JP2001232122A - 排気口フィルタ及びその利用方法 - Google Patents

排気口フィルタ及びその利用方法

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JP2001232122A JP2000047480A JP2000047480A JP2001232122A JP 2001232122 A JP2001232122 A JP 2001232122A JP 2000047480 A JP2000047480 A JP 2000047480A JP 2000047480 A JP2000047480 A JP 2000047480A JP 2001232122 A JP2001232122 A JP 2001232122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後に廃棄しても肥料成分として二次利用
でき、環境汚染又は破壊の虞が少ない排気口フィルタを
提供する。 【解決手段】 排気口フィルタ7を、非塩素系難燃剤
(リン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤)で難燃化さ
れ、塩素を実質的に含まない難燃性非合成繊維(天然繊
維、再生繊維)で構成する。繊維は生分解性繊維であっ
てもよい。このようなフィルタ7を仮止め具8により排
気ユニット1の排気口3に取り付けると、油煙成分が捕
集又は付着する。油煙成分で汚染されたフィルタを土壌
と接触させると、油煙成分および難燃剤を肥料成分とし
て二次利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気口に使い捨て
方式で取付て油煙成分を除去するとともに、使用後に肥
料成分として利用できる排気口フィルタ(又は排気口フ
ィルタ装置)及びその利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】換気扇を備えた換気口、レンジフードな
どの排気口には、油煙成分や塵芥を捕集するため種々の
フィルタが使用されている。このようなフィルタは、所
定期間使用すると、油煙などで汚染され、新たなフィル
タと交換されるとともに、油煙などで汚染されたフィル
タは、ゴミとして焼却し廃棄されている。
【0003】実公平6−25781号公報には、換気口
への取付が容易な換気扇カバーとして、フィルタと、こ
のフィルタの周縁部を収縮させるための紐状体とを備え
た換気扇カバーが開示されている。この文献には、前記
フィルタとして、ポリビニルアルコールマトリックス中
にポリ塩化ビニルがフィブリル状に存在する難燃性繊維
と、補強繊維(例えば、ポリエステル繊維)とで形成さ
れた難燃性不織布が記載されている。
【0004】しかし、このようなフィルタを焼却処理す
ると、塩素などの腐食性成分が生成して焼却炉を早期に
損傷させるだけでなく、有害なハロゲン化合物(例え
ば、ダイオキシンなど)などが発生し、環境を汚染又は
破壊する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、環境汚染又は破壊の虞の少ない排気口フィルタおよ
びその利用方法を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、肥料成分として有効
に二次利用できる排気口フィルタおよびその利用方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討した結果、塩素を実質的に含ま
ない難燃性繊維でフィルタを形成すると、環境汚染の虞
がなく、しかもフィルタに付着した油煙成分を油粕様肥
料として二次利用できること、非塩素系難燃剤に属する
リン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤を用いると、リン
成分及び/又は窒素成分を肥料成分として二次利用でき
ること、繊維が、天然繊維、再生繊維、生分解性繊維で
ある場合には、さらに環境汚染の虞がなく分解成分を肥
料又は土壌成分として利用できることを見いだし、本発
明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の排気口フィルタは、非
塩素系難燃剤で難燃化された難燃性繊維で構成されてお
り、この難燃性繊維は、実質的に塩素を含まない。前記
繊維は、天然繊維および再生繊維から選択された少なく
