JP2001229950A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システムInfo
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- JP2001229950A JP2001229950A JP2000035597A JP2000035597A JP2001229950A JP 2001229950 A JP2001229950 A JP 2001229950A JP 2000035597 A JP2000035597 A JP 2000035597A JP 2000035597 A JP2000035597 A JP 2000035597A JP 2001229950 A JP2001229950 A JP 2001229950A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、燃料電池スタックの起動時におけ
る二次電池の過放電を防止できる燃料電池システムを提
供することにある。 【解決手段】 燃料電池スタック1を2つに分割して、
第1燃料電池スタック部1aのみを選択的に起動可能な
構成(バイパス管7と流路切替装置9)と、第1燃料電
池スタック部1aと二次電池17を接続するスイッチ1
9とを設ける。そして、燃料電池スタック1の起動時、
まず第1燃料電池スタック部1aのみを起動させ、起動
後の第1燃料電池スタック部1aの電力を二次電池17
に供給する。
る二次電池の過放電を防止できる燃料電池システムを提
供することにある。 【解決手段】 燃料電池スタック1を2つに分割して、
第1燃料電池スタック部1aのみを選択的に起動可能な
構成(バイパス管7と流路切替装置9)と、第1燃料電
池スタック部1aと二次電池17を接続するスイッチ1
9とを設ける。そして、燃料電池スタック1の起動時、
まず第1燃料電池スタック部1aのみを起動させ、起動
後の第1燃料電池スタック部1aの電力を二次電池17
に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
に関し、特に、燃料電池スタックを主電源とし、この燃
料電池スタックの起動時、別電源を用いて空気の供給等
を行うことによって燃料電池スタックの起動を行う燃料
電池システムに関する。
に関し、特に、燃料電池スタックを主電源とし、この燃
料電池スタックの起動時、別電源を用いて空気の供給等
を行うことによって燃料電池スタックの起動を行う燃料
電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池システムとしては、例え
ば、図7に示すシステムが知られている。この燃料電池
システムにおいては、燃料電池スタック101を発電さ
せるために、燃料ガス供給装置3及び空気供給装置(例
えば、エアコンプレッサ)13から、それぞれ、水素を
多量に含む燃料ガスと酸素を含む空気とを燃料電池スタ
ック101に供給する。このとき、例えば、空気につい
ては、エアコンプレッサ13を駆動することによって燃
料電池スタック101に圧送される。エアコンプレッサ
13の駆動電力は、システムによって異なるが、数kW
程度以上になる場合には、一般に車両補機に電力を供給
するために使用される12V程度の低電圧の二次電池を
電源とするよりも、車両駆動用モータ(負荷27)に電
力を供給するための例えば350V程度の高電圧の電源
を用いて供給するほうが、電流値を低くすることができ
る。これは、エアコンプレッサ13に電力を供給するハ
ーネスの直径や、その他付随する装置のサイズを小さく
することができる点で好ましい。
ば、図7に示すシステムが知られている。この燃料電池
システムにおいては、燃料電池スタック101を発電さ
せるために、燃料ガス供給装置3及び空気供給装置(例
えば、エアコンプレッサ)13から、それぞれ、水素を
多量に含む燃料ガスと酸素を含む空気とを燃料電池スタ
ック101に供給する。このとき、例えば、空気につい
ては、エアコンプレッサ13を駆動することによって燃
料電池スタック101に圧送される。エアコンプレッサ
13の駆動電力は、システムによって異なるが、数kW
程度以上になる場合には、一般に車両補機に電力を供給
するために使用される12V程度の低電圧の二次電池を
電源とするよりも、車両駆動用モータ(負荷27)に電
力を供給するための例えば350V程度の高電圧の電源
を用いて供給するほうが、電流値を低くすることができ
る。これは、エアコンプレッサ13に電力を供給するハ
ーネスの直径や、その他付随する装置のサイズを小さく
することができる点で好ましい。
【0003】そこで、燃料電池スタック101が高電圧
の電力を発生できる状態になる前の燃料電池スタック1
01起動時においては、車両補機用の二次電池17の出
力電圧をDC/DCコンバータ23によって昇圧して得
られる高電圧の電力をエアコンプレッサ13駆動用モー
タ(負荷27)に供給し、燃料電池スタック101の起
動完了後に、電力供給系統を切り替え、燃料電池スタッ
ク101からの電力によってエアコンプレッサ13を駆
動するようにしている。なお、電力供給系統の切替え
は、制御装置103によってDC/DCコンバータ23
の動作を切り替えることによって行われる。
の電力を発生できる状態になる前の燃料電池スタック1
01起動時においては、車両補機用の二次電池17の出
力電圧をDC/DCコンバータ23によって昇圧して得
られる高電圧の電力をエアコンプレッサ13駆動用モー
タ(負荷27)に供給し、燃料電池スタック101の起
動完了後に、電力供給系統を切り替え、燃料電池スタッ
ク101からの電力によってエアコンプレッサ13を駆
動するようにしている。なお、電力供給系統の切替え
は、制御装置103によってDC/DCコンバータ23
の動作を切り替えることによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料電池システムにあっては、容量が比較的
小さい車両補機用二次電池17に充電されている電力を
用いて燃料電池スタック101の起動に必要な補機類
(エアコンプレッサ13等)を駆動するため、燃料電池
スタック101の起動時に二次電池17の残存容量が少
ない場合や起動に時間を要する場合等において、二次電
池17の過放電のおそれがあった。
うな従来の燃料電池システムにあっては、容量が比較的
小さい車両補機用二次電池17に充電されている電力を
用いて燃料電池スタック101の起動に必要な補機類
(エアコンプレッサ13等)を駆動するため、燃料電池
スタック101の起動時に二次電池17の残存容量が少
ない場合や起動に時間を要する場合等において、二次電
池17の過放電のおそれがあった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、燃料電池スタックの起動時における
二次電池の過放電を防止することができる燃料電池シス
テムを提供することにある。
その目的としては、燃料電池スタックの起動時における
二次電池の過放電を防止することができる燃料電池シス
テムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、燃料ガスと空気とを用いて電
力を発生する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタッ
クに燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料
電池スタックに空気を供給する空気供給手段と、前記燃
料電池スタックよりも低い電圧を発生する二次電池と、
前記燃料電池スタックの電力供給先に電力を供給するた
めに前記二次電池が発生する電圧を前記燃料電池スタッ
クが発生する電圧に昇圧し、又は、前記二次電池を充電
するために前記燃料電池スタックが発生する電圧を前記
二次電池が発生する電圧に降圧する電圧変換手段とを備
え、前記燃料電池スタックの起動時、前記電圧変換手段
を昇圧動作に切り替え、前記二次電池を用いて前記燃料
電池スタックの起動に必要な電力を供給する燃料電池シ
ステムであって、前記燃料電池スタックを燃料ガス及び
空気の供給経路と交差する方向に分割して得られる複数
の燃料電池スタック部と、少なくとも燃料ガスの供給に
関して、前記複数の燃料電池スタック部のうち、燃料ガ
ス及び空気の供給経路の最上流側に配置されかつ前記二
次電池を充電し得る1つ以上の燃料電池スタック部に対
してのみ選択的に供給を行わせるためのバイパス手段
と、前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池
とを選択的に電気的に接続する接続手段と、前記燃料電
