JP2001233880A - 有機金属錯体の製造方法、有機金属錯体及びそれを使用した電界発光素子 - Google Patents

有機金属錯体の製造方法、有機金属錯体及びそれを使用した電界発光素子

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JP2001233880A
JP2001233880A JP2000045257A JP2000045257A JP2001233880A JP 2001233880 A JP2001233880 A JP 2001233880A JP 2000045257 A JP2000045257 A JP 2000045257A JP 2000045257 A JP2000045257 A JP 2000045257A JP 2001233880 A JP2001233880 A JP 2001233880A
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dibenzoylmethane
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Mitsuharu Noto
光治 納戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空蒸着法によって電界発光素子の薄膜を形
成することができない、あるいは薄膜の形成が困難な有
機金属錯体を、真空蒸着法によって薄膜形成できるよう
にした有機金属錯体を提供する。 【解決手段】 式(1) 【化1】 で表される化合物と、ジベンゾイルメタンと、を希土類
金属の配位子として含む有機金属錯体であり、希土類金
属としては、ユウロピウム、サマリウム、テルビウム及
びネオジムからなる群から選ばれるいずれかが使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機金属錯体の製
造方法、有機金属錯体及びそれを使用した電界発光素子
に関するものである。更に詳しくは、真空蒸着によって
は、電界発光素子の薄膜を形成することができない、あ
るいは薄膜の形成が困難な有機金属錯体において、当該
有機金属錯体の配位子の一または複数を、ジベンゾイル
メタン、アセチルアセトン及び2,2,6,6−テトラ
メチル−3,5−ヘプタジオンからなる群から選ばれる
いずれかに代えることにより、真空蒸着法によって薄膜
を形成できるようにした有機金属錯体の製造方法、有機
金属錯体及びそれを使用した電界発光素子に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】電界発光素子は薄膜パネル、円筒状パネル
等の表示用部材や大面積パネル等の面発光体、その他多
くの素子に使用されている。特に、最近は、レーザー光
線用電子デバイス等のオプトエレクトロニクスの発振素
子等に広く使用され始めている。電界発光素子には、多
くは、有機金属錯体が使用されている。例えば、2価、
3価または4価の希土類金属のイオンに、アセチルアセ
トン、ジベンゾイルメタン、2−テノイルトリフロロア
セトン等のβ−ジケトン、o−ベンゾイル安息香酸、サ
リチル酸、o−フタル酸等のカルボン酸基を有する化合
物、サルチルアルデヒド、o−ヒドロキシアセトフェノ
ンのヒドロキシル基に隣接したケトン基またはアルデヒ
ド基を有する化合物、またはクラウンエーテル等を配位
子として配位した有機金属錯体である。
【0003】ところで、このような有機金属錯体の薄膜
化の方法として、例えば、スピンコート法、キャスト
法、LB法、真空蒸着法等が挙げられる。上記した薄膜
化方法の中でも、均質な膜が得られやすく、かつピンホ
ールが生成しにくいなどの観点から、真空蒸着法が好ま
しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
有機金属錯体中には、極性が高いか分子量が大きいため
に、真空蒸着法によって薄膜を形成することができな
い、あるいは薄膜の形成が困難なものが存在する。例え
ば、2−ヒドロキシピリジン−N−オキシドを配位子と
する有機金属錯体やオキサジアゾールを有するβ−ジケ
トン誘導化合物を配位子とする有機金属錯体等である。
【0005】このような有機金属錯体は、例えば発光ス
ペクトルの幅も狭く輝度が大きい、あるいは電界発光素
子として使用したとき、高い印加電圧をかけてもそのと
き生じる高エネルギーに十分耐えることができる等の利
点を有しているが、薄膜を形成をする場合には真空蒸着
法ではなくスピンコート法などで成膜されるため、残留
溶媒や不純物が混入しやすい等の原因から、電極や有機
物の劣化が著しい等の問題があった。
【0006】本発明者は、極性が高いか分子量が大きい
有機金属錯体の配位子の一または複数を、既知の蒸着性
の良い配位子に代えることによって、真空蒸着法により
薄膜を形成できないかと考え、多くの実験を重ねた。そ
の結果、有機金属錯体の配位子の一または複数を、ジベ
ンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,6,6
−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる群から
選ばれるいずれかに代えることにより、極性が高いか分
子量が大きい有機金属錯体でも真空蒸着法によって薄膜
形成が可能になることを見いだした。本発明はこの知見
に基づいて完成したものである。
【0007】そこで、本発明の目的は、真空蒸着法によ
って電界発光素子の薄膜を形成することができない、あ
るいは薄膜の形成が困難な有機金属錯体を、真空蒸着法
によって薄膜形成できるようにした有機金属錯体の製造
方法、有機金属錯体及びそれを使用した電界発光素子を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、真空蒸着法によって電界発光素子の薄膜を
形成することができない、あるいは薄膜の形成が困難な
有機金属錯体を、真空蒸着法によって薄膜形成できるよ
うにした有機金属錯体の製造方法であって、真空蒸着法
によって上記薄膜を形成することができない、あるいは
薄膜の形成が困難な有機金属錯体の配位子の一または複
数を、ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンから
なる群から選ばれるいずれかに代えることを特徴とす
る、有機金属錯体の製造方法である。
【0009】第2の発明にあっては、電界発光素子の薄
膜を真空蒸着法によって形成するために使用する有機金
属錯体であって、真空蒸着法によって上記薄膜を形成す
ることができない、あるいは薄膜の形成が困難な有機金
属錯体の配位子の一または複数が、ジベンゾイルメタ
ン、アセチルアセトン及び2,2,6,6−テトラメチ
ル−3,5−ヘプタジオンからなる群から選ばれるいず
れかに代えられていることを特徴とする、有機金属錯体
である。
【0010】第3の発明にあっては、式(1)
【化12】 で表される化合物または式(2)
【化13】 で表される化合物のいずれかと、ジベンゾイルメタン、
アセチルアセトン及び2,2,6,6−テトラメチル−
3,5−ヘプタジオンからなる群から選ばれるいずれか
と、を希土類金属の配位子として含むことを特徴とす
る、有機金属錯体である。
【0011】第4の発明にあっては、一般式(3)
【化14】 [式中R1は、水素原子、アルキル基、アルキル基の水素
原子の一部または全部をハライド原子で置換した基、ア
ルケニル基、アリール基、または複素環状基である。R2
はアリール基または複素環状基である。]で表されるオ
キサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導体と、ジベン
ゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,6,6−
テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる群から選
ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子として含むこ
とを特徴とする、有機金属錯体である。
【0012】第5の発明にあっては、一般式(4)
【化15】 [式中R1はアリール基または複素環状基である。]で表
されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導体
と、ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンから
なる群から選ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子
として含むことを特徴とする、有機金属錯体である。
【0013】第6の発明にあっては、式(5)
【化16】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体、式(6)
【化17】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体、式(7)
【化18】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体、式(8)
【化19】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体、式(9)
【化20】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体、式(10)
【化21】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体及び式(11)
【化22】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体からなる群から選ばれるいずれかと、ジベンゾイルメ
タン、アセチルアセトン及び2,2,6,6−テトラメ
チル−3,5−ヘプタジオンからなる群から選ばれるい
