JP2001232865A - 走査装置およびインクジェットプリント装置 - Google Patents

走査装置およびインクジェットプリント装置

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JP2001232865A
JP2001232865A JP2000048329A JP2000048329A JP2001232865A JP 2001232865 A JP2001232865 A JP 2001232865A JP 2000048329 A JP2000048329 A JP 2000048329A JP 2000048329 A JP2000048329 A JP 2000048329A JP 2001232865 A JP2001232865 A JP 2001232865A
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head
ink
scanner
print
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Hiroshi Tatebe
浩 立部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のヘッドホルダにスキャナヘッドを、他
方のヘッドホルダにインクジェットヘッドを装着してい
る状態で、スキャナ装置として動作させることが可能な
インクジェットプリント装置において、インクジェット
ヘッドの保温のために行われるサブヒータの駆動がスキ
ャナ装置として動作させる際にスキャナヘッドに及ぼす
影響を排除する。 【解決手段】 スキャナヘッド4とインクジェットヘッ
ド2とが装着されている状態では、インクジェットヘッ
ドのサブヒータ制御を行わないようにする(S15)。
従って、スキャナヘッドの制御信号線上にノイズ等の影
響が現れることなく、スキャナヘッドによる正確な読み
取り動作を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ異なった
機能を実行する機能ヘッドと媒体とを相対走査させるこ
とにより各機能ヘッドに所定の機能を実行させることが
可能な走査装置に関し、例えばプリント媒体に対してプ
リント剤を付与するためのプリントヘッドを一の機能ヘ
ッド、プリント媒体に担持された画像を読み取るための
スキャナヘッドを他の機能ヘッドとして装着可能とする
ことにより、プリンタまたはスキャナとして動作モード
が変更できる走査装置、並びに、インクジェットヘッド
に加えてスキャナヘッドを搭載可能なインクジェットプ
リント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の走査装置として、機能ヘッドを
着脱可能に支持できるよう構成されたものがある。例え
ばプリント機能を実行するためのプリントヘッドと媒体
とを相対走査することで画像形成を行うプリント装置に
おいては、プリントヘッドの寿命が尽きた場合の交換の
ほか、モノクローム画像、カラー画像、2値画像、中間
調画像、あるいは写真調画像のプリントなどプリントの
目的に合わせて、1以上のプリントヘッドを装着可能と
したものがある。さらに、プリントヘッドとは異なる機
能を実行する機能ヘッド(例えばスキャナヘッド)を装
着可能とすることにより、1台のプリント装置でプリン
ト機能以外の他の種々の機能(例えば画像読み取り機
能)が実現できるようにしたものがある。
【0003】このような複数の機能ヘッドを装着できる
構成を有する走査装置においては、各機能ヘッドに対す
る制御もそれぞれ独立に行うことができるよう構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな複数の機能ヘッドを装着できる構成を有する走査装
置において、異なる機能を実行する機能ヘッドが装着さ
れる場合、一の種類の種類の機能ヘッドの機能を実行さ
せる上で、他の機能ヘッドに対してその機能を適切に実
行できるように制御するために伝達される信号が、次の
ような不都合を生じさせる場合がある。
【0005】例えば、インクを吐出するためのインクジ
ェットヘッドをプリントヘッドとして用いるプリント装
置において、スキャナヘッドとプリントヘッドとの組み
合わを用いる場合、それぞれのヘッドに対して適合する
制御が独立に行われる。
【0006】ここで、スキャナヘッド用の制御として
は、原稿を読み取るスキャン制御の他に、保熱制御等の
制御がある。この保熱制御とは、例えば原稿を読み取る
ときに発光させるLEDが、発光させるべく駆動を開始
してから数十秒経過しないと光量が安定しないために、
実際に原稿を読み取るスキャン制御以外の状態でもLE
Dを発光させておく制御のことである。
【0007】また、インクジェットヘッド用の制御とし
ては、保温制御がある。保温制御とは、常に最適な状態
で吐出動作を行わせるために、ヘッドないしインクの温
度を最適な状態に保つ制御のことである。そのため、低
温状態などでは、インク吐出用のエネルギを発生する素
子とともにインクジェットヘッドの基板上に作成された
サブヒータと呼ばれる発熱素子を、周期的に発生する割
込み処理で駆動することにより、ヘッドの温度が低下し
ないようにする制御を行っている。
【0008】従って、スキャナヘッドとインクジェット
ヘッドとが装着されている状態で、例えばスキャナとし
て読み取り動作を実行する場合、インクジェットヘッド
の保温のために行われるサブヒータ駆動がノイズとして
発生し、スキャナヘッドの制御信号線上に現われてしま
うことで画像の読み取り品位を著しく低下させる恐れが
ある。
【0009】このようなノイズを抑制するためには、制
御基板のグラウンドないし制御信号伝達用のフレキシブ
ルケーブルの強化や、ノイズ対策部品の追加等が考えら
れるが、装置の複雑化や製造コスト上昇の原因となる。
【0010】そこで本発明は、複数の機能ヘッドが装着
