JP2001231817A - 車椅子 - Google Patents
車椅子Info
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- JP2001231817A JP2001231817A JP2000044659A JP2000044659A JP2001231817A JP 2001231817 A JP2001231817 A JP 2001231817A JP 2000044659 A JP2000044659 A JP 2000044659A JP 2000044659 A JP2000044659 A JP 2000044659A JP 2001231817 A JP2001231817 A JP 2001231817A
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- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車椅子の走行可能な範囲を拡充するととも
に、傾斜面においても走行可能な車椅子を構成すること
を課題とする。 【解決手段】 クローラ9のガイドローラ6・10を上
下させ、クローラ接地長さを増減する。奇数番目のクロ
ーラを上下させ、クローラの接地長さを増減させる。車
輪71を上下動させることにより、車輪走行とクローラ
走行を切り替える。車輪を支持するアーム74を上下動
するガイドローラの支持アーム12に接続した。前部の
ガイドローラ6と、中央部のガイドローラ10とを独立
に上下させる。
に、傾斜面においても走行可能な車椅子を構成すること
を課題とする。 【解決手段】 クローラ9のガイドローラ6・10を上
下させ、クローラ接地長さを増減する。奇数番目のクロ
ーラを上下させ、クローラの接地長さを増減させる。車
輪71を上下動させることにより、車輪走行とクローラ
走行を切り替える。車輪を支持するアーム74を上下動
するガイドローラの支持アーム12に接続した。前部の
ガイドローラ6と、中央部のガイドローラ10とを独立
に上下させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子の走行機構
に関するものであり、特に、傾斜面や階段を走行する車
椅子に関する。
に関するものであり、特に、傾斜面や階段を走行する車
椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動式の車椅子は知られており、
バッテリにより車輪を駆動して走行するものである。車
輪は前方の操舵輪もしくはキャスター輪と後方の駆動輪
により構成されており、後輪をモータにより駆動するこ
とにより、走行を行うものである。
バッテリにより車輪を駆動して走行するものである。車
輪は前方の操舵輪もしくはキャスター輪と後方の駆動輪
により構成されており、後輪をモータにより駆動するこ
とにより、走行を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の車椅子は平地を
走行することを前提としており、階段や路面の状況の悪
い道の走行は不可能である。
走行することを前提としており、階段や路面の状況の悪
い道の走行は不可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明は請求項1に記載のごとく、クローラのガイ
ドローラを上下させ、クローラ接地長さを増減する。
く、本発明は請求項1に記載のごとく、クローラのガイ
ドローラを上下させ、クローラ接地長さを増減する。
【0005】請求項2に記載のごとく、4つのガイドロ
ーラを有するクローラ装置の奇数番目のクローラを上下
させ、クローラの接地長さを増減させる。
ーラを有するクローラ装置の奇数番目のクローラを上下
させ、クローラの接地長さを増減させる。
【0006】請求項3に記載のごとく、車輪およびクロ
ーラを配設し、車輪を上下動させることにより、車輪走
行とクローラ走行を切り替える。
ーラを配設し、車輪を上下動させることにより、車輪走
行とクローラ走行を切り替える。
【0007】請求項4に記載のごとく、車輪およびクロ
ーラを配設し、車輪を支持するアームを上下動するガイ
ドローラの支持アームに接続した。
ーラを配設し、車輪を支持するアームを上下動するガイ
ドローラの支持アームに接続した。
【0008】請求項5に記載のごとく、クローラの前部
のガイドローラと、中央部のガイドローラとを独立に上
下させた。
のガイドローラと、中央部のガイドローラとを独立に上
下させた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
をもとに説明する。図1はクローラ付き車椅子の通常走
行時の形態を示す全体側面図、図2は同じく接地長さ増
大時の全体側面図、図3は接地長さを最大とした場合の
クローラ付き車椅子の全体側面図、図4はクローラ装置
のフレームとガイドローラ支持アームの構成を示す側面
図、図5は同じく平面一部断面図、図6は駆動モータの
支持構成を示す側面一部断面図、図7はガイドローラの
配置構成を示す概念図、図8はクローラ装置の形態変化
を示す概念図、図9は第二実施例であるクローラ付き車
椅子の側面図、図10は同じくフレーム及び支持アーム
と車輪の支持構成を示す側面図、図11は車輪の上方へ
の移動状態を示す側面図、図12は前輪と後輪の接続構
成を示す側面図、図13は同じく平面一部断面図、図1
4は車輪の駆動構成を示す側面一部断面図、図15は第
三実施例であるクローラ付き車椅子の側面図、図16は
同じくフレームと支持アームの構成を示す側面図、図1
7は同じく車輪が上方に移動した状態を示す側面図。
をもとに説明する。図1はクローラ付き車椅子の通常走
行時の形態を示す全体側面図、図2は同じく接地長さ増
大時の全体側面図、図3は接地長さを最大とした場合の
クローラ付き車椅子の全体側面図、図4はクローラ装置
のフレームとガイドローラ支持アームの構成を示す側面
図、図5は同じく平面一部断面図、図6は駆動モータの
支持構成を示す側面一部断面図、図7はガイドローラの
配置構成を示す概念図、図8はクローラ装置の形態変化
を示す概念図、図9は第二実施例であるクローラ付き車
椅子の側面図、図10は同じくフレーム及び支持アーム
と車輪の支持構成を示す側面図、図11は車輪の上方へ
の移動状態を示す側面図、図12は前輪と後輪の接続構
成を示す側面図、図13は同じく平面一部断面図、図1
4は車輪の駆動構成を示す側面一部断面図、図15は第
三実施例であるクローラ付き車椅子の側面図、図16は
同じくフレームと支持アームの構成を示す側面図、図1