ずれかと、を希土類金属の配位子として含むことを特徴
とする、有機金属錯体である。
【0014】第7の発明にあっては、中性配位子を希土
類金属の配位子として含むことを特徴とする、第3,
4,5または第6の発明に係る記載の有機金属錯体であ
る。
【0015】第8の発明にあっては、希土類金属が、ユ
ウロピウム、サマリウム、テルビウム及びネオジムから
なる群から選ばれるいずれかであることを特徴とする、
第3,4,5,6または第7の発明に係る有機金属錯体
である。
【0016】第9の発明にあっては、第2,3,4,
5,6,7または第8の発明に係る有機金属錯体が真空
蒸着されていることを特徴とする、電界発光素子であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】式1で表される化合物は2−ヒド
ロキシピリジン−N−オキシドであり、試薬として一般
的に販売されている。式2で表される化合物は、2−メ
チル7−ヒドロキシピリジンを氷酢酸に入れ、更にその
中に過酸化水素水を10容量%入れて酸化することによっ
て容易に合成できる。
【0018】式中のR1、R2において、アリール基の水素
原子および複素環状基の水素原子は、アルキル基、アル
キル基の水素原子の一部または全部をハライド原子で置
換した基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルコキシル基、ア
ミノ基、スルフォン基、ニトロ基、ニトリル基、ハライ
ド原子、メルカプト基、またはカルボニル基で置換され
ても良い。なお、上記置換される各基や原子は、互いが
同じ基であっても,一部異っていても、全部が異なって
いても良い。
【0019】本発明の「真空蒸着法によって上記薄膜を
形成することができない、あるいは薄膜の形成が困難な
有機金属錯体」としては、例えば、一般式(12)
【化23】 [式中R3は、ナフチル基、ビフェニル基、アントラニル
基、フェナンチル基、ピレニル基、ニトリル基、ニトリ
ル基で置換したフェニル基、またはトリフェニルアミン
である。なお、上記置換される各基や化合物は、互いが
同じ基や化合物であっても,一部異っていても、全部が
異なっていても良い。]で表されるβ−ジケトン誘導体
を配位子として含む有機金属錯体等が挙げられるが、上
記したものに限定されない。
【0020】なお、一般式(12)で表される化合物
は、一般に、各々に対応するエステル類とケトン類から
クライゼン(Claisen)縮合反応により合成する。即
ち、各々に対応するケトンとエステルを塩基触媒(ナト
リウムアミド、ナトリウムアルコキシド、水素化ナトリ
ウムのいずれか)の存在下で、反応温度-80〜40℃下、
反応溶媒としてテトラヒドラフラン(THF)を用い、
反応時間24〜100時間で容易に合成される。
【0021】また、一般式(12)表されるβ−ジケト
ン誘導体を配位子として含む有機金属錯体は、次によう
にして合成する。即ち、ビーカーに各々に対応する配位
子と、溶媒(アセトン、エタノール、メタノール、TH
F及びアセトニトリルからなる群から選ばれるいずれ
か)を入れ、撹拌しながら溶かす。その溶液中に量論組
成で金属塩を入れる。撹拌を続けながら沈殿が生成する
まで、1N水酸化ナトリウム溶液をゆっくり滴下してい
く。析出を始めたら室温から約60℃に加熱し、更に24時
間撹拌を続けると固形物が生成する。その後撹拌を止
め、その固形物を濾過して水で洗浄する。その後、各種
溶媒(アセトン、THF、メタノール、エタノール及び
アセトニトリルからなる群から選ばれるいずれかまたは
それらのいずれかを混合した溶媒)で再結晶し、目的と
する有機金属錯体を得る。
【0022】有機金属錯体の金属としては、ユウロピウ
ム、サマリウム、テルビウム、ネオジムの他、スカンジ
ウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジ
ム、プロメチウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、ホ
ルミニウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、
ルテチウム等の希土類金属を挙げることができる。
【0023】中性配位子は、o−フェナントロリン、バ
ソフェナントロリン、バソクプロイン、ビピリジン及び
トリフェニルホスフィンオキシドからなる群から選ばれ
るいずれかが使用される。
【0024】電界発光素子は、通常、基板、透明電極
(陽極)、ホール輸送層、本発明に係る有機金属錯体、
電子輸送層、背面電極(陰極)を順次積層することによ
り形成される。他の構造としては、透明電極の上に有
機金属錯体を設け、その上に陰極を設けたものや、透
明電極の上にホール輸送性を有する有機半導体(TP
D、PVK、α−NPDなど)を設け、その上に有機金
属錯体を設け、更にその上に陰極を設けたもの、透明
電極の上に有機金属錯体を設け、その上に電子輸送性を
有する有機半導体を設け、その上に陰極を設けたものを
挙げることができる。
