JP2001232768A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2001232768A
JP2001232768A JP2000045955A JP2000045955A JP2001232768A JP 2001232768 A JP2001232768 A JP 2001232768A JP 2000045955 A JP2000045955 A JP 2000045955A JP 2000045955 A JP2000045955 A JP 2000045955A JP 2001232768 A JP2001232768 A JP 2001232768A
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plate
cleaning
printing
cylinder
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JP2000045955A
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Yoshitaka Tanaka
義高 田中
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にクリーニングが必要な場合にのみ転
写胴のクリーニングを行う。 【解決手段】 版胴に装着された孔版原紙を排版する排
版機構と、画像情報に基づいて新しい孔版原紙に穿孔
し、この穿孔した孔版原紙を版胴に装着する製版機構
と、版胴の回転に同期して回転する転写胴に孔版原紙か
らのインク画像を一旦転写し、この転写したインク画像
を印刷用紙に再転写することによって印刷を行う印刷機
構と、転写胴を洗浄する洗浄機構とを備えた孔版印刷装
置において、製版機構及び排版機構による排版製版動作
は、版胴に装着された孔版原紙を排版する排版動作と、
新しい孔版原紙に画像情報に基づいて穿孔する画像穿孔
動作と、穿孔した孔版原紙を版胴に装着する着版動作と
から成り、排版動作の前に洗浄機構による転写胴の洗浄
動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴と転写胴と圧
胴とを備え、インク画像を一旦転写胴に転写し、この転
写したインク画像を印刷用紙に再転写することによって
印刷画像を得る孔版印刷装置に関し、特に、転写胴に付
着した残留インクを除去するクリーニング技術に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置には、版胴と圧胴を備えた
ものと、版胴と転写胴と圧胴とを備えたものが提案され
ている。転写胴を有さずに孔版原紙から印刷用紙に直接
にインク画像の転写を行う装置にあっては、印刷用紙の
インク吸収性能や印刷用紙の厚みによる印刷圧変化によ
ってインク転移量が変化するためにインク転移量を適正
な量に調整することが困難である。
【0003】しかし、転写胴を有する孔版印刷装置にあ
っては、インク吸収性能が一定で、且つ、厚みも一定
な、転写胴に巻き付けたゴム材からなる転写シートにイ
ンクを転移するため、孔版原紙から転写胴へのインク転
移量が適正な量に容易に調整できる。このように、イン
ク量が制御されたインク画像を印刷用紙に転移するため
に印刷用紙には当然に決まったインク転移量しか転移さ
れない。以上により、転写胴を有する孔版印刷装置は、
インク転移量を適正な量に容易に調整でき、鮮明な印刷
画像を得ることができる。
【0004】このような利点がある反面、転写胴を有す
る孔版印刷装置では、転写胴の転写シート上に一時転写
されたインクのすべてが印刷用紙に転写されるわけでは
なくインクが転写シート上に僅かではあるが残存するた
め、洗浄機構を設けて残存インクを除去することによっ
て、次に印刷するための悪影響を防止している。
【0005】そして、従来では、洗浄機構によるクリー
ニング動作を印刷終了時点で行ったり(特開平5−31
8898号公報参照)、印刷開始時点で行ったりしてい
る(特開平9−314816号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷動
作過程にあって印刷用紙の搬送不良などが生じて印刷動
作が途中終了し、また、新たに印刷動作を再開する場合
や所定枚数の印刷動作が完了した後に、印刷枚数の追加
を行う場合には、新しい孔版原紙による印刷を行うので
はないため、転写胴のクリーニングが必要ない。にもか
かわらず従来例では、印刷終了時点又は印刷開始時点で
常にクリーニング動作が行われ、無駄なクリーニング動
作が行われるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、実質的にクリーニングが必要
な場合にのみ転写胴のクリーニングを行う孔版印刷装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、版胴