される構成を有する走査装置において、異なる機能を実
行する機能ヘッドが装着される場合、一の機能ヘッドの
機能実行に他の機能ヘッドに対する制御が干渉しないよ
うにすることを目的とする。すなわち、例えばインクジ
ェットヘッドとスキャナヘッドとが搭載可能な構成にお
いて、インクジェットヘッドの制御に起因したスキャナ
ヘッドの読み取り画像品位の低下などの不都合が発生し
ないようにすることを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、装置の複雑化
や高価格化を伴うことなく、そのような不都合の発生を
防止できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
複数の機能ヘッドを用い、媒体と相対走査させる過程で
前記機能素子に所定の機能を実行させる走査装置におい
て、前記複数の機能ヘッドを搭載するための複数の部材
であって、そのうちの少なくとも一つの部材が前記機能
ヘッドを着脱可能である当該複数の部材と、前記一つの
部材に装着された機能ヘッドと他の部材に装着された機
能ヘッドとが実行する機能が異なる場合、一の機能ヘッ
ドに所定の機能を実行させるために、他の機能ヘッドに
対する所定の駆動を禁止する手段と、を具えたことを特
徴とする。
【0013】ここで、前記機能が異なる場合とは、前記
複数の機能ヘッド間で駆動に影響を与える、もしくは受
けるような機能の相違とすることができる。
【0014】そして、前記複数の機能ヘッドとして、前
記媒体に担持された画像の読み取りを行う少なくとも一
つのスキャナヘッド、および/または前記媒体にプリン
ト剤を付与することによりプリント機能を実行可能な少
なくとも一つのプリントヘッドを用いるものとすること
ができる。
【0015】また、前記少なくとも一つの部材に、前記
プリントヘッドと前記スキャナヘッドとを交換して装着
可能であることを特徴とする請求項2に記載の走査装
置。
【0016】このプリントヘッドは、前記媒体に対して
前記プリント剤としてのインクを吐出するインクジェッ
トヘッドとすることができる。
【0017】そして、前記インクジェットヘッドを加熱
保温するための手段を具え、前記禁止手段は、前記スキ
ャナヘッドおよび前記インクジェットヘッドが装着され
た場合にあって前記スキャナヘッドに読み取り動作を行
わせるために、前記加熱保温手段の駆動を禁止するもの
とすることができる。
【0018】この加熱保温手段は、前記インクジェット
ヘッドを構成する基板に形成され、通電に応じて発熱す
るヒータ部材を有するものとすることができる。また、
本発明は、 媒体に対して前記プリント剤としてのイン
クを吐出するインクジェットヘッドを含む複数の機能ヘ
ッドを着脱可能に保持する複数の保持部材を具備し、装
着された前記複数の機能ヘッドのそれぞれに対して独立
した制御が可能なインクジェットプリント装置におい
て、媒体に担持された画像の読み取りを行う少なくとも
一つのスキャナヘッドと、少なくとも1つのインクジェ
ットヘッドとが前記複数の機能ヘッドとして前記複数の
保持部材に装着された場合にあって、前記スキャナヘッ
ドを動作させるために、前記インクジェットヘッドに対
して、その加熱保温を行うために前記インクジェットヘ
ッドの構成基板に形成されたヒータ部材の制御を行わな
いようにしたことを特徴とする。
【0019】以上において、前記インクジェットプリン
トヘッドは、前記インクを吐出するために利用されるエ
ネルギとして前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネル
ギを発生するための電気熱変換体を有するものとするこ
とができる。
【0020】なお、本明細書において、「画像」とは、
図形,絵,写真など所謂狭義の画像のほか、文字,数
字,記号などのキャラクタをも示す概念であり、さらに
それらが混在しているものも含むものとする。
【0021】また、「プリント」(「記録」という場合
もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合
のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚
し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、プ
リント媒体上に、広く画像、模様、パターン等を形成す
る、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
【0022】また、「プリント媒体」とは、一般的なプ
リント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、OH
P用シートなどのプラスチックフィルム、金属板等、イ
ンクを受容可能な物も言うものとする。
【0023】さらに、「インク」とは、上記「プリン
ト」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント
媒体上に付与されることによって、画像、模様、パター
ン等の形成またはプリント媒体の加工に供され得る液体
を言うものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0025】(プリント装置の構成例)図1は、本発明
が実施もしくは適用されて好適な走査装置として、イン
クジェットプリント装置の構成例を示す斜視図である。
【0026】図1において、200は図の略左右方向に
主走査するキャリッジである。キャリッジ200には左
右2つのヘッドホルダが設けられており、図に向かって
左側が第1のヘッドホルダ201、右側が第2のヘッド
ホルダ202であり、カートリッジ形態の第1ヘッド2
11および第2ヘッド212がそれぞれ独立に着脱でき
るようになっている。206および207は、それぞれ
第1のヘッドホルダ201および第2のヘッドホルダ2