池スタックの起動開始時、前記1つ以上の燃料電池スタ
ック部のみを起動させ、起動後の前記1つ以上の燃料電
池スタック部が発生する電力を前記二次電池に供給する
ように、前記バイパス手段及び前記接続手段を制御する
制御手段とを有することを要旨とする。
上記課題を解決するため、燃料ガスと空気とを用いて電
力を発生する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタッ
クに燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記燃料
電池スタックに空気を供給する空気供給手段と、前記燃
料電池スタックよりも低い電圧を発生する二次電池と、
前記燃料電池スタックの電力供給先に電力を供給するた
めに前記二次電池が発生する電圧を前記燃料電池スタッ
クが発生する電圧に昇圧し、又は、前記二次電池を充電
するために前記燃料電池スタックが発生する電圧を前記
二次電池が発生する電圧に降圧する電圧変換手段とを備
え、前記燃料電池スタックの起動時、前記電圧変換手段
を昇圧動作に切り替え、前記二次電池を用いて前記燃料
電池スタックの起動に必要な電力を供給する燃料電池シ
ステムであって、前記燃料電池スタックを燃料ガス及び
空気の供給経路と交差する方向に分割して得られる複数
の燃料電池スタック部と、少なくとも燃料ガスの供給に
関して、前記複数の燃料電池スタック部のうち、燃料ガ
ス及び空気の供給経路の最上流側に配置されかつ前記二
次電池を充電し得る1つ以上の燃料電池スタック部に対
してのみ選択的に供給を行わせるためのバイパス手段
と、前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池
とを選択的に電気的に接続する接続手段と、前記燃料電
池スタックの起動開始時、前記1つ以上の燃料電池スタ
ック部のみを起動させ、起動後の前記1つ以上の燃料電
池スタック部が発生する電力を前記二次電池に供給する
ように、前記バイパス手段及び前記接続手段を制御する
制御手段とを有することを要旨とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記1つ以上の燃料電池スタック部の起動状態
を検出する第1検出手段と、前記複数の燃料電池スタッ
ク部から成る前記燃料電池スタック全体の起動状態を検
出する第2検出手段とを有し、前記制御手段は、前記1
つ以上の燃料電池スタック部の起動が完了した後に初め
て、前記燃料電池スタック全体の起動が完了するまで、
前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池とを
電気的に接続することを要旨とする。
るため、前記1つ以上の燃料電池スタック部の起動状態
を検出する第1検出手段と、前記複数の燃料電池スタッ
ク部から成る前記燃料電池スタック全体の起動状態を検
出する第2検出手段とを有し、前記制御手段は、前記1
つ以上の燃料電池スタック部の起動が完了した後に初め
て、前記燃料電池スタック全体の起動が完了するまで、
前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池とを
電気的に接続することを要旨とする。
【0008】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、燃料電
池スタックを燃料ガス及び空気の供給経路と交差する方
向に分割して得られる複数の燃料電池スタック部と、少
なくとも燃料ガスの供給に関して、複数の燃料電池スタ
ック部のうち、燃料ガス及び空気の供給経路の最上流側
に位置しかつ二次電池を充電し得るだけの1つ以上の燃
料電池スタック部に対してのみ選択的に供給を行わせる
ためのバイパス手段と、前記1つ以上の燃料電池スタッ
ク部と二次電池とを選択的に電気的に接続する接続手段
とを設けておき、燃料電池スタックの起動開始時、前記
1つ以上の燃料電池スタック部のみを起動させ、起動後
の前記1つ以上の燃料電池スタック部が発生する電力を
二次電池に供給するように、バイパス手段及び接続手段
を制御することで、燃料電池スタックの起動時における
二次電池の過放電を防止することができる。
池スタックを燃料ガス及び空気の供給経路と交差する方
向に分割して得られる複数の燃料電池スタック部と、少
なくとも燃料ガスの供給に関して、複数の燃料電池スタ
ック部のうち、燃料ガス及び空気の供給経路の最上流側
に位置しかつ二次電池を充電し得るだけの1つ以上の燃
料電池スタック部に対してのみ選択的に供給を行わせる
ためのバイパス手段と、前記1つ以上の燃料電池スタッ
ク部と二次電池とを選択的に電気的に接続する接続手段
とを設けておき、燃料電池スタックの起動開始時、前記
1つ以上の燃料電池スタック部のみを起動させ、起動後
の前記1つ以上の燃料電池スタック部が発生する電力を
二次電池に供給するように、バイパス手段及び接続手段
を制御することで、燃料電池スタックの起動時における
二次電池の過放電を防止することができる。
【0009】請求項2記載の本発明によれば、前記1つ
以上の燃料電池スタック部の起動が完了した後に初め
て、燃料電池スタック全体の起動が完了するまで、前記
1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池とを電気
的に接続することで、前記1つ以上の燃料電池スタック
部の起動を早期に完了させることができる。
以上の燃料電池スタック部の起動が完了した後に初め
て、燃料電池スタック全体の起動が完了するまで、前記
1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池とを電気
的に接続することで、前記1つ以上の燃料電池スタック
部の起動を早期に完了させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。な
お、ここでは、燃料電池自動車に搭載される燃料電池シ
ステムを例にとって説明する。
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。な
お、ここでは、燃料電池自動車に搭載される燃料電池シ
ステムを例にとって説明する。
【0011】図1において、燃料電池スタック1は、当
該燃料電池システムの主電源であって、水素を多量に含
む燃料ガスと酸素を含む空気とを用いて高電圧の電力を
発生する。燃料電池スタック1は、2つの燃料電池スタ
ック部に分割されており、熱容量の小さい第1の燃料電
池スタック部1aと、熱容量の大きい第2の燃料電池ス
タック部1bとから構成されている。
該燃料電池システムの主電源であって、水素を多量に含
む燃料ガスと酸素を含む空気とを用いて高電圧の電力を
発生する。燃料電池スタック1は、2つの燃料電池スタ
ック部に分割されており、熱容量の小さい第1の燃料電
池スタック部1aと、熱容量の大きい第2の燃料電池ス
タック部1bとから構成されている。
【0012】ここで、燃料ガスは、燃料ガス供給装置3
(燃料ガス供給手段)から燃料ガス供給管5によって燃
料電池スタック1に供給される。燃料ガス供給装置3
は、水素を多量に含む燃料ガスを貯蔵し、燃料ガスの温
度と圧力を調整することができる。この燃料ガス供給装
置3によって、燃料電池スタック1に最適な温度と圧力
の燃料ガスが供給される。
(燃料ガス供給手段)から燃料ガス供給管5によって燃
料電池スタック1に供給される。燃料ガス供給装置3
は、水素を多量に含む燃料ガスを貯蔵し、燃料ガスの温
度と圧力を調整することができる。この燃料ガス供給装
置3によって、燃料電池スタック1に最適な温度と圧力
の燃料ガスが供給される。
【0013】燃料ガス供給管5には、第2燃料電池スタ
ック部1bをバイパスするバイパス管7(バイパス手
段)が設けられている。すなわち、燃料ガス供給管5
は、第1燃料電池スタック部1aの燃料ガス出口と第2
燃料電池スタック部1bの燃料ガス入口との間で分岐さ
れ、分岐された供給管(バイパス管7)は第2燃料電池
スタック部1bの燃料ガス出口に接続されている。分岐
点には、例えば、三方弁などで構成される流路切替装置
9(バイパス手段)が設けられている。この流路切替装
置9の動作を制御することで、燃料ガスが第2燃料電池
スタック部1bを通過するかバイパス管7を通過するか
が選択され、流路の切替えが行われる。換言すれば、燃
料ガス供給装置3の作動時、第1燃料電池スタック部1
aには常に燃料ガスが供給されるが、第2燃料電池スタ
ック部1bへの燃料ガスの供給は選択的にオンオフ可能
である。
ック部1bをバイパスするバイパス管7(バイパス手
段)が設けられている。すなわち、燃料ガス供給管5
は、第1燃料電池スタック部1aの燃料ガス出口と第2