とも一種の非合成繊維であってもよく、生分解性繊維で
あってもよい。生分解性繊維は、前記天然繊維及び/又
は再生繊維であってもよく、合成繊維であってもよい。
繊維は、前記非塩素系難燃剤、特にリン系難燃剤、窒素
含有難燃剤から選択された少なくとも一種で難燃化でき
る。排気口フィルタの構造は特に制限されず、フィルタ
の周縁部は収縮可能であってもよい。このような排気口
フィルタには、使用に伴って油煙成分などが付着して汚
染するが、油煙成分で汚染された排気口フィルタを土壌
と接触させることにより、油煙成分を肥料成分(油粕様
肥料など)として利用することができる。また、難燃剤
として、リン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤を用いる
場合には、排気口フィルタを土壌と接触させることによ
り、前記難燃剤を肥料成分として利用することもでき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、必要により添付図面を参
照しつつ本発明を詳細に説明する。図1は本発明の排気
口フィルタを備えた排気口フィルタ装置の一例を示す部
分切欠概略図であり、図2は図1の排気口フィルタの仮
止め具を示す概略断面図である。
【0010】この例において、レンジフード(排気ユニ
ット)1の金属製フロント部2には、排気口3が形成さ
れており、この排気口には、ビスなどの取付手段4によ
り、少なくとも1つのメッシュ状通気部材(金属製メッ
シュ体など)5が着脱可能に取り付けられている。
【0011】排気口フィルタ装置6は、メッシュ状通気
部材5よりもサイズが大きく、前記排気口3を覆うため
のシート状フィルタ7と、汚染したフィルタを交換可能
とするため、レンジフード1のフロント部2に対して前
記フィルタ7を着脱可能に仮止めするための仮止め具8
とで構成されている。この例では、仮止め具8により、
フィルタ7の周縁部を仮止めしている。
【0012】前記シート状フィルタ7は、非塩素系難燃
剤(リン系難燃剤及び窒素系難燃剤)で難燃化された難
燃性を有する生分解性繊維の不織布で構成されており、
前記繊維は塩素を実質的に含まない。
【0013】前記仮止め具8は、レンジフード1の金属
製フロント部(排気口の外周縁部など)2に対して磁気
的に吸着可能な磁石9と、この磁石を保持又は収容する
ケース10と、このケースから延出し、かつ前記磁石9
の磁気的吸着によりフィルタ7の周縁部をフロント部2
との間で挟持可能な延出部11とで構成されており、こ
の延出部には、フィルタの脱落を防止するため、歯形部
11aが形成されている。
【0014】このような排気口フィルタ7及び排気口フ
ィルタ装置6では、フィルタ7が難燃化されているた
め、火炎などが近づいてもフィルタ7が燃焼するのを有
効に抑制できる。また、使用に伴って油煙成分が付着し
ても、埋設などにより土壌と接触させることにより油煙
成分を肥料成分(油粕様成分)として利用できる。さら
に、リン系難燃剤及び窒素系難燃剤で難燃化されている
ので、フィルタ7を廃棄すると、前記難燃剤を肥料成分
(リン肥料成分、窒素肥料成分)として二次的に利用で
きる。さらには、繊維が生分解性繊維であるため、使用
後に廃棄したとしても、環境を汚染する虞が少ない。
【0015】図3は本発明の排気口フィルタの一例を示
す概略斜視図であり、図4は図3に示す排気口フィルタ
を備えた排気口フィルタ装置の一例を示す分解斜視図で
ある。
【0016】図3に示されるように、排気口フィルタ
(又は吸気口フィルタ)27は、不織布で形成されたフ
ィルタ本体27aと、このフィルタ本体27aの周縁部
に全周に亘り形成された環状挿通孔27b内に収容さ
れ、フィルタ本体27の周縁部を収縮可能な環状の伸縮
性紐体28(ゴム紐など)とで構成されている。この紐
体28は、フィルタ本体27aを仮止めするための仮止
め手段を構成する。
【0017】このような排気口フィルタ27を排気ユニ
ット(換気扇など)21の排気口23に取り付けるた
め、排気口フィルタ装置26は、前記排気口フィルタ2
7と、前記排気口フィルタ27を支持するためのフレー
ム29と、このフレームを排気ユニットに取り付けるた
めの取付手段30とを備えている。
【0018】前記フレーム29は、実用新案登録公報第
2542998号明細書に記載されているように、排気
ユニット21に装着可能な枠状ベースフレーム29a
と、縦横方向に架設され、かつフレーム29の前面に位
置するフロントフレーム29cと、前記ベースフレーム
