JP2001233341A - 保冷輸送用の容器 - Google Patents

保冷輸送用の容器

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JP2001233341A
JP2001233341A JP2000045778A JP2000045778A JP2001233341A JP 2001233341 A JP2001233341 A JP 2001233341A JP 2000045778 A JP2000045778 A JP 2000045778A JP 2000045778 A JP2000045778 A JP 2000045778A JP 2001233341 A JP2001233341 A JP 2001233341A
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Akira Ota
明 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)複数個積み重ねて容易に嵌合させること
ができ、(2)複数個積み重ねて嵌合させた状態で最も上
の容器を持ち上げると容器全体を持ち上げることがで
き、(3)複数個積み重ねて嵌合させた状態から容易に個
々に分離させることができる保冷輸送用の容器を提供す
ること。 【解決手段】 平面形状が長尺狭幅の矩形を呈する直方
体形状で、相互に積み重ねて嵌合可能な発泡合成樹脂製
の保冷輸送用の容器において、この容器の側壁の内側上
縁近傍にはこの側壁内側面の全幅にわたって開口部溝が
刻設され、この容器の側壁外側面の下側中央部には切り
欠かれた杷持部が設けられ、この容器の底壁下側面に
は、平面形状が長尺狭幅の矩形を呈し容器開口部内側に
嵌合可能とされた底壁脚部が下方に突き出されて設けら
れ、この底壁脚部の外周の下端近傍には、この底壁脚部
の全幅にわたって外方に突き出された突条が設けられて
なることを特徴とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷輸送用の容器
に関する。さらに詳しくは、主として魚類、野菜類、花
卉類などを収納して輸送する際に好適に使用される容器
であって、この容器の開口部に他の容器の底壁脚部を嵌
め込むことによって、相互に積み重ねた際に容易に嵌合
させることができ、かつ、嵌合させた状態から容易に個
々に分離させることができる保冷輸送用の容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、漁船から魚市場に揚げられた
魚類を遠隔の消費地に輸送する際、栽培農家で収穫され
た野菜類・花卉類などを市場に輸送する際、これらを市
場から遠隔の消費地に輸送する際、上記種々の物品を小
売店で消費者に販売するまでに保管する際などに、これ
ら物品の鮮度を維持する目的で、断熱性に優れた発泡合
成樹脂から調製された箱型容器(以下、「保冷輸送容
器」ということがある)が使用されている。
【0003】上記保冷輸送容器は、そのメーカーから漁
港・栽培農家などのこの保冷輸送容器を使用する場所
(以下、「容器使用地」ということがある)に輸送する
際、容器使用地でこの保冷輸送容器に物品を収納する
際、容器使用地からこの物品を消費する場所(以下、
「物品消費地」ということがある)に輸送する際、物品
消費地でこの物品を保管・販売する際、および、使用済
の空になった保冷輸送容器を回収して再使用に供する際
などには、保冷輸送容器の開口部の上側に他の保冷輸送
容器の底壁を重ねて複数個積み重ねるのが普通である。
【0004】特に、上記保冷輸送容器を輸送に供する際
には、通常、この複数の保冷輸送容器は積み重ねられた
上で梱包される。この梱包の際には、複数個の保冷輸送
容器を積み重ねて結束紐で結束したり、保冷輸送容器を
単に複数個積み重ねた状態でプラスチックフィルム製の
袋に収納することが多く、時には、保冷輸送容器を単に
複数個積み重ねた状態で段ボール箱に収納したり、複数
個積み重ねた保冷輸送容器を結束紐で結束した状態でプ