02にヘッドを着脱するときに使用する操作レバーであ
る。
【0027】208はキャリッジモータ(CRモータ)
からの駆動力を伝えるモータプーリであり、駆動ベルト
209を介して、キャリッジを主走査方向に移動させる
ことができる。210は搬送モータ(LFモータ)から
の駆動力により媒体の搬送(紙送り)を行う搬送ローラ
である。213はフレキシブルケーブルであり、本体背
面に取り付けられた制御基板とキャリッジ200上に装
着されたヘッドとの間で電気信号を授受するためのもの
である。
【0028】215はプリントヘッドが搭載されている
場合にその機能を保持するためのユニットであり、プリ
ントヘッドとしてインクジェットヘッドが用いられる場
合には、その前面をキャップするキャップ部材やこのキ
ャップ内を吸引する吸引手段、さらにはヘッド前面のワ
イピングを行う部材などの回復系を含むものとすること
ができる。
【0029】(制御系の構成例)図2は図1に示したイ
ンクジェットプリント装置の制御系の構成例を示す。
【0030】図2において、301はホスト装置350
とのデータ送受信を行うインターフェースである。ここ
でホスト装置350としては、プリントされる画像等の
データの作成や、加工・編集の処理等を行うコンピュー
タとすることができる。また、インターフェース301
を介して送られたスキャンデータについての処理を行う
こともできる。なお、このホスト装置350としては、
ディジタルカメラ等の形態であってもよい。
【0031】302はマイクロコンピュータ形態のMP
Uであり、プリントデータ等の生成、各種コマンドの解
析、走査パネルからの入力に応じた各種設定を行うほ
か、図10について後述する処理手順を実行する。30
3はプリントデータやスキャンデータの供給制御を行う
ゲートアレイであり、インタフェース301、MPU3
02および次の各部間のデータの転送制御も行う。
【0032】304はMPU302が実行する処理手順
等に対応したプログラムや所要のテーブルその他の固定
データを格納したROMである。305はRAMであ
り、プリントデータやスキャンデータを展開するための
ワークバッファとして用いられる領域、各種設定情報を
一時格納する領域、必要に応じてプリントデータ等の加
工に利用される領域のほか、インターフェース104に
入力されたデータおよびコマンドや、インターフェース
104から出力するスキャンデータおよびコマンドを一
時格納するための領域を有する。
【0033】306は装置の各制御ブロック間を接続す
るためのバス、307はキャリッジ200を主走査させ
るための駆動源をなすCRモータ317のドライバ、3
08は媒体を搬送(副走査)するための駆動源をなすL
Fモータ318のドライバである。
【0034】311は第1のヘッドホルダ201に装着
されたヘッドを駆動するための第1ヘッド211用のド
ライバ、312は第2のヘッドホルダ202に装着され
たヘッドを駆動するための第2ヘッド212用のドライ
バである。なお、これらヘッドドライバの少なくとも一
方、ここではドライバ311については、第1ヘッドホ
ルダ201にプリントヘッドのカートリッジが搭載され
ている場合にはプリントデータを吐出部に転送する機能
および吐出部からインクを吐出させる制御を行う機能等
を実行し、スキャナヘッドが搭載されている場合にはス
キャナヘッドを駆動して画像を読み取らせるための制御
を行う機能および当該読み取りデータを転送する機能を
実行する。また、これらのヘッドドライバ311,31
2に関連して、第1,第2ヘッドホルダ201,202
に搭載されている各種ヘッドの識別手段ないしは当該識
別情報のMPU302への転送手段を設けることができ
る。
【0035】(ヘッドおよび装置の機能)図3は図1に
示したインクジェットプリント装置に装着することので
きるヘッドの種類の例を示しており、同図(A)で符号
1で示すものがブラック(K)のインクを吐出する吐出
部を有するプリントヘッド(以下ブラックヘッドとい
う)、同図(B)で符号2で示すものがイエロー
(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色イン
クを吐出する吐出部を有するプリントヘッド(以下、カ
ラーヘッドという)、同図(C)で符号3で示すものが
写真調画像の再現に用いられる淡ブラック(ライトブラ
ック;LK)、淡マゼンタ(ライトマゼンタ;LM)お
とび淡シアン(ライトシアン;LC)の各色インクを吐
出するプリントヘッド(以下、フォトヘッドという)で
ある。また、同図(D)で符号4で示すものは画像を出
力するためのこれらプリントヘッドとは異なり、プリン
ト媒体に担持された画像情報を読み取る際に用いられる
スキャナヘッドである。
【0036】図4は図3(A)に示したブラックヘッド
1を裏面側から示した図である。
【0037】図4において401はインクの吐出を行う
吐出口を所定方向(例えば主走査方向と直交する方向)
に配列してなる吐出部である。502はプリント装置本
体側の制御部(図2)とヘッドとの間で制御信号を授受
するために、ヘッドホルダ側に設けたコンタクト部と接
触して電気的接続が行われるようにするためのコンタク
ト部である。すなわち、プリント装置本体側の制御部
は、コンタクト部502を介して、ヘッドにプリントデ
ータを転送したり、装着されているヘッドの種類を見分
けたりするための情報をヘッドから受信したりする。な
お、図3(B)および(C)にそれぞれ示したカラーヘ
ッド2およびフォトヘッド3もほぼ同様の構成を有する
が、各色インクに対応した吐出部が設けられる。
【0038】なお、プリントヘッドはインクジェットヘ
ッドカートリッジとして種々のものを用いることができ
る。例えば、プリント剤としてのインクを収納し、カー
トリッジ本体に対して着脱可能なインクタンクと、カー
トリッジ本体に保持されている吐出部とを有したものと
することができる。そして、そのようなインクジェット
