JP2001231310A - トラクタの前後進切換え制御装置 - Google Patents
トラクタの前後進切換え制御装置Info
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- JP2001231310A JP2001231310A JP2000047858A JP2000047858A JP2001231310A JP 2001231310 A JP2001231310 A JP 2001231310A JP 2000047858 A JP2000047858 A JP 2000047858A JP 2000047858 A JP2000047858 A JP 2000047858A JP 2001231310 A JP2001231310 A JP 2001231310A
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- tractor
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- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
- Guiding Agricultural Machines (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圃場端部でのトラクタの旋回動作を簡単に行
いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させる。 【解決手段】 トラクタ10の車体前部に畦感知センサ
40を設ける。圃場端部で畦感知センサ40の接触部4
2が畦45に接触すると、感知部43が反応して畦45
を感知する。然るときは、車体の旋回に必要な一定量だ
け車体を後退させる。
いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させる。 【解決手段】 トラクタ10の車体前部に畦感知センサ
40を設ける。圃場端部で畦感知センサ40の接触部4
2が畦45に接触すると、感知部43が反応して畦45
を感知する。然るときは、車体の旋回に必要な一定量だ
け車体を後退させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラクタの前後進切
換え制御装置に関するものであり、特に、圃場端部で車
体を自動的に後退させる前後進切換え制御装置に関する
ものである。
換え制御装置に関するものであり、特に、圃場端部で車
体を自動的に後退させる前後進切換え制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】トラク
タの車体後部にロータリ作業機を連結して耕耘作業を行
う場合、圃場端部で旋回する際にロータリ作業機の引き
摺りを防止するために、該ロータリ作業機を所定高さの
非作業位置まで上昇させている。トラクタが旋回する部
分は枕地と称されて未耕耘部分が残り、最終段階でトラ
クタが枕地を往復して未耕耘部分をなくしている。枕地
が広い場合はトラクタが2工程(即ち1往復)以内で未
耕耘部分を解消することができず、作業工程が増えて効
率が悪化する。枕地作業を効率的に行うために、作業機
の耕耘幅を広く設定したり、或いは、車体のホイールベ
ースを短くすることが試みられているが、一つの圃場で
数十回以上繰り返される旋回動作について、枕地をすべ
て2工程以内に抑えるにはかなりの熟練と集中力が要求
される。
タの車体後部にロータリ作業機を連結して耕耘作業を行
う場合、圃場端部で旋回する際にロータリ作業機の引き
摺りを防止するために、該ロータリ作業機を所定高さの
非作業位置まで上昇させている。トラクタが旋回する部
分は枕地と称されて未耕耘部分が残り、最終段階でトラ
クタが枕地を往復して未耕耘部分をなくしている。枕地
が広い場合はトラクタが2工程(即ち1往復)以内で未
耕耘部分を解消することができず、作業工程が増えて効
率が悪化する。枕地作業を効率的に行うために、作業機
の耕耘幅を広く設定したり、或いは、車体のホイールベ
ースを短くすることが試みられているが、一つの圃場で
数十回以上繰り返される旋回動作について、枕地をすべ
て2工程以内に抑えるにはかなりの熟練と集中力が要求
される。
【0003】そこで、圃場端部でのトラクタの旋回動作
を簡単に行いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させ
るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