29aとフロントフレーム29cとの間に介在してフレ
ーム29の側部に位置するサイドフレーム29bとで構
成されている。また、前記取付手段30は、排気ユニッ
ト21の前面に貼着又は磁気的に吸着可能な取付ユニッ
ト30aと、この取付ユニットに取り付けられたスプリ
ング30bと、このスプリングに取り付けられ、かつ前
記フロントフレーム29cに係止可能なフック部30c
とで構成されている。
【0019】そのため、排気ユニット21の前面に取付
手段30を取付け、フレーム29のベースフレーム29
aを排気ユニット21に装着し、取付手段30のフック
部30cをフロントフレーム29cに係止することによ
り、スプリング30bによりフロントフレーム29cを
排気ユニット21側へ引き寄せ、排気ユニット21にフ
レーム29を取り付けることができる。また、排気口フ
ィルタ27の伸縮性紐体28を伸長させて、排気ユニッ
ト21に取り付けたフレーム29及び排気ユニット21
の側部をカバーし、排気ユニット21と、排気ユニット
21が取り付けられた壁部との間の隙間に伸縮性紐体2
8を係止して開放することにより排気口フィルタ27を
取り付けることができる。なお、伸縮性紐体28は、ベ
ースフレーム29aの端部に係止させてもよい。
【0020】そして、排気口フィルタ1(又はフィルタ
装置7)のフィルタ本体2は、前記と同様に、非塩素系
難燃剤(リン系難燃剤及び窒素系難燃剤)で難燃化され
た生分解性繊維で構成されており、この繊維は塩素を実
質的に含まない。
【0021】このような排気口フィルタ及び排気口フィ
ルタ装置でもフィルタ本体が燃焼するのを有効に抑制で
き、埋設などにより土壌と接触させることにより油煙成
分を肥料成分(油粕様成分)として利用できる。さら
に、フィルタ本体の廃棄により、前記難燃剤を肥料成分
(リン肥料成分、窒素肥料成分)として二次的に利用で
きるとともに、繊維が生分解性繊維であるため、廃棄し
たとしても、環境を汚染する虞が少ない。
【0022】なお、繊維としては、非塩素系合成繊維
(ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポ
リウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエチレン繊維など)を用いてもよい
が、環境汚染などの観点から、天然繊維、再生繊維など
の非合成繊維を用いるのが好ましい。
【0023】天然繊維としては、例えば、植物繊維
(綿、麻)、動物繊維(羊毛、モヘア、カシミア、絹な
ど)などが例示できる。再生繊維としては、例えば、レ
ーヨン類(レーヨン、銅アンモニアレーヨンなど)、セ
ルロースエステル繊維(アセテート繊維など)をケン化
処理したケン化繊維、タンパク質繊維、アルギン酸繊維
などが例示できる。
【0024】これらの繊維は単独で又は二種以上組み合
わせて使用できる。
【0025】また、環境汚染の点から、繊維は生分解性
繊維であるのが好ましい。この生分解性繊維は、非塩素
系である限り合成繊維であってもよい。このような生分
解性繊維としては、前記天然繊維、再生繊維の他、生分
解性合成繊維も含まれる。生分解性合成繊維としては、
例えば、半合成繊維(セルロースアセテートなどのセル
ロースエステル類など)、脂肪族ポリエステル繊維、ポ
リアミノ酸繊維(ポリグルタミン酸など)、前記ポリエ
ーテル単位(ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリオキシテトラメチレングリコールなど
の生分解性ポリエーテル単位)又はポリエステル単位
(前記生分解性脂肪族ポリエステル単位)を有するポリ
ウレタン繊維、ポリビニルアルコール系繊維、天然タン
パク質(カゼインなど)にビニル単量体(少なくともア
クリロニトリルを含むビニル単量体)がグラフト重合し
たタンパク質−アクリロニトリル系共重合体の繊維など
が例示できる。生分解性ポリエステルは、脂肪族ジカル
ボン酸と脂肪族ジオールとのエステル化反応、オキシカ
ルボン酸及び/又はラクトンの単独又は共重合、脂肪族
ジカルボン酸と、脂肪族ジオールと、オキシカルボン酸
及び/又はラクトンとの共重合により得ることができ、
脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸などの脂肪族飽和C
2-8ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪族
