JP2001232677A - Petプリフォームの供給装置および排出装置並びにそれらを用いたpetプリフォームネック結晶化装置 - Google Patents

Petプリフォームの供給装置および排出装置並びにそれらを用いたpetプリフォームネック結晶化装置

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JP2001232677A JP2000047909A JP2000047909A JP2001232677A JP 2001232677 A JP2001232677 A JP 2001232677A JP 2000047909 A JP2000047909 A JP 2000047909A JP 2000047909 A JP2000047909 A JP 2000047909A JP 2001232677 A JP2001232677 A JP 2001232677A
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PETプリフォームネック結晶化の全工程の
自動化を可能にして処理能力の向上する。 【解決手段】 供給シュートから供給されたPETプリ
フォームを、挿入手段の上方ターレットのキャリアによ
り正立状態から倒立状態に約180°反転し、この反転
したPETプリフォームをガイドパイプ内を通して下方
ターレットの載支ホルダーに移載した後、下方ターレッ
トの載支ホルダーを降下してそのPETプリフォームを
搬送手段の保持治具に緩やかに挿入し、しかる後、挿入
手段の押込フォークにて搬送手段の保持治具に緩やかに
挿入されたPETプリフォームを完全に挿入する。搬送
手段の保持治具に挿入されたPETプリフォームを、引
抜手段の引抜フォークにて搬送手段の保持治具から上方
に引き抜き、この引き抜いたPETプリフォームをクラ
ンプホルダーとベルトとによるクランプ状態で所定の位
置まで移送して落下し、このPETプリフォームを排出
シュートで所定の位置に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PETプリフォー
ムネック結晶化装置等にPETプリフォームを供給する
供給装置およびPETプリフォームネック結晶化装置等
から処理済のPETプリフォームを排出する排出装置並
びにこれら供給装置および排出装置を用いたPETプリ
フォームネック結晶化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近頃、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)製のボトル(以下、PETボトルと称す)は、機
械的強度、ガスバリア性、透明性等の優れた特性を有す
る容器として広く使用されている。
【0003】かかるPETボトルは、通常、中間体とし
てのPETプリフォームを成形した後、これを加熱延伸
プロー加工して製造されるが、このPETプリフォーム
のネック部を強化させる目的で該ネック部を加熱処理し
て結晶化することが行われている。
【0004】ところで、PETプリフォームのネック部
を加熱処理して結晶化させるPETプリフォームネック
結晶化装置(以下、ネック結晶化装置と称す)は、PE
Tプリフォームを巡回移動する保持治具に保持し、この
保持治具の移動中にPETプリフォームのネック部を加
熱処理して結晶化する構成になっており、このネック結
晶化装置はPETプリフォームを巡回移動している保持
治具に供給する。
【0005】そのため、従来は、PETプリフォームを
適宜な搬送手段(例えばコンベアー等)によりネック結
晶化装置の所まで搬送して、ここで多数のPETプリフ
ォームをプールしておき、この多数プールされたPET
プリフォームをネック結晶化装置の巡回移動している保
持治具にアクチュエーター等により供給していた。
【0006】また、ネック結晶化装置から処理済のPE
Tプリフォームを排出する場合も、処理済PETプリフ
ォームを倒立した状態から正立した状態(ネック部を上
にした状態)に反転して排出しなければならないため、
従来は、処理済PETプリフォームをネック結晶化装置
の巡回移動している保持治具からアクチュエーター等に
より取外していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
は、PETプリフォームの保持治具への保持、更に保持
治具から処理済PETプリフォームの取外しがアクチュ
エーター等により行われており、PETプリフォームネ
ック結晶化の能力向上で重要課題とされている。