ヘッドカートリッジでは、インクの吐出部はインクタン
クと分離不能な構成であってもよく、また両者を分離可
能としてインク残量が無くなったとき等にインクタンク
のみを単独で交換する構成とすることもできる。さら
に、吐出部のみをカートリッジの形態として、装置の別
の部位に設けたインクタンクからチューブ等を介してイ
ンク供給を受ける構成でもよい。また吐出部には、イン
クを吐出するために利用されるエネルギとして通電に応
じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電
気熱変換体(吐出ヒータ)を有したものを用いることが
できる。
【0039】図5(A)および(B)は本例に係るプリ
ントヘッドの吐出部に用いることのできる基板(ヒータ
ボード)の一例を示す平面図およびその部分拡大図であ
る。
【0040】同図(A)において、101はヒータボー
ド基体、103は吐出ヒータ部である。104は端子で
あり、ワイヤボンディング等により外部と接続される。
102は温度センサであり、吐出ヒータ部103等と同
じ成膜プロセスにより吐出ヒータ部3に形成してある。
【0041】同図(B)は同図(A)におけるセンサ1
02を含む部分Bの拡大図であり、105および106
は、それぞれ、吐出ヒータおよび配線である。また、1
08はヘッドを加熱するための保温ヒータ(サブヒー
タ)である。
【0042】センサ102は、他の部分と同様に、半導
体同様の成膜プロセスによって形成してあるため極めて
高精度であり、他の部分の構成材料であって温度に応じ
て導電率が変化する材料で構成できる。
【0043】また、サブヒータ108は、吐出ヒータ1
05の発熱抵抗層と同一材料(例えばHfB2)を用いて構
成できるが、他の部分の構成材料を用いて形成されたも
のでもよい。いずれにしても、このサブヒータ108
は、通電に応じて発熱することで適切にヒータボード、
インクジェットヘッドないしはインクを加熱保温し、吐
出特性を良好に保ち得るよう材料,形状,配設位置が定
められるものである。
【0044】図6は図3(D)に示したスキャナヘッド
4を裏面側から示した図である。
【0045】図6において、601は発光部であり、光
の3原色であるR(レッド)、G(グリーン)およびB
(ブルー)の光を放射する。この発光部601として
は、これら各色の光を発光するLEDを設けたものとす
るほか、白色光の発光手段と各色カラーフィルタとを組
み合わせてなるものを用いてもよい。602は受光部で
あり、光量の強さを読み取る受光素子が設けられてい
る。そして、発光部601から照射された光が、画像を
担持する媒体(原稿)に反射され、その反射光量を受光
部602で読み込むことにより、スキャナヘッドとして
の動作が可能である。なお、603はブラックヘッドの
コンタクト部402と同様に設けられたコンタクト部で
ある。
【0046】本例のインクジェットプリント装置では、
2つのヘッドホルダ201,202にヘッドを適宜組み
合わせて装着することにより、さまざまな機能が実現で
きるようになっている。
【0047】図7はその組み合わせの例を示す。
【0048】図7(A)は、第1のヘッドホルダ201
にブラックヘッド1、第2のヘッドホルダ202にカラ
ーヘッド2を装着した例を表している。この組み合わせ
により、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの
4色を用いたカラー画像のプリントが可能となる。この
ヘッドの組み合わせを用いることで、デスクトップパブ
リッシング(DTP)等での資料の出力に適したインク
ジェットプリント装置となる。
【0049】図7(B)は、第1のヘッドホルダ201
にフォトヘッド3、第2のヘッドホルダ202にカラー
ヘッド2を装着した例を表している。これにより、淡ブ
ラック、淡マゼンタ、淡シアン、イエロー、マゼンタお
よびシアンの6色を用いたカラー画像のプリントが可能
となる。このヘッドの組み合わせを用いることで、一般
的にフォト印字と呼ばれる写真調画像の形成に適したイ
ンクジェットプリント装置となる。
【0050】図7(C)は、第1のヘッドホルダ201
にスキャナヘッド4を、ヘッドホルダ202にカラーヘ
ッド2を装着した例を表している。この場合のようにス
キャナヘッド4を装着することで、インクジェットプリ
ント装置をスキャナ装置として動作させることが可能と
なる。
【0051】これらのように、本例のインクジェットプ
リント装置では、装着するヘッドの組み合わせを変える
ことにより、1台のインクジェットプリント装置でさま
ざまな機能を実現できるのである。
【0052】そして、このインクジェットプリント装置
では装着された2つのヘッドに対する制御もそれぞれ独
立に行うことができる。例えば、図6(C)に示したよ
うなスキャナヘッド4とカラーヘッド2のような組み合
わせでは、スキャナヘッド4に対してはスキャナヘッド
用の制御、カラーヘッドに対してはカラーヘッド用の制
御を行っている。
【0053】ここで、スキャナヘッド用の制御として
は、原稿を読み取るスキャン制御の他に、保熱制御等の
制御がある。この保熱制御とは、例えば原稿を読み取る
ときに発光させるLEDが、発光させるべく駆動を開始
してから数十秒経過しないと光量が安定しないために、
実際に原稿を読み取るスキャン制御以外の状態でもLE
Dを発光させておく制御のことである。
【0054】また、インクジェットヘッド用の制御とし
ては、保温制御がある。保温制御とは、常に最適な状態
で吐出動作を行わせるために、ヘッドないしインクの温
度を最適な状態に保つ制御のことである。そのため、低
温状態などでは、サブヒータ108を周期的に発生する
割込み処理で駆動することにより、ヘッドの温度が低下
しないようにする制御を行っている。
【0055】(ヘッド独立制御の問題点)しかしなが
ら、このような独立制御を単に行うのみでは、前述した