燃料電池スタック部1bの燃料ガス入口との間で分岐さ
れ、分岐された供給管(バイパス管7)は第2燃料電池
スタック部1bの燃料ガス出口に接続されている。分岐
点には、例えば、三方弁などで構成される流路切替装置
9(バイパス手段)が設けられている。この流路切替装
置9の動作を制御することで、燃料ガスが第2燃料電池
スタック部1bを通過するかバイパス管7を通過するか
が選択され、流路の切替えが行われる。換言すれば、燃
料ガス供給装置3の作動時、第1燃料電池スタック部1
aには常に燃料ガスが供給されるが、第2燃料電池スタ
ック部1bへの燃料ガスの供給は選択的にオンオフ可能
である。
【0014】また、燃料ガス供給管5は、例えば、逆止
弁などで構成される逆流防止装置11を介して、第2燃
料電池スタック部1bの燃料ガス出口と第1燃料電池ス
タック部1aの燃料ガス入口とを接続している(循環経
路)。これにより、第2燃料電池スタック部1bを通過
又はバイパスした燃料ガスは、逆流防止装置11を通っ
て、再び燃料電池スタック1に供給される。
弁などで構成される逆流防止装置11を介して、第2燃
料電池スタック部1bの燃料ガス出口と第1燃料電池ス
タック部1aの燃料ガス入口とを接続している(循環経
路)。これにより、第2燃料電池スタック部1bを通過
又はバイパスした燃料ガスは、逆流防止装置11を通っ
て、再び燃料電池スタック1に供給される。
【0015】また、空気は、空気供給装置13(空気供
給手段)から空気供給管15によって燃料電池スタック
1(第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタッ
ク部1bの両方)に供給される。空気供給装置13は、
例えば、空気を圧送するエアコンプレッサで構成されて
いる。なお、空気供給管15については、燃料ガス供給
管5と異なり、後述する理由により、バイパス管も循環
経路もない。
給手段)から空気供給管15によって燃料電池スタック
1(第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタッ
ク部1bの両方)に供給される。空気供給装置13は、
例えば、空気を圧送するエアコンプレッサで構成されて
いる。なお、空気供給管15については、燃料ガス供給
管5と異なり、後述する理由により、バイパス管も循環
経路もない。
【0016】二次電池17は、充放電可能で、放電時は
燃料電池スタック1が発生する電力の電圧よりも低い電
圧の電力を発生する。二次電池17は、燃料電池スタッ
ク1によって発電された余剰電力や燃料電池自動車が減
速する際の車両駆動用モータによる回生電力を貯蔵する
とともに、高電圧で駆動される高電圧系のユニット、例
えば、車両駆動用モータや空気供給装置駆動用モータな
どで消費される電力を賄うのに十分な発電が燃料電池ス
タック1によって行われなかったときは放電して不足電
力を補う。また、二次電池17は、低電圧で駆動される
低電圧系のユニット、例えば、各種制御装置や、車両電
装品などの車両補機にも電力を供給する。
燃料電池スタック1が発生する電力の電圧よりも低い電
圧の電力を発生する。二次電池17は、燃料電池スタッ
ク1によって発電された余剰電力や燃料電池自動車が減
速する際の車両駆動用モータによる回生電力を貯蔵する
とともに、高電圧で駆動される高電圧系のユニット、例
えば、車両駆動用モータや空気供給装置駆動用モータな
どで消費される電力を賄うのに十分な発電が燃料電池ス
タック1によって行われなかったときは放電して不足電
力を補う。また、二次電池17は、低電圧で駆動される
低電圧系のユニット、例えば、各種制御装置や、車両電
装品などの車両補機にも電力を供給する。
【0017】燃料電池スタック1のうち、第1燃料電池
スタック部1aは、接続用スイッチ19(接続手段)及
び逆流防止用ダイオード21を介して直接二次電池17
と接続されている。これにより、後で詳述するように、
特に燃料電池スタック1の起動時において、接続用スイ
ッチ19をオンして起動完了後の第1燃料電池スタック
部1aと二次電池17とを接続することで、第1燃料電
池スタック部1aで発生した電力を直接二次電池17に
供給して二次電池17を充電することができる。
スタック部1aは、接続用スイッチ19(接続手段)及
び逆流防止用ダイオード21を介して直接二次電池17
と接続されている。これにより、後で詳述するように、
特に燃料電池スタック1の起動時において、接続用スイ
ッチ19をオンして起動完了後の第1燃料電池スタック
部1aと二次電池17とを接続することで、第1燃料電
池スタック部1aで発生した電力を直接二次電池17に
供給して二次電池17を充電することができる。
【0018】燃料電池スタック1と二次電池17は、と
もに、ある電圧の直流電力を選択に応じてより高い又は
より低い電圧の直流電力に変換する電圧変換装置23に
接続されている。この電圧変換装置23は、例えば、変
換が双方向であるDC/DCコンバータで構成されてい
る。
もに、ある電圧の直流電力を選択に応じてより高い又は
より低い電圧の直流電力に変換する電圧変換装置23に
接続されている。この電圧変換装置23は、例えば、変
換が双方向であるDC/DCコンバータで構成されてい
る。
【0019】この場合、DC/DCコンバータ23は、
二次電池17が発生する電力の電圧(二次電池の出力電
圧)を起動完了後の燃料電池スタック1が発生する電力
の電圧(燃料電池スタックの出力電圧)のレベルに昇圧
して(昇圧動作)、燃料電池スタック1の電力供給先へ
の電力供給を可能にするとともに、燃料電池スタック1
の出力電圧を二次電池17の出力電圧のレベルに降圧し
て(降圧動作)、二次電池17を充電することができ
る。DC/DCコンバータ23における昇圧動作と降圧
動作は、制御信号によって任意に切り替えることができ
る。
二次電池17が発生する電力の電圧(二次電池の出力電
圧)を起動完了後の燃料電池スタック1が発生する電力
の電圧(燃料電池スタックの出力電圧)のレベルに昇圧
して(昇圧動作)、燃料電池スタック1の電力供給先へ
の電力供給を可能にするとともに、燃料電池スタック1
の出力電圧を二次電池17の出力電圧のレベルに降圧し
て(降圧動作)、二次電池17を充電することができ
る。DC/DCコンバータ23における昇圧動作と降圧
動作は、制御信号によって任意に切り替えることができ
る。
【0020】燃料電池スタック1には、逆流防止用ダイ
オード25を介して、燃料電池スタック1の電力供給先
である負荷27が接続されている。負荷27の具体例と
しては、例えば、燃料電池自動車の場合、上記した車両
駆動用モータや空気供給装置駆動用モータなどが代表的
である。従って、負荷27には、燃料電池スタック1
(第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタック
部1bの両方)で発生した電力が供給されるほか、DC
/DCコンバータ23によって二次電池17からの電力
も供給可能になっている。
オード25を介して、燃料電池スタック1の電力供給先
である負荷27が接続されている。負荷27の具体例と
しては、例えば、燃料電池自動車の場合、上記した車両
駆動用モータや空気供給装置駆動用モータなどが代表的
である。従って、負荷27には、燃料電池スタック1
(第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタック
部1bの両方)で発生した電力が供給されるほか、DC
/DCコンバータ23によって二次電池17からの電力
も供給可能になっている。
【0021】上記した流路切替装置9、接続用スイッチ
19及びDC/DCコンバータ23は、当該燃料電池シ
ステムの状態を管理しその動作を制御する制御装置29
(制御手段)に接続されており、この制御装置29から
の指令信号によってそれぞれ制御される。
19及びDC/DCコンバータ23は、当該燃料電池シ
ステムの状態を管理しその動作を制御する制御装置29
(制御手段)に接続されており、この制御装置29から
の指令信号によってそれぞれ制御される。
【0022】また、第1燃料電池スタック部1aと第2
燃料電池スタック部1bの各起動状態を検出するため、
第1燃料電池スタック部1aの温度を計測する温度計3
1(第1検出手段)が第1燃料電池スタック部1aに取
り付けられ、また、第2燃料電池スタック部1bの温度
を計測する温度計33(第2検出手段)が第2燃料電池
スタック部1bに取り付けられている。これらの温度計
31,33は、制御装置29にそれぞれ接続されてお
り、それぞれの測定信号を制御装置29へ出力する。
燃料電池スタック部1bの各起動状態を検出するため、
第1燃料電池スタック部1aの温度を計測する温度計3