【0008】本発明の目的は、PETプリフォームネッ
ク結晶化の全工程の自動化を可能にして処理能力の向上
を図るPETプリフォームの供給装置および排出装置並
びにそれらを用いたPETプリフォームネック結晶化装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、巡回チェーン
により巡回移動する搬送手段の保持治具にPETプリフ
ォームを供給するものであって、PETプリフォームを
正立状態で一列に移送して供給する供給シュートと、前
記搬送手段の巡回チェーンにより同期回転する上方ター
レットおよび下方ターレットを上下に配して同軸状に設
け、上方ターレットに多数のキャリアを円周等間隔に約
180°反転可能に設けるとともに、下方ターレットに
上方ターレットのキャリアと同数の載支ホルダーを円周
等間隔に上方ターレットのキャリアと対向して昇降可能
に設け、更に、上方ターレットのキャリアと下方ターレ
ットとの間にガイドパイプを設けてなり、前記供給シュ
ートから供給されたPETプリフォームを上方ターレッ
トのキャリアにより正立状態から倒立状態に約180°
反転し、この反転したPETプリフォームをガイドパイ
プ内を通して下方ターレットの載支ホルダーに移載し、
しかる後、下方ターレットの載支ホルダーを降下してそ
のPETプリフォームを搬送手段の保持治具に緩やかに
挿入する挿入手段と、前記搬送手段の巡回チェーンによ
り前記挿入手段の上方ターレットおよび下方ターレット
と同期回転する回転円筒部材を前記挿入手段の下方ター
レットに隣接して設け、この回転円筒部材にエアシリン
ダにより常時下方に付勢される多数の押込フォークを円
周等間隔に昇降可能に設けてなり、前記挿入手段の下方
ターレットの載支ホルダーと回転円筒部材の押込フォー
クとが接線状態で出会った時点で押込フォークを急降下
してエアシリンダにて搬送手段の保持治具に緩やかに挿
入されたPETプリフォームを完全に挿入する押込手段
とを備えたPETプリフォームの供給装置を提供する。
【0010】また、本発明は、巡回チェーンにより巡回
移動する搬送手段の保持治具からPETプリフォームを
排出するものであって、前記搬送手段の巡回チェーンに
より同期回転する回転円筒部材を設け、この回転円筒部
材の下部に多数の引抜フォークを円周等間隔に昇降可能
に設けるとともに、当該回転円筒部材の上部に多数のク
ランプホルダーを円周等間隔に引抜フォークと対向して
設け、更に、回転円筒部材の上部の周囲の所定の範囲に
巡回移動するベルトを部分的に周回して設けてなり、搬
送手段の保持治具に挿入されたPETプリフォームを引
抜フォークにて搬送手段の保持治具から上方に引き抜
き、この引き抜いたPETプリフォームをクランプホル
ダーとベルトとによるクランプ状態で所定の位置まで移
送して落下する引抜手段と、前記引抜手段から落下する
PETプリフォームを受け止めて正立状態にして所定の
位置に排出する排出シュートとを備えたPETプリフォ
ームの排出装置を提供する。
【0011】更に、前記PETプリフォームの供給装置
と、前記PETプリフォームの排出装置とを備えたPE
Tプリフォームネック結晶化装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照して説明する。
【0013】図1はPETプリフォームネック結晶化装
置の全体構造を示す平面図である。
【0014】図において、(A)はPETプリフォーム
(W)のネック部(W1)を結晶化するネック結晶化装
置、(B)はネック結晶化装置(A)にPETプリフォ
ーム(W)を供給する供給装置、(C)はネック結晶化
装置(A)から処理済のPETプリフォーム(W)を排
出する排出装置である。
【0015】ネック結晶化装置(A)は、機台(1)上
に、PETプリフォーム(W)の搬送手段(2)と、P
ETプリフォーム(W)に対する加熱手段(3)および
冷却手段(4)とを有する。
【0016】搬送手段(2)は、機台(1)上を巡回す
るように上下に平行して配置された巡回チェーン(5
a)(5b)よりなり、両巡回チェーン(5a)(5
b)は長手方向一定間隔毎に有する連結部材(図示せ
ず)により連結されて両者同調して巡回移動する。
(6)は両巡回チェーン(5a)(5b)を巡回移動可
能に支持するために機台(1)上に設けたスプロケット
である。
【0017】そして、上側の巡回チェーン(5a)の上
に突出した前記連結部材の上部には、保持治具(7)が
直立状態で回転自在に支持されている。この保持治具
(7)は、その外周に有するスプロケット(8)を、巡