不飽和C4-8ジカルボン酸が例示でき、脂肪族ジオール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオールなどのC2-6
ルキレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレン
グリコールなどのポリオキシC2-4アルキレングリコー
ルが例示できる。オキシカルボン酸としては、グリコー
ル酸、乳酸、リンゴ酸、ヒドロキシプロピオン酸、ヒド
ロキシ酪酸、ヒドロキシバレリアン酸などの脂肪族C
2-6ヒドロキシカルボン酸が例示でき、ラクトンとして
は、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクト
ン、カプロラクトンなどのC3-10ラクトンが例示でき
る。これらのポリエステル形成成分はそれぞれ単独で又
は二種以上組み合わせて使用できる。
【0026】これらの生分解性繊維も単独で又は二種以
上組み合わせて使用でき、生分解性繊維と天然繊維及び
/又は再生繊維とを組み合わせて用いてもよい。
【0027】これらの繊維は難燃剤により難燃化されて
いる。難燃剤としては、非塩素系難燃剤を用いる限り特
に制限されないが、通常、非ハロゲン系難燃剤(非臭素
系難燃剤も含む)、例えば、リン系難燃剤(リン含有難
燃剤)及び/又は窒素系難燃剤(窒素含有難燃剤)、シ
リコーン系難燃剤、ホウ素化合物(ホウ酸亜鉛など)、
金属酸化物、金属水酸化物などが使用される。これらの
非塩素系難燃剤も単独で又は二種以上組み合わせて使用
できる。好ましい難燃剤はリン含有難燃剤及び窒素含有
難燃剤である。
【0028】リン系難燃剤(リン含有難燃剤)として
は、無機リン化合物[赤リン、(ポリ)リン酸塩(リン
酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、
ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸カルシウムな
ど)]、有機リン化合物[リン酸エステル(トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのアリ
ールホスフェート、トリブチルホスフェートなどのアル
キルホスフェートなど)、縮合リン酸エステル(1,4
−フェニレンビス(トリクレジルホスフェートな
ど)]、リン酸メラミンなどが例示できる。
【0029】窒素系難燃剤(窒素含有難燃剤)として
は、尿素又はその誘導体(ウレアホルムUF、イソブチ
リデン二尿素IB、クロトニリデン二尿素CDU、ウレ
アゼット、グリコールウリル(又はアセチレン尿素)、
グアニル尿素(又はそのリン酸塩、硫酸鉛)、オキサミ
ド、チオ尿素TU、ジシアンジアミド、尿素樹脂な
ど)、グアナミン又はその誘導体、メラミン又はその誘
導体(メラミン樹脂など)などが例示できる。
【0030】なお、難燃剤は、混練などにより繊維を構
成する重合体中に含有させてもよく、コーティングなど
により繊維表面に付着させてもよい。また、難燃化され
ていない繊維(天然繊維など)であっても、難燃化され
た繊維と組み合わせることにより、全体としてフィルタ
を難燃化してもよい。
【0031】繊維は、種々の添加剤、例えば、可塑剤、
安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、帯電防止
剤、充填剤、着色剤などを含んでいてもよい。また、繊
維は、自然界での分解を促進するため、光分解触媒(例
えば、酸化チタンなど)を含有していてもよい。
【0032】フィルタ本体の繊維の組織は特に制限され
ないが、通常、不織布やウェブのように、繊維が規則的
又はランダムに絡み合った構造を有している。フィルタ
の密度は油煙成分などの捕集効率を損なわない限り特に
制限されず、例えば、フィルタの目付は、10〜500
g/m2、好ましくは20〜300g/m2、特に30〜
200g/m2程度であってもよい。
【0033】なお、フィルタの構造は、排気ユニットの
構造、排気口の形態、フィルタの取付又は仮止め手段の
種類などに応じて選択でき、特に制限されない。例え
ば、前記のように、排気口フィルタは、シート状フィル
タ本体単独で構成してもよい。レンジフードなどの排気
ユニットでは、排気ユニットの排気口周縁の取付又は装
着部位に、通気部材(例えば、フレーム部又は外周部
と、このフレーム部又は外周部の内方に形成されたメッ
シュ体とで構成されたメッシュ状又は格子状プレートな
ど)を装着する場合がある。また、前記通気部材は、前