7は同じく車輪が上方に移動した状態を示す側面図。
【0010】図1乃至図7を用いて、クローラ付き車椅
子の第一実施例の構成について説明する。クローラ付き
車椅子1は、シート4、フレーム2およびクローラ装置
3により構成される。フレーム2は、上部を丸パイプと
し、下部を角パイプにより構成しされている。シート4
の左右にはフレーム2・2が接続されており、該フレー
ム2の外側にはクローラ装置3が配設されている。そし
て、フレーム2には操縦装置5が配設されており、該操
縦装置5によりクローラ付き車椅子1の走行制御をおこ
なうものである。
子の第一実施例の構成について説明する。クローラ付き
車椅子1は、シート4、フレーム2およびクローラ装置
3により構成される。フレーム2は、上部を丸パイプと
し、下部を角パイプにより構成しされている。シート4
の左右にはフレーム2・2が接続されており、該フレー
ム2の外側にはクローラ装置3が配設されている。そし
て、フレーム2には操縦装置5が配設されており、該操
縦装置5によりクローラ付き車椅子1の走行制御をおこ
なうものである。
【0011】フレーム2には、ガイドローラ7および後
部ガイドローラ10が回動自在に枢支されている。ガイ
ドローラ7はフレーム2の前下部に配設されており、後
部ガイドローラ10はフレーム2の後端部に配設されて
いる。ガイドローラ7を枢支する軸にはフロントアーム
11の後端が回動自在に挿嵌されており、該フロントア
ーム11の前端には前ガイドローラ6が回動自在に枢支
されている。ガイドローラ7を枢支する支軸にはリアア
ーム12の前端が回動自在に挿嵌されており、該リアア
ーム12の後端には後可動ガイドローラ8が回動自在に
枢支されている。
部ガイドローラ10が回動自在に枢支されている。ガイ
ドローラ7はフレーム2の前下部に配設されており、後
部ガイドローラ10はフレーム2の後端部に配設されて
いる。ガイドローラ7を枢支する軸にはフロントアーム
11の後端が回動自在に挿嵌されており、該フロントア
ーム11の前端には前ガイドローラ6が回動自在に枢支
されている。ガイドローラ7を枢支する支軸にはリアア
ーム12の前端が回動自在に挿嵌されており、該リアア
ーム12の後端には後可動ガイドローラ8が回動自在に
枢支されている。
【0012】前ガイドローラ6、ガイドローラ7、後可
動ガイドローラ8および後部ガイドローラ10にはクロ
ーラ9が巻架され、前ガイドローラ6がモータにより駆
動される。これにより、クローラ9がガイドローラに沿
って回動するものである。前ガイドローラ6を支持する
フロントアーム11には、フロントシリンダ13の一端
が接続されており、該フロントシリンダ13の他端はフ
レーム2に接続されている。これにより、フロントシリ
ンダ13を摺動し、フレーム2に対して、フロントアー
ム11を回動させることができるものである。フロント
アーム11を回動することにより、前ガイドローラ6の
位置が変更される。
動ガイドローラ8および後部ガイドローラ10にはクロ
ーラ9が巻架され、前ガイドローラ6がモータにより駆
動される。これにより、クローラ9がガイドローラに沿
って回動するものである。前ガイドローラ6を支持する
フロントアーム11には、フロントシリンダ13の一端
が接続されており、該フロントシリンダ13の他端はフ
レーム2に接続されている。これにより、フロントシリ
ンダ13を摺動し、フレーム2に対して、フロントアー
ム11を回動させることができるものである。フロント
アーム11を回動することにより、前ガイドローラ6の
位置が変更される。
【0013】さらに、後可動ガイドローラ8を支持する
リアアーム12には、リアシリンダ14の一端が接続さ
れている。該リアシリンダ14の他端は、フレーム2に
接続されている。リアシリンダ14を摺動させることに
より、リアアーム12をフレーム2に対して、回動させ
ることができるものである。リアアーム12を回動する
ことにより、後可動ガイドローラ8の位置を変更するこ
とができるものである。
リアアーム12には、リアシリンダ14の一端が接続さ
れている。該リアシリンダ14の他端は、フレーム2に
接続されている。リアシリンダ14を摺動させることに
より、リアアーム12をフレーム2に対して、回動させ
ることができるものである。リアアーム12を回動する
ことにより、後可動ガイドローラ8の位置を変更するこ
とができるものである。
【0014】クローラ9が巻架された、前ガイドローラ
6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ8および後部
ガイドローラ10において、前ガイドローラ6および後
可動ガイドローラ8の位置を変更することができるた
め、図1乃至図3に示すごとく、クローラ9の形状を変
更することができるものである。
6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ8および後部
ガイドローラ10において、前ガイドローラ6および後
可動ガイドローラ8の位置を変更することができるた
め、図1乃至図3に示すごとく、クローラ9の形状を変
更することができるものである。
【0015】図1に示すクローラ9の形状においては、
クローラ9と地面の接地長さを小さくできるため、路面
状況の良い道を走行する際に用いることができる。クロ
ーラ9はガイドローラ7の下端より後可動ガイドローラ
8の間において、地面に接触している。ここで、前ガイ
ドローラ6はフロントアーム11により上側に位置して
おり、前ガイドローラ6に巻架された部分のクローラ9
は接地しない。接地長さが小さい場合には、路面から受
ける抵抗が少なくなり、走行に必要なエネルギーを少な
くでき、効率的な移動を行うことが可能である。
クローラ9と地面の接地長さを小さくできるため、路面
状況の良い道を走行する際に用いることができる。クロ
ーラ9はガイドローラ7の下端より後可動ガイドローラ
8の間において、地面に接触している。ここで、前ガイ
ドローラ6はフロントアーム11により上側に位置して
おり、前ガイドローラ6に巻架された部分のクローラ9
は接地しない。接地長さが小さい場合には、路面から受
ける抵抗が少なくなり、走行に必要なエネルギーを少な
くでき、効率的な移動を行うことが可能である。
【0016】図2に示すクローラ9の形状においては、
クローラ9と地面の接地長さを大きくすることができ
る。このクローラ9の形状は、路面状況の悪い道を走行
する際に用いることができる。クローラ9は前ガイドロ
ーラ6の下端より後可動ガイドローラ8の間において、
地面に接触している。ここで、前ガイドローラ6はフロ
ントアーム11により下側に位置しており、前ガイドロ