ラスチックフィルム製の袋に収納することもある。従来
の保冷輸送容器においては、上記のように複数個積み重
ねる際、積み重ねた状態で結束紐で結束する際、段ボー
ル箱やプラスチックフィルム製の袋に収納する際に横ず
れするなどの問題があり、梱包作業が極めて煩雑であっ
た。
【0005】また、上記保冷輸送容器を梱包する際に
は、結束紐、箱、袋などの梱包用具を別途用意する必要
があってコスト高となるという欠点があり、かつ、この
保冷輸送容器は柔らかい発泡合成樹脂で調製されるた
め、結束紐で強く結束すると保冷輸送容器の表面に傷が
つき、保冷輸送容器の商品価値を低下させるという欠点
もあった。さらに、上記の梱包状態を解いて保冷輸送容
器を分離させる際には、結束紐で結束していない場合に
はこの保冷輸送容器を箱、袋などから取り出す際に一個
ずつ取り出さなければならず、結束紐で結束している場
合にはこの結束紐を切断する作業が必要となるため、こ
の解梱包作業も極めて煩雑であるという欠点があった。
【0006】さらに、上記保冷輸送容器を容器使用地に
輸送して物品を収納する際や、物品消費地に輸送して物
品を販売した際に、空の(または空になった)保冷輸送
容器を積み重ねて保存したり持ち運ぶ場合があるが、持
ち運ぶ際には最も下になったものを持たなければなら
ず、この際に積み重ねられた空の保冷輸送容器を傾斜さ
せたり、軽い衝撃を与えると横ずれして容易に崩れてし
まうという欠点があった。さらに、この保冷輸送容器は
極めて軽量であるため、空の状態で置かれると容器使用
地・物品消費地などで中程度以上の風が吹いた場合に、
飛ばされ易いという欠点もあった。
【0007】上記の梱包に係る横ずれの問題を解決した
保冷輸送容器として、容器本体に蓋体を施蓋し、その蓋
体の上面に段部を設け、この段部に施蓋した他の容器本
体の底壁の下面脚部を相互に係合させて安定的に積み重
ね可能な保冷輸送容器が提案されている(特開平6−9
2374号公報、特開平8−58846号公報参照)。
この構造の保冷輸送容器は、積み重ねた際に相互に横ず
れしないために、持ち運び作業、梱包作業および解梱包
作業が容易となるが、単に積み重ねただけでは輸送中の
車両の振動によって崩れてしまうという欠点があるため
にやはり結束紐を使用した梱包が必要であり、上記の梱
包に係る横ずれ以外の問題は解決されていなかった。
【0008】そこで、上記の欠点を改良したものとし
て、保冷輸送容器の開口縁部に段部を設け、他の保冷輸
送容器の底壁に底壁脚部を設けて、前者の段部に後者の
底壁脚部を嵌合可能とした構造の保冷輸送容器が提案さ
れている。この構造の保冷輸送容器を複数個積み重ねる
と、下側の保冷輸送容器の開口部に上側の保冷輸送容器
の底壁脚部が強固に嵌合するので容易に外れなくなり、
持ち運ぶ際に最も下の容器を持つ必要はなく、また、傾
斜させたり、衝撃を与えても横ずれすることがないの
で、結束紐を使用することなく梱包ができ、結束紐を使
用しない分だけ梱包作業や解梱包作業が簡略化される場
合がある。しかし、容器使用地や物品消費地に輸送され
た後に、嵌合状態にある複数個の保冷輸送容器を個々に
分離させるのが困難であるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記した
状況に鑑み、上記欠点を一挙に解決した保冷輸送用の容
器を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至ったものである。本発明の目的は次の通りであ
る。 1.空の容器同士を複数個積み重ねて容易に嵌合させる
ことができる、保冷輸送用の容器を提供すること。 2.空の容器同士を複数個積み重ねて嵌合させた状態と
すると、最も上の容器を持ち上げた場合に積み重ねた複
数個の容器全体を持ち上げることができる、保冷輸送用
の容器を提供すること。 3.空の容器同士を複数個積み重ねて嵌合させた状態か
ら容易に個々に分離させることができる、保冷輸送用の
容器を提供すること。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、平面形状が長尺狭幅の矩形を呈する直
