JP2001231761A - 生体活性度モニタ - Google Patents
生体活性度モニタInfo
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Abstract
極部1と、生体信号検出部2と、データ処理・制御部3
とから成る。最初に生体信号検出部2は、電極部1に定
電流を流し、データ処理・制御部3は、この電極間の抵
抗を測定する。次に、電流を流さないときの電極間の電
位を検出し、これを雑音に換算する。こうして、表皮抵
抗の抵抗値に対する雑音を検出する。この雑音の大きさ
によって、生体活性度が得られる。
Description
は組織活性度を測定する生体活性度モニタに関する。
る信号には、脳波、心電図、筋電図、胃電図などの生体
器官電気信号があるが、それらの信号は次のような成分
を含んでいる。 (1)生体器官電気信号、(2)電極系の抵抗成分によ
る熱雑音、(3)検出増幅器の内部雑音、(4)生体の
動きや外部からの振動などによる電極部摺動雑音、
(5)電極部の分極電圧化に伴う雑音、(6)外部から
の電気的誘導雑音、(7)測定部位周辺の電流ゆらぎに
伴う1/f雑音、(8)表皮(組織)細胞からの雑音
ては、(1)の測定に障害とならない程度までに改善す
る方法が既に確立されているが、(8)についてはまだ
適切な方法が確立されていない。
は脳波の測定が必要である。しかし脳波を測定しようと
する場合、表皮細胞からの雑音が障害となり、正確な脳
死判定は困難であった。なぜなら検出器により脳波信号
を取り出すときに、脳死の場合はまだ皮膚は活性状態に
あり、(2)〜(7)の雑音を除いたとしても、(8)
による雑音が含まれているからである。
のであり、その目的は、表皮細胞からの雑音を測定する
ことによって脳死を正確に判定することであり、さらに
は生体の活性度を求めることである。
皮、皮下組織の3層から構成されている。このうち、皮
膚に装着された電極から導出する生体信号に含まれる雑
音に関与するのは表皮である。表皮の主要構成成分は表
皮細胞である。表皮細胞は真皮に接した位置で発生す
る。発生した未分化の細胞(基底細胞)は増殖し、有棘
細胞から顆粒細胞へと成熟しつつ表層へと移動して角質
細胞となり、一定時間の後に皮膚表面より剥離脱落して
いくという過程を辿る。
なる前のあたりで、表層に沿った方向に細長く変形して
ゆき、その後、崩れて細胞液が細胞膜から溢れ、細胞液
成分の流出により表皮付近で電気的な変化が生じ、雑音
が発生する。この雑音は組織が活発である程大きい。し
たがって、この表皮細胞から発生する雑音を測定すれば
組織の活性度がわかる。
たこの表皮細胞による雑音を、逆に積極的に測定し、こ
れに基づいて組織の活性度を求め、さらに脳死の判定に
利用しようとするものである。
し、内部雑音が極力小さい増幅器により、2つの電極間
の抵抗値Rと、その電極間の電位差を雑音レベルに換算
したものとの関係を示したものである。抵抗値Rは、あ
る周波数の定電流を流してその電極間の電圧を測定する
ことにより求めたものである。測定結果を白丸印でプロ
ットしている。
この出力をバンドパスフィルタを通し、2乗平均後、平
滑化しその平均値から単位周波数当りの実効値νnを算
出した。被験者は10名であり、ペーストを塗布した脳
波用皿形電極を用いて行った。電極間の抵抗値Rは、電
極間に10Hzの正弦波を印加し、見かけの抵抗と位相
進み量を求めた後、その電極インピーダンスを抵抗・容
量並列回路と見なして純抵抗であらわしたものである。
装着部位は頭皮である。
子部品の固定抵抗器の両端を上記と同じ装置に接続し、
その装置によって測定された固定抵抗器の抵抗値とその
固定抵抗器から発生する雑音レベルと増幅器の内部雑音
を電力加算されている雑音を示している。この図に示す
ように、同じ抵抗値でも、表皮抵抗(白丸印)の方が雑
音レベルが大きい。そして表皮抵抗の雑音は、抵抗値R
が小さい程、固定抵抗器の値に近付いていくが、一致す
るまでには至らない。生体の組織が活発であればある