1(第1検出手段)が第1燃料電池スタック部1aに取
り付けられ、また、第2燃料電池スタック部1bの温度
を計測する温度計33(第2検出手段)が第2燃料電池
スタック部1bに取り付けられている。これらの温度計
31,33は、制御装置29にそれぞれ接続されてお
り、それぞれの測定信号を制御装置29へ出力する。
【0023】制御装置29は、内部に制御プログラムを
記憶した制御ROMと、制御時のワークエリアとなるR
AMとを有しており、温度計31,33からの測定信号
に基づいて、流路切替装置9、接続用スイッチ19及び
DC/DCコンバータ23にそれぞれ制御信号を出力し
て、二次電池23の過放電を防止するように、燃料電池
スタック1の起動制御を行う。
記憶した制御ROMと、制御時のワークエリアとなるR
AMとを有しており、温度計31,33からの測定信号
に基づいて、流路切替装置9、接続用スイッチ19及び
DC/DCコンバータ23にそれぞれ制御信号を出力し
て、二次電池23の過放電を防止するように、燃料電池
スタック1の起動制御を行う。
【0024】次に、図2に示す制御フローチャートに従
って燃料電池システムの起動時の制御動作を説明する。
なお、図2に示す制御フローチャートは、制御装置29
の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
また、この制御フローチャートに示される起動時の制御
動作は、所定の短い時間間隔を置いて繰り返し実行され
る。さらに、図2では、便宜上、燃料ガス供給装置3に
近い側の熱容量が小さい第1燃料電池スタック部1aを
「第1スタック」、第1燃料電池スタック部1aを通過
した燃料ガスの供給を受ける第2燃料電池スタック部1
bを「第2スタック」とそれぞれ略記してある。
って燃料電池システムの起動時の制御動作を説明する。
なお、図2に示す制御フローチャートは、制御装置29
の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
また、この制御フローチャートに示される起動時の制御
動作は、所定の短い時間間隔を置いて繰り返し実行され
る。さらに、図2では、便宜上、燃料ガス供給装置3に
近い側の熱容量が小さい第1燃料電池スタック部1aを
「第1スタック」、第1燃料電池スタック部1aを通過
した燃料ガスの供給を受ける第2燃料電池スタック部1
bを「第2スタック」とそれぞれ略記してある。
【0025】まず、ステップS100では、制御装置2
9は、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了してい
ることを示すフラグ(以下「起動完了フラグ」という)
の値を調べ、この起動完了フラグがセットされているか
否かを判断する。第2燃料電池スタック部1bの起動が
完了している場合(後述するように、この場合は燃料電
池スタック1全体の起動が完了していることになる)、
起動完了フラグは「1」の値にセットされており、第2
燃料電池スタック部1bの起動が完了していない場合、
起動完了フラグは「0」の値にクリアされている。な
お、この起動完了フラグは、初期設定では「0」であ
り、その後、ステップS230でセットされる。よっ
て、起動完了フラグのセット条件については、後で説明
する。
9は、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了してい
ることを示すフラグ(以下「起動完了フラグ」という)
の値を調べ、この起動完了フラグがセットされているか
否かを判断する。第2燃料電池スタック部1bの起動が
完了している場合(後述するように、この場合は燃料電
池スタック1全体の起動が完了していることになる)、
起動完了フラグは「1」の値にセットされており、第2
燃料電池スタック部1bの起動が完了していない場合、
起動完了フラグは「0」の値にクリアされている。な
お、この起動完了フラグは、初期設定では「0」であ
り、その後、ステップS230でセットされる。よっ
て、起動完了フラグのセット条件については、後で説明
する。
【0026】この判断の結果、起動完了フラグがセット
されている場合は(S100:YES)、第2燃料電池
スタック部1b(ひいては、第1燃料電池スタック部1
aも含めた燃料電池スタック1全体)の起動が完了して
いるものと判断して、図2に示す起動時の制御動作を実
行することなく直ちに終了する。これに対し、起動完了
フラグがセットされていない場合は(S100:N
O)、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了してい
ないものと判断して、ステップS110に進む。
されている場合は(S100:YES)、第2燃料電池
スタック部1b(ひいては、第1燃料電池スタック部1
aも含めた燃料電池スタック1全体)の起動が完了して
いるものと判断して、図2に示す起動時の制御動作を実
行することなく直ちに終了する。これに対し、起動完了
フラグがセットされていない場合は(S100:N
O)、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了してい
ないものと判断して、ステップS110に進む。
【0027】このステップS110では、第1燃料電池
スタック部1aの起動状態を検出する。ここでは、起動
状態の検出方法として、第1燃料電池スタック部1aに
取り付けられた温度計31から第1燃料電池スタック部
1aの温度を読み込み、読み込まれた温度が所定値以上
の場合に、第1燃料電池スタック部1aの起動が完了し
ているものと判断する。
スタック部1aの起動状態を検出する。ここでは、起動
状態の検出方法として、第1燃料電池スタック部1aに
取り付けられた温度計31から第1燃料電池スタック部
1aの温度を読み込み、読み込まれた温度が所定値以上
の場合に、第1燃料電池スタック部1aの起動が完了し
ているものと判断する。
【0028】なお、起動状態の検出方法は、これに限定
されるわけではない。例えば、接続用スイッチ19をオ
ンして第1燃料電池スタック部1aと二次電池17とを
電気的に接続した後、第1燃料電池スタック部1aから
二次電池17に流れる電流と電圧を計測し、この測定結
果を起動完了後の電流/電圧特性と比較することによっ
て、判断を行うこともできる。
されるわけではない。例えば、接続用スイッチ19をオ
ンして第1燃料電池スタック部1aと二次電池17とを
電気的に接続した後、第1燃料電池スタック部1aから
二次電池17に流れる電流と電圧を計測し、この測定結
果を起動完了後の電流/電圧特性と比較することによっ
て、判断を行うこともできる。
【0029】そして、ステップS120では、ステップ
S110の検出結果を受けて、第1燃料電池スタック部
1aの起動が完了しているか否かを判断する。この判断
の結果、第1燃料電池スタック部1aの起動が完了して
いない場合は(S120:NO)、ステップS130に
進む。
S110の検出結果を受けて、第1燃料電池スタック部
1aの起動が完了しているか否かを判断する。この判断
の結果、第1燃料電池スタック部1aの起動が完了して
いない場合は(S120:NO)、ステップS130に
進む。
【0030】このステップS130では、ともに起動が
完了していない第1燃料電池スタック部1aと第2燃料
電池スタック部1bのうち、まず第1燃料電池スタック
部1aのほうを優先して起動させるために、燃料ガス供
給管5に設けられた流路切替装置9にバイパス管9を開
く旨の制御信号を送る。これを受けた流路切替装置9で
は、制御信号に応じてバイパス管7を開いて、第1燃料
電池スタック部1aを通過した燃料ガスがバイパス管7
を通るように、すなわち、第2燃料電池スタック部1b
をバイパスするように燃料ガスの流路を切り替える。こ
れにより、燃料ガスは第1燃料電池スタック部1aのみ
を循環することになり、燃料ガスの熱量を第2燃料電池
スタック部1bに奪われることなく有効に利用すること
が可能となるので、第1燃料電池スタック部1aの温度
上昇を早めることができ、第1燃料電池スタック部1a
の起動を早期に完了することが可能となる。
完了していない第1燃料電池スタック部1aと第2燃料
電池スタック部1bのうち、まず第1燃料電池スタック
部1aのほうを優先して起動させるために、燃料ガス供
給管5に設けられた流路切替装置9にバイパス管9を開
く旨の制御信号を送る。これを受けた流路切替装置9で
は、制御信号に応じてバイパス管7を開いて、第1燃料
電池スタック部1aを通過した燃料ガスがバイパス管7
を通るように、すなわち、第2燃料電池スタック部1b
をバイパスするように燃料ガスの流路を切り替える。こ
れにより、燃料ガスは第1燃料電池スタック部1aのみ