回チェーン(5a)(5b)の移動方向に平行して配設
されたラック部材(図示せず)に噛合することにより、
巡回チェーン(5a)(5b)による移動に伴って回転
が付与される。保持治具(7)の上端部には、PETプ
リフォーム(W)のネック部(W1)が嵌合する中空の
保持ピン(9)が設けられ、この保持ピン(9)により
PETプリフォーム(W)が倒立した状態で保持され
る。
【0018】加熱手段(3)は、搬送手段(2)による
PETプリフォーム(W)の移動経路の両側にヒータを
対向して設け、このヒータで搬送手段(2)により移動
するPETプリフォーム(W)のネック部(W1)を加
熱する。ヒータの上部には冷却水を循環流送できる水冷
ジャケットが設けられ、この水冷ジャケットで搬送手段
(2)により移動するPETプリフォーム(W)のサポ
ートリング(W2)および胴部(W3)を冷却すること
により、ヒータによる熱がPETプリフォーム(W)の
胴部(W3)に及ぶのを防止する。
【0019】冷却手段(4)は、搬送手段(2)による
PETプリフォーム(W)の移動経路における加熱手段
(3)に後続する所要の移動範囲の両側に冷風吹出ノズ
ルを設け、この冷風吹出ノズルから送風機によってダク
トを通じて流送されてくる冷風を、加熱処理されて送ら
れてくるPETプリフォーム(W)に対して吹き付ける
ことにより、加熱処理されて送られてくるPETプリフ
ォーム(W)および保持治具(7)の保持ピン(9)を
冷却する。
【0020】ネック結晶化装置(A)は、以上の構成よ
りなり、搬送手段(2)の巡回チェーン(5a)(5
b)を移動することにより、巡回チェーン(5a)(5
b)に支持された保持治具(7)が移動するとともに、
その外周に有するスプロケット(8)がラック部材(図
示せず)に噛合することにより回転する。これにより、
供給装置(B)により保持治具(7)の保持ピン(9)
に倒立した状態で保持されたPETプリフォーム(W)
が保持治具(7)の保持ピン(9)とともに回転しなが
ら移動し、この移動中に加熱手段(3)によりPETプ
リフォーム(W)のネック部(W1)が徐々にかつ万遍
に加熱され、この加熱によりPETプリフォーム(W)
のネック部(W1)を結晶化する。こうして加熱手段
(3)を通り過ぎると、冷却手段(4)により加熱され
たPETプリフォーム(W)を冷却させた後、この処理
済のPETプリフォーム(W)を排出装置(C)により
排出するようになっている。
【0021】次に、供給装置(B)は、ネック結晶化装
置(A)の加熱手段(3)の上流側に設けられており、
PETプリフォーム(W)の供給シュート(10)と、
PETプリフォーム(W)の搬送手段(2)の保持治具
(7)への挿入手段(11)および押込手段(12)を
有する。
【0022】供給シュート(10)は、図示しないポッ
パーからコンベアベルトにより送られてくるPETプリ
フォーム(W)を正立した状態で一列に整列して移送す
ることにより、挿入手段(11)へPETプリフォーム
(W)を1個づつ供給する。この供給シュート(10)
は、挿入手段(11)に向かって下向きに傾斜した一対
の樋板(13)(13)を間隔を隔てて対向して配置
し、この両樋板(13)(13)の上面にPETプリフ
ォーム(W)のサポートリング(W2)を載架すること
により、両樋板(13)(13)間にPETプリフォー
ム(W)を首吊り状態で移送自在に支持する。
【0023】挿入手段(11)は、供給シュート(1
0)から供給されるPETプリフォーム(W)を正立し
た状態から倒立した状態に反転して搬送手段(2)の保
持治具(7)へ挿入する。この挿入手段(11)は、投
入シュート(10)の前方に対向するように搬送手段
(2)の巡回チェーン(5a)(5b)により回転する
上方ターレット(14)を設け、この上方ターレット
(14)の外周には多数のキャリア(15)が円周等間
隔に配置されている。このキャリア(15)は、PET
プリフォーム(W)のサポートリング(W2)を載置し
てPETプリフォーム(W)を首吊り状態で支持するよ
うになっており、上方ターレット(14)に約180°
反転し得るように反転自在に装着されている。キャリア
(15)には図示しない反転カムフォロワが設けられて
おり、その反転カムフォロワを固定部分に設けられた図
示しない反転用カムと係合することにより、キャリア
(15)が上方ターレット(14)による回転に伴って
下方ターレット(16)の載支ホルダー(17)への移
載位置に至るまでの間(例えば、約90°区間)にキャ
リア(15)を約180°反転する。これにより、キャ
リア(15)に首吊り状態で支持されたPETプリフォ
