじめとする多種多
様な用途へ供することができる。
ル20mlをとり、ヒドラジン誘導体として2−ヒドラ
ジノベンゾチアゾール5gを加えた後、室温下で攪拌し
ながら、アルデヒド化合物としてのピリジン−2−アル
デヒド1.32gを滴々加え、50℃で1時間加熱・攪
拌した。加熱を停止し、反応容器を氷浴上へ移し、暫時
攪拌した後、析出した結晶を濾取し、乾燥したところ、
化学式25で表されるヒドラゾン誘導体の白色結晶が
2.6g得られた。
は、光吸収材として、光記録媒体をはじめとする多種多
様な用途へ供することができる。
ル9mlをとり、ヒドラジン誘導体としてフェニルヒド
ラジン塩酸塩1gを加えた後、室温下で攪拌しながらト
リエチルアミン1.06mlを加えた。次いで、アルデ
ヒド化合物としてのピリジン−2−アルデヒド0.75
6gを滴々加え、攪拌しながら反応させた後、反応容器
を氷浴上へ移し、暫時攪拌を続けた。析出した粗結晶を
濾取し、これを水から再結晶し、乾燥したところ、化学
式1で表されるヒドラゾン誘導体の白黄色結晶が0.4
3g得られた。
は、光吸収材として、光記録媒体をはじめとする多種多
様な用途へ供することができる。
lをとり、ヒドラゾン誘導体として実施例1の方法によ
り得た化学式12で表されるヒドラゾン誘導体1gを加
えた後、50℃で加熱・攪拌して溶解させた。次いで、
反応容器へトリエチルアミン2.12mlを加え、さら
に、メタノール10mlに溶解した酢酸ニッケル(I
I)・四水和物0.6gを滴々加えた後、同じ温度でさ
らに30分間加熱・攪拌した。加熱を停止し、反応容器
へ水30mlを滴々加えた後、反応容器を氷浴上へ移
し、暫時攪拌した。析出した結晶を濾取し、乾燥したと
ころ、化学式12で表されるヒドラゾン誘導体を配位子
とするニッケル錯体の茶褐色結晶が0.88g得られ
た。
材として、光記録媒体をはじめとする多種多様な用途へ
供することができる。
ホルムアミド20mlをとり、ヒドラゾン誘導体として
実施例2の方法により得た化学式25で表されるヒドラ
ゾン誘導体1gを加えた後、50℃で加熱・攪拌して溶
解させた。次いで、反応容器へトリエチルアミン1.6
6mlを加え、さらに、メタノール10mlに溶解した
酢酸ニッケル(II)・四水和物0.47gを滴々加え
た後、同じ温度でさらに30分間加熱・攪拌した。加熱
を停止し、反応容器へ水を30ml滴々加えた後、反応
容器を氷浴上へ移し、暫時攪拌した。析出した結晶を濾
取し、乾燥したところ、化学式25で表されるヒドラゾ
ン誘導体を配位子とするニッケル錯体の茶褐色結晶が
1.06g得られた。
材として、光記録媒体をはじめとする多種多様な用途へ
供することができる。
は、構造によって仕込条件や収率に若干の違いはあるも
のの、化学式1乃至化学式36で表されるものを含め
て、いずれも、ヒドラジン誘導体にアルデヒド化合物を
反応させる工程を経由する実施例1乃至実施例5の方法
によるか、あるいは、それらの方法に準じて所望量を調
製することができる。
示すヒドラゾン化合物につき、常法にしたがって、メタ
ノールに溶解したときの可視吸収スペクトルと、ガラス
板上へ製膜したときの可視吸収スペクトルをそれぞれ測
定した。結果を表1に纏めるとともに、化学式25で表
されるヒドラゾン誘導体及びそのヒドラゾン誘導体を配
位子とするニッケル錯体につき、溶液状態及び薄膜状態
における可視吸収スペクトルをそれぞれ図1及び図2に
示す。
とおり、試験へ供したヒドラゾン化合物は、溶液状態に
おいても薄膜状態においても波長500nm以下、詳細
には、波長330乃至480nmに吸収極大を有してい
た。また、試験へ供したヒドラゾン化合物の多くは、溶
液状態においても薄膜状態においても波長350乃至4
00nmに吸収極大を有し、薄膜状態における長波長側
の吸収端は450nm付近まで延展していた。このこと
は、この発明で用いるヒドラゾン化合物が短波長の可視
領域に吸収極大を有し、斯かる領域の光を実質的に吸収
すること、さらには、その多くが吸収極大の長波長側で
波長450nm以下の可視光を実質的に吸収することを
裏付けている。
学式1、化学式12又は化学式25で表されるヒドラゾ
ン誘導体を濃度3.0%(w/w)になるように加え、
さらに、耐光性改善剤として化学式38で表されるニト
ロソ化合物を濃度0.35%(w/w)になるように添
加し、暫時加熱した後、超音波を印加して溶解した。常
法にしたがって、この溶液を膜濾過した後、トラック内
周へ同期信号並びにトラック及びセクターの番地を表示
する凹部を射出成形により転写しておいたポリカーボネ