を循環することになり、燃料ガスの熱量を第2燃料電池
スタック部1bに奪われることなく有効に利用すること
が可能となるので、第1燃料電池スタック部1aの温度
上昇を早めることができ、第1燃料電池スタック部1a
の起動を早期に完了することが可能となる。
【0031】なお、この場合、空気についてはバイパス
させたり循環させたりしていないが、これは、空気供給
装置13がエアコンプレッサの場合、燃料ガス供給装置
3の吐出温度よりもエアコンプレッサの吐出温度のほう
が比較的高温となるので、空気の熱量の一部が第2燃料
電池スタック部1bに奪われるとしても第1燃料電池ス
タック部1aにおいて十分な温度を維持することができ
るからである。従って、空気供給装置13の吐出温度が
低い場合には、燃料ガスの配管と同様な構成、すなわ
ち、第2燃料電池スタック部1bをバイパスして第1燃
料電池スタック部1aを循環することができる構成を採
用してもよく、これによって、第1燃料電池スタック部
1aの起動を早期に完了することが可能となる。
させたり循環させたりしていないが、これは、空気供給
装置13がエアコンプレッサの場合、燃料ガス供給装置
3の吐出温度よりもエアコンプレッサの吐出温度のほう
が比較的高温となるので、空気の熱量の一部が第2燃料
電池スタック部1bに奪われるとしても第1燃料電池ス
タック部1aにおいて十分な温度を維持することができ
るからである。従って、空気供給装置13の吐出温度が
低い場合には、燃料ガスの配管と同様な構成、すなわ
ち、第2燃料電池スタック部1bをバイパスして第1燃
料電池スタック部1aを循環することができる構成を採
用してもよく、これによって、第1燃料電池スタック部
1aの起動を早期に完了することが可能となる。
【0032】そして、ステップS140では、接続用ス
イッチ19をオフして、第1燃料電池スタック部1aの
電気負荷(二次電池17など)を開放する。ここで、第
1燃料電池スタック部1aの電気負荷を開放する理由
は、第1燃料電池スタック部1aの起動を早期に完了さ
せて、二次電池17を充電し得るだけの発電可能状態を
早期に作り出すためである。
イッチ19をオフして、第1燃料電池スタック部1aの
電気負荷(二次電池17など)を開放する。ここで、第
1燃料電池スタック部1aの電気負荷を開放する理由
は、第1燃料電池スタック部1aの起動を早期に完了さ
せて、二次電池17を充電し得るだけの発電可能状態を
早期に作り出すためである。
【0033】そして、ステップS150では、DC/D
Cコンバータ23に制御信号を送って、DC/DCコン
バータ23を昇圧動作させる。すなわち、二次電池17
の出力電圧を昇圧して、第1燃料電池スタック部1aの
起動に必要な電力(例えば、空気供給装置駆動用モータ
の消費電力等)を二次電池17によって供給する。
Cコンバータ23に制御信号を送って、DC/DCコン
バータ23を昇圧動作させる。すなわち、二次電池17
の出力電圧を昇圧して、第1燃料電池スタック部1aの
起動に必要な電力(例えば、空気供給装置駆動用モータ
の消費電力等)を二次電池17によって供給する。
【0034】これに対し、第1燃料電池スタック1aの
起動が完了している場合は(S120:YES)、引き
続き第2燃料電池スタック1bの起動を行うべく、ステ
ップS160に進む。
起動が完了している場合は(S120:YES)、引き
続き第2燃料電池スタック1bの起動を行うべく、ステ
ップS160に進む。
【0035】このステップS160では、燃料ガス供給
管5に設けられた流路切替装置9にバイパス管7を閉じ
る旨の制御信号を送る。これを受けた流路切替装置9で
は、制御信号に応じてバイパス管7を閉じて、第1燃料
電池スタック部1aを通過した燃料ガスがバイパス管7
に流入することなく第2燃料電池スタック部1bに流入
するように燃料ガスの流路を切り替える。これにより、
燃料ガスは第1燃料電池スタック部1aのみならず第2
燃料電池スタック部1bをも循環することになり、第2
燃料電池スタック部1bの起動が行われることになる。
管5に設けられた流路切替装置9にバイパス管7を閉じ
る旨の制御信号を送る。これを受けた流路切替装置9で
は、制御信号に応じてバイパス管7を閉じて、第1燃料
電池スタック部1aを通過した燃料ガスがバイパス管7
に流入することなく第2燃料電池スタック部1bに流入
するように燃料ガスの流路を切り替える。これにより、
燃料ガスは第1燃料電池スタック部1aのみならず第2
燃料電池スタック部1bをも循環することになり、第2
燃料電池スタック部1bの起動が行われることになる。
【0036】そして、ステップS170では、第1燃料
電池スタック部1aの起動完了によって第1燃料電池ス
タック部1aが二次電池17を充電し得るだけの発電可
能状態になっているため、接続用スイッチ19をオンし
て、第1燃料電池スタック部1aと二次電池17とを接
続し、起動完了後の第1燃料電池スタック部1aで発生
した電力を二次電池17に供給できるようにする。
電池スタック部1aの起動完了によって第1燃料電池ス
タック部1aが二次電池17を充電し得るだけの発電可
能状態になっているため、接続用スイッチ19をオンし
て、第1燃料電池スタック部1aと二次電池17とを接
続し、起動完了後の第1燃料電池スタック部1aで発生
した電力を二次電池17に供給できるようにする。
【0037】そして、ステップS180では、ステップ
S170で第1燃料電池スタック部1aと二次電池17
間の接続用スイッチ19がオンされた状態で、引き続
き、DC/DCコンバータ23に制御信号を送って、D
C/DCコンバータ23の昇圧動作を継続させる。すな
わち、二次電池17の出力電圧を昇圧して、燃料電池ス
タック1の電力供給先(負荷27)に二次電池17の電
力を供給し、燃料電池スタック1(特に未起動状態の第
2燃料電池スタック部1b)を起動するするための動作
を行う。この結果、二次電池17は、起動完了後の第1
燃料電池スタック部1aからの電力の供給を受けつつ、
燃料電池スタック1の起動に必要な高電圧系のユニット
(空気供給装置駆動用モータなど)に電力を供給するこ
とができるので、二次電池17の過放電を防止しなが
ら、燃料電池スタック1の起動を継続することが可能と
なる。また、その際、第1燃料電池スタック部1aでは
発電が行われているため、第1燃料電池スタック部1a
から排出される空気には発電時の副反応物として水が生
成され、この水を含む空気が第2燃料電池スタック部1
bに供給されるので、第2燃料電池スタック部1bの加
湿を加速させることができ、第2燃料電池スタック1a
の起動を早期に完了させることが可能となる。
S170で第1燃料電池スタック部1aと二次電池17
間の接続用スイッチ19がオンされた状態で、引き続
き、DC/DCコンバータ23に制御信号を送って、D
C/DCコンバータ23の昇圧動作を継続させる。すな
わち、二次電池17の出力電圧を昇圧して、燃料電池ス
タック1の電力供給先(負荷27)に二次電池17の電
力を供給し、燃料電池スタック1(特に未起動状態の第
2燃料電池スタック部1b)を起動するするための動作
を行う。この結果、二次電池17は、起動完了後の第1
燃料電池スタック部1aからの電力の供給を受けつつ、
燃料電池スタック1の起動に必要な高電圧系のユニット
(空気供給装置駆動用モータなど)に電力を供給するこ
とができるので、二次電池17の過放電を防止しなが
ら、燃料電池スタック1の起動を継続することが可能と
なる。また、その際、第1燃料電池スタック部1aでは
発電が行われているため、第1燃料電池スタック部1a
から排出される空気には発電時の副反応物として水が生
成され、この水を含む空気が第2燃料電池スタック部1
bに供給されるので、第2燃料電池スタック部1bの加
湿を加速させることができ、第2燃料電池スタック1a
の起動を早期に完了させることが可能となる。
【0038】そして、ステップS190では、第2燃料
電池スタック部1bの起動状態を検出する。ここでは、
起動状態の検出方法として、ステップS110における
第1燃料電池スタック部1aの起動状態の検出方法と同
様に、第2燃料電池スタック部1bに取り付けられた温
度計33から第2燃料電池スタック部1bの温度を読み
込み、読み込まれた温度が所定値以上の場合に、第2燃
料電池スタック部1bの起動が完了しているものと判断
する。
電池スタック部1bの起動状態を検出する。ここでは、
起動状態の検出方法として、ステップS110における
第1燃料電池スタック部1aの起動状態の検出方法と同
様に、第2燃料電池スタック部1bに取り付けられた温
度計33から第2燃料電池スタック部1bの温度を読み
込み、読み込まれた温度が所定値以上の場合に、第2燃
料電池スタック部1bの起動が完了しているものと判断