ーム(W)が倒立した状態に反転される。そして、キャ
リア(15)が約180°反転した時点で、PETプリ
フォーム(W)がキャリア(15)から外れて下方へ落
下する。上方ターレット(14)の下部にはキャリア
(15)と同数のガイドパイプ(18)が円周等間隔が
設けられており、このガイドパイプ(18)の上端開口
をキャリア(15)と対向して配置することにより、キ
ャリア(15)から落下するPETプリフォーム(W)
をガイドパイプ(18)内を通して下方ターレット(1
6)の載支ホルダー(17)へ案内する。これにより、
PETプリフォーム(W)は、下方ターレット(16)
の載支ホルダー(17)に受け止められ、この載支ホル
ダー(17)にサポートリング(W2)を載置させて倒
立した状態で支持される。下方ターレット(16)は、
巡回チェーン(5a)(5b)により上方ターレット
(14)と同期回転しており、その外周には上方ターレ
ット(14)のキャリア(15)と同数の挿入用昇降部
材(19)が円周等間隔で上方ターレット(14)のキ
ャリア(15)と対向するように図示しない昇降ガイド
を介して昇降自在に設けられており、各挿入用昇降部材
(19)に上方ターレット(14)のキャリア(15)
から落下するPETプリフォーム(W)を受け止め支持
するゴム製の載支ホルダー(17)を取付けている。挿
入用昇降部材(19)の下部には昇降カムフォロワ(2
0)が設けられており、その昇降カムフォロワ(20)
を固定部分に設けられた図示しない昇降用カムに係合す
ることにより、挿入用昇降部材(19)が下方ターレッ
ト(16)による回転に伴って搬送手段(2)の保持治
具(7)への挿入位置に至るまでの間(例えば、約90
°区間)に挿入用昇降部材(19)を降下する。これに
より、下方ターレット(16)の載支ホルダー(17)
に支持されたPETプリフォーム(W)が降下され、こ
の降下により搬送手段(2)の保持治具(7)にPET
プリフォーム(W)を緩やかに挿入する。(21)は下
方ターレット(16)の載支ホルダー(17)に支持さ
れたPETプリフォーム(W)を搬送手段(2)の保持
治具(7)に挿入するまでの間、下方ターレット(1
6)の載支ホルダー(17)からPETプリフォーム
(W)が外れ落ちるのを防止するため、下方ターレット
(16)の周囲に配置されたガイド部材である。
【0024】押込手段(12)は、挿入手段(11)で
搬送手段(2)の保持治具(7)に緩やかに挿入された
PETプリフォーム(W)を下方へ押込むことにより、
PETプリフォーム(W)を搬送手段(2)の保持治具
(7)に完全に挿入する。この押込手段(12)は、挿
入手段(11)の下方ターレット(16)に隣接するよ
うに搬送手段(2)の巡回チェーン(5a)(5b)に
より回転する回転円筒部材(22)を設け、この回転円
筒部材(22)の外周には多数の押込用昇降部材(2
3)が昇降ガイド(24)を介して昇降自在に取付けら
れている。各押込用昇降部材(23)には、PETプリ
フォーム(W)の胴部(W3)に嵌め込んでサポートリ
ング(W2)を押込むための押込フォーク(25)が夫
々取付けられている。押込用昇降部材(23)の上部に
は、回転円筒部材(22)に下向きに配置して組込まれ
るエアシリンダ(26)のピストンロッド(27)の先
端が連結されており、エアシリンダ(26)で押込用昇
降部材(23)を常時下方へ付勢させている。押込用昇
降部材(23)の下部には昇降カムフォロワ(28)が
設けられており、その昇降カムフォロワ(28)を固定
部分に設けられた昇降用カム(29)に係合している。
昇降用カム(29)は上り勾配部(29a)と下り段部
(29b)とを有し、押込用昇降部材(23)が回転円
筒部材(22)による回転に伴って上り勾配部(29
a)により上昇されるとともに、下り段部(29b)に
より急降下されるようになっている。昇降用カム(2
8)の下り段部(29b)は、挿入手段(11)の下方
ターレット(16)に伴い回転する載置ホルダー(1
7)と、押込手段(12)の回転円筒部材(23)に伴
い回転する押込用昇降部材(23)に取付けられた押込
フォーク(25)とが出会う位置に対向するように設け
られている。これにより、挿入手段(11)の下方ター
レット(16)に伴い回転する載置ホルダー(17)
と、押込手段(12)の回転円筒部材(23)に伴って
回転する押込用昇降部材(23)に取付けられた押込フ
ォーク(25)とが出会って押込フォーク(25)が搬
送手段(2)の保持治具(7)に緩やかに挿入されたP
ETプリフォーム(W)の胴部(W3)に嵌り込んだタ