ーラ6の下端に巻架された部分のクローラ9から接地す
る。このため、図1に示す場合よりもクローラ9が地面
に接触する長さが大きくなる。接地長さが大い場合に
は、路面へ伝達する抵抗を大きくすることができ、ぬか
るみのある路面においても、安定した走行をおこなうこ
とができる。さらに、接地長さが大きい場合には、クロ
ーラ9が地面を押し付ける力が分散するため、柔らかい
地面における沈み込みを回避できる。
クローラ9と地面の接地長さを大きくすることができ
る。このクローラ9の形状は、路面状況の悪い道を走行
する際に用いることができる。クローラ9は前ガイドロ
ーラ6の下端より後可動ガイドローラ8の間において、
地面に接触している。ここで、前ガイドローラ6はフロ
ントアーム11により下側に位置しており、前ガイドロ
ーラ6の下端に巻架された部分のクローラ9から接地す
る。このため、図1に示す場合よりもクローラ9が地面
に接触する長さが大きくなる。接地長さが大い場合に
は、路面へ伝達する抵抗を大きくすることができ、ぬか
るみのある路面においても、安定した走行をおこなうこ
とができる。さらに、接地長さが大きい場合には、クロ
ーラ9が地面を押し付ける力が分散するため、柔らかい
地面における沈み込みを回避できる。
【0017】図3に示すクローラ9の形状は、クローラ
付き車椅子1において、クローラ9の接地長さを最大限
に発揮するものである。このクローラ9の形状は、斜面
もしくは階段を移動するためのものである。クローラ9
は前ガイドローラ6の下端より後部ガイドローラ10の
間において、地面に接触している。
付き車椅子1において、クローラ9の接地長さを最大限
に発揮するものである。このクローラ9の形状は、斜面
もしくは階段を移動するためのものである。クローラ9
は前ガイドローラ6の下端より後部ガイドローラ10の
間において、地面に接触している。
【0018】ここで、前ガイドローラ6はフロントアー
ム11により、下側に位置しており、前ガイドローラ6
の下端に巻架された部分のクローラ9から接地する。そ
して、後可動ガイドローラ8はリアアーム12により、
該後可動ガイドローラ8の下側外周がガイドローラ7と
後部ガイドローラ10の接線上にのるように位置してい
る。このため、図2に示す場合よりもクローラ9が地面
に接触する長さが大きく、クローラ付き車椅子1の全域
において、クローラ9が接地する。接地長さが大きい場
合には、路面へ伝達する抵抗を大きくすることができ、
傾斜面においてもずり落ちることが無い。さらに、図3
に示すごとく、接地長さを最大とする場合には、後ガイ
ドローラ8が上側に位置するため、シート4の水平を維
持したまま、傾斜面を走行することができるものであ
る。
ム11により、下側に位置しており、前ガイドローラ6
の下端に巻架された部分のクローラ9から接地する。そ
して、後可動ガイドローラ8はリアアーム12により、
該後可動ガイドローラ8の下側外周がガイドローラ7と
後部ガイドローラ10の接線上にのるように位置してい
る。このため、図2に示す場合よりもクローラ9が地面
に接触する長さが大きく、クローラ付き車椅子1の全域
において、クローラ9が接地する。接地長さが大きい場
合には、路面へ伝達する抵抗を大きくすることができ、
傾斜面においてもずり落ちることが無い。さらに、図3
に示すごとく、接地長さを最大とする場合には、後ガイ
ドローラ8が上側に位置するため、シート4の水平を維
持したまま、傾斜面を走行することができるものであ
る。
【0019】次に、フロントアーム11およびリアアー
ム12の回動構成について説明する。図4及び図5に示
すごとく、フロントアーム11の後端には、左右方向に
延出された軸7bが挿嵌されている。該フロントアーム
11の中間部上側には、フロントシリンダ13の前端が
接続されており、該前端は回動自在に支持されている。
そして、フロントシリンダ13の後端はフレーム2に回
動自在に支持されているものである。これにより、フロ
ントシリンダ13を摺動することにより、フロントアー
ム11が回動されるものである。フロントシリンダ13
を収縮させた場合には、フロントアーム11は上方に回
動し、延出した際にはフロントアーム11は下方に回動
する。フロントアーム11の前端には、前述のごとく、
前ガイドローラ6が回動自在に支持されており、フロン
トアーム11の回動によりその位置を調節できるもので
ある。
ム12の回動構成について説明する。図4及び図5に示
すごとく、フロントアーム11の後端には、左右方向に
延出された軸7bが挿嵌されている。該フロントアーム
11の中間部上側には、フロントシリンダ13の前端が
接続されており、該前端は回動自在に支持されている。
そして、フロントシリンダ13の後端はフレーム2に回
動自在に支持されているものである。これにより、フロ
ントシリンダ13を摺動することにより、フロントアー
ム11が回動されるものである。フロントシリンダ13
を収縮させた場合には、フロントアーム11は上方に回
動し、延出した際にはフロントアーム11は下方に回動
する。フロントアーム11の前端には、前述のごとく、
前ガイドローラ6が回動自在に支持されており、フロン
トアーム11の回動によりその位置を調節できるもので
ある。
【0020】軸7bには、リアアーム12の前端が回動
自在に挿嵌されている。該リアアーム12の中間部上側
には、リアシリンダ14の下端が接続されており、該下
端は回動自在に支持されている。そして、リアシリンダ
14の上端はフレーム2に回動自在に支持されているも
のである。これにより、リアシリンダ14を摺動するこ
とにより、リアアーム12が回動されるものである。リ
アシリンダ14を収縮させた場合には、リアアーム12
は上方に回動し、延出した際にはリアアーム12は下方
に回動する。リアアーム12の後端には、前述のごと
く、後可動ガイドローラ8が回動自在に支持されてお
り、リアアーム12の回動によりその位置を調節できる
ものである。
自在に挿嵌されている。該リアアーム12の中間部上側
には、リアシリンダ14の下端が接続されており、該下
端は回動自在に支持されている。そして、リアシリンダ
14の上端はフレーム2に回動自在に支持されているも
のである。これにより、リアシリンダ14を摺動するこ
とにより、リアアーム12が回動されるものである。リ
アシリンダ14を収縮させた場合には、リアアーム12
は上方に回動し、延出した際にはリアアーム12は下方
に回動する。リアアーム12の後端には、前述のごと
く、後可動ガイドローラ8が回動自在に支持されてお
り、リアアーム12の回動によりその位置を調節できる
ものである。
【0021】フロントアーム11およびリアアーム12