ような問題が発生する。ここで、問題について詳述す
る。
【0056】図8はサブヒータ制御のフローチャートを
示している。このサブヒータ制御は50ms毎に周期的
に発生する割込み処理で実行される。
【0057】図8において、ステップS1では第1のヘ
ッドホルダ201にプリントヘッド(例えばブラックヘ
ッド1)が装着されているかを判断し、プリントヘッド
が装着されている場合には、ステップS2で第1ヘッド
(プリントヘッド)211の温度と最適なヘッド温度と
を比較する。そして、第1ヘッド211の温度が最適な
ヘッド温度より低い場合には、ステップS3で第1ヘッ
ド211のサブヒータ108を駆動する。また、ステッ
プS1で第1のヘッドホルダ201にプリントヘッドが
装着されていないと判断された場合(スキャナヘッド4
が装着されている場合等)や、ステップS2で第1ヘッ
ド211の温度が最適なヘッド温度より高いと判断させ
た場合には、ステップS4でサブヒータ108の駆動を
停止する。
【0058】ステップS5では第2のヘッドホルダ20
2にプリントヘッド(例えばカラーヘッド2)が装着さ
れているかを判断し、プリントヘッドが装着されている
場合には、ステップS6で第2ヘッド(プリントヘッ
ド)212の温度と最適なヘッド温度を比較する。そし
て、第2ヘッド212の温度が最適なヘッド温度より低
い場合には、ステップS7で第2ヘッド212のサブヒ
ータ108を駆動する。また、ステップS5で第2のヘ
ッドホルダ202にプリントヘッドが装着されていない
と判断された場合や、ステップS6で第2ヘッド212
の温度が最適なヘッド温度より高いと判断された場合に
は、ステップS8でサブヒータ108の駆動を停止す
る。
【0059】しかしながら、このような制御では次のよ
うな不都合が発生する。
【0060】図9はスキャナヘッド4からのデータ受信
の波形と、カラーヘッド2のサブヒータ108の駆動波
形とを示している。
【0061】図9において、CLOCK、DATAおよ
びIN/OUTはスキャナヘッド4とのシリアル通信で
使用される信号であり、CLOCKはクロック信号波
形、DATAはデータ信号波形、IN/OUTは入力/
出力を切り替えるための制御信号を表している。また、
SUBHEATはカラーヘッド2のサブヒータ108の
駆動波形を表している。
【0062】また、図9において(A)はサブヒータ1
08の駆動が行われていない場合の各信号波形、(B)
はサブヒータ108の駆動が行われている場合の各信号
波形である。
【0063】すなわち、図9(A)では、サブヒータ1
08が駆動されていないためスキャナヘッド4からのデ
ータ受信が正常に行われている。一方、同図(B)では
サブヒータ108の駆動波形がノイズとしてスキャナヘ
ッド4との通信波形に発生しており、スキャナヘッド4
からのデータ受信が正常に行われていない。
【0064】このように、スキャナヘッド4と例えばカ
ラーヘッド2とが装着されている状態で、例えばスキャ
ナとして読み取り動作を実行する場合、カラーヘッド2
の保温のために行われるサブヒータ108の駆動がノイ
ズとして発生し、スキャナヘッド4の制御信号線上に現
われてしまうことで画像の読み取り品位を著しく低下さ
せる恐れがあるのである。
【0065】(実施形態の制御手順)そこで、本実施形
態では、次のような制御手順を採用する。
【0066】図10は本実施形態でのサブヒータ制御手
順の一例を示すフローチャートである。このサブヒータ
制御についても、図8と同様に50ms毎に周期的に発
生する割込み処理で実行されるものとする。
【0067】図10において、ステップS11では第1
のヘッドホルダ201にプリントヘッド(例えばブラッ
クヘッド1)が装着されているかを判断し、プリントヘ
ッドが装着されている場合には、ステップS12で第1
ヘッド(プリントヘッド)211の温度と最適なヘッド
温度とを比較する。そして、第1ヘッド211の温度が
最適なヘッド温度より低い場合には、ステップS13で
第1ヘッド211のサブヒータ108を駆動する。ま
た、ステップS11で第1のヘッドホルダ201にプリ
ントヘッドが装着されていないと判断された場合(スキ
ャナヘッド4が装着されている場合等)や、ステップS
12で第1ヘッド211の温度が最適なヘッド温度より
高いと判断させた場合には、ステップS14でサブヒー
タ108の駆動を停止する。ここまでの手順は図8のス
テップS1〜S4と同様である。
【0068】本手順では、次にステップS15で第1の
ヘッドホルダ201にスキャナヘッド4が装着されてい
るかを判断し、スキャナ4ヘッドが装着されていないと
判断された場合にステップS16に移行して、第2のヘ
ッドホルダ202にプリントヘッド(例えばカラーヘッ
ド2)が装着されているかを判断する。そして、プリン
トヘッドが装着されていると判断された場合には、ステ
ップS17で第2ヘッド(プリントヘッド)212の温
度と最適なヘッド温度を比較する。そして、第2ヘッド
212の温度が最適なヘッド温度より低い場合には、ス
テップS18で第2ヘッド212のサブヒータ108を
駆動する。
【0069】また、ステップS16で第2のヘッドホル
ダ202にプリントヘッドが装着されていないと判断さ
れた場合や、ステップS6で第2ヘッド212の温度が
最適なヘッド温度より高いと判断された場合、さらには
ステップS15にて第1のヘッドホルダ201にスキャ
ナヘッド4が装着されていると判断された場合には、ス
テップS8でサブヒータ108の駆動を停止する。すな
わち、第1のヘッドホルダ201にスキャナヘッド4が
装着されている場合には、第2のヘッドホルダに装着さ
れているカラーヘッド2に対するサブヒータ制御は能動
的に禁止されるのである。
【0070】このような手順を採用することにより、第
1のヘッドホルダ201にスキャナヘッド4が装着され
ている場合、第2のヘッドホルダ202のサブヒータ制
御が行われないために、ノイズの影響を抑えることが可