を簡単に行いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させ
るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、車体の後部に作業機
を連結したトラクタに於いて、車体の前方に畦を感知す
る手段を設け、該感知手段にて畦を感知したときに前記
作業機を上昇させるとともに車体を一定量後退させる制
御手段を備えたトラクタの前後進切換え制御装置、及
び、上記車体を後退させる制御手段の制御量を調整可能
に形成したトラクタの前後進切換え制御装置を提供する
ものである。
するために提案されたものであり、車体の後部に作業機
を連結したトラクタに於いて、車体の前方に畦を感知す
る手段を設け、該感知手段にて畦を感知したときに前記
作業機を上昇させるとともに車体を一定量後退させる制
御手段を備えたトラクタの前後進切換え制御装置、及
び、上記車体を後退させる制御手段の制御量を調整可能
に形成したトラクタの前後進切換え制御装置を提供する
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1は作業車両の一例としてトラ
クタ10の側面を示し、図2は制御系のブロック図であ
る。該トラクタ10の車体の後部には、リンク機構11
を介して対地作業機であるロータリ作業機12が連結さ
れている。運転席13の近傍には作業機の昇降位置設定
手段であるポジションレバー14、作業機の耕深量設定
手段である耕深調整ダイヤル15、車体の旋回操作を検
出したときに作業機を所定高さの非作業位置まで自動上
昇させるとともに旋回内側のブレーキ動作を行う旋回制
御スイッチ16、圃場端部で畦を感知したときに作業機
を上昇させるとともに車体を一定量後退させる前後進切
換え制御スイッチ17等が設けられている。又、ミッシ
ョンケース18の左右両側に後輪19,19が装着され
ている。
面に従って詳述する。図1は作業車両の一例としてトラ
クタ10の側面を示し、図2は制御系のブロック図であ
る。該トラクタ10の車体の後部には、リンク機構11
を介して対地作業機であるロータリ作業機12が連結さ
れている。運転席13の近傍には作業機の昇降位置設定
手段であるポジションレバー14、作業機の耕深量設定
手段である耕深調整ダイヤル15、車体の旋回操作を検
出したときに作業機を所定高さの非作業位置まで自動上
昇させるとともに旋回内側のブレーキ動作を行う旋回制
御スイッチ16、圃場端部で畦を感知したときに作業機
を上昇させるとともに車体を一定量後退させる前後進切
換え制御スイッチ17等が設けられている。又、ミッシ
ョンケース18の左右両側に後輪19,19が装着され
ている。
【0006】前記リンク機構11はトップリンク20と
左右のロワリンク21,21とからなり、左右のリフト
アーム22,22の先端とロワリンク21,21をリフ
トロッド23,23にて連結し、リフトシリンダ24の
駆動にてリフトアーム22を回動することにより、リフ
トロッド23,23を介してロワリンク21,21が上
下動する。斯くして、ロワリンク21,21の先端部を
回動中心に前記ロータリ作業機12が昇降する。
左右のロワリンク21,21とからなり、左右のリフト
アーム22,22の先端とロワリンク21,21をリフ
トロッド23,23にて連結し、リフトシリンダ24の
駆動にてリフトアーム22を回動することにより、リフ
トロッド23,23を介してロワリンク21,21が上
下動する。斯くして、ロワリンク21,21の先端部を
回動中心に前記ロータリ作業機12が昇降する。
【0007】リフトアーム22の回動基部には、作業機
の昇降位置を検出する手段としてリフトアーム角センサ
25が設けられ、このリフトアーム角センサ25にてリ
フトアーム22の回動角を検出し、コントローラ50に
てロータリ作業機12の昇降高さを演算する。又、ロー
タリ作業機12のメインカバー26の後端部にリヤカバ
ー27を上下回動自在に取り付け、リヤカバーセンサ2
8により前記リヤカバー27の回動角を検出して、コン
トローラ50にてロータリ作業機12の耕深量を演算す
る。
の昇降位置を検出する手段としてリフトアーム角センサ
25が設けられ、このリフトアーム角センサ25にてリ
フトアーム22の回動角を検出し、コントローラ50に
てロータリ作業機12の昇降高さを演算する。又、ロー
タリ作業機12のメインカバー26の後端部にリヤカバ
ー27を上下回動自在に取り付け、リヤカバーセンサ2
8により前記リヤカバー27の回動角を検出して、コン
トローラ50にてロータリ作業機12の耕深量を演算す