に装着された孔版原紙を排版する排版機構と、画像情報
に基づいて新しい孔版原紙に穿孔し、この穿孔した孔版
原紙を版胴に装着する製版機構と、前記版胴の回転に同
期して回転する転写胴に前記孔版原紙からのインク画像
を一旦転写し、この転写したインク画像を印刷用紙に再
転写することによって印刷を行う印刷機構と、前記転写
胴を洗浄する洗浄機構とを備えた孔版印刷装置におい
て、前記製版機構及び前記排版機構による排版製版動作
過程で前記洗浄機構による前記転写胴の洗浄動作を行う
制御部を備えたことを特徴とする。
【0009】この孔版印刷装置では、途中終了した印刷
動作を再開する場合や印刷枚数を追加する場合には、転
写シートに残存するインクのクリーニングが行われず、
版胴に装着される孔版原紙が新しい孔版原紙に交換され
る排版製版動作過程で、転写シートの洗浄が行われる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印
刷装置であって、前記排版製版動作は、版胴に装着され
た孔版原紙を排版する排版動作と、画像情報に基づいて
新しい孔版原紙に穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔
版原紙を版胴に装着する着版動作とから成り、前記排版
動作の前に前記洗浄動作を行うことを特徴とする。
【0011】この孔版印刷装置では、請求項1の発明の
作用に加え、孔版原紙が版胴に装着される前に洗浄動作
が行われ、洗浄液が孔版原紙に飛散することがない。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載の孔版印
刷装置であって、前記排版製版動作は、版胴に装着され
た孔版原紙を排版する排版動作と、画像情報に基づいて
新しい孔版原紙に穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔
版原紙を版胴に装着する着版動作とから成り、前記排版
動作と並行して前記洗浄動作を行うことを特徴とする。
【0013】この孔版印刷装置では、請求項1の発明の
作用に加え、クリーニング動作が排版動作と平行して行
われると共に、孔版原紙が版胴に装着される前に洗浄動
作が行われ、洗浄液が孔版原紙に飛散することがない。
【0014】請求項4の発明は、請求項1記載の孔版印
刷装置であって、前記排版製版動作は、版胴に装着され
た孔版原紙を排版する排版動作と、画像情報に基づいて
新しい孔版原紙に穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔
版原紙を版胴に装着する着版動作とから成り、前記排版
動作の後に前記洗浄動作を行うことを特徴とする。
【0015】この孔版印刷装置では、請求項1の発明と
同様の作用が得られる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記
載の孔版印刷装置であって、前記洗浄動作は、ユーザが
洗浄の必要性を選択した場合には行い、洗浄の必要性を
選択しなかった場合には行わない制御手段を有している
ことを特徴とする。
【0017】この孔版印刷装置では、請求項1〜請求項
4の発明の作用に加え、着版のやり直し等により再度の
転写胴のクリーニングが必要ない場合に、無駄なクリー
ニングを回避できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】<第1実施形態>図1〜図4は本発明の第
1実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の要部概略構成
図、図2(A)は洗浄機構の正面図、図2(B)は洗浄
機構の側面図、図3は孔版印刷装置の要部回路ブロック
図、図4は排版製版モード時のフローチャートである。
【0020】『孔版印刷装置の構成』図1において、孔
版印刷装置1は、製版機構2と、印刷機構3と、給紙機
構4と、排紙機構5と、排版機構6と、洗浄機構7とか
ら主に構成されている。
【0021】「製版機構」製版機構2は、ロール状に巻
装された長尺状の孔版原紙11を収容する原紙収容部1
0と、この原紙収容部10の搬送下流(送り出し側)に
配置された感熱ヘッド12及びこれに圧接可能に配置さ
れたプラテンローラ13と、この感熱ヘッド12及びプ
ラテンローラ13の搬送下流に配置された原紙カッタ1
4と、この原紙カッタ14の搬送下流に配置された一対
の原紙送りローラ15、16とを有する。
【0022】この製版機構2では、プラテンローラ13
などの回転により孔版原紙11を搬送し、例えば原稿読
取り部(図示せず)で読み取った画像情報に基づき感熱
ヘッド12の各発熱体が選択的に発熱動作することによ
り孔版原紙11に感熱穿孔する画像穿孔動作と、この穿
孔された孔版原紙11の搬送後方を原紙カッタ14でカ