する。
【0039】そして、ステップS200では、ステップ
S190の検出結果を受けて、第2燃料電池スタック部
1bの起動が完了しているか否かを判断する。この判断
の結果、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了して
いない場合は(S200:NO)、図2に示す起動時の
制御動作を一旦終了して、第2燃料電池スタック部1b
の起動が完了するのを改めて待つ。
S190の検出結果を受けて、第2燃料電池スタック部
1bの起動が完了しているか否かを判断する。この判断
の結果、第2燃料電池スタック部1bの起動が完了して
いない場合は(S200:NO)、図2に示す起動時の
制御動作を一旦終了して、第2燃料電池スタック部1b
の起動が完了するのを改めて待つ。
【0040】これに対し、第2燃料電池スタック部1b
の起動が完了している場合は(S200:YES)、ス
テップS210に進む。このステップS210では、接
続用スイッチ19をオフして、第1燃料電池スタック部
1aと二次電池17との接続を切り、第1燃料電池スタ
ック部1aのみによる二次電池17の充電を禁止する。
の起動が完了している場合は(S200:YES)、ス
テップS210に進む。このステップS210では、接
続用スイッチ19をオフして、第1燃料電池スタック部
1aと二次電池17との接続を切り、第1燃料電池スタ
ック部1aのみによる二次電池17の充電を禁止する。
【0041】そして、ステップS220では、DC/D
Cコンバータ23に制御信号を送って、DC/DCコン
バータ23を降圧動作させる。すなわち、燃料電池スタ
ック1と負荷27(特に車両駆動用モータ)を入力側
に、二次電池17を出力側に切り替えて、燃料電池スタ
ック1の出力電圧や車両駆動用モータの回生電圧を降圧
して、二次電池17への電力供給(充電)を可能にす
る。従って、燃料電池スタック1から二次電池17への
電力供給は、第2燃料電池スタック部1bの起動完了前
における第1燃料電池スタック部1aのみからの状態か
ら、第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタッ
ク部1bとを合わせた燃料電池スタック1全体からの状
態に切り替わることになる。
Cコンバータ23に制御信号を送って、DC/DCコン
バータ23を降圧動作させる。すなわち、燃料電池スタ
ック1と負荷27(特に車両駆動用モータ)を入力側
に、二次電池17を出力側に切り替えて、燃料電池スタ
ック1の出力電圧や車両駆動用モータの回生電圧を降圧
して、二次電池17への電力供給(充電)を可能にす
る。従って、燃料電池スタック1から二次電池17への
電力供給は、第2燃料電池スタック部1bの起動完了前
における第1燃料電池スタック部1aのみからの状態か
ら、第1燃料電池スタック部1aと第2燃料電池スタッ
ク部1bとを合わせた燃料電池スタック1全体からの状
態に切り替わることになる。
【0042】そして、ステップS230では、第1燃料
電池スタック部1aに加えて第2燃料電池スタック部1
bの起動も完了し、DC/DCコンバータ23が降圧動
作に切り替わり、負荷27や二次電池17などへの電力
供給が燃料電池スタック1全体から行われる状態になっ
ているため、燃料電池スタック1全体の起動が完了した
ものと判断して、起動完了フラグをセットし、図示しな
い他の制御動作にその旨を通知可能な状態にする。
電池スタック部1aに加えて第2燃料電池スタック部1
bの起動も完了し、DC/DCコンバータ23が降圧動
作に切り替わり、負荷27や二次電池17などへの電力
供給が燃料電池スタック1全体から行われる状態になっ
ているため、燃料電池スタック1全体の起動が完了した
ものと判断して、起動完了フラグをセットし、図示しな
い他の制御動作にその旨を通知可能な状態にする。
【0043】図3は、図2に示す制御フローチャートの
実行に伴う各部の動作の一例を示す図である。ここで、
横軸はいずれも起動開始後の経過時間であり、図3
(A)中の曲線aは、第1燃料電池スタック部1aの起
動状態、図3(A)中の曲線bは、第2燃料電池スタッ
ク部1bの起動状態、図3(B)中の曲線cは、二次電
池17の残量容量、図3(C)中の曲線dは、DC/D
Cコンバータ23の動作状態をそれぞれ示している。
実行に伴う各部の動作の一例を示す図である。ここで、
横軸はいずれも起動開始後の経過時間であり、図3
(A)中の曲線aは、第1燃料電池スタック部1aの起
動状態、図3(A)中の曲線bは、第2燃料電池スタッ
ク部1bの起動状態、図3(B)中の曲線cは、二次電
池17の残量容量、図3(C)中の曲線dは、DC/D
Cコンバータ23の動作状態をそれぞれ示している。
【0044】燃料電池スタック1の起動を開始した時点
t1 で、DC/DCコンバータ23を昇圧動作に切り替
え、接続用スイッチ19をオフした状態で、二次電池1
7の出力電圧を昇圧して、二次電池17からの電力によ
ってまず熱容量の小さい第1燃料電池スタック部1aの
みの起動を行う。このとき、バイパス管7を開いて第1
燃料電池スタック部1aに対する起動のみが可能な状態
となっている。
t1 で、DC/DCコンバータ23を昇圧動作に切り替
え、接続用スイッチ19をオフした状態で、二次電池1
7の出力電圧を昇圧して、二次電池17からの電力によ
ってまず熱容量の小さい第1燃料電池スタック部1aの
みの起動を行う。このとき、バイパス管7を開いて第1
燃料電池スタック部1aに対する起動のみが可能な状態
となっている。
【0045】その後、第1燃料電池スタック部1aの起
動が完了した時点t2 で、バイパス管7を閉じかつ接続
用スイッチ19をオンした状態で、起動完了後の第1燃
料電池スタック部1aからの電力を二次電池17に供給
しつつ、第2燃料電池スタック部1bの起動を行う。こ
のとき、DC/DCコンバータ23は昇圧動作のままで
あり、二次電池17によって燃料電池スタック1の起動
に必要な電力が供給されている。
動が完了した時点t2 で、バイパス管7を閉じかつ接続
用スイッチ19をオンした状態で、起動完了後の第1燃
料電池スタック部1aからの電力を二次電池17に供給
しつつ、第2燃料電池スタック部1bの起動を行う。こ
のとき、DC/DCコンバータ23は昇圧動作のままで
あり、二次電池17によって燃料電池スタック1の起動
に必要な電力が供給されている。
【0046】その後、第2燃料電池スタック部1bの起
動が完了した時点t3 で、燃料電池スタック1全体の起
動が完了したことになるので、DC/DCコンバータ2
3を降圧動作に切り替え、接続用スイッチ21をオフし
た状態で、燃料電池スタック1全体の電力を使って、負
荷27を駆動しつつ、二次電池17を充電する。
動が完了した時点t3 で、燃料電池スタック1全体の起
動が完了したことになるので、DC/DCコンバータ2
3を降圧動作に切り替え、接続用スイッチ21をオフし
た状態で、燃料電池スタック1全体の電力を使って、負
荷27を駆動しつつ、二次電池17を充電する。
【0047】従って、特に図3(B)に示されるよう
に、図2に示す制御フローチャートを実行することで、
燃料電池スタック1の起動時において二次電池17の過
放電が防止されていることがわかる。
に、図2に示す制御フローチャートを実行することで、
燃料電池スタック1の起動時において二次電池17の過
放電が防止されていることがわかる。
【0048】次に、図4に示す特性図を参照して、第1
燃料電池スタック部1aの電気特性の設定方法を説明す
る。図4は、燃料電池スタック一般及び二次電池一般の
電気特性(電流―電圧特性)の一例を示す図である。こ
こで、横軸は電流I、縦軸は電圧Vである。
燃料電池スタック部1aの電気特性の設定方法を説明す
る。図4は、燃料電池スタック一般及び二次電池一般の
電気特性(電流―電圧特性)の一例を示す図である。こ
こで、横軸は電流I、縦軸は電圧Vである。
【0049】本実施の形態では、第1燃料電池スタック
部1aの電気特性を、二次電池17の電気特性を考慮し
て設定する。すなわち、一般に、二次電池は、充電電流
が大きくなればなるほど、また、残存容量が高くなれば
なるほど、その電圧値が大きくなる。例えば、ある二次
電池の電流―電圧特性を曲線fで示した場合、曲線g
は、二次電池の残存容量が曲線fの場合よりも下がった
場合の電流―電圧特性であり、同じ充電電流でも電圧が
より低いことを示しており、また、曲線eは、二次電池
の残存容量が曲線fの場合よりも上がった場合の電流―
電圧特性であり、同じ充電電流でも電圧がより高いこと
を示している。一方、曲線hは、ある燃料電池スタック
の電流―電圧特性を示している。
部1aの電気特性を、二次電池17の電気特性を考慮し
て設定する。すなわち、一般に、二次電池は、充電電流