る。
【0008】ここで、運転席13の前方には車体の操舵
操作部であるステアリングハンドル30が設けられ、該
ステアリングハンドル30の近傍位置に前後進切換えレ
バー31及び作業機昇降レバー32を設けてあり、該前
後進切換えレバー31を操作することにより、後輪19
へ伝達する駆動力を逆転させて、車体の進行方向を選択
できるようにしてある。又、作業機昇降レバー32を操
作することによって前記リフトシリンダ24が駆動さ
れ、ロータリ作業機12が耕深作業位置から非作業位置
まで連続的に上昇し、或いは非作業位置から耕深作業位
置まで連続的に下降するように形成されている。
操作部であるステアリングハンドル30が設けられ、該
ステアリングハンドル30の近傍位置に前後進切換えレ
バー31及び作業機昇降レバー32を設けてあり、該前
後進切換えレバー31を操作することにより、後輪19
へ伝達する駆動力を逆転させて、車体の進行方向を選択
できるようにしてある。又、作業機昇降レバー32を操
作することによって前記リフトシリンダ24が駆動さ
れ、ロータリ作業機12が耕深作業位置から非作業位置
まで連続的に上昇し、或いは非作業位置から耕深作業位
置まで連続的に下降するように形成されている。
【0009】更に、運転席13の前下方部に変速レバー
33を設置するとともに、左右独立して踏み込み可能な
左右ブレーキペダル34,34が設けられている。前記
ステアリングハンドル30の回転操作はパワーステアリ
ング操向ユニット36へ伝達され、ステアリングハンド
ル30の回転操作量に応じて操向シリンダ37に圧力油
が供給され、該操向シリンダ37の伸縮動作によって操
向輪である前輪38,38が回向する。39は前記ステ
アリングハンドル30の回転操作量から車両の旋回動作
を検出する手段としてのステアリング切れ角センサであ
る。
33を設置するとともに、左右独立して踏み込み可能な
左右ブレーキペダル34,34が設けられている。前記
ステアリングハンドル30の回転操作はパワーステアリ
ング操向ユニット36へ伝達され、ステアリングハンド
ル30の回転操作量に応じて操向シリンダ37に圧力油
が供給され、該操向シリンダ37の伸縮動作によって操
向輪である前輪38,38が回向する。39は前記ステ
アリングハンドル30の回転操作量から車両の旋回動作
を検出する手段としてのステアリング切れ角センサであ
る。
【0010】ここで、車体の前方に畦を感知する手段と
しての畦感知センサ40を設ける。該畦感知センサ40
は、下方へ略直角に屈曲したアーム41の先端部に接触
部42が設けられ、畦45に該接触部42が接触したと
きに前記アーム41の基端部に設けられている感知部4
3が反応して畦45を感知するものである。又、前記ア
ーム41は上下方向に回動可能であり、畦感知センサ4
0を使用しない場合には前記アーム41を上方へ跳ね上
げておくことにより、畦感知センサ40をフロントグリ
ル44内に収納してスペースの無駄をなくすことができ
る。又、該畦感知センサ40が収納されているときは、
後述の前後進切換え制御が行われていない状態であるこ
とを外観上からも判別することができる。尚、46はエ
ンジンであり、47はエンジン回転数センサ、48はP
TO出力センサである。
しての畦感知センサ40を設ける。該畦感知センサ40
は、下方へ略直角に屈曲したアーム41の先端部に接触
部42が設けられ、畦45に該接触部42が接触したと
きに前記アーム41の基端部に設けられている感知部4
3が反応して畦45を感知するものである。又、前記ア
ーム41は上下方向に回動可能であり、畦感知センサ4
0を使用しない場合には前記アーム41を上方へ跳ね上
げておくことにより、畦感知センサ40をフロントグリ
ル44内に収納してスペースの無駄をなくすことができ
る。又、該畦感知センサ40が収納されているときは、
後述の前後進切換え制御が行われていない状態であるこ
とを外観上からも判別することができる。尚、46はエ
ンジンであり、47はエンジン回転数センサ、48はP
TO出力センサである。
【0011】而して、耕深調整ダイヤル15によってロ
ータリ作業機12の耕深目標値を設定し、リフトアーム
角センサ25の検出信号からコントローラ50にてロー
タリ作業機12の昇降位置を演算するとともに、リヤカ
バーセンサ28によりリヤカバー27の回動角を検出し
てロータリ作業機12の耕深量を演算する。そして、リ
ヤカバー27の回動角を前記耕深調整ダイヤル15にて
設定された耕深目標値に応じた所定角に維持すべく、リ
フトシリンダ24を駆動する電磁制御弁の上昇ソレノイ
ド51又は下降ソレノイド52へコントローラ50から