程、この雑音は大きいので、表皮抵抗から生じる雑音レ
ベルを測定すれば、生体活性度が測定できることにな
る。
る雑音のほか、耳朶、固定抵抗、ペースト、水で練った
小麦粉、鶏肉から発する雑音を測定した結果を示したも
のである。この測定結果によれば、水で練った小麦粉の
ようにイオン性の抵抗であっても固定抵抗とほほ同じ値
を示すことがわかる。
装着される1対の電極と、前記1対の電極間の抵抗を求
める抵抗測定手段と、前記1対の電極間の電位差を検出
し、これを雑音レベルに換算する雑音測定手段と、前記
抵抗測定手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手段が
測定した雑音レベルを対応させてそれらを記憶する測定
データ記憶手段と備えた構成とした。
における表皮抵抗の抵抗値とその表皮抵抗から生じる雑
音が測定される。
記憶手段が記憶した内容に基づくデータを表示する表示
手段を備えたことを特徴とする。これにより、操作者は
測定結果を見ることができる。
る1対の電極と、前記1対の電極間の抵抗を求める抵抗
測定手段と、前記1対の電極間の電位差を検出し、これ
を雑音レベルに換算する雑音測定手段と、前記抵抗測定
手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手段が測定した
雑音を対応させてそれらを記憶する測定データ記憶手段
と、生体の皮膚表面の所定面積当りの表皮抵抗の抵抗値
と、その表皮抵抗から生じる雑音レベルとの関係を示す
基準データを記憶する基準データ記憶手段と、前記測定
データ記憶手段が記憶した内容と、前記基準データ記憶
手段が記憶した内容に基づくデータを表示する表示手段
と、を備えた構成とした。これによれば、測定した雑音
レベルを基準データを参照して見ることができる。
る1対の電極と、前記1対の電極間の抵抗を求める抵抗
測定手段と、前記1対の電極間の電位差を検出し、これ
を雑音レベルに換算する雑音測定手段と、前記抵抗測定
手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手段が測定した
雑音レベルを対応させてそれらを記憶する測定データ記
憶手段と、生体の皮膚表面の所定面積当りの表皮抵抗の
抵抗値と、その表皮抵抗から生じる雑音と関係を示す基
準データを記憶する基準データ記憶手段と、前記雑音測
定手段が測定した雑音レベルと、前記基準データ記憶手
段が記憶した基準データを参照して、所定の報知を行う
ことを特徴とする報知手段とを備えた構成とした。これ
によれば、基準データに対して測定雑音レベルがある状
態となったときにその旨が報知される。
1対の電極の装着部位を拭く必要があることを報知する
手段であることを特徴とする。これによれば、操作者は
装着部位の表皮抵抗の増加を知り、装着部位を拭く必要
があることを知ることができる。
レベルであることを報知する手段であることを特徴とす
る。これにより操作者は被験者が脳死状態にあることを
知ることができる。
雑音測定手段が測定したある抵抗値における雑音レベル
が、その抵抗値における前記基準データの雑音レベルに
対し所定範囲内にあるときは脳死レベルであることを報
知し、所定範囲外にあるときは前記1対の電極の装着部
位を拭く必要があることを報知することを特徴とする。
これによれば、操作者は、電極装着部位を十分に拭いた
後で、被験者が脳死状態にあることを知ることができ
る。
の活性度を報知する手段であることを特徴とする。これ
によれば、被験者の皮膚の状態を知ることができる。
データであることを特徴とする。これによれば、健常者
を基準にして報知や測定データの表示が行われる。
れる少なくとも3つの電極と、前記電極それぞれが装着
されている各部位の厚さ方向の表皮抵抗値を求める抵抗
測定手段と、それぞれの前記表皮抵抗値の変化を検出す
る抵抗値変化検出手段とを備えた構成となっている。こ
れによれば、各部位における電位を正確に導出すること
ができる。
である生体活性度モニタを示す。この装置は、一般的健