が大きくなればなるほど、また、残存容量が高くなれば
なるほど、その電圧値が大きくなる。例えば、ある二次
電池の電流―電圧特性を曲線fで示した場合、曲線g
は、二次電池の残存容量が曲線fの場合よりも下がった
場合の電流―電圧特性であり、同じ充電電流でも電圧が
より低いことを示しており、また、曲線eは、二次電池
の残存容量が曲線fの場合よりも上がった場合の電流―
電圧特性であり、同じ充電電流でも電圧がより高いこと
を示している。一方、曲線hは、ある燃料電池スタック
の電流―電圧特性を示している。
【0050】従って、一般に、二次電池について残存容
量が低い状態から燃料電池スタックの電力で充電して残
存容量を高めていく場合、その動作点は、P3 →P2 →
P1と移動することになるので、燃料電池スタック(こ
こでは第1燃料電池スタック部1a)の出力電圧は、二
次電池(ここでは二次電池17)が放電し切った状態
(動作点P3 )における電圧V3 が下限値で、上限値
は、二次電池の許容最高電圧値V1 がフル充電時の平衡
動作点P1 となるように設定すればよい。なお、二次電
池17の電力容量を第2燃料電池スタック部1bの起動
に必要な電力量以上とすることで、第2燃料電池スタッ
ク部1b起動中の二次電池17の過放電を防止すること
ができる。
量が低い状態から燃料電池スタックの電力で充電して残
存容量を高めていく場合、その動作点は、P3 →P2 →
P1と移動することになるので、燃料電池スタック(こ
こでは第1燃料電池スタック部1a)の出力電圧は、二
次電池(ここでは二次電池17)が放電し切った状態
(動作点P3 )における電圧V3 が下限値で、上限値
は、二次電池の許容最高電圧値V1 がフル充電時の平衡
動作点P1 となるように設定すればよい。なお、二次電
池17の電力容量を第2燃料電池スタック部1bの起動
に必要な電力量以上とすることで、第2燃料電池スタッ
ク部1b起動中の二次電池17の過放電を防止すること
ができる。
【0051】この結果、第1の実施の形態に関する効果
としては、燃料電池スタック1を2つに分割して、第1
燃料電池スタック部1aのみを選択的に起動可能な構成
(バイパス管7と流路切替装置9)と、第1燃料電池ス
タック部1aと二次電池17を接続するスイッチ19と
を設けておき、燃料電池スタック1の起動時、まず第1
燃料電池スタック部1aのみを起動させ、起動後の第1
燃料電池スタック部1aが発生する電力を二次電池17
に供給することで、起動後の第1燃料電池スタック部1
aによって二次電池17を充電しつつ、燃料電池スタッ
ク1全体の起動に必要な電力を二次電池17によって供
給することができ、燃料電池スタック1の起動時におけ
る二次電池17の過放電を防止することができる。
としては、燃料電池スタック1を2つに分割して、第1
燃料電池スタック部1aのみを選択的に起動可能な構成
(バイパス管7と流路切替装置9)と、第1燃料電池ス
タック部1aと二次電池17を接続するスイッチ19と
を設けておき、燃料電池スタック1の起動時、まず第1
燃料電池スタック部1aのみを起動させ、起動後の第1
燃料電池スタック部1aが発生する電力を二次電池17
に供給することで、起動後の第1燃料電池スタック部1
aによって二次電池17を充電しつつ、燃料電池スタッ
ク1全体の起動に必要な電力を二次電池17によって供
給することができ、燃料電池スタック1の起動時におけ
る二次電池17の過放電を防止することができる。
【0052】また、第1燃料電池スタック部1aの起動
が完了した後に初めて、燃料電池スタック1全体の起動
が完了するまで、第1燃料電池スタック部1aと二次電
池17とを接続することで、第1燃料電池スタック部1
aの起動を早期に完了させることができる。
が完了した後に初めて、燃料電池スタック1全体の起動
が完了するまで、第1燃料電池スタック部1aと二次電
池17とを接続することで、第1燃料電池スタック部1
aの起動を早期に完了させることができる。
【0053】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示す図
である。なお、第2の実施の形態は、図1に示す第1の
実施の形態に対応する燃料電池システムと同様の基本的
構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略することとする。
2の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示す図
である。なお、第2の実施の形態は、図1に示す第1の
実施の形態に対応する燃料電池システムと同様の基本的
構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略することとする。
【0054】第2の実施の形態の特徴は、図1に示す第
1の実施の形態に対して第1燃料電池スタック部1aと
二次電池17との接続方法を変更したものであって、図
5に示すように、図1に示す接続用スイッチ19に代え
て、第1燃料電池スタック部1aからの電力を二次電池
17に供給(充電)することができる第2の電圧変換装
置(例えば、DC/DCコンバータ)41を設けたこと
にある。このDC/DCコンバータ41も制御装置29
に接続されており、制御装置29からの制御信号によっ
て動作がオンオフされる。
1の実施の形態に対して第1燃料電池スタック部1aと
二次電池17との接続方法を変更したものであって、図
5に示すように、図1に示す接続用スイッチ19に代え
て、第1燃料電池スタック部1aからの電力を二次電池
17に供給(充電)することができる第2の電圧変換装
置(例えば、DC/DCコンバータ)41を設けたこと
にある。このDC/DCコンバータ41も制御装置29
に接続されており、制御装置29からの制御信号によっ
て動作がオンオフされる。
【0055】次に、図6に示す制御フローチャートに従
って燃料電池システムの起動時の制御動作を説明する。
なお、図6に示す制御フローチャートは、制御装置29
の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
本実施の形態では、図6に示すように、ステップS24
0及びステップS250を図2に示すフローチャートに
挿入し、ステップS140及びステップS170を削除
している。すなわち、第1燃料電池スタック部1aと二
次電池17間の接続用スイッチ19のオンオフ制御に代
えて、第2DC/DCコンバータ41の動作のオンオフ
制御を行うようにしている。
って燃料電池システムの起動時の制御動作を説明する。
なお、図6に示す制御フローチャートは、制御装置29
の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
本実施の形態では、図6に示すように、ステップS24
0及びステップS250を図2に示すフローチャートに
挿入し、ステップS140及びステップS170を削除
している。すなわち、第1燃料電池スタック部1aと二
次電池17間の接続用スイッチ19のオンオフ制御に代
えて、第2DC/DCコンバータ41の動作のオンオフ
制御を行うようにしている。
【0056】ステップS100〜ステップS130は、
図2に示すフローチャートの各ステップと同様であるの
で、その説明を省略する。そして、ステップS240で
は、第2DC/DCコンバータ41の動作を停止(オ
フ)させて、第1燃料電池スタック部1aの電気負荷
(二次電池17など)を開放する。
図2に示すフローチャートの各ステップと同様であるの
で、その説明を省略する。そして、ステップS240で
は、第2DC/DCコンバータ41の動作を停止(オ
フ)させて、第1燃料電池スタック部1aの電気負荷
(二次電池17など)を開放する。
【0057】ステップS150及びステップS160
は、図2に示すフローチャートの各ステップと同様であ
るので、その説明を省略する。
は、図2に示すフローチャートの各ステップと同様であ
るので、その説明を省略する。
【0058】そして、ステップS250では、第1燃料
電池スタック部1aの起動完了によって第1燃料電池ス
タック部1aが二次電池17を充電し得るだけの発電可
能状態になっているため、第2DC/DCコンバータ4
1を動作させて(オンして)、第1燃料電池スタック部
1aと二次電池17とを接続し、起動完了後の第1燃料
電池スタック部1aで発生した電力を二次電池17に供
給できるようにする。
電池スタック部1aの起動完了によって第1燃料電池ス
タック部1aが二次電池17を充電し得るだけの発電可
能状態になっているため、第2DC/DCコンバータ4
1を動作させて(オンして)、第1燃料電池スタック部
1aと二次電池17とを接続し、起動完了後の第1燃料