制御信号を出力する。従って、リフトアーム22が上下
回動してロータリ作業機12が昇降し、該ロータリ作業
機12の高さが変化することによってリヤカバー27が
回動し、リヤカバーセンサ28の検出値が耕深目標値と
一致するように制御される。
ータリ作業機12の耕深目標値を設定し、リフトアーム
角センサ25の検出信号からコントローラ50にてロー
タリ作業機12の昇降位置を演算するとともに、リヤカ
バーセンサ28によりリヤカバー27の回動角を検出し
てロータリ作業機12の耕深量を演算する。そして、リ
ヤカバー27の回動角を前記耕深調整ダイヤル15にて
設定された耕深目標値に応じた所定角に維持すべく、リ
フトシリンダ24を駆動する電磁制御弁の上昇ソレノイ
ド51又は下降ソレノイド52へコントローラ50から
制御信号を出力する。従って、リフトアーム22が上下
回動してロータリ作業機12が昇降し、該ロータリ作業
機12の高さが変化することによってリヤカバー27が
回動し、リヤカバーセンサ28の検出値が耕深目標値と
一致するように制御される。
【0012】また、旋回制御スイッチ16がオンである
場合は、ステアリング切れ角センサ39の検出信号から
コントローラ50にて車体の旋回動作を検出し、旋回動
作が開始されたときは前記上昇ソレノイド51に制御信
号を出力してロータリ作業機12を非作業位置に上昇さ
せるとともに、左ブレーキソレノイド53又は右ブレー
キソレノイド54へ制御信号を出力して旋回内側のブレ
ーキ動作を行う。
場合は、ステアリング切れ角センサ39の検出信号から
コントローラ50にて車体の旋回動作を検出し、旋回動
作が開始されたときは前記上昇ソレノイド51に制御信
号を出力してロータリ作業機12を非作業位置に上昇さ
せるとともに、左ブレーキソレノイド53又は右ブレー
キソレノイド54へ制御信号を出力して旋回内側のブレ
ーキ動作を行う。
【0013】一方、前後進切換え制御スイッチ17がオ
ンである場合は、畦感知センサ40の検出信号からコン
トローラ50にて車体の前方に畦45があるか否かを判
別する。即ち、トラクタ10が前進走行にて圃場端部付
近まで耕耘していき、前記畦感知センサ40が畦45を
検出したときは、コントローラ50から前記上昇ソレノ
イド51に制御信号を出力してロータリ作業機12を非
作業位置に上昇させるとともに、前後進切換えソレノイ
ド55に制御信号を出力して変速装置を後進位置に切換
え、一旦車体を後退させる。そして、再び変速装置を前
進位置に切換えて車体を旋回させる。
ンである場合は、畦感知センサ40の検出信号からコン
トローラ50にて車体の前方に畦45があるか否かを判
別する。即ち、トラクタ10が前進走行にて圃場端部付
近まで耕耘していき、前記畦感知センサ40が畦45を
検出したときは、コントローラ50から前記上昇ソレノ
イド51に制御信号を出力してロータリ作業機12を非
作業位置に上昇させるとともに、前後進切換えソレノイ
ド55に制御信号を出力して変速装置を後進位置に切換
え、一旦車体を後退させる。そして、再び変速装置を前
進位置に切換えて車体を旋回させる。
【0014】次に、図3乃至図5に従って前後進切換え
制御装置の制御方法について更に説明する。先ず、各種
スイッチやセンサ類の読み込みを行い(ステップ1)、
畦感知センサ40にて畦を感知したときは(ステップ
2)、前後進切換え制御スイッチ17がオンで(ステッ
プ3)且つ、旋回制御スイッチ16がオンのとき(ステ
ップ4)、PTO出力センサ48の検出信号からロータ
リ作業機12が回転駆動されているか否かを判別する
(ステップ5)。
制御装置の制御方法について更に説明する。先ず、各種
スイッチやセンサ類の読み込みを行い(ステップ1)、
畦感知センサ40にて畦を感知したときは(ステップ
2)、前後進切換え制御スイッチ17がオンで(ステッ
プ3)且つ、旋回制御スイッチ16がオンのとき(ステ
ップ4)、PTO出力センサ48の検出信号からロータ
リ作業機12が回転駆動されているか否かを判別する
(ステップ5)。
【0015】PTO出力センサ48がオンであれば上昇
ソレノイド51へ作業機上昇出力し(ステップ6)、リ
フトアーム角センサ25の検出信号を読み込んで(ステ
ップ7)、ロータリ作業機12が非作業位置に至るまで
上昇させる(ステップ8)。続いて、コントローラ50
からスロットルソレノイド56に制御信号を出力してエ
ンジン46の回転数を低下させ(ステップ9)、前記エ
ンジン回転数センサ47の検出信号を読み込んで(ステ
ップ10)、エンジン回転数を所定値まで低下させる
(ステップ11)。
ソレノイド51へ作業機上昇出力し(ステップ6)、リ