を回動する手段として、油圧シリンダであるフロントシ
リンダ13およびリアシリンダ14を用いたが、フロン
トアーム11およびリアアーム12を回動可能なもので
あれば良く、特に油圧シリンダに限定するものではな
い。フロントシリンダ13およびリアシリンダ14の代
わりに、ギヤの噛合する溝を設けたレールと該レールを
摺動するモータとにより構成される摺動装置を用いるこ
とも可能である。
を回動する手段として、油圧シリンダであるフロントシ
リンダ13およびリアシリンダ14を用いたが、フロン
トアーム11およびリアアーム12を回動可能なもので
あれば良く、特に油圧シリンダに限定するものではな
い。フロントシリンダ13およびリアシリンダ14の代
わりに、ギヤの噛合する溝を設けたレールと該レールを
摺動するモータとにより構成される摺動装置を用いるこ
とも可能である。
【0022】フレーム2は側面視D字状に構成されてお
り、ガイドローラ7と後部ガイドローラ10を一直線状
に接続するとともに、該ガイドローラ7と後部ガイドロ
ーラ10を接続する部分のフレーム2は大径に構成され
ている。これにより、フレーム2の該接続部の剛性を得
ることが出来、ガイドローラ7と後部ガイドローラ10
の間において、後可動ガイドローラ8を移動させ、クロ
ーラ9の形状を変化させる場合に、フレーム2にかかる
負荷に十分抵抗できるものである。さらに、前ガイドロ
ーラ6にかかる負荷は、フロントアーム11およびフロ
ントシリンダ13に伝達分散されるため、フロントアー
ム11を回動させ、クローラ9の形状を変更する際に
も、十分に剛性を発揮できる。
り、ガイドローラ7と後部ガイドローラ10を一直線状
に接続するとともに、該ガイドローラ7と後部ガイドロ
ーラ10を接続する部分のフレーム2は大径に構成され
ている。これにより、フレーム2の該接続部の剛性を得
ることが出来、ガイドローラ7と後部ガイドローラ10
の間において、後可動ガイドローラ8を移動させ、クロ
ーラ9の形状を変化させる場合に、フレーム2にかかる
負荷に十分抵抗できるものである。さらに、前ガイドロ
ーラ6にかかる負荷は、フロントアーム11およびフロ
ントシリンダ13に伝達分散されるため、フロントアー
ム11を回動させ、クローラ9の形状を変更する際に
も、十分に剛性を発揮できる。
【0023】前ガイドローラ6は、図5に示すごとく、
モータ20により駆動されるものである。モータ20は
フロントアーム11の前端に固設されている。モータ2
0は回動軸20bを左右方向に延出する配置になってお
り、該回動軸20bはフロントアーム11の内側より外
側に挿入されている。フロントアーム11の外側に突出
した回動軸20bには、前ガイドローラ6が相対回動負
荷に挿嵌固定されている。これにより、モータ20を駆
動し、クローラ9を駆動することができる。
モータ20により駆動されるものである。モータ20は
フロントアーム11の前端に固設されている。モータ2
0は回動軸20bを左右方向に延出する配置になってお
り、該回動軸20bはフロントアーム11の内側より外
側に挿入されている。フロントアーム11の外側に突出
した回動軸20bには、前ガイドローラ6が相対回動負
荷に挿嵌固定されている。これにより、モータ20を駆
動し、クローラ9を駆動することができる。
【0024】モータ20は左右のクローラ装置3・3に
それぞれ一機ずつ配設されているため、クローラ装置3
・3を左右独立に制御することができる。使用されるモ
ータとしては、直流モータ及び交流モータを利用するこ
とができる。直流モータにおいては、抵抗値を調節する
ことにより、交流モータにおいては、周波数を調節する
ことにより、モータの出力を調節することができるもの
である。交流モータを使用する場合には、左右のモータ
の同期を容易に取ることができる。直流モータを使用す
る場合には、出力制御の構成を簡便におこなうことが可
能であり、クローラ付き車椅子1の製造コストを低減す
ることができる。
それぞれ一機ずつ配設されているため、クローラ装置3
・3を左右独立に制御することができる。使用されるモ
ータとしては、直流モータ及び交流モータを利用するこ
とができる。直流モータにおいては、抵抗値を調節する
ことにより、交流モータにおいては、周波数を調節する
ことにより、モータの出力を調節することができるもの
である。交流モータを使用する場合には、左右のモータ
の同期を容易に取ることができる。直流モータを使用す
る場合には、出力制御の構成を簡便におこなうことが可
能であり、クローラ付き車椅子1の製造コストを低減す
ることができる。
【0025】モータ20を固設している、フロントアー
ム11には、クローラ9の張りを調節する機構が設けら
れている。図6に示すごとく、フロントアーム11の前
部は中空構造になっており、該フロントアーム11の内
側に、モータ配設部11bが挿入されるものである。モ
ータ配設部11bおよびフロントアーム11にかけて、
位置調節機構11cが設けられている。該位置調節機構
11cは、モータ配設部11bのフロントアーム11よ
りの突出量を調節するものである。この位置調節機構1
1cは一般的に突出量を調節する機構を用いることがで
きる。図6においては、モータ配置部11bに固設した
ねじ棒の位置をナットにより、フロントアーム11に対
して固定するものである。
ム11には、クローラ9の張りを調節する機構が設けら
れている。図6に示すごとく、フロントアーム11の前
部は中空構造になっており、該フロントアーム11の内
側に、モータ配設部11bが挿入されるものである。モ
ータ配設部11bおよびフロントアーム11にかけて、
位置調節機構11cが設けられている。該位置調節機構
11cは、モータ配設部11bのフロントアーム11よ
りの突出量を調節するものである。この位置調節機構1
1cは一般的に突出量を調節する機構を用いることがで
きる。図6においては、モータ配置部11bに固設した
ねじ棒の位置をナットにより、フロントアーム11に対
して固定するものである。
【0026】次に、クローラ付き車椅子1において移動
する前ガイドローラ6、ガイドローラ7および後可動ガ
イドローラ8の構成について説明する。図7に示すごと
く、前ガイドローラ6は小径であり、後可動ガイドロー
ラ8は大径であり、ガイドローラ7の径は前ガイドロー
ラ6の径より大きく、後可動ガイドローラ8の径より小
さく構成されている。前ガイドローラ6は、ガイドロー
ラ7と後可動ガイドローラ8の共通接線m・nの内側に
位置している。このため、共通接線m・nの内側の範囲
内において、移動しても、クローラ9が前ガイドローラ
