JP2001232159A - リネン排水再利用膜システムの分離膜性能回復方法 - Google Patents

リネン排水再利用膜システムの分離膜性能回復方法

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JP2001232159A
JP2001232159A JP2000047233A JP2000047233A JP2001232159A JP 2001232159 A JP2001232159 A JP 2001232159A JP 2000047233 A JP2000047233 A JP 2000047233A JP 2000047233 A JP2000047233 A JP 2000047233A JP 2001232159 A JP2001232159 A JP 2001232159A
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linen
separation membrane
membrane
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Masaaki Ando
雅明 安藤
Toshiyuki Kawashima
敏行 川島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リネン排水を分離膜によって浄化する場合に、
分離膜に付着した汚染物を除去し、分離膜の性能を回復
させ、分離膜を長期にわたって使用可能にするリネン排
水再利用膜システムの分離膜性能回復方法を提供する。 【解決手段】分離膜に付着した汚染物を化学的洗浄およ
び/または物理的洗浄により除去するリネン排水再利用
膜システムの性能回復方法。前記化学的洗浄としては1
ppm〜5%キレート剤を含み、且つ、 pH2〜4の
酸性の洗浄液、またはpH10〜12のアルカリ性の洗
浄液を用いることが好ましい。あるいは前記化学的洗浄
としては1ppm〜1000ppmのアニオン性界面活
性剤あるいはノニオン性界面活性剤を含み、且つ、 p
H2〜4の酸性の洗浄液、または pH10〜12のア
ルカリ性の洗浄液を用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リネン排水を逆浸透
膜、限界ろ過膜、あるいは精密ろ過膜等の分離膜を用い
て浄化し、洗濯用水として再利用するシステムにおい
て、浄化時間の経過と共に発生する膜表面の汚れを解消
し、膜透過性能や膜分離性能等を回復させるために行う
分離膜性能回復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リネン工場ではタオル、シーツ、白衣、
あるいは作業着等の洗濯を行っており洗濯時には大量の
水を必要とする。しかしリネン工場の多くが都市部に立
地しているため高い下水道料金、放流規制、あるいは井
戸水の汲み上げ規制などにより安定した水質や水量を確
保できない等の問題点を抱えている。
【0003】そこでリネン排水を分離膜でろ過し浄化し
て排水を回収し、洗濯用水として再利用する方法がとら
れている。この分離膜による浄化法では洗剤由来の懸濁
物質、コロイド性物質、あるいは溶存性物質等の溶質を
除去し、水を膜透過させる方法であるため、浄化を繰り
返すと膜表面の溶質濃度が上昇し、溶解度の低い物質が
溶解限界に達して膜表面に析出しはじめ分離膜性能が低
下し、透過流束が低下することが問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膜表面に付
着した汚染物を除去し分離膜の性能を回復する方法を提
供するものである。その結果、分離膜を長期にわたって
使用可能にすることをその目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リネン排水を
分離膜によって浄化し洗濯用水として再利用する場合
に、分離膜に付着した汚染物を化学的洗浄および/また
は物理的洗浄により除去することを特徴とする。
【0006】前記化学的洗浄としてはpH2〜4の酸性
の洗浄液単独でもよいが、好ましくは1ppm〜5%キ
レート剤を含み、且つ、 pH2〜4の酸性の洗浄液を
用いることがよい。もしくは1ppm〜1000ppm
のアニオン性界面活性剤またはノニオン性界面活性剤を
含み、且つ、 pH2〜4の酸性の洗浄液を用いること
が好ましい。さらに好ましくは1ppm〜5%キレート