能となる。これは、スキャナヘッド4が装着されている
場合には、プリント装置をスキャナ装置として機能させ
ることが多く、その場合プリント動作を行わないため保
温制御の必要性が低いと考えられることに基づくもので
ある。
【0071】以上のように、本実施形態によれば、一方
のヘッドホルダにスキャナヘッド4を装着し、他方のヘ
ッドホルダにプリントヘッド(例えばカラーヘッド2)
を装着して、スキャナ装置として動作させる場合、プリ
ントヘッドのサブヒータ制御を行わないようにしたこと
により、スキャナヘッドの制御信号線上にノイズ等の影
響が現れることがなく、従ってスキャナヘッド等の誤動
作が生じることなく正確な読み取り動作を行うことが可
能となる。また、サブヒータ制御を行わないことによ
り、無駄な電力消費も抑制することができる。
【0072】また、本実施形態では、第1および第2ヘ
ッドに対して単純な独立制御を施すのではなく、他方と
の関連において適切な制御を行うようにしたので、電気
的にノイズを抑えるための制御基板のグラウンドやフレ
キシブルケーブル213の強化、ノイズ対策部品の追加
等を要することがない。従って、装置としての複雑化や
高価格化を抑制することができる。
【0073】(その他)なお、以上の実施形態において
は、説明を簡略化するために2つの機能ヘッドの装着を
可能とするプリント装置に本発明を適用した場合につい
て説明したが、3つ以上の機能ヘッドの装着を可能とす
るプリント装置についても本発明が有効であることは言
うまでもない。
【0074】また、上例では、2つのヘッドホルダとも
ヘッドを着脱可能に搭載するものとしたが、いずれか一
方が機能ヘッドを着脱可能とされたものでもよい。
【0075】さらに、本発明は、上例のような画像形成
用のプリントヘッドと画像読み取り用のスキャナヘッド
とを共に装着とする形態のプリント装置に限られず、異
なる種類の機能を実行する機能ヘッドが搭載される走査
装置にあって、一方の機能ヘッドの機能実行に対して、
他方の機能ヘッドに対する制御が不都合を及ぼし得るよ
うな場合であれば有効に適用できるのは勿論である。す
なわち、複数の機能ヘッド間で機能が異なる場合とは、
当該複数の機能ヘッド間で駆動に影響を与える、もしく
は受けるような機能の相違とすることができ、そのよう
な場合に本発明の適用は有効である。
【0076】加えて、所定の駆動としては、上例のよう
なサブヒータの駆動のみならず、他の機能ヘッドの動作
に対して影響を及ぼし得るものであれば、これを禁止す
るようにできるのは言うまでもない。
【0077】また、上例ではインクジェット方式のプリ
ント装置に本発明を適用した場合について述べたが、他
のプリント方式によるヘッドを用いるものにも有効に適
用できる。
【0078】しかしインクジェット記録方式のものに適
用する場合には、特にその中でも、以上の各実施の形態
では、プリントヘッドからインクをプリント媒体に吐出
して画像を形成するインクジェット方式のプリント装置
における例を示したが、本発明はその構成に限定される
ものではない。プリントヘッドとプリント媒体とを相対
的に移動させて、ドットを形成してプリントを行うもの
であれば、方式を問わずいずれのプリント装置について
も有効である。
【0079】しかし特にインクジェットプリント方式を
用いる場合には、その中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リントヘッド、プリント装置において優れた効果をもた
らすものである。かかる方式によればプリントの高密度
化,高精細化が達成できるからである。
【0080】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0081】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変
換体の組合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)
の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成
を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構
成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プリ
ントヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明
によればプリントを確実に効率よく行うことができるよ
うになるからである。
【0082】さらに、プリント装置がプリントできるプ
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
タイプのプリントヘッドに対しても本発明は有効に適用
できる。そのようなプリントヘッドとしては、複数プリ
ントヘッドの組合わせによってその長さを満たす構成
や、一体的に形成された1個のプリントヘッドとしての
構成のいずれでもよい。
【0083】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるい
は装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。
【0084】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
【0085】また、搭載されるプリントヘッドの種類な
いし個数についても、例えば単色のインクに対応して1
個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異に
する複数のインクに対応して複数個数設けられるもので
あってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリン
トモードとしては黒色等の主流色のみのプリントモード