6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ8および後部
ガイドローラからはずれることがない。すなわち、ガイ
ドローラ7と後可動ガイドローラ8外側に接する2つの
共通接線の内側に小径の前ガイドローラ6を配設するこ
とにより、クローラ9をガイドローラよりはずすことな
く、形状を変化させることができる。
する前ガイドローラ6、ガイドローラ7および後可動ガ
イドローラ8の構成について説明する。図7に示すごと
く、前ガイドローラ6は小径であり、後可動ガイドロー
ラ8は大径であり、ガイドローラ7の径は前ガイドロー
ラ6の径より大きく、後可動ガイドローラ8の径より小
さく構成されている。前ガイドローラ6は、ガイドロー
ラ7と後可動ガイドローラ8の共通接線m・nの内側に
位置している。このため、共通接線m・nの内側の範囲
内において、移動しても、クローラ9が前ガイドローラ
6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ8および後部
ガイドローラからはずれることがない。すなわち、ガイ
ドローラ7と後可動ガイドローラ8外側に接する2つの
共通接線の内側に小径の前ガイドローラ6を配設するこ
とにより、クローラ9をガイドローラよりはずすことな
く、形状を変化させることができる。
【0027】同様に、後可動ガイドローラ8を、ガイド
ローラ7と前ガイドローラ6の、2つの共通接線内側に
配置し、共通接線の内側の範囲内において、後可動ガイ
ドローラ8を移動させることができる。これにより、ク
ローラ9をガイドローラよりはずすことなく、後可動ガ
イドローラ8を移動させ、形状を変化させることができ
る。
ローラ7と前ガイドローラ6の、2つの共通接線内側に
配置し、共通接線の内側の範囲内において、後可動ガイ
ドローラ8を移動させることができる。これにより、ク
ローラ9をガイドローラよりはずすことなく、後可動ガ
イドローラ8を移動させ、形状を変化させることができ
る。
【0028】クローラ付き車椅子1は、クローラ9を前
ガイドローラ6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ
8および後部ガイドローラ10からはずすことなく、前
ガイドローラ6および後可動ガイドローラ8の位置を変
更して、クローラ9の形状を変更できるので、図8に示
すごとく、平地および傾斜面を走行することができるも
のである。図8(a)は路面状況の良い平地を走行する
際のクローラ形状を示すものであり、図8(b)は路面
状況の悪い平地を走行する際のクローラ形状を示すもの
であり、図8(c)は平地から傾斜面に以降する際のク
ローラ形状を示すものであり、図8(d)は傾斜面を走
行する際クローラ形状を示すものである。
ガイドローラ6、ガイドローラ7、後可動ガイドローラ
8および後部ガイドローラ10からはずすことなく、前
ガイドローラ6および後可動ガイドローラ8の位置を変
更して、クローラ9の形状を変更できるので、図8に示
すごとく、平地および傾斜面を走行することができるも
のである。図8(a)は路面状況の良い平地を走行する
際のクローラ形状を示すものであり、図8(b)は路面
状況の悪い平地を走行する際のクローラ形状を示すもの
であり、図8(c)は平地から傾斜面に以降する際のク
ローラ形状を示すものであり、図8(d)は傾斜面を走
行する際クローラ形状を示すものである。
【0029】すなわち、路面状況の良い場合には、前ガ
イドローラ6を上げ、クローラ9の接地長さを小さくす
る。路面状況の悪い場合には、前ガイドローラ6を下
げ、クローラ9の接地長さを大きく。平地から傾斜面に
以降する際には、前ガイドローラ6をさらに下げ、傾斜
面にクローラ9を接触させる。傾斜面を走行するさいに
は、前ガイドローラ6を下げるとともに、後可動ガイド
ローラ8を上げ、前ガイドローラ6から後部ガイドロー
ラ10まで、クローラ9が一直線になるようにし、走行
するものである。これにより、平地においても、効率的
に走行を行うことが出来、路面状況によらず、走行する
ことができる。また、斜面においても容易に走行するこ
とができるものである。
イドローラ6を上げ、クローラ9の接地長さを小さくす
る。路面状況の悪い場合には、前ガイドローラ6を下
げ、クローラ9の接地長さを大きく。平地から傾斜面に
以降する際には、前ガイドローラ6をさらに下げ、傾斜
面にクローラ9を接触させる。傾斜面を走行するさいに
は、前ガイドローラ6を下げるとともに、後可動ガイド
ローラ8を上げ、前ガイドローラ6から後部ガイドロー
ラ10まで、クローラ9が一直線になるようにし、走行
するものである。これにより、平地においても、効率的
に走行を行うことが出来、路面状況によらず、走行する
ことができる。また、斜面においても容易に走行するこ
とができるものである。
【0030】クローラ装置3は、奇数番目のガイドロー
ラを移動させるため、偶数番目のガイドローラを移動さ
せる必要がなく、ガイドローラを移動させる為の摺動装
置の数を少なくすることができる。また、前ガイドロー
ラ6と後可動ガイドローラ8を独立で制御するので、多
彩な路面状況に適応可能なクローラの形態をとることが
できる。
ラを移動させるため、偶数番目のガイドローラを移動さ
せる必要がなく、ガイドローラを移動させる為の摺動装
置の数を少なくすることができる。また、前ガイドロー
ラ6と後可動ガイドローラ8を独立で制御するので、多
彩な路面状況に適応可能なクローラの形態をとることが
できる。
【0031】次に、クローラ付き車椅子の第二実施例に
ついて、図9乃至図14を用いて説明する。第二実施例
であるクローラ付き車椅子51は前述のクローラ付き車
椅子と同様に、シート4、フレーム2、クローラ装置3
により構成され、フレームとクローら装置3の間に前輪
54および後輪52が配設されている。前輪54はキャ
スター輪により構成されており、後輪52は前輪54よ
りも大径に構成されている。シート4の背もたれ部には
手押し用の握り55が取り付けられており、手押しによ
る走行も可能となっている。
ついて、図9乃至図14を用いて説明する。第二実施例
であるクローラ付き車椅子51は前述のクローラ付き車
椅子と同様に、シート4、フレーム2、クローラ装置3
により構成され、フレームとクローら装置3の間に前輪
54および後輪52が配設されている。前輪54はキャ
スター輪により構成されており、後輪52は前輪54よ
りも大径に構成されている。シート4の背もたれ部には
手押し用の握り55が取り付けられており、手押しによ
る走行も可能となっている。
【0032】後輪53は車輪アーム56の後端に回動自
在に枢支されており、該車輪アーム56の前端はリアア