剤と1ppm〜1000ppmのアニオン性界面活性剤
またはノニオン性界面活性剤を含み、且つ、pH2〜4
の酸性の洗浄液を用いる方がよい。
【0007】また前記化学的洗浄としてはpH10〜1
2のアルカリ性の洗浄液単独でもよいが、好ましくは1
ppm〜5%キレート剤を含み、且つ、pH10〜12
のアルカリ性の洗浄液を用いることがよい。もしくは1
ppm〜1000ppmのアニオン性界面活性剤または
ノニオン性界面活性剤を含み、且つ、 pH10〜12
のアルカリ性の洗浄液を用いることが好ましい。さらに
好ましくは1ppm〜5%キレート剤と1ppm〜10
00ppmのアニオン性界面活性剤またはノニオン性界
面活性剤を含み、且つ、pH10〜12のアルカリ性の
洗浄液を用いる方がよい。前記化学的洗浄として循環洗
浄と浸漬洗浄の両方を用いることが好ましく、また前記
物理的洗浄として原水側を高線速でフラッシングするこ
とが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の化学的洗浄としては1p
pm〜5%キレート剤を含むpH2〜4の酸性の洗浄液
を用いることが好ましく、キレート剤としてはエチレン
ジアミン四酢酸塩、ジエチルトリアミン五酢酸塩、ニト
リロトリ酢酸ナトリウム、アミノポリカルボン酸、ある
いはトリポリリン酸塩等を用いるのが好ましい。これら
のキレート剤を単体で用いることもできるし、複数のキ
レート剤を混合して用いることもできる。なお、キレー
ト剤の濃度は溶液全体の重量を基準とする。 pH2〜
4の酸性であることは膜面上の無機汚染物に対して膜表
面から除去する効果がある。 pHが2未満の酸性の洗
浄液を用いた場合は、膜を劣化させる可能性が高くな
り、pHが4を超える酸性の洗浄液を用いた場合は、洗
浄効果はほとんど得られない。洗浄液のpH調整は例え
ばpH計でpHの測定を行いながらシュウ酸を添加する
ことにより行うことができる。
【0009】また化学的洗浄としては1ppm〜5%キ
レート剤を含むpH10〜12のアルカリ性の洗浄液を
用いることが好ましく、キレート剤としては前記キレー
ト剤を用いることが好ましい。 pH10〜12のアル
カリ性であることは膜面上の有機汚染物、特に細菌の蛋
白質由来の有機物に対して膜表面から除去する効果があ
る。pHが10未満のアルカリ性の洗浄液を用いた場合
は、洗浄効果はほとんど得られず、pHが12を超える
アルカリ性の洗浄液を用いた場合は、膜を劣化させる可
能性が高くなる。洗浄液のpH調整は例えばpH計でp
Hの測定を行いながら水酸化ナトリウムの固体または水
酸化ナトリウム水溶液を添加することにより行うことが
できる。
【0010】キレート剤は分離膜の膜面上に付着した無
機物質をキレート効果により膜面から除去する役割を果
たすが、本発明において、キレート剤の濃度は1ppm
〜5%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは
3ppm〜2%の範囲がよい。キレート剤の濃度が1p
pm未満であるとキレート効果が発現しにくく、その結
果洗浄効果が低下し、5%を超えてもキレート効果はみ
られるが、キレート剤の使用量が増加し経済性が悪くな
る。
【0011】また本発明の化学的洗浄としては1ppm
〜1000ppmのアニオン性界面活性剤またはノニオ
ン性界面活性剤を含むpH2〜4の酸性の洗浄液を用い
ることも可能である。多くの分離膜の膜電荷がアニオン
性電荷膜であるため、本発明においては、分離膜の電荷
相互作用が少なく、不要な相互作用を起こし難いアニオ
ン性界面活性剤あるいはノニオン性界面活性剤を使用す
るのが好ましい。本発明において、アニオン性界面活性
剤としてはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムやラ
ウリル硫酸ナトリウム等を用いるのが好ましく、ノニオ
ン性界面活性剤としてはポリエチレングリコール系、ま
たはポリオキシエチレンアルキルエーテル系を用いるの
が好ましい。これらの界面活性剤を単体で用いることも
できるし、複数の界面活性剤を混合して用いることもで
きる。なお、界面活性剤の濃度は溶液全体の重量を基準
とする。 pH2〜4の酸性であることは膜面上の無機
汚染物に対して膜表面から除去する効果がある。 pH
が2未満の酸性の洗浄液を用いた場合は、膜を劣化させ
る可能性が高くなり、pHが4を超える酸性の洗浄液を
用いた場合は、洗浄効果はほとんど得られない。洗浄液
のpH調整は例えばpH計でpHの測定を行いながらシ