常者の皮膚の表皮活性度のデータ、すなわち基準データ
を得るための装置であり、電極部1と、生体信号検出部
2と、データ処理・制御部3とから成っている。
電極1aと、その電極1aの中に配置される円盤状の電
極1bと、これらを保持するシート状の保持部1cと、
それぞれの電位を導出するためのリード線1d,1eか
ら成っている。電極1aと電極1bの装着面の面積は同
じである。
信器4と、この発信器4が示す周波数の定電流を発生す
る抵抗測定回路5と、この抵抗測定回路5からの電流を
電極部1に流すか否かを切替える切替器6と、プリアン
プ8と、このプリアンプ8へ切替器6からの信号を入力
するか、その入力端子を短絡するかの切替えを行う入力
短絡器7とから成っている。発信器4の周波数は10H
zとされている。
2からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換部
9、データを記憶する記憶部10、記憶部10に格納さ
れたプログラムに基づいて演算を行う演算部11、演算
部11の演算結果を表示する表示部12、本装置に対す
る指示や必要なデータを入力するための操作部13、抵
抗値を温度補正して熱雑音レベルに換算するために必要
なテーブルを有するデータテーブル14および上記各部
を制御する制御部15を備えている。データ処理・制御
部3は、デジタルコンピュータにより構成される。図3
に、データ処理・制御部3が行う処理のフローチャート
を示す。
図3を参照して説明する。ここでは、被験者の頭皮の表
皮抵抗と雑音レベルについて測定する。
に装着する。この状態で装置をオンにする。このとき制
御部15は、入力短絡器7を短絡し、プリアンプ8の内
部抵抗による出力電圧を測定し、これを後述するステッ
プ121〜123と同じ処理をして雑音レベルに換算
し、これを記憶部10に収納する(ステップ101)。
短絡器7を抵抗測定モードに切替え、発信器4を作動さ
せる。これにより、抵抗測定回路5は、10Hzの定電
流を電極部1の電極1a,1b間に流す。電極1a,1
b間の電圧は、切替器6および入力短絡器7を経てプリ
アンプ8に至り、ここで増幅されてA/D変換部9でデ
ジタル信号に変換され演算部11に至る。そして演算部
11は、この電極間の電圧に基づいて、この電極間の表
皮抵抗値を求め、この抵抗値から熱雑音を換算して求め
る(ステップ102)。
と図4のようになる。すなわち、与えられた電圧信号か
ら演算部11は10Hzの電圧を取り出すためにバンド
パスフィルタ処理を行い(ステップ111)、取り出し
た電圧を発信器4からの信号を使用し、同期検波を行
い、その出力から抵抗値を計算し(ステップ112)、
求めた抵抗値を、図示せぬ温度センサより得られる温度
データと、データテーブル14の内容を参照して、温度
補正をし、更に熱雑音レベルに換算し(ステップ11
3)、それら抵抗値と熱雑音レベルを対応させて記憶部
10に収納する(ステップ114)。
測定回路5をオフとし、切替器6および入力短絡器7を
雑音測定モードに切替える。これにより、電極1a,1
b間の電圧は検出され、切替器6および入力短絡器7を
経てプリアンプ8に至り、ここで増幅されてA/D変換
部9でデジタル信号に変換され演算部11に至る。そし
て演算部11は、この電極間の電圧に基づいて、この電
極間の雑音レベルを測定する(ステップ103)。
と図5のようになる。すなわち、演算部11は所定の帯
域の電圧を取り出すためにバンドパスフィルタ処理を行
い(ステップ121)、取り出した電圧信号を単位周波
数当りの実効値に変換し(ステップ122)、さらに平
均化(ステップ123)して雑音レベルに換算した。こ
うして測定した雑音レベルから前記ステップ101で求
めたプリアンプ8のみの雑音レベルを電力(V2 )演算
により差し引く。すなわち、ここで、 V=(Vx2 −Vs2 )1/2 、 Vx;測定値、V
s;短絡値 を計算する。その結果を上記のステップ102で求めた
抵抗値と対応づけて記憶部10に収納する(ステップ1
24)。このように、プリアンプ8のみの雑音レベルを