イミングで押込用昇降部材(23)が急降下し、この急
降下によりPETプリフォーム(W)のサポートリング
(W2)を押込フォーク(25)で押込むことにより、
PETプリフォーム(W)を搬送手段(2)の保持治具
(7)に完全に挿入してPETプリフォーム(W)の搬
送手段(2)への供給を完了する。
【0025】供給装置(B)は、以上の構成からなり、
供給シュート(10)によりPETプリフォーム(W)
を正立した状態で一列に整列させて移送することによ
り、挿入手段(11)へPETプリフォーム(W)を1
個づつ供給する。供給シュート(10)から挿入手段
(11)に供給されたPETプリフォーム(W)は、挿
入手段(11)の上方ターレット(14)のキャリア
(15)に支持された後、上方ターレット(14)の回
転に伴ってキャリア(15)が約180°反転されるこ
とにより、正立した状態から倒立した状態に反転され
る。これにより、PETプリフォーム(W)は、キャリ
ア(15)から落下してガイドパイプ(18)内を通っ
て下方ターレット(16)の載支ホルダー(17)に移
載され、しかる後、下方ターレット(16)の回転に伴
って載支ホルダー(17)が降下されることにより、搬
送手段(2)の保持治具(7)に緩やかに挿入される。
この後、搬送手段(2)の保持治具(7)に緩やかに挿
入されたPETプリフォーム(W)は、押込手段(1
2)の押込フォーク(25)に下方へ押込まれることに
より、搬送手段(2)の保持治具(7)に完全に挿入さ
れて搬送手段(2)への供給を完了する。
【0026】次に、排出装置(C)は、ネック結晶化装
置(A)の冷却手段(4)の下流側に設けられており、
処理済のPETプリフォーム(W)の引抜手段(30)
および排出シュート(31)を有する。
【0027】引抜手段(30)は、搬送手段(2)の保
持治具(7)に挿入されて保持された処理済のPETプ
リフォーム(W)を上方へ押し上げることにより、処理
済のPETプリフォーム(W)を搬送手段(2)の保持
治具(7)から引き抜く。この引抜手段(30)は、搬
送手段(2)の巡回チェーン(5a)(5b)により回
転する回転円筒部材(32)を設け、この回転円筒部材
(32)の中間外周に多数の引抜用昇降部材(33)を
昇降ガイド(34)を介して昇降自在に取付けている。
各引抜用昇降部材(33)には、処理済のPETプリフ
ォーム(W)のネック部(W1)に嵌め込んでサポート
リング(W2)を押上げるための引抜フォーク(35)
が夫々取付けられている。引抜用昇降部材(33)には
図示しない昇降カムフォロワが設けられており、その昇
降カムフォロワを固定部分に設けられた図示しない昇降
用カムに係合することにより、引抜用昇降部材(33)
が回転円筒部材(32)による回転に伴ってクランプホ
ルダー(36)への移載位置に至るまでの間(例えば、
約90°区間)に引抜用昇降部材(33)を上昇する。
これにより、搬送手段(2)の保持治具(7)に保持さ
れた処理済のPETプリフォーム(W)のサポートリン
グ(W2)を引抜フォーク(35)が上方へ押上げ、処
理済のPETプリフォーム(W)が搬送手段(2)の保
持治具(7)から引き抜かれる。クランプホルダー(3
6)は、回転円筒部材(32)の上部外周に円周等間隔
で引抜フォーク(35)と対向して設けられており、搬
送手段(2)の保持治具(7)から引き抜かれた処理済
のPETプリフォーム(W)が嵌まり込むようになって
いる。回転円筒部材(32)の上部外周の周囲には、回
転円筒部材(32)と同期回転するクランプベルト機構
(37)が設けられており、このクランプベルト機構
(37)のベルト(38)と回転円筒部材(32)のク
ランプホルダー(36)とにより搬送手段(2)の保持
治具(7)から引き抜かれた処理済のPETプリフォー
ム(W)を、クランプホルダー(36)への移載位置か
ら排出シュート(31)への排出位置に至るまでの間
(例えば、約90°区間)、吊下げ状態でクランプして
移送させる。そして、クランプホルダー(36)が回転
円筒部材(32)による回転に伴って排出シュート(3
1)への排出位置に至ったところで処理済のPETプリ
フォーム(W)のベルト(38)とクランプホルダー
(36)とによるクランプが解け、処理済のPETプリ
フォーム(W)が排出シュート(31)へ落下される。
(39)は搬送手段(2)の保持治具(7)に保持され
た処理済のPETプリフォーム(W)を引抜フォーク
(35)で上方へ押上げて引き抜く際に、保持治具
(7)の保持ピン(9)が処理済のPETプリフォーム
(W)とともに引き抜かれるのを防止する押え部材で、