ュウ酸を添加することにより行うことができる。
【0012】また化学的洗浄としては1ppm〜100
0ppmのアニオン性界面活性剤またはノニオン性界面
活性剤を含むpH10〜12のアルカリ性の洗浄液を用
いることも可能である。界面活性剤としては前記界面活
性剤を用いることが好ましい。 pH10〜12のアル
カリ性であることは膜面上の有機汚染物、特に細菌の蛋
白質由来の有機物に対して膜表面から除去する効果があ
る。pHが10未満のアルカリ性の洗浄液を用いた場合
は、洗浄効果はほとんど得られず、pHが12を超える
アルカリ性の洗浄液を用いた場合は、膜を劣化させる可
能性が高くなる。洗浄液のpH調整は例えばpH計でp
Hの測定を行いながら水酸化ナトリウムの固体または水
酸化ナトリウム水溶液を添加することにより行うことが
できる。
【0013】一般に界面活性剤は水と油の両方の性質を
持ち、ミセルを形成して内部に汚れ成分を包摂する効果
を果たし、有機物一般に対して膜面から除去する効果が
ある。本発明におけるアニオン性界面活性剤あるいはノ
ニオン性界面活性剤の濃度としては1ppm〜1000
ppmの範囲が好ましい。さらに好ましくは100pp
m〜500ppmがよい。界面活性剤の濃度が1ppm
未満であると洗浄効果が小さく、1000ppmを超え
ると泡立ちが多くなり操作性が悪くなる。
【0014】さらに本発明の化学的洗浄として1ppm
〜5%のキレート剤と1ppm〜1000ppmのアニ
オン性界面活性剤またはノニオン性界面活性剤を含むp
H2〜4の酸性の洗浄液を用いることも可能である。キ
レート剤および界面活性剤としては前記記載のものを用
いるのが好ましい。 pH2〜4の酸性であることは膜
面上の無機汚染物に対して膜表面から除去する効果があ
る。 pHが2未満の酸性の洗浄液を用いた場合は、膜
を劣化させる可能性が高くなり、pHが4を超える酸性
の洗浄液を用いた場合は、洗浄効果はほとんど得られな
い。洗浄液のpH調整は例えばpH計でpHの測定を行
いながらシュウ酸を添加することにより行うことができ
る。
【0015】また化学的洗浄として1ppm〜5%のキ
レート剤と1ppm〜1000ppmのアニオン性界面
活性剤あるいはノニオン性界面活性剤を含むpH10〜
12のアルカリ性の洗浄液を用いることも可能である。
キレート剤および界面活性剤としては前記記載のものを
用いるのが好ましい。 pH10〜12のアルカリ性で
あることは膜面上の有機汚染物、特に細菌の蛋白質由来
の有機物に対して膜表面から除去する効果がある。pH
が10未満のアルカリ性の洗浄液を用いた場合は、洗浄
効果はほとんど得られず、pHが12を超えるアルカリ
性の洗浄液を用いた場合は、膜を劣化させる可能性が高
くなる。洗浄液のpH調整は例えばpH計でpHの測定
を行いながら水酸化ナトリウムの固体または水酸化ナト
リウム水溶液を添加することにより行うことができる。
【0016】本発明においてさらに好ましくはキレート
剤の濃度が3ppm〜2%、界面活性剤の濃度が100
ppm〜500ppmがよい。 キレート剤と界面活性
剤を組み合わせることにより、分離膜上に付着した汚染
物をより効率よく除去することができる。例えばエチレ
ンジアミン四酢酸塩とドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムのような組み合わせを例示できる。
【0017】本発明の化学的洗浄において、循環洗浄ま
たは浸漬洗浄のどちらか1つでも洗浄効果は得られる
が、より洗浄効果を上げるため循環洗浄と浸漬洗浄を任
意の頻度および時間で組み合わせることができる。本発
明における循環洗浄とは洗浄タンクを介して洗浄液を洗
浄タンクと膜モジュール間で循環させる洗浄のことであ
り、浸漬洗浄とは洗浄液で膜モジュールを満たし静置状
態にする洗浄のことである。循環洗浄を行うことにより
膜面に一様に洗浄液を接触させることができ、浸漬洗浄
を行うことで汚れ成分の溶解や除去を行うことができ
る。本発明において、循環洗浄と浸漬洗浄の組み合わせ
方は例えば週1回の頻度で、循環洗浄を1時間行った
後、浸漬洗浄を1時間行い、さらに循環洗浄を1時間行
う、あるいは、週1回の頻度で、循環洗浄を0.5時間
行った後、浸漬洗浄を1時間行い、さらに循環洗浄を
0.5時間行う等の組み合わせが好ましく用いられる。
【0018】本発明においては化学的洗浄の他に高線速
によるフラッシングによる物理的洗浄により、分離膜に
付着した汚染物を洗い流すことができる。一般にろ過中
