JP2001233066A - 自動車におけるラジエータ配置構造 - Google Patents

自動車におけるラジエータ配置構造

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JP2001233066A
JP2001233066A JP2000052081A JP2000052081A JP2001233066A JP 2001233066 A JP2001233066 A JP 2001233066A JP 2000052081 A JP2000052081 A JP 2000052081A JP 2000052081 A JP2000052081 A JP 2000052081A JP 2001233066 A JP2001233066 A JP 2001233066A
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engine
radiator
electric motor
vehicle body
collision
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JP2000052081A
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Tomio Dobashi
富生 土橋
Yutaka Matsumaru
裕 松丸
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気モータでラジエータファンを駆動するラ
ジエータをエンジンの前方に配置した場合に、衝突時に
おける車体前部のクラッシュストロークを確保する。 【解決手段】 車体前部にエンジン18を横置きに搭載
し、エンジン18の前面の右側部に補機としての空調用
コンプレッサ29を取り付け、エンジン18の前面の左
側部に補機としてのスタータモータ37を取り付ける。
電気モータ41でラジエータファン40を駆動するラジ
エータ39をエンジン18の前方に配置し、空調用コン
プレッサ29およびスタータモータ37間に形成される
空間44の前方に電気モータ41を位置させる。正面衝
突の衝撃でラジエータ39が後退したとき、電気モータ
41が前記空間44に進入可能であるため、充分なクラ
ッシュストロークを確保して衝突の衝撃を吸収すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータファン
駆動用の電気モータを備えたラジエータを、自動車の車
体前部に横置きに搭載したエンジンの前方に配置する構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体前部が正面からの衝撃を受
けたとき、エンジンルームを区画するフレームが潰れて
衝撃を吸収することにより、その後方に位置する車室の
損傷を防止するようになっている。エンジンルームには
強固な剛体であるエンジン、トランスミッション、サス
ペンションアーム等が配置されているため、それらの剛
体によって車体前部のクラッシュストロークの大きさが
制限されてしまう。
【0003】特開平8−164760号公報には、エン
ジンおよびトランスミッションよりなるパワーユニット
の前後端位置を、前輪のサスペンションのロアアームの
前後端位置と略一致させたものが記載されており、この
パワーユニットおよびロアアームの配置により自動車の
車体前部のクラッシュストロークを確保するものが記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気モータ
でラジエータファンを駆動するラジエータがエンジンの
前方に配置されている場合、自動車の車体前部が正面か
らの衝撃を受けてラジエータが後退すると、剛性の高い
電気モータが同じく剛体であるエンジンと干渉する。
【0005】更にエンジンの前面に剛性の高い補機類が
取り付けられている場合、ラジエータの電気モータが前
記補機類と干渉してしまい、この部分でそれ以上のクラ
ッシュストロークを確保することができなかった。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、電気モータでラジエータファンを駆動するラジエー
タをエンジンの前方に配置した場合に、衝突時における
車体前部のクラッシュストロークを確保することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、車体前部に横
置きに搭載したエンジンの前方に、電気モータでラジエ
ータファンを駆動するラジエータを配置した自動車にお
いて、エンジンの前面の左側部および右側部にそれぞれ
補機を取り付け、左右の補機の間に形成された空間の前
方に前記電気モータを位置させたことを特徴とする自動
車におけるラジエータ配置構造が提案される。
【0008】上記構成によれば、自動車の正面衝突の衝
撃で車体の前端にあるラジエータがエンジンに向けた後
退したとき、そのラジエータファンを駆動する電気モー
タがエンジンの前面の左右両側部にそれぞれ設けた補機
間に形成された空間に進入可能であるため、ラジエータ
の電気モータは補機と干渉することなく大きな距離を後
退することが可能となり、充分なクラッシュストローク
を確保して衝突の衝撃を吸収することができる。
【0009】尚、実施例のコンプレッサ29およびスタ
ータモータ37は本発明の補機に対応する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動車の車体前部の平面図、図2は図1の2
方向矢視図、図3は図2の3方向矢視図、図4は図2の
4方向矢視図である。
【0012】図1に示すように、自動車の車体前部に
は、左右一対のサイドフレーム11,11の前部が車体
前後方向に延びており、その前端間が車体左右方向に延
びるフロントクロスメンバ12により接続される。車体
左右方向に長く、車体前後方向に短い概略長方形のフロ
ントサブフレーム13が、その四隅に設けた4個のマウ
ント14…を介して左右のサイドフレーム11,11の
下面に支持される。左右のサイドフレーム11,11の
上方には左右のフロントエプロン15,15が配置され
ており、それらの前端間がラジエータサポート16で接
続されるとともに後端間がフロントカウル17で接続さ
れる。車体中心線L1を挟んで車体右側に位置するエン
ジン18と車体左側に位置するトランスミッション19
とを一体に結合したパワーユニット20が、前記フロン
トサブフレーム13によって支持される。
【0013】図2〜図4を併せて参照すると明らかなよ
うに、エンジン18はクランクシャフト21を車体左右
方向に向けて横置きに配置されており、上方に延びるエ
ンジンブロック22の軸線、つまりシリンダ軸線L2は