ーム12に回動自在に枢支されている。該車輪アーム5
6には摺動装置52の下端が接続されており、該摺動装
置52を収縮、延出させることにより、車輪アーム56
が回動するものである。車輪アーム56は前輪54を支
持する前輪アーム57に接続されており、車輪アーム5
6の回動にともない、前輪アーム57も回動する構成と
なっている。これにより、図10に示す前輪54および
後輪53が地面に接地した状態より、図11に示す、前
輪54および後輪53を上方に移動させ、クローラ装置
3が接地する状態に変更可能とするものである。
在に枢支されており、該車輪アーム56の前端はリアア
ーム12に回動自在に枢支されている。該車輪アーム5
6には摺動装置52の下端が接続されており、該摺動装
置52を収縮、延出させることにより、車輪アーム56
が回動するものである。車輪アーム56は前輪54を支
持する前輪アーム57に接続されており、車輪アーム5
6の回動にともない、前輪アーム57も回動する構成と
なっている。これにより、図10に示す前輪54および
後輪53が地面に接地した状態より、図11に示す、前
輪54および後輪53を上方に移動させ、クローラ装置
3が接地する状態に変更可能とするものである。
【0033】次に、前輪54および後輪53を移動させ
る構成について、図12を用いて説明する。車輪アーム
56の前端は、リアアーム12に固設され、左右方向に
延出された軸61ぶ挿嵌されている。車輪アーム56の
中途部には摺動装置52の下端が接続されており、該摺
動装置52の上部はフレーム2に回動自在に支持されて
いるものである。これにより、摺動装置52を用いて車
輪アーム56を、軸61を回動中心として、上下方向に
回動させることができる。車輪アーム56の前端には、
係止部56bが接続されている。
る構成について、図12を用いて説明する。車輪アーム
56の前端は、リアアーム12に固設され、左右方向に
延出された軸61ぶ挿嵌されている。車輪アーム56の
中途部には摺動装置52の下端が接続されており、該摺
動装置52の上部はフレーム2に回動自在に支持されて
いるものである。これにより、摺動装置52を用いて車
輪アーム56を、軸61を回動中心として、上下方向に
回動させることができる。車輪アーム56の前端には、
係止部56bが接続されている。
【0034】前輪アーム57の後端は軸7bに回動自在
に挿嵌固定されており、該車輪アーム57の後端にはT
字状のステー54cが接続されている。該ステー54c
は前述の、車輪アーム56前端の係止部56bに接続さ
れている。係止部56bは中空構造になっており、該係
止部56bの側部には内側と外側に連通する長孔が設け
られている。ステー54cは左右に張り出した部分を該
長孔に挿入した構成になっている。これにより、車輪ア
ーム12が回動された場合に、ステー54cは係止部5
6b中をスライドしながら、軸7bを中心に回動し、該
ステー54bに接続した前輪アーム57も回動するもの
である。
に挿嵌固定されており、該車輪アーム57の後端にはT
字状のステー54cが接続されている。該ステー54c
は前述の、車輪アーム56前端の係止部56bに接続さ
れている。係止部56bは中空構造になっており、該係
止部56bの側部には内側と外側に連通する長孔が設け
られている。ステー54cは左右に張り出した部分を該
長孔に挿入した構成になっている。これにより、車輪ア
ーム12が回動された場合に、ステー54cは係止部5
6b中をスライドしながら、軸7bを中心に回動し、該
ステー54bに接続した前輪アーム57も回動するもの
である。
【0035】前輪54および後輪53は、摺動装置52
を収縮させることにより、上方に移動し、動装置52を
延出させることにより、下方に移動する。このため、路
面状況の良い道においては、前輪54および後輪53を
下方に移動させ、前輪54および後輪53により走行す
ることができ、路面状況の悪い道においては、前輪54
および後輪53を上方に移動させ、クローラ装置3によ
り走行することができる。すなわち、路面状況に応じて
効率的な走行手段を選択できるものである。
を収縮させることにより、上方に移動し、動装置52を
延出させることにより、下方に移動する。このため、路
面状況の良い道においては、前輪54および後輪53を
下方に移動させ、前輪54および後輪53により走行す
ることができ、路面状況の悪い道においては、前輪54
および後輪53を上方に移動させ、クローラ装置3によ
り走行することができる。すなわち、路面状況に応じて
効率的な走行手段を選択できるものである。
【0036】前輪54、後輪53、車輪アーム56およ
び前輪アーム57は、図13に示すごとく、フレーム2
とクローラ9の間に配設されている。軸61はリアアー
ム12の外側面に突出しており、車輪アーム56はリア
アーム12とクローラ9の間に配設される。そして、後
輪53は車輪アーム56とクローラ9の間に配設される
ものである。これにより、車輪アーム56の可動部がフ
レーム2とクローラ9により保護されるとともに、クロ
ーラ付き車椅子51の左右幅をコンパクトに構成するこ
とができる。
び前輪アーム57は、図13に示すごとく、フレーム2
とクローラ9の間に配設されている。軸61はリアアー
ム12の外側面に突出しており、車輪アーム56はリア
アーム12とクローラ9の間に配設される。そして、後
輪53は車輪アーム56とクローラ9の間に配設される
ものである。これにより、車輪アーム56の可動部がフ
レーム2とクローラ9により保護されるとともに、クロ
ーラ付き車椅子51の左右幅をコンパクトに構成するこ
とができる。
【0037】次に、図14において、車輪53の駆動構
成について説明する。車輪53の軸53bにはワンウェ
イクラッチを介してプーリ65が接続されており、該プ
ーリ65にはベルト68が巻架されている。該ベルト6
8はモータ20の回動軸20bに挿嵌し、相対回動不能
に固定されたプーリにも巻架されており、モータ20の
駆動力をプーリ65に伝達するものである。ベルト68
はフレーム2に配設されたガイドローラ66およびガイ
ドローラ67・67を介してプーリ65に巻架されるも
のである。ベルト68は、車輪53が接地状態にある場
合に、プーリ65に当接し、モータ20の駆動力を伝達
する長さに構成されている。このため、車輪アーム56
が上方に回動し、車輪53が接地していない場合には、
ベルト68が図14に示すごとく、たるみ、モータ20
の駆動力は車輪53に伝達されない。
成について説明する。車輪53の軸53bにはワンウェ
イクラッチを介してプーリ65が接続されており、該プ
ーリ65にはベルト68が巻架されている。該ベルト6