ットして所定長さの孔版原紙11を作製する切断動作と
を行う。
【0023】「印刷機構」印刷機構3は、それぞれ回転
自在に設けられ、ほぼ同一径を有する版胴17と転写胴
18と圧胴19とを備えている。これら版胴17と転写
胴18と圧胴19は、メインモータ(図示せず)の駆動
力によって、図1にて矢印で示すように、互いに近接・
圧接箇所で同一の周スピードになるように回転される。
【0024】版胴17は、版胴軸17aを中心に装置本
体20に回転自在に支持され、この版胴17の外周には
外側に膨出可能で、且つ、インク21を通過可能なスク
リーン22が張設されている。版胴17の内部スペース
にはスキージローラ23が配置され、このスキージロー
ラ23はスクリーン22の内面から離間する待機位置と
スクリーン22を内面から押圧してスクリーン22を外
側に膨出させて転写胴18に圧接させる押圧位置との間
で移動自在に設けられている。
【0025】スキージローラ23は版胴17と共に回転
し、この回転時にはドクターローラ24との間に形成さ
れるギャップを利用してインク21をスクリーン22の
内面より供給するよう構成されている。また、版胴17
の外周には原紙クランプ部25が設けられ、この原紙ク
ランプ部25で孔版原紙11の先端をクランプすること
によって、該孔版原紙11を版胴17の外周面に巻き付
けて装着させる着版動作が行われる。
【0026】転写胴18は、版胴17の下方近傍に配置
され、転写胴軸18aを中心に装置本体20に回転自在
に支持されている。この転写胴18の外周にはインク転
写可能な転写シート26が巻装されている。この転写シ
ート26は弾性部材で、且つ、耐油性のシートであり、
例えばニトリルゴムにて構成される。また、転写胴18
の一部外周には版胴17の原紙クランプ部25を回避す
るための凹部18bが設けられている。
【0027】圧胴19は、転写胴18の下方近傍で圧胴
軸19aを中心に回転自在に設けられていると共に、転
写胴18に圧接する圧接位置と転写胴18から離間する
待機位置との間で移動自在に設けられている。また、圧
胴19の一部外周には凹部19bが設けられ、この凹部
19bに用紙クランプ部27が設けられている。この用
紙クランプ部27は、給紙機構4から転写胴18と圧胴
19との間に搬送される印刷用紙28の先端をクランプ
し、排紙機構5の入口でクランプ解除する。
【0028】上記構成からなる印刷機構3では、版胴1
7、転写胴18及び圧胴19は、互いの近接・圧接箇所
で同一の周スピードで回転される。そして、スキージロ
ーラ23が待機位置から押圧位置に位置されると、スク
リーン22が外側に膨出して転写胴18に圧接され、こ
の圧接力によって孔版原紙11の穿孔から滲み出るイン
ク21が転写胴18に、つまり、インク画像が転写胴1
8のインク転写シート26上に転写される。また、所定
のタイミングで転写胴18と圧胴19との間に給紙機構
4から印刷用紙28が供給され、この印刷用紙28に転
写胴18のインク転写シート26のインク画像が転写さ
れて印刷が行われた後、印刷終了後の印刷用紙28が排
紙機構5に送られる。
【0029】「給紙機構」給紙機構4は、印刷用紙28
が載置される給紙台29と、この給紙台29に積載され
た印刷用紙28の最上位置のものに圧接するスクレーパ
30と、このスクレーパ30の搬送下流に位置するピッ
クアップロール31及びサバキロール32と、このピッ
クアップロール31及びサバキロール32の搬送下流に
配置されたガイドロール33及びタイミングロール34
とを有する。ガイドロール33は、タイミングロール3
4に対して圧接位置と離間位置との間で移動できる。ピ
ックアップロール31及び及びサバキロール32と、ガ
イドロール33及びタイミングロール34との間には印
刷用紙28を検出する給紙センサ(図示せず)が設けら
れている。
【0030】上記構成からなる給紙機構4では、スクレ
ーパ30の回転によって給紙台29上の最上位置の印刷
用紙28を、ピックアップロール31及びサバキロール
32のサバキ作用もあって1枚のみをガイドロール33
とタイミングロール34との間に搬送し、その搬送され
た印刷用紙28を、タイミングロール34の回転によっ
て上記した版胴17、転写胴18及び圧胴19の回転に
同期させて、所定のタイミングで前記転写胴18と前記
圧胴19間に供給する給紙動作を行う。
【0031】「排紙機構」排紙機構5は、圧接位置に位
置する圧胴19の外周に略当接する排紙ガイドロール3
5及び分離爪36と、この搬送下流に配置された上下の
排紙ロール37、38と、この搬送下流に配置された排
紙台39とを有する。排紙ガイドロール35及び分離爪
36と上下の排紙ロール37、38との間には印刷用紙
28を検出する排紙センサ(図示せず)が設けられてい
る。
【0032】この排紙機構5では、排紙ガイドロール3
5と分離爪36との間でクランプ解除された印刷用紙2
8の先端を当該排紙ガイドロール35と分離爪36との