は被処理液の成分が膜表面で濃縮されており、濃縮度が
過剰な場合、塩類の析出が生じることがある。あるいは
濃縮度が塩類の析出限界を超えない場合でも、膜表面の
近傍では膜表面汚染の原因物質が濃縮された状態にある
ため定期的に汚染物を洗い流すことが好ましい。そのた
め分離膜を運転中に原水側の0.5 MPa〜1.5M
Paの加圧状態をほぼ大気圧に解放し、原水側を高線速
で膜面に対し略平行に原水を流し、膜面と流体の界面で
生じるせん断力を利用して分離膜上に付着した汚染物を
洗い流すかもしくは分離膜面への汚れ成分の付着を防止
するフラッシングを行う。上記のフラッシングの充分な
効果を得るために、本発明においては、0.1m/se
c〜0.5m/secの高線速が好ましく用いられる。
上記の線速の測定方法は注入量もしくは排出量を測定
し、その値を流路断面積および注入もしくは排出に要し
た時間で割ることで求めることができる。
【0019】本発明において、前記化学的洗浄と前記物
理的洗浄を組み合わせても良い。化学的洗浄と物理的洗
浄の頻度や組み合わせ方は処理する排水の性質により適
宜決定される。本発明において好ましい組み合わせ方と
しては週1回の化学的洗浄を行い、10時間に1回の物
理的洗浄を行う等の組み合わせが挙げられる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例になんら限定されるものではな
い。
【0021】実施例1:リネン排水を0.2μmの精密
ろ過膜にて前処理を施したものを原水として、逆浸透膜
装置(逆浸透膜モジュール;日東電工(株)製 LF 10
−D8)で浄化し、得られた透過水を洗濯水として再利
用を行った。原水の流量は4.5m3/日で、得られた
透過水の流量は3.5m3/日であった。次に洗浄液を
以下のようにして調製した。すなわち、水(RO水)30
0Lにキレート剤としてエチレンジアミン四酢酸塩を1
2g加え、濃度を40ppmとし、界面活性剤としてド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを60g加え、濃
度を200ppmとした。この時のpHは8であった。
そこでpH計で測定を行いながら水酸化ナトリウム粉末
を添加しpH11とした。この洗浄液を用いて週1回の
頻度で循環洗浄(0.5時間)→浸漬洗浄(1時間)→
循環洗浄(0.5時間)の化学的洗浄を行った。さらに
10時間に1回の頻度で、逆浸透膜による原水の浄化中
にフラッシングバルブを開放し、膜モジュール内を0.
5m/secの高線速で原水を流すフラッシング操作を
行った。上記分離膜性能回復方法を行い、約100日間
の運転を行った後の透過流束の経時変化を図1に示す。
安定した運転が可能であった。
【0022】実施例2: リネン排水を実施例1と同様
にして浄化した後、洗浄液を以下のようにして調製し
た。すなわち水(RO水)300Lにキレート剤としてエ
チレンジアミン四酢酸塩を30g加え、濃度を100p
pmとした。この時のpHは8であった。そこでpH計
で測定を行いながら水酸化ナトリウム粉末を添加しpH
11とした。この洗浄液を用いて週1回の頻度で循環洗
浄(0.5時間)→浸漬洗浄(1時間)→循環洗浄
(0.5時間)の化学的洗浄を行った。上記分離膜性能
回復方法を行い、約100日間の運転を行った。安定し
た運転が可能であった。
【0023】実施例3:リネン排水を実施例1と同様に
して浄化した後、洗浄液を以下のようにして調製した。
すなわち水(RO水)300Lに界面活性剤としてドデシ
ルベンゼンスロホン酸ナトリウムを60g加え、濃度を
200ppmとした。この時のpHは8であった。そこ
でpH計で測定を行いながら水酸化ナトリウム粉末を添
加しpH11とした。この洗浄液を用いて週1回の頻度
で循環洗浄(0.5時間)→浸漬洗浄(1時間)→循環
洗浄(0.5時間)の化学的洗浄を行った。上記分離膜
性能回復方法を行い、約100日間の運転を行った。安
定した運転が可能であった。
【0024】実施例4:リネン排水を実施例1と同様に
して浄化した後、洗浄液を以下のように調製した。すな
わち、水(RO水)300Lに界面活性剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムを60g加え、濃度を2
00ppmとした。この時のpHは8であった。そこで
pH計で測定を行いながらシュウ酸を添加しpH2とし
た。この洗浄液を用いて1回/週の頻度で循環洗浄
(0.5時間)→浸漬洗浄(1時間)→循環洗浄(0.