差し引くのは図16に示すようにアンプのノイズが無視
できなくなる場合があるためである(特に100[k
Ω]以下の領域)。
で求めた熱雑音レベルと上記ステップ103で測定した
雑音レベルとの比率をとり、これを上記ステップ102
で求めた抵抗値と対応付けて記憶部10に収納する(ス
テップ104)。
指示か、あるいは測定終了の指示を待つ(ステップ10
5、106)。ここで操作者が被験者から電極部1を外
し、その装着部位をアルコール綿などで擦過して装着部
位の表皮抵抗値Rを変え、再度その電極装着部位に電極
部1を装着し、操作部13により測定開始の指示をする
と、制御部15および演算部11はステップ102〜1
04の処理を再度行う。以後同様に処理が行われ、ステ
ップ106で終了の入力がなされると、この基準データ
測定は終了する。
で示すと図6のようになる。ただしこの場合は図15と
異なり、同じ抵抗値において熱雑音レベルと実際の測定
値の比率(グラフ上では縦軸方向の長さ)が表示され
る。このような測定を多数の健常者について行い、その
平均を図6に示すように直線で近似する。この直線デー
タを基準データとする。
示したような構成となっているので、脳波信号は避けて
表皮抵抗による雑音を取り出すことができる。
タを説明する。この装置の全体構成を図7に示す。この
図に示すように、この装置は、電極部100と、第1の
実施の形態と同様の生体信号検出部2と、脳波を測定す
る脳波測定装置20と、データ処理・制御装置30とか
ら構成されている。
極部100Aと、1対の脳死判定用の電極部100Bか
ら成る。脳波測定用の電極部100Aは、電極a,b,
…が11個有り、頭皮に9個、左右の耳朶に1つずつ装
着されている。脳波測定用の電極部100Bは、図2に
示したものと同様の構成なので、同じ要素に同じ番号を
付し、それらの説明は省略する。各電極には、基準デー
タを得るために用いられた電極と同じ装着面積の電極を
用いる。また、生体信号検出部2は第1の実施の形態と
同じ構成なので、同じ要素に同じ番号を付し、それらの
説明は省略する。ただし、電極の数が第1の実施の形態
と異なるので、本実施の形態の切替器6の構造は、それ
らの電極に対応したものとなっている。
部2からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換部
27、データを記憶する記憶部26、記憶部26に格納
されたプログラムに基づいて演算を行う演算部21、演
算部21の演算結果を表示する表示部22、本装置に対
する指示や必要なデータを入力するための操作部23、
抵抗値を温度補正して熱雑音レベルに換算するために必
要なテーブルを有するデータテーブル24および上記各
部を制御する制御部25を備えている。データ処理・制
御部30は、デジタルコンピュータにより構成される。
図8に、データ処理・制御部30が行う処理のフローチ
ャートを示す。
と、脳死レベルを判定するモードの2つのモードで動作
する機能を備えている。そして、脳波測定モードのとき
に、各電極が装着されている部位の表皮抵抗を連続して
測定し、それぞれの表皮抵抗の変化をモニタするもので
ある。上記2つのモードの切替えは、操作者が操作部2
3を操作して行う。
概略を図8を参照して説明する。まず電源がオンにさ
れ、動作開始となると、制御部25は、入力短絡器7を
短絡し、プリアンプ8の内部抵抗による出力電圧を測定
し、これを前述のステップ121〜123と同様にして
雑音レベルに変換し、これを記憶部26に収納する(ス
テップ201)。
測定の指示があるか(ステップ202)、脳死レベル判
定の指示があるか(ステップ203)を待ち、脳波測定
の指示があれば脳波測定モードの処理を行い(ステップ
204)、脳死レベル判定の指示があれば脳死レベル判
定の処理を行い(ステップ205)、全測定終了の指示
があるか否かを判断し(ステップ206)、その指示が
無ければステップ202に戻り、その指示があれば全測
定を終了する。通常、操作者は、まず脳波の測定を行