フトアーム角センサ25の検出信号を読み込んで(ステ
ップ7)、ロータリ作業機12が非作業位置に至るまで
上昇させる(ステップ8)。続いて、コントローラ50
からスロットルソレノイド56に制御信号を出力してエ
ンジン46の回転数を低下させ(ステップ9)、前記エ
ンジン回転数センサ47の検出信号を読み込んで(ステ
ップ10)、エンジン回転数を所定値まで低下させる
(ステップ11)。
【0016】エンジン回転数が所定値まで低下したとき
は、前後進切換えソレノイド55に後進切換え信号を出
力して変速装置を後進位置に切換え(ステップ12)、
車体を一定量後退させるべくカウンタ(図示せず)にて
カウントを開始する(ステップ13)。前記コントロー
ラ50と前後進切換えソレノイド55及びカウンタ等か
ら、車体を一定量後退させる制御手段が構成される。そ
して、カウント開始から一定時間が経過したときは(ス
テップ14)、コントローラ50から前後進切換えソレ
ノイド55に前進切換え信号を出力し(ステップ1
5)、本体を前進可能な状態に復帰させる。
は、前後進切換えソレノイド55に後進切換え信号を出
力して変速装置を後進位置に切換え(ステップ12)、
車体を一定量後退させるべくカウンタ(図示せず)にて
カウントを開始する(ステップ13)。前記コントロー
ラ50と前後進切換えソレノイド55及びカウンタ等か
ら、車体を一定量後退させる制御手段が構成される。そ
して、カウント開始から一定時間が経過したときは(ス
テップ14)、コントローラ50から前後進切換えソレ
ノイド55に前進切換え信号を出力し(ステップ1
5)、本体を前進可能な状態に復帰させる。
【0017】尚、ステップ9〜ステップ11にてエンジ
ン回転数を所定値まで低下させるのは、変速装置を後進
位置に切換えたときにエンジンが高回転のままであると
変速ショックが大きく、オペレータの操作感に悪影響を
与えるのでこれを防止するためである。又、ステップ1
2〜ステップ14にて車体を一定量後退させることによ
り、車体の旋回に必要な最低距離だけ畦45から車体を
後退させることができ、枕地をできる限り狭くすること
が可能である。尚、図示は省略するが車体を後退させる
制御手段の制御量を調整ダイヤル等にて変更可能にする
こともでき、然るときは、作業条件やオペレータの操作
に応じて車体の後退距離を設定できる。
ン回転数を所定値まで低下させるのは、変速装置を後進
位置に切換えたときにエンジンが高回転のままであると
変速ショックが大きく、オペレータの操作感に悪影響を
与えるのでこれを防止するためである。又、ステップ1
2〜ステップ14にて車体を一定量後退させることによ
り、車体の旋回に必要な最低距離だけ畦45から車体を
後退させることができ、枕地をできる限り狭くすること
が可能である。尚、図示は省略するが車体を後退させる
制御手段の制御量を調整ダイヤル等にて変更可能にする
こともでき、然るときは、作業条件やオペレータの操作
に応じて車体の後退距離を設定できる。
【0018】上記前後進切換え制御が行われた後に、オ
ペレータがステアリングハンドル30を回転操作して本
体を旋回させれば、旋回制御によって旋回内側のブレー
キが作動するとともに前輪38の回転速度が増速され、
本体が小回り旋回する。このとき、操向制御を作動させ
ることもできる。本体の直進時は操向シリンダ37に供
給する作動油の量を減少させ、ステアリングレシオを鈍
くすることによって車体のふらつきを防止し、旋回時に
は操向シリンダ37の動きを機械的に読み取って切換え
弁を切換えることにより、操向シリンダ37に供給する
作動油を増加させ、ステアリングレシオを鋭くすること
によって前輪38の切れ角変化を速くする。
ペレータがステアリングハンドル30を回転操作して本
体を旋回させれば、旋回制御によって旋回内側のブレー
キが作動するとともに前輪38の回転速度が増速され、
本体が小回り旋回する。このとき、操向制御を作動させ
ることもできる。本体の直進時は操向シリンダ37に供
給する作動油の量を減少させ、ステアリングレシオを鈍
くすることによって車体のふらつきを防止し、旋回時に
は操向シリンダ37の動きを機械的に読み取って切換え
弁を切換えることにより、操向シリンダ37に供給する
作動油を増加させ、ステアリングレシオを鋭くすること
によって前輪38の切れ角変化を速くする。
【0019】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は、車体の前方に設けた畦感
知手段にて畦を感知したときに、作業機を上昇させると
ともに車体を一定量後退させるので、圃場端部で車体の
旋回に必要な最低距離だけ畦から離間させることができ
る。