だけではなく、プリントヘッドを一体的に構成するか複
数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色
の複色カラー、または混色によるフルカラーの各プリン
トモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0086】さらに加えて、以上説明した本発明実施の
形態においては、インクを液体として説明しているが、
室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化
もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインク
ジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用プリント信号付与時にインクが液状をなすものを用い
てもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの
固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使
用せしめることで積極的に防止するため、またはインク
の蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって
液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネ
ルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、プリント媒体に到
達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱
エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを
使用する場合も本発明は適用可能である。このような場
合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは
特開昭60−71260号公報に記載されるような、多
孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保
持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような
形態としてもよい。本発明においては、上述した各イン
クに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実
行するものである。
【0087】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるプリント装置の形態とするものの他、ホストコン
ピュータと組み合わされたシステム、リーダ等と組合わ
せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミ
リ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の機能ヘッドが装着される構成を有する走査装置に
おいて、異なる機能を実行する機能ヘッドが装着される
場合、一の機能ヘッドの機能実行に他の機能ヘッドに対
する制御が干渉することを有効に防止できる。すなわ
ち、例えばインクジェットヘッドとスキャナヘッドとが
搭載された場合において、インクジェットヘッドの制御
に起因したスキャナヘッドの読み取り画像品位の低下な
どの不都合の発生を防止できるようになる。
【0089】また、本発明は、装置の複雑化や高価格化
を伴うことなく、そのような不都合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施もしくは適用されて好適な走査装
置として、インクジェットプリント装置の構成例を示す
斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリント装置の制
御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】(A)〜(D)は、図1に示したインクジェッ
トプリント装置に装着することのできる機能ヘッドの例
を示す斜視図である。
【図4】図3(A)に示したブラック用のプリントヘッ
ドを裏面側から示した斜視図である。
【図5】(A)および(B)はプリントヘッドの吐出部
に用いることのできる基板の一例を示す平面図およびそ
の部分拡大図である。
【図6】図3(D)に示したスキャナヘッドを裏面側か
ら示した斜視図である。
【図7】(A)〜(C)は、図1のプリント装置に種々
機能を実現させるための機能ヘッドの組み合わせの例を
示す説明図である。
【図8】装着された複数種類の機能ヘッドに対する単純
な独立制御の態様を説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】(A)および(B)は図8の手順によって生じ
る不都合を説明するための説明図である。
【図10】本発明の実施形態で採用した複数種類の機能