方体形状で、相互に積み重ねて嵌合可能な発泡合成樹脂
製の保冷輸送用の容器において、この容器の長尺および
/または狭幅の側壁の内側上縁近傍には、この側壁内側
面の全幅にわたって開口部溝が刻設され、長尺および/
または狭幅の側壁外側面の下側中央部には切り欠かれた
把持部が設けられ、この容器の底壁下側面には、平面形
状が長尺狭幅の矩形を呈し容器開口部内側に嵌合可能と
された底壁脚部が下方に突き出されて設けられ、長尺お
よび/または狭幅の底壁脚部の外周の下端近傍には、こ
の長尺および/または狭幅の底壁脚部の全幅にわたって
外方に突き出された突条が設けられてなることを特徴と
する保冷輸送用の容器を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る保冷輸送用の容器は、平面形状が長尺狭幅
の矩形を呈する底壁と、この底壁の長尺の辺に垂設され
た長尺の側壁と、この底壁の狭幅の辺に垂設された狭幅
の側壁から構成され、上側が開口したマッチ箱に類似し
た直方体形状とされてなる。この保冷輸送用の容器は、
複数個を積み重ねる際に上側の容器の脚部を下側の容器
の開口部に嵌合可能とされ、発泡合成樹脂から調製され
る。
【0012】本発明に係る保冷輸送用の容器の大きさ
は、その内部に収納する物品の種類、積み重ね易さ、輸
送の容易さなどを勘案して適宜決めることができる。例
えば、平面形状の長尺の辺を30〜150cm、狭幅の辺
を20cm〜70cmの範囲とし、高さを5cm〜70cmの範
囲とすることができる。この保冷輸送用の容器の側壁や
底壁の厚さは、本発明容器の大きさによって異なるが、
15mm〜50mmの範囲とすることができる。
【0013】本発明に係る保冷輸送用の容器は、その開
口部の長尺および/または狭幅の側壁の内側面の上縁近
傍に、この側壁内側面の全幅にわたって開口部溝が刻設
される。保冷輸送用の容器の把持部の多くは狭幅の側壁
に設けられるので、この開口部溝は狭幅の側壁にのみ設
けるのが好ましい。ここで「上縁近傍」とは、この側壁
の高さ(容器の深さ)にもよるが、この側壁の上縁から
約2mm〜10mm程度離れた位置をいう。この開口部溝の
延在方向に垂直に切断した際の断面形状は、半円形、三
角形、矩形、台形、鳩尾形などとすることができる。こ
の開口部溝の幅および深さは、この保冷輸送用の容器の
大きさを勘案して適宜決めることができ、例えば、幅を
2mm〜6mmの範囲、深さを1mm〜3mmの範囲とすること
ができる。この開口部溝は一本で充分であるが、複数本
刻設することもできる。
【0014】上記開口部溝は、本発明に係る保冷輸送用
の容器を複数個積み重ねて上側の容器の底壁脚部を下側
の容器の開口部内側に嵌め込んだ際に、上側の容器の底
壁脚部に設けられた突条を嵌合させるものである。この
開口部溝と突条とを嵌合させることによって、これら上
下容器同士は横からの力や衝撃、風などに抗して簡単に
は分離しにくくなり、この容器を空の状態で複数個積み
重ねて嵌合させた場合に、この積み重ねられた容器のう
ち任意の容器の把持部に指を入れて持ち上げると、この
積み重ねられた容器全体を持ち上げることができる。ま
た、嵌合状態にある上下容器は、上側の容器を持ち上げ
た状態で下側の容器を指で下方に押すことによって容易
に分離させることができる。開口部溝と突条との嵌合の
強さは、上記開口部溝の幅および深さ、突条の幅および
高さなどを変えることによって容易に設定することがで
きる。
【0015】本発明に係る保冷輸送用の容器の長尺およ
び/または狭幅の側壁外側面の下側中央部には、切り欠
かれた把持部が設けられる。この把持部は、容器の持ち
運び、容器の梱包、積み重ね、解梱包、物品の収納、輸
送などの際の把持部とされる。特に、嵌合した本発明に
係る保冷輸送用の容器を個々に分離させる際には、上記
のとおり、上側の容器を複数の指で持ち上げ、他の指に
よって下側の容器を下方に押して分離させるが、上記把
持部はこれらの指の動きを自由にする空間となる。この