間の排紙経路によって上下の排紙ロール37、38間に
導き、その印刷用紙28を上下の排紙ロール37、38
の回転によって排紙台39上に排紙して、当該印刷用紙
28を前記排紙台39上に積載する排紙動作を行う。
【0033】「排版機構」排版機構6は、版胴17の原
紙クランプ部25より解除された使用済み或いは着版ミ
スによりしわになった孔版原紙11の先端を導くための
ガイドベルト40及びこのガイドベルト40に圧接し追
従回転するガイドロール41と、このガイドベルト40
及びガイドロール41によって搬送される孔版原紙11
を収納する排版ボックス42とを有する。
【0034】この排版機構6では、原紙クランプ部25
によってクランプ解除された孔版原紙11の先端をガイ
ドベルト40及びガイドロール41との間に導き、その
孔版原紙11をガイドベルト40の移動及びガイドロー
ル41の回転によって搬送して、当該孔版原紙11を前
記排版ボックス42内に収納する排版動作を行う。
【0035】「洗浄機構」洗浄機構7は、図1及び図2
(A)、(B)に詳しく示すように、転写胴18の近傍
に配置されたクリーニングロール50を有し、このクリ
ーニングロール50の支持軸50aが左右の支持プレー
ト51に回転自在に支持されている。このクリーニング
ロール50は、転写シート26に対して離間する離間位
置と転写シート26に接触する接触位置との間をクリー
ニング用移動モータ(図示せず)の駆動力によって移動
可能に構成されている。また、クリーニングロール50
は、転写胴18との接触位置では所定の押圧力をもって
転写シート26に接触するようになされている。
【0036】また、クリーニングロール50の近傍に
は、所定のギャップを介してドクターロール52が設け
られており、クリーニングロール50及びドクターロー
ル52の互いに近接する側の外周面で構成される上方ス
ペースには洗浄液供給部53より洗浄液が供給される。
洗浄液供給部53は、クリーニングロール50の上方位
置に配置されており、等間隔に開口された小孔(特に符
号を付さず)から洗浄液を洗浄液用ポンプ(図示せず)
の駆動によって吐出する。洗浄液保持検出センサSは、
クリーニングロール50及びドクターロール52の互い
に近接する側の外周面で構成される上方スペースに溜ま
っている洗浄液の保有量を検出し、この検出結果は制御
部60(図3参照)に出力されている。
【0037】また、クリーニングロール50及びドクタ
ーロール52の両端部には、これら両端から洗浄液が垂
れ落ちるのを防止する洗浄液垂れ落ち防止部材54がそ
れぞれ設けられている。ここで、洗浄液は、インク21
を溶解若しくは膨潤させて転写シート26から容易に離
脱させることができる(インクに対して洗浄力を有する
とういう意味)と共に転写シート26の材質を侵さない
成分のものが使用される。例えば、油相成分と水相成分
からなる市販のクレンジングクリームなどが使用でき
る。なお、洗浄液には、洗浄効果を有する界面活性剤を
添加しても良い。
【0038】『制御系』次に、孔版印刷装置1の制御系
を説明する。図3において、制御部60には上述したよ
うに洗浄液保持検出センサSの出力が入力されており、
制御部60はクリーニングロール50及びドクターロー
ル52の互いに近接する側の外周面で構成される上方ス
ペースに溜まっている洗浄液の保有量を常に所定の範囲
とするように洗浄液ポンプ(図示せず)を制御する。
【0039】操作パネル61は印刷スタートキー、印刷
ストップキー、排版製版キー、クリーニングキー、印刷
枚数等を入力するためのテンキー等を有し、この操作パ
ネル61の入力データが制御部60に出力されている。
制御部60は、製版機構2と、印刷機構3と、給紙機構
4と、排紙機構5と、排版機構6と、洗浄機構7とをそ
れぞれ制御する。そして、排版製版モード時(排版製版
動作過程)には図4の制御を実行する。この制御内容に
ついては、下記する作用の箇所で詳しく説明する。
【0040】<動作説明>次に、上記構成の作用を説明
する。圧胴19は待機位置に位置されており、版胴17
の外周面には製版済みの孔版原紙11が装着されてい
る。この状態において印刷モードが選択されると、圧胴
19が圧接位置に移動され、圧胴19が転写胴18に所
望の圧接力によって圧接されると共に、メインモータ
(図示せず)が駆動され、図1の矢印で示すように、互
いの近接・圧接箇所で同一の周スピードになるよう版胴
17、転写胴18及び圧胴19が回転される。
【0041】そして、スキージローラ23が待機位置か
ら押圧位置に位置されると、スクリーン22が外側に膨
出して転写胴18に圧接され、この圧接力によって孔版
原紙11の穿孔から滲み出るインク21が転写胴18
に、つまり、インク画像が転写胴18の転写シート26
上に転写される。また、所定のタイミングで転写胴18
と圧胴19との間に給紙部4から印刷用紙28が搬送さ
れ、この印刷用紙28に転写シート26上に形成された
インク画像が転移されて印刷がなされた後、印刷終了後