記フレーム部又は外周部の貫通又は螺合孔を利用して、
ネジ類の螺合などによりフロント部に着脱可能に取付又
は装着可能な場合がある。このような場合、シート状フ
ィルタは、前記メッシュ状支持体のフロント面及び側端
面を覆って被包し、排気口に装着することにより取付又
は仮止めしてもよい。また、装着することによりシート
状フィルタ本体を前記排気ユニットの取付部位と通気部
材との間に挟持させるとともにネジ類でフィルタ本体を
貫通させて取付又は仮止めしてもよい。
【0034】排気口フィルタ装置は、フィルタ本体と、
排気口をカバーしてフィルタ本体を排気口ユニットに着
脱可能又は交換可能に取り付けるための取付又は仮止め
手段とで構成してもよい。フィルタ本体の取付には、種
々の取付又は仮止め手段、例えば、前記取付又は仮止め
機構(被包及び装着による装着部位での挟圧保持機構、
ネジ類による貫通保持機構)の他、種々の機構、例え
ば、排気口ユニットとフィルタ本体との間に介在し、か
つ排気口ユニットおよびフィルタ本体のうち少なくとも
いずれか一方に取り付けられた機構(例えば、両面粘着
テープなどの粘着又は接着機構、磁石などの磁気的吸着
機構、面ファスナーなどの機械的係合機構、フックなど
の機械的掛止機構、吸盤機構など)、フィルタ本体上に
位置しフィルタを挟圧保持する機構(例えば、点状、線
状又は細条、フレーム状などの磁石部材による磁気的吸
着機構、排気口ユニットに取付可能であり、かつフィル
タの周縁部を機械的に挟圧保持させる部材を備えた機
構)、その他の機構(前記フィルタ本体の周縁部の収縮
機構、スプリングによる収縮力を利用してフィルタ本体
で排気口をカバーする引き寄せ機構、フィルタ本体の周
縁部を少なくとも部分的に挟み込んで保持する機構な
ど)を利用してもよい。
【0035】さらに、フィルタ装置は、前記のように、
前記フィルタを支持又は保持するための通気可能な保持
手段(例えば、前記フレーム、排気ユニットに対してフ
ィルタ全体又はその周縁部を取付可能であり、かつ通気
可能な取付部材(メッシュ状又は格子状プレートな
ど))と、この保持手段を排気ユニットに取り付けるた
めの取付手段とを備えている。また、前記保持手段の保
持機構及び取付手段の取付機構は特に制限されず、取付
機構は前記取付又は仮止め手段で構成してもよい。例え
ば、保持手段及び取付手段は、実公平7−12824号
公報に記載されたのと同様の構造を有していてもよい。
すなわち、保持手段としてのフレームは、外枠を構成す
る外フレーム部と、この外フレーム部内を縦横方向に横
切る架設フレーム部と、前記外フレーム部の対向する辺
又は部位に取り付けられ、かつ外フレーム部から起立可
能な起立部と、この起立部から延出するとともに、前記
起立部に対して折り曲げ可能であり、かつ排気ユニット
の前面又は側面に取付可能な取付部(取付手段)とで構
成してもよい。前記起立部は、外フレーム部からの起立
により外フレームを支持し、外フレーム部と排気ユニッ
トとの間に空間を形成し、前記取付部(取付手段)は、
排気ユニットの前面又は側面に貼着又は磁気的に吸着可
能であってもよい。
【0036】また、排気口フィルタを構成するフィルタ
本体は、排気ユニットやフレームに対応する立体形状に
湾曲していてもよい。前記排気口フィルタは、周縁部が
収縮可能なフィルタ(袋状フィルタなど)である必要は
なく、前記伸縮性紐体に代えて非伸縮性紐体を用いても
よい。また、フィルタの開口周縁部に全周に亘り環状挿
通孔を形成する必要はなく、フィルタの開口周縁部に形
成した複数の挿通部に紐体を挿通可能に取り付けてもよ
い。この挿通部はフィルタの周縁部に取り付けたリング
で形成してもよく、フィルタの周縁部に所定長さで形成
したリング状部(筒部など)であってもよい。
【0037】前記フィルタ本体の周縁部を収縮させるた
めの紐体は、前記フィルタ本体と同様に、リン系難燃剤
及び/窒素系難燃剤で難燃化し、肥料成分としての利用
性を高めてもよい。さらに、紐体を生分解性樹脂(前記
生分解性繊維に対応する重合体)で形成すると、環境に
対する負荷を低減できる。
【0038】なお、排気口フィルタ装置において、前記
フィルタを支持又は保持するための通気可能な保持手段
(フレームなど)として難燃性部材を用いたり、可燃性
保持手段を難燃化すると、さらに難燃性を改善できる。
また、保持手段を難燃化する場合、前記と同様に、リン
系難燃剤及び/窒素系難燃剤で難燃化すると、廃棄して
も肥料成分として二次的に利用できる。さらに、保持手
段を生分解性樹脂(前記生分解性繊維に対応する樹脂)