把持部は、上記のような空間があればいかなる大きさ、
形状でもよく、例えば、深さが1cmで平面形状が10cm
×3cmの長方形状を呈する切り欠かれた把持部を、その
長い辺を底壁の辺に沿わせて設けることができる。
【0016】本発明に係る保冷輸送用の容器には、その
底壁下側面に、平面形状が長尺狭幅の矩形を呈し容器開
口部内側に嵌合可能とされた底壁脚部が下方に突き出さ
れて設けられる。この底壁脚部は、狭幅の底壁脚部と長
尺の底壁脚部とにより構成され、矩形状の底壁脚部の外
側寸法が容器開口部の側壁の内側寸法とほぼ同一とされ
る。底壁脚部の高さは、本発明に係る保冷輸送用の容器
の大きさ、積み重ね易さなどを勘案して適宜決めること
ができ、例えば10mm〜50mmの範囲で選ぶことができ
る。この底壁脚部は、上側の容器を下側の容器に積み重
ねる際に、上側の容器に設けられたこの底壁脚部が下側
の容器の開口部内側に嵌合されて、積み重ねた上下容器
同士が相互に横ずれしないようにするという機能を果た
す。
【0017】上記した長尺および/または狭幅の底壁脚
部の下端近傍には、この長尺および/または狭幅の底壁
脚部の全幅にわたって外方に突き出された突条が設けら
れる。この突条は、前記した開口部溝に対応させて設け
るが、狭幅の底壁脚部のみに設けてもよい。この突条の
延在方向に垂直に切断した際の断面形状や、この突条の
幅および高さは、前記した開口部溝の断面形状、幅、深
さに対応させて決めるものとし、この突条の数も、開口
部溝の数に合わせた数とするのが好ましい。この突条
は、前記したとおり、この突条が設けられた上側の容器
の底壁脚部を下側の容器の開口部内側に嵌め込んだ際
に、下側の容器の長尺および/または狭幅の側壁の上縁
近傍に設けられた開口部溝に嵌合されるものである。
【0018】上記底壁脚部の突条は、その延在方向の中
央部付近で外方へ膨出させ、その平面形状を円弧状とす
ることができる。突条をこのような形状にして外方へ膨
出させると、この突条を開口部溝に嵌合させ易くなり、
かつ、この突条を開口部溝に嵌合させた後にもこの突条
を開口部溝から分離させ易くなる。なお、この突条の延
在方向の中央部付近の最も外方に膨出させた部分を、開
口部溝の内壁に接触するようにして形成するのが好まし
い。
【0019】本発明に係る保冷輸送用の容器は、その開
口部溝の上側部を、長尺および/または狭幅の側壁の幅
方向の中央部付近で内方へ膨出させ、その平面形状を円
弧状とすることができる。開口部溝の上側部を上記のよ
うな形状にして内方に膨出させると、上側の容器の底壁
脚部を下側の容器の開口部内側に嵌め込んだ際には、上
側の容器の底壁脚部の突条が下側の容器の長尺および/
または狭幅の側壁の上縁近傍に設けられた開口部溝に嵌
合され、このように嵌合させた複数の容器は、軽い衝撃
や中程度以上の風などによっては一層分離しにくくな
る。
【0020】本発明に係る保冷輸送用の容器を複数個積
み重ねる際には、上側の容器の底壁脚部を下側の容器の
開口部内側に嵌め込み、同時に、上側の容器の長尺およ
び/または狭幅の底壁脚部に設けられた突条を、下側の
容器の長尺および/または狭幅の側壁の上縁近傍に設け
られた開口部溝に嵌合させる。なお、この状態では、上
側の容器の底壁下側面の周縁部分を、下側の容器の側壁
の上縁に当接させるのが好ましい。複数個嵌合させて積
み重ねられた本発明に係る保冷輸送用の容器を個々に分
離させるには、上側の容器の把持部に指を掛けて持ち上
げ、この際下側の容器の側壁上縁に指を掛けて下方に押
すことにより、極めて容易に分離させることができる。
【0021】本発明に係る保冷輸送用の容器の材料とな
る発泡合成樹脂としては、発泡ポリスチレン、発泡ポリ
エチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレンと発
泡ポリエチレンとの混合物、などを挙げることができる
が、これら例示したものに限定されるものではない。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。
【0023】図1は、本発明に係る保冷輸送用の容器の