い、次に、脳波が衰えたときに脳死レベルの判定を行
う。以下、それぞれのモードのときの動作を詳細に説明
する。まず脳波測定モードのときの動作説明であるが、
脳波測定装置20が行う通常の脳波測定は従来と同じで
あるのでその説明は省略し、この脳波測定モードのとき
に、各電極が装着されている部位の表皮抵抗(以下電極
抵抗と称する)の変化をモニタする処理について、図9
を参照して説明する。
それぞれの電極a,b,c,…それぞれについての電極
抵抗を測定する(ステップ301)。この測定は次のよ
うにする。まず制御部25は、切替器6を制御して、電
極部100Aのうち、いずれか2つの電極a,電極bを
選択し、これらと抵抗測定回路5とを接続し、入力短絡
器7の短絡を解除し、発信器4を作動させる。これによ
り、図10(a)に示すように、選択された2つの電極
a,b間に定電流iが流れ、これらの電極a,b間の電
圧Vabは、切替器6、入力短絡器7、プリアンプ8およ
びA/D変換部27を経て演算部21に至る。演算部2
1は、この電圧信号Vabを抵抗値に換算し(Vab/i=
Rab)、これを記憶部26に収納する。ここで求めた抵
抗値Rabは各電極抵抗Ra ,Rb の和、すなわちRa +
Rb である。
て、先程選択した2つの電極a,bとは異なる電極c
と、先程選択した2つの電極a,bのうち一方を選択し
(例えば電極bとする)、これらの電極b,cと抵抗測
定回路5と接続し、発信器4を作動させる。以下、電極
a,b間の場合と同様にして2つの電極b,c間の抵抗
値を求め、これを記憶部26に収納する。ここで求めた
抵抗値Rbcは各電極抵抗Rb ,Rc の和、すなわちRb
+Rc である(図10(b)参照)。
て、先に組み合わせた2つの電極とは異なる組み合わせ
の2つの電極、例えば電極a,cを選択し、これらの電
極a,cと抵抗測定回路5と接続し、発信器4を作動さ
せる。以下、電極a,b間の場合と同様にして2つの電
極a,c間の抵抗値を求め、これを記憶部10に収納す
る。ここで求めた抵抗値Racは各電極抵抗Ra ,Rc の
和、すなわちRa +Rcである(図10(c)参照)。
b、Rbc、Racは測定済み)から、Ra ,Rb ,Rc そ
れぞれを求める。 Rab=Ra +Rb Rbc=Rb +Rc Rac=Ra +Rc
の電極抵抗が求まると、それ以外の電極抵抗を次のよう
にして求める。図10(d)に示すように、測定対象の
電極dと、抵抗値が既知の電極、例えば電極cを選択
し、両者の間に定電流iを流し、その電極c,d間の電
圧Vcdを検出する。このときVcd/i=Rc +Rd の関
係があり、Rc は既知であるから電極dの電極抵抗Rd
を求めることができる。以下同様にして、すべての電極
の電極抵抗を求める。記憶部10はこれらのデータを記
憶する。以後の処理において、このステップ301で測
定した各電極抵抗を基準とする。
テップ301の抵抗測定処理から所定時間経過したかを
判断し(ステップ302)、所定時間経過していれば、
上記と同じようにして再度、各電極抵抗を測定する(ス
テップ303)。次に、演算部11は、各電極抵抗につ
いて、最初に測定した値と今回測定した値の差を取り、
その差が所定の閾値より大か否かを判断することによっ
て、電極抵抗が異常に増加している電極があるか、およ
びその電極はいずれの電極かを判断し(ステップ30
4)、そのような電極があればその旨を表示部22に指
示し、そのような電極が無いならばステップ302に戻
る。表示部22は、演算部21からその指示を受けると
それに応じて、電極抵抗が異常に増加している電極を特
定する記号、例えば番号と異常である旨を表示する(ス
テップ305)。
外して、その測定部位を拭き、再度その部位に電極を装
着し、操作部23を操作して、電極抵抗測定開始の指示
を入力する。このとき、制御部25は、その開始指示が
あるか否か(ステップ306)および測定終了の指示が
あるか否か(ステップ307)を待っており、開始指示
があればステップ302に戻り、以後同様の処理を行
い、測定終了の指示があれば、本測定を終了する。