鉛直線に対して後傾している。エンジン18は車体前方
側および車体後方側がそれぞれ吸気サイドおよび排気サ
イドとされ、シリンダヘッド23の後面から延びる排気
管24がエンジンブロック22の後面に配置した過給機
25に接続される。そして過給機25から排気管26が
車体後方に延びるとともに、吸気管27がエンジン18
の下部を通ってシリンダヘッド23の前面に配置された
サージタンク28に接続される。
【0014】図2に最も良く示されるように、トランス
ミッション19と反対側のエンジン18の右側面には、
クランクシャフト21により駆動される補機類が配置さ
れる。即ち、エンジン18の前部右側面には補機として
のエアコン用コンプレッサ29およびジェネレータ30
が設けられており、コンプレッサ29はクランクシャフ
ト21に設けたクランクプーリ31の前上方に位置し、
ジェネレータ30はコンプレッサ29の後上方に位置し
ている。コンプレッサ29を駆動するコンプレッサ用プ
ーリ32およびジェネレータ30を駆動するジェネレー
タ用プーリ33間にはアイドルプーリ34が設けられ、
ジェネレータ用プーリ33の上方にはテンショナプーリ
35が設けられる。
【0015】クランクプーリ31、コンプレッサ用プー
リ32、アイドルプーリ34、ジェネレータ用プーリ3
3およびテンショナプーリ35に無端ベルト36が巻き
掛けられており、クランクシャフト21の駆動力でコン
プレッサ29およびジェネレータ30が駆動される。ク
ランクプーリ31、コンプレッサ用プーリ32、アイド
ルプーリ34、ジェネレータ用プーリ33およびテンシ
ョナプーリ35をジクザグに配置することにより、各プ
ーリに対する無端ベルト36の巻き付き角を充分に確保
するとともに、各プーリを配置するスペースの確保が容
易になる。
【0016】図3に最も良く示されるように、エンジン
18の前部左寄りの位置には補機としてのスタータモー
タ37およびサーモケース38が設けられる。スタータ
モータ37が取り付けられる高さはエンジンブロック2
2の上下方向略中央部であり、サーモケース38が取り
付けられる高さはエンジンブロック22の上部である。
【0017】このように排気管24,26をエンジンブ
ロック22の後面に配置したエンジン18において、コ
ンプレッサ29、ジェネレータ30、スタータモータ3
7、サーモケース38をエンジンブロック22の前面に
配置することにより、それら補機類を排気ガスの熱害か
ら保護することができる。
【0018】エンジン18の前方に配置されるラジエー
タ39は電動式のもので、そのラジエータファン40を
電気モータ41で直接駆動するようになっている。即
ち、正面視で四角形のラジエータコア42の後面に設け
たシュラウド43の内部にラジエータファン40を収納
し、シュラウド43の後面中央部に配置した電気モータ
41の回転軸で直接ラジエータファン40が駆動され
る。ラジエータ39は、その下面が左右のサイドフレー
ム11,11の前端間を接続するフロントクロスメンバ
12に支持され、その上面が左右のフロントエプロン1
5,15間を接続するラジエータサポート16に支持さ
れる。
【0019】図3および図4から明らかなように、ラジ
エータ39の後面に設けた電気モータ41は、エンジン
18の前面右側に配置した補機であるコンプレッサ29
と、エンジン18の前面左側に配置した補機であるスタ
ータモータ37との間に形成された空間44の前方に位
置している。
【0020】而して、自動車の正面衝突時にフロントク
ロスメンバ12およびラジエータサポート16が変形し
てラジエータ39が図4における実線位置から鎖線位置
に後退したとき、ラジエータ39の電気モータ41はコ
ンプレッサ29およびスタータモータ37の間に形成さ
れた空間44に進入するため、電気モータ41はコンプ
レッサ29およびスタータモータ37と干渉することな
く大きな距離を後退することができる。これにより、衝
突時に充分なクラッシュストロークを確保して衝撃吸収
性能を高めることができる。
【0021】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0022】例えば、実施例では空間44を形成するた
めの補機は空調用のコンプレッサ29およびスタータモ
ータ37に限定されず、他の任意の補機で空間44を形
成することができる。
【0023】また実施例のものはラジエータ39の電気
モータ41を1個だけ備えているが、電気モータを2個
備えたものでは、その少なくとも一方の電気モータに本
発明を適用することにより、衝突時の衝撃吸収性能を高
めることができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、自動車の正面衝突の衝撃で車体の前端にある
ラジエータがエンジンに向けた後退したとき、そのラジ
エータファンを駆動する電気モータがエンジンの前面の
左右両側部にそれぞれ設けた補機間に形成された空間に
進入可能であるため、ラジエータの電気モータは補機と
干渉することなく大きな距離を後退することが可能とな
り、充分なクラッシュストロークを確保して衝突の衝撃
を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車体前部の平面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4方向矢視図
【符号の説明】
18 エンジン 29 コンプレッサ(補機) 37 スタータモータ(補機) 39 ラジエータ 40 ラジエータファン 41 電気モータ 44 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部に横置きに搭載したエンジン
    (18)の前方に、電気モータ(41)でラジエータフ
    ァン(40)を駆動するラジエータ(39)を配置した
    自動車において、 エンジン(18)の前面の左側部および右側部にそれぞ
    れ補機(29,37)を取り付け、左右の補機(29,
    37)の間に形成された空間(44)の前方に前記電気
    モータ(41)を位置させたことを特徴とする、自動車
    におけるラジエータ配置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007153086A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Mazda Motor Corp 車両の前部構造
CN102381362A (zh) * 2011-08-30 2012-03-21 奇瑞汽车股份有限公司 一种转子增程式电动汽车前舱结构

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