一例の部分平面図であり、図2は、図1のII−II部分に
おける部分拡大断面図である。図3は、図1に示した保
冷輸送用の容器の部分底面図であり、図4は、図3のIV
−IV部分における部分拡大断面図である。図5は、図1
に示した保冷輸送用の容器を2個積み重ねて嵌合させた
状態の部分拡大断面図である。図6は、本発明に係る保
冷輸送用の容器の他の例の部分平面図であり、図7は、
図6のVII−VII部分における部分拡大断面図であり、図
8は、図6に示した保冷輸送用の容器と図3に示した保
冷輸送用の容器とを積み重ねて嵌合させた状態の部分拡
大断面図である。
【0024】図1ないし図4に示した本発明に係る保冷
輸送用の容器10(以下、単に「容器10」と略称す
る)には、その狭幅の側壁11の上縁12の近傍に開口
部溝13が設けられている。図2に示すとおり、この開
口部溝13を長さ方向に直角に切断した際の断面形状は
半円形状とされている。また、図3および図4に示すと
おり、この容器10には、その狭幅の側壁11の下側中
央部に切り欠かれた把持部14が設けられている。ま
た、その底壁下側面15に平面形状が長尺狭幅の矩形を
呈する底壁脚部16が設けられている。この底壁脚部1
6の狭幅な辺の下側近傍には突条17が設けられてお
り、この突条17は、図3に示すとおりその延在方向の
中央部付近で外方へ膨出され、平面形状が円弧状とされ
ている。
【0025】図1ないし図4に示した容器10を2個積
み重ねて嵌合させる際には、一方の容器10を下側に、
他方の容器10を上側に配置し、上側の容器10の底壁
脚部16を下側の容器10の開口部内側に嵌め込む。こ
の際、図5に示すように、上側の容器10の狭幅の底壁
脚部16に設けられた突条17を、下側の容器10の狭
幅の側壁11の上縁12の近傍に刻設された開口部溝1
3に嵌合させ、上側の容器10の底壁下側面15の周縁
部分を、下側の容器10の開口部の上縁12に当接させ
る。図5に示した嵌合状態の容器10を個々に分離させ
るには、上側の容器10に設けられた切り欠かれた把持
部14に指を掛けて持ち上げ、この際下側の容器10の
開口部の上縁12に指を掛けて下方に押せばよい。
【0026】図6および図7に示した本発明に係る保冷
輸送用の容器(以下、単に「容器20」と略称する)に
は、容器10と同様にその狭幅の側壁21の上縁22の
近傍に開口部溝23が刻設されており、この開口部溝2
3の上側部28がその幅方向の中央部付近で内方へ膨出
され、平面形状が円弧状とされている。この図6(図
7)に示した容器20と、図1(ないし図4)に示した
容器10とを嵌合させる際には、容器10を2個積み重
ねて嵌合させる際の手順と同様の手順によることができ
る。
【0027】なお、図6(図7)に示した容器20の開
口部溝23の上側部28は内方へ突き出され、図1(な
いし図4)に示した容器10の突条17は外方に突き出
されているため、容器20の開口部内側に容器10の底
壁脚部16を嵌め込んだ際に、容器20の開口部溝23
の上側部28が若干外方へ、容器10の突条17が若干
内方へそれぞれ一度押出されて変形された状態を経て開
口部溝23に突条17が嵌合され、図8に示した状態と
される。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したとおりで
あり、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上
の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る保冷輸送用の容器は、その長尺および
/または狭幅の側壁の上縁近傍に開口部溝が設けられ、
その底壁下側面に設けられた長尺および/または狭幅の
底壁脚部の外周の下端近傍に突条が設けられてなるの
で、空の状態で複数個積み重ねて容易に嵌合させること
ができる。 2.本発明に係る保冷輸送用の容器は、空の状態で複数
個積み重ねて嵌合させた場合に、この積み重ねられた容
器のうち任意の容器の把持部に指を入れることによっ