で形成すると、環境に対する負荷を低減できる。
【0039】前記フィルタは、換気に伴って油煙成分な
どを有効に捕集できる。そこで、本発明の方法では、油
煙成分を有効に利用するため、埋設などにより、油煙成
分で汚染された前記排気口フィルタを土壌と接触させ、
油煙成分を肥料成分(油粕様肥料など)として利用す
る。また、繊維を難燃化する難燃剤が、リン系難燃剤、
窒素含有難燃剤から選択された少なくとも一種である場
合、埋設などにより、油煙で汚染された排気口フィルタ
を土壌と接触させることにより、前記難燃剤を肥料成分
として利用できる。さらに、繊維が生分解性繊維である
場合には、土壌や水中(海水を含む)に廃棄しても、微
生物の作用、太陽光線のエネルギーなどにより自然界で
繊維が分解するので、環境に対する負荷を軽減でき、繊
維をも肥料成分又は土壌成分として利用でき、環境汚染
の虞もない。
【0040】本発明は、種々の排気口又は吸気口に適用
でき、特に台所又は調理場の排気ユニット(換気扇ユニ
ット、レンジフードなど)に有効に適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明では、非塩素系難燃剤で難燃化さ
れ、かつ実質的に塩素を含まない繊維を用いるので、使
用済みのフィルタを廃棄しても環境汚染又は破壊の虞が
少ない。また、廃棄に伴って油煙成分を肥料成分として
二次利用できるとともに、難燃剤としてリン系難燃剤及
び/又は窒素系難燃剤を用いる場合には、リン成分及び
/又は窒素成分を肥料成分として二次利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の排気口フィルタを備えた排気口
フィルタ装置の一例を示す部分切欠概略図である。
【図2】図2は図1の排気口フィルタの仮止め具を示す
概略断面図である。
【図3】図3は本発明の排気口フィルタの一例を示す概
略斜視図である。
【図4】図4は図3に示す排気口フィルタを備えた排気
口フィルタ装置の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】 1,21…排気ユニット(レンジフード,換気扇) 2…フロント部 3,23…排気口 4…取付手段 5…メッシュ状通気部材 6,26…排気口フィルタ装置 7,27…排気口フィルタ 8…仮止め具 9…磁石 27a…フィルタ本体 27b…環状挿通孔 28…伸縮性紐体 29…フレーム 30…取付手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/013 101 F24F 7/013 101G 7/06 101 7/06 101A //(C05G 1/00 (C05G 1/00 C05B 17:00 C05B 17:00 C05C 11:00 C05C 11:00 C05F 9:00) C05F 9:00)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非塩素系難燃剤で難燃化され、塩素を実
    質的に含まない難燃性繊維で構成されている排気口フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 繊維が、天然繊維および再生繊維から選
    択された少なくとも一種の非合成繊維である請求項1記
    載の排気口フィルタ。
  3. 【請求項3】 繊維が、生分解性繊維である請求項1又
    は2記載の排気口フィルタ。
  4. 【請求項4】 リン系難燃剤、窒素系難燃剤、シリコー
    ン系難燃剤、ホウ素化合物、金属酸化物、金属水酸化物
    から選択された少なくとも一種で難燃化されている請求
    項1〜3のいずれかに記載の排気口フィルタ。
  5. 【請求項5】 フィルタの周縁部が収縮可能である請求
    項1〜4のいずれかに記載の排気口フィルタ。
  6. 【請求項6】 油煙成分で汚染された請求項1記載の排
    気口フィルタを土壌と接触させ、油煙成分を肥料成分と
    して利用する方法。
  7. 【請求項7】 繊維が、リン系難燃剤および窒素系難燃
    剤から選択された少なくとも一種で難燃化された繊維で
    構成され、かつ油煙で汚染された請求項1記載の排気口
    フィルタを土壌と接触させ、前記難燃剤を肥料成分とし
    て利用する請求項6記載の方法。
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