回転円筒部材(32)の下部外周に円周等間隔で引抜フ
ォーク(35)と対向して設けられている。
【0028】排出シュート(31)は、引抜手段(3
0)から落下してくる処理済のPETプリフォーム
(W)を1個ずつ受け止めて正立した状態で移送するこ
とにより、ネック結晶化装置(A)の外部へ処理済のP
ETプリフォーム(W)を排出するようになっている。
【0029】尚、以上の実施形態では、供給装置(B)
の挿入手段(11)と押込手段(12)とが別々の場合
について説明したが、供給装置(B)の挿入手段(1
1)に一体に押込機能を組み込むことも可能である。以
下、供給装置(B)の挿入手段(11)に一体に押込機
能を組み込んだ場合を図13に基づいて説明する。尚、
図13において、図4乃至図8と同一部分または類似部
分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0030】図13に示すように、挿入手段(11)の
押込位置にスタンド(40)を立設し、このスタンド
(40)にスライド(41)をスライドガイド(42)
を介してスライド自在に取付ける。スライド(41)に
は、スタンド(40)の上端に下向きに配置して取付け
たエアシリンダ(43)のピストンロッド(44)の先
端が連結されており、エアシリンダ(42)でスライド
(41)を常時下方へ付勢させている。また、スライド
(41)には、押込用カムフォロワ(45)が挿入用昇
降部材(19)の回転軌跡上に設けられている。挿入用
昇降部材(19)には、その上端部にカム(46)が一
体形成されており、このカム(46)は押込位置で押込
用カムフォロワ(45)に係合されるようになってい
る。載支ホルダー(17)には、PETプリフォーム
(W)のサポートリング(W2)が嵌合される押込用溝
(図示せず)が設けられている。
【0031】従って、下方ターレット(16)の回転に
伴い挿入用昇降部材(19)に取付けられた載支ホルダ
ー(17)が降下して当該載支ホルダー(17)に支持
されたPETプリフォーム(W)が搬送手段(2)の保
持治具(7)に緩やかに挿入された後、下方ターレット
(16)の回転に伴い挿入用昇降部材(19)が押込位
置を通過するとき、挿入用昇降部材(19)の上端に一
体に形成してあるカム(46)が押込用カムフォロワ
(45)に係合することにより、挿入用昇降部材(1
9)が更に降下して当該挿入用昇降部材(19)に取付
けられた載支ホルダー(17)が更に降下し、この降下
により載支ホルダー(17)に設けられた押込用溝にサ
ポートリング(W2)を嵌合させたPETプリフォーム
(W)が下方に押込まれることにより、PETプリフォ
ーム(W)を搬送手段(2)の保持治具(7)に完全に
挿入する。尚、挿入用昇降部材(19)が押込位置を通
過する途中でPETプリフォーム(W)を搬送手段
(2)の保持治具(7)に完全に挿入すると、押込用カ
ムフォロワ(45)がスライド(41)を介してエアシ
リンダ(43)に抗して上昇する。これにより、PET
プリフォーム(W)を搬送手段(2)の保持治具(7)
に常に一定圧力で挿入する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネック結晶化装置へのPETプリフォームの供給および
ネック結晶化装置から処理済のPETプリフォームの排
出を自動的に行なうことができるから、この種のネック
結晶化装置の処理能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPETプリフォームネック結晶化装置
の平面図である。
【図2】本発明のPETプリフォームネック結晶化装置
の側面図である。
【図3】本発明の供給装置の平面図である。
【図4】本発明の供給装置の側面図である。
【図5】本発明の供給装置の供給シュートの平面図であ
る。
【図6】本発明の供給装置の供給シュートの側面図であ
る。
【図7】本発明の供給装置の挿入手段の下方ターレット
の詳細図である。
【図8】本発明の供給装置の押込手段の詳細図である。
【図9】本発明の供給装置における挿入手段と押込手段
との拡大平面図である。
【図10】本発明の供給装置の押込手段に用いる昇降カ
ムのカム線図である。
【図11】本発明の排出装置の引抜手段の詳細図であ
る。
【図12】本発明の排出装置の引抜手段の要部拡大図で
ある。
【図13】本発明の供給装置の変形例の要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