8はモータ20の回動軸20bに挿嵌し、相対回動不能
に固定されたプーリにも巻架されており、モータ20の
駆動力をプーリ65に伝達するものである。ベルト68
はフレーム2に配設されたガイドローラ66およびガイ
ドローラ67・67を介してプーリ65に巻架されるも
のである。ベルト68は、車輪53が接地状態にある場
合に、プーリ65に当接し、モータ20の駆動力を伝達
する長さに構成されている。このため、車輪アーム56
が上方に回動し、車輪53が接地していない場合には、
ベルト68が図14に示すごとく、たるみ、モータ20
の駆動力は車輪53に伝達されない。
【0038】第二実施例においては、クローラ装置より
簡便で、軽量な車輪53を上下動させることにより、車
輪走行とクローラ走行を切り替えるので、切り替えに必
要なエネルギーおよびトルクを小さくできる。このた
め、容易に車輪走行とクローラ走行を切り替えできる。
簡便で、軽量な車輪53を上下動させることにより、車
輪走行とクローラ走行を切り替えるので、切り替えに必
要なエネルギーおよびトルクを小さくできる。このた
め、容易に車輪走行とクローラ走行を切り替えできる。
【0039】次に、クローラ付き車椅子の第三実施例に
ついて、図15乃至図17を用いて説明する。第三実施
例であるクローラ付き車椅子70には、大径の車輪71
が配設されるものである。クローラ付き車椅子70はシ
ート4、車輪71、前輪72、フレーム2、クローラ装
置3により構成されている。シート4にはシートフレー
ム4bおよび握り55が接続されている。シートフレー
ム4bとフレーム2の間に車輪71が配設されており、
フレーム2の外側にクローラ装置3が配設される。
ついて、図15乃至図17を用いて説明する。第三実施
例であるクローラ付き車椅子70には、大径の車輪71
が配設されるものである。クローラ付き車椅子70はシ
ート4、車輪71、前輪72、フレーム2、クローラ装
置3により構成されている。シート4にはシートフレー
ム4bおよび握り55が接続されている。シートフレー
ム4bとフレーム2の間に車輪71が配設されており、
フレーム2の外側にクローラ装置3が配設される。
【0040】シートフレーム4bとフレーム2は接続フ
レーム75および後部接続フレーム76により接続され
ている。クローラ装置3の構成は、前述の第一実施例お
よび第二実施例に示す構成と同様である。しかし、リア
アーム12の中間部には車輪支持アーム74の一端が回
動自在に接続されている。車輪支持アーム74の他端は
車輪71を回動自在に枢支するものであり、車輪71を
支持する側の上部には摺動装置52の下端が接続されて
いる。車輪支持アーム74は正面視J字状に構成されて
おり、リアアーム12に接続した一端より、下方に延出
され、フレーム2の下方において内側に延出されたのち
に、上方に延出され、他端において車輪71を支持する
ものである。車輪支持アーム74の下部にはステー73
が接続されており、該ステー73の前部には車輪72が
支持されている。
レーム75および後部接続フレーム76により接続され
ている。クローラ装置3の構成は、前述の第一実施例お
よび第二実施例に示す構成と同様である。しかし、リア
アーム12の中間部には車輪支持アーム74の一端が回
動自在に接続されている。車輪支持アーム74の他端は
車輪71を回動自在に枢支するものであり、車輪71を
支持する側の上部には摺動装置52の下端が接続されて
いる。車輪支持アーム74は正面視J字状に構成されて
おり、リアアーム12に接続した一端より、下方に延出
され、フレーム2の下方において内側に延出されたのち
に、上方に延出され、他端において車輪71を支持する
ものである。車輪支持アーム74の下部にはステー73
が接続されており、該ステー73の前部には車輪72が
支持されている。
【0041】車輪支持アーム74に接続した摺動装置5
2の上部は、フレーム2の内側に接続されており、摺動
装置52の摺動により、車輪支持アーム74をフレーム
2に対して回動させる。車輪支持アーム74は前述のご
とく、一端下方に延出された後に上方に延出されている
ので、摺動装置52により回動させた場合にもリアフレ
ーム12及びフレーム2に当接することがない。このた
め、車輪71で走行する際には、車輪71を下方に移動
させ、車輪71および車輪72により走行可能である。
そして、クローラ装置3により走行する際には、図17
に示すごとく、車輪支持アーム74を上方に回動させる
ものである。
2の上部は、フレーム2の内側に接続されており、摺動
装置52の摺動により、車輪支持アーム74をフレーム
2に対して回動させる。車輪支持アーム74は前述のご
とく、一端下方に延出された後に上方に延出されている
ので、摺動装置52により回動させた場合にもリアフレ
ーム12及びフレーム2に当接することがない。このた
め、車輪71で走行する際には、車輪71を下方に移動
させ、車輪71および車輪72により走行可能である。
そして、クローラ装置3により走行する際には、図17
に示すごとく、車輪支持アーム74を上方に回動させる
ものである。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。請求項1に記載のごとく、クロ
ーラのガイドローラを上下させ、クローラ接地長さを増
減するので、路面状況に応じた効率的な走行形態を選択
することができ、走行に必要なエネルギーを省力化でき
る。
のような効果を奏する。請求項1に記載のごとく、クロ
ーラのガイドローラを上下させ、クローラ接地長さを増
減するので、路面状況に応じた効率的な走行形態を選択
することができ、走行に必要なエネルギーを省力化でき
る。
【0043】請求項2に記載のごとく、4つのガイドロ
ーラを有するクローラ装置の奇数番目のクローラを上下
させ、クローラの接地長さを増減させるので、クローラ
の形態の変更に必要な、位置の変更を行うガイドローラ
の数を少なくできる。
ーラを有するクローラ装置の奇数番目のクローラを上下
させ、クローラの接地長さを増減させるので、クローラ
の形態の変更に必要な、位置の変更を行うガイドローラ
の数を少なくできる。
【0044】請求項3に記載のごとく、車輪およびクロ
ーラを配設し、車輪を上下動させることにより、車輪走
行とクローラ走行を切り替えるので、容易な構成により
車輪走行とクローラ走行の切り替えを行える。構成の簡
便な車輪を移動させるので、切り替えに必要なエネルギ
ーを小さくすることができる。
ーラを配設し、車輪を上下動させることにより、車輪走
行とクローラ走行を切り替えるので、容易な構成により
車輪走行とクローラ走行の切り替えを行える。構成の簡