ヘッドに対する制御手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 プリントヘッド(ブラックヘッド) 2 プリントヘッド(カラーヘッド) 3 プリントヘッド(フォトヘッド) 4 スキャナヘッド 105 吐出ヒータ 108 サブヒータ 200 キャリッジ 201 第1ヘッドホルダ 202 第2ヘッドホルダ 206,207 レバー 211 第1ヘッド 212 第2ヘッド 301 インターフェース 302 MPU 303 ゲートアレイ 304 ROM 305 RAM 307,308 モータドライバ 317 キャリッジモータ 318 搬送モータ 311,312 ヘッドドライバ 501 吐出部 502,603 コンタクト部 601 発光部 602 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 B41J 25/28 Z 5C074 1/23 101 H04N 1/04 B Fターム(参考) 2C055 EE00 EE02 2C056 EA22 EA28 EC07 EC29 EC38 FA03 HA07 HA15 HA58 2C064 CC04 CC05 CC11 CC14 5C051 AA03 CA04 DB01 DB02 DC07 DD03 DE04 5C072 AA05 BA02 BA20 KA01 MA01 MA05 MB01 SA04 XA04 5C074 AA02 AA11 BB16 CC25 CC26 DD09 EE03 FF02 FF03 FF06 GG09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能ヘッドを用い、媒体と相対走
    査させる過程で前記機能素子に所定の機能を実行させる
    走査装置において、 前記複数の機能ヘッドを搭載するための複数の部材であ
    って、そのうちの少なくとも一つの部材が前記機能ヘッ
    ドを着脱可能である当該複数の部材と、 前記一つの部材に装着された機能ヘッドと他の部材に装
    着された機能ヘッドとが実行する機能が異なる場合、一
    の機能ヘッドに所定の機能を実行させるために、他の機
    能ヘッドに対する所定の駆動を禁止する手段と、を具え
    たことを特徴とする走査装置。
  2. 【請求項2】 前記機能が異なる場合とは、前記複数の
    機能ヘッド間で駆動に影響を与える、もしくは受けるよ
    うな機能の相違であることを特徴とする請求項1に記載
    の走査装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の機能ヘッドとして、前記媒体
    に担持された画像の読み取りを行う少なくとも一つのス
    キャナヘッド、および/または前記媒体にプリント剤を
    付与することによりプリント機能を実行可能な少なくと
    も一つのプリントヘッドを用いることを特徴とする請求
    項1または2に記載の走査装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの部材に、前記プリ
    ントヘッドと前記スキャナヘッドとを交換して装着可能
    であることを特徴とする請求項3に記載の走査装置。
  5. 【請求項5】 前記プリントヘッドは、前記媒体に対し
    て前記プリント剤としてのインクを吐出するインクジェ
    ットヘッドであることを特徴とする請求項3または4に
    記載の走査装置。
  6. 【請求項6】 前記インクジェットヘッドを加熱保温す
    るための手段を具え、前記禁止手段は、前記スキャナヘ
    ッドおよび前記インクジェットヘッドが装着された場合
    にあって前記スキャナヘッドに読み取り動作を行わせる
    ために、前記加熱保温手段の駆動を禁止することを特徴
    とする請求項5に記載の走査装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱保温手段は、前記インクジェッ
    トヘッドを構成する基板に形成され、通電に応じて発熱
    するヒータ部材を有することを特徴とする請求項6に記
    載の走査装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットヘッドは、インクを
    吐出するために利用されるエネルギとして前記インクに
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生するための電気熱
    変換体を有することを特徴とする請求項5ないし7のい
    ずれかに記載の走査装置。
  9. 【請求項9】 媒体に対して前記プリント剤としてのイ
    ンクを吐出するインクジェットヘッドを含む複数の機能
    ヘッドを着脱可能に保持する複数の保持部材を具備し、
    装着された前記複数の機能ヘッドのそれぞれに対して独
    立した制御が可能なインクジェットプリント装置におい
    て、 媒体に担持された画像の読み取りを行う少なくとも一つ
    のスキャナヘッドと、少なくとも1つのインクジェット
    ヘッドとが前記複数の機能ヘッドとして前記複数の保持
    部材に装着された場合にあって、前記スキャナヘッドを
    動作させるために、前記インクジェットヘッドに対し
    て、その加熱保温を行うために前記インクジェットヘッ
    ドの構成基板に形成されたヒータ部材の制御を行わない
    ようにしたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットプリントヘッド
    は、インクを吐出するために利用されるエネルギとして
    前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する
    ための電気熱変換体を有することを特徴とする請求項9
    に記載のインクジェットプリント装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2421219A (en) * 2004-12-16 2006-06-21 Agilent Technologies Inc A multiple-function inkjet printing system having a printhead and scan head driven by a single motor
JP2008238773A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置
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