A ネック結晶化装置 B 供給装置 C 排出装置 W PETプリフォーム W1 PETプリフォームのネック部 W2 PETプリフォームのサポートリング W3 PETプリフォームの胴部 2 搬送手段 3 加熱手段 4 冷却手段 7 保持治具 10 供給シュート 11 挿入手段 12 押込手段 14 上方ターレット 15 キャリア 16 下方ターレット 17 載支ホルダー 18 ガイドパイプ 22 回転円筒部材 25 押込フォーク 26 エアシリンダ 28 昇降カムフォロワ 29 昇降用カム 29a 上り勾配部 29b 下り段部 30 引抜手段 31 排出シュート 32 回転円筒部材 35 引抜フォーク 36 クランプホルダー 37 クランプベルト機構 38 ベルト 42 スライド 43 エアシリンダ 44 押込用カムフォロワ 45 カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F208 AA24 LA09 LD05 LD13 LD16 LH07 LH08 LJ01 LJ13 LJ14 LJ15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巡回チェーンにより巡回移動する搬送手
    段の保持治具にPETプリフォームを供給するものであ
    って、 PETプリフォームを正立状態で一列に移送して供給す
    る供給シュートと、 前記搬送手段の巡回チェーンにより同期回転する上方タ
    ーレットおよび下方ターレットを上下に配して同軸状に
    設け、上方ターレットに多数のキャリアを円周等間隔に
    約180°反転可能に設けるとともに、下方ターレット
    に上方ターレットのキャリアと同数の載支ホルダーを円
    周等間隔に上方ターレットのキャリアと対向して昇降可
    能に設け、更に、上方ターレットのキャリアと下方ター
    レットとの間にガイドパイプを設けてなり、前記供給シ
    ュートから供給されたPETプリフォームを上方ターレ
    ットのキャリアにより正立状態から倒立状態に約180
    °反転し、この反転したPETプリフォームをガイドパ
    イプ内を通して下方ターレットの載支ホルダーに移載
    し、しかる後、下方ターレットの載支ホルダーを降下し
    てそのPETプリフォームを搬送手段の保持治具に緩や
    かに挿入する挿入手段と、 前記搬送手段の巡回チェーンにより前記挿入手段の上方
    ターレットおよび下方ターレットと同期回転する回転円
    筒部材を前記挿入手段の下方ターレットに隣接して設
    け、この回転円筒部材にエアシリンダにより常時下方に
    付勢される多数の押込フォークを円周等間隔に昇降可能
    に設けてなり、前記挿入手段の下方ターレットの載支ホ
    ルダーと回転円筒部材の押込フォークとが接線状態で出
    会った時点で押込フォークを急降下してエアシリンダに
    て搬送手段の保持治具に緩やかに挿入されたPETプリ
    フォームを完全に挿入する押込手段とを備えたことを特
    徴とするPETプリフォームの供給装置。
  2. 【請求項2】 巡回チェーンにより巡回移動する搬送手
    段の保持治具からPETプリフォームを排出するもので
    あって、 前記搬送手段の巡回チェーンにより同期回転する回転円
    筒部材を設け、この回転円筒部材の下部に多数の引抜フ
    ォークを円周等間隔に昇降可能に設けるとともに、当該
    回転円筒部材の上部に多数のクランプホルダーを円周等
    間隔に引抜フォークと対向して設け、更に、回転円筒部
    材の上部の周囲の所定の範囲に巡回移動するベルトを部
    分的に周回して設けてなり、搬送手段の保持治具に挿入
    されたPETプリフォームを引抜フォークにて搬送手段
    の保持治具から上方に引き抜き、この引き抜いたPET
    プリフォームをクランプホルダーとベルトとによるクラ
    ンプ状態で所定の位置まで移送して落下する引抜手段
    と、 前記引抜手段から落下するPETプリフォームを受け止
    めて正立状態にして所定の位置に排出する排出シュート
    とを備えたことを特徴とするPETプリフォームの排出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載するPETプリフォ
    ームの供給装置と、前記請求項2に記載するPETプリ
    フォームの排出装置とを備えたことを特徴とするPET
    プリフォームネック結晶化装置。
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