ート製のディスク状基板(直径12cm)の片面へ回転
塗布し、乾燥して厚さ200nmの記録層を形成した。
その後、基板へアルミニウムを100nmの厚さになる
ように蒸着して記録層へ密着する反射層を形成し、さら
に、その反射層へ公知の紫外線硬化樹脂(商品名『ダイ
キュアクリアSD1700』、大日本インキ化学工業株
式会社製造)を均一に回転塗布した後、光照射して反射
層へ密着する保護層を形成して3種類の光記録媒体を作
製した。
以上の記録容量を有し、発振波長450nm以下のレー
ザー素子を用いることによって大量の文書情報、画像情
報、音声情報及びその他のデジタル情報を高密度に書き
込むことができる。発振波長400nmのGaN系半導
体レーザー素子を用い、情報を試験的に書き込んだ本例
の光記録媒体につき、その記録面を電子顕微鏡により観
察したところ、0.4μm/ピットを下回る極めて微小
なピットが規則正しく、高密度に形成されていた。
ゾン化合物を含んでなる新規な光吸収材の創製と、その
産業上有用な特性の発見に基づくものである。この発明
の光吸収材は短波長の可視領域に吸収極大を有し、斯か
る領域の光を実質的に吸収することから、光吸収材とし
て、斯かる性質を具備する有機色素化合物を必要とす
る、例えば、光記録媒体、光化学的重合、色素レーザ
ー、太陽電池、リソグラフィー及び染色をはじめとする
諸分野において多種多様の用途を有する。とりわけ、薄
膜状態において波長450nm以下のレーザー光に感度
を有するヒドラゾン化合物は、DVD−Rなどの高密度
光記録媒体の記録層を構成する光吸収材として極めて有
用である。
て波長450nm以下のレーザー光を用いるこの発明の
光記録媒体は、光吸収材としてポリメチン色素を用い、
波長635nm又は650nmのレーザー光を書込光と
する現行のDVD−Rと比較して、光記録媒体の限られ
た記録面により微小なピットをより小さなトラックピッ
チで高密度に形成することができる。したがって、この
発明の光記録媒体を用いるときには、1枚の光記録媒体
に文字情報、画像情報、音声情報及びその他のデジタル
情報を著しく高密度且つ大量に記録できることとなり、
その結果として、情報記録に要する1ビット当りの価格
を大幅に下げたり、静止画はもとより、大記録容量を必
要とする動画を長時間記録できる実益がある。
界に貢献すること誠に多大な、意義のある発明であると
言える。
及び薄膜状態における可視吸収スペクトルである。
状態における可視吸収スペクトルである。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式1で表されるヒドラゾン誘導体又
はそのヒドラゾン誘導体を配位子とする金属錯体のいず
れかを含んでなる光吸収材。 【化1】 一般式1において、φ1及びφ2は、それぞれ独立に、芳
香族炭化水素基又は複素環基を表し、それらの芳香族炭
化水素基及び複素環基は置換基を有していてもよい。 - 【請求項2】 ヒドラゾン誘導体を配位子(Hz)とす
る金属錯体が一般式2で表される請求項1に記載の光吸
収材。 一般式2: Hzm・M・Xn 一般式2において、Mは2価の金属を表し、mはMへ配
位するHzの数を表す。Xは金属錯体の対イオンを表
し、nは、金属錯体において、電荷の均衡を保つための
Xの数である。 - 【請求項3】 Mがニッケルである請求項2に記載の光
吸収材。 - 【請求項4】 ヒドラゾン誘導体又は金属錯体が波長5
00nm以下に吸収極大を有する請求項1、2又は3に
記載の光吸収材。 - 【請求項5】 一般式1で表されるヒドラゾン誘導体又
はそのヒドラゾン誘導体を配位子とする金属錯体のいず
れかとともに、可視光に感度を有する他の有機色素化合
物を1又は複数含んでなる請求項1、2、3又は4に記
載の光吸収材。 - 【請求項6】 一般式1で表されるヒドラゾン誘導体又
はそのヒドラゾン誘導体を配位子とする金属錯体のいず
れかとともに、適宜の耐光性改善剤を1又は複数含んで
なる請求項1、2、3、4又は5に記載の光吸収材。 - 【請求項7】 薄膜状態において波長450nm以下の
可視光に感度を有する請求項1、2、3、4、5又は6
に記載の光吸収材。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の光吸
収材を含んでなる光記録媒体。 - 【請求項9】 書込光として波長450nm以下のレー
ザー光を用いる請求項8に記載の光記録媒体。
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