電池スタック部1aで発生した電力を二次電池17に供
給できるようにする。
【0059】ステップS180〜ステップS230は、
図2に示すフローチャートの各ステップと同様であるの
で、その説明を省略する。この結果、第2の実施の形態
に関する効果は、上述した第1の実施の形態に関する効
果に加えて、第1燃料電池スタック部1aと二次電池1
7間に第2DC/DCコンバータ41を設けることで、
第1燃料電池スタック部1aと二次電池17間の電流・
電圧を第2DC/DCコンバータ41によって任意に選
ぶことができるようになり、図4で示すような両者の電
気特性で定まる動作点を考慮する必要がなくなるので、
第1燃料電池スタック部1aの電気特性の設定における
自由度が増大する。
図2に示すフローチャートの各ステップと同様であるの
で、その説明を省略する。この結果、第2の実施の形態
に関する効果は、上述した第1の実施の形態に関する効
果に加えて、第1燃料電池スタック部1aと二次電池1
7間に第2DC/DCコンバータ41を設けることで、
第1燃料電池スタック部1aと二次電池17間の電流・
電圧を第2DC/DCコンバータ41によって任意に選
ぶことができるようになり、図4で示すような両者の電
気特性で定まる動作点を考慮する必要がなくなるので、
第1燃料電池スタック部1aの電気特性の設定における
自由度が増大する。
【0060】また、第2DC/DCコンバータ41に第
1燃料電池スタック部1aの電力制御機能を設けた場合
には、第1燃料電池スタック部1aの起動状態に応じて
第1燃料電池スタック部1aから電力を引き出すことに
よって、二次電池17の過放電をさらに防止することが
できる。
1燃料電池スタック部1aの電力制御機能を設けた場合
には、第1燃料電池スタック部1aの起動状態に応じて
第1燃料電池スタック部1aから電力を引き出すことに
よって、二次電池17の過放電をさらに防止することが
できる。
【0061】これは、例えば、第1燃料電池スタック部
1aの起動中に二次電池17の残存容量が少なくなり過
放電のおそれが生じた場合に、第1燃料電池スタック部
1aの起動状態に応じて、第1燃料電池スタック部1a
から供給可能な電力を算出し、この結果に応じた電力を
第1燃料電池スタック部1aから引き出して二次電池1
7に供給することで可能となる。
1aの起動中に二次電池17の残存容量が少なくなり過
放電のおそれが生じた場合に、第1燃料電池スタック部
1aの起動状態に応じて、第1燃料電池スタック部1a
から供給可能な電力を算出し、この結果に応じた電力を
第1燃料電池スタック部1aから引き出して二次電池1
7に供給することで可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池シス
テムの構成を示す図である。
テムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の燃料電池システムの起動時
の制御動作を説明するための制御フローチャートであ
る。
の制御動作を説明するための制御フローチャートであ
る。
【図3】図2に示す制御フローチャートの実行に伴う各
部の動作の一例を示す図である。
部の動作の一例を示す図である。
【図4】燃料電池スタック一般及び二次電池一般の電気
特性(電流―電圧特性)の一例を示す図である。
特性(電流―電圧特性)の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池シス
テムの構成を示す図である。
テムの構成を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の燃料電池システムの起動時
の制御動作を説明するための制御フローチャートであ
る。
の制御動作を説明するための制御フローチャートであ
る。
【図7】従来の燃料電池システムの一例の構成を示す図
である。
である。
1 燃料電池スタック 1a 第1燃料電池スタック部 1b 第2燃料電池スタック部 3 燃料ガス供給装置 7 バイパス管 9 流路切替装置 13 空気供給装置 17 二次電池 19 接続用スイッチ 23、41 DC/DCコンバータ 27 負荷 29 制御装置 31,33 温度計
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料ガスと空気とを用いて電力を発生す
る燃料電池スタックと、 前記燃料電池スタックに燃料ガスを供給する燃料ガス供
給手段と、 前記燃料電池スタックに空気を供給する空気供給手段
と、 前記燃料電池スタックよりも低い電圧を発生する二次電
池と、 前記燃料電池スタックの電力供給先に電力を供給するた
めに前記二次電池が発生する電圧を前記燃料電池スタッ
クが発生する電圧に昇圧し、又は、前記二次電池を充電
するために前記燃料電池スタックが発生する電圧を前記
二次電池が発生する電圧に降圧する電圧変換手段とを備
え、 前記燃料電池スタックの起動時、前記電圧変換手段を昇
圧動作に切り替え、前記二次電池を用いて前記燃料電池
スタックの起動に必要な電力を供給する燃料電池システ
ムであって、 前記燃料電池スタックを燃料ガス及び空気の供給経路と
交差する方向に分割して得られる複数の燃料電池スタッ
ク部と、 少なくとも燃料ガスの供給に関して、前記複数の燃料電
池スタック部のうち、燃料ガス及び空気の供給経路の最
上流側に配置されかつ前記二次電池を充電し得る1つ以
上の燃料電池スタック部に対してのみ選択的に供給を行
わせるためのバイパス手段と、 前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電池とを
選択的に電気的に接続する接続手段と、 前記燃料電池スタックの起動開始時、前記1つ以上の燃
料電池スタック部のみを起動させ、起動後の前記1つ以
上の燃料電池スタック部が発生する電力を前記二次電池
に供給するように、前記バイパス手段及び前記接続手段
を制御する制御手段とを有することを特徴とする燃料電
池システム。 - 【請求項2】 前記1つ以上の燃料電池スタック部の起
動状態を検出する第1検出手段と、 前記複数の燃料電池スタック部から成る前記燃料電池ス
タック全体の起動状態を検出する第2検出手段とを有
し、 前記制御手段は、 前記1つ以上の燃料電池スタック部の起動が完了した後
に初めて、前記燃料電池スタック全体の起動が完了する
まで、前記1つ以上の燃料電池スタック部と前記二次電
池とを電気的に接続することを特徴とする請求項1記載
の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000035597A JP3601399B2 (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000035597A JP3601399B2 (ja) | 2000-02-14 | 2000-02-14 | 燃料電池システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001229950A true JP2001229950A (ja) | 2001-08-24 |
JP3601399B2 JP3601399B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=18559773
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2000
- 2000-02-14 JP JP2000035597A patent/JP3601399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2017017786A1 (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-02 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池システム |
CN107851820A (zh) * | 2015-07-28 | 2018-03-27 | 日产自动车株式会社 | 燃料电池系统 |
JPWO2017017786A1 (ja) * | 2015-07-28 | 2018-05-17 | 日産自動車株式会社 | 燃料電池システム |
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CN107851820B (zh) * | 2015-07-28 | 2019-04-19 | 日产自动车株式会社 | 燃料电池系统 |
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