【0025】電子輸送性を有する有機半導体としては、
オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、アルミ
キノリノール錯体を挙げることができる。
【0026】なお、上記の場合において有機金属錯体
は、それ単独で用いられる場合もあるし、他の有機半導
体に混合して用いられる場合もある。
【0027】基板としては、ガラス、プラスチック、金
属薄膜等を挙げることができる。透明電極(陽極)とし
ては、インジウム錫オキシド(ITO)、酸化チタン、
酸化錫等を、真空蒸着法、スパッタリング法、ゾルゲル
法により薄膜に形成したもの等を挙げることができる。
【0028】ホール輸送層としては、ポリビニルカルバ
ゾール(PVK)、フェニレンジアミン誘導体、トリフ
ェニルアミン誘導体等を、蒸着法、スピンコート法等に
より薄膜に形成したもの等を挙げることができる。
【0029】電子輸送層としては、3−(4−ビフェニ
ル)−4−フェニル−5−ターシャルブチルフェニル−
1,2,4−トリアゾール(TAZ)、ニトロ置換フルオ
レノン誘導体、ジフェニルキノン誘導体等を挙げること
ができる。背面電極(陰極)としては、リチウム、アル
ミニウム、マグネシウム、銀等を挙げることができる。
【0030】一般式(3)
【化24】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体は、図1に示すような過程を経て製造される。図1は
一般式(3)に示す生成物質の合成過程のフロー図であ
る。まず、なす型フラスコに反応物質1、反応物質2及
び溶媒(エタノール、1−プロパノール、1−ブタノー
ル及び1−アミルアルコールからなる群から選ばれるい
ずれか)を入れ、60℃から溶媒の還流する温度下で、6
〜200時間反応させる。その後、常温程度に下げ結晶を
析出する。この結晶を吸引濾過し、メタノールとエーテ
ルで順次洗浄した後、真空乾燥して中間物質1を得る。
【0031】中間物質1を酢酸鉛と共にクロロホルム中
に溶解し、常温で24〜200時間攪拌し反応させる。反応
後、蒸留水を加え、酢酸鉛を蒸留水中に抽出し、下層の
有機層を取り出し、炭酸ナトリウムで洗浄する。有機層
中の水分を硫酸ナトリウムで脱水する。その後、液層を
分離してローラリーエバポレータにより、加熱減圧して
クロロホルムを除き、残った固形物をアセトンに溶解し
て再結晶し、中間物質2を得る。
【0032】窒素雰囲気下で、中間物質2、反応物質3
及び触媒(ナトリウムアミド、ナトリウムアルコキシド
及び水素化ナトリウムからなる群から選ばれるいずれ
か)の存在下でTHFに溶解する。この溶液を−80〜40
℃の温度で、24〜100時間攪拌して反応させ、一般式
(3)に示す生成物質を得る。
【0033】一般式(4)
【化25】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
体は、下記図2に示すような過程を経て製造される。図
2は一般式(4)に示す生成物質の合成過程のフロー図
である。上記一般式(4)に示す生成物質は、上記一般
式(3)に示す生成物質を合成する方法とほぼ同一の条
件で、反応物質1aと反応物質2aとを反応させて中間
物質1aを合成し、中間物質1aから中間物質2aを合
成する。その後、中間物質2aに反応物質3aを反応さ
せ、一般式(4)に示す生成物質を得る。
【0034】
【実施例】実施例1 (2−ヒドロキシピリジン−N−オキシドとジベンゾイ
ルメタンを配位子とする有機金属錯体の合成) 式(1)
【化26】 で表される配位子2−ヒドロキシピリジン−N−オキシ
ド(東京化成株式会社製の試薬)を用意する。
【0035】ビーカーに化26の2−ヒドロキシピリジ
ン−N−オキシド0.11gと、ジベンゾイルメタン0.44g
と、アセトン50mlを入れ、撹拌しながら溶かす。その溶
液中に塩化ユウロピウム六水和物0.37gを入れる。撹拌
を続けながら沈殿が生成するまで、1N水酸化ナトリウ
ム溶液をゆっくり滴下していく。析出を始めたら約60℃
に加熱し、更に1時間撹拌を続けると固形物が生成す
る。その後撹拌を止め、その固形物を濾過してメタノー
ルで洗浄する。次に、この固形物をアセトンに溶解して
数日間放置することにより、再結晶を行った。再結晶で
得られた化合物を濾過し、真空乾燥して、目的とする下
記有機金属錯体(化27)を0.61g得た。 式(13)
【化27】
【0036】得られた化合物が目的物(化27)である
ことは、質量分析器(日本電子製JMS-AX505H)により確
認した。[質量スペクトル:M/Z=486(分子イオンからジ
ベンゾイルメタンを離脱したイオン)]。
【0037】(化27の有機金属錯体の発光スペクト
ル)図3は本発明に係る化27の有機金属錯体の発光ス
ペクトルの特性図である。化27の有機金属錯体を蛍光
分光光度計(日本分光株式会社製 FP-777W)で測定し
たところ、図3に示すようにスペクトル幅の狭いシャー
プな発光が得られた。
【0038】(化27の有機金属錯体の蒸着確認試験)
化27の有機金属錯体を真空蒸着できるかどうか、以下