の印刷用紙28が排紙部5に送られる。このような印刷
動作が所定の設定枚数だけなされると、メインモータの
回転が停止され、スキージローラ23が押圧位置か待機
位置に移動され、圧胴19が離間位置に移動されて印刷
モードが完了する。
【0042】次に、排版製版モードが選択されると、図
4に示すように、先ず、印刷後に転写シート26上に残
存する僅かな量のインク21を除去するためのクリーニ
ング動作が行われる(ステップS1)。具体的には、版
胴17のスキージロール23が待機位置に且つ圧胴19
も待機位置に位置した状態でメインモータの駆動が開始
され、転写胴18には版胴17及び圧胴19が圧接位置
に位置しない状態で、図1の矢印で示すような方向に同
一の周スピードになるように回転される。
【0043】次に、クリーニング用移動モータの駆動に
より、クリーニングロール50が離間位置より転写シー
ト26に接触する接触位置へと移動される。すると、ク
リーニングロール50が、転写胴18の回転に追従して
転写シート26上で回転する。次に、クリーニングロー
ル50の外周面には、洗浄液供給部53から所定膜厚の
洗浄液が連続的に供給される。そして、このクリーニン
グロール50の表面に付着した洗浄液は、当該クリーニ
ングロール50と接触して回転する転写シート26に転
移される。その結果、かかる洗浄液によって前記転写シ
ート26上の残留インクが溶解若しくは膨潤されること
により取り除かれる。クリーニング動作が所定時間だけ
行われると、メインモータの駆動が停止され、且つ、ク
リーニングロール50が接触位置から待機位置に移動さ
れ、これでクリーニング動作が完了する。
【0044】次に、版胴17に装着されている使用済み
或いは着版ミスによる使用不可の孔版原紙11が排版ボ
ックス42内に送られる排版動作が行われる(ステップ
S2)。次いで、長尺状の孔版原紙11に画像情報に基
づいて感熱穿孔される画像穿孔動作が行われ(ステップ
S3)、且つ、感熱穿孔された孔版原紙11がカットさ
れることで所定長さの新しい孔版原紙11が作成され
る。そして、この新しい孔版原紙11が版胴17に装着
される着版動作が行われる(ステップS4)。着版動作
が不良であれば上記排版動作からやり直し、着版動作が
成功であれば、これで排版製版動作が完了する(ステッ
プS5)。そして、印刷モードが選択されると、上記と
同様に新しい孔版原紙11による印刷動作が実行され
る。
【0045】上記動作中の印刷動作過程にあって印刷用
紙28の搬送不良などが生じて印刷動作が途中終了し、
新たに印刷動作を再開する場合や所定枚数の印刷動作が
完了した後に、印刷枚数の追加を行う場合に、従来例の
ように、転写シート26のクリーニングが常に行われる
のではなく、本実施形態では、版胴17に装着される孔
版原紙11が新しい孔版原紙11に交換される排版製版
動作過程でのみ転写シート26の洗浄が行われるため、
実質的にクリーニングが必要な場合にのみ転写シート2
6のクリーニングが行われ、無駄なクリーニングが防止
される。また、孔版原紙11が版胴17に装着される前
に洗浄動作が行われるため、洗浄液が孔版原紙11に飛
散することがなく、当該孔版原紙11が洗浄液で汚れる
ことによる再製版、転写画像の不良等の不具合を防止で
きる。
【0046】<第2実施形態>図5は本発明の第2実施
形態に係わる排版製版モード時(排版製版動作過程)の
フローチャートである。図5において、この第2実施形
態では、排版動作と転写シート26のクリーニング動作
を並行して同時に行っている(ステップS10、S1
1)点が異なり、他の構成は前記第1実施形態と同一で
ある。つまり、排版動作とクリーニング動作との双方が
終了した後に、画像穿孔動作、着版動作が行われ、着版
が不良であれば着版が成功するまで行って完了となる
(ステップS12〜S15)。
【0047】この第2実施形態では、前記第1実施形態
と同様の作用・効果が得られると共に、転写シート26
のクリーニングが排版動作と重複して行われるため、時
間短縮となる。また、前記第1実施形態と同様に、孔版
原紙11が版胴17に装着される前に洗浄動作が行われ
るため、洗浄液が孔版原紙11に飛散することがなく、
該孔版原紙11が洗浄液で汚れることによる再製版、転
写画像の不良等の不具合を防止できる。
【0048】<第3実施形態>図6は本発明の第3実施
形態に係わる排版製版モード時(排版製版動作過程)の
フローチャートである。図6において、この第3実施形
態では、排版動作、画像穿孔動作、着版動作の全てが終
了(ステップS20〜S22)してから転写胴18のク
リーニング動作が行われる(ステップS23)点が異な
り、他の構成は前記第1実施形態と同一である。そし
て、着版が不良であれば着版が成功するまで行って完了
となる(ステップS24)。尚、排版動作の完了直後に
転写シート26のクリーニング動作を行っても良い。
【0049】この第3実施形態では、前記第1実施形態