ば、所定時間毎に電極部100Aの全ての電極抵抗が測
定され、それらの変化の異常が検出され表示される。こ
のため脳波測定のときに、例えば表皮の脂肪によりいず
れかの電極抵抗があがれば、その電極がどの電極である
かが表示される。したがって、操作者は、電極抵抗が異
常となった電極を容易に特定でき、その電極の装着部位
を拭くなどの処理をすれば、脳波測定を迅速にかつ精度
良く行うことができる。
判定モードにおける動作を図11に示すフローチャート
を参照して、説明する。このモードでは、第1の実施の
形態で求めた基準データを用いて、脳死判定を行うもの
である。この基準データは記憶部26に予め格納されて
いる。
極1a,1b間の抵抗を測定すると共に、その抵抗を熱
雑音に換算する(ステップ401)。電極1a,1b間
の抵抗の測定や熱雑音の換算については第1の実施の形
態で説明したので省略する。
極1a,1b間の電位差から雑音測定処理を行う(ステ
ップ402)。この処理は次のようにする。まず、制御
部25は、発信器4および抵抗測定回路5をオフとし、
切替器6を切替えて、電極1a,1b間の電圧を導出す
るようにする。
び入力短絡器7を経てプリアンプ8に至り、ここで増幅
されてA/D変換部27でデジタル信号に変換され演算
部21に至る。
値(雑音レベル)を求め、この雑音レベルからステップ
201で求めたプリアンプ8のみによる雑音レベルを電
力(V2 )演算により差し引く。そしてその結果の雑音
レベルからステップ401で求めた熱雑音との比率を求
め、これを表示部22の画面に表示する(この比率は対
数グラフでは縦方向の長さで示される)とともに記憶部
26に収納する(ステップ403)。
めた比率と記憶部26に収納されている基準データとを
比較し、同じ抵抗値におけるその比率が基準データから
所定以上離れているか否か判断し(ステップ404)、
離れている場合には、表示部22にその電極部1の装着
部位を拭くように指示する表示を行わせる(ステップ4
05)。
あるいは測定終了の指示を待つ(ステップ406、40
7)。ここで操作者が、被験者から電極部100Bを外
し、その電極装着部位をアルコール綿などで擦過して電
極抵抗の抵抗値を変え、再度その電極装着部位に電極を
装着し、操作部23により測定開始の指示をすると、制
御部25および演算部21はステップ401の処理に戻
る。
いて、上記比率が基準データから所定以上離れていない
(近接している)と判断したときは、脳死レベルと判定
し、その旨を表示部23に表示させる(ステップ40
8)。
に、表示部23の画面に、装着部位が拭かれる毎に測定
される雑音レベルの軌跡を表示するようにしても良い。
一般に、脳死状態に近付くにつれ、電極1a,1b間の
電位差から得られる信号のうち脳波信号(生体器官信
号)が弱くなり、この脳波信号を換算した雑音成分が少
なくなっていく。しかし、脳死の場合、表皮は活性状態
にある。このため測定された雑音レベルは表皮抵抗から
生じる雑音だけのもの(基準データ)に近くなってい
く。ここで、電極装着部位を良く拭いて表皮抵抗を下げ
て測定するならば、より一層正確に生体器官信号の有無
を判断することができる。したがって、図12に示すよ
うな表示が行われるならば、操作者は、被験者の脳死の
判定を正確に行うことができる。
タを説明する。この装置は、皮膚の活性度を測定する装
置である。装置の構成は、図13に示すように、電極部
101と、第1の実施の形態と同様の生体信号検出部2
と、データ処理・制御装置40とから構成されている。
101bから成る。各電極には、基準データを得るため
に用いられた電極と同じ装着面積の電極を用いる。ま
た、生体信号検出部2は第1の実施の形態と同じ構成な
ので、同じ要素に同じ番号を付し、それらの説明は省略
する。
部2からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換部
47、データを記憶する記憶部46、記憶部46に格納
されたプログラムに基づいて演算を行う演算部41、演