のような方法で確認試験を行った。中性洗剤、アセト
ン、エタノールを用いてガラス基板(市販のスライドグ
ラス)を超音波洗浄した。このガラス基板を蒸着装置の
基板ホルダーに固定し、2.0×10-4Paまで減圧した。そ
の後、化27の有機金属錯体を蒸着速度0.2nm/secで50n
mの厚さに蒸着した。その時、蒸着装置内の真空度は著
しく低下することなく、2.0×10-4〜3.0×10-4Pa程度
に保たれた。また、その蒸着膜を蛍光分光光度計(日本
分光株式会社製 FP-777W)で測定したところ、ユウロ
ピウム錯体特有のシャープなスペクトルの蛍光が確認さ
れた。以上のことから、化27の有機金属錯体は熱分解
されることなく、真空蒸着法によって膜形成が可能であ
ることが確認された。
【0039】なお、化27の有機金属錯体の溶媒に対す
る溶解性を検討したところ、アセトン、エタノール、ク
ロロホルム等の有機溶媒に溶解可能であった。よって、
錯体を溶媒に溶解させて行うスピンコート法による薄膜
形成についても、容易に可能であるということが分かっ
た。
【0040】(化27の有機金属錯体を使用した電界発
光素子の作製)図4は本発明に係る化27の有機金属錯
体を使用した電界発光素子の側面視説明図、図5は図4
に示す電界発光素子の発光スペクトルの特性図である。
化27の有機金属錯体を用いて、次のようにして、電界
発光素子を作製した。
【0041】透明電極(ITO)(符号2)が100nmの
厚みにスパッタリングされているガラス基板(符号1)
上に、ポリビニルカルバゾール(TPD)(符号3)を
約50nmの厚みに真空蒸着法(2.0×10-4Pa、後同じ)に
よって薄膜を形成する。その上に化27の有機金属錯体
(符号4)を真空蒸着法により約10nmの厚みに蒸着す
る。更にその上に、TAZ(符号5)を約25nm蒸着す
る。また更にその上に、Alq3(トリス(8−ヒドロ
キシキノリン)アルミニウム)(符号6)を30nm蒸着す
る。更にその上に電極としてMgAg6(符号7、マグ
ネシウムと銀との重量比で10対1の合金である。)を
約200nm蒸着し、積層した電極を得た。なお、図中8は
電極である。
【0042】この電界発光素子10に、電圧20V、電流
140mA/cmを印加して発光させた。その発光輝度を輝度
計(ミノルタ LS-110)で測定したところ、110cd/m
であった。また発光スペクトルをマルチチャンネル検出
器(浜松ホトニクス PMA-11)で測定したところ、主な
発光波長は約612nmで、発光スペクトルの幅は12nmであ
った。
【0043】実施例2 (2−ヒドロキシピリジン−N−オキシドと、ジベンゾ
イルメタンと、中性配位子であるo-フェナントロリン
を配位子とする有機金属錯体の合成)ビーカーに化1の
2−ヒドロキシピリジン−N−オキシド0.11gと、ジベ
ンゾイルメタン0.44gと、o-フェナントロリン一水和
物0.2gと、アセトン50mlを入れ、撹拌しながら溶かす。
その溶液中に塩化ユウロピウム六水和物0.37gを入れ
る。その後、実施例1とほぼ同様の方法により、目的と
する下記有機金属錯体(化28)0.65gを得た。なお、
有機金属錯体の再結晶には、溶媒としてアセトン/エタ
ノール混合溶媒を使用した。 式(14)
【化28】
【0044】得られた化合物が目的物(化28)である
ことは、質量分析器(日本電子製JMS-AX505H)により確
認した。[質量スペクトル:M/Z=666(分子イオンからジ
ベンゾイルメタンを離脱したイオン)]。
【0045】(化28の有機金属錯体の蒸着確認試験)
化28の有機金属錯体を真空蒸着できるかどうかを、実
施例1と同様の方法で確認した。その結果、化28の有
機金属錯体は熱分解されることなく、真空蒸着法によっ
て膜形成が可能であることが確認された。
【0046】(化28の有機金属錯体を使用した電界発
光素子の作製)化28の有機金属錯体を使用し、実施例
1と同様の構成の電界発光素子を作製した。この電界発
光素子に、電圧20V、電流180mA/cmを印加して発光さ
せたところ、輝度は185cd/mであった。
【0047】実施例3 (オキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導化合物
と、ジベンゾイルメタンと、o−フェナントロリンを配
位子とする有機金属錯体の合成)まず、式(5)
【化29】 で表される配位子を次のようにして合成した。
【0048】ベンゾイルヒドラジン5.44gとテレフタル
アルデヒド酸メチル6.56gを100℃の1−ブタノール中で
6時間撹拌した。常温程度に放冷後析出した白色析出物
を吸引ろ過し、その析出物をメタノール100mlと少量の
エーテルにより順次洗浄した。洗浄後真空乾燥し、7.66
gの下記化合物を回収した。 式(15)
【化30】
【0049】次になす型フラスコ中に、上記化合物7.56
g(同定サンプルを除いたもの)と酢酸鉛(IV)12.47g
を入れ、更にクロロホルム200mlを入れて常温で1晩撹
拌する。1晩撹拌した後その反応液を分液ロートに移し