便な車輪を移動させるので、切り替えに必要なエネルギ
ーを小さくすることができる。
【0045】請求項4に記載のごとく、車輪およびクロ
ーラを配設し、車輪を支持するアームを上下動するガイ
ドローラの支持アームに接続したので、ガイドローラが
上方に移動する際には、車輪を支持するアームの支点が
上方に移動するので、車輪がガイドローラ支持アームの
上方への移動にともない上昇する。
ーラを配設し、車輪を支持するアームを上下動するガイ
ドローラの支持アームに接続したので、ガイドローラが
上方に移動する際には、車輪を支持するアームの支点が
上方に移動するので、車輪がガイドローラ支持アームの
上方への移動にともない上昇する。
【0046】請求項5に記載のごとく、クローラの前部
のガイドローラと、中央部のガイドローラとを独立に上
下させるので、平地走行時におけるクローラの接地長さ
を容易に変更することが可能であり、前方の路面状況に
適切に対応可能である。さらに、中央部のガイドローラ
を上下させ、クローラ装置の全長に相当するクローラの
接地長さを実現できる。
のガイドローラと、中央部のガイドローラとを独立に上
下させるので、平地走行時におけるクローラの接地長さ
を容易に変更することが可能であり、前方の路面状況に
適切に対応可能である。さらに、中央部のガイドローラ
を上下させ、クローラ装置の全長に相当するクローラの
接地長さを実現できる。
【図1】図1はクローラ付き車椅子の通常走行時の形態
を示す全体側面図。
を示す全体側面図。
【図2】同じく接地長さ増大時の全体側面図。
【図3】接地長さを最大として場合のクローラ付き車椅
子の全体側面図。
子の全体側面図。
【図4】クローラ装置のフレームとガイドローラ支持ア
ームの構成を示す側面図。
ームの構成を示す側面図。
【図5】同じく平面一部断面図。
【図6】駆動モータの支持構成を示す側面一部断面図。
【図7】ガイドローラの配置構成を示す概念図。
【図8】クローラ装置の形態変化を示す概念図。
【図9】第二実施例であるクローラ付き車椅子の側面
図。
図。
【図10】同じくフレーム及び支持アームと車輪の支持
構成を示す側面図。
構成を示す側面図。
【図11】車輪の上方への移動状態を示す側面図。
【図12】前輪と後輪の接続構成を示す側面図。
【図13】同じく平面一部断面図。
【図14】車輪の駆動構成を示す側面一部断面図。
【図15】第三実施例であるクローラ付き車椅子の側面
図。
図。
【図16】同じくフレームと支持アームの構成を示す側
面図。
面図。
【図17】同じく車輪が上方に移動した状態を示す側面
図。
図。
1 クローラ付き車椅子 2 車椅子フレーム 3 クローラ装置 4 シート 5 操縦装置 6 前ガイドローラ 7 ガイドローラ 8 後可動可動ガイドローラ 9 クローラ 10 後部ガイドローラ 11 フロントアーム 12 リアアーム 13 フロントシリンダ 14 リアシリンダ
Claims (5)
- 【請求項1】 クローラのガイドローラを上下させ、ク
ローラ接地長さを増減することを特徴とする車椅子。 - 【請求項2】 4つのガイドローラを有するクローラ装
置の奇数番目のクローラを上下させ、クローラの接地長
さを増減させることを特徴とする車椅子。 - 【請求項3】 車輪およびクローラを配設し、車輪を上
下動させることにより、車輪走行とクローラ走行を切り
替えることを特徴とする車椅子。 - 【請求項4】 車輪およびクローラを配設し、車輪を支
持するアームを上下動するガイドローラの支持アームに
接続したことを特徴とする車椅子。 - 【請求項5】 クローラの前部のガイドローラと、中央
部のガイドローラとを独立に上下させることを特徴とす
る車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000044659A JP2001231817A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000044659A JP2001231817A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001231817A true JP2001231817A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18567385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000044659A Pending JP2001231817A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001231817A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285087A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Kanto Auto Works Ltd | 移動装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60220061A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 車椅子 |
JPH0520986U (ja) * | 1991-05-31 | 1993-03-19 | セイレイ工業株式会社 | 運搬車のクローラ構造 |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000044659A patent/JP2001231817A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60220061A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 車椅子 |
JPH0520986U (ja) * | 1991-05-31 | 1993-03-19 | セイレイ工業株式会社 | 運搬車のクローラ構造 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285087A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Kanto Auto Works Ltd | 移動装置 |
JP4719866B2 (ja) * | 2007-05-18 | 2011-07-06 | 関東自動車工業株式会社 | 移動装置 |
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