5時間)を行い、さらに約100日間の運転を行った。
安定した運転が可能であった。
【0025】比較例1:リネン排水を実施例1と同様に
して浄化した後、膜の洗浄操作を行わなかった場合の透
過流束の経時変化を図2に示す。時間の経過とともに透
過流束が低下し、安定した運転を行うことができなかっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明により、膜表面に付着した汚染物
により膜性能が劣化した分離膜を交換することなく再生
して使用することが可能になった。リネン工場において
は、これまで下水放流していた洗濯排水を洗濯用水とし
て再利用することが可能になり、洗濯に用いる水道水の
料金と下水排水料の両方を低減できるようになったの
で、リネン工場における経済性を飛躍的に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に従い分離膜性能回復操作を行い約1
00日間の連続運転を行った時の透過流束の経時変化を
示す。
【図2】比較例1に従い分離膜性能回復操作を行い約6
0日間の連続運転を行った時の透過流束の経時変化を示
す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リネン排水を分離膜によって浄化する場
    合に,分離膜に付着した汚染物を化学的洗浄および/ま
    たは物理的洗浄により除去することを特徴とするリネン
    排水再利用膜システムの分離膜性能回復方法。
  2. 【請求項2】 前記化学的洗浄として1ppm〜5%キ
    レート剤を含むpH2〜4の酸性の洗浄液を用いること
    を特徴とする請求項1記載のリネン排水再利用膜システ
    ムの分離膜性能回復方法。
  3. 【請求項3】 前記化学的洗浄として1ppm〜5%キ
    レート剤を含むpH10〜12のアルカリ性の洗浄液を
    用いることを特徴とする請求項1記載のリネン排水再利
    用膜システムの分離膜性能回復方法。
  4. 【請求項4】 前記化学的洗浄として1ppm〜100
    0ppmのアニオン性界面活性剤またはノニオン性界面
    活性剤を含むpH2〜4の酸性の洗浄液を用いることを
    特徴とする請求項1記載のリネン排水再利用膜システム
    の分離膜性能回復方法。
  5. 【請求項5】 前記化学的洗浄として1ppm〜100
    0ppmのアニオン性界面活性剤またはノニオン性界面
    活性剤を含むpH10〜12のアルカリ性の洗浄液を用
    いることを特徴とする請求項1記載のリネン排水再利用
    膜システムの分離膜性能回復方法。
  6. 【請求項6】 前記化学的洗浄として1ppm〜5%キ
    レート剤と1ppm〜1000ppmのアニオン性界面
    活性剤またはノニオン性界面活性剤とを含むpH2〜4
    の酸性の洗浄液を用いることを特徴とする請求項1記載
    のリネン排水再利用膜システムの分離膜性能回復方法。
  7. 【請求項7】 前記化学的洗浄として1ppm〜5%キ
    レート剤と1ppm〜1000ppmのアニオン性界面
    活性剤またはノニオン性界面活性剤とを含むpH10〜
    12のアルカリ性の洗浄液を用いることを特徴とする請
    求項1記載のリネン排水再利用膜システムの分離膜性能
    回復方法。
  8. 【請求項8】 前記化学的洗浄として循環洗浄と浸漬洗
    浄の両方を用いる請求項1〜7記載のリネン排水再利用
    膜システムの分離膜性能回復方法。
  9. 【請求項9】 前記物理的洗浄として原水側を高線速で
    フラッシングすることを特徴とする請求項1記載のリネ
    ン排水再利用膜システムの分離膜性能回復方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016093785A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 住友大阪セメント株式会社 膜の洗浄方法、及び塩素含有廃棄物の処理方法
JP2016097357A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 染色排水の処理方法
CN110141971A (zh) * 2018-12-11 2019-08-20 新疆水处理工程技术研究中心有限公司 用于反渗透系统的清洗剂及其制备方法

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