と同様の作用・効果が得られる。
【0050】図7は本発明の第1〜第3実施形態の変形
例に係わる排版製版モード時のフローチャートである。
図7において、第1〜第3実施形態における転写シート
26のクリーニング動作は、ユーザが洗浄の必要性を選
択した場合には行い、洗浄の必要性を選択しなかった場
合には行わないこととする。
【0051】具体的には、上記したクリーニング動作の
タイミングになると、操作パネル61上でクリーニング
の有無を表示し(ステップS30)、クリーニング必要
を選択した場合にのみクリーニングを行う(ステップS
31)。このようにすることによって、着版のやり直し
等により再度の転写シート26のクリーニングが必要な
い場合に、無駄なクリーニングを回避できる。
【0052】以上、上記各実施形態では、クリーニング
ロール50にはドクターロール52を近接して設け、ク
リーニングロール50及びドクターロール52の互いに
近接する側の外周面で構成される上方スペースに洗浄液
を供給し、この供給された洗浄液の内でクリーニングロ
ール50の外周面に付着する洗浄液をドクターロール5
2とのギャップを通して規制するので、当該洗浄液の量
を適宜量に制御することができ、常に均一量の洗浄液を
転写シート26に転写することが可能となる。
【0053】また、上記各実施形態では、クリーニング
ロール50は、転写シート26に対し離間する離間位置
と接触する接触位置との間で移動可能に設けられている
ので、クリーニングモード時以外ではクリーニングロー
ル50を待機位置とし、クリーニングモード時ではクリ
ーニングロール50を接触位置とすることができるた
め、洗浄機構7が印刷動作等の他の動作の支障となるの
を防止できる。
【0054】また、上記各実施形態では、クリーニング
ロール50は、転写シート26の接触位置では押圧力を
もって接触するので、クリーニングロール50が押圧力
によって転写シート26の凹部にまで入り込み、残留イ
ンクをより効果的に溶解若しくは膨潤させることができ
るため、より優れたクリーニング効果が期待できる。
【0055】また、上記各実施形態では、洗浄液保持検
出センサSが設けられ、クリーニングロール50及びド
クターロール52の互いに近接する側の外周面で構成さ
れる上方スペースに溜まっている洗浄液の保有量を常に
所定の範囲とするよう制御するので、上方スペース内の
洗浄液が不足したり、洗浄液が過剰で洗浄液によって装
置内部が汚れるということがない。
【0056】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限
されることなく種々の変更が可能である。例えば、上記
各実施形態によれば、洗浄機構7は、クリーニングロー
ル50を用いて転写シート26に洗浄液を塗布すると共
に溶解若しくは膨潤した残留インクを回収するものであ
るが、要は、転写シート26の残留インクを除去できる
ものであればその機構は問わない。
【0057】また、洗浄機構7は、クリーニングロール
50を用いて洗浄液を塗布する構成であるが、転写シー
ト26に洗浄液を塗布できるものであれば良く、例えば
洗浄ブラシや液吹付け部材などを用いて構成しても良
い。
【0058】また、前記実施形態によれば、転写胴2の
外周面に弾性部材で且つ耐油性の転写シート11を巻き
付けたが、転写胴2そのものが弾性部材で且つ耐油性の
構成としても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、排版製版動作過程で洗浄機構による転写胴の洗
浄動作を行うので、途中終了した印刷動作を再開する場
合や印刷枚数を追加する場合にはクリーニングが行われ
ず、版胴に装着される孔版原紙が新しい孔版原紙に交換
される排版製版動作過程で転写胴の洗浄が行われるた
め、実質的にクリーニングが必要な場合にのみ転写胴の
クリーニングが行われ、無駄なクリーニングを防止でき
る。
【0060】請求項2の発明によれば、排版動作の前に
洗浄動作を行うので、請求項1の発明の効果に加え、洗
浄液が新たな孔版原紙に飛散することがなく、該孔版原
紙が洗浄液で汚れることによる再製版、転写画像の不良
等の不具合を防止できる。
【0061】請求項3の発明によれば、排版動作と並行
して洗浄動作を行うので、請求項1の発明の効果に加
え、クリーニング動作が排版動作と重複して行われるこ
とにより時間の短縮が図れると共に、洗浄液が新たな孔
版原紙に飛散することがなく、該孔版原紙が洗浄液で汚
れることによる再製版、転写画像の不良等の不具合を防
止できる。
【0062】請求項4の発明によれば、排版動作の後に
洗浄動作を行うので、請求項1の発明と同様の効果があ
る。
【0063】請求項5の発明によれば、洗浄動作は、ユ
ーザが洗浄の必要性を選択した場合には行い、洗浄の必
要性を選択しなかった場合には行わないので、請求項1
〜請求項4の発明の効果に加え、着版のやり直し等によ