て、積み重ねられた複数個の容器全体を持ち上げ、持ち
運ぶことができるので、取扱いが極めて容易となる。 3.本発明に係る保冷輸送用の容器は、開口部溝と突条
の寸法を適正に選ぶと、空の状態で複数個積み重ねて嵌
合させた状態から容易に個々に分離させることができ
る。 4.本発明に係る保冷輸送用の容器は、空の状態で複数
個積み重ねて容易に嵌合させることができるので、結束
紐が不要であったり、結束するにしても弱い紐で結束す
ればよく、梱包作業および解梱包作業が容易となる。 5.本発明に係る保冷輸送容器は、空の状態で複数個積
み重ねて容易に嵌合させることができるので、容器使用
地や物品消費地などにおいて軽い衝撃を受けたり中程度
以上の風に吹かれても容易に崩れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る保冷輸送用の容器の一例の部分
平面図である。
【図2】 図1のII−II部分における部分拡大断面図で
ある。
【図3】 図1に示した保冷輸送用の容器の部分底面図
である。
【図4】 図3のIV−IV部分における部分拡大断面図で
ある。
【図5】 図1に示した保冷輸送用の容器を2個積み重
ねて嵌合させた状態の部分拡大断面図である。
【図6】 本発明に係る保冷輸送用の容器の他の例の部
分平面図である。
【図7】 図6のVII−VII部分における部分拡大断面図
である。
【図8】 図6に示した保冷輸送用の容器と図1に示し
た保冷輸送用の容器とを積み重ねて嵌合させた状態の部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
10、20:本発明に係る保冷輸送用の容器 11、21:狭幅の側壁 12、22:狭幅の側壁の上縁 13、23:開口部溝 14:把持部 15:底壁下側面 16:底壁脚部 17:突条 28:開口部溝の上側部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が長尺狭幅の矩形を呈する直方
    体形状で、相互に積み重ねて嵌合可能な発泡合成樹脂製
    の保冷輸送用の容器において、この容器の長尺および/
    または狭幅の側壁の内側上縁近傍には、この側壁内側面
    の全幅にわたって開口部溝が刻設され、長尺および/ま
    たは狭幅の側壁外側面の下側中央部には切り欠かれた把
    持部が設けられ、この容器の底壁下側面には、平面形状
    が長尺狭幅の矩形を呈し容器開口部内側に嵌合可能とさ
    れた底壁脚部が下方に突き出されて設けられ、長尺およ
    び/または狭幅の底壁脚部の外周の下端近傍には、この
    長尺および/または狭幅の底壁脚部の全幅にわたって外
    方に突き出された突条が設けられてなることを特徴とす
    る保冷輸送用の容器。
  2. 【請求項2】 長尺および/または狭幅の底壁脚部に設
    けられた突条が、その延在方向の中央部付近で平面形状
    が円弧状とされて外方へ膨出された、請求項1に記載の
    保冷輸送用の容器。
  3. 【請求項3】 開口部溝の上側部が、その幅方向の中央
    部付近で平面形状が円弧状とされて内方へ膨出された、
    請求項1または請求項2に記載の保冷輸送用の容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10160969B4 (de) * 2001-12-11 2005-11-03 Tecno-Plast Kunststoffwerk Ges.M.B.H. Schachtelartiger Behälter

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10160969B4 (de) * 2001-12-11 2005-11-03 Tecno-Plast Kunststoffwerk Ges.M.B.H. Schachtelartiger Behälter

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