蒸留水200mlを入れ振盪する。これにより蒸留水層に酢
酸鉛を抽出し、下層の有機層を分液ロートから排出す
る。その排出した有機層を再び分液ロートに戻し、中和
するために10%炭酸ナトリウム150mlを分液ロートに入れ
振盪する。その後、再度有機層を取り出して再度分液ロ
ートに戻す。分液ロート内に水200mlを入れ振盪した
後、有機層をとり出する。その有機層に硫酸ナトリウム
を適量入れ30〜60分間脱水する。次に、液層を分離して
ロータリーエバポレーターにより加熱・減圧して固まる
まで乾燥して固形物を得る。この固形物をアセトンに溶
解し、数日間放置することにより、再結晶して下記化合
物を2.81gを得た。式(16)
【化31】
【0050】上記した化31の化合物2.81g、アセトフ
ェノン8.6g、ナトリウムアミド2.8g、乾燥THF(合成
を阻害しないように、水分を除いたテトラヒドロフラ
ン)40mlを、窒素雰囲気下で密封状態にした三角フラス
コ中で48時間撹拌する。得られた反応液を塩酸で中和し
沈殿物質を濾過して濾過物を取り出す。この濾過物を十
分な量の蒸留水とメタノールとにより洗浄し、洗浄後の
濾過物をアセトン/THFの混合溶剤で溶解し、数日間
放置することにより再結晶させ、2.62gの物質を得た。
【0051】得られた化合物が目的物(化29)である
ことは、赤外吸収スペクトル検出器(島津製作所製 FT
IR−8600)及び質量分析器(日本電子製 JMS-AX505H)
により確認した。[赤外吸収スペクトル:1596cm-1(β
−ジケトン);質量スペクトル:M/Z=368(分子イオ
ン)]。
【0052】希土類金属であるユウロピウムに化29の
化合物を配位子とした有機金属錯体を次のようにして合
成した。ビーカーに化29の化合物0.37gと、ジベンゾ
イルメタン0.45g、o-フェナントロリン一水和物0.2g
と、THF20mlを入れ、撹拌しながら溶かす。その溶液
中に塩化ユウロピウム六水和物0.37gを入れる。撹拌を
続けながら沈殿が生成するまで1N水酸化ナトリウム溶
液をゆっくり滴下していく。析出を始めたら約60℃に加
熱して、更に1時間撹拌すると固形物が生成する。その
後撹拌を止め、その固形物を濾過してエタノールで洗浄
する。その後、濾過物を真空乾燥し、目的とする下記有
機金属錯体(化32)を0.97g得た。 式(17)
【化32】
【0053】(化32の有機金属錯体の発光スペクト
ル)図6は本発明に係る化32で示す有機金属錯体の発
光スペクトルの特性図である。化32の有機金属錯体を
蛍光分光光度計(日本分光株式会社製 FP-777W)で測
定したところ、図6に示すようにスペクトル幅の狭いシ
ャープな発光が得られた。
【0054】(化32の有機金属錯体の蒸着確認試験)
化32の有機金属錯体を真空蒸着できるかどうかを、実
施例1と同様の方法で確認した。その結果、化32の有
機金属錯体は熱分解されることなく、真空蒸着法によっ
て膜形成が可能であることが確認された。
【0055】(化32の有機金属錯体を使用した電界発
光素子の作製)化32の有機金属錯体を使用し、実施例
1と同様の構成の電界発光素子を作製した。この電界発
光素子に、電圧20V、電流110mA/cmを印加して発光さ
せたところ、輝度は83cd/mであった。
【0056】実施例4 (1−(N,N’−ジフェニルアミノ)−3−フェニル
プロパン−1,3−ジオンと、ジベンゾイルメタンと、
o−フェナントロリンを配位子とする有機金属錯体)ま
ず、式(18)
【化33】 で表される1−(N,N’−ジフェニルアミノ)−3−
フェニルプロパン−1,3−ジオンを次のようにして合
成した。
【0057】アセトフェノン2.4gとナトリウムアミド
1.56gをエチルエーテル中20mlに溶かし10分攪拌(溶液
A)し、その後、エチル−4−(ジフェニルアミノ)ベ
ンゾエート3gを5mlに溶かし溶液Aに滴下、2時間還流し
た。その溶液を塩酸で中和し、水20mlを加え、クロロホ
ルム30mlで抽出した。クロロホルムを脱水乾燥後、ロー
タリーエバポレーターで濃縮した後、カラムクロマトグ
ラフィ(シリカゲル)により緑色成分を分取、エタノー
ルにより再結晶して、1−(N,N’−ジフェニルアミ
ノ)−3−フェニルプロパン−1,3−ジオンを得た。
【0058】得られた化合物が目的物(化33)である
ことは、赤外吸収スペクトル検出器(島津製作所製 FT
IR−8600)及び質量分析器(日本電子製 JMS-AX505H)
により確認した。[赤外吸収スペクトル:1596cm-1(β
−ジケトン);質量スペクトル:M/Z=391(分子イオ
ン)]。
【0059】希土類金属であるユウロピウムに化33の
化合物を配位子とした有機金属錯体を次のようにして合
成した。ビーカーに化33の1−(N,N’−ジフェニ
ルアミノ)−3−フェニルプロパン−1,3−ジオン0.
17gと、ジベンゾイルメタン0.18gと、o-フェナント
ロリン一水和物0.08gと、THF20mlを入れ、撹拌しな
がら溶かす。その溶液中に塩化ユウロピウム六水和物0.