り再度の転写胴のクリーニングが必要ない場合に、無駄
なクリーニングを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、(A)は洗浄機
構の正面図、(B)は洗浄機構の側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
概略回路ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態における排版製版モード
時のフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態における排版製版モード
時のフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態における排版製版モード
時のフローチャートである。
【図7】本発明の第1〜第3実施形態の変形例における
排版製版モード時の一部フローチャートである。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 製版機構 3 印刷機構 6 排版機構 7 洗浄機構 11 孔版原紙 17 版胴 18 転写胴 19 圧胴 26 転写シート 28 印刷用紙 50 クリーニングロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41L 13/04 B41L 13/04 D 13/14 13/14 T

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴に装着された孔版原紙を排版する排
    版機構と、画像情報に基づいて新しい孔版原紙に穿孔
    し、この穿孔した孔版原紙を版胴に装着する製版機構
    と、前記版胴の回転に同期して回転する転写胴に前記孔
    版原紙からのインク画像を一旦転写し、この転写したイ
    ンク画像を印刷用紙に再転写することによって印刷を行
    う印刷機構と、前記転写胴を洗浄する洗浄機構とを備え
    た孔版印刷装置において、 前記製版機構及び前記排版機構による排版製版動作過程
    で前記洗浄機構による前記転写胴の洗浄動作を行う制御
    部を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔版印刷装置であって、 前記排版製版動作は、版胴に装着された孔版原紙を排版
    する排版動作と、画像情報に基づいて新しい孔版原紙に
    穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔版原紙を版胴に装
    着する着版動作とから成り、前記排版動作の前に前記洗
    浄動作を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の孔版印刷装置であって、 前記排版・製版動作は、版胴に装着された孔版原紙を排
    版する排版動作と、画像情報に基づいて新しい孔版原紙
    に穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔版原紙を版胴に
    装着する着版動作とから成り、前記排版動作と並行して
    前記洗浄動作を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記排版・製版動作は、版胴に装着された孔版原紙を排
    版する排版動作と、画像情報に基づいて新しい孔版原紙
    に穿孔する画像穿孔動作と、穿孔した孔版原紙を版胴に
    装着する着版動作とから成り、前記排版動作の後に前記
    洗浄動作を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載の孔版印刷装置
    であって、 前記洗浄動作は、ユーザが洗浄の必要性を選択した場合
    には行い、洗浄の必要性を選択しなかった場合には行わ
    ない制御手段を有していることを特徴とする孔版印刷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343971A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置および孔版印刷装置ネットワークシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343971A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置および孔版印刷装置ネットワークシステム
JP4593377B2 (ja) * 2005-06-08 2010-12-08 東北リコー株式会社 孔版印刷装置および孔版印刷装置ネットワークシステム

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