うに、請求項1記載の発明は、車体の前方に設けた畦感
知手段にて畦を感知したときに、作業機を上昇させると
ともに車体を一定量後退させるので、圃場端部で車体の
旋回に必要な最低距離だけ畦から離間させることができ
る。
【0021】請求項2記載の発明は、上記車体を後退さ
せる制御量を調整可能に形成したので、作業条件やオペ
レータの操作に応じて車体の後退距離を最適に設定でき
る。
せる制御量を調整可能に形成したので、作業条件やオペ
レータの操作に応じて車体の後退距離を最適に設定でき
る。
【0022】斯くして、圃場端部での旋回動作を簡単に
行いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させることが
できる。
行いつつ、枕地を狭くして作業効率を向上させることが
できる。
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】トラクタの側面図。
【図2】制御系のブロック図。
【図3】前後進切換え制御のフローチャート、その1。
【図4】前後進切換え制御のフローチャート、その2。
【図5】前後進切換え制御のフローチャート、その3。
10 トラクタ 12 ロータリ作業機 40 畦感知センサ 50 コントローラ 51 上昇ソレノイド 55 前後進切換えソレノイド
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 49/00 B62D 49/00 K (72)発明者 渡部 勉 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB11 AB15 BA02 BB01 BB03 EA35 EA37 EB07 EB09 EB14 EB23 EC12 EC15 EC18 ED12 2B304 KA08 KA11 LA02 LA06 LB15 MA01 MA02 MB03 MD02 PA11 QA30 QC03 QC05 QC14 RA02 RA03 3D044 AA12 AA21 AB04 AC05 AC41 AC56 AD02 AD14 AE01 AE04 AE07
Claims (2)
- 【請求項1】 車体の後部に作業機を連結したトラクタ
に於いて、車体の前方に畦を感知する手段を設け、該感
知手段にて畦を感知したときに前記作業機を上昇させる
とともに車体を一定量後退させる制御手段を備えたこと
を特徴とするトラクタの前後進切換え制御装置。 - 【請求項2】 上記車体を後退させる制御手段の制御量
を調整可能に形成した請求項1記載のトラクタの前後進
切換え制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047858A JP2001231310A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | トラクタの前後進切換え制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047858A JP2001231310A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | トラクタの前後進切換え制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=18570035
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001231310A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015159735A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
JP2019118268A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047858A patent/JP2001231310A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015159735A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 井関農機株式会社 | 苗移植機 |
JP2019118268A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 井関農機株式会社 | 移植機 |
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