15gを入れる。撹拌を続けながら沈殿が生成するまで1
N水酸化ナトリウム溶液をゆっくり滴下していく。析出
を始めたら約60℃に加熱して、更に1時間撹拌すると固
形物が生成する。その後撹拌を止め、その固形物を濾過
してエタノールで洗浄する。その後、濾過物を真空乾燥
し、目的とする下記有機金属錯体(化34)を0.34g得
た。 式(19)
【化34】
【0060】(化34の有機金属錯体の発光スペクト
ル)図7は本発明に係る化34の有機金属錯体の発光ス
ペクトルの特性図である。化34の有機金属錯体を蛍光
分光光度計(日本分光株式会社製 FP-777W)で測定し
たところ、図7に示すようにスペクトル幅の狭いシャー
プな発光が得られた。
【0061】(化34の有機金属錯体の蒸着確認試験)
化34の有機金属錯体を真空蒸着できるかどうかを、実
施例1と同様の方法で確認した。その結果、化34の有
機金属錯体は熱分解されることなく、真空蒸着法によっ
て膜形成が可能であることが確認された。
【0062】(化34の有機金属錯体を使用した電界発
光素子の作製)化34の有機金属錯体を使用し、実施例
1と同様の構成の電界発光素子を作製した。この電界発
光素子に、電圧20V、電流110mA/cmを印加して発光さ
せたところ、輝度は60cd/mであった。
【0063】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。なお、本発明は実施例に限定
されるものではなく、特許請求の範囲の記載内において
種々の変形が可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。即ち、本発明に係る有機金属錯体の製造方法で
は、電界発光素子の薄膜を形成することができない、あ
るいは薄膜の形成が困難な有機金属錯体の一または複数
を、ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,
2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンから
なる群から選ばれるいずれに代えることによって、真空
蒸着法によって薄膜を形成することができる有機金属錯
体を製造することができる。したがって、本発明に係る
有機金属錯体を真空蒸着することで電界発光素子を作製
することができるので、均質な膜が得られやすく、かつ
ピンホールが生成しにくい。また、スピンコート法で問
題となっていた電極や有機物の劣化が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般式(3)に示す生成物質の合成過程のフ
ロー図。
【図2】 一般式(4)に示す生成物質の合成過程のフ
ロー図。
【図3】 本発明に係る化27の有機金属錯体の発光ス
ペクトルの特性図。
【図4】 本発明に係る化27の有機金属錯体を使用し
た電界発光素子の側面視説明図。
【図5】 図4に示す電界発光素子の発光スペクトルの
特性図。
【図6】 本発明に係る化32で示す有機金属錯体の発
光スペクトルの特性図。
【図7】 本発明に係る化34の有機金属錯体の発光ス
ペクトルの特性図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極(ITO) 3 ポリビニルカルバゾール(TPD) 4 化12の有機金属錯体 5 TAZ 6 Alq3 7 MgAg6 8 電極 10 電界発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB00 AB18 CA01 CA04 CA05 CB01 CB03 DA00 DB03 EB00 FA01 FA03 4C055 AA17 BA02 BA03 BA05 BA06 BA42 CA01 DA01 GA02 4C056 AA01 AB02 AC07 AD01 AE03 FA04 FA09 FA10 FB01 FC01 4H048 AA01 AA02 AB92 AC25 AC44 AC59 VA11 VA20 VA22 VA32 VA70 VB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空蒸着法によって電界発光素子の薄膜
    を形成することができない、あるいは薄膜の形成が困難
    な有機金属錯体を、真空蒸着法によって薄膜形成できる
    ようにした有機金属錯体の製造方法であって、 真空蒸着法によって上記薄膜を形成することができな
    い、あるいは薄膜の形成が困難な有機金属錯体の配位子
    の一または複数を、ジベンゾイルメタン、アセチルアセ
    トン及び2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
    タジオンからなる群から選ばれるいずれかに代えること
    を特徴とする、 有機金属錯体の製造方法。
  2. 【請求項2】 電界発光素子の薄膜を真空蒸着法によっ
    て形成するために使用する有機金属錯体であって、 真空蒸着法によって上記薄膜を形成することができな