算部41の演算結果を表示する表示部42、本装置に対
する指示や必要なデータを入力するための操作部43、
抵抗値を温度補正して熱雑音レベルに換算するために必
要なテーブルを有するデータテーブル44および上記各
部を制御する制御部45を備えている。データ処理・制
御部40は、デジタルコンピュータにより構成される。
図14に、データ処理・制御部40が行う処理のフロー
チャートを示す。記憶部46には基準データが格納さ
れ、さらに、図14に示すようなプログラムが格納され
ている。ここで用いられる2つの電極1a,1bは、基
準データを得るために用いられた電極と同じ装着面積の
電極を用いる。
る。まず、操作者は、本装置の電源をオンにする。この
とき制御部45は、入力短絡器7を短絡し、プリアンプ
8の内部抵抗による出力信号を測定し、これを前述のス
テップ121〜123と同様にして雑音レベルに変換
し、これを記憶部46に収納する(ステップ501)。
被験者の腕、顔などの皮膚に装着し、操作部43を操作
して抵抗測定開始を指示する。これにより制御部45
は、切替器6および入力短絡器7を抵抗測定モードに切
替え、発信器4を作動させる。ここで抵抗測定回路5
は、10Hzの定電流を電極部101の電極101a,
101b間に流す。電極101a,101b間の電圧
は、切替器6および入力短絡器7を経てプリアンプ8に
至り、ここで増幅されてA/D変換部9でデジタル信号
に変換され演算部41に至る。そして演算部41は、そ
の電圧を抵抗値に換算し、求めた抵抗値を熱雑音レベル
に換算し、その抵抗値と熱雑音を対応させて記憶部10
に収納する(ステップ502)。
測定回路5をオフとし、切替器6および入力短絡器7を
雑音測定モードに切替える。これにより、電極101
a,101b間の電圧は、切替器6および入力短絡器7
を経てプリアンプ8に至り、ここで増幅されてA/D変
換部9でデジタル信号に変換され演算部41に至る。そ
して演算部41は、その電圧の平均実効値(雑音)を求
め、この雑音レベルからステップ501で求めたプリア
ンプ8のみによる雑音レベルを電力(V2 )演算により
差し引く。そしてその結果の雑音レベルからステップ5
02で求めた熱雑音との比率を求め、これを表示部42
の画面に表示する(この比率は対数グラフでは縦方向の
長さで示される)とともに記憶部46に収納する(ステ
ップ503)。
めた熱雑音レベルとステップ503で求めた雑音レベル
との比率をとり、これをステップ502で求めた抵抗値
における基準データと比較し、皮膚活性度を判定しこれ
を表示する(ステップ504)。例えば、上記比率が基
準データより大きければ、表皮活性度良い、そうでない
ときは表皮活性度悪いと表示する。これは2つの場合に
分けた例であるが、測定データに応じて何段階に分けて
表示しても良い。また、本装置において、生体信号検出
部2とデータ処理・制御部40とを、手に持てる程度の
1つのケース内に収容し、電極部101をそのケースの
外面に固定するならば、使用の際にはその電極部101
を被験者に押しつけるだけで測定できるので、操作が容
易となるとともに、携帯、保管に便利である。本実施の
形態によれば、皮膚の炎症、例えばアトピー性の炎症を
起こした皮膚の状態も十分モニタすることができる。
除き、いずれも電極を頭皮に装着し、頭皮の表皮活性度
を測定するようにしたが、測定部位は耳朶や、腕、足な
どでも同様にして測定すれば、それぞれの部位の表皮活
性度を得ることができる。
性度がわかるので器官や組織の活性度がわかり、さらに
生体の活性度がわかる。
目視により知ることができる。
ベルを基準データを参照して見ることができる。
して測定雑音レベルがある状態となったときにその旨が
報知されるので、操作者は測定雑音レベルの状態を知る
ことができる。
着部位の表皮抵抗の増加を知り、その装着部位を拭く必
要があることを知ることができる。
が脳死状態にあるかどうかを正確に知ることができる。
十分に拭いた後で、脳死レベルが判断されるので、その
判断結果は正確なものとなる。