    い、あるいは薄膜の形成が困難な有機金属錯体の配位子
    の一または複数が、ジベンゾイルメタン、アセチルアセ
    トン及び2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプ
    タジオンからなる群から選ばれるいずれかに代えられて
    いることを特徴とする、 有機金属錯体。
  3. 【請求項3】 式(1) 【化1】 で表される化合物または式(2) 【化2】 で表される化合物のいずれかと、 ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,
    6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる
    群から選ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子とし
    て含むことを特徴とする、 有機金属錯体。
  4. 【請求項4】 一般式(3) 【化3】 [式中R1は、水素原子、アルキル基、アルキル基の水素
    原子の一部または全部をハライド原子で置換した基、ア
    ルケニル基、アリール基、または複素環状基である。R2
    はアリール基または複素環状基である。]で表されるオ
    キサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導体と、 ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,
    6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる
    群から選ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子とし
    て含むことを特徴とする、 有機金属錯体。
  5. 【請求項5】 一般式(4) 【化4】 [式中R1はアリール基または複素環状基である。]で表
    されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導体
    と、 ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,
    6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる
    群から選ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子とし
    て含むことを特徴とする、 有機金属錯体。
  6. 【請求項6】 式(5) 【化5】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体、 式(6) 【化6】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体、 式(7) 【化7】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体、 式(8) 【化8】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体、 式(9) 【化9】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体、 式(10) 【化10】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体及び式(11) 【化11】 で表されるオキサジアゾールを有するβ−ジケトン誘導
    体からなる群から選ばれるいずれかと、 ジベンゾイルメタン、アセチルアセトン及び2,2,
    6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタジオンからなる
    群から選ばれるいずれかと、を希土類金属の配位子とし
    て含むことを特徴とする、有機金属錯体。
  7. 【請求項7】 中性配位子を希土類金属の配位子として
    含むことを特徴とする、 請求項3,4,5または6記載の有機金属錯体。
  8. 【請求項8】 希土類金属が、ユウロピウム、サマリウ
    ム、テルビウム及びネオジムからなる群から選ばれるい
    ずれかであることを特徴とする、 請求項3,4,5,6または7記載の有機金属錯体。
  9. 【請求項9】 請求項2,3,4,5,6,7または8
    記載の有機金属錯体が真空蒸着されていることを特徴と
    する、 電界発光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024168936A1 (zh) * 2023-02-13 2024-08-22 包头稀土研究院 一种β-二酮类多元稀土配合物及其制备方法和应用

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