状態を容易に知ることができる。
して報知や測定データの表示が行われる。
ける電位を正確に導出することができる。
成を示す図。
す斜視図。
ーチャート。
した図。
に示した図。
す図。
成を示す図。
ーチャート。
ーチャート。
図。
ローチャート。
図。
構成を示す図。
フローチャート。
定した結果を示す図。
水で練った小麦粉、鶏肉から発する雑音を測定した結果
それぞれ生じる雑音を測定した結果を示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 生体の表皮に装着される1対の電極と、 前記1対の電極間の抵抗を求める抵抗測定手段と、 前記1対の電極間の電位差を検出し、これを雑音レベル
に換算する雑音測定手段と、 前記抵抗測定手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手
段が測定した雑音レベルを対応させてそれらを記憶する
測定データ記憶手段と、を備えた生体活性度モニタ。 - 【請求項2】 前記測定データ記憶手段が記憶した内容
に基づくデータを表示する表示手段を備えたことを特徴
とする請求項1に記載の生体活性度モニタ。 - 【請求項3】 生体の表皮に装着される1対の電極と、 前記1対の電極間の抵抗を求める抵抗測定手段と、 前記1対の電極間の電位差を検出し、これを雑音レベル
に換算する雑音測定手段と、 前記抵抗測定手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手
段が測定した雑音を対応させてそれらを記憶する測定デ
ータ記憶手段と、 生体の皮膚表面の所定面積当りの表皮抵抗の抵抗値と、
その表皮抵抗から生じる雑音レベルとの関係を示す基準
データを記憶する基準データ記憶手段と、 前記測定データ記憶手段が記憶した内容と、前記基準デ
ータ記憶手段が記憶した内容に基づくデータを表示する
表示手段と、を備えた生体活性度モニタ。 - 【請求項4】 生体の表皮に装着される1対の電極と、 前記1対の電極間の抵抗を求める抵抗測定手段と、 前記1対の電極間の電位差を検出し、これを雑音レベル
に換算する雑音測定手段と、 前記抵抗測定手段が測定した抵抗値と、前記雑音測定手
段が測定した雑音レベルを対応させてそれらを記憶する
測定データ記憶手段と、 生体の皮膚表面の所定面積当りの表皮抵抗の抵抗値と、
その表皮抵抗から生じる雑音との関係を示す基準データ
を記憶する基準データ記憶手段と、 前記雑音測定手段が測定した雑音レベルと、前記基準デ
ータ記憶手段が記憶した基準データを参照して、所定の
報知を行うことを特徴とする報知手段と、を備えたこと
を特徴とする生体活性度モニタ。 - 【請求項5】 前記報知手段は、前記1対の電極の装着
部位を拭く必要があることを報知する手段であることを
特徴とする請求項4に記載の生体活性度モニタ。 - 【請求項6】 前記報知手段は、脳死レベルであること
を報知する手段であることを特徴とする請求項4に記載
の生体活性度モニタ。 - 【請求項7】 前記報知手段は、前記雑音測定手段が測
定したある抵抗値における雑音レベルが、その抵抗値に
おける前記基準データの雑音レベルに対し所定範囲内に
あるときは脳死レベルであることを報知し、所定範囲外
にあるときは前記1対の電極の装着部位を拭く必要があ
ることを報知することを特徴とする請求項4に記載の生
体活性度モニタ。 - 【請求項8】 前記報知手段は、表皮の活性度を報知す
る手段であることを特徴とする請求項4に記載の生体活
性度モニタ。 - 【請求項9】 基準データは健常者のデータであること
を特徴とする請求項3乃至8に記載の生体活性度モニ
タ。 - 【請求項10】 生体の表皮に装着される少なくとも3
つの電極と、 前記電極それぞれが装着されている各部位の厚さ方向の
表皮抵抗値を求める抵抗測定手段と、 それぞれの前記表皮抵抗値の変化を検出する抵抗値変化
検出手段と、を備えた